JP3631077B2 - 自動車におけるランプの結線装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、車体がその各側部に備えるランプ群と、電源側とをワイヤハーネスで接続させるようにした自動車におけるランプの結線装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車では、通常、車体の前、後部の左右各側部を構成する左右一対のランプ群と、これらランプ群に電源からの電力を供給可能とするスイッチ手段とが備えられている。
【0003】
上記構成において、従来、左右ランプ群の各ランプに対しそれぞれワイヤハーネスとコネクタとを設け、これらワイヤハーネスとコネクタとによって、上記各ランプをそれぞれ個別にスイッチ手段に接続させるようにしたものが提案されている(特開平11‐242901号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の技術では、各ランプに対しそれぞれ個別にワイヤハーネスとコネクタとが設けられているため、これらワイヤハーネスやコネクタの数が多くなって、上記自動車におけるランプの結線装置の構成が複雑になると共に、各ランプへの上記ワイヤハーネス等の接続作業が煩雑になるという問題点がある。
【0005】
また、上記各ワイヤハーネスは、通常、車体の車体構成部品の裏面に沿って配線されているため、上記コネクタによる断接操作は上記車体構成部品に邪魔され、もって、この断接操作が煩雑になるという問題点もある。
【0006】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、構成が簡単で、各ランプへのワイヤハーネスの接続作業が容易にできるようにした自動車におけるランプの結線装置の提供を課題とする。
【0007】
また、上記自動車におけるランプの結線装置におけるコネクタの断接操作が、容易にできるようにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の自動車におけるランプの結線装置は、次の如くである。
【0009】
請求項1の発明は、車体2の左右各側部をそれぞれ構成する左右一対のランプ43,43群と、これらランプ43,43群に電源50からの電力を供給可能とするスイッチ手段51とを備えた自動車において、
【0010】
左右同時期に点灯する左右ランプ43(A,B,D)の各プラス側接点を互いに接続するワイヤハーネス53〜55を設け、これらワイヤハーネス53〜55を上記スイッチ手段51に接続し、一方、各ランプ43(A〜D)のマイナス側接点を直列回路となるよう接続すると共にこれらをアースさせる他のワイヤハーネス58を設けたものである。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記各ワイヤハーネス53〜55,58を車体2の車体構成部品25の裏面に沿って配線した自動車において、上記各ワイヤハーネス53〜55,58の入力側端子群と、上記スイッチ手段51側の出力側端子群とを単一のコネクタ62で断接自在に接続したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0013】
図2〜6において、図中符号1はバックドアを備えたツーボックスタイプの自動車で、矢印Frはその前方を示している。
【0014】
上記自動車1の車体2は前、後車輪3によって走行路面4上に支持されている。上記車体2の車体本体6は板金製で、その左右各外側部を構成する左右一対の側壁7,7と、上記車体本体6の下端部を構成して上記各側壁7,7の下端部に架設されるフロアパネル8と、上記車体本体6の上端部を構成して上記各側壁7,7の上端部に架設される不図示のルーフパネルと、上記各側壁7,7の後下端部に架設されると共に上記フロアパネル8の後端部と結合されるロアバックパネル9とを備えている。
【0015】
上記各側壁7、フロアパネル8、およびルーフパネルで囲まれた車体本体6の内部空間が車体本体6に形成される車室11とされ、この車室11には乗員乗客用のシート12が配設されている。
【0016】
上記車体2はその後端部にバックドア装置14を備えている。このバックドア装置14は、上記車体本体6の後端部に形成されたドア開口15と、このドア開口15を開閉自在に閉じるバックドア16とを備え、上記各側壁7の後端部とロアバックパネル9とは、上記ドア開口15の開口縁を形成している。
【0017】
上記ロアバックパネル9は、車体2の前後方向で対面すると共に、その上、下下端部同士が互いに結合させられたアウタパネル18とインナパネル19とを備えている。これら両パネル18,19の間には閉じられた空間20が形成され、つまり、上記ロアバックパネル9は側面断面視が剛性の高い閉断面形状とされている。
【0018】
車体2の車体本体6の後端部を構成する上記ロアバックパネル9のアウタパネル18には、車体本体6の内外、つまり、ロアバックパネル9の内外を連通させる左右一対の作業用の矩形の開口21,21が形成されている。これら各開口21は、上記ロアバックパネル9を側壁7やフロアパネル8にスポット溶接させる際に、溶接ガンを挿入するために用いられる。
【0019】
上記各開口21,21を上記車体本体6の外方である後方から覆うと共に、上記車体本体6のロアバックパネル9に締結具23,23による締結によって着脱自在に固着される樹脂製のリヤバンパ24が設けられている。このバンパ24は、車体2の後端部における外面部の一部分を構成する一つの車体構成部品25とされている。
【0020】
上記バンパ24は、車体本体6の後端部のロアバックパネル9の外面に沿って車体2の幅方向に延びるバンパ本体27と、このバンパ本体27の長手方向の各端部から車体2の前後方向で上記車体本体6側(前方)に向うと共にこの車体本体6の外側面に沿って一体的に延びる左右一対のバンパ側部28,28とを備えている。上記バンパ本体27の端部から各バンパ側部28への遷移部が屈曲部29,29とされている。上記バンパ24は、車体2の平面視で前方に向って開くほぼコの字形状とされ、かつ、その長手方向の各部の横断面は、車体本体6側に向って開くほぼコの字形状とされている。
【0021】
上記バンパ24のバンパ本体27の裏面(前面)には、上記各開口21にそれぞれがたつきなく緊密に嵌脱自在に嵌入される左右一対の突起30,30が前方に向って突設され、これら各突起30は上記バンパ本体27に一体成形されている。
【0022】
上記各開口21の開口縁にはそれぞれ環形状で弾性のシール体32が取り付けられ、上記各突起30はその外面が上記シール体32の内周面に圧接した状態で、上記各開口21に嵌入させられている。上記各開口21への突起30の嵌入により、上記車体本体6のロアバックパネル9に対する車体2の幅方向および上下方向でのバンパ24の位置決めがなされると共に、前記各締結具23に加え上記各突起30によっても上記車体本体6にバンパ24が支持される。また、上記シール体32によって上記開口21の開口縁と突起30との間がシールされている。
【0023】
また、上記各突起30の外周面には環形状の位置決め突起33が突設され、この位置決め突起33は上記シール体32を介し上記開口21の開口縁に当接させられている。この当接により、上記車体本体6のロアバックパネル9に対するバンパ24の前後方向の位置決めがなされている。
【0024】
上記車体本体6に形成される車室11側と、上記車体2の外部とを連通させて空気の流通を可能とさせる連通路36が上記突起30に形成されている。
【0025】
より具体的には、上記ロアバックパネル9のインナパネル19に、上記ロアバックパネル9の空間20と車室11とを連通させる連通孔37が形成されている。また、上記突起30は軸心が前後方向に延びる角筒形状とされ、その内部が内孔38とされている。この内孔38の上記ロアバックパネル9側の端部は、このロアバックパネル9の空間20に開口させられている。また、上記内孔38の上記バンパ24側の端部は、車体2の幅方向で上記バンパ側部28とは反対側の上記突起30の側壁30aに形成された複数の開口39により車体2の外部に開口させられている。即ち、上記連通路36は、内孔38と開口39とで構成され、上記連通孔37を通して、車室11側と車外とが連通させられている。
【0026】
上記連通路36の車体2の外部側端の開口39をその車体2の外部から開閉自在に覆う開閉弁41が設けられている。この開閉弁41は弾性、可撓性を有するゴム製板で、その上端が側壁30aに固着され、下端部側が自由端とされて、その自由状態で上記開口39をその車外側から覆っている。
【0027】
上記車室11側である連通路36内の空気圧が高くなって、その空気が上記開口39を通り車体2の外部に流動しようとするとき、上記開閉弁41の下端部側が車体2の外部側に撓んで(図4中一点鎖線)、上記流動が直ちに許容され、もって、車室11が大気圧に保たれる。
【0028】
車体2の外部の空気が上記開口39を通って連通路36内に流動しようとするとき、上記開閉弁41の下端部側はその自重で上記開口39を閉じて、自由な流動を規制し、上記開閉弁41により、車体2の外部の雨水が上記開口39と連通路36を通り車室11側に向おうとすることが防止される。
【0029】
上記車体2は、その外面部の一部分を構成する車体構成部品25(バンパ24)に加えて、上記車体2の外面に沿った方向で上記車体構成部品25(バンパ24)に隣接して上記外面部の他部分を構成する左右一対のランプ43,43群とを備えている。
【0030】
より具体的には、上記各ランプ43群は上記車体2の左右各側部を構成し、上記バンパ24の左右各屈曲部29の上方に隣接して配置されている。
【0031】
上記各ランプ43はそれぞれその外殻を構成するハウジング44を備え、このハウジング44は、車体2の前後方向でその外方に向って開口する樹脂製で椀形状のハウジング本体45と、このハウジング本体45の開口を車外側から開閉自在に閉じる樹脂製で透明なレンズ46と、上記ハウジング本体45の内底部に取り付けられてその点灯で上記レンズ46を通し車体2の外部を照射可能とするバルブ47と、上記ハウジング本体45の内面にめっき(真空蒸着)されるアルミ金属製のランプリフレクタ48とを備えている。また、上記車体本体6の後端部に対しその後方から上記ハウジング本体45を係脱自在に係止させる係止手段49が設けられている。
【0032】
図1〜3,6において、上記各ランプ43群は、それぞれその上部にテールランプ43(A)とストップランプ43(B)とが配置され、上下方向の中途部にターンシグナルランプ43(C)が配置され、下部にバックアップランプ43(D)が配置されている。上記テールランプ43(A)とストップランプ43(B)の各ハウジング本体45は互いに共用され、このハウジング本体45と、上記ターンシグナルランプ43(C)およびバックアップランプ43(D)の各ハウジング本体45とが一体成形され、これらハウジング本体45群の下端部は上記バンパ24の左右各屈曲部29の上端部に一体成形されている。また、上記各ランプ43群のレンズ46もそれぞれ互いに一体成形されている。
【0033】
上記自動車1は、車体本体6に支持されて上記各ランプ43にバッテリ等電源50からの電力を選択的に供給可能とするスイッチ手段51と、上記各ランプ43とスイッチ手段51とを電気的に接続させる結線装置52とを備えている。
【0034】
上記結線装置52には、左右ランプ43,43のうち、左右同時期に点灯し、かつ、同時期に消灯するランプ同士、つまり、左右テールランプ43(A)同士、左右ストップランプ43(B)同士、および左右バックアップランプ43(D)同士の各プラス側接点を、それぞれ互いに接続するワイヤハーネス53〜55が設けられ、これらワイヤハーネス53〜55が上記スイッチ手段51に接続される。
【0035】
また、上記結線装置52には、左右のいずれか一方だけが選択的に点灯可能とされる左右ターンシグナルランプ43(C),43(C)を、上記スイッチ手段51に個別に接続させるためのワイヤハーネス56,57が設けられている。
【0036】
また、上記結線装置52には、全ての各ランプ43(A〜D)のマイナス側接点を直列回路となるよう接続すると共にこれをアースさせるよう上記スイッチ手段51に接続させる更に他のワイヤハーネス58が設けられている。
【0037】
上記各ワイヤハーネス53〜58は、上記バンパ24の裏面に沿って配線され、その長手方向の中途部分が上記バンパ24の裏面に係止手段59によって着脱自在に支持されている。
【0038】
上記各ワイヤハーネス53〜58の入力側端子群と、上記スイッチ手段51側から延出するワイヤハーネス61群の出力側端子群とは単一のコネクタ62によって断接自在に接続されている。このコネクタ62は、上記入力側端子群と接続されて上記左右テールランプ43(A),43(A)のうちの一方のテールランプ43(A)とほぼ同じところに配設されて上記ハウジング本体45に支持される入力側コネクタ部材63と、上記出力側端子群と接続されて上記入力側コネクタ部材63と断接自在に接続される出力側コネクタ部材64とを備えている。
【0039】
上記の場合、各ワイヤハーネス53〜58の配線には、圧接配線やフレキシブル・プリント・サーキット(FPC)等が用いられる。
【0040】
上記の車体本体6のロアバックパネル9にバンパ24を支持させる場合には、まず、上記バンパ24に開閉弁41を取り付ける一方、開口21の開口縁にシール体32を取り付ける。また、上記バンパ24に一体成形された各ランプ43のハウジング本体45にバルブ47を取り付けると共に、レンズ46を取り付け、かつ、上記各ランプ43にワイヤハーネス53〜58を結線し、これらワイヤハーネス53〜58のそれぞれ長手方向の中途部分を上記バンパ24の裏面に上記係止手段59により着脱自在に支持させる。
【0041】
次に、上記バンパ24を持ち上げて各突起30の突出端をそれぞれ上記各開口21に嵌入させる。すると、上記バンパ24と、各ランプ43、および各ワイヤハーネス53〜58が上記ロアバックパネル9に仮支持される。次に、上記開口21に対し上記突起30を所定位置まで嵌入させれば、上記ロアバックパネル9の所定位置に上記バンパ24と各ランプ43が位置決めされる。この状態で、上記ロアバックパネル9に上記バンパ24を各締結具23で固着させ、かつ、上記係止手段49でハウジング本体45を車体本体6の後端部に係止させれば、上記車体本体6へのバンパ24、各ランプ43、および各ワイヤハーネス53〜58の支持作業が終了する。また、この後、上記入力側コネクタ部材63に出力側コネクタ部材64を接続させればよい。
【0042】
なお、以上は図示の例によるが、開口21を車体本体6の前端部に形成し、上記バンパ24を車体本体6の前端部に支持されるフロントバンパとしてもよい。また、他のワイヤハーネス58は、ランプ43群のうちの一部の各ランプ43のマイナス側接点を接続するものであってもよい。また、前記各ターンシグナルランプ43(C)と、ワイヤハーネス56,57は設けなくてもよい。また、上記自動車1はその車体2の後部にトランクを備えたスリーボックスタイプのものであってもよい。
【0043】
上記構成によれば、車体2の左右各側部をそれぞれ構成する左右一対のランプ43,43群と、これらランプ43,43群に電源50からの電力を供給可能とするスイッチ手段51とを備えた自動車において、
【0044】
左右同時期に点灯する左右ランプ43(A,B,D)の各プラス側接点を互いに接続するワイヤハーネス53〜55を設け、これらワイヤハーネス53〜55を上記スイッチ手段51に接続し、一方、全てのランプ43(A〜D)のマイナス側接点を直列回路となるよう接続すると共にこれらをアースさせる他のワイヤハーネス58を設けてある。
【0045】
このため、左右同時期に点灯する左右ランプ43(A,B,D)にワイヤハーネス53〜55が共用されると共に、全てのランプ43(A〜D)にアース用のワイヤハーネス58が共用されることから、従来、左右各ランプ43に個別にワイヤハーネスが設けられていたことに比べて、ランプ43の結線装置52の部品点数が少なくなり、その構成が簡単になる。また、その分、上記各ランプ43へのワイヤハーネス53〜55,58の接続作業が容易にできる。
【0046】
また、上記の場合、バンパ24に左右各ランプ43のハウジング44のハウジング本体45が一体成形されていて、上記バンパ24には左右各ランプ43,43群が支持されている。
【0047】
このため、上記バンパ24を車体本体6に支持させる場合には、まず、上記車体本体6に影響されない広い作業空間で、上記左右各ランプ43(A〜D)をワイヤハーネス53〜58により接続し、かつ、これらワイヤハーネス53〜58の中途部を上記バンパ24に係止手段59により支持させ、もって、上記バンパ24、左右各ランプ43,43、ワイヤハーネス53〜55,58、およびコネクタ62の入力側コネクタ部材63によるユニットを組み立てる。
【0048】
次に、上記ユニットにおけるバンパ24を上記車体本体6に支持させれば、上記ワイヤハーネス53〜55,58と入力側コネクタ部材63とは自動的に上記車体本体6に組み付けられることとなる。
【0049】
よって、例えば、車体本体6にバンパ24と、左右各ランプ43,43とを支持させた後、上記各ランプ43,43をワイヤハーネス53〜58で接続させるということに比べて、上記各ランプ43へのワイヤハーネス53〜55,58の接続作業が容易にできることとなる。
【0050】
また、前記したように、上記各ワイヤハーネス53〜55,58を車体2の車体構成部品25の裏面に沿って配線した自動車において、
【0051】
上記各ワイヤハーネス53〜55,58の入力側端子群と、上記スイッチ手段51側の出力側端子群とを単一のコネクタ62で断接自在に接続してある。
【0052】
このため、上記各ワイヤハーネス53〜55,58は車体2の車体構成部品25(バンパ24)の裏面に配線されていて、上記コネクタ62の断接操作は上記車体構成部品25(バンパ24)が邪魔になって煩雑になりがちであるが、上記コネクタ62は単一とされたことから、その分、このコネクタ62の断接操作は容易にできる。
【0053】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0054】
請求項1の発明は、車体の左右各側部をそれぞれ構成する左右一対のランプ群と、これらランプ群に電源からの電力を供給可能とするスイッチ手段とを備えた自動車において、
【0055】
左右同時期に点灯する左右ランプの各プラス側接点を互いに接続するワイヤハーネスを設け、これらワイヤハーネスを上記スイッチ手段に接続し、一方、全てのランプのマイナス側接点を直列回路となるよう接続すると共にこれらをアースさせる他のワイヤハーネスを設けてある。
【0056】
このため、左右同時期に点灯する左右ランプにワイヤハーネスが共用されると共に、全てのランプにアース用のワイヤハーネスが共用されることから、従来、左右各ランプに個別にワイヤハーネスが設けられていたことに比べて、ランプの結線装置の部品点数が少なくなり、その構成が簡単になる。また、その分、上記各ランプへのワイヤハーネスの接続作業が容易にできる。
【0057】
請求項2の発明は、上記各ワイヤハーネスを車体の車体構成部品の裏面に沿って配線した自動車において、
【0058】
上記各ワイヤハーネスの入力側端子群と、上記スイッチ手段側の出力側端子群とを単一のコネクタで断接自在に接続してある。
【0059】
このため、上記各ワイヤハーネスは車体の車体構成部品の裏面に配線されていて、上記コネクタの断接操作は上記車体構成部品が邪魔になって煩雑になりがちであるが、上記コネクタは単一とされたことから、その分、このコネクタの断接操作は容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車体を後方からみたランプ群の簡略線図である。
【図2】車体後部の斜視展開図である。
【図3】バンパをその裏面側からみた斜視図である。
【図4】車体とバンパの側面断面図である。
【図5】バンパの突起の正面断面図である。
【図6】ランプ群の側面断面図である。
【符号の説明】
1 自動車
2 車体
24 バンパ
43 ランプ
43A テールランプ
43B ストップランプ
43C ターンシグナルランプ
43D バックアップランプ
50 電源
51 スイッチ手段
52 結線装置
53〜55 ワイヤハーネス
58 ワイヤハーネス
59 係止手段
62 コネクタ
【発明が属する技術分野】
本発明は、車体がその各側部に備えるランプ群と、電源側とをワイヤハーネスで接続させるようにした自動車におけるランプの結線装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車では、通常、車体の前、後部の左右各側部を構成する左右一対のランプ群と、これらランプ群に電源からの電力を供給可能とするスイッチ手段とが備えられている。
【0003】
上記構成において、従来、左右ランプ群の各ランプに対しそれぞれワイヤハーネスとコネクタとを設け、これらワイヤハーネスとコネクタとによって、上記各ランプをそれぞれ個別にスイッチ手段に接続させるようにしたものが提案されている(特開平11‐242901号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の技術では、各ランプに対しそれぞれ個別にワイヤハーネスとコネクタとが設けられているため、これらワイヤハーネスやコネクタの数が多くなって、上記自動車におけるランプの結線装置の構成が複雑になると共に、各ランプへの上記ワイヤハーネス等の接続作業が煩雑になるという問題点がある。
【0005】
また、上記各ワイヤハーネスは、通常、車体の車体構成部品の裏面に沿って配線されているため、上記コネクタによる断接操作は上記車体構成部品に邪魔され、もって、この断接操作が煩雑になるという問題点もある。
【0006】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、構成が簡単で、各ランプへのワイヤハーネスの接続作業が容易にできるようにした自動車におけるランプの結線装置の提供を課題とする。
【0007】
また、上記自動車におけるランプの結線装置におけるコネクタの断接操作が、容易にできるようにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の自動車におけるランプの結線装置は、次の如くである。
【0009】
請求項1の発明は、車体2の左右各側部をそれぞれ構成する左右一対のランプ43,43群と、これらランプ43,43群に電源50からの電力を供給可能とするスイッチ手段51とを備えた自動車において、
【0010】
左右同時期に点灯する左右ランプ43(A,B,D)の各プラス側接点を互いに接続するワイヤハーネス53〜55を設け、これらワイヤハーネス53〜55を上記スイッチ手段51に接続し、一方、各ランプ43(A〜D)のマイナス側接点を直列回路となるよう接続すると共にこれらをアースさせる他のワイヤハーネス58を設けたものである。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記各ワイヤハーネス53〜55,58を車体2の車体構成部品25の裏面に沿って配線した自動車において、上記各ワイヤハーネス53〜55,58の入力側端子群と、上記スイッチ手段51側の出力側端子群とを単一のコネクタ62で断接自在に接続したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0013】
図2〜6において、図中符号1はバックドアを備えたツーボックスタイプの自動車で、矢印Frはその前方を示している。
【0014】
上記自動車1の車体2は前、後車輪3によって走行路面4上に支持されている。上記車体2の車体本体6は板金製で、その左右各外側部を構成する左右一対の側壁7,7と、上記車体本体6の下端部を構成して上記各側壁7,7の下端部に架設されるフロアパネル8と、上記車体本体6の上端部を構成して上記各側壁7,7の上端部に架設される不図示のルーフパネルと、上記各側壁7,7の後下端部に架設されると共に上記フロアパネル8の後端部と結合されるロアバックパネル9とを備えている。
【0015】
上記各側壁7、フロアパネル8、およびルーフパネルで囲まれた車体本体6の内部空間が車体本体6に形成される車室11とされ、この車室11には乗員乗客用のシート12が配設されている。
【0016】
上記車体2はその後端部にバックドア装置14を備えている。このバックドア装置14は、上記車体本体6の後端部に形成されたドア開口15と、このドア開口15を開閉自在に閉じるバックドア16とを備え、上記各側壁7の後端部とロアバックパネル9とは、上記ドア開口15の開口縁を形成している。
【0017】
上記ロアバックパネル9は、車体2の前後方向で対面すると共に、その上、下下端部同士が互いに結合させられたアウタパネル18とインナパネル19とを備えている。これら両パネル18,19の間には閉じられた空間20が形成され、つまり、上記ロアバックパネル9は側面断面視が剛性の高い閉断面形状とされている。
【0018】
車体2の車体本体6の後端部を構成する上記ロアバックパネル9のアウタパネル18には、車体本体6の内外、つまり、ロアバックパネル9の内外を連通させる左右一対の作業用の矩形の開口21,21が形成されている。これら各開口21は、上記ロアバックパネル9を側壁7やフロアパネル8にスポット溶接させる際に、溶接ガンを挿入するために用いられる。
【0019】
上記各開口21,21を上記車体本体6の外方である後方から覆うと共に、上記車体本体6のロアバックパネル9に締結具23,23による締結によって着脱自在に固着される樹脂製のリヤバンパ24が設けられている。このバンパ24は、車体2の後端部における外面部の一部分を構成する一つの車体構成部品25とされている。
【0020】
上記バンパ24は、車体本体6の後端部のロアバックパネル9の外面に沿って車体2の幅方向に延びるバンパ本体27と、このバンパ本体27の長手方向の各端部から車体2の前後方向で上記車体本体6側(前方)に向うと共にこの車体本体6の外側面に沿って一体的に延びる左右一対のバンパ側部28,28とを備えている。上記バンパ本体27の端部から各バンパ側部28への遷移部が屈曲部29,29とされている。上記バンパ24は、車体2の平面視で前方に向って開くほぼコの字形状とされ、かつ、その長手方向の各部の横断面は、車体本体6側に向って開くほぼコの字形状とされている。
【0021】
上記バンパ24のバンパ本体27の裏面(前面)には、上記各開口21にそれぞれがたつきなく緊密に嵌脱自在に嵌入される左右一対の突起30,30が前方に向って突設され、これら各突起30は上記バンパ本体27に一体成形されている。
【0022】
上記各開口21の開口縁にはそれぞれ環形状で弾性のシール体32が取り付けられ、上記各突起30はその外面が上記シール体32の内周面に圧接した状態で、上記各開口21に嵌入させられている。上記各開口21への突起30の嵌入により、上記車体本体6のロアバックパネル9に対する車体2の幅方向および上下方向でのバンパ24の位置決めがなされると共に、前記各締結具23に加え上記各突起30によっても上記車体本体6にバンパ24が支持される。また、上記シール体32によって上記開口21の開口縁と突起30との間がシールされている。
【0023】
また、上記各突起30の外周面には環形状の位置決め突起33が突設され、この位置決め突起33は上記シール体32を介し上記開口21の開口縁に当接させられている。この当接により、上記車体本体6のロアバックパネル9に対するバンパ24の前後方向の位置決めがなされている。
【0024】
上記車体本体6に形成される車室11側と、上記車体2の外部とを連通させて空気の流通を可能とさせる連通路36が上記突起30に形成されている。
【0025】
より具体的には、上記ロアバックパネル9のインナパネル19に、上記ロアバックパネル9の空間20と車室11とを連通させる連通孔37が形成されている。また、上記突起30は軸心が前後方向に延びる角筒形状とされ、その内部が内孔38とされている。この内孔38の上記ロアバックパネル9側の端部は、このロアバックパネル9の空間20に開口させられている。また、上記内孔38の上記バンパ24側の端部は、車体2の幅方向で上記バンパ側部28とは反対側の上記突起30の側壁30aに形成された複数の開口39により車体2の外部に開口させられている。即ち、上記連通路36は、内孔38と開口39とで構成され、上記連通孔37を通して、車室11側と車外とが連通させられている。
【0026】
上記連通路36の車体2の外部側端の開口39をその車体2の外部から開閉自在に覆う開閉弁41が設けられている。この開閉弁41は弾性、可撓性を有するゴム製板で、その上端が側壁30aに固着され、下端部側が自由端とされて、その自由状態で上記開口39をその車外側から覆っている。
【0027】
上記車室11側である連通路36内の空気圧が高くなって、その空気が上記開口39を通り車体2の外部に流動しようとするとき、上記開閉弁41の下端部側が車体2の外部側に撓んで(図4中一点鎖線)、上記流動が直ちに許容され、もって、車室11が大気圧に保たれる。
【0028】
車体2の外部の空気が上記開口39を通って連通路36内に流動しようとするとき、上記開閉弁41の下端部側はその自重で上記開口39を閉じて、自由な流動を規制し、上記開閉弁41により、車体2の外部の雨水が上記開口39と連通路36を通り車室11側に向おうとすることが防止される。
【0029】
上記車体2は、その外面部の一部分を構成する車体構成部品25(バンパ24)に加えて、上記車体2の外面に沿った方向で上記車体構成部品25(バンパ24)に隣接して上記外面部の他部分を構成する左右一対のランプ43,43群とを備えている。
【0030】
より具体的には、上記各ランプ43群は上記車体2の左右各側部を構成し、上記バンパ24の左右各屈曲部29の上方に隣接して配置されている。
【0031】
上記各ランプ43はそれぞれその外殻を構成するハウジング44を備え、このハウジング44は、車体2の前後方向でその外方に向って開口する樹脂製で椀形状のハウジング本体45と、このハウジング本体45の開口を車外側から開閉自在に閉じる樹脂製で透明なレンズ46と、上記ハウジング本体45の内底部に取り付けられてその点灯で上記レンズ46を通し車体2の外部を照射可能とするバルブ47と、上記ハウジング本体45の内面にめっき(真空蒸着)されるアルミ金属製のランプリフレクタ48とを備えている。また、上記車体本体6の後端部に対しその後方から上記ハウジング本体45を係脱自在に係止させる係止手段49が設けられている。
【0032】
図1〜3,6において、上記各ランプ43群は、それぞれその上部にテールランプ43(A)とストップランプ43(B)とが配置され、上下方向の中途部にターンシグナルランプ43(C)が配置され、下部にバックアップランプ43(D)が配置されている。上記テールランプ43(A)とストップランプ43(B)の各ハウジング本体45は互いに共用され、このハウジング本体45と、上記ターンシグナルランプ43(C)およびバックアップランプ43(D)の各ハウジング本体45とが一体成形され、これらハウジング本体45群の下端部は上記バンパ24の左右各屈曲部29の上端部に一体成形されている。また、上記各ランプ43群のレンズ46もそれぞれ互いに一体成形されている。
【0033】
上記自動車1は、車体本体6に支持されて上記各ランプ43にバッテリ等電源50からの電力を選択的に供給可能とするスイッチ手段51と、上記各ランプ43とスイッチ手段51とを電気的に接続させる結線装置52とを備えている。
【0034】
上記結線装置52には、左右ランプ43,43のうち、左右同時期に点灯し、かつ、同時期に消灯するランプ同士、つまり、左右テールランプ43(A)同士、左右ストップランプ43(B)同士、および左右バックアップランプ43(D)同士の各プラス側接点を、それぞれ互いに接続するワイヤハーネス53〜55が設けられ、これらワイヤハーネス53〜55が上記スイッチ手段51に接続される。
【0035】
また、上記結線装置52には、左右のいずれか一方だけが選択的に点灯可能とされる左右ターンシグナルランプ43(C),43(C)を、上記スイッチ手段51に個別に接続させるためのワイヤハーネス56,57が設けられている。
【0036】
また、上記結線装置52には、全ての各ランプ43(A〜D)のマイナス側接点を直列回路となるよう接続すると共にこれをアースさせるよう上記スイッチ手段51に接続させる更に他のワイヤハーネス58が設けられている。
【0037】
上記各ワイヤハーネス53〜58は、上記バンパ24の裏面に沿って配線され、その長手方向の中途部分が上記バンパ24の裏面に係止手段59によって着脱自在に支持されている。
【0038】
上記各ワイヤハーネス53〜58の入力側端子群と、上記スイッチ手段51側から延出するワイヤハーネス61群の出力側端子群とは単一のコネクタ62によって断接自在に接続されている。このコネクタ62は、上記入力側端子群と接続されて上記左右テールランプ43(A),43(A)のうちの一方のテールランプ43(A)とほぼ同じところに配設されて上記ハウジング本体45に支持される入力側コネクタ部材63と、上記出力側端子群と接続されて上記入力側コネクタ部材63と断接自在に接続される出力側コネクタ部材64とを備えている。
【0039】
上記の場合、各ワイヤハーネス53〜58の配線には、圧接配線やフレキシブル・プリント・サーキット(FPC)等が用いられる。
【0040】
上記の車体本体6のロアバックパネル9にバンパ24を支持させる場合には、まず、上記バンパ24に開閉弁41を取り付ける一方、開口21の開口縁にシール体32を取り付ける。また、上記バンパ24に一体成形された各ランプ43のハウジング本体45にバルブ47を取り付けると共に、レンズ46を取り付け、かつ、上記各ランプ43にワイヤハーネス53〜58を結線し、これらワイヤハーネス53〜58のそれぞれ長手方向の中途部分を上記バンパ24の裏面に上記係止手段59により着脱自在に支持させる。
【0041】
次に、上記バンパ24を持ち上げて各突起30の突出端をそれぞれ上記各開口21に嵌入させる。すると、上記バンパ24と、各ランプ43、および各ワイヤハーネス53〜58が上記ロアバックパネル9に仮支持される。次に、上記開口21に対し上記突起30を所定位置まで嵌入させれば、上記ロアバックパネル9の所定位置に上記バンパ24と各ランプ43が位置決めされる。この状態で、上記ロアバックパネル9に上記バンパ24を各締結具23で固着させ、かつ、上記係止手段49でハウジング本体45を車体本体6の後端部に係止させれば、上記車体本体6へのバンパ24、各ランプ43、および各ワイヤハーネス53〜58の支持作業が終了する。また、この後、上記入力側コネクタ部材63に出力側コネクタ部材64を接続させればよい。
【0042】
なお、以上は図示の例によるが、開口21を車体本体6の前端部に形成し、上記バンパ24を車体本体6の前端部に支持されるフロントバンパとしてもよい。また、他のワイヤハーネス58は、ランプ43群のうちの一部の各ランプ43のマイナス側接点を接続するものであってもよい。また、前記各ターンシグナルランプ43(C)と、ワイヤハーネス56,57は設けなくてもよい。また、上記自動車1はその車体2の後部にトランクを備えたスリーボックスタイプのものであってもよい。
【0043】
上記構成によれば、車体2の左右各側部をそれぞれ構成する左右一対のランプ43,43群と、これらランプ43,43群に電源50からの電力を供給可能とするスイッチ手段51とを備えた自動車において、
【0044】
左右同時期に点灯する左右ランプ43(A,B,D)の各プラス側接点を互いに接続するワイヤハーネス53〜55を設け、これらワイヤハーネス53〜55を上記スイッチ手段51に接続し、一方、全てのランプ43(A〜D)のマイナス側接点を直列回路となるよう接続すると共にこれらをアースさせる他のワイヤハーネス58を設けてある。
【0045】
このため、左右同時期に点灯する左右ランプ43(A,B,D)にワイヤハーネス53〜55が共用されると共に、全てのランプ43(A〜D)にアース用のワイヤハーネス58が共用されることから、従来、左右各ランプ43に個別にワイヤハーネスが設けられていたことに比べて、ランプ43の結線装置52の部品点数が少なくなり、その構成が簡単になる。また、その分、上記各ランプ43へのワイヤハーネス53〜55,58の接続作業が容易にできる。
【0046】
また、上記の場合、バンパ24に左右各ランプ43のハウジング44のハウジング本体45が一体成形されていて、上記バンパ24には左右各ランプ43,43群が支持されている。
【0047】
このため、上記バンパ24を車体本体6に支持させる場合には、まず、上記車体本体6に影響されない広い作業空間で、上記左右各ランプ43(A〜D)をワイヤハーネス53〜58により接続し、かつ、これらワイヤハーネス53〜58の中途部を上記バンパ24に係止手段59により支持させ、もって、上記バンパ24、左右各ランプ43,43、ワイヤハーネス53〜55,58、およびコネクタ62の入力側コネクタ部材63によるユニットを組み立てる。
【0048】
次に、上記ユニットにおけるバンパ24を上記車体本体6に支持させれば、上記ワイヤハーネス53〜55,58と入力側コネクタ部材63とは自動的に上記車体本体6に組み付けられることとなる。
【0049】
よって、例えば、車体本体6にバンパ24と、左右各ランプ43,43とを支持させた後、上記各ランプ43,43をワイヤハーネス53〜58で接続させるということに比べて、上記各ランプ43へのワイヤハーネス53〜55,58の接続作業が容易にできることとなる。
【0050】
また、前記したように、上記各ワイヤハーネス53〜55,58を車体2の車体構成部品25の裏面に沿って配線した自動車において、
【0051】
上記各ワイヤハーネス53〜55,58の入力側端子群と、上記スイッチ手段51側の出力側端子群とを単一のコネクタ62で断接自在に接続してある。
【0052】
このため、上記各ワイヤハーネス53〜55,58は車体2の車体構成部品25(バンパ24)の裏面に配線されていて、上記コネクタ62の断接操作は上記車体構成部品25(バンパ24)が邪魔になって煩雑になりがちであるが、上記コネクタ62は単一とされたことから、その分、このコネクタ62の断接操作は容易にできる。
【0053】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0054】
請求項1の発明は、車体の左右各側部をそれぞれ構成する左右一対のランプ群と、これらランプ群に電源からの電力を供給可能とするスイッチ手段とを備えた自動車において、
【0055】
左右同時期に点灯する左右ランプの各プラス側接点を互いに接続するワイヤハーネスを設け、これらワイヤハーネスを上記スイッチ手段に接続し、一方、全てのランプのマイナス側接点を直列回路となるよう接続すると共にこれらをアースさせる他のワイヤハーネスを設けてある。
【0056】
このため、左右同時期に点灯する左右ランプにワイヤハーネスが共用されると共に、全てのランプにアース用のワイヤハーネスが共用されることから、従来、左右各ランプに個別にワイヤハーネスが設けられていたことに比べて、ランプの結線装置の部品点数が少なくなり、その構成が簡単になる。また、その分、上記各ランプへのワイヤハーネスの接続作業が容易にできる。
【0057】
請求項2の発明は、上記各ワイヤハーネスを車体の車体構成部品の裏面に沿って配線した自動車において、
【0058】
上記各ワイヤハーネスの入力側端子群と、上記スイッチ手段側の出力側端子群とを単一のコネクタで断接自在に接続してある。
【0059】
このため、上記各ワイヤハーネスは車体の車体構成部品の裏面に配線されていて、上記コネクタの断接操作は上記車体構成部品が邪魔になって煩雑になりがちであるが、上記コネクタは単一とされたことから、その分、このコネクタの断接操作は容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車体を後方からみたランプ群の簡略線図である。
【図2】車体後部の斜視展開図である。
【図3】バンパをその裏面側からみた斜視図である。
【図4】車体とバンパの側面断面図である。
【図5】バンパの突起の正面断面図である。
【図6】ランプ群の側面断面図である。
【符号の説明】
1 自動車
2 車体
24 バンパ
43 ランプ
43A テールランプ
43B ストップランプ
43C ターンシグナルランプ
43D バックアップランプ
50 電源
51 スイッチ手段
52 結線装置
53〜55 ワイヤハーネス
58 ワイヤハーネス
59 係止手段
62 コネクタ
Claims (2)
- 車体の左右各側部をそれぞれ構成する左右一対のランプ群と、これらランプ群に電源からの電力を供給可能とするスイッチ手段とを備えた自動車において、
左右同時期に点灯する左右ランプの各プラス側接点を互いに接続するワイヤハーネスを設け、これらワイヤハーネスを上記スイッチ手段に接続し、一方、各ランプのマイナス側接点を直列回路となるよう接続すると共にこれらをアースさせる他のワイヤハーネスを設けた自動車におけるランプの結線装置。 - 上記各ワイヤハーネスを車体の車体構成部品の裏面に沿って配線した自動車において、
上記各ワイヤハーネスの入力側端子群と、上記スイッチ手段側の出力側端子群とを単一のコネクタで断接自在に接続した請求項1に記載の自動車におけるランプの結線装置。
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