JP2002176537A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JP2002176537A
JP2002176537A JP2001267842A JP2001267842A JP2002176537A JP 2002176537 A JP2002176537 A JP 2002176537A JP 2001267842 A JP2001267842 A JP 2001267842A JP 2001267842 A JP2001267842 A JP 2001267842A JP 2002176537 A JP2002176537 A JP 2002176537A
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浩 高橋
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Tetsuya Fujioka
哲弥 藤岡
Kazue Taguchi
和重 田口
Susumu Shiina
将 椎名
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブック原稿では原稿の厚さや見開かれているペ
ージ位置等の条件によって原稿面端部の位置が変化する
ため、その原稿画像のページめくり動作の開始位置等が
変位し、ページめくり動作に支障を生じ、或いは画像の
取り込みやプリントに際し、ずれを生じ、画像読み取り
及びページめくり動作の信頼性を損なうのでこの問題を
解消すること。 【解決手段】画像読み取り手段による読み取り走査方向
への露光走査により読み取った読み取りデータに基づい
て、ブック原稿の原稿面のページめくり動作開始側端部
の検出を行うこととした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機及びファクシミ
リ等のブック原稿の画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ブック原稿の読み取り装置および方法と
しては、 原稿支持台上に上向きに見開いて載置したブック原稿
の原稿面を上方のコンタクトガラスに当接させ、このコ
ンタクトガラスを挾んで対向配置された走査光学系の走
査によって原稿画像を露光走査する装置、 原稿載置面上に上向きに見開いて載置されたブック原
稿の原稿面上を密着型読み取りセンサにより露光走査し
て原稿画像を読み取る装置、等が知られている。
【0003】しかしながら、上記の従来技術につい
て、原稿支持台上に上向きに見開いて載置したブック原
稿の原稿面を上方のコンタクトガラスに当接させ、この
コンタクトガラスを挾んで対向配置された走査光学系の
走査によって原稿画像を露光走査する装置では、ブック
原稿の原稿ページをめくる位置から露光走査を行なう位
置までブック原稿を移動させる必要があり、原稿露光走
査効率が低下するとともに、装置の大型化が避けがたく
なる不具合があった。
【0004】また、上記従来技術について、原稿載置
面上に上向きに見開いて載置されたブック原稿の原稿面
上を密着型読み取りセンサにより露光走査して原稿画像
を読み取る装置では、装置の大型化という点は解消し得
るものの、ブック原稿の原稿面を押圧する手段を備えて
いないため、載置された原稿面が浮き上がり易く、原稿
面の読み取り走査が不安定になる不具合を有していた。
【0005】こうした現状に鑑み、本出願人は、例え
ば、特願平2−193589号明細書等に開示したよう
に、原稿載置台の原稿載置面に沿って張架されたページ
押えベルトの一部に上記原稿載置面から離間する迂回部
を形成させながら、上記原稿載置面とページ押えベルト
との間に見開かれて載置されたブック原稿の原稿面に対
して、ページ収納手段,ページ吸着手段,ページ分離手
段および読み取り手段等が配設されたページめくり読み
取りユニットを相対移動させることによって、上記ブッ
ク原稿のページめくりおよび原稿読み取り走査を行なう
ブック原稿のページめくり読み取り装置(以下、MFD
Sという)を提案した。
【0006】この提案によるMFDSによれば、上記明
細書等に記述したように、複写作業等に多大な労力を要
していたブック原稿のページめくり操作および原稿読み
取り走査を完全に自動化させることができ、複写等の生
産性を著しく向上させる多機能原稿読み取りシステムを
実現することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のMF
DSにおいて、ブック原稿の原稿情報の読み取り走査お
よび原稿ページめくり動作を行なうためには、原稿載置
台上にセットされているブック原稿のサイズを認識し
て、その原稿画像の読み取り領域およびページめくり領
域を決定する必要がある。
【0008】このため、上記のMFDSでは、ページめ
くり読取ユニットのプレスキャン時の読み取りにより、
見開かれたブック原稿の端部を原稿サイズ検知用センサ
または画像処理でエッジ検出し、このときのめくりロー
ラに取付けられたエンコーダの出力をカウントすること
によって、原稿載置台上にセットされたブック原稿のブ
ックサイズを認識して、ページめくり読取ユニットの原
稿画像の読み取り領域、及び、ページめくり領域を決定
するように構成されている。
【0009】しかしながら、ブック原稿のように厚みの
ある原稿の場合には、同一サイズの原稿であっても、原
稿の厚さや見開かれているページ位置等の条件によって
原稿面端部の位置が変化するため、その原稿画像の読み
取り走査あるいはページめくり動作の開始位置等を、実
際の原稿面の端部位置または画像位置等に応じて適切に
設定することが望ましく、これがなされないときはペー
ジめくり動作に支障を生じ、或いは画像の取り込みやプ
リントに際し、ずれを生じてしまう。
【0010】従って本発明の目的は、画像読み取り及び
ページめくり動作の信頼性を向上させることのできる画
像読み取り装置およびページめくり読み取り装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は次のように構成した。
【0012】(1).ホームポジションより上記読み取
り手段により露光走査を行ない、見開かれたブック原稿
の最上位の原稿ページのエッジ位置を検知する(請求項
1)。
【0013】(2).(1)において、読み取り手段の
センサにより検知される主走査方向に連続する縞模様部
分の発生開始位置を以って原稿ページのエッジ位置とす
る(請求項2)。
【0014】(3).画像読み取り手段による上記読み
取り走査方向とは反対方向への露光走査により読み取っ
た読み取りデータに基づいて、ブック原稿の読み取り走
査開始側端部の検出を行なう(請求項3)。
【0015】(4).画像読み取り手段による上記読み
取り走査方向とは反対方向への露光走査により読み取っ
た読み取りデータに基づいて、上記ブック原稿の原稿面
上の原稿画像位置の検出を行なう(請求項4)。
【0016】(5).(3)または(4)において、画
像読み取り手段によるブック原稿の原稿画像の読み取り
走査方向とは反対方向への移動によって、ブック原稿の
原稿ページのページめくりを行なう、画像読み取り手段
と一体的に構成されたページめくり手段を有しており、
このページめくり手段によるページめくり動作が所定回
数行なわれる毎に、ページめくり動作時に、画像読み取
り手段によって原稿面を露光走査し、この露光走査によ
って読み取った読み取りデータに基づいて、ブック原稿
の読み取り走査開始側端部またはブック原稿の原稿面上
の原稿画像位置の検出を行なう(請求項5)。
【0017】(6).画像読み取り手段による上記読み
取り走査方向への露光走査により読み取った読み取りデ
ータに基づいて、ブック原稿の原稿面のページめくり動
作開始側端部の検出を行なう(請求項6)。
【0018】(7).ページめくり手段が、めくられた
原稿ページを収納するページ収納手段と、このページ収
納手段に近接して配設され、ページめくり動作開始時に
はブック原稿の原稿面上に密着もしくは近接した位置に
あり、ブック原稿の原稿ページを吸着させた後にページ
収納手段側に変位して、ページ収納手段内にブック原稿
を送り込むように駆動制御されるページ吸着分離手段と
から構成されており、画像読み取り手段による読み取り
走査方向への露光走査により読み取った読み取りデータ
に基づいて検出した、ブック原稿の原稿面のページめく
り動作開始側端部の位置情報に基づいて、ページ吸着分
離手段の駆動制御を行なう(請求項7)。
【0019】(8).画像読み取り手段によりブック原
稿上の所定位置から読み取り走査方向とは反対の方向に
露光走査を行なってブック原稿の端部位置または原稿面
の端部位置を検出する端部位置検出手段と、読み取り走
査方向への露光走査開始位置またはこの露光走査開始位
置より読み取り走査方向側の所定位置に設定された原稿
サイズ検知基準位置からブック原稿の端部位置または原
稿面の端部位置までの距離によってブック原稿の原稿サ
イズを検知する原稿サイズ検知手段を備えた(請求項
8)。
【0020】(9).(8)において、原稿サイズ検知
手段の検知動作を開始するための画像読み取り手段によ
る露光走査開始基準位置を、読み取り可能なブック原稿
の内の最小サイズのブック原稿が載置される領域内に設
定した(請求項9)。
【0021】(10).(8)において、原稿サイズ検
知手段の検知動作を開始するための画像読み取り手段に
よる露光走査開始基準位置を、原稿載置台上へのブック
原稿の原稿載置基準位置の近傍に設定するとともに、原
稿サイズ検知手段によって読み取り不可能なサイズの原
稿のセット状態が検知された場合に、原稿載置台上にセ
ットされた原稿のサイズが読み取り不可能である旨を報
知する原稿サイズ異常報知手段を設けた(請求項1
0)。
【0022】(11).8において、ブック原稿の原稿
面上をページめくり方向へ移動することによってブック
原稿のページめくり動作を行なうページめくり手段が、
画像読み取り手段と一体的に構成されており、ページめ
くり方向への露光走査による端部位置検出手段による原
稿端部位置の検出動作の開始基準位置が、画像読み取り
手段の上記読み取り走査方向への露光走査終了側の端部
近傍で、且つ、上記原稿載置台上のブック原稿の読み取
り終了位置に設定され、上記原稿面の設定枚数の画像読
み取り動作の終了後、上記原稿端部位置検出動作の開始
基準位置にて上記画像読み取り手段を停止させる(請求
項11)。
【0023】
【作用】画像読み取り手段による原稿面の露光走査によ
って読み取った読み取りデータに基づいて、ブック原稿
面の読み取り走査開始側端部、原稿画像位置と原稿サイ
ズ、およびページめくり開始側端部等の検出を行なう。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。
【0025】但し、本明細書の記述から明らかに想起し
得る範囲の構成・作用、及び本発明の前記並びにその他
の目的と新規な特徴については、説明の煩雑化を避ける
上から、その図示並びに開示を省略、もしくは簡略化す
る。
【0026】本発明の実施例の説明に先立って、この発
明が実施される前記のMFDS(ブック原稿のページめ
くり読み取り装置)について、その構成および動作を説
明する。
【0027】本発明が実施されるブック原稿のページめ
くり読み取り装置「マルチ・ファンクション・ドキュメ
ント・スキャナ(以下、”MFDS”とする)」は、図
1に示すように、見開かれたブック原稿Oを載置する原
稿載置台100と、この原稿載置台100の原稿載置面
100aに沿って張架されたページ押えベルト200
と、原稿載置面100aからページ押えベルト200の
一部を離間させてページ押えベルト200に迂回部20
0a(図5乃至図7参照)を形成するベルト迂回部形成
手段300,原稿載置面100aに対し読み取り部40
0aを対向させて迂回部200aの原稿読み取り走査方
向(矢印a方向)側に配設された読み取り手段400,
迂回部200aの原稿読み取り走査方向と反対のページ
めくり方向(矢印b方向)にページ収納口500aを開
口させ読み取り手段400に対して原稿読み取り走査方
向に沿って並列に配置されたページ収納手段500,ペ
ージ押えベルト200に不平等電界を帯電させてこのペ
ージ押えベルト200にブック原稿Oのページを吸着さ
せるページ吸着手段600,およびページ収納手段50
0のページ収納口500aに対向する部位のページ押え
ベルト200の曲率によりページ押えベルトに吸着され
た原稿ページを曲率分離させるページ分離手段700を
一体化し且つ原稿載置面100aに沿って往復移動自在
に支持されたページめくり読み取りユニット1とで構成
されている。
【0028】また、このMFDSの本体構造は、図2に
示すように、上ユニット2と、下ユニット3との背面部
をヒンジ4で固定した前面オープン型のシェル型開閉構
造をなしており、下ユニット3の上面が原稿載置面10
0aとなっている。
【0029】ブック原稿Oは、上ユニット2を開放した
状態で、原稿載置面100aの中央部に穿たれたセンタ
ー溝100b内にその綴じ部を嵌合させて見開くことに
よりセットされる。
【0030】従って、このMFDSでは、従来の複写機
のように見開きページ面を下にしてブック原稿を伏せて
セットする必要がなく、ブック原稿のセット操作を極め
て効率よく且つ容易に行なうことができる。
【0031】一方、ページ押えベルト200およびペー
ジめくり読み取りユニット1は、上ユニット2内に配設
されており、下ユニット3のマグネット3aに上ユニッ
ト2の磁性板2aを吸着させて、この上ユニット2を閉
鎖することにより、ブック原稿Oの原稿面にそれぞれ密
着される。
【0032】ページめくり読み取りユニット1は、上述
のように上ユニット2を閉じた状態で、往復移動され、
図3に符号1A,1B,1C,1Dで示すような往動、
すなわち、矢印aで示す読み取り走査方向への移動時
に、読み取り手段400によりブック原稿Oの原稿面を
走査して原稿画像の読み取りを行ない、図4に符号1
E,1F,1G,1Hで示すような復動、すなわち、矢
印bで示すページめくり方向への移動時に、ページ吸着
手段(ページ押さえベルト200),ページ分離手段7
00,および、ページ収納手段500によりブック原稿
Oのページめくりを実行する。
【0033】このページめくり読み取りユニット1の駆
動機構や駆動制御手段は、前述の先願に詳述されている
ので、ここでの説明を省略する。
【0034】以下、本発明のMFDSの構成および動作
等について説明する。
【0035】ページめくり読み取りユニット1は、図3
および図4に示すように、ブック原稿Oの読み取り走査
に際し、原稿載置台100上に見開かれて載置されたブ
ック原稿Oの原稿面に沿って、上下動しながら往復移動
される。
【0036】これにより、ブック原稿Oの原稿面は、ペ
ージ押えベルト200およびページめくり読み取りユニ
ット1によって原稿載置面100a側に押圧されなが
ら、読み取り手段400の読み取りセンサユニット13
(図5)によりトレースされる。
【0037】この読み取りセンサユニット13は、ペー
ジめくり読み取りユニット1に対し、その主走査方向を
回転軸として、ある程度回転自在に構成されており、見
開かれたブック原稿Oの原稿面の凹凸によりその原稿走
査面が傾斜されても、この原稿面の凹凸に追従して原稿
画像を正確に読み取るように構成されている。
【0038】しかしながら、原稿載置台100上に見開
かれて載置されたブック原稿Oが厚い場合には、その原
稿面の凹凸が大きくなり、特に、そのエッジ部と中央綴
じ部との段差が著しく大きくなる。
【0039】このため、読み取りセンサユニット13
は、ブック原稿Oの原稿面を加圧するように付勢し、且
つ、その走査面端部をアール形状に形成して、その読み
取り性を向上させるように構成されているが、上記のよ
うに、厚手のブック原稿を走査する場合には、ブック原
稿の段差に読み取りセンサユニット13が引っかかり易
く、このブック原稿の段差が原稿画像の読み取りの妨げ
となる。
【0040】一方、ページめくり読み取りユニット1
は、図3および図4に示すように、載置されたブック原
稿の原稿面に沿って、平行に上下動するように構成され
ている。
【0041】また、読み取りセンサユニット13は、ペ
ージめくり読み取りユニット1に対して昇降自在に支持
されており、ブック原稿の原稿面の読み取り走査時に、
ページめくり読み取りユニット1の下面側に突出するよ
うに構成されている。
【0042】すなわち、この読み取りセンサユニット1
3は、その底面に配設されたガラス面が、ページめくり
読み取りユニット1の底面、つまり、平滑な原稿面に対
して、上方に約5mm、下方に約10mmの間で可動自
在となっており、その自重もしくは下降習性によって、
ブック原稿の原稿面を押圧しながらトレースするように
構成されている。
【0043】そして、この読み取りセンサユニット13
は、ページめくり読み取りユニット1の後側板の後部に
備えられたロータリーソレノイド(図示せず)がコント
ローラの指示により励磁されることによって、図6に示
すように、上方に約5mm上昇され、ページめくり読み
取りユニット1の内側の位置に退避される。
【0044】図7に、見開きブック原稿Oの左端部と、
ページめくり読み取りユニット1を示す。
【0045】このブック原稿Oの左端部は、ページめく
り読み取りユニット1のページめくり動作により、右方
の原稿ページがめくり重ねられることによって次第に増
加される。
【0046】これにより、一般的なブック原稿の左端部
は、その最上位の原稿ページ端部が上方且つ右方へ移動
していく。
【0047】一方、このブック原稿の右ページ部分は、
上記の左ページの増加に反比例して、そのページめくり
動作により、次第に減少して、その最上位の原稿ページ
端部が下方且つ左方へ移動していく。
【0048】このページめくり動作の繰り返し枚数に対
する、見開きB4サイズのブック原稿の左端部の遷移状
態を図8乃至図10に示す。
【0049】図8乃至図10に示すブック原稿左端部の
遷移例は、ブック原稿を載置した初期のブック原稿左端
部の位置を「0」として、その右方向への変位量をミリ
単位で表している。
【0050】ここで、図8は、ブック原稿の厚みが20
mm,総ページ数が750頁、図9は、ブック原稿の厚
みが12mm,総ページ数が300頁、図10は、ブッ
ク原稿の厚みが9mm,総ページ数が180頁、の見開
きB4サイズのブック原稿の左端部の遷移状態を示して
いる。
【0051】これらの図8乃至図10に示すブック原稿
左端部の遷移例から明らかなように、原稿ページのペー
ジめくり動作によるブック原稿左端部の変位量は、ブッ
ク原稿の中央綴じ部の形状の変化に影響されるため、必
ずしも単調増加とならない。また、このブック原稿の原
稿端部の変位量は、原稿ページのページめくり動作によ
って、その中央綴じ部が左右方向にスライドすることに
より、図6に示した薄手のブック原稿のように、マイナ
ス方向に変位して減少することもある。
【0052】さらに、このような原稿端部の変位量は、
ブック原稿のサイズ、厚さ、紙質等によっても左右され
る。
【0053】ここで、ブック原稿の上下方向の移動量
は、ページめくり読み取りユニット1がブック原稿の形
状に沿って上下動することによって自動的に補正される
が、ブック原稿端部の左右方向への移動量、すなわち、
読み取りセンサユニット13による画像読み取り開始位
置は、最大で約40mm程度も変わることがあるため、
これを補正せずにそのまま画像読み取り走査や画像の取
り込みもしくはプリントを実行した場合には、走査不良
が発生したり、多きなレジストずれが発生する。
【0054】このブック原稿端部の変位量のずれは、読
み取りセンサユニット13の原稿加圧位置と原稿読み取
り開始位置とを、ページめくりの繰返しによって変更し
ていくことで補正できる。
【0055】しかしながら、従来例では、コントローラ
により、入力または検出したブック原稿サイズに基づい
て、載置されたブック原稿のエッジ部の位置を算出して
いる。従って、この従来例によれば、例えば、見開きサ
イズA3のブック原稿の場合、そのエッジ部の位置は、
ブック原稿のセット位置の中央から約210mmの位置
となり、読み取りセンサユニット13の読み取り位置
は、ページめくり読み取りユニット1のホームポジショ
ンから約30mmの位置となる。
【0056】そこで、この従来例では、先ず、ページめ
くり読み取りユニット1のホームポジションで前記のロ
ータリーソレノイドを励磁して読み取りセンサユニット
13を上昇させておき、この状態でページめくり読み取
りユニット1の走査移動を開始する。
【0057】次に、読み取りセンサユニット13の読み
取りセンサ部が、ブック原稿の読み取り開始エッジ部の
手前5mmの位置に到達した時点で読み取りセンサユニ
ット13を下降させる。
【0058】そして、この読み取りセンサユニット13
がその読み取り走査方向に5mm移動した後の、ブック
原稿の読み取り開始エッジ部よりそのが像データの読み
取りを開始する。
【0059】さらに、このブック原稿の中央綴じ部の段
差部でも、上記と同様に読み取りセンサユニット13を
上昇させて原稿面から退避させる。
【0060】このブック原稿中央綴じ部の位置は、ブッ
ク原稿の綴じ部が、原稿載置台100の中央を基準とし
てセットされているので、ホームポジションから240
mmの位置となる。
【0061】従って、この読み取りセンサユニット13
は、ブック原稿の種類によってもその中央綴じ部での退
避位置を指定できるが、例えば、上記の中央位置から±
10mmの区間、すなわち、ホームポジションより23
0mmから250mmの区間で、ページめくり読み取り
ユニット1の走査制御アドレスによって、原稿面の中央
綴じ部から退避される。
【0062】しかしながら、このブック原稿の左端部
は、前記のように、読み取りセンサユニット13の端部
が引っ掛り易く、この状態のままで、ページめくり読み
取りユニット1がブック原稿の端部に乗り上げ、且つ、
読み取りユニット13が原稿面をトレースすべく下降し
た場合には、原稿左端部に耳折れが発生し易くなる。
【0063】このため、このような耳折れが原稿左端部
に発生した場合には、読み取り不良および走査不良とな
る。
【0064】また、通常のブック原稿は、その表紙のサ
イズがA4,B5等の定形サイズであっても、その任意
のページを見開いた際のページ面のサイズが、その綴代
分だけ小さくなるため、必ずしも一定のサイズにならな
い。
【0065】そこで、本実施例では、ページめくりユニ
ット1の原稿サイズ検知時における初期走査ホームポジ
ションを、原稿走査時の略中央のブック原稿中央綴じ部
の近傍とする。
【0066】すなわち、本発明による画像読み取り装置
では、原稿セット時におけるページめくり読み取りユニ
ット1の読み取りセンサユニット13の初期走査ホーム
ポジションが、図11に示すように、原稿載置台100
上に載置されたブック原稿Oの中央綴じ部と対応した位
置に設定されている。
【0067】この実施例では、先ず、読み取りセンサユ
ニット13が初期走査ホームポジションに位置した状態
で、原稿載置台100上にブック原稿Oをセットして、
上ユニット2を閉じる。
【0068】そして、ブック原稿Oのセットを検知した
後、読み取りセンサユニット13を下降してブック原稿
Oの原稿面を加圧し、原稿画像の読み取りを開始する。
【0069】これにより、ページめくり読み取りユニッ
ト1は、ブック原稿Oの中央綴じ部から読み取り走査開
始側(原稿左端部側)に向けて移動される。
【0070】このページめくり読み取りユニット1の初
期の移動時に、読み取りセンサユニット13により、見
開きブック原稿の左ページを露光走査して、その画像情
報を読み取り、ブック原稿Oの画像位置を検出する(請
求項3記載の発明)。
【0071】さらに、このページめくり読み取りユニッ
ト1の初期の移動を続け、読み取りセンサユニット13
により、見開きブック原稿の左ページの原稿端部、すな
わち、ブック原稿の読み取り走査開始側の端部を検出す
る(請求項4記載の発明)。
【0072】これにより、ブック原稿Oが定形サイズか
ら外れていたり、原稿サイズが不明であっても、原稿載
置台100上に載置されているブック原稿Oのサイズ
が、読み取りセンサユニット13に内蔵された画像読み
取りを兼ねたセンサにより正確に検出される。
【0073】すなわち、この実施例では、上記の原稿サ
イズ検出動作時に、読み取りセンサユニット13が予め
ブック原稿Oの原稿面上に位置するので、従来例のよう
に、原稿サイズ検出動作時にブック原稿端部に乗り上げ
ることが無く、また、原稿載置台100上に載置された
状態でのブック原稿Oの中央綴じ部から左ページの原稿
端部までの距離により見開かれた原稿面のサイズを正確
且つ確実に検出することができる。
【0074】従って、この実施例によれば、ブック原稿
のサイズ検出動作時に原稿端部に耳折れが発生すること
が無く、また、大きさや厚さを特定することができない
ような如何なるブック原稿に対しても、その正確な原稿
サイズの検出走査を確実に行なうことができる。
【0075】図12に、この本発明における方式での読
み取りセンサによる見開きブック原稿の端部検出データ
の一例を示す。
【0076】図12において、検出されたブック原稿の
エッジ部は、見開きサイズA3の場合、読み取りセンサ
の中央セット位置(初期走査ホームポジション)からお
よそ210mm(例えば、中央セット位置からの読み取
りセンサユニット13の移動量をエンコーダーパルスの
カウントにより測定した距離)となり、読み取りセンサ
ユニット13の第2ホームポジション(画像読み取り時
の読み取り走査開始基準位置で、図11の左端部)から
およそ30mmの位置となる。
【0077】ここで、ブック原稿Oの端部の検出は、読
み取りセンサの特定画素による読み取り情報の副走査方
向への変化により行なう。
【0078】すなわち、上述のように、読み取りセンサ
ユニット13によりブック原稿Oの左ページの読み取り
を開始することにより、この左ページ上の画像情報がラ
ンダムに検出される。
【0079】ここで、殆どのブック原稿の地肌は白色で
あり、また、一般に、ブック原稿端部から十数ミリの間
には文字や画像がない。
【0080】そこで、この実施例では、図12に示すよ
うに、読み取りセンサにより得た画像情報の、均一色が
連続している位置を原稿面の余白部として検知する。
【0081】この判定には、複数のセンサ出力を用いて
検知精度を高めることが効果的であり、その主走査方向
への画像の連続性により正確に判断される。
【0082】次に、原稿ページのエッジによる主走査方
向に連続する縞模様部分が読み取りセンサにより検出さ
れ、この縞模様部分の後に、原稿載置台100の原稿載
置面(黒色)部が検出される。
【0083】これにより、図12から明らかなように、
この原稿ページのエッジにより主走査方向に連続した縞
模様部分の発生開始位置が、見開かれたブック原稿の最
上位の原稿ページのエッジ位置となる。
【0084】以上のような結果から、図12に示したブ
ック原稿の読み取り例の場合には、このブック原稿の端
部(エッジ部)位置が、初期走査ホームポジションから
200mmとなり、また、この原稿ページの読み取り走
査方向の画像開始位置が、初期走査ホームポジションか
ら193mmの地点となることが検出される。
【0085】このようにして、ブック原稿のエッジ部、
あるいは、原稿面端部のホームポジションからの位置デ
ータが検出されると、この検出された位置データと、予
めインプットされている原稿サイズデータとから、原稿
載置台100上に載置されているブック原稿Oの原稿サ
イズが検出される。
【0086】ここで、例えば、ブック原稿の中央部を上
記の露光走査によるサイズ検知開始基準位置としてブッ
ク原稿のエッジ部までの長さを検出した場合、その長さ
が210mm前後(ブック原稿の厚さ等によって多少異
なる)のときは、その原稿サイズは、A4(見開きA
3)、また、その長さが182mm前後のときは、その
原稿サイズは、B5(見開きB4)であると判断され
る。
【0087】また、この原稿サイズ検出に使用される長
さの測定値としては、ブック原稿の原稿面端部までの長
さを検出して得られた値でもよい。
【0088】この場合は、ブック原稿の中央綴じ部の急
勾配部分の影響により、その測定値はブック原稿のエッ
ジ部までの長さよりも小さい値となるので、この減少分
に応じて、その原稿サイズデータを修正するようにして
もよい。
【0089】ところで、原稿サイズ検知時の読み取りセ
ンサユニット13の原稿面の露光走査開始位置(初期走
査ホームポジション)は、必ずしも、上記実施例のよう
な中央セット位置に限定されるものではない。
【0090】この原稿サイズ検知時の読み取りセンサユ
ニット13の原稿面の露光走査開始位置(初期走査ホー
ムポジション)は、例えば、図11に示す最小サイズ原
稿載置領域、すなわち、読み取りおよびページめくり走
査の実行が可能な最小サイズ(本実施例ではA5サイ
ズ)の原稿が載置される領域内の任意の位置であっても
よく、この位置から上記の走査を開始すれば、使用可能
な全てのブック原稿の原稿サイズを確実に検知すること
が可能となる。
【0091】さらに、上記の初期走査ホームポジション
を、上記の最小サイズ原稿の載置領域内の、読み取り走
査開始基準位置(第2ホームポジション)の近傍に設定
すれば、最小限の範囲内において、読み取りセンサユニ
ット13を移動させるだけで、使用可能な全てのブック
原稿の原稿サイズを確実に検知することが可能となる。
【0092】但し、この実施例では、原稿載置台100
上にセットされた原稿が、使用可能な最小サイズよりも
小さな原稿の場合には、これを検知してその旨を操作表
示ボード(図示せず)にエラー表示するように構成され
る。
【0093】このようなエラー表示を行なう方法として
は、例えば、原稿セット基準位置、もしくは、その近
傍、または、原稿セット基準位置よりも右側(原稿サイ
ズ検知時の走査方向上流側)に設けた基準位置から、上
記の原稿サイズ検知のための原稿面露光走査、および、
エンコーダーパルスのカウントを開始し、この結果、使
用不可能なサイズのブック原稿がセットされている場合
に、読み取りセンサユニット13による画像読み取り走
査を開始せずにページめくり読み取りユニット1の作動
を停止して、載置されているブック原稿のサイズが不適
合である旨の表示データを操作表示ボードに出力する。
【0094】これにより、セットされたブック原稿のエ
ラー状態がユーザに報知され、原稿サイズ検知時の誤検
知や誤動作が防止される。
【0095】ところで、読み取りセンサユニット13の
原稿サイズの長さの測定を開始する位置は、前記実施例
のように、原稿サイズ検知時の露光走査開始位置(図1
1の初期走査ホームポジション)に、必ずしも、一致さ
せる必要はない。
【0096】すなわち、例えば、図11の右端側のA点
をページめくり読み取りユニット1の始発点とした場合
には、先ず、ロータリーソレノイドを励磁して読み取り
センサユニット13を上方に退避させた状態で、めくり
走査方向へのページめくり読み取りユニット1の移動を
開始し、このページめくり読み取りユニット1がブック
原稿の右側端部に乗り上げた後に、適宜の位置で読み取
りセンサユニット13を下降させて、ブック原稿の綴じ
部がセットされている原稿セット位置の近傍、あるい
は、それよりも手前側(右側)から上記の測定動作(エ
ンコーダーパルスのカウントおよび読み取りセンサによ
る原稿面露光走査)を開始するように構成してもよい。
【0097】このように構成して上記のような制御を行
なった場合には、載置されたブック原稿に対する設定枚
数の画像読み取り動作(第1ジョブ)の終了後、その読
み取りセンサユニット13が、図11の右端側のA点
(始発点)の基準位置で停止されるので、この第1ジョ
ブの終了時に読み取りセンサユニット13をその読み取
り走査開始側に戻す時間が不要になるとともに、この読
み取りセンサユニット13の停止位置が、そのまま、次
回の原稿に対する設定枚数の読み取り動作(第2ジョ
ブ)開始前の原稿サイズ検知動作の開始位置となり、そ
の制御が簡素化される利点がある。
【0098】上記の実施例におけるコントローラ(図示
せず)は、図11に示す第2ホームポジションで、ロー
タリーソレノイドを励磁して読み取りセンサユニット1
3を上昇させ、この状態で、ブック原稿の画像読み取り
走査を開始する。
【0099】次に、前述のようにして予め検出されたブ
ック原稿のエッジ部地点で、読み取りセンサユニット1
3を下降させる。
【0100】そして、この読み取りセンサユニット13
の下降と同時またはその直後に、ブック原稿の画像デー
タの読み取りを開始する。
【0101】次いで、この画像データの読み取りが完了
した後の、ページめくり読み取りユニット1の復帰動作
によって、読み取りを終えた原稿ページのページめくり
を実行し、次の原稿ページの画像データの読み取りを行
なう。
【0102】このような画像データの読み取りおよびペ
ージめくりを繰り返すことによって、所定のページめく
り読み取り動作が実行される。
【0103】以上のように、読み取りセンサの出力情報
により原稿面のエッジ部を検出して、読み取りセンサユ
ニット13をその読み取り開始位置にセットすることに
より、読み取りセンサユニット13のブック原稿への乗
り上げ動作が安定し、さらに、上記のようにして画像デ
ータの読み取り開始位置が決定されることにより、ブッ
ク原稿の端部の変位に拘らず、画像の取り込みやプリン
トに適したずれの無い有効範囲の画像が得られる。
【0104】ところで、ブック原稿端に対する原稿画像
の読み取り開始位置や画像位置は、図8乃至図10に示
したように、ページめくり動作の繰り返しによっても変
化する。
【0105】そこで、前述したホーミング時の原稿サイ
ズ検知の場合と同様に、原稿画像の読み取り手段と原稿
端部検知手段とを兼ねた単独の読み取りセンサを用い
て、ページめくり読み取りユニット1によるページめく
り動作が、所定回数行なわれる毎に、ブック原稿の原稿
端部位置の検出動作を実行する。
【0106】この検出動作は、原稿面の読み取り走査を
終了し、ページめくり動作中のページめくり読み取りユ
ニット1が、ブック原稿の中央綴じ部付近に達した時点
で、読み取りセンサユニット13を下降し、原稿面を加
圧して、原稿面の読み取りを開始することにより行なわ
れる。
【0107】この検出動作によって、前述したホーミン
グ時の原稿サイズ検知の場合と同様に、読み取りセンサ
によりブック原稿のページ増加分に見合った原稿端部位
置が逐次検出される。
【0108】この場合、通常のブック原稿は、その1ペ
ージ分のページめくりによって、その原稿端が急激に変
化することはないので、読み取りセンサユニット13に
よるブック原稿の原稿端部位置の検出動作開始位置は、
初期ホーミング動作または前回のページめくり走査時に
おける検出データにより、原稿左ページ上の原稿端より
数十ミリ手前の位置から初めてもよく、また、上記の検
出動作を数ページまたは数十ページ毎に実行して、原稿
端部位置の検出データを適時補正するようにしてもよ
い。
【0109】これにより、ブック原稿のページめくり時
の移動速度を速めることができ、ブック原稿の読み取り
およびページめくりの生産性を向上させることができ
る。
【0110】ところで、見開かれたブック原稿は、左右
対称となるので、その左右の各ページのサイズが、基本
的に等しくなる。
【0111】従って、ブック原稿の読み取り終了位置
は、上記の検出方法で得た読み取り開始位置により決定
されるブック原稿サイズによって容易に得ることができ
る。
【0112】しかしながら、このブック原稿の読み取り
終了位置、すなわち、ブック原稿の右端部は、前記のブ
ック原稿の左端部と同じく変化する。
【0113】このため、従来のページめくり読み取りユ
ニット1のページめくり動作の開始位置は、図4に符号
1Eで示したように、ブック原稿の読み取り終了位置、
すなわち、原稿右端から約85mm右方側に移動した地
点に設定されている。
【0114】この装置では、ブック原稿の右端部の変位
に拘らず、そのページめくりの開始位置は、図13に示
すように、分離ローラ10がブック原稿の右端部よりも
右方に位置していればよく、このページめくり読み取り
ユニット1が多少右方側に移動し過ぎても、その機能
上、何等の支障も生じない。
【0115】しかしながら、上述のように、ページめく
り読み取りユニット1のページめくり動作の開始位置を
定位置とした場合には、このブック原稿の右端部の変位
量を予め見込んだ距離だけ、原稿右端部の右外方位置ま
で、ページめくり読み取りユニット1を常時オーバーラ
ンさせる必要があり、ページめくりの生産性が低下する
不具合がある。
【0116】そこで、本実施例では、前記のブック原稿
の読み取り開始位置の検出方法と同様にして、読み取り
センサにより読み取った原稿右端部の原稿読み取り画像
データに基づいて、ページめくりを行なう原稿ページの
読み取り修了端を検出し、この読み取りデータに基づい
て、ページめくり読み取りユニット1のページめくり動
作の開始位置を補正する。
【0117】この原稿右端部の読み取りデータは、図1
2に示した原稿左端部の読み取りデータとはその方向が
反対になるが、この原稿左端部の読み取りデータと同様
にして検出される。
【0118】また、この右端部の画像有効範囲も、前記
と同様に規定することによって、画像の取り込みやプリ
ントに適したものとなる。
【0119】これにより、ページめくり枚数によって変
位するブック原稿の右端部の位置に合わせて、ページめ
くり読み取りユニット1のページめくり動作の開始位置
が逐次補正されるので、このページめくり読み取りユニ
ット1の無駄なオーバーランを行なわせる必要がなくな
り、ページめくりの生産性向上を図ることが可能とな
る。
【0120】また、この装置では、ページめくり読み取
りユニット1の読み取り手段400がページ収納手段5
00の右方に位置しているので、次の読み取り開始位置
において常時、原稿ページのページめくり動作は終了し
ており、かかるページめくり動作の終了は読み取り走査
の繰り返しの動作中に自動で行なわれるので、そのペー
ジめくり枚数によって原稿左端部の位置が変化しても、
この原稿左端部の変位が、ページめくり動作に悪影響を
およぼすことがない。
【0121】一方、図5に示したページ分離手段700
は、分離ローラ10の高さがめくりローラ9の高さより
も高くなるように、分離ローラ10が予め固定配置され
たページ分離手段700を示したが、このページ分離手
段700としては、図14に示すように、分離ローラ変
位手段900により、分離ローラ10を所定のタイミン
グで変位させるように構成してもよい。
【0122】この分離ローラ変位手段900は、図14
に示すように、それぞれ一対の、めくりレバー46,め
くりソレノイド47,および、戻しバネ48で構成され
ている。
【0123】図14において、各めくりレバー46は、
L字型に形成されており、それぞれの角部が、めくりロ
ーラ9の支軸の両端に回転自在に枢支されている。
【0124】また、これらのめくりレバー46の水平方
向に延出した自由端部には、分離ローラ10が回転自在
に軸支されている。
【0125】さらに、これらのめくりレバー46の垂直
方向に延出した基端部には、それぞれの自由端部の延出
方向と対向するがわに配置された各めくりソレノイド4
7、および、各めくりソレノイド47と対向する側に一
端が係止された各戻しバネ48の他端が、それぞれ繋が
れている。
【0126】この分離ローラ変位手段900は、通常
(めくりソレノイド47の非作動時)は、分離ローラ1
0が、図14の鎖線で示す位置、すなわち、めくりロー
ラ9と分離ローラ10とが同じ高さに位置するように構
成されており、原稿ページのめくり動作時に、めくりソ
レノイド47が作動して、図14の実線で示す位置に、
すなわち、めくりローラ9の高さよりも分離ローラ10
の高さが高くなるように、分離ローラ10を変位させ
る。
【0127】ここで、めくりソレノイド47は、図13
に示すように、ページめくり読み取りユニット1がペー
ジめくり方向に移動し、ブック原稿Oの最上位のページ
の端部が、めくりローラ9と分離ローラ10との略中間
位置に対応した時点でオンされる。
【0128】このめくりソレノイド47の作動タイミン
グは、原稿載置台100の原稿載置面100a上にセッ
トされたブック原稿Oのサイズによって決定される。
【0129】すなわち、めくりソレノイド47は、ペー
ジめくり読み取りユニット1がページめくり動作を開始
してから、ブック原稿Oの最上位のページの端部がめく
りローラ9と分離ローラ10との略中間位置に対応する
までの、ブック原稿サイズに応じた所要時間あるいは移
動距離を、例えば、ステッピングモータのパルス数をカ
ウントして求め、このカウント値が予め入力されたブッ
ク原稿サイズの基準値と一致した時点でオンされる。
【0130】これにより、図14の実線で示す位置に分
離ローラ10が変位されて、ページ押えベルト200に
吸着されたブック原稿Oの最上位のページのみが、他の
ページから分離され、分離ローラ10によって曲率分離
された後、図4の1Fに示すように、ページ収納口50
0aを通してページめくりガイド16に沿ってページ収
納部材15内に導かれ、このページ収納部材15の内周
面に沿って円筒状に巻かれながらページ収納部材15内
に収納される。
【0131】このようにして、ページ押えベルト200
に吸着されたブック原稿Oの最上位のページのめくり動
作が完了した時点で、めくりソレノイド47が解除さ
れ、戻しバネ48の弾力によって、分離ローラ10が、
図14に破線で示す位置に復帰される。
【0132】ところで、上述のように、分離ローラ10
の変位により原稿ページを吸着分離させる方式では、原
稿ページの先端部のみを吸着して上方に変位させること
により、この原稿ページの先端部をページ収納部材15
のページ収納部へ導くように構成されている。
【0133】このため、この方式のページ分離手段70
0では、その原稿面端部に対する吸着位置が、その分離
性能を維持する上で、非常に重要になる。
【0134】本実施例では、前述したように、ブック原
稿の読み取り走査時に、画像読み取りセンサによって、
原稿面の読み取り走査終了側の端部、つまり、ページめ
くり動作の開始側の端部の位置を正確に検出することが
できる。
【0135】従って、この画像読み取りセンサによって
検出した、ページめくり動作の開始側の端部の位置に基
づいて、上記のページ分離手段700の吸着分離動作の
作動タイミングを決定することによって、原稿面端部の
ページめくり回数による変位に左右されること無く、こ
の原稿面端部に対するページ分離手段700の吸着位置
を、常時適正な位置に維持することができる。
【0136】そこで、本実施例では、画像読み取りセン
サで読み取った原稿右端部の画像データにより、原稿走
査終了側の端部を検出し、この検出データに基づいて、
ページめくり動作時の分離ローラ10の上昇タイミング
を決定して、ページ分離手段700が、常時、原稿ペー
ジの同一量を吸着分離するように、分離ローラ変位手段
900を制御する。
【0137】また、本実施例では、ページめくりモー
ド、すなわち、ページめくり動作終了後に画像読み取り
を行なわずに、図11の右方側へページめくり読み取り
ユニット1をリターンさせ、ページめくり動作のみを連
続して行なう(通常、読み取りセンサユニット13を退
避させたままとする)モードにおいても、前述のよう
に、ブック原稿の右端部の手前で画像読み取りセンサを
下降、加圧させて、原稿面の読み取りを行ない、この読
み取りデータに基づいて、上記のように、ページめくり
動作時の分離ローラ10の上昇タイミングを決定して、
ページ分離手段700が、常時、原稿ページの同一量を
吸着分離するように、分離ローラ変位手段900を制御
することもできる。
【0138】上述のように、この発明によれば、ブック
原稿の画像範囲および原稿端部を画像読み取りセンサで
検出して、読み取りセンサユニット13や分離ローラ変
位手段900を作動させるので、独立した検知手段を使
用すること無く、ブック原稿に対するレジストの正確な
画像読み取り走査、および、安定したページめくり動作
を、ブック原稿の始めから終わりまで連続して実現でき
る。
【0139】
【発明の効果】本発明によれば、画像読み取り手段によ
る原稿面上の露光走査により読み取った読み取りデータ
に基づいて、ブック原稿の読み取り走査開始側端部、原
稿画像位置、およびページめくり走査開始側端部等の検
出を行なうことにより、読み取り走査の開始位置、読み
取り画像範囲、およびページめくり動作の開始位置等
を、原稿の実際の原稿端部位置および実際の画像位置に
応じて適切に設定することが可能となり、読み取り動
作、読み取り精度、およびページめくり動作等の信頼性
が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したマルチ・ファンクション・ド
キュメント・スキャナ(MFDS)の概略断面図であ
る。
【図2】MFDSの原稿セット時の概略斜視図である。
【図3】MFDSにおけるページめくり読み取りユニッ
トの読み取り走査時の作動態様を示す概略図である。
【図4】MFDSにおけるページめくり読み取りユニッ
トのページめくり時の作動態様を示す概略図である。
【図5】ページめくり読み取りユニットの原稿走査開始
状態の概略断面図である。
【図6】ページめくり読み取りユニットの原稿端部への
乗り上げ状態の概略断面図である。
【図7】ページめくり読み取りユニットの原稿走査開始
位置における概略断面図である。
【図8】ブック原稿左端部の遷移状態を示す線図であ
る。
【図9】他のブック原稿左端部の遷移状態を示す線図で
ある。
【図10】さらに他のブック原稿左端部の遷移状態を示
す線図である。
【図11】原稿サイズ検知動作を示す概略説明図であ
る。
【図12】センサにより検出された原稿端部の読み取り
データの概略説明図である。
【図13】ページめくり動作開始位置の概略説明図であ
る。
【図14】分離ローラ変位手段の斜視図である。
【符号の説明】
1 ページめくり読み取りユニット 9 めくりローラ 10 分離ローラ 13 読み取りセンサユニット 15 ページ収納部材 16 ページめくりガイド 46 めくりレバー 47 めくりソレノイド 48 戻しバネ 100 原稿載置台 100a 原稿載置面 200 ページ押えベルト 300 迂回部形成手段 400 読み取り手段 500 ページ収納手段 600 ページ吸着手段 700 ページ分離手段 900 分離ローラ変位手段 O ブック原稿
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月25日(2001.9.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】従って本発明の目的は、画像読み取り及び
ページめくり動作の生産性、信頼性を向上させることの
できる画像読み取り装置を提供することにある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】(1).原稿載置台と、この原稿載置台上
に見開かれて載置されたブック原稿の原稿面上を移動す
ることによってこのブック原稿の原稿ページのページめ
くりを行うページめくり手段と、このページめくり手段
と一体的に構成されており、上記ブック原稿の原稿上面
を上記ページめくり手段の移動方向と反対の方向に露光
走査することによって上記ブック原稿の原稿画像の読み
取りを行う画像読み取り手段と、を有する画像読み取り
装置において、上記画像読み取り手段による上記読み取
り走査方向への露光走査により読み取った読み取りデー
タに基づいて、上記ブック原稿の原稿面のページめくり
動作開始側端部の検出を行うこととした(請求項1)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】(2).原稿載置台と、この原稿載置台上
に見開かれて載置されたブック原稿の原稿面上を移動す
ることによってこのブック原稿の原稿ページのページめ
くりを行うページめくり手段と、このページめくり手段
と一体的に構成されており、上記ブック原稿の原稿面上
を上記ページめくり手段の移動方向と反対の方向に露光
走査することによって、上記ブック原稿の原稿画像の読
み取りを行う画像読み取り手段と、を有する原稿読み取
り装置において、上記ページめくり手段が、めくられた
原稿ページを収納するページ収納手段と、このページ収
納手段に近接して配設され、上記ページめくり動作開始
時には上記ブック原稿の原稿面上に密着もしくは近接し
た位置にあり、上記ブック原稿の原稿ページを吸着させ
た後に上記ページ収納手段側に変位して、上記ページ収
納手段内にブック原稿を送り込むように駆動制御される
ページ吸着手段とから構成されており、上記画像読み取
り手段による上記読み取り走査方向への露光走査により
読み取った読み取りデータに基づいて検出した、上記ブ
ック原稿の原稿面のページめくり動作開始側端部の位置
情報に基づいて、上記ページ吸着分離手段の駆動制御を
行なうこととした(請求項2)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】(3).原稿載置台と、この原稿載置台上
に見開かれて載置されたブック原稿の原稿面上を露光走
査することによって上記ブック原稿の原稿画像の読み取
りを行う画像読み取り手段と、を有する画像読み取り装
置において、上記画像読み取り手段による上記読み取り
走査方向とは反対方向への露光走査により読み取った読
み取りデータに基づいて、上記ブック原稿の読み取り走
査開始側端部の検出を行うこととした(請求項3)。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】(4).原稿載置台と、この原稿載置台上
に見開かれて載置されたブック原稿の原稿面上を露光走
査することによって上記ブック原稿の原稿画像の読み取
りを行う画像読み取り手段と、を有する画像読み取り装
置において、上記画像読み取り手段による上記読み取り
走査方向とは反対方向への露光走査により読み取った読
み取りデータに基づいて、上記ブック原稿の原稿上の原
稿画像位置の検出を行うこととした(請求項4)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】(5).(3)または(4)記載の画像形
成装置において、画像読み取り手段によるブック原稿の
原稿画像の読み取り走査方向とは反対方向への移動によ
って、ブック原稿の原稿ページのページめくりを行う、
上記画像読み取り手段と一体的に構成されたページめく
り手段を有しており、このページめくり手段によるペー
ジめくり動作が所定回数行われる毎に、上記のページめ
くり動作時に、上記画像読み取り手段によって原稿面を
露光走査し、この露光走査によって読み取った読み取り
データに基づいて、上記ブック原稿の読み取り走査開始
側端部または上記ブック原稿の原稿面上の原稿画像位置
の検出を行うこととした(請求項5)。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】(6).原稿載置台と、この原稿載置台上
に原稿面を上向きにして載置されたブック原稿の原稿面
上に接してこの原稿面上を読み取り走査方向に露光走査
することによって上記ブック原稿の原稿画像の読み取り
を行う画像読み取り手段と、を有する画像読み取り装置
において、上記画像読み取り手段により上記ブック原稿
上の所定位置から上記読み取り走査方向とは反対の方向
に露光走査を行って上記ブック原稿の端部位置または上
記原稿面の端部位置を検出する端部位置検出手段と、上
記読み取り走査方向への露光走査開始位置またはこの露
光走査開始位置より上記読み取り走査方向側の所定位置
に設定された原稿サイズ検知基準位置から上記ブック原
稿の端部位置または上記原稿面の端部位置までの距離に
よって上記ブック原稿の原稿サイズを検知する原稿サイ
ズ検知手段とを具備することとした(請求項6)。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】(7).(6)記載の画像読み取り装置に
おいて、原稿サイズ検知手段の検知動作を開始するため
の画像読み取り手段による露光走査開始基準位置を、読
み取り可能なブック原稿のうちの最小サイズのブック原
稿が載置される領域内に設定した(請求項7)。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】(8).(6)記載の画像読み取り装置に
おいて、原稿サイズ検出手段の検知動作を開始するため
の画像読み取り手段による露光走査開始基準位置を、原
稿載置台上へのブック原稿の原稿載置基準位置の近傍に
設定するとともに、原稿サイズ検知手段によって読み取
り不可能なサイズの原稿のセット状態が検知された場合
に、原稿載置台上にセットされた原稿のサイズが読み取
り不可能である旨を検知する原稿サイズ異常報知手段を
設けた(請求項8)。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】(9).(6)記載の画像読み取り装置に
おいて、ブック原稿の原稿面上をページめくり方向へ移
動することによってブック原稿のページめくり動作を行
うページめくり手段が、画像読み取り手段と一体的に構
成されており、ページめくり方向への露光走査による端
部位置検出手段による原稿端部位置の検出動作の開始基
準位置が、画像読み取り手段の上記読み取り走査方向へ
の露光走査終了側の端部近傍で、且つ、上記原稿載置台
上のブック原稿の読み取り終了位置に設定され、上記原
稿面の設定枚数の画像読み取り動作の終了後、上記原稿
端部位置検出動作の開始基準位置にて上記画像読み取り
手段を停止させることとした(請求項9)。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】(10).(1)ないし(9)のうちの何
れか一つに記載の画像読み取り装置において、上記画像
読み取り手段のセンサにより検知される主走査方向に連
続する模様部分の発生開始位置を以って原稿ページのエ
ッジ位置とした(請求項10)。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】削除
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【作用】請求項1については、ページめくり枚数によっ
て変位するブック原稿の右端部の位置に合わせて、ペー
ジめくり読み取りユニットのページめくり動作の開始位
置が逐次補正されるので、無駄なオーバーランを行わせ
る必要がなくなり、ページめくりの生産性が向上する。
請求項2については、ブック原稿の読み取り走査で得た
ページめくり動作の開始側の端部の位置に基づいてペー
ジ分離手段の吸着分離動作の作動タイミングを決定する
ので、原稿端部のページめくり回数による変位に左右さ
れること無く、原稿面端部に対するページ手段の吸着位
置を、常時適正な位置に維持することができるので、ペ
ージめくりの信頼性が向上する。請求項3、4について
は、ページめくり動作中の、読み取り走査方向とは反対
方向への露光走査によってページめくり読み取り手段が
原稿面を読み取り、原稿端部位置を検出するので、ブッ
ク原稿のベージ増加分に見合った原稿端部位置が検出さ
れるので画像読み取り動作の信頼性が向上する。請求項
6については、ブック原稿の中央綴じ部から左ページの
原稿端部までの距離により見開かれた原稿面のサイズを
検出できるので、原稿端部に耳折れを生ずることなく、
正確に原稿サイズを検出できる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】このページめくり読み取りユニット1の初
期の移動時に、読み取りセンサユニット13により、見
開きブック原稿の左ページを露光走査して、その画像情
報を読み取り、ブック原稿Oの画像位置を検出する
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】さらに、このページめくり読み取りユニッ
ト1の初期の移動を続け、読み取りセンサユニット13
により、見開きブック原稿の左ページの原稿端部、すな
わち、ブック原稿の読み取り走査開始側の端部を検出す
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】これにより、ブック原稿Oが定形サイズか
ら外れていたり、原稿サイズが不明であっても、原稿載
置台100上に載置されているブック原稿Oのサイズ
が、読み取りセンサユニット13に内蔵された画像読み
取りを兼ねたセンサにより正確に検出される(請求項
6)
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】これにより、図12から明らかなように、
この原稿ページのエッジにより主走査方向に連続した縞
模様部分の発生開始位置が、見開かれたブック原稿の最
上位の原稿ページのエッジ位置となる(請求項10)
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正内容】
【0090】この原稿サイズ検知時の読み取りセンサユ
ニット13の原稿面の露光走査開始位置(初期走査ホー
ムポジション)は、例えば、図11に示す最小サイズ原
稿載置領域、すなわち、読み取りおよびページめくり走
査の実行が可能な最小サイズ(本実施の形態ではA5サ
イズ)の原稿が載置される領域内の任意の位置であって
もよく、この位置から上記の走査を開始すれば、使用可
能な全てのブック原稿の原稿サイズを確実に検知するこ
とが可能となる(請求項7)
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】このようなエラー表示を行なう方法として
は、例えば、原稿セット基準位置、もしくは、その近
傍、または、原稿セット基準位置よりも右側(原稿サイ
ズ検知時の走査方向上流側)に設けた基準位置から、上
記の原稿サイズ検知のための原稿面露光走査、および、
エンコーダーパルスのカウントを開始し、この結果、使
用不可能なサイズのブック原稿がセットされている場合
に、読み取りセンサユニット13による画像読み取り走
査を開始せずにページめくり読み取りユニット1の作動
を停止して、載置されているブック原稿のサイズが不適
合である旨の表示データを操作表示ボードに出力する
(請求項8)
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正内容】
【0105】そこで、前述したホーミング時の原稿サイ
ズ検知の場合と同様に、原稿画像の読み取り手段と原稿
端部検知手段とを兼ねた単独の読み取りセンサを用い
て、ページめくり読み取りユニット1によるページめく
り動作が、所定回数行なわれる毎に、ブック原稿の原稿
端部位置の検出動作を実行する(請求項5)
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正内容】
【0106】この検出動作は、原稿面の読み取り走査を
終了し、ページめくり動作中のページめくり読み取りユ
ニット1が、ブック原稿の中央綴じ部付近に達した時点
で、読み取りセンサユニット13を下降し、原稿面を加
圧して、原稿面の読み取りを開始することにより行なわ
れる(請求項3、4)
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0116
【補正方法】変更
【補正内容】
【0116】そこで、本実施の形態では、前記のブック
原稿の読み取り開始位置の検出方法と同様にして、読み
取りセンサにより読み取った原稿右端部の原稿読み取り
画像データに基づいて、ページめくりを行なう原稿ペー
ジの読み取り了端を検出し、この読み取りデータに基
づいて、ページめくり読み取りユニット1のページめく
り動作の開始位置を補正する(請求項1)
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0134
【補正方法】変更
【補正内容】
【0134】本実施例では、前述したように、ブック原
稿の読み取り走査時に、画像読み取りセンサによって、
原稿面の読み取り走査終了側の端部、つまり、ページめ
くり動作の開始側の端部の位置を正確に検出することが
できる(請求項9)
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0135
【補正方法】変更
【補正内容】
【0135】従って、この画像読み取りセンサによって
検出した、ページめくり動作の開始側の端部の位置に基
づいて、上記のページ分離手段700の吸着分離動作の
作動タイミングを決定することによって、原稿面端部の
ページめくり回数による変位に左右されること無く、こ
の原稿面端部に対するページ分離手段700の吸着位置
を、常時適正な位置に維持することができる(請求項
2)
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0139
【補正方法】変更
【補正内容】
【0139】
【発明の効果】本発明によれば、画像読み取り及びペー
ジめくり動作の生産性、信頼性を向上させることができ
る。
フロントページの続き (72)発明者 藤岡 哲弥 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 田口 和重 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 椎名 将 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H076 BA76 BB04 BB25 5C072 AA01 BA20 FB23 FB25 LA02 LA03 LA12 MB06 RA01 VA06 XA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿載置台と、この原稿載置台上に見開か
    れて載置されたブック原稿の原稿面上を移動することに
    よってこのブック原稿の原稿ページのページめくりを行
    うページめくり手段と、このページめくり手段と一体的
    に構成されており、上記ブック原稿の原稿上面を上記ペ
    ージめくり手段の移動方向と反対の方向に露光走査する
    ことによって上記ブック原稿の原稿画像の読み取りを行
    う画像読み取り手段と、を有する画像読み取り装置にお
    いて、 上記画像読み取り手段による上記読み取り走査方向への
    露光走査により読み取った読み取りデータに基づいて、
    上記ブック原稿の原稿面のページめくり動作開始側端部
    の検出を行うことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】原稿載置台と、この原稿載置台上に見開か
    れて載置されたブック原稿の原稿面上を移動することに
    よってこのブック原稿の原稿ページのページめくりを行
    うページめくり手段と、このページめくり手段と一体的
    に構成されており、上記ブック原稿の原稿面上を上記ペ
    ージめくり手段の移動方向と反対の方向に露光走査する
    ことによって、上記ブック原稿の原稿画像の読み取りを
    行う画像読み取り手段と、を有する原稿読み取り装置に
    おいて、 上記ページめくり手段が、めくられた原稿ページを収納
    するページ収納手段と、このページ収納手段に近接して
    配設され、上記ページめくり動作開始時には上記ブック
    原稿の原稿面上に密着もしくは近接した位置にあり、上
    記ブック原稿の原稿ページを吸着させた後に上記ページ
    収納手段側に変位して、上記ページ収納手段内にブック
    原稿を送り込むように駆動制御されるページ吸着手段と
    から構成されており、上記画像読み取り手段による上記
    読み取り走査方向への露光走査により読み取った読み取
    りデータに基づいて検出した、上記ブック原稿の原稿面
    のページめくり動作開始側端部の位置情報に基づいて、
    上記ページ吸着分離手段の駆動制御を行なうことを特徴
    とする原稿読み取り装置。
  3. 【請求項3】原稿載置台と、この原稿載置台上に見開か
    れて載置されたブック原稿の原稿面上を露光走査するこ
    とによって上記ブック原稿の原稿画像の読み取りを行う
    画像読み取り手段と、を有する画像読み取り装置におい
    て、 上記画像読み取り手段による上記読み取り走査方向とは
    反対方向への露光走査により読み取った読み取りデータ
    に基づいて、上記ブック原稿の読み取り走査開始側端部
    の検出を行うことを特徴とする画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】原稿載置台と、この原稿載置台上に見開か
    れて載置されたブック原稿の原稿面上を露光走査するこ
    とによって上記ブック原稿の原稿画像の読み取りを行う
    画像読み取り手段と、を有する画像読み取り装置におい
    て、 上記画像読み取り手段による上記読み取り走査方向とは
    反対方向への露光走査により読み取った読み取りデータ
    に基づいて、上記ブック原稿の原稿上の原稿画像位置の
    検出を行うことを特徴とする画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載の画像形成装置にお
    いて、画像読み取り手段によるブック原稿の原稿画像の
    読み取り走査方向とは反対方向への移動によって、ブッ
    ク原稿の原稿ページのページめくりを行う、上記画像読
    み取り手段と一体的に構成されたページめくり手段を有
    しており、このページめくり手段によるページめくり動
    作が所定回数行われる毎に、上記のページめくり動作時
    に、上記画像読み取り手段によって原稿面を露光走査
    し、この露光走査によって読み取った読み取りデータに
    基づいて、上記ブック原稿の読み取り走査開始側端部ま
    たは上記ブック原稿の原稿面上の原稿画像位置の検出を
    行うことを特徴とする画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】原稿載置台と、この原稿載置台上に原稿面
    を上向きにして載置されたブック原稿の原稿面上に接し
    てこの原稿面上を読み取り走査方向に露光走査すること
    によって上記ブック原稿の原稿画像の読み取りを行う画
    像読み取り手段と、を有する画像読み取り装置におい
    て、 上記画像読み取り手段により上記ブック原稿上の所定位
    置から上記読み取り走査方向とは反対の方向に露光走査
    を行って上記ブック原稿の端部位置または上記原稿面の
    端部位置を検出する端部位置検出手段と、上記読み取り
    走査方向への露光走査開始位置またはこの露光走査開始
    位置より上記読み取り走査方向側の所定位置に設定され
    た原稿サイズ検知基準位置から上記ブック原稿の端部位
    置または上記原稿面の端部位置までの距離によって上記
    ブック原稿の原稿サイズを検知する原稿サイズ検知手段
    と、を具備することを特徴とする画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の画像読み取り装置におい
    て、原稿サイズ検知手段の検知動作を開始するための画
    像読み取り手段による露光走査開始基準位置を、読み取
    り可能なブック原稿のうちの最小サイズのブック原稿が
    載置される領域内に設定したことを特徴とする画像読み
    取り装置。
  8. 【請求項8】請求項6記載の画像読み取り装置におい
    て、原稿サイズ検出手段の検知動作を開始するための画
    像読み取り手段による露光走査開始基準位置を、原稿載
    置台上へのブック原稿の原稿載置基準位置の近傍に設定
    するとともに、原稿サイズ検知手段によって読み取り不
    可能なサイズの原稿のセット状態が検知された場合に、
    原稿載置台上にセットされた原稿のサイズが読み取り不
    可能である旨を検知する原稿サイズ異常報知手段を設け
    たことを特徴とする画像読み取り装置。
  9. 【請求項9】請求項6記載の画像読み取り装置におい
    て、ブック原稿の原稿面上をページめくり方向へ移動す
    ることによってブック原稿のページめくり動作を行うペ
    ージめくり手段が、画像読み取り手段と一体的に構成さ
    れており、ページめくり方向への露光走査による端部位
    置検出手段による原稿端部位置の検出動作の開始基準位
    置が、画像読み取り手段の上記読み取り走査方向への露
    光走査終了側の端部近傍で、且つ、上記原稿載置台上の
    ブック原稿の読み取り終了位置に設定され、上記原稿面
    の設定枚数の画像読み取り動作の終了後、上記原稿端部
    位置検出動作の開始基準位置にて上記画像読み取り手段
    を停止させることを特徴とする画像読み取り装置。
  10. 【請求項10】請求項1ないし9のうちの何れか一つに
    記載の画像読み取り装置において、上記画像読み取り手
    段のセンサにより検知される主走査方向に連続する模様
    部分の発生開始位置を以って原稿ページのエッジ位置と
    することを特徴とする画像読み取り装置。
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