JP3633105B2 - プロキシミティ露光装置及び露光方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マスクとワークとを近接配置し、マスクを露光光で照明してマスク上のパターンを焼き付けるプロキシミティ露光方法及びこれに好適なプロキシミティ露光装置に関する。特に本発明は、マスクとワークとを所定の走査方向に沿って走査させながら露光を行う走査型のプロキシミティ露光方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、ワーク上に塗布されたレジストなどの感光性樹脂に所望のパターンを転写するために露光装置が用いられていた。この露光装置は、ガラスなどの透明基板上にクロムなどの金属を蒸着して形成されるマスクに露光光を照射し、ワーク上のレジストにマスクのパターンを焼き付けるものである。ここで、焼き付ける方式としては、マスクの像を投影光学系によってワーク上に形成する投影露光方式、マスクとワークとを密着させてマスクパターンの転写を行う密着露光方式、マスクとワークとをわずかに離した状態でマスクに露光光を照射し、マスクパターンをワーク上に転写するプロキシミティ露光方式などがある。
【0003】
従来のプロキシミティ露光装置としては、例えば図11に示すものが知られている。図11において、光源1が発する照明光を楕円鏡2で集光して光源像を形成し、この光源像からの光をコリメータレンズ4で実質的な平行光束に変換してフライアイレンズ5に入射させる。このフライアイレンズ5は入射する平行光束を波面分割してその射出側に複数の光源像を作る。複数の光源像からの光は、これら複数の光源像の位置に前側焦点をもつ凹面鏡6からなるコンデンサ光学系6によって集光されてマスク7上を重畳的に照明する。このマスク7の下方には、マスク7と所定の間隙をもって配置されたワーク8が位置しており、マスク7上のパターンの透明部分を通過した照明光はワーク8上に達し、ワーク8にはマスク7のパターンが転写される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如きプロキシミティ露光装置においては、ワーク上の解像度はコンデンサ光学系のマスク側開口数によって定められ、マスク上での照度もコンデンサ光学系のマスク側開口数によって定められる。このマスク上での照度Eは、光源の輝度をB、コンデンサ光学系のマスク側開口数をNA、光学系の透過率をTとするとき、
【0005】
【数1】
(1) E=π・B・NA2・T
で表される。
また、プロキシミティ露光装置では、図12に示す如く、マスク7とワーク8とが所定の間隙で配置されているため、コンデンサ光学系のマスク側開口数が大きくなればなるほどマスク7上のパターンのエッジ部分がぼけた状態でワーク8に転写されることになる、すなわちワーク上での解像度が低くなる。
【0006】
このように、従来のプロキシミティ露光装置では、解像度を維持しつつスループットを向上させるためにマスク上での照度Eを向上させるには、光源の輝度Bを上げるより他はなかった。光源の輝度Bを向上させるためには、出力の高い光源を用いるしかなく、このような光源は、光源部の大型化を招き、光源から発する熱対策のために光源部の複雑化・大型化を招く問題がある。
【0007】
そこで、本発明は光源部に負荷をかけることなく、マスク上の照度を高めてスループットの向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明の一つの態様にかかるプロキシミティ露光装置は、例えば図1に示す如く、照明光学系によって所定のパターンを有するマスクを照明し、前記マスクと所定の間隙をもって位置するワークに前記所定のパターンを転写するプロキシミティ露光装置であって、
前記マスクと前記ワークとは走査方向に沿って相対的に移動可能に支持され、前記照明光学系は、第1の方向におけるワーク側開口数と、該第1の方向と直交する第2の方向におけるワーク側開口数とが異なるように構成されるものである。
【0009】
また、本発明の好ましい態様においては、前記マスクは、前記第1の方向に延びた形状のパターンを有するものであり、
前記照明光学系は、前記第2の方向におけるワーク側開口数よりも前記第1の方向におけるワーク側開口数の方が大きくなるように構成されるものである。
また、本発明の別の好ましい態様においては、前記照明光学系は、所定形状の照明領域を形成し、
該照明領域は、前記第2の方向に沿った幅が前記第1の方向に沿った長さよりも長くなるような形状である。
【0010】
そして、本発明のさらに好ましい態様においては、前記マスクと前記ワークとは前記第1の方向に沿って相対的に走査されるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明にかかる実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるプロキシミティ露光装置の概略的な構成を示す図であり、図中XYZ座標系を採用している。図1において、照明光学系10はマスク7に対して照明光を照射し、このマスク7には、図中Z方向(第1の方向)に延びた形状のパターンが形成されている。また、ワーク8は、レジストなどの感光性樹脂が塗布されたフィルムであって、図中Z方向に沿って所定の速度で搬送される。これにより、フィルム上の感光性樹脂には、図中z方向に延びた形状のパターンが転写される。以下、照明光学系の構成について詳述する。
【0012】
図2は、第1の実施の形態にかかるプロキシミティ露光装置の照明光学系の構成を示す図であり、図2(a)はYZ平面図、図2(b)はXY平面図である。図2(a),(b)において、例えば高圧水銀ランプからなる光源11からの光は、光源11の位置に第1焦点が配置される楕円鏡12によって集光されて、その第2焦点位置に光源像を形成する。この光源像からの光は、コリメータレンズ14によりコリメートされてフライアイレンズ15に入射する。ここで、コリメータレンズ14は、楕円鏡12による光源像の位置にその前側焦点が位置するように配置されており、フライアイレンズ15へは略平行光束が導かれる。このフライアイレンズ15は、例えば四角形、六角形の断面形状を有する複数のレンズ素子をマトリックス状に積み重ねて構成されており、各々のレンズ素子がコリメータレンズ14からの平行光束を集光することにより、フライアイレンズ15の射出面側に複数の光源像を形成する。この複数の光源像が形成される位置には、略円形状の開口を有する絞りSが配置されており、この絞りSの開口部からの光は、互いに異なる焦点距離を有する1組のシリンドリカルレンズ16a,16bからなるコンデンサ光学系へ導かれる。
【0013】
このコンデンサ光学系のシリンドリカルレンズ16aは、XY平面内においてのみ焦点距離fcon2を有し、シリンドリカルレンズ16bは、YZ平面内においてのみ焦点距離fcon1を有する。これらのシリンドリカルレンズ16a,16bは共にその前側焦点位置がフライアイレンズによる複数の光源像位置にほぼ一致するように配置されている。従って、コンデンサ光学系16a,16bからの光は、所定のパターンが形成されたマスク7上をテレセントリック照明する。
【0014】
さて、本実施の形態では、シリンドリカルレンズ16aの焦点距離fcon2と、シリンドリカルレンズ16bの焦点距離fcon1とは、
【0015】
【数2】
(2) fcon1<fcon2
の関係にある。従って、マスク8上におけるコンデンサ光学系の開口数は、Z方向におけるものの方がX方向におけるものよりも大きくなる。
なお、コンデンサ光学系の開口数の比βは、
【0016】
【数3】
(3) β=NA1/NA2=fcon2/fcon1
となる。
図2中において、マスク7の後側(−Y方向側)には、所定の間隙をもってワーク8が配置されており、前述したようにこのワーク8は、図中Z方向に沿って移動可能に支持されており、これにより走査露光が実現される。
【0017】
本実施の形態においては、ワーク8を図中Z方向に沿って移動させつつZ方向に延びた形状のパターンを転写するものであるため、Z方向における解像度が低くても問題にはならない。
また、ワーク8上における照度Eは、光源11の輝度をB、コンデンサ光学系のZ方向におけるマスク側開口数をNA1とし、X方向におけるマスク側開口数をNA2、光学系の透過率をTとするとき、
【0018】
【数4】
(4) E=π・B・NA1・NA2・T
で表される。
ここで、前述の(2)式より、
【0019】
【数5】
(5) NA1>NA2
であり、かつNA2はパターンのピッチ方向の解像度により定まる開口数であり、従来のものと同程度であるため、ワーク8上での照度Eは、従来のものよりもβだけ高くなる。
【0020】
そして、本実施の形態では、光源11からフライアイレンズ15までの光学系を従来と同じ構成にでき、コンデンサ光学系の部分のみを変更するだけで良く、装置の製造が容易になる利点がある。
このように、本実施の形態においては、所定の方向に延びたパターンに対して、該所定の方向におけるコンデンサ光学系の開口数NA1を、所定の方向と直交する方向におけるコンデンサ光学系の開口数NA2よりも大きくなるように構成しているため、パターンを転写する際の解像力を低下させることなく、ワーク上での照度を高めることができ、スループットの向上を図ることができる。
【0021】
なお、第1の実施の形態において、1対のシリンドリカルレンズ16a,16bの代わりに、直交する方向で焦点距離の異なるトーリックレンズを用いても良い。また、絞りSの開口部は円形には限られず、例えばX方向よりもZ方向が長い楕円形状であっても良い。
次に、図3を参照して第2の実施の形態について説明する。図3に示す第2の実施の形態は、図2の第1の実施の形態のコンデンサ光学系おけるシリンドリカルレンズ16a,16bを、シリンドリカルミラー26a,26bで置き換えたものである。
【0022】
なお、図3において、図2のものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付してある。また、図3では、マスク7及びワーク8上においてのみ図2と同様の座標系を採用しており、光源からマスク7までの光路においては、マスク7上でXY方向に沿った光束断面を実線で示し、マスク7上でYZ面内に沿った光束断面を破線で示している。なお、以下の説明においては、マスク7上でX方向(第2の方向)に対応する方向をS方向とし、マスク7上でZ方向(第1の方向)に対応する方向をM方向とする。
【0023】
図3において、光源11からの光は、前述の図2の実施の形態と同様に、楕円鏡12、コリメータレンズ14及びフライアイレンズ15の順に通過し、フライアイレンズ15の射出面側に配置される絞りSの開口部に複数の光源像を形成する。これら複数の光源像からの光は、一対のシリンドリカルミラー26a,26bからなるコンデンサ光学系によって集光されて、マスク7上を重畳的に照明する。
【0024】
第2の実施の形態においては、シリンドリカルミラー26aは、光路中におけるS方向において焦点距離fcon2を有し、シリンドリカルミラー26bは、光路中におけるM方向において焦点距離fcon1を有する。ここで、シリンドリカルミラー26aのM方向及びシリンドリカルミラー26bのS方向ではパワー(屈折力)を有しない。
【0025】
次に、M方向とS方向とにわけて、フライアイレンズ15以降の光路について説明する。なお、図3においては、M方向の光路を破線で、S方向の光路を実線で示している。まず、S方向に関して説明する。図3において、フライアイレンズ15が形成する複数の光源像からの光は、S方向にのみパワーを有するシリンドリカルミラー26aによって集光された後、S方向にはパワーを有しないシリンドリカルミラー26bにて偏向されてマスク7に達する。このとき、マスク7は開口数NA2の光束によって照明される。
【0026】
また、M方向に関して説明すると、フライアイレンズ15による複数の光源像からの光は、M方向にはパワーを有しないシリンドリカルミラー26aにて偏向された後、M方向にのみパワーを有するシリンドリカルミラー26bにて集光されてマスク7に達する。このときマスク7は開口数NA1の光束によって照明される。
【0027】
ここで、開口数NA2はシリンドリカルミラー26aの焦点距離fcon2によって定まり、開口数NA1はシリンドリカルミラー26bの焦点距離fcon1によって定まる。これらの開口数NA1,NA2およびコンデンサ光学系26a、26bの焦点距離fcon1,fcon2は、前述の(2)式乃至(5)式を満足している。
【0028】
このように、コンデンサ光学系を直交する2方向で焦点距離の異なる反射光学系とすることにより、第1の実施の形態による効果に加えて、照明光学系中の色収差の影響のない良好な光学性能のもとで広い範囲の波長を用いた照明を行うことができる効果を奏する。
次に図4(a),(b)を参照して、第3の実施の形態を説明する。図4(a)はYZ平面図であり、図4(b)はXY平面図である。
【0029】
図4(a),(b)に示す第3の実施の形態は、オプティカルインテグレータへ実質的な平行光束を供給するコリメータ光学系を直交方向で焦点距離の異なる光学系で構成すると共に、オプティカルインテグレータからの光を集光してマスクを重畳的に照明するコンデンサ光学系を直交方向で焦点距離の異なる光学系で構成したものである。
【0030】
なお、図4において、前述の図1乃至図3に示す実施の形態と同じ部材には、同じ符号を付してあり、また、前述の図1及び図2と同様のXYZ座標系を採用している。
図4(a),(b)において、光源11からの光は、光源11の位置に第1焦点が配置される楕円鏡12によって集光されて、その第2焦点位置に光源像を形成する。この光源像からの光は、XY平面内のみにパワーを持つコンデンサレンズ34a及びYZ平面内のみにパワーを持つコンデンサレンズ34bから構成されるコリメータ光学系によりコリメートされてフライアイレンズ35に入射する。ここで、コンデンサレンズ34a及びコンデンサレンズ34bは共に、楕円鏡12による光源像位置にその前側焦点位置が位置するように設けられている。このとき、フライアイレンズ35に入射する光束は、その(XZ平面内の)断面形状が略楕円形状の略平行光束となる。
【0031】
このフライアイレンズ35は、図5に示すように、X方向の高さLx、Z方向の長さLz(Lx≠Lz)の矩形状の断面を有する複数のレンズ素子35aの集積体で構成されており、全体としてX方向の高さDx、Z方向の長さDz(Dx≠Dz)の矩形状断面を有している。
図4(a),(b)に戻って、フライアイレンズ35の射出側には、略楕円形状の開口部を持つ絞りSが配置されており、この絞りSの開口部には、フライアイレンズ35の各々のレンズ素子によって形成される複数の光源像が位置する。これら複数の光源像からの光は、XY平面内のみにパワーを持つコンデンサレンズ36a及びYZ平面内のみにパワーを持つコンデンサレンズ36bから構成されるコンデンサ光学系に入射する。ここで、コンデンサレンズ36a及びコンデンサレンズ36bは共に、それらの前側焦点位置が複数の光源像の位置になるように設けられている。従って、マスク7は、これら複数の光源像からの光によって重畳的にテレセントリック照明される。
【0032】
さて、本実施の形態においては、YZ平面内におけるコンデンサ光学系のマスク側開口数NA1及びXY平面内におけるコンデンサ光学系のマスク側開口数NA2は、前述の実施の形態と同様に、
【0033】
【数6】
(5) NA1>NA2
を満足する構成である。
また、本実施の形態では、コンデンサ光学系は、マスク7上にX方向の長さがMx、Z方向の長さがMzの矩形状の照明領域を形成している。
【0034】
ここで、コリメータレンズ34bのYZ平面内での焦点距離fcol1、コリメータレンズ34aのXY平面内での焦点距離fcol2、フライアイレンズ35を構成するレンズ素子35aのX方向の高さLx、Z方向の長さLz、フライアイレンズ35の全体のX方向の高さDx、全体のZ方向の長さDz、コンデンサレンズ36aのXY平面内の焦点距離fcon2、コンデンサレンズ36bのYZ平面内の焦点距離fcon1とするとき、以下の関係を満足している。
【0035】
まず、YZ平面内におけるコンデンサ光学系のマスク側開口数NA1及びXY平面内におけるコンデンサ光学系のマスク側開口数NA2の比βは、
【0036】
【数7】
(6) β=NA1/NA2
であり、コリメータレンズ34a,34bの焦点距離の比kを、
【0037】
【数8】
(7) k=fcol2/fcol1
とし、コンデンサレンズ36a,36bの焦点距離の比mを、
【0038】
【数9】
(8) m=fcon2/fcon1
とすると、前述の開口数の比βは、
【0039】
【数10】
(9) β=m/k
の関係を満足する。このとき、k≧1の場合にはm≦1、k≦1の場合にはm≧1となる。
また、フライアイレンズ35を構成する各レンズ素子のX方向の高さLx及びZ方向の長さLzは、
【0040】
【数11】
(10) (Lz/Lx)/m = Mz/Mx
の関係を満足し、フライアイレンズ35の全体のX方向の高さDx及びZ方向の長さDyは、その射出側に配置される絞りSの開口部の高さ及び長さと同じ比率であり、
【0041】
【数12】
(11) (Dz/Dx)・m = NA2/NA1
を満足する。
本実施の形態では、k<1,m>1となるように、すなわち
【0042】
【数13】
(12) fcol1>fcol2
【0043】
【数14】
(13) fcon1<fcon2
を満足するようにコリメータ光学系34a,34b及びコンデンサ光学系36a,36bを構成している。このときのワーク8上の照度Eは、先の実施の形態と同様に
【0044】
【数15】
(4) E=π・B・NA1・NA2・T
を満足している。このとき、NA2はパターンのピッチ方向の解像度により定まる開口数であり、従来のものと同程度であるため、ワーク8上での照度Eは、従来のものよりもβだけ高くなる。
【0045】
さらに本実施の形態では、直交する方向において開口数を異ならせる作用をコリメータ光学系及びコンデンサ光学系で分担しているため、これらの光学系の設計に無理が生じる恐れが少なく光学性能を向上できる効果がある。
なお、本実施の形態においてフライアイレンズ35を2×8のレンズ素子35aで構成しているが、この構成に限られないことは言うまでもない。
【0046】
次に、図6を参照して第4の実施の形態について説明する。図6に示す第4の実施の形態は、図4及び図5の第4の実施の形態のコンデンサ光学系におけるシリンドリカルレンズ36a,36bを、シリンドリカルミラー46a,46bで置き換えたものである。
なお、図6において、図4及び図5のものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付してある。また、図6では、マスク7及びワーク8上においてのみ図4(b)と同様の座標系を採用しており、光源11からマスク7までの光路においては、マスク7上でXY方向に沿った光束断面を実線で示し、マスク7上でYZ方向に沿った光束断面を破線で示している。なお、以下の説明においては、マスク7上でX方向に対応する方向をS方向とし、マスク7上でZ方向に対応する方向をM方向とする。
【0047】
図6において、光源11からの光は、前述の図4の実施の形態と同様に、楕円鏡12、コリメータ光学系34a,34b及びフライアイレンズ35の順に通過し、フライアイレンズ35の射出面側に配置される絞りSの開口部に複数の光源像を形成する。これら複数の光源像からの光は、一対のシリンドリカルミラー46a,46bからなるコンデンサ光学系によって集光されて、マスク7上を重畳的に照明する。
【0048】
第4の実施の形態においては、コリメータレンズ34bは光路中におけるM方向において焦点距離fcol1を有し、コリメータレンズ34aは光路中におけるS方向において焦点距離fcol2を有する。また、シリンドリカルミラー46aは、光路中におけるS方向において焦点距離fcon2を有し、シリンドリカルミラー46bは、光路中におけるM方向において焦点距離fcon1を有する。ここで、コリメータレンズ34aのM方向、コリメータレンズ34bのS方向及びシリンドリカルミラー46aのM方向及びシリンドリカルミラー46bのS方向ではパワーを持たない。
【0049】
次に、M方向とS方向とにわけて、楕円鏡12以降の光路について説明する。まず、S方向に関して説明する。図6において、楕円鏡12により形成される光源像からの光は、S方向にのみパワーを有するコリメータレンズ34aによりコリメートされた後、S方向にはパワーを有しないコリメータレンズ34bを通過して、フライアイレンズ35に入射する。このフライアイレンズ35は複数の光源像を形成する。フライアイレンズ35による複数の光源像からの光は、S方向にのみパワーを有するシリンドリカルミラー46aによって集光された後、S方向にはパワーを有しないシリンドリカルミラー46bにて偏向されてマスク7に達する。このとき、マスク7は開口数NA2の光束によって照明される。
【0050】
また、M方向に関して説明すると、楕円鏡12が形成する光源像からの光は、M方向にはパワーを有しないコリメータレンズ34aを通過した後、M方向にのみパワーを有するコリメータレンズ34bによりコリメートされてフライアイレンズ35に入射する。このフライアイレンズは、複数の光源像を形成する。そして、フライアイレンズ35による複数の光源像からの光は、M方向にはパワーを有しないシリンドリカルミラー46aにて偏向された後、M方向にのみパワーを有するシリンドリカルミラー46bにて集光されてマスク7に達する。このときマスク7は開口数NA1の光束によって照明される。
【0051】
ここで、開口数NA1は、絞りSのM方向における径及びシリンドリカルミラー46bの焦点距離fcon1によって定まり、開口数NA2は、絞りSのS方向における径及びシリンドリカルミラー46aの焦点距離fcon2によって定まる。これらの開口数NA1,NA2、絞りSの径及びコンデンサ光学系46a、46bの焦点距離fcon1,fcon2は、第1の実施の形態と同様に(3)式を満足している。
【0052】
このように、コンデンサ光学系を直交する2方向で焦点距離の異なる反射光学系とすることにより、第3の実施の形態による効果に加えて、照明光学系中の色収差の影響のない良好な光学性能のもとで広い波長を用いた照明を行うことができる効果を奏する。
次に図7を参照して第5の実施の形態について説明する。図7(a)はYZ平面図であり、図7(b)はXY平面図である。
【0053】
図7(a),(b)に示す第3の実施の形態は、第1フライアイレンズで複数の光源像からなる2次光源を形成し、第2フライアイレンズにより複数の光源像からなる3次光源を形成するように構成し、第2フライアイレンズの全体形状を長方形状とするように構成したものである。
なお、図7において、前述の図1乃至図6に示す実施の形態と同じ部材には、同じ符号を付してあり、また、前述の図1及び図2と同様のXYZ座標系を採用している。
【0054】
図7(a),(b)において、光源11からの光は、光源11の位置に第1焦点が配置される楕円鏡12によって集光されて、その第2焦点位置に光源像を形成する。この光源像からの光は、コリメータ光学系14によりコリメートされて、略平行光束となってフライアイレンズ55に入射する。
このフライアイレンズ55は、図8(a)に示す如く、X方向における長さL55XとZ方向における長さL55Zとの断面形状を有するレンズ素子55aの集積体で構成されており、その射出面側に複数の光源像を形成する。
【0055】
図7(a),(b)に戻って、フライアイ55による複数の光源像の位置には、略円形状の開口部を有する絞りS1が設けられており、この絞りS1の開口部を通過した光束は、フライアイレンズ55による複数の光源像位置に前側焦点を有するリレーレンズ57により集光されてフライアイレンズ58に入射する。このときフライアイレンズ58の入射面は、複数のレンズ素子55aの各々が形成する複数の光源像からの光が重畳される位置になる。
【0056】
フライアイレンズ58は、図8(b)に示す如く、X方向における長さL58XとZ方向における長さL58Zとの断面形状を有するレンズ素子58aの集積体から構成されており、全体としてX方向における長さD58XとZ方向における長さD58Zとの断面形状を有する。
図7(a),(b)に戻って、フライアイレンズ58の射出面側には、複数の光源像が形成される。また、このフライアイレンズ58による複数の光源像の位置には、略楕円形状の開口部を有する絞りS2が配置されており、この略楕円形状の開口部の長辺と短辺との比は、フライアイレンズ58が形成する複数の光源像の長さD58Xと長さD58Zとの比と実質的に等しくなるように構成されている。
【0057】
フライアイレンズ58による複数の光源像からの光は、この複数の光源像位置に前側焦点位置を持つコンデンサレンズ56によって集光されて、マスク7上を重畳的にテレセントリック照明する。
このとき、マスク7上に形成される照明領域のX方向の長さMxとZ方向の長さMzとの比は、フライアイレンズ58を構成するレンズ素子58aのX方向の長さL58XとZ方向の長さL58Zとの比に等しく、
【0058】
【数16】
(14) Mx/Mz=L58X/L58Z
が成立している。
また、YZ平面内の開口数NA1とXY平面内の開口数NA2との比は、絞りS2の長辺と短辺との比がフライアイレンズ58全体の長さD58Xと長さD58Zとの比と実質的に等しいとき、
【0059】
【数17】
(15) NA2/NA1=D58X/D58Z
である。
また、本実施の形態では、長方形状の断面を有するフライアイレンズ58へ効率的に光を導くため、フライアイレンズ55を構成するレンズ素子55aの断面形状をフライアイレンズ58全体の形状と相似となるように構成している。すなわち、レンズ素子55aのX方向の長さL55X、Z方向の長さL55Z、フライアイレンズ58全体のX方向の長さD58X、全体のZ方向の長さD58Zが、
【0060】
【数18】
(16) L55X/L55Z=D58X/D58Z
を満たすように構成している。
本実施の形態においても、先の実施の形態と同様に、
【0061】
【数19】
(5) NA1>NA2
を満足する構成である。従って、絞りS2の長辺と短辺との比がフライアイレンズ58全体の長さD58Xと長さD58Zとの比と実質的に等しいとき、
【0062】
【数20】
(17) D58X<D58Z
が成立する。
このときのワーク8上の照度Eは、先の実施の形態と同様に
【0063】
【数21】
(4) E=π・B・NA1・NA2・T
を満足している。このとき、NA2はパターンのピッチ方向の解像度により定まる開口数であり、従来のものと同程度であるため、ワーク8上での照度Eは、従来のものよりもβだけ高くなる。
【0064】
この第5の実施の形態においては、図1及び図2の実施の形態による効果に加えて、フライアイレンズ55,58以外の光学系を通常の回転対称の光学系で構成することができるため、その製造・調整が容易となる利点がある。
次に図9を参照して、第6の実施の形態について説明する。図9(a)はYZ平面図であり、図9(b)はXY平面図である。図9(a),(b)に示す第6の実施の形態では、図7及び図8に示した第5の実施の形態におけるリレーレンズを互いに直交する方向において焦点距離の異なる光学系としたものである。
【0065】
なお、図9において、前述の図1乃至図8に示す実施の形態と同じ部材には、同じ符号を付してあり、また、前述の図1及び図2と同様のXYZ座標系を採用している。
図9において、光源11からの光は、光源11の位置に第1焦点が配置される楕円鏡12によって集光されて、その第2焦点位置に光源像を形成する。この光源像からの光は、コリメータ光学系14によりコリメートされて、略平行光束となってフライアイレンズ65に入射する。このフライアイレンズ65は、図10に示す如く、ほぼ正方形の断面形状を有するレンズ素子65aの集積体で構成されており、その射出面側に複数の光源像を形成する。
【0066】
図9(a),(b)に戻って、フライアイレンズ65による複数の光源像の位置には、略円形状の開口部を有する絞りS1が設けられており、この絞りS1の開口部を通過した光束は、互いに直交方向で焦点距離の異なるリレー光学系67a,67bにより集光されてフライアイレンズ58に入射する。
このリレーレンズ系は、YZ方向において焦点距離fr1を有するリレーレンズ67aと、XY方向において焦点距離fr2を有するリレーレンズ67bとから構成されており、リレーレンズ67aおよびリレーレンズ67bの前側焦点位置は、フライアイレンズ65が形成する複数の光源像位置とそれぞれ一致している。従って、フライアイレンズ65による複数の光源像からの光は、リレーレンズ67aによりYZ平面内において集光され、リレーレンズ67bによりXY平面内において集光されてフライアイレンズ58に入射する。このときフライアイレンズ58の入射面は、フライアイレンズ65が形成する複数の光源像からの光が重畳される位置になる。
【0067】
本実施の形態では、リレー光学系67a,67bの焦点距離は、以下の(15)式を満足するように構成されている。
【0068】
【数22】
(18) fr1>fr2
ここで、フライアイレンズ58に入射する光束のXZ平面内での断面形状は、Z方向が長手方向である矩形状となる。このときフライアイレンズ58の入射面全体のX方向の長さをD58X、全体のZ方向の長さをD58Zとするとき、フライアイレンズ65の各レンズ素子65aの各入射面(フライアイレンズ58の入射面と共役)のXZ平面内の断面形状が正方形であるため、
【0069】
【数23】
(17) fr1/fr2=D58Z/D58X
が成立する。
この構成により、第1フライアイレンズとしてのフライアイレンズ65が通常のフライアイレンズであっても、第2フライアイレンズ58へ導かれる光束の断面形状を矩形状に変換することができる。
【0070】
フライアイレンズ58は、前述の第5の実施の形態と同じものであり、X方向における長さL58XとZ方向における長さL58Zとの断面形状を有するレンズ素子58aの集積体から構成されており、全体としてX方向における長さD58XとZ方向における長さD58Zとの断面形状を有している。
図9(a),(b)に戻って、フライアイレンズ58の射出面側には、複数の光源像が形成される。また、このフライアイレンズ58による複数の光源像の位置には、略楕円形状の開口部を有する絞りS2が配置されており、この略楕円形状の開口部の長辺と短辺との比は、フライアイレンズ58が形成する複数の光源像の長さD58Xと長さD58Zとの比と実質的に等しくなるように構成されている。
【0071】
フライアイレンズ58による複数の光源像からの光は、この複数の光源像位置に前側焦点位置を持つコンデンサレンズ56によって集光されて、マスク7上を重畳的にテレセントリック照明する。
この第6の実施の形態においては、第1フライアイレンズとしてのフライアイレンズ65のレンズ素子65aのXZ平面内での断面形状が正方形状であっても、直交方向において互いに異なる焦点距離を持つリレー光学系67a,67bによって、正方形状であるレンズ素子65aの入射面の像を、Z方向に長手方向を持つ長方形状に変換した状態で形成している。
【0072】
この第6の実施の形態においても、
【0073】
【数24】
(5) NA1>NA2
を満足する構成であり、ワーク8上の照度Eは、先の実施の形態と同様に
【0074】
【数25】
(4) E=π・B・NA1・NA2・T
となる。ここで、NA2はパターンのピッチ方向の解像度により定まる開口数であり、従来のものと同程度であるため、ワーク8上での照度Eは、従来のものよりもβだけ高くなる。
【0075】
このように、第6の実施の形態においては、光源から第1フライアイレンズまでの光学系を従来の光学系と同じ構成としても、光量効率を落とすことなく、一方の方向における開口数を大きく構成できる。従って、パターンを転写する際の解像力を低下させることなく、ワーク上での照度を高めることができ、スループットの向上を図ることができる。
【0076】
なお、上述の第6の実施の形態においては、直交する方向で焦点距離の異なるリレー光学系を、1対のシリンドリカルレンズ67a,67bで構成する代わりに、直交する方向で焦点距離の異なるトーリックレンズで構成しても良い。
また、第6の実施の形態では、第1フライアイレンズとしてのフライアイレンズ65を正方形の断面形状を有する複数のレンズ素子65aの集積体で構成しているが、その代わりに、Z方向に長手方向を持つ長方形の断面形状を有する複数のレンズ素子の集積体で構成しても良い。このとき、長方形の断面形状を持つレンズ素子のX方向の長さをL6X、Z方向の長さをL6Zとし、フライアイレンズ58全体のX方向の長さをD58X、Z方向の長さをD58Z、フライアイレンズ58の焦点距離をffとすると、
【0077】
【数26】
(18) L6Z*(fr1/ff)=D58Z
【0078】
【数27】
(19) L6X*(fr2/ff)=D58X
を満足するようにリレー光学系を構成すれば良い。
そして、第6の実施の形態における屈折光学系を適宜反射光学系に置き換えることも可能である。
【0079】
上述の第1〜第6の実施の形態において、走査直交方向(パターン短手方向)に沿った開口数NA2と、走査方向(パターン長手方向)に沿った方向の開口数NA1とは、以下の式(20)を満足するように構成されることが好ましい。
【0080】
【数28】
(20) 0.01<NA2/NA1<1.0
この式(20)は、マスク上における開口数の適切な比を規定するものであり、この上限を越える場合には、マスク上における照度を十分に高めることができず、スループットが低下するため好ましくない。
【0081】
一方、式(20)の下限を下回る場合には、マスク上における照度は十分に高めることができるが、直交する方向において開口数の差を大きくつけるために、照明光学系を構成する要素間で大きな焦点距離の差をつけるように構成することが必要となり、照明光学系の構成の複雑化を招くため好ましくない。
【0082】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、照明系に負荷をかけることなく、マスク上の照度を高めてスループットの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による走査型のプロキシミティ露光装置の全体構成を概略的に示す図である。
【図2】第1の実施の形態による照明光学系の構成及び光路を示す図であって、(a)はYZ平面図、(b)はXY平面図である。
【図3】第2の実施の形態による照明光学系の構成及び光路を示す図である。
【図4】第3の実施の形態による照明光学系の構成及び光路を示す図であって、(a)はYZ平面図、(b)はXY平面図である。
【図5】第3の実施の形態にかかる照明光学系のフライアイレンズを示すXZ平面図である。
【図6】第4の実施の形態にかかる照明光学系の構成及び光路を示す図である。
【図7】第5の実施の形態による照明光学系の構成及び光路を示す図であって、(a)はYZ平面図、(b)はXY平面図である。
【図8】第5の実施の形態にかかる照明光学系のフライアイレンズを示す図であって、(a)は第1フライアイレンズを示すXZ平面図、(b)は第2フライアイレンズを示すXZ平面図である。
【図9】第6の実施の形態による照明光学系の構成及び光路を示す図であって、(a)はYZ平面図、(b)はXY平面図である。
【図10】第6の実施の形態にかかる照明光学系のフライアイレンズを示すXZ平面図である。
【図11】従来のプロキシミティ露光装置の構成を概略的に示す図である。
【図12】従来のプロキシミティ露光装置の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
7:マスク
8:ワーク
11:光源
12:楕円鏡
14:コリメータレンズ
15:フライアイレンズ
16a,16b:コンデンサレンズ
Claims (12)
- 照明光学系によって所定のパターンを有するマスクを照明し、前記マスクと所定の間隙をもって位置するワークに前記所定のパターンを転写するプロキシミティ露光装置において、
前記マスクと前記ワークとは走査方向に沿って相対的に移動可能に支持され、前記照明光学系は、第1の方向におけるワーク側開口数と、該第1の方向と直交する第2の方向におけるワーク側開口数とが異なるように構成されることを特徴とするプロキシミティ露光装置。 - 前記マスクは、前記第1の方向に延びた形状のパターンを有するものであり、前記照明光学系は、前記第2の方向におけるワーク側開口数よりも前記第1の方向におけるワーク側開口数の方が大きくなるように構成されることを特徴とする請求項1記載のプロキシミティ露光装置。
- 前記照明光学系は、所定形状の照明領域を形成し、
該照明領域は、前記第2の方向に沿った幅が前記第1の方向に沿った長さよりも長くなるような形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のプロキシミティ露光装置。 - 前記マスクと前記ワークとは前記第1の方向に沿って相対的に走査されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項記載のプロキシミティ露光装置。
- 前記照明光学系は、光源と、該光源からの光束が導かれる位置に配置されて複数の光源像を形成するオプティカルインテグレータと、前記複数の光源からの光が導かれる位置に配置されて前記複数の光源像からの光を集光するコンデンサ光学系とを有し、
前記コンデンサ光学系は、前記第1の方向における焦点距離fcon1と、前記第2の方向における焦点距離fcon2とが異なるように構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項記載のプロキシミティ露光装置。 - 前記照明光学系は、光源と、該光源からの光が導かれる位置に配置されて該光源からの光を実質的な平行光束に変換するコリメータ光学系と、前記実質的な平行光束を受ける位置に配置されて複数の光源像を形成するオプティカルインテグレータと、前記複数の光源からの光が導かれる位置に配置されて前記複数の光源像からの光を集光するコンデンサ光学系とを有し、
前記コリメータ光学系は、前記第1の方向における焦点距離fcol1と、前記第2の方向における焦点距離fcol2とが異なるように構成され、
前記コンデンサ光学系は、前記第1の方向における焦点距離fcon1と、前記第2の方向における焦点距離fcon2とが異なるように構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項記載のプロキシミティ露光装置。 - 以下の条件を満足することを特徴とする請求項6記載のプロキシミティ露光装置。
fcol1>fcol2
fcon1<fcon2
但し、
fcol1:前記コリメータ光学系の第1の方向における焦点距離、
fcol2:前記コリメータ光学系の第2の方向における焦点距離、
fcon1:前記コンデンサ光学系の第1の方向における焦点距離、
fcon2:前記コンデンサ光学系の第2の方向における焦点距離、
である。 - 前記照明光学系は、光源と、該光源からの光束が導かれる位置に配置されて複数の光源像を形成する第1オプティカルインテグレータと、前記複数の光源からの光が導かれる位置に配置されて前記複数の光源像の像を形成する第2オプティカルインテグレータと、前記第2オプティカルインテグレータからの光を集光するコンデンサ光学系とを有し、
前記第2オプティカルインテグレータは、前記第1の方向に沿った長さと前記第2の方向に沿った長さとが異なるように射出面形状が定められていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項記載の露光装置。 - 前記照明光学系の第1の方向におけるワーク側開口数をNA1とし、該第1の方向と直交する第2の方向におけるワーク側開口数をNA2とするとき、
0.01 <NA2/NA1<1.0
の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項記載のプロキシミティ露光装置。 - 照明光学系によって所定のパターンを有するマスクを照明し、前記マスクと所定の間隙をもって位置するワークに前記所定のパターンを転写するプロキシミティ露光方法において、
前記マスクと前記ワークとを走査方向に沿って相対的に移動させ、
前記走査方向におけるワーク側開口数を、走査直交方向におけるワーク側開口数よりも大きくした状態で前記マスクを照明することを特徴とするプロキシミティ露光方法。 - 前記マスクは、前記第1の方向に延びた形状のパターンを有するものであり、前記ワーク上に前記第1の方向に延びた形状のパターンを転写することを特徴とする請求項10記載のプロキシミティ露光方法。
- 前記第2の方向に沿った幅が前記第1の方向に沿った長さよりも長くなるような形状の照明領域を前記ワーク上に形成することを特徴とする請求項10又は請求項11記載のプロキシミティ露光方法。
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