JP3632006B2 - チョッパ折装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機に用いて好適の、チョッパ折装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷機において、次々に搬送されてくる用紙に折り目をつけるための装置として、チョッパ折装置が用いられている。例えば図8に示すように、チョッパ折装置は、主にストッパ2とチョッパブレード3と折り込みローラ6とをそなえて構成されている。チョッパブレード3はチョッパアーム3aの先端に装備されており、チョッパアーム3aはチョッパ駆動機構4により揺動駆動されるようになっている。図8では、チョッパ駆動機構4のうち揺動軸4aのみを記載している。
【0003】
用紙(折帳)1は、搬送ベルト5などの搬送手段により図8の(b)に示す矢印の方向からチョッパ折装置に送られてくる。搬送されてきた用紙1が、ストッパ2の位置に達する直前にチョッパブレード3が降り、用紙1はそれに伴い下方へ押し込まれる。その様子を図8の(a)に示している。下方へ押し込まれた用紙1は、折り込みローラ6の2本のローラ間に送り込まれ、折り込みローラ6によって、搬送されてきた方向と平行に折り目を付けられて、折り込みローラ6の下方に配設された羽根車(図示略)を経て、次の工程[排紙コンベア(図示略)]へ排出される。
【0004】
チョッパ折装置では、以上の動作で、次々に送られてくる用紙1を搬送方向に対して平行に折るという処理を連続して行なっている。しかしながら、この処理の結果得られる用紙1の状態には、折ずれなどにより正しく折られていないものが発生する。つまり、折り目の方向が正しく保たれない場合や、折り目の方向は正しいが用紙1の中央で折られていない場合がある。
【0005】
これは、搬送されてくる用紙1の動きに対してチョッパブレード3が降りるタイミング、言い換えれば用紙1がどの位置に来た時に折られ始めるかというタイミング(以下、折りタイミングと呼ぶ)に起因していることが、経験的にわかっている。
つまり、印刷機には、給紙部,インフィード部,印刷装置部,ドライヤ部,クーリング部,ウェブパス部,折機部といった各部が、メインシャフトで同期駆動されるシャフト駆動式のものや、メインシャフトを備えずに上記各部が独立して駆動されるシャフトレス機等があり、いずれも、折りタイミングは、印刷部における印刷タイミングと同期して、主調整される。
【0006】
このような印刷機では、用紙1は搬送ベルト5等によって搬送されるが、この搬送時に搬送速度が速まると用紙1と搬送ベルト5等との間の滑りが大きくなる。この滑りの発生によって、搬送速度が大きくなるほど、印刷部で処理された用紙1は本来のタイミングよりも遅れて折機に到達することになる。このため、折りタイミングを印刷部における印刷タイミングと同期して行なうと、折りタイミングが早過ぎることになってしまう。
【0007】
そこで、折りタイミングを印刷タイミングと同期した基準タイミングよりも遅らせることが必要になるが、このとき、折りタイミングを基準タイミングに対して適切に遅らせなければ、折りタイミングが適正タイミングよりも早すぎたり遅過ぎたりしてしまう。
そして、例えば、チョッパブレード3が降りるタイミングが早すぎて用紙1がストッパ2に当たっていない状態で大きく折られると、折りずれが発生しやすい。また、用紙1がストッパ2に当たってもストッパ2に当たる時間が短すぎると、用紙の姿勢が安定せずやはり折りずれが発生しやすい。逆に、チョッパブレード3の降りるタイミングが遅すぎると、用紙1がチョッパブレード3によって充分に減速されないままストッパ2に当たるため、折りずれが発生しやすく、用紙1の中央部等に傷や破れも生じやすい。また、チョッパブレード3の降りるタイミングが遅すぎて用紙1がストッパ2に押し付けられた状態で折られた場合も、折りずれや破れや傷つきなどの不良が発生しやすい。
【0008】
したがって、用紙1がストッパ2に当たる直前で、チョッパブレード3により用紙1を適用だけ折り込むことにより用紙1を適当に減速させた上でストッパ2に当てるようにすれば、用紙1の折りずれの発生や傷や破れの発生を防止できる。
このため、チョッパ折装置の運転においては、前記の適正な折りタイミング、即ち、用紙1がチョッパブレード3で所定量折られた状態でストッパに当たるようにタイミング調整して、不良の発生を防ぐようにしたい。
【0009】
これについて、従来は、装置の操作者が目視により折りタイミングの監視を行ない、折りタイミングのずれが認められた場合は、チョッパブレード3の降りるタイミングや搬送ベルト5の状態などを変更して、前記の適正な折りタイミングを保つよう調整していた。
しかし、適正な折りタイミングは微妙なタイミングであり、また折りタイミングは、用紙1の材質、印刷されているインキの種類や量、用紙1が搬送されてくる状態、温度や湿度などの多岐にわたる条件で変わってくるため、上述のように適正な折りタイミングを保つための調整作業は、大変難しく、高度の熟練を必要とし、装置の運転に常に熟練者が必要であった。
【0010】
また、目視で監視しているため、折りタイミングのずれが認められた時には、すでにかなりのずれが生じている場合が多く、さらに前記で説明したとおり、ずれを修正する調整作業が難しいため、実際にずれが発生してから適正な折りタイミングに戻すまでにかなりの時間を要していた。この結果、熟練者が作業を行なっても不良品の発生の増加や生産性の低下を招いていた。
【0011】
そこで、例えば、特開平3−272971号公報には、チョッパの揺動軸の回転角を検出する回転角度検出手段と、搬送されてくる用紙の端縁を検出するセンサとを設け、センサで用紙が検出された時点の回転角度検出手段で検出される揺動軸の角度が、予め設定した基準値になるように、差動機構を用いて、チョッパブレードの降りるタイミングあるいは搬送ベルトの搬送タイミングを自動的に変更する装置が提案されている。
【0012】
しかし、この装置で、折りタイミング調整のために用いている揺動軸の角度の基準値は、運転の条件によって変更する必要があり、その値を決定するには、やはり熟練を要し容易ではない。
これに鑑み、特開2000−344418号公報には、高度な熟練を必要とせずに効率よく良質な折帳の処理を行なうために次のような技術が提案されている。
【0013】
この技術では、チョッパ折装置において、用紙が通過すると反応するセンサをストッパの直前(先端センサ)とストッパから用紙長さよりも僅かに大きい距離だけ離れた位置(後端センサ)とに設けるとともに、チョッパブレードの移動タイミングを検出するブレードタイミングセンサを設けて、各センサからの検出信号の波形やそのタイミングによって、折りタイミングが適正か否かを判定し、これに基づいて折りタイミング調整を行なうようにしている。これによって、折りタイミングの調整を容易にかつ迅速に行なうことができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のセンサからの検出情報に基づいて折りタイミングを調整する技術は、フィードバック制御のため、マシン速度(印刷機の速度)が定常状態の場合には折りタイミングを適正に調整できるが、マシン速度を変化させている場合(加速時や減速時)には、折りタイミングを適正に調整できないおそれがある。
【0015】
例えば、図9はマシン速度を加速する場合の加減速信号,マシン速度,チョッパタイミングの判定,実際のチョッパタイミングの関係を示す模式的なタイムチャートであり、定常運転時に適正にフィードバック制御がなされるものとする。図9に示すように、定常運転(又は停止状態)から時点tで加速指令信号(加速オン)が出力されると、マシン速度は上昇していく。すると、搬送経路を移送される用紙の滑りが大きくなって、用紙は印刷タイミングに応じたタイミングよりもより遅れて折機に到達することになる。このため、その直後の時点tで処理される用紙については、適正なチョッパタイミングよりも早いと判定されることになる。そこで、次の時点tで処理される用紙についてはチョッパタイミングが遅らせられることになるが、このようにチョッパタイミングを遅らせたとしても、次に処理される用紙はさらに速度を増しているため、用紙の遅れも増大し、チョッパタイミングはやはり適正なタイミングよりも早くなってしまう。
【0016】
このようにして、マシン速度の加速中はチョッパタイミングが常時早すぎることになり、折り処理を適正に行なえないといった事態が発生しうる。このチョッパタイミングが早すぎるという状況は、マシン速度の加速信号がオフになって(時点t)マシン速度が一定になった後の周期(時点t)で処理される用紙の情報に基づく折り処理(時点t)で適正な処理がなされるまで続くことになる。
【0017】
一方、マシンの減速中においては、チョッパタイミングが適正タイミングよりも遅くなるといった状況で、やはり不具合となりうる。
もちろん、上記のようなチョッパタイミングのずれが僅かであれば、フィードバック制御自体を精度よく行なえば折り処理は適正な範囲内とすることができる。しかし、マシン加速度や減速度が大きい場合には、フィードバック制御自体中を精度よく行なうだけでは、折り処理を適正な範囲内とすることは困難であり、何らかの対策を施すことが必要になる。
【0018】
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、マシン速度の変更時にも折りタイミングを適正に調整することができるようにした、チョッパ折装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目標を達成するため、本発明のチョッパ折装置は、搬送されてくる用紙をストッパで止め、チョッパブレードにより折り込むチョッパ折装置において、該チョッパブレードの作動タイミングを調整するタイミング調整手段と、該チョッパブレードの作動タイミングが適正か否かを判定する判定手段と、該判定手段により該チョッパブレードの作動タイミングが適正でないと判定された場合に該作動タイミングが適正になるように該タイミング調整手段を制御する制御手段とをそなえ、該制御手段は、該用紙の搬送速度の加減速時には、定速時に比べて所定量だけオフセットしたタイミングに該チョッパブレードの作動タイミングを制御することを特徴としている(請求項1)。
【0020】
該判定手段は、該チョッパブレードの作動タイミングが早過ぎるか遅過ぎるか適正範囲内かを判定し、該制御手段は、該判定手段により該チョッパブレードの作動タイミングが早過ぎると判定されたら、該作動タイミングを予め設定された量だけ遅らせ、該判定手段により該チョッパブレードの作動タイミングが遅過ぎると判定されたら、該作動タイミングを予め設定された量だけ早めるようにフィードバック制御するとともに、該用紙の搬送速度の加速時には、上記フィードバック制御に係る量に加えて該作動タイミングを予め設定されたオフセット量だけ遅らせ、該用紙の搬送速度の減速時には、上記フィードバック制御に係る量に加えて該作動タイミングを予め設定されたオフセット量だけ早めることが好ましい(請求項2)。
【0021】
さらに、該用紙の搬送速度を検出する速度検出手段をそなえ、該制御手段は、該オフセットの量を該速度検出手段により検出された速度に応じて設定することが好ましい(請求項3)。
また、該用紙の搬送速度の加減速を検出する加減速検出手段をそなえ、該制御手段は、該オフセットの量を該加減速検出手段により検出された加減速量に応じて設定することが好ましい(請求項4)。
【0022】
また、該用紙の紙種及び/又は画線率の情報を入力する情報入力手段をそなえ、
該制御手段は、該オフセットの量を、該情報入力手段を通じて入力された紙種及び/又は画線率に応じて設定することが好ましい(請求項5)。
この場合、該チョッパブレードの作動タイミングの制御結果に基づいて、該用紙の搬送速度,加減速,該用紙の紙種,画線率に応じた該作動タイミングの最適値を学習する学習手段をそなえ、該制御手段は、学習済みの作動タイミング制御については、予め得られた該最適値から該オフセット量をプリセットして制御を行なうことが好ましい(請求項6)。
【0023】
また、該ストッパの直前に配置されて該位置における該用紙の通過を検出する下流センサと、該下流センサよりも該用紙長さ程度搬送方向上流側に配置されて該位置における該用紙の通過を検出する上流センサとをそなえ、該判定手段は、上記の上流センサ及び下流センサからの情報に基づいて該チョッパブレードの作動タイミングについての上記判定を行なうことが好ましい(請求項7)。
【0024】
上記の上流センサ及び下流センサは該用紙の幅方向に広い検出面を有していることが好ましい(請求項8)。
また、該チョッパブレードにより折り込まれた直後の該用紙の状態を検出する処理後状態検出手段をそなえ、該判定手段は、該処理後状態検出手段により検出された該用紙の状態に基づいて該チョッパブレードの作動タイミングについての上記判定を行なうことが好ましい(請求項9)。
【0025】
さらに、該処理後状態検出手段は、該チョッパブレードの下方に設けられ折り込まれた該用紙の両端部の通過をそれぞれ検出する通過センサをそなえ、該判定手段は、該通過センサの検出タイミングに基づいて該チョッパブレードの作動タイミングについての上記判定を行なうことが好ましい(請求項10)。
もう一つの本発明のチョッパ折装置は、搬送されてくる用紙をストッパで止め、チョッパブレードにより折り込むチョッパ折装置において、該チョッパブレードの作動タイミングを調整するタイミング調整手段と、該チョッパブレードの下方に設けられ折り込まれた該用紙の両端部(折り込み線に沿った方向の一端部側と他端部側との両端部)の通過をそれぞれ検出する通過センサと、該通過センサで検出された該用紙の両端部の通過情報に基づいて、該チョッパブレードにより折り込まれた直後の該用紙の状態を検出する処理後状態検出手段と、該処理後状態検出手段により検出された該用紙の状態に基づいて該チョッパブレードの作動タイミングが適正か否かを判定する判定手段と、該判定手段により該チョッパブレードの作動タイミングが適正でないと判定された場合に該作動タイミングが適正になるように該タイミング調整手段を制御する制御手段とをそなえていることを特徴としている(請求項11)。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の第1実施形態について図面に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の第1実施形態に係るチョッパ折装置を示すもので、図1はその制御系の構成を示す構成図、図2はそのハード構成を示す要部斜視図、図3はそのチョッパブレードの作動タイミングの判定手法を説明するタイムチャート、図4はそのチョッパブレードの作動タイミングの制御を説明するタイムチャート、図5はそのチョッパブレードの作動タイミングの制御を説明するフローチャートである。
【0027】
本実施形態に係るチョッパ折装置は、図2に示すように、搬送されてきた用紙(折帳とされるもの)1を受けて停止させるチョッパストッパ(以下、単にストッパという)2と、ストッパ2で停止される用紙1を折り込むチョッパブレード3とをそなえている。用紙1は複数(ここでは4本)の搬送ベルト5によってチョッパテーブル7上に搬送されるようになっており、チョッパブレード3はチョッパテーブル7の上部に配設され、チョッパテーブル7のストッパ2近傍部分に穿設されたスリット7aに上方から進入して用紙1をスリット7a内に押し込んで折り込むようになっている。
【0028】
なお、チョッパブレード3がチョッパアーム3aの先端に装備され、揺動軸4aを有するチョッパ駆動機構4により、チョッパアーム3aが揺動駆動されて、チョッパアーム3aに固設されたチョッパブレード3の先端がスリット7a内に進入するようになっているのは従来と同様である。
下方へ押し込まれた用紙1は、折り込みローラ6の2本のローラ間に送り込まれ、折り込みローラ6によって、搬送されてきた方向と平行に折り目を付けられて、折り込みローラ6の下方に配設された羽根車(図6参照)9を経て、次の工程[排紙コンベア(図示略)]へ排出される。
【0029】
また、チョッパ駆動機構4には、チョッパアーム3aの揺動タイミング、即ち、チョッパブレード3先端のスリット7a内への進入タイミング(折りタイミングまたはチョッパタイミング)を調整するタイミング調整モータ(タイミング調整手段)8が付設されている。
このようなタイミング調整モータ8を通じて、チョッパブレード3の作動タイミング(折りタイミング)を制御するために、本チョッパ折装置には、図1に示すように、上流センサ11a,11b及び下流センサ12a,12bと、これらの上,下流センサ11a,11b,12a,12bからの情報に基づいてタイミング調整モータ8を制御する制御手段(制御回路)20が設けられている。
【0030】
なお、上流センサ11a,11b及び下流センサ12a,12bは、例えば投受光型の通過検出センサであって、用紙が通過しているときと通過していないときとで異なる信号を発するようになっている(ここでは、用紙1が通過した場合だけオン信号を発するものとする)。下流センサ12a,12bはストッパ2の直前に設けられ、上流センサ11a,11bはストッパ2よりも用紙1の長さ分程度離隔して設けられている。また、各センサ11a,11b,12a,12bは、マシン(印刷機)の幅方向(操作側,駆動側)にそれぞれ対をなして設けられるとともに、幅広い検出面を有したタイプのものが設置され、送られてくる用紙1の幅が変わっても、各センサ11a,11b,12a,12bを位置変更することなく確実に用紙1の通過を検出できるようになっている。
【0031】
制御回路20には、上,下流センサ11a,11b,12a,12bからの検出信号に基づいて実際に行なわれた折りタイミングを検出するタイミング検出器21と、このタイミング検出器21で検出された情報から折りタイミングが早すぎるか遅すぎるか適正範囲内か[従って、折りタイミングを調整すべき方向(早めるか遅らせるか)]を判定する判定手段(調整方向判定回路)22と、折りタイミングの調整量を設定する調整量設定手段(調整量演算回路)23とがそなえられている。
【0032】
調整方向判定回路22では、例えば図3に示すような上,下流センサ11a,11b,12a,12bからの信号特性に応じて、判定を行なうようになっている。つまり、上流センサ11a,11bで用紙1の通過を検出した後に、下流センサ12a,12bでは用紙1の通過を検出しなかったり、下流センサ12a,12bの検出時間が所定時間以下であったりした場合(図3中、左側)には、折りタイミングが早すぎる場合であり、折りタイミングを遅らせるべきであると判定する。また、上流センサ11a,11bで用紙1の通過を検出した後に下流センサ12a,12bで所定時間範囲だけ用紙1の通過を検出した場合(図3中、左右方向中央)には、折りタイミングが適正であると判定する。さらに、上流センサ11a,11bで用紙1の通過を検出した後に下流センサ12a,12bで所定時間範囲を超えて用紙1の通過を検出した場合や、上流センサ11a,11bや下流センサ12a,12bで複数回にわたって用紙1の通過を検出した場合(図3中、右側)には、折りタイミングが遅すぎる場合であり、折りタイミングを早めるべきであると判定する。
【0033】
調整方向判定回路22及び調整量演算回路23には、入力手段(例えば、キーボード)33を通じて入力された用紙1の紙種,画線率情報と、速度センサ31で検出されたマシン速度の情報と、加減速度センサ32で検出された(或いは、該速度センサの検出値を時間微分することで得られた)マシンの加減速度の情報とが、入力されるようになっている。
【0034】
これにより、調整方向判定回路22では、用紙1の紙種,画線率,マシン速度,マシン加減速度に応じて、折りタイミングが早すぎるか遅すぎるか適正範囲内かを判定するようになっている。具体的には、調整方向判定回路22では、用紙1の紙種,画線率に応じて、例えば用紙1の坪量が大きいほど、また、画線率が低いほど、用紙1が滑り易くなり、折りタイミングがズレ易くなるため、適正範囲を変更したり、マシン速度,マシン加減速度に応じて、速度が速いほど、また、加減速度が大きいほど、折りタイミングがズレ易くなるため、適正範囲を変更したりして、上記判定を行なうようになっている。
【0035】
また、調整量演算回路23では、調整方向判定回路22により折りタイミングが早すぎるか遅すぎるか判定された場合に、用紙1の紙種,画線率,マシン速度,マシン加減速度に応じて折りタイミングの調整量を設定するようになっている。具体的には、調整量演算回路23では、折りタイミングが早すぎると判定されたら所定の調整量Δtだけ折りタイミングを遅らせ、折りタイミングが遅すぎると判定されたら所定の調整量Δtだけ折りタイミングを早めるが、この場合の調整量Δtを用紙1の紙種,画線率,マシン速度に応じて可変にしている。
【0036】
また、調整量演算回路23では、マシン加減速時には、上記のフィードバック制御量(調整量)Δtに対して所定のオフセット量Δtosを加算して、この加算値(=Δt+Δtos)に応じて折りタイミングを調整するようになっている。例えばマシン加速時には、用紙1の到達タイミングが遅れる傾向になるので、折りタイミングを遅らせる側にオフセット量Δtosを設定し、マシン減速時には、用紙1の到達タイミングが早まる傾向になるので、折りタイミングを早める側にオフセット量Δtosを設定して、折りタイミングの調整を行なう。
【0037】
この場合、加減速度値が大きいほど折りタイミングのずれは大きくなるので、マシン速度の加減速度が大きいほどオフセット量Δtosを大きな値に設定することが好ましい。また、用紙1の坪量が大きいほど速度変化に伴う折りタイミングの変化量が大きくなる傾向があるので、用紙1の坪量が大きいほどオフセット量Δtosを大きな値に設定することが好ましい。さらに、マシン速度自体によっても折りタイミングの変化量が異なる傾向があるので、マシン速度に応じてオフセット量Δtosを設定することも好ましい。
【0038】
なお、上記のような調整量Δt及びオフセット量Δtosは、実機テストによって、用紙1の紙種,画線率,マシン速度,マシン加減速度に応じて予め設定しておけばよい。
あるいは、各マシン速度における適正タイミング値と、マシン加速度,チョッパタイミング調整速度,制御間隔などに基づいて、Δtosの推定値を算出することも可能である。
【0039】
制御回路20では、このように、調整方向判定回路22により用紙1の紙種,画線率,マシン速度,マシン加減速度を加味して判定された調整方向(折りタイミングを早めるか遅らせるか)に基づいて、調整量演算回路23により用紙1の紙種,画線率,マシン速度,マシン加減速度を参照して設定された調整量Δtと、調整量演算回路23によりマシン加減速度及び用紙1の紙種,画線率,マシン速度等から設定されたオフセット量Δtosとの加算値(=Δt+Δtos)に応じてタイミング調整モータ8を制御するようになっている。
【0040】
本発明の第1実施形態としてのチョッパ折装置は、上述のように構成されているので、例えば図5のフローチャートに示すように、折りタイミングの制御が行なわれる。
つまり、調整量演算回路23では、マシン加速中か否かを判定し(ステップS10)、マシン加速中ならばチョッパブレードの作動タイミング(折りタイミング)の目標値を所定量(オフセット量Δtos)だけ遅らせる(ステップS20)。マシン加速中でなければ、マシン減速中か否かを判定し(ステップS12)、マシン減速中ならばチョッパブレードの作動タイミング(折りタイミング)の目標値を所定量(オフセット量Δtos)だけ早める(ステップS22)。
【0041】
なお、マシン加速中か否か及びマシン減速中か否かは加速指令信号や減速指令信号に基づいて判定できるが、マシン速度の検出値又は演算値から判定してもよい。また、オフセット量Δtosは、上述のように、マシン加減速度及び用紙1の紙種,画線率,マシン速度等から設定されるものとする。マシンが加速中でも減速中でもなければ(定速運転中)、オフセット量Δtosはセットしない(オフセット量Δtosを0とする)。
【0042】
また、調整方向判定回路22では、上,下流センサ11a,11b,12a,12bからの信号特性に応じて、チョッパブレードの作動タイミング(折りタイミング)が適正であるか早すぎるか遅すぎるかを判定する(ステップS30,32)。折りタイミングが適正なら、作動タイミングの目標値を維持する(ステップS40)。つまり、マシン加減速中なら、ステップS20,22で設定されたもの(オフセットされたもの)に作動タイミングの目標値を維持し、マシン定速運転中なら前回のままに作動タイミングの目標値を維持する。
【0043】
一方、折りタイミングが遅すぎれば、作動タイミングの目標値を所定量だけ早める(ステップS42)。つまり、マシン加減速中なら、ステップS20,22で設定されたもの(オフセットされたもの)を所定量だけ早めるように作動タイミングの目標値を設定し、マシン定速運転中なら前回の作動タイミングの目標値を所定量だけ早める。
【0044】
また、折りタイミングが早すぎれば、作動タイミングの目標値を所定量だけ遅らせる(ステップS44)。つまり、マシン加減速中なら、ステップS20,22で設定されたもの(オフセットされたもの)を所定量だけ遅らせるように作動タイミングの目標値を設定し、マシン定速運転中なら前回の作動タイミングの目標値を所定量だけ遅らせる。
【0045】
このようにして設定された作動タイミングの目標値に基づいて、タイミング調整モータ8を制御して、チョッパブレード3の作動タイミングを調整する。
このようにして、本チョッパ折装置によれば、用紙の搬送速度(ライン速度)の加減速時には、定速時に比べて所定量だけオフセットしたタイミングにチョッパブレード3の作動タイミングを制御するので、ライン速度の定速時だけでなく加減速時にも、チョッパブレード3の作動タイミングを適正なものに制御することが可能になる。
【0046】
例えば、図4は本チョッパ折装置においてマシン速度を加速する場合の加減速信号,マシン速度,チョッパタイミングの判定,オフセット量,実際のチョッパタイミングの関係を示す模式的なタイムチャートであり、定常運転時に適正にフィードバック制御がなされるものとする。また、図4中の時点t〜tは図9のものと対応している。
【0047】
図4に示すように、定常運転(又は停止状態)から時点tで加速指令信号(加速オン)が出力されると、この加速指令中(加速中)は、オフセット量だけチョッパタイミングが遅らせられるため、マシン速度の上昇に応じて増大する用紙1の滑りに対応するようにして、図4に実線で示すように、常に略適正なチョッパタイミングでチョッパブレード3が作動することになり、従来のようにチョッパタイミングが適正値から大きくずれる(破線参照)ようなことはない。勿論、このオフセット量で処理できないずれはフィードバックによって抑制されるので、より適正なチョッパタイミングが達成されるようになる。
【0048】
また、図示しないが、減速指令信号が出力されると、この減速指令中(減速中)は、オフセット量だけチョッパタイミングが早められるため、マシン速度の低下に応じて現象する用紙1の滑りに対応するようにして、常に略適正なチョッパタイミングでチョッパブレード3が作動することになる。
特に、この実施形態では、マシン加減速度のみならず用紙1の紙種,画線率,マシン速度等からオフセット量Δtosを設定するので、極めて適正なタイミングでチョッパ折りが行なわれる。
【0049】
また、フィードバック補正量Δtについても、用紙1の紙種,画線率,マシン速度,マシン加減速度等を加味して設定することで、より精度のよいフィードバック制御を行なうことができる。
なお、オフセット量Δtosやフィードバック補正量Δtは、予め実機テストにて用紙1の紙種(材質を含む),画線率,マシン速度,マシン加減速度等に応じて決めておくことが好ましいが、さまざまな種類のデータを実機テストすることは負担であるため、例えば、マシン速度とタイミングとの間に関数を生成して、種々のマシン速度に対して対応できるようにするなど工夫することもできる。
【0050】
さらに、予め実機テストにて用紙1の紙種,画線率,マシン速度,マシン加減速度等に応じて決めたオフセット量Δtosやフィードバック補正量Δtに対して、その後の実機の制御結果を反映させるいわゆる学習制御を付加してもよい。つまり、実機の制御結果、加減速時にフィードバック補正量Δtが遅れ側か進み側に常に発生すれば、オフセット量Δtosが適正でないといえるので、この条件下のオフセット量Δtosをフィードバック補正量Δtのデータ等に応じて変更すればよい。
【0051】
さらに、チョッパタイミングは、上記のパラメータ以外に、印刷されているインキの種類や量,用紙1が搬送されてくる環境状態(例えば温度や湿度)などのパラメータの影響も受けるため、オフセット量Δtosやフィードバック補正量Δtを決める際に、これらのパラメータ、即ち、印刷されているインキの種類や量,用紙1が搬送されてくる環境状態(例えば温度や湿度)などを考慮してもよい。
【0052】
次に、本発明の第2実施形態について図面に基づいて説明する。
図6,図7は本発明の第2実施形態に係るチョッパ折装置を示すもので、図6はそのハード構成及び制御系の構成を示す図、図7はそのチョッパブレードの作動タイミングの判定手法を説明するタイムチャートである。
本実施形態に係るチョッパ折装置は、図6(b)に示すように、チョッパブレードにより折り込まれた直後の用紙の状態(処理後状態)を検出する処理後状態検出手段としてのタイミング検出器21´と、このタイミング検出器21´で検出された情報から折りタイミングが早すぎるか遅すぎるか適正範囲内か[従って、折りタイミングを調整すべき方向(早めるか遅らせるか)]を判定する判定手段(調整方向判定回路)22´とが第1実施形態のものと異なっている。
【0053】
つまり、本実施形態では、図6(a)に示すように、折り込みローラ6の2本のローラの下方に水平に送受信センサ13a,13bが設置されており、用紙(折帳)1が折り込みローラ6から落下するときの姿勢(処理後状態)で、判定手段(調整方向判定回路)22´が、折りタイミングが早すぎるか遅すぎるか適正範囲内か[従って、折りタイミングを調整すべき方向(早めるか遅らせるか)]を判定するようになっている。なお、図6(a)に示す符号9は羽根車である。
【0054】
即ち、折りタイミングが遅いと、図6(b)の左側に示すように、用紙(折帳)1が搬送されてきた先端側が後端側よりも遅れて落下する傾向にあるため、送受信センサ13a,13bが図7の左側に示すような特性で反応すれば、折りタイミングが遅いと判定できる。逆に、折りタイミングが早いと、図6(b)の左側に示すように、用紙(折帳)1が搬送されてきた後端側が先端側よりも遅れて落下する傾向にあるため、送受信センサ13a,13bが図7の右側に示すような特性で反応すれば、折りタイミングが早いと判定できる。また、図6(b)の左右中央に示すように、用紙(折帳)1が略水平に落下し、送受信センサ13a,13bが図7の左右中央に示すような特性で反応すれば、折りタイミングが適正と判定できる。
【0055】
そこで、折り込まれた用紙(折帳)1の両端部、即ち、折り込み線に沿った方向の一端部側と他端部側との両端部の落下時の通過タイミングに基づいて、折りタイミングを判定するようになっている。
他の部分は、第1実施形態のものと同様であるので、説明を簡略にするが、本実施形態でも、調整量演算回路23では、マシン加減速時には、上記のフィードバック制御量(調整量)Δtに対して所定のオフセット量Δtosを加算して、この加算値(=Δt+Δtos)に応じて折りタイミングを調整するようになっている。例えばマシン加速時には、用紙1の到達タイミングが遅れる傾向になるので、折りタイミングを遅らせる側にオフセット量Δtosを設定し、マシン減速時には、用紙1の到達タイミングが早まる傾向になるので、折りタイミングを早める側にオフセット量Δtosを設定して、折りタイミングの調整を行なう。
【0056】
本実施形態のチョッパ折装置は、上述のように構成されるので、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、本実施形態の判定手段(調整方向判定回路)22´では、用紙(折帳)1が折り込みローラ6から落下するときの姿勢で、折りタイミングが早すぎるか遅すぎるか適正範囲内かを判定するので、より精度の高い判定を期待できるので、その分だけフィードバック制御の精度を高められ、マシン速度の加減速度があまり高くなければ、上記のオフセット量を付加がなくても、満足できる精度で、加減速時を含めた折りタイミングを調整できるものと期待できる。
【0057】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、第2実施形態の処理後状態検出手段は、画像として用紙の状態を検出するものでもよい。
また、各実施形態の一部のみを適用したり、各実施形態の一部を適宜組み合わせたりしてもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のチョッパ折装置によれば、制御手段が、用紙の搬送速度(ライン速度)の加減速時に、定速時に比べて所定量だけオフセットしたタイミングにチョッパブレードの作動タイミングを制御するので、ライン速度の定速時だけでなく加減速時にも、チョッパブレードの作動タイミングを適正なものに制御することが可能になる(請求項1)。
【0059】
また、該判定手段で、該チョッパブレードの作動タイミングが早過ぎるか遅過ぎるか適正範囲内かを判定し、該制御手段で、該判定手段により該チョッパブレードの作動タイミングが早過ぎると判定されたら該作動タイミングを予め設定された量だけ遅らせ、該判定手段により該チョッパブレードの作動タイミングが遅過ぎると判定されたら該作動タイミングを予め設定された量だけ早めるようにフィードバック制御するとともに、該用紙の搬送速度の加速時には、上記フィードバック制御に係る量に加えて該作動タイミングを予め設定されたオフセット量だけ早め、該用紙の搬送速度の減速時には、上記フィードバック制御に係る量に加えて該作動タイミングを予め設定されたオフセット量だけ遅らせることにより、加減速時におけるチョッパブレードの作動タイミングを容易に適正なものに制御することができる(請求項2)。
【0060】
さらに、該制御手段が、速度検出手段により検出された用紙の搬送速度や、加減速検出手段により検出された用紙の搬送加減速や、情報入力手段を通じて入力された該用紙の紙種及び/又は画線率の情報に応じて、該オフセットの量を設定すれば、チョッパブレードの作動タイミングをより精度よく制御することができる(請求項3,4,5)。
【0061】
また、チョッパブレードの作動タイミングの制御結果に基づいて、該用紙の搬送速度,加減速,該用紙の紙種,画線率に応じた該作動タイミングの最適値を学習する学習手段をそなえ、該制御手段は、学習済みの作動タイミング制御については、予め得られた該最適値から該オフセット量をプリセットして制御を行なえば、容易に且つ適正にチョッパブレードの作動タイミングを制御することができる(請求項6)。
【0062】
また、該ストッパの直前に配置されて該位置における該用紙の通過を検出する下流センサと、該下流センサよりも該用紙長さ程度搬送方向上流側に配置されて該位置における該用紙の通過を検出する上流センサとをそなえ、該判定手段は、上記の上流センサ及び下流センサからの情報に基づいて該チョッパブレードの作動タイミングについての上記判定を行なうようにすれば、該チョッパブレードの作動タイミングの判定を適正に行なうことができる(請求項7)。
【0063】
この場合、上流センサ及び下流センサは該用紙の幅方向に広い検出面を有していれば、種々のサイズの用紙に対応することができる(請求項8)。
また、該チョッパブレードにより折り込まれた直後の該用紙の状態を検出する処理後状態検出手段をそなえ、該判定手段は、該処理後状態検出手段により検出された該用紙の状態に基づいて該チョッパブレードの作動タイミングについての上記判定を行なうようにすれば、実際の折り処理後の用紙状況に基づいて該チョッパブレードの作動タイミングの判定を適正に行なうことができ、チョッパブレードの作動タイミングを高精度に制御することが可能になる(請求項9)。
【0064】
さらに、該処理後状態検出手段は、該チョッパブレードの下方に設けられ折り込まれた該用紙の両端部の通過をそれぞれ検出する通過センサをそなえ、該判定手段は、該通過センサの検出タイミングに基づいて該チョッパブレードの作動タイミングについての判定を行なうようにすれば、該チョッパブレードの作動タイミングの判定を適正に行なうことができる(請求項10)。
【0065】
もう一つの本発明のチョッパ折装置によれば、チョッパブレードの下方に設けられた通過センサにより、チョッパブレードによって折り込まれた用紙の両端部の通過をそれぞれ検出し、この検出された用紙の両端部の通過情報に基づいて、該チョッパブレードにより折り込まれた直後の用紙の状態を検出し、検出された該用紙の状態に基づいて該チョッパブレードの作動タイミングが適正か否かを判定して、作動タイミングが適正でないと判定された場合に該作動タイミングが適正になるようにタイミング調整手段を制御するので、実際の折り処理後の用紙状況に基づいて該チョッパブレードの作動タイミングの判定を適正に行なうことができ、チョッパブレードの作動タイミングを高精度に制御することが可能になる。このため、フィードバック制御自体の精度を向上させることが可能になり、ライン速度の定速時だけでなく加減速時にも、チョッパブレードの作動タイミングを適正なものに制御することが可能になる(請求項11)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるチョッパ折装置の制御系の構成を示す構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかるチョッパ折装置のハード構成を示す要部斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかるチョッパ折装置におけるチョッパブレードの作動タイミングの判定手法を説明するタイムチャートである。
【図4】本発明の第1実施形態にかかるチョッパ折装置におけるチョッパブレードの作動タイミングの制御を説明するタイムチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態にかかるチョッパ折装置におけるチョッパブレードの作動タイミングの制御を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態にかかるチョッパ折装置を示す図であって、(a)はそのハード構成を示す要部斜視図、(b)はその制御系の構成を示す構成図である。
【図7】本発明の第2実施形態にかかるチョッパ折装置におけるチョッパブレードの作動タイミングの判定手法を説明するタイムチャートである。
【図8】従来のチョッパ折装置のハード構成を示す要部斜視図である。
【図9】従来のチョッパ折装置の課題を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
1 用紙(折帳)
2 チョッパストッパ(ストッパ)
3 チョッパブレード
4 チョッパ駆動機構
4a 揺動軸
5 搬送ベルト
6 折り込みローラ
7 チョッパテーブル
7a スリット
8 タイミング調整モータ(タイミング調整手段)
9 羽根車
11a,11b 上流センサ(送受信センサ)
12a,12b 下流センサ(送受信センサ)
13a,13b 送受信センサ
21 タイミング検出器
21´ 処理後状態検出手段(タイミング検出器)
22,22´ 判定手段(調整方向判定回路)
23 調整量設定手段(調整量演算回路)
31 速度センサ
32 加減速度センサ
33 入力手段

Claims (11)

  1. 搬送されてくる用紙をストッパで止め、チョッパブレードにより折り込むチョッパ折装置において、
    該チョッパブレードの作動タイミングを調整するタイミング調整手段と、
    該チョッパブレードの作動タイミングが適正か否かを判定する判定手段と、
    該判定手段により該チョッパブレードの作動タイミングが適正でないと判定された場合に該作動タイミングが適正になるように該タイミング調整手段を制御する制御手段とをそなえ、
    該制御手段は、該用紙の搬送速度の加減速時には、定速時に比べて所定量だけオフセットしたタイミングに該チョッパブレードの作動タイミングを制御する
    ことを特徴とする、チョッパ折装置。
  2. 該判定手段は、該チョッパブレードの作動タイミングが早過ぎるか遅過ぎるか適正範囲内かを判定し、
    該制御手段は、
    該判定手段により該チョッパブレードの作動タイミングが早過ぎると判定されたら、該作動タイミングを予め設定された量だけ遅らせ、該判定手段により該チョッパブレードの作動タイミングが遅過ぎると判定されたら、該作動タイミングを予め設定された量だけ早めるようにフィードバック制御するとともに、
    該用紙の搬送速度の加速時には、上記フィードバック制御に係る量に加えて該作動タイミングを予め設定されたオフセット量だけ遅らせ、該用紙の搬送速度の減速時には、上記フィードバック制御に係る量に加えて該作動タイミングを予め設定されたオフセット量だけ早める
    ことを特徴とする、請求項1記載のチョッパ折装置。
  3. 該用紙の搬送速度を検出する速度検出手段をそなえ、
    該制御手段は、該オフセットの量を該速度検出手段により検出された速度に応じて設定する
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のチョッパ折装置。
  4. 該用紙の搬送速度の加減速を検出する加減速検出手段をそなえ、
    該制御手段は、該オフセットの量を該加減速検出手段により検出された加減速量に応じて設定する
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のチョッパ折装置。
  5. 該用紙の紙種及び/又は画線率の情報を入力する情報入力手段をそなえ、
    該制御手段は、該オフセットの量を、該情報入力手段を通じて入力された紙種及び/又は画線率に応じて設定する
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のチョッパ折装置。
  6. 該チョッパブレードの作動タイミングの制御結果に基づいて、該用紙の搬送速度,加減速,該用紙の紙種,画線率に応じた該作動タイミングの最適値を学習する学習手段をそなえ、
    該制御手段は、学習済みの作動タイミング制御については、予め得られた該最適値から該オフセット量をプリセットして制御を行なう
    ことを特徴とする、請求項5に記載のチョッパ折装置。
  7. 該ストッパの直前に配置されて該位置における該用紙の通過を検出する下流センサと、該下流センサよりも該用紙長さ程度搬送方向上流側に配置されて該位置における該用紙の通過を検出する上流センサとをそなえ、
    該判定手段は、上記の上流センサ及び下流センサからの情報に基づいて該チョッパブレードの作動タイミングについての上記判定を行なう
    ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載のチョッパ折装置。
  8. 上記の上流センサ及び下流センサは該用紙の幅方向に広い検出面を有していることを特徴とする、請求項7記載のチョッパ折装置。
  9. 該チョッパブレードにより折り込まれた直後の該用紙の状態を検出する処理後状態検出手段をそなえ、
    該判定手段は、該処理後状態検出手段により検出された該用紙の状態に基づいて該チョッパブレードの作動タイミングについての上記判定を行なう
    ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載のチョッパ折装置。
  10. 該処理後状態検出手段は、該チョッパブレードの下方に設けられ折り込まれた該用紙の両端部の通過をそれぞれ検出する通過センサをそなえ、
    該判定手段は、該通過センサの検出タイミングに基づいて該チョッパブレードの作動タイミングについての上記判定を行なうことを特徴とする、請求項9記載のチョッパ折装置。
  11. 搬送されてくる用紙をストッパで止め、チョッパブレードにより折り込むチョッパ折装置において、
    該チョッパブレードの作動タイミングを調整するタイミング調整手段と、
    該チョッパブレードの下方に設けられ折り込まれた該用紙の両端部の通過をそれぞれ検出する通過センサと、
    該通過センサで検出された該用紙の両端部の通過情報に基づいて、該チョッパブレードにより折り込まれた直後の該用紙の状態を検出する処理後状態検出手段と、
    該処理後状態検出手段により検出された該用紙の状態に基づいて該チョッパブレードの作動タイミングが適正か否かを判定する判定手段と、
    該判定手段により該チョッパブレードの作動タイミングが適正でないと判定された場合に該作動タイミングが適正になるように該タイミング調整手段を制御する制御手段とをそなえている
    ことを特徴とする、チョッパ折装置。
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