JP3627600B2 - Ｉｐアドレス管理システムおよびｉｐアドレス管理方法 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法に関し、例えば、サーバ上で管理されたユーザに、動的もしくは固定で、ＩＰ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）アドレスを割り当てるＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法は一般に、ＤＨＣＰ（Ｄｙｎａｍｉｃ Ｈｏｓｔ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）サーバによって行われていた。この従来のＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法のアドレス管理テーブルは、クライアントとＩＰアドレスが対で管理、又は、サーバで複数のクライアントのＩＰアドレスを一括で管理していた。
【０００３】
このような構成を有する従来例１のＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法は、つぎのように動作する。すなわち、クライアント固定にＩＰアドレスを割り付ける、又は、サーバーで管理されているＩＰアドレスをクライアントに不特定に割り当てる。
【０００４】
本願発明と技術分野の類似する従来例として下記のものがある。
従来例２の特開平９−９８１９０号公報の「ダイナミックアドレス割当て方式用端末装置」は、サーバ上で割り当てられたアドレスをサーバ上でクライアントダミーアドレスからサーバ上で管理されたアドレスに変換を行う。
【０００５】
従来例３の特開平１０−１３４４３号公報の「ネットワークシステムおよびネットワーク管理方法」は、ＤＨＣＰサーバがクライアントに割り当てたアドレスをネットワーク管理マネージャーがクライアント情報を取得する。
【０００６】
従来例４の特開平１０−２２９３９４号公報の「テレビ会議システム」は、ネットワークホストが通信端末にアドレスを付与する。このため、サーバ上でクライアントに割り当てるアドレスに、ユーザ、グループを設定している。
【０００７】
従来例５の特開平１１−１１０３１６号公報の「情報表示システム」は、サーバから情報表示端末のアドレスを設定し、サーバ上で割り当てられるアドレスにユーザ、グループを設定している。
【０００８】
従来例６の特開平１１−１２２２８３号公報の「ネットワーク管理システム」は、ＤＨＣＰサーバがクライアントに割り当てたアドレスをネットワーク管理システムに通知し、ネットワーク管理システムが診断を行う。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術には、次のような問題点がある。
まず、従来例１の第１の問題点は、クライアント固定にＩＰアドレスが付与されるため、ファイアーウォールでユーザ単位にセキュリティを設定できないことである。その理由は、クライアントとＩＰアドレスを対で管理しているからである。第２の問題点は、クライアントはサーバで管理されたＩＰアドレスから不特定に付与されるため、ファイアウォールでグループ単位にセキュリティを設定できないことである。その理由は、サーバで管理されたＩＰアドレスの中から不特定にクライアントに付与するからである。
【００１０】
従来例２から６の何れも、サーバ上でクライアント、通信端末、情報表示端末等の端末に割り当てるアドレスを管理している。このように、サーバ上で割り当てられたアドレスを端末に割り当てるため、ユーザ、グループの識別を行うことができないという問題を伴う。
【００１１】
本発明は、サーバ上で管理されたユーザに、効率的にＩＰアドレスを割り当てるＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法を提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項１記載の発明は、クライアント側の装置が、アドレス付与データを保持するアドレス付与部と、異なるユーザ名を入力するユーザ名入力機能部と、該入力されたユーザ名ごとに前記アドレス付与部のデータに基づきサーバのＩＰアドレスの割り当てを行うアドレス検索機能部とを備え、サーバ側の装置が、前記クライアント側のアドレス検索機能部から受信したユーザ名で検索を行うアドレス割り当て機能部と、ユーザごとに同一のＩＰアドレスをクライアント側のアドレス検索機能部を介してアドレス付与部に送信するアドレス管理テーブルとを備えて構成されたことを特徴としている。
【００１３】
また、上記のアドレス管理テーブルは、ユーザ名、グループ名、ＩＰアドレスを管理するためのデータを登録しているテーブルであり、クライアント側のアドレス付与部は、サーバ側のアドレス検索機能部から受信したアドレスを自端末のアドレスに設定するとよい。
【００１４】
請求項４記載の発明のＩＰアドレス管理方法は、クライアント側から異なるユーザ名を入力する工程（Ｓ１）と、入力されたユーザ名ごとに管理テーブルにユーザ名があるか否かをチェックする工程（Ｓ２）と、ＩＰアドレスが登録されているか否かをチェックする工程（Ｓ３）と、グループが登録されているか否かをチェックする工程（Ｓ４）と、前記工程（Ｓ４）でグループが登録されている場合にグループのＩＰアドレスに空きがあるか否かをチェックする工程（Ｓ６）と、前記工程（Ｓ６）においてグループがＩＰアドレスに空きがない場合は当該フローの処理を終了し、前記工程（Ｓ６）で空きがある場合にユーザごとにＩＰアドレスの付与を行う工程（Ｓ７）と、を有して構成されることを特徴としている。
【００１５】
また、上記の工程（Ｓ２）において、管理テーブルにユーザ名が存在しない場合は接続不可の工程（Ｓ５）を実行して終了し、工程（Ｓ３）においてＩＰアドレスが登録されている場合はアドレス付与の工程（Ｓ７）を実行し、工程（Ｓ３）においてＩＰアドレスが登録されていない場合は工程（Ｓ４）を実行し、さらに、工程（Ｓ４）においてグループが登録されていない場合には接続不可の工程（Ｓ５）を実行して終了するとよい。
【００１６】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明によるＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法の実施の形態を詳細に説明する。図１および図２を参照すると、本発明のＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法の一実施形態が示されている。
【００１７】
本実施形態のブロック構成例を示す図１において、ＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法は、クライアント側の装置１、例えばコンピュータ（ＰＣ１）と、サーバ側の装置２、例えばＰＣ２とで構成される。
【００１８】
クライアントのＰＣ１は、さらに細分化され、ユーザ名入力機能部１１、アドレス検索機能部１２、アドレス付与部１３とを有して構成される。また、サーバのＰＣ２は、アドレス割り当て機能部２１、アドレス管理テーブル２２とからなる。
【００１９】
ユーザ名入力機能部１１は、例えば、入力されたユーザ名を表示する表示器と入力操作をする操作部とで構成される。アドレス検索機能部１２は、ユーザ名入力機能部１１により入力されたユーザ名で、アドレス付与部１３のデータに基づきサーバのアドレス割り当てを行う。クライアントのアドレス付与部１３は、サーバのアドレス検索機能部１２から受信したアドレスを自端末のアドレスに設定する。
【００２０】
サーバのアドレス割り当て機能部２１は、クライアントのアドレス検索機能部１２から受信したユーザ名でアドレス管理テーブル２２を検索し、ＩＰアドレスをクライアントのアドレス検索機能部１２を介してアドレス付与部１３に送信する。
【００２１】
アドレス管理テーブル２２は、ユーザ名、グループ名、ＩＰアドレスを管理するためのデータを、登録しているテーブルである。アドレス管理テーブルの構成例を以下に示す。下記の構成例１がユーザ名とグループまたはＩＰアドレスとの関係テーブルであり、構成例２がグループ名とＩＰアドレスおよび使用状況との関係テーブルである。
【００２２】
【００２３】
【００２４】
（動作の説明）
次に、図１及び図２を参照して本実施例の動作について詳細に説明する。図２は、動作例を示したフローチャートである。
【００２５】
（フローチャートの処理手順）
ユーザ名入力機能部１１からユーザ名を入力する（ステップＳ１）。入力されたユーザ名に対し、管理テーブルにユーザ名があるか否かをチェックする（Ｓ２）。管理テーブルにユーザ名が存在しなければ（Ｓ２／Ｎ）、接続不可（Ｓ５）の処理をして終了する。
【００２６】
管理テーブルにユーザ名が存在する場合には（Ｓ２／Ｙ）、ＩＰアドレスが登録されているか否かをチェックし（Ｓ３）、登録されていない場合には（Ｓ３／Ｎ）、グループが登録されているか否かをチェックする（Ｓ４）。グループが登録されていない場合は（Ｓ４／Ｎ）、接続不可（Ｓ５）の処理をして終了する。
【００２７】
グループが登録されている場合は（Ｓ４／Ｙ）、グループのＩＰアドレスに空きがあるか否かをチェックし（Ｓ６）、空きがある場合には（Ｓ６／Ｙ）、アドレス付与（Ｓ７）の処理をして終了する。空きがない場合には（Ｓ６／Ｎ）、そのままで本フローチャートを終了する。
【００２８】
（管理システムの処理手順）
まず、ユーザ名を入力する（ステップＳ１）。ユーザ入力画面から入力されたユーザ名は、クライアントのアドレス検索機能部１２に渡される。クライアントのアドレス検索機能部１２は、ユーザ名をサーバのアドレス割り当て機能部２１に送信する。
【００２９】
サーバのアドレス割り当て機能部２１は、ユーザ名をもとにアドレス管理テーブル２２を検索する（ステップＳ２）。ユーザ名にＩＰアドレスが登録されていた場合は（Ｓ３／Ｙ）、そのＩＰアドレスをクライアントのアドレス検索機能部１２に送信する。
【００３０】
ユーザ名にグループ名が指定されていた場合で（Ｓ４／Ｙ）、グループのＩＰアドレスに空きがある場合は（Ｓ６／Ｙ）、グループのＩＰアドレスで使用されていないＩＰアドレスをクライアントのアドレス検索機能部１２に送信する。クライアントのアドレス検索機能部１２は、受信したＩＰアドレスをクライアントのアドレス付与部１３に渡す。クライアントのアドレス付与は、受信したＩＰアドレスを自端末のアドレスに設定する（Ｓ７）。
【００３１】
（効果の説明）
上記の実施例により生じる第１の効果は、ユーザ名からＩＰアドレスを付与することにより、ユーザはどのクライアントでも同じＩＰアドレスを使用することができることである。この結果、ファイアーウォールでユーザ毎にネットワークセキュリティを付与することが可能となる。その理由はユーザ名毎にＩＰアドレスを付与するからである。
【００３２】
第２の効果は、ユーザ名をグループ管理することにより、グループに割り当てられているＩＰアドレスで使用していないＩＰアドレスを、クライアントに付与することができることである。この結果、ファイアウォールでグループ毎にネットワークセキュリティを付与することが可能となる。その理由はユーザ名をグループ管理し、グループ毎に割り当てられたＩＰアドレスから使用していないＩＰアドレスを自端末のアドレスに設定することができるからである。
【００３３】
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【００３４】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、請求項１記載の発明のＩＰアドレス管理システムは、クライアント側の装置が、アドレス付与データを保持し、ユーザ名を入力し、入力されたユーザ名でアドレス付与部のデータに基づきサーバのアドレス割り当てを行う。またサーバ側の装置が、クライアント側から受信したユーザ名で検索を行い、ＩＰアドレスをクライアント側に送信するアドレス管理テーブルを備えている。
【００３５】
よって、ユーザ名からユーザ名毎にＩＰアドレスを付与することにより、ユーザはどのクライアントでも同じＩＰアドレスを使用することができる。この結果、ファイアーウォールでユーザ毎にネットワークセキュリティを付与することが可能となる。さらに、ユーザ名をグループ管理することにより、グループに割り当てられているＩＰアドレスで使用していないＩＰアドレスを、自端末のアドレスに設定し、クライアントに付与することができる。この結果、ファイアウォールでグループ毎にネットワークセキュリティを付与することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のＩＰアドレス管理システムの実施形態を示すブロック構成図である。
【図２】本発明のＩＰアドレス管理方法の実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１ クライアント側の装置（コンピュータ／ＰＣ１）
２ サーバ側の装置（ＰＣ２）
１１ ユーザ名入力機能部
１２ アドレス検索機能部
１３ アドレス付与部
２１ アドレス割り当て機能部
２２ アドレス管理テーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、ＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法に関し、例えば、サーバ上で管理されたユーザに、動的もしくは固定で、ＩＰ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）アドレスを割り当てるＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法は一般に、ＤＨＣＰ（Ｄｙｎａｍｉｃ Ｈｏｓｔ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）サーバによって行われていた。この従来のＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法のアドレス管理テーブルは、クライアントとＩＰアドレスが対で管理、又は、サーバで複数のクライアントのＩＰアドレスを一括で管理していた。
【０００３】
このような構成を有する従来例１のＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法は、つぎのように動作する。すなわち、クライアント固定にＩＰアドレスを割り付ける、又は、サーバーで管理されているＩＰアドレスをクライアントに不特定に割り当てる。
【０００４】
本願発明と技術分野の類似する従来例として下記のものがある。
従来例２の特開平９−９８１９０号公報の「ダイナミックアドレス割当て方式用端末装置」は、サーバ上で割り当てられたアドレスをサーバ上でクライアントダミーアドレスからサーバ上で管理されたアドレスに変換を行う。
【０００５】
従来例３の特開平１０−１３４４３号公報の「ネットワークシステムおよびネットワーク管理方法」は、ＤＨＣＰサーバがクライアントに割り当てたアドレスをネットワーク管理マネージャーがクライアント情報を取得する。
【０００６】
従来例４の特開平１０−２２９３９４号公報の「テレビ会議システム」は、ネットワークホストが通信端末にアドレスを付与する。このため、サーバ上でクライアントに割り当てるアドレスに、ユーザ、グループを設定している。
【０００７】
従来例５の特開平１１−１１０３１６号公報の「情報表示システム」は、サーバから情報表示端末のアドレスを設定し、サーバ上で割り当てられるアドレスにユーザ、グループを設定している。
【０００８】
従来例６の特開平１１−１２２２８３号公報の「ネットワーク管理システム」は、ＤＨＣＰサーバがクライアントに割り当てたアドレスをネットワーク管理システムに通知し、ネットワーク管理システムが診断を行う。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術には、次のような問題点がある。
まず、従来例１の第１の問題点は、クライアント固定にＩＰアドレスが付与されるため、ファイアーウォールでユーザ単位にセキュリティを設定できないことである。その理由は、クライアントとＩＰアドレスを対で管理しているからである。第２の問題点は、クライアントはサーバで管理されたＩＰアドレスから不特定に付与されるため、ファイアウォールでグループ単位にセキュリティを設定できないことである。その理由は、サーバで管理されたＩＰアドレスの中から不特定にクライアントに付与するからである。
【００１０】
従来例２から６の何れも、サーバ上でクライアント、通信端末、情報表示端末等の端末に割り当てるアドレスを管理している。このように、サーバ上で割り当てられたアドレスを端末に割り当てるため、ユーザ、グループの識別を行うことができないという問題を伴う。
【００１１】
本発明は、サーバ上で管理されたユーザに、効率的にＩＰアドレスを割り当てるＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法を提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項１記載の発明は、クライアント側の装置が、アドレス付与データを保持するアドレス付与部と、異なるユーザ名を入力するユーザ名入力機能部と、該入力されたユーザ名ごとに前記アドレス付与部のデータに基づきサーバのＩＰアドレスの割り当てを行うアドレス検索機能部とを備え、サーバ側の装置が、前記クライアント側のアドレス検索機能部から受信したユーザ名で検索を行うアドレス割り当て機能部と、ユーザごとに同一のＩＰアドレスをクライアント側のアドレス検索機能部を介してアドレス付与部に送信するアドレス管理テーブルとを備えて構成されたことを特徴としている。
【００１３】
また、上記のアドレス管理テーブルは、ユーザ名、グループ名、ＩＰアドレスを管理するためのデータを登録しているテーブルであり、クライアント側のアドレス付与部は、サーバ側のアドレス検索機能部から受信したアドレスを自端末のアドレスに設定するとよい。
【００１４】
請求項４記載の発明のＩＰアドレス管理方法は、クライアント側から異なるユーザ名を入力する工程（Ｓ１）と、入力されたユーザ名ごとに管理テーブルにユーザ名があるか否かをチェックする工程（Ｓ２）と、ＩＰアドレスが登録されているか否かをチェックする工程（Ｓ３）と、グループが登録されているか否かをチェックする工程（Ｓ４）と、前記工程（Ｓ４）でグループが登録されている場合にグループのＩＰアドレスに空きがあるか否かをチェックする工程（Ｓ６）と、前記工程（Ｓ６）においてグループがＩＰアドレスに空きがない場合は当該フローの処理を終了し、前記工程（Ｓ６）で空きがある場合にユーザごとにＩＰアドレスの付与を行う工程（Ｓ７）と、を有して構成されることを特徴としている。
【００１５】
また、上記の工程（Ｓ２）において、管理テーブルにユーザ名が存在しない場合は接続不可の工程（Ｓ５）を実行して終了し、工程（Ｓ３）においてＩＰアドレスが登録されている場合はアドレス付与の工程（Ｓ７）を実行し、工程（Ｓ３）においてＩＰアドレスが登録されていない場合は工程（Ｓ４）を実行し、さらに、工程（Ｓ４）においてグループが登録されていない場合には接続不可の工程（Ｓ５）を実行して終了するとよい。
【００１６】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明によるＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法の実施の形態を詳細に説明する。図１および図２を参照すると、本発明のＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法の一実施形態が示されている。
【００１７】
本実施形態のブロック構成例を示す図１において、ＩＰアドレス管理システムおよびＩＰアドレス管理方法は、クライアント側の装置１、例えばコンピュータ（ＰＣ１）と、サーバ側の装置２、例えばＰＣ２とで構成される。
【００１８】
クライアントのＰＣ１は、さらに細分化され、ユーザ名入力機能部１１、アドレス検索機能部１２、アドレス付与部１３とを有して構成される。また、サーバのＰＣ２は、アドレス割り当て機能部２１、アドレス管理テーブル２２とからなる。
【００１９】
ユーザ名入力機能部１１は、例えば、入力されたユーザ名を表示する表示器と入力操作をする操作部とで構成される。アドレス検索機能部１２は、ユーザ名入力機能部１１により入力されたユーザ名で、アドレス付与部１３のデータに基づきサーバのアドレス割り当てを行う。クライアントのアドレス付与部１３は、サーバのアドレス検索機能部１２から受信したアドレスを自端末のアドレスに設定する。
【００２０】
サーバのアドレス割り当て機能部２１は、クライアントのアドレス検索機能部１２から受信したユーザ名でアドレス管理テーブル２２を検索し、ＩＰアドレスをクライアントのアドレス検索機能部１２を介してアドレス付与部１３に送信する。
【００２１】
アドレス管理テーブル２２は、ユーザ名、グループ名、ＩＰアドレスを管理するためのデータを、登録しているテーブルである。アドレス管理テーブルの構成例を以下に示す。下記の構成例１がユーザ名とグループまたはＩＰアドレスとの関係テーブルであり、構成例２がグループ名とＩＰアドレスおよび使用状況との関係テーブルである。
【００２２】
（動作の説明）
次に、図１及び図２を参照して本実施例の動作について詳細に説明する。図２は、動作例を示したフローチャートである。
【００２５】
（フローチャートの処理手順）
ユーザ名入力機能部１１からユーザ名を入力する（ステップＳ１）。入力されたユーザ名に対し、管理テーブルにユーザ名があるか否かをチェックする（Ｓ２）。管理テーブルにユーザ名が存在しなければ（Ｓ２／Ｎ）、接続不可（Ｓ５）の処理をして終了する。
【００２６】
管理テーブルにユーザ名が存在する場合には（Ｓ２／Ｙ）、ＩＰアドレスが登録されているか否かをチェックし（Ｓ３）、登録されていない場合には（Ｓ３／Ｎ）、グループが登録されているか否かをチェックする（Ｓ４）。グループが登録されていない場合は（Ｓ４／Ｎ）、接続不可（Ｓ５）の処理をして終了する。
【００２７】
グループが登録されている場合は（Ｓ４／Ｙ）、グループのＩＰアドレスに空きがあるか否かをチェックし（Ｓ６）、空きがある場合には（Ｓ６／Ｙ）、アドレス付与（Ｓ７）の処理をして終了する。空きがない場合には（Ｓ６／Ｎ）、そのままで本フローチャートを終了する。
【００２８】
（管理システムの処理手順）
まず、ユーザ名を入力する（ステップＳ１）。ユーザ入力画面から入力されたユーザ名は、クライアントのアドレス検索機能部１２に渡される。クライアントのアドレス検索機能部１２は、ユーザ名をサーバのアドレス割り当て機能部２１に送信する。
【００２９】
サーバのアドレス割り当て機能部２１は、ユーザ名をもとにアドレス管理テーブル２２を検索する（ステップＳ２）。ユーザ名にＩＰアドレスが登録されていた場合は（Ｓ３／Ｙ）、そのＩＰアドレスをクライアントのアドレス検索機能部１２に送信する。
【００３０】
ユーザ名にグループ名が指定されていた場合で（Ｓ４／Ｙ）、グループのＩＰアドレスに空きがある場合は（Ｓ６／Ｙ）、グループのＩＰアドレスで使用されていないＩＰアドレスをクライアントのアドレス検索機能部１２に送信する。クライアントのアドレス検索機能部１２は、受信したＩＰアドレスをクライアントのアドレス付与部１３に渡す。クライアントのアドレス付与は、受信したＩＰアドレスを自端末のアドレスに設定する（Ｓ７）。
【００３１】
（効果の説明）
上記の実施例により生じる第１の効果は、ユーザ名からＩＰアドレスを付与することにより、ユーザはどのクライアントでも同じＩＰアドレスを使用することができることである。この結果、ファイアーウォールでユーザ毎にネットワークセキュリティを付与することが可能となる。その理由はユーザ名毎にＩＰアドレスを付与するからである。
【００３２】
第２の効果は、ユーザ名をグループ管理することにより、グループに割り当てられているＩＰアドレスで使用していないＩＰアドレスを、クライアントに付与することができることである。この結果、ファイアウォールでグループ毎にネットワークセキュリティを付与することが可能となる。その理由はユーザ名をグループ管理し、グループ毎に割り当てられたＩＰアドレスから使用していないＩＰアドレスを自端末のアドレスに設定することができるからである。
【００３３】
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【００３４】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、請求項１記載の発明のＩＰアドレス管理システムは、クライアント側の装置が、アドレス付与データを保持し、ユーザ名を入力し、入力されたユーザ名でアドレス付与部のデータに基づきサーバのアドレス割り当てを行う。またサーバ側の装置が、クライアント側から受信したユーザ名で検索を行い、ＩＰアドレスをクライアント側に送信するアドレス管理テーブルを備えている。
【００３５】
よって、ユーザ名からユーザ名毎にＩＰアドレスを付与することにより、ユーザはどのクライアントでも同じＩＰアドレスを使用することができる。この結果、ファイアーウォールでユーザ毎にネットワークセキュリティを付与することが可能となる。さらに、ユーザ名をグループ管理することにより、グループに割り当てられているＩＰアドレスで使用していないＩＰアドレスを、自端末のアドレスに設定し、クライアントに付与することができる。この結果、ファイアウォールでグループ毎にネットワークセキュリティを付与することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のＩＰアドレス管理システムの実施形態を示すブロック構成図である。
【図２】本発明のＩＰアドレス管理方法の実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１ クライアント側の装置（コンピュータ／ＰＣ１）
２ サーバ側の装置（ＰＣ２）
１１ ユーザ名入力機能部
１２ アドレス検索機能部
１３ アドレス付与部
２１ アドレス割り当て機能部
２２ アドレス管理テーブル
Claims (7)
- クライアント側の装置が、アドレス付与データを保持するアドレス付与部と、異なるユーザ名を入力するユーザ名入力機能部と、該入力されたユーザ名ごとに前記アドレス付与部のデータに基づきサーバのＩＰアドレスの割り当てを行うアドレス検索機能部とを備え、
サーバ側の装置が、前記クライアント側のアドレス検索機能部から受信した前記ユーザ名で検索を行うアドレス割り当て機能部と、前記ユーザ名ごとに同一のＩＰアドレスをクライアント側のアドレス検索機能部を介してアドレス付与部に送信するアドレス管理テーブルとを備えて構成されたことを特徴とするＩＰアドレス管理システム。 - 前記アドレス管理テーブルは、ユーザ名、グループ名、ＩＰアドレスを管理するためのデータを登録しているテーブルであることを特徴とする請求項１記載のＩＰアドレス管理システム。
- 前記クライアント側のアドレス付与部は、サーバ側のアドレス検索機能部から受信したアドレスを自端末のアドレスに設定することを特徴とする請求項１または２に記載のＩＰアドレス管理システム。
- クライアント側から異なるユーザ名を入力する工程（Ｓ１）と、
入力された前記ユーザ名が管理テーブルにあるか否かをチェックする工程（Ｓ２）と、
前記ユーザ名に対応するＩＰアドレスが登録されているか否かをチェックする工程（Ｓ３）と、
前記ユーザ名に対応するグループが登録されているか否かをチェックする工程（Ｓ４）と、
前記工程（Ｓ４）でグループが登録されている場合に前記グループのＩＰアドレスに空きがあるか否かをチェックする工程（Ｓ６）と、
前記工程（Ｓ６）において前記グループのＩＰアドレスに空きがない場合は当該フローの処理を終了し、前記工程（Ｓ６）で空きがある場合に前記ユーザ名ごとにＩＰアドレスの付与を行う工程（Ｓ７）と、
を有して構成されることを特徴とするＩＰアドレス管理方法。 - 前記工程（Ｓ２）において、前記管理テーブルに前記ユーザ名が存在しない場合は接続不可の工程（Ｓ５）を実行して終了することを特徴とする請求項４記載のＩＰアドレス管理方法。
- 前記工程（Ｓ３）においてＩＰアドレスが登録されている場合は、前記アドレス付与の工程（Ｓ７）を実行し、前記工程（Ｓ３）においてＩＰアドレスが登録されていない場合は、前記工程（Ｓ４）を実行することを特徴とする請求項４記載のＩＰアドレス管理方法。
- 前記工程（Ｓ４）においてグループが登録されていない場合は、接続不可の工程（Ｓ５）を実行して終了することを特徴とする請求項４記載のＩＰアドレス管理方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP33620399A JP3627600B2 (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | Ｉｐアドレス管理システムおよびｉｐアドレス管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33620399A JP3627600B2 (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | Ｉｐアドレス管理システムおよびｉｐアドレス管理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001156843A JP2001156843A (ja) | 2001-06-08 |
| JP3627600B2 true JP3627600B2 (ja) | 2005-03-09 |
Family
ID=18296711
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33620399A Expired - Fee Related JP3627600B2 (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | Ｉｐアドレス管理システムおよびｉｐアドレス管理方法 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP3627600B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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| JP4827868B2 (ja) * | 2008-03-11 | 2011-11-30 | 日本電信電話株式会社 | ネットワーク接続制御システム、ネットワーク接続制御プログラムおよびネットワーク接続制御方法 |
| JP2012050030A (ja) * | 2010-08-30 | 2012-03-08 | Fujitsu Ltd | Ｉｐアドレス割当制御プログラム、ｉｐアドレス割当制御方法およびｉｐアドレス割当制御装置 |
-
1999
- 1999-11-26 JP JP33620399A patent/JP3627600B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001156843A (ja) | 2001-06-08 |
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