JP3632734B2 - ベルト搬送装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無端状の搬送ベルトを循環搬送するベルト搬送装置及びこれを用いた画像形成装置に係り、特に、搬送ベルト上に複数の色成分画像を直接若しくは記録材を介して多重転写するタイプの画像形成装置に用いられるベルト搬送装置及びこれを用いた画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるタンデム型画像形成装置としては、例えばイエロ、マゼンタ、シアン、ブラックの複数の画像形成ユニット(例えば電子写真方式を採用)を有し、各画像形成ユニットに対向する部位には複数の張架ロールに掛け渡されて搬送ベルトが循環搬送されるベルト搬送装置を配設し、搬送ベルト上に記録材(用紙やOHPシート)を吸着保持させ、各画像形成ユニットにて形成された複数色のトナー像を記録材に順次多重転写させるようにしたもの、あるいは、前記搬送ベルトを中間転写ベルトとして使用し、各画像形成ユニットにて形成されたトナー像を搬送ベルト上に順次多重転写した後に、記録材に一括転写するようにしたものが既に知られている。
【0003】
この種のタンデム型画像形成装置で使用されているベルト搬送装置にあっては、搬送ベルト上に複数色のトナー像を多重転写する構成になっているため、色ズレのない高品位のカラー画像を得るには搬送ベルトが予め定められた経路上を正確に搬送されることが必要であり、搬送ベルトの幅方向(張架ロールの軸方向に相当)に対する蛇行(所謂ベルトウオーク)を有効に防止する設計が重要な課題となっている。
従来における搬送ベルトの蛇行防止策としては、▲1▼例えば張架ロールに溝部を形成すると共に、搬送ベルトの裏面には前記溝部に係合するリブを設け、搬送ベルトの幅方向に対する蛇行を拘束するようにした技術(例えば特開平3−211138号公報参照)や、▲2▼張架ロールの軸方向一端側には、搬送ベルトの幅方向一端面が当接するエッジガイドを配設し、張架ロールの軸方向両端と張架ロールを保持するロール保持部材との間に夫々バランス用の弾性スプリングを介装し、張架ロールの軸方向の移動を規制するようにした技術(例えば特開平4−129944号公報)などが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、▲1▼の搬送ベルトの蛇行防止策について見てみるに、確かに、搬送ベルトは張架ロールに対して位置拘束されている。
しかしながら、張架ロールはロール保持部材に軸受を介して回転支承され、軸受からの離脱を防止するために、例えばEリングなどの止めリングを用いた張架ロールの抜け止め構造が施されているが、この種の抜け止め構造を施したとしても、張架ロールの軸方向のガタ成分を完全に除去することはできず、当該張架ロールの軸方向のガタによる搬送ベルトの蛇行を防止することはできない。
【0005】
また、▲2▼の搬送ベルトの蛇行防止策にあっては、弾性スプリングの規制力の範囲でのみ張架ロールの軸方向の移動を規制するにとどまり、張架ロールの軸方向のガタによる搬送ベルトの蛇行を完全には防止することができない。
【0006】
本発明者は、搬送ベルト一周長が例えば約400mmであるベルト搬送装置を用いて、張架ロール(本例では駆動ロール)のガタに伴う蛇行量(Roll Walk)を調べる実験を行ったところ、搬送ベルトの位置(Position:mm)に対する張架ロールのガタに伴う蛇行量(Roll Walk:μm)は図15に示す関係となり、また、搬送ベルトの回転サイクル(Belt Rotation:cycle)毎における張架ロールのガタに伴う平均蛇行量(Roll Walk:μm)は図16に示す関係となり、張架ロールのガタに伴う蛇行が搬送ベルトの蛇行に大きく影響していることが把握される。
【0007】
尚、搬送ベルトの蛇行防止策として、例えば搬送ベルトに位置判定用マークを設け、この位置判定用マークをセンサにて検知することで搬送ベルトの蛇行量をフィードバック制御する技術(例えば特開平6−115755号公報)が既に提案されている。
このタイプによれば、張架ロールのガタによる搬送ベルトの蛇行成分も含めて搬送ベルトの蛇行量を制御することは可能かも知れないが、張架ロールのガタによる不規則な搬送ベルトの蛇行を確実に制御するには、搬送ベルトの全周に亘って位置判定用マークを付し、当該マーク位置をセンサにて常時監視するシステムを構築しなければならず、システムコストが嵩むという根本的な技術的課題に直面してしまう。
【0008】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、装置コストの低廉化を図りながら、簡単な構成で、張架ロールの軸方向のガタに伴う搬送ベルトの蛇行を確実に回避できるようにしたベルト搬送装置及びこれを用いた画像形成装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、図1(a)(b)に示すように、ロール保持部材1に複数の張架ロール2群を回転自在に支承し、これらの張架ロール2群に無端状の搬送ベルト3を掛け渡すと共に、張架ロール2群のいずれかを回転駆動させることで搬送ベルト3を循環搬送するようにしたベルト搬送装置において、各張架ロール2の軸方向両端には、張架ロール2の軸方向両端若しくは一端が芯出しされながら回転自在に保持され且つ張架ロール2の両端位置が拘束される芯出し位置拘束手段4を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
このような技術的手段において、本願のベルト搬送装置は、広く搬送ベルトを循環搬送する態様であれば全て包含するものであるが、特に、搬送ベルトの蛇行を極力抑えたいという要請下で使用されるものにとって有効である。
例えばベルト搬送装置の搬送ベルト3上に一若しくは複数の画像形成ユニット6(例えば6a〜6d)を配設し、ベルト搬送装置の搬送ベルト3上に直接若しくは記録材を介して複数の色成分画像を重ね転写させる態様の画像形成装置にとっては、各色成分画像の色ズレを確実に回避できる点で極めて有効である。
【0011】
また、ロール保持部材1は、張架ロール2を回転支承するための保持部材であって、例えば画像形成装置のベルト搬送装置を例に挙げれば、画像形成装置のメインフレーム自体であってもよいし、メインフレームに固定的に取付けられたサブフレームやブラケットであっても差し支えない。
更に、張架ロール2については複数あればよく、通常いずれか一つが駆動ロールとして構成され、他が従動ロールとして構成される。このとき、従動ロールを構成する張架ロール2としては、搬送ベルト3に一定の張力を付与するためのテンションロールや、搬送ベルト3の蛇行を調整するためのステアリングロールなどの機能が兼用されることもある。
【0012】
更にまた、搬送ベルト3については適宜選定して差し支えないが、搬送ベルト3の蛇行自体を少なく押えるという観点からすれば、伸縮性のあるベルト素材を用いることが好ましい。
この場合、伸縮性のあるベルト素材の縦方向、横方向、斜め方向の伸縮を活用することで、搬送ベルト3自体が吸収できるアライメント補正量を大きくすることが可能になる。
【0013】
また、芯出し位置拘束手段4については適宜選定して差し支えないが、具体的な態様としては、例えば図1(b)に示すように、張架ロール2の軸方向両端に固定位置拘束部材4aを固定設置し、この固定位置拘束部材及び張架ロール2の軸方向端部間に芯出し機構4cを設けた態様が挙げられる。
更に、芯出し機構4cの磨耗による影響をより少なくするという観点からすれば、図1(b)に示すように、張架ロール2の軸方向一端に固定位置拘束部材4aを固定設置する一方、張架ロール2の軸方向他端には可動位置拘束部材4bを前記張架ロール2の軸方向に対して移動自在に設けると共に、この可動位置拘束部材4bを図示外の付勢手段にて張架ロール2の軸方向端部側へ押圧付勢し、少なくとも固定位置拘束部材4a及び張架ロール2の軸方向端部間に芯出し機構4cを設けた態様が挙げられる。
ここで、芯出し機構4cとしては、張架ロール2の軸方向端を芯出ししながら回転自在に保持するものであればよく、張架ロール2の軸方向端中心部を点支持する態様や、張架ロール2の軸方向端中心回りの同心円部を均等支持する態様(例えば図10に示す態様)など適宜選定することができる。
【0014】
また、本発明において、搬送ベルト3の蛇行をより確実に回避するには、搬送ベルト3の幅方向に対する蛇行位置が規制される位置規制手段5を設けることが好ましい。
ここで、位置規制手段5の具体的態様については、搬送ベルト3の幅方向端部が当接するエッジガイド(固定型,弾性部材にて弾性付勢された可動型いずれも含む)を例えば張架ロール2端部に対向する部位に設けたり、張架ロール2の両端部に端部側に向かって拡径するテーパ部を形成し、搬送ベルト3の蛇行をテーパ部で規制するようにしたり、張架ロール2の外周に溝部を形成すると共に、搬送ベルト3の裏面に前記溝部に係合するリブを形成することで、張架ロール2に対する搬送ベルト3の位置を拘束するようにする等、公知の技術事項を適宜選定することができる。
【0015】
次に、上述した技術的手段の作用について説明する。
図1(a)(b)において、芯出し位置拘束手段4は、張架ロール2の軸方向両端若しくは一端を芯出ししながら回転自在に保持し、且つ、張架ロール2の両端位置を拘束する。
このため、張架ロール2の幅方向に対するガタがなくなり、仮に、搬送ベルト3が幅方向に蛇行しようとするときに、搬送ベルト3の蛇行に伴う力が張架ロール2に作用したとしても、張架ロール2が軸方向に対して移動することは阻止される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2は本発明が適用されたタンデム型画像形成装置の実施の形態1を示す説明図である。
同図において、タンデム型画像形成装置は、例えばイエロ、マゼンタ、シアン、ブラックの四色の色成分トナー像を形成する四つの画像形成ユニット10(10a〜10d)と、各画像形成ユニット10に対向した部位に配設されるベルト搬送装置20とをメインフレーム30内に格納したものである。尚、図中、符号40は記録材上に転写されたカラートナー像を定着するための定着器である。
【0017】
本実施の形態において、画像形成ユニット10は、図3に示すように、ユニットケース11内に感光体ドラム12を回転自在に支承し、この感光体ドラム12の周囲に例えば電子写真方式の各デバイス(帯電デバイス、露光デバイス、現像デバイス、クリーニングデバイス)等を配設する一方、ベルト搬送装置20側に図示外の転写デバイスを配設したものである。
一方、ベルト搬送装置20は、例えば3つの張架ロール21〜23に掛け渡されて循環搬送する搬送ベルト25(本例では、伸縮性のあるベルト素材(例えばウレタンゴム、クロロプレンゴム)を使用)を有し、本実施の形態では、搬送ベルト25上に記録材を吸着保持し、各画像形成ユニット10の各感光体ドラム12の転写部位に沿って記録材を順次移動させるようにしたものである。
尚、本実施の形態では、張架ロール21〜23のいずれか一つ例えば21が駆動ロールであり、他の二つが従動ロールである。
【0018】
ここで、ベルト搬送装置20の張架ロール21〜23の支持構造(本例では従動ロールである張架ロール23を例に挙げる)について説明する。
図3及び図4において、メインフレーム30内にはベルト搬送装置取付用のサブフレーム51が配設されており、このサブフレーム51は上方に向かって開口するU字チャンネル状のフレーム本体52を有し、このフレーム本体52の幅方向両側に止着片53を突設し、この止着片53をメインフレーム30の縦壁内にネジ等の止め具54にて固着したものである。
そして、張架ロール23はその両端に支持軸部231を有し、サブフレーム51の縦壁521に開設された軸孔に前記支持軸部231を貫通配置すると共に、ベアリング等の軸受55を介して前記支持軸部231を回転自在に支承するようにしたものである。
【0019】
特に、本実施の形態では、張架ロール23の軸方向両端は芯出し位置拘束機構60にて保持されている。
この芯出し位置拘束機構60は、張架ロール23の軸方向に対応したメインフレーム30の縦壁301にピン貫通孔61を開設し、このピン貫通孔61には段付円柱状の位置拘束ピン62を貫通固定すると共に、この位置拘束ピン62の張架ロール23側端に円錐状の芯出し突起63を突設し、この芯出し突起63の先端を張架ロール23の支持軸部231の端面中心溝232に当接させるようにしたものである。
【0020】
更に、本実施の形態では、上記サブフレーム51の縦壁内面には前記張架ロール23の支持軸部231が貫通する孔を有するリング状のエッジガイド70が夫々固定配置されており、張架ロール23に掛け渡される搬送ベルト25の幅方向端部の蛇行位置がエッジガイド70によって規制されている。
【0021】
また、本実施の形態において、画像形成ユニット10(本例では10cを例示)のユニットケース11は、例えば図3に示すように、メインフレーム30内のガイドレール31に沿って摺動自在に移動し、位置決めブラケット13を止め具14にてメインフレーム30に固定することで所定位置に位置決めされる。
そして、感光体ドラム12の支持構造は、図3及び図5に示すように、前記ユニットケース11の両端に支持孔を貫通し、この支持孔に感光体ドラム12の両端支持軸121を貫通配置すると共に、当該支持軸121をベアリング等の軸受81を介して回転自在に支承し、更に、一方の支持軸121のうち軸受81の外部に露呈した箇所には抜け止め用カラー82を嵌合装着すると共に、この支持軸121端にドラム側カップリング83を固着し、メインフレーム30に固着されている駆動モータ84に駆動連結されている本体側カップリング85に前記ドラム側カップリング83を挿入結合するようにしたものである。
特に、本実施の形態では、ドラム側カップリング83内に付勢スプリング86を組み込み、この付勢スプリング86にて感光体ドラム12を常時一方向(本例では図5中矢印A方向)へ押圧付勢し、感光体ドラム12の軸方向のガタつきを防止する構造が採用されている。
【0022】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の作動について説明する。
図2において、各画像形成ユニット10(10a〜10d)では、例えば電子写真プロセスを経て各色成分のトナー像が感光体ドラム12上に形成され、一方、ベルト搬送装置20の搬送ベルト25上には図示外の記録材が吸着保持されると共に、各画像形成ユニット10の転写部位を順次通過していく。
そして、記録材上には各画像形成ユニット10からの各色成分トナー像が順次多重転写され、全ての画像形成ユニット10を通過した後、記録材は定着器40へと搬送されて記録材上のカラートナー像が定着される。
【0023】
このような画像形成過程において、ベルト搬送装置20の動作に着目して見ると、本実施の形態では、芯出し位置拘束機構60は、張架ロール21〜23の軸方向両端を芯出しした状態で回転自在に保持し、かつ、張架ロール21〜23の軸方向位置を拘束する。
従って、張架ロール21〜23の軸方向のガタ成分は0に抑えられ、搬送ベルト25が幅方向に蛇行しようとしたときに、搬送ベルト25から張架ロール21〜23を移動させる方向に力が働いたとしても、張架ロール21〜23が軸方向に移動することはない。
よって、軸方向にガタのない張架ロール21〜23に掛け渡されている搬送ベルト25は、片寄りや蛇行が少なく抑えられた状態で、定められた経路上を正確に搬送されることになる。
このため、各画像形成ユニット10から記録材上に転写される各色成分トナー像は、搬送ベルト25の幅方向にずれることなく、正確に重ね転写されることになり、その分、高品位のカラー画像が得られる。
【0024】
また、駆動ロールとして機能する張架ロール21については、張架ロール21が軸方向にガタつかないため、駆動ギアの噛み合いが安定し、駆動モータから常に一定の駆動力が与えられる。
【0025】
尚、芯出し位置拘束機構60については、上述した態様に限られるものではなく、例えば図6に示すように、位置拘束ピン62に代えて、メインフレーム30の縦壁301に貫通ねじ孔91を開設し、この貫通ねじ孔91に位置拘束ねじ92を螺合させ、この位置拘束ねじ92の先端に芯出し突起63を形成するようにしてもよいし、あるいは、図7に示すように、位置拘束ピン62の先端に半球状の芯出し突起65を形成する等、適宜設計変更して差し支えない。
【0026】
◎実施の形態2
図8は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態2で用いられるベルト搬送装置の張架ロール支持構造を示す。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
同図において、芯出し位置拘束機構60は、例えば張架ロール23を例に挙げると、張架ロール23の軸方向に対応したメインフレーム30の縦壁301にピン貫通孔101を開設し、このピン貫通孔101には段付円柱状の位置拘束ピン102を貫通固定する一方、張架ロール23の支持軸部231の先端に円錐状の芯出し突起103を突設し、前記位置拘束ピン102の張架ロール23側端に張架ロール23の芯出し突起103の先端を当接させるようにしたものである。
【0027】
従って、本実施の形態においても、芯出し位置拘束機構60は、張架ロール21〜23の軸方向両端を芯出しした状態で回転自在に保持し、かつ、張架ロール21〜23の軸方向位置を拘束するため、張架ロール21〜23の軸方向のガタ成分は0に抑えられることになり、実施の形態1と略同様に作用する。
【0028】
尚、芯出し位置拘束機構60については上述した態様に限られるものではなく、例えば図9に示すように、張架ロール23の一方(若しくは両方)の支持軸部231の先端に半球状の芯出し突起104を突設するようにしてもよいし、あるいは、図10に示すように、張架ロール23の両方(若しくは一方)の支持軸部231の先端に半球状の芯出し突起104を突設し、位置拘束ピン102の先端には前記芯出し突起104が芯出しされた状態で保持される円錐状の芯出し凹部105を設けるなど、適宜設計変更して差し支えない。
【0029】
◎実施の形態3
図11は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態3で用いられるベルト搬送装置の張架ロール支持構造を示す。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。同図において、芯出し位置拘束機構60は、例えば張架ロール23を例に挙げると、張架ロール23の軸方向一端側に固定位置拘束機構60aを固定的に設けると共に、前記張架ロール23の軸方向他端には可動位置拘束機構60bを設けたものである。
【0030】
より具体的に述べると、固定位置拘束機構60aは、実施の形態1と同様に、張架ロール23の軸方向に対応したメインフレーム30の縦壁301にピン貫通孔61を開設し、このピン貫通孔61には段付円柱状の位置拘束ピン62を貫通固定すると共に、この位置拘束ピン62の張架ロール23側端に円錐状の芯出し突起63を突設し、この芯出し突起63の先端を張架ロール23の支持軸部231の端面中心に当接させるようにしたものである。
【0031】
また、可動位置拘束機構60bは、メインフレーム30の縦壁301にピン貫通孔111を開設し、このピン貫通孔111には段付円柱状の台座ピン112を貫通固定すると共に、この台座ピン112に嵌合して進退する筒状の可動位置拘束ピン113をピン貫通孔111内に配置し、この可動位置拘束ピン113の張架ロール23側端に円錐状の芯出し突起114を突設すると共に、この可動位置拘束ピン113を付勢スプリング115にて張架ロール23側に付勢し、前記芯出し突起114の先端を張架ロール23の支持軸部231の端面中心に弾性的に当接させるようにしたものである。
【0032】
次に、本実施の形態に係る芯出し位置拘束機構60の作動について説明する。
本実施の形態では、芯出し位置拘束機構60のうち、固定位置拘束機構60aは、張架ロール21〜23の軸方向一端を芯出しした状態で回転自在に保持し、かつ、張架ロール21〜23の軸方向一端位置を一義的に拘束する。
一方、可動位置拘束機構60bは、張架ロール21〜23の軸方向他端を芯出しした状態で回転自在に保持し、かつ、張架ロール21〜23の軸方向他端位置を押し付け拘束する。
従って、本実施の形態においても、張架ロール21〜23の軸方向のガタ成分は0に抑えられることになり、実施の形態1,2と略同様に作用するが、実施の形態1,2と異なり、仮に、芯出し突起63,114等が磨耗したとしても、可動位置拘束機構60bの付勢スプリング115にて可動位置拘束ピン113が弾性付勢されるため、芯出し位置拘束機構60(60a,60b)による張架ロール23の両端の芯出し及び位置拘束機能は良好に保たれる。
【0033】
また、本実施の形態にあっては、固定位置拘束機構60aのみならず、可動位置拘束機構60bにも芯出し突起114を設けるようにしているため、張架ロール21〜23の軸方向端と各位置拘束機構60a,60bとの間の摩擦抵抗は最小限に抑えられ、しかも、張架ロール21〜23に対して偏心荷重が作用する懸念が少なくなり、その分、張架ロール21〜23の回転動作は安定したものに保たれる。
但し、仮に、可動位置拘束機構60bに芯出し突起114を設けずに、張架ロール21〜23の軸方向端に可動位置拘束ピン113の平面状端面を当接させたとしても、張架ロール21〜23は常時固定位置拘束機構60aの芯出し突起63位置に押し付けられた状態に保たれるため、張架ロール21〜23の軸方向のガタ成分は0に抑えられる。
【0034】
尚、可動位置拘束機構60bについては、上述した態様に限られるものではなく、例えば図12に示すように、可動位置拘束ピン113の先端に半球状の芯出し突起116を形成するようにしたり、あるいは、可動位置拘束ピン113の先端を平面状端面とし、対向する張架ロール21〜23の軸方向端に円錐状や半球状の芯出し突起を形成するなど適宜設計変形して差し支えない。
【0035】
◎実施の形態4
図13は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態4で用いられるベルト搬送装置の張架ロール支持構造を示す。尚、実施の形態3と同様な構成要素については実施の形態3と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。同図において、芯出し位置拘束機構60は、例えば張架ロール23を例に挙げると、実施の形態3と同様に、張架ロール23の軸方向一端側に固定位置拘束機構60aを固定的に設けると共に、前記張架ロール23の軸方向他端には可動位置拘束機構60bを設けたものであるが、可動位置拘束機構60bの構成が実施の形態3と異なる。
【0036】
すなわち、本実施の形態に係る可動位置拘束機構60bは、サブフレーム51に設けられた例えばエッジガイド70の一部から断面L字状の板バネからなる弾性アーム131を一体形成し、この弾性アーム131を例えばサブフレーム51の縦壁521に開設された挿通孔(図示せず)を通じて貫通配置し、この弾性アーム131の先端に例えば円錐状の芯出し突起132を一体的に形成し、この弾性アーム131を実線位置から二点鎖線で示す位置に弾性変形させることで、芯出し突起132の先端を張架ロール23の支持軸部231の端面中心に弾性的に当接させるようにしたものである。
【0037】
従って、本実施の形態にあっても、芯出し位置拘束機構60のうち、固定位置拘束機構60aは、張架ロール21〜23の軸方向一端位置を一義的に拘束し、一方、可動位置拘束機構60bは、張架ロール21〜23の軸方向他端位置を押し付け拘束する。
このため、本実施の形態においても、実施の形態3と同様に、張架ロール21〜23の軸方向のガタ成分は0に抑えられることになり、仮に、芯出し突起63,132等が磨耗したとしても、可動位置拘束機構60bの弾性アーム131に芯出し突起132が弾性付勢されるため、芯出し位置拘束機構60(60a,60b)による張架ロール23の両端の芯出し及び位置拘束機能は良好に保たれる。
【0038】
また、本実施の形態にあっても、固定位置拘束機構60aのみならず、可動位置拘束機構60bにも芯出し突起132を設けるようにしているため、実施の形態3と同様に、張架ロール21〜23の回転動作を安定したものに保つことが可能であるが、但し、仮に、可動位置拘束機構60bに芯出し突起132を設けずに、張架ロール21〜23の軸方向端に弾性アーム131の平面部を当接させたとしても、張架ロール21〜23は常時固定位置拘束機構60aの芯出し突起63位置に押し付けられた状態に保たれるため、張架ロール21〜23の軸方向のガタ成分は0に抑えられる。
【0039】
尚、可動位置拘束機構60bについては、上述した態様に限られるものではなく、例えば図14に示すように、弾性アーム131の先端に半球状の芯出し突起133を形成するようにしたり、弾性アーム131の先端を平面状とし、張架ロール21〜23の軸方向端に円錐状や半球状の芯出し突起を形成する等、適宜設計変更して差し支えない。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ベルト搬送装置の張架ロールの両端位置を芯出し位置拘束手段で拘束するようにしたので、ロール保持部材に対して張架ロールを軸方向にがたつくことなく位置拘束し、回転支承することができる。このため、搬送ベルトの蛇行によって張架ロールが軸方向に移動する事態を有効に阻止することが可能になり、その分、張架ロールに掛け渡される搬送ベルトの片寄りや蛇行を効果的に抑制することができ、搬送ベルトを定められた経路上に正確に循環搬送することができる。
特に、搬送ベルト上に直接若しくは記録材を介して複数の色成分画像を重ね転写する画像形成装置にあっては、搬送ベルトの蛇行を効果的に抑制できるため、各色成分画像の相互の位置合せを正確に一致させることが可能になり、色ずれのない高品質のカラー画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明が適用されるベルト搬送装置及びこれを用いた画像形成装置の概要を示す説明図、(b)は図(a)中のB−B線断面説明図である。
【図2】本発明が適用される画像形成装置の実施の形態1の全体構成を示す説明図である。
【図3】図2中III−III線断面説明図である。
【図4】図3のベルト搬送装置の張架ロール支持構造の詳細を示す説明図である。
【図5】図3の感光体ドラムの支持構造の一例を示す図3中V−V線断面説明図である。
【図6】実施の形態1に係るベルト搬送装置の張架ロール支持構造の変形形態を示す説明図である。
【図7】実施の形態1の係るベルト搬送装置の張架ロール支持構造の他の変形形態を示す説明図である。
【図8】実施の形態2に係る画像形成装置で用いられるベルト搬送装置の張架ロール支持構造を示す説明図である。
【図9】実施の形態2に係るベルト搬送装置の張架ロール支持構造の変形形態を示す説明図である。
【図10】実施の形態2に係るベルト搬送装置の張架ロール支持構造の他の変形形態を示す説明図である。
【図11】実施の形態3に係る画像形成装置で用いられるベルト搬送装置の張架ロール支持構造を示す説明図である。
【図12】実施の形態3に係るベルト搬送装置の張架ロール支持構造の変形形態を示す説明図である。
【図13】実施の形態4に係る画像形成装置で用いられるベルト搬送装置の張架ロール支持構造を示す説明図である。
【図14】実施の形態4に係るベルト搬送装置の張架ロール支持構造の変形形態を示す説明図である。
【図15】従来のベルト搬送装置において、搬送ベルトの位置(Position:mm)に対する張架ロールのガタに伴う蛇行量(Roll Walk:μm)の関係を示すグラフ図である。
【図16】従来のベルト搬送装置において、搬送ベルトの回転サイクル(Belt Rotation:cycle)毎における張架ロールのガタに伴う平均蛇行量(Roll Walk:μm)の関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1…ロール保持部材,2…張架ロール,3…搬送ベルト,4…芯出し位置拘束手段,4a…固定位置拘束部材,4b…可動位置拘束部材,4c…芯出し機構,5…位置規制手段,6(6a〜6d)…画像形成ユニット,10(10a〜10d)…画像形成ユニット,21〜23…張架ロール,25…搬送ベルト,51…サブフレーム,60…芯出し位置拘束機構,60a…固定位置拘束機構,60b可動位置拘束機構,61…ピン貫通孔,62…位置拘束ピン,63,65…芯出し突起,70…エッジガイド,91…貫通ねじ孔,92…位置拘束ねじ,101…ピン貫通孔,102…位置拘束ピン,103,104…芯出し突起,111…ピン貫通孔,112…台座ピン,113…可動位置拘束ピン,114,116…芯出し突起,115…付勢スプリング,131…弾性アーム,132…芯出し突起
【発明の属する技術分野】
本発明は、無端状の搬送ベルトを循環搬送するベルト搬送装置及びこれを用いた画像形成装置に係り、特に、搬送ベルト上に複数の色成分画像を直接若しくは記録材を介して多重転写するタイプの画像形成装置に用いられるベルト搬送装置及びこれを用いた画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるタンデム型画像形成装置としては、例えばイエロ、マゼンタ、シアン、ブラックの複数の画像形成ユニット(例えば電子写真方式を採用)を有し、各画像形成ユニットに対向する部位には複数の張架ロールに掛け渡されて搬送ベルトが循環搬送されるベルト搬送装置を配設し、搬送ベルト上に記録材(用紙やOHPシート)を吸着保持させ、各画像形成ユニットにて形成された複数色のトナー像を記録材に順次多重転写させるようにしたもの、あるいは、前記搬送ベルトを中間転写ベルトとして使用し、各画像形成ユニットにて形成されたトナー像を搬送ベルト上に順次多重転写した後に、記録材に一括転写するようにしたものが既に知られている。
【0003】
この種のタンデム型画像形成装置で使用されているベルト搬送装置にあっては、搬送ベルト上に複数色のトナー像を多重転写する構成になっているため、色ズレのない高品位のカラー画像を得るには搬送ベルトが予め定められた経路上を正確に搬送されることが必要であり、搬送ベルトの幅方向(張架ロールの軸方向に相当)に対する蛇行(所謂ベルトウオーク)を有効に防止する設計が重要な課題となっている。
従来における搬送ベルトの蛇行防止策としては、▲1▼例えば張架ロールに溝部を形成すると共に、搬送ベルトの裏面には前記溝部に係合するリブを設け、搬送ベルトの幅方向に対する蛇行を拘束するようにした技術(例えば特開平3−211138号公報参照)や、▲2▼張架ロールの軸方向一端側には、搬送ベルトの幅方向一端面が当接するエッジガイドを配設し、張架ロールの軸方向両端と張架ロールを保持するロール保持部材との間に夫々バランス用の弾性スプリングを介装し、張架ロールの軸方向の移動を規制するようにした技術(例えば特開平4−129944号公報)などが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、▲1▼の搬送ベルトの蛇行防止策について見てみるに、確かに、搬送ベルトは張架ロールに対して位置拘束されている。
しかしながら、張架ロールはロール保持部材に軸受を介して回転支承され、軸受からの離脱を防止するために、例えばEリングなどの止めリングを用いた張架ロールの抜け止め構造が施されているが、この種の抜け止め構造を施したとしても、張架ロールの軸方向のガタ成分を完全に除去することはできず、当該張架ロールの軸方向のガタによる搬送ベルトの蛇行を防止することはできない。
【0005】
また、▲2▼の搬送ベルトの蛇行防止策にあっては、弾性スプリングの規制力の範囲でのみ張架ロールの軸方向の移動を規制するにとどまり、張架ロールの軸方向のガタによる搬送ベルトの蛇行を完全には防止することができない。
【0006】
本発明者は、搬送ベルト一周長が例えば約400mmであるベルト搬送装置を用いて、張架ロール(本例では駆動ロール)のガタに伴う蛇行量(Roll Walk)を調べる実験を行ったところ、搬送ベルトの位置(Position:mm)に対する張架ロールのガタに伴う蛇行量(Roll Walk:μm)は図15に示す関係となり、また、搬送ベルトの回転サイクル(Belt Rotation:cycle)毎における張架ロールのガタに伴う平均蛇行量(Roll Walk:μm)は図16に示す関係となり、張架ロールのガタに伴う蛇行が搬送ベルトの蛇行に大きく影響していることが把握される。
【0007】
尚、搬送ベルトの蛇行防止策として、例えば搬送ベルトに位置判定用マークを設け、この位置判定用マークをセンサにて検知することで搬送ベルトの蛇行量をフィードバック制御する技術(例えば特開平6−115755号公報)が既に提案されている。
このタイプによれば、張架ロールのガタによる搬送ベルトの蛇行成分も含めて搬送ベルトの蛇行量を制御することは可能かも知れないが、張架ロールのガタによる不規則な搬送ベルトの蛇行を確実に制御するには、搬送ベルトの全周に亘って位置判定用マークを付し、当該マーク位置をセンサにて常時監視するシステムを構築しなければならず、システムコストが嵩むという根本的な技術的課題に直面してしまう。
【0008】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、装置コストの低廉化を図りながら、簡単な構成で、張架ロールの軸方向のガタに伴う搬送ベルトの蛇行を確実に回避できるようにしたベルト搬送装置及びこれを用いた画像形成装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、図1(a)(b)に示すように、ロール保持部材1に複数の張架ロール2群を回転自在に支承し、これらの張架ロール2群に無端状の搬送ベルト3を掛け渡すと共に、張架ロール2群のいずれかを回転駆動させることで搬送ベルト3を循環搬送するようにしたベルト搬送装置において、各張架ロール2の軸方向両端には、張架ロール2の軸方向両端若しくは一端が芯出しされながら回転自在に保持され且つ張架ロール2の両端位置が拘束される芯出し位置拘束手段4を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
このような技術的手段において、本願のベルト搬送装置は、広く搬送ベルトを循環搬送する態様であれば全て包含するものであるが、特に、搬送ベルトの蛇行を極力抑えたいという要請下で使用されるものにとって有効である。
例えばベルト搬送装置の搬送ベルト3上に一若しくは複数の画像形成ユニット6(例えば6a〜6d)を配設し、ベルト搬送装置の搬送ベルト3上に直接若しくは記録材を介して複数の色成分画像を重ね転写させる態様の画像形成装置にとっては、各色成分画像の色ズレを確実に回避できる点で極めて有効である。
【0011】
また、ロール保持部材1は、張架ロール2を回転支承するための保持部材であって、例えば画像形成装置のベルト搬送装置を例に挙げれば、画像形成装置のメインフレーム自体であってもよいし、メインフレームに固定的に取付けられたサブフレームやブラケットであっても差し支えない。
更に、張架ロール2については複数あればよく、通常いずれか一つが駆動ロールとして構成され、他が従動ロールとして構成される。このとき、従動ロールを構成する張架ロール2としては、搬送ベルト3に一定の張力を付与するためのテンションロールや、搬送ベルト3の蛇行を調整するためのステアリングロールなどの機能が兼用されることもある。
【0012】
更にまた、搬送ベルト3については適宜選定して差し支えないが、搬送ベルト3の蛇行自体を少なく押えるという観点からすれば、伸縮性のあるベルト素材を用いることが好ましい。
この場合、伸縮性のあるベルト素材の縦方向、横方向、斜め方向の伸縮を活用することで、搬送ベルト3自体が吸収できるアライメント補正量を大きくすることが可能になる。
【0013】
また、芯出し位置拘束手段4については適宜選定して差し支えないが、具体的な態様としては、例えば図1(b)に示すように、張架ロール2の軸方向両端に固定位置拘束部材4aを固定設置し、この固定位置拘束部材及び張架ロール2の軸方向端部間に芯出し機構4cを設けた態様が挙げられる。
更に、芯出し機構4cの磨耗による影響をより少なくするという観点からすれば、図1(b)に示すように、張架ロール2の軸方向一端に固定位置拘束部材4aを固定設置する一方、張架ロール2の軸方向他端には可動位置拘束部材4bを前記張架ロール2の軸方向に対して移動自在に設けると共に、この可動位置拘束部材4bを図示外の付勢手段にて張架ロール2の軸方向端部側へ押圧付勢し、少なくとも固定位置拘束部材4a及び張架ロール2の軸方向端部間に芯出し機構4cを設けた態様が挙げられる。
ここで、芯出し機構4cとしては、張架ロール2の軸方向端を芯出ししながら回転自在に保持するものであればよく、張架ロール2の軸方向端中心部を点支持する態様や、張架ロール2の軸方向端中心回りの同心円部を均等支持する態様(例えば図10に示す態様)など適宜選定することができる。
【0014】
また、本発明において、搬送ベルト3の蛇行をより確実に回避するには、搬送ベルト3の幅方向に対する蛇行位置が規制される位置規制手段5を設けることが好ましい。
ここで、位置規制手段5の具体的態様については、搬送ベルト3の幅方向端部が当接するエッジガイド(固定型,弾性部材にて弾性付勢された可動型いずれも含む)を例えば張架ロール2端部に対向する部位に設けたり、張架ロール2の両端部に端部側に向かって拡径するテーパ部を形成し、搬送ベルト3の蛇行をテーパ部で規制するようにしたり、張架ロール2の外周に溝部を形成すると共に、搬送ベルト3の裏面に前記溝部に係合するリブを形成することで、張架ロール2に対する搬送ベルト3の位置を拘束するようにする等、公知の技術事項を適宜選定することができる。
【0015】
次に、上述した技術的手段の作用について説明する。
図1(a)(b)において、芯出し位置拘束手段4は、張架ロール2の軸方向両端若しくは一端を芯出ししながら回転自在に保持し、且つ、張架ロール2の両端位置を拘束する。
このため、張架ロール2の幅方向に対するガタがなくなり、仮に、搬送ベルト3が幅方向に蛇行しようとするときに、搬送ベルト3の蛇行に伴う力が張架ロール2に作用したとしても、張架ロール2が軸方向に対して移動することは阻止される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2は本発明が適用されたタンデム型画像形成装置の実施の形態1を示す説明図である。
同図において、タンデム型画像形成装置は、例えばイエロ、マゼンタ、シアン、ブラックの四色の色成分トナー像を形成する四つの画像形成ユニット10(10a〜10d)と、各画像形成ユニット10に対向した部位に配設されるベルト搬送装置20とをメインフレーム30内に格納したものである。尚、図中、符号40は記録材上に転写されたカラートナー像を定着するための定着器である。
【0017】
本実施の形態において、画像形成ユニット10は、図3に示すように、ユニットケース11内に感光体ドラム12を回転自在に支承し、この感光体ドラム12の周囲に例えば電子写真方式の各デバイス(帯電デバイス、露光デバイス、現像デバイス、クリーニングデバイス)等を配設する一方、ベルト搬送装置20側に図示外の転写デバイスを配設したものである。
一方、ベルト搬送装置20は、例えば3つの張架ロール21〜23に掛け渡されて循環搬送する搬送ベルト25(本例では、伸縮性のあるベルト素材(例えばウレタンゴム、クロロプレンゴム)を使用)を有し、本実施の形態では、搬送ベルト25上に記録材を吸着保持し、各画像形成ユニット10の各感光体ドラム12の転写部位に沿って記録材を順次移動させるようにしたものである。
尚、本実施の形態では、張架ロール21〜23のいずれか一つ例えば21が駆動ロールであり、他の二つが従動ロールである。
【0018】
ここで、ベルト搬送装置20の張架ロール21〜23の支持構造(本例では従動ロールである張架ロール23を例に挙げる)について説明する。
図3及び図4において、メインフレーム30内にはベルト搬送装置取付用のサブフレーム51が配設されており、このサブフレーム51は上方に向かって開口するU字チャンネル状のフレーム本体52を有し、このフレーム本体52の幅方向両側に止着片53を突設し、この止着片53をメインフレーム30の縦壁内にネジ等の止め具54にて固着したものである。
そして、張架ロール23はその両端に支持軸部231を有し、サブフレーム51の縦壁521に開設された軸孔に前記支持軸部231を貫通配置すると共に、ベアリング等の軸受55を介して前記支持軸部231を回転自在に支承するようにしたものである。
【0019】
特に、本実施の形態では、張架ロール23の軸方向両端は芯出し位置拘束機構60にて保持されている。
この芯出し位置拘束機構60は、張架ロール23の軸方向に対応したメインフレーム30の縦壁301にピン貫通孔61を開設し、このピン貫通孔61には段付円柱状の位置拘束ピン62を貫通固定すると共に、この位置拘束ピン62の張架ロール23側端に円錐状の芯出し突起63を突設し、この芯出し突起63の先端を張架ロール23の支持軸部231の端面中心溝232に当接させるようにしたものである。
【0020】
更に、本実施の形態では、上記サブフレーム51の縦壁内面には前記張架ロール23の支持軸部231が貫通する孔を有するリング状のエッジガイド70が夫々固定配置されており、張架ロール23に掛け渡される搬送ベルト25の幅方向端部の蛇行位置がエッジガイド70によって規制されている。
【0021】
また、本実施の形態において、画像形成ユニット10(本例では10cを例示)のユニットケース11は、例えば図3に示すように、メインフレーム30内のガイドレール31に沿って摺動自在に移動し、位置決めブラケット13を止め具14にてメインフレーム30に固定することで所定位置に位置決めされる。
そして、感光体ドラム12の支持構造は、図3及び図5に示すように、前記ユニットケース11の両端に支持孔を貫通し、この支持孔に感光体ドラム12の両端支持軸121を貫通配置すると共に、当該支持軸121をベアリング等の軸受81を介して回転自在に支承し、更に、一方の支持軸121のうち軸受81の外部に露呈した箇所には抜け止め用カラー82を嵌合装着すると共に、この支持軸121端にドラム側カップリング83を固着し、メインフレーム30に固着されている駆動モータ84に駆動連結されている本体側カップリング85に前記ドラム側カップリング83を挿入結合するようにしたものである。
特に、本実施の形態では、ドラム側カップリング83内に付勢スプリング86を組み込み、この付勢スプリング86にて感光体ドラム12を常時一方向(本例では図5中矢印A方向)へ押圧付勢し、感光体ドラム12の軸方向のガタつきを防止する構造が採用されている。
【0022】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の作動について説明する。
図2において、各画像形成ユニット10(10a〜10d)では、例えば電子写真プロセスを経て各色成分のトナー像が感光体ドラム12上に形成され、一方、ベルト搬送装置20の搬送ベルト25上には図示外の記録材が吸着保持されると共に、各画像形成ユニット10の転写部位を順次通過していく。
そして、記録材上には各画像形成ユニット10からの各色成分トナー像が順次多重転写され、全ての画像形成ユニット10を通過した後、記録材は定着器40へと搬送されて記録材上のカラートナー像が定着される。
【0023】
このような画像形成過程において、ベルト搬送装置20の動作に着目して見ると、本実施の形態では、芯出し位置拘束機構60は、張架ロール21〜23の軸方向両端を芯出しした状態で回転自在に保持し、かつ、張架ロール21〜23の軸方向位置を拘束する。
従って、張架ロール21〜23の軸方向のガタ成分は0に抑えられ、搬送ベルト25が幅方向に蛇行しようとしたときに、搬送ベルト25から張架ロール21〜23を移動させる方向に力が働いたとしても、張架ロール21〜23が軸方向に移動することはない。
よって、軸方向にガタのない張架ロール21〜23に掛け渡されている搬送ベルト25は、片寄りや蛇行が少なく抑えられた状態で、定められた経路上を正確に搬送されることになる。
このため、各画像形成ユニット10から記録材上に転写される各色成分トナー像は、搬送ベルト25の幅方向にずれることなく、正確に重ね転写されることになり、その分、高品位のカラー画像が得られる。
【0024】
また、駆動ロールとして機能する張架ロール21については、張架ロール21が軸方向にガタつかないため、駆動ギアの噛み合いが安定し、駆動モータから常に一定の駆動力が与えられる。
【0025】
尚、芯出し位置拘束機構60については、上述した態様に限られるものではなく、例えば図6に示すように、位置拘束ピン62に代えて、メインフレーム30の縦壁301に貫通ねじ孔91を開設し、この貫通ねじ孔91に位置拘束ねじ92を螺合させ、この位置拘束ねじ92の先端に芯出し突起63を形成するようにしてもよいし、あるいは、図7に示すように、位置拘束ピン62の先端に半球状の芯出し突起65を形成する等、適宜設計変更して差し支えない。
【0026】
◎実施の形態2
図8は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態2で用いられるベルト搬送装置の張架ロール支持構造を示す。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
同図において、芯出し位置拘束機構60は、例えば張架ロール23を例に挙げると、張架ロール23の軸方向に対応したメインフレーム30の縦壁301にピン貫通孔101を開設し、このピン貫通孔101には段付円柱状の位置拘束ピン102を貫通固定する一方、張架ロール23の支持軸部231の先端に円錐状の芯出し突起103を突設し、前記位置拘束ピン102の張架ロール23側端に張架ロール23の芯出し突起103の先端を当接させるようにしたものである。
【0027】
従って、本実施の形態においても、芯出し位置拘束機構60は、張架ロール21〜23の軸方向両端を芯出しした状態で回転自在に保持し、かつ、張架ロール21〜23の軸方向位置を拘束するため、張架ロール21〜23の軸方向のガタ成分は0に抑えられることになり、実施の形態1と略同様に作用する。
【0028】
尚、芯出し位置拘束機構60については上述した態様に限られるものではなく、例えば図9に示すように、張架ロール23の一方(若しくは両方)の支持軸部231の先端に半球状の芯出し突起104を突設するようにしてもよいし、あるいは、図10に示すように、張架ロール23の両方(若しくは一方)の支持軸部231の先端に半球状の芯出し突起104を突設し、位置拘束ピン102の先端には前記芯出し突起104が芯出しされた状態で保持される円錐状の芯出し凹部105を設けるなど、適宜設計変更して差し支えない。
【0029】
◎実施の形態3
図11は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態3で用いられるベルト搬送装置の張架ロール支持構造を示す。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。同図において、芯出し位置拘束機構60は、例えば張架ロール23を例に挙げると、張架ロール23の軸方向一端側に固定位置拘束機構60aを固定的に設けると共に、前記張架ロール23の軸方向他端には可動位置拘束機構60bを設けたものである。
【0030】
より具体的に述べると、固定位置拘束機構60aは、実施の形態1と同様に、張架ロール23の軸方向に対応したメインフレーム30の縦壁301にピン貫通孔61を開設し、このピン貫通孔61には段付円柱状の位置拘束ピン62を貫通固定すると共に、この位置拘束ピン62の張架ロール23側端に円錐状の芯出し突起63を突設し、この芯出し突起63の先端を張架ロール23の支持軸部231の端面中心に当接させるようにしたものである。
【0031】
また、可動位置拘束機構60bは、メインフレーム30の縦壁301にピン貫通孔111を開設し、このピン貫通孔111には段付円柱状の台座ピン112を貫通固定すると共に、この台座ピン112に嵌合して進退する筒状の可動位置拘束ピン113をピン貫通孔111内に配置し、この可動位置拘束ピン113の張架ロール23側端に円錐状の芯出し突起114を突設すると共に、この可動位置拘束ピン113を付勢スプリング115にて張架ロール23側に付勢し、前記芯出し突起114の先端を張架ロール23の支持軸部231の端面中心に弾性的に当接させるようにしたものである。
【0032】
次に、本実施の形態に係る芯出し位置拘束機構60の作動について説明する。
本実施の形態では、芯出し位置拘束機構60のうち、固定位置拘束機構60aは、張架ロール21〜23の軸方向一端を芯出しした状態で回転自在に保持し、かつ、張架ロール21〜23の軸方向一端位置を一義的に拘束する。
一方、可動位置拘束機構60bは、張架ロール21〜23の軸方向他端を芯出しした状態で回転自在に保持し、かつ、張架ロール21〜23の軸方向他端位置を押し付け拘束する。
従って、本実施の形態においても、張架ロール21〜23の軸方向のガタ成分は0に抑えられることになり、実施の形態1,2と略同様に作用するが、実施の形態1,2と異なり、仮に、芯出し突起63,114等が磨耗したとしても、可動位置拘束機構60bの付勢スプリング115にて可動位置拘束ピン113が弾性付勢されるため、芯出し位置拘束機構60(60a,60b)による張架ロール23の両端の芯出し及び位置拘束機能は良好に保たれる。
【0033】
また、本実施の形態にあっては、固定位置拘束機構60aのみならず、可動位置拘束機構60bにも芯出し突起114を設けるようにしているため、張架ロール21〜23の軸方向端と各位置拘束機構60a,60bとの間の摩擦抵抗は最小限に抑えられ、しかも、張架ロール21〜23に対して偏心荷重が作用する懸念が少なくなり、その分、張架ロール21〜23の回転動作は安定したものに保たれる。
但し、仮に、可動位置拘束機構60bに芯出し突起114を設けずに、張架ロール21〜23の軸方向端に可動位置拘束ピン113の平面状端面を当接させたとしても、張架ロール21〜23は常時固定位置拘束機構60aの芯出し突起63位置に押し付けられた状態に保たれるため、張架ロール21〜23の軸方向のガタ成分は0に抑えられる。
【0034】
尚、可動位置拘束機構60bについては、上述した態様に限られるものではなく、例えば図12に示すように、可動位置拘束ピン113の先端に半球状の芯出し突起116を形成するようにしたり、あるいは、可動位置拘束ピン113の先端を平面状端面とし、対向する張架ロール21〜23の軸方向端に円錐状や半球状の芯出し突起を形成するなど適宜設計変形して差し支えない。
【0035】
◎実施の形態4
図13は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態4で用いられるベルト搬送装置の張架ロール支持構造を示す。尚、実施の形態3と同様な構成要素については実施の形態3と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。同図において、芯出し位置拘束機構60は、例えば張架ロール23を例に挙げると、実施の形態3と同様に、張架ロール23の軸方向一端側に固定位置拘束機構60aを固定的に設けると共に、前記張架ロール23の軸方向他端には可動位置拘束機構60bを設けたものであるが、可動位置拘束機構60bの構成が実施の形態3と異なる。
【0036】
すなわち、本実施の形態に係る可動位置拘束機構60bは、サブフレーム51に設けられた例えばエッジガイド70の一部から断面L字状の板バネからなる弾性アーム131を一体形成し、この弾性アーム131を例えばサブフレーム51の縦壁521に開設された挿通孔(図示せず)を通じて貫通配置し、この弾性アーム131の先端に例えば円錐状の芯出し突起132を一体的に形成し、この弾性アーム131を実線位置から二点鎖線で示す位置に弾性変形させることで、芯出し突起132の先端を張架ロール23の支持軸部231の端面中心に弾性的に当接させるようにしたものである。
【0037】
従って、本実施の形態にあっても、芯出し位置拘束機構60のうち、固定位置拘束機構60aは、張架ロール21〜23の軸方向一端位置を一義的に拘束し、一方、可動位置拘束機構60bは、張架ロール21〜23の軸方向他端位置を押し付け拘束する。
このため、本実施の形態においても、実施の形態3と同様に、張架ロール21〜23の軸方向のガタ成分は0に抑えられることになり、仮に、芯出し突起63,132等が磨耗したとしても、可動位置拘束機構60bの弾性アーム131に芯出し突起132が弾性付勢されるため、芯出し位置拘束機構60(60a,60b)による張架ロール23の両端の芯出し及び位置拘束機能は良好に保たれる。
【0038】
また、本実施の形態にあっても、固定位置拘束機構60aのみならず、可動位置拘束機構60bにも芯出し突起132を設けるようにしているため、実施の形態3と同様に、張架ロール21〜23の回転動作を安定したものに保つことが可能であるが、但し、仮に、可動位置拘束機構60bに芯出し突起132を設けずに、張架ロール21〜23の軸方向端に弾性アーム131の平面部を当接させたとしても、張架ロール21〜23は常時固定位置拘束機構60aの芯出し突起63位置に押し付けられた状態に保たれるため、張架ロール21〜23の軸方向のガタ成分は0に抑えられる。
【0039】
尚、可動位置拘束機構60bについては、上述した態様に限られるものではなく、例えば図14に示すように、弾性アーム131の先端に半球状の芯出し突起133を形成するようにしたり、弾性アーム131の先端を平面状とし、張架ロール21〜23の軸方向端に円錐状や半球状の芯出し突起を形成する等、適宜設計変更して差し支えない。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ベルト搬送装置の張架ロールの両端位置を芯出し位置拘束手段で拘束するようにしたので、ロール保持部材に対して張架ロールを軸方向にがたつくことなく位置拘束し、回転支承することができる。このため、搬送ベルトの蛇行によって張架ロールが軸方向に移動する事態を有効に阻止することが可能になり、その分、張架ロールに掛け渡される搬送ベルトの片寄りや蛇行を効果的に抑制することができ、搬送ベルトを定められた経路上に正確に循環搬送することができる。
特に、搬送ベルト上に直接若しくは記録材を介して複数の色成分画像を重ね転写する画像形成装置にあっては、搬送ベルトの蛇行を効果的に抑制できるため、各色成分画像の相互の位置合せを正確に一致させることが可能になり、色ずれのない高品質のカラー画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明が適用されるベルト搬送装置及びこれを用いた画像形成装置の概要を示す説明図、(b)は図(a)中のB−B線断面説明図である。
【図2】本発明が適用される画像形成装置の実施の形態1の全体構成を示す説明図である。
【図3】図2中III−III線断面説明図である。
【図4】図3のベルト搬送装置の張架ロール支持構造の詳細を示す説明図である。
【図5】図3の感光体ドラムの支持構造の一例を示す図3中V−V線断面説明図である。
【図6】実施の形態1に係るベルト搬送装置の張架ロール支持構造の変形形態を示す説明図である。
【図7】実施の形態1の係るベルト搬送装置の張架ロール支持構造の他の変形形態を示す説明図である。
【図8】実施の形態2に係る画像形成装置で用いられるベルト搬送装置の張架ロール支持構造を示す説明図である。
【図9】実施の形態2に係るベルト搬送装置の張架ロール支持構造の変形形態を示す説明図である。
【図10】実施の形態2に係るベルト搬送装置の張架ロール支持構造の他の変形形態を示す説明図である。
【図11】実施の形態3に係る画像形成装置で用いられるベルト搬送装置の張架ロール支持構造を示す説明図である。
【図12】実施の形態3に係るベルト搬送装置の張架ロール支持構造の変形形態を示す説明図である。
【図13】実施の形態4に係る画像形成装置で用いられるベルト搬送装置の張架ロール支持構造を示す説明図である。
【図14】実施の形態4に係るベルト搬送装置の張架ロール支持構造の変形形態を示す説明図である。
【図15】従来のベルト搬送装置において、搬送ベルトの位置(Position:mm)に対する張架ロールのガタに伴う蛇行量(Roll Walk:μm)の関係を示すグラフ図である。
【図16】従来のベルト搬送装置において、搬送ベルトの回転サイクル(Belt Rotation:cycle)毎における張架ロールのガタに伴う平均蛇行量(Roll Walk:μm)の関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1…ロール保持部材,2…張架ロール,3…搬送ベルト,4…芯出し位置拘束手段,4a…固定位置拘束部材,4b…可動位置拘束部材,4c…芯出し機構,5…位置規制手段,6(6a〜6d)…画像形成ユニット,10(10a〜10d)…画像形成ユニット,21〜23…張架ロール,25…搬送ベルト,51…サブフレーム,60…芯出し位置拘束機構,60a…固定位置拘束機構,60b可動位置拘束機構,61…ピン貫通孔,62…位置拘束ピン,63,65…芯出し突起,70…エッジガイド,91…貫通ねじ孔,92…位置拘束ねじ,101…ピン貫通孔,102…位置拘束ピン,103,104…芯出し突起,111…ピン貫通孔,112…台座ピン,113…可動位置拘束ピン,114,116…芯出し突起,115…付勢スプリング,131…弾性アーム,132…芯出し突起
Claims (5)
- ロール保持部材に複数の張架ロール群を回転自在に支承し、これらの張架ロール群に無端状の搬送ベルトを掛け渡すと共に、張架ロール群のいずれかを回転駆動させることで搬送ベルトを循環搬送するようにしたベルト搬送装置において、
各張架ロールの軸方向両端には、張架ロールの軸方向両端若しくは一端が芯出しされながら回転自在に保持され且つ張架ロールの両端位置が拘束される芯出し位置拘束手段を設けたことを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1記載のベルト搬送装置において、
芯出し位置拘束手段は、張架ロールの軸方向両端に固定位置拘束部材を固定設置し、この固定位置拘束部材及び張架ロールの軸方向端部間に芯出し機構を設けたことを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1記載のベルト搬送装置において、
芯出し位置拘束手段は、張架ロールの軸方向一端に固定位置拘束部材を固定設置する一方、張架ロールの軸方向他端には可動位置拘束部材を前記張架ロールの軸方向に対して移動自在に設けると共に、この可動位置拘束部材を付勢手段にて張架ロールの軸方向端部側へ押圧付勢し、少なくとも固定位置拘束部材及び張架ロールの軸方向端部間に芯出し機構を設けたことを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1記載のベルト搬送装置において、
搬送ベルトの幅方向蛇行位置が規制される位置規制手段を設けたことを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1記載のベルト搬送装置と、
このベルト搬送装置の搬送ベルト上に直接若しくは記録材を介して複数の色成分画像を重ね転写させる一若しくは複数の画像形成ユニットとを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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