JP3625871B2 - 放射線治療計画機能を有する医用装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は放射線治療を行う際に被検体の正確な位置決めが行える放射線治療計画における位置決め方法、及びこのような正確な位置決めが行える放射線治療計画機能を有する医用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の高エネルギー放射線治療が発展するにつれ、精度の高い放射線照射が行える治療計画が重視されるようになってきている。
【0003】
ここで、治療計画とは、診断時の諸情報を基に、治療線種,線量,照射方向等被検体への応用を総合的に確定し、被検体に対し照射野の位置決め等を行うことである。
【0004】
そして、治療計画に基づいて放射線治療を実行するには、診断装置と治療装置との間で被検体の同一部位の位置情報を正確に受け渡す必要がある。特に放射線治療装置のように強力な放射線を患部に照射する治療法においては、診断装置で正確に治療部位の位置決めを行い、これを放射線治療装置に引渡す必要がある。一般によく行われているX線CTによる位置決めと癌治療用としてのリニアアクセレレータ(Linear Accelerator:以下リニアック(Linac )と呼ぶ)とについて説明する。
【0005】
図11は従来の位置決め方法の説明図で、図11(イ)はCTにより治療部位の位置決めを行う方法の説明図、図11(ロ)は位置決めされた治療部位に放射線治療を行うための照射位置設定の方法の説明図である。
【0006】
CTスキャナ1のガントリ2には基準位置設定のためのポジショニングライト(投光器)が内蔵されている。天板15は被検体10を載置し、ガントリ2への収容、位置合わせ等を行うために移動可能に構成され、撮影台16の上に載せられている。オペレータコンソール4は天板15を移動させ、又、ガントリを動作させる等の制御を行っている。
【0007】
リニアック11のガントリ17は被検体10を収容して放射線治療を行うものであり、天板18は被検体10を載せてガントリ17へ収容し、位置合わせを行う等移動可能に構成され、治療台19上に載せられている。オペレータコンソール20はリニアック11を制御し動作させ、オペレータコンソール4とはオンラインで繋がれていて、被検体10の位置情報等をオペレータコンソール4から受け取って天板18を動かして位置決めを行う。
【0008】
上記に示した被検体10の治療部位の設定の手順を図12のフローチャートにより説明する。
被検体10をCT1の天板15に載せてガントリ2内に収容し、被検体10の治療部位に近いマーキング可能な場所に、基準位置設定用ポジショニングライト(図示せず)により被検体10の左右、上面の照射位置にマークを付ける(図12ステップ1)。
【0009】
CT1で被検体の断層撮影を多数のスライス位置で行い、各像について読影して、治療する必要のある箇所にトラックボールかマウス等の入力装置によって印をつける。この印のデータはオペレータコンソール4内の制御部に記憶される(図12ステップ2)。
【0010】
上述のステップ2で各像に付した印のデータからCT1は治療部位の放射線照射中心位置(治療アイソセンタ位置)を求め、ステップ1で設定した基準位置に対する相対位置の情報(相対位置情報)を3次元の座標として求める(図12ステップ3)。
【0011】
ステップ3で求めた基準位置からの相対位置情報をオペレータコンソール4からオペレータコンソール20へ伝送する。直接伝送ができない場合にはCT1及びリニアック11に共通の出力装置の媒体を用いて情報を伝える(図12ステップ4)。
【0012】
被検体10をCT1の天板15における姿勢と同じ姿勢でリニアック11の天板18に載せる(図12ステップ5)。
天板18を前後、左右、上下に動してステップ1でマークした基準位置にリニアック11のアイソセンタ照射位置を合致させる(図12ステップ6)。
【0013】
オペレータコンソール20に伝送された治療部位の基準位置からの相対位置情報に基づきリニアック11の天板18を移動させる。この移動は危険防止のため手動で行い、移動量の認識はCRT等に表示される基準位置からの3次元表示されたずれ量を零に合わせるような方法で行う(図12ステップ7)。
【0014】
以上のようにして位置決めを行っている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような放射線治療計画における位置決めにおいては、以下のような問題点が生じていた。
【0016】
1.放射線治療計画の結果に得られた治療アイソセンタ位置または照射野形状を、専用の投光器を用いて被検体表面に投光し、その投光像を被検体表面に描くことによって、放射線治療時の位置決めを行うようにしていた。
【0017】
このため、専用の投光器が必要になり、設置,調整に多額の費用を要するという難点がある。
また、CT画像等を撮影してから被検体表面に治療アイソセンタ位置又は照射野形状が投光されるまで、被検体はCT装置の撮影天板上に寝たままの状態で比較的長い時間拘束されるという難点もある。
【0018】
2.CT画像等の医用画像撮影時に被検体表面上に付けられた被検体基準位置を用いて放射線治療装置の天板上に載置された被検体の位置合わせを行い、その後、計画結果として得られた被検体基準位置に対する治療アイソセンタ位置への天板移動量に基づき天板を移動させ、放射線治療時の位置決めを行っていた。
【0019】
しかし、通常の放射線治療装置には天板移動量をmm単位で確認する機能は備わっておらず、正確な位置決めを実現しにくいという難点があった。このような正確な位置決めを行うために、天板の移動量をmm単位で確認する機能を備えるには多額の費用を要するという難点もある。
【0020】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的は、特別な位置決め用の機器を必要とせずに、被検体位置決めを精度良く簡便に行える放射線治療計画における位置決め方法及び放射線治療計画機能を有する医用装置を実現することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決する第1の手段は、放射線治療計画における位置決め方法であって、断層診断装置の天板上において基準位置設定用マーカにより被検体の所定の位置に基準位置としてマーキングを行い、被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置,被検体の断層撮影の際の天板の高さ,放射線治療に用いる放射線治療装置の天板の高さを求め、予め定められた照射ヘッドの光源位置とシャドウトレイ(Shadow tray )との間隔及び照射ヘッドの光源位置と放射線治療装置の天板の高さから決定されるスケールと、前記被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置から決定される位置合わせ用十字印とを有する第1及び第2の位置決め用紙を生成し、放射線治療装置の天板上において被検体基準位置に被検体を位置合わせし、放射線治療装置の天板を規定長だけ移動させ、前記第1及び第2の位置決め用紙をそれぞれシャドウトレイと放射線治療装置の天板上の所定の位置に配置し、第1及び第2の位置決め用紙のスケール及び位置合わせ用十字印を一致させるようにして天板を上下左右に移動させることで位置決めを行い、放射線治療装置の天板を前記の規定長だけ逆方向に移動させることを特徴とする放射線治療計画における位置決め方法である。
【0022】
前記の課題を解決する第2の手段は、断層診断装置の天板上において被検体の所定の位置に基準位置としてマーキングを行う基準位置設定用マーカと、被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置,被検体の断層撮影の際の天板の高さ,放射線治療に用いる放射線治療装置の天板の高さを求める計測手段と、予め定められた照射ヘッドの光源位置とシャドウトレイとの間隔及び照射ヘッドの光源位置と放射線治療装置の天板の高さから決定されるスケールと、前記被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置から決定される位置合わせ用十字印とを有する第1及び第2の位置決め用紙を生成する位置決め用紙生成手段と、放射線治療装置の天板上において被検体基準位置に被検体を位置合わせし、放射線治療装置の天板を規定長だけ移動させ、前記第1及び第2の位置決め用紙をそれぞれシャドウトレイと放射線治療装置の天板上の所定の位置に配置し、第1及び第2の位置決め用紙のスケール及び位置合わせ用十字印を一致させるようにして天板を上下左右に移動させることで位置決めを行い、放射線治療装置の天板を前記の規定長だけ逆方向に移動させる位置決め調整手段と、を備えたことを特徴とする放射線治療計画機能を有する医用装置である。
【0023】
【作用】
課題を解決する第1の手段である放射線治療計画における位置決め方法においては、断層診断装置の天板上において基準位置設定用マーカにより被検体の所定の位置に基準位置としてマーキングが行われ、被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置,被検体の断層撮影の際の天板の高さ,放射線治療に用いる放射線治療装置の天板の高さが求められ、予め定められた照射ヘッドの光源位置とシャドウトレイとの間隔及び照射ヘッドの光源位置と放射線治療装置の天板の高さから決定されるスケールと、前記被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置から決定される位置合わせ用十字印とを有する第1及び第2の位置決め用紙が生成され、放射線治療装置の天板上において被検体基準位置に被検体が位置合わせされ、放射線治療装置の天板を規定長だけ移動させて、前記第1及び第2の位置決め用紙をそれぞれシャドウトレイと放射線治療装置の天板上の所定の位置に配置して、第1及び第2の位置決め用紙のスケール及び位置合わせ用十字印を一致させるようにして天板を上下左右に移動させることで位置決めが行われ、放射線治療装置の天板を前記の規定長だけ逆方向に移動させることで放射線治療計画における位置決めが行なわれる。これにより、特別な位置決め用の機器を必要とせずに、被検体位置決めが精度良く簡便に行われる。
【0024】
課題を解決する第2の手段である放射線治療計画機能を有する医用装置においては、断層診断装置の天板上において基準位置設定用マーカにより被検体の所定の位置に基準位置としてマーキングが行われ、被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置,被検体の断層撮影の際の天板の高さ,放射線治療に用いる放射線治療装置の天板の高さが求められ、予め定められた照射ヘッドの光源位置とシャドウトレイとの間隔及び照射ヘッドの光源位置と放射線治療装置の天板の高さから決定されるスケールと、前記被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置から決定される位置合わせ用十字印とを有する第1及び第2の位置決め用紙が生成され、放射線治療装置の天板上において被検体基準位置に被検体が位置合わせされ、放射線治療装置の天板を規定長だけ移動させて、前記第1及び第2の位置決め用紙をそれぞれシャドウトレイと放射線治療装置の天板上の所定の位置に配置して、第1及び第2の位置決め用紙のスケール及び位置合わせ用十字印を一致させるようにして天板を上下左右に移動させることで位置決めが行われ、放射線治療装置の天板を前記の規定長だけ逆方向に移動させることで放射線治療計画における位置決めが行なわれる。これにより、特別な位置決め用の機器を必要とせずに、被検体位置決めが精度良く簡便に行われる。
【0025】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例の放射線治療計画における位置決め方法の処理手順を示すフローチャートであり、
図2は本発明の一実施例の放射線治療計画機能を有する医用装置の概略構成を示す構成図である。
【0026】
まず、図2を放射線治療計画機能を有する医用装置の構成を説明する。本実施例では、この放射線治療計画機能を有する医用装置として、放射線治療計画装置をもって説明を行う。コンピュータ31はCT装置からCT画像(断層像)のデータを受け取り、投影形状の計算,照射野形状(コリメータ開度)の計算を実行し、また表示を制御し、治療計画を行うものである。このため、このコンピュータ31が計測手段,位置決め用紙生成手段,位置決め調整手段をも構成している。尚、ここで、治療計画とは、診断時の諸情報を基に、治療線種,線量,照射方向等被検体への応用を総合的に確定し、被検体に対し照射野の位置決め等を行うことである。
【0027】
キーボード32はオペレータからの各種指示を受けるものであり、特に照射治療パラメータ等の指示を受けてコンピュータ31に伝達する入力装置である。トラックボール33はポインティングデバイスの一種であり、画像領域の指定をグラフィックを用いて行うための入力装置である。尚、このキーボード32とトラックボール33とで設定手段を構成している。
【0028】
メモリ34はコンピュータが各種計算,画像処理等を行う際の共通作業領域である。表示装置35はコンピュータ31からの指示により各種画像表示や、画像入力,数値入力の際の入力表示がなされるものである。画像記憶装置36はコンピュータ31での計算途中,計算結果などで生成される画像データが記憶されるものである。CTインターフェース37はCT装置38からのCT画像を放射線治療計画装置に読み込むためのインターフェースである。プリンタ39は第1及び第2の位置決め用紙を出力する印字装置であり、プロッタで構成されることもある。治療装置40は被検体に対して放射線照射を行うリニアック等である。
【0029】
次に、上記のように構成された放射線治療計画装置の動作並びに放射線治療計画における位置決め方法の手順についてフローチャートも参照して説明する。
まず、被検体をCT装置38の天板に載せてガントリ内に収容し、被検体の治療部位に近いマーキング可能な場所にガントリ内蔵のポジショニングライト等により光線を照射して、被検体の左右,上面の照射位置(被検体基準位置)にマークを付ける(図1ステップ▲1▼)。
【0030】
そして、CT装置38により被検体の断層撮影を実行する(図1ステップ▲2▼)。このとき、CT装置38は被検体の断層撮影を多数のスライス位置で行う。そして、各断層像について読影して、治療する必要のある箇所にトラックボール33によって印をつける。この印のデータは記憶装置36等に記憶される。CT装置38での断層撮影が終了した時点で、被検体はCT装置38から解放される。
【0031】
ここで、コンピュータ1は、キーボード2等から設定されたパラメータに基づいて治療計画を立案し、被検体基準位置に対する治療アイソセンタ位置,CT断層撮影時の天板高,放射線照射時の天板高を、CT装置38や治療装置40とデータ通信により求める(図1ステップ▲3▼)。
【0032】
また、コンピュータ1は、予め定められた照射ヘッドの光源位置と第1の位置決め用紙を載置するシャドウトレイとの間隔及び照射ヘッドの光源位置と放射線治療装置の天板の高さから決定されるスケール(目盛り)が印字された第1の位置決め用紙39aと、同様なスケールと被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置から決定される位置合わせ用十字印とが印字された第2の位置決め用紙39bとを生成し、プリンタ39から出力する(図1ステップ▲4▼)。尚、第2の位置決め用紙39bに印字される被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置から決定される位置合わせ用十字印は、コンピュータ1の計算により求められる。
【0033】
ここで、第1の位置決め用紙39aは透明な用紙にスケールが印字されたものであり(図3)、第2の位置決め用紙39bは透明,半透明,不透明いずれでも構わないが通常は白紙に印字されたものとする。
【0034】
そして、第1の位置決め用紙39aに印字される縦横のスケールは、放射線治療装置が標準で備えている投光機能を用いてシャドウトレイから照射野面上に投影した際に、投影結果が所定の間隔(例えば、投影結果で1目盛りが10mmになるような間隔)となるように目盛られている。同様に、第2の位置決め用紙39bに印字される縦横のスケールは、照射野面上で所定の間隔(同様に、照射野面上で1目盛りが10mmに相当する間隔)となるように目盛られている。従って、実際の用紙上での目盛りの間隔は、それぞれの高さに応じて異なる値になっている。
【0035】
このため、第1の位置決め用紙39aと第2の位置決め用紙39bとが正しい位置にある(放射線治療装置の天板が正しい高さに調整されている)ときに、第2の位置決め用紙39b上での第1の位置決め用紙39aからの投影結果は一致するようなものである。尚、このように投影結果が一致することを確認できれば良いので、目盛りの間隔は上述の例に限定されるものではない。
【0036】
また、第2の位置決め用紙39bには縦横のスケール以外に、被検体基準位置に対する治療アイソセンタ位置が十字で目盛られている。この図4では破線で示されたものが治療アイソセンタ位置の十字に相当し、Xは被検体基準位置に対する治療アイソセンタ位置の被検体断面横断方向の距離を示し、Zは被検体基準位置に対する治療アイソセンタ位置の体軸方向の距離を示している。
【0037】
そして、図5に示したように、被検体を放射線治療装置40の天板41に載置し、被検体表面に付けられた被検体基準位置に基づいて、図示しないレーザポインタ(放射線治療装置の治療アイソセンタ位置を示している)からのレーザ光が前記被検体基準位置を照らすように天板の移動を行って位置合わせを行う(図1ステップ▲5▼)。
【0038】
次に、図6に示したように、被検体を天板41に載置したままの状態で、放射線治療装置40の天板41を被検体の体軸(Z軸)方向に、前記レーザ光から離すように規定長さ分(例えば、1m等。予め定めておく。)だけ移動させる。この長さについては、天板に取り付けられた目盛りを用いて行なうようにする(図1ステップ▲6▼)。尚、この天板41の目盛りは、規定長さ分の移動量が確認できれば良いものであり、従来のような全移動量にわたってmm単位の移動量を確認するような高価な移動量確認機構である必要はない。
【0039】
ここで、図7に示すように、放射線治療装置40の照射ヘッド43に設けられたシャドウトレイ43の所定の位置に第1の位置決め用紙39aを載置し、また、天板41の所定の位置に第2の位置決め用紙39bを載置する(図1ステップ▲7▼)。
【0040】
そして、第1の位置決め用紙39aと第2の位置決め用紙39bとを用いて放射線治療装置40の天板41を移動させて位置調整を行う。この位置調整は、天板41の高さ方向の調整と、天板41の左右方向の調整とがある。
【0041】
まず、図8に示すように、照射ヘッド42内の投光器42aから投光を行い、第2の位置決め用紙39bのスケールの目盛りと、第1の位置決め用紙39aから投影されたスケールの目盛りとが一致するように、天板41の高さ調整を行う(図1ステップ▲8▼)。これにより、第1の位置決め用紙39aと第2の位置決め用紙39bとが正しい高さ関係(放射線治療装置の天板41が正しい高さ関係)になったときに、各スケールが一致する。
【0042】
また、図9に示すように、照射ヘッド42内の投光器42aから投光を行い、第2の位置決め用紙39bの治療アイソセンタ位置を示す十字と、第1の位置決め用紙39aから投影されたスケールの目盛りとが一致するように、天板41を左右方向に移動させて位置調整を行う。これにより、放射線治療装置の天板41の位置調整が完了する。
【0043】
そして、前述のステップ▲6▼で放射線治療装置40の天板41を被検体の体軸(Z軸)方向にレーザ光から離すように規定長さ分だけ移動させているので、この規定長さ分だけ元の方向に戻すように移動させる(図1ステップ▲9▼)。この長さについては、天板に取り付けられた目盛りを用いて行なうようにする。これにより、天板41上の被検体が治療アイソセンタ位置に合致するように調整されたことになる。
【0044】
以上詳細に説明したように、天板41の規定長の移動と戻しを行うようにすることで、mm単位の天板移動量確認機構を用いる必要がなくなり、更に、第1及び第2の位置決め用紙を用いて細かな位置調整を行うようにすることで、mm単位の精度の調整を行うことが可能になる。また、位置決め用紙と照射ヘッド内の投光器とにより放射線治療装置での被検体位置決めが可能になるので、高価な治療位置決め専用の投光器が不要になる。
【0045】
図10は放射線治療計画機能を有する医用装置の他の構成例を示す構成ブロック図である。この図10で上述の図2と同一物には同一番号を付してある。異なるのは、MRIインターフェース47を備えており、MRI装置48からのMRI画像を受けて治療計画を立てることである。放射線治療計画における位置決め方法については図1で説明を行ったものと、CT画像をMRI画像にした以外は同一である。
【0046】
以上のように、放射線治療計画における位置決め方法であって、断層診断装置の天板上において基準位置設定用マーカにより被検体の所定の位置に基準位置としてマーキングを行い、被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置,被検体の断層撮影の際の天板の高さ,放射線治療に用いる放射線治療装置の天板の高さを求め、予め定められた照射ヘッドの光源位置とシャドウトレイとの間隔及び照射ヘッドの光源位置と放射線治療装置の天板の高さから決定されるスケールと、前記被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置から決定される位置合わせ用十字印とを有する第1及び第2の位置決め用紙を生成し、
放射線治療装置の天板上において被検体基準位置に被検体を位置合わせし、放射線治療装置の天板を規定長だけ移動させ、前記第1及び第2の位置決め用紙をそれぞれシャドウトレイと放射線治療装置の天板上の所定の位置に配置し、第1及び第2の位置決め用紙のスケール及び位置合わせ用十字印を一致させるようにして天板を上下左右に移動させることで位置決めを行い、放射線治療装置の天板を前記の規定長だけ逆方向に移動させることを特徴とする放射線治療計画における位置決め方法によれば、特別な位置決め用の機器を必要とせずに、被検体位置決めを精度良く簡便に行える放射線治療計画における位置決め方法を実現することができるようになる。
【0047】
また、断層診断装置の天板上において被検体の所定の位置に基準位置としてマーキングを行う基準位置設定用マーカと、被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置,被検体の断層撮影の際の天板の高さ,放射線治療に用いる放射線治療装置の天板の高さを求める計測手段と、予め定められた照射ヘッドの光源位置とシャドウトレイとの間隔及び照射ヘッドの光源位置と放射線治療装置の天板の高さから決定されるスケールと、前記被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置から決定される位置合わせ用十字印とを有する第1及び第2の位置決め用紙を生成する位置決め用紙生成手段と、放射線治療装置の天板上において被検体基準位置に被検体を位置合わせし、放射線治療装置の天板を規定長だけ移動させ、前記第1及び第2の位置決め用紙をそれぞれシャドウトレイと放射線治療装置の天板上の所定の位置に配置し、第1及び第2の位置決め用紙のスケール及び位置合わせ用十字印を一致させるようにして天板を上下左右に移動させることで位置決めを行い、放射線治療装置の天板を前記の規定長だけ逆方向に移動させる位置決め調整手段と、を備えたことを特徴とする放射線治療計画機能を有する医用装置によれば、特別な位置決め用の機器を必要とせずに、被検体位置決めを精度良く簡便に行える放射線治療計画機能を有する医用装置を実現できるようになる。
【0048】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、断層診断装置の天板上において基準位置設定用マーカにより被検体の所定の位置に基準位置としてマーキングを行い、被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置,被検体の断層撮影の際の天板の高さ,放射線治療に用いる放射線治療装置の天板の高さを求め、予め定められた照射ヘッドの光源位置とシャドウトレイとの間隔及び照射ヘッドの光源位置と放射線治療装置の天板の高さから決定されるスケールと、前記被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置から決定される位置合わせ用十字印とを有する第1及び第2の位置決め用紙を生成し、放射線治療装置の天板上において被検体基準位置に被検体を位置合わせし、放射線治療装置の天板を規定長だけ移動させ、前記第1及び第2の位置決め用紙をそれぞれシャドウトレイと放射線治療装置の天板上の所定の位置に配置し、第1及び第2の位置決め用紙のスケール及び位置合わせ用十字印を一致させるようにして天板を上下左右に移動させることで位置決めを行い、放射線治療装置の天板を前記の規定長だけ逆方向に移動させるようにしたことで、天板の規定長の移動と戻しを行うようにすることで、mm単位の天板移動量確認機構を用いる必要がなくなり、更に、第1及び第2の位置決め用紙を用いて細かな位置調整を行うようにすることで、mm単位の精度の調整を行うことが可能になる。また、位置決め用紙と照射ヘッド内の投光器とにより放射線治療装置での被検体位置決めが可能になるので、高価な治療位置決め専用の投光器が不要になる。従って、特別な位置決め用の機器を必要とせずに、被検体位置決めを精度良く簡便に行える放射線治療計画における位置決め方法及び放射線治療計画機能を有する医用装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の放射線治療計画における位置決め方法の手順を示すフローチャートである。
【図2】本発明の一実施例の放射線治療計画機能を有する医用装置の構成を示す構成図である。
【図3】本発明の一実施例で用いられる第1の位置決め用紙を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施例で用いられる第2の位置決め用紙を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施例において被検体表面に付けられた被検体基準位置に基づいてレーザ光が被検体基準位置を照らすように天板の移動を行って位置合わせを行う状態を示す説明図である。
【図6】天板を被検体の体軸方向に規定長さ分だけ移動させる様子を示す説明図である。
【図7】第1及び第2の位置決め用紙を用いた位置合わせの様子を示す説明図である。
【図8】第1及び第2の位置決め用紙を用いた高さ方向の位置合わせの様子を示す説明図である。
【図9】第1及び第2の位置決め用紙を用いた左右方向の位置合わせの様子を示す説明図である。
【図10】本発明の他の実施例の放射線治療計画機能を有する医用装置の構成を示す構成図である。
【図11】従来の放射線治療計画機能を有する医用装置の構成を示す構成図である。
【図12】従来の放射線治療計画における位置決め方法の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
31 コンピュータ
32 キーボード
33 トラックボール
34 メモリ
35 表示装置
36 画像記憶装置
37 CTインターフェース
38 CT装置
39 プリンタ
40 治療装置
Claims (2)
- 断層診断装置の天板上において被検体の所定の位置に基準位置としてマーキングを行う基準位置設定用マーカと、
被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置、被検体の断層撮影の際の天板の高さ、放射線治療に用いる放射線治療装置の天板の高さを求める計測手段と、
予め定められた照射ヘッドの光源位置とシャドウトレイとの間隔から決定されるスケールを有する第1の位置決め用紙、並びに、予め定められた照射ヘッドの光源位置と放射線治療装置の天板の高さとから決定されるスケール及び前記被検体の基準位置に対する治療アイソセンタ位置から決定される治療アイソセンタ位置合わせ用十字印を有する第2の位置決め用紙を生成する位置決め生成手段と、
放射線治療装置の天板上において被検体基準位置に被検体を位置合わせし、放射線治療装置の天板の規定長だけ移動させ、前記第1の位置決め用紙をシャドウトレイに配置するとともに第2の位置決め用紙を放射線治療装置の天板上の所定の位置に配置し、照射ヘッドの光源を照らして、初めに第2の位置決め用紙の上に投影された第1の位置決め用紙のスケールが第2の位置決め用紙のスケールと一致するように放射線治療装置の天板を上下方向に移動して天板の高さを決定し、次に第2の位置決め用紙の上に投影された第1の位置決め用紙のスケールの十字形状が第2の位置決め用紙の治療アイソセンタ位置合わせ用十字印と重なるように放射線治療装置の天板を前後左右に移動して天板の前後左右の位置を決定することにより位置決めを行い、最後に放射線治療装置の天板を前記の規定長だけ逆方向に移動させる位置決め調整手段と、を備えたことを特徴とする放射線治療計画機能を有する医用装置。 - 請求項1に記載の放射線治療計画機能を有する医用装置において、
前記第1の位置決め用紙は、透明な用紙に、十字形状に対して目盛りが付されたスケールが印字されたものであり、
前記第2の位置決め用紙は、白紙に、十字形状に対して目盛りが付されたスケール及び前記治療アイソセンタ位置合わせ用十字印が印字されたものであることを特徴とする放射線治療計画機能を有する医用装置。
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| JP25383594A JP3625871B2 (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 放射線治療計画機能を有する医用装置 |
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