JP3632219B2 - 傾斜組成摺動部材 - Google Patents

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Description

【0001】
発明の属する技術分野
この発明は,固体潤滑剤と化学吸着促進分散材とを潤滑条件の変化に対応させて傾斜組成とした傾斜組成摺動部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,セラミックスを摺動部材として実用化されているものがある。また,窒化ケイ素Si3 4 中に窒化硼素BN,SiC等の固体潤滑を分散させて摩擦係数を低減するものは,例えば,特開昭59−30769号公報に開示されている。
【0003】
また、特開昭63−53316号公報には、摺動部材及びその製造方法が開示されている。該摺動部材は、非酸化物セラミック焼結体を基材とし、接触面の一部が固体潤滑剤によって形成されている。非酸化物セラミック焼結体は、SiC炭化ホウ素或いはSiから選択される一種を含有しており、固体潤滑剤は炭素或いは黒煙から選択される一種を含有している。
【0004】
また,特開平2−18369号公報には,摺動部材が開示されている。該摺動部材は,セラミックス母材をなす互いに焼結したセラミックス頸粒間を連続気孔に,固体潤滑剤を充填したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,複合摺動部材は,セラミックスを主に耐摩耗性材料として機能させており,摩擦係数μの低下を意図するものではなく,あるいは摩擦係数μを大幅に低下させることを意図したものではない。また,SiにAl2 3 ,Y2 3 等の添加剤を加えるものでは,十分に摩擦係数μを低減することができない。また,BN等の固体潤滑をSi3 4 中に含有させるものでは,強度低下が著しく,ある程度の強度を要求されるエンジン部品には使用することができない。
【0006】
ところで、窒化ケイ素のセラミックスについては、低い摩擦係数を持つものが望まれている。一般に、Si中に、炭化ケイ素、窒化ホウ素或いは酸化物の粒子を分散させた場合には、結合界面での反応性に乏しく、材料自体の強度が低下する。また、窒化ホウ素を複合した材料では高温中その部分が酸化され結晶構造が変化し、摩擦係数が上昇することがある。上記公報に開示されているように、焼結助剤として、Fe等の金属酸化物を添加したものでは、該添加量が少なく、また低摩擦の特性を得ることができない。また、固体潤滑剤を分散させたタイプのセラミックスについては、境界潤滑域で低摩擦の効果はあるが、境界潤滑域と流体潤滑域との中間の混合潤滑域では低摩擦の効果は発揮されないものである。
【0007】
そこで、本出願人は、化学吸着促進剤としてFe酸化物をSiセラミックスに分散させて低摩擦効果を達成した低摩擦セラミックスを開発し、特願平4−353916号として先に出願した。しかしながら、セラミックスに化学吸着促進剤を分散させたものは、混合潤滑域で摩擦低減効果があるが、固体間接触が定常的となる境界潤滑域で効果が期待できないものである。
【0008】
また、SiとFeの酸化物との複合では、焼成時に還元反応が起こり、FeO,Fe,Feの形で混合段階で添加しても、焼成後には、Fe−Si系の化合物に変化する。このような化合物も潤滑油との吸着性に優れるが、更に一層吸着性を高め、低摩擦化するためには、酸化物の状態で残すことが望ましいものである。
【0009】
この発明の目的は、上記の課題を解決することであり、固体間の摺動面において、Si等セラミックスを母相とし、該母相中に固体潤滑剤と化学吸着促進剤との分散状態をコントロールし、セラミックス中に固体潤滑剤を分散させることで境界潤滑域での低摩擦化を確保すると共に、セラミックス中に化学吸着促進剤を分散させることで混合潤滑域での低摩擦化を確保し、境界潤滑域と混合潤滑域との両潤滑域での低摩擦化を達成し、摺動面全体にわたって低摩擦化を達成した傾斜組成摺動部材を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、セラミックスを基材とし、摺動面における潤滑条件の変化に起因する固体間の接触の頻度に対応して、摺動面の面積における固体潤滑剤の専有面積と化学吸着を促進するFe化合物の専有面積とが傾斜状に制御されて変化しており、前記潤滑条件は境界潤滑域、流体潤滑域、及び境界潤滑と流体潤滑の両者を有する混合潤滑域のいずれかの潤滑域であり、前記境界潤滑域では前記固体潤滑剤の専有面積が大きくなっており、前記混合潤滑域では前記境界潤滑域から前記流体潤滑域へ向けて前記固体潤滑剤の専有面積が前記Fe化合物の専有面積より漸次小さくなっていることを特徴とする傾斜組成摺動部材に関する。
【0011】
また,この傾斜組成摺動部材において,前記固体潤滑剤がC−Ca−P−O,Mo−S−Ca−P−O,Mo−S及びB−Nのいずれか一種以上から構成されているものである。
【0012】
また,この傾斜組成摺動部材は,前記固体潤滑剤が,基材との間に拡散したAl,Yを介して前記基材と結合しているものである。
【0013】
また、この傾斜組成摺動部材については、前記固体間の接触はシリンダを構成するシリンダライナと前記シリンダ内で往復動するピストンのピストンリング溝に嵌入したピストンリングとの接触であり、前記摺動面は前記シリンダライナの壁面に対応しているものである。
【0014】
この発明による傾斜組成摺動部材は,摺動面における潤滑条件の変化に起因する固体間接触の頻度に対応して,固体潤滑剤の専有面積と化学吸着を促進するFe化合物の専有面積とが傾斜状に制御されて変化しているので,固体潤滑剤による境界潤滑域での摩擦低減と化学吸着促進剤による混合潤滑域での摩擦低減とを活かして境界潤滑域と混合潤滑域とにわたって摩擦係数を低減することができる。例えば,ピストンが往復運動するシリンダライナのように,流体潤滑域,混合潤滑域及び境界潤滑域の各条件を辿る摺動部材については,摺動面において,各潤滑モードに合わせて固体潤滑剤及び化学吸着促進剤の各々の分散量が傾斜組成となるように構成することができ,摺動面の摩擦係数を低減できる。
【0015】
発明の実施の形態
以下,図面を参照して,この発明による傾斜組成摺動部材の実施例を説明する。この傾斜組成摺動部材は,摺動面における潤滑条件の変化に起因する固体間接触の頻度に対応して固体潤滑剤の専有面積と,化学吸着促進剤即ち化学吸着を促進するFe化合物の専有面積とが長さ方向に傾斜状にコントロールされて変化しているものである。図1に示すように,この傾斜組成摺動部材については,摺動の折り返し端となる速度vが零になる点からx=5mmまでは固体潤滑剤が多くなるようにコントロールし,x=5mmから15mmまでは固体潤滑剤と化学吸着促進剤とを混合して分散されるようにコントロールされている。この傾斜組成摺動部材については,前記固体潤滑剤がC−Ca−P−O,Mo−S−Ca−P−O,Mo−S及びB−Nのいずれか一種以上から構成されており,例えば,グラファイトG(C)−Ca−P,BN,或いはMoS2 である。また,化学吸着促進剤としては,Fe3 4 である。
【0016】
この傾斜組成摺動部材は、次のようにして製造できる。この傾斜組成摺動部材として、ストロークが60mmの往復動試験機用のテストピースを作製する。この傾斜組成摺動部材の一番端(シリンダライナではピストン上死点となる点に相当する)即ち速度vが0となる点をx=0とし、x=0〜x=5mmの範囲では、Si;93、Y;5、Al;5の組成になるように配合して混合物を作製する。また、x=5〜x=15mmの範囲では、Si;80、Y;5、Al;3、Fe;12の組成になるように配合して混合物を作製する。これらの混合物を金型によって成形して中間成形体を作製した後、これらの中間成形体をCIPによって密度を高めて成形体を作製した。次に、これらの成形体を、ガス圧炉に入れて1850℃で3時間にわたって焼結せしめ、10×5×80mmの角棒状のSi焼結体を作製した。言い換えれば、この製造工程で作製したSi焼結体は、x=0〜x=5mmの範囲では化学吸着促進剤を含んでいない焼結体領域であり、x=5〜x=15mmの範囲では化学吸着促進剤としてFeを含んだ焼結体領域である。
【0017】
次に、この傾斜組成摺動部材を作製するため、上記の工程で得たSi焼結体に対して、レーザ加工機を使用してx=0〜x=5mmの範囲にはcm当たり100個のφ200μmのミクロポアを加工し、これらのミクロポアに固体潤滑剤としてG(グラファイト)−Ca−P或いはMoSを充填してテストピースを作製した。
【0018】
ここで、Si焼結体のミクロポアへの固体潤滑剤の充填方法としては、次のようにして行った。まず、固体潤滑剤として、Ca(POを表面にコーティングした平均粒径1μm程度のMoS及びグラファイト(G)粉末を作製した。別の試験において、Ca(POは、G或いはMoSの耐酸化性を向上させると共に、Siとの反応性の改良に効果があることを確認している。そこで、これらの固体潤滑剤の粉末をSi焼結体のプレートのミクロポアを有する表面に覆い被せ、Siピンによって雰囲気温度を300℃として擦り込んで、Si焼結体の表面に固体潤滑剤を充填した。
【0019】
この発明による傾斜組成摺動部材の一実施例を作製するため、上記の工程で作製した基体となるSi焼結体のプレート摺動面のうち、例えば、0<x<5の範囲には、1.25個/mmの密度でミクロポアを形成し、5<x<10の範囲には、0.75個/mmの密度でミクロポアを形成し、更に10<x<15の範囲には、0.3個/mmの密度でミクロポアを形成した。上記と同様の方法によって、Si焼結体のプレート摺動面に形成したミクロポアに固体潤滑剤を充填した。
【0020】
図1はこの発明による傾斜組成摺動部材の摺動面に対する摩擦係数,固体間接触頻度及び固体潤滑剤と化学吸着促進剤との分散割合を示すグラフである。図1において,図1の(ニ)は,この傾斜組成摺動部材の摺動面を示しており,x=0からx=15までの固体潤滑剤1とFe3 4 との充填状態であり,×印の符号1は固体潤滑剤を示し,○印の符号2は化学吸着促進剤としてのFe3 4 を示し,符号3はSi3 4 焼結体を示している。図1の(イ)は,Si3 4 焼結体の摺動面に対するピンの移動速度vに対する摩擦係数μを示しており,摺動条件として領域Aが境界潤滑域,領域Bが混合潤滑域,及び領域Cが流体潤滑域を示している。従って,シリンダを構成するシリンダライナを往復運動するピストンに対応させた場合には,x=0はv=0に対応し,ピストン上死点の位置に対応する。また,ストロークを60mmとすれば,x=30mmの地点でvMAX となる。図1の(ロ)は,Si3 4 焼結体の摺動面に対する固体間接触頻度を示している。図1の(ハ)は,Si3 4 焼結体の摺動面におけるG−Ca−Pの固体潤滑剤1とFe3 4 の化学吸着促進剤2との分散割合(個/mm2 示している。
【0021】
この傾斜組成摺動部材を従来品と比較するため、比較品を、化学吸着促進剤を含んでいないSi焼結体のプレート摺動面に全面にわたってミクロポアを形成し、これらのミクロポアに固体潤滑剤を上記と同様の方法で充填して作製した。
【0022】
この傾斜組成摺動部材は、上記のように作製したものであり、Si焼結体のプレート部材に対する相手材としてSi焼結体から作製した球面半径SR18のピンを用い、プレート部材に対してピンを摺動させて摺動試験を行った。この時、ポリオールエステルを基油とした合成オイルを潤滑油として用い、温度は150℃であり、ピンの移動速度vを2.5m/sとした。その結果を、図2に示す。
【0023】
図2はこの発明による傾斜組成摺動部材と従来品とについてパラメータPに対する摩擦係数を示すグラフである。図2において、縦軸には摩擦係数μをとり、横軸にはパラメータPをとった。パラメータPは、log(η×V/F)であり、Fは荷重、Vは速度、及びηは潤滑油の粘度を示す。ここで、パラメータPの単位は〔×10− 6 ・(m/S)・(m/S)/kgf〕である。図2から分かるように、この発明による傾斜組成摺動部材(図2では本発明品として示す)は、摺動面の全領域にわたって摩擦係数μが0.2以下に低減されており、従来品に比較して、摩擦係数μが大幅に低減されていることが分かる。
【0024】
次に、この発明による傾斜組成摺動部材の別の実施例を説明する。この実施例による傾斜組成摺動部材は、上記実施例の傾斜組成摺動部材において、固体潤滑剤の部分にAl,Yが拡散しており、セラミックスの基材と結合しているものである。この傾斜組成摺動部材を作製するには、所望量のグラファイト粉末(G)をCa(PO、HPO及びHOから成る溶媒中に混入させ、懸濁液を作製した。該懸濁液に、Fe−Si化合物が分散したSi焼結体のプレートを浸漬し、該懸濁液を前記プレートの表面に存在するミクロポアの内部へ注入即ち充填した後に、該プレートを150℃で乾燥させた。HPOはSiの粒界部分と反応し、粒界相成分であるAl,Yが充填成分に拡散する結果、付着力が発生するようになる。このようにして作製した傾斜組成摺動部材を、上記と同様な摺動試験を行った。この摺動試験は、温度150℃で、トータル時間で500時間行った。摺動試験の結果、この傾斜組成摺動部材については、充填部は安定しており、Si焼結体のミクロポアの内部にホールドされていることが確認できた。
【0025】
この傾斜組成摺動部材は、上記のように構成することによって摺動面に対する摩擦係数を大幅に低減できるので、例えば、シリンダを構成するシリンダライナを作製するのに適している。この傾斜組成摺動部材によってシリンダライナを作製した場合には、固体間の接触は、シリンダを構成するシリンダライナとシリンダ内で往復動するピストンのピストンリング溝に嵌入したピストンリングとの接触に相当し、摺動面はシリンダライナの壁面に対応していることになる。また、Si焼結体として、ストロークが60mmであるとすると、60mmがピストン上死点から下死点までの長さに相当することになる。
【0026】
この発明による傾斜組成摺動部材について、基体としてSi焼結体を用いたが、基体はZrOを用いて作製することもできる。
【0027】
【発明の効果】
この発明による傾斜組成摺動部材は、上記のように構成されており、次のような効果を有する。即ち、この傾斜組成摺動部材は、摺動面における潤滑条件の変化に起因する固体間の接触の頻度に対応して、摺動面の面積における固体潤滑剤の専有面積と化学吸着を促進するFe化合物の専有面積とが傾斜状に制御されて変化しており、境界潤滑域では固体潤滑剤の専有面積を大きくし、混合潤滑域では境界潤滑域側から流体潤滑域側へ固体潤滑剤の専有面積を漸次低減すると共に、Fe等の化学吸着促進剤を充填することによって、境界潤滑域と混合潤滑域の全領域で摩擦係数を低減できる。従って、この傾斜組成摺動部材によってシリンダライナ等の摺動部材を作製すると、摩擦係数を低減できる極めて好ましい摺動部材を作製することができる。
【0028】
また、この傾斜組成摺動部材は、前記固体潤滑剤の部分にAl,Yが拡散させると、Si焼結体のミクロポア内へ充填される固体潤滑剤が安定してミクロポアの内部にホールドされるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による傾斜組成摺動部材の摺動面に対する摩擦係数、固体間接触頻度及び固体潤滑剤と化学吸着促進剤との分散割合を示すグラフである。
【図2】この発明による傾斜組成摺動部材と従来品とについてパラメータPに対する摩擦係数を示すグラフである。
【符号の説明】
1 固体潤滑剤
2 化学吸着促進剤
3 Si焼結体
A 境界潤滑域
B 混合潤滑域
C 流体潤滑域

Claims (4)

  1. セラミックスを基材とし、摺動面における潤滑条件の変化に起因する固体間の接触の頻度に対応して、摺動面の面積における固体潤滑剤の専有面積と化学吸着を促進するFe化合物の専有面積とが傾斜状に制御されて変化しており、前記潤滑条件は境界潤滑域、流体潤滑域、及び境界潤滑と流体潤滑の両者を有する混合潤滑域のいずれかの潤滑域であり、前記境界潤滑域では前記固体潤滑剤の専有面積が大きくなっており、前記混合潤滑域では前記境界潤滑域から前記流体潤滑域へ向けて前記固体潤滑剤の専有面積が前記Fe化合物の専有面積より漸次小さくなっていることを特徴とする傾斜組成摺動部材。
  2. 前記固体潤滑剤がC−Ca−P−O,Mo−S−Ca−P−O,Mo−S及びB−Nのいずれか一種以上から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の傾斜組成摺動部材。
  3. 前記固体潤滑剤が、基材との間に拡散したAl,Yを介して前記基材と結合していることを特徴とする請求項1又は2に記載の傾斜組成摺動部材。
  4. 前記固体間の接触はシリンダを構成するシリンダライナと前記シリンダ内で往復動するピストンのピストンリング溝に嵌入したピストンリングとの接触であり、前記摺動面は前記シリンダライナの壁面に対応していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の傾斜組成摺動部材。
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