JP3630809B2 - 電話端末用受信回路 - Google Patents
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発呼者と通話することなく、発呼者の電話番号や氏名等の情報を認知可能なサービスに関わり、該サービスを受けるための電話端末用受信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、米国及びカナダでは、発呼者と通話することなく、発呼者の電話番号や氏名等の情報を知ることができるCaller−IDサービスと呼ばれるサービスが提供されており、これによってイタズラ電話等の予防が可能になっている。このサービスでは、発呼者の電話番号や氏名等の情報を、FSK(Frequency Shift Keying)信号により電話端末装置に送信するようにしており、 オンフック状態においてこのFSK信号を送信するオンフックデータ送信方式と、通話中に第三者から別の発呼が有った場合に第三者の情報をFSK信号により送信するオフフックデータ送信方式の二種類が知られている。
【0003】
そして、日本国内においても、イタズラ電話等の予防のために、今後同様なサービス(仮称:発信電話番号通知サービス)が開始されることとなった。
このサービスにおいては、まず電話局側の交換機が電話回線の極性を反転し、受信端末起動信号を送出する。端末側がこの起動信号に対し直流ループを形成することにより応答信号を出力すると、交換機は発呼者の電話番号や氏名等の情報を表すFSK信号を送出する。端末側では直流ループを遮断することにより受信完了信号を送出すると共に、表示器に受信した発呼者の電話番号や氏名等の情報を表示する。交換機は受信完了信号を受け取った後、呼出信号を送出するので端末側ではこれに応じて呼出音が鳴り、被呼者は表示器の表示内容により発呼者を確認し、電話に出るか否かを選択することができる。
【0004】
従って、このようなサービスを受けるためには、端末側の受信器にFSK信号を復調するためのFSK復調部が必要となり、通常、この復調部では、FSK信号を検出したことを示すFSK検出信号と、復調したFSKデータとを出力するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
最近の電話端末のほとんどが留守番電話機能を備えており、この留守番電話においては、戸外から自宅の電話器をコントロールするためにDTMF信号を用いている。従って、電話端末にはDTMF信号を検出するDTMF検出部が必要となり、通常、DTMF検出部は、DTMF信号を検出したことを示すDTMF検出信号と、検出したDTMFデータを出力する。
【0006】
このような留守番電話機能を備えた電話端末において、上述した発信電話番号通知サービスを受けるためには、電話端末側の受信回路にDTMF検出部の他にFSK復調部をも設けなければならない。しかしながら、これらの各回路からの出力信号を各々独立した出力端子から出力するようにすると、その端子数が多くなりすぎるという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、発呼者に関する情報を発呼者と通話することなく受信可能な電話端末装置における受信回路であって、前記情報を表すFSK信号を検出してFSK検出信号を出力すると共に前記FSK信号を復調してFSK復調データを出力するFSK復調部と、電話回線を介して送信されたDTMF信号を検出しDTMF検出信号及びDTMFデータを出力するDTMF検出回路と、信号を出力するための第1及び第2の出力端子と、切換信号に応じて前記FSK検出信号とDTMF検出信号のいずれか一方を選択して前記第1の端子に送出し、且つ、前記FSK復調データとDTMFデータのいずれか一方を選択して前記第2の端子に送出する選択回路とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明では、前記切換信号が第1レベルのとき前記FSK復調回路をイネーブル状態とし且つ前記DTMF検出回路をディスエーブル状態とし、前記切換信号が第2レベルのとき前記FSK復調回路をディスエーブル状態とし且つ前記DTMF検出回路をイネーブル状態とすることを特徴とする。
また、本発明では、電話回線を介して送信された呼出信号を検出するリング検出回路を更に備え、該リング検出回路の検出出力に応じて前記切換信号を切り換えるようにしたことを特徴とする。
【0009】
本発明では、FSK検出信号とDTMF検出信号を出力する端子、及び、FSK復調データとDTMFデータを出力する端子を兼用したので端子数が減少し、しかも、発信電話番号通知サービスでは、呼出信号の入力前にFSK信号が入力され、留守番電話機能においては呼出信号が入力後にDTMF信号が入力されるので、FSK復調部とDTMF検出部の出力が同時に出力されることはなく、端子を兼用しても不具合は生じない。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態を示すブロック図であり、受信回路としてのLSI1と制御用のマイコン2を含む電話端末装置全体の構成を示している。
まず、公衆回線3にはダイオードブリッジ回路4が接続され、その出力側にフックスイッチ5が接続されている。フックスイッチ5は、受話器の操作に対応して切換が行われるスイッチであり、受話器を置いたオンフック状態で接点がa側に、受話器を持ち上げたオフフック状態で接点がb側に切り換えられる。
【0011】
ダイオードブリッジ回路4の出力側は、リング信号により動作して呼出音を鳴らすリング回路6が接続され、更に、抵抗及びコンデンサを介してLSI1内のリング検出回路22に接続されており、ここで、検出されたリング検出信号RINGが出力端子23を介してマイコン2に入力される。また、ダイオードブリッジ回路4の出力側にはトランジスタ7を介して、マイクロフォン801及びスピーカ802が結合されたスピーチネットワーク8が接続され、トランジスタ7のゲートと接地間に他のトランジスタ9のエミッタコレクタ路が接続されている。
【0012】
フックスイッチ5は、トランジスタ9のゲートとダイオードブリッジ回路4の出力との間に接続されており、フックスイッチ5に連動して切換が行われる連動スイッチ10が設けられている。そしてこの連動スイッチを介して、オンフック状態のときは「0」、オフフック状態のときは「1」となるフック信号HOOKが、マイコン2に入力される。
【0013】
一方、マイコン2からは、フック信号HOOKに応じて「0」のときは「0」、「1」のときは「1」のフックスイッチ信号ON/OFF−HOOKを出力し、この信号はトランジスタ9のゲートに制御信号として入力される。マイコン2には、スピーカボタン11及び留守番電話ボタン24が接続されており、留守番電話ボタン24が操作されることにより留守番電話状態になっているときに、マイコンがリング検出信号を入力したとき、あるいは、スピーカボタン11が操作されたときも、フックスイッチ信号ON/OFF−HOOKは、トランジスタ9及び7がオンするように「1」となる。
【0014】
ところで、スピーチネットワーク8の出力には、LSI1内のバッファが接続され、このバッファ12の出力が第1選択回路13を介して、FSK復調部14及びDTMF検出部15に接続されている。FSK復調部14は、発呼者の情報を示すFSK信号を入力し、FSK信号のキャリア成分によりFSK信号の有無を検出して検出信号CARRIERを出力し、且つ、FSK信号を復調して復調データFSK−DATAを出力する。一方、DTMF検出部15は、DTMF信号を入力してその有無を示すDTMF−ONと、検出したデータDTMF−DATAを出力する。
【0015】
DTMF検出部15及びFSK復調部14の出力側には、第2選択回路16が接続され、その第1出力が第1出力端子17に、第2出力が第2出力端子18に送出される。この第2選択回路16では、スイッチ160により、DTMF検出部15からのDTMF−DATAとFSK復調部14からのFSK−DATAのいずれか一方が選択されて、第1出力端子17に送出され、スイッチ161により、DTMF検出部15からのDTMF−ONとFSK復調部14からのCARRIERのいずれか一方が選択されて、第2出力端子18に送出される。
【0016】
これら第1及び第2の出力端子17,18から出力された信号は、マイコン2に入力され、DTMF−DATAに応じて所定のコントロールが実行され、FSK−DATAに応じてLCDパネル20で、発呼者の電話番号や氏名等の情報が表示される。また、マイコン2からは、LSI1の入力端子19に切換信号FSK/DTMFが入力され、この切換信号により、第1及び第2の選択回路13,16での選択と、FSK復調部14及びDTMF検出部15のイネーブル/ディスエーブルが制御される。
【0017】
更に、発信電話番号通知サービスを受けるために、電話回線3にはサービス受信用制御回路21が設けられている。
以下、本実施形態の動作を詳細に説明するが、最初に、発信電話番号通知サービスを受ける場合について説明する。
この場合、まず、電話局側の交換機が電話回線の極性を反転し、受信端末起動信号を送出する。すると、サービス受信用制御回路21は、この起動信号に対し直流ループを形成することにより交換機に応答信号を出力すると共に、1レベルの制御信号CNTをトランジスタ9のゲートに出力する。これにより、トランジスタ9及びトランジスタ7が共にオンし、ダイオードブリッジ回路4の出力がスピーチネットワーク8に接続されることとなる。
【0018】
この状態では、被呼者は電話がかけられたことを知らないので、受話器を取っておらず、従って、フックスイッチ5の接点はa側になっており、フック信号HOOKは「0」になっている。更に、呼出信号はまだ入力されていないので、リング検出部22からはリング検出信号RINGは出力されておらず、このため、マイコン2はフックスイッチ信号ON/OFF−HOOK及び切換信号FSK/DTMFを「0」とする。切換信号FSK/DTMFが「0」であると、DTMF検出部15はディスエーブル状態に、FSK復調部14はイネーブル状態になると共に、第1選択回路13及び第2選択回路16ではFSK復調部14が選択される。より具体的には、第2選択回路16ではスイッチ160によりFSK−DATAが、スイッチ161でCARRIERが選択されて、出力端子17及び18と接続される。
【0019】
交換機は、サービス受信用制御回路21からの応答信号を受け取ると、発呼者の電話番号や氏名等の情報を表すFSK信号を送信する。端末側は、送信されたFSK信号を受信すると、サービス受信用制御回路21が直流ループを遮断することにより受信完了信号を交換機に送出し、FSK信号はトランジスタ7,スピーチネットワーク8,バッファ12,第1選択回路13を介して、FSK復調部14に入力される。FSK復調部14では、入力されたFSK信号を検出して検出信号CARRIERを出力すると共に、FSK信号を復調してFSK復調データFSK−DATAを出力する。第2選択回路16では、検出信号CARRIER及びFSK復調データFSK−DATAを選択するので、これらの信号が出力端子17及び18から各々出力される。
【0020】
マイコン2は、出力された検出信号CARRIER及びFSK復調データFSK−DATAに基づき、LCDパネル20に受信した発呼者の電話番号や氏名等の情報を表示する。交換機は受信完了信号の受信後所定時間経過後に呼出信号を送出するので、これに応じてリング回路6で呼出音が鳴る。そこで、被呼者はLCDパネル16に表示された発呼者の情報を通話することなく確認し、電話に出るか否かを選択することができる。
【0021】
次に、留守番電話機能について説明する。
まず、発呼に基づき呼出信号が入力されると、呼出信号はリング検出部22で検出され、リング検出信号RINGが出力端子23を介してマイコン2に送出される。マイコン2は、留守番電話ボタン24の操作により留守番電話状態になっていると、リング検出信号の入力に応じてフックスイッチ信号ON/OFF−HOOKを1レベルとする。このため、トランジスタ9及び7がオンし、ダイオードブリッジ回路4の出力がスピーチネットワーク8に接続される。また、マイコン2は、リング検出信号の入力に応じて切換信号FSK/DTMFを「1」にするので、FSK復調部14がディスエーブル状態、DTMF検出部15がイネーブル状態になり、第1及び第2選択回路13,16でDTMF検出部15を選択する。
【0022】
そこで、DTMF信号が電話回線3を介して入力されると、DTMF信号はトランジスタ7,スピーチネットワーク8,バッファ12,第1選択回路13を介して、DTMF検出部15に入力される。DTMF検出部15では、入力されたDTMF信号を検出して検出信号DTMF−ONを出力すると共に、DTMF信号を復調してDTMFデータDTMF−DATAを出力する。第2選択回路16では、検出信号DTMF−ON及びDTMFデータDTMF−DATAを選択するので、これらの信号が出力端子17及び18から各々出力される。そして、マイコン2は、出力された検出信号DTMF−ON及びデータDTMF−DATAに基づき、所望のコントロールを実行する。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、FSK検出信号とDTMF検出信号の出力端子、さらには、FSK復調データとDTMFデータの出力端子を兼用したので、留守番電話機能と発信電話番号通知サービスを確実に実現しつつ、LSI化した場合の端子数を減らすことができる。
【0024】
更に、切換信号に応じて各回路部分のイネーブル状態を制御するようにしているので、必要な回路部分のみをイネーブルにして電力の消耗を押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を含む電話端末装置全体のブロックである。
【符号の説明】
1 LSI
2 マイコン
3 電話回線
5 フックスイッチ
6 リング回路
8 スピーチネットワーク
13 第1選択回路
14 FSK復調部
15 DTMF検出部
16 第2選択回路
17,18 出力端子
19 入力端子
20 LCDパネル
21 サービス受信制御回路
22 リング検出部
【発明の属する技術分野】
本発明は、発呼者と通話することなく、発呼者の電話番号や氏名等の情報を認知可能なサービスに関わり、該サービスを受けるための電話端末用受信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、米国及びカナダでは、発呼者と通話することなく、発呼者の電話番号や氏名等の情報を知ることができるCaller−IDサービスと呼ばれるサービスが提供されており、これによってイタズラ電話等の予防が可能になっている。このサービスでは、発呼者の電話番号や氏名等の情報を、FSK(Frequency Shift Keying)信号により電話端末装置に送信するようにしており、 オンフック状態においてこのFSK信号を送信するオンフックデータ送信方式と、通話中に第三者から別の発呼が有った場合に第三者の情報をFSK信号により送信するオフフックデータ送信方式の二種類が知られている。
【0003】
そして、日本国内においても、イタズラ電話等の予防のために、今後同様なサービス(仮称:発信電話番号通知サービス)が開始されることとなった。
このサービスにおいては、まず電話局側の交換機が電話回線の極性を反転し、受信端末起動信号を送出する。端末側がこの起動信号に対し直流ループを形成することにより応答信号を出力すると、交換機は発呼者の電話番号や氏名等の情報を表すFSK信号を送出する。端末側では直流ループを遮断することにより受信完了信号を送出すると共に、表示器に受信した発呼者の電話番号や氏名等の情報を表示する。交換機は受信完了信号を受け取った後、呼出信号を送出するので端末側ではこれに応じて呼出音が鳴り、被呼者は表示器の表示内容により発呼者を確認し、電話に出るか否かを選択することができる。
【0004】
従って、このようなサービスを受けるためには、端末側の受信器にFSK信号を復調するためのFSK復調部が必要となり、通常、この復調部では、FSK信号を検出したことを示すFSK検出信号と、復調したFSKデータとを出力するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
最近の電話端末のほとんどが留守番電話機能を備えており、この留守番電話においては、戸外から自宅の電話器をコントロールするためにDTMF信号を用いている。従って、電話端末にはDTMF信号を検出するDTMF検出部が必要となり、通常、DTMF検出部は、DTMF信号を検出したことを示すDTMF検出信号と、検出したDTMFデータを出力する。
【0006】
このような留守番電話機能を備えた電話端末において、上述した発信電話番号通知サービスを受けるためには、電話端末側の受信回路にDTMF検出部の他にFSK復調部をも設けなければならない。しかしながら、これらの各回路からの出力信号を各々独立した出力端子から出力するようにすると、その端子数が多くなりすぎるという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、発呼者に関する情報を発呼者と通話することなく受信可能な電話端末装置における受信回路であって、前記情報を表すFSK信号を検出してFSK検出信号を出力すると共に前記FSK信号を復調してFSK復調データを出力するFSK復調部と、電話回線を介して送信されたDTMF信号を検出しDTMF検出信号及びDTMFデータを出力するDTMF検出回路と、信号を出力するための第1及び第2の出力端子と、切換信号に応じて前記FSK検出信号とDTMF検出信号のいずれか一方を選択して前記第1の端子に送出し、且つ、前記FSK復調データとDTMFデータのいずれか一方を選択して前記第2の端子に送出する選択回路とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明では、前記切換信号が第1レベルのとき前記FSK復調回路をイネーブル状態とし且つ前記DTMF検出回路をディスエーブル状態とし、前記切換信号が第2レベルのとき前記FSK復調回路をディスエーブル状態とし且つ前記DTMF検出回路をイネーブル状態とすることを特徴とする。
また、本発明では、電話回線を介して送信された呼出信号を検出するリング検出回路を更に備え、該リング検出回路の検出出力に応じて前記切換信号を切り換えるようにしたことを特徴とする。
【0009】
本発明では、FSK検出信号とDTMF検出信号を出力する端子、及び、FSK復調データとDTMFデータを出力する端子を兼用したので端子数が減少し、しかも、発信電話番号通知サービスでは、呼出信号の入力前にFSK信号が入力され、留守番電話機能においては呼出信号が入力後にDTMF信号が入力されるので、FSK復調部とDTMF検出部の出力が同時に出力されることはなく、端子を兼用しても不具合は生じない。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態を示すブロック図であり、受信回路としてのLSI1と制御用のマイコン2を含む電話端末装置全体の構成を示している。
まず、公衆回線3にはダイオードブリッジ回路4が接続され、その出力側にフックスイッチ5が接続されている。フックスイッチ5は、受話器の操作に対応して切換が行われるスイッチであり、受話器を置いたオンフック状態で接点がa側に、受話器を持ち上げたオフフック状態で接点がb側に切り換えられる。
【0011】
ダイオードブリッジ回路4の出力側は、リング信号により動作して呼出音を鳴らすリング回路6が接続され、更に、抵抗及びコンデンサを介してLSI1内のリング検出回路22に接続されており、ここで、検出されたリング検出信号RINGが出力端子23を介してマイコン2に入力される。また、ダイオードブリッジ回路4の出力側にはトランジスタ7を介して、マイクロフォン801及びスピーカ802が結合されたスピーチネットワーク8が接続され、トランジスタ7のゲートと接地間に他のトランジスタ9のエミッタコレクタ路が接続されている。
【0012】
フックスイッチ5は、トランジスタ9のゲートとダイオードブリッジ回路4の出力との間に接続されており、フックスイッチ5に連動して切換が行われる連動スイッチ10が設けられている。そしてこの連動スイッチを介して、オンフック状態のときは「0」、オフフック状態のときは「1」となるフック信号HOOKが、マイコン2に入力される。
【0013】
一方、マイコン2からは、フック信号HOOKに応じて「0」のときは「0」、「1」のときは「1」のフックスイッチ信号ON/OFF−HOOKを出力し、この信号はトランジスタ9のゲートに制御信号として入力される。マイコン2には、スピーカボタン11及び留守番電話ボタン24が接続されており、留守番電話ボタン24が操作されることにより留守番電話状態になっているときに、マイコンがリング検出信号を入力したとき、あるいは、スピーカボタン11が操作されたときも、フックスイッチ信号ON/OFF−HOOKは、トランジスタ9及び7がオンするように「1」となる。
【0014】
ところで、スピーチネットワーク8の出力には、LSI1内のバッファが接続され、このバッファ12の出力が第1選択回路13を介して、FSK復調部14及びDTMF検出部15に接続されている。FSK復調部14は、発呼者の情報を示すFSK信号を入力し、FSK信号のキャリア成分によりFSK信号の有無を検出して検出信号CARRIERを出力し、且つ、FSK信号を復調して復調データFSK−DATAを出力する。一方、DTMF検出部15は、DTMF信号を入力してその有無を示すDTMF−ONと、検出したデータDTMF−DATAを出力する。
【0015】
DTMF検出部15及びFSK復調部14の出力側には、第2選択回路16が接続され、その第1出力が第1出力端子17に、第2出力が第2出力端子18に送出される。この第2選択回路16では、スイッチ160により、DTMF検出部15からのDTMF−DATAとFSK復調部14からのFSK−DATAのいずれか一方が選択されて、第1出力端子17に送出され、スイッチ161により、DTMF検出部15からのDTMF−ONとFSK復調部14からのCARRIERのいずれか一方が選択されて、第2出力端子18に送出される。
【0016】
これら第1及び第2の出力端子17,18から出力された信号は、マイコン2に入力され、DTMF−DATAに応じて所定のコントロールが実行され、FSK−DATAに応じてLCDパネル20で、発呼者の電話番号や氏名等の情報が表示される。また、マイコン2からは、LSI1の入力端子19に切換信号FSK/DTMFが入力され、この切換信号により、第1及び第2の選択回路13,16での選択と、FSK復調部14及びDTMF検出部15のイネーブル/ディスエーブルが制御される。
【0017】
更に、発信電話番号通知サービスを受けるために、電話回線3にはサービス受信用制御回路21が設けられている。
以下、本実施形態の動作を詳細に説明するが、最初に、発信電話番号通知サービスを受ける場合について説明する。
この場合、まず、電話局側の交換機が電話回線の極性を反転し、受信端末起動信号を送出する。すると、サービス受信用制御回路21は、この起動信号に対し直流ループを形成することにより交換機に応答信号を出力すると共に、1レベルの制御信号CNTをトランジスタ9のゲートに出力する。これにより、トランジスタ9及びトランジスタ7が共にオンし、ダイオードブリッジ回路4の出力がスピーチネットワーク8に接続されることとなる。
【0018】
この状態では、被呼者は電話がかけられたことを知らないので、受話器を取っておらず、従って、フックスイッチ5の接点はa側になっており、フック信号HOOKは「0」になっている。更に、呼出信号はまだ入力されていないので、リング検出部22からはリング検出信号RINGは出力されておらず、このため、マイコン2はフックスイッチ信号ON/OFF−HOOK及び切換信号FSK/DTMFを「0」とする。切換信号FSK/DTMFが「0」であると、DTMF検出部15はディスエーブル状態に、FSK復調部14はイネーブル状態になると共に、第1選択回路13及び第2選択回路16ではFSK復調部14が選択される。より具体的には、第2選択回路16ではスイッチ160によりFSK−DATAが、スイッチ161でCARRIERが選択されて、出力端子17及び18と接続される。
【0019】
交換機は、サービス受信用制御回路21からの応答信号を受け取ると、発呼者の電話番号や氏名等の情報を表すFSK信号を送信する。端末側は、送信されたFSK信号を受信すると、サービス受信用制御回路21が直流ループを遮断することにより受信完了信号を交換機に送出し、FSK信号はトランジスタ7,スピーチネットワーク8,バッファ12,第1選択回路13を介して、FSK復調部14に入力される。FSK復調部14では、入力されたFSK信号を検出して検出信号CARRIERを出力すると共に、FSK信号を復調してFSK復調データFSK−DATAを出力する。第2選択回路16では、検出信号CARRIER及びFSK復調データFSK−DATAを選択するので、これらの信号が出力端子17及び18から各々出力される。
【0020】
マイコン2は、出力された検出信号CARRIER及びFSK復調データFSK−DATAに基づき、LCDパネル20に受信した発呼者の電話番号や氏名等の情報を表示する。交換機は受信完了信号の受信後所定時間経過後に呼出信号を送出するので、これに応じてリング回路6で呼出音が鳴る。そこで、被呼者はLCDパネル16に表示された発呼者の情報を通話することなく確認し、電話に出るか否かを選択することができる。
【0021】
次に、留守番電話機能について説明する。
まず、発呼に基づき呼出信号が入力されると、呼出信号はリング検出部22で検出され、リング検出信号RINGが出力端子23を介してマイコン2に送出される。マイコン2は、留守番電話ボタン24の操作により留守番電話状態になっていると、リング検出信号の入力に応じてフックスイッチ信号ON/OFF−HOOKを1レベルとする。このため、トランジスタ9及び7がオンし、ダイオードブリッジ回路4の出力がスピーチネットワーク8に接続される。また、マイコン2は、リング検出信号の入力に応じて切換信号FSK/DTMFを「1」にするので、FSK復調部14がディスエーブル状態、DTMF検出部15がイネーブル状態になり、第1及び第2選択回路13,16でDTMF検出部15を選択する。
【0022】
そこで、DTMF信号が電話回線3を介して入力されると、DTMF信号はトランジスタ7,スピーチネットワーク8,バッファ12,第1選択回路13を介して、DTMF検出部15に入力される。DTMF検出部15では、入力されたDTMF信号を検出して検出信号DTMF−ONを出力すると共に、DTMF信号を復調してDTMFデータDTMF−DATAを出力する。第2選択回路16では、検出信号DTMF−ON及びDTMFデータDTMF−DATAを選択するので、これらの信号が出力端子17及び18から各々出力される。そして、マイコン2は、出力された検出信号DTMF−ON及びデータDTMF−DATAに基づき、所望のコントロールを実行する。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、FSK検出信号とDTMF検出信号の出力端子、さらには、FSK復調データとDTMFデータの出力端子を兼用したので、留守番電話機能と発信電話番号通知サービスを確実に実現しつつ、LSI化した場合の端子数を減らすことができる。
【0024】
更に、切換信号に応じて各回路部分のイネーブル状態を制御するようにしているので、必要な回路部分のみをイネーブルにして電力の消耗を押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を含む電話端末装置全体のブロックである。
【符号の説明】
1 LSI
2 マイコン
3 電話回線
5 フックスイッチ
6 リング回路
8 スピーチネットワーク
13 第1選択回路
14 FSK復調部
15 DTMF検出部
16 第2選択回路
17,18 出力端子
19 入力端子
20 LCDパネル
21 サービス受信制御回路
22 リング検出部
Claims (3)
- 発呼者に関する情報を発呼者と通話することなく受信可能な電話端末装置における受信回路であって、前記情報を表すFSK信号を検出してFSK検出信号を出力すると共に前記FSK信号を復調してFSK復調データを出力するFSK復調部と、電話回線を介して送信されたDTMF信号を検出しDTMF検出信号及びDTMFデータを出力するDTMF検出回路と、信号を出力するための第1及び第2の出力端子と、切換信号に応じて前記FSK検出信号とDTMF検出信号のいずれか一方を選択して前記第1の端子に送出し、且つ、前記FSK復調データとDTMFデータのいずれか一方を選択して前記第2の端子に送出する選択回路とを備えたことを特徴とする電話端末用受信回路。
- 前記切換信号が第1レベルのとき前記FSK復調回路をイネーブル状態とし且つ前記DTMF検出回路をディスエーブル状態とし、前記切換信号が第2レベルのとき前記FSK復調回路をディスエーブル状態とし且つ前記DTMF検出回路をイネーブル状態とすることを特徴とする請求項1記載の電話端末用受信回路。
- 電話回線を介して送信された呼出信号を検出するリング検出回路を更に備え、該リング検出回路の検出出力に応じて前記切換信号を切り換えるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の電話端末用受信回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34341795A JP3630809B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 電話端末用受信回路 |
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