JP3627963B2 - ステアリングコラムカバー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、車高の高いRV車のように仰角が大きいステアリングシャフトを保持するステアリングコラムチューブを覆い隠す、筒状に形成されたステアリングコラムカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ステアリングコラムカバーとして、例えば、実開平5−86751号公報に記載のものが知られている。この従来技術は、ステアリングコラムチューブの全周を覆う筒状のステアリングコラムカバーが、長手方向に沿って分割された2つの分割カバーから構成され、各分割カバーの端面を互いに突き合せた状態で両者をねじ止めして筒状に形成されてステアリングコラムチューブを被包するという構造となっている。そして、2つの分割カバーの端面が全周で突き合わせ状態となるよう、両分割カバーの端面を突き合わせた時に、突き合わせ方向に直交する方向で係合して両分割カバーの位置決めを行う位置決め手段と、この位置決め状態において、一方の分割カバーに設けた係止爪、ならびに、他方の分割カバーに設けられて前記係止爪に対して突き合わせ方向で係合して分割カバーの端面どうしの突き合わせ状態を維持させる被係止部から成る係止手段と、を設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来のステアリングコラムカバーにあっては、その突き合わせ状態を維持のうちで、端面どうしが離れてしまういわゆる口開きを、係止手段により防止する構成であるが、この構成にあっては、以下のような解決すべき課題を有していた。
【0004】
すなわち、係止手段は、突き合わせ方向で係合する構成であるために、その構成要素である係止爪および非係止部は、各分割カバーの型開き方向に対して引っ掛かる形状となる。そのため、この係止手段を形成するには、各分割カバーを成形する成形型本体に対して、移動可能な移動型を設け、各分割型の成形後に、まず、移動型を移動させて、係止手段がこれを成形する部分である移動型と引っ掛からない状態としてから、型開きを実行する必要がある。よって、係止手段を形成すると、成形型に係止手段の数に応じた数だけ移動型を設ける必要があり、それだけ高価になるものであり、係止手段を数多く設けて口開きを確実に防止することと、コスト低減とを両立させることができなかった。
【0005】
また、分割カバーの形状によっては、全体形状や他の構成による種々の制約から、係止手段を設けたい位置に必ずしも移動型を設けることができないものであり、この場合、口開きが生じるおそれが高くなるもので、この場合、外観品質が劣るとともに、車両の振動時にこの部分で騒音が発生するものであり、製品品質が低くなるという問題が生じる。
【0006】
以上のように、上述の従来技術にあっては、ステアリングコラムカバーの突き合わせ面の口開きを防止して製品品質向上を図るべく係止手段を必要なだけ設けることが、設計上困難であったり、また、安価にこれらを設けることが困難であるという問題があった。
【0007】
さらに、上記問題を解決する第1段階の手段として、係止手段の非係止部を分割カバーとは別体に形成して、分割カバーの成形後に後付けすることが考えられる。この場合、非係止部を形成するのに移動型が不要となり、成形型費を抑えることができる。しかしながら、このような手段にあっては、別体の非係止部を正しい位置に取り付けないと、分割カバーの端面どうしを突き合わせた時に、係止爪と係合しなかったり、あるいは、係止が緩く、端面どうしが離れたりする。したがって、新規に部品を設定する必要があるとともに、この取付作業が追加されてコストアップを招くという問題が生じるとともに、この取付作業において、正確な位置決めが必要であり、手間がかかるという問題もある。
【0008】
本発明は、上述のような従来の問題点に着目してなされたもので、成形型本体に対して移動可能な移動型を設定することなく非係止部の設定を可能とするとともに、非係止部の位置決めを容易とすることにより、ステアリングコラムカバーの突き合わせ面の口開きを防止して品質向上を図ることを、製造の手間がかからないとともにコスト的にも有利な手段により達成することを主たる目的とし、さらに、非係止部を新規な部品の設定なしに設けることを可能として、コストダウンを図ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため本発明は、2つに分割された分割カバーの端面どうしを突き合わせて筒状に形成されるステアリングコラムカバーであって、前記端面どうしが重なるよう端面どうしの相対的な位置決めを行う複数の位置決め手段と、これら位置決め手段により位置決めされた突き合わせ状態で係合して、端面どうしが離れる口開きを防止する係止爪ならびに被係止部とから構成された複数の係止手段と、を備えたステアリングコラムカバーにおいて、前記係止手段のうちの少なくとも1つの被係止部が、分割カバーとは別体に形成されて分割カバーに位置決め固定されたブラケットに形成され、前記係止爪には、分割カバーの端面どうしを突き合わせた時に、前記ブラケットの被係止部を、正規の位置まで押し込む押込凸部が形成され、前記ブラケットが設けられている分割カバーには、前記押込凸部がブラケットの被係止部を正規位置まで押し込んだ位置で、この被係止部がそれ以上移動するのを規制するストッパ凸部が形成されている構成とした。
【0010】
したがって、ステアリングカバーを製造する際には、まず、分割カバーを成形する。この時、同時に分割カバーと一体的に複数の位置決め手段が形成され、また、係止手段も一部を除いて分割カバーと一体的に形成される。
【0011】
次に、被係止部を有したブラケットを一方の分割カバーの所定位置に取り付けておいて、分割カバーの端面どうしを突き合わせる。この場合、まず、複数の位置決め手段により端面どうしの位置を一致させ、その後、端面どうしを完全に突き合わせると、係止手段の係止爪と被係止部とが係合され、この突き合わせ状態が維持されて口開きが防止される。この係合時に、ブラケットの被係止部が正規の位置からずれて取り付けられている場合には、係止爪に設けられた押込凸部に押し込まれ、ストッパ凸部に当たって正規位置となって移動を規制され、この位置で、係止爪と係合する。
【0012】
以上のように、複数の係止手段の一部に、分割カバーとは別体のブラケットに被係止部を形成した構成としているため、その分、移動型の設定が不要となって設計自由度の向上ならびにコストダウンを図ることができる。また、被係止部を有したブラケットの取付位置が正規位置からずれていても、分割カバーの突き合わせ作業を行った時に、自動的にブラケットの被係止部の位置決めが成されるため、ブラケットの取付作業精度を低くすることができ、作業性に優れる。
【0013】
なお、請求項2に記載の発明ように、請求項1記載のステアリングコラムカバーにおいて、前記ブラケットが、ステアリングコラムカバーに開口されたATセレクトレバー貫通穴の周縁に設けられて内部が見えるのを防止する遮蔽材の取り付け用のブラケットであって、このブラケットの遮蔽材を支持するブラケット本体が分割カバーに固定され、前記被係止部は、前記ブラケット本体から延長して形成されたフランジ部に形成されている構成としてもよい。
【0014】
したがって、被係止部を形成するブラケットとして、既存の遮蔽材を支持するブラケットを利用しているため、新規に部品を追加することが不要となって、コスト的に有利である。また、被係止部は、ブラケット本体から延長したフランジ部に形成しているため、被係止部を設ける位置が、ブラケット本体の設置位置に規制されることがなく、高い設計自由度を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は実施の形態のステアリングコラムカバーの斜視図、図3は図2とは反対側から見たステアリングコラムカバーの斜視図である。
【0016】
図2,3に示すように、ステアリングコラムカバー1は、長手方向の分割線で2つに分割された分割カバーであるアッパカバー11とロアカバー12とを、それぞれに形成されている端面11a,12a(図1参照)どうしを突き合わせることにより筒状に構成されている。なお、図において13は図外のステアリングコラムが貫通されるステアリングコラム貫通穴、14は図外のワイパ操作レバーが貫通される操作レバー貫通穴、15は図外のATセレクトレバーが貫通されるATセレクトレバー貫通穴、16は図外のウインカ操作レバーが貫通されるウインカ操作レバー貫通穴である。
【0017】
前記アッパカバー11とロアカバー12とには、端面11a,12aどうしを突き合わせた状態で固定する固定手段が設けられており、この固定手段として、本実施例では、4つの固定柱21が設けられている。
前記固定柱21は、図3に示すように、柱状の固定柱凸部21aと、この固定柱凸部21aが挿入される孔(図示省略)を有した固定柱凹部21bとで構成され、前記ステアリングコラム貫通穴13の近傍の裏側の左右と、基端部の左右の合計4箇所に設けられている。そして、図示は省略するが、固定柱凹部21bの下方から挿通したねじを、固定柱凸部21aの先端内側に形成されたねじ穴に螺合させることで、両カバー11,12を強固に固定するよう構成されている。
【0018】
さらに、本実施の形態では、両カバー11,12の端面11a,12aが付き合わされ、これらが口開きや合わせ面がずれないようにする位置決め手段が設けられている。すなわち、位置決め手段としては、合わせ面がずれないように両端面11a,12aが重なるように合わせ面に対して水平方向の位置決めを行う手段と、両端面11a,12aが離間する口開きを防止する係止手段とが設けられている。
【0019】
前者の位置決め手段は、突き合わせ方向、すなわち図2および図3において上下方向に嵌り合って、この直交方向である水平方向の移動を規制する凸部と凹部とから構成されているもので、本実施の形態では、両端面11a,12aの近傍に数多く設けられて嵌り合う位置決め突起22と、さらに両カバー11,12の一方に形成されて他方の内面と係合する位置決めフランジ23とが設定されている。前記位置決め突起22は、図1に示すように、小さな突起である位置決め凸部22aと、この位置決め凸部22aが挿入される小孔を有した位置決め凹部22bとから構成されている。また、前記位置決めフランジ23は、両カバー11,12の一方のみに形成された他方のカバー12,11の内面と水平方向で係合するよう構成されている(図1ではロアカバー12に形成されたもののみを示しているが、アッパカバー11にも設けられている)。
【0020】
また、前記係止手段は、特に前記固定柱21から離れている位置において、両端面11a,12aが付き合わされた状態を維持するべく設けられたもので、本実施の形態では、各カバー11,12に一体的に形成された係止爪31aと、各カバー11,12に一体的に形成されて前記係止爪31aと係合する被係止部31bとから成る一体係止手段31と、ロアカバー12とは別体の被係止部32bを有した別体係止手段32との2つの手段が設けられている。
【0021】
すなわち、前記一体係止手段31は、図3に示すように、両カバー11,12の一方に形成された係止爪31aと、両カバー11,12の他方に形成された被係止部31bとで一組の係合構造が構成され、この係合構造が2つ並設されている。そして、この一体係止手段31は、ステアリングコラムカバー1の基端側の左右に設けられている(図では、一方のみを図示し、他方がステアリングコラムカバー1の表面の影になるため図示を省略する)。
【0022】
前記別体係止手段32は、2つの一体係止手段31よりもステアリングコラム貫通穴13側の位置であって、図2において操作レバー貫通穴14とATセレクトレバー貫通穴15との間に設けられているセレクトポジションを示す表示体17が設けられている位置の裏側に設けられている。この別体係止手段32は、図1に示すように、アッパカバー11と一体に形成されて下方に延在された2本の係止爪32aと、前記被係止部32bとを備えている。
【0023】
ここで、別体係止手段32の被係止部32bについて説明すると、この被係止部32bは、ブラケット61のフランジ61aに形成されている。すなわち、前記ブラケット61は、前記ATセレクトレバー貫通穴15から内部が見えるのを防止する遮蔽材6のブラシ部62を支持するもので、図示のとおり、このブラケット61は略U字状に形成されて横方向に植えられたブラシ部62の基端部を支持している。また、前記ブラケット61およびブラシ部62は、それぞれアッパカバー11とロアカバー12とに取り付けられており、その取付構造は、各カバー11,12から一体に突出形成されたピン11p,12pをブラケット61に形成された穴(図示省略)に差し込んで、その後、ピン11p,12pの先端を溶融させて固定する構造となっている。
【0024】
本実施の形態においては、この既存部品であるブラケット61を利用して前記別体係止手段32の被係止部32bを形成しているものであり、このブラケット61から上述した口開き防止のための係止が必要な位置までフランジ61aが延在され、このフランジ61aに前記被係止部32bが形成されている。なお、本実施の形態では、ロアカバー12の形状に応じてフランジ61aを途中で略直角に折り曲げており、この折り曲げを容易とすべく、切欠部61bが形成されている。
そして、図示のように、前記被係止部32bの下側にストッパ凸部32cが設けられている。このストッパ凸部32cは、前記被係止部32bを正規位置に配置させた時に被係止部32bの下端面、すなわち、前記係止爪32aと係合する面、が当接する位置に配置され、また、上下方向から見て2つの係止爪32a,32aとの間に位置するよう配置されている。
【0025】
さらに、前記係止爪32aには、押込凸部32dが一体的に形成されている。この押込凸部32dは、両カバー11,12を突き合わせた時に前記フランジ61aの被係止部32bを正規の位置、すなわち、被係止部32bの下端面が前記ストッパ凸部32cと当接する位置まで押し込むことができる位置関係で形成されている。したがって、係止爪32aの爪の位置と押込凸部32dとの間隔は、被係止部32bの上下幅寸法に一致するよう形成されている。
【0026】
次に、実施の形態のステアリングコラムカバー1の制作手順を説明する。
まず、アッパカバー11およびロアカバー12を成形した後、各カバー11,12に遮蔽材6を取り付ける。この時、各カバー11,12に一体成形されたピン11p,12pをブラケット61,61に形成された穴に挿通させた後、ピン11p,12pの先端を熱により溶融させた後固化させて固定する。この時、遮蔽材6は、正規位置から多少ずれても遮蔽機能としては問題はないため、この遮蔽材6の取付作業において位置決めは、大きな手間を要するほど正確には行わない。
【0027】
次に、両カバー11,12を、それぞれの端面11a,12aを突き合わせて一体の筒形状とするが、まず、位置決め柱21と、位置決め突起22と、位置決めフランジ23とにより、両端面11a,12aが全周で確実に突き合わさるよう位置決めが成される。そして、両端面11a,12aを完全に突き合わせた状態にあっては、2つの一体係止手段31の係止爪31a,31aと被係止部31b,31bとが係合するとともに、1つの別体係止手段32の係止爪32aと被係止部32bとが係合する。
【0028】
この別体係止手段32の係合において、被係止部32bは、突き合わせ作業前の時点では正確に位置決めが成されていない。すなわち、遮蔽材6の取付作業において位置決めをシビアに行っていないことから、ブラケット61から延在されているフランジ61aにおいては、正規の位置からずれることが多い。この位置ずれにおいて、ストッパ凸部32cの規制により図1の下方への位置ずれは防止できる。したがって、位置ずれが生じる場合、被係止部32bがストッパ凸部32cから離れる方向の位置ずれとなる。
【0029】
そこで、このような位置ずれが生じている状態で突き合わせ作業を行った場合には、押込凸部32dが被係止部32bの上端面に突き当たるとともに、係止爪32aが被係止部32bの下端面に係合し、さらに、被係止部32bの下端面がストッパ突起32cに当接するまで(すなわち、両端面11a,12aが当接するまで)押込凸部32dが被係止部32bを押し下げ、これによりフランジ61aが正規位置となるよう変形する。ちなみに、切欠部61bが設けられていることでこの変形が容易に成される。したがって、上記位置ずれが解消される。
【0030】
次に、4箇所の固定柱21において、図外のねじを螺合させて両カバー11,12を固定する。
【0031】
以上説明してきたように、本実施の形態のステアリングコラムカバーにあっては、固定手段である固定柱21から離れた位置において、アッパカバー11とロアカバー12の端面11a,12aどうしが当接されて口開きが生じないように複数の係止手段を設けるにあたり、両カバー11,12と一体の係止爪31aと被係止部31bとから成る一体係止手段31を設ける位置は、設置が容易なステアリングコラムカバー1の基端部の2箇所とし、先端側の1箇所については、ロアカバー12とは別体の被係止部32bを有した別体係止手段32を設けた構成としたため、被係止部32bを形成するにあたり、成形型に移動型を設ける必要がなくなり、型費を抑えることができる。
【0032】
しかも、上述のように、ロアカバー12とは別体の被係止部32bを設けるにあたり、被係止部32bを、既存の遮蔽材6のブラケット61を利用する構成としたため、新たに部品を追加する必要がなく、コスト的に有利である。さらに、このような構成において、被係止部32bを必要な位置に設置するにあたり、ブラケット61からフランジ61aを延在させた構造としているため、ブラケット61の設置位置が正規位置からちょっとずれるだけで被係止部32bにおける正規位置からのずれが大きくなる構造となっているが、本実施の形態では、被係止部32bの位置を規制するストッパ凸部32cを形成するとともに、係止爪32aに押込凸部32dを形成したため、被係止部32bが図1において下方に位置がずれるのが防止されるとともに、図1において上方に位置がずれた場合でも押込凸部32dによる押し込みにより正規位置に矯正され、口開きを確実に防止することができる。
【0033】
以上のように、本実施の形態では、安価な手段により口開きを防止して製品品質の向上を図ることができるという効果が得られる。
【0034】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても本発明に含まれる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、端面どうしが離れる口開きを防止する係止爪ならびに被係止部とから構成された複数の係止手段を備えたステアリングコラムカバーにおいて、前記係止手段のうちの少なくとも1つの被係止部を、分割カバーとは別体に形成されて分割カバーに位置決め固定されたブラケットに形成し、前記係止爪には、分割カバーの端面どうしを突き合わせた時に、前記ブラケットの被係止部を、正規の位置まで押し込む押込凸部を形成し、前記ブラケットが設けられている分割カバーには、前記押込凸部がブラケットの被係止部を正規位置まで押し込んだ位置で、この被係止部がそれ以上移動するのを規制するストッパ凸部を形成したため、ブラケットに被係止部を形成した分の移動型の設定が不要となって設計自由度の向上ならびにコストダウンを図ることができるもので、安価な手段により口開きを防止して製品品質の向上を図ることができるという効果が得られ、しかも、被係止部を有したブラケットの取付位置が正規位置からずれていても、分割カバーの突き合わせ作業を行った時に、自動的にブラケットの被係止部が正規位置に配置されることから、ブラケットの取付作業精度を低くすることができ、作業性に優れるという効果が得られる。
【0036】
さらに、請求項2に記載の発明は、被係止部を形成するブラケットとして、既存の遮蔽材を支持するブラケットを利用しため、新規に部品を追加することが不要であるとともに、必要な作業数も増加することがなく、コスト的に有利であるという効果が得られる。また、被係止部は、ブラケット本体から延長したフランジ部に形成しているため、被係止部を設ける位置が、ブラケット本体の設置位置に規制されることがなく、高い設計自由度を得ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の要部を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ステアリングコラムカバー
11 アッパカバー
11a 端面
11p ピン
12 ロアカバー
12a 端面
12p ピン
13 ステアリングコラム貫通穴
14 操作レバー貫通穴
15 ATセレクトレバー貫通穴
16 ウインカ操作レバー貫通穴
17 表示体
21 固定柱
21a 固定柱凸部
21b 固定柱凹部
22 位置決め突起
22a 位置決め凸部
22b 位置決め凹部
23 フランジ
31 一体係止手段
31a 係止爪
31b 被係止部
32 別体係止手段
32a 係止爪
32b 被係止部
32c ストッパ凸部
32d 押込凸部
6 遮蔽材
61 ブラケット
61a フランジ
61b 切欠部
62 ブラシ部

Claims (2)

  1. 2つに分割された分割カバーの端面どうしを突き合わせて筒状に形成されるステアリングコラムカバーであって、前記端面どうしが重なるよう端面どうしの相対的な位置決めを行う複数の位置決め手段と、これら位置決め手段により位置決めされた突き合わせ状態で係合して、端面どうしが離れる口開きを防止する係止爪ならびに被係止部とから構成された複数の係止手段と、を備えたステアリングコラムカバーにおいて、
    前記係止手段のうちの少なくとも1つの被係止部が、分割カバーとは別体に形成されて分割カバーに位置決め固定されたブラケットに形成され、
    前記係止爪には、分割カバーの端面どうしを突き合わせた時に、前記ブラケットの被係止部を、正規の位置まで押し込む押込凸部が形成され、
    前記ブラケットが設けられている分割カバーには、前記押込凸部がブラケットの被係止部を正規位置まで押し込んだ位置で、この被係止部がそれ以上移動するのを規制するストッパ凸部が形成されていることを特徴とするステアリングコラムカバー。
  2. 前記ブラケットが、ステアリングコラムカバーに開口されたATセレクトレバー貫通穴の周縁に設けられて内部が見えるのを防止する遮蔽材の取り付け用のブラケットであって、このブラケットの遮蔽材を支持するブラケット本体が分割カバーに固定され、前記被係止部は、前記ブラケット本体から延長して形成されたフランジ部に形成されていることを特徴とする請求項1記載のステアリングコラムカバー。
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