JP3633239B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号方式の切替ができる機能を備えた磁気記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、磁気記録再生装置は接続機器の多様化、各種ソフトや放送についての信号方式のワールドワイド化に伴い、例えばNTSC方式の信号をPAL方式の信号に変換してPAL方式用のTVで見たり、逆にPAL方式の信号をNTSC方式の信号に変換してNTSC方式用のTVで見たりする機能が要望されている。
【0003】
以下に第1の従来の磁気記録再生装置の映像信号入出力部について図4を用いて説明する。図4は第1の従来の磁気記録再生装置の映像信号入出力部の構成を示すブロック図である。1は第1の信号方式を有する映像信号を入力する映像信号入力端子、2は変換前の第1の信号方式及び変換後の第2の信号方式を選択するための選択手段、3は選択手段2での選択内容出力である第1の制御信号、4は映像信号入力端子から入力する映像信号を後述する磁気記録テープ5に記録する記録手段、5は磁気記録テープ、6は磁気記録テープ5に記録された記録信号を再生する再生手段、7は第1の制御信号3の制御により再生手段6の出力を第1の信号方式から第2の信号方式に変換する第1の変換手段、8は映像信号入力端子から入力する映像信号を第1の端子であるa端子に供給し第1の変換手段7の出力を第2の端子であるb端子に供給し第3の端子であるc端子にはE‐E系の場合はa端子に供給する信号を出力し再生系の場合はb端子に供給する信号を出力するようになした出力切替手段、9は使用者の意思に基づき出力切替手段8での切替を制御する第2の制御信号、10は出力切替手段8の出力を出力する映像信号出力端子である。
【0004】
以下その動作について説明する。ここでは第1の信号方式をNTSC方式、第2の信号方式を疑似PAL方式、そして第3の信号方式を正規のPAL方式とする。ここで疑似PAL方式とは、例えば、クロマバースト信号の構成は正規のPAL方式と同一だが、クロマ信号の構成あるいは垂直同期周波数あるいは水平同期周波数が正規のPAL方式と相違するものをいう。正規のPAL方式でなく疑似PAL方式を用いる理由は、PAL方式用のTV等に表示しても画質として正規のPAL方式の信号を用いた場合と大差がないにもかかわらず、信号方式の変換手段のコストが低いためである。使用者が磁気記録再生装置の映像信号入力端子1からNTSC方式の信号を入力し、映像信号出力端子10をPAL方式のTV等に接続する場合には、映像信号出力端子10に疑似PAL方式の信号を出力させる。このために使用者は選択手段2においてNTSC方式の信号入力、疑似PAL方式の信号出力の組合せを選択する。選択手段2から第1の制御信号3を出力し第1の変換手段7に供給する。記録系の場合は磁気記録テープ5にNTSC方式の信号を記録することを目的とする。この為、映像信号入力端子1からNTSC方式の信号を入力する。記録手段4ではこのNTSC方式の信号を入力し記録信号に変換した後に磁気記録テープ5に記録する。再生系の場合はNTSC方式の信号が記録された磁気記録テープ5を再生し、これを疑似PAL方式の信号に変換して出力することを目的とする。この為、再生手段6により磁気記録テープ5に記録されたNTSC方式の信号を再生する。第1の変換手段7では再生したNTSC方式の信号を第1の制御信号3によりNTSC方式から疑似PAL方式に変換する。出力切替手段8では第2の制御信号9の制御により、再生系の場合は第1の変換手段7の出力が供給されるb端子とc端子を接続し、疑似PAL方式の信号を映像信号出力端子10に出力する。従ってPAL方式のTV等で映像を色が付いた状態で見ることが出来る。E‐E系の場合は映像信号入力端子1から入力するNTSC方式の信号を疑似PAL方式の信号に変換して出力することを目的とする。しかし、出力切替手段8では第2の制御信号9の制御により映像信号入力端子1からのNTSC方式の信号が供給されるa端子とc端子を接続し、NTSC方式の信号をそのまま映像信号出力端子10に出力する。従ってPAL方式のTV等では映像を色が付いた状態で見ることが出来ない。
【0005】
次に、第2の従来の磁気記録再生装置の映像信号入出力部について図5を用いて説明する。図5は第2の従来の磁気記録再生装置の映像信号入出力部の構成を示すブロック図である。第2の従来の磁気記録再生装置の映像信号入出力部は第1の従来の磁気記録再生装置の映像信号入出力部を改善したものである。1は第1の信号方式を有する映像信号を入力する映像信号入力端子、2は変換前の第1の信号方式及び変換後の第2の信号方式を選択するための選択手段、3は選択手段2での選択内容出力である第1の制御信号、4は後述する第2の変換手段11の出力を後述する磁気記録テープ5に記録する記録手段、5は磁気記録テープ、6は磁気記録テープ5に記録された記録信号を再生する再生手段、7は第1の制御信号3の制御により再生手段6の出力を第1の信号方式から第2の信号方式に変換する第1の変換手段、8は後述する第2の変換手段11の出力を第1の端子であるa端子に供給し第1の変換手段7の出力を第2の端子であるb端子に供給し第3の端子であるc端子にはE‐E系の場合はa端子に供給される信号を出力し再生系の場合はb端子に供給される信号を出力するようになした出力切替手段、9は使用者の意思に基づき出力切替手段8での切替を制御する第2の制御信号、10は出力切替手段8の出力を出力する映像信号出力端子、11は第1の制御信号3の制御により映像信号入力端子から入力する映像信号を第1の信号方式から第2の信号方式に変換する第2の変換手段である。
【0006】
以下その動作について説明する。ここでは第1の信号方式をNTSC方式、又第2の信号方式を疑似PAL方式とする。使用者が磁気記録再生装置の映像信号入力端子1からNTSC方式の信号を入力し、映像信号出力端子10をPAL方式のTV等に接続する場合には、映像信号出力端子10に疑似PAL方式の信号を出力させる。このために使用者は選択手段2においてNTSC方式の信号入力、疑似PAL方式の信号出力の組合せを選択する。選択手段2からは第1の制御信号3を出力し第1の変換手段7及び第2の変換手段11に供給する。再生系の場合は第1の従来の磁気記録再生装置の映像信号入出力部の場合と同じくPAL方式のTV等で映像を色が付いた状態で見ることが出来る。E‐E系の場合は映像信号入力端子1からNTSC方式の信号を入力し、第2の変換手段11でNTSC方式の信号をNTSC方式から疑似PAL方式に変換し、出力切替手段8では第2の変換手段11の出力をa端子に供給し第2の制御信号9の制御によりa端子とc端子を接続し、疑似PAL方式の信号を映像信号出力端子10に出力する。従って第1の従来の磁気記録再生装置の映像信号入出力部の場合とは異なり、PAL方式のTV等で映像を色が付いた状態で見ることが出来る。記録系の場合は映像信号入力端子1からNTSC方式の信号を入力し第2の変換手段11でNTSC方式の信号をNTSC方式から疑似PAL方式に変換し、第2の変換手段11の出力を記録手段4に入力し磁気記録テープ5に記録することになる。しかし、疑似PAL方式は規格外の方式である為、NTSC方式用あるいはPAL方式用の記録手段4では記録ができない、あるいは正規の記録が保証されない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の通り第1の従来の磁気記録再生装置の映像信号入出力部の構成では、映像信号入力端子1からNTSC方式の信号を入力しE‐E系で映像信号出力端子10に出力し映像信号出力端子10をPAL方式のTV等に接続する場合には、映像を色が付いた状態で見ることが出来ないという問題点を有していた。また、第2の従来の磁気記録再生装置の映像信号入出力部の構成では、記録手段4は第2の変換手段11の出力である疑似PAL方式の信号を入力する。しかし、疑似PAL方式は規格外の方式である為、NTSC方式用あるいはPAL方式用の記録手段4では記録ができない、あるいは正規な記録が保証されないという問題点を有していた。
【0008】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、NTSC方式の信号を入力する場合にE‐E系ではNTSC方式の信号を疑似PAL方式の信号に変換して出力することにより映像信号出力端子10をPAL方式のTV等に接続する場合に映像を色が付いた状態で見ることができ、記録系ではNTSC方式の信号を磁気記録テープ5に記録することにより、正規な記録を行うことができる磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の磁気記録再生装置は、第1の信号方式を有する映像信号を入力する映像信号入力端子と、映像信号入力端子から入力する映像信号を第1の信号方式から第2の信号方式に変換する第2の変換手段と、第2の変換手段の出力を第4の端子に供給し映像信号入力端子から入力する映像信号を第5の端子に供給し第6の端子にはE‐E系の場合は第4の端子に供給される信号を出力し記録系の場合は第5の端子に供給される信号を出力するようになした信号切替手段と、信号切替手段の出力を磁気記録テープに記録する記録手段と、磁気記録テープに記録された記録信号を再生する再生手段と、再生手段の出力を第1の信号方式から第2の信号方式に変換する第1の変換手段と、信号切替手段の出力を第1の端子に供給し再生手段の出力を第2の端子に供給し第3の端子にはE‐E系の場合は第1の端子に供給される信号を出力し再生系の場合は第2の端子に供給される信号を出力するようになした出力切替手段と、出力切替手段の出力を出力する映像信号出力端子とを備えた構成を有している。
【0010】
この構成によって、第2の信号方式が、正規な方式である第3の信号方式を疑似化したものである場合に、第1の信号方式を有する映像信号を入力する場合にE‐E系では第1の信号方式を第2の信号方式に変換して出力することにより映像信号出力端子を第3の信号方式のTV等に接続する場合に映像を色が付いた状態で見ることができ、記録系では第1の信号方式を有する映像信号を磁気記録テープに記録することにより、正規な記録を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、第1の信号方式を有する映像信号を入力する映像信号入力端子と、映像信号入力端子から入力する映像信号を第1の信号方式から第2の信号方式に変換する第2の変換手段と、第2の変換手段の出力を第4の端子に供給し映像信号入力端子から入力する映像信号を第5の端子に供給し第6の端子にはE‐E系の場合は第4の端子に供給される信号を出力し記録系の場合は第5の端子に供給される信号を出力するようになした信号切替手段と、信号切替手段の出力を磁気記録テープに記録する記録手段と、磁気記録テープに記録された記録信号を再生する再生手段と、再生手段の出力を第1の信号方式から第2の信号方式に変換する第1の変換手段と、信号切替手段の出力を第1の端子に供給し第1の変換手段の出力を第2の端子に供給し第3の端子にはE‐E系の場合は第1の端子に供給される信号を出力し再生系の場合は第2の端子に供給される信号を出力するようになした出力切替手段と、出力切替手段の出力を出力する映像信号出力端子とを備えたことを特徴としたものであり、第2の信号方式は、正規な方式である第3の信号方式を疑似化したものである場合に、第1の信号方式を有する映像信号を入力する場合にE‐E系では第1の信号方式を第2の信号方式に変換して出力することにより映像信号出力端子を第3の信号方式のTV等に接続する場合に映像を色が付いた状態で見ることができ、記録系では第1の信号方式を有する映像信号を磁気記録テープに記録することにより、正規な記録を行うことができるという作用を有する。
【0012】
本発明の請求項2記載の発明は、第1の信号方式を有する映像信号を入力する映像信号入力端子と、映像信号入力端子から入力する映像信号を第1の信号方式から第2の信号方式に変換する第2の変換手段と、映像信号入力端子から入力する映像信号を磁気記録テープに記録する記録手段と、磁気記録テープに記録された記録信号を再生する再生手段と、再生手段の出力を第1の信号方式から第2の信号方式に変換する第1の変換手段と、第2の変換手段の出力を第1の端子に供給し第1の変換手段の出力を第2の端子に供給し第3の端子にはE‐E系の場合は第1の端子に供給される信号を出力し再生系の場合は第2の端子に供給される信号を出力するようになした出力切替手段と、出力切替手段の出力を出力する映像信号出力端子とを備えたことを特徴としたものであり、第2の信号方式は、正規な方式である第3の信号方式を疑似化したものである場合に、第1の信号方式を有する映像信号を入力する場合にE‐E系では第1の信号方式を第2の信号方式に変換して出力することにより映像信号出力端子を第3の信号方式のTV等に接続する場合に映像を色が付いた状態で見ることができ、記録系では第1の信号方式を有する映像信号を磁気記録テープに記録することにより、正規な記録を行うことができるという作用を有する。
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。ここでは第1の信号方式をNTSC方式、第2の信号方式を疑似PAL方式、そして第3の信号方式を正規のPAL方式とする。ここで疑似PAL方式とは、例えば、クロマバースト信号の構成は正規のPAL方式と同一だが、クロマ信号の構成あるいは垂直同期周波数あるいは水平同期周波数が正規のPAL方式と相違するものをいう。正規のPAL方式でなく疑似PAL方式を用いる理由は、疑似PAL方式の信号をPAL方式用のTV等に表示しても画質として正規のPAL方式の信号を用いた場合と大差がないにもかかわらず、信号方式の変換手段のコストが低いためである。
【0015】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における磁気記録再生装置の映像信号入出力部の構成を示すブロック図である。1は第1の信号方式であるNTSC方式を有する映像信号を入力する映像信号入力端子、2は変換前のNTSC方式及び変換後の第2の信号方式である疑似PAL方式を選択するための選択手段、3は選択手段2での選択内容出力であり第1の信号方式としてNTSC方式及び第2の信号方式として疑似PAL方式を選択指令する第1の制御信号、4は後述する信号切替手段12の出力を後述する磁気記録テープ5に記録する記録手段、5は磁気記録テープ、6は磁気記録テープ5に記録された記録信号を再生する再生手段、7は第1の制御信号3の制御により再生手段6の出力をNTSC方式から疑似PAL方式に変換する第1の変換手段、8は映像信号入力端子から入力する映像信号を第1の端子であるa端子に供給し第1の変換手段7の出力を第2の端子であるb端子に供給し第3の端子であるc端子にはE‐E系の場合はa端子に供給する信号を出力し再生系の場合はb端子に供給する信号を出力するようになした出力切替手段、8は信号切替手段12の出力を第1の端子であるa端子に供給し第1の変換手段7の出力を第2の端子であるb端子に供給し第3の端子であるc端子にはE‐E系の場合はa端子に供給される信号を出力し再生系の場合はb端子に供給される信号を出力するようになした出力切替手段、9は出力切替手段8での切替を使用者の意思に基づきE‐E系の場合と再生系の場合とに制御する第2の制御信号、10は出力切替手段8の出力を出力する映像信号出力端子、11は第1の制御信号3の制御により映像信号入力端子1から入力する映像信号をNTSC方式から疑似PAL方式に変換する第2の変換手段、12は後述する第3の制御信号13の制御により第2の変換手段11の出力を第4の端子であるd端子に供給し映像信号入力端子1から入力する映像信号を第5の端子であるe端子に供給し第6の端子であるf端子にはE‐E系の場合はd端子に供給される信号を出力し記録系の場合はe端子に供給される信号を出力するようになした信号切替手段、13は信号切替手段12での切替を使用者の意思に基づきE‐E系の場合と記録系の場合とに制御する第3の制御信号である。
【0016】
以下その動作について説明する。使用者が磁気記録再生装置の映像信号入力端子1からNTSC方式の信号を入力し、映像信号出力端子10をPAL方式のTV等に接続する場合には、映像信号出力端子10に疑似PAL方式の信号を出力させる。このために使用者は選択手段2においてNTSC方式の信号入力、疑似PAL方式の信号出力の組合せを選択する。選択手段2から第1の制御信号3を出力し第1の変換手段7及び第2の変換手段11に供給する。
【0017】
記録系の場合は磁気記録テープ5にNTSC方式の信号を記録することを目的とする。この為、信号切替手段12では第3の制御信号13の制御によりe端子に供給される映像信号入力端子1からのNTSC方式の信号をf端子に出力する。記録手段4では信号切替手段12のf端子からの出力を入力し記録信号に変換した後に磁気記録テープ5に記録する。ここで記録信号とは例えば輝度信号をFM変調しクロマ信号を低域変換したものをいう。
【0018】
再生系の場合はNTSC方式の信号が記録された磁気記録テープ5を再生し、これを疑似PAL方式の信号に変換して出力することを目的とする。この為、再生手段6により磁気記録テープ5に記録されたNTSC方式の信号を再生する。第1の変換手段7では再生したNTSC方式の信号を第1の制御信号3によりNTSC方式から疑似PAL方式に変換する。出力切替手段8では第2の制御信号9の制御により、再生系の場合は第1の変換手段7の出力が供給されるb端子とc端子を接続し、疑似PAL方式の信号を映像信号出力端子10に出力する。従ってPAL方式のTV等で映像を色が付いた状態で見ることが出来る。
【0019】
E‐E系の場合は映像信号入力端子1から入力するNTSC方式の信号を疑似PAL方式の信号に変換して出力することを目的とする。第2の変換手段11では映像信号入力端子1からのNTSC方式の信号を第1の制御信号3によりNTSC方式から疑似PAL方式に変換する。信号切替手段12では第3の制御信号13の制御によりd端子に供給される第2の変換手段11の出力をf端子に出力する。出力切替手段8では第2の制御信号9の制御により信号切替手段12の出力が供給されるa端子とc端子を接続し、疑似PAL方式の信号を映像信号出力端子10に出力する。従ってPAL方式のTV等で映像を色が付いた状態で見ることが出来る。
【0020】
以上のように本実施の形態によれば第2の信号方式が正規な方式である第3の信号方式を疑似化したものである場合に、第1の信号方式を有する映像信号を入力し映像信号出力端子を第3の信号方式のTV等に接続するとき、E‐E系では第1の信号方式を第2の信号方式に変換して出力することにより映像を色が付いた状態で見ることができ、記録系では第1の信号方式を有する映像信号を磁気記録テープに記録することにより、正規な記録を行うことができる。
【0021】
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2における磁気記録再生装置の映像信号入出力部の構成を示すブロック図である。1は第1の信号方式であるNTSC方式を有する映像信号を入力する映像信号入力端子、2は変換前のNTSC方式及び変換後の第2の信号方式である疑似PAL方式を選択するための選択手段、3は選択手段2での選択内容出力であり第1の信号方式としてNTSC方式及び第2の信号方式として疑似PAL方式を選択指令する第1の制御信号、4は映像信号入力端子1から入力する映像信号を後述する磁気記録テープ5に記録する記録手段、5は磁気記録テープ、6は磁気記録テープ5に記録された記録信号を再生する再生手段、7は第1の制御信号3の制御により再生手段6の出力をNTSC方式から疑似PAL方式に変換する第1の変換手段、8は後述する第2の変換手段11の出力を第1の端子であるa端子に供給し第1の変換手段7の出力を第2の端子であるb端子に供給し第3の端子であるc端子にはE‐E系の場合はa端子に供給する信号を出力し再生系の場合はb端子に供給する信号を出力するようになした出力切替手段、9は出力切替手段8での切替を使用者の意思に基づきE‐E系の場合と再生系の場合とに制御する第2の制御信号、10は出力切替手段8の出力を出力する映像信号出力端子、11は第1の制御信号3の制御により映像信号入力端子1から入力する映像信号をNTSC方式から疑似PAL方式に変換する第2の変換手段である。
【0022】
以下その動作について説明する。使用者が磁気記録再生装置の映像信号入力端子1からNTSC方式の信号を入力し、映像信号出力端子10をPAL方式のTV等に接続する場合には、映像信号出力端子10に疑似PAL方式の信号を出力させる。このために使用者は選択手段2においてNTSC方式の信号入力、疑似PAL方式の信号出力の組合せを選択する。選択手段2から第1の制御信号3を出力し第1の変換手段7及び第2の変換手段11に供給する。
【0023】
記録系の場合は磁気記録テープ5にNTSC方式の信号を記録することを目的とする。この為、記録手段4では映像信号入力端子1からのNTSC方式の信号を入力し記録信号に変換した後に磁気記録テープ5に記録する。ここで記録信号とは例えば輝度信号をFM変調しクロマ信号を低域変換したものをいう。
【0024】
再生系の場合はNTSC方式の信号が記録された磁気記録テープ5を再生し、これを疑似PAL方式の信号に変換して出力することを目的とする。この為、再生手段6により磁気記録テープ5に記録されたNTSC方式の信号を再生する。第1の変換手段7では再生したNTSC方式の信号を第1の制御信号3によりNTSC方式から疑似PAL方式に変換する。出力切替手段8では第2の制御信号9の制御により、再生系の場合は第1の変換手段7の出力が供給されるb端子とc端子を接続し、疑似PAL方式の信号を映像信号出力端子10に出力する。従ってPAL方式のTV等で映像を色が付いた状態で見ることが出来る。
【0025】
E‐E系の場合は映像信号入力端子1から入力するNTSC方式の信号を疑似PAL方式の信号に変換して出力することを目的とする。第2の変換手段11では映像信号入力端子1からのNTSC方式の信号を第1の制御信号3によりNTSC方式から疑似PAL方式に変換する。出力切替手段8では第2の制御信号9の制御により第2の変換手段11の出力が供給されるa端子とc端子を接続し、疑似PAL方式の信号を映像信号出力端子10に出力する。従ってPAL方式のTV等で映像を色が付いた状態で見ることが出来る。
【0026】
以上のように本実施の形態によれば第2の信号方式が正規な方式である第3の信号方式を疑似化したものである場合に、第1の信号方式を有する映像信号を入力し映像信号出力端子を第3の信号方式のTV等に接続するとき、E‐E系では第1の信号方式を第2の信号方式に変換して出力することにより映像を色が付いた状態で見ることができ、記録系では第1の信号方式を有する映像信号を磁気記録テープに記録することにより正規な記録を行うことができる。
【0027】
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態3における磁気記録再生装置の映像信号入出力部の構成を示すブロック図である。1は第1の信号方式であるNTSC方式を有する映像信号を入力する映像信号入力端子、2は変換前のNTSC方式及び変換後の第2の信号方式である疑似PAL方式を選択するための選択手段、3は選択手段2での選択内容出力であり第1の信号方式としてNTSC方式及び第2の信号方式として疑似PAL方式を選択指令する第1の制御信号、4は映像信号入力端子1から入力する映像信号を後述する磁気記録テープ5に記録する記録手段、5は磁気記録テープ、6は磁気記録テープ5に記録された記録信号を再生する再生手段、8は映像信号入力端子1から入力する映像信号を第1の端子であるa端子に供給し再生手段6の出力を第2の端子であるb端子に供給し第3の端子であるc端子にはE‐E系の場合はa端子に供給する信号を出力し再生系の場合はb端子に供給する信号を出力するようになした出力切替手段、9は出力切替手段8での切替を使用者の意思に基づきE‐E系の場合と再生系の場合とに制御する第2の制御信号、10は後述する第2の変換手段11の出力を出力する映像信号出力端子、11は第1の制御信号3の制御により出力切替手段8の出力をNTSC方式から疑似PAL方式に変換する第2の変換手段である。
【0028】
以下その動作について説明する。使用者が磁気記録再生装置の映像信号入力端子1からNTSC方式の信号を入力し、映像信号出力端子10をPAL方式のTV等に接続する場合には、映像信号出力端子10に疑似PAL方式の信号を出力させる。このために使用者は選択手段2においてNTSC方式の信号入力、疑似PAL方式の信号出力の組合せを選択する。選択手段2から第1の制御信号3を出力し第2の変換手段11に供給する。
【0029】
記録系の場合は磁気記録テープ5にNTSC方式の信号を記録することを目的とする。この為、記録手段4では映像信号入力端子1からのNTSC方式の信号を入力し記録信号に変換した後に磁気記録テープ5に記録する。ここで記録信号とは例えば輝度信号をFM変調しクロマ信号を低域変換したものをいう。
【0030】
再生系の場合はNTSC方式の信号が記録された磁気記録テープ5を再生し、これを疑似PAL方式の信号に変換して出力することを目的とする。この為、再生手段6により磁気記録テープ5に記録されたNTSC方式の信号を再生する。出力切替手段8では第2の制御信号9の制御により、再生系の場合は再生手段6の出力が供給されるb端子とc端子を接続し、NTSC方式の信号を出力する。第2の変換手段11では出力切替手段8の出力を第1の制御信号3によりNTSC方式から疑似PAL方式に変換し、疑似PAL方式の信号を映像信号出力端子10に出力する。従ってPAL方式のTV等で映像を色が付いた状態で見ることが出来る。
【0031】
E‐E系の場合は映像信号入力端子1から入力するNTSC方式の信号を疑似PAL方式の信号に変換して出力することを目的とする。出力切替手段8では第2の制御信号9の制御により、E‐E系の場合は映像信号入力端子1から入力するNTSC方式の信号が供給されるa端子とc端子を接続し、NTSC方式の信号を出力する。第2の変換手段11では出力切替手段8の出力を第1の制御信号3の制御によりNTSC方式から疑似PAL方式に変換し、疑似PAL方式の信号を映像信号出力端子10に出力する。従ってPAL方式のTV等で映像を色が付いた状態で見ることが出来る。
【0032】
以上のように本実施の形態によれば第2の信号方式が、正規な方式である第3の信号方式を疑似化したものである場合に、第1の信号方式を有する映像信号を入力し映像信号出力端子を第3の信号方式のTV等に接続するとき、E‐E系では第1の信号方式を第2の信号方式に変換して出力することにより、映像を色が付いた状態で見ることができ、記録系では第1の信号方式を有する映像信号を磁気記録テープに記録することにより、正規な記録を行うことができる。またE‐E系及び再生系の共用化を図った構成とすることにより、信号方式の変換手段を1個にすることができ経済的にできる
なお、以上の説明では第1の変換手段7と第2の変換手段11といったようにそれぞれ別々の変換手段を使用しているが、両者は同じ動作内容を持つ手段であり又両者を同時に用いることはないので、同じ変換手段を使用しても良い。
【0033】
また、以上の説明では第2の信号方式は、正規な方式である第3の信号方式を疑似化したものとして、その例として第2の信号方式を疑似PAL方式、そして第3の信号方式を正規のPAL方式としたが、第2の信号方式を正規な方式である第3の信号方式と同じものにしても良い。
【0034】
また、第1の信号方式としてNTSC方式、第2の信号方式として疑似PAL方式、第3の信号方式としてPAL方式を例として説明したが、これらに限ったものではなく第1の信号方式として他にPAL方式あるいはSECAM方式、第2の信号方式として他に疑似的なNTSC方式あるいは疑似的なSECAM方式、第3の信号方式として他にNTSC方式あるいはSECAM方式であっても良い。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明は、第1の信号方式例えばNTSC方式を有する映像信号を入力する場合にE‐E系では第1の信号方式を第2の信号方式例えば疑似PAL方式に変換して出力することにより映像信号出力端子を第3の信号方式例えばPAL方式のTV等に接続する場合に映像を色が付いた状態で見ることができ、記録系では第1の信号方式を有する映像信号を磁気記録テープに記録することにより、正規な記録を行うことができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における磁気記録再生装置の映像信号入出力部の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態2における磁気記録再生装置の映像信号入出力部の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態3における磁気記録再生装置の映像信号入出力部の構成を示すブロック図
【図4】第1の従来の磁気記録再生装置の映像信号入出力部の構成を示すブロック図
【図5】第2の従来の磁気記録再生装置の映像信号入出力部の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 映像信号入力端子
4 記録手段
5 磁気記録テープ
6 再生手段
7 第1の変換手段
8 出力切替手段
9 第2の制御信号
10 映像信号出力端子
11 第2の変換手段
12 信号切替手段
13 第3の制御信号
Claims (2)
- 第1の信号方式を有する映像信号を入力する映像信号入力端子と、前記映像信号入力端子から入力する映像信号を第1の信号方式から第2の信号方式に変換する第2の変換手段と、前記第2の変換手段の出力を第4の端子に供給し前記映像信号入力端子から入力する映像信号を第5の端子に供給し第6の端子にはE‐E系の場合は前記第4の端子に供給される信号を出力し記録系の場合は前記第5の端子に供給される信号を出力するようになした信号切替手段と、前記信号切替手段の出力を磁気記録テープに記録する記録手段と、前記磁気記録テープに記録された記録信号を再生する再生手段と、前記再生手段の出力を第1の信号方式から第2の信号方式に変換する第1の変換手段と、前記信号切替手段の出力を第1の端子に供給し前記第1の変換手段の出力を第2の端子に供給し第3の端子にはE‐E系の場合は前記第1の端子に供給される信号を出力し再生系の場合は前記第2の端子に供給される信号を出力するようになした出力切替手段と、前記出力切替手段の出力を出力する映像信号出力端子とを備えた磁気記録再生装置。
- 第1の信号方式を有する映像信号を入力する映像信号入力端子と、前記映像信号入力端子から入力する映像信号を第1の信号方式から第2の信号方式に変換する第2の変換手段と、前記映像信号入力端子から入力する映像信号を磁気記録テープに記録する記録手段と、前記磁気記録テープに記録された記録信号を再生する再生手段と、前記再生手段の出力を第1の信号方式から第2の信号方式に変換する第1の変換手段と、前記第2の変換手段の出力を第1の端子に供給し前記第1の変換手段の出力を第2の端子に供給し第3の端子にはE‐E系の場合は前記第1の端子に供給される信号を出力し再生系の場合は前記第2の端子に供給される信号を出力するようになした出力切替手段と、前記出力切替手段の出力を出力する映像信号出力端子とを備えた磁気記録再生装置。
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JPH11122576A JPH11122576A (ja) | 1999-04-30 |
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-
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