JP3632381B2 - レーザダイオード駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザダイオードを駆動するレーザダイオード駆動装置に係り、特に自動光量制御動作の開始時にレーザダイオードに過大な電流が流れることを防止し、かつ高速に自動光量制御を行うレーザダイオード駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザダイオードを用いたレーザダイオード駆動装置においては、自動光量制御動作と称される期間に、レーザダイオードの光出力をホトダイオードなどの光検出手段を用いてモニタ電圧に変換して入力側に帰還し、目標とするレーザダイオードの光量に対応する基準電圧との間で誤差検出器を用いて比較することによりレーザダイオードの光量を目標値に設定する。また、外部信号によりレーザダイオードの駆動電流の変調を行う変調期間に、前記自動光量制御動作により設定された駆動電流制御電圧を保持して、レーザダイオードの駆動電流を変調することが行われている。
【0003】
ところが、変調動作時においてホトダイオードのモニタ信号は、レーザダイオードの出力光の変調に応じて変動するので、レーザダイオードの目標光量の基準信号が最大駆動電流に対応する場合には、モニタ信号のほうが平均値で低くなり、誤差検出器の出力電圧が電源電圧側に飽和し、レーザダイオードの目標光量の基準信号が低い場合には、モニタ電圧のほうが平均値で高くなり、誤差検出器の出力電圧が接地電圧側に飽和する。そのため、変調動作から自動光量制御動作に移行する際に、誤差検出器の出力が電源電圧側に飽和していた場合には、レーザダイオードに過大な電流が流れ、レーザダイオードが劣化したり、レーザダイオードの出力光が照射される対象である、例えばプリンタや複写機などの感光体もしくは光ディスク装置などの光ディスクがダメージを受けるという問題を有していた。
【0004】
また、変調動作から自動光量制御動作に移行する際に、誤差検出器の出力が接地電源側に飽和していた場合には、自動光量補正動作において、誤差検出器の出力が上がり、レーザダイオードの出力光が目標の光量に達するまでに多くの時間が必要になる。
【0005】
この問題に対して、特開昭54−142987号公報に記載される従来のレーザダイオード駆動装置では、変調動作時において、レーザダイオードが十分な光出力をしている場合と同じ擬似信号を帰還系に与えることにより、自動光量制御動作開始時にレーザダイオードに過大な駆動電流が発生することを抑えていた。
【0006】
次に特開昭62−114129号公報に記載される従来のレーザダイオード駆動装置では、自動光量制御動作時において、ホトダイオードなどの光電変換素子が出力するモニタ信号とデジタル・アナログ変換器が出力する基準値とを演算増幅器などから構成される誤差検出器により比較し、その残差信号によりレーザダイオードを目標の光量に設定する。変調動作期間において、モニタ信号をスイッチにより遮断し、演算増幅器などから構成される誤差検出器をボルテージ・フォロワとして動作させ、デジタル・アナログ変換器の出力が誤差検出器から出力されるように構成する。デジタル・アナログ変換器の入力は、レーザダイオードが自動光量制御動作時に出力する光出力と同じ出力が出る値に設定することにより、誤差検出器の出力が飽和することを防ぐと共に、自動光量制御動作開始時にレーザダイオードに過大な駆動電流が流れることを抑えていた。
【0007】
他の従来方法として、特公平8−27956号公報に記載されるレーザダイオード駆動装置がある。図11は、従来のレーザダイオード駆動装置の構成図であり、光ディスクに対して再生及び書き込みを行うためのレーザダイオード駆動装置である。レーザダイオード1の出力をホトダイオード2で受光し、受光時に発生したモニタ電流を演算増幅器3で電流−電圧変換して得られたモニタ電圧Vを誤差検出器4の反転入力端子に入力する。VPLはレーザダイオード1の光出力レベルを再生レベルに設定する基準電圧、VWRは記録レベルに設定する基準電圧である。基準電圧VPLとVWRは、スイッチ手段SW1とスイッチ手段SW2を信号WTGT で切り替え制御され、誤差検出器4の非反転入力端子に入力される。誤差検出器4は基準電圧VREF とモニタ電圧Vを比較し、制御電圧Vを出力する。制御電圧Vは、次段の制御信号保持手段10を経由して、レーザダイオード1の光量を制御する。制御信号保持手段10は、スイッチ手段SW9とコンデンサ9、及びボルテージ・フォロワ構成の演算増幅器5から構成され、制御信号HOLDにより、サンプル状態とホールド状態に切り替えられる。スイッチ手段SW9が閉じている間、制御信号Vはコンデンサ9に充電されると共に、演算増幅器5を経由して、トランジスタ6を制御し、レーザダイオード1の光量を制御する。逆にスイッチ手段SW9が開いている間は、トランジスタ6はコンデンサ9に蓄えられた上記制御電圧Vに等しい制御電圧V’で制御され、レーザダイオード1を発光させる。
【0008】
通常、再生期間(自動光量制御期間)においては、制御信号WTGT によりスイッチ手段SW1が閉じるので基準電圧VREF は基準電圧VPLに等しくなり、制御信号HOLDによりスイッチ手段SW4及びスイッチ手段SW9が閉じて、スイッチ手段SW5が開くと共に、制御信号WTDT によりトランジスタ7が導通状態になるので、レーザダイオード1は負帰還制御され、一定の駆動電流が流れる。一方、記録期間においては、制御信号WTGT によりスイッチ手段SW2が閉じるので基準電圧VREF は基準電圧VWRに等しくなり、制御信号HOLDによりスイッチ手段SW4及びスイッチ手段SW9が開き、スイッチ手段SW5が閉じるので、コンデンサ9に充電された制御電圧V’により設定される電流でレーザダイオードは駆動される。また、制御信号WTDT によりトランジスタ7及びトランジスタ8を接断自在に制御し、レーザダイオード1が出力するレーザ光を変調する。
【0009】
記録期間において、スイッチ手段SW4を開き、スイッチ手段SW5を閉じるので、誤差検出回路4の2つの入力端子に基準電圧VWRが入力され、誤差検出回路4は、電源電圧側に飽和しない一定の電圧V”を出力する。そのため記録期間から再生期間(自動光量制御期間)に移行した場合に、誤差検出器4の出力電圧V”とコンデンサ9に保持されていた駆動電流制御電圧Vの差が比較的少ないので、自動パワー制御に要する時間を短縮できる。
【0010】
図12は、特公平8−27956号公報に記載されるレーザダイオード駆動装置の他の従来例である。これは、誤差検出器4に抵抗Rs、Rf、Rs’、Rf’を接続し、コンデンサ9に充電されたホールド電圧Vを入力とするバッファ手段5の出力電圧Vを抵抗Rf’により誤差検出器4に帰還することによりホールド期間とサンプル期間での誤差検出器の出力電圧Vを定める方法である。
【0011】
再生期間(自動光量制御期間)において、誤差検出器4の出力電圧Vは、抵抗Rs、Rf、Rs’、Rf’の作用により、
Rs=Rs’、Rf=Rf’、Rf/Rs=Rf’/Rs’の条件において、以下の式で求められる。
【0012】
【数1】
Vs=(Rf/Rs)・(V−VREF )+V
記録期間において、スイッチ手段SW5が閉じるので、数1において
=VREF が成立し、誤差検出器4の出力電圧Vは、抵抗Rs、Rf、Rs’、Rf’の作用により、
Rs=Rs’、Rf=Rf’、Rf/Rs=Rf’/Rs’の条件において、ホールド電圧Vを入力とするバッファ手段5の出力電圧Vに等しくなる。そのため、ホールド期間から自動光量制御期間に移行する際に誤差検出器の出力電圧が、ホールド電圧Vと同一レベルの電圧から開始されるので、制御電圧Vが飽和することにより生じるレーザダイオードの異常発光を防ぐことができ、さらに自動光量制御に要する時間を短縮できる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図11に示す従来のレーザダイオード駆動装置の場合、制御信号保持手段のホールド期間中にスイッチ手段SW4を開き、スイッチ手段SW5を閉じることにより、誤差検出器4が出力する電圧V”は、誤差検出器を構成する演算増幅器に固有の性能である利得αと入力端子間のオフセット誤差電圧VOFF を用いて次式で表される。
【0014】
【数2】
”=VREF +α・VOFF
利得αは、通常10〜10であり、オフセット電圧VOFF は数百μV〜数mVの範囲でばらつくので、誤差検出器4の出力電圧V”は、スイッチ手段SW5を閉じた場合、電源電圧側もしくは接地電圧側に振り切れる可能性がある。そのため、誤差検出器4の出力電圧Vs”が電源電圧側に振り切れた場合には、ホールド期間から自動光量制御期間に移行した際にレーザダイオードに過大な電流が流れ、また誤差検出器4の出力電圧Vs”が接地電圧側に振り切れた場合には、ホールド期間から自動光量制御期間に移行した際にレーザダイオードが目標の光量に設定されるまでに多くの時間を必要とするという問題があった。
【0015】
また、図12に示す従来のレーザダイオード駆動装置の場合、自動光量制御動作時において、制御信号保持手段の出力電圧を抵抗Rf’により帰還する第1の負帰還ループの精度を向上するために抵抗値を大きくし、帰還ループのゲインを上げた場合、帰還ループが不安定になる。また、制御信号保持手段の出力電圧を抵抗Rf’により帰還する第1の負帰還ループが、レーザダイオード1及びホトダイオード2による光負帰還ループの中に含まれ、2重の負帰還ループを形成するために、位相安定性が劣化し、安定性を確保するための設計に多くの時間を必要とするという問題があった。
【0016】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、自動光量制御動作時に制御信号の保持手段の出力電圧を誤差検出器の入力側に負帰還することなく、変調動作から自動光量制御動作に移行する際に、レーザダイオードに過大な電流が流れるのを防止し、かつ自動光量制御動作に要する時間の短縮を図ったレーザダイオード駆動装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、レーザダイオードの発光量に対応したモニタ電圧を発生する第1の発生手段と、前記レーザダイオードの発光量の目標値に対応した1以上の基準電圧を発生する第2の発生手段と、第1及び第2の発生手段の出力を比較して制御電圧を発生する誤差検出手段と、該誤差検出手段の出力を制御信号として保持する保持手段と、該保持手段で保持された制御信号に基づいて前記レーザダイオードに駆動電流を供給すると共に当該駆動電流を入力変調データに基づいて変調する出力手段とを備え、前記レーザダイオードを強制点灯して前記基準電圧に対応した制御信号を前記保持手段に保持させる自動光量制御後に、保持した制御信号に基づいて前記出力手段により前記変調をするレーザダイオード駆動装置において、前記誤差検出手段の第1の入力端子と、これに接続される第1の発生手段の出力端との間に設けられた第1のスイッチ手段と、前記誤差検出手段の第2の入力端子と、これに接続される第2の発生手段の出力端との間に設けられた第2のスイッチ手段と、前記誤差検出手段の第1及び第2の入力端子のうち反転入力端子と、これに接続される前記誤差検出手段の出力端子との間に設けられた第3のスイッチ手段と、前記誤差検出手段の第1及び第2の入力端子のうち非反転入力端子と、これに接続される前記保持手段の制御信号の検出端との間に設けられた第4のスイッチ手段と、前記誤差検出手段の出力端子と、これに接続される前記保持手段の入力端との間及び前記第4のスイッチ手段との間に設けられた第5のスイッチ手段と、前記第1乃至第5のスイッチ手段を制御する制御手段とを設け、前記制御手段が、前記変調をする期間に、第1のスイッチ手段、第2のスイッチ手段及び第5のスイッチ手段を開き、前記第3のスイッチ手段及び第4のスイッチ手段を閉じることにより、前記誤差検出手段の出力を前記制御信号に略一致させると共に、前記自動光量制御の期間に、第1のスイッチ手段、第2のスイッチ手段及び第5のスイッチ手段を閉じ、前記第3のスイッチ手段及び第4のスイッチ手段を開くことを特徴とする。尚、前記保持手段の制御信号の検出端には、例えば、バッファ増幅器と、そのバッファ増幅器の入力端とグランド間に接続されるキャパシタとから構成される場合に、入力側の他にバッファ増幅器の出力側も含まれ、検出先はこれらのいずれでもよい。第1の発生手段は、好ましくは、レーザダイオードの出力光を検出して検出量に応じた電流を出力する光検出手段と、該光検出手段から出力される電流を電圧に変換する変換手段とからなるものである。
【0018】
上記構成のレーザダイオード駆動装置では、保持手段により保持された制御信号を用いてレーザダイオードの出力光、即ち駆動電流を変調する変調期間において、誤差検出手段の第1の入力端子(例えば、反転入力端子)と第1の発生手段段の出力端との間、誤差検出手段の第2の入力端子(非反転入力端子)と第2の発生手段の出力端との間を第1、第2のスイッチ手段及び第5のスイッチ手段を用いてそれぞれ遮断し、前記誤差検出手段の出力端子と反転入力端子との間を第3のスイッチ手段を用いて接続することで、前記誤差検出手段の構成をボルテージフォロワ構成にし、自動光量制御動作において、保持手段により保持された制御信号を第4のスイッチ手段を用い前記誤差検出手段の非反転入力端子に入力することにより、前記誤差検出手段の出力が前記駆動電流制御信号に略一致する。
【0019】
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレーザダイオード駆動装置において、前記誤差検出手段が、前記第の発生手段からの異なる複数の基準電圧に対応して複数の制御信号を発生し、前記保持手段が、前記複数の制御信号を保持する複数の保持手段であり、前記第4のスイッチ手段が、前記複数の保持手段の各検出端と前記誤差検出手段の非反転入力端子との間に接続される複数のスイッチ手段であり、前記複数の保持手段で保持された複数の制御信号のうち選択された制御信号に基づくレーザダイオードの駆動電流を変調する期間に、前記制御手段が、前記複数の第4のスイッチ手段のうち前記選択された制御信号に対応する前記第4のスイッチ手段を選択して閉じることを特徴とする。
【0020】
上記構成のレーザダイオード駆動装置では、複数の基準電圧の中から次の自動光量制御動作で選択される1つの基準電圧に対応する駆動電流制御信号を第4のスイッチ手段を用いて前記誤差検出手段の非反転入力端子に入力することにより、前記誤差検出手段の出力が前記駆動電流制御信号に略一致する。
【0021】
更に請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のレーザダイオード駆動装置において、前記保持手段により保持した制御信号によりレーザダイオードの駆動電流を変調する変調動作から自動光量制御動作に移行する際に、レーザダイオードを自動光量制御動作時と同じ光量で自動光量制御動作開始前から発光させる光量制御手段を設け、前記モニタ電圧と前記基準電圧とを略一致させることを特徴とする。
【0022】
上記構成のレーザダイオード駆動装置では、保持手段により保持された制御信号によりレーザダイオードの駆動電流を変調する期間から自動光量制御動作に移行する際に、光量制御手段によりレーザダイオードを自動光量制御動作時と同じ光量で自動光量制御動作開始前から発光させると、第1の発生手段の出力であるモニタ電圧と第2の発生手段の出力である基準電圧が略一致するので、誤差検出手段の出力が安定になる。
【0023】
また請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のレーザダイオード駆動装置において、前記保持手段が保持する制御信号の検出端と誤差検出手段の非反転入力端子との間に、保持手段により保持した制御信号としての制御電圧によりレーザダイオードの駆動電流を変調する期間に前記保持手段が保持する制御電圧に任意の比率を乗ずる乗算手段を設けたことを特徴とする。
【0024】
上記構成のレーザダイオード駆動装置では、レーザダイオードの駆動電流を変調する期間に保持手段により保持された制御信号に対して任意の比率を乗算手段により乗じた電圧を誤差検出手段の非反転入力端子に入力することにより、該誤差検出手段の出力が前記制御信号に前記任意の比率を乗じた電圧に略一致する。
【0025】
更に請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のレーザダイオード駆動装置において、前記保持手段が保持する制御信号の検出端と誤差検出手段の非反転入力端子との間に、保持手段により保持した制御信号としての制御電圧によりレーザダイオードの駆動電流を変調する期間に前記保持手段が保持する制御電圧にオフセット電圧を加算する加算手段を設けたことを特徴とする。
【0026】
上記構成のレーザダイオード駆動装置では、レーザダイオードの駆動電流を変調する期間に保持手段により保持された制御信号に加算手段によりオフセット電圧を加算した電圧を誤差検出手段の非反転入力端子に入力することにより、該誤差検出手段の出力が前記制御信号にオフセット電圧を加算した電圧に略一致する。
【0027】
また請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のレーザダイオード駆動装置において、前記保持手段が保持する制御信号の検出端と前記誤差検出手段の非反転入力端子との間に保持手段により保持した制御信号としての制御電圧によりレーザダイオードの駆動電流を変調する期間に前記保持手段の保持する制御電圧を電圧電流変換した電流に対して任意の比率を乗じ、生成した電流を電流電圧変換するバッファ手段を設けたことを特徴とする。
【0028】
上記構成のレーザダイオード駆動装置では、レーザダイオードの駆動電流を変調する期間に保持手段により保持された制御信号を電圧電流変換した電流に対して任意の比率を乗じた電流を電流電圧変換した電圧をバッファ手段により誤差検出手段の非反転入力端子に入力することにより、誤差検出手段の出力が制御信号を電圧電流変換した電流に対して任意の比率を乗じた電流を電流電圧変換した電圧に略一致する。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0030】
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るレーザダイオード駆動装置の構成が示されている。同図において、レーザダイオード駆動装置は、信号入力回路1−11と、レーザ駆動電流出力回路1−12と、バイアス電流出力回路1−13と、スイッチ手段1−5a乃至1−5eと、誤差検出器1−6と、制御信号保持手段1−10と、バッファ手段1−8と、基準電圧発生回路1−17とを備える。レーザダイオード1−1が出力するレーザ光をホトダイオード(PD)1−2で受光し、このホトダイオードPDに直列に接続された抵抗器1−16により受光電流を電圧に変換する。この変換により得られたモニタ信号Vと基準電圧発生回路1−17から発生された基準信号Vとを等しくすることで任意のレーザ光量に設定する自動光量制御動作と、前記自動光量制御動作で設定されたレーザ光量を基に信号入力端子1−3a乃至1−3dから入力される強度変調データ信号に応じて例えば、16段階に強度変調した駆動電流をレーザダイオード1−1に供給する強度変調動作とを行う。
【0031】
バイアス電流出力回路1−13は、レーザダイオードのしきい電流から定められるバイアス電流をレーザダイオードに定常的に供給するための電流源である。このバイアス電流はレーザダイオードの点灯速度を早くする働きがある。
【0032】
図9は、レーザ駆動電流出力回路1−12の内部構成例を示す回路図である。電流源トランジスタ9−1a乃至9−1dは、電流に重み付けをする場合には、[トランジスタ比]=[ゲート幅W]/[ゲート長L]がそれぞれ8:4:2:1となるように構成し、電流が流れない場合を含めて16段階の電流を流せるように構成する。駆動電流制御信号としての駆動電流制御電圧9−3は、図1の制御信号保持手段1−10の出力電圧Vに相当し、該駆動電流制御電圧9−3で制御され、トランジスタ9−1a乃至9−1dにより設定される電流は、信号入力回路1−11により出力される強度変調信号に応じて差動スイッチ回路9−2a乃至9−2dにより16段階に変調され、バイアス電流出力回路1−13により設定されるバイアス電流と電流加算され、レーザタイオード1−1を駆動する。
【0033】
図10は信号入力回路1−11の内部構成例を示す回路図である。信号入力回路1−11は、入力端子1−3a乃至1−3dから入力される強度変調信号と、入力端子1−4から入力されるパルス幅変調信号との間で論理積をとり、電流源トランジスタを開放もしくは閉成するための差動スイッチ信号を生成する等の機能を有する。図10において、入力信号IN1乃至IN4が図1の入力端子1−3a乃至1−3dから入力される信号にそれぞれ対応し、入力信号PWMが入力端子1−4から入力されるパルス幅変調信号に対応する。また、正転信号OUT1乃至OUT4は、図1のスイッチ信号群1−18に対応し、反転信号OUT1’乃至OUT4’は、図1のスイッチ信号群1−19に対応する。
【0034】
次に、スイッチ手段の切り替えにより選択される各動作モードについてそれぞれ説明する。なお、スイッチ手段1−5a乃至1−5eは、図示されていない制御装置が出力するスイッチ信号により、論理とタイミングがそれぞれ制御される。
【0035】
まず自動光量制御動作について説明する。
自動光量制御動作では、スイッチ手段1−5aとスイッチ手段1−5b、及びスイッチ手段1−5eを閉じ、スイッチ手段1−5cとスイッチ手段1−5dを開く選択をする。ホトダイオード1−2はレーザダイオード1−1が出力する光出力を受光して、それに準じた電流を出力する。この光電流を抵抗1−16により電流電圧変換したモニタ電圧Vをスイッチ手段1−5aを介して演算増幅器で等で構成される誤差検出器1−6の反転入力端子に入力する。
【0036】
一方、可変抵抗器等からなる基準電圧発生回路で発生した基準電圧Vはスイッチ手段1−5bを介して誤差検出器1−6の非反転入力端子に入力される。誤差検出器1−6は、モニタ電圧Vと基準電圧Vを比較し、その差に応じた電圧Vを出力し、スイッチ手段1−5eを介して、コンデンサ1−9を充電する。コンデンサ1−9に充電された電圧Vはバッファ手段1−7を介して、レーザ駆動電流出力回路1−12に入力され、電流源に流れる電流を制御する。例えば、バッファ手段1−7の出力電圧Vは、図9に示されるレーザ駆動電流出力回路の端子9−3に入力され、信号入力回路1−11により、スイッチ信号群1−18をすべてハイレベルにし、スイッチ信号群1−19をすべてローレベルにすることで、差動スイッチ手段9−2a乃至9−2dを介して、電流源9−1a乃至9−1dを流れる電流がすべてレーザダイオード1−1に流れるように制御する。
【0037】
バイアス電流出力回路1−13が出力する電流Iとレーザ駆動電流出力回路1−12が出力する電流Iを加算した電流によりレーザダイオード1−1は発光し、その出力光をホトダイオードにより受光し、負帰還することにより、レーザダイオード1−1の光量を制御することができる。また、目標とする光量は、基準電圧発生回路1−17が発生する基準電圧を調整するか、電流電圧変換回路を構成する可変抵抗器1−16の抵抗値を調整することにより調整できる。レーザダイオード1−1を流れる駆動電流が安定になったところで、スイッチ1−5eを開き、コンデンサ1−9にその時の駆動電流制御電圧Vを保持する。自動光量制御動作から変調動作に移行する場合には、スイッチ手段1−5a乃至1−5dが接断することにより生じる誤差検出器1−6の出力電圧変動の影響を防ぐために、スイッチ手段1−5eを先に開き、駆動電流制御電圧Vを保持することが望ましい。
【0038】
次に、変調動作について説明する。
変調動作は、コンデンサ1−9に保持された駆動電流制御電圧Vを用いて行われる。この駆動電流制御電圧Vはバッファ手段1−7を介してレーザ駆動電流出力回路1−12に入力され、強度変調信号1−3a乃至1−3dおよびパルス幅変調信号1−4の外部制御信号により、レーザダイオード1−1に流れる駆動電流を自在に変調することができる。例えば、図9に示す構成のレーザ駆動電流出力回路の場合、8:4:2:1に重み付けされた電流源9−1a乃至9−1dと、差動スイッチ手段9−2a乃至9−2dにより、16段階に変調した電流を端子1−14aから出力でき、出力された電流によってレーザダイオード1−1を駆動することができる。
【0039】
この変調動作を行う期間における誤差検出器1−6の動作について述べる。
誤差検出器1−6は、スイッチ手段1−5a、1−5b、1−5eが開かれ、スイッチ手段1−5c、1−5dが閉じることにより、コンデンサ1−9の保持電圧Vがバッアァ手段1−8及びスイッチ手段1−5dを介して非反転入力端子に入力され、保持電圧Vに略一致する電圧V’を出力する。従って、次に変調動作から自動光量制御動作に移行した場合に、誤差検出器1−6は、保持電圧Vに略一致する電圧V’から制御動作を開始することができるので、誤差検出器1−6の出力が電源電圧側に飽和することにより生じる過大な駆動電流を生じることなく、スムーズに動作モードの移行を行うことができ、自動光量制御に要する時間を短縮できる。ところで、本発明による図1の回路構成によれば、変調動作期間において、誤差検出器1−6の非反転入力端子、反転入力端子、及び出力端子はすべて駆動電流制御電圧Vに略一致した電圧となり、駆動電流制御電圧Vは自動光量制御動作期間に誤差検出器1−6の非反転入力端子に印加される基準電圧V、あるいは誤差検出器1−6の反転入力端子に印加されるモニタ電圧Vとは異なるので、変調動作期間から自動光量制御動作期間に移行した時に誤差検出器1−6の入力電圧が変動し、演算増幅器の出力が不安定になる可能性を有する。しかしながら、誤差検出器1−6は、レーザダイオードやホトダイオードを介した光−電流変換回路などによる位相遅れを補償するために、内部に数十pF〜数百pFの位相補償容量を内蔵するので、誤差検出器1−6の入力部の変動時間が10nS程度であるならば、誤差検出器1−6の出力にほとんど変動を生じない。
【0040】
ところで、自動光量制御動作に入る直前にレーザダイオードが消灯もしくは低いレベルで発光している場合について、図5を用いて説明する。図5において、電圧波形5−5は自動光量制御のタイミングを示す信号であり、ハイレベルとなる期間5−2で自動光量制御動作を行い、ローレベルとなる期間5−1及び5−3で変調動作を行う。図5に示すように自動光量制御動作を開始した直後は、ホトダイオード1−2及び抵抗器1−16から検出されるモニタ電圧Vが低いレベルからある時定数で立ち上がるので、誤差検出器1−6の非反転入力端子に入力される基準電圧Vが他方の反転入力端子に入力されるモニタ電圧Vよりも高くなり、誤差検出器1−6の出力電圧Vは目標となる駆動電流制御電圧Vよりも一旦高くなる。そのため自動光量制御動作の開始時において、レーザダイオードに過大な電流が流れる可能性がある。図6は上記課題を改善するための制御方法を説明するための波形図である。自動光量制御動作によりレーザダイオード1−6の光出力が安定となった後の変調動作において、変調動作において、変調動作から自動光量制御動作に移行する直前の期間6−4に、レーザダイオードを強度変調信号1−3a乃至1−3d及びパルス幅変調信号1−4を用いて、自動光量制御動作と同じ光量で発光させることにより、モニタ電圧Vと基準電圧Vとが、ほぼ等しくなる。例えば、自動光量制御期間において、レーザダイオードを最大光量となるように、レーザダイオード駆動電流出力回路に変調データ(強度変調信号やパルス幅変調信号)を信号入力回路を介して入力していた時には、自動光量制御期間の直前の変調期間の直前の所定期間について、レーザダイオードを最大光量となるように、同一条件で、信号入力回路を介してレーザダイオード駆動電流出力回路に変調データを入力する。ここで、スイッチ手段1−5cとスイッチ手段1−5dを開くと共に、スイッチ手段1−5aとスイッチ手段1−5bを同時に閉じれば、誤差検出器1−6の2つの入力端子は、駆動電流制御電圧Vから、略一致する基準電圧Vまたはモニタ電圧Vへとほぼ同じ電位で移行するので、誤差検出器1−6の出力電圧はより安定になる。
【0041】
また、バッファ手段1−8は、コンデンサ1−10に蓄積された駆動電流制御電圧Vをバッファリングする目的で備えられているが、必ずしも必要な回路ではない。しかしながら、スイッチ手段1−5dによりスイッチング時に発生する瞬時フィードスルー電圧、及びスイッチ手段1−5dのジャンクション・リーク電流もしくはサブスレッショルド電流により、駆動電流制御電圧Vが変動することを考慮すると、入力抵抗が高いMOSトランジスタで入力段が構成されたバッファ手段1−8を設けることが望ましい。
【0042】
次に図2に本発明の第2の実施の形態に係るレーザダイオード駆動装置の構成を示す。
【0043】
図2に示すレーザダイオード駆動装置は、レーザダイオード1−1を駆動するための複数のレーザ駆動電流出力回路1−12、1−13と該レーザ駆動電流出力回路1−12、1−13に駆動電流制御電圧を供給する制御信号保持手段1−101、1−102を有する。
【0044】
レーザ駆動電流出力回路1−13は、図1におけるバイアス電流出力回路に相当する。もしくは2つのレーザ駆動電流出力回路1−12、1−13が光ディスク駆動装置のように、レーザダイオード1−1の出力光として、再生光量と書き込み光量を必要とし、それぞれ異なる光出力を担当する場合がある。
【0045】
レーザ駆動電流出力回路1−12でレーザダイオード1−1に流す駆動電流を設定する第1の自動光量設定動作の場合、スイッチ手段1−5a、1−5b、1−5e1を閉じ、スイッチ手段1−5c、1−5d1、1−5d2、1−5e2を開くことにより、誤差検出器1−6の出力が制御信号保持手段1−101のコンデンサ1−91に充電されるように設定する。ホトダイオード1−2に接続される抵抗器1−16もしくは基準電圧Vを設定する抵抗器1−17の値を変化させ、レーザダイオード1−1の光出力が目標の光量になるように負帰還をかけて制御する。
【0046】
上記第1の自動光量制御においてレーザダイオード1−1から出力されるレーザ光が目標の出力に安定した時に、スイッチ手段1−5e1を開き、目標のレーザ光量が得られる駆動電流制御電圧VC1をコンデンサ1−91に保持する。
【0047】
レーザ駆動電流出力回路1−13で流す駆動電流を設定する第2の自動光量設定動作の場合、スイッチ手段1−5a、1−5b、1−5e2を閉じ、スイッチ手段1−5c、1−5d1、1−5d2、1−5e1を開くことにより、誤差検出器1−6の出力が制御信号保持手段1−102のコンデンサ1−92に充電されるように設定する。
【0048】
上記第1の自動光量制御動作と同様の操作により、第2の自動光量制御動作においてレーザダイオード1−1から出力されるレーザ光が目標の出力に安定した時に、スイッチ手段1−5e2を開き、目標のレーザ光量が得られる駆動電流制御電圧VC2を保持する。
【0049】
変調動作において、レーザ駆動電流出力回路1−12が出力する駆動電流IS1、もしくはレーザ駆動電流出力回路1−13が出力する駆動電流IS2のいずれか一方を選択してレーザダイオード1−1を駆動する場合と、両者の合成電流(IS1+IS2)でレーザダイオード1−1を駆動する場合がある。変調動作から自動光量制御動作への移行に関して、該自動光量制御動作がレーザ駆動電流出力回路1−12に対して行われる第1の自動光量制御動作の場合、変調動作時には、スイッチ手段1−5d1を閉じ、スイッチ手段1−5d2を開くことにより、コンデンサ1−91の保持電圧VC1をバッファ手段1−81及びスイッチ手段1−5d1を介して誤差検出器1−6の非反転入力端子に供給し、この誤差検出器1−6の出力を上記保持電圧VC1に略一致させる。この操作により、変調動作から第1の自動光量制御動作に移行した時に、誤差検出器1−6の出力は保持電圧VC1から開始される。
【0050】
次に変調動作から自動光量制御動作への移行に関して、該自動光量制御動作がレーザ駆動電流出力回路1−13に対して行われる第2の自動光量制御動作の場合、変調動作時には、スイッチ手段1−5d1を開き、スイッチ手段1−5d2を閉じることにより、コンデンサ1−92の保持電圧VC2をバッファ手段1−82及びスイッチ手段1−5d2を介して誤差検出器1−6の非反転入力端子に供給し、誤差検出器1−6の出力を上記保持電圧VC2に略一致させる。この操作により、変調動作から第2の自動光量制御動作に移行した時に、誤差検出器1−6の出力は電圧VC2から開始される。
第1の自動光量制御動作と第2の自動光量制御動作が変調期間を挟み交互に行われる場合、もしくは第1の自動光量制御動作と第2の光量制御動作が変調期間を挟み順不同で行われる場合において、第1もしくは第2の自動光量制御の前の変調期間にそれぞれに対応する第1もしくは第2の、制御信号保持手段を構成するコンデンサの保持電圧をスイッチ手段を介して誤差検出器1−6に入力することにより、変調動作から自動光量制御動作に移行した時に、誤差検出器1−6の出力が飽和することにより生じる過大な駆動電流を生じることなく、スムーズに動作モードの移行を行うことができ、それぞれの自動光量制御に要する時間を短縮できる。
【0051】
次に図3に本発明の第3の実施の形態に係るレーザダイオード駆動装置の構成を示す。本実施の形態ではバッファ手段1−8に関して、入力電圧であるコンデンサ1−9の保持電圧Vに任意の比率αを乗じた電圧を出力するように構成することにより、変調動作時において、ボルテージフォロワ構成となる誤差検出器1−6の出力が(α・V)に略一致する。図3の場合には、バッファ手段1−8の出力電圧を抵抗器を用いて分圧することにより入力電圧に比率αを掛け合わせている。そのため、変調動作から自動光量制御動作に移行した時に、レーザダイオード1−1には制御電圧(α・V)に対応した駆動電流Iが流れる。図9に示す構成のレーザ駆動電流出力回路の場合、0<α<1の条件のもとで、レーザダイオード1−1に流れる駆動電流Iは、自動光量制御動作で設定する最終駆動電流よりも小さくなるので、変調動作から自動光量制御動作に移行した際にレーザダイオード1−1に過大な駆動電流が流れることを防止できる。
【0052】
図7は、上記の動作を説明するための波形図である。誤差検出器1−6の出力電圧Vは、変調動作期間7−1または7−3において自動光量制御動作期間7−2での目標となる駆動電流制御電圧Vのα倍の電圧(α・V)になる。従って、自動光量制御動作期間7−2の開始時において、レーザダイオードに流れる駆動電流が、目標とする光量に対応する駆動電流よりも少ない電流で発光し始める。
【0053】
また、駆動電流制御電圧Vを変化させる方法として、バッファ手段1−8を構成する演算増幅器の差動入力段について、入力部のバランスを故意にずらすことによりオフセット電圧を生じさせる方法がある。これは、差動入力段の反転入力トランジスタと非反転入力トランジスタのサイズの比を変化させることにより実現できる。このオフセット電圧を駆動電流制御電圧Vに加算する方法に依っても、変調動作期間から自動光量調整期間に移行する際にレーザダイオード1−1の発光量を目標の発光量よりも少なくすることが可能であり、レーザダイオード1−1に過大な駆動電流が流れるのを防止することができる。
【0054】
次に図4は本発明の第4の実施の形態に係るレーザダイオード駆動装置におけるバッファ手段の構成例を示すもので、図1及び図2に示されるバッファ手段1−8もしくは1−81、1−82の具体的構成を示す。また図8は、その動作を説明するための波形図である。図4の回路をバッファ手段1−8もしくは1−81、1−82の代わりとして入力端子INをコンデンサのVc側端、出力端子OUTを誤差増幅器の非反転入力端子側スイッチに接続して、回路中に組み込むことにより、駆動電流制御電圧Vに対応してレーザダイオード1−1に流れる駆動電流に比例した電流Iを生じさせ、この電流Iに任意の比率αを乗じた電流(α・I)をさらに生じさせ、この電流(α・I)を電流電圧変換した電圧を出力端子OUTから取り出して、ボルテージフォロワ構成の誤差検出器1−6の非反転入力端子に印加することができる。変調動作から自動光量制御動作に移行した時にレーザダイオード1−1に流れる駆動電流Iは、0<α<1の条件のもとで、自動光量制御動作で設定する最終駆動電流よりも小さくなるので、変調動作から自動光量制御動作に移行した際に、レーザダイオード1−1に過大な駆動電流が流れることを防止できる。図4に示す回路は、上記の比率αを乗ずる操作を行うための簡便な回路である。入力端子INより、駆動電流制御電圧Vが入力された時、トランジスタ4−2にはそのサイズW2/L2に応じた電流Iが流れる。この電流Iはゲートとソースが共通接続されたトランジスタ4−1により電流電圧変換され、該トランジスタ4−1のゲート・ソース共通端子とゲートが接続されたトランジスタ4−3により電圧電流変換される。ここで、トランジスタ4−3のトランジスタ比を、トランジスタ4−1のトランジスタ比(W1/L1)のα倍に設定すれば、トランジスタ4−3に流れる電流は、(α・I)となる。この電流(α・I)をトランジスタ4−2と等しいトランジスタ比(W2/L2)を持つトランジスタ4−4により電流電圧変換して得られる電圧は、駆動電流制御電圧Vに対応してレーザダイオード1−1に流れる駆動電流Iのα倍の駆動電流(α・I)をレーザダイオード1−1に流す。
【0055】
尚、バッファ手段1−8もしくは1−81、1−82は図4に示した構成に限らないが、ボルテージフォロワ構成のバッファ回路より図4の構成をとった方が望ましい。
【0056】
以上説明した実施の形態では、いずれもバッファ手段1−8(1−81,1−82)等の入力(制御信号の検出先)は、バッファ手段1−7(1−71,1−72)等の入力側に接続されていたが、バッファ手段1−7(1−71,1−72)等の出力側に接続してもよい。また、いずれの実施の形態でも、誤差検出器1−6の反転入力端子にモニタ電圧、非反転入力端子に基準電圧をそれぞれ入力していたが、制御信号の変化に対するレーザダイオードの駆動電流の増減の変化が逆、即ちレーザダイオード駆動出力回路(例えば、FET9−1)の極性が逆に構成される場合には、これらの実施の形態とは逆に誤差検出器1−6の反転入力端子に基準電圧、非反転入力端子にモニタ電圧をそれぞれ入力することになる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、変調動作において用いられる駆動電流制御電圧をボルテージ・フォロワ構成にした誤差検出手段に供給するように構成したので、変調動作から自動光量制御動作に移行した時にレーザダイオードに過大な駆動電流が流れることを防止し、自動光量制御に要する時間を短縮することができる。
【0058】
また、請求項2に記載の発明によれば、複数の保持手段を有し、複数の自動光量制御動作を行うレーザダイオード駆動装置において、次の自動光量制御動作で選択される保持手段に保持された駆動電流制御電圧をボルテージ・フォロワ構成にした誤差検出手段に供給するように構成したので、変調動作から自動光量制御動作に移行した時にレーザダイオードに過大な駆動電流が流れることを防止し、自動光量制御に要する時間を短縮することができる。
【0059】
更に請求項3に記載の発明によれば、変調動作から自動光量制御動作に移行する直前に、レーザダイオードを同一の強度変調信号等の変調データを用いて、自動光量制御動作と同じ光量で発光させることにより、モニタ電圧と基準電圧とをほぼ等しくできるので、自動光量制御動作を開始した際に、誤差検出手段の2つの入力端子の電圧がほぼ同じ電圧で移行するので、誤差検出手段の出力電圧を安定にできる。
【0060】
また、請求項4、請求項5に記載の発明によれば、保持された駆動電流制御電圧に対し任意の比率を乗ずるか、またはオフセット電圧を加算した電圧をボルテージ・フォロワ構成にした誤差検出手段に供給するように構成したので、変調動作から自動光量制御動作に移行した時にレーザダイオードに過大な駆動電流が流れることを防止することができる。
【0061】
更に請求項6に記載の発明によれば、ホールドされた駆動電流制御電圧から求められる駆動電流に対し任意の比率を乗じて、電流−電圧変換した電圧をボルテージ・フォロワ構成にした誤差検出手段に供給するように構成したので、変調動作から自動光量制御動作に移行した時にレーザダイオードに過大な駆動電流が流れることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るレーザダイオード駆動装置の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るレーザダイオード駆動装置の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るレーザダイオード駆動装置の構成を示すブロック図。
【図4】図1または図2に示すレーザダイオード駆動装置を構成するバッファ手段の回路構成を示す回路図。
【図5】従来のレーザダイオード駆動装置の制御方法を説明するための波形図。
【図6】本発明によるレーザダイオード駆動装置の制御方法を説明するための波形図。
【図7】本発明によるレーザダイオード駆動装置の動作を説明するための波形図。
【図8】本発明によるレーザダイオード駆動装置の動作を説明するための波形図。
【図9】本発明によるレーザダイオード駆動装置を構成するレーザダイオード駆動電流出力回路の回路構成例を示す概略構成図。
【図10】本発明によるレーザダイオード駆動装置を構成する信号入力回路の回路構成例を示す概略構成図。
【図11】従来のレーザダイオード駆動装置の構成図。
【図12】従来のレーザダイオード駆動装置の構成図。
【符号の説明】
1−1 レーザダイオード
1−2 ホトダイオード
1−3a〜−3d,−4 外部信号入力端子
1−5a〜5e スイッチ手段
1−6 誤差検出器
1−7,−8 バッファ手段
1−9 コンデンサ
1−10 制御信号保持手段
1−11 信号入力回路
1−12 レーザ駆動電流出力回路
1−13 バイアス電流出力回路
1−14a,−14b 電流出力端子
1−15 モニタ信号入力端子
1−16,−17 抵抗器
1−20 レーザダイオード駆動装置

Claims (6)

  1. レーザダイオードの発光量に対応したモニタ電圧を発生する第1の発生手段と、前記レーザダイオードの発光量の目標値に対応した1以上の基準電圧を発生する第2の発生手段と、第1及び第2の発生手段の出力を比較して制御電圧を発生する誤差検出手段と、該誤差検出手段の出力を制御信号として保持する保持手段と、該保持手段で保持された制御信号に基づいて前記レーザダイオードに駆動電流を供給すると共に当該駆動電流を入力変調データに基づいて変調する出力手段とを備え、前記レーザダイオードを強制点灯して前記基準電圧に対応した制御信号を前記保持手段に保持させる自動光量制御後に、保持した制御信号に基づいて前記出力手段により前記変調をするレーザダイオード駆動装置において、
    前記誤差検出手段の第1の入力端子と、これに接続される第1の発生手段の出力端との間に設けられた第1のスイッチ手段と、
    前記誤差検出手段の第2の入力端子と、これに接続される第2の発生手段の出力端との間に設けられた第2のスイッチ手段と、
    前記誤差検出手段の第1及び第2の入力端子のうち反転入力端子と、これに接続される前記誤差検出手段の出力端子との間に設けられた第3のスイッチ手段と、
    前記誤差検出手段の第1及び第2の入力端子のうち非反転入力端子と、これに接続される前記保持手段の制御信号の検出端との間に設けられた第4のスイッチ手段と、
    前記誤差検出手段の出力端子と、これに接続される前記保持手段の入力端との間及び前記第4のスイッチ手段との間に設けられた第5のスイッチ手段と、
    前記第1乃至第5のスイッチ手段を制御する制御手段とを設け、
    前記制御手段が、前記変調をする期間に、第1のスイッチ手段、第2のスイッチ手段及び第5のスイッチ手段を開き、前記第3のスイッチ手段及び第4のスイッチ手段を閉じることにより、前記誤差検出手段の出力を前記制御信号に略一致させると共に、前記自動光量制御の期間に、第1のスイッチ手段、第2のスイッチ手段及び第5のスイッチ手段を閉じ、前記第3のスイッチ手段及び第4のスイッチ手段を開くことを特徴とするレーザダイオード駆動装置。
  2. 請求項1に記載のレーザダイオード駆動装置において、
    前記誤差検出手段が、前記第の発生手段からの異なる複数の基準電圧に対応して複数の制御信号を発生し、前記保持手段が、前記複数の制御信号を保持する複数の保持手段であり、前記第4のスイッチ手段が、前記複数の保持手段の各検出端と前記誤差検出手段の非反転入力端子との間に接続される複数のスイッチ手段であり、前記複数の保持手段で保持された複数の制御信号のうち選択された制御信号に基づくレーザダイオードの駆動電流を変調する期間に、前記制御手段が、前記複数の第4のスイッチ手段のうち前記選択された制御信号に対応する前記第4のスイッチ手段を選択して閉じることを特徴とするレーザダイオード駆動装置。
  3. 請求項1に記載のレーザダイオード駆動装置において、
    前記保持手段により保持した制御信号によりレーザダイオードの駆動電流を変調する変調動作から自動光量制御動作に移行する際に、レーザダイオードを自動光量制御動作時と同じ光量で自動光量制御動作開始前から発光させる光量制御手段を設け、前記モニタ電圧と前記基準電圧とを略一致させることを特徴とするレーザダイオード駆動装置。
  4. 請求項1に記載のレーザダイオード駆動装置において、
    前記保持手段が保持する制御信号の検出端と誤差検出手段の非反転入力端子との間に、保持手段により保持した制御信号としての制御電圧によりレーザダイオードの駆動電流を変調する期間に前記保持手段が保持する制御電圧に任意の比率を乗ずる乗算手段を設けたことを特徴とするレーザダイオード駆動装置。
  5. 請求項1に記載のレーザダイオード駆動装置において、
    前記保持手段が保持する制御信号の検出端と誤差検出手段の非反転入力端子との間に、保持手段により保持した制御信号としての制御電圧によりレーザダイオードの駆動電流を変調する期間に前記保持手段が保持する制御電圧にオフセット電圧を加算する加算手段を設けたことを特徴とするレーザダイオード駆動装置。
  6. 請求項1に記載のレーザダイオード駆動装置において、前記保持手段が保持する制御信号の検出端と前記誤差検出手段の非反転入力端子との間に保持手段により保持した制御信号としての制御電圧によりレーザダイオードの駆動電流を変調する期間に前記保持手段の保持する制御電圧を電圧電流変換した電流に対して任意の比率を乗じ、生成した電流を電流電圧変換するバッファ手段を設けたことを特徴とするレーザダイオード駆動装置。
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