JP3633066B2 - バンド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、腕時計のバンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、腕時計などのバンドには、合成繊維などからなる繊維状バンド部材と合成樹脂からなる合成樹脂製バンド部材とを接合したものがある。ところで、このようなバンドを製造する場合、従来は繊維状バンド部材の一端部を両面接着テープを介して合成樹脂製バンド部材で上下から挟み、両バンド部材を両面接着テープを介して接着することにより接合したり、繊維状バンド部材の一端部を合成樹脂製バンド部材で上下から挟み、繊維状バンド部材の一端部に形成した穿孔に合成樹脂製バンド部材の上下面に形成した突部を挿入し、両突部間を溶着することにより両バンド部材を接合している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこのようなバンドでは、両バンド部材を両面接着テープを介して接着することにより接合する場合、両面接着テープの引っ張り強度が弱く、外部から接合部分に強い引っ張り力が加わると接合部分が破壊されることがあり、接合強度を十分に得ることができないという問題があった。また、両バンド部材を繊維状バンド部材の穿孔に合成樹脂製バンド部材の両突部を挿入して両突部間を溶着することにより接合する場合、外部から接合部分に衝撃が加わると接合部分が破壊されることがあり、この場合も接合強度を十分に得ることができないという問題があった。
この発明の課題は、接合強度を向上させることができるようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のバンドは、腕時計ケースに対向して設けられた一対のバンド取付部のうちの一方のバンド取付部のバンド挿入孔に外側から挿入され、前記腕時計ケースの裏側を通って、他方のバンド取付部のバンド挿入孔に内側から挿入されるバンドであって、このバンドは、両端が厚さ方向に圧縮加工されて薄肉状態に形成され、前記腕時計ケースの裏側に位置する部分から前記一対のバンド取付部の挿入孔を通過する部分迄を構成する繊維状バンド部材と、この繊維状バンド部材の前記両端の薄肉状態部分で一体的に射出成形された一対の合成樹脂製バンド部材とを備えているものである
【0005】
請求項1の発明によれば、繊維状バンド部材の薄肉状態部分で合成樹脂製バンド部材が一体的に射出成形されているので、両バンド部材が一体的に接合され、接合強度を向上させることができる。この場合、請求項2記載の発明の如く、繊維状バンド部材の薄肉状態部分に合成樹脂製バンド部材の合成樹脂が流れ込むための穿孔が形成されていれば、繊維状バンド部材の穿孔内に入り込んだ合成樹脂と合成樹脂製バンド部材とが一体に成形され、接合強度をより一層向上させることができる。また、請求項3記載の発明の如く、繊維状バンド部材とこの繊維状バンド部材の薄肉状態部分に一体的に成形された合成樹脂製バンド部材との表面が略同一平面となっていれば、接合部分に段差が生じることがなく、例えば腕時計のバンド挿入孔にバンドをスムーズに通すことができ、またデザイン上の一体感も得ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図1(A)および(B)を参照して、この発明を適用した腕時計バンドの第1実施形態について説明する。この腕時計バンドは、繊維状バンド部材(第1のバンド部材)1と、この繊維状バンド部材1の両端部に接合された合成樹脂製バンド部材(第2のバンド部材)2、3とからなっている。繊維状バンド部材1は、ナイロン繊維などの合成繊維からなる帯状のもので、両端部の台形部分が薄肉状態に形成され、これら両薄肉状態部分4、5にはそれぞれ穿孔6が3つ形成されている。第1の合成樹脂製バンド部材2は、ポリウレタン樹脂などの合成樹脂からなる帯状のもので、一端部に止め輪7とツク棒8とからなる尾錠(止め具)9が設けられ、中央部に遊環10が挿入され、他端部が繊維状バンド部材1の第1の薄肉状態部分4と一体的に接合されている。この場合、第1の合成樹脂製バンド部材2と繊維状バンド部材1とは合成樹脂製バンド部材2、3を形成する合成樹脂が3つの穿孔6内に入り込んだ状態で接合されている。また、両バンド部材1、2の接合部分における繊維状バンド部材1と第1の合成樹脂製バンド部材2との表面は略同一平面となっている。第2の合成樹脂製バンド部材3は、合成樹脂からなる帯状のもので、中央部の長手方向に所定間隔で複数の取付孔11が設けられ、一端部が繊維状バンド部材1の第2の薄肉状態部分5で一体的に接合されている。この場合、第2の合成樹脂製バンド部材3と繊維状バンド部材1とは合成樹脂製バンド部材2、3を形成する合成樹脂が3つの穿孔6内に入り込んだ状態で接合されている。また、両バンド部材1、3の接合部分における繊維状バンド部材1と第2の合成樹脂製バンド部材3との表面は略同一平面となっている。なお、第2の合成樹脂製バンド部材3の他端部には装飾凹部12が形成されている。そして、止め輪7に第2の合成樹脂製バンド部材3の他端部が挿入され、ツク棒8が所定の取付孔11に挿入されることにより、第1の合成樹脂製バンド部材2の一端部と第2の合成樹脂製バンド部材3の他端部とが連結されるようになっている。また、第2の合成樹脂製バンド部材3の他端部は遊環10に挿入されることにより係止されるようになっている。
【0007】
次に、このような腕時計バンドの製造方法について説明する。図2(A)〜(C)は腕時計バンドの製造工程を示したものである。そこで、これらの図を順に参照しながら、腕時計バンドの製造方法について説明する。まず、図2(A)に示すように、合成繊維からなる帯状の繊維状バンド部材形成用部材1aを用意する。次に、この繊維状バンド部材形成用部材1aの両端部、つまり図1(A)の二点鎖線の外側の部分を加熱しながら加圧することにより、図2(B)に示すように、繊維状バンド部材形成用部材1aの両端部を厚さ方向に圧縮加工して薄肉状態部分4、5を形成する。次に、図2(C)に示すように、繊維状バンド部材形成用部材1aの各薄肉状態部分4、5を台形状に切断するとともに、各薄肉状態部分4、5の所定個所にそれぞれ穿孔6を3つ形成すると、繊維状バンド部材1が形成される。以下、図示していないが、繊維状バンド部材1を金型の所定個所に配置し、合成樹脂製バンド部材2、3を形成する合成樹脂を射出成形すると、繊維状バンド部材1の各薄肉状態部分4、5で合成樹脂製バンド部材2、3が一体的に射出成形される。この場合、繊維状バンド部材1の穿孔6内に入り込んだ合成樹脂製バンド部材2、3を形成する合成樹脂と合成樹脂製バンド部材2、3とが一体に成形される。次に、金型から取り出し、第1の合成樹脂製バンド部材2に尾錠9および遊環10を取り付けると、図1(A)および(B)に示すような腕時計バンドが得られる。
【0008】
次に、このような腕時計バンドを腕時計ケースに取り付ける場合について説明する。図3は腕時計バンドを腕時計ケースに取り付けた状態を示す平面図であり、図4はその側面図であり、図5はその断面図である。これらの図において、腕時計ケース13の裏面には裏蓋14がビス止めされ、側部の対向する個所にはバンド取付部15、16が回動可能に取り付けられている。腕時計バンドは、図5に示すように、第2の合成樹脂製バンド部材3側から第1のバンド取付部15のバンド挿入孔15aに挿通され、裏蓋14の裏側を通って、第2のバンド取付部16のバンド挿入孔16aに挿通されることで、腕時計ケース13に取り付けられている。なお、腕時計ケース13の表面および裏蓋14の裏面にはそれぞれ衝撃を緩和する合成樹脂などからなるプロテクタ17、18が設けられている。また、腕時計ケース13の各バンド取付部15、16との取付部分にはバンド取付部15、16の回動を規制することにより腕時計ケース13とバンド取付部15、16との一体感を出すと共に腕時計バンドを腕にフィットした形状にするための回動規制部材19が設けられている。この回動規制部材19は、図6(A)および(B)に示すように、傾斜部19aが形成され、この傾斜部19aにバンド取付部15、16が当接することでバンド取付部15、16の回動を規制する支持部19bと、この支持部19bの両端部に位置し腕時計ケース13にビス止めされる取付部19cとが一体的に形成された構造となっている。また、支持部19bの略中央部には押え部19dが突設され、この押え部19dが裏面側のプロテクタ18を裏蓋14側に押え付けるようになっている。
【0009】
このように、この腕時計のバンドでは、繊維状バンド部材1の薄肉状態部分4、5で合成樹脂製バンド部材2、3が一体的に射出成形されているので、繊維状バンド部材1と合成樹脂製バンド部材2、3とが一体的に接合され、接合強度を向上させることができる。
また、繊維状バンド部材1の薄肉状態部分4、5に合成樹脂製バンド部材2、3の合成樹脂が流れ込むための穿孔6が形成されているので、繊維状バンド部材1の穿孔6内に入り込んだ合成樹脂製バンド部材2、3を形成する合成樹脂と合成樹脂製バンド部材2、3とが一体に成形され、接合強度をより一層向上させることができる。
さらに、繊維状バンド部材1とこの繊維状バンド部材1の薄肉状態部分4、5に一体的に成形された合成樹脂製バンド部材2、3との表面が略同一平面となっているので、接合部分に段差が生じることがなく、例えば腕時計ケース13のバンド取付部15、16のバンド挿入孔15a、16aに腕時計バンドをスムーズに挿通することができ、またデザイン上の一体感も得ることができる。
【0010】
なお、上記第1実施形態では、繊維状バンド部材1の薄肉状態部分4、5で合成樹脂製バンド部材2、3を直接射出成形したが、これに限らず、図7に示した構造のものでもよい。すなわち、繊維状バンド部材1の薄肉状態部分4、5の表面に予め接着剤層20を形成し、この状態で射出成形することにより、繊維状バンド部材1の薄肉状態部分4で接着剤層20を介して合成樹脂製バンド部材2、3を射出成形するものでもよい。
【0011】
次に、図8(A)および(B)を参照して、この発明を適用した腕時計バンドの第2実施形態について説明する。なお、図1(A)および(B)に示された第1実施形態と同一部分には同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。この腕時計バンドは、繊維状バンド部材(第1のバンド部材)21と、この繊維状バンド部材21の両端部に接合された合成樹脂製バンド部材(第2のバンド部材)22、23とからなっている。繊維状バンド部材21は、ナイロン繊維などの合成繊維からなる帯状のもので、両端部に薄肉状態部分24、25が形成されている。第1の薄肉状態部分24の先端部は第1の合成樹脂製バンド部材22におけるツク棒8の取付部分に対応する個所まで達し、中央部には長さ方向にスリット25が形成され、基端部にはスリット25の両側にそれぞれ穿孔26が形成されている。第2の薄肉状態部分25の先端部は第2の合成樹脂製バンド部材23に形成されたスリット23aの部分に対応する個所まで達し、中央部には長さ方向に所定間隔で複数の取付孔27が形成され、基端部には穿孔28が3つ形成されている。
【0012】
第1の合成樹脂製バンド部材22は、ポリウレタン樹脂などの合成樹脂からなる帯状のもので、繊維状バンド部材21の第1の薄肉状態部分24で射出成形により一体的に接合されている。この場合、繊維状バンド部材21と第1の合成樹脂製バンド部材22とは合成樹脂製バンド部材22、23を形成する合成樹脂がスリット25および2つの穿孔26内に入り込んだ状態で接合されている。また、第1の薄肉状態部分24は上記第1実施形態における第1の薄肉状態部分4よりも大きく形成され、スリット25も形成されているので、第1の薄肉状態部分24と第1の合成樹脂製バンド部材22との接触面積が広くなり、より一層接合強度を向上させることができる。第2の合成樹脂製バンド部材23は、ポリウレタン樹脂などの合成樹脂からなる帯状のもので、繊維状バンド部材21の第2の薄肉状態部分25で射出成形により一体的に接合されている。この場合、繊維状バンド部材21と第2の合成樹脂製バンド部材23とは合成樹脂製バンド部材22、23を形成する合成樹脂が取付孔27の内周面に回り込むと共に3つの穿孔28内に入り込んだ状態で接合されている。また、第2の合成樹脂製バンド部材23にスリット23aが形成されているので、このスリット23aから第2の合成樹脂製バンド部材23により埋設された第2の薄肉状態部分25が露出された状態になっている。また、第2の薄肉状態部分25は上記第1実施形態における第2の薄肉状態部分5よりも大きく形成されているので、第2の薄肉状態部分25と第2の合成樹脂製バンド部材23との接触面積が広くなり、より一層接合強度を向上させることができる。
【0013】
次に、図9(A)および(B)を参照して、この発明を適用した腕時計バンドの第3実施形態について説明する。なお、図1(A)および(B)に示された第1実施形態と同一部分には同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。この腕時計バンドは、2本の繊維状バンド部材(第1のバンド部材)31、32と、これら繊維状バンド部材31、32間に接合された合成樹脂製バンド部材(第2のバンド部材)33とからなっている。第1の繊維状バンド部材31は、ナイロン繊維などの合成繊維からなる帯状のものを2つ折りにして周囲の一点鎖線部分を縫い合わせて帯状に一体形成したもので、一端部の折曲部分に止め輪7とツク棒8とからなる尾錠9が設けられ、他端部に台形状の薄肉状態部分34が形成され、薄肉状態部分34に穿孔35が3つ形成されている。第2の繊維状バンド部材32は、ナイロン繊維などの合成繊維からなる帯状のものを2枚重ね合わせて周囲の一点鎖線部分を縫い合わせて帯状に一体形成したもので、中央部の長手方向に所定間隔で複数の取付孔36が設けられ、一端部に台形状の薄肉状態部分37が形成され、薄肉状態部分37に穿孔38が3つ形成されている。合成樹脂製バンド部材33は、ポリウレタン樹脂などの合成樹脂からなる帯状のもので、一端部が第1の繊維状バンド部材31の薄肉状態部分34で一体的に接合され、他端部が第2の繊維状バンド部材32の薄肉状態部分37で一体的に接合されている。この場合、第1の繊維状バンド部材31の薄肉状態部分34と合成樹脂製バンド部材33とは合成樹脂製バンド部材33を形成する合成樹脂が3つの穿孔35に入り込んだ状態で接合され、第2の繊維状バンド部材32の薄肉状態部分37と合成樹脂製バンド部材33とは合成樹脂製バンド部材33を形成する合成樹脂が3つの穿孔38に入り込んだ状態で接合されている。
【0014】
そして、このような腕時計バンドを製造するには、まず、加熱しながら加圧することにより、一端部に薄肉状態部分34が形成された第1の繊維状バンド部材31を形成し、一端部に薄肉状態部分37が形成された第2の繊維状バンド部材32を形成する。この場合、両薄肉状態部分34、37は台形状に切断され、各薄肉状態部分34、37の所定個所にはそれぞれ穿孔35、38が3つ形成されている。次に、両繊維状バンド部材31、32を金型の所定個所に配置し、合成樹脂製バンド部材33を形成する合成樹脂を射出成形すると、第1の繊維状バンド部材31と第2の繊維状バンド部材32との間で合成樹脂製バンド部材33が一体的に射出成形され、繊維状バンド部材31、32の各薄肉状態部分34、37で合成樹脂製バンド部材33が一体的に接合される。この場合、繊維状バンド部材31、32の穿孔35、38内に入り込んだ合成樹脂製バンド部材33を形成する合成樹脂と合成樹脂製バンド部材33とが一体に成形される。
【0015】
なお、上記第3実施形態では、合成樹脂製バンド部材33を帯状に形成したが、これに限らず、図10(A)または図11(A)に示した形状のものでもよい。図10(A)に示された第3実施形態における合成樹脂製バンド部材33の第1変形例は、合成樹脂製バンド部材50の中央部が円形状に形成され、図10(B)に示すように、腕時計ケース41の下面(裏面)を覆う形状となっている。この場合、合成樹脂製バンド部材50は、腕時計ケース41の下面を覆うことによりプロテクタの役目を果たし、例えば腕時計を落下させたような場合、落下の衝撃を吸収して腕時計を保護することができる。なお、合成樹脂製バンド部材50には文字を型どった開口部50aが形成されている。
また、図11(A)に示された第3実施形態における合成樹脂製バンド部材33の第2変形例は、合成樹脂製バンド部材60の中央部が幅狭に形成されると共に、中央部に開口部60aが形成されることで2本の保護部60b、60bが形成され、図11(B)に示すように、腕時計ケース41の上面(表面)側を通すと、2本の保護部60bが腕時計ケース41の上面に掛け渡されるようになっている。この場合、2本の保護部60bは、腕時計ケース41の上面に掛け渡されることによりプロテクタの役割を果たし、例えば腕時計の上面の時計ガラス(図示せず)の破損を防止することができる。
【0016】
また、上記第1〜第3実施形態では、腕時計バンドが一体的に形成された場合について説明したが、これに限らず、腕時計バンドが2本に分割された場合であってもよい。
さらに、上記第1〜第3実施形態では、この発明を腕時計バンドに適用したが、これに限らず、洋服やバッグなどのバンドに広く適用することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、繊維状バンド部材の薄肉状態部分で合成樹脂製バンド部材が一体的に射出成形されているので、両バンド部材が一体的に接合され、接合強度を向上させることができる。この場合、請求項2記載の発明の如く、繊維状バンド部材の薄肉状態部分に合成樹脂製バンド部材の合成樹脂が流れ込むための穿孔が形成されているので、繊維状バンド部材の穿孔内に流れ込んだ合成樹脂と合成樹脂製バンド部材とが一体に成形され、接合強度をより一層向上させることができる。また、請求項3記載の発明の如く、繊維状バンド部材とこの繊維状バンド部材の薄肉状態部分に一体的に成形された合成樹脂製バンド部材との表面が略同一平面となっているので、接合部分に段差が生じることがなく、例えば腕時計のバンド挿入孔にバンドをスムーズに通すことができ、またデザイン上の一体感も得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明を適用した腕時計バンドの第1実施形態を示す平面図、(B)はそのA−A線に沿う断面図。
【図2】(A)〜(C)は同腕時計バンドの製造工程を示す図。
【図3】同腕時計バンドを腕時計ケースに取り付けた状態を示す平面図。
【図4】同腕時計バンドを腕時計ケースに取り付けた状態を示す側面図。
【図5】図3のB−B線に沿う断面図。
【図6】(A)は腕時計ケースに回動可能に設けられたバンド取付部の回動を規制する回動規制部材を示す正面図、(B)はそのC−C線に沿う断面図。
【図7】第1実施形態の変形例を示す図1(B)と同一部分の断面図。
【図8】(A)はこの発明を適用した腕時計バンドの第2実施形態を示す平面図、(B)はそのD−D線に沿う断面図。
【図9】(A)はこの発明を適用した腕時計バンドの第3実施形態を示す平面図、(B)はそのE−E線に沿う断面図。
【図10】第3実施形態における合成樹脂製バンド部材の第1変形例を示し、(A)は取り付け前の合成樹脂製バンド部材の平面図、(B)は取り付け後の合成樹脂製バンド部材の側面図。
【図11】第3実施形態における合成樹脂製バンド部材の第2変形例を示し、(A)は取り付け前の合成樹脂製バンド部材の平面図、(B)は取り付け後の合成樹脂製バンド部材の側面図。
【符号の説明】
1 繊維状バンド部材(第1のバンド部材)
2、3 合成樹脂製バンド部材(第2のバンド部材)
4、5 薄肉状態部分
6 穿孔

Claims (3)

  1. 腕時計ケースに対向して設けられた一対のバンド取付部のうちの一方のバンド取付部のバンド挿入孔に外側から挿入され、前記腕時計ケースの裏側を通って、他方のバンド取付部のバンド挿入孔に内側から挿入されるバンドであって、
    このバンドは、
    両端が厚さ方向に圧縮加工されて薄肉状態に形成され、前記腕時計ケースの裏側に位置する部分から前記一対のバンド取付部の挿入孔を通過する部分迄を構成する繊維状バンド部材と、
    この繊維状バンド部材の前記両端の薄肉状態部分で一体的に射出成形された一対の合成樹脂製バンド部材と、
    を備えていることを特徴とするバンド。
  2. 前記繊維状バンド部材の薄肉状態部分には前記合成樹脂製バンド部材の合成樹脂が流れ込むための穿孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載のバンド。
  3. 前記繊維状バンド部材とこの合成樹脂製バンド部材の前記薄肉状態部分に一体的に成形された前記合成樹脂製バンド部材との表面は略同一平面となることを特徴とする請求項1記載のバンド。
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