JP3634647B2 - Game machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技者の操作に応じて遊技が行われるパチンコ遊技機やコイン遊技機等の遊技機に関し、特に、遊技盤における遊技領域において遊技者の操作に応じて遊技が行われる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機として、遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定個の遊技球が賞球として遊技者に払い出されるものがある。遊技球の払い出しは払出機構によって行われるので、遊技機の遊技進行を制御する遊技御手段から、入賞に応じた賞球個数が払出機構に指示される。
【0003】
払出機構は、その指示に応じた個数の遊技球を払い出す。払出機構は、一般に、賞球制御基板に搭載された払出制御手段によって制御される。遊技の進行は主基板に搭載された遊技制御手段によって制御されるので、入賞にもとづく賞球個数は、遊技制御手段によって決定され、賞球制御基板に送信される。
【0004】
また、遊技者は、コイン投入によって、あるいは、カード挿入口にプリペイドカード等を挿入して遊技球の貸し出しを受ける。遊技機の払出機構は、コイン投入やカード挿入を検出して所定個数の遊技球を遊技者に払い出す。払出機構は払出制御手段によって制御されるので、遊技球の貸し出し制御も払出制御手段によって実行される。
【0005】
遊技店には多数の遊技機が設置されるが、各遊技機からの貸し玉数を把握したり賞球払出数の統計を取る等のために、各遊技機に通信路を介して接続されたホールコンピュータが設置されている。上述したように、賞球個数は遊技制御手段から払出制御手段に通知され、また、払出制御手段は玉貸し制御も行っているので、ホールコンピュータへの賞球個数情報および玉貸し個数情報は、払出制御手段が搭載された賞球制御基板から外部に出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の遊技機では、外部出力される賞球個数情報は一旦払出制御手段に通知され、払出制御手段から遊技機外部に出力される。賞球個数は、本来遊技制御手段によって決定されるものである。一方、玉貸し個数は払出制御手段によって管理されている。すると、払出制御基板は、自身が管理している玉貸し個数情報とともに、遊技制御手段が本来管理している賞球個数情報をも外部出力する制御をしなければならない。そのように、自身が管理しているのではない情報を外部管理装置(ホールコンピュータ)に供給するのは合理的ではない。また、払出制御手段は、自身が決定したものではない賞球個数を外部出力しなければならず、余計な負担を強いられていることになる。
【0007】
そこで、本発明は、外部管理装置に出力される情報処理の合理化を図れるとともに、各制御手段における余分な負荷を低減することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による遊技機は、遊技盤に遊技領域が設けられ、遊技領域に設けられている入賞領域への入賞に応じて所定個の遊技球が払い出される遊技機であって、入賞に応じた遊技球の払出を行うことが可能であるとともに玉貸し要求に応じて遊技球の払出を行うことが可能である払出手段と、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、遊技制御手段からの片方向の情報通信による賞球個数指令に応じて払出手段を駆動して遊技球の払出を行わせるとともに玉貸し要求信号に応じて払出手段を駆動して遊技球の払出を行わせる払出制御手段とを備え、遊技制御手段は、遊技領域への入賞に応じて払い出される遊技球数に関する情報を遊技機外部に出力可能で、払出制御手段は、玉貸し要求信号に応じて払い出される遊技球数に関する情報を遊技機外部に出力可能であるように構成される。
【0009】
遊技制御手段は、入賞に応じて払い出される遊技球数に関する情報を所定数の遊技球計数値毎に出力可能であるように構成されていてもよい。
【0010】
遊技制御手段は、遊技領域への入賞に応じて払い出された遊技球を検出する払出検出手段に接続され、払出数を監視することが可能であるように構成されていてもよい。
【0011】
遊技制御手段からの情報出力形態と払出制御手段からの情報出力形態とは異なるように構成されていてもよい。
【0012】
遊技制御手段からの情報出力形態は電圧レベルであって、払出制御手段からの情報出力形態は接点の接続による構成であってもよい。
【0013】
遊技制御手段は、遊技球の入賞を検出した場合には直ちに払出制御手段に対して賞球個数指令を出力することが可能であるように構成されていてもよい。
【0014】
払出手段は、遊技球の入賞に応じて所定個の遊技球を払い出す賞球機構と、賞球機構とは独立して作動可能であって玉貸し信号にもとづいて所定数の遊技球を払い出す玉貸し機構とから構成されていてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図、図2はパチンコ遊技機1の内部構造を示す全体背面図、図3はパチンコ遊技機1の遊技盤を背面からみた背面図である。なお、ここでは、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機等であってもよい。
【0016】
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3からあふれた景品玉を貯留する余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0017】
遊技領域7の中央付近には、複数種類の図柄を可変表示するための可変表示部9と7セグメントLEDによる可変表示器10とを含む可変表示装置8が設けられている。可変表示装置8の側部には、打球を導く通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11を通過した打球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方に導かれる。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、通過ゲート11を通過した打球を検出するゲートスイッチ12がある。
【0018】
また、始動入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17によって検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。
【0019】
可変入賞球装置15の下部には、特定遊技状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開状態とされる開閉板20が設けられている。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち一方(Vゾーン)に入った入賞球はVカウントスイッチ22で検出される。また、開閉板20に入った入賞球はカウントスイッチ23で検出される。可変表示装置8の下部には、始動入賞口14に入った入賞球数を表示する4個の表示部を有する始動入賞記憶表示器18が設けられている。この例では、4個を上限として、始動入賞がある毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯している表示部を1つずつ増やす。そして、可変表示部9の可変表示が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減らす。
【0020】
遊技盤6には、複数の入賞口19,24が設けられている。入賞口19,24に入った入賞球は、それぞれ入賞口スイッチ19a,24aで検出される。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、遊技効果LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28cが設けられている。
【0021】
そして、この例では、一方のスピーカ27の近傍に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が切れたときに点灯する玉切れランプ52が設けられている。さらに、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって玉貸しを可能にするカードユニット50も示されている。
【0022】
カードユニット50には、使用可能状態であるか否かを示す使用可表示ランプ151、カード内に記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられる度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ152、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器153、カードユニット50内にカードが投入されていることを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体としてのカードが挿入されるカード挿入口155、およびカード挿入口155の裏面に設けられているカードリーダライタの機構を点検する場合にカードユニット50を解放するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0023】
打球発射装置から発射された打球は、打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートスイッチ12で検出されると、図柄の変動を開始できる状態であれば、普通図柄を可変表示する可変表示器10の表示数字が連続的に変化する状態になる。普通図柄の変動を開始できる状態でなければ、ゲート通過記憶を1増やす。
【0024】
また、打球が始動入賞口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、可変表示部9内の3つの図柄が回転を始める。可変表示部9内の画像の回転は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の図柄の組み合わせが大当たり図柄の組み合わせであると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ22で検出されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。この継続権の発生は、所定回数(例えば15回)許容される。
【0025】
停止時の可変表示部9内の図柄の組み合わせが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせであって、可変表示器10の示す図柄が所定の図柄である場合には、その後、可変入賞球装置15が高い頻度で開状態となるとともに、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、遊技者にとってさらに有利な状態となる。
【0026】
停止時の可変表示部9内の画像の組み合わせが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、高確率状態という遊技者にとってさらに有利な状態となる。
また、可変表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態では、可変表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数が高められる。
【0027】
なお、遊技領域7には、ゲート通過記憶を表示するための表示器も設けられるが、図1では省略されている。また、大当り遊技状態におけるラウンド表示および各ラウンド中のテンカウント表示を行う7セグメントLED等や、V入賞表示を行うLED等が設置されていることもある。
【0028】
次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図2を参照して説明する。
パチンコ遊技機1の裏面では、図2に示すように、機構板36の上部に玉タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方から景品玉が玉タンク38に供給される。玉タンク38内の景品玉は、誘導樋39を通って玉払出装置97に至る。
【0029】
また、機構板36の上部には、パチンコ遊技機1内の各情報を外部に出力するための端子や電源コネクタおよび電源スイッチ等が設けられているターミナル基板160が設置されている。なお、ターミナル基板160の裏面には、各種基板で使用される電圧を生成する電源回路が搭載された電源基板が設置されている。
【0030】
玉タンク38は、その左右に設けられている取付片によって上部ベースユニット161の所定の位置(この位置には、玉タンク38の側面形状に沿った凹部が形成されている)にビスで取り付けられている。また、玉タンク38は、上面が開放したボックス状に形成され、その底面下流側に誘導樋39につながる落下口168が形成されている。落下口168の上部の傾斜底面には揺動自在に軸支されている玉切れ検出レバー166が設けられている。
【0031】
そして、玉切れ検出レバー166の下方には玉切れ検出スイッチ167が設置されている。玉切れ検出スイッチ167が玉タンク38内の補給玉が不足を検出すると、遊技場に設置されているホールコンピュータに補給玉要求信号が出力されるとともに、遊技盤6に設けられている玉切れランプ52が点灯される。玉切れ検出レバー166は、玉タンク38内に補給玉が存在している場合には玉切れ検出スイッチ167をオフ状態にし、玉タンク38内の補給玉がなくなった場合には玉切れ検出スイッチ167をオン状態にする。
【0032】
玉タンク38の下流側に配置された誘導樋39は、上部ベースユニット161の一端から他端に向けて傾斜して取り付けられている。誘導樋39の内部中央には仕切り壁39aが設置され、仕切り壁39aは、落下口168から流出した補給玉を下流に向かって確実に左右2列に整列させるために徐々に高く設置されている。誘導樋39の下流側上部には玉ならし部材170が設置され、玉ならし部材170は、誘導樋39を上下2段になって流れる補給玉を1段にするように作用する。玉ならし部材170の下流側には、玉止め金具171と玉ならし金具172とが設置されている。玉止め金具171は、誘導樋39に貯留された補給玉を故障時や点検時に一時的に止めておくためのものである。また、玉ならし金具172は、補給玉を最終的に1段に整列させるためのものである。
【0033】
誘導樋39のさらに下流側には、逆「く」字状の通路が形成されるカーブ樋174が接続されている。カーブ樋174は、誘導樋39によって前後方向2列になって流下する補給玉を、左右方向3列になって玉払出装置97に向かって落下するように方向転換する。また、カーブ樋174の屈曲部には玉抜き口が形成され、玉抜き口は玉抜き弁175で塞がれている。玉抜き弁175はパチンコ遊技機1の前面から玉抜きピンが差し込まれることによって開放状態とされる。そして、玉抜き弁175の下部には、玉抜き通路176が形成されている。なお、玉抜きピンが差し込まれると、玉抜き状態検出スイッチ178がオンする。また、この実施の形態では、玉抜き状態検出スイッチ178の出力は、後述する遊技制御基板(主基板)に入力される。
【0034】
カーブ樋174の左右下部には連結突部177が設けられている。連結突部177には、中間ベースユニット162の上端に形成されている連結凹突部182が挿入される。その状態で、連結凹突部182の上方からビス止めがなされ、中間ベースユニット162は上部ベースユニット161に固定される。中間ベースユニット162には、カーブ樋174を通った補給玉が通過する通路体や玉払出装置97が固定される
【0035】
また、機構板36の下部には、下部ベースユニット163が設置されている。下部ベースユニット163の前面側(遊技盤6の側)のほぼ中程には入賞球集合樋203が傾斜して設けられている。入賞球集合樋203は、遊技盤の各入賞装置に入賞した入賞球を受け止めて、入賞球出口221に誘導する。よって、入賞球集合樋203の下流側が、入賞球を1個ずつ流下させる入賞球誘導通路205となっている。そして、入賞球誘導通路205には、通過する入賞球を検出するスイッチである集合検出器115が設けられている。また、遊技盤6のアウト口26からのアウト玉を導くアウト玉誘導通路206も形成されている。アウト玉誘導通路206の末端は、玉抜き下部通路207に合流するように形成されている。
【0036】
下部ベースユニット163の後面側(遊技盤6から遠い側)には、景品玉払出通路208が形成されている。そして、景品玉払出通路208の下端には上皿連通口210が形成されている。上皿連通口210は、遊技機の前面に設置されている打球供給皿3に景品玉を導くものである。また、景品玉払出通路208の側方には、玉抜き通路176と連通する玉抜き下部通路207が形成されている。玉抜き下部通路207は、途中で景品玉払出通路208と入賞球出口221と連通し、最終的にアウト玉誘導通路206と合流する。
【0037】
下部ベースユニット163の下部には、賞球制御回路基板収納部148に取り付けられた基板ボックス149が設置されている。なお、基板ボックス149は、主基板が収納される主基板収納部(図2において図示せず)に取り付けられる基板ボックスとは別物である。基板ボックス149には、賞球制御基板37が収納されている。そして、賞球制御基板37には、玉払出装置97やカードユニット50からの配線を接続するためのコネクタ153が設置されている。
【0038】
図3はパチンコ遊技機1の遊技盤を背面からみた背面図である。遊技盤6の裏面には、図3に示すように、各入賞口および入賞球装置に入賞した入賞玉を所定の入賞経路に沿って導く入賞玉集合カバー40が設けられている。入賞玉集合カバー40に導かれる入賞玉のうち、開閉板20を経て入賞したものは、玉払出装置97が相対的に多い景品玉数(例えば15個)を払い出すように制御される。始動入賞口14を経て入賞したものは、玉払出装置(図3において図示せず)が相対的に少ない景品玉数(例えば6個)を払い出すように制御される。そして、その他の入賞口24および入賞球装置を経て入賞したものは、玉払出装置が相対的に中程度の景品玉数(例えば10個)を払い出すように制御される。なお、図3には、中継基板33が例示されているとともに、パチンコ遊技機1内の各情報を外部に出力するための端子を有する情報端子基板34も示されている。
【0039】
なお、図2に示されたターミナル基板160からは、例えば、賞球個数信号や玉貸し個数信号が外部に出力される。また、図3に示された情報端子基板34からは、例えば、始動入賞情報、図柄確定情報、大当り情報および確率変動情報が外部に出力される。
【0040】
賞球払出制御を行うために、集合検出器115、始動口スイッチ17、入賞口スイッチ19a,24aおよびカウントスイッチ23からの信号が、主基板31に送られる。始動口スイッチ17がオンすると、主基板31から賞球制御基板に賞球個数「6」を示す賞球制御コマンドが出力され、カウントスイッチ23がオンすると、主基板31から賞球制御基板に賞球個数「15」を示す賞球制御コマンドが出力される。そして、入賞口スイッチ19a,24aがオンすると、主基板31から賞球制御基板に賞球個数「10」を示す賞球制御コマンドが出力される。
【0041】
このように、この実施の形態では、各入賞口および入賞装置対応に設けられているスイッチによって入賞が検出されると、直ちに主基板31から賞球制御基板に賞球払出を指示する賞球制御コマンドが送出される。なお、各入賞口および入賞装置対応に設けられているスイッチによって入賞が検出された後、所定時間が経過しても集合検出器115によって入賞球が検出されない場合には、不正入賞が発生したか、または、入賞球集合樋203や入賞球誘導通路205で玉詰まりが発生したとして遊技機はエラー状態にされる。
【0042】
次に、機構板36に設置されている中間ベースユニット162と玉払出装置97の構成について説明する。
図4に示すように、中間ベースユニット162の上下には連結凹突部182が形成されている。連結凹突部182は、中間ベースユニット162と上部ベースユニット161および下部ベースユニット163を連結固定するものであって、上部ベースユニット161の連結突部177に上部の連結凹突部182が連結固定され、下部ベースユニット163の連結突部202に下部の連結凹突部182が連結固定される。
【0043】
中間ベースユニット162の上部には通路体184が固定されている。そして、通路体184の下部に玉払出装置97が固定されている。通路体184は、カーブ樋174によって流下方向を左右方向変換された3列の景品玉を流下させる景品玉通路186a,186b,186cを有する。景品玉通路186a,186b,186cの上流側には、玉切れスイッチ187a,187b,187cが設置されている。玉切れスイッチ187a,187b,187cは、景品玉通路186a,186b,186c内の景品玉の有無を検出するものであって、玉切れスイッチ187a,187bが景品玉を検出しなくなると玉払出装置97における賞球モータ(図4において図示せず)の回転を停止して賞球払出が不動化される。
【0044】
また、玉切れスイッチ187cが景品玉を検出しなくなると玉払出装置97における玉貸しモータ(図4において図示せず)の回転を停止して玉貸しが不動化される。なお、玉切れスイッチ187a,187b,187cは、景品玉通路186a,186b,186cに27〜28個の景品玉が存在することを検出できるような位置に係止片188によって係止されている。
【0045】
通路体184の中央部は、内部を流下する景品玉の玉圧を弱めるように、左右に湾曲する形状に形成されている。そして、景品玉通路186a,186bの間に止め穴189が形成されている。止め穴189の裏面は中間ベースユニット162に設けられている取付ボスがはめ込まれる。その状態で止めねじがねじ止めされて、通路体184は中間ベースユニット162に固定される。なお、ねじ止めされる前に、中間ベースユニット162に設けられている係止突片185によって通路体184の位置合わせを行えるようになっている。
【0046】
通路体184の下方には、玉払出装置97に景品玉を供給するとともに故障時等には玉払出装置97への景品玉の供給を停止する玉止め装置190が設けられている。玉止め装置190の下方に設置される玉払出装置97は、直方体状のケース198の内部に収納されている。ケース198の左右4箇所には突部が設けられている。各突部が中間ベースユニット162に設けられている位置決め突片200に係った状態で、中間ベースユニット162の下部に設けられている弾性係合片201にケース198の下端がはめ込まれる。
【0047】
次に、玉払出装置97の構成および作用を図5〜図9を参照して説明する。図5は、図4に示された玉払出装置97の左側部分である賞球機構部分97Aの分解斜視図、図6は玉払出装置97の賞球機構部分97Aを前方(機構板36に垂直な方向)から見た部分断面図、図7は玉払出装置97の賞球機構部分97Aを側方(機構板36に平行な方向)から見た部分断面図、図8は図4に示された玉払出装置97の右側部分である玉貸し機構部分97Cの分解斜視図、図9は玉払出装置97の玉貸し機構部分97Cを側方から見た部分断面図である。
【0048】
まず、図5〜図7を参照して玉払出装置97の賞球機構部分97Aの構成および作用を説明する。賞球機構部分97Aにおいて、図5〜図7に示すステッピングモータ(賞球モータ)289Aがスクリュー288Aを回転させることによって、賞球にもとづく景品玉を1個ずつ払い出す。
【0049】
図5に示すように、玉払出装置97の賞球機構部分97Aは、2つのケース198a,198bを有する。ケース198aの左右2箇所に、玉払出装置97の設置位置上部に設けられた位置決め突片200(図4参照)に当接される係合突部280a,280bが設けられている。また、それぞれのケース198a,198bには、玉供給路281a,281bが形成されている。玉供給路281a,281bは湾曲面282a,282bを有し、湾曲面282a,282bの終端の下方には、玉送り水平路284a,284bが形成されている。さらに、玉送り水平路284a,284bの終端に玉排出路283a,283bが形成されている。玉供給路281a,281b、玉送り水平路284a,284bおよび玉排出路283a,283bは、ケース198a,198bをそれぞれ前後に区画する区画壁295a,295bの前方に形成されている。
【0050】
また、区画壁295a,295bの前方において、玉圧緩衝部材285Aがケース198a,198b間に挟み込まれる。玉圧緩衝部材285Aは、玉払出装置97の賞球機構部分97Aに供給される景品玉を左右側方に振り分けて玉供給路281a,281bに誘導する。また、玉圧緩衝部材285Aの下部には、発光素子(LED)286Aと受光素子287Aとによる賞球モータ位置センサ300Aが設けられている。発光素子286Aと受光素子287Aとは、所定の間隔をあけて設けられている。そして、この間隔内に、スクリュー288Aの先端が挿入されるようになっている。なお、玉圧緩衝部材285Aは、ケース198a,198bが張り合わされたときに、完全にその内部に収納固定される。
【0051】
玉送り水平路284a,284bには、払出モータ289Aによって回転させられるスクリュー288Aが配置されている。払出モータ289Aはモータ固定板290Aに固定され、モータ固定板290Aは、区画壁295a,295bの後方に形成される固定溝291a,291bにはめ込まれる。その状態で払出モータ289Aのモータ軸が区画壁295a,295bの前方に突出するので、その突出の前方にスクリュー288Aが固定される。スクリュー288Aの外周には、払出モータ289Aの回転によって玉送り水平路284a,284bに載置された景品玉を前方に移動させるための螺旋突起288aが設けられている。
【0052】
そして、スクリュー288Aの先端には、発光素子286Aを収納するように凹部が形成され、その凹部の外周には、2つの切欠部292Aが互いに180度離れて形成されている。従って、スクリュー288Aが1回転する間に、発光素子286Aからの光は、切欠部292Aを介して受光素子287Aで2回検出される。なお、発光素子286A、受光素子287Aおよび払出モータ289Aからの配線293Aは、まとめられてケース198a,198bの後部下方に形成された引出穴から外部に引き出されコネクタ294Aに結線される。
【0053】
景品玉が玉送り水平路284a,284bに載置された状態において、払出モータ289Aが回転すると、スクリュー288Aの螺旋突起288aによって、景品玉は、玉送り水平路284a,284b上を前方に向かって移動する。そして、遂には、玉送り水平路284a,284bの終端から玉排出路283a,283bに落下する。このとき、左右の玉送り水平路284a,284bからの落下は交互に行われる。すなわち、スクリュー288Aが半回転する毎に一方から1個の景品玉が落下する。従って、1回の検出毎に受光素子287Aから出力される信号の数が1個の入賞に対応してあらかじめ定められた景品玉数に到達したときに払出モータ289Aの駆動を停止するように制御すれば、正確に入賞に対応した景品玉数を払い出すことができる。
【0054】
また、玉送り水平路284a,284bの下方には、例えば近接スイッチによる賞球カウントスイッチ301A,301Bが設けられている。玉送り水平路284a,284bから1個の景品玉が落下する毎に、賞球カウントスイッチ301A,301Bがオンする。従って、賞球カウントスイッチ301A,301Bの検出信号によって、実際に払い出された景品玉の数を計数することができる。
【0055】
次に、図8,図9参照して玉払出装置97の玉貸し機構部分97Cの構成および作用を説明する。玉払出装置97の玉貸し機構部分97Cにおいて、図8および図9に示すステッピングモータ(玉貸しモータ)289Cがスクリュー288Cを回転させることによって、貸し玉を1個ずつ払い出す。
【0056】
図8に示すように、玉払出装置97の玉貸し機構部分97Cは、2つのケース198c,198dを有する。198dの左右2箇所に、玉払出装置97の設置位置上部に設けられた位置決め突片200(図4参照)に当接される係合突部280a,280bが設けられている。また、ケース198cには、玉供給路281cが形成されている。玉供給路281cは湾曲面282cを有し、湾曲面282cの終端の下方には、玉送り水平路284cが形成されている。さらに、玉送り水平路284cの終端に玉排出路283cが形成されている。玉供給路281c、玉送り水平路284cおよび玉排出路283cは、ケース198cを前後に区画する区画壁295cの前方に形成されている。
【0057】
また、区画壁295cの前方において、玉圧緩衝部材285Cがケース198c,198d間に挟み込まれる。玉圧緩衝部材285Cは、玉貸し機構部分97Cに供給される貸し玉を玉供給路281cに誘導する。また、玉圧緩衝部材285Cの下部には、発光素子(LED)286Cと受光素子287Cとによる玉貸しモータ位置センサ300Cが設けられている。発光素子286Cと受光素子287Cとは、所定の間隔をあけて設けられている。そして、この間隔内に、スクリュー288Cの先端が挿入されるようになっている。なお、玉圧緩衝部材285Cは、ケース198c,198dが張り合わされたときに、完全にその内部に収納固定される。
【0058】
玉送り水平路284cには、払出モータ289Cによって回転させられるスクリュー288Cが配置されている。払出モータ289Cはモータ固定板290Cに固定され、モータ固定板290Cは、区画壁295cの後方に形成される固定溝291cにはめ込まれる。その状態で払出モータ289Cのモータ軸が区画壁295cの前方に突出するので、その突出の前方にスクリュー288Cが固定される。スクリュー288Cの外周には、払出モータ289Cの回転によって玉送り水平路284cに載置された貸し玉を前方に移動させるための螺旋突起288cが設けられている。
【0059】
そして、スクリュー288Cの先端には、発光素子286Cを収納するように凹部が形成され、その凹部の外周には、2つの切欠部292Cが互いに180度離れて形成されている。従って、スクリュー288Cが1回転する間に、発光素子286Cからの光は、切欠部292Cを介して受光素子287Cで2回検出される。なお、発光素子286C、受光素子287Cおよび払出モータ289Cからの配線293Cは、まとめられてケース198c,198dの後部下方に形成された引出穴から外部に引き出されコネクタ294Cに結線される。
【0060】
貸し玉が玉送り水平路284cに載置された状態において、払出モータ289Cが回転すると、スクリュー288Cの螺旋突起288cによって、貸し玉は、玉送り水平路284c上を前方に向かって移動する。そして、遂には、玉送り水平路284cの終端から玉排出路283cに落下する。このとき、スクリュー288Aが1回転する毎に1個の貸し玉が落下する。従って、この構成では、1個の貸し玉が落下する毎に、発光素子286Cからの光が受光素子287Cによって2回検出されることになる。従って、受光素子287Cから出力される信号の数があらかじめ定められた貸し玉数に到達したときに払出モータ289Cの駆動を停止するように制御すれば、正確な数の貸し玉を払い出すことができる。なお、この構成では、受光素子287Cから2nの検出信号が出力されると、n個の貸し玉が払い出されたことになる。
【0061】
また、玉送り水平路284cの下方には、例えば近接スイッチによる玉貸しカウントスイッチ301Cが設けられている。玉送り水平路284cから1個の貸し玉が落下する毎に、玉貸しカウントスイッチ301Cがオンする。従って、玉貸しカウントスイッチ301Cの検出信号によって、実際に払い出された貸し玉の数を計数することができる。
【0062】
玉払出装置97は、賞球機構部分97Aの2つのケース198a,198bが密着され、玉貸し機構部分97Cの2つのケース198c,198dが密着された後に、ねじ止めされることによって一体化される。従って、賞球機構部分97Aと玉貸し機構部分97Cとが独立した機構部分として設けられているが、玉払出装置97は、全体としてコンパクトに形成することができる。賞球機構部分97Aを玉貸し機構部分97Cから独立した機構とすることによって、賞球用玉払出能力を従来の構成に比べて高いものとすることができる。しかも、図5〜図9に示されたように、玉貸し機構部分97Cにおける補給玉の通過路は1条になっているのに対して、賞球機構部分97Aにおける補給玉の通過路は2条になっている。すなわち、賞球機構部分97Aの払出能力は、玉貸し機構部分97Cの払出能力よりも高く設定されている。
【0063】
図5〜図9に示された構成から明らかなように、賞球機構部分97Aの玉払出方式と玉貸し機構部分97Cの玉払出方式とは同じである。単に、補給玉の通過路の数が異なっているだけである。よって、賞球機構部分97Aと玉貸し機構部分97Cとを異なる設計とする必要がなく、賞球機構部分97Aと玉貸し機構部分97Cとを独立した機構部分としたにも関わらず、玉払出装置97の設計は容易である。また、玉払出方式が同じであることから、賞球機構部分97Aと玉貸し機構部分97Cとを独立した機構部分としたにも関わらず、玉払出装置97の制御も容易である。さらに、玉払出方式が同じであることから、賞球機構部分97Aと玉貸し機構部分97Cとを別方式のものとした場合に比べて、構成が単純化され、その結果、信頼性も高くなる。
【0064】
図10は、主基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図10には、賞球制御基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板70、発射制御基板91および表示制御基板80も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、集合検出器115、余剰玉受皿4の満タンを検出する満タンスイッチ402、各入賞口スイッチ19a,24a、玉切れ検出スイッチ167、玉切れスイッチ187a,187b,187c、玉抜き状態検出スイッチ178および賞球カウントスイッチ301A,301Aからの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16および開閉板20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、装飾ランプ25を駆動するランプ・LED回路60とを含む。
【0065】
また、基本回路53から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部9の画像表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等を情報端子基板34を介してホールコンピュータ等のホストコンピュータに対して出力するとともに、賞球個数情報をターミナル基板160を介してホールコンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する情報出力回路64を含む。
【0066】
基本回路53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用されるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。なお、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されている場合もある。
【0067】
さらに、主基板31には、電源投入時に基本回路53をリセットするための初期リセット回路65と、定期的(例えば、2ms毎)に基本回路53にリセットパルスを与えてゲーム制御用のプログラムを先頭から再度実行させるための定期リセット回路66と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路67とが設けられている。
【0068】
図10に示すように、この実施の形態では、遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,28c、賞球ランプ51、玉切れランプ52、可変表示器10および始動入賞記憶表示器18の点滅や表示は、ランプ制御基板35に搭載されたランプ制御用CPUが主基板31からのランプ制御コマンドに応じて制御動作を行うことによって制御される。
【0069】
図11は、情報出力回路64の一構成例を示すブロック図である。この例では、情報出力回路64は、CPU56からI/Oポート57を介して出力される大当り情報信号を増幅する増幅回路64a、図柄確定回数信号を増幅する増幅回路64b、確率変動情報信号を増幅する増幅回路64c、始動入賞情報信号を増幅する増幅回路64d、および賞球個数信号を増幅する増幅回路64eを含む。
【0070】
なお、増幅回路64a〜64dの各出力は、情報端子基板34に接続される。また、増幅回路64eの出力は、ターミナル基板160に接続される。
【0071】
図12は、賞球制御基板37およびそれに関連する構成要素を示すブロック図である。図12に示すように、満タンスイッチ402からの検出信号は、中継基板71を介して主基板31のI/Oポート57に入力される。また、玉切れ検出スイッチ167、玉切れスイッチ187a,187b,187c、賞球カウントスイッチ301A,301Bおよび玉抜き状態検出スイッチ178からの検出信号は、中継基板72および中継基板71を介して主基板31のI/Oポート57に入力される。
【0072】
CPU56は、玉切れ検出スイッチ167または玉切れスイッチ187cからの検出信号が玉切れ状態を示しているか、または、満タンスイッチ402からの検出信号が満タン状態を示していると、玉貸し禁止を指示する賞球制御コマンドを賞球制御基板37に出力する。賞球制御基板37の賞球制御用CPU371は、その賞球制御コマンドに応じて玉貸し処理を停止する。また、満タンスイッチ402からの検出信号が満タン状態を示しているか、または玉切れスイッチ187b,187cからの検出信号が玉切れ状態を示していると、主基板31のCPU56は、打球の発射停止指令を指示する賞球制御コマンドを賞球制御基板37に出力する。賞球制御基板37の賞球制御用CPU371は、その賞球制御コマンドに応じて発射制御基板91に発射停止指令を出力する。
【0073】
つまり、この実施の形態では、発射停止指令は、主基板31からの賞球制御コマンドに含められて出力される。よって、主基板31から発射制御基板91に至る配線が不要になる。その結果、遊技機内における配線引き回しを簡略化することができ、製造コストの削減を図ることができる。また、主基板31からの配線を少なくすることによって、不正行為を受けにくくする点でも有利である。
【0074】
賞球制御基板37には、主基板31から賞球制御コマンドが入力される。賞球制御コマンドは、バッファ回路373を介してI/Oポート372に入力される。バッファ回路373における各バッファは、主基板31から賞球制御基板37へ向かう方向にのみ信号を通過させることができる。従って、賞球制御基板37側から主基板31側に信号が伝わる余地はない。賞球制御基板37内の回路に不正改造が加えられても、不正改造によって出力される信号が主制御基板31側に伝わることはない。
【0075】
また、賞球制御用CPU371は、I/Oポート372および情報出力回路377を介して、貸し玉数を示す玉貸し個数信号をターミナル基板160に出力する。また、I/Oポート372を介して、ブザー駆動信号をブザー基板75に出力する。ブザー基板75にはブザーが搭載されている。さらに、I/Oポート372を介して、エラー表示用LED374にエラー信号を出力する。
【0076】
さらに、賞球制御基板37には、中継基板72を介して、賞球カウントスイッチ301A,301Bの検出信号および玉貸しカウントスイッチ301Cの検出信号が入力される。また、賞球センサ基板73を介して賞球モータ位置センサ300Aおよび玉貸しモータ位置センサ300Cの検出信号が入力されている。賞球制御基板37からの賞球モータ289Aおよび玉貸しモータへの駆動信号は、中継基板72を介して賞球モータ289Aおよび玉貸しモータに伝えられる。
【0077】
カードユニット50には、カードユニット制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、カードユニット50には、端数表示スイッチ152、連結台方向表示器153、カード投入表示ランプ154およびカード挿入口155が設けられている(図1参照)。残高表示基板74には、打球供給皿3の近傍に設けられている度数表示LED、玉貸しスイッチおよび返却スイッチが接続される。
【0078】
残高表示基板74からカードユニット50には、遊技者の操作に応じて、玉貸しスイッチ信号および返却スイッチ信号が賞球制御基板37を介して与えられる。また、カードユニット50から残高表示基板74には、プリペイドカードの残高を示すカード残高表示信号および玉貸し可表示信号が賞球制御基板37を介して与えられる。カードユニット50と賞球制御基板37の間では、ユニット操作信号(BRDY信号)、玉貸し要求信号(BRQ信号)、玉貸し完了信号(EXS信号)およびパチンコ機動作信号(PRDY信号)がやりとりされる。
【0079】
パチンコ遊技機1の電源が投入されると、賞球制御基板37の賞球制御用CPU371は、カードユニット50にPRDY信号を出力する。カードユニット50においてカードが受け付けられ、玉貸しスイッチが操作され玉貸しスイッチ信号が入力されると、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、賞球制御基板37にBRDY信号を出力する。この時点から所定の遅延時間が経過すると、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、賞球制御基板37にBRQ信号を出力する。そして、賞球制御基板37の賞球制御用CPU371は、玉貸しモータ289Cを駆動し、所定個の貸し玉を遊技者に払い出す。そして、払出が完了したら、賞球制御用CPU371は、カードユニット50にEXS信号を出力する。
【0080】
以上のように、カードユニット50からの信号は全て賞球制御基板37に入力される構成になっている。従って、玉貸し制御に関して、カードユニット50から主基板31に信号が入力されることはなく、主基板31の基本回路53にカードユニット50の側から不正に信号が入力される余地はない。
【0081】
図13は、情報出力回路377の一構成例を示すブロック図である。この例では、情報出力回路377は、I/Oポート372を介して賞球制御用CPU371から出力される玉貸し個数信号を増幅する増幅回路377a、増幅回路377aの出力によって導通するフォトカプラ377b、およびフォトカプラ377bの出力に応じて出力端子間を遮断状態にしたり短絡状態にしたりするためのダイオードブリッジ377cを含む。ダイオードブリッジ377cの出力は、ターミナル基板160に接続される。なお、フォトカプラ377bは発光ダイオードとフォトトランジスタで構成され、このフォトカプラ377bでは、フォトトランジスタの一方の出力に抵抗が接続されている。
【0082】
図14は、主基板31から情報端子基板34またはターミナル基板160を介して外部出力される各信号の出力タイミング例を示すタイミング図である。図14(A)に示すように、図柄確定回数信号、大当り情報信号および確率変動情報信号は、負論理の信号として出力される。この例では、可変表示部9に表示される特別図柄が変動を停止すると0.5秒間図柄確定回数信号がローレベルとされる。また、特別図柄の変動が停止してから1.5秒が経過すると大当り情報信号がローレベルとされ、大入賞口(この実施の形態では開閉板20の開放による)が最後に閉成してから10.8秒が経過すると大当り情報信号がオフ(ハイレベル)とされる。
【0083】
さらに、大当り情報信号に同期して確率変動情報信号が出力される。ただし、確率変動情報信号は、高確率時には、大当り情報信号がオフしても、オン状態を継続する。
【0084】
また、図14(B)に示すように、始動入賞情報信号も負論理の信号として出力される。この例では、始動入賞があると、0.5秒間始動入賞情報信号がローレベルとされる。この実施の形態では、入賞に応じて払い出された遊技球数を示す賞球個数信号も、主基板31から出力される。そして、図14(C)に示すように、払出個数が10個になる毎に、賞球個数信号が0.098秒間ローレベルとされる。
【0085】
図15は、賞球制御基板37からターミナル基板160を介して外部出力される玉貸し個数信号の出力タイミング例を示すタイミング図である。この例では、図15に示すように、100円分の玉貸し動作が行われる度に、玉貸し個数信号が0.098秒間ローレベルとされる。
【0086】
次に遊技機の動作について説明する。
図16は、主基板31における基本回路53の動作を示すフローチャートである。上述したように、この処理は、定期リセット回路66が発するリセットパルスによって、例えば2ms毎に起動される。基本回路53が起動されると、基本回路53は、まず、クロックモニタ制御を動作可能状態にするために、CPU56に内蔵されているクロックモニタレジスタをクロックモニタイネーブル状態に設定する(ステップS1)。なお、クロックモニタ制御とは、入力されるクロック信号の低下または停止を検出すると、CPU56の内部で自動的にリセットを発生する制御である。
【0087】
次いで、CPU56は、スタックポインタの指定アドレスをセットするためのスタックセット処理を行う(ステップS2)。この例では、スタックポインタに00FFHが設定される。そして、システムチェック処理を行う(ステップS3)。システムチェック処理では、CPU56は、RAM55にエラーが含まれているか判定し、エラーが含まれている場合には、RAM55を初期化するなどの処理を行う。
【0088】
次に、表示制御基板80に送出されるコマンドデータをRAM55の所定の領域に設定する処理を行った後に(表示制御データ設定処理:ステップS4)、コマンドデータを表示制御コマンドデータとして出力する処理を行う(表示制御データ出力処理:ステップS5)。
【0089】
次いで、各種出力データの格納領域の内容やホールコンピュータに出力される大当り情報、始動情報、確率変動情報などの出力データを各出力ポートに出力する処理を行う(データ出力処理:ステップS6)。また、ランプタイマを1減ずる処理を行い、ランプタイマがタイムアウトしたら(=0になったら)、ランプデータポインタを更新するとともに新たな値をランプタイマに設定する(ランプタイマ処理:ステップS7)。
【0090】
また、ランプデータポインタが示すアドレスのデータなどの出力データを格納領域に設定する出力データ設定処理を行う(ステップS8)。さらに、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる(エラー処理:ステップS9)。
【0091】
次に、遊技制御に用いられる大当り判定用乱数等の各判定用乱数を示す各カウンタを更新する処理を行う(ステップS10)。
【0092】
次に、CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS11)。特別図柄プロセス制御では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS12)。普通図柄プロセス処理では、7セグメントLEDによる可変表示器10を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0093】
さらに、CPU56は、スイッチ回路58を介して、各スイッチの状態を入力し、スイッチ状態に応じて必要な処理を行う(スイッチ処理:ステップS13)。また、音声タイマを1減ずる処理を行い、音声タイマがタイムアウトしたら(=0になったら)、音声データポインタを更新するとともに新たな値を音声タイマに設定する。そして音声データポインタが示すアドレスのデータを、音声制御基板70に送出する(音声処理:ステップS14)。
【0094】
基本回路53は、さらに、表示用乱数を更新する処理を行う(ステップS15)。すなわち、図柄決定用乱数を生成するためのカウンタやリーチ判定用乱数を生成するためのカウンタ等のカウントアップ(1加算)を行う。
【0095】
また、基本回路53は、賞球制御基板37との間の信号処理を行う(ステップS16)。すなわち、所定の条件が成立すると賞球制御基板37に賞球個数を示す賞球制御コマンドを出力する。賞球制御基板37に搭載されている賞球制御用CPUは、受信した賞球個数に応じて玉払出装置97を駆動する。
その後、基本回路53は、次に定期リセット回路66からリセットパルスが与えられるまで、ステップS17の表示用乱数更新処理を繰り返す。
【0096】
図17は、主基板31から賞球制御基板37に送信される賞球制御コマンドのビット構成を示す説明図である。図17に示すように、1バイト中のビット0〜ビット6の7ビットが、賞球制御コマンドデータ部分として使用される。そして、ビット0〜ビット6のうちの上位3ビットは制御指定として使用される。
【0097】
すなわち、ビット6,5,4が「0,0,0」であれば通常払出指定(賞球個数出力)を示し、「0,0,1」であれば補正払出指定を示し、「0,1,0」であれば玉貸し禁止指定を示し、「0,1,1」であれば玉貸し禁止解除指定を示す。なお、玉貸し禁止指定は、玉切れ検出スイッチ167または玉切れスイッチ187cがオンしたとき(玉切れ状態フラグがオンしているとき)と、余剰玉受皿4が満タンになって満タンスイッチ402がオンしたとき(満タン状態フラグがオンしたとき)に、主基板31から送信される。そして、それらのスイッチがオフ状態になると、玉貸し禁止解除指定が送信される。
【0098】
なお、補正払出指令とは、主基板31のCPU56が、賞球不足を検出したときに賞球制御基板37に送信する指令である。賞球制御用CPU371は、補正払出指令を受けると、個数指定で指定された個数の賞球払出処理を再度行う。
図15に示されたように、通常の賞球を指示するための賞球制御コマンドと補正払出を指示するための賞球制御コマンドとを別コマンドとして定義しておけば、賞球制御基板37の賞球制御用CPU371は、受信したコマンドに応じて直ちに適切な処理を開始することができる。
【0099】
また、満タンスイッチ402がオンしたときには、ビット6,5,4が「1,0,0」である発射禁止指令を示す賞球制御コマンドも主基板31から賞球制御基板37に送信され、満タン状態フラグがオフしたときには、ビット6.5,4が「1,0,1」である発射禁止指令解除指定を示す賞球制御コマンドが送信される。賞球制御基板37における賞球制御用CPU371は、発射禁止指令を示す賞球制御コマンドを受信すると、発射制御基板91に、打球発射禁止を示す発射制御信号を送る。また、発射禁止指令解除指定を示す賞球制御コマンド受信すると、発射制御基板91に、打球発射許可を示す発射制御信号を送る。
【0100】
この実施の形態では、さらに、玉抜き中フラグがオンすると、ビット6,5,4が「1,0,0」である発射禁止指令および「0,1,0」である玉貸し禁止指定の賞球制御コマンドが主基板31から賞球制御基板37に送信される。
【0101】
賞球制御コマンドは、主基板31から賞球制御基板37に、図12に示されたように、出力ポートを介して送信される。そして、この実施の形態では、図18に示すように、主基板31から賞球制御コマンドデータが出力されるときに、データ出力を示す信号(INT信号)が4ms間ローレベルになる。
なお、図17に示されたコマンド構成は一例であって、他の構成にしてもよい。例えば、1バイト中の上位下位を、図17に示された構成とは逆にしてもよい。
【0102】
以下、遊技盤6に設けられている入賞領域に打球が入賞したときの遊技制御手段および賞球制御手段の処理と各情報の外部出力処理について図19〜図30を参照して説明する。図19〜図21は、主基板31における基本回路53のCPU56の処理を示すフローチャートであり、図22は、入賞球信号処理におけるエラー表示処理を示すフローチャートである。図23は、CPU56の賞球個数信号出力処理を示すフローチャートである。また、図24,図25は外部に出力される各情報に関するデータ出力処理を示すフローチャートである。図26〜図30は、賞球制御基板37の賞球制御用CPU371の動作を示すフローチャートである。
【0103】
まず、図19〜図23のフローチャートを参照して、主基板31における入賞球信号処理を説明する。上述したように、入賞球信号処理は2msに1回実行される。最初に、使用される各タイマについて説明する。
(1)タイマT1:賞球カウントスイッチのオフ時にセットされ、タイムアウトすると払出個数のチェックが行われる。つまり、賞球制御コマンド送出時に加算され賞球カウントスイッチがオンすると−1される払出指令個数累積値が、タイマT1のタイムアウト時に0になっていないと、賞球過多または賞球不足が生じていると判定する。なお、ここでの賞球カウントスイッチの出力は、実際には賞球カウントスイッチ301A,301Bの出力のオア(OR)をとったものに相当する。
(2)タイマT4:各入賞口スイッチがオンしたときに始動され、集合検出器115がオンすると停止される。タイムアウトすると、入賞口スイッチがオンしたにもかかわらず集合検出器115で入賞球が検出されなかったことになり、不正入賞または入賞球経路での玉止まりが発生したとしてエラーとされる。
(3)タイマT5:エラー検出時にセットされ、タイムアウトするまでエラー表示が行われる。
(4)タイマT6:タイムアウトする度に繰り返し再起動され、タイムアウト時に累積エラー回数が所定回数を越えていたら復帰不能なエラーとなる。累積エラー回数が所定回数以下であれば、動作は継続される。
【0104】
入賞球信号処理において、主基板31におけるCPU56は、玉切れ状態フラグがセットされたか否か確認する(ステップS201)。玉切れ状態フラグは、図16に示されたメイン処理における入賞球信号処理(ステップS16)において、玉切れ検出スイッチ167または玉切れスイッチ187cがオンするとセットされる。玉切れ状態フラグがセットされたとき(オフ状態からセット状態に変わったとき)には、玉貸し禁止指定および発射禁止指令を示す賞球制御コマンドデータをデータ格納領域に格納する(ステップS202)。玉切れ状態フラグがリセットされたときには(ステップS203)、玉貸し禁止解除指定および発射禁止指令解除を示す賞球制御コマンドデータをデータ格納領域に格納する(ステップS204)。また、満タン状態フラグがセットされた(オフ状態からオン状態に変わった)とき、または賞球払出機構97Aにおける玉無しを示す玉切れスイッチ187a,187bがオンしたときには(ステップS205)、発射停止指令を示す賞球制御コマンドデータをデータ格納領域に格納する(ステップS206)。そして、満タン状態フラグおよび玉切れスイッチ187a,187bがオフしたときには(ステップS207)、発射停止指令解除を示す賞球制御コマンドデータをデータ格納領域に格納する(ステップS208)。
【0105】
次いで、玉抜き中フラグがオフ状態からオン状態に変化したか否か確認する(ステップS209)。玉抜き中フラグがオンしたら、玉貸し禁止指定および発射禁止指令を示す賞球制御コマンドデータをデータ格納領域に格納する(ステップS210)。また、玉抜き中フラグがオンしている状態からオフ状態に変化したら(ステップS211)、玉貸し禁止解除指定および発射禁止指令解除を示す賞球制御コマンドデータをデータ格納領域に格納する(ステップS212)。
【0106】
また、タイマT6がタイムアウトしたか否か確認する(ステップS213)。タイムアウトしていた場合には、賞球エラーカウンタの値をチェックする(ステップS214)。賞球エラーカウンタの値が所定値を越えていた場合には、エラー状態に入る(ステップS215)。エラー状態では、基本回路53はホールト状態(HALT状態)になる。例えば、動作停止フラグをセットする。動作停止フラグがセットされた場合には、例えば、図16に示されたシステムチェック処理(ステップS3)において、ホールト状態(例えば同一番地にジャンプ)とされる。
【0107】
タイマT6がタイムアウトしたときに、賞球エラーカウンタの値が所定回を越えていなければ、賞球エラーカウンタは初期化され(ステップS216)、再度タイマT6がスタートされる(ステップS217)。
【0108】
賞球エラーカウンタの値は、賞球個数の過多等のエラーが検出されるとカウントアップされる。従って、所定時間内に(タイマT6のカウントアップ時間内に)所定回数を越える賞球過多エラーが生ずると、定期リセット信号によっても解除されない状態になる。このように、賞球過多エラーが生じたときに直ちにホールト状態とならず、頻繁に賞球過多エラーが生じた場合にホールト状態となるように構成すると、一時的生じ自然復旧するようなエラーでは遊技機は動作不能状態にならない。また、頻繁に賞球過多エラーが生ずる場合には点検等を要することが多いので、そのような場合には遊技機が動作不能状態になるようにすることができる。
【0109】
なお、ここでは、エラー発生とは無関係にタイマT6をスタートさせタイマT6がタイムアウトする度に、時間T6における発生エラー数をチェックするようにしたが、エラーが発生するとタイマをスタートさせる等の他の監視方法を用いてもよい。要するに、所定時間内に所定回を越えるエラーが発生したことを検出できれば、どのような監視方法を用いてもよい。
【0110】
次に、CPU56は、賞球払出中フラグがオンしているか否か確認する(ステップS221)。オンしている場合には、ステップS235に移行する。賞球払出中フラグがオンしていない場合には、各入賞口に設けられているスイッチ状態を確認する。
【0111】
この実施の形態では、大入賞口を経た入賞については15個の賞球を払い出し、始動入賞口14を経た入賞については6個の賞球を払い出し、その他の入賞口24および入賞球装置を経た入賞については10個の賞球を払い出すとする。よって、カウントスイッチ23がオンしていたときには賞球予定数15すなわち通常払出指定15個の賞球制御コマンドデータ(図17参照)をデータ格納領域に設定する(ステップS222,S223)。また、払出指令個数累積値を+15する(ステップS224)。なお、カウントスイッチ23のオンは、スイッチ処理(図16におけるステップS13)でセットされるカウントスイッチONフラグによって認識される。
【0112】
始動口スイッチ17がオンしていたときには賞球予定数6すなわち通常払出指定6個の賞球制御コマンドデータをデータ格納領域に設定する(ステップS225,S226)。また、払出指令個数累積値を+6する(ステップS227)。なお、始動口スイッチ17のオンは、スイッチ処理でセットされる始動口スイッチONフラグによって認識される。
【0113】
入賞口スイッチ24a,24bがオンしていたときには賞球予定数10すなわち通常払出指定10個の賞球制御コマンドデータをデータ格納領域に設定する(ステップS228,S229)。また、払出指令個数累積値を+10する(ステップS230)。なお、入賞口スイッチ19a,24aのオンは、スイッチ処理でセットされる入賞口スイッチONフラグによって認識される。また、入賞口スイッチONフラグは、ステップS228でオンが検出されるとリセットされる。
【0114】
そして、CPU56は、タイマT4をスタートさせ(ステップS231)、賞球払出中フラグをオンする(ステップS232)。また、賞球制御コマンド出力要求をセットする。(ステップS233)。
【0115】
ステップS235において、CPU56は、集合検出器115がオンしたか否か確認する。オンしたときにはタイマT4を停止する(ステップS236)。また、タイマT4がタイムアウトしたか否か確認する(ステップS237)。タイムアウトしていた場合には、エラー状態に入る(ステップS238)。
【0116】
タイマT4はいずれかの入賞口または入賞装置に入賞があるとスタートまたは再スタートされる。そして、タイマT4のタイムアップ時間内に集合検出器115がオンしないとエラー状態とされる。従って、実際には入賞していないのに、何らかの手段で入賞を検出するスイッチからの信号がオン状態にされてしまうような不正行為が生じた場合にはエラー状態になる。また、遊技盤裏面の入賞球誘導通路で玉止まりが生じたような場合にもエラー状態とされる。
【0117】
また、CPU56は、エラー表示フラグがオンしているか否か確認する(ステップS241)。オンしていれば、ステップS257に移行する。なお、エラー表示フラグについては後で説明する。エラー表示フラグがオンしていなければ、賞球カウントスイッチがオンするのを待つ(ステップS242)。賞球カウントスイッチのオンを検出すると、賞球カウントスイッチのオフを待ち(ステップS242)、オフしたら払出指令累積個数を−1する(ステップS244)。また、賞球個数信号出力処理サブルーチンを起動する(ステップS245)。そして、タイマT1を起動する(ステップS246)。
【0118】
払い出された賞球は1個ずつ賞球カウントスイッチを通過するが、以上のように、賞球カウントスイッチのオンおよびオフを検出することによって玉通過が確実に検出される。そして、玉通過が検出された場合には、1個の賞球があったとして、払出指令累積個数が−1される。
【0119】
タイマT1は、賞球カウントスイッチの出力がオンした後オフする度に起動または再スタートされる。上述したように、ここでの賞球カウントスイッチの出力は、実際には賞球カウントスイッチ301A,301Bの出力のオア(OR)をとったものに相当する。
【0120】
ステップS242において賞球カウントスイッチがオンしていなければ、タイマT1が動作中か否か確認する(ステップS247)。タイマT1が動作中であれば、CPU56は、タイマT1がタイムアウトしたか否か確認する(ステップS250)。タイムアウトしていなければ処理を終了する。
【0121】
タイマT1の値(起動時からタイムアウトするまでの時間)は、正常に払出が行われている場合には払出周期(賞球カウントスイッチ301A,301Bがオンしてから次にオンするまでの期間)よりも長く設定されている。従って、正常に払出が行われているときには、最後の払出を除いて、タイマT1がタイムアウトするよりも前に、次の賞球カウントスイッチのオン(ステップS242)が発生する。すなわち、正常に払出が行われているときには、タイマT1は、最後の払出が行われた後に初めてタイムアウトする。
【0122】
なお、連続払出(ある入賞に対する賞球払出と次の入賞に対する賞球払出とが連続して行われること)における賞球払出間にインターバル時間が設けられる場合もあるが、その場合には、タイマT1の値は、インターバル時間よりも長く設定される。すなわち、連続払出が行われるときには、やはり、最後の払出が行われた後に初めてタイムアウトする。
【0123】
ステップS250において、タイマT1がタイムアウトすると、CPU56は、払出指令個数累積値が0になっているか否か確認する(ステップS251)。後述する補正払出が行われたときには、補正個数記憶値が0になっているか否か確認する。払出指令個数累積値は、入賞があったときに賞球数分だけ加算され賞球があったことを検出する賞球カウントスイッチのオンによって−1されているので、正常に払出が完了した場合には値は0である。従って、値が0である場合には、賞球払出フラグをオフして処理を終了する(ステップS252)。
【0124】
タイマT1がタイムアウトしたときに払出指令個数累積値または補正個数記憶値が0になっていない場合には、賞球過多または賞球不足が生じている。そこで、払出指令個数累積値または補正個数記憶値が0になっていなかった場合には、CPU56は、値の正負をチェックする(ステップS253)。値が正である場合、すなわち払出不足と判断される場合には、補正すべき個数(払出指令個数累積値または補正個数記憶値の値である)を含む補正払出指定を示す賞球制御コマンドをデータ格納領域に格納し(ステップS254)、補正個数を補正個数記憶値として設定し(ステップS255)、賞球制御コマンド送出要求をセットする(ステップS256)。
【0125】
図22は、エラー表示処理の一例を示すフローチャートである。エラー表示処理において、CPU56は、まず、タイマT5が動作中であるかどうか確認する(ステップS261)。動作中でなければ、エラー表示フラグをオンし(ステップS262)、エラー表示要求をセットする(ステップS263)。そして、タイマT5を起動する(ステップS264)。また、賞球エラーカウンタの値を+1する(ステップS265)。賞球エラーカウンタの値は、ステップS212でチェックされ、所定時間内にその値が所定値を越えると自動復旧しない完全エラー状態とされる。なお、エラー表示要求がセットされると、例えば、図16に示された表示制御データ設定処理(ステップS4)および表示制御データ出力処理(ステップS5)において、表示部にエラー表示がなされるように制御されたり、音声処理(ステップS14)においてスピーカ27からエラー報知音が発生されるように制御されたりする。
【0126】
そして、遊技状態が通常状態であるならば(ステップS266)、ホールト状態になる。通常状態とは、大当り遊技状態および可変表示部9に可変表示がなされている状態以外の状態である。なお、ホールト状態は、定期リセット信号によっても解除されない遊技制御停止状態であり、遊技機の電源がオフされ、電源再投入によって解除される。
【0127】
ステップS261においてタイマT5が動作中である場合には、CPU56は、タイマT5がタイムアウトしているか否か確認する(ステップS270)。タイムアウトした場合には、エラー表示要求をリセットするとともに(ステップS271)、エラー表示中フラグをオフする(ステップS272)。また、賞球払出フラグをオフする(ステップS273)。よって、遊技機は、再度入賞球検出と賞球払出制御を行える状態に復帰する。なお、エラー表示フラグがオンしているときには、遊技進行は中断されている。
【0128】
ステップS213のエラー状態(所定期間内に賞球エラーカウンタの値が所定値を越えた)、およびステップS238のエラー状態(入賞球が集合検出器115を通過しなかった)については、例えば、エラー表示やエラー報知が行われるとともに、ホールト状態になるように制御される。ホールト状態では、例えば、動作停止フラグがセットされる。動作停止フラグがセットされた場合には、例えば、図13に示されたシステムチェック処理(ステップS3)において、ホールト状態(例えば同一番地にジャンプ)とされる。
【0129】
図23は、賞球カウントスイッチがオンしてからオフし、1個の遊技球が払い出されたことが確認された場合(ステップS242〜S243)に起動される賞球個数信号出力処理サブルーチン(ステップS245)を示すフローチャートである。
【0130】
賞球個数出力処理サブルーチンでは、CPU56は、賞球個数カウンタの値を+1する(ステップS281)。そして、賞球個数カウンタの値が10の倍数になっていれば(ステップS282)、賞球個数出力要求をオンする(ステップS283)。なお、賞球個数カウンタが単にアップカウントされるだけのものであり、賞球個数カウンタが16ビットカウンタであれば、その値がFFFF(H)になった後0に戻る。
【0131】
図24は、図16に示されたメイン処理におけるデータ出力処理の各情報の外部出力に関する処理を示すフローチャートである。最初に、使用されるタイマについて説明する。
【0132】
Ta:賞球個数信号のオン期間を決めるタイマ(図14(C)参照)。
Tb:図柄確定回数信号のオン期間を決めるタイマ(図14(A)参照)。
Tc:大当り情報信号のオンタイミングを決めるタイマ(図14(A)参照)。
Td:大当り情報信号のオフタイミングを決めるタイマ(図14(A)参照)。
Te:始動入賞情報信号のオン期間を決めるタイマ(図14(B)参照)。
【0133】
データ出力処理では、CPU56は、まず、Taタイマが動作中か否か(賞球個数信号がオン中か否か)確認する(ステップS500)。動作中であれば、タイムアウトしたか否か確認する(ステップS501)。タイムアウトしたら、賞球個数信号をオフ(ハイレベル)にする(ステップS502)。
なお、図11に示されたように、賞球個数信号は情報出力回路64において論理反転されるので、実際には、CPU56からオン状態が「1」として出力される。しかし、説明を簡単にするために、ここでも、賞球個数信号は負論理であるとして説明を進める。このことは、その他の信号についても同様である。
【0134】
次に、CPU56は、まず、Tbタイマが動作中か否か(図柄確定回数信号がオン中か否か)確認する(ステップS503)。動作中であれば、タイムアウトしたか否か確認する(ステップS504)。タイムアウトしたら、図柄確定回数信号をオフ(ハイレベル)にする(ステップS505)。また、Tcタイマが動作中か否か確認する(ステップS506)。動作中であれば、タイムアウトしたか否か確認する(ステップS507)。タイムアウトしたら、大当り情報信号および確率変動情報信号をオン(ローレベル)にする(ステップS508,S509)。
【0135】
さらに、Tdタイマが動作中か否か確認する(ステップS511)。動作中であれば、タイムアウトしたか否か確認する(ステップS512)。タイムアウトしたら、大当り情報信号をオフ(ハイレベル)にする(ステップS513)。ここで、大当りが確率変動状態を引き起こす特定図柄によるものであったときには(ステップS514)、確率変動情報信号をそのままにし、そうでなければ、確率変動情報信号をオフ(ハイレベル)にする(ステップS515)。そして、Teタイマが動作中か否か(始動入賞情報信号がオン中か否か)確認する(ステップS516)。動作中であれば、タイムアウトしたか否か確認する(ステップS517)。タイムアウトしたら、始動入賞情報信号をオフ(ハイレベル)にする(ステップS518)。
【0136】
次に、CPU56は、賞球個数出力要求がオンしていたら(ステップS521)、賞球個数出力要求をリセットするとともに(ステップS522)、賞球個数信号をオン(ローレベル)状態にする(ステップS523)。また、Taタイマを起動する(ステップS524)。なお、賞球個数出力要求は、入賞球信号処理において、賞球払出数が10個に達する度にセットされている(ステップS283)。
【0137】
また、可変表示部9における特別図柄の変動が停止すると(ステップS525)、図柄確定回数信号をオン状態にするとともに(ステップS526)、Tbタイマを起動する(ステップS527)。そして、停止時の図柄の組み合わせが大当りを生じさせるものであれば(ステップS528)、Tcタイマを起動する(ステップS529)。さらに、大当り遊技状態が終了すると(ステップS530)、Tdタイマを起動する(ステップS531)。
なお、特別図柄の変動の停止、停止時の確定図柄および大当り遊技状態の終了は、図16に示されたメイン処理における特別図柄プロセス処理(S12)から通知される。
【0138】
そして、CPU56は、始動入賞があると(ステップS532)、始動入賞情報信号をオン(ローレベル)状態にするとともに(ステップS533)、Teタイマを起動する(ステップS534)。
なお、始動入賞があったことは、例えば、図16に示されたメイン処理におけるスイッチ処理(S13)で検知される。
【0139】
以上のような処理によって、図柄確定回数信号、大当り情報信号、確率変動情報信号、始動入賞情報信号および賞球個数信号が、図14のタイミング図に示されたように出力される。そして、この実施の形態では、賞球個数信号は、10個の賞球払出がなされる毎に、遊技制御手段を搭載した主基板31から直接出力されている。従って、賞球個数信号が他の基板を介して出力されるといった不合理な事態が解消される。
【0140】
なお、この実施の形態では、主基板31のCPU56が、玉切れ検出スイッチ167または玉切れスイッチ187がオンしたことを検出したとき、すなわち、玉タンク38に遊技球がなくなったことを検出したときには、賞球払出を指示するための賞球制御コマンドを送出しない。従って、遊技制御手段において、賞球払出が可能かどうか確認して、確認できたら賞球払出指示を行うように制御することができる。
【0141】
また、主基板31のCPU56は、玉払出装置97の賞球機構部分97Aが稼働しているときには、賞球カウントスイッチ301A,301Bの検出信号を導入して賞球機構部分97Aに稼働異常が生じていないかどうか確認している。そして、払出個数が不足していれば補正払出指示を行い、払出過多であれば、エラー表示を行う。また、払出過多等の異常が何回も生ずると、エラー状態になる。すなわち、賞球機構部分97Aは遊技制御手段に監視され、軽度の(復旧可能な)異常については再試行を行い、遊技制御手段が正常な払出を続行できないと判断したときにはエラーにするといった適切な払出監視制御を行うことができる。
【0142】
図26〜図30は、賞球制御用CPU371の動作を示すフローチャートである。最初に、使用される各タイマについて説明する。
(1)タイマT11:玉貸しモータを駆動開始したとき、または1個の貸し玉払出が終了したときにセットされ、タイムアウトすると玉貸しモータ位置センサ300Cのエラーとされる。すなわち、玉貸しモータ位置センサ300Cのオンチェックタイマである。なお、この実施の形態では、例えば、玉貸しモータ位置センサ300Cからの信号が1回オンすると1個の球払出が行われたことになる。
(2)タイマT12:玉貸しモータ位置センサ300Cがオンするとセットされ、タイムアウトすると玉貸しモータ位置センサ300Cのエラーとされる。すなわち、玉貸しモータ位置センサ300Cのオフチェックタイマである。
【0143】
(3)タイマT20:間欠駆動制御における玉貸しモータ289Cのオン時間を計測する。
(4)タイマT21:間欠駆動制御における玉貸しモータ289Cの一時停止期間を設定する。
(5)タイマTf:玉貸し個数信号のオン期間を決めるタイマ。
【0144】
この実施の形態では、賞球制御用CPU371は、まず、玉貸しモータ制御ルーチンを実行する(ステップS802)。次いで、主基板31から賞球制御コマンドを受信したか否か確認する(ステップS803)。なお、賞球制御コマンドは例えば割り込み処理で受信されている。新たな賞球制御コマンドを受信していない場合には、賞球処理中であるか否か確認する(ステップS804)。賞球処理中であれば、ステップS814に移行する。
【0145】
賞球制御コマンドを受信した場合には、それが玉貸し停止指示であれば(ステップS805)、玉貸しおよび賞球を停止する状態にする(ステップS806)。玉貸し停止解除指示であれば(ステップS807)、玉貸しおよび賞球を停止する状態を解除する(ステップS808)。また、発射停止指令であれば(ステップS809)、発射制御基板91に対して打球発射停止を示す発射制御信号を出力する(ステップS810)。すなわち、発射制御信号をHレベルにする。発射停止解除指令であれば(ステップS811)、発射制御基板91に対して打球発射許可を示す発射制御信号を出力する(ステップS812)。すなわち、発射制御信号をLレベルにする。
【0146】
また、賞球制御用CPU371は、カードユニット50が接続されていないことを検出したときにも(ステップS813)、発射制御基板91に対して打球発射停止を示す発射制御信号を出力する(ステップS810)。すなわち、発射制御信号をHレベルにする。なお、カードユニット50が接続されていないことは、例えば、カードユニット50からのユニット操作信号(BRDY信号)がオンしていないことで検知される。
【0147】
図27に示すように、玉貸しモータ制御ルーチンにおいて、賞球制御用CPU371は、カードユニット50側から玉貸し要求信号が出力されたか否か確認する(ステップS701)。玉貸し要求信号が出力されたときには、玉貸し個数カウンタの値を+Nする(ステップS703)。ここでは、玉貸し要求信号は100円分の玉貸し要求に応じて出力されるとする。従って、Nは、100円で貸し出される遊技球数(例えば25)である。また、賞球制御用CPU371は、玉貸しモータ289Cをオンする(ステップS704)。
【0148】
そして、玉貸しモータ位置センサ300Cがオンするのを待つ状態を示す位置センサON待ちフラグがオンしているか否か確認する(ステップS705)。なお、ステップS701で玉貸し要求信号が出力されたことを検出しなくても、玉貸し個数カウンタの値が0になっていなければステップS705の処理が実行される(ステップS702)。
【0149】
位置センサON待ちフラグがオンしている場合には、玉貸しモータ位置センサ300Cがオンするのを待つ(ステップS706)。オンする前にタイマT11がタイムアウトするとエラー処理に移行する(ステップS707,S708)。玉貸しモータ位置センサ300Cがオンすると、タイマT11を停止して(ステップS709)、位置センサON待ちフラグをリセットする(ステップS710)。
【0150】
玉貸しモータ位置センサ300Cがオンした場合には、玉貸しモータ位置センサ300Cがオフすることを確認するために、すなわち、スクリュー288Cが回転していることを確実に確認するために、タイマT12を起動し(ステップS711)、位置センサOFF待ちフラグをセットする(ステップS712)。
【0151】
賞球制御用CPU371は、位置センサOFF待ちフラグがオンしていれば(ステップS721)、玉貸しモータ位置センサ300Cがオフするのを待つ(ステップS722)。オフする前にタイマT12がタイムアウトするとエラー処理に移行する(ステップS723,S724)。玉貸しモータ位置センサ300Cがオフすると、タイマT12を停止して(ステップS725)、位置センサOFF待ちフラグをリセットする(ステップS726)。そして、1個の遊技球が払い出されたことが検出されたとして、一時計数カウンタを+1する(ステップS727)。
【0152】
また、玉貸し個数信号を出力するための玉貸し情報出力処理サブルーチンを起動する(ステップS728)。次いで、玉貸し個数カウンタを−1する(ステップS729)。そして、玉貸し個数カウンタの値が0になったら(ステップS730)、玉貸しが完了したことになるので、玉貸しモータ289Cをオフする(ステップS731)。
【0153】
以上の処理によって、玉貸しモータ289Cを駆動しているときに、所定時間内に玉貸しモータ位置センサ300Cがオンしなかったりオフしなかった場合には、すなわち、玉貸しモータ289Cを駆動しているにもかかわらず、スクリュー288Cが回転しないことが検出された場合には、エラーと判定される。スクリュー288Cが回転しない場合には、玉詰まり等が生じている場合が考えられるからである。
【0154】
図29は、エラー処理(ステップS708,S724)を示すフローチャートである。この実施の形態では、エラー処理において、玉貸し機構部分97Cの間欠駆動制御を行う。なお、エラー#1とは、玉貸しモータ289Cを駆動しているにもかかわらず、玉詰まり等に起因して玉貸しモータ位置センサ300Cが所定期間以上オンしなかった場合であり、エラー#2とは、玉貸しモータ289Cを駆動しているにもかかわらず、玉詰まり等に起因して玉貸しモータ位置センサ300Cが所定期間以上オフしなかった場合である。
【0155】
エラー処理において、賞球制御用CPU371は、玉貸しモータ289Cを一旦切る(ステップS741)。そして、間欠駆動制御を開始する。まず、オンオフカウンタに4を設定する(ステップS743)。オンオフカウンタとは、間欠制御におけるモータ駆動の回数を決めるためのカウンタである。この例では、オンオフカウンタに4を設定することにするが、設定値は任意であり、適用される遊技機に応じて適宜選定される。
【0156】
次いで、モータオン時間を決めるためのタイマT20をスタートし(ステップS744)、玉貸しモータ289Cをオンする(ステップS745)。そして、エラー#1の場合には玉貸しモータ位置センサ300Cがオンするかどうか確認し、エラー#2の場合には玉貸しモータ位置センサ300Cがオフするかどうか確認する(ステップS746)。玉貸しモータ位置センサ300Cがオンまたはオフしたときには、エラー状態から復旧したことになるので、ステップS710(エラー#1の場合)またはステップS726(エラー#2の場合)に復帰する。
【0157】
しかし、玉貸しモータ位置センサ300Cがオンまたはオフする前にタイマT20がタイムアウトした場合には(ステップS747)、玉貸しモータ289Cをオフする(ステップS748)。そして、オンオフカウンタの値を−1する(ステップS749)。
【0158】
賞球制御用CPU371は、オンオフカウンタの値を確認し(ステップS750)、0でなければ、T21の時間だけ待ってステップS744に戻る(ステップS751)。オンオフカウンタの値が0であれば、エラー表示を行う(ステップS752)。
【0159】
以上のような制御によって、玉貸しモータ289Cは、最大4回間欠的に駆動されることになる。間欠的なモータ駆動によって、スクリュー288Cに振動が与えられる。この結果、詰まっている遊技球に振動が与えられ、玉貸し機構部分97Cから落下する可能性が高くなる。4回の間欠制御が終了する前に玉貸し球モータ位置センサ300Cがオンまたはオフしたときには、詰まっていた遊技球がはずれてスクリュー288Cが回転を再開したことになるので、賞球制御用CPU371の制御は、払出中の状態に復帰する。このように、この実施の形態では、玉貸し機構部分97Cでの玉詰まり等に起因するスクリュー288Cの回転停止が検出されると、自動的に回復処理が実行され、回復すると通常状態に自動復帰する。
【0160】
図30は、1個の遊技球の払出が完了したときに起動される玉貸し情報出力処理サブルーチン(ステップS728)の動作を示すフローチャートである。
玉貸し情報出力処理サブルーチンにおいて、賞球制御用CPU371は、まず、Tfタイマが動作中か否か(玉貸し個数信号がオン中か否か)確認する(ステップS761)。動作中であれば、タイムアウトしたか否か確認する(ステップS762)。タイムアウトしたら、玉貸し個数信号をオフ状態(=0)にする(ステップS763)。
【0161】
Tfタイマが動作中でなければ、一時カウンタの値がNの倍数になっているか否か確認する(ステップS764)。一時カウンタの値は、1個の遊技球の払出が完了したときに+1される。また、Nは100円で貸し出される遊技球数である。一時カウンタの値がNの倍数になっている場合には、玉貸し個数信号をオン状態(=1)にするとともに(ステップS765)、Tfタイマを起動する(ステップS766)。
【0162】
以上のような処理によって、100円分の玉貸しが行われるときに、Tfタイマで作成される時間だけ玉貸し個数信号がオンする。賞球制御用CPU371からの玉貸し個数信号は、図13に示された情報出力回路377において、増幅回路377aで反転された後、フォトカプラ377bに入力する。フォトカプラ377bにおける発光ダイオードは、賞球制御用CPU371から「1」が出力されたときに導通して発光する。すると、フォトカプラ377bにおけるフォトトランジスタが導通する。フォトカプラ377b内部でフォトトランジスタには抵抗が接続されている。従って、ダイオードブリッジ377cにおけるフォトカプラ377bに接続された入力端子間に電位差が現れる。すると、ダイオードブリッジ377cにおける各ダイオードが導通状態になって、ダイオードブリッジ377cにおける出力端子間の電位が等しくなる。すなわち、出力端子間が接続された状態(短絡状態)になる。
【0163】
賞球制御用CPU371から「0」が出力されているときには、ダイオードブリッジ377cにおける出力端子間が開放状態になる。ホールコンピュータでは、2つの端子間が接続状態にあるときには、玉貸し個数信号がオンしていると判定する。よって、図15に示されたように玉貸し個数信号が外部に出力されることになる。
【0164】
以上のように、この実施の形態では、賞球制御基板37に搭載された払出制御手段が玉貸し個数信号を外部管理装置に出力するとともに、主基板31に搭載された遊技制御手段が賞球個数信号を外部管理装置に出力することができる遊技機が実現される。従って、遊技制御手段以外の制御手段が賞球個数信号を外部管理装置に出力するような不合理なことは生じない。また、遊技制御手段以外の制御手段が賞球個数信号を外部管理装置に出力するための個数管理を行うという負担を課せられることもない。
【0165】
なお、この実施の形態では、カードユニット50を介して玉貸し要求がなされるように構成された遊技機が例示されたが、コイン投入によって玉貸し要求がなされるように構成された遊技機にも本発明を同様に適用できる。
【0166】
玉貸し個数信号および賞球個数信号はターミナル基板160を介してホールコンピュータに送信されるのであるが、玉貸し個数信号は賞球制御基板37からターミナル基板160に伝達され、賞球個数信号は主基板31からターミナル基板160に伝達される。基板間の配線は一般にコネクタで基板に接続されるが、ターミナル基板160への配線の出先が異なるので、特に、ターミナル基板160において、玉貸し個数信号と賞球個数信号との結線を入れ違えてしまう可能性もある。上述したように、賞球個数信号は電圧レベルで信号出力されるが(図11参照)、玉貸し個数信号は接点のオンオフ状態によって信号伝達される。すなわち、遊技機からの情報出力形態が異なる。すると、端子を入れ違えてしまったときには、ホールコンピュータで信号を正しく受けることができなくなる。
【0167】
そのような結線ミスを防止するには、玉貸し個数信号と賞球個数信号との出先の基板を1つにすればよい。以下の実施の形態では、玉貸し個数信号および賞球個数信号を賞球制御基板37からターミナル基板160に配線することができる。
【0168】
図31は、ターミナル基板160への玉貸し個数信号および賞球個数信号の供給元を共通化した遊技機における主基板の構成を示すブロック図である。この実施の形態では、上述した実施の形態とは異なり、主基板31における情報出力回路64Aからターミナル基板160には賞球個数信号が出力されない。図32は、情報出力回路64Aの構成を示すブロック図である。情報出力回路64Aには、図11に示された情報出力回路64とは異なり、賞球個数信号を出力するための増幅回路は必要とされない。
【0169】
図33は、この実施の形態における賞球制御基板37およびそれに関連する構成要素を示すブロック図である。図33に示すように、この実施の形態では、賞球制御基板37の情報出力回路377Aからターミナル基板160に賞球個数信号が出力される。
【0170】
図34は、情報出力回路377Aの一構成例を示すブロック図である。図に示すように、情報出力回路377Aには、玉貸し個数信号を出力するための増幅回路377a、フォトカプラ377bおよびダイオードブリッジ377cに加えて、賞球個数信号を出力するための増幅回路377dが設けられている。
【0171】
図35は、この実施の形態における主基板31から賞球制御基板37に送信される賞球制御コマンドの構成例を示す説明図である。図に示すように、図17に示された構成に対して、賞球個数信号出力指示が追加されている。
【0172】
主基板31のCPU56は、図19〜図21に示された入賞球信号処理を行うのであるが、ここでは、ステップS245の賞球個数出力処理サブルーチンは、図36に示すように実行される。すなわち、CPU56は、賞球個数カウンタの値を+1して(ステップS281)、賞球個数カウンタの値が10の倍数になっていれば(ステップS282)、図35に示された賞球個数信号出力指示を、賞球制御コマンドのデータ格納エリアに格納する(ステップS288)。そして、賞球制御コマンド出力要求をオンする(ステップS289)。
【0173】
図37は、図16に示されたメイン処理におけるデータ出力処理(ステップS6)の賞球制御コマンド出力処理部分を示すフローチャートである。賞球制御コマンド出力に関するデータ出力処理において、CPU56は、賞球制御コマンド出力要求がセットされているか否か判定する(ステップS621)。賞球制御コマンド出力要求がセットされている場合には、賞球制御コマンド出力要求をリセットし(ステップS622)、データ格納領域の内容を、賞球制御基板37に対してデータを出力する出力ポートに出力する(ステップS623)。また、データ出力を示す信号線(INT)をオン状態にする(ステップS624)。そして、出力カウンタを+1する(ステップS625)とともに、データ出力中フラグをセットする(ステップS626)。
【0174】
賞球制御コマンド出力要求がセットされていない場合には、出力カウンタの値が0であるか否か判定する(ステップS627)。出力カウンタの値が0でない場合には、出力カウンタの値が2であるか否か確認する(ステップS628)。出力カウンタの値が2ではない、すなわち1である場合には、出力カウンタの値を1増やす(ステップS629)。
【0175】
出力カウンタの値が2である場合には、出力カウンタの値をクリアするとともに(ステップS630)、データ出力を示す信号線をオフ状態にする(ステップS631)。
【0176】
以上のようにして、図18に示されたようなタイミングで、賞球制御コマンドが賞球制御基板37に送信される。賞球制御コマンドが賞球個数信号出力指示であれば、賞球個数信号出力指示が賞球制御基板37に送信される。
【0177】
従って、図36および図37に示された処理から明らかなように、賞球として遊技球が10個払い出される毎に、主基板31から賞球制御基板37に賞球個数信号出力指示の賞球制御コマンドが送信されることになる。
【0178】
図38は、この実施の形態における賞球制御用CPU371の処理を示すフローチャートである。先の実施の形態における処理(図27のフローチャート)と異なるのは、賞球個数信号出力中フラグがオンしているときと(ステップS820)、賞球個数出力指示の賞球制御コマンドを受信したときに(ステップS823)、賞球個数出力制御サブルーチンを実行することである(ステップS821,S824)。
【0179】
図39は、賞球制御用CPU371が実行する賞球個数出力制御サブルーチン(ステップS821,S824)を示すフローチャートである。賞球個数出力制御サブルーチンにおいて、賞球制御用CPU371は、まず、賞球個数信号出力指示の賞球制御コマンドを受信したことによってサブルーチンが起動されたのか否か確認する(ステップS781)。そうであれば、賞球個数信号をオン状態にする(ステップS783)。そうでなければステップS786に移行する。なお、賞球個数信号は、I/Oポート372を介して情報出力回路377Aに出力される(図34参照)。賞球個数信号をオン状態にした場合には、賞球個数信号出力中フラグをオンし(ステップS784)、Taタイマを起動する(ステップS785)。
【0180】
Taタイマが動作中であれば(ステップS786)、Taタイマがタイムアウトしたか否か確認する(ステップS787)。タイムアウトしていれば(ステップS787)、賞球個数信号をオフ状態にするとともに(ステップS788)、賞球個数信号出力中フラグをリセットする(ステップS789)。
【0181】
以上のような処理によって、図14(C)に示されたようなタイミングで賞球個数信号が出力される。この実施の形態では、払い出された賞球個数を管理するのは、主基板31のCPU56である。そして、払出個数が10個になる毎に、主基板31から賞球制御基板37に賞球個数信号出力指示の賞球制御コマンドが送信される。すると、上述したように、賞球制御用CPU371は、賞球個数信号をオン状態にする。賞球制御用CPU371からの賞球個数信号は、賞球制御基板37の情報出力回路377Aを介してターミナル基板160に伝達される。
【0182】
玉貸し個数信号も賞球制御用CPU371から情報出力回路377Aを介してターミナル基板160に伝達される。従って、この実施の形態では、ターミナル基板160には、賞球個数信号も玉貸し個数信号も賞球制御基板37から入力される。よって、両信号も同一の基板から入力されるので、コネクタ誤接続等のミスの可能性が低減される。
【0183】
なお、ここでは、主基板31から賞球制御基板37への賞球個数信号出力指示の伝達が賞球制御コマンドによって行われたが、主基板31と賞球制御基板37との間に、賞球個数信号出力指示用の信号線を追加してもよい。
【0184】
また、この実施の形態では、図34に示されたように、賞球制御基板37の情報出力回路377Aにおいて、玉貸し個数信号は接点の接続による形態で出力され、賞球個数信号は電圧レベルの形態で出力された。しかし、賞球個数信号も、例えば、増幅回路、フォトカプラおよびダイオードブリッジによる接点の接続による形態で出力されるように構成してもよい。そのように構成した場合には、1つの回路基板から外部出力される信号の形態を統一でき、容易に出力信号駆動のための電源の共通化等を図ることができる。また、主基板31からの情報出力形態が電圧レベルで統一され、賞球制御基板37からの情報出力形態が接点のオンオフで統一されるので、情報出力の形態をチェックするだけでいずれの基板からの信号であるのかを認識でき、検査の容易化等を図ることができる。
【0185】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、遊技機を、遊技制御手段が、遊技領域への入賞に応じて払い出される遊技球数に関する情報を遊技機外部に出力可能で、払出制御手段が、玉貸し要求信号に応じて払い出される遊技球数に関する情報を遊技機外部に出力可能であるように構成したので、外部管理装置に出力される情報処理の合理化を図れるとともに、各制御手段における余分な負荷を低減することができる効果がある。
【0186】
遊技制御手段が、入賞に応じて払い出される遊技球数に関する情報として所定数の遊技球計数値毎に情報を出力可能であるように構成されている場合には、情報出力の効率化を図ることができる。
【0187】
遊技制御手段が、遊技領域への入賞に応じて払い出された遊技球を検出する払出検出手段を接続し払出数を監視することが可能であるように構成されている場合には、遊技の進行を司る遊技制御手段において適正な払出制御が行われているか否か判断することができる。
【0188】
遊技制御手段からの情報出力形態と払出制御手段からの情報出力形態とは異なるように構成されている場合には、制御手段毎に出力形態を分けることによって、それぞれ手段が搭載された各基板の情報出力の検査が容易になる等の効果がある。
【0189】
遊技制御手段からの情報出力形態が電圧レベルであって、払出制御手段からの情報出力形態は接点の接続による構成である場合には、各基板内の電源制御等を統一化できる効果がある。
【0190】
遊技制御手段が、遊技球の入賞を検出した場合には直ちに払出制御手段に対して払出個数指令を出力することが可能であるように構成されている場合には、入賞時期と賞球払出時期とをほぼ同時にすることができ、遊技を円滑に進行させることができる効果がある。
【0191】
払出手段において、遊技球の入賞に応じて所定個の遊技球を払い出す賞球機構と、玉貸し信号にもとづいて所定数の遊技球を払い出す玉貸し機構とが独立して作動可能に設けられている場合には、賞球払出および玉貸しの双方が効率的に行われ、かつ、それぞれを制御する制御手段の構成を独立させることが可能になって制御構成を簡易化することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図である。
【図3】パチンコ遊技機の遊技盤を背面からみた背面図である。
【図4】機構板の中間ベースユニットと玉払出装置の構成を示す断面図である。
【図5】玉払出装置における賞球機構部分を示す分解斜視図である。
【図6】玉払出装置における賞球機構部分を示す部分断面図である。
【図7】玉払出装置における賞球機構部分を示す部分断面図である。
【図8】玉払出装置における玉貸し機構部分を示す分解斜視図である。
【図9】玉払出装置における玉貸し機構部分を示す部分断面図である。
【図10】主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
【図11】主基板における情報出力回路の構成を示すブロック図である。
【図12】賞球制御基板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図である。
【図13】賞球制御基板における情報出力回路の構成を示すブロック図である。
【図14】主基板から情報端子基板またはターミナル基板を介して外部出力される各信号の出力タイミング例を示すタイミング図である。
【図15】賞球制御基板からターミナル基板を介して外部出力される玉貸し個数信号の出力タイミング例を示すタイミング図である。
【図16】主基板の基本回路のメイン処理を示すフローチャートである。
【図17】賞球制御コマンドのビット構成を示す説明図である。
【図18】賞球制御コマンドデータの出力の様子を示すタイミング図である。
【図19】入賞球信号処理を示すフローチャートである。
【図20】入賞球信号処理を示すフローチャートである。
【図21】入賞球信号処理を示すフローチャートである。
【図22】入賞球信号処理におけるエラー表示処理を示すフローチャートである。
【図23】賞球個数信号出力処理を示すフローチャートである。
【図24】外部に出力される各情報に関するデータ出力処理を示すフローチャートである。
【図25】外部に出力される各情報に関するデータ出力処理を示すフローチャートである。
【図26】賞球制御用CPUの動作を示すフローチャートである。
【図27】玉貸しモータ制御を示すフローチャートである。
【図28】玉貸しモータ制御を示すフローチャートである。
【図29】賞球制御用CPUのエラー処理を示すフローチャートである。
【図30】玉貸し情報出力処理を示すフローチャートである。
【図31】主基板の他の構成を示すブロック図である。
【図32】情報出力回路の他の構成を示すブロック図である。
【図33】他の構成による賞球制御基板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図である。
【図34】情報出力回路の他の構成例を示すブロック図である。
【図35】賞球制御コマンドの他の構成例を示す説明図である。
【図36】賞球個数出力処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図37】メイン処理におけるデータ出力処理の賞球制御コマンド出力処理部分を示すフローチャートである。
【図38】賞球制御用CPUの他の処理を示すフローチャートである。
【図39】賞球個数出力制御サブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
31 遊技制御基板(主基板)
34 情報端子基板
37 賞球制御基板
53 基本回路
56 CPU
64,64A 情報出力回路
97 玉払出装置
97A 賞球機構部分
97C 玉貸し機構部分
160 ターミナル基板
289A 賞球モータ
289C 玉貸しモータ
300A 賞球モータ位置スイッチ
300C 玉貸しモータ位置センサ
301A,301B 賞球カウントスイッチ
301C 玉貸しカウントスイッチ
371 賞球制御用CPU
377,377A 情報出力回路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a gaming machine such as a pachinko gaming machine or a coin gaming machine in which a game is performed in accordance with a player's operation, and more particularly to a gaming machine in which a game is performed in accordance with a player's operation in a gaming area on a gaming board. .
[0002]
[Prior art]
As a gaming machine, a game ball is launched into a game area by a launching device, and when a game ball is won in a prize area such as a prize opening provided in the game area, a predetermined number of game balls are paid out to a player as a prize ball. There is something. Since the payout of the game balls is performed by the payout mechanism, the payout mechanism is instructed by the game control means for controlling the game progress of the gaming machine according to the winning.
[0003]
The payout mechanism pays out the number of game balls according to the instruction. The payout mechanism is generally controlled by payout control means mounted on the prize ball control board. Since the progress of the game is controlled by game control means mounted on the main board, the number of winning balls based on winning is determined by the game control means and transmitted to the winning ball control board.
[0004]
Further, the player receives a game ball by lending a coin or inserting a prepaid card or the like into a card insertion slot. The payout mechanism of the gaming machine detects coin insertion or card insertion and pays out a predetermined number of game balls to the player. Since the payout mechanism is controlled by the payout control means, the game ball lending control is also executed by the payout control means.
[0005]
A lot of gaming machines are installed in the game store, but it is connected to each gaming machine via a communication channel in order to know the number of balls lent out from each gaming machine and to collect statistics on the number of prize balls paid out. Hall computer is installed. As described above, the number of prize balls is notified from the game control means to the payout control means, and the payout control means also performs ball lending control, so the prize ball number information and the ball lending number information to the hall computer are: Output from the prize ball control board on which the payout control means is mounted.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the conventional gaming machine, the prize ball number information output to the outside is once notified to the payout control means, and is output from the payout control means to the outside of the gaming machine. The number of winning balls is originally determined by the game control means. On the other hand, the number of ball lending is managed by the payout control means. Then, the payout control board must perform control to output the prize ball number information originally managed by the game control means together with the ball lending number information managed by itself. As such, it is not reasonable to supply information that is not managed by itself to an external management device (hall computer). Also, the payout control means must output the number of prize balls that are not determined by itself, and thus is burdened with an extra burden.
[0007]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a gaming machine capable of rationalizing information processing output to an external management device and reducing an extra load on each control means.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In the gaming machine according to the present invention, a gaming area is provided on the gaming board, and in accordance with winning in a winning area provided in the gaming area. Place A gaming machine in which a fixed number of game balls are paid out, A payout means capable of paying out game balls according to a winning prize and capable of paying out game balls according to a ball lending request; According to a game control means for controlling the progress of the game and a prize ball number command by one-way information communication from the game control means Disbursement means In response to the ball lending request signal. Disbursement means Payout control means for paying out game balls by driving the game control means, and the game control means provides information on the number of game balls to be paid out in accordance with winning in the game area. Outside the gaming machine The payout control means can output information on the number of game balls to be paid out according to the ball lending request signal. Outside the gaming machine It is configured to be able to output.
[0009]
The game control means provides information on the number of game balls to be paid out in accordance with a winning prize for each predetermined number of game ball count values. Out You may be comprised so that it can force.
[0010]
The game control means is a payout detecting means for detecting a game ball paid out in accordance with winning in the game area. Connected to The number of payouts may be monitored.
[0011]
The information output form from the game control means and the information output form from the payout control means may be configured differently.
[0012]
The information output form from the game control means may be a voltage level, and the information output form from the payout control means may be configured by connecting contacts.
[0013]
The game control means may be configured to be able to immediately output a prize ball number command to the payout control means when a winning of a game ball is detected.
[0014]
Disbursement means Is a prize ball mechanism that pays out a predetermined number of game balls in response to a winning game ball, and a ball that is operable independently of the prize ball mechanism and that pays out a predetermined number of game balls based on a ball lending signal. You may be comprised from a lending mechanism.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
First, the overall configuration of a pachinko gaming machine that is an example of a gaming machine will be described. 1 is a front view of the
[0016]
As shown in FIG. 1, the
[0017]
Near the center of the
[0018]
The winning ball that has entered the
[0019]
An open / close plate 20 that is opened by a
[0020]
The
[0021]
In this example, a
[0022]
The
[0023]
The hit ball fired from the hit ball launching device enters the
[0024]
Further, when the hit ball enters the
[0025]
When the combination of symbols in the
[0026]
When the combination of images in the
Further, when the stop symbol on the
[0027]
The
[0028]
Next, the structure of the back surface of the
On the back surface of the
[0029]
In addition, a
[0030]
The
[0031]
A ball
[0032]
The
[0033]
On the further downstream side of the
[0034]
[0035]
A
[0036]
On the rear side of the lower base unit 163 (the side far from the game board 6), a prize
[0037]
Under the
[0038]
FIG. 3 is a rear view of the game board of the
[0039]
Note that, for example, a prize ball number signal or a ball lending number signal is output from the
[0040]
In order to perform the winning ball payout control, signals from the
[0041]
As described above, in this embodiment, when a winning is detected by the switch provided for each winning opening and the winning device, the winning ball control immediately instructing the winning ball payout from the
[0042]
Next, the configuration of the
As shown in FIG. 4, connection
[0043]
A
[0044]
Further, when the ball break
[0045]
The central portion of the
[0046]
Below the
[0047]
Next, the configuration and operation of the
[0048]
First, the configuration and operation of the prize
[0049]
As shown in FIG. 5, the prize
[0050]
Further, the ball
[0051]
[0052]
A recess is formed at the tip of the
[0053]
When the
[0054]
Further, below the ball feed
[0055]
Next, the configuration and operation of the ball
[0056]
As shown in FIG. 8, the ball
[0057]
In addition, a ball
[0058]
A
[0059]
A recess is formed at the tip of the
[0060]
When the lending ball is placed on the ball feed
[0061]
Further, below the ball feed
[0062]
The
[0063]
As is apparent from the configurations shown in FIGS. 5 to 9, the ball payout method of the prize
[0064]
FIG. 10 is a block diagram illustrating an example of a circuit configuration in the
[0065]
Further, according to the data given from the basic circuit 53, the jackpot information indicating the occurrence of the jackpot, the effective starting information indicating the number of starting winning balls used for starting the image display of the
[0066]
The basic circuit 53 includes a ROM 54 that stores a game control program and the like, a
[0067]
Further, an initial reset circuit 65 for resetting the basic circuit 53 when the power is turned on is provided on the
[0068]
As shown in FIG. 10, in this embodiment, the
[0069]
FIG. 11 is a block diagram illustrating a configuration example of the
[0070]
The outputs of the amplifier circuits 64a to 64d are connected to the
[0071]
FIG. 12 is a block diagram showing the prize
[0072]
The
[0073]
That is, in this embodiment, the firing stop command is included in the prize ball control command from the
[0074]
A prize ball control command is input from the
[0075]
The prize
[0076]
Further, the detection signals of the prize ball count switches 301A and 301B and the detection signal of the ball lending
[0077]
The
[0078]
A ball lending switch signal and a return switch signal are given from the
[0079]
When the power of the
[0080]
As described above, all signals from the
[0081]
FIG. 13 is a block diagram illustrating a configuration example of the
[0082]
FIG. 14 is a timing chart showing an example of the output timing of each signal output from the
[0083]
Further, a probability variation information signal is output in synchronization with the jackpot information signal. However, the probability variation information signal continues to be in an ON state even when the jackpot information signal is OFF at a high probability.
[0084]
Further, as shown in FIG. 14B, the start winning information signal is also output as a negative logic signal. In this example, when there is a start prize, the start prize information signal is set to a low level for 0.5 seconds. In this embodiment, a prize ball number signal indicating the number of game balls paid out in accordance with winning is also output from the
[0085]
FIG. 15 is a timing chart showing an example of an output timing of a ball lending number signal output from the winning
[0086]
Next, the operation of the gaming machine will be described.
FIG. 16 is a flowchart showing the operation of the basic circuit 53 on the
[0087]
Next, the
[0088]
Next, after performing processing for setting command data sent to the
[0089]
Next, a process of outputting output data such as contents of various output data storage areas, jackpot information output to the hall computer, starting information, probability variation information, etc. to each output port is performed (data output process: step S6). Also, the process of decrementing the lamp timer by 1 is performed, and when the lamp timer times out (= 0), the lamp data pointer is updated and a new value is set in the lamp timer (lamp timer process: step S7).
[0090]
Further, output data setting processing is performed for setting output data such as data at an address indicated by the lamp data pointer in the storage area (step S8). Further, various abnormality diagnosis processes are performed by the self-diagnosis function provided in the
[0091]
Next, a process of updating each counter indicating each determination random number such as a big hit determination random number used for game control is performed (step S10).
[0092]
Next, the
[0093]
Further, the
[0094]
The basic circuit 53 further performs a process of updating the display random number (step S15). That is, a counter for generating a symbol for determining symbols, a counter for generating a random number for reach determination, and the like are counted up (1 addition).
[0095]
The basic circuit 53 performs signal processing with the prize ball control board 37 (step S16). That is, when a predetermined condition is satisfied, a prize ball control command indicating the number of prize balls is output to the prize
After that, the basic circuit 53 repeats the display random number update process in step S17 until the next reset pulse is given from the periodic reset circuit 66.
[0096]
FIG. 17 is an explanatory diagram showing a bit configuration of a prize ball control command transmitted from the
[0097]
That is, if
[0098]
The corrected payout command is a command that the
As shown in FIG. 15, if a prize ball control command for instructing a normal prize ball and a prize ball control command for instructing a correction payout are defined as separate commands, the prize
[0099]
When the
[0100]
In this embodiment, when the ball removal flag is turned on, the firing prohibition instruction in which
[0101]
The prize ball control command is transmitted from the
Note that the command configuration shown in FIG. 17 is an example, and other configurations may be used. For example, the upper and lower order in one byte may be reversed from the configuration shown in FIG.
[0102]
The processing of the game control means and the winning ball control means and the external output processing of each information when a hit ball is won in the winning area provided on the
[0103]
First, the winning ball signal processing in the
(1) Timer T1: Set when the prize ball count switch is turned off, and when the time-out occurs, the number of payouts is checked. In other words, if the payout command cumulative value that is added when the prize ball control command is sent and turned on when the prize ball count switch is turned on is not 0 when the timer T1 times out, excessive prize balls or insufficient prize balls occur. It is determined that The output of the prize ball count switch here corresponds to the output of the prize ball count switches 301A and 301B.
(2) Timer T4: Starts when each winning opening switch is turned on, and stops when the
(3) Timer T5: set when an error is detected, and an error is displayed until a timeout occurs.
(4) Timer T6: It is restarted repeatedly every time it times out, and if the cumulative error count exceeds a predetermined number at the time of timeout, an error that cannot be recovered occurs. If the cumulative error count is less than or equal to the predetermined count, the operation is continued.
[0104]
In the winning ball signal processing, the
[0105]
Next, it is confirmed whether or not the ball removal flag has changed from the off state to the on state (step S209). When the ball removal flag is turned on, prize ball control command data indicating ball lending prohibition designation and firing prohibition instruction is stored in the data storage area (step S210). When the ball removal flag is switched from the on state to the off state (step S211), prize ball control command data indicating ball lending prohibition release designation and firing prohibition command release is stored in the data storage area (step S212). ).
[0106]
Further, it is confirmed whether or not the timer T6 has timed out (step S213). If it has timed out, the value of the prize ball error counter is checked (step S214). If the value of the prize ball error counter exceeds a predetermined value, an error state is entered (step S215). In an error state, the basic circuit 53 enters a halt state (HALT state). For example, an operation stop flag is set. When the operation stop flag is set, for example, in the system check process (step S3) shown in FIG. 16, a halt state (for example, jump to the same address) is set.
[0107]
If the value of the prize ball error counter does not exceed the predetermined time when the timer T6 times out, the prize ball error counter is initialized (step S216), and the timer T6 is started again (step S217).
[0108]
The value of the prize ball error counter is counted up when an error such as an excessive number of prize balls is detected. Therefore, if an excessive number of prize balls exceeds a predetermined number of times within the predetermined time (within the count-up time of the timer T6), the state is not canceled even by the periodic reset signal. In this way, if a configuration is made so that a halt condition does not occur immediately when an excessive prize ball error occurs, but a halt condition occurs frequently when an excessive prize ball error occurs, an error that temporarily occurs and recovers naturally The gaming machine will not become inoperable. In addition, since there are many cases where inspection or the like is often required when there are excessive prize ball errors, the gaming machine can be rendered inoperable in such a case.
[0109]
Here, the timer T6 is started regardless of the occurrence of an error, and the number of generated errors at the time T6 is checked each time the timer T6 times out. However, when an error occurs, the timer is started. A monitoring method may be used. In short, any monitoring method may be used as long as it can detect that an error exceeding a predetermined number of times has occurred within a predetermined time.
[0110]
Next, the
[0111]
In this embodiment, 15 winning balls are paid out for winning through the big winning opening, 6 winning balls are paid out for winning through the
[0112]
When the
[0113]
When the winning
[0114]
Then, the
[0115]
In step S235, the
[0116]
The timer T4 is started or restarted when there is a winning in any winning opening or winning device. If the
[0117]
Further, the
[0118]
The paid-out prize balls pass through the prize ball count switch one by one. As described above, the ball passage is reliably detected by detecting the on / off of the prize ball count switch. When ball passing is detected, the payout command cumulative number is decremented by -1 because there is one prize ball.
[0119]
The timer T1 is started or restarted every time the output of the prize ball count switch is turned off after being turned on. As described above, the output of the prize ball count switch here corresponds to a value obtained by taking the OR of the outputs of the prize ball count switches 301A and 301B.
[0120]
If the prize ball count switch is not turned on in step S242, it is confirmed whether or not the timer T1 is operating (step S247). If the timer T1 is operating, the
[0121]
The value of the timer T1 (time from start-up to timeout) is the payout period (period from the turn-on of the prize ball count switches 301A and 301B to the next turn-on) when paying out normally. Is set longer than. Therefore, when the payout is normally performed, the next prize ball count switch is turned on (step S242) before the timer T1 times out except for the last payout. That is, when the payout is normally performed, the timer T1 times out only after the last payout is performed.
[0122]
In some cases, an interval time is provided between payout balls in consecutive payouts (the payout ball payout for a given win and the payout ball for the next win are performed consecutively). The value of T1 is set longer than the interval time. That is, when continuous payout is performed, the time-out is not performed until after the final payout is performed.
[0123]
In step S250, when the timer T1 times out, the
[0124]
If the payout command number accumulated value or the corrected number storage value is not 0 when the timer T1 times out, an excessive number of prize balls or an insufficient prize ball has occurred. Therefore, if the payout command number cumulative value or the corrected number storage value is not 0, the
[0125]
FIG. 22 is a flowchart illustrating an example of the error display process. In the error display process, the
[0126]
If the gaming state is the normal state (step S266), the halt state is set. The normal state is a state other than the big hit gaming state and the state in which variable display is made on the
[0127]
When the timer T5 is operating in step S261, the
[0128]
Regarding the error state of step S213 (the value of the prize ball error counter has exceeded a predetermined value within a predetermined period) and the error state of step S238 (the winning ball has not passed through the set detector 115), for example, an error Display and error notification are performed, and control is performed so that a halt state is established. In the halt state, for example, an operation stop flag is set. When the operation stop flag is set, for example, in the system check process (step S3) shown in FIG. 13, a halt state (for example, jump to the same address) is set.
[0129]
FIG. 23 shows a prize ball number signal output processing subroutine (step S242 to S243) that is activated when the prize ball count switch is turned on and then turned off and it is confirmed that one game ball has been paid out (steps S242 to S243). It is a flowchart which shows step S245).
[0130]
In the prize ball number output processing subroutine, the
[0131]
FIG. 24 is a flowchart showing a process related to external output of each piece of information in the data output process in the main process shown in FIG. First, the timer used will be described.
[0132]
Ta: a timer for determining the ON period of the award ball number signal (see FIG. 14C).
Tb: a timer that determines the ON period of the symbol determination number signal (see FIG. 14A).
Tc: a timer for determining the ON timing of the jackpot information signal (see FIG. 14A).
Td: a timer that determines the off timing of the jackpot information signal (see FIG. 14A).
Te: A timer that determines the ON period of the start winning information signal (see FIG. 14B).
[0133]
In the data output process, the
As shown in FIG. 11, since the prize ball number signal is logically inverted in the
[0134]
Next, the
[0135]
Further, it is confirmed whether or not the Td timer is operating (step S511). If it is in operation, it is confirmed whether or not a timeout has occurred (step S512). When the timeout occurs, the jackpot information signal is turned off (high level) (step S513). Here, when the big hit is due to a specific symbol that causes a probability variation state (step S514), the probability variation information signal is left as it is, otherwise the probability variation information signal is turned off (high level) (step S514). S515). Then, it is confirmed whether or not the Te timer is operating (whether or not the start winning information signal is on) (step S516). If it is in operation, it is confirmed whether a timeout has occurred (step S517). When time is out, the start winning information signal is turned off (high level) (step S518).
[0136]
Next, when the prize ball number output request is turned on (step S521), the
[0137]
When the variation of the special symbol in the
It should be noted that the special symbol process stop (S12) in the main process shown in FIG. 16 is notified of the suspension of the special symbol change, the fixed symbol at the time of stoppage, and the end of the big hit gaming state.
[0138]
When there is a start winning (step S532), the
Note that the start winning has been detected, for example, in the switch process (S13) in the main process shown in FIG.
[0139]
Through the processing as described above, the symbol determination number signal, the jackpot information signal, the probability variation information signal, the start winning information signal, and the winning ball number signal are output as shown in the timing diagram of FIG. In this embodiment, the prize ball number signal is directly output from the
[0140]
In this embodiment, when the
[0141]
Further, when the prize
[0142]
26 to 30 are flowcharts showing the operation of the prize
(1) Timer T11: set when the ball lending motor starts to be driven or when one lending ball payout ends, and when a time-out occurs, an error is detected in the ball lending
(2) Timer T12: Set when the ball lending
[0143]
(3) Timer T20: The on-time of the
(4) Timer T21: A temporary stop period of the
(5) Timer Tf: a timer that determines the ON period of the ball lending number signal.
[0144]
In this embodiment, the winning
[0145]
When a prize ball control command is received, if it is a ball lending stop instruction (step S805), the ball lending and the prize ball are stopped (step S806). If it is a ball lending stop release instruction (step S807), the ball lending and prize balls are released (step S808). If it is a launch stop command (step S809), a launch control signal indicating stop of hitting the ball is output to the launch control board 91 (step S810). That is, the firing control signal is set to H level. If it is a launch stop release command (step S811), a launch control signal indicating permission to launch a hit ball is output to the launch control board 91 (step S812). That is, the firing control signal is set to L level.
[0146]
Further, the prize
[0147]
As shown in FIG. 27, in the ball lending motor control routine, the winning
[0148]
Then, it is confirmed whether or not a position sensor ON waiting flag indicating a state of waiting for the ball lending
[0149]
If the position sensor ON waiting flag is on, the CPU waits for the ball lending
[0150]
When the ball lending
[0151]
If the position sensor OFF waiting flag is on (step S721), the prize
[0152]
In addition, a ball lending information output processing subroutine for outputting a ball lending number signal is started (step S728). Next, the ball lending number counter is decremented by 1 (step S729). When the value of the ball lending number counter becomes 0 (step S730), since the ball lending is completed, the
[0153]
When the
[0154]
FIG. 29 is a flowchart showing error processing (steps S708 and S724). In this embodiment, intermittent drive control of the ball
[0155]
In the error process, the prize
[0156]
Next, a timer T20 for determining the motor-on time is started (step S744), and the
[0157]
However, if the timer T20 times out before the ball lending
[0158]
The prize
[0159]
By the control as described above, the
[0160]
FIG. 30 is a flowchart showing the operation of the ball lending information output processing subroutine (step S728) that is started when the payout of one game ball is completed.
In the ball lending information output processing subroutine, the prize
[0161]
If the Tf timer is not operating, it is checked whether the value of the temporary counter is a multiple of N (step S764). The value of the temporary counter is incremented by 1 when one game ball has been paid out. N is the number of game balls lent out for 100 yen. If the value of the temporary counter is a multiple of N, the ball lending number signal is turned on (= 1) (step S765) and the Tf timer is started (step S766).
[0162]
With the above processing, when the ball lending for 100 yen is performed, the ball lending number signal is turned on for the time created by the Tf timer. The ball lending number signal from the prize
[0163]
When “0” is output from the winning
[0164]
As described above, in this embodiment, the payout control means mounted on the prize
[0165]
In this embodiment, a gaming machine configured to make a ball lending request through the
[0166]
The ball lending number signal and the prize ball number signal are transmitted to the hall computer via the
[0167]
In order to prevent such a connection mistake, it is only necessary to use one board for the ball lending number signal and the winning ball number signal. In the following embodiment, the ball lending number signal and the prize ball number signal can be wired from the prize
[0168]
FIG. 31 is a block diagram showing the configuration of the main board in the gaming machine in which the supply source of the ball lending number signal and the prize ball number signal to the
[0169]
FIG. 33 is a block diagram showing a prize
[0170]
FIG. 34 is a block diagram illustrating a configuration example of the
[0171]
FIG. 35 is an explanatory diagram showing a configuration example of a prize ball control command transmitted from the
[0172]
The
[0173]
FIG. 37 is a flowchart showing a prize ball control command output process portion of the data output process (step S6) in the main process shown in FIG. In the data output process related to the prize ball control command output, the
[0174]
If the prize ball control command output request is not set, it is determined whether or not the value of the output counter is 0 (step S627). If the value of the output counter is not 0, it is confirmed whether or not the value of the output counter is 2 (step S628). When the value of the output counter is not 2, that is, 1, the value of the output counter is incremented by 1 (step S629).
[0175]
When the value of the output counter is 2, the value of the output counter is cleared (step S630), and the signal line indicating the data output is turned off (step S631).
[0176]
As described above, the prize ball control command is transmitted to the prize
[0177]
Therefore, as is apparent from the processing shown in FIGS. 36 and 37, every time ten game balls are paid out as a prize ball, the prize ball of the prize ball number signal output instruction from the
[0178]
FIG. 38 is a flowchart showing processing of the prize
[0179]
FIG. 39 is a flowchart showing a prize ball number output control subroutine (steps S821, S824) executed by the prize
[0180]
If the Ta timer is operating (step S786), it is confirmed whether the Ta timer has timed out (step S787). If time-out has occurred (step S787), the award ball number signal is turned off (step S788) and the award ball number signal outputting flag is reset (step S789).
[0181]
Through the processing as described above, a prize ball number signal is output at the timing shown in FIG. In this embodiment, it is the
[0182]
The ball lending number signal is also transmitted from the prize
[0183]
Here, the prize ball number signal output instruction is transmitted from the
[0184]
Further, in this embodiment, as shown in FIG. 34, in the
[0185]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the information regarding the number of game balls to be paid out in accordance with the winning of the game area by the game control means is displayed on the gaming machine. Outside the gaming machine Information on the number of game balls that can be output and the payout control means pays out in response to the ball lending request signal. Outside the gaming machine Since it is configured so that it can be output, it is possible to rationalize the information processing output to the external management apparatus and to reduce the extra load on each control means.
[0186]
When the game control means is configured to be able to output information for each predetermined number of game ball count values as information relating to the number of game balls to be paid out in accordance with a winning, the information output efficiency should be improved. Can do.
[0187]
A payout detecting means for the game control means to detect a game ball paid out in accordance with winning in the game area Connect When it is configured to be able to monitor the number of payouts, it can be determined whether or not appropriate payout control is being performed in the game control means that controls the progress of the game.
[0188]
If the information output form from the game control means is different from the information output form from the payout control means, the output form is divided for each control means, so that each of the boards on which the means are mounted is divided. There are effects such as easy inspection of information output.
[0189]
When the information output form from the game control means is a voltage level and the information output form from the payout control means is a configuration based on connection of contacts, there is an effect that power control and the like in each board can be unified.
[0190]
When the game control means is configured to be able to immediately output a payout number command to the payout control means when it detects a winning of a game ball, the winning time and the winning ball payout time Can be performed at the same time, and the game can be smoothly advanced.
[0191]
Disbursement means In the above, a prize ball mechanism for paying out a predetermined number of game balls in response to winning of game balls and a ball lending mechanism for paying out a predetermined number of game balls based on a ball lending signal are provided independently. If it is, both the winning ball payout and the ball lending are performed efficiently, and the configuration of the control means for controlling each can be made independent, and the control configuration can be simplified. is there.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a pachinko gaming machine as viewed from the front.
FIG. 2 is an overall rear view showing the internal structure of the pachinko gaming machine.
FIG. 3 is a rear view of the game board of the pachinko gaming machine as viewed from the back.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a configuration of an intermediate base unit of a mechanism plate and a ball dispensing device.
FIG. 5 is an exploded perspective view showing a prize ball mechanism portion in the ball dispensing apparatus.
FIG. 6 is a partial cross-sectional view showing a prize ball mechanism portion in the ball dispensing apparatus.
FIG. 7 is a partial cross-sectional view showing a prize ball mechanism portion in the ball dispensing apparatus.
FIG. 8 is an exploded perspective view showing a ball lending mechanism portion in the ball dispensing apparatus.
FIG. 9 is a partial cross-sectional view showing a ball lending mechanism portion in the ball dispensing apparatus.
FIG. 10 is a block diagram illustrating an example of a circuit configuration on a main board.
FIG. 11 is a block diagram showing a configuration of an information output circuit on the main board.
FIG. 12 is a block diagram showing a prize ball control board and components related thereto.
FIG. 13 is a block diagram showing a configuration of an information output circuit in the prize ball control board.
FIG. 14 is a timing chart showing an example of the output timing of each signal output from the main board via the information terminal board or the terminal board.
FIG. 15 is a timing chart showing an example of an output timing of a ball lending number signal output externally from a prize ball control board via a terminal board.
FIG. 16 is a flowchart showing a main process of a basic circuit of a main board.
FIG. 17 is an explanatory diagram showing a bit configuration of a prize ball control command.
FIG. 18 is a timing chart showing a state of outputting prize ball control command data.
FIG. 19 is a flowchart showing winning ball signal processing.
FIG. 20 is a flowchart showing winning ball signal processing.
FIG. 21 is a flowchart showing winning ball signal processing.
FIG. 22 is a flowchart showing an error display process in a winning ball signal process.
FIG. 23 is a flowchart showing prize ball number signal output processing;
FIG. 24 is a flowchart showing data output processing regarding each piece of information output to the outside.
FIG. 25 is a flowchart showing data output processing regarding each piece of information output to the outside.
FIG. 26 is a flowchart showing the operation of the prize ball control CPU.
FIG. 27 is a flowchart showing ball lending motor control.
FIG. 28 is a flowchart showing ball lending motor control.
FIG. 29 is a flowchart showing error processing of a prize ball control CPU.
FIG. 30 is a flowchart showing ball lending information output processing.
FIG. 31 is a block diagram showing another configuration of the main board.
FIG. 32 is a block diagram showing another configuration of the information output circuit.
FIG. 33 is a block diagram showing a prize ball control board and other related components according to another configuration.
FIG. 34 is a block diagram showing another configuration example of the information output circuit.
FIG. 35 is an explanatory diagram showing another configuration example of the prize ball control command.
FIG. 36 is a flowchart showing a prize ball number output processing subroutine;
FIG. 37 is a flowchart showing a prize ball control command output process portion of a data output process in the main process.
FIG. 38 is a flowchart showing another process of the prize ball control CPU.
FIG. 39 is a flowchart showing a prize ball number output control subroutine;
[Explanation of symbols]
31 Game control board (main board)
34 Information terminal board
37 prize ball control board
53 Basic circuit
56 CPU
64, 64A information output circuit
97 Ball dispenser
97A Prize ball mechanism
97C Ball lending mechanism
160 Terminal board
289A Prize ball motor
289C Ball rental motor
300A Prize ball motor position switch
300C ball lending motor position sensor
301A, 301B Prize ball count switch
301C Ball lending count switch
371 CPU for prize ball control
377, 377A information output circuit
Claims (5)
入賞に応じた遊技球の払出を行うことが可能であるとともに玉貸し要求に応じて遊技球の払出を行うことが可能である払出装置と、
入賞に応じて賞球個数指令を出力する遊技制御手段を搭載した遊技制御基板と、
前記遊技制御手段からの片方向の情報通信による賞球個数指令に応じて前記払出装置を駆動して遊技球の払出を行わせるとともに、玉貸し要求信号に応じて前記払出装置を駆動して遊技球の払出を行わせる払出制御手段を搭載した払出制御基板と、
前記入賞領域への入賞に応じて払い出された遊技球を検出して、前記遊技制御手段と前記払出制御手段とが実際に払い出された遊技球の数を計数するために検出信号を前記遊技制御手段と前記払出制御手段の双方に出力する払出検出手段とを備え、
前記遊技制御手段は、前記払出検出手段から検出信号が出力されると遊技球計数値を加算し、所定数の遊技球計数値毎に、遊技領域への入賞に応じて払い出された遊技球数を示す情報を外部管理装置が認識可能に出力し、
前記払出制御手段は、玉貸し要求信号に応じて払い出された遊技球数を示す情報を外部管理装置が認識可能に出力する
ことを特徴とする遊技機。A gaming machine in which a gaming area is provided on a gaming board, and a predetermined number of game balls are paid out in accordance with winning in a winning area provided in the gaming area,
A payout device capable of paying out game balls in accordance with a winning prize and capable of paying out game balls in response to a ball lending request;
A game control board equipped with a game control means for outputting a prize ball number command in response to winning,
The payout device is driven in accordance with a prize ball number command by one-way information communication from the game control means to cause a game ball to be paid out, and the payout device is driven in accordance with a ball lending request signal to play a game. A payout control board equipped with payout control means for making a ball payout;
Detecting a game ball paid out in response to winning in the winning area, and detecting a detection signal for counting the number of game balls actually paid out by the game control means and the payout control means A payout detecting means for outputting to both the game control means and the payout control means,
The game control means adds a game ball count value when a detection signal is output from the payout detection means, and a game ball paid out in accordance with winning in the game area for each predetermined number of game ball count values. The information indicating the number is output so that the external management device can recognize it,
The game machine characterized in that the payout control means outputs information indicating the number of game balls paid out in response to a ball lending request signal so that the external management device can recognize it.
請求項1記載の遊技機。The gaming machine according to claim 1, wherein the game control means monitors the number of payouts using a detection signal of the payout detection means.
請求項1または請求項2記載の遊技機。The gaming machine according to claim 1 or 2, wherein the information output form from the game control means and the information output form from the payout control means are different.
請求項1から請求項3のうちのいずれかに記載の遊技機。The game according to any one of claims 1 to 3, wherein the game control means can immediately output a prize ball number command to the payout control means when detecting a winning of a game ball. Machine.
請求項1から請求項4のうちのいずれかに記載の遊技機。The payout device includes a prize ball mechanism that pays out a predetermined number of game balls in response to winning of game balls, and a predetermined number of game balls that can be operated independently of the prize ball mechanism and based on a ball lending signal. The gaming machine according to any one of claims 1 to 4, comprising a ball lending mechanism to be paid out.
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