JP3631181B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複写機及びファクシミリ等のブック原稿の画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブック原稿の読み取り装置および方法としては、
(1)原稿支持台上に上向きに見開いて載置したブック原稿の原稿面を上方のコンタクトガラスに当接させ、このコンタクトガラスを挾んで対向配置された走査光学系の走査によって原稿画像を露光走査する装置、
(2)原稿載置面上に上向きに見開いて載置されたブック原稿の原稿面上を密着型読み取りセンサにより露光走査して原稿画像を読み取る装置、等が知られている。
【0003】
しかしながら、上記の従来技術(1)について、原稿支持台上に上向きに見開いて載置したブック原稿の原稿面を上方のコンタクトガラスに当接させ、このコンタクトガラスを挾んで対向配置された走査光学系の走査によって原稿画像を露光走査する装置では、ブック原稿の原稿ページをめくる位置から露光走査を行なう位置までブック原稿を移動させる必要があり、原稿露光走査効率が低下するとともに、装置の大型化が避けがたくなる不具合があった。
【0004】
また、上記従来技術(2)について、原稿載置面上に上向きに見開いて載置されたブック原稿の原稿面上を密着型読み取りセンサにより露光走査して原稿画像を読み取る装置では、装置の大型化という点は解消し得るものの、ブック原稿の原稿面を押圧する手段を備えていないため、載置された原稿面が浮き上がり易く、原稿面の読み取り走査が不安定になる不具合を有していた。
【0005】
こうした現状に鑑み、本出願人は、例えば、特願平2−193589号明細書等に開示したように、原稿載置台の原稿載置面に沿って張架されたページ押えベルトの一部に上記原稿載置面から離間する迂回部を形成させながら、上記原稿載置面とページ押えベルトとの間に見開かれて載置されたブック原稿の原稿面に対して、ページ収納手段,ページ吸着手段,ページ分離手段および読み取り手段等が配設されたページめくり読み取りユニットを相対移動させることによって、上記ブック原稿のページめくりおよび原稿読み取り走査を行なうブック原稿のページめくり読み取り装置(以下、MFDSという)を提案した。
【0006】
この提案によるMFDSによれば、上記明細書等に記述したように、複写作業等に多大な労力を要していたブック原稿のページめくり操作および原稿読み取り走査を完全に自動化させることができ、複写等の生産性を著しく向上させる多機能原稿読み取りシステムを実現することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のMFDSにおいて、ブック原稿の原稿情報の読み取り走査および原稿ページめくり動作を行なうためには、原稿載置台上にセットされているブック原稿のサイズを認識して、その原稿画像の読み取り領域およびページめくり領域を決定する必要がある。
【0008】
このため、上記のMFDSでは、ページめくり読取ユニットのプレスキャン時の読み取りにより、見開かれたブック原稿の端部を原稿サイズ検知用センサまたは画像処理でエッジ検出し、このときのめくりローラに取付けられたエンコーダの出力をカウントすることによって、原稿載置台上にセットされたブック原稿のブックサイズを認識して、ページめくり読取ユニットの原稿画像の読み取り領域、及び、ページめくり領域を決定するように構成されている。
【0009】
しかしながら、ブック原稿のように厚みのある原稿の場合には、同一サイズの原稿であっても、原稿の厚さや見開かれているページ位置等の条件によって原稿面端部の位置が変化するため、その原稿画像の読み取り走査あるいはページめくり動作の開始位置等を、実際の原稿面の端部位置または画像位置等に応じて適切に設定することが望ましく、これがなされないときはページめくり動作に支障を生じ、或いは画像の取り込みやプリントに際し、ずれを生じてしまう。
【0010】
従って本発明の目的は、ブック原稿のページめくり動作開始側端部を検出して、ブックップ原稿のページめくり動作に支障が生じないようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は次のように構成した。
(1).原稿載置台と、この原稿載置台上に見開かれて載置されたブック原稿の原稿面上を移動することによってこのブック原稿の原稿ページのページめくりを行うページめくり手段と、このページめくり手段と一体的に構成されており、上記ブック原稿の原稿上面を上記ページめくり手段の移動方向と反対の方向に露光走査することによって上記ブック原稿の原稿画像の読み取りを行う画像読み取り手段と、を有する画像読み取り装置において、上記画像読み取り手段による上記読み取り走査方向への露光走査により読み取った読み取りデータに基づいて、上記ブック原稿の原稿面のページめくり動作開始側端部の検出を行うこととした(請求項1)。
【0012】
(2).原稿載置台と、この原稿載置台上に見開かれて載置されたブック原稿の原稿面上を移動することによってこのブック原稿の原稿ページのページめくりを行うページめくり手段と、このページめくり手段と一体的に構成されており、上記ブック原稿の原稿面上を上記ページめくり手段の移動方向と反対の方向に露光走査することによって、上記ブック原稿の原稿画像の読み取りを行う画像読み取り手段と、を有する原稿読み取り装置において、上記ページめくり手段が、めくられた原稿ページを収納するページ収納手段と、このページ収納手段に近接して配設され、上記ページめくり動作開始時には上記ブック原稿の原稿面上に密着もしくは近接した位置にあり、上記ブック原稿の原稿ページを吸着させた後に上記ページ収納手段側に変位して、上記ページ収納手段内にブック原稿を送り込むように駆動制御されるページ吸着手段とから構成されており、上記画像読み取り手段による上記読み取り走査方向への露光走査により読み取った読み取りデータに基づいて検出した、上記ブック原稿の原稿面のページめくり動作開始側端部の位置情報に基づいて、上記ページ吸着分離手段の駆動制御を行なうこととした(請求項2)。
(3).(1)または(2)のうちの何れかに記載の画像読み取り装置において、上記画像読み取り手段のセンサにより検知される主走査方向に連続する模様部分の発生開始位置を以って原稿ページのエッジ位置とした(請求項3)。
【0013】
【作用】
請求項1については、ページめくり枚数によって変位するブック原稿の右端部の位置に合わせて、ページめくり読み取りユニットのページめくり動作の開始位置が逐次補正されるので、無駄なオーバーランを行わせる必要がなくなり、ページめくりの生産性が向上する。
請求項2については、ブック原稿の読み取り走査で得たページめくり動作の開始側の端部の位置に基づいてページ分離手段の吸着分離動作の作動タイミングを決定するので、原稿端部のページめくり回数による変位に左右されること無く、原稿面端部に対するページ手段の吸着位置を、常時適正な位置に維持することができるので、ページめくりの信頼性が向上する。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明する。
但し、本明細書の記述から明らかに想起し得る範囲の構成・作用、及び本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴については、説明の煩雑化を避ける上から、その図示並びに開示を省略、もしくは簡略化する。
【0015】
本発明の実施例の説明に先立って、この発明が実施される前記のMFDS(ブック原稿のページめくり読み取り装置)について、その構成および動作を説明する。
本発明が実施されるブック原稿のページめくり読み取り装置「マルチ・ファンクション・ドキュメント・スキャナ(以下、”MFDS”とする)」は、図1に示すように、見開かれたブック原稿Oを載置する原稿載置台100と、この原稿載置台100の原稿載置面100aに沿って張架されたページ押えベルト200と、原稿載置面100aからページ押えベルト200の一部を離間させてページ押えベルト200に迂回部200a(図5乃至図7参照)を形成するベルト迂回部形成手段300,原稿載置面100aに対し読み取り部400aを対向させて迂回部200aの原稿読み取り走査方向(矢印a方向)側に配設された読み取り手段400,迂回部200aの原稿読み取り走査方向と反対のページめくり方向(矢印b方向)にページ収納口500aを開口させ読み取り手段400に対して原稿読み取り走査方向に沿って並列に配置されたページ収納手段500,ページ押えベルト200に不平等電界を帯電させてこのページ押えベルト200にブック原稿Oのページを吸着させるページ吸着手段600,およびページ収納手段500のページ収納口500aに対向する部位のページ押えベルト200の曲率によりページ押えベルトに吸着された原稿ページを曲率分離させるページ分離手段700を一体化し且つ原稿載置面100aに沿って往復移動自在に支持されたページめくり読み取りユニット1とで構成されている。
【0016】
また、このMFDSの本体構造は、図2に示すように、上ユニット2と、下ユニット3との背面部をヒンジ4で固定した前面オープン型のシェル型開閉構造をなしており、下ユニット3の上面が原稿載置面100aとなっている。
ブック原稿Oは、上ユニット2を開放した状態で、原稿載置面100aの中央部に穿たれたセンター溝100b内にその綴じ部を嵌合させて見開くことによりセットされる。
従って、このMFDSでは、従来の複写機のように見開きページ面を下にしてブック原稿を伏せてセットする必要がなく、ブック原稿のセット操作を極めて効率よく且つ容易に行なうことができる。
【0017】
一方、ページ押えベルト200およびページめくり読み取りユニット1は、上ユニット2内に配設されており、下ユニット3のマグネット3aに上ユニット2の磁性板2aを吸着させて、この上ユニット2を閉鎖することにより、ブック原稿Oの原稿面にそれぞれ密着される。
【0018】
ページめくり読み取りユニット1は、上述のように上ユニット2を閉じた状態で、往復移動され、図3に符号1A,1B,1C,1Dで示すような往動、すなわち、矢印aで示す読み取り走査方向への移動時に、読み取り手段400によりブック原稿Oの原稿面を走査して原稿画像の読み取りを行ない、図4に符号1E,1F,1G,1Hで示すような復動、すなわち、矢印bで示すページめくり方向への移動時に、ページ吸着手段(ページ押さえベルト200),ページ分離手段700,および、ページ収納手段500によりブック原稿Oのページめくりを実行する。
このページめくり読み取りユニット1の駆動機構や駆動制御手段は、前述の先願に詳述されているので、ここでの説明を省略する。
【0019】
以下、本発明のMFDSの構成および動作等について説明する。
ページめくり読み取りユニット1は、図3および図4に示すように、ブック原稿Oの読み取り走査に際し、原稿載置台100上に見開かれて載置されたブック原稿Oの原稿面に沿って、上下動しながら往復移動される。
これにより、ブック原稿Oの原稿面は、ページ押えベルト200およびページめくり読み取りユニット1によって原稿載置面100a側に押圧されながら、読み取り手段400の読み取りセンサユニット13(図5)によりトレースされる。
【0020】
この読み取りセンサユニット13は、ページめくり読み取りユニット1に対し、その主走査方向を回転軸として、ある程度回転自在に構成されており、見開かれたブック原稿Oの原稿面の凹凸によりその原稿走査面が傾斜されても、この原稿面の凹凸に追従して原稿画像を正確に読み取るように構成されている。
【0021】
しかしながら、原稿載置台100上に見開かれて載置されたブック原稿Oが厚い場合には、その原稿面の凹凸が大きくなり、特に、そのエッジ部と中央綴じ部との段差が著しく大きくなる。
このため、読み取りセンサユニット13は、ブック原稿Oの原稿面を加圧するように付勢し、且つ、その走査面端部をアール形状に形成して、その読み取り性を向上させるように構成されているが、上記のように、厚手のブック原稿を走査する場合には、ブック原稿の段差に読み取りセンサユニット13が引っかかり易く、このブック原稿の段差が原稿画像の読み取りの妨げとなる。
【0022】
一方、ページめくり読み取りユニット1は、図3および図4に示すように、載置されたブック原稿の原稿面に沿って、平行に上下動するように構成されている。
また、読み取りセンサユニット13は、ページめくり読み取りユニット1に対して昇降自在に支持されており、ブック原稿の原稿面の読み取り走査時に、ページめくり読み取りユニット1の下面側に突出するように構成されている。
【0023】
すなわち、この読み取りセンサユニット13は、その底面に配設されたガラス面が、ページめくり読み取りユニット1の底面、つまり、平滑な原稿面に対して、上方に約5mm、下方に約10mmの間で可動自在となっており、その自重もしくは下降習性によって、ブック原稿の原稿面を押圧しながらトレースするように構成されている。
【0024】
そして、この読み取りセンサユニット13は、ページめくり読み取りユニット1の後側板の後部に備えられたロータリーソレノイド(図示せず)がコントローラの指示により励磁されることによって、図6に示すように、上方に約5mm上昇され、ページめくり読み取りユニット1の内側の位置に退避される。
【0025】
図7に、見開きブック原稿Oの左端部と、ページめくり読み取りユニット1を示す。
このブック原稿Oの左端部は、ページめくり読み取りユニット1のページめくり動作により、右方の原稿ページがめくり重ねられることによって次第に増加される。
これにより、一般的なブック原稿の左端部は、その最上位の原稿ページ端部が上方且つ右方へ移動していく。
【0026】
一方、このブック原稿の右ページ部分は、上記の左ページの増加に反比例して、そのページめくり動作により、次第に減少して、その最上位の原稿ページ端部が下方且つ左方へ移動していく。
このページめくり動作の繰り返し枚数に対する、見開きB4サイズのブック原稿の左端部の遷移状態を図8乃至図10に示す。
図8乃至図10に示すブック原稿左端部の遷移例は、ブック原稿を載置した初期のブック原稿左端部の位置を「0」として、その右方向への変位量をミリ単位で表している。
【0027】
ここで、図8は、ブック原稿の厚みが20mm,総ページ数が750頁、図9は、ブック原稿の厚みが12mm,総ページ数が300頁、図10は、ブック原稿の厚みが9mm,総ページ数が180頁、の見開きB4サイズのブック原稿の左端部の遷移状態を示している。
【0028】
これらの図8乃至図10に示すブック原稿左端部の遷移例から明らかなように、原稿ページのページめくり動作によるブック原稿左端部の変位量は、ブック原稿の中央綴じ部の形状の変化に影響されるため、必ずしも単調増加とならない。 また、このブック原稿の原稿端部の変位量は、原稿ページのページめくり動作よって、その中央綴じ部が左右方向にスライドすることにより、図6に示した薄手のブック原稿のように、マイナス方向に変位して減少することもある。
さらに、このような原稿端部の変位量は、ブック原稿のサイズ、厚さ、紙質等によっても左右される。
【0029】
ここで、ブック原稿の上下方向の移動量は、ページめくり読み取りユニット1がブック原稿の形状に沿って上下動することによって自動的に補正されるが、ブック原稿端部の左右方向への移動量、すなわち、読み取りセンサユニット13による画像読み取り開始位置は、最大で約40mm程度も変わることがあるため、これを補正せずにそのまま画像読み取り走査や画像の取り込みもしくはプリントを実行した場合には、走査不良が発生したり、多きなレジストずれが発生する。
【0030】
このブック原稿端部の変位量のずれは、読み取りセンサユニット13の原稿加圧位置と原稿読み取り開始位置とを、ページめくりの繰返しによって変更していくことで補正できる。
しかしながら、従来例では、コントローラにより、入力または検出したブック原稿サイズに基づいて、載置されたブック原稿のエッジ部の位置を算出している。従って、この従来例によれば、例えば、見開きサイズA3のブック原稿の場合、そのエッジ部の位置は、ブック原稿のセット位置の中央から約210mmの位置となり、読み取りセンサユニット13の読み取り位置は、ページめくり読み取りユニット1のホームポジションから約30mmの位置となる。
そこで、この従来例では、先ず、ページめくり読み取りユニット1のホームポジションで前記のロータリーソレノイドを励磁して読み取りセンサユニット13を上昇させておき、この状態でページめくり読み取りユニット1の走査移動を開する。
【0031】
次に、読み取りセンサユニット13の読み取りセンサ部が、ブック原稿の読み取り開始エッジ部の手前5mmの位置に到達した時点で読み取りセンサユニット13を下降させる。そして、この読み取りセンサユニット13がその読み取り走査方向に5mm移動した後の、ブック原稿の読み取り開始エッジ部よりそのが像データの読み取りを開始する。
【0032】
さらに、このブック原稿の中央綴じ部の段差部でも、上記と同様に読み取りセンサユニット13を上昇させて原稿面から退避させる。
このブック原稿中央綴じ部の位置は、ブック原稿の綴じ部が、原稿載置台100の中央を基準としてセットされているので、ホームポジションから240mmの位置となる。
【0033】
従って、この読み取りセンサユニット13は、ブック原稿の種類によってもその中央綴じ部での退避位置を指定できるが、例えば、上記の中央位置から±10mmの区間、すなわち、ホームポジションより230mmから250mmの区間で、ページめくり読み取りユニット1の走査制御アドレスによって、原稿面の中央綴じ部から退避される。
【0034】
しかしながら、このブック原稿の左端部は、前記のように、読み取りセンサユニット13の端部が引っ掛り易く、この状態のままで、ページめくり読み取りユニット1がブック原稿の端部に乗り上げ、且つ、読み取りユニット13が原稿面をトレースすべく下降した場合には、原稿左端部に耳折れが発生し易くなる。
【0035】
このため、このような耳折れが原稿左端部に発生した場合には、読み取り不良および走査不良となる。
また、通常のブック原稿は、その表紙のサイズがA4,B5等の定形サイズであっても、その任意のページを見開いた際のページ面のサイズが、その綴代分だけ小さくなるため、必ずしも一定のサイズにならない。
そこで、本実施例では、ページめくりユニット1の原稿サイズ検知時における初期走査ホームポジションを、原稿走査時の略中央のブック原稿中央綴じ部の近傍とする。
【0036】
すなわち、本発明による画像読み取り装置では、原稿セット時におけるページめくり読み取りユニット1の読み取りセンサユニット13の初期走査ホームポジションが、図11に示すように、原稿載置台100上に載置されたブック原稿Oの中央綴じ部と対応した位置に設定されている。
【0037】
この実施例では、先ず、読み取りセンサユニット13が初期走査ホームポジションに位置した状態で、原稿載置台100上にブック原稿Oをセットして、上ユニット2を閉じる。
そして、ブック原稿Oのセットを検知した後、読み取りセンサユニット13を下降してブック原稿Oの原稿面を加圧し、原稿画像の読み取りを開始する。
【0038】
これにより、ページめくり読み取りユニット1は、ブック原稿Oの中央綴じ部から読み取り走査開始側(原稿左端部側)に向けて移動される。
このページめくり読み取りユニット1の初期の移動時に、読み取りセンサユニット13により、見開きブック原稿の左ページを露光走査して、その画像情報を読み取り、ブック原稿Oの画像位置を検出する
さらに、このページめくり読み取りユニット1の初期の移動を続け、読み取りセンサユニット13により、見開きブック原稿の左ページの原稿端部、すなわち、ブック原稿の読み取り走査開始側の端部を検出する
【0039】
これにより、ブック原稿Oが定形サイズから外れていたり、原稿サイズが不明であっても、原稿載置台100上に載置されているブック原稿Oのサイズが、読み取りセンサユニット13に内蔵された画像読み取りを兼ねたセンサにより正確に検出される(請求項6)
【0040】
すなわち、この例では、上記の原稿サイズ検出動作時に、読み取りセンサユニット13が予めブック原稿Oの原稿面上に位置するので、従来例のように、原稿サイズ検出動作時にブック原稿端部に乗り上げることが無く、また、原稿載置台100上に載置された状態でのブック原稿Oの中央綴じ部から左ページの原稿端部までの距離により見開かれた原稿面のサイズを正確且つ確実に検出することができる。
【0041】
従って、この例によれば、ブック原稿のサイズ検出動作時に原稿端部に耳折れが発生することが無く、また、大きさや厚さを特定することができないような如何なるブック原稿に対しても、その正確な原稿サイズの検出走査を確実に行なうことができる。
【0042】
図12に、この方式での読み取りセンサによる見開きブック原稿の端部検出データの一例を示す。
図12において、検出されたブック原稿のエッジ部は、見開きサイズA3の場合、読み取りセンサの中央セット位置(初期走査ホームポジション)からおよそ210mm(例えば、中央セット位置からの読み取りセンサユニット13の移動量をエンコーダーパルスのカウントにより測定した距離)となり、読み取りセンサユニット13の第2ホームポジション(画像読み取り時の読み取り走査開始基準位置で、図11の左端部)からおよそ30mmの位置となる。
【0043】
ここで、ブック原稿Oの端部の検出は、読み取りセンサの特定画素による読み取り情報の副走査方向への変化により行なう。
すなわち、上述のように、読み取りセンサユニット13によりブック原稿Oの左ページの読み取りを開始することにより、この左ページ上の画像情報がランダムに検出される。
ここで、殆どのブック原稿の地肌は白色であり、また、一般に、ブック原稿端部から十数ミリの間には文字や画像がない。
【0044】
そこで、この例では、図12に示すように、読み取りセンサにより得た画像情報の、均一色が連続している位置を原稿面の余白部として検知する。
この判定には、複数のセンサ出力を用いて検知精度を高めることが効果的であり、その主走査方向への画像の連続性により正確に判断される。
【0045】
次に、原稿ページのエッジによる主走査方向に連続する縞模様部分が読み取りセンサにより検出され、この縞模様部分の後に、原稿載置台100の原稿載置面(黒色)部が検出される。
これにより、図12から明らかなように、この原稿ページのエッジにより主走査方向に連続した縞模様部分の発生開始位置が、見開かれたブック原稿の最上位の原稿ページのエッジ位置となる(請求項)。
【0046】
以上のような結果から、図12に示したブック原稿の読み取り例の場合には、このブック原稿の端部(エッジ部)位置が、初期走査ホームポジションから200mmとなり、また、この原稿ページの読み取り走査方向の画像開始位置が、初期走査ホームポジションから193mmの地点となることが検出される。
【0047】
このようにして、ブック原稿のエッジ部、あるいは、原稿面端部のホームポジションからの位置データが検出されると、この検出された位置データと、予めインプットされている原稿サイズデータとから、原稿載置台100上に載置されているブック原稿Oの原稿サイズが検出される。
【0048】
ここで、例えば、ブック原稿の中央部を上記の露光走査によるサイズ検知開始基準位置としてブック原稿のエッジ部までの長さを検出した場合、その長さが210mm前後(ブック原稿の厚さ等によって多少異なる)のときは、その原稿サイズは、A4(見開きA3)、また、その長さが182mm前後のときは、その原稿サイズは、B5(見開きB4)であると判断される。
【0049】
また、この原稿サイズ検出に使用される長さの測定値としては、ブック原稿の原稿面端部までの長さを検出して得られた値でもよい。
この場合は、ブック原稿の中央綴じ部の急勾配部分の影響により、その測定値はブック原稿のエッジ部までの長さよりも小さい値となるので、この減少分に応じて、その原稿サイズデータを修正するようにしてもよい。
【0050】
ところで、原稿サイズ検知時の読み取りセンサユニット13の原稿面の露光走査開始位置(初期走査ホームポジション)は、必ずしも、上記例のような中央セット位置に限定されるものではない。
【0051】
この原稿サイズ検知時の読み取りセンサユニット13の原稿面の露光走査開始位置(初期走査ホームポジション)は、例えば、図11に示す最小サイズ原稿載置領域、すなわち、読み取りおよびページめくり走査の実行が可能な最小サイズ(本実施の形態ではA5サイズ)の原稿が載置される領域内の任意の位置であってもよく、この位置から上記の走査を開始すれば、使用可能な全てのブック原稿の原稿サイズを確実に検知することが可能となる。
【0052】
さらに、上記の初期走査ホームポジションを、上記の最小サイズ原稿の載置領域内の、読み取り走査開始基準位置(第2ホームポジション)の近傍に設定すれば、最小限の範囲内において、読み取りセンサユニット13を移動させるだけで、使用可能な全てのブック原稿の原稿サイズを確実に検知することが可能となる。
【0053】
但し、この例では、原稿載置台100上にセットされた原稿が、使用可能な最小サイズよりも小さな原稿の場合には、これを検知してその旨を操作表示ボード(図示せず)にエラー表示するように構成される。
【0054】
このようなエラー表示を行なう方法としては、例えば、原稿セット基準位置、もしくは、その近傍、または、原稿セット基準位置よりも右側(原稿サイズ検知時の走査方向上流側)に設けた基準位置から、上記の原稿サイズ検知のための原稿面露光走査、および、エンコーダーパルスのカウントを開始し、この結果、使用不可能なサイズのブック原稿がセットされている場合に、読み取りセンサユニット13による画像読み取り走査を開始せずにページめくり読み取りユニット1の作動を停止して、載置されているブック原稿のサイズが不適合である旨の表示データを操作表示ボードに出力する。
【0055】
これにより、セットされたブック原稿のエラー状態がユーザに報知され、原稿サイズ検知時の誤検知や誤動作が防止される。
ところで、読み取りセンサユニット13の原稿サイズの長さの測定を開始する位置は、前記例のように、原稿サイズ検知時の露光走査開始位置(図11の初期走査ホームポジション)に、必ずしも、一致させる必要はない。
【0056】
すなわち、例えば、図11の右端側のA点をページめくり読み取りユニット1の始発点とした場合には、先ず、ロータリーソレノイドを励磁して読み取りセンサユニット13を上方に退避させた状態で、めくり走査方向へのページめくり読み取りユニット1の移動を開始し、このページめくり読み取りユニット1がブック原稿の右側端部に乗り上げた後に、適宜の位置で読み取りセンサユニット13を下降させて、ブック原稿の綴じ部がセットされている原稿セット位置の近傍、あるいは、それよりも手前側(右側)から上記の測定動作(エンコーダーパルスのカウントおよび読み取りセンサによる原稿面露光走査)を開始するように構成してもよい。
【0057】
このように構成して上記のような制御を行なった場合には、載置されたブック原稿に対する設定枚数の画像読み取り動作(第1ジョブ)の終了後、その読み取りセンサユニット13が、図11の右端側のA点(始発点)の基準位置で停止されるので、この第1ジョブの終了時に読み取りセンサユニット13をその読み取り走査開始側に戻す時間が不要になるとともに、この読み取りセンサユニット13の停止位置が、そのまま、次回の原稿に対する設定枚数の読み取り動作(第2ジョブ)開始前の原稿サイズ検知動作の開始位置となり、その制御が簡素化される利点がある。
【0058】
上記の例におけるコントローラ(図示せず)は、図11に示す第2ホームポジションで、ロータリーソレノイドを励磁して読み取りセンサユニット13を上昇させ、この状態で、ブック原稿の画像読み取り走査を開始する。
【0059】
次に、前述のようにして予め検出されたブック原稿のエッジ部地点で、読み取りセンサユニット13を下降させる。
そして、この読み取りセンサユニット13の下降と同時またはその直後に、ブック原稿の画像データの読み取りを開始する。
【0060】
次いで、この画像データの読み取りが完了した後の、ページめくり読み取りユニット1の復帰動作によって、読み取りを終えた原稿ページのページめくりを実行し、次の原稿ページの画像データの読み取りを行なう。
このような画像データの読み取りおよびページめくりを繰り返すことによって、所定のページめくり読み取り動作が実行される。
【0061】
以上のように、読み取りセンサの出力情報により原稿面のエッジ部を検出して、読み取りセンサユニット13をその読み取り開始位置にセットすることにより、読み取りセンサユニット13のブック原稿への乗り上げ動作が安定し、さらに、上記のようにして画像データの読み取り開始位置が決定されることにより、ブック原稿の端部の変位に拘らず、画像の取り込みやプリントに適したずれの無い有効範囲の画像が得られる。
【0062】
ところで、ブック原稿端に対する原稿画像の読み取り開始位置や画像位置は、図8乃至図10に示したように、ページめくり動作の繰り返しによっても変化する。
そこで、前述したホーミング時の原稿サイズ検知の場合と同様に、原稿画像の読み取り手段と原稿端部検知手段とを兼ねた単独の読み取りセンサを用いて、ページめくり読み取りユニット1によるページめくり動作が、所定回数行なわれる毎に、ブック原稿の原稿端部位置の検出動作を実行する。
【0063】
この検出動作は、原稿面の読み取り走査を終了し、ページめくり動作中のページめくり読み取りユニット1が、ブック原稿の中央綴じ部付近に達した時点で、読み取りセンサユニット13を下降し、原稿面を加圧して、原稿面の読み取りを開始することにより行なわれる。
【0064】
この検出動作によって、前述したホーミング時の原稿サイズ検知の場合と同様に、読み取りセンサによりブック原稿のページ増加分に見合った原稿端部位置が逐次検出される。
【0065】
この場合、通常のブック原稿は、その1ページ分のページめくりによって、その原稿端が急激に変化することはないので、読み取りセンサユニット13によるブック原稿の原稿端部位置の検出動作開始位置は、初期ホーミング動作または前回のページめくり走査時における検出データにより、原稿左ページ上の原稿端より数十ミリ手前の位置から初めてもよく、また、上記の検出動作を数ページまたは数十ページ毎に実行して、原稿端部位置の検出データを適時補正するようにしてもよい。
これにより、ブック原稿のページめくり時の移動速度を速めることができ、ブック原稿の読み取りおよびページめくりの生産性を向上させることができる。
【0066】
ところで、見開かれたブック原稿は、左右対称となるので、その左右の各ページのサイズが、基本的に等しくなる。
従って、ブック原稿の読み取り終了位置は、上記の検出方法で得た読み取り開始位置により決定されるブック原稿サイズによって容易に得ることができる。
【0067】
しかしながら、このブック原稿の読み取り終了位置、すなわち、ブック原稿の右端部は、前記のブック原稿の左端部と同じく変化する。
このため、従来のページめくり読み取りユニット1のページめくり動作の開始位置は、図4に符号1Eで示したように、ブック原稿の読み取り終了位置、すなわち、原稿右端から約85mm右方側に移動した地点に設定されている。
【0068】
この装置では、ブック原稿の右端部の変位に拘らず、そのページめくりの開始位置は、図13に示すように、分離ローラ10がブック原稿の右端部よりも右方に位置していればよく、このページめくり読み取りユニット1が多少右方側に移動し過ぎても、その機能上、何等の支障も生じない。
【0069】
しかしながら、上述のように、ページめくり読み取りユニット1のページめくり動作の開始位置を定位置とした場合には、このブック原稿の右端部の変位量を予め見込んだ距離だけ、原稿右端部の右外方位置まで、ページめくり読み取りユニット1を常時オーバーランさせる必要があり、ページめくりの生産性が低下する不具合がある。
【0070】
そこで、本実施の形態では、前記のブック原稿の読み取り開始位置の検出方法と同様にして、読み取りセンサにより読み取った原稿右端部の原稿読み取り画像データに基づいて、ページめくりを行なう原稿ページの読み取り了端を検出し、この読み取りデータに基づいて、ページめくり読み取りユニット1のページめくり動作の開始位置を補正する(請求項1)。
【0071】
この原稿右端部の読み取りデータは、図12に示した原稿左端部の読み取りデータとはその方向が反対になるが、この原稿左端部の読み取りデータと同様にして検出される。
また、この右端部の画像有効範囲も、前記と同様に規定することによって、画像の取り込みやプリントに適したものとなる。
【0072】
これにより、ページめくり枚数によって変位するブック原稿の右端部の位置に合わせて、ページめくり読み取りユニット1のページめくり動作の開始位置が逐次補正されるので、このページめくり読み取りユニット1の無駄なオーバーランを行なわせる必要がなくなり、ページめくりの生産性向上を図ることが可能となる。
【0073】
また、この装置では、ページめくり読み取りユニット1の読み取り手段400がページ収納手段500の右方に位置しているので、次の読み取り開始位置において常時、原稿ページのページめくり動作は終了しており、かかるページめくり動作の終了は読み取り走査の繰り返しの動作中に自動で行なわれるので、そのページめくり枚数によって原稿左端部の位置が変化しても、この原稿左端部の変位が、ページめくり動作に悪影響をおよぼすことがない。
【0074】
一方、図5に示したページ分離手段700は、分離ローラ10の高さがめくりローラ9の高さよりも高くなるように、分離ローラ10が予め固定配置されたページ分離手段700を示したが、このページ分離手段700としては、図14に示すように、分離ローラ変位手段900により、分離ローラ10を所定のタイミングで変位させるように構成してもよい。
この分離ローラ変位手段900は、図14に示すように、それぞれ一対の、めくりレバー46,めくりソレノイド47,および、戻しバネ48で構成されている。
【0075】
図14において、各めくりレバー46は、L字型に形成されており、それぞれの角部が、めくりローラ9の支軸の両端に回転自在に枢支されている。
また、これらのめくりレバー46の水平方向に延出した自由端部には、分離ローラ10が回転自在に軸支されている。
【0076】
さらに、これらのめくりレバー46の垂直方向に延出した基端部には、それぞれの自由端部の延出方向と対向するがわに配置された各めくりソレノイド47、および、各めくりソレノイド47と対向する側に一端が係止された各戻しバネ48の他端が、それぞれ繋がれている。
【0077】
この分離ローラ変位手段900は、通常(めくりソレノイド47の非作動時)は、分離ローラ10が、図14の鎖線で示す位置、すなわち、めくりローラ9と分離ローラ10とが同じ高さに位置するように構成されており、原稿ページのめくり動作時に、めくりソレノイド47が作動して、図14の実線で示す位置に、すなわち、めくりローラ9の高さよりも分離ローラ10の高さが高くなるように、分離ローラ10を変位させる。
【0078】
ここで、めくりソレノイド47は、図13に示すように、ページめくり読み取りユニット1がページめくり方向に移動し、ブック原稿Oの最上位のページの端部が、めくりローラ9と分離ローラ10との略中間位置に対応した時点でオンされる。
このめくりソレノイド47の作動タイミングは、原稿載置台100の原稿載置面100a上にセットされたブック原稿Oのサイズによって決定される。
【0079】
すなわち、めくりソレノイド47は、ページめくり読み取りユニット1がページめくり動作を開始してから、ブック原稿Oの最上位のページの端部がめくりローラ9と分離ローラ10との略中間位置に対応するまでの、ブック原稿サイズに応じた所要時間あるいは移動距離を、例えば、ステッピングモータのパルス数をカウントして求め、このカウント値が予め入力されたブック原稿サイズの基準値と一致した時点でオンされる。
【0080】
これにより、図14の実線で示す位置に分離ローラ10が変位されて、ページ押えベルト200に吸着されたブック原稿Oの最上位のページのみが、他のページから分離され、分離ローラ10によって曲率分離された後、図4の1Fに示すように、ページ収納口500aを通してページめくりガイド16に沿ってページ収納部材15内に導かれ、このページ収納部材15の内周面に沿って円筒状に巻かれながらページ収納部材15内に収納される。
【0081】
このようにして、ページ押えベルト200に吸着されたブック原稿Oの最上位のページのめくり動作が完了した時点で、めくりソレノイド47が解除され、戻しバネ48の弾力によって、分離ローラ10が、図14に破線で示す位置に復帰される。
【0082】
ところで、上述のように、分離ローラ10の変位により原稿ページを吸着分離させる方式では、原稿ページの先端部のみを吸着して上方に変位させることにより、この原稿ページの先端部をページ収納部材15のページ収納部へ導くように構成されている。
【0083】
このため、この方式のページ分離手段700では、その原稿面端部に対する吸着位置が、その分離性能を維持する上で、非常に重要になる。
本例では、前述したように、ブック原稿の読み取り走査時に、画像読み取りセンサによって、原稿面の読み取り走査終了側の端部、つまり、ページめくり動作の開始側の端部の位置を正確に検出することができる。
【0084】
従って、この画像読み取りセンサによって検出した、ページめくり動作の開始側の端部の位置に基づいて、上記のページ分離手段700の吸着分離動作の作動タイミングを決定することによって、原稿面端部のページめくり回数による変位に左右されること無く、この原稿面端部に対するページ分離手段700の吸着位置を、常時適正な位置に維持することができる。
【0085】
そこで、本例では、画像読み取りセンサで読み取った原稿右端部の画像データにより、原稿走査終了側の端部を検出し、この検出データに基づいて、ページめくり動作時の分離ローラ10の上昇タイミングを決定して、ページ分離手段700が、常時、原稿ページの同一量を吸着分離するように、分離ローラ変位手段900を制御する。
【0086】
また、本例では、ページめくりモード、すなわち、ページめくり動作終了後に画像読み取りを行なわずに、図11の右方側へページめくり読み取りユニット1をリターンさせ、ページめくり動作のみを連続して行なう(通常、読み取りセンサユニット13を退避させたままとする)モードにおいても、前述のように、ブック原稿の右端部の手前で画像読み取りセンサを下降、加圧させて、原稿面み取りを行ない、この読み取りデータに基づいて、上記のように、ページめくり動作時の分離ローラ10の上昇タイミングを決定して、ページ分離手段700が、常時、原稿ページの同一量を吸着分離するように、分離ローラ変位手段900を制御することもできる。
【0087】
上述のように、ブック原稿の画像範囲および原稿端部を画像読み取りセンサで検出して、読み取りセンサユニット13や分離ローラ変位手段900を作動させるので、独立した検知手段を使用すること無く、ブック原稿に対するレジストの正確な画像読み取り走査、および、安定したページめくり動作を、ブック原稿の始めから終わりまで連続して実現できる。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば、ページめくり動作の生産性、信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ルチ・ファンクション・ドキュメント・スキャナ(MFDS)の概略断面図である。
【図2】MFDSの原稿セット時の概略斜視図である。
【図3】MFDSにおけるページめくり読み取りユニットの読み取り走査時の作動態様を示す概略図である。
【図4】MFDSにおけるページめくり読み取りユニットのページめくり時の作動態様を示す概略図である。
【図5】ページめくり読み取りユニットの原稿走査開始状態の概略断面図である。
【図6】ページめくり読み取りユニットの原稿端部への乗り上げ状態の概略断面図である。
【図7】ページめくり読み取りユニットの原稿走査開始位置における概略断面図である

【図8】ブック原稿左端部の遷移状態を示す線図である。
【図9】他のブック原稿左端部の遷移状態を示す線図である。
【図10】さらに他のブック原稿左端部の遷移状態を示す線図である。
【図11】原稿サイズ検知動作を示す概略説明図である。
【図12】センサにより検出された原稿端部の読み取りデータの概略説明図である。
【図13】ページめくり動作開始位置の概略説明図である。
【図14】分離ローラ変位手段の斜視図である。
【符号の説明】
1 ページめくり読み取りユニット
9 めくりローラ
10 分離ローラ
13 読み取りセンサユニット
15 ページ収納部材
16 ページめくりガイド
46 めくりレバー
47 めくりソレノイド
48 戻しバネ
100 原稿載置台
100a 原稿載置面
200 ページ押えベルト
300 迂回部形成手段
400 読み取り手段
500 ページ収納手段
600 ページ吸着手段
700 ページ分離手段
900 分離ローラ変位手段
O ブック原稿

Claims (3)

  1. 原稿載置台と、この原稿載置台上に見開かれて載置されたブック原稿の原稿面上を移動することによってこのブック原稿の原稿ページのページめくりを行うページめくり手段と、このページめくり手段と一体的に構成されており、上記ブック原稿の原稿上面を上記ページめくり手段の移動方向と反対の方向に露光走査することによって上記ブック原稿の原稿画像の読み取りを行う画像読み取り手段と、を有する画像読み取り装置において、上記画像読み取り手段による上記読み取り走査方向への露光走査により読み取った読み取りデータに基づいて、上記ブック原稿の原稿面のページめくり動作開始側端部の検出を行うことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 原稿載置台と、この原稿載置台上に見開かれて載置されたブック原稿の原稿面上を移動することによってこのブック原稿の原稿ページのページめくりを行うページめくり手段と、このページめくり手段と一体的に構成されており、上記ブック原稿の原稿面上を上記ページめくり手段の移動方向と反対の方向に露光走査することによって、上記ブック原稿の原稿画像の読み取りを行う画像読み取り手段と、を有する画像読み取り装置において、
    上記ページめくり手段が、めくられた原稿ページを収納するページ収納手段と、このページ収納手段に近接して配設され、上記ページめくり動作開始時には上記ブック原稿の原稿面上に密着もしくは近接した位置にあり、上記ブック原稿の原稿ページを吸着させた後に上記ページ収納手段側に変位して、上記ページ収納手段内にブック原稿を送り込むように駆動制御されるページ吸着手段とから構成されており、上記画像読み取り手段による上記読み取り走査方向への露光走査により読み取った読み取りデータに基づいて検出した、上記ブック原稿の原稿面のページめくり動作開始側端部の位置情報に基づいて、上記ページ吸着分離手段の駆動制御を行なうことを特徴とする画像読み取り装置。
  3. 請求項1または2のうちの何れかに記載の画像読み取り装置において、上記画像読み取り手段のセンサにより検知される主走査方向に連続する模様部分の発生開始位置を以って原稿ページのエッジ位置とすることを特徴とする画像読み取り装置。
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