JP3631286B2 - 冷却装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、屋内変電所等において機器の冷却系として設置される冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は屋内変電所等において使用されている従来の冷却装置の構成図である。図において、1は冷却用空気を取り入れる空気取入口2と排出するための排気口3を有し、内部に冷却設備を収納する収納室で、収納室1の前記排気口3部には通風装置としての送風機4が設けられている。5は収納室1内の排気口3側に設置された空冷の熱交換器、6は収納室1内の空気取入口2側に設置された水冷の熱交換器で、いずれも変電所の変圧器等の機器を冷却し高温になった冷却媒体を導入して冷却するためのものである。7は前記水冷の熱交換器6の冷却管群の間に配置された気化冷却体、8は前記水冷の熱交換器6と気化冷却体7の上部に設置された散水装置で、散水装置8は冷却水を散水し、冷却水は水冷の熱交換器6で前記冷却媒体を冷却すると同時に加熱され、多表面積体で構成された前記気化冷却体7の表面を流下する間に前記空気取入口2より流入する冷却風と自己の気化潜熱により冷却されるように構成されている。9は前記空冷の熱交換器5と散水装置8の間に設置されたエリミネータで、エリミネータ9は前記空冷の熱交換器5を冷却する冷却風から散水装置8により散水される水滴を除去するために設置されるものである。また10は前記収納室1の底面部に設けられた水槽、11はこの水槽10から前記散水装置8に冷却水を送るポンプ、12は水槽に補給水を供給する給水弁、13は水槽からの排水弁である。
【0003】
このように構成された冷却装置において、高温になった冷却媒体は配管を通り空冷の熱交換器5に導入される。空冷の熱交換器5は冷却媒体の通る冷却管と管外面のフィンとで構成され、送風機4により空気取入口2から吸入され排気口3に抜ける冷却風により、冷却媒体は全熱量の10〜20%が熱交換されて水冷の熱交換器6に送られる。水冷の熱交換器6もまた冷却媒体の通る冷却管と管外面のフィンとで構成され、管外面とフィンに散水装置8から冷却水の散水を受け、この冷却水の熱量と気化潜熱とにより冷却媒体は全熱量の80〜90%が熱交換されて再び変圧器等の冷却用として戻される。冷却水はこの熱交換により温度が上昇するが、前述の通り気化冷却体7の表面を流下する間に冷却風と自己の気化潜熱により冷却されながら流下して水槽10に戻る。給水弁12は上記冷却水の気化による減量を補い、水槽10の水量を一定に保つ一方、気化により濃縮される冷却水中の溶解イオン濃度が一定値を越えると、排水弁13と共動して水槽10の冷却水を給排水し、冷却水中の溶解イオン濃度を一定値以下に保つように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の冷却装置においては、水冷の熱交換器6は熱交換量を増大させるため、外面にフィンを有する冷却管が高密度に配置され、気化冷却体7を冷却管群の間に配設し、収納室1内に水平に設置されていたので冷却水の流下を受ける水槽10も収納室1の底面部にほぼ全面にわたって配置されていた。一方冷却媒体は密閉された流路を循環するが、冷却水は大気と接触する解放循環式になっており、また気化濃縮されるためにスケールが生成され、水冷の熱交換器6の冷却管外面やフィン、および気化冷却体7の表面にはスケールが付着して冷却効率を低下させるので、水冷の熱交換器6の定期的な清掃と気化冷却体7の定期的な交換は不可欠なものであった。
上記のように気化冷却体7を水冷の熱交換器6の冷却管群の間に配設した従来装置では、スケールの付着したフィンと冷却管外面の清掃には多大の労力と時間を必要とし、保守のための設備休止時間が長くなるばかりでなく、交換作業に至っては重量物の搬入搬出のための設備と場所を必要とし、通常ビルの地下室等に設置される屋内変電設備としてはビル内外にそのスペースをあらかじめ確保しておく必要があった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、機器の交換作業や点検等の保守が容易であり、外部に余分なスペースを必要としない屋内変電設備用の冷却装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る冷却装置は、電気機器を冷却する冷却媒体の循環経路に配置された空冷の熱交換器および水冷の熱交換器、水冷の熱交換器に導入され冷却媒体と熱交換される冷却水の循環経路に配置され、冷却水を散水する散水装置およびこの散水装置によって散水される気化冷却体、空冷の熱交換器、水冷の熱交換器、散水装置および気化冷却体を収容すると共に空冷の熱交換器と気化冷却体に送風する送風装置を有する収容室を備えたものである。
また、収納室の底面部には、気化冷却体の下側部分に水槽が設置され、上記水槽部以外の残余部に作業用の床面が設けられている。
また、水冷の熱交換器は、作業用の床面上に設置されている。
また、空冷の熱交換器、水冷の熱交換器、気化冷却体および通風装置の少なくとも一つは複数に分割して配置されている。
【0007】
【作用】
上記のように構成された冷却装置においては、水冷の熱交換器はフィンを有する管外部を冷却媒体が通り、管内部を冷却水が通るようにしたので、冷却水によるスケールは凹凸のない管内部にのみ付着し、スケール除去作業等の保守が容易となる。
また、気化冷却体を水冷の熱交換器から分離して設置したので、小型化と軽量化が可能となる。
また、冷却水を受ける水槽も気化冷却体の下側にのみ設ければよく、収納室の底部全面を占拠しないので、収納室内に作業用床面を設けることが可能になる。さらに、機器を分割し、機器単品を所定の重量またはサイズに設定して分散配置したので、機器の据付けや保守作業が前記収納室の作業用床面上で行え、保守時に大型設備や特別なスペースを必要としない。
【0008】
【実施例】
実施例1.
図1はこの発明の一実施例である屋内変電所用冷却装置の構成図であり、図中従来装置と同一部分には同一符号を付している。この実施例においては、水冷の熱交換器14は密閉容器15とこの密閉容器15内に設けられ、管外にフィンを有する冷却管16とで構成され、気化冷却体17は前記水冷の熱交換器14から分離され収納室1内の空気取入口2が設けられた内壁部分の近傍に配置される。水槽10は前記気化冷却体17の下側のみに設置され、収容室1内の底面部の他の部分には作業用の床面18が設けられ、前記水冷の熱交換器14もこの床面上に設置される。
なお、水冷の熱交換器14は内部に冷却水が通され冷却管の回りに表面に凹凸面を有するプレートを多数並列に配置したプレート式熱交換器であってもよい。
【0009】
このように構成された冷却装置において、変圧器等を冷却して高温になった冷却媒体は、空冷の熱交換器5を経由して水冷の熱交換器14の密閉容器15に流入し、密閉容器15内の冷却管16の外側を流れて前記冷却管16の内側の冷却水とフィンを介して熱交換が行はれ、冷却媒体は全熱量の大部分がここで熱交換されて再び変圧器等の冷却用として戻される。冷却水は水槽10よりポンプ11により冷却管16内に送られ、ここで冷却媒体との熱交換により高温となって散水装置8に流入し、気化冷却体17に散水されて冷却風と自己の気化潜熱により冷却され、再び気化冷却体17の下側に設けられた水槽10に還流する。
【0010】
上記のようにこの実施例においては、水冷の熱交換器14の冷却管16内部をスケールの多い冷却水が流れ、フィンを有する冷却管16外部にはスケールの極めて少ない冷却媒体が流れるので、スケールの付着は凹凸のない冷却管16の内部に限られる。管内に付着したスケールは管内のブラッシング作業等により容易に除去でき、また、この作業も収容室1内の作業用床面18上で行うことができる。さらに、気化冷却体17を水冷の熱交換器14から分離したので軽量化が図れ、その交換作業に重量物を運搬する必要がなくなり、収納室1内の作業用床面18上にて作業ができ、外部に余分なスペースを必要としない。
【0011】
実施例2.
この実施例は、分離された水冷の熱交換器14や気化冷却体17を、さらには空冷の熱交換器5や送風機4を所定の重量またはサイズを単位として更に分割し、交換熱量に応じて複数個を併設するようにしたものである。このように分割分散配置することにより機器単品は小型軽量化され、保守作業を収納室1内の作業用の床面18上で容易に行なうことができ、さらに、機器単品を標準化し、設備の熱交換量に応じて併設個数を決めることも可能になる。
【0012】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、スケール除去作業や機器の交換等、保守時における作業が容易となり、設備の休止時間を大幅に短縮できるばかりでなく、重量物の運搬や周辺のスペースが不要となり、特にビル内設備においてはスペース効率の向上が図れ、通常のビル内の設備により交換機器の搬入及び搬出も可能である等、優れた経済効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の冷却装置を示す構成図である。
【図2】従来の冷却装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 収納室、2 空気取入口、4 送風機、5 空冷の熱交換器、
10 水槽、14 水冷の熱交換器、15 密閉容器、16 冷却管、
17 気化冷却体、18 作業用床面。
Claims (4)
- 電気機器を冷却する冷却媒体の循環経路に配置された空冷の熱交換器および水冷の熱交換器、上記水冷の熱交換器に導入され上記冷却媒体と熱交換される冷却水の循環経路に配置され、上記冷却水を散水する散水装置およびこの散水装置によって散水される気化冷却体、上記空冷の熱交換器、水冷の熱交換器、散水装置および気化冷却体を収容すると共に上記空冷の熱交換器と気化冷却体に送風する送風装置を有する収容室を備えことを特徴とする冷却装置。
- 収納室の底面部には、気化冷却体の下側部分に水槽が設置され、上記水槽部以外の残余部に作業用の床面が設けられていることを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
- 水冷の熱交換器は、作業用の床面上に設置されていることを特徴とする請求項2記載の冷却装置。
- 空冷の熱交換器、水冷の熱交換器、気化冷却体および通風装置の少なくとも一つは複数に分割して配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項記載の冷却装置。
Priority Applications (1)
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JP15005295A JP3631286B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP15005295A JP3631286B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 冷却装置 |
Publications (2)
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JPH094990A JPH094990A (ja) | 1997-01-10 |
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Family
ID=15488459
Family Applications (1)
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JP15005295A Expired - Lifetime JP3631286B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 冷却装置 |
Country Status (1)
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- 1995-06-16 JP JP15005295A patent/JP3631286B2/ja not_active Expired - Lifetime
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