JP3628562B2 - 無線機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、安価で、かつ、高品質なアンテナ性能を有する無線機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の無線機を示す構成図であり、図において、1はアンテナ素子、2はアンテナ素子1のインピーダンス整合を図る整合回路、3はチップコンデンサ、4はチップインダクタ、5は受信専用のアンテナ素子、6はアンテナ素子5のインピーダンス整合を図る整合回路であり、整合回路2と同様にチップコンデンサ3とチップインダクタ4から構成されている。
7はアンテナ素子1を終端する終端素子、8はアンテナ素子5を終端する終端素子、9が外部アンテナを接続するRFコネクタである。
【0003】
10は無線機の受信部、11は無線機の送信部、12はアンテナ素子1を使用する場合には、整合回路2を受信部10及び送信部11に接続して、整合回路6を終端素子8に接続し、アンテナ素子5を使用する場合には、整合回路6を受信部10に接続して、整合回路2を終端素子7に接続するアンテナ切換スイッチ、13〜20はアンテナ切換スイッチ12を構成する内部スイッチ、21はアンテナ切換スイッチ12を制御して、使用するアンテナ素子を切り換える制御回路である。
【0004】
次に動作について説明する。
無線機がアンテナ素子を切り換えて使用するダイバーシチ方式を採用する場合、図4に示すように、制御回路21がアンテナ切換スイッチ12を制御して、アンテナ素子1の整合回路2又はアンテナ素子5の整合回路6を受信部10に接続する。
【0005】
この際、整合回路2,6を構成するチップコンデンサ3やチップインダクタ4の値にばらつきがあったり、アンテナ素子1,5のインピーダンスにばらつきがあったりすると、無線機のアンテナ性能に若干のばらつきが生じる。
従来は、上記のようなアンテナ性能のばらつきを抑えるため、チップコンデンサ3やチップインダクタ4の整合素子には、高価な狭偏差品を使用し、アンテナ素子1,5のインピーダンスには、厳格な規格を適用するようにしている。同時に無線機の筐体やシールド等の機構部材には、寸法交差が抑えられた物を使用するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の無線機は以上のように構成されているので、アンテナ素子1,5のインピーダンスに厳格な規格を適用するとともに、チップコンデンサ3やチップインダクタ4の整合素子に狭偏差品を使用して、寸法交差が抑制された機構部材を使用すれば、高品質なアンテナ性能が得られるが、狭偏差品等を使用すると、無線機の価格が高価になる課題があった。
また、ダイバーシチアンテナ間干渉を抑制するため、終端素子7,8が設けられているが、終端素子7,8が固定のリアクタンス素子で構成されているため、図示せぬ基準アンテナに対するアンテナ素子1,5の結合度を調整することができず、最適なアンテナ性能を引き出すことができない課題があった。
【0007】
なお、バリキャップダイオードを用いて整合回路を構成することにより、アンテナ整合を調整する技術が特開平7−7357号公報及び特開平8−288865号公報に開示されている。
しかし、前者は方向結合器を用いてインピーダンス不整合により発生する反射波を検出して、バリキャップダイオードに印加する電圧を制御するものである。一方、後者はPLLの出力電圧を分岐し、レベル変換器を通じてバリキャップダイオードに印加する電圧を制御するものである。
両者の考え方では、少なくとも方向結合器やレベル変換器が必要になる分、部品点数が増加するとともに、制御が複雑になり、現実には使用されていない。
【0008】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、部品点数の増加や制御の複雑化を招くことなく、安価で、かつ、高品質なアンテナ性能を有する無線機を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る無線機は、アンテナ切換手段が第1又は第2の整合回路をRFコネクタに接続すると、そのRFコネクタから第1又は第2の内部アンテナの電界レベルを測定して、基準アンテナに対する第1又は第2の内部アンテナの結合度を観測し、その結合度に応じて第2又は第1の終端素子の可変リアクタンス素子を調整するようにしたものである。
【0013】
この発明に係る無線機は、バリキャップダイオードを用いて、第1及び第2の終端素子の可変リアクタンス素子を構成するようにしたものである。
【0014】
この発明に係る無線機は、アンテナ切換手段が第1の整合回路をRFコネクタに接続すると、そのRFコネクタから第1の内部アンテナの電界レベルを測定して、基準アンテナに対する第1の内部アンテナの結合度を観測し、第2の整合回路をRFコネクタに接続すると、そのRFコネクタから第2の内部アンテナの電界レベルを測定して、基準アンテナに対する第2の内部アンテナの結合度を観測するネットワークアナライザと、そのアンテナ切換手段が第1の整合回路をRFコネクタに接続すると、第2の終端素子のバリキャップダイオードを制御して、そのネットワークアナライザにより観測された結合度を最小にする一方、第2の整合回路をRFコネクタに接続すると、第1の終端素子のバリキャップダイオードを制御して、そのネットワークアナライザにより観測された結合度を最小にする制御部とから調整手段を構成するようにしたものである。
【0015】
この発明に係る無線機は、アンテナ切換手段の内部に第1及び第2の終端素子を搭載するようにしたものである。
【0016】
この発明に係る無線機は、アンテナ切換手段が第1の整合回路をRFコネクタに接続すると、そのRFコネクタから第1の内部アンテナの共振周波数を観測し、その共振周波数に応じて第1の整合回路の可変リアクタンス素子を調整する一方、第2の整合回路をRFコネクタに接続すると、そのRFコネクタから第2の内部アンテナの共振周波数を観測し、その共振周波数に応じて第2の整合回路の可変リアクタンス素子を調整するようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による無線機を示す構成図であり、図において、31は無線機のアンテナ素子(内部アンテナ)、32はアンテナ素子31のインピーダンス整合を図る整合回路、33は安価な可変リアクタンス素子であるバリキャップダイオード、34は高調波を除去するチョークコイル、35はパスコン、36はコンデンサ、37はチップインダクタ、38は例えば車載の外部アンテナを接続するRFコネクタ、39は整合回路32をRFコネクタ38に接続するパスを有するアンテナ切換スイッチ(アンテナ切換手段)である。
【0018】
40は無線機の受信部、41は無線機の送信部、42はアンテナ切換スイッチ39が整合回路32をRFコネクタ38に接続すると、そのRFコネクタ38からアンテナ素子31の電圧定在波比VSWRを観測するネットワークアナライザ、43はネットワークアナライザ42により観測された電圧定在波比VSWRの最小周波数(以下、共振周波数ftという)を予め設定された設計値f0と比較し、両者が相違する場合には共振周波数ftを設計値f0に一致させるため、両者の偏差分に対応する制御信号を出力する制御部であるパソコン、44はパソコン43から出力された制御信号に対応する調整信号を整合回路32に出力して、バリキャップダイオード33を調整する制御部である制御回路である。
なお、ネットワークアナライザ42,パソコン43及び制御回路44から調整手段が構成されている。
【0019】
次に動作について説明する。
無線機が出荷されると、制御回路44の指示の下、アンテナ切換スイッチ39がアンテナ素子31又は外部アンテナを受信部40及び送信部41に接続することにより、無線通信を実施する。
【0020】
しかし、この実施の形態1における無線機は、高品質なアンテナ性能を得るため、無線機を出荷する前に整合回路32のバリキャップダイオード33を調整することにより、アンテナ素子31のインピーダンス整合を最適化するようにしている。
具体的には、まず、パソコン43から指示を受けた制御回路44がアンテナ切換スイッチ39を制御して、整合回路32をRFコネクタ38に接続する。
【0021】
ネットワークアナライザ42は、アンテナ切換スイッチ39が整合回路32をRFコネクタ38に接続すると、そのRFコネクタ38からアンテナ素子31の電圧定在波比VSWRを観測する。
パソコン43は、ネットワークアナライザ42からアンテナ素子31の電圧定在波比VSWRを受けると、電圧定在波比VSWRの最小周波数である共振周波数ftと設計値f0を比較する。
【0022】
そして、パソコン43は、共振周波数ftと設計値f0が一致する場合には、アンテナ素子31のインピーダンス整合が最適に保たれているので、整合回路32のバリキャップダイオード33を特に調整することはないが、共振周波数ftと設計値f0が一致しない場合には、アンテナ素子31のインピーダンス整合を最適化するため、整合回路32のバリキャップダイオード33を調整する。
即ち、共振周波数ftを設計値f0に一致させるため、両者の偏差分に対応する制御信号を制御回路22に出力する。
【0023】
これにより、制御回路44は、ディジタル信号である制御信号をD/A変換して、その制御信号に対応するアナログの調整信号を整合回路32に出力する。
パソコン43は、共振周波数ftと設計値f0が一致するまで、バリキャップダイオード33の調整を繰り返し、両者が一致すると、その時の調整信号の値をイニシャル値として制御回路44に記憶させる。
制御回路44は、無線機が出荷させると、バリキャップダイオード33の容量を当該イニシャル値に応じた値に固定する。
【0024】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、アンテナ切換スイッチ39が整合回路32をRFコネクタ38に接続すると、そのRFコネクタ38からアンテナ素子31の電圧定在波比VSWRを観測し、その電圧定在波比VSWRの最小周波数である共振周波数ftに応じて整合回路32のバリキャップダイオード33を調整するように構成したので、部品点数の増加や制御の複雑化を招くことなく、安価で、かつ、高品質なアンテナ性能を有する無線機を得ることができる効果を奏する。
【0025】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2による無線機を示す構成図であり、図において、51は無線機のアンテナ素子(第1の内部アンテナ)、52はアンテナ素子51のインピーダンス整合を図る整合回路(第1の整合回路)、53はアンテナ素子51を終端するバリキャップダイオード(第1の終端素子)、54は高調波を除去するチョークコイル、55はパスコン、56は無線機のアンテナ素子(第2の内部アンテナ)、57はアンテナ素子56のインピーダンス整合を図る整合回路(第2の整合回路)、58はアンテナ素子56を終端するバリキャップダイオード(第2の終端素子)、59は高調波を除去するチョークコイル、60はパスコンである。
【0026】
61はRFコネクタ、62は整合回路52をRFコネクタ61に接続する場合には、整合回路57を終端素子であるバリキャップダイオード58に接続し、整合回路57をRFコネクタ61に接続する場合には、整合回路52を終端素子であるバリキャップダイオード53に接続するアンテナ切換スイッチ(アンテナ切換手段)、63〜71はアンテナ切換スイッチ62を構成する内部スイッチ、72は基準ダイポールアンテナ(基準アンテナ)である。
【0027】
73は無線機の受信部、74は無線機の送信部、75は切換スイッチ、76はアンテナ切換スイッチ62が整合回路52をRFコネクタ61に接続すると、そのRFコネクタ61からアンテナ素子51の電界レベルを測定して、基準ダイポールアンテナ72に対するアンテナ素子51の結合度を観測し、整合回路57をRFコネクタ61に接続すると、そのRFコネクタ61からアンテナ素子56の電界レベルを測定して、基準ダイポールアンテナ72に対するアンテナ素子56の結合度を観測するネットワークアナライザである。
【0028】
77はアンテナ切換スイッチ62が整合回路52をRFコネクタ61に接続すると、終端素子であるバリキャップダイオード58を制御して、ネットワークアナライザ76により観測された結合度を最小にする一方、整合回路57をRFコネクタ61に接続すると、終端素子であるバリキャップダイオード53を制御して、ネットワークアナライザ76により観測された結合度を最小にする制御部であるパソコン、78はパソコン77から出力された制御信号に対応する調整信号を出力して、バリキャップダイオード58,53を調整する制御部である制御回路、79は電波暗箱である。
なお、ネットワークアナライザ76,パソコン77及び制御回路78から調整手段が構成されている。
【0029】
次に動作について説明する。
無線機が出荷されると、制御回路78の指示の下、アンテナ切換スイッチ62がアンテナ素子51又はアンテナ素子56を受信部73及び送信部74に接続することにより、無線通信を実施する。
【0030】
しかし、この実施の形態2における無線機は、ダイバーシチアンテナ間干渉を抑制するため、無線機を出荷する前に終端素子であるバリキャップダイオード53,58を調整する。
具体的には、まず、パソコン77から指示を受けた制御回路78がアンテナ切換スイッチ62を制御して、整合回路52をRFコネクタ61に接続するとともに、整合回路57を終端素子であるバリキャップダイオード58に接続する。
即ち、内部スイッチ64,66,69,71をオンし、内部スイッチ63,65,67,68,70をオフする。
その際、切換スイッチ75も制御して、整合回路52をネットワークアナライザ76に接続する。
【0031】
ネットワークアナライザ76は、RFコネクタ61を通じて、アンテナ素子51の電界レベルを測定して、基準ダイポールアンテナ72に対するアンテナ素子51の結合度を観測する。
パソコン77は、ネットワークアナライザ76から基準ダイポールアンテナ72に対するアンテナ素子51の結合度を受けると、アンテナ素子56の影響を極小にして、基準ダイポールアンテナ72に対するアンテナ素子51の結合度を最小化するため、終端素子であるバリキャップダイオード58を調整する制御信号を制御回路78に出力する。
【0032】
これにより、制御回路78は、ディジタル信号である制御信号をD/A変換して、その制御信号に対応するアナログの調整信号をバリキャップダイオード58に出力する。
パソコン77は、基準ダイポールアンテナ72に対するアンテナ素子51の結合度が最小化するまで、バリキャップダイオード58の調整を繰り返し、その結合度が最小化すると、その時の調整信号の値をイニシャル値として制御回路78に記憶させる。
制御回路78は、無線機が出荷されると、バリキャップダイオード58の容量を当該イニシャル値に応じた値に固定する。
【0033】
バリキャップダイオード58の調整が完了すると、今度は、パソコン77から指示を受けた制御回路78がアンテナ切換スイッチ62を制御して、整合回路57をRFコネクタ61に接続するとともに、整合回路52を終端素子であるバリキャップダイオード53に接続する。
即ち、内部スイッチ63,66,69,70をオンし、内部スイッチ64,65,67,68,71をオフする。
その際、切換スイッチ75も制御して、整合回路57をネットワークアナライザ76に接続する。
【0034】
ネットワークアナライザ76は、RFコネクタ61を通じて、アンテナ素子56の電界レベルを測定して、基準ダイポールアンテナ72に対するアンテナ素子56の結合度を観測する。
パソコン77は、ネットワークアナライザ76から基準ダイポールアンテナ72に対するアンテナ素子56の結合度を受けると、アンテナ素子51の影響を極小にして、基準ダイポールアンテナ72に対するアンテナ素子56の結合度を最小化するため、終端素子であるバリキャップダイオード53を調整する制御信号を制御回路78に出力する。
【0035】
これにより、制御回路78は、ディジタル信号である制御信号をD/A変換して、その制御信号に対応するアナログの調整信号をバリキャップダイオード53に出力する。
パソコン77は、基準ダイポールアンテナ72に対するアンテナ素子56の結合度が最小化するまで、バリキャップダイオード53の調整を繰り返し、その結合度が最小化すると、その時の調整信号の値をイニシャル値として制御回路78に記憶させる。
制御回路78は、無線機が出荷させると、バリキャップダイオード53の容量を当該イニシャル値に応じた値に固定する。
【0036】
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、アンテナ切換スイッチ62が整合回路52又は57をRFコネクタ61に接続すると、そのRFコネクタ61からアンテナ素子51又は56の電界レベルを測定して、基準ダイポールアンテナ72に対するアンテナ素子51又は56の結合度を観測し、その結合度に応じてバリキャップダイオード58又は53を調整するように構成したので、部品点数の増加や制御の複雑化を招くことなく、安価で、かつ、高品質なアンテナ性能を有する無線機を得ることができる効果を奏する。
【0037】
実施の形態3.
上記実施の形態2では、終端素子であるバリキャップダイオード53,58をアンテナ切換スイッチ62の外部に設けるものについて示したが、そのバリキャップダイオード53,58をアンテナ切換スイッチ62の内部に搭載するようにしてもよい。
これにより、バリキャップダイオード53,58を内部スイッチ63〜71と一緒にパターン化してプリントすることができるため、バリキャップダイオード53,58をアンテナ切換スイッチ62の外部に設ける場合より、無線機全体の大きさを小型にすることができる効果を奏する。
【0038】
実施の形態4.
上記実施の形態1では、アンテナ素子31のインピーダンス整合を最適化するものについて示し、上記実施の形態2,3では、ダイバーシチアンテナ間干渉を抑制するものについて示したが、ダイバーシチアンテナ間干渉を抑制し、かつ、ダイバーシチアンテナを構成するアンテナ素子51,56のインピーダンス整合を最適化できるようにしてもよい。
【0039】
具体的には、図3に示すように、図2の整合回路52,57の代わりに、図1の整合回路32を使用する。
そして、アンテナ素子51のインピーダンス整合を最適化する場合には、アンテナ切換スイッチ62がアンテナ素子51の整合回路32をRFコネクタ61に接続して、アンテナ素子56の整合回路32を終端素子であるバリキャップダイオード58に接続する。
【0040】
このようにして、アンテナ素子51の整合回路32がRFコネクタ61を通じてネットワークアナライザ76に接続されると、パソコン77が上記実施の形態1と同様に、ネットワークアナライザ76により観測されたアンテナ素子51の電圧定在波比VSWRの最小周波数である共振周波数ftに応じて、アンテナ素子51の整合回路32のバリキャップダイオード33を調整する。
【0041】
一方、アンテナ素子56のインピーダンス整合を最適化する場合には、アンテナ切換スイッチ62がアンテナ素子56の整合回路32をRFコネクタ61に接続して、アンテナ素子51の整合回路32を終端素子であるバリキャップダイオード53に接続する。
このようにして、アンテナ素子56の整合回路32がRFコネクタ61を通じてネットワークアナライザ76に接続されると、パソコン77が上記実施の形態1と同様に、ネットワークアナライザ76により観測されたアンテナ素子56の電圧定在波比VSWRの最小周波数である共振周波数ftに応じて、アンテナ素子56の整合回路32のバリキャップダイオード33を調整する。
【0045】
【発明の効果】
この発明によれば、アンテナ切換手段が第1又は第2の整合回路をRFコネクタに接続すると、そのRFコネクタから第1又は第2の内部アンテナの電界レベルを測定して、基準アンテナに対する第1又は第2の内部アンテナの結合度を観測し、その結合度に応じて第2又は第1の終端素子の可変リアクタンス素子を調整するように構成したので、部品点数の増加や制御の複雑化を招くことなく、安価で、かつ、高品質なアンテナ性能を有する無線機を得ることができる効果がある。
【0046】
この発明によれば、バリキャップダイオードを用いて、第1及び第2の終端素子の可変リアクタンス素子を構成したので、安価な終端素子を構築することができる効果がある。
【0047】
この発明によれば、アンテナ切換手段が第1の整合回路をRFコネクタに接続すると、そのRFコネクタから第1の内部アンテナの電界レベルを測定して、基準アンテナに対する第1の内部アンテナの結合度を観測し、第2の整合回路をRFコネクタに接続すると、そのRFコネクタから第2の内部アンテナの電界レベルを測定して、基準アンテナに対する第2の内部アンテナの結合度を観測するネットワークアナライザと、そのアンテナ切換手段が第1の整合回路をRFコネクタに接続すると、第2の終端素子のバリキャップダイオードを制御して、そのネットワークアナライザにより観測された結合度を最小にする一方、第2の整合回路をRFコネクタに接続すると、第1の終端素子のバリキャップダイオードを制御して、そのネットワークアナライザにより観測された結合度を最小にする制御部とから調整手段を構成したので、複雑な制御を実施することなく、ダイバーシチアンテナ間干渉を抑制することができる効果がある。
【0048】
この発明によれば、アンテナ切換手段の内部に第1及び第2の終端素子を搭載するように構成したので、無線機の小型化を図ることができる効果がある。
【0049】
この発明によれば、アンテナ切換手段が第1の整合回路をRFコネクタに接続すると、そのRFコネクタから第1の内部アンテナの共振周波数を観測し、その共振周波数に応じて第1の整合回路の可変リアクタンス素子を調整する一方、第2の整合回路をRFコネクタに接続すると、そのRFコネクタから第2の内部アンテナの共振周波数を観測し、その共振周波数に応じて第2の整合回路の可変リアクタンス素子を調整するように構成したので、ダイバーシチアンテナを構成する内部アンテナのインピーダンス整合を最適化することができるとともに、ダイバーシチアンテナ間干渉を抑制することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による無線機を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態2による無線機を示す構成図である。
【図3】この発明の実施の形態4による無線機を示す構成図である。
【図4】従来の無線機を示す構成図である。
【符号の説明】
31 アンテナ素子(内部アンテナ)、32 整合回路、33 バリキャップダイオード(可変リアクタンス素子)、34 チョークコイル、35 パスコン、36 コンデンサ、37 チップインダクタ、38 RFコネクタ、39 アンテナ切換スイッチ(アンテナ切換手段)、40 受信部、41 送信部、42ネットワークアナライザ(調整手段)、43 パソコン(調整手段)、44 制御回路(調整手段)、51 アンテナ素子(第1の内部アンテナ)、52 整合回路(第1の整合回路)、53 バリキャップダイオード(第1の終端素子)、54 チョークコイル、55 パスコン、56 アンテナ素子(第2の内部アンテナ)、57 整合回路(第2の整合回路)、58 バリキャップダイオード(第2の終端素子)、59 チョークコイル、60 パスコン、61 RFコネクタ、62 アンテナ切換スイッチ(アンテナ切換手段)、63〜71 内部スイッチ、72 基準ダイポールアンテナ(基準アンテナ)、73 受信部、74送信部、75 切換スイッチ、76 ネットワークアナライザ(調整手段)、77 パソコン(調整手段)、78 制御回路(調整手段)、79 電波暗箱。
Claims (5)
- 第1の内部アンテナのインピーダンス整合を図る第1の整合回路と、第2の内部アンテナのインピーダンス整合を図る第2の整合回路と、可変リアクタンス素子を用いて構成され、上記第1の内部アンテナを終端する第1の終端素子と、可変リアクタンス素子を用いて構成され、上記第2の内部アンテナを終端する第2の終端素子と、上記第1の整合回路をRFコネクタに接続する場合には、上記第2の整合回路を上記第2の終端素子に接続し、上記第2の整合回路を上記RFコネクタに接続する場合には、上記第1の整合回路を上記第1の終端素子に接続するアンテナ切換手段と、上記アンテナ切換手段が上記第1又は第2の整合回路を上記RFコネクタに接続すると、そのRFコネクタから上記第1又は第2の内部アンテナの電界レベルを測定して、基準アンテナに対する上記第1又は第2の内部アンテナの結合度を観測し、その結合度に応じて上記第2又は第1の終端素子の可変リアクタンス素子を調整する調整手段とを備えた無線機。
- バリキャップダイオードを用いて、第1及び第2の終端素子の可変リアクタンス素子を構成することを特徴とする請求項1記載の無線機。
- アンテナ切換手段が第1の整合回路をRFコネクタに接続すると、そのRFコネクタから第1の内部アンテナの電界レベルを測定して、基準アンテナに対する上記第1の内部アンテナの結合度を観測し、第2の整合回路を上記RFコネクタに接続すると、そのRFコネクタから第2の内部アンテナの電界レベルを測定して、上記基準アンテナに対する上記第2の内部アンテナの結合度を観測するネットワークアナライザと、上記アンテナ切換手段が上記第1の整合回路を上記RFコネクタに接続すると、第2の終端素子のバリキャップダイオードを制御して、上記ネットワークアナライザにより観測された結合度を最小にする一方、上記第2の整合回路を上記RFコネクタに接続すると、第1の終端素子のバリキャップダイオードを制御して、上記ネットワークアナライザにより観測された結合度を最小にする制御部とから調整手段を構成することを特徴とする請求項2記載の無線機。
- アンテナ切換手段の内部に第1及び第2の終端素子を搭載することを特徴とする請求項1記載の無線機。
- 可変リアクタンス素子を用いて第1及び第2の整合回路を構成し、調整手段はアンテナ切換手段が上記第1の整合回路をRFコネクタに接続すると、そのRFコネクタから第1の内部アンテナの共振周波数を観測し、その共振周波数に応じて上記第1の整合回路の可変リアクタンス素子を調整する一方、上記第2の整合回路を上記RFコネクタに接続すると、そのRFコネクタから第2の内部アンテナの共振周波数を観測し、その共振周波数に応じて上記第2の整合回路の可変リアクタンス素子を調整することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の無線機。
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