JP3626964B2 - 箱詰め装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、物流設備の中において、多数の物品を搬送コンベヤで搬送しながら自動的に箱詰めする際に使用される箱詰め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、搬送コンベヤ等の搬送装置が配置される物流設備の中において、多数の物品を収納する物品ストッカが搬送コンベヤに沿って複数配置され、物品ストッカの下方側に設けられたピッキング装置によりピッキングされた種々の物品を搬送コンベヤで流し、段ボール箱等の箱に箱詰めする工程がある。例えば、タバコ、ビデオテープ、書籍(単行本)、CD(コンパクトディスク、音楽用のシングルCD等)、家庭用薬品類(例えば、風邪薬の入った箱や、栄養剤、滋養強壮剤が小型のビンに詰められこのビンが紙製容器に包装されたもの等)や化粧用品類(例えば、口紅が入った箱等)の物品が物品ストッカに重積積載され、この物品を一つ一つ搬送コンベヤ等にピッキングして、搬送コンベヤ上に流して、所定位置で段ボール箱等の箱に箱詰めする。
【0003】
箱詰めは、一部自動化されているところもあるが、通常は人手による箱詰めである。例えば、コンビニエンスストアや自動販売機を設置する小売業者等に個別にタバコを箱詰めして輸送する場合には、各店毎に販売個数は異なるが、ピッキング装置によりピッキングされて搬送コンベヤ上を搬送されてくるタバコを人手により箱詰めしていた。タバコの製造元(日本たばこ;JTと略称される。)では、タバコの箱詰めは、同じ銘柄、すなわち寸法が同じタバコを段ボール箱等の箱に箱詰めする工程が自動化されているが、コンビニエンスストアや自動販売機を設置する小売業者等に輸送する際の箱詰めの場合は、搬送コンベヤ上を順に搬送されてくるタバコを人手により輸送先毎に箱詰めしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
コンビニエンスストア等の小売先では、小売先毎に補充数が異なる。例えば、タバコの1カートンの大形の箱やタバコが10個単位で一つに包装された包装紙(「パーセルタイプ」とも呼ばれ、平成11年12月から資源保護の観点から従来の紙製箱から包装紙に移行している。)のような長辺側と短辺側とを有する直方体形状の長尺物品がある。このタバコが10個単位で一つに包装された包装タバコは、長辺側と短辺側を有する直方体形状の長尺物品であるが、この包装タバコの例一つをとっても、小売先に輸送する個数は異なる。すなわち、個数が少ない場合は、段ボール箱等の箱に手で収納させる方が好ましいが、所定数揃えられると一つの箱に自動的に箱詰めすることが好ましい。
【0005】
近年の小売先の要求としては、できるだけ在庫を保管しないで、必要な時に必要な個数だけ逐次補充する傾向にあることから、箱詰め作業の稼動効率の向上が望まれている。そこで、できるだけ効率よく自動的に箱詰めする必要があるが、小売先の要求は種々様々であり、この要求を満たすことは容易なことではない。同じ銘柄が段ボール箱詰めされるJTの包装では、図21(a)(b)に示すように、箱の底側と入り口側との二段で収納させる例が通常である。このような二段で箱詰めする段ボール箱Dを使用して、上記パーセルタイプのタバコBをその銘柄が異なるものを箱詰めする場合、次のような問題がある。すなわち、同じ銘柄の場合は、段ボール箱Dの底側では5×5の25個収納し、入り口側では5×5の25個収納させることで、段ボール箱Dを丁度一杯に整列させた状態で50個の箱を箱詰めする。しかし、この段ボール箱Dに、例えば36個箱詰めさせる場合は、段ボール箱Dの底側では5×5の25個収納し、入り口側では11個収納させなければ一つの箱に効率よく箱詰めさせることはできない。また、タバコの銘柄には種々あり、その種類ごとに縦、横、長さ寸法も一律ではない。例えば、日本製のタバコでも大きさが異なる場合があり(例えばMILDSEVENやCASTERとCABIN;いずれも商標名)、また、日本製のタバコ(例えばMILDSEVENやCASTER;商標名)と外国製のタバコ(例えばPARLAMENT;商標名)では、上記寸法が異なることが多くあり(昨今のLARKやKENTでは、日本製の上記CASTER等と同じサイズのものもある。)、さらに、近年、箱形状が崩れ難いボックスタイプ(BOXタイプ)や、同じ銘柄でも100mmサイズ(100sとも表記される。)なども普及する傾向にあり、このような場合、上記寸法が異なる。図22(a)(b)(c)に示すように、上記CASTER(B1)とCABIN(B2)では、縦W1、横W2も、長辺側の長さW3もCABIN(B2)が一回り大きい。また、同じCABINでも、通常の包装タバコ(B2)とボックスタイプ(B3)では、ボックスタイプが縦W1、横W2も、長辺側の長さW3も一回り大きい。したがって、これらが混在する場合は、できるだけ一つの箱に効率よく収納させる(箱詰めさせる)ことは容易なことではない。そして、箱詰めする際に物品(上記例では、パーセルタイプのタバコの包装紙を含む)を損傷させてはならない。
【0006】
一方、直方体形状の一側面側にのみ四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に、丁度一杯の物品群を同時に押し込むようにすると(上記例では5×5の25個を段ボール箱Dの底側と入り口側に合計50個を同時に箱詰めする場合)、物品群を箱内に押し込んでも、箱の内部空気が逃げ道を失い、箱をその圧力で破損させるか、物品群のうちの数個を開口部から飛び出させてしまい、箱詰めすることができない問題が発生する。このため、箱に空気抜き穴を形成することも考えられないではないが、余分な加工が必要になったり、コストアップになったり、雨水が浸入するなどして段ボール箱等の本来の役割が失われる課題を有する。また、5×5の25個を同時に箱詰めする場合のような箱に丁度一杯になるような箱詰めを行う場合(5×5の25個を同時に箱詰めするとき、段ボール箱Dの開口部D5が物品群の寸法とほぼ同じ寸法になる)、箱の開口部の端部に衝突して、箱詰めすることができない場合がある。特に多段積み状態では、上下の位置が僅かでも揃わないと、正確に押圧して箱詰めはできない。そして、一連の搬送工程中において物品の搬送を停止させることなく、搬送させながら最終段階まで自動的に箱詰めすることが、稼動効率(搬送効率)の点から望まれる。
【0007】
さらに、上記のような長尺物品の場合、その長辺側を前後に向けて搬送コンベヤにより順に搬送することが通常の搬送の仕方である。従来のピッキング装置によりピッキングされた物品は、搬送コンベヤを使用して上記搬送の仕方で搬送されているが、上記「パーセルタイプ」のタバコ等の長辺側と短辺側とを有する直方体形状の長尺物品を搬送する場合、搬送コンベヤの流れ方向に直方体形状の長尺物品をその長辺側を前後に向けて搬送される。しかし、このような搬送方法では、設置スペースの有効利用が図られないほか、装置が大型化する問題を有する。また、このような搬送方法による搬送では、自動化したとしても、高速化に限界があり、箱詰め作業の稼動効率の向上が図られない。なお、長尺物品をその長辺側を搬送方向にして流すことは考えられるが、通常の流し方では、長尺物品の長辺側を前後に向けて流してしまうために、その方向を常に維持して搬送することは困難である課題を有していた。
【0008】
そこで本発明の第1の目的は、同じ大きさの物品のみならず大きさの異なる物品でも必要な個数を揃えて箱詰めすることができ、しかも、稼動効率の向上を図りながら設置スペースをとらない箱詰め装置を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、必要な個数の物品を揃えて自動的に箱詰めする際に、箱の開口部端に衝突したり、箱詰めした後に箱が損傷したり、収納した物品が飛び出すようなことがない箱詰め装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1記載の箱詰め装置は、直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材とを備え、前記一対の挟持板の一方の対向する側に、スプリングを介して挟持する伸縮部材が設けられる一方、他方の対向する側が平坦面とされており、一対の挟持板の挟持を解除した物品をシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、一対の挟持板により挟持されて移送されてきた物品の挟持を解除した後、シューティング部材の押圧板により押圧すると、載置テーブルに載置される箱の開口部から箱の内部に押し込まれて、自動的に箱詰めされる。また、前記一対の挟持板の一方の対向する側に、スプリングを介して挟持する伸縮部材が設けられる一方、他方の対向する側が平坦面とされているため、複数の長尺物品の長さが異なる場合でも、常に安定して挟持されるが、一対の挟持板の他方の平坦面で長尺物品の短辺側の上面又は下面の一方を揃えた状態で挟持されることとなる。したがって、同じ大きさの物品のみならず異なる長さの長尺物品でもその短辺側の各上面又は各下面を箱詰めし易いように揃えることができる。
【0011】
本発明の請求項2記載の箱詰め装置は、直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材と、箱の開口部の位置に物品を位置合わせする位置合わせ制御部材とを備え、
前記一対の挟持板の一方の対向する側に、スプリングを介して挟持する伸縮部材が設けられる一方、他方の対向する側が平坦面とされており、一対の挟持板の挟持を解除した物品を位置合わせ制御部材により位置合わせしながらシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、一対の挟持板の挟持を解除した物品を位置合わせ制御部材により位置合わせしながらシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすると、載置テーブルに載置される箱の開口部端に衝突させることなく箱の内部に押し込み、自動的に箱詰めされる。また、位置合わせ制御部材により位置合わせするために、一対の挟持板の挟持の解除後の位置ズレや多段積み状態ではその荷崩れが防止されることとなる。また、前記一対の挟持板の一方の対向する側に、スプリングを介して挟持する伸縮部材が設けられる一方、他方の対向する側が平坦面とされているため、複数の長尺物品の長さが異なる場合でも、常に安定して挟持されるが、一対の挟持板の他方の平坦面で長尺物品の短辺側の上面又は下面の一方を揃えた状態で挟持されることとなる。したがって、同じ大きさの物品のみならず異なる長さの長尺物品でもその短辺側の各上面又は各下面を箱詰めし易いように揃えることができる。
【0013】
本発明の請求項3記載の箱詰め装置は、直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材と、箱の開口部を拡開させる拡開ゲート制御部材とを備え、前記一対の挟持板の一方の対向する側に、スプリングを介して挟持する伸縮部材が設けられる一方、他方の対向する側が平坦面とされており、一対の挟持板の挟持を解除した物品を拡開ゲート制御部材により箱の開口部を拡開させながらシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を拡開ゲート制御部材により箱の開口部を拡開させながらシューティング部材の押圧板により押圧すると、載置テーブルに載置される箱の開口部から箱の内部に押し込まれて、自動的に箱詰めされる。すなわち、拡開ゲート制御部材により箱の開口部を拡開させるので、箱の開口部端に衝突するようなことがなくなり、箱詰めが行い易くなる。また、前記一対の挟持板の一方の対向する側に、スプリングを介して挟持する伸縮部材が設けられる一方、他方の対向する側が平坦面とされているため、複数の長尺物品の長さが異なる場合でも、常に安定して挟持されるが、一対の挟持板の他方の平坦面で長尺物品の短辺側の上面又は下面の一方を揃えた状態で挟持されることとなる。したがって、同じ大きさの物品のみならず異なる長さの長尺物品でもその短辺側の各上面又は各下面を箱詰めし易いように揃えることができる。
【0015】
本発明の請求項4記載の箱詰め装置は、直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材と、載置テーブルに載置された箱の上記一側面とは反対側の他側面を上方から加圧する上方加圧手段とを備え、一対の挟持板の挟持を解除した物品をシューティング部材の押圧板により押圧して物品を箱内に押し込む際に、上記上方加圧手段により加圧しながら箱詰めすることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、シューティング部材の押圧板で物品を押圧して箱内に押し込むと同時に上方加圧手段により上方から加圧したり、或いは、押し込んだ後に上方加圧手段により上方から加圧すると、段ボール箱等の箱が膨張するような事態を防止するとともに、箱の上方から押し込まれた物品を押圧して、物品が箱から飛び出すことを防止する。すなわち、開口部以外に開口がない箱については、空気圧で収納できない場合があるが、上方加圧手段によりこのような事態を防止することとなる。
【0017】
本発明の請求項5記載の箱詰め装置は、直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材とを備え、前記シューティング部材の押圧板に、空気抜き用の穴が設けられており、一対の挟持板の挟持を解除した物品をシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすることを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、一対の挟持板により挟持されて移送されてきた物品の挟持を解除した後、シューティング部材の押圧板により押圧すると、載置テーブルに載置される箱の開口部から箱の内部に押し込まれて、自動的に箱詰めされる。また、前記シューティング部材の押圧板に、空気抜き用の穴が設けられているため、物品を丁度一杯に箱詰めする場合でも、空気抜き用の穴から空気を抜くことができるので、箱内の空気が逃げ道を失い、段ボール箱等の箱が破損する事態を防止することとなる。特に、箱の開口部側の空気による箱詰めの支障がなくなる。
【0019】
本発明の請求項6記載の箱詰め装置は、直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材と、箱の開口部の位置に物品を位置合わせする位置合わせ制御部材とを備え、
前記シューティング部材の押圧板に、空気抜き用の穴が設けられており、一対の挟持板の挟持を解除した物品を位置合わせ制御部材により位置合わせしながらシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすることを特徴とする
【0020】
この発明によれば、一対の挟持板の挟持を解除した物品を位置合わせ制御部材により位置合わせしながらシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすると、載置テーブルに載置される箱の開口部端に衝突させることなく箱の内部に押し込み、自動的に箱詰めされる。また、位置合わせ制御部材により位置合わせするために、一対の挟持板の挟持の解除後の位置ズレや多段積み状態ではその荷崩れが防止されることとなる。また、前記シューティング部材の押圧板に、空気抜き用の穴が設けられているため、物品を丁度一杯に箱詰めする場合でも、空気抜き用の穴から空気を抜くことができるので、箱内の空気が逃げ道を失い、段ボール箱等の箱が破損する事態を防止することとなる。特に、箱の開口部側の空気による箱詰めの支障がなくなる。
【0021】
本発明の請求項7記載の箱詰め装置は、直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材と、箱の開口部を拡開させる拡開ゲート制御部材とを備え、前記シューティング部材の押圧板に、空気抜き用の穴が設けられており、一対の挟持板の挟持を解除した物品を拡開ゲート制御部材により箱の開口部を拡開させながらシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を拡開ゲート制御部材により箱の開口部を拡開させながらシューティング部材の押圧板により押圧すると、載置テーブルに載置される箱の開口部から箱の内部に押し込まれて、自動的に箱詰めされる。すなわち、拡開ゲート制御部材により箱の開口部を拡開させるので、箱の開口部端に衝突するようなことがなくなり、箱詰めが行い易くなる。また、前記シューティング部材の押圧板に、空気抜き用の穴が設けられているため、物品を丁度一杯に箱詰めする場合でも、空気抜き用の穴から空気を抜くことができるので、箱内の空気が逃げ道を失い、段ボール箱等の箱が破損する事態を防止することとなる。特に、箱の開口部側の空気による箱詰めの支障がなくなる。
【0023】
本発明の請求項8記載の箱詰め装置は、請求項1乃至7記載の発明を前提として、前記所定形状の物品は、長辺側と短辺側を有する直方体形状の長尺物品であり、前記搬送コンベヤにより長尺物品の長辺側を搬送方向に揃えて搬送させて、前記一対の挟持板により複数の長尺物品の短辺側の各上面又は各下面を揃えた状態にして一度に挟持して箱詰め位置まで移送して、複数の長尺物品の短辺側の各上面又は各下面を揃えた状態にして前記シューティング部材の押圧板で押圧することを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、長辺側と短辺側を有する直方体形状の長尺物品を箱詰めする際に、一対の挟持板により長尺物品の短辺側の上面と下面を挟持して箱詰め位置まで移送するために、箱詰めする位置に揃えられ、後は、長尺物品の短辺側の上面又は下面を前記シューティング部材の押圧板が押圧することで、段ボール箱等の箱に揃えられた状態で箱詰めされることとなる。
【0025】
請求項9記載の発明は、直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材と、箱の開口部の位置に物品を位置合わせする位置合わせ制御部材とを備え、前記位置合わせ制御部材は、前記箱の四角形状の開口部の左右の端部を各々位置合わせする一対の位置合わせ制御部材であり、一対の位置合わせ制御部材はこ れを昇降させる昇降装置に各々取り付けられるとともに、各昇降装置は、レールに沿って駆動させる駆動手段を介して物品を挟持する方向に往復動作し、一対の挟持板の挟持を解除した物品を位置合わせ制御部材により位置合わせしながらシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすることを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、一対の挟持板の挟持を解除した物品を位置合わせ制御部材により位置合わせしながらシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすると、載置テーブルに載置される箱の開口部端に衝突させることなく箱の内部に押し込み、自動的に箱詰めされる。また、位置合わせ制御部材により位置合わせするために、一対の挟持板の挟持の解除後の位置ズレや多段積み状態ではその荷崩れが防止されることとなる。また、前記位置合わせ制御部材は、箱の四角形状の開口部の左右の端部を各々位置合わせする一対の位置合わせ制御部材であるために、段ボール箱等の箱に丁度一杯に箱詰めする場合でも、箱の開口部の左右端に箱詰めする物品が衝突することがなく、シューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めされる。シューティング部材の押圧板により押圧すると、一対の位置合わせ制御部材は昇降部材により上昇されて、一対の挟持板の箱詰め位置までの移送に支障がなくなる。また、物品を挟持する方向に往復動作するために、一対の挟持板の挟持の解除後の位置ズレや多段積み状態ではその荷崩れが防止されることとなる。
【0027】
本発明の請求項10記載の発明は、直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材と、箱の開口部を拡開させる拡開ゲート制御部材とを備え、前記拡開ゲート制御部材は、箱の開口部の上端を引っ掛ける上方の掛止板と、上方の掛止板を掛止させた状態で伸縮動作させる駆動手段を有する第1の掛止制御部と、箱の開口部の左右端を引っ掛ける左右の掛止板と、左右の掛止板を掛止させた状態で伸縮動作させる駆動手段を各々有する第2と第3の掛止制御部を備えるとともに、前記拡開ゲート制御部材は、コ字形に吊り下げられるコ字状ゲートを有し、コ字状ゲートの左右に前記左右の各掛止板が設けられ、コ字形の中央に前記上方側の掛止板が設けられて、これらの掛止板を上記コ字状ゲートを介して箱の開口部の外側から開口部内の方向とこれとは逆の開口部内から外側の方向に同時に移動させる上記駆動手段を有しており、一対の挟持板の挟持を解除した物品を拡開ゲート制御部材により箱の開口部を拡開させながらシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすることを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を拡開ゲート制御部材により箱の開口部を拡開させながらシューティング部材の押圧板により押圧すると、載置テーブルに載置される箱の開口部から箱の内部に押し込まれて、自動的に箱詰めされる。すなわち、拡開ゲート制御部材により箱の開口部を拡開させるので、箱の開口部端に衝突するようなことがなくなり、箱詰めが行い易くなる。また、拡開ゲート制御部材の左右の掛止板と上方の掛止板を箱の開口部に掛止させた状態で駆動手段を駆動させることで、各々独立して箱の開口部の左右端と上端を拡開させることができるとともに、掛止状態を解除することができる。
さらに、拡開ゲート制御部材の左右の掛止板と上方の掛止板を箱の開口部の外側から開口部内の方向に同時に移動させた後、拡開ゲート制御部材の左右の掛止板と上方の掛止板を駆動させると箱の開口部を拡開させることができ、箱詰めが終了した後は、拡開動作を終了させて、左右の掛止板と上方の掛止板を箱の開口部内から外側の方向に同時に駆動手段により移動させて、箱の開口部の位置から解除させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面にもとづいて説明する。
【0030】
(移送システムの構成)
本実施の形態の箱詰め装置41は、図1、図2に示すような移送システム(自動梱包ライン)に組み込まれている。移送システムは、縦横に配設されるフレームF1,F2,F3,F4,F5,F6・・・F9により組み立てられる直方体形状を呈する中に組み込まれ、この移送システムの大きさは、その高さが人の高さよりもやや低い程度であり、全長(図1の左右方向の長さ)も4.5m程度の大きさのものである。この移送システムの後方側((図1中の右側)には、搬送コンベヤ2に横付けされる載置テーブルT上の段ボール箱Dに対して、所定数揃えられた物品を押し込むシューティング部材SHと、コ字形状の拡開ゲート制御部材SG等を備えられている。そして、チャッキング装置1により、搬送コンベヤ2の物品の搭載位置側(図1中左端側)E1において搬送コンベヤ2により搬送されてくる物品群Bを挟持して(一対の挟持板6A,6Bにより挟持する位置を「挟持側の位置A1」という。)、上記シューティング部材SHが配される位置まで移送する。また、図2中右側の位置には、載置テーブルTに載置された段ボール箱Dを上方から加圧する上方加圧手段SKが配設されている。
【0031】
搬送コンベヤ2は、大別して、一対の挟持板6A,6Bにより挟持される位置(挟持側の位置)A1と、上記シューティング部材SHと拡開ゲート制御部材SG等により箱詰めされる箱詰め機構の位置A3と、これらの間の位置A2に分けられ、挟持用位置A1と箱詰め用の位置A3の各々に第1の駆動ベルトV1と第2の駆動ベルトV2が配設され、その間にステンレス製の敷設部材3が配設されている。搬送コンベヤ2は、物品Bが搭載される側に第1の駆動ベルトV1が回転軸Vaを介して巻装され、上記箱詰め機構側に第2の駆動ベルトV2が回転軸を介して巻装され、これら第1と第2の駆動ベルトV1,V2の間(図1中の中央部)では、ステンレス製の敷設部材3が配設され、この敷設部材3は静止状態で移動しない。搬送コンベヤ2の物品群Bが搭載される側E1には、図示しない多段積装置が配設され、上下5段の多段積み状態で複数の物品からなる物品群Bを搬送開始させるが、人手により上下5段等の多段積み状態で搬送させても良い。上記搬送コンベヤ2は、上記挟持側の位置A1から箱詰め機構の位置A3まで一つの駆動ベルトとして構成しても良い。
【0032】
一対の挟持板6A,6Bにより挟持される位置A1と、上記シューティング部材SHと拡開ゲート制御部材SG等により箱詰めされる箱詰め位置A3とには、各々第1の駆動ベルトV1と第2の駆動ベルトV2が配設されている。第1の駆動ベルトV1は、長尺物品Bの長辺側Bcの左右両端側のみを接触させる一対の駆動ベルトV1を有する。他方、第2の駆動ベルトV2は、図示しないが平板状の駆動ベルトである。いずれの駆動ベルトV1,V2も左右の側面板Vb,Vbの間に配されているが、第1の駆動ベルトV1は、長尺物品Bの長辺側Bcの左右両側のみ接触する二本の駆動ベルトV1,V2がその回転軸Vaに巻装されている。すなわち、二本の駆動ベルトV1,V2は、長尺物品Bの短辺側の上面(頭部)Ba側と下面(底部)Bb側のみと接触する。これは、上記のような長尺物品Bをその長辺側Bcを揃えて搬送する場合に、二本の駆動ベルトV1,V2の間にも接触するところがあると、長尺物品Bが短辺側の上面Ba又は下面Bbのいずれかが搬送方向に向く性質を有するからである。ただし、第1の駆動ベルトV1も第2の駆動ベルトV2のような全面張りの駆動ベルトであっても良い。
【0033】
(箱詰めする物品又は物品群)
本実施の形態の箱詰め装置41により搬送される物品B1,B2,B3は、「パーセルタイプ」とも呼ばれる、タバコが10個単位で一つに包装された長尺物品Bである。この長尺物品Bは、図21(a)の状態では、上下の5段の多段積み状態でこれを5列(5×5)の25個を段ボール箱Dの底側(BB1)と入り口側(BB2)に合計50個箱詰めする。つまり、上下5段の多段積みで横方向の5列の間隔を詰めた並列状態で段ボール箱D内に前後の第一段(底側)BB1と第二段(入り口側)BB2の二段に分けて押し込まれて丁度一杯になる。しかし、同じ銘柄のタバコでも、例えば36個箱詰めさせる場合は、段ボール箱Dの底側では5×5の25個収納し、入り口側では11個収納させる(図21(b))。また、例えば、同じ日本製のタバコでもCASTER(商標名)とCABIN(商標名)では大きさが、CABINが一回り大きいが、このような大きさが異なるものが混在するような場合は、上下5段の多段積み状態を一つの単位として箱詰めする。以下、CASTER(商標名)を符号B1とし、これよりも一回り大きく長辺側Bcにも長いCABIN(商標名)を符合B2とし、同じCABINでも、一回り大きい100mmサイズ(100sとも表記される。)のCABINを符号B3とする(図22)。また、これら長尺物品B1,B2,B3の短辺側の上面を符号Ba、短辺側の下面を符号Bbとし、長辺側を符号Bcとして説明する。また、上下の多段積み状態では、下から順に符号BY1,BY2…BY5とし、横方向の並列状態では、搬送コンベヤ2により搬送されてくる順に符号BX1,BX2…BX5とし、複数の一群の場合を符号Bとして説明する。また、段ボール箱D内の第一段(底側)に押し込まれる多段積み物品群を符号BB1とし、第二段(入り口側)に押し込まれる多段積み物品群を符号BB2とする。なお、上記段ボール箱Dとしては、5×5の25個収納し得る大きさのものでも使用可能である。
【0034】
(チャッキング装置の構成)
チャッキング装置1は、一対の挟持板6A,6Bにより挟持された物品Bを挟持される位置A1から箱詰め位置E2の位置、つまりシューティング部材SHの位置まで移送を繰り返すもので、搬送コンベヤ2に沿って配設される一対の第1のレールR1と、第1のレールR1に沿って移動するベース板7と、ベース板7を第1のレールR1を介して箱詰め位置E2まで往復動作させる送りねじ8と送りねじ8を回転駆動させるモータM1と、ベース板7上において搬送コンベヤ2と直交する方向に配される第2のレールR2と、第2のレールR2に沿って移動して搬送コンベヤ2上を搬送されてくる物品Bを挟持する一対の挟持板6A,6Bと、一対の挟持板6A,6Bを第2のレールR2を介して往復動作させる第2の駆動手段M2とを備える(図1、図3、図4)。
【0035】
第1のレールR1は、搬送コンベヤ2(A1,A2,A3)に沿って一対配設されている。この一対の第1のレールR1,R1は、一対の挟持板6A,6Bと第2の駆動手段M2を搭載するベース板7を往復動作させるためのもので、搬送コンベヤ2の下方に配設されている。一対の第1のレールR1の中央には、移送システムの全長に亘るように送りネジ(「送りねじ」とも呼ばれる)8が配設され、この送りネジ8の後方には、サーボモータMが設けられている。すなわち、第1の駆動手段M1は、サーボモータM(M1)と、上記送りネジ8(M1)と、送りネジ8(M1)に装着されるネジブラケット9(M1)から構成されている。送りネジ8には、前方側と後方側に軸受けJ1,J2が各々配設され、後方の軸受けJ2側に第1の駆動手段M1が配設されるとともに、ネジブラケット9が取り付けられ、このネジブラケット9にベース板7が取り付けられている。サーボモータMのモータ軸は、カップリングCを介して送りネジ8(M1)に連結されている。
【0036】
ベース板7の下方には、第1のレールR1を跨ぐスライダS1が4つ設けられ、このスライダS1を介して搬送コンベヤ2の下方に配されるベース板7を第1のレールR1上に沿って移動させる。すなわち、第1の駆動手段M1が送りネジ8を回転させると、ネジブラケット9を介してベース板7を一対の第1のレールR1,R1に沿って往復動作させる。
【0037】
ベース板7の上には、一対の第2のレールR2と第2の駆動手段M2が一対搭載され、一対の第2のレールR2にスライダS2を介して一対の挟持板6A,6Bが各々配設されている。一対の挟持板6A,6Bは、各々逆T字状のステンレス製の板であり、スライダS2の上に立設されている。逆T字状の一対の挟持板6A,6Bの内側と外側には補強板H1,H2が設けられている。第2の駆動手段M2は、ロッドM2rを有するサーボモータが各々使用され、一対の挟持板6A,6Bを同期させて同時にロッドM2rを駆動させるようになっている。ロッドM2rの先端は、逆T字状の一対の挟持板6A,6Bの下面に配される連結部10に連結されている。したがって、第2の駆動手段M2であるサーボモータMのモータ軸に連結されるロッドM2rが前後動すると、一対の挟持板6A,6Bは、スライダS2を介して第2のレールR2に沿って搬送コンベヤ2の搬送方向と直交する方向(第1の駆動ベルトV1の幅方向)に往復動作する。すなわち、一対の挟持板6A,6Bは、第1のレールR1と直交する方向に前後動作して、長尺物品Bを挟持したり、その挟持を解除したりする。
【0038】
一対の挟持板6A,6Bは、複数の物品群Bを同時に挟持するもので、ステンレス板で各々形成されている。一対の挟持板6A,6Bは、搬送コンベヤ2の側面板Vb,Vbに沿うようにしてスライダS2上に立設され、第2のレールR2を介して搬送コンベヤ2の幅方向に間隔を狭くしたり、広くしたりし、長尺物品Bの上面Baと下面Bbを挟持したり、挟持を解除したりする。この一対の挟持板6A,6Bとしては、搬送コンベヤ2の側面板Vb,Vbを断面コ字形状に囲むようにして、搬送コンベヤ2上での間隔を狭くするものを使用することも可能である。他方の挟持板6Bの対向する面側には、複数の長尺物品Bの上面Ba又は下面Bbを平坦に揃えるための平板6cが取り付けられている。この平板6cは、搬送コンベヤ2上での間隔を狭くする方向での調整を行う役割も有する。このような一対の挟持板6A,6Bは、上下5段で5列の計25個の長尺物品Bを同時に挟持し得る大きさを有する。
【0039】
一対の挟持板6A,6Bの一方6Aには、複数の伸縮部材11が設けられている。各伸縮部材板11は、図5に示すように、長尺物品Bの上面Baと下面Bbを弾性力を持って挟持するためのもので、一方の挟持板6Bの内側に配される内側板16と外側に配される外側板12(12A,12B,12C,12D)と、これらを連結する連結棒状部材13と、連結棒状部材13に外装されるスプリング15等から構成されている。連結棒状部材13は、一方の挟持板6Aに形成される貫通穴6dに貫通させられ、スプリング15を介して内側板16と外側板12Cとの間に取り付けられる。すなわち、連結棒状部材13は、各外側板12A,12Bに形成される同じ大きさの貫通穴12eを貫通して、最も外側の外側板12Cで掛止され、ネジN4により螺合されている。スプリング15は、連結棒状部材13の外周に巻き回されるように外装されて、内側板16と一方の挟持板6Aの内側表面との間に介装される。外側板の方のネジN1により連結棒状部材13の一方のネジ穴13bに螺合される。連結棒状部材13の他方のネジ穴13aには、最も外側に位置する外側板12Dを通過するネジN4により螺合される。したがって、一方の挟持板の6Aの外側では、最も外側の外側板12Dと12Cが一方の挟持板6Aから離間する。伸縮部材11は、一対の連結棒状部材13により2箇所で物品群Bを安定して弾性力を持って挟持される。ネジN2は、長方形状の外側板12Aを一方の挟持板6Aに固定するもので、ネジN3は、2個の外側板12Bを長方形状の外側板12Aに固定するものである。また、ゴム板等の緩衝部材を上記内側板16と外側板12に設けることは実施に応じ可能である。
【0040】
本実施の形態の一対の挟持板6A,6Bは、パーセルタイプの包装タバコのうち日本製のタバコよりも大きな外国製のタバコが上下5段の5列の25個同時に挟持する大きさを有する長方形状を呈している。ここで、物品搭載側E1から上下5段を順に、第1の挟持領域Y1、第2の挟持領域Y2、第3の挟持領域Y3、第4の挟持領域Y4、第5の挟持領域Y5という(図1)。また、本実施の形態の伸縮部材11は、一対の挟持板6A,6Bの一方6Aに設けられているが、他方の挟持板6Bに設けることも可能である。また、一対の挟持板6A,6Bの両方に設けることも可能である。また、本実施の形態の伸縮部材11は、長尺物品であるパーセルタイプのタバコの上面Ba又は下面Bbを押圧させるために、長方形状の内側板16と外側板12と、2本の連結棒状部材13と、2つの貫通穴6dにより構成されているが、挟持される物品の種類に対応させて製造でき、これらの形状や数は限定されるものではない。なお、物品群Bの種類が変更されるときは、一対の挟持板6A,6Bの大きさや間隔を変更させて使用させれば良い。
【0041】
第1の駆動ベルトV1が配される物品の搭載側の領域A1には、図1に示すように、整列板25が吊り下げられている。整列板25は、一対の挟持板6A,6Bが挟持位置A1まで戻ってくるまでの間、長尺物品Bを揃えながら待機状態におくもので、前後の面が上下方向に長い長方形状を呈し、断面コ字形状であり、昇降装置であるシリンダユニット21により吊り下げられている。シリンダユニット21は、左右一対のガイドシャフト22A,22Bと、一対のガイドシャフト22A,22Bの中央に配されるロッド23と、ロッド23を駆動させる空気シリンダが内蔵される支柱部材27と、吊り下げ用固定板26を備えている。ロッド23の先端23aは、整列板25の背面に取り付けられる連結部25aに連結され、ロッド23が昇降すると整列板25が昇降動作する。また、昇降装置21の前後駆動(搬送方向の往復移動)は、図示しないが、昇降装置用のフレームF6に内蔵されたガイドアクチュエータにより前後駆動する。
【0042】
(箱詰め装置)
本実施の形態の箱詰め装置41は、図2に示すように、載置テーブルTと、搬送コンベヤ2により搬送されてきた複数の物品群Bを挟持して箱Dの開口部D5の位置まで移送する一対の挟持板6A,6Bと、一対の挟持板6A,6Bにより挟持されてきた物品群Bを押圧する押圧板51を有するシューティング部材SHと、箱Dの開口部D5の位置に物品を位置合わせする、一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2と、箱Dの開口部D5を拡開させる拡開ゲート制御部材SGと、上方加圧手段SK等から構成されている。
【0043】
シューティング部材SHは、一対の挟持板6A,6Bにより挟持されて移送されてきた物品群Bを一気にフラップD1,D2,D3,D4を有する段ボール箱Dの開口部D5に押し込む装置であり、複数の長尺物品B(BB1,BB2)を同時に押圧する押圧板51と、押圧板51をその中央裏面から固定する押出部材52と、押出部材52を駆動制御する制御部材55から構成されている(図2、図10)。制御部材55は、搬送コンベヤ2(第2の駆動ベルトV2)上に突き出すように配設され、押出部材52を段ボール箱Dの開口部D5に向けて駆動させる制御機構と駆動手段が内蔵されている。すなわち、ガイドアクチュエータにモータが内蔵されるとともに、下方に溝レール56がその長手方向に沿って一対形成され、コンピュータプログラムにより、押出部材52の移動距離を制御する。押出部材52には、一対の溝レール56に嵌合する一対のスライダ56sが上方に向けて設けられ、リニアガイドアクチュエータを構成するベースにネジ止めされている。シューティング部材SHの押圧板51には、空気抜き用の穴51aが複数設けられ、段ボール箱Dの開口部D5が密閉状態になることが防止されている。したがって、シューティング部材SHの押出部材52がその移動距離を制御しながら搬送コンベヤ2上に移送されてきた複数の長尺物品B(BB1,BB2)を押圧板51により押圧すると、その移動距離により、段ボール箱Dの底側と入り口側に二段(BB1,BB2)に箱詰めする。なお、搬送コンベヤ2の載置テーブルT側には、スロープ58aが形成された敷板58とその下方に架け渡し部材59が配設されている。敷板58は、搬送コンベヤ側にスロープ58aが形成され、搬送コンベヤ2上の物品群Bを段ボール箱Dの開口に押し込む際に押し込み易くする役割を有する。
【0044】
搬送コンベヤ2の後方側の箱詰め機構の位置A3には、側面板Va,Vbの間に第2の駆動ベルトV2が配されているが、上記側面板Va,Vbの一方に載置テーブルTが横付けされている。載置テーブルTは、段ボール箱Dの一側面を載置面に載置し、段ボール箱Dの開口部D5を上記側面板Va,Vbの一方に向けて載置する。段ボール箱Dは、通常の段ボール箱であり、開口部D5の四周囲にフラップD1,D2,D3,D4を有するもので、開口部D5以外には隙間も空気孔等も形成されていないものである。段ボール箱Dの下方側のフラップD4は、載置テーブルTと第2の駆動ベルトV2の左右の側面板Va,Vbの一方(載置テーブルT側)Vbとの間に垂下される。
【0045】
第2の駆動ベルトV2の左右の側面板Va,Vbの一方(載置テーブルT側)Vbに沿うように、上方に長尺な桟45と下方に左右一対の桟46,47が配設されている(図7)。すなわち、左右の側面板Vb,Vbの一方(載置テーブルT側)Vbの上方に、載置テーブルT上の段ボール箱Dの開口部D5に対応するように、上方に長尺な桟45が配設され、下方に左右一対の桟46,47が配設されている。いずれの桟45,46,47もステンレス製の板で、下方の一対の桟46,47は、くの字状に折り曲げられている。そして、段ボール箱Dの上方のフラップD1は、上方の桟45により開いた状態に置かれ、左右のフラップD2,D3は下方の左右一対の桟46,47によりその左右に開いた状態におかれる。したがって、段ボール箱DのフラップD1,D2,D3,D4は、いずれも上下左右に丁度90度開いた状態におかれるようになっている。
【0046】
載置テーブルTの上方には、上方フレームに吊り下げられる上方加圧手段SK(SK1,SK2)が配設されている(図2、図16)。上方加圧手段SKは、載置テーブルTに載置された段ボール箱Dの他側面(上面)を上方から加圧するもので、シューティング部材SHの押圧板51により押圧して物品群Bを箱D内に押し込む際に、箱Dが膨張するような事態を防止するとともに、押し込まれた物品群B のいくつかが押圧板51の戻りにより箱Dから飛び出すことを防止するもので、加圧板91と、加圧板91を昇降させるロッド92aを有するエアーシリンダ92と、ロッド92aとともに加圧板91に連結される左右のガイドロッド93を備え、上方の突出フレーム2fに架け渡される吊り下げ用フレーム3fに吊り下げられている。このような上方加圧手段SKは、段ボール箱Dの底側を加圧するために、少なくとも1個必要であるが、図16に示すように、段ボール箱Dの底側と入り口側とに第1の上方加圧手段SK1と第2の上方加圧手段SK2の2個配設するようにしても良く、その数に限定されるものではない。また、上方加圧手段SKとしては、加圧板91がその自重により降下させて、上記エアーシリンダ92は、上昇させる場合のみ働く単動形のものを使用することも可能である。
【0047】
拡開ゲート制御部材SGは、図6乃至図9に示すように、段ボール箱Dの開口部D5を拡開させる装置であり、コ字形に吊り下げられるコ字状ゲート62を有し、コ字状ゲート62の左右に第2と第3の各掛止制御部SG2,SG3が設けられ、コ字形の中央に上方の第1の掛止制御部SG1が設けられている。上方の第1の掛止制御部SG1は、先端がくの字に折り曲げられた掛止板69aと、掛止板69aを伸縮動作させる駆動手段としてのロッド63aを有する空気シリンダ63と、ロッド63aを挟み平行に配されるガイドロッド64により連結されて、上下駆動可能に構成されている。左右の第2と第3の掛止制御部SG2,SG3は、先端がくの字に折り曲げられた掛止板69b,69cと、掛止板69c,69cを伸縮動作させる駆動手段としてのロッド66aを有する空気シリンダ66と、ロッド66aを挟み平行に配されるガイドロッド67とにより連結されて、左右に各々伸縮駆動可能に構成されている。したがって、各掛止板69a,69b,69cを段ボール箱Dの開口部D5の上方端Daと左右端Db,Dcに各々掛止させて、空気シリンダ63,66のロッド63a,66aを個々に縮小させると、段ボール箱Dの開口部D5の上方端Daと左右端Db,Dcを各々拡開させることができ、各空気シリンダ63,66のロッド63a,66aを個々に伸張させると、段ボール箱Dの開口部D5から各掛止板69a,69b,69cの掛止が解除される。
【0048】
このような拡開ゲート制御部材SGは、第1と第2と第3の掛止制御部SG1,SG2,SG3がコ字状ゲート62を介して箱Dの開口部D5の外側から開口部内の方向とこれとは逆の方向(図8中矢印参照)に同時に移動させる構成になっている。すなわち、コ字状の中央上方には、コ字状ゲート62を固定する横移動板65が取り付けられ、この横移動板65の上方にスライダ1sが一体に設けられ、下方にコ字状ゲート62を把持する把持板65aが設けられている。スライダ1sを一体に有する横移動板65は、下方にスライダ1sが下方から嵌合する一対のレール1rが取り付けられる上方固定板68を介して第2の駆動ベルトV2を横切る方向に移動可能になっている。上方固定板68は、上方フレーム1fと固定される固定板68aを有する。また、コ字状ゲート62の中央上方に、コ字状ゲート62を駆動させる駆動手段であるモータ1MTが配設されている。したがって、モータ1MTを駆動させると、個々に駆動する第1と第2と第3の掛止制御部SG1,SG2,SG3を有するコ字状ゲート62は、横移動板65がレール1rに沿って移動して、箱Dの開口部D5の外側から開口部内の方向に同時に移動し、他方、コ字状ゲート62を箱Dの開口部D5の開口部内から外側にも同時に移動する。
【0049】
位置合わせ制御部材SD1,SD2は、搬送コンベヤ2上の箱詰め位置E2の上方において移動可能に一対配設されている(図6、図11)。一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2は、段ボール箱Dの開口部D5の左右端Db,Dcに物品を位置合わせするもので、軸受け71により案内されている。この一対の位置合わせ制御部材SD1は、左右一対のガイドシャフト72と、一対のガイドシャフト72の中央に配されるロッド73と、ロッド73を駆動させる空気シリンダが内蔵される昇降装置74と、ガイドシャフト72の上端をコ字形状に囲み固定する固定板70を備えている。ロッド73の先端は、断面コ字形の合わせ用板75の背面に取り付けられる連結部76aに連結され、ロッド73が昇降すると合わせ用板75が昇降動作する。なお、昇降装置74は、多段積みされた物品群Bの最上層の物品BY5の上にまで上昇するシリンダユニットとして構成されている。上記連結部76aとロッド73は、合わせ用板75の背面の上下に取り付けられる2本の桟76bに各々設けられ、いずれの箇所の連結部76aにも連結可能になっており、ロッド73の長さを調整可能な構造にしている。
【0050】
このような一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2は、複数の長尺物品Bの長辺側Bcを挟持する方向に移動作するように構成されている(図6)。すなわち、一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2は、各々昇降装置74により昇降動作するが、各昇降装置74は、第2の駆動ベルトV2に沿ってその上方に配設されるレール固定用板80に1本の送りネジ88が配設され、この送りネジ88の中央に、サーボモータ2MTが設けられ、ギヤボックス85による中継手段を介して1本の送りネジ88を回転させて、一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2を各々一対の上方レール2r,2r上を移動可能としている。レール固定用板80は、昇降装置74の上方側を各々固定する一対の縦移動板87が配され、レール固定用板80に上記送りねじ88のネジブラケット89が取り付けられるとともに、一対のレール2rと、送りねじ88を連結するネジ受け1j,1jが取り付けられている。縦移動板87は、第2の駆動ベルト(搬送コンベヤ2)V2の駆動方向(搬送コンベヤ2の搬送方向)に往復駆動するもので、その一方側に昇降装置71が取り付けられ、他方側の下側にスライダ2sが取り付けられている。スライダ2s,2sは、レール固定用板80上の一対の上方レール2rを上方から跨ぐように摺動する。送りねじ88は、中央のギヤボックス85を境にして、左右に逆ネジが切られており、サーボモータ2MTが駆動すると、ギヤボックス85を介して一本の送りネジ88の左右88a,88bが互いに逆に回転して、各ネジブラケット89により連結される一対の縦移動板87を一対の上方レール2rに沿って互いに接近させたり離したり同時に移動する。したがって、一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2は、一対の昇降装置74により昇降動作するとともに、サーボモータ2MTを駆動させると、送りネジ88の左右88a,88bが互いに逆向きに回転して、一対の縦移動板87を介して第2の駆動ベルトV2上の複数の長尺物品Bを挟持する方向に移動し、又、その挟持状態を解除する方向に移動する。
【0051】
ここで、上記送りネジ88としては、左右に2本使用して、一つのサーボモータ2MTからギヤボックス85を介してその駆動軸を分割して2本の送りねじ88を同時に回転させることも、又、2本の送りねじ88を各々駆動させる二つのサーボモータ2MTを使用することも可能である。
【0052】
次に、本実施の形態の拡開ゲート制御部材SGによる段ボール箱Dの開口部D5の開閉動作と、チャッキング装置1の動作とその移送方法と、箱詰め動作とその方法を順に説明する。ここで、コンピュータプログラムにより各駆動手段M1,M2,1MT,2MT,3MT等のスピード調整や第2の駆動手段M2の同期駆動が行われる他、昇降装置21,74の前後動作兼用の昇降動作機構の制御、シューティング部材SHの押圧板51の移動距離の制御、拡開ゲート制御部材SGや、一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2等の制御が行われるようになっている。また、チャッキング装置1の挟持側の位置A1や箱詰め機構の位置A2等には、近接センサー等の検出センサを複数設けて、多段積み状態や並列状態の物品群Bの位置ズレや荷崩れを検出して、これをコンピュータプログラムが処理して各駆動手段M1,M2,1MT,2MT等を停止できるようになっている。なお、段ボール箱Dは、いくつかの大きさのもが準備され、搬送する物品群Bの大きさに合わせて載置テーブルTに載置される。
【0053】
(箱の開口部の拡開)
段ボール箱Dは、上述したように、載置テーブルT上においてフラップD1,D2,D3,D4がいずれも上下左右に丁度90度開いた状態におかれている。しかし、段ボール箱Dの開口部D5に対応する物品群BB1を箱詰めする場合(上下の5段5列の25個を押し込む場合)、段ボール箱Dの開口部D5の左右端Db,Dcと上端Daに衝突して箱詰めが確実に行われなくなる場合が想定される。そこで、モータ1MTを駆動させて、一対の横移動板65のレール1rに沿ってコ字状ゲート62を段ボール箱Dの開口部D5の外側から開口部D5内に移動させ(図8)、次いで、拡開ゲート制御部材SGの第1から第3の掛止制御部SG1,SG2,SG3の各掛止板69a,69b,69cのくの字状の先端を段ボール箱Dの開口部D5の上端Daと左右端Db,Dcとに各々引っ掛けさせる。そして、各掛止板69a,69b,69cを駆動させる空気シリンダ63,66によりロッド63a,66aを縮退させると、段ボール箱Dの開口部D5を拡開させることができ(図9中の掛止板69a,69b,69cの点参照)、次の段ボール箱Dが載置テーブルT、シューティング部材SHの押圧板51による押圧を待つ状態になる(図17)。
【0054】
(チャッキング装置による移送例)
まず、搬送コンベヤの物品搭載位置側E1に上下5段積みの長尺物品群Bを順に載せて行く(図1)。上下5段積みの長尺物品群B(BY1,BY2…BY5)は、挟持位置の前方側に位置している昇降装置21に吊り下げられ昇降動作する整列板25により片側(BX1のBY1,BY2…BY5のすべての片側)が揃えられた状態で受け継がれ、第3のレールR3を介して後退する。後退しながら、最初の上下5段の物品(BX1)から二番目の上下5段の物品(BX2)、三番目の物品(BX3)の間隔を詰まらせるように最後の五番目の上下5段の物品(BX5)まで待機状態にしながら5列の連結状態にする(図1)。長尺物品Bが5列の連結状態(合計25個)にすると、整列板25が昇降装置21により上昇され、一対の挟持板6A,6Bによる挟持が可能な状態になる。そして、一対の挟持板6A,6Bの位置までくると、ベース板7上の第2の駆動手段M2を駆動させて一対の挟持板6A,6Bを第2のレールR2に沿って移動させて挟持した後、第1の駆動手段M1を駆動させてベース板7を第1のレールR1に沿って移動させて、段ボール箱Dが配されて箱詰めされる所定位置E2まで移送させる。一対の挟持板6A,6Bによる挟持は、各箇所に伸縮部材11が設けられているので、複数の長尺物品Bを一対の挟持板6A,6Bで挟持する際に、無理な挟持力により物品を損傷させることがなく行われる。また、一対の挟持板6A,6Bの他方6Bの対向する側が平板6cにより平坦な面とされているので、多段積み状態の長尺物品群B(BY1,BY2…BY5)の上面Baがすべて揃えられた状態になる。
【0055】
一対の挟持板6A,6Bは、ステンレス板3が配される搬送コンベヤ2の中央位置A2で一旦停止した後、上記箱詰め位置A3まで一気に移送される。コンピュータプログラムにより上記シューティング部材SHと拡開ゲート制御部材SG等による押圧が可能であるか否かを確認してから箱詰め位置A3まで移送させるためである。他方、一対の挟持板6A,6Bが長尺物品Bを挟持する位置に複動作(元の位置に戻る)するときも、ステンレス板が配される上記中央位置A2で一旦停止した後、元の位置に戻される。コンピュータプログラムにより挟持可能であるか否かを確認してから挟持位置A1で移送させるためである。
【0056】
チャッキング装置1による移送後は、一対の挟持板6A,6Bを第2のレールR2に沿って移動(復動作)させて挟持を解除して、ベース板7を第1のレールR1に沿って移動させて、元の物品を挟持する位置A1に復帰させる。一対の挟持板6A,6Bが物品群Bの挟持を解除すると、移送されて揃えられた状態の物品群BB1を押圧する箱詰め用のシューティング部材SHに引き継がれ、拡開ゲート制御部材SGにより広く拡開された開口部D5の段ボール箱Dにより押圧されて箱詰めされる(図18)。
【0057】
ここで、CASTER(B1)とCABIN(B2)では長辺側Bcの長さが異なるが、伸縮部材11が働いて、一対の挟持板6A,6Bの他方の対向する平坦な面有する平板6cにより、上記両長尺物品B1,B2の短辺側の上面Baがすべて揃えられることとなる。したがって、段ボール箱Dの開口部D5側は、すべての物品Bの短辺側の各面Ba,Bbが揃えられた状態になる。また、本実施の形態の伸縮部材11は、一対の挟持板6A,6Bの一方6Aに設けられているが、逆側の他方の挟持板6Bに設けることも可能である。この場合は、シューティング部材SHの押圧板51で押圧する際、上記両長尺物品B1,B2のすべて揃えられた短辺側の下面Bbを押圧することとなる。なお、シューティング部材SHの位置と載置テーブルTの位置を逆にしても同じように箱詰め可能である。
【0058】
(箱詰め動作と箱詰め方法)
このようにチャッキング装置1による箱詰め位置まで移送される物品の揃え方には種々あるが、図12に示すように、一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2の垂直状の合わせ用板75は、第2の駆動ベルトV2における箱詰め位置E2に移送されてきた状態では、昇降装置74により上方に引き上げられた状態になっている。一対の挟持板6A,6Bがその挟持を解除して、ステンレス板が配される中央位置A2まで戻ると、一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2は昇降装置71により降下させるとともに(図12中の矢印参照)、段ボール箱Dの開口部D5の左右端Db,Dcの位置に移動させて位置合わせを行う(図13)。位置合わせと同時に拡開ゲート制御部材SGの各掛止制御部SG1,SG2,SG3は、段ボール箱Dの開口部D5を拡開させる(図17)。そして、一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2により箱Dの開口部D5に対する位置合わせをしながら、拡開ゲート制御部材SHの押圧板51により押圧すると、段ボール箱Dの開口部D5の左右端部Db,Dcに複数の長尺物品BB1を衝突させずに箱詰めすることができる(図18)。また、一対の挟持板6A,6Bがその挟持を解除しても、多段積み状態の物品群BB1は、その荷崩れを生じさせることがなく箱詰めする。また、シューティング部材SHの押圧板51により、種々の態様で移送されてきた複数の長尺物品BB1をその短辺側の各上面Ba又は各下面Bbを揃えられた状態で押圧するとき、押圧板51には、複数の空気抜き用の穴51aが設けられているので、箱D内の空気を外部に逃がしながら押圧する。
【0059】
ここで、一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2により箱Dの開口部D5に対する位置合わせをしながら押圧板51で押圧するので(図14)、第2の駆動ベルトV2の駆動させたままでも、箱Dの開口部D5端部に物品が衝突しないようにして箱詰めすることができる。なお、第2の駆動ベルトV2の駆動を停止させてから、一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2により物品の箱の開口部に対する位置合わせをしながら押圧板51により押圧することも勿論可能である。一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2により箱Dの開口部D5に対する位置合わせをしながら押圧した後は、一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2の昇降装置74により2枚の合わせ用板75を各々上昇させることで、次のチャッキング装置1の一対の挟持板6A,6Bの移送が可能になる(図15)。
【0060】
このようにして二段入れの最初の一段BB1が段ボール箱Dの底側に箱詰めされるが、この最初の第一段BB1の箱詰めが行われると同時に(或いは、押圧板51で押圧した直後に)、第1の上方加圧手段SK1により加圧する(図16、図17、図18)。すなわち、開口部D5以外に開口がない箱Dについては、丁度一杯に箱詰めする場合、一旦押圧板51で押し込んだとしても、押圧板51が戻ると、押し込まれた物品群BB1のいくつかが箱Dから飛び出す事態が生じ得る。また、内部空気圧により、段ボール箱等の箱Dが膨張して破損する事態が生じ得る。そこで、第1の上方加圧手段SK1のエアーシリンダ92のロッド92aと一対のガイドシャフト93を降下させて、先端に連結されている加圧板91を最初の一段BB1が押し込まれた段ボール箱Dの底側に箱Dの上方から加圧することで、このような事態を防止する。なお、上方加圧手段SKは、加圧板91をその自重により降下させて軽く箱Dを加圧させた状態にしておき、この状態でシューティング部材SHの押圧板51で押し込むことも可能である。そして、シューティング部材SHの押圧板51には、複数の空気抜き用の穴51aが設けられているので、空気抜き用の穴51aを介して内部空気を抜くことができ、箱D内の空気が逃げ道を失い、段ボール箱Dが破損する事態を防止することともなる。
【0061】
次に、2段目(段ボール箱Dの開口部D5側)に、上記と同じく5×5の25個の物品群BB2を収納する場合は、チャッキング装置1により移送されてきた次の物品群BB2を位置合わせ制御部材SD1,SD2により箱Dの開口部D5に対する位置合わせをしながら、シューティング部材SHの押圧板51により押圧すると、段ボール箱Dの開口部D5の左右端Db,Dcと上端Daに物品が衝突しないようにして箱詰めする(図19)。この場合は、拡開ゲート制御部材SGの左右の掛止板69b,69cと上方の掛止板69aが段ボール箱Dの開口部D5の端部Da,Db,Dcを拡開させているので、これらの隙間から空気を抜くことができるとともに、シューティング部材SHの押圧板51に空気抜き用の穴51aが複数設けられているので、箱D内の空気が逃げ道を失い、段ボール箱D等の箱が破損する事態を防止することができる。ただし、第二段BB2の一括した箱詰めを確実に行うために、第2の上方加圧手段SK2により加圧することも実施に応じて可能である。
【0062】
ここで、段ボール箱Dの開口部D5側において、図21(b)に示すように、例えば36個箱詰めさせる場合は、段ボール箱Dの底側では5×5の25個収納し、入り口側では11個収納させるが、この場合は、第2の上方加圧手段SK2を用いる必要がない。丁度一杯に箱詰めしないため、箱Dの内部空気による物品Bの飛び出し等の問題が生じないからである。また、一対の挟持板6A,6Bにより挟持され移送されてきた第二段の物品群BB2が上下5段の1列や2列の場合(4列以下の場合)は、段ボール箱Dの開口部D5の左右端Db,Dcの一方に位置合わせする。一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2は、複数の物品群BB2を挟持するようにも移動可能であるので、例えば上下5段の1列や2列の場合(4列以下の場合)は、物品を挟持する方向に往復動作するために、一対の挟持板6A,6Bの挟持の解除後の位置ズレや多段積み状態ではその荷崩れが防止されることとなる。ただし、この場合は、一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2を昇降装置74により上昇させた状態で、シューティング部材SHの押圧板51で押圧することとなる。そして、段ボール箱Dに第一段の物品群BB1と第二段の物品群BB2の箱詰めが終了すると同時に、シューティング部材SHの押圧板51が初期位置に戻るとともに、上方加圧装置SKの加圧板91がエアーシリンダ92により上昇して、次の箱詰めの待機状態になる(図19)。
【0063】
箱詰めが終了すると、一対の位置合わせ制御部材SD1,SD2と拡開ゲート制御部材SGの駆動により、段ボール箱Dの開口部D5に対する拡開制御が解除され(図9中の掛止板69a,69b,69cの二点線参照)、次の段ボール箱Dが載置テーブルTに配置される。すなわち、拡開ゲート制御部材SGが段ボール箱Dの開口部D5外から内方に向かって移動して、次いで、拡開ゲート制御部材SGの各掛止板69a,69b,69cをロッド63a,66aを伸張させて段ボール箱Dの開口部D5の拡開制御を解除する。そして、次の段ボール箱Dが載置テーブルTに配置して、拡開ゲート制御部材SGが段ボール箱Dの開口部D5の内側から外に向けて移動させて、次いで、拡開ゲート制御部材SGの各掛止板69a,69b,69cを伸張させていたロッド63a,66aを縮退させて段ボール箱Dの開口部D5を拡開させる。このようにして箱詰め動作を繰り返す。
【0064】
(その他の移送例)
本実施の形態では、一対の挟持板6A,6Bは、上下5段積みを一つの単位群B(BX1;BY1,BY2…BY5)として説明したが、これよりも少ない数、例えば、物品1個や2個の場合でも、一対の挟持板6A,6Bで挟持して移送することが可能である。ただし、このような移送する個数が少ない場合は、第2の駆動ベルトV2を回転駆動させておき、箱詰め位置A3を通過させて、後方の排出口E3から排出して人手により箱詰め等の処理がさせることが好ましい。すなわち、箱詰め機構が配されている位置A2に移送されたものをシューティング部材SHで押圧せず、その位置A3に配設されている第2の駆動ベルトV2(搬送コンベヤ2)を回転駆動させて、排出口E3から排出させる(スルーさせる。)。このような処理を可能にするために第2の駆動ベルトV2が配設されている。本実施の形態による移送システムでは移送効率(稼動効率)が悪く、自動のシューティング部材SHによる箱詰めに適さないからである。また、本実施の形態では、箱詰めされる段ボール箱Dの大きさは同じである場合の例で説明したが、一対の挟持板6A,6Bで挟持した物品群の大きさに合わせて、その大きさに適合する段ボール箱Dを開口部D5に配置させて箱詰め作業を行ってもよい。
【0065】
以上、本実施の形態のチャッキング装置1は、パーセルタイプのタバコを物品の例に説明したが、これに限らず所定形状の物品を種々搬送させることが可能である。また、本実施の形態は、長尺物品Bのその長辺側Bcを搬送方向とする多段積み搬送状態(BX1;BY1,BY2…BY5)に好適であるが、これに限らず、例えば、長尺物品Bをその長辺側Bcを一対の挟持板6A,6Bで両側から挟持して移送させることも可能である。この場合は、後方の排出口E3に開口部D5を向けた段ボール箱D等の箱を配置させることとなる。また、本実施の形態の駆動手段は、サーボモータで説明したが、その他のモータや、エアーシリンダ等を駆動手段として使用することは勿論可能である。
【0066】
【発明の効果】
本発明の箱詰め装置によれば、一対の挟持板により挟持されて移送されてきた物品の挟持を解除した後、シューティング部材の押圧板により押圧すると、載置テーブルに載置される箱の開口部から箱の内部に押し込まれて、自動的に箱詰めされるが、一対の挟持板の挟持を解除した物品を位置合わせ制御部材により位置合わせしながらシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めするために、載置テーブルに載置される箱の開口部端に衝突することなく箱の内部に押し込むことが可能になる。また、拡開ゲート制御部材により箱の開口部を拡開させるので、箱の開口部端に衝突するようなことがなくなり、箱詰めが行い易くなる。さらにシューティング部材の押圧板で物品を押圧して箱内に押し込む際に上方加圧手段により上方から加圧しながら押圧すると、段ボール箱等の箱が膨張するような事態を防止するとともに、箱の上方から押し込まれた物品を押圧して、物品が箱から飛び出すことを防止することが可能になる。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の長尺物品の移送システムを示す側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態の箱詰め装置の断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態のチャッキング装置を示す斜視図である。
【図4】上記チャッキング装置の断面図である。
【図5】上記チャッキング装置の伸縮部材の構造を説明する分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施の形態の箱詰め装置の斜視図である。
【図7】上記箱詰め装置の斜視図である。
【図8】上記箱詰め装置の拡開ゲート制御部材の斜視図である。
【図9】上記箱詰め装置の拡開ゲート制御部材の正面図である。
【図10】上記箱詰め装置シューティング部材の斜視図である。
【図11】上記箱詰め装置の位置合わせ制御部材の斜視図である。
【図12】上記箱詰め装置の位置合わせ制御部材の動作を説明する正面図である。
【図13】上記箱詰め装置の位置合わせ制御部材の動作を説明する正面図である。
【図14】上記箱詰め装置の位置合わせ制御部材の動作を説明する正面図である。
【図15】上記箱詰め装置の位置合わせ制御部材の動作を説明する正面図である。
【図16】上記箱詰め装置の断面図である。
【図17】上記箱詰め装置の箱詰め状態を説明する断面図である。
【図18】上記箱詰め装置の箱詰め状態を説明する断面図である。
【図19】上記箱詰め装置の箱詰め状態を説明する断面図である。
【図20】上記箱詰め装置の箱詰め状態を説明する断面図である。
【図21】複数の長尺物品を箱詰めした状態を説明する斜視図である。
【図22】包装タバコの種類と包装状態を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 チャッキング装置、
2 搬送コンベヤ、
6A,6B 一対の挟持板、
6A 一方の挟持板、6B 他方の挟持板、
7 ベース板、
8,M1,88 送りネジ、
9,M1,89 ネジブラケット、
M,M1 第1の駆動手段、
11 伸縮部材、
13 連結部材、
15 スプリング、
21,74 昇降装置、
25 整列板、
41 箱詰め装置、
51 押圧板、51a 空気抜き用の穴、
62 コ字状ゲート
63,66 掛止板の駆動手段(空気シリンダ)、
65 横移動板、
75 合わせ用板、
87 縦移動板、
A1 挟持側の位置、A2 箱詰め機構の位置、
A3 挟持側の位置と箱詰め機構の位置の間、
B 物品群、Ba 上面、Bb 下面、Bc 長辺側、
B1,2B,B3 長尺物品(パーセルタイプのタバコ)、
BB1 箱内の底側に押し込まれる多段積み物品群、
BB2 箱内の入り口側に押し込まれる多段積み物品群、
BY1 多段積み状態の最下層の物品、
BY5 多段積み状態の最上層の物品、
BX1 搬送方向の最初の多段積み状態の物品、
BX5 5列目の多段積み状態の物品、
D 段ボール箱、
Da 開口部の上端、Db,Dc 開口部の左右端、
D1,D2,D3 段ボール箱のフラップ、
D1 上方側のフラップ、D4 下方側のフラップ、
D5 開口部、
E1 物品の搭載位置側、E2 箱詰め位置(所定位置)、
E3 物品の排出口、
M1 第1の駆動手段、M2 第2の駆動手段、
1MT,2MT 駆動手段(モータ)、
R1 第1のレール、R2 第2のレール、
1r,2r レール、
1s,2s スライダ、
SH シューティング部材、
SD1,SD2 一対の位置合わせ制御部材、
SG 拡開ゲート制御部材、
SG1 第1の掛止制御部、SG2 第2の掛止制御部、SG
69a 上方の掛止板、69b,69c 左右の各掛止板、
SK 上方加圧手段、
SK1 第1の上方加圧手段、SK2 第2の上方加圧手段
T 載置テーブル、
V1,V2 駆動ベルト、
Claims (10)
- 直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材とを備え、
前記一対の挟持板の一方の対向する側に、スプリングを介して挟持する伸縮部材が設けられる一方、他方の対向する側が平坦面とされており、一対の挟持板の挟持を解除した物品をシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすることを特徴とする箱詰め装置。 - 直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材と、箱の開口部の位置に物品を位置合わせする位置合わせ制御部材とを備え、
前記一対の挟持板の一方の対向する側に、スプリングを介して挟持する伸縮部材が設けられる一方、他方の対向する側が平坦面とされており、一対の挟持板の挟持を解除した物品を位置合わせ制御部材により位置合わせしながらシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすることを特徴とする箱詰め装置。 - 直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材と、箱の開口部を拡開させる拡開ゲート制御部材とを備え、
前記一対の挟持板の一方の対向する側に、スプリングを介して挟持する伸縮部材が設けられる一方、他方の対向する側が平坦面とされており、一対の挟持板の挟持を解除した物品を拡開ゲート制御部材により箱の開口部を拡開させながらシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすることを特徴とする箱詰め装置。 - 直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材と、載置テーブルに載置された箱の上記一側面とは反対側の他側面を上方から加圧する上方加圧手段とを備え、一対の挟持板の挟持を解除した物品をシューティング部材の押圧板により押圧して物品を箱内に押し込む際に、上記上方加圧手段により加圧しながら箱詰めすることを特徴とする箱詰め装置。
- 直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材とを備え、
前記シューティング部材の押圧板に、空気抜き用の穴が設けられており、一対の挟持板の挟持を解除した物品をシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすることを特徴とする箱詰め装置。 - 直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移 送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材と、箱の開口部の位置に物品を位置合わせする位置合わせ制御部材とを備え、
前記シューティング部材の押圧板に、空気抜き用の穴が設けられており、一対の挟持板の挟持を解除した物品を位置合わせ制御部材により位置合わせしながらシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすることを特徴とする箱詰め装置。 - 直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材と、箱の開口部を拡開させる拡開ゲート制御部材とを備え、
前記シューティング部材の押圧板に、空気抜き用の穴が設けられており、一対の挟持板の挟持を解除した物品を拡開ゲート制御部材により箱の開口部を拡開させながらシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすることを特徴とする箱詰め装置。 - 前記所定形状の物品は、長辺側と短辺側を有する直方体形状の長尺物品であり、前記搬送コンベヤにより長尺物品の長辺側を搬送方向に揃えて搬送させて、前記一対の挟持板により複数の長尺物品の短辺側の各上面又は各下面を揃えた状態にして一度に挟持して箱詰め位置まで移送して、複数の長尺物品の短辺側の各上面又は各下面を揃えた状態にして前記シューティング部材の押圧板で押圧することを特徴とする請求項1乃至請求項7記載の箱詰め装置。
- 直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材と、箱の開口部の位置に物品を位置合わせする位置合わせ制御部材とを備え、
前記位置合わせ制御部材は、前記箱の四角形状の開口部の左右の端部を各々位置合わせする一対の位置合わせ制御部材であり、一対の位置合わせ制御部材はこれを昇降させる昇降装置に各々取り付けられるとともに、各昇降装置は、レールに沿って駆動させる駆動手段を介して物品を挟持する方向に往復動作し、一対の挟持板の挟持を解除した物品を位置合わせ制御部材により位置合わせしながらシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすることを特徴とする箱詰め装置。 - 直方体形状の一側面側に四角形状の開口部を有する段ボール箱等の箱に所定形状の物品を箱詰めする箱詰め装置において、箱の四周側面の一側面を載置する載置テーブルと、搬送コンベヤにより搬送されてきた物品を挟持して箱の開口部の位置まで移送する一対の挟持板と、一対の挟持板により挟持されてきた物品を押圧する押圧板を有するシューティング部材と、箱の開口部を拡開させる拡開ゲート制御部材とを備え、
前記拡開ゲート制御部材は、箱の開口部の上端を引っ掛ける上方の掛止板と、上方の掛止板を掛止させた状態で伸縮動作させる駆動手段を有する第1の掛止制御部と、箱の開口部の左右端を引っ掛ける左右の掛止板と、左右の掛止板を掛止させた状態で伸縮動作させる駆動手段を各々有する第2と第3の掛止制御部を備えるとともに、
前記拡開ゲート制御部材は、コ字形に吊り下げられるコ字状ゲートを有し、コ字状ゲートの左右に前記左右の各掛止板が設けられ、コ字形の中央に前記上方側の掛止板が設けられて、これらの掛止板を上記コ字状ゲートを介して箱の開口部の外側から開口部内の方向とこれとは逆の開口部内から外側の方向に同時に移動させる上記駆動手段を有しており、
一対の挟持板の挟持を解除した物品を拡開ゲート制御部材により箱の開口部を拡開させながらシューティング部材の押圧板により押圧して箱詰めすることを特徴とする箱詰め装置。
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