JP3632602B2 - 製版機の湿式現像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は感光体シートの潜像を現像する現像装置に関し、特に、感光体シートであるマスターシートの表面の静電潜像を現像する製版機の湿式現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、印刷原版となるマスターシートを作成する製版機においては、湿式現像装置によりマスターシートの表面に静電潜像を現像するが、従来の湿式現像装置は、図3に示すような構造とされるのが普通である。
【0003】
即ち、表面に静電潜像を形成されたマスターシートXは、搬送ローラAの回転運動により現像バットB上に取り込まれ、この現像バットBの表面に略均一な液厚で噴出される現像液で現像バットBを通る間に現像され、絞りロールCの回転運動により余剰の現像液が絞られながら、図示を省略する定着装置へ移動される。
前述した現像バットBへの現像液の供給のため、湿式現像装置は図示を省略する給液ポンプから導かれる吐出パイプDが一端に結合される現像ノズル槽Eを備え、マスターシートXの幅方向に細長い同現像ノズル槽E中には前記吐出パイプDから現像液が供給される。
【0004】
そして、現像ノズル槽Eの底部には幅方向の流路面積を制限された吐出通路Gが連絡され、この吐出通路Gの出口に位置されるドクターブレードHによりマスターシートFの幅方向の液厚が均一化された状態で現像液が傾斜された現像バットBの表面に流出される。
【0005】
ところで、吐出パイプDから現像ノズル槽E中に現像液を勢いよく噴出させると、現像ノズル槽E中を流れる間に現像液中に気泡が巻き込まれることが多いが、これらの気泡が現像液に混在して吐き出された場合、気泡が原因となって現像ムラが生じ、気泡による現像ムラでマスターシートFの画像品質が著しく低下してしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような気泡巻き込み対策として、従来では、図4に示すように、現像ノズル槽Eの天板に小さな空気抜き穴Pを形成することが行われている。
しかし、このような空気抜き穴Pの構造では、空気が抜けて気泡の巻き込みが少なくなるけれども、長期間に亙って使用している間に現像液中のトナーが徐々に流出口に固着状態となり、流出口が狭くなって、ついには塞がってしまう場合があり、ポンプから勢いよく噴出された現像液が空気ぬき穴Pから外部に飛散することが多く、頻繁に現像液流出口の清掃が必要であった。
【0007】
本発明の目的は、以上に述べたような従来の製版機の湿式現像装置の問題に鑑み、現像ノズル槽中の現像液に含まれた気泡を略完全に除去した後、略均一な液厚の現像液を供給できる製版機の湿式現像装置を得るにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、給液ポンプからの現像液をマスターシートの幅方向に細長い現像ノズル槽中に圧送し、同現像ノズル槽の底部に形成するスリットで前記幅方向の流量を制限し、同スリットに連なる吐出通路の出口に流出液厚を調整するドクターブレードを位置する製版機の湿式現像装置において、表面に多数の開孔を形成されたラス板を前記ドクターブレードの後方に位置させ、同ラス板で現像液内の気泡を除去する製版機の湿式現像装置を提案するものである。
【0009】
後述する本発明の好ましい実施例の説明においては、前記現像ノズル槽内を長さ方向に略仕切る状態の複数の巻込防止ラス板が位置され、これらの巻込防止ラス板の通過時に巻き込まれた現像液中の気泡が除去される構造が説明される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図1及び図2について本発明の実施例の詳細を説明する。
図1において、全体を符号”1”で示す現像ノズル槽は図1の紙面と直角な方向に細長い直方形容器上に作られるもので、図示を省略するマスターシートの幅方向に延長している。
つまり、現像ノズル槽1の端部には給液ポンプから導かれる吐出パイプ2が結合され、図2に示す同吐出パイプ2から現像ノズル槽1の内部に現像液が噴出され、この噴出に伴って現像ノズル槽1内の空気が巻き込まれる。勿論、何等かの原因により、吐出パイプ2から吐き出される現像液に既に気泡が巻き込まれている場合がある。
【0011】
また、前述した現像ノズル槽1の底部には図1の紙面と直角な方向の流路面積を等しくされる吐出通路3が連続され、この吐出通路3の流路面積によりマスターシートの幅方向の現像液流量が制限される。
そして、同現像ノズル槽1の底部には固定ねじ4によりL字状ブラケット5に支持する1次ドクターブレード6が固定され、この1次ドクターブレード6の先端面と現像ノズル槽1の内壁面との間に流量制限用の1次スリット7が形成され、この1次スリット7の溝幅の調整により吐出通路3へ流入する現像液の流量を調整できる。
【0012】
図示実施例においては、前記L字状ブラケット5に支持される略水平な1次ラス板8及び同1次ラス板8上に基部を固定した複数の巻込防止ラス板9が設けてある。また、表面に多数の開孔を形成された1次ラス板8の先端部8aは前記1次スリット7の入口を閉じるように現像ノズル槽1の内表面に当接される。
ポンプで吸い上げられて現像ノズル槽1内に噴出された現像液は、1次ラス板8上に基部を固定した複数の巻込防止ラス板9でマスターシートの幅方向に略均等に流量が分配され、前記1次ラス板8、前記1次スリット7、吐出通路3を通過して徐々に液厚及び流速が等しい状態になる。
また、図2に詳細を示す複数の巻込防止ラス板9は、現像ノズル槽1の長さ方向に隣り合った状態として前記吐出パイプ2に対向して折曲げ部9aを1次ラス板8に固定され、これらの巻込防止ラス板9の開孔により吐出パイプ2から噴出された現像液に巻き込まれた大きな気泡が除去される。
【0013】
前記吐出通路3の出口にはコ字状に加工したドクターブレード10が取付ねじ11で固定され、このドクターブレード10の下端部10aで液厚及び流速がさらに等しい状態される。
そして、このドクターブレード10の後方には気泡を除去する2次ラス板12がねじ15で固定され、この2次ラス板12に形成する多数の開孔により、吐出通路3中の現像液中で浮上した気泡が濾し取られる。
【0014】
前記2次ラス板12はドクターブレード10の折曲げ辺部10bの部分にねじ15で固定され、流路ガイド14の表面と2次ラス板12の下端面との間の出口スリット13は先端を前記ドクターブレード10の中間辺部10cに当てがわれる調節ねじ16で調整される。
【0015】
図示実施例による製版機の湿式現像装置は、以上に述べたような構造であるから、現像バット(図示せず)に結合される流路ガイド14から流出する現像液は図1の紙面と直角な方向に均一な液厚状態となるばかりでなく、ほとんど気泡を含まないものとなる。
即ち、吐出パイプ2から流出する現像液は、現像ノズル槽1の長さ方向に噴出されるので、空気を巻き込んで気泡を混在させた状態になるが、巻込防止ラス板9を通過する間に非常に大きな気泡が自然に除去されることになる。
【0016】
したがって、巻込防止ラス板9の存在により先からの流出に伴って発生した大きな気泡が除去された後、現像液は現像ノズル槽1の底部の1次スリット7を通って吐出通路3中へ流出するけれども、この1次スリット7の入口には1次ラス板8が位置してあるため、1次スリット7中への異常な気泡の流入も制限される。
次に、吐出通路3に流入した現像液はドクターブレード10により流れが止められて吐出通路3に充満状態になって液厚及び流速が略均一な状態になり、ドクターブレード10を通過した現像液は2次ラス板12が配置された空間に流入した時に開放されて気泡が除去される。
【0017】
つまり、吐出通路3中へ過って流入してしまった小さな気泡や吐出通路3中で発生した気泡は、吐出通路3中を流れる間に現像液の上層に浮くが、ドクターブレード10の後方には2次ラス板12が位置されているので、現像液の上層に浮いた気泡が同2次ラス板12に接触して消滅・除去されることになる。
よって、出口スロット13を通って流路ガイド14から流出する現像液は均一な液厚状態になると共に、ほとんど気泡を含まないので、気泡の混入によるマスターシートの現像ムラの発生を阻止して、画像品質を向上できる。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、現像ノズル槽中に流入した現像液に含まれる気泡を除去・消滅させた状態で、均一な液厚状態として現像バットに供給できるから、気泡による現像ムラの発生を防止して、マスターシートの画像品質を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による製版機の湿式現像装置の断面図である。
【図2】同湿式現像装置の要部分解斜視図である。
【図3】従来の製版機の湿式現像装置の全体断面図である。
【図4】従来の別の湿式現像装置の断面図である。
【符号の説明】
1 現像ノズル槽
2 吐出パイプ
3 吐出通路
6 1次ドクターブレード
7 1次スリット
8 1次ラス板
9 巻込防止ラス板
10 ドクターブレード
12 2次ラス板
13 出口スロット
14 流路ガイド
Claims (2)
- 給液ポンプからの現像液をマスターシートの幅方向に細長い現像ノズル槽中に圧送し、同現像ノズル槽の底部に形成するスリットで前記幅方向の流量を制限し、同スリットに連なる吐出通路の出口に流出液厚を調整するドクターブレードを位置する製版機の湿式現像装置において、表面に多数の開孔を形成されたラス板を前記ドクターブレードの後方に位置させ、同ラス板で現像液内の気泡を除去することを特徴とする製版機の湿式現像装置。
- 前記現像ノズル槽内を長さ方向に略仕切る状態の複数の巻込防止ラス板が位置され、これらの巻込防止ラス板の通過時に巻き込まれた現像液中の気泡が除去されることを特徴とする請求項1記載の製版機の湿式現像装置。
Priority Applications (1)
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JP2001027702A JP3632602B2 (ja) | 2001-02-05 | 2001-02-05 | 製版機の湿式現像装置 |
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JP2001027702A Expired - Fee Related JP3632602B2 (ja) | 2001-02-05 | 2001-02-05 | 製版機の湿式現像装置 |
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