JP3628130B2 - 電子部品のガードリング解放治具およびガードリング解放方法 - Google Patents

電子部品のガードリング解放治具およびガードリング解放方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガードリングに把持された状態で製造側の汎用トレイに収容した電子部品に対し、実装側の専用トレイに移し替えながらそのガードリングによる把持状態を解除する電子部品のガードリング解放治具およびガードリング解放方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、多ピン化傾向にあるQFPなどのパッケージ形態を備えた電子部品は、ピン(リードフレーム)の損傷を防止すべく、樹脂性のガードリングに装着した状態で、且つ汎用トレイ(運搬用トレイ)に数十個を単位としてマトリクス状に整列させた状態で、提供される。ガードリングは、電子部品を囲繞するプロテクト枠と、プロテクト枠の内側から延設された4片の把持爪と、プロテクト枠の下部内側から延設された4枚の支持片とで一体に形成されており、4枚の支持片で電子部品を下側から支えると共に、4片の把持爪を電子部品の4角にそれぞれ係合させこれを四方から把持するようにしている(図9参照)。
【0003】
一方、電子部品を基板等に実装する電子部品装着装置では、このようにして提供される電子部品を汎用トレイから装置トレイに手作業で移し替え、かつその過程でガードリングを外すようにしている。また、特開平8−18281号公報に記載の電子部品装着装置では、汎用トレイからガードリング付きの電子部品を装置内に取り込んで、装置に搭載した分離機構によりガードリングを外すようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
電子部品を汎用トレイから装置トレイにガードリングを外して移し替える前者の方法は、電子部品1個ずつの作業となるため、時間がかかると共に、電子部品を損傷する可能性があり作業が煩雑であった。また、装置内に取り込んでガードリングを外す後者の方法は、装置に分離機構を搭載する必要があり、装置の構成が複雑になると共に、この種の電子部品の取扱い頻度が少ない場合には、装置の機能が過剰になる問題があった。また、装置の装着工程においてガードリングを外す工程が加わるため、装置のタクトタイムが長くなる問題があった。
【0005】
本発明は、ガードリング付きの電子部品を、製造側の汎用トレイから実装側のの専用トレイに、ガードリングを外しながら簡単かつ迅速に移し替えることができる電子部品のガードリング解放治具およびガードリング解放方法を提供することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子部品のガードリング解放治具は、それぞれがガードリングに把持され且つ整列配置された状態で製造側の汎用トレイに収容した多数の電子部品に対し、実装側の専用トレイに移し替えながらそのガードリングによる把持状態を解除する電子部品のガードリング解放治具であって、汎用トレイに重ね合わせ汎用トレイと共に反転することにより、汎用トレイに収容した電子部品をガードリングと共に移替え可能な中間トレイと、中間トレイに重ね合わせ中間トレイと共に反転することにより、中間トレイに収容した電子部品をガードリングと共に移替え可能な専用トレイとを備え、専用トレイは、重ね合わせ動作に伴って各ガードリングに係合しこれを保持する多数の保持部材と、重ね合わせ動作に伴って各ガードリングに係合しその把持状態を解除する多数の解除部材とを有することを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、汎用トレイに中間トレイを重ね合わせて反転すると、全ての電子部品が裏返しの状態で且つ整列状態のまま中間トレイに収容される。次に、中間トレイに専用トレイを重ね合わせ反転すると、全ての電子部品が元の姿勢に戻り且つ整列状態のまま専用トレイに収容される。この場合、中間トレイに専用トレイを重ね合わせると、専用トレイの各保持部材が各電子部品を保持し、且つ各解除部材が各ガードリングの把持状態を解除する。続いて、両トレイを反転させると、専用トレイに保持されたガードリングの内側に、解放後の電子部品が収容されている状態になる。このように、中間トレイを介して、電子部品を汎用トレイから専用トレイに移し替えることにより、電子部品の適切な並びおよび姿勢を維持しつつ、多数の電子部品をそれぞれのガードリングから一括して解放することができる。
【0008】
この場合、専用トレイが、電子部品装着装置の装置トレイを兼ねていることが、好ましい。
【0009】
この構成によれば、ガードリングを解除した電子部品を、専用トレイから電子部品装着装置の装置トレイに移し替える必要がなく、また電子部品が、専用トレイに保持されたガードリングに収容された状態になるため、装置トレイとしての機能を損なうことがない。
【0010】
これら場合、中間トレイには、ガードリング付きの各電子部品を収容する多数の収容部が形成されており、各収容部の開口縁部には、電子部品の移替え移動を案内する傾斜面が形成されていることが、好ましい。
【0011】
この構成によれば、各収容部の開口縁部に、電子部品の移替え移動を案内する傾斜面が形成されているため、電子部品の移替えを円滑に行うことができる。またその分、電子部品に大きさに合わせて収容部を狭小に形成することができ、電子部品を位置決め状態で収容することができる。このため、続いて中間トレイに専用トレイを重ね合わせたときに、専用トレイの多数の保持部材および多数の解除部材が、ガードリングに正確に係合し、ガードリングの保持と解除を円滑に行うことができる。
【0012】
これらの場合、中間トレイおよび専用トレイが着脱可能に構成されると共に、これらを相互に位置決め状態で重ね合わせ可能なガイドブロックを、更に備えることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、ガイドブロックを用いることにより、これに中間トレイおよび専用トレイを順に装着するだけで、中間トレイと専用トレイとを位置決め状態で重ね合わせることができ、作業性を向上させることができる。
【0014】
これらの場合、専用トレイには、保持したガードリングに臨む複数の貫通孔が形成されており、専用トレイに裏面側から重ね合わせることで、各貫通孔を介して専用トレイに対するガードリングの保持状態を解除可能な複数の解除突起を有する解除プレートを、更に備えることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、専用トレイから電子部品を取り去った後、この専用トレイの裏側に解除プレートを重ね合わせることで、貫通孔に挿通する解除突起によりガードリングの保持状態を解除することができ、多数のガードリングを専用トレイから一括して取り外すことができる。
【0016】
また、本発明の電子部品のガードリング解放方法は、ガードリングに把持された状態で製造側の汎用トレイに収容した電子部品に対し、実装側の専用トレイに移し替えながらそのガードリングによる把持状態を解除する電子部品のガードリング解放方法であって、汎用トレイに中間トレイを重ね合わせ、この状態で汎用トレイおよび中間トレイを反転させて電子部品を中間トレイに移し替える第1移替え工程と、中間トレイに専用トレイを重ね合せることにより、専用トレイにガードリングを保持させ且つガードリングによる電子部品の保持状態を解除させるガードリング解放工程と、この状態で中間トレイおよび専用トレイを反転させてガードリングと共に電子部品を専用トレイに移し替える第2移替え工程とを備えたことを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、汎用トレイに中間トレイを重ね合わせて反転すると、電子部品が裏返しの状態で中間トレイに収容される。次に、中間トレイに専用トレイを重ね合わせ反転すると、電子部品が元の姿勢に戻って専用トレイに収容される。この場合、中間トレイに専用トレイを重ね合わせると、専用トレイが各電子部品を保持し、且つ各ガードリングの把持状態を解除することになる。続いて、両トレイを反転させると、専用トレイに保持されたガードリングの内側に、解放後の電子部品が収容されている状態になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る電子部品のガードリング解放治具、およびこれを用いた電子部品のガードリング解放方法について説明する。ここでは、理解を容易にするため、先ずガードリングについて説明し、次に解放治具を用いたガードリングの解放方法を、そして最後に解放治具の各構成部品について説明する。
【0019】
図9は、電子部品を把持した状態のガードリングの斜視図である。この電子部品は、QFPなどの多ピンのパッケージ形態を備えたLSIであり、ピン(リードフレームAa)を損傷しないように、ガードリングBに装着された状態で提供される。同図に示すように、ガードリングBは、電子部品Aを囲繞するプロテクト枠Baと、プロテクト枠Baの内側から延設された4片の把持爪Bb,Bb,Bb,Bbと、プロテクト枠Baの下部内側から延設された4枚の支持片Bc,Bc,BC,Bcとで一体に形成されている。
【0020】
プロテクト枠Baは略方形に形成され、周囲3箇所には位置合せ用のU字溝Bd,Bd,Bdが形成されている。各把持爪Bbは、電子部品Aの角部に係合する爪部Beと爪部Beを支持するアーム部Bfとで一体に形成されており、各アーム部Bfのばね力で、電子部品Aの4角に四方から各爪部Beを押当てこれを把持するようにしている。各支持片Bcは、各把持爪Bb間の間隙からプロテクト枠Baの内側に向かって延設されており、把持爪Bbに把持された電子部品Aを下側から支えている。なお、図示しないが、各支持片Bcの先端部には、これを横断するように電子部品AのリードフレームAaを逃げる溝が形成されている。
【0021】
このように構成されたガードリングB付きの電子部品Aは、図1(a)に示すように、製造側において、その多数個を汎用トレイ(運搬用トレイ)1に収容して、提供される。一方、このようにして電子部品Aを提供された実装側では、電子部品装着装置に装填する前に、解放治具2を用いて、電子部品AからガードリングBを取り外すと共に、電子部品Aを、解放治具2の構成部品を兼ねる電子部品装着装置の専用トレイ(装置トレイ)3に移し替えるようにして、収容する。
【0022】
図1は、解放治具2を用いて、電子部品AからガードリングBを外すと共に、電子部品Aを汎用トレイ1から専用トレイ3に移し替える一連の手順を示している。同図(a)に示すように、先ず汎用トレイ1に、解放治具2の中間トレイ4を上下を反転させて重ね合わせるようにする。次に、重ね合わせた汎用トレイ1および中間トレイ4を上下反転させ、汎用トレイ1に収容されているガードリングB付きの電子部品Aを、一括して中間トレイ4に移し替える(同図(b)参照)。次に、同図(c)に示すように、3本のガイドピン51,51,51を有するガイドブロック5を用意し、ガイドブロック5に中間トレイ4を装着する。中間トレイ4を装着したら、その上に重ね合わせるように上下を反転させた専用トレイ3を装着する。
【0023】
詳細は後述するが、専用トレイ3の表面には各ガードリングBに係合してこれを保持する保持ピン(保持部材)33と、各ガードリングBの把持爪Bbの係合を解除する解除ピン(解除部材)34とが設けられており、ガイドブロック5に案内させて中間トレイ4に専用トレイ3を押し付けるように重ね合わせると、各保持ピン33が、対応するガードリングBを保持すると共に、各解除ピン34が、対応するガードリングBの把持爪Bbの係合状態を解除する。次に、中間トレイ4と専用トレイ3とを重ね合わせた状態でガイドブロック5から外し、両者を重ね合わせたまま上下を反転させる。この反転動作により、既に保持されているガードリングBと解放された電子部品Aとが、専用トレイ3に一括して移し替えられる(同図(d)参照)。
【0024】
その後、ガードリングBおよび解放状態の電子部品Aを収容した専用トレイ3は、電子部品装着装置に装填され、装置内において、電子部品Aのみがピックアップされて基板などに実装される。全ての電子部品Aのピックアップが完了すると、専用トレイ3は電子部品装着装置から取り出されるが、その際、ガードリングBは専用トレイ3に保持されたままとなっている。そこで次に、解除突起64を有する解除プレート6を用意し、解除プレート6にこの専用トレイ3を重ね合わせるようにし、解除突起64により専用トレイ3の裏側からガイドリングBを押し出すようにする(同図(e)参照)。これにより、ガイドリングBに対する保持ピン33の保持状態が解除され、専用トレイ3からガイドリングBが一括して取り外される。
【0025】
次に、図2ないし図8を参照して、上記の汎用トレイ1と、解放治具2を構成する中間トレイ4、専用トレイ3、ガイドブロック5および解除プレート6とを順を追って説明する。図2は汎用トレイ1の平面図である。汎用トレイ1は、長手方向の両端に一対の手掛け部11,11を有して方形に形成されており、表面には、ガイドリングB付きの電子部品Aを収容する多数の収容凹部12がマトリクス状に形成されている。ガイドリングB付きの各電子部品Aは、この収容凹部12にわずかにがたつきを生ずる状態で、収容されている。実際には、このように電子部品Aを整列状態で収容した汎用トレイ1は、これを複数枚重ね合わせてパッキングされ、製造側から実装側に提供される。
【0026】
図3は中間トレイ4の平面図である。中間トレイ4は、汎用トレイ1より一回り大きく形成されており、長手方向の両端には薄肉の一対のグリップ部41,41を有して方形に形成されている。中間トレイ4の表面には、汎用トレイ1の収容凹部12に対応して、ガイドリングB付きの電子部品Aを収容する多数の収容溝部42がマトリクス状に形成されている。この場合、収容溝部42は収容凹部12よりわずかに狭小に形成され、ガイドリングB付きの各電子部品Aがほぼがたつくことなく、収容されるようになっている。また、各グリップ部41に隣接して中間トレイ4の3箇所の隅部には、位置決め用の丸孔43,43,43が形成されている。この3箇所の丸孔43,43,43は、中間トレイ4をガイドブロック5に装着したときに、ガイドブロック5の3本のガイドピン51,51,51が挿通するものであり、これにより、ガイドブロック5に対する中間トレイ4の位置決めが為されると共に、収容されている電子部品Aの向きを特定できるようになっている。
【0027】
さらに、中間トレイ4の各隅部には、その表面からわずかに突出するように、それぞれ2個の位置決め突起44,44が埋め込まれている。この各2個の位置決め突起44,44は、汎用トレイ1に中間トレイ4を重ね合わせたときに、汎用トレイ1の各角部を位置決めするものであり、計8個の位置決め突起44により、汎用トレイ1と中間トレイ4との間の位置合わせを可能にしている。そして、汎用トレイ1と中間トレイ4とを位置合わせした状態で重ね、これを反転させると、ガイドリングB付きの電子部品Aは、汎用トレイ1の収容凹部12から中間トレイ4の収容溝部42に落下し、上下反転した状態で収容溝部42に収容される。
【0028】
図3および図4に示すように、各収容溝部42には、各隅部に4つの円形開口45,45,45,45が形成されると共に、円形開口45の内側に4片の線状突起46,46,46,46が形成されている。各円形開口45は、後述する専用トレイ3の保持ピン33および解除ピン34を逃げるものであり、中間トレイ4に専用トレイ3を重ね合わせると、保持ピン33および解除ピン34の先端部がこの円形開口45に挿入される。また、各線状突起46は、上下を反転させて収容した電子部品Aのモールド部の4辺の縁部にそれぞれ当接し、電子部品AのリードフレームAaが収容溝部42の底面などに接触しないようにこれを保護する。
【0029】
一方、上述したように、収容溝部42は収容凹部12よりわずかに狭小に形成されており、ガイドリングB付きの電子部品Aが収容凹部12から収容溝部42に落ち込むときに、これを案内すべく、収容溝部42の周壁上部には傾斜面47が形成されている。これにより、ガイドリングB付きの電子部品Aが収容凹部12から収容溝部42に円滑に収容されると共に、収容溝部42において、ガイドリングB付きの電子部品Aの位置決めが為される。
【0030】
図5は専用トレイ3の平面図である。専用トレイ3は、中間トレイ4と同一の大きさであって、中間トレイ4より薄肉に形成されており(図6参照)、長手方向の両端には薄肉の一対のグリップ部31,31を有して方形に形成されている。中間トレイ4の表面には、汎用トレイ1の収容凹部12に対応して、それぞれが3本の保持ピン33,33,33と4本の解除ピン34,34,34,34とから成る多数の保持部32が、マトリクス状に整列配置されている。また、中間トレイ4と同様に、専用トレイ3の3箇所の隅部には位置決め用の丸孔35,35,35が形成され、且つ各丸孔35の周辺には中間トレイ4の位置決め突起44を逃げる各2個の小孔36,36が形成されている。
【0031】
図5および図6に示すように、各保持部32の3本の保持ピン33,33,33および4本の解除ピン34,34,34,34は、適宜間隔を存して専用トレイ3の表面に立設されている。3本の保持ピン33,33,33は、上述したガードリングBの周囲3箇所のU字溝Bd,Bd,Bdにそれぞれ嵌入するようにして係合し、ガードリングBを保持する。また、4本の解除ピン34,34,34,34は、上述したガードリングBの4片の把持爪Bb,Bb,Bb,Bbにそれぞれ係合し、把持爪Bbのばね性を抗してこれを押し広げて、電子部品Aに対するガードリングBの把持状態を解除する。すなわち、中間トレイ4に専用トレイ3を位置合わせした状態で重ね押圧することにより、各ガードリングBが、保持ピン33を介して専用トレイ3の保持部32に保持され、且つ解除ピン34を介して各ガードリングBの把持状態が解除され、各ガードリングBから各電子部品Aが解放される。その後、中間トレイ4および専用トレイ3を重ね合わせた状態で上下反転させると、専用トレイ3の保持部32に倣ってガードリングBが整列配置されると共に、各ガードリングBの内側に解放状態の電子部品Aが着座することになる。
【0032】
この場合、把持状態を解除した把持爪Bbは、その爪部Beが電子部品Aの対角線方向にわずかに後退した状態となっており、ガードリングBにより電子部品Aの位置決め状態は維持されている。したがって、ガードリングBを介して専用トレイ3に収容した電子部品Aを、専用トレイ3と共に電子部品装着装置の電子部品供給部に装填すれば、電子部品Aを支障なくピックアップすることができる。
【0033】
一方、このようにして電子部品Aをピックアップした後の専用トレイ3には、ガードリングBが保持されたまま残っている。上述したように、このガードリングBを専用トレイ3から一括して外す解除プレート6が用意されており、専用トレイ3には、解除プレート6の各解除突起64が挿入される複数の長孔(貫通孔)37が、その保持部32の中間位置を横断するように形成されている。なお、解除プレート6の詳細については後述する。
【0034】
図7はガイドブロック5の平面図である。ガイドブロック5は、中間トレイ4および専用トレイ3より一回り大きく形成されており、3箇所に中間トレイ4および専用トレイ3の3個の丸孔43,35がそれぞれ挿通されるガイドピン51,51,51を有している。各ガイドピン51はガイドブロック5の表面に立設されており、先端が半球状に形成されていて、中間トレイ4および専用トレイ3が簡単に装着できるようになっている。また、ガイドブロック5の長辺方向の中間位置には、外側に向かって断面「L」字状に形成された一対の把手52,52が取り付けられている。
【0035】
このようなガイドブロック5を用いて、これに単純に中間トレイ4および専用トレイ3を装着すれば、中間トレイ4と専用トレイ3とを位置合せした状態で重ね合わせることができ、電子部品Aの方向性を担保した状態で、上記のガードリングBの保持と解除とを円滑に行うことができる。したがって、作業効率を向上させることができる。
【0036】
図7は解除プレート6の構造図である。解除プレート6は、ガイドブロック5と同様に、長辺方向の中間位置に一対の把手61,61を有し、専用トレイ3より一回り大きく形成されている。解除プレート6の4隅には、位置決めプレート62,62,62,62が取り付けられており、各位置決めプレート62のL字部63に専用トレイ3の各角部が係合して、専用トレイ3が解除プレート6上で位置決めされるようになっている。また、解除プレート6の表面には、専用トレイ3の長孔37に対応して複数の解除突起64が突設されている。
【0037】
解除プレート6に対し、ガードリングBが保持された状態の専用トレイ3を位置決めプレート62に案内させながら押し付けると、専用トレイ3の各長孔37に解除プレート6の各解除突起64が挿通され、解除突起64によりガードリングBが相対的に押し上げられるようにして、専用トレイ3の保持ピン33から離脱する。このように、解除プレート6に専用トレイ3を重ね合わせることで、ガードリングBを一括して専用トレイ3から取り外すことができ、ガードリングBを取り外す作業を効率良く行うことができる。
【0038】
以上のように本実施形態によれば、汎用トレイ1に中間トレイ4を重ね合わせて反転させることにより、ガードリングB付きの多数の電子部品Aを、整列状態を維持しつつ一括して、且つ位置決め状態で中間トレイ4に移し替えることができる。次に、中間トレイ4に専用トレイ3を重ね合せて反転させることにより、電子部品Aの表裏を元に戻すと共に、ガードリングBの保持と電子部品Aの解放とを一括して同時に行うことができる。したがって、多数の電子部品Aの解放と、専用トレイ3への移し替えを短時間で簡単に行うことができる。しかも、この作業は電子部品装着装置の稼働とは別個に行われるため、電子部品装着装置のタクトタイムに影響を与えることがない。
【0039】
なお、本実施形態では、中間トレイと専用トレイとを重ね合わせるときに、ガイドブロックを用いるようにしているが、中間トレイまたは専用トレイにガイドブロックのガイドピンに相当するピンなど設けるようにすれば、ガイドブロックを省略することができる。同様に、専用トレイの長孔に代えて溝を形成し、この溝に帯状の部材を入れ込んでおけば、帯状の部材を引き剥すようにすることで、ガードリングを専用トレイから取り外すことができ、解除プレートを省略することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明の電子部品のガードリング解放治具およびガードリング解放方法によれば、汎用トレイ、中間トレイ、専用トレイに順でガードリング付きの電子部品を移し替えてゆくことにより、ガードリング付きの電子部品を、製造側の汎用トレイから実装側のの専用トレイに、ガードリングを外しながら簡単かつ迅速に移し替えることができる。特に、電子部品に損傷を与えることなく、多数の電子部品の解放を一括して同時に行うことができる。しかも、この作業を電子部品装着装置の稼働と切り離して行うことができるため、電子部品装着装置の稼働に影響を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るガードリング解放治具による電子部品のガードリング解放方法を表した作業手順図である。
【図2】実施形態に係る解放治具の汎用トレイの平面図である。
【図3】実施形態に係る解放治具の中間トレイの平面図である。
【図4】汎用トレイに中間トレイを重ね合わせた状態の部分縦断面図である。
【図5】実施形態に係る解放治具の専用トレイの平面図である。
【図6】中間トレイに専用トレイを重ね合わせた状態の部分縦断面図である。
【図7】実施形態に係る解放治具のガイドブロックの平面図である。
【図8】実施形態に係る解放治具の解除プレートの構造図である。
【図9】ガードリングとこれに把持された電子部品の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 汎用トレイ
2 解放治具
3 専用トレイ
4 中間トレイ
5 ガイドブロック
6 解除プレート
12 収容凹部
32 保持部
33 保持ピン
34 解除ピン
35 丸孔
37 長孔
42 収容溝部
43 丸孔
47 傾斜面
51 ガイドピン
64 解除突起
A 電子部品
B ガードリング

Claims (6)

  1. それぞれがガードリングに把持され且つ整列配置された状態で製造側の汎用トレイに収容した多数の電子部品に対し、実装側の専用トレイに移し替えながらそのガードリングによる把持状態を解除する電子部品のガードリング解放治具であって、
    前記汎用トレイに重ね合わせ当該汎用トレイと共に反転することにより、当該汎用トレイに収容した電子部品をガードリングと共に移替え可能な中間トレイと、
    前記中間トレイに重ね合わせ当該中間トレイと共に反転することにより、当該中間トレイに収容した電子部品をガードリングと共に移替え可能な専用トレイとを備え、
    前記専用トレイは、重ね合わせ動作に伴って各ガードリングに係合しこれを保持する多数の保持部材と、重ね合わせ動作に伴って各ガードリングに係合しその把持状態を解除する多数の解除部材とを有することを特徴とする電子部品のガードリング解放治具。
  2. 前記専用トレイが、電子部品装着装置の装置トレイを兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品のガードリング解放治具。
  3. 前記中間トレイには、ガードリング付きの各電子部品を収容する多数の収容部が形成されており、
    当該各収容部の開口縁部には、電子部品の移替え移動を案内する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品のガードリング解放治具。
  4. 前記中間トレイおよび前記専用トレイが着脱可能に構成されると共に、これらを相互に位置決め状態で重ね合わせ可能なガイドブロックを、更に備えたことを特徴とする請求項1、2または3に記載の電子部品のガードリング解放治具。
  5. 前記専用トレイには、保持したガードリングに臨む複数の貫通孔が形成されており、
    前記専用トレイに裏面側から重ね合わせることで、前記各貫通孔を介して前記専用トレイに対するガードリングの保持状態を解除可能な複数の解除突起を有する解除プレートを、更に備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電子部品のガードリング解放治具。
  6. ガードリングに把持された状態で製造側の汎用トレイに収容した電子部品に対し、実装側の専用トレイに移し替えながらそのガードリングによる把持状態を解除する電子部品のガードリング解放方法であって、
    前記汎用トレイに中間トレイを重ね合わせ、この状態で当該汎用トレイおよび当該中間トレイを反転させて電子部品を当該中間トレイに移し替える第1移替え工程と、
    前記中間トレイに前記専用トレイを重ね合せることにより、当該専用トレイにガードリングを保持させ且つガードリングによる電子部品の保持状態を解除させるガードリング解放工程と、
    この状態で前記中間トレイおよび前記専用トレイを反転させてガードリングと共に電子部品を当該専用トレイに移し替える第2移替え工程とを備えたことを特徴とする電子部品のガードリング解放方法。
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