JP3628360B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ファクシミリ装置等の通信装置に係わり、特にファクシミリ装置等によって使用される手順を行うための選択可能な複数の入力経路を与えるオペレータ/通信装置インタフェースに係わる。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
オペレータによってファクシミリ装置が適正にセットアップされ終わると、このファクシミリ装置は接続機能と送信伝送機能とサインオフ(sigh−off)機能を果たすために概ね自動モードで動作する。複数の単一ボタンの各々を押すことによって事前に格納しておいた電話番号をアクセスする「ワンタッチ」機能をそのファクシミリ装置が含む場合には、送信ファクシミリ装置は、こうしたボタンの1つが押されると、遠隔電話番号を自動的にダイアルし、受信ファクシミリ装置が確認応答する標準的な認識信号を送信する。この後で、送信ファクシミリ装置と受信ファクシミリ装置は、文書を送る前に、使用可能な最高速度を選択するための短いメッセージをやりとりする。この動作中には、送信側と受信側のどちらにおいてもオペレータの操作は必要ではない。送信が完了すると、ファクシミリ装置は自動的に切断され、一方、受信側ファクシミリ装置はオペレータにハードコピーを提供する。
【0003】
ファクシミリ装置の送信操作と受信操作は高度に自動化され、オペレータの入力を殆ど必要としないか全く必要としないが、こうした「ユーザフレンドリ性」は、オペレータが制御パネルを通して指示またはデータをファクシミリ装置に入力することを望む場合には得られないことが多い。ファクシミリ装置/オペレータインターフェースは、典型的には、所定の入力作業を行うための単一シーケンスの動作だけを認識する。適正な手順シーケンスを決定するためには、オペレータは取扱説明書を参照して、所期の作業を適正に行うことを確実なものとするように取扱説明書の指示に忠実に従わなければならない。必要とされる動作シーケンスからのどんな逸脱も、所期の作業の遂行を不可能にする。
【0004】
ファクシミリ装置のオペレータパネルは、(オペレータが適正なキー起動シーケンスを知っている場合には)様々な機能を達成できるようにする多数のキーを使用する。コスト上の制約とサイズ上の制約のために、短いキー名称以外のディレクトリ情報はオペレータパネル表面上には僅かしか含まれない。キー名称の中には不明瞭なものもあり、こうしたキーによって実行される当の機能に関してユーザの混乱を引き起こす。
【0005】
オペレータがファクシミリ装置取扱説明書を調べなかったならば、いずれのファクシミリ装置関連作業についても、その作業を行うためにオペレータが用いる可能性がある「妥当な」手法には幾つかの種類があるのが普通である。こうした様々な手法の各々が、オペレータのグループに応じてまちまちに用いられるだろう。従来のファクシミリ装置インターフェースは、オペレータパネルの設計者によって採用された手法と同じ手法を用いるオペレータグループだけにとって直感的に理解できるように見える。最新のファクシミリ装置が世界中で販売され、様々な文化的背景を持つオペレータによって使用されるので、たとえそのファクシミリ装置が「説明書通りに」操作される時には完全に適切に動作しようとも、ファクシミリ装置関連作業を行うために厳密な単一経路の手順を使用することは、ユーザの苛立ちを引き起こし、結果的にそのファクシミリ製品に対するユーザの不満を生じさせる。
【0006】
【目的】
従って、本発明の目的は、ファクシミリ装置動作に関連した作業を行うための複数の手順経路を与える、改善されたオペレータ/ファクシミリ装置インターフェースを提供することである。
【0007】
本発明の別の目的は、ファクシミリ装置入力機能を果たすための手順経路が、複数のオペレータグループから望まれる直感的に理解可能な入力手順を再現するように明確に設計されている、改善されたオペレータ/ファクシミリ装置インターフェースを提供することである。
【0008】
本発明の更に別の目的は、単一のキーが押されることによって個々のオペレータ入力の取り消しが行える、改善されたオペレータ/ファクシミリ装置インターフェースを提供することである。
【0009】
本発明の更に別の目的は、ユーザの助けの求めに応じてヘルプメッセージ(help message)の提供が表示される、改善されたオペレータ/ファクシミリ装置インターフェースを提供することである。
【0010】
【概要】
オペレータ/ファクシミリ装置インターフェースにより、電話機型キーボードから英数字データ入力できる。矢印キーを押すことによって、または1つの英数字キーを連続して押すことによって、表示されている英数字を変更できる。矢印キー、エンターキー、または英数字キーを押すことによって、表示英数字を入力できる。スタートキーまたはエンターキーを押すことによって、英数字データ入力の完了をファクシミリ装置に通知することができる。
【0011】
更に、事前設定された時間が、連続したキー押下の間に経過した場合、または複数回の逐次的なキー押下操作全体の平均時間が予め決められた平均値を越えた場合には、ヘルプメッセージを提供する用意がある旨の表示がオペレータに対して自動的に提示される。
【0012】
【実施例】
図1は、改善されたオペレータ/ファクシミリ装置インターフェースを含むファクシミリ装置のブロック図である。このファクシミリ装置は、バス12を経由してファクシミリ装置の主要な要素全てと通信する中央処理装置(CPU)10によって制御される。このファクシミリ装置は、ハードコピー出力を提供するためにインクジェットプリントヘッド14を使用する。スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)16が、ゲートアレイ18を介してCPU10から画素データを受け取る。画素データは、SRAM16からヘッドドライバ(head driver)20を経由してインクジェットプリントヘッド14に必要に応じて送り込まれる。
【0013】
複数のモータがファクシミリ装置内の様々な機能を果たすようにCPU10によって制御される。モータ22は、スキャン対象文書のための改行(LF)駆動機能を提供する。モータ26は、プリントヘッド14が不使用時にその中に格納されるサービスステーション(SS)の動作を制御する。モータ28は、ペーパサプライからプリントヘッド14へのシート送り(SC)を制御する。
【0014】
LEDアレイ30とCCDアレイ32とが、公知の仕方で、送信対象の文書をスキャンし、画像データを画像処理装置34とSRAM36とに与える。プログラムメモリ38は、CPU10用の主制御プログラムを格納する。オペレータパネルCPU40は、オペレータパネル機能制御専用に使用される。このファクシミリ装置は、更に、CPUワークメモリ(CPU work memory)42と、入力データと出力データの両方に対するデータ符号化/復号機能を与える符号器/復号器44(CODEC)とを含む。モデム46が、ネットワーク制御装置48を通して公衆交換回線網に送出される信号と公衆交換回線網から送り込まれる信号とに対する標準電話回線インターフェース機能を与える。
【0015】
オペレータパネル50はオペレータ/ファクシミリ装置インターフェースを提供し、キースイッチ行列52と液晶ディスプレイ(LCD)モジュール54を含む。オペレータパネル50の平面図が図2に示されており、この図では、LCDディスプレイ54はその表示面に標準的なデフォルトメッセージを表示している。オペレータパネル50は、複数の「ワンタッチ」自動ダイアルキー56を含み、これらの自動ダイアルキー56の各々を押すことによって、予め格納された電話番号の自動ダイアル呼出しが行われる。電話機型の12個のボタンキーセットがオペレータパネル50の中央部に配置され、ファクシミリ装置に対して英数字を入力できるようにする。キーセット58は、次の点を除いて米国における通常の電話機のキーセットと概ね同じである。即ち、「7」キーには英字「Q」が割り当てられ、「9」キーに英字「Z]が割り当てられ、「*」キーが特定の状況下ではファクシミリ装置に対する「Yes」入力として識別され、「#」キーが特定の状況下ではオペレータからの「No」入力として識別され、「0」キーによりディスプレイ54上に複数のシンボルが表示される。
【0016】
ディスプレイ54によって図2に示されているように、ファクシミリ装置がダイアル呼出しモードにある時には、英数字キー58の1つを押すことによって、その押されたキーに割り当てられた数字が入力され、ディスプレイパネル54上に表示される。しかし、ファクシミリ装置が英数字モードにある時には、キー58を押すことによって、そのキーに割り当てられた数字または英字が、カーソルが位置しているディスプレイパネル54上の文字位置に表示される。この英数字モードの詳細は後で更に説明する。
【0017】
複数の機能キーがオペレータパネル50内に含まれている。ファクシミリ装置のいずれの機能が進行中であっても、オペレータがストップ(Stop)キー60を押すことによって、その機能が直ちに停止させられ、(例えばディスプレイ54上に示されるような)デフォルト状態にファクシミリ装置がリセットされる。Undoキー62を押すことによって、デフォルト状態にファクシミリ装置をリセットすることなしに、直前の入力を取り消して元に戻すことができる。Undoキーの操作については後で更に詳細に説明する。エンターキー64を押すことによって、ディスプレイ54上に表示されるカーソルが次の文字位置に移動させられ、一方、それ以前の文字位置は前の状態のままである。スタートキー66を押すことによって、ファクシミリ送信を開始させるか、またはファクシミリ装置が複写モードにある時には複写機能を付勢する。後で明らかになるように、スタートキー66とエンターキー64は両方とも、特定の状況下では、作業の開始を指示するものとして識別される。同様に、Undoキー62と「#」/「No」英数字キーは、特定の状況下では、オペレータの否定応答を示すものとしてファクシミリ装置によって識別される。これに加えて、「*」/「Yes」キーが、特定の状況下では、オペレータの肯定応答として識別される。
【0018】
自動ダイアル(Auto−dial)キー68は、格納された複数の電話番号の1つにアクセスできるようにする。以下の説明から理解されるように、自動ダイアルキー68を押すことによって、自動ダイアル呼出しに使用可能な一連の電話番号の中の1つの電話番号が表示される。ダイアルされる特定の電話番号を選択するために、オペレータは、その求められる電話番号が格納されている特定の格納位置までディスプレイ中の表示を先へ進める(increment)。この後で、エンターキー64またはスタートキー66を押すことによって、自動ダイアル呼出し機能が起動される。この自動ダイアル呼出し機能は、ワンタッチ自動ダイアルキー56を押すことによってダイアル呼出し可能な電話番号の数よりも遥かに多くの数の電話番号を格納することが好ましい。従って、例えば、自動ダイアル呼出し機能は、50件の電話番号のいずれか1つを選択的にアクセスできるようにする。一方、オペレータがワンタッチ自動ダイアルキー56の1つを選択する場合には、10件の電話番号のいずれか1つを自動的にダイアルできるにすぎない。
【0019】
電話番号格納(Store−number)キー70は、オペレータが新しい電話番号を自動ダイアルリストに加えることができるようにする。以下で明らかになるように、電話番号を格納できるようにするこの電話番号格納キー70に加えて、オペレータが採用できる電話番号格納手順が他に4つある。これらの手順の各々では、その手順は、オペレータが電話番号を格納しようとする時に行うかもしれない予想される一連のステップに従っている。この電話番号格納手順は、図4のフローチャートと図5のフローチャートを参照して後で説明する。
【0020】
レポート(Report)キー74は、ファクシミリ装置状態を選択的に読み出せるようにする。レポートキー74が最初にオペレータによって押されると、ディスプレイ54上に次の表示が現れる。
PRINT REPORT (1−4)
(レポート印刷(1−4))
1: LAST TRANSACTION
(1:最後の送信記録)
【0021】
最後の送信記録(送信が成功したページの数、ファクシミリの送付先等)のプリントアウトを選択するために、オペレータはレポートキー74を2回押し、かくして送信記録のプリントアウトが行われる。別のプリントアウト(例えば最後の32件の送信記録)が必要とされる場合には、オペレータは、プリントレポートメニューの4つの項目を下へたどって行き、必要とするメニュー項目を発見する。ここでレポートキー74を押すことによって、必要とするプリントアウトが得られる。この結果、レポートキー74は、オペレータが必要とする時にだけプリントアウトできるようにし、従来技術では自動的に行われた不必要なプリントアウトを回避する。
【0022】
メニュー(Menu)キー76は、オペレータが使用できる複数のファクシミリ機能をディスプレイ54上に表示できるようにする。こうした表示される機能の中には、1個以上の機能キーまたは英数字キーの選択的な操作によって行うことができる機能と同じものもある。矢印キー78により、ディスプレイパネル54上に表示されるカーソルの動きを制御できる。これらの矢印キー78は、オペレータが複数の値の選択肢を順次たどっていくこと、または、オペレータがメニューキー76を押すことによりディスプレイパネル54上に表示される手順中を上下に動けるようにする。
【0023】
オペレータパネル50上のその他の制御ボタン(コントラストボタン80、解像度ボタン82、写真(photo)ボタン84)により、オペレータの選択に従って個々の機能を変化させることができる。これらの機能は、本明細書で説明する発明には関係がない。
【0024】
オペレータパネル50上の各キーの機能の説明から、オペレータは、ある作業を行ったり、値を変化させたり、あるいはメニューをディスプレイパネル54中で順番にたどっていくための複数の方法を有することが理解できるだろう。この結果、オペレータ/ファクシミリ装置インターフェースは、ファクシミリ装置の動作中に必要とされる多数の作業を遂行するために、予め決められた単一の手順だけに依存することはない。
【0025】
英数字入力手順
図3A、図3Bを参照すると、この図には、ディスプレイパネル54上の英数字フィールドに英数字を入力するためのに使用可能な方法を示す論理フローチャートが示されている。
同図中の各ボックスでは以下の動作が行われる。
Figure 0003628360
先ず最初に、ディスプレイ54上のカーソルが、英数字を表示するために使用されるフィールド内に位置していると仮定する(ボックス100)。ディスプレイ54上のフィールドが英数字入力を受け入れることができる様々な事例を、図4から図8までに示される手順に関して説明する。
【0026】
英数字を表示するために、オペレータパネル50上の英数字キー58の1つを、ボックス100に示される仕方で選択的に操作することができる。もっと具体的に述べれば、「1」キーが押された時には「1」が英数字フィールドに表示される。「2」から「9」を表示するキーが押された時には個々のキーに割り当てられた最初の英数字が表示される。例えばキー「2」が押されると文字「A」が最初に現れる。同じキーが再び押されると、このキーに割り当てられた一連の文字の中のその次の文字(例えば「B」)が表示される。同じキーが再び押されると、更にその次の文字が表示される。「2」キーを連続して押すことによって、「A」、「B」、「C」、「2」という文字が次々に表示される。キーを連続して押すことは、カーソルが表示されている表示文字位置における表示文字の連続的な循環を引き起こす。
【0027】
特定の英数字キー58を押し終わった後に上方向矢印キーまたは下方向矢印キー78のどちらかを押し続けることによって、表示文字を同様に循環させることができる。これらの矢印キーは、互いに反対の方向に表示文字を循環させる。
【0028】
「0」英数字キー58が押された場合には、シンボル(例えば、+、−、×等)が、カーソルが位置するディスプレイ54上の位置に表示される。「0」キーを連続して押すことによって、カーソルが位置するディスプレイ54上の位置に、割り当てられたシンボル(「0」値を含む)が逐次的に表示される。上方向矢印キーまたは下方向矢印キー78のどちらかを押すことも、表示文字の循環をもたらす。
【0029】
英数字キーを続けて押すこと、または上方向矢印キーまたは下方向矢印キー78のどちらかを押すことによって、ディスプレイパネル54上の文字またはシンボルの表示が得られるが、こうしたキー操作では、表示される英数字を「入力」することはできない。表示英数字の入力は、エンターキー64か、矢印キー78の右方向矢印キーか、その次の英数字キーのいずれかをオペレータが押すことによって引き起こされる(ボックス104参照)。こうしたキー操作はいずれも、カーソル位置に現在表示されている英数字が表示され続けられなければならず、且つカーソルがその次の文字位置に移動されなければならないということを、ファクシミリ装置に知らせる。次の英数字キーが押された場合には、カーソルが次の文字位置に移動するばかりでなく、この次に押されたキーに割り当てられた英数字が表示される。
【0030】
必要な英数字の全てをディスプレイパネル54上の英数字フィールド内にオペレータが入力し終えると、カーソルが空白文字位置にある時にオペレータがスタートキー66またはエンターキー64を押すことによって、この入力の完了がファクシミリ装置に知らされる(ボックス106)。この時点では、「別の番号をセットしますか? Yes/No」という質問メッセージがディスプレイパネル54上に表示される。これに応答して、英数字キー58の「*」キーを押すことによって「Yes」が示され、一方「#」キーを押すことによって「No」が示される。「No」キーが押されると、(図2のディスプレイ54に示されるような)デフォルトメッセージが表示される。「Yes」キーが押されると、更に別の英数字入力フィールドが表示され、上記過程を繰り返すことができる。英数字モードにおいてYes/No機能を有する個別のキーを備えることによって、ユーザは、Yes/No応答を示す英字「y」と「n」に対してアクセスするために「9」キーと「6」キーを夫々使用する必要はない。
【0031】
電話番号格納手順
次に、図4と図5を参照して、オペレータが電話番号を格納できるようにする5つの手順を説明する。先頭に「表示」と書いてある図4と図5の各々のボックスは、ディスプレイパネル54上に現れるメッセージを示す。以下に、これらの図中のボックスの機能を示す。
Figure 0003628360
Figure 0003628360
Figure 0003628360
ボックス110に示されるように、デフォルトメッセージ”TO SEND FAX: DIAL & PRESS START(ファックスを送るためには、電話番号をダイアルし、スタートボタンを押して下さい)”が表示される。オペレータが”STORE NUMBER(電話番号格納)”キー70を押すことを決めた(ボックス112)と仮定すると、この手順によって、ディスプレイ54に次のメッセージが表示される。
SET NUMBER OPT. (1−2)
(オプション番号(1−2)を設定して下さい)
1: SET AUTO−DIAL No.
(1:自動ダイアル番号の設定)
【0032】
これに応答して、オペレータが自動ダイアル番号を入力しよう場合には、このオペレータは、(オプション番号「1」を選択するために)「1」キーを押すか、「Yes」キー64を押すか、エンターキー64を押すか、スタートキー66を押すことによって、表示オプションの選択をファクシミリ装置に知らせる(ボックス116)。これらのキーが押されることはいずれも、表示された手順を続行するためのオペレータの肯定応答を表す。これに応答して、ディスプレイパネル54は、ボックス118に示される通りに、次のメッセージを表示する。
AUTO−DIAL (01−50):nn
(自動ダイアル(01−50):nn)
FAX No..: −*− UNUSED
(ファックス番号:−*−未使用)
【0033】
一例として、50件の自動ダイアル番号のためのメモリ空間が備えられ、ディスプレイパネル54が「nn」を表示すると仮定する。この「nn」は、予め割り当てられた電話番号が入っていない最初の格納位置である。点滅するカーソル「−*−」が第2行の最初の使用可能文字位置に位置しており、オペレータが電話番号を入力することを待ち受けている(ボックス120)。電話番号(例えば1234567)の入力後に、ディスプレイは次のメッセージを示す(ボックス122)。
AUTO−DIAL (01−50):nn
(自動ダイアル(01−50):nn)
1234567
【0034】
オペレータが電話番号(例えば「1234567」)を入力し終わると、入力操作の完了がファクシミリ装置に知らされる。オペレータは、エンターキー64またはスタートキー66を押すことによってこの完了をファクシミリ装置に知らせる(ボックス124)。この時点で、ディスプレイ54は、ボックス126に示されるように、次のメッセージを示す。
[nn]; 1234567
NAME: −*−
(名前:−*−)
【0035】
上で示されたように、点滅カーソル−*−は、入力電話番号に対応する名前が今直ぐに入力可能であることを表示する「NAME:」の後の最初の文字位置に位置させられる。この入力が完了すると、その後で、この電話番号とそれに対応する名前の入力を完了するために、オペレータがエンターキー64またはスタートキー66を押す。
【0036】
オペレータが、ファクシミリ装置に添付された取扱説明書を読んだことがない場合、または、電話番号格納キー70を押すことによって電話番号を格納できることを理解していない場合が往々にしてある。こうしたオペレータに対処するために、電話番号を格納できるようにするための別の複数の手順が使用可能である。オペレータは、メニューキー76を押すことによってディスプレイパネル54に一連の使用可能な機能が表示されるということを思い出すかもしれない(ボックス130)。その結果、オペレータは、メニューキーを押して次のような初期表示を得るかもしれない(ボックス132)。
MENU OPTIONS (1−9)
(メニューオプション(1−9))
1: FAST SCAN & SEND
(1:高速スキャン及び送信)
【0037】
高速文書スキャンをした後メモリから送信する(”FAST SCAN & SEND”)ことにはオペレータは関心がないので、電話番号格納手順が格納された記憶位置が何番であるかをオペレータが知っている場合には、このオペレータは、上方向矢印キーまたは下方向矢印キー78のどちらかを押すことによって、または英数字(1−9)キーを押すことによって、メニューオプションの表示を先へ進める。この例では、”Store Fax Number(ファクシミリ番号格納)”手順が記憶位置「3」に格納されていると仮定する。この結果、メニュー項目3に達すると、ディスプレイ54が次のメッセージを表示する(ボックス136)。
MENU OPTIONS (1−9)
(メニューオプション(1−9))
3: STORE FAX NUMBER
(3:ファックス番号格納)
【0038】
オペレータは、「3」もしくは「Yes」の英数字キー58、エンターキー64、またはスタートキー66を押すことによって、”STORE FAX NUMBER”を選択できる。上記キーのいずれかを押すことによって、オペレータが電話番号の格納を望んでいるということがファクシミリ装置に対して示される。この時点で、手順が「電話番号格納」手順に進み、ボックス114〜128に示されるように手順が続行される。
【0039】
オペレータは、未使用のワンタッチキー56を押したり、自動ダイアルキー68を押したり、あるいは単に電話番号入力を開始することによって、電話番号の格納を完了することができる。これらの手順の各々が、図5に示されている。オペレータが未使用ワンタッチキー56を押した場合(ボックス140)には、ディスプレイ54は次のメッセージを表示する(ボックス142)。
[nn]: ONE−TOUCH EMPTY
([nn]:ワンタッチキーが空いています)
SET ONE−TOUCH? Y/N
(ワンタッチを設定しますか? Y/N)
【0040】
カーソルが「Y」の下にある時に、オペレータはエンターキー、スタートキー、または「Yes」キーを押すことによって、電話番号入力手順を続行することができる。オペレータがこの手順をこれ以上先に進めることを止めようとする時には、そのオペレータはカーソルを「N」の下に移動させ、「No」キーを押す(ボックス144)。オペレータがこの手順をもっと先へ進めようとする場合には、この手順はボックス118(図4)に進み、この図に示されるように続行される。
【0041】
オペレータが自動ダイアルキー68を押した時には(ボックス146)、ディスプレイ54には次のように表示される(ボックス146)。
AUTO−DIAL (1−50)
(自動ダイアル(1−50))
[nn]: NNNNN
【0042】
このメッセージは、その記憶空間が新たな電話番号用に使用可能な自動ダイアルメモリ内の第1の記憶位置の番号を示す。或いは、この代わりに、ディスプレイ54に自動ダイアルシーケンスの位置「1」を表示し、最初の未使用の格納位置を決定するために個々の格納位置を順にたどることをオペレータに求めることも可能である。上記のいずれの場合にも、特定の格納位置を選択するために、オペレータが未使用自動ダイアル記憶位置番号を入力するか、または、上方向矢印キーまたは下方向矢印キー78のどちらかを押して未使用記憶位置まで進んでからエンターキー64を押す。ボックス150内に示される操作のいずれかが行われた時、ディスプレイ54には次のように表示される(ボックス152)。
nn: UNUSED
(nn:未使用)
SET AUTO−DIAL? Y/N
(自動ダイアルを設定しますか? Y/N)
【0043】
この時点で、オペレータは、ボックス144等に示される通りに手順を続行してもよいし、あるいはカーソルを「N」の下に移動して「NO」英数字キーを押すことによって、その手順を終了させてもよい。
【0044】
最後に、オペレータが英数字キー50を逐次的に押して電話番号を入力することによって、電話番号を入力することもできる(ボックス154)。電話番号全体が入力され終わると、ディスプレイ54には次のように表示される。
DIAL & PRESS START
(ダイアルしてスタートキーを押して下さい)
1234567
【0045】
しかし、この時、オペレータが電話番号格納キー70を押すと、ディスプレイ54には次のメッセージが表示される(ボックス160)。
SET NUMBER OPT. (1−2)
(オプション番号(1−2)の設定)
1: SET AUTO DIAL NO.
(1:自動ダイアル番号の設定)
【0046】
ダイアルした電話番号をオペレータが格納しようと望む場合には、「1」もしくは「Yes」の英数字キー58、エンターキー64、またはスタートキー66を押すことができる(ボックス162)。これに応答して、ディスプレイ54は次のメッセージを表示する(ボックス164)。
AUTO−DIAL (01−50): nn
(自動ダイアル(01−50):nn)
FAX NO.: 1234567
(ファックス番号:1234567)
【0047】
上の説明から理解されるように、入力された電話番号がディスプレイ54に表示され、エンターキー64またはスタートキー66のどちらかを押すことによって格納の準備が整う(ボックス124等)。こうして、自動ダイアル操作またはワンタッチ自動ダイアル操作のいずれに関しても、5つの異なった手順経路のいずれかによって電話番号の格納が行われる。
【0048】
自動ダイアル操作は、図6に示される通りの2つの手順経路によって行うこともできる。図6の各ボックスの機能を以下に示す。
Figure 0003628360
第1の手順経路を実行するためには、オペレータは、予め割り当てられた電話番号を有するワンタッチキー56を押す。これに応答して、ディスプレイ54には特定の自動ダイアル記憶位置とその割り当てられた電話番号が次のように表示される(ボックス168)。
AUTODIAL (01−50)
(自動ダイアル(01−50))
[nn]: 1234567
【0049】
表示された番号の自動ダイアル呼出しを行うために、オペレータはエンターキー64またはスタートキー66のどちらかを押し(ボックス170)、その電話番号が自動的にダイアルされる(ボックス172)。或いは、この代わりに、オペレータが自動ダイアルキー68を押す(ボックス174)。これにより、ディスプレイ54に次のように表示される。
AUTODIAL (01−50)
(自動ダイアル(01−50))
[nn]: NNNNNNN
【0050】
ディスプレイ54が第1の自動ダイアルキー格納位置を表示していると仮定すると、以前に入力された自動ダイアル電話番号を表示させるために、オペレータは、上方向矢印キーまたは下方向矢印キー78のどちらかを押すか、特定の格納位置番号「nn」を入力する(ボックス178)。次いで、必要とされる電話番号をダイアルするために、ボックス170とボックス172に示される通りにその手順が続行される。
【0051】
Undo(取消し)キー
上述のように、ストップキー60を押すことによって、進行中のファクシミリ機能が中断され、ディスプレイ54には図2に示されるデフォルトメッセージが再び表示される。こうした状況下では、オペレータは機能シーケンスをすっかり最初からやり直さなければならない。これを避けるために、オペレータが入力を端から順番に次々に取消すこと(incremental reversal)ができるようにするUndoキー62が備えられる。Undoキー62が果たす機能を図7に示す。
図7の各ボックスの機能は以下の通りである。
Figure 0003628360
オペレータがUndoキー62を押すことによってこの機能が開始される(ボックス180)。ディスプレイ54上に表示されているカーソルが番号/名前フィールド内にある(即ち、カーソルがこのフィールド内の最後に入力された文字の位置にない)場合には、Undoキー62を押すことによって、そのフィールド内の最後に入力された文字の位置にカーソルが移動させられる。Undoキー62を再び押すことによって、カーソル位置の文字がディスプレイ54から除去され、カーソルが1文字分だけ後退させられる。このようにして英数字入力は、Undoキー62を連続的に押すことによって選択的に変更することができる(ボックス182)。
【0052】
英数字がディスプレイ54に入力されて、これによりカーソルが進められた場合には、その次にUndoキー62を押すことによって、直前に入力された英数字が削除され、更にカーソルが1文字分後退させられる(ボックス184)。
【0053】
その前の操作が1つまたは複数の矢印キーを押すことを含んでいる場合には、Undoキー62を押すことによって、1つまたは複数の矢印キーを順次押したことが取り消され、これらの矢印キーを押す前の既存の状態に戻される(ボックス186)。
【0054】
ボックス188に示されるように、エンターキー64が押された後にUndoキー62が押された場合には、ファクシミリ装置は、エンターキー64が押される前の状態に戻る。最後に、スタートキー66が押された後にUndoキー62が押された場合には、スタートキー66を押すことによって引き起こされた動作がどのようなものであっても、こうした動作が直ちに中断され、ファクシミリ装置は、スタートキー66が押される前に存在した状態に戻る。
【0055】
ヘルプメッセージ
オペレータがファクシミリ入力機能に不慣れであるために、オペレータパネル50の操作の際に、1つのキー操作からその次のキー操作までに要する時間が長すぎる場合がある。従って、連続したキー操作の合間に過剰な時間遅延を検知した時、または連続した複数のキー操作の合間の平均時間遅延が予め決められた限界を越えた時には、ファクシミリ装置は自動的に援助を与える。図8に示されるフローチャートは、ディスプレイ54にヘルプメッセージを表示できるようにする手順を示している。
ここで、図8中のボックスの機能は以下の通りである。
Figure 0003628360
【0056】
最初に、ファクシミリ装置が「英数字入力モード」にあるかどうかを判定し(判断ボックス200)、このモードでない場合にはここでループする。英数字入力モードである場合には、最後に英数字キーが押された時点から経過した時間量を測定するために時間測定が開始される(ボックス202)。
【0057】
この経過時間が予め決められた閾値(例えば30秒)以上であるかを判定するために、経過時間がこの閾値と比較検査される(判断ボックス204)。閾値に達していない場合には、手順は、キーが押されたか否かの判定(判断ボックス206)へ進む、キーが押されていなかった場合には、手順はここでループし、キーが押されたか否かの判定が再び行われる。キーが押されていた場合には、タイマがリセットされ(ボックス208)、経過時間の測定が再び開始される(ボックス202)。従って、経過時間閾値内にキーが押される限りは、ヘルプメッセージは表示されない。
【0058】
しかし、経過時間が上記閾値を越える場合には、手順は判断ボックス210に進む。このボックス210では、「No」英数字キーまたはUndoキー62のどちらかをオペレータが押すことによって、ヘルプメッセージの提供が2回拒絶されたかどうかかが判定される。そうである場合には、この手順は終了し、ヘルプメッセージは表示されない。もっと具体的に言えば、オペレータがヘルプを2回拒絶した場合には、ヘルプメッセージを更に提供することはオペレータにとって迷惑以外のなにものでもないと想定している。
【0059】
ヘルプメッセージの提供が2回拒絶されていなかった場合には、ヘルプメッセージを提供する用意があることを、肯定/否定応答の要求付きで表示する(ボックス212)。使用者が否定応答した場合には(判断ボックス214)、手順はループし、タイマをリセットし(ボックス208)、ボックス202に戻り、時間計測が再び開始される。しかし、使用者が肯定応答した場合には、事前に押されたキーのシーケンスに論理的に基づくヘルプメッセージが表示される(ボックス206)。
【0060】
(ヘルプを必要とする可能性を示す)予め決められた閾値よりも遅い速度でオペレータがキーを押し続けているかどうかを判定するために、更に別の時間測定が継続的に行われる。手順が英数字入力モードになっているかどうかを判定した後に最初にキーを押した時点からの経過時間を測定することによって、この速度が測定される(ボックス220)。各々の文字の入力後に、表示文字の数に(例えば)10秒を乗算した値を測定された経過時間に加算する(ボックス222)。この値は「時間合計」と呼ばれ、新たな文字が表示される毎に変化する。判断ボックス224に示されるように、総計の経過時間の値がこの「時間合計」を越えるかどうかを判定するために、合計経過時間が連続的に調べられる。
【0061】
10秒毎に1つの文字という速度よりも早い速度で文字が入力される場合には、総計の経過時間がこの時間合計を越えることはないだろう。これとは対照的に、文字入力の平均速度が10秒毎に1つの文字という速度よりも遅い場合には、判断ボックス224は「Yes」側に判断し、判断ボックス226によって示されるように、ヘルプメッセージが2回拒絶されたかどうかが再び判定される。2回拒絶された場合には、手順が完了する。そうでない場合にはヘルプメッセージの提供の用意がある旨表示する(ボックス228)。使用者がヘルプメッセージに肯定応答した場合には(ボックス230)、ヘルプメッセージが表示される(ボックス234)。使用者がNoキーまたはUndoキーを押した場合には、総計の経過時間がゼロにクリアされ(ボックス232)、経過時間測定が再び開始される(ボックス236)。この後で、手順はボックス222に戻り、続行される。
【0062】
ファクシミリ一斉送信
上記の複数の経路の手順に対応して、オペレータには、ファクシミリを一斉送信できるようにする複数の手順が与えられる。第1の手順は、電話番号をダイアルして「START」キーを押すことである最も単純なファクシミリ送信手順の拡張である。この手順では、オペレータは、電話番号を入力して「エンター」キーを押し、更に次の電話番号を入力して「エンター」キーを押すという操作を、一斉送信先全てを入力し終わるまで繰り返す。この後で、オペレータは「スタート」キーを押し、入力された送信先全てに対してファクシミリ文書が逐次的に送信される。本発明において典型的であるように、電話番号の入力は、キーボード58を使用したり、ワンタッチキー56を使用したり、または、キーボード58と共に自動ダイアルキー68を使用して、行うことができる。
【0063】
一斉送信の第2の手順は、”Scan & Send(スキャン及び送信)”と”Send to Two or More(2箇所以上に送信)”と”Schedule Fax(ファックススケジュール指定)”という3つのメニューオプションの形で実現される。各々のオプションでは、電話番号を入力して「ENTER」キーを押した後に、オペレータに対するメッセージ”Enter another fax number? Yes/No(別の電話番号を入力しますか? YES/NO)”がディスプレイ54上に表示される。オペレータが肯定応答すると、その次の電話番号について同じメッセージが表示され、このオペレータが上記メッセージに対して否定応答するまでこの動作が続く。
【0064】
上記の説明は単に本発明を例示するだけのものにすぎないということを理解されたい。当業者は、本発明からの逸脱なしに様々な代替例と変更例を案出することができる。従って、本発明は、特許請求の範囲内に含まれる代替例と変更例と変形例の全てを含むことように意図されている。
【0065】
以下に、本発明の実施の態様の例を列挙する。
【0066】
[実施態様1]キーボードとディスプレイパネルとを有する操作パネルを含み、前記キーボード内の部分セットのキーが数字の割り当てに加えて複数の英字を割り当てられたファクシミリ装置において、
前記ファクシミリ装置におけるデータ入力モードを開始するための手段と、
前記データ入力モード中に前記キーボードのキーが押されることに応答して時間測定動作を開始するタイマ手段と、
キーが更に続けて押されることなしに予め決められた時間間隔が前記キーが押された時点から少なくとも経過したことを表示する前記タイマ手段からの出力に応答して前記ディスプレイパネル上にヘルプメッセージを表示するプロセッサ手段
とを設けたことを特徴とするファクシミリ装置。
【0067】
[実施態様2]前記プロセッサ手段が、オペレータのヘルプの拒絶に応答して、前記タイマ手段をリセットし、キーが更に続けて押されることなしに予め決められた時間間隔が更に経過した時に前記ディスプレイパネル上にヘルプメッセージを再び表示し、オペレータがヘルプを更に拒絶した時に前記ディスプレイパネル上にヘルプメッセージを更に表示することを抑止することを特徴とする、実施態様1に記載のファクシミリ装置。
【0068】
[実施態様3]前記操作パネルが更に取消し(UNDO)キーを含み、前記プロセッサ手段が、前記キーボードの英字が割り当てられていない少なくとも第1と第2のキーが押されたことを各々Yes応答とNo応答として解釈し、前記プロセッサ手段が、前記第2のキーまたは前記取消しキーが押されることに前記ヘルプメッセージの拒絶として応答する実施態様2に記載のファクシミリ装置。
【0069】
[実施態様4]前記プロセッサ手段が、オペレータがキーを押す速度を監視し、前記速度が予め決められた閾値に達しない時には、前記ディスプレイパネル上にヘルプメッセージを表示することを特徴とする実施態様1に記載のファクシミリ装置。
【0070】
[実施態様5]前記タイマ手段が、英数字キーが最初に押されたことに応答して英数字キーが最初に押された時点からの合計経過時間の測定値を与え、前記プロセッサ手段が、予め決められたキー押下間隔をキー押し回数に乗じた値に等しい時間合計を決定し、前記プロセッサ手段が、前記総計の経過時間の測定値が前記時間合計を越えた時に前記ヘルプメッセージを表示することを特徴とする実施態様4に記載のファクシミリ装置。
【0071】
[実施態様6]ヘルプメッセージに対するオペレータの拒絶に対して前記プロセッサ手段が応答して、前記タイマ手段をして決められた量だけ前記総計の経過時間の測定値を減少せしめると共に前記経過時間の測定を続行せしめ、また前記合計経過時間の測定値が前記時間合計を再び上回った場合に前記ヘルプメッセージを表示することを特徴とする、実施態様5に記載のファクシミリ装置。
【0072】
[実施態様7]前記プロセッサ手段が、前記ヘルプメッセージをオペレータが2回目に拒絶した時に、前記ヘルプメッセージの表示を抑止することを特徴とする実施態様6に記載のファクシミリ装置。
【0073】
[実施態様8]前記操作パネルが取消しキーを含み、前記プロセッサ手段が、前記キーボードの英字が割り当てられていない少なくとも第1と第2のキーが押されたことを各々Yes応答とNo応答として解釈し、前記プロセッサ手段が、オペレータの無応答、または前記取消しキーが押されたことに対して、前記ヘルプメッセージの拒絶として応答することを特徴とする実施態様7に記載のファクシミリ装置。
【0074】
[実施態様9]以下のステップ(a)ないし(c)を設け、キーボードとディスプレイパネルとを有する操作パネルを含み、前記キーボード内の部分セットのキーが数字の割り当てに加えて複数の英字を割り当てられているファクシミリ装置の操作方法:
(a) 前記ファクシミリ装置におけるデータ入力モードを開始するステップ;
(b) 時間測定動作を開始するために、前記データ入力モード中に前記キーボードのキーが押されることに応答するステップ;
(c) 前記ディスプレイパネル上にヘルプメッセージを表示するために、キーが更に続けて押されることなしに予め決められた時間間隔が前記キーが押された時点から少なくとも経過したことを表示する前記タイマ手段からの出力に応答するステップ。
【0075】
[実施態様10]前オペレータのヘルプの拒絶に応答して、前記タイマ手段をリセットし、キーが更に続けて押されることなしに予め決められた時間間隔が更に経過した時に前記ディスプレイパネル上にヘルプメッセージ再びを表示するステップと、
前記ヘルプメッセージに対するオペレータの2度目の拒絶に応答して、前記ディスプレイパネル上にヘルプメッセージを更に表示することを抑止するステップを含むことを特徴とする実施態様9に記載の方法。
【0076】
[実施態様11]前記操作パネルが更に取消しキーを含み、前記プロセッサ手段が、前記キーボードの英字が割り当てられていない少なくとも第1と第2のキーが押されることを各々Yes応答とNo応答として解釈し、前記方法が、前記ヘルプメッセージの拒絶として前記第2のキーまたは前記取消しキーが押されたことに対して応答するステップを含むことを特徴とする実施態様10に記載の方法。
【0077】
[実施態様12]オペレータがキーを押す速度を監視するステップと、
前記速度が予め決められた閾値に達しない場合に、前記ディスプレイパネル上にヘルプメッセージを表示するステップ
とを含むことを特徴とする実施態様9に記載の方法。
【0078】
[実施態様13]英数字キーが最初に押されることに対して応答して、英数字キーが最初に押された時点からの総計の経過時間の測定値を与えるステップと、
予め決められたキー押下間隔をキー押し回数に乗じた値に等しい時間合計を決定するステップと、
前記総計の経過時間の測定値が前記時間合計を越えた時に前記ヘルプメッセージを表示するステップ
とを含むことを特徴とする実施態様12に記載の方法。
【0079】
[実施態様14]ヘルプメッセージに対するオペレータの拒絶に対して応答して、前記時間測定動作をして前記総計の経過時間の測定値を決められた量だけ減少せしめると共に前記経過時間の測定を続行せしめるステップと、
前記総計の経過時間の測定値が前記時間合計を再び上回った場合に前記ヘルプメッセージを表示するステップ
とを含むことを特徴とする実施態様13に記載の方法。
【0080】
[実施態様15]前記ヘルプメッセージに対してオペレータが2度目の拒絶を行った場合に前記ヘルプメッセージを更に表示することを抑止するステップを含むことを特徴とする実施態様14に記載の方法。
【0081】
[実施態様16]前記操作パネルが取消しキーを含み、
前記方法が更に、
前記キーボードの英字が割り当てられていない少なくとも第1と第2のキーが押されたことを各々Yes応答とNo応答として解釈するステップと、
無応答、または前記取消しキーが押されたことに対して、前記ヘルプメッセージの拒絶として応答するステップ
とを含むことを特徴とする実施態様15に記載の方法。
【0082】
【効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば使い易いヘルプ機能を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を含むファクシミリ装置の高レベルブロック図。
【図2】本発明に従って構成されたオペレータパネルの平面図。
【図3a】英数字入力モード中のオペレータ/ファクシミリ装置インターフェース機能のフローチャート。
【図3b】英数字入力モード中のオペレータ/ファクシミリ装置インターフェース機能のフローチャート。
【図4】電話番号の格納を行うための複数の手順経路を説明するフローチャート。
【図5】電話番号の格納を行うための複数の手順経路を説明するフローチャート。
【図6】自動ダイアル機能を果たすための2つの手順経路の高レベルフローチャート。
【図7】Undoキーが押される時に生じる動作を示す高レベルフローチャート。
【図8】ヘルプメッセージ提供が表示される時の高レベルフローチャート。
【符号の説明】
50:オペレータパネル
52:キースイッチ行列
54:液晶ディスプレイモジュール
56:ワンタッチ自動ダイアルキー
58:電話機型12ボタンキーセット
60:ストップキー
62:Undoキー
64:エンターキー
66:スタートキー
68:自動ダイアルキー
70:電話番号格納キー
74:レポートキー
76:メニューキー

Claims (10)

  1. 操作パネルを備え、該操作パネルがキーボードとディスプレイパネルとを備え、前記キーボード内には、自動ダイアルキー、取消しキーおよび数字の割り当てに加えて複数の英字が割り当てられたサブセットのキーを備え、該サブセットのキーの英字が割り当てられていないキーにはYes応答およびNo応答が割り当てられているファクシミリ装置であって、
    前記ファクシミリ装置における自動ダイアルのデータ入力モードを開始するための手段と、
    前記データ入力モード中に前記キーボードのキーが押されることに応答して時間測定動作を開始するタイマ手段と、
    キーが更に続けて押されることなしに予め決められた時間間隔が前記キーが押された時点から少なくとも経過したことを表示する前記タイマ手段からの出力に応答して前記ディスプレイパネル上にヘルプメッセージを表示し、前記キーボードの英字が割り当てられていない少なくとも第1と第2のキーが押されたことを各々Yes応答とNo応答として解釈し、前記第2のキーまたは前記取り消しキーが押されることを前記ヘルプメッセージの拒絶として応答するプロセッサ手段とを備え、
    前記プロセッサ手段が、オペレータのヘルプの拒絶に応答して、前記タイマ手段をリセットし、キーが更に続けて押されることなしに予め決められた時間間隔が更に経過した時に前記ディスプレイパネル上にヘルプメッセージを再び表示し、オペレータがヘルプを更に拒絶した時に前記ディスプレイパネル上にヘルプメッセージを更に表示することを抑止するようになっているファクシミリ装置。
  2. 前記プロセッサ手段が、オペレータが複数のキーを押す速度を監視し、前記速度が予め決められた閾値に達しない時には、前記ディスプレイパネル上にヘルプメッセージを表示するようになっている、請求項1に記載のファクシミリ装置。
  3. 前記タイマ手段が、英数字キーが最初に押されたことに応答して英数字キーが最初に押された時点からの合計経過時間の測定値を与え、
    前記プロセッサ手段が、i)前記最初に押された時点からキーが押されるまでに経過した時間合計、及びii)予め決められたキー押下間隔をキー押し回数に乗じた値に等しい時間合計を決定し、
    前記プロセッサ手段が、前記総計の経過時間の測定値が前記時間合計を越えた時に前記ヘルプメッセージを表示するようになっている、請求項2に記載のファクシミリ装置。
  4. ヘルプメッセージに対するオペレータの拒絶に対して前記プロセッサ手段が応答して、前記タイマ手段をして決められた量だけ前記総計の経過時間の測定値を減少せしめると共に前記経過時間の測定を続行せしめ、また前記合計経過時間の測定値が前記時間合計を再び上回った場合に前記ヘルプメッセージを表示するようになっている、請求項3に記載のファクシミリ装置。
  5. 前記プロセッサ手段が、前記ヘルプメッセージをオペレータが2回目に拒絶した時に、前記ヘルプメッセージの表示を抑止するようになっている、請求項4に記載のファクシミリ装置。
  6. 操作パネルを備え、該操作パネルがキーボードとディスプレイパネルとを備え、前記キーボード内には、自動ダイアルキー、取消しキーおよび数字の割り当てに加えて複数の英字が割り当てられたサブセットのキーを備え、該サブセットのキーの英字が割り当てられていないキーにはYes応答およびNo応答が割り当てられているファクシミリ装置を用いて、
    前記ファクシミリ装置における自動ダイアルのデータ入力モードを開始するステップと、
    時間測定動作を開始するために、前記データ入力モード中に前記キーボードのキーが押されることに応答するステップと、
    前記ディスプレイパネル上にヘルプメッセージを表示するために、キーが更に続けて押されることなしに予め決められた時間間隔が前記キーが押された時点から少なくとも経過したことを表示する前記時間測定動作からの出力に応答するステップと、
    前記ヘルプメッセージの拒絶として前記第2のキーまたは前記取消しキーが押されたことに対して応答するステップと、
    オペレータのヘルプの拒絶に応答して、前記タイマ手段をリセットし、キーが更に続けて押されることなしに予め決められた時間間隔が更に経過した時に前記ディスプレイパネル上にヘルプメッセージを再び表示するステップと、
    前記ヘルプメッセージに対するオペレータの更なる拒絶に応答して、前記ディスプレイパネル上にヘルプメッセージを更に表示することを抑止するステップと
    を含む、ファクシミリ装置の操作方法。
  7. オペレータがキーを押す速度を監視するステップと、
    前記速度が予め決められた閾値に達しない場合に、前記ディスプレイパネル上にヘルプメッセージを表示するステップと
    を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 英数字キーが最初に押されることに対して応答して、英数字キーが最初に押された時点からの総計の経過時間の測定値を与えるステップと、
    i)前記最初に押された時点からキーが押されるまでに経過した時間合計、及びii)予め決められたキー押下間隔をキー押し回数に乗じた値に等しい時間合計を決定するステップと、
    前記総計の経過時間の測定値が前記時間合計を越えた時に前記ヘルプメッセージを表示するステップと
    を含む、請求項7に記載の方法。
  9. ヘルプメッセージに対するオペレータの拒絶に対して応答して、前記時間測定動作をして前記総計の経過時間の測定値を決められた量だけ減少せしめると共に前記経過時間の測定を続行せしめるステップと、
    前記総計の経過時間の測定値が前記時間合計を再び上回った場合に前記ヘルプメッセージを表示するステップと
    を含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記ヘルプメッセージに対してオペレータが2度目の拒絶を行った場合に前記ヘルプメッセージを更に表示することを抑止するステップを含む、請求項9に記載の方法。
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