JP3631668B2 - システム同定方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシステム同定方法および装置、特に適応フィルタを使用して未知システムの特性を推定する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
適応フィルタを使用して未知システムの特性を推定する方法および装置としては、「IEEE Transactions on Automatic Control、Vol.AC−12、No.3、pp.282−287、1967、USA」に開示されている学習同定法に基づく「トランスバーサル型適応フィルタ」が広く用いられている。以下、学習同定法に基づくトランスバーサル型適応フィルタを音響エコーキャンセラに応用した場合を例にとって、その動作原理を説明する。
【0003】
図9に、学習同定法に基づく音響エコーキャンセラのブロック図を示す。このエコーキャンセラー100は、適応フィルタ101、減算器102、パワー推定回路103、除算器109、レジスタ110、スピーカ10およびマイクロホン12により構成される。スピーカ10からの音声出力を未知システム11に入力し、その出力であるエコー信号6および雑音(ノイズ)2をマイクロホン12に入力する。マイクロホン12からの観測信号3および適応フィルタ101からの出力信号5を減算器102に入力し、誤差信号4を出力する。また、参照入力信号1が、パワー推定回路103、適応フィルタ101およびスピーカ10に入力される。また、適応フィルタ101には、除算器109からのステップサイズ105および減算器102からの誤差信号4も入力される。
【0004】
このシステム同定装置は、エコーキャンセラ100として使用されている。遠端音声信号である参照入力信号1は、スピーカ10で音響信号に変換され、未知システム11を含む音響経路を伝搬して、マイクロホン12に到達してエコー信号6となる。マイクロホン12は、このエコー信号6に雑音2が加えられたものを電気信号に変換し、観測信号3とする。適応フィルタ101は、参照入力信号1とフィルタ係数の畳み込み演算を行い、結果を出力信号5として減算器102に入力する。減算器102は、観測信号3から適応フィルタ101の出力信号5を差し引き、減算結果である誤差信号4をエコーキャンセラ100の出力信号とすると共に適応フィルタ101にも入力する。パワー推定回路103は、参照入力信号1のパワーPx(t)を推定し、推定結果を除算器109に入力する。除算器109は、レジスタ110に格納された正の定数μ0を上述したパワー推定値で除したものをステップサイズ105とする。適応フィルタ101は、参照入力信号1、誤差信号4およびステップサイズ105を使用して、誤差信号4が最小となるようにフィルタ係数を修正する。
【0005】
上述の処理を数式で示すと、次のようになる。未知システム11のインパルス応答をhi(i=0,...,N−1)、時刻tにおける参照入力信号1をx(t)、雑音2をn(t)、観測信号3をd(t)とする。参照入力信号x(t)、雑音n(t)、観測信号d(t)の関係は、下記の式(1)で与えられる。
【数1】
Figure 0003631668
【0006】
次に、適応フィルタ101のタップ数をN、フィルタ係数をwi(t)(i=0、,...、N−1)とすると、適応フィルタ101の出力信号y(t)は、下記の式(2)で与えられる。
【数2】
Figure 0003631668
【0007】
上記式(1)および式(2)より、誤差信号e(t)は、以下の式(3)で与えられる。
【数3】
Figure 0003631668
また、フィルタ係数wi(t)の更新は、ステップサイズμ(t)を用いると、下記の式(4)で与えられる。
【数4】
Figure 0003631668
また、ステップサイズμ(t)は、以下の式(5)で与えられる。
【数5】
Figure 0003631668
ここで、Px(t)は、以下の式(6)
【数6】
Figure 0003631668
で求められる参照入力信号x(t)のパワーであり、μ0は、下記の式(7)で与えられる定数である。
【数7】
Figure 0003631668
【0008】
学習同定法は、ステップサイズ105が参照入力信号1のパワーで正規化されており、収束速度が参照入力信号1のパワーから独立し、そのパワーの大小に影響されないことを特徴としている。また、式(4)によれば、フィルタ係数の修正には誤差信号e(t)を使用している。ところが、式(3)より、誤差信号e(t)は、システム同定誤差hi−wi(t)の他に、雑音n(t)を含んでいることが分かる。雑音n(t)がエコー信号6に比べて十分小さいと、学習同定法を使用してフィルタ係数を正しく修正し、未知システム11の特性を同定できる。しかし、雑音n(t)が大きくなると、フィルタ係数を正しく修正できない。
【0009】
更に、参照入力信号x(t)が音声の如き非定常信号の場合には、雑音n(t)が比較的小さくても、フィルタ係数を正しく修正できない場合がある。これは、以下のような原因であると考えられる。ステップサイズμ(t)は、参照入力信号1のパワーPx(t)に反比例する。そのため、参照入力信号x(t)が非常に小さい場合には、μ(t)は非常に大きくなる。更に、エコー信号6は非常に小さく、誤差信号e(t)は雑音n(t)を多く含む。従って、未知システム11の同定誤差hi−wi(t)ではなく雑音n(t)を使用してフィルタ係数wi(t)を大きく更新することになり、フィルタ係数を正しく更新できないと考えられる。即ち、エコーキャンセラでは、エコー信号に雑音が外乱として混入すると、エコー信号に対する雑音の比に応じて適応フィルタの収束が妨害され、誤差信号が増大する。
【0010】
斯かる問題に対して、特開平7−202765号公報の「適応フィルタによるシステム同定の方法および装置」に開示されている如く、学習同定法を用いて計算されるステップサイズと比較して雑音パワーに応じてステップサイズをより小さくすることで適応フィルタの収束状態を維持することが提案されている。以下、このアルゴリズムをASVT(Adaptive Step−size Variable Threshold)法という。図10は、この特許公報に開示される第4実施形態のブロック図を示す。
【0011】
システム同定装置は、エコーキャンセラ100として使用されている。構成は、図9に類似するが、除算器109をステップサイズ決定回路104に置換し、このステップサイズ決定回路104には、パワー推定回路103の出力と共に誤差信号4を入力とする雑音レベル推定回路106の出力が入力される。遠端音声信号である参照入力信号1は、スピーカ10で音響信号に変換され、未知システム11を含む音響経路を伝搬して、マイクロホン12に到達してエコー信号6となる。マイクロホン12は、エコー信号6に雑音2が加えられたものを電気信号に変換し、観測信号3を得る。適応フィルタ101は、参照入力信号1とフィルタ係数の畳み込み演算を行い、結果を出力信号5として減算器102に入力する。減算器102は、観測信号3から適応フィルタ101の出力信号5を差し引き、減算結果である誤差信号4をエコーキャンセラ100の出力信号とすると共に、適応フィルタ101に入力する。
【0012】
次に、パワー推定回路103は、参照入力信号1のパワーPx(t)を推定し、推定結果をステップサイズ決定回路104に入力する。雑音レベル推定回路106は、参照入力信号1、誤差信号4および適応フィルタ101の出力信号5に基づいて観測信号3に混入した雑音2のレベルを推定し、推定結果をステップサイズ決定回路104に入力する。ステップサイズ決定回路104は、参照入力信号1のパワーと雑音レベルに基づいてステップサイズ105を決定し、適応フィルタ101に供給する。適応フィルタ101は、参照入力信号1と誤差信号4およびステップサイズ105を使用して、誤差信号4が最小になるようにフィルタ係数を修正する。ステップサイズ決定回路104は、ステップサイズμ(t)を決定する際に、第1の閾値Pthおよびステップサイズμ(t)の最大値μmaxを雑音レベルPn(t)に応じて変化させる。第1の閾値Pthは、雑音レベルPn(t)が増加すると単調増加する関数、ステップサイズの最大値μmaxは雑音レベルPn(t)が増加すると単調減少する関数とする。このようなステップサイズの決定方法としては、下記の式(8)
【数8】
Figure 0003631668
から得られるステップサイズμ(t)と、下記の式(9)
【数9】
Figure 0003631668
から得られる閾値Pthの組み合わせである。この場合、ステップサイズμ(t)の最大値μmaxは、下記の式(10)で与えられる。
【数10】
Figure 0003631668
【0013】
図7は、この方法によって決定されるステップサイズおよび学習同定法で決定されるステップサイズの特性の比較結果を示す。図7から理解される如く、ASVT法のステップサイズは、μmaxの点を境にして、参照入力信号1のパワーが大きくなるとステップサイズが単調減少して学習同定法のステップサイズ特性に近くなる。また、参照入力信号1のパワーが小さくなってもステップサイズが単調減少するので、学習同定法との比較においてステップサイズがより小さくなる。未知システム11が線形性であれば、エコー信号6のパワーは、参照入力信号1のパワーに比例する。そこで、雑音レベルが一定であると仮定した場合には、参照入力信号1のパワーが小さくなる程エコー信号6のパワーも小さくなる。それに従って、雑音レベルに対するエコー信号6のパワーも小さくなる。上述したASVT法は、ステップサイズを小さくして、適応フィルタの収束状態を維持する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
この従来技術では、外乱の要素として背景雑音のみを考慮しているため、背景雑音パワーの時間的変動が小さい場合が多いという特徴を利用していて、雑音パワー推定回路は誤差信号パワーの時間的変動に対して低速に追従し、参照入力信号パワーが閾値以下である場合又は適応フィルタの出力信号(疑似エコー)レベルが低いときのみ雑音パワーの推定を行うという動作になる。
【0015】
音響エコーキャンセラにおいては、背景雑音による外乱に加えて近端話者音声も外乱の要因になる。エコー信号に近端話者音声が重畳しているこの状態はダブルトーク状態と呼ばれている。ダブルトーク状態の如く短時間に急激な誤差信号の変動が発生する場合には、外乱のパワーを正しく推定できないので、適応フィルタの収束状態を維持できないという問題がある。
【0016】
【発明の目的】
従って、本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、ダブルトーク検出器では検出されないようなエコーよりも小さいパワーの近端話者音声(又は近端音声信号)による外乱が加わった場合でも、適応フィルタの収束状態を維持する未知システムの特性を推定するシステム同定方法および装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明によるシステム同定方法は、未知システムの出力信号に背景雑音と近端話者音声が外乱として混入している観測信号から、参照入力信号を適応フィルタで処理して得た出力信号を差し引いて誤差信号を求め、適応フィルタの係数を誤差信号、参照入力信号およびステップサイズを用いて、誤差信号を最小とするように修正して未知システムの特性を推定する方法であって、参照入力信号パワー、背景雑音レベルおよび近端話者音声レベルをそれぞれ推定し、参照入力信号パワー、背景雑音レベルおよび近端話者音声レベルに基づいてステップサイズを制御する。
【0018】
本発明のシステム同定方法の好適実施形態によると、近端話者音声レベルを推定する際に、誤差信号パワーの立ち上がりに対する推定と、誤差信号パワーの立ち下がりに対する推定の追従を異なる速度で行う。また、近端話者音声レベルを推定する際に、近端話者音声レベルの推定値よりも誤差信号パワーの方が大きい場合には、近端話者音声レベルの推定値を即時に誤差信号パワー値で置き換え、近端話者音声レベルの推定値よりも誤差信号パワーの方が小さい場合には、近端話者音声レベルの推定値が、誤差信号パワーに漸次追従する。
【0019】
また、本発明によるシステム同定装置は、参照入力信号が入力されるパワー推定回路、適応フィルタおよびスピーカ、スピーカの出力を未知システムに入力し、未知システムからのエコー信号および雑音を入力するマイクロホン、このマイクロホンの観測信号および適応フィルタからの出力信号の誤差信号を求める減算器、誤差信号を入力とする雑音レベル推定回路およびこの雑音レベル推定回路およびパワー推定回路の出力を受け、ステップサイズを適応フィルタに入力するステップサイズ決定回路を含み、未知システムの特性を推定する装置であって、マイクロホンに近端音声信号を入力し且つ誤差信号を入力とし、出力をステップサイズ決定回路に入力する近端音声レベル推定回路を備える。
【0020】
本発明のシステム同定装置の好適実施形態によると、雑音レベル推定回路および近端音声レベル推定回路は、誤差信号を2乗する2乗回路と、この2乗回路の出力および定数aの積を求める第1乗算器と、レベル推定回路の推定結果を格納するレジスタと、このレジスタの出力および定数bの積を求める第2乗算器と、これら第1および第2乗算器の出力を加算して推定結果を得る加算器とを備える。また、近端音声レベル推定回路は、誤差信号を2乗する2乗回路と、レベル推定回路の出力を格納するレジスタと、このレジスタおよび2乗回路の出力を比較する比較器と、この比較器の比較結果により定数を選択する1対の選択器と、これら選択器の選択結果が入力される第1および第2乗算器と、これら両乗算器の出力を加算して推定結果を得る加算器とを備える。
【0021】
更に、近端音声レベル推定回路は、誤差信号を2乗する2乗回路と、推定結果を格納するレジスタと、このレジスタおよび2乗回路の出力を比較する比較器と、レジスタの出力および定数aの積を求める乗算器と、この乗算器および2乗回路の出力を、比較器の比較結果に基づいて選択する選択器とを備える。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の上述したおよび他の目的、特徴および利点を明確にすべく、以下添付図を参照しながら、本発明によるシステム同定方法および装置の好適実施形態の構成および動作を詳細に説明する。
【0023】
先ず、図1乃至図4を参照して、受信信号がスピーカから空間音響経路を伝搬してマイクロホンで収録される音響エコーを除去するエコーキャンセラを例にとり説明する。この例では、システム同定装置はエコーキャンセラとして用いられている。図1は、本発明によるシステム同定装置(又はエコーキャンセラ)の好適実施形態の全体構成を示すブロック図である。図2は、図1中の適応フィルタの具体的構成図である。図3は、図2中の演算回路の詳細構成例である。また、図4は、図1中の雑音レベル推定回路/近端音声レベル推定回路の具体的構成例である。
【0024】
図1に示す本発明によるシステム同定回路の好適実施形態であるエコーキャンセラ100の構成を説明する。図10を参照して上述した従来技術と類似点が多く、対応する構成要素には同様の参照符号を使用する。このシステム同定回路又はエコーキャンセラ100は、スピーカ10、マイクロホン12、適応フィルタ101、減算器102、パワー推定回路103、ステップサイズ決定回路104および雑音レベル推定回路106と共に近端音声レベル推定回路107により構成される。スピーカ10からの音響出力は、未知システム11に入力され、それから出力されるエコー信号6、雑音2および近端音声信号7がマイクロホン12に入力される。
【0025】
また、参照入力信号1が、スピーカ10、適応フィルタ101およびパワー推定回路103に入力される。この参照入力信号1は、スピーカ10で音響信号に変換され、未知システム11を含む音響経路を伝搬して、マイクロホン12に入力されるエコー信号6となる。マイクロホン12は、エコー信号6に雑音2および近端音声信号7が重畳されたものを電気信号に変換し、観測信号3とする。適応フィルタ101は、参照入力信号1とフィルタ係数の畳み込み演算を行い、結果を出力信号5として減算器102に入力する。減算器102は、観測信号3から適応フィルタ101の出力信号5を差し引き、減算結果である誤差信号4をエコーキャンセラ100の出力信号とする。更に、誤差信号4は、適応フィルタ101、雑音レベル推定回路106および近端音声レベル推定回路107に入力される。
【0026】
パワー推定回路103は、参照入力信号1のパワーPx(t)を推定し、推定結果をステップサイズ決定回路104に入力する。雑音レベル推定回路106は、誤差信号4に基づいて観測信号3に混入した背景雑音2のレベルを推定し、推定結果をステップサイズ決定回路104に入力する。一方、近端音声信号レベル推定回路107は、誤差信号4に基づいて観測信号3に混入した近端音声信号7のレベルを推定し、推定結果をステップサイズ決定回路104に入力する。ステップサイズ決定回路104は、参照入力信号1のパワーと雑音2のレベルおよび近端音声信号7のパワーに基づいてステップサイズ105を決定し、適応フィルタ101に入力される。適応フィルタ101は、参照入力信号1、誤差信号4およびステップサイズ105を使用して、誤差信号4が最小となるように適応フィルタ101のフィルタ係数を修正する。
【0027】
次に、図2は、適応フィルタ101の詳細構成例を示す。この適応フィルタ101は、縦続接続された複数段の演算回路201a〜201n(これら201a〜201nを総称して参照符号201を使用する)、定数レジスタ202および乗算器203により構成される。この適応フィルタ101には、参照入力信号1が入力され、出力信号5を求める。また、誤差信号4およびステップサイズ105が乗算器203に入力され、その出力が演算回路201に入力される。この誤差信号203が小さくなるように適応フィルタ101のフィルタ係数を更新する。適応フィルタ101への参照入力信号1は、遅延器入力として第1演算回路201aに入力される。第1演算回路201aは、適応フィルタ101への参照入力信号1を遅延器入力とし、定数レジスタ202に格納されている定数0を加算器入力として、遅延処理、畳み込み演算および係数更新を行う。また、遅延器出力を第2演算回路201bの遅延器入力に入力し、加算器出力を第2演算回路201bの加算器に入力する。
【0028】
第2演算回路201bは、第1演算回路201aの遅延器出力を遅延器入力とし、第1演算回路201aの加算器出力を加算器に入力して遅延処理、畳み込み演算および係数更新を行う。遅延器出力を第3演算回路201cの遅延器に入力し、加算器出力を第3演算回路201cの加算器に入力する。第j番の演算回路201j(j=3、...、n−1)は、第2演算回路201bと同様に、第j−1番の演算回路201j−1の遅延器出力を遅延器入力とし、第j−1番の演算回路201j−1の加算器出力を加算器入力として遅延処理、畳み込み演算および係数更新を行う。遅延器出力j+1番を第3の演算回路201j+1の遅延器入力に供給し、加算器出力を第j+1番の演算回路201j+1の加算器入力に供給する。同様に、第n番の演算回路201nは、第n−1番の演算回路201n−1の遅延器出力を遅延器入力とし、第n−1番の演算回路201n−1の加算器出力を加算器入力として遅延処理、畳み込み演算および係数更新を行う。加算器出力が適応フィルタ101の出力信号5となる。第n番の演算回路201nの遅延器出力は使用しない。乗算器203は、誤差信号4にステップサイズ105を乗じ、乗算結果をn個の演算回路201a〜201nに入力する。
【0029】
次に、図3は、図2中に示す演算回路201の具体例の構成を示すブロック図である。この演算回路201は、遅延器226、第1乗算器227、第2乗算器229、第1加算器228、第2加算器230および係数レジスタ231により構成される。そして、この演算回路201は、遅延器入力221、加算器入力222およびフィルタ係数更新量223を入力とし、遅延処理、畳み込み演算および係数更新を行い、遅延器出力224および加算器出力225を出力する。遅延器入力221は、遅延器226および第1乗算器227に入力される。遅延器226は、遅延器入力221を1サンプル遅延させたものを遅延器出力224として出力する。第1乗算器227は、遅延器入力221および係数レジスタ231の内容を乗算し、乗算結果を第1加算器228に入力する。第1加算器228は、第1乗算器227の乗算結果および加算器入力222を加算し、加算結果を加算器出力225として出力する。第2乗算器229は、遅延器入力221およびフィルタ係数更新量223を乗算し、乗算結果を第2加算器230に入力する。第2加算器230は、第2乗算器229の乗算結果および係数レジスタ231の内容を加算し、加算結果を係数レジスタ231に格納する。
【0030】
以上、図2および図3を参照してトランスバーサル型適応フィルタの例を説明したが、本発明はステップサイズを用いてフィルタ係数を更新する任意の適応フィルタに適応できる。例えば、再帰型適応フィルタおよび非線形適応フィルタ等への適応も可能である。
【0031】
次に、図4は、雑音レベル推定回路106の具体例の構成を示す。この雑音レベル推定回路106は、2乗回路303、第1乗算器304、第2乗算器306、加算器305およびレジスタ307により構成される。この雑音レベル推定回路106は、誤差信号4を入力とし、雑音レベル推定値302を出力する。誤差信号4は、2乗回路303に入力されて2乗演算され、第1乗算器304に入力される。第1乗算器304では、誤差信号4の2乗値および係数aの乗算値を求めて、加算器305に入力される。また、レジスタ307の出力は、第2乗算器306に入力され、係数bとの乗算値を得る。第2乗算器306の出力は、加算器305に入力される。加算器305は、第1乗算器304の出力および第2乗算器306の出力を加算した結果を、レジスタ307に入力すると共に雑音レベル推定回路106の出力とする。係数aは、平均化の追従速度を決定する定数である。係数bは、(1−a)の定数である。
【0032】
図4は、また、近端音声レベル推定回路107の具体例の構成図でもある。この近端音声レベル推定回路107は、誤差信号4を入力とし、近端音声レベル推定値302を出力とする。係数a’は、平均化の追従速度を決定する定数であり、係数b’は、(1−a’)と等しい定数である。近端音声レベル推定回路107に使用される係数a’およびb’は、上述した雑音レベル推定回路106に使用される係数aおよびbとは異なる値である。
【0033】
次に、図1を参照して説明する。参照入力信号1をx(t)、背景雑音2をn(t)、近端音声信号7をs(t)および観測信号3をd’(t)の関係は、下記の式(11)で与えられる。
【数11】
Figure 0003631668
エコーキャンセラ100が収束している状態では、未知システム11の同定誤差hi−wi(t)が ゼロと見なすことができるので、上述した式(11)および式(2)により、図1のシステム同定装置(100)における誤差信号e’(t)は、下記の式(12)となり、背景雑音2および近端音声信号7だけになる。
【数12】
Figure 0003631668
【0034】
一般に、背景雑音2よりも近端音声信号7の方が大パワーで且つパワーの時間的変動が著しいので、本発明では近端音声信号7のパワーの推定に、誤差信号e(t)に背景雑音2のパワー推定に使用する回路と比較してパワーの時間的変動に高速に追従するリーク積分回路を使用する。近端音声信号レベル推定回路107の構成は、図4の通りであるが、乗算器304および306に入力する係数a’およびb’の値に、雑音パワー推定回路106に使用しているものとは異なる値を使用する。
【0035】
次に、本発明によって、近端音声信号レベル推定回路107の推定値がステップサイズ決定回路104に供給された結果を説明する。雑音2のレベルが一定と仮定すると、背景雑音レベル推定値は殆ど変動しないので、ASVT法によるとステップサイズ特性曲線は背景雑音レベルによって一意に決定される。例えば、図7に示す特性曲線中の1本の曲線に従ってステップサイズを算出することになる。これに対して、本発明では、背景雑音レベルが一定であっても近端話者音声レベルが変動すればステップサイズ特性も変動するので、図7の特性曲線が任意に移動することになる。従って、エコー信号に対する外乱として雑音2、近端話者音声信号7又はこれら両方が重畳された場合においても、適応フィルタ101の収束状態を維持して誤差信号4の増大を抑制するという効果が得られる。特に、参照入力信号1のパワーが大きい状態のときに、同時に近端話者音声信号7が割り込んでくるダブルトーク状態の場合には、近端音声信号7のレベルに応じてフィルタ係数修正のステップサイズを小さくすることができる。そこで、誤差信号4の増大を抑制するのに有効である。
【0036】
図8は、図7の参照入力信号パワーに対するステップサイズ特性を別の観点から見たものであり、参照入力信号パワー/誤差信号パワーに対するステップサイズ比を示したものである。ここで、参照入力信号パワー/誤差信号パワーとは、エコー信号の抑圧の程度を表す数値である。この数値が大きいほど誤差信号が小さくなる。また、ステップサイズ比とは、本発明によるステップサイズ/学習同定法によるステップサイズの如く、学習同定法によって求められるステップサイズに対する本発明によるシステム同定方法又はASVT法によって求められるステップサイズの比である。
【0037】
本発明によるシステム同定方法およびASVT法は、誤差信号パワーが充分に小さいときは学習同定法と比較してステップサイズが略同じになり、逆に誤差信号パワーが大きいときはステップサイズがゼロに近くなる特性を持っている。ASVT法と本発明によるシステム同定方法との違いは、ダブルトーク時に顕著に現れる。ASVT法では、参照入力信号パワーが大きいとき、雑音パワー推定回路は停止しているので、ダブルトーク時には雑音パワー推定値が一定値になり特性曲線は一意に決定されてしまう。このダブルトーク期間に、係数の修正誤りが徐々に大きくなっていったとしても、ステップサイズは参照入力信号パワーとダブルトークになる直前の背景雑音パワー推定値から決定され続ける。しかし、本発明によるシステム同定方法では、ダブルトーク中でも近端音声信号レベル推定回路が動作しているので、近端音声信号が割り込んできて誤差信号パワーが大きくなる方向に係数修正が進むと、近端音声レベル推定の増大を受けて特性曲線が右方向に移動して、ステップサイズを小さくする方向に特性が変化する。
【0038】
一般に、学習同定法のステップサイズ算出式である式(5)において、μ0がゼロに近い程、収束速度は小さくなる。しかし、フィルタ係数の修正量が小さくなって適応フィルタ101の安定度が増加し、 逆に、μ0=1.0のときに収束速度が最大となることが知られている。このことから、ステップサイズが学習同定法と比較してより小さくなることで適応フィルタ101の安定度が増加して、ダブルトーク検出器で検出できないような小さい近端音声信号が重畳した場合や、ダブルトークの検出遅延がある場合によって発生する誤った学習状態においても、誤差信号を小さく抑えることができる。従って、本発明によると、未知システム特性の推定誤差を小さくすることができる。
【0039】
次に、本発明によるシステム同定方法および装置の他の実施形態を説明する。その基本的構成は、上述の通りであるが、近端音声信号パワーの推定方法について更に工夫している。音声信号は、背景雑音と比較して時間的変動が大きく、信号パワーの立ち上がりが早いことが特徴であるから、音声信号パワーの時間的変動に対する追従性を高めることを意図している。
【0040】
図5は、本発明による第2実施形態における近端音声レベル推定回路107’の構成を示すブロック図である。この近端音声レベル推定回路107’は、2乗回路403、乗算器404、406、加算器405、レジスタ407、比較器408および1対の選択器(セレクタ)409、410により構成される。近端音声レベル推定回路107’は、誤差信号4を入力とし、近端音声レベル推定値402を出力とする。誤差信号4は、2乗回路403に入力されて2乗演算され、乗算器404および比較器408に入力される。乗算器404では、誤差信号4の2乗値および選択器409により選択された係数の積が求められ、加算器405に入力される。また、レジスタ407の出力は、乗算器406と比較器408に入力される。乗算器406では、レジスタ407の出力および選択器410により選択された係数の積が求められる。乗算器406の出力は、加算器405に入力される。加算器405は、乗算器404の出力および乗算器406の出力の加算結果をレジスタ407に入力すると共に近端音声レベル推定回路107’の出力とする。比較器408には、2乗回路403の出力およびレジスタ407の出力が入力され、数値の大小比較が行われ、その比較結果を選択器409、410に入力する。選択器409、410は、大小比較結果に従って連動して動作し、係数a1、b1又は係数a2、b2の何れかの数値の組み合わせを選択する。係数a1、a2は、平均化の追従速度を決定する定数である。ここで、係数b1は、(1−a1)であり、b2は、(1−b2)と等しい定数である。
【0041】
次に、この近端音声レベル推定回路107’の動作を説明する。レジスタ407は、近端音声レベル推定回路107’の推定結果を保持している。比較器408は、推定結果と新しく入力されてくる誤差信号4の2乗結果を比較して、推定結果と誤差信号4の2乗値との大小関係を判断する。小さい場合には、係数a1、b1の組を選択し、大きい場合には係数a2、b2の組を選択する。推定結果が誤差信号4の2乗値よりも小さい場合には、近端音声信号パワーが増加する方向に変動しているから、係数a1、b1の組は、信号パワーの立ち上がりに追従できる数値を準備しておく。一方、推定結果が誤差信号の2乗値よりも大きい場合には、近端音声信号パワーが減少する方向に変動しているから、係数a2、b2の組は、信号パワーの立ち下がりに追従できる数値を準備しておく。
【0042】
次に、図6は、本発明による第3実施形態における近端音声レベル推定回路の構成を示すブロック図である。この近端音声レベル推定回路107”は、2乗回路503、選択器504、レジスタ505、乗算器506および比較器507により構成される。この近端音声レベル推定回路107”は、誤差信号4を入力とし、近端音声レベル推定値502を出力とする。誤差信号4は、2乗回路503に入力されて2乗演算され、選択器504および比較器507に入力される。選択器504は、その出力をレジスタ505に入力すると共に近端音声レベル推定回路107”の出力とする。また、レジスタ505の出力は、乗算器506および比較器507に入力される。乗算器506は、レジスタ505の出力および係数aの積を求めて選択器504に入力する。係数aは、追従速度を決定する定数である。比較器507には、2乗回路503の出力とレジスタ505の出力が入力され、数値の大小比較が行われ、その比較結果を選択器504に入力する。選択器504は、比較器507の比較結果に基づいて動作し、2乗回路503の出力又はレジスタ505の出力を選択して、選択器504の出力である近端音声レベル推定値(又は推定結果)502とする。
【0043】
この近端音声レベル推定回路107”の動作を説明する。レジスタ505は、近端音声レベル推定回路107”の推定結果502を保持している。比較器507は、推定結果と新しく入力されてくる誤差信号4の2乗値を比較して、推定結果502と誤差信号4の2乗値との大小関係を判断している。小さい場合には誤差信号4の2乗値を選択し、大きい場合には乗算器506の出力を選択する。推定結果502が誤差信号4の2乗値よりも小さい場合には、近端音声信号パワーが増加する方向に変動しているから、推定結果502を新たに誤差信号4の2乗値に置き換えることで、瞬時に近端音声信号パワーの増加変動に追従する。推定結果502が誤差信号4の2乗値よりも大きい場合には、近端音声信号パワーが減少する方向に変動しているから、信号パワーの立ち下がりに追従できるように乗算器506の出力を選択する。ここで、係数aは、音声信号の減衰特性や、室内等の残響特性を考慮して設定しておく。
【0044】
以上、本発明によるシステム同定方法および装置の好適実施形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯かる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、本発明のシステム同定方法および装置によると、次の如き実用上の顕著な効果が得られる。即ち、参照入力信号のパワーや雑音レベルに加えて、割り込んできた近端音声信号のパワーに応じてステップサイズを変更という基本構成に基づき、雑音および割り込み信号がエコーに混入した状態でもフィルタ係数を正しく更新することを実現した音響エコーキャンセラが得られる。また、未知システム特性の推定誤差を小さくすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシステム同定装置を音響エコーキャンセラとして使用した第1実施形態のブロック図である。
【図2】図1に示す適応フィルタの詳細構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す演算回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す雑音レベル測定回路および近端音声レベル測定回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示す近端音声レベル測定回路の別の具体例の構成を示すブロック図である。
【図6】図1に示す近端音声レベル測定回路の更に他の具体例の構成を示すブロック図である。
【図7】参照入力信号パワーに対する学習同定法で決定されるステップサイズとASVT法によって決定されるステップサイズを比較した特性図である。
【図8】参照入力信号パワー対誤差信号パワー比に対する学習同定法により求められるステップサイズを基準にした本発明およびASVT法により求められるステップサイズの比を示す特性図である。
【図9】従来の学習同定法に基づく音響エコーキャンセラの構成を示すブロック図である。
【図10】従来のエコーキャンセラの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 参照入力信号
2 雑音
3 観測信号
4 誤差信号
5 適応フィルタの出力信号
6 エコー信号
7 近端音声信号
10 スピーカ
11 未知システム
12 マイクロホン
100 エコーキャンセラ
101 適応フィルタ
102 減算器
103 パワー推定回路
104 ステップサイズ決定回路
105 ステップサイズ
106 雑音レベル推定回路
107 近端音声レベル推定回路
201 演算回路
226 遅延器
203、227、229、304、306、404、406、506 乗算器
231、307、407、505 レジスタ
228、230、305、405 加算器
409、410、504 選択器

Claims (3)

  1. 未知システムの出力信号に背景雑音と近端話者音声が外乱として混入している観測信号から、参照入力信号を適応フィルタで処理して得た出力信号を差し引いて誤差信号を求め、前記適応フィルタの係数を前記誤差信号、前記参照入力信号およびステップサイズを用いて、前記誤差信号を最小とするよう修正して前記未知システムの特性を推定するシステム同定方法において、
    前記参照入力信号パワー、前記背景雑音レベルおよび前記近端話者音声レベルをそれぞれ推定し、前記参照入力信号パワー、前記背景雑音レベルおよび前記近端話者音声レベルに基づいて前記ステップサイズを制御することを特徴とするシステム同定方法。
  2. 前記近端話者音声レベルを推定する際に、前記誤差信号パワーの立ち上がりに対する推定と、前記誤差信号パワーの立ち下がりに対する推定の追従を異なる速度で行うことを特徴とする請求項1に記載のシステム同定方法。
  3. 前記近端話者音声レベルを推定する際に、前記近端話者音声レベルの推定値よりも前記誤差信号パワーの方が大きい場合には、前記近端話者音声レベルの推定値を即時に前記誤差信号パワー値で置き換え、前記近端話者音声レベルの推定値よりも前記誤差信号パワーの方が小さい場合には、前記近端話者音声レベルの推定値が、前記誤差信号パワーに漸次追従することを特徴とする請求項1に記載のシステム同定方法。
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