JP3632476B2 - ディファレンシャルギヤの検査方法及び検査装置 - Google Patents

ディファレンシャルギヤの検査方法及び検査装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディファレンシャルケース(以下、デフケースともいう)内に一対のサイドギヤ,一対のピニオンギヤ及びピニオンメートシャフトを組み付けた後の組立品質を検査する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のディファレンシャル装置(差動装置)は、たとえば特開平6−254,732号公報や特開平9−74367号公報に開示された方法により組み立てられるが、組立後の品質、特にサイドギヤおよびピニオンギヤのクリアランスが適切であるかどうかを検査する必要がある。
【0003】
従来では、作業者がサイドギヤおよびピニオンギヤを手で触ったときの感触と、これらのギヤを回転させたときの回転抵抗(フリクション)を測定することで組立品質の検査を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした従来の検査方法では、作業者の触感やフリクションといったものでギヤのクリアランスを評価していたので、クリアランス測定に大きなばらつきが生じ、デフケースやサイドギヤ、ピニオンギヤの加工精度へフィードバックすることができないといった問題があった。
【0005】
また、クリアランスに応じてスラストワッシャの厚さを選定するが、この選定も作業者の経験に依存することが少なくなく、選定を誤ると再組付けを行う必要があり、そのぶんだけ生産性が低下するという問題もあった。
【0006】
本発明は、サイドギヤおよびピニオンギヤのデフケースへの組立品質を定量的に測定し評価できる検査方法および装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、請求項1記載のディファレンシャルギヤの検査方法は、デフケース内に、一対のサイドギア、一対のピニオンギアおよびピニオンメートシャフトが組み付けられたディファレンシャルギアの組立品質を検査する方法において、前記サイドギアを回転させたときの回転抵抗に基づいて、前記サイドギアと前記ピニオンメートシャフトとの隙間寸法を測定する前記サイドギアの位相位置を決定し、当該位相位置において前記サイドギアと前記ピニオンメートシャフトとの隙間寸法を測定し、これを評価値とすることを特徴とする。
【0008】
ディファレンシャルギヤを構成するサイドギヤとピニオンギヤとの噛み合いクリアランスは、その構造上サイドギヤとピニオンメートシャフトとの隙間寸法に相関する。本発明ではかかる観点から、これらサイドギヤとピニオンメートシャフトとの隙間寸法を測定し、これを評価値とするので、ディファレンシャルギヤのクリアランスを定量化することができ、デフケース、サイドギヤおよびピニオンギヤ等の加工精度にフィードバックすることができる。
【0009】
また、クリアランスを定量化することにより、サイドギヤやピニオンギヤのスラストワッシャの厚さを定量的に選定することができ、選定ミスによる再組付けを防止することができる。
【0010】
さらに、サイドギヤの回転抵抗が大きい位相位置はサイドギヤとピニオンメートシャフトとの隙間寸法が小さいと考えられる位置であり、逆にサイドギヤの回転抵抗が小さい位相位置はサイドギヤとピニオンメートシャフトとの隙間寸法が大きいと考えられる位置である。したがって、これら2つの位相位置でサイドギヤとピニオンメートシャフトとの隙間寸法を測定することで、ギヤの噛み合いにばらつきがあってもこれを考慮した評価値を得ることができ、ディファレンシャルギヤのクリアランス検査の信頼性が向上する。
【0011】
(2)特に、請求項2記載のディファレンシャルギヤの検査方法のように、少なくとも前記回転抵抗が最大となるサイドギヤの位相位置および最小となるサイドギヤの位相位置において前記サイドギヤと前記ピニオンギヤとの隙間寸法を測定することがより好ましい。最も悪条件の状態でクリアランス評価することで、検査の信頼性がより向上することになる。
【0012】
(3)上記発明において、サイドギヤとピニオンメートシャフトとの隙間は上下の少なくとも何れか一方で良いが、請求項3記載のディファレンシャルギヤの検査方法では、前記一方のサイドギヤと前記ピニオンメートシャフトとの隙間寸法および前記他方のサイドギヤと前記ピニオンメートシャフトとの隙間寸法を評価値とすることを特徴とする。
【0013】
上下それぞれの隙間寸法を測定し、これらを評価値とすることで、デフケース、サイドギヤおよびピニオンギヤ等の加工精度のばらつきによる位置精度の偏りを吸収することができ、より高精度の測定および評価が可能となる。このときの評価値としては、たとえば2つの測定値の平均値を用いることが好ましい。
【0014】
(4)上記目的を達成するために、請求項4記載のディファレンシャルギヤの検査装置は、窓部を有するデフケース内に、一対のサイドギア、一対のピニオンギアおよびピニオンメートシャフトが組み付けられたディファレンシャルギアの組立品質を検査する装置において、前記サイドギアを回転させたときの回転抵抗を測定し、当該回転抵抗に基づいて、前記サイドギアと前記ピニオンメートシャフトとの隙間寸法を測定する前記サイドギアの位相位置を決定するフリクション測定器と、前記窓部を介して前記サイドギアと前記ピニオンメートシャフトとの隙間に一定圧力で挿入移動可能な楔形測定子と、前記回転抵抗に基づいて決定された前記サイドギアの位相位置で、前記楔形測定子の移動寸法を検出する変位計と、を有することを特徴とする。
【0015】
上述したように、ディファレンシャルギヤを構成するサイドギヤとピニオンギヤとの噛み合いクリアランスは、その構造上サイドギヤとピニオンメートシャフトとの隙間寸法に相関する。本発明ではかかる観点から、これらサイドギヤとピニオンメートシャフトとの隙間に楔形測定子を挿入し、その移動寸法を変位計で検出することで隙間寸法を特定してこれを評価値とする。これにより、ディファレンシャルギヤのクリアランスを定量化することができ、デフケース、サイドギヤおよびピニオンギヤ等の加工精度にフィードバックすることができる。
【0016】
また、クリアランスを定量化することにより、サイドギヤやピニオンギヤのスラストワッシャの厚さを定量的に選定することができ、選定ミスによる再組付けを防止することができる。
【0017】
特に本発明では、楔形測定子を一定圧力で挿入するだけで簡単に隙間測定ができるので安価な検査装置を構築でき、保全性にも優れている。
【0018】
さらに、サイドギヤの回転抵抗が大きい位相位置はサイドギヤとピニオンメートシャフトとの隙間寸法が小さいと考えられる位置であり、逆にサイドギヤの回転抵抗が小さい位相位置はサイドギヤとピニオンメートシャフトとの隙間寸法が大きいと考えられる位置である。したがって、これら2つの位相位置でサイドギヤとピニオンメートシャフトとの隙間寸法を測定することで、ギヤの噛み合いにばらつきがあってもこれを考慮した評価値を得ることができ、ディファレンシャルギヤのクリアランス検査の信頼性が向上する。
(5)特に、請求項5記載のディファレンシャルギアの検査装置のように、前記フリクション測定器は、前記回転抵抗が最大となる前記サイドギアの位相位置、及び、前記回転抵抗が最小となる前記サイドギアの位相位置を決定し、前記変位計は、前記回転抵抗が最大となる前記サイドギアの位相位置、及び、前記回転抵抗が最小となる前記サイドギアの位相位置で、前記楔形測定子の移動寸法をそれぞれ検出することがより好ましい。最も悪条件の状態でクリアランス評価することで、検査の信頼性がより向上することになる。
【0019】
(6)上記発明において、楔形測定子を挿入するサイドギヤとピニオンメートシャフトとの隙間は上下の少なくとも何れか一方で良いが、請求項6記載のディファレンシャルギヤの検査装置では、前記楔形測定子は、前記一方のサイドギヤと前記ピニオンメートシャフトとの隙間に対して挿入移動可能な第1の楔形測定子と、前記他方のサイドギヤと前記ピニオンメートシャフトとの隙間に対して挿入移動可能な第2の楔形測定子とを含むことを特徴とする。
【0020】
上下それぞれの隙間寸法を独立して測定し、これらを評価値とすることで、デフケース、サイドギヤおよびピニオンギヤ等の加工精度のばらつきによる位置精度の偏りを吸収することができ、より高精度の測定および評価が可能となる。このときの評価値としては、たとえば2つの測定値の平均値を用いることが好ましい。
【0021】
(7)上記発明においては特に限定されないが、請求項7記載のディファレンシャルギヤの検査装置では、前記楔形測定子を、前記サイドギヤの軸方向にスライド自在とするスライド機構をさらに有することを特徴とする。
【0022】
この請求項7記載の発明では、楔形測定子をサイドギヤの軸方向にスライド自在とするスライド機構を有するので、ピニオンメートシャフトと楔形測定子とのサイドギヤ軸方向の相対位置がずれていても、スライド機構により楔形測定子がずれた方向に移動しこれを吸収することができる。これにより、正確な隙間寸法を測定することができる。
【0023】
【発明の効果】
請求項1および記載の発明によれば、ディファレンシャルギヤのクリアランスを定量化することができ、デフケース、サイドギヤおよびピニオンギヤ等の加工精度にフィードバックすることができる。
【0024】
また、クリアランスを定量化することにより、サイドギヤやピニオンギヤのスラストワッシャの厚さを定量的に選定することができ、選定ミスによる再組付けを防止することができる。
【0025】
さらに、ギヤの噛み合いにばらつきがあってもこれを考慮した評価値を得ることができ、ディファレンシャルギヤのクリアランス検査の信頼性が向上する。
【0026】
これに加えて請求項4記載の発明によれば、楔形測定子を一定圧力で挿入するだけで簡単に隙間測定ができるので安価な検査装置を構築でき、保全性にも優れている。
【0027】
また、請求項3および6記載の発明によれば、デフケース、サイドギヤおよびピニオンギヤ等の加工精度のばらつきによる位置精度の偏りを吸収することができ、より高精度の測定および評価が可能となる。
【0028】
請求項7記載の発明によれば、ピニオンメートシャフトと楔形測定子とのサイドギヤ軸方向の相対位置がずれていても、スライド機構により楔形測定子がずれた方向に移動しこれを吸収することができるので、より正確な隙間寸法を測定することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、本実施形態の検査対象となるディファレンシャルギヤの構造について説明する。図1は本実施形態の検査対象となるディファレンシャルギヤを示す分解斜視図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図3は図2のB−B線に沿う断面図である。
【0030】
本実施形態の検査対象となるディファレンシャルギヤDは、主として、デフケースD1、一対のサイドギヤD3,D3、一対のピニオンギヤD4,D4及びピニオンメートシャフトD5から構成されており、その他にサイドギヤD3及びピニオンギヤD4とデフケースD1との間に介装されるスラストワッシャD6を有している。
【0031】
図2及び図3に示すように、デフケースD1には、その対面する位置に一対の窓部D2,D2が形成され、この窓部D2からサイドギヤD3、ピニオンギヤD4及びスラストワッシャD6が挿入されて、デフケースD1内への組み付けが行われる。また、このデフケースD1には、左右の車輪軸がそれぞれ接続される通孔D11,D11が形成され、この通孔D11にサイドギヤD3がそれぞれ装着される。さらに、これら一対のサイドギヤD3,D3に噛み合うように、一対のピニオンギヤD4,D4がデフケースD1内に設けられ、デフケースD1を貫通して設けられたピニオンメートシャフトD5で互いに連結されている。なお、図2における「D12」は、デフケースD1に開設されたピニオンメートシャフト通孔である。
【0032】
こうして組み立てられたディファレンシャルギヤDは、本発明のディファレンシャルギヤの検査装置を用い、本発明のディファレンシャルギヤの検査方法により組立品質が評価される。
図4は本発明のディファレンシャルギヤの検査装置の実施形態を示す正面図、図5は同じく平面図であり、図4および図5の左右方向をX軸方向、図4の上下方向(図5では紙面に垂直な方向)をZ軸方向とする。
【0033】
まず、本実施形態の検査装置1は、図外の駆動装置によりX軸方向に進退移動移動可能なX軸スライドベース11を有し、このX軸スライドベース11にリニアガイド12を介してZ軸方向に移動可能なZ軸スライドベース13が設けられている。このZ軸スライドベース13は、引っ張りバネ14によって常にZ軸下方向にバネ付勢されており、下死点は図外のストッパによって位置出しされている。
【0034】
Z軸スライドベース13には、上下2つの流体圧シリンダ15がそれぞれ独立して固定されており、それぞれのロッド先端に測定子17が装着されている。この流体圧シリンダ15は一定圧力で測定子17を前進させるようになっている。
【0035】
また、Z軸スライドベース13には、それぞれの測定子17を案内するためのガイドプレート16が固定されており、このそれぞれのガイドプレート16に変位センサ18が固定されている。この変位センサ18は、流体圧シリンダ15の駆動による測定子17の進退移動量を検出するセンサであり、流体圧シリンダ15のロッド先端に取り付けられたプレート19との距離を測定する。
【0036】
それぞれの測定子17は、その先端がサイドギヤD3とピニオンメートシャフトD5との隙間にそれぞれ挿入され、ピニオンメートシャフトD5との当たり面が楔形とされている。
【0037】
これにより、サイドギヤD3とピニオンメートシャフトD5との隙間が大きいとそれに相関して測定子17の前進移動量が大きくなり、逆にサイドギヤD3とピニオンメートシャフトD5との隙間が小さいとそれに相関して測定子17の前進移動量も小さくなる。
【0038】
したがって、サイドギヤD3とピニオンメートシャフトD5との隙間寸法が既知であるときの測定子17の前進移動量を求めておけば、サイドギヤD3とピニオンメートシャフトD5との隙間寸法の絶対値を求めることができる。
【0039】
次に動作を説明する。
まず、組立を終了した被検査物であるディファレンシャルギヤDを検査装置の側部に設置された治具20上にセットする。このディファレンシャルギヤDに対して、上下のサイドギヤD3のセレーション部にフリクション測定用ヘッド(図示を省略する。)を嵌合させる。このフリクション測定器はサイドギヤD3を回転させたときの回転抵抗を測定するもので、この装置を用いて少なくともサイドギヤD3を一回転させ、そのときに回転抵抗が最大となるサイドギヤD3の位相位置および回転抵抗が最小となるサイドギヤD3の位相位置を判別し記憶する。
【0040】
次に、回転抵抗が最大となるサイドギヤD3の位相位置に当該サイドギヤD3を回転させ、さらにここでフリクション測定器の測定用ヘッドを用いて当該サイドギヤD3,D3をその上下から加圧する。これにより、サイドギヤD3とピニオンギヤD4との隙間はより最小となり、最も厳しい条件となる。
【0041】
この状態で、検査装置1の流体圧シリンダ15を駆動して、それぞれの測定子17をデフケースD1の窓部D2を介してサイドギヤD3とピニオンメートシャフトD5との隙間にそれぞれ挿入する。このときの測定子17の加圧力は少なくとも一つの測定サイクルにおいて一定に管理される。
【0042】
そして、変位センサ18からの出力値を読み取り、この値をクリアランス値Smin に変換したのち、このクリアランス値Smin と予め測定されていた合格品の基準クリアランス値とを比較して、合否の判定を行う。
【0043】
次いで、測定子17を一旦デフケースD1から後退させ、フリクション測定器を用いて回転抵抗が最小となるサイドギヤD3の位相位置に当該サイドギヤD3を回転させる。ここでフリクション測定用ヘッドは開放しておく。これにより、サイドギヤD3とピニオンギヤD4との隙間はより最大となり、最も厳しい条件となる。
【0044】
この状態で、検査装置1の流体圧シリンダ15を再び駆動して、それぞれの測定子17をデフケースD1の窓部D2を介してサイドギヤD3とピニオンメートシャフトD5との隙間にそれぞれ挿入する。このときの測定子17の加圧力も少なくとも一つの測定サイクルにおいて一定に管理される。
【0045】
そして、変位センサ18からの出力値を読み取り、この値をクリアランス値Smax に変換したのち、このクリアランス値Smax と予め測定されていた合格品の基準クリアランス値とを比較して、合否の判定を行う。
【0046】
以上のようにして、回転抵抗が最大の時および最小の時の両方でクリアランス値Smin ,Smaxを測定し、これを基準値と比較することでディファレンシャルギヤDの良否判定とする。このとき、一回の測定で上下二つの測定子17,17によりクリアランス値が得られるが、これを平均することでサイドギヤD3、ピニオンギヤD4およびデフケースD1の加工精度のばらつきや偏りを吸収し、精度良い評価値を得ることができる。
【0047】
また、本実施形態のZ軸スライドベース13は、Z軸方向に移動可能とされているので、ディファレンシャルギヤDの治具へのセット位置や、サイドギヤD3およびピニオンメートシャフトD5の加工精度にばらつきがあっても、引っ張りバネ14に抗して追従することができ、これらのばらつきを自動的に吸収することができる。
【0048】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディファレンシャルギヤを示す分解斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図4】本発明のディファレンシャルギヤの検査装置の実施形態を示す正面図である。
【図5】図1の平面図である。
【符号の説明】
D…ディファレンシャルギヤ
D1…デフケース
D2…窓部
D3…サイドギヤ
D4…ピニオンギヤ
D5…ピニオンメートシャフト
1…検査装置
15…流体圧シリンダ
17…測定子
18…変位センサ

Claims (7)

  1. デフケース内に、一対のサイドギア、一対のピニオンギアおよびピニオンメートシャフトが組み付けられたディファレンシャルギアの組立品質を検査する方法において、
    前記サイドギアを回転させたときの回転抵抗に基づいて前記サイドギアと前記ピニオンメートシャフトとの隙間寸法を測定する前記サイドギアの位相位置を決定し、
    当該位相位置において前記サイドギアと前記ピニオンメートシャフトとの隙間寸法を測定し、これを評価値とすることを特徴とするディファレンシャルギアの検査方法。
  2. 少なくとも前記回転抵抗が最大となるサイドギヤの位相位置および最小となるサイドギヤの位相位置において前記サイドギヤと前記ピニオンギヤとの隙間寸法を測定することを特徴とする請求項記載のディファレンシャルギヤの検査方法。
  3. 前記一方のサイドギヤと前記ピニオンメートシャフトとの隙間寸法および前記他方のサイドギヤと前記ピニオンメートシャフトとの隙間寸法を測定し、これらを評価値とすることを特徴とする請求項1又は2記載のディファレンシャルギヤの検査方法。
  4. 窓部を有するデフケース内に、一対のサイドギア、一対のピニオンギアおよびピニオンメートシャフトが組み付けられたディファレンシャルギアの組立品質を検査する装置において、
    前記サイドギアを回転させたときの回転抵抗を測定し、当該回転抵抗に基づいて、前記サイドギアと前記ピニオンメートシャフトとの隙間寸法を測定する前記サイドギアの位相位置を決定するフリクション測定器と、
    前記窓部を介して前記サイドギアと前記ピニオンメートシャフトとの隙間に一定圧力で挿入移動可能な楔形測定子と、
    前記回転抵抗に基づいて決定された前記サイドギアの位相位置で、前記楔形測定子の移動寸法を検出する変位計とを有することを特徴とするディファレンシャルギアの検査装置。
  5. 前記フリクション測定器は、前記回転抵抗が最大となる前記サイドギアの位相位置、及び、前記回転抵抗が最小となる前記サイドギアの位相位置を決定し、
    前記変位計は、前記回転抵抗が最大となる前記サイドギアの位相位置、及び、前記回転抵抗が最小となる前記サイドギアの位相位置で、前記楔形測定子の移動寸法をそれぞれ検出することを特徴とする請求項4記載のディファレンシャルギアの検査装置。
  6. 前記楔形測定子は、前記一方のサイドギアと前記ピニオンメートシャフトとの隙間に対して挿入移動可能な第1の楔形測定子と、
    前記他方のサイドギアと前記ピニオンメートシャフトとの隙間に対して挿入移動可能な第2の楔形測定子とを含むことを特徴とする請求項4又は5記載のディファレンシャルギアの検査装置。
  7. 前記楔形測定子を、前記サイドギアの軸方向にスライド自在とするスライド機構をさらに有することを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載のディファレンシャルギアの検査装置。
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