JP2008022896A - 位置決め装置 - Google Patents

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久 原田
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晴久 奥田
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Abstract

【課題】位置決め時間が短縮され、精度の高い位置決めができる位置決め装置を得る。
【解決手段】計測光13とカメラ17を用いた3次元計測により患者の体表面を計測する3次元光計測手段と、3次元光計測手段であらかじめ取得された体表面基準位置データと治療時又は診断時に3次元光計測手段で取得される体表面計測位置データとを比較照合し、位置姿勢変換パラメータを求めるデータ照合手段28と、データ照合手段の位置姿勢変換パラメータにより体表面基準位置データと体表面計測位置データとの差異が許容範囲になるように患者支持台の位置および角度を調整する位置調整手段を備え、患者の位置決めを実施するようにした。
【選択図】図3

Description

この発明は、放射線治療装置,粒子線治療装置,画像診断装置などに使用される位置決め装置に関し、例えば、パターン状の計測光を用いた3次元計測可能な光計測手段を用いて、治療時、治療計画時又は診断時等の計測時に患者の患部を所定の位置及び角度に位置決めする位置決め装置に係わるものである。
放射線治療又は粒子線治療における患者の位置決め操作の従来の流れについて、図13を用いて説明する。放射線治療,粒子線治療,画像診断において、放射線の照射野あるいは粒子線の照射野は、治療の対象となる患部の位置と形状に一致させる必要がある。まずステップ1において、患者受け入れを行い、登録やインフォームドコンセントなどの作業を経て、ステップ2で、X線CT装置を用いてCT画像を取得する。治療計画作成のステップ3では照射する部位、すなわち治療標的領域を前記CT画像に基づいて設定する。治療計画が終了した後、前記治療計画に基づき、患者固定具や治療に必要なその他の治具を製作する。治療照射時には放射線あるいは粒子線をこの治療標的領域に精度よく照射する必要がある。このためにリハーサルと呼ばれるステップ4で以下の手順を踏む。
リハーサルは通常、治療照射の事前に、別の日に実施される。リハーサルにおいては、前記CT画像を加工し新たな画像を作成し、この加工画像に基づいて患者位置決めを行う。このようにして照射時の患者位置が確定した段階で、新たな2次元画像X線透視画像を撮影し、これを基準位置画像とし、それに伴う位置決め情報を基準位置データと呼ぶ。このような手順を踏む理由は、照射する前の位置決めステップで撮影するX線透視画像の画質がX線CT画像と異なるためである。
治療時においても、精度よく治療標的領域に照射するために照射直前に位置決めを行う。このステップ5では通常、レーザポインタで粗い位置決めを行い、その後、X線透視画像を用いて、高精度位置決めを行う。このときに取得されるX線透視画像のことを位置決め画像と呼んでいる。粗い位置決めで使うレーザポインタの合せ位置は、リハーサル時に患者の体表面にマーキングされる。このとき、図7の(F)に示すように、画像診断で決定した患部の特定部位及び任意の部位を治療計画に対応した体表面に移し、その位置に患部位置マーカ及び位置マーカを付置し、そのマーカを参照し、レーザポインタなどと対応させ、目視か、2次元計測可能なビデオカメラを用いて観測し、患者を位置決めしていた。
2次元計測可能なビデオカメラで3次元的に患者の位置決めをするためには、ビデオカメラが2台以上必要である。異なる方向から患者の体表面に設けた3個以上の位置マーカを読みとることにより、患者の患部の3次元的な位置を推定し、照射の領域(照射野)の中心と患部の中心及び照射野の方向と患部の方向とが一致するように治療台を移動および回転させる方法で患者の位置決めを行っていた。
X線透視画像を用いた高精度位置決めにおいては、位置決め画像と基準位置画像との差が許容範囲内になるまで、治療台の設定位置や設定角度を調整する。患者の体位の補正、すなわち臥位の場合は、患者の治療台上での横たわりかたの補正、座位の場合は患者の治療台上での座りかたの補正が必要な場合もある。その後、ステップ6の照射が行われる。粒子線治療や放射線治療においては最大40回程度で何日かに分割して実施するため、位置決めの再現性は重要となる。照射の度に上記ステップの位置決め手順が繰り返される。なお、ここに記述した手順は一般的なものであり、他の手順も行われている。なお、この分野の位置決め装置としては、例えば、特許文献1〜特許文献4がある。
特開平11−197259号公報 特表2001−505082号公報 特開2003−319930号公報 特開2000−167072号公報 奥田 晴久,橋本 学,鷲見 和彦「参照画像を用いた空間コード化法のエラー低減手法」、第17回日本ロボット学会学術講演会、1999年9月9日〜11日
従来の放射線治療装置又は粒子線治療装置における患者の位置決め方法は、図7(F)に示すように、患者の体表面に複数の病巣部位置表示マーカ(図7(F)中の50a,50b,50c,50d,50f)を付置し、2次元計測可能なビデオカメラを2台以上用い、異なる方向からこれらの病巣部位置表示マーカを読みとることにより、患者の患部の3次元的な位置を推定し、照射領域(照射野)の中心と患部(ターゲット領域)の中心が一致するように治療台を移動および回転させて、患者の患部の位置及び角度と照射する放射線あるいは粒子線の照射野を合致させるような患者位置決めを行っていた。
しかし、この方法は2次元計測可能なビデオカメラを用いて患者の体表面に設けた複数の患部位置表示マーカを読みとることにより、患者の患部の3次元位置を算定しているので、患者の体表面に設けた複数の患部中心位置表示マーカを参照し、患部の位置決めを精度良く行うには、体表面上の水平面及び垂直面上に高精度のマーキングが必要でかつ、体表面の患部位置表示マーカの数は、少なくとも3個以上必要である。
このような従来の方法ではマーカを体表面に付与する際に誤差が生じるという問題点があった。また、測定対象である人体は剛体ではないので、人体に非剛性的な変形があった場合、位置決め誤差が増大しやすいという問題点があった。また、カメラを2台以上設置する必要があり、設置に関する制約を受けやすいという問題点もあった。さらに、2次元情報の組み合わせだけでは、回転角度の誤差を取り除くことが困難なため、位置合わせが許容範囲内に集束するまでに時間がかかるという問題点があった。また、マーカや、局所的な情報のみに制限されているため、手足や首の傾きなど体位全体の再現性が悪いため、位置決めが集束するまでに時間がかかるという問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、放射線治療,粒子線治療,治療計画,画像診断などに使用される位置決め装置において、患者の体表面上に位置表示マーカを用いる必要がなく、従来の2次元データの計測では得られなかった立体的な回転角度の補正が可能となり、位置決め時間が短縮され、精度の高い位置決めができる位置決め装置を得ることを目的とする。
この発明に係わる位置決め装置は、計測光とカメラを用いた3次元計測により患者の体表面から反射された反射光を計測する3次元光計測手段と、上記3次元光計測手段であらかじめ取得された体表面基準位置データと計測時に上記3次元光計測手段で取得される体表面計測位置データとを比較照合し、位置姿勢変換パラメータを求めるデータ照合手段と、上記データ照合手段の位置姿勢変換パラメータにより上記体表面基準位置データと上記体表面計測位置データとの差異が許容範囲になるように患者支持台の位置および角度を調整する位置調整手段を備え、位置決めを実施するものである。
また、この発明に係わる位置決め装置は、第1計測光とカメラを用い上記第1計測光が照射される患者の体表面部分の3次元データを取得する第1の3次元光計測手段と、上記第1計測光と異なる方向から照射する第2計測光とカメラを用い上記第2計測光が照射される患者の体表面部分の3次元データを取得する第2の3次元光計測手段と、上記第1と第2の3次元光計測手段であらかじめ取得された体表面基準位置データと計測時に上記第1と第2の3次元光計測手段で取得される体表面計測位置データとを比較照合し、位置姿勢変換パラメータを求めるデータ照合手段と、上記データ照合手段の位置姿勢変換パラメータにより上記体表面基準位置データに上記体表面計測位置データを合わせるように患者支持台の位置および角度を調整する位置調整手段を備え、位置決めを実施するものである。
また、この発明に係わる位置決め装置は、上記データ照合手段は、上記体表面基準位置データと上記体表面計測位置データにおける対応する複数位置の3次元位置データに関し、最も近傍に位置する位置データ同士を仮対応させ、これを一致させるため仮位置姿勢変換パラメータを求める処理を漸次行うことにより、最終的な位置姿勢変換パラメータを得るものである。
さらに、この発明に係わる位置決め装置は、上記データ照合手段は、上記体表面基準位置データと上記体表面計測位置データにおける対応する複数位置の3次元位置データに関し、最も近傍に位置する位置データ同士を仮対応させ、これを一致させるため仮位置姿勢変換パラメータを求め、上記仮姿勢変換パラメータで変換した後の対応点間における位置偏差が、対応点群全体の位置偏差から著しく大きいと統計的に判断される特異点を除去した上で、再度仮姿勢変換パラメータを求めることにより、最終的な位置姿勢変換パラメータを得るものである。
この発明の位置決め装置によれば、放射線治療,粒子線治療,治療計画,画像診断などに使用される位置決め装置において、患者の体表面上に位置表示マーカを用いる必要がなく、データ照合手段の位置姿勢変換パラメータにより患者支持台の位置および角度を調整するので、回転角度の補正が可能となり、位置決め時間が短縮され、精度の高い位置決めができる。
実施の形態1.
以下に、この発明の実施の形態1を図1,図2,図3,図4及び図5に基づいて説明する。図1は粒子線治療装置の照射ヘッド、治療台及び患者を示す配置図である。図2は粒子線治療装置の粒子線加速器、照射ヘッド、治療台、それらの制御装置及び患者を示すシステムブロック図である。図3は粒子線治療装置の照射ヘッドに搭載されている3次元光計測装置(手段)のシステムブロック図である。図4は図3の3次元光計測装置を用いて患者の位置決めをするときの配置図である。図5は3次元光計測装置を用いて患者体表面の特徴領域を特化しこの位置データを照合データとして、患者の位置決めをする説明図である。なお、各実施の形態及び各図を通して、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1において、1は粒子線治療照射ヘッド、2は患者、3は治療台(患者支持台)、3aは治療台天板、3bは治療台支持脚、4はX線検出器、5は回転駆動機構、5aは照射ヘッドの水平回転軸、5bはアイソセンタ、6は粒子線、7は偏向電磁石、8は散乱体、9はリッジフィルタ、10はレンジフィルタ、11はX線管、12はパターン光源、14はビームモニタ、15はコリメータ、16は多葉コリメータ、17はビデオカメラ、18はビデオモニタ、19はキーボード、20はライトローカライザ及び21はレーザポインタである。なお、図1(A)は(B)のビデオモニタ18を取り除いて示す正面配置図、(B)は(A)の側面配置図である。
図2において、12aはパターン光源制御器、22は粒子線加速器、22aはビーム輸送系、23は加速器制御装置、24は回転制御装置、25は照射ヘッド制御装置、26は治療台制御器、27は信号処理装置、28は画像処理計算機、29は加速器制御計算機及び30は照射系制御計算機である。図3において、13は走査パターン光、13aは反射パターン光、31はレーザ変調回路、32はレーザ光源、33は変調レーザ光、35はパターン光、36はミラー、37はミラー駆動回路、38ドライバである。なお、実施の形態1ではパターン光源12およびビデオカメラ17が照射ヘッドに搭載されているが、実施の形態7で述べるように、これらの装置を照射室の天井か壁、もしくは治療室に設置された架台に取り付ける方法でもよい。
次に動作について説明する。図1及び図2において、粒子線治療装置の粒子線加速器22で加速された粒子線6は、ビーム輸送系22aで照射ヘッド1に導かれ、偏向電磁石7によって必要な方向に偏向され、散乱体8に入射され、治療照射に必要な散乱角を持った粒子線に広げられる。散乱体8を出た粒子線6は、リッジフィルタ9を通り、そのエネルギー幅を広げ、さらにレンジフィルタ10を通ってそのエネルギーを減少させ、コリメータ15および多葉コリメータ16で粒子線の照射野が整形され、患者2の患部に照射される。照射ヘッド1は、回転駆動機構5によってアイソセンタ5bを含む水平回転軸5aのまわりに回転し、粒子線6は、アイソセンタ5bを含む回転軸5aに垂直の面内で、任意の方向から患者2に照射される。
患者2は、治療台天板3aに固定され、治療台天板3aは、治療台3の支持脚3bに対し前後、左右及び上下方向に移動する他に支持脚3bを中心とした水平回転ができる。さらに支持脚3bは、アイソセンタを含む垂直回転中心軸を中心に水平回転ができ、治療台3の天板上の患者2を、粒子線の照射野に対し任意の位置及び角度(方向)に置くことができる。
図3は、3次元光計測装置のシステムブロック図である。図12は実施の形態において、放射線治療又は粒子線治療における患者の位置決め操作の流れを示すフローチャートである。なお、図12のフローの順序は図13のフローの順序と同様であり重複部分の説明を省略する。図12で示すフローのように、放射線治療、粒子線治療では治療に先立ち、ステップ4のリハーサルにおいて、患者の位置決めにこの3次元計測可能な光計測装置を用い、患者の体表面を計測し、その3次元位置データを取得し、体表面基準位置データとして画像処理計算機28のメモリーに記録する。その後、ステップ5の治療時における患者位置決めステップの粗位置決めの段階において再度3次元計測を行い、前記体表面基準位置データに対して照合する。
図3において、レーザ変調回路31で変調されたレーザ光源32からは、変調レーザ光33が発射される。パターン状の計測光であるパターン光35は、変調レーザ光とスキャナミラー36の動作により走査パターン光13として患者2の体表面に入射される。なお、パターン状の計測光の代わりに、複数の縞状の計測光を使用してよい。患者2の体表面に入射された走査パターン光13は、患者2の体表面から反射され、反射パターン光13aとなり、その一部を患者の体表面観測用の1台又は複数台のビデオカメラで観測する。ビデオカメラで患者の体表面から反射された反射パターン光13aを読みとることにより、パターン光35に照射された患者2の体表面の形状を観測できる。ミラー36は、走査パターン光13が、患者2の体表面の必要な計測領域をカバーするように、ミラー36の回転軸を中心に振られ、パターン光35を走査パターン光13に変換している。なお、パターン状の計測光を体表面に投影し,体表面におけるパターンの変位量をカメラで計測することで、体表面の距離を測定できる。また、複数の縞状の計測光を体表面に投影し、体表面における縞模様の変位量をカメラで計測することで、体表面の距離を測定することができる。
ドライバ38は、レーザ変調回路31、ミラー駆動回路37及び信号処理装置27へ送るタイミング信号や制御の信号の生成回路である。ミラーの反射点とビデオカメラの受光点の距離及び走査パターン光13の振り角度から体表面の3次元的な位置を求めることができる。走査パターン光13の振り角度は、レーザ変調回路31に送られるタイミング信号のタイミングで決定される。ここで述べた計測方法の一例として、光切断法による空間コード化法があり、例えば非特許文献1に記載されている。
図4は、粒子線治療装置の照射ヘッドに搭載された図3の3次元光計測装置を用いて、患者の位置決め及び粒子線治療を実施する時の機器配置図で、その(A)はビデオモニタ18と治療台支持脚3bを省いて示す正面配置図、(B)は側面配置図、(C)は患者の上面配置図である。図5は、上記の3次元光計測装置を用いて患者の体表面の第1,第2の特徴領域46、47の位置データを照合データとして、患者の位置決めをする説明図である。図4及び図5において、2aは患者の患部、2bは患部の患部輪郭、2cは患部の中心、2dは体表面(体輪郭)及び2eは体表面基準位置データによる体輪郭である。
13は走査パターン光、13aは反射パターン光、13bは走査パターン光照射野である。20aはライトローカライザの十字線、20bはライトローカライザ十字線の交点である。46は患者の第1の特徴的な体表面を示す体表面特徴領域、47は患者の第2の特徴的な体表面を示す体表面特徴領域および図4の48は患者の第3の特徴的な体表面(例えば上腕)を示す体表面特徴領域である。49aは患部中心を垂直方向に投影し体表面2dと交わる患部中心体表面投影点(H)、49bは患部中心を体軸と直角をなし水平方向に投影し体表面と交わる患部中心体表面投影点(V)である。
粒子線照射時の位置決めの照合データとして、予め計測され取得された3次元体表面基準位置データDaと、治療前位置決め時に照射ヘッドに付置されている3次元計測可能な光計測装置を用いて患者の体表面を計測した3次元体表面計測位置データ(3次元体表面変動位置データ)Dbとを画像処理計算機28に取り込み記録する。体表面基準位置データDaと位置決め時に取得した体表面計測位置データDbから体表面特徴領域に着目し、両者の位置を比較照合し、その差が最小になるように治療台(支持台)を前後、左右、上下及び水平面内回転させて患者の位置決め行う。図5には、3次元体表面基準位置データDaと患者の体表面を計測した3次元体表面計測位置データDbを用いて、両者を比較照合し、患者の位置決めをする様子を示す。
図5において、2dは患者が最初に治療台にセットされた時の照射ヘッドの3次元光計測装置で計測された体表面、2eは3次元体表面基準位置データから求めた体表面、13bは3次元光計測装置の走査パターン光の照射野、20aはライトローカライザ十字線、20bはライトローカライザ十字線の交点で、粒子線照射野の中心を示す。ここで、第1,第2,第3の体表面特徴領域46、47、48は3次元表面形状についての特徴のある領域を対象とする。すなわち、3次元的表面形状の変化のことであり、表面の色や輝度といった2次元的特徴(例えばホクロやアザ等)のことではない。
体表面特徴領域を第1の体表面特徴領域46及び第2の体表面特徴領域47にとるとする。照射ヘッドに付置されている3次元計測可能な光計測装置を用いて、患者の体表面を計測した3次元体表面計測位置データDbから、第2の体表面特徴領域47に沿って点P1、P2、P3、・・・・、Pnをとるとする。同様に、体表面基準位置データDaから、第2の体表面特徴領域47に沿って対応する点P1’、P2’、P3’、・・・・、Pn’をとる。体表面基準位置データDaと体表面計測位置データDbにおける対応する複数位置の3次元位置データに関しては、3次元的に最も近傍に位置する位置データ同士を仮対応させ、これを一致させるため仮位置姿勢変換パラメータを求める処理を漸次行うことにより、最終的な位置姿勢変換パラメータ求め、求めた位置姿勢変換パラメータにより、治療台3及び治療台天板3a(つまり患者支持台)を移動及び回転させ、患者の位置を体表面基準位置データ取得時の位置の近傍にもってくることができる。
即ちP1―P1’、P2―P2’、P3―P3’、 、Pn―Pn’間のx、y及びz方向の3次元空間における距離をそれぞれx1、x2、x3、・・・・・、xn、y1、y2、y3、・・・・、yn、z1、z2、z3、・・・・、znとし、図2の照射系制御計算機30及び治療台制御器26を介して、距離xk、yk、zk(k=1…n)が最小、あるいはこれらの総和が最小になるように治療台3及び治療台天板3aを漸次移動または回転させ、患者の位置を体表面基準位置データ取得時の位置の近傍にもってくることができる。さらに、第2の体表面特徴領域47の位置データに第1の体表面特徴領域46の位置データを加え、位置姿勢変換パラメータ求めるることにより、治療台3の上の患者2を、図5の(A)に示す患部の中心49aを、(B)に示すように、照射野中心20bの近傍により高い精度で設定することができる。つまり患者支持台の位置および角度(方向)を調整して体表面基準位置データと体表面計測位置データとの差異が許容範囲になるように設定することができる。
このとき、体表面基準位置データと体表面計測位置データとの差異が許容範囲になるように、位置姿勢変換パラメータで、患者支持台の位置および角度(方向)を調整する調整量を、治療台の近傍の表示画面(ビデオモニタ18)に表示し、知らせるようにすると良い。
また放射線又は粒子線の照射治療中は、常に3次元光計測手段で患者の体表面計測位置データを取得し、体表面基準位置データと比較することにより、もしも上記体表面基準位置データと上記体表面計測位置データとの差異が許容範囲を超え、患者の患部の位置と放射線又は粒子線照射野が許容範囲を超えてずれた場合は、放射線又は粒子線の照射を停止させる信号を送出し、放射線又は粒子線照射を一旦停止させ、患者支持台の位置及び角度を再調整し、ずれを除いた後、放射線又は粒子線を再照射するようにしても良い。
また放射線又は粒子線の照射治療中の患者の位置を常に監視し記録するようにしても良い。
以上により、粒子線治療を受ける患者は、患者の体表面に位置表示マークを付置することなく位置決めすることができるため、煩雑な手順を省略することができるために位置決め時間が短縮できると共に、位置表示マーカを体表面に付与する際に生じる誤差の影響を受けないため位置決めの再現性を向上することができる。また人体に非剛性的な変形があった場合でも、位置決め誤差を全体的に補正する方式であるため再現性を確保しやすい。またカメラを1台のみ設置するときは、設置に関する制約が非常に少ない。
さらに、実施の形態1では3次元情報に基づく補正を行うため、2次元情報の組み合わせだけでは取り除くことが困難であった、回転角度の誤差を補正することが容易であり、従来のように位置合わせが集束するまでに時間がかかるという問題点を解決することができる。また、実施の形態1では、特徴領域を抽出することによって照合アルゴリズムの対象領域を狭めるため、アルゴリズムの時間短縮も得られる。なお、ここでは、図12のステップ4のリハーサルにおいて、3次元光計測装置を用い、患者の体表面を計測し、その3次元位置データを、体表面基準位置データとしたが、図12のフローに示すように、ステップ2の治療計画CT画像取得時に3次元光計測装置を用い、体表面基準位置データを取得することもできる。その場合は治療計画より下流の全てのステップにおいて、治療計画時の基準位置データに合わせることができるため、再現性の点でより望ましい。
実施の形態2.
実施の形態1において、3次元光計測領域内の特定の体表面特徴領域を抽出し、体表面計測位置データを取得し、体表面基準位置デ―タと比較照合し、位置決めを行っているが、患部以外の部位、例えば上腕部、頭頸部、脚部の位置や、体幹部全体のねじれなどが、診断時または治療計画時の状態で異なる場合がある。このような場合、単に治療台を6軸方向に並進させたり、回転させたりすることでは十分な位置合わせができない場合がある。図4(C)は患者2が治療中に比較的動きやすい部位(例えば腕部、頭頸部など)に関し、位置決め時の体表面特徴領域を第3の体表面特徴領域48にとり、3次元光計測装置により体表面計測位置データを取得し、あらかじめ取得された同部位の体表面基準位置データと、データ照合手段で比較照合し、両者の位置の差異を算定し、位置の差異が許容値を超えている場合は、対象とする部位の体位を、治療台の移動又はそれ以外の方法、たとえば曲がっている腕を伸ばすなどの方法で補正し、再度計測・照合しながら体位差異を許容値以下にもっていくことができる。
このようにして患部の位置決めの前に、通常は患部位置決めに使わなかった別の部位の体表面特徴領域を用い体位補正をする。このように、実施の形態2により、患部位置に直接関係のない部位まで3次元光計測装置を用いて、体表面計測位置データを取得し、これと体表面基準位置データとを比較照合し、両者の位置の差異を算定することにより、患者の体位全体の再現性が高まり、従来の方法における位置表示マーカや、局所的な情報のみに制限された場合に比べて、手足や首の傾きなど体位全体の再現性が改善され、位置決めが集束するまでの時間が短縮できると共に位置決めの再現性向上が得られる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3を図5に基づいて説明する。図5において、(A)及び(B)は、患者2の体表面特徴領域を第2の体表面特徴領域47にとった場合であるが、必ずしも、3次元体表面計測位置データDbから、患者の特定の体表面特徴領域の体表面計測位置データを抽出し、対応する体表面基準位置データと比較照合し患者の位置決めをする必要はない。特定の体表面特徴領域のみならず計測した全体データを使って比較照合し位置決めをする方法でも良い。図5の(C)及び(D)は、照射ヘッドに付置されている3次元計測可能な光計測装置を用いて患者の体表面を計測した3次元体表面計測位置データDbから、全ての観測点の体表面計測位置データを用い、対応する体表面基準位置データと比較照合し、患者2の位置決めをする場合の説明図である。
ここでは、実施の形態1で述べたような特徴領域を絞り込む手順は省略されている。体表面位置データを比較照合するデータ照合手段としては、実施の形態1で記載のものの他に、次のものがある。即ち、異なる位置を計測した3次元体表面位置データの照合手段として、体表面基準位置データと体表面計測位置データにおける対応する複数位置の3次元体表面位置データに関し、最も近傍に位置する位置データ同士を仮対応させ、これを一致させるため仮位置姿勢変換パラメータを求め、上記仮姿勢変換パラメータで変換した後の対応点間における位置偏差が、対応点群全体の位置偏差から著しく大きいと統計的に判断される特異点を除去した上で、再度仮姿勢変換パラメータを求めることにより、最終的な位置姿勢変換パラメータを得る。この位置姿勢変換パラメータで治療台3及び治療台天板3aを移動回転させる。このようにして、治療照射系は、治療台3の上の患者を、その患部の中心を照射野中心(図5の20b)の近傍に自動的にセットすることができる。以上により、実施の形態1で述べた効果に加え、複数位置の3次元体表面位置データを用いて補正することにより、非剛性的な体位の変動があった場合でも位置決めの再現性を確保することができる。
実施の形態4.
また、実施の形態4では、実施の形態3と異なって、3次元光計測装置(手段)を複数個使用して、患者の体表面の3次元データを取得する。このように、3次元光計測装置を複数個使用すると、1つの3次元光計測装置ではカバーできない、体の反対側も計測することができ、患者の体表面のより広範囲なデータを収集することができ、位置決めの精度を向上させることができる。
3次元光計測装置のパターン光源(計測光)12とビデオカメラ17は、例えば、後述する図10の(B)のように、治療室の側壁などの固定側に装着し、これを患者支持台の左右又前後に複数個(例えば2個)装着する。第1の3次元光計測装置では、第1計測光とカメラを用い上記第1計測光が照射されている患者の体表面部分の3次元データを取得する。第2の3次元光計測装置は、第1計測光と異なる方向から第2計測光を患者に照射し、第1計測光がカバーできない患者部分を照射する。第2の3次元光計測装置では第2計測光とカメラを用い第2計測光が照射されている患者の体表面部分の3次元データを取得する。
第1と第2の3次元光計測装置で他の実施の形態と同様に、あらかじめ体表面基準位置データを取得しておく。治療時又は診断時に第1と第2の3次元光計測装置で体表面計測位置データを取得する。データ照合手段では異なる位置で計測したこれらの両位置データを比較照合し、次のようにして、位置姿勢変換パラメータを求める。上記体表面基準位置データと上記体表面計測位置データにおける対応する複数位置の3次元体表面位置データに関し、最も近傍に位置する位置データ同士を仮対応させ、これを一致させるため仮位置姿勢変換パラメータを求め、上記仮姿勢変換パラメータで変換した後の対応点間における位置偏差が、対応点群全体の位置偏差から著しく大きいと統計的に判断される特異点を除去した上で、再度仮姿勢変換パラメータを求める処理を漸次行うことにより、最終的な位置姿勢変換パラメータを得る。
この位置姿勢変換パラメータで治療台及び治療台天板を移動回転させる。このようにして、治療照射系は、治療台(患者支持台)の上の患者を、その患部の中心を照射野中心(図5の20b)の近傍に自動的にセットすることができる。以上により、実施の形態1で述べた効果に加え、複数位置の3次元体表面位置データを用いて補正することにより、非剛性的な体位の変動があった場合でも位置決めの再現性を確保することができる。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5を図6及び図7に基づいて説明する。図6は、3次元光計測装置を搭載した診断及び治療計画用CT装置であり、放射線あるいは粒子線で治療する前の治療計画と断層撮影に用いるCT装置の配置図であり、その(A)は正面配置図、(B)は上面配置図である。図7は、治療計画用CT装置で、患者を照射可能な位置に設定し、治療計画を実施して線量分布を求める説明図である。
図6,図7において、11aはCT用X線管、11bはX線検出器、12cはCT装置に組み込まれたパターン光源、13cはパターン光の照射野、17aはCT搭載のビデオカメラ、20aはCT搭載ライトロ−カライザ、21aはCT用レーザポインタ、40はCT構台、41は移動架台、41aは移動架台天板である。43はCT画像の体幹中心、44aは照射野中心を垂直方向に投影した照射野中心体表面投影点(H)、44bは照射野中心を水平方向に投影した照射野中心体表面投影点(V)である。45は患者の移動架台である。46は第1の体表面特徴領域、47は第2の体表面特徴領域、48は第3の体表面特徴領域、49aは患部中心体表面投影点(H)、49bは患部中心体表面投影点(V)である。
次に動作について説明する。図6は、パターン光源12c及びビデオカメラ17aを含む3次元光計測装置を搭載した断層撮影及び治療計画用CTの配置図であり、断層撮影時及び治療計画時に、この3次元光計測装置を用いて患者の体表面を計測し、体表面位置データを取得し、画像処理計算機28に記録する。図6において、3次元光計測装置の動作に関しては、実施の形態1の動作と同じである。図7の(A)、(B)及び(C)はCT装置による患部を含む横断断層像、体軸水平断層像及び体軸垂直断層像である。
図7の(D)は断層像(C)に対応した患者の体表面をあらわす図である。図7の断層像(A)、(B)及び(C)において、体輪郭2d、患部輪郭2b及び患部中心位置2cを確定させた後、放射線ないしは粒子線の照射の最適条件(照射位置、照射方向、照射野の大きさ、照射門数)を求める。治療計画上の患者の患部に放射線(粒子線)を照射した場合の患部付近の線量分布を図7の(E)に示す。図7の(E)で、6は粒子線、6aはその照射野を示す。この分布に示す治療計画が妥当ある事を確認した後、治療計画に用いた断層像の撮影時に3次元光計測装置で計測し取得した患者の体表面位置データを体表面基準位置データとして、画像処理計算機28に記録する。
このようにして、X線シミュレータ時及び放射線ないしは粒子線治療時に必要な患者の体表面基準位置データを得ることができる。以上の操作は、基本的にはX線シミュレータ及び治療照射の患者の位置決めを、モニタ画面上のみで実行でき、患者の体表面に煩わしい位置表示マークを付置することなく、短時間でX線シミュレーションや放射線ないし粒子線治療における患者位置決めを行うことができ、患者の体表面位置データを記録し保管することもできる。また、CT画像を取得した後に放射線治療又は粒子線治療を実施する場合、体位全体の3次元データあるいは、特徴領域の3次元データに基づき、治療計画時および照射時にもCT画像取得時と同じ体位を再現することができるため、治療精度を向上させることができる。なお、図7の(F)は、患者の体表面に複数の病巣部位置表示マーカ50a,50b,50c,50d,50e,50fを付置した従来方式を示す図である。
実施の形態6.
この発明の実施の形態6を図8、図9に基づいて説明する。図8は、3次元光計測装置を患者の位置決め手段として搭載したX線シミュレータの配置図であり、放射線あるいは粒子線で治療する前段階で、照射野(治療を模擬した照射野)の位置、方向、大きさ、形状及び照射方向の確認を行うものである。図8の(A)は正面配置図、(B)は側面配置図、(C)は患者の上面配置図である。図9は、3次元光計測装置を用いて計測した体表面計測位置データと体表面基準位置データとを比較照合し、患者支持台を基準位置に調整し、X線シミュレーションを実施する説明図である。3次元光計測装置で患者の体表面を計測し、体表面計測位置データを取得し、体表面基準位置データと比較照合し、患者を照射可能な位置に調整するのは、実施の形態1と同様である。
図8、図9において、11cはX線シミュレータ用X線管、11dはディジタルラジオグラフィ用X線検出器、12dはX線シミュレータに組み込まれたパターン光源、13bは走査パターン光の照射野、17aはX線シミュレータに搭載のビデオカメラ、20aはX線シミュレータに搭載されたライトロ−カライザ、21aはX線シミュレータ用レーザポインタである。41bは患者の移動架台、41cは移動架台天板である。
44cはX線の照射野中心を垂直方向に投影した照射野中心体表面投影点(H)、44dはX線の照射野中心を水平方向に投影した照射野中心体表面投影点(V)である。46は第1の体表面特徴領域、47は第2の体表面特徴領域、48は第3の体表面特徴領域である。49aは患部中心を垂直方向に投影した患部中心体表面投影点(H)、49bは患部中心を水平方向に投影した患部中心体表面投影点(V)である。
次に動作について説明する。図8は、パターン光源12d及びビデオカメラ17aを含む3次元光計測装置を搭載したX線シミュレータの配置図であり、シミュレーション時に、この3次元光計測装置を用いて患者の体表面を計測し、体表面計測位置データを取得し、常に患者位置を体表面基準位置データと比較照合し、患者位置姿勢を所定の位置及び姿勢に保つようにする。図8において、3次元計測の動作に関しては、実施の形態1の動作と同様である。X線シミュレーションにおいて、図8の(C)示すように、患者を移動架台41bに置き、3次元光計測装置で体表面を計測し、体表面特徴領域を描出する。
図9の(A)は3次元光計測装置を用いて計測した体表面計測位置データと体表面基準位置データとを比較照合し、患者移動架台を体表面基準位置に調整する前の体表面図である。(B)は3次元光計測装置を用いて計測した体表面計測位置データと体表面基準位置データとを比較照合し、患者移動架台を体表面基準位置に調整した図である。(C)は患者移動架台を体表面基準位置に調整した状態でX線シミュレーションを実施した時の患者の患部とその周辺の横断像である。42bはX線シミュレーションの患者が体表面基準位置にある状態で、放射線または粒子線治療に必要な照射野にX線を絞って2重照射したときの患者の横断像である。このようにして治療に必要な照射野の位置、形状、大きさ、方向が確認でき、並行して患者の位置及び姿勢データの取得及び確認が可能となる。
以上の操作は、基本的にはX線シミュレータのモニタ画面及び3次元光計測のモニタ画面上で行う。以上により、粒子線治療を受ける患者の治療シミュレーションが、患者の体表面に煩わしい位置マークを付置することなく、モニタ画面上でシミュレーションができる。また、シミュレーション後に実施する放射線治療もしくは粒子線治療において、体位全体の3次元データもしくは、特徴領域の3次元データに基づきシミュレーション時と同じ体位を再現することができるため、治療精度を向上することができる。
実施の形態7.
実施の形態1では、3次元光計測装置のパターン光源とビデオカメラとを一体にして回転する照射ヘッドに装着し、照射ヘッドの回転角度とは独立にパターン光源とビデオカメラとの間隔は一定として患者の体表面を測定し位置決めするようにしている。しかしパターン光源とビデオカメラとを回転ヘッドに必ずしも装着する必要はない。パターン光源12及びビデオカメラ17を治療室の側壁などの固定側に装着し、照射ヘッド1を3次元光計測装置に対し独立に回転するような構成にしてもよい。
図10は、3次元光計測装置のパターン光源12及ビデオカメラ17を固定した治療室の側壁に設置した治療照射系の配置図である。このパターン光源12とビデオカメラ17の配置では、体表面特徴領域は、図5に示す第2の体表面特徴領域47ではなく、図11に示す第4の体表面特徴領48aにとる。また3次元光計測装置のパターン光源12とビデオカメラ17が図10に示す配置の場合、パターン光源12とビデオカメラ17の間の距離は、ビデオカメラ17の設置する位置が決まった時点で予め求めて置く。3次元計測可能な光計測装置を用いて患者の体表面を計測した体表面計測位置データDbから、第4の体表面特徴領域48aに沿って点q1、q2、q3、・・・・、qnをとるとする。実施の形態1と同様に、体表面基準位置データDaから第4の体表面特徴領域48aに沿って対応する点q1’、q2’、q3’、・・・・、qn’をとる。
画像処理計算機28でq1―q1’、q2―q2’、q3―q3’、・・・・、qn―qn’間のx、y及びz方向の距離をそれぞれx1、x2、x3、・・・・・、xn、y1、y2、y3、・・・・、yn、z1、z2、z3、・・・・、znとし、体表面上の複数位置の3次元位置データに関しては、最も近傍に位置する位置データ同士を仮対応させ、これを一致させるため仮位置姿勢変換パラメータを求める処理を漸次行うことにより、最終的な位置姿勢変換パラメータ求める。
この位置姿勢変換パラメータにより、図2の照射系制御計算機30及び治療台制御器26を介して、距離xn、yn及びznが最小になるように治療台3及び治療台天板3aを動かす。このようにして、治療照射系は、治療台3の上の患者を、その患部の中心を照射野中心(図11の21b)の近傍に自動的にセットすることができる。以上により、粒子線治療を受ける患者は、患者の体表面に煩わしい位置表示マークを付置することなく位置決めすることができ、短時間に高い位置精度で確実に粒子線治療を実現することができる。
この発明の実施の形態1における粒子線治療装置の照射ヘッド、治療台及び患者を示す配置図である。 実施の形態1における粒子線治療装置の粒子線加速器、照射ヘッド、治療台、それらの制御装置及び患者を示すシステムブロック図である。 実施の形態1における粒子線治療装置の照射ヘッドに搭載されている3次元光計測装置のシステムブロック図である。 図3の3次元光計測装置を用いて患者の位置決めをするときの配置図である。 実施の形態1であって、3次元光計測装置を用いて患者体表面の特徴領域を特化し、患者の位置決めをする説明図である。 実施の形態5であって、3次元光計測装置を搭載し放射線あるいは粒子線で治療する前の治療計画と断層撮影に用いるCT装置の配置図である。 実施の形態5であって、治療計画用CT装置で、患者を照射可能な位置に調整し、治療計画を実施して線量分布を求める説明図である。
実施の形態6であって、3次元光計測装置を患者の位置決め手段として搭載したX線シミュレータの配置図である。 実施の形態6であって、3次元光計測装置を用いて計測した体表面計測位置データと体表面基準位置データとを比較照合し、患者を基準位置に調整し、X線シミュレーションを実施する説明図である。 実施の形態7であって、3次元光計測装置のパターン光源及ビデオカメラを固定した治療室の側壁に設置した治療照射系の配置図である。 実施の形態7であって、3次元光計測装置を用いて計測した体表面計測位置データと体表面基準位置データとを比較照合し、患者を基準位置に調整する説明図である。 実施の形態において、放射線治療又は粒子線治療における患者の位置決め操作の流れを示すフローチャートである。 従来において、放射線治療又は粒子線治療における患者の位置決め操作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 粒子線治療照射ヘッド 2 患者
2a 患部 2b 患部輪郭
2c 患部中心 2d 体輪郭
2e 基準位置データ体輪郭 3 治療台
3a 治療台天板 3b 治療台支持脚
4 X線検出器 5 回転駆動機構
5a 水平回転軸 5b アイソセンタ
6 粒子線 6a 粒子線照射野
7 偏向電磁石 8 散乱体
9 リッジフィルタ 10 レンジフィルタ
11 X線管 11a CT用X線管
11b X線検出器 11c X線シミュレータ用X線管
11d ディジタルラジオグラフィ用X線検出器
12 パターン光源 12a パターン光源制御器
12c パターン光源 12d パターン光源、
13 走査パターン光 13a 反射パターン光
13b 走査パターン光照射野 13c パターン光照射野
14はビームモニタ 15 コリメータ
16 多葉コリメータ 17 ビデオカメラ
17a ビデオカメラ、 18 ビデオモニタ
19 キーボード 20 ライトローカライザ
20a ライトローカライザの十字線 20b ライトローカライザ十字線の交点
21 レーザポインタ 21a レーザポインタ
21b 照射野中心 22 粒子線加速器
22a ビーム輸送系 23 加速器制御装置
24 回転制御装置 25 照射ヘッド制御装置
26 治療台制御器 27 信号処理装置
28 画像処理計算機 29 加速器制御計算機
30 照射系制御計算機 31 レーザ変調回路
32 レーザ光源 33 変調レーザ光
35 パターン光 36 ミラー
37 ミラー駆動回路 38 ドライバ
40 CT構台 41 移動架台
41a 移動架台天板 41b 移動架台
41c 移動架台天板 42b 横断像
43 CT画像の体幹中心 45 移動架台
46 第1体表面特徴領域 47 第2体表面特徴領域
48 第3体表面特徴領域 48a 第4体表面特徴領域

Claims (11)

  1. 計測光とカメラを用いた3次元計測により患者の体表面から反射された反射光を計測する3次元光計測手段と、上記3次元光計測手段であらかじめ取得された体表面基準位置データと計測時に上記3次元光計測手段で取得される体表面計測位置データとを比較照合し、位置姿勢変換パラメータを求めるデータ照合手段と、上記データ照合手段の位置姿勢変換パラメータにより上記体表面基準位置データと上記体表面計測位置データとの差異が許容範囲になるように患者支持台の位置および角度を調整する位置調整手段を備え、位置決めを実施するようにしたことを特徴とする位置決め装置。
  2. 第1計測光とカメラを用い上記第1計測光が照射される患者の体表面部分の3次元データを取得する第1の3次元光計測手段と、上記第1計測光と異なる方向から照射する第2計測光とカメラを用い上記第2計測光が照射される患者の体表面部分の3次元データを取得する第2の3次元光計測手段と、上記第1と第2の3次元光計測手段であらかじめ取得された体表面基準位置データと計測時に上記第1と第2の3次元光計測手段で取得される体表面計測位置データとを比較照合し、位置姿勢変換パラメータを求めるデータ照合手段と、上記データ照合手段の位置姿勢変換パラメータにより上記体表面基準位置データに上記体表面計測位置データを合わせるように患者支持台の位置および角度を調整する位置調整手段を備え、位置決めを実施するようにしたことを特徴とする位置決め装置。
  3. 上記体表面基準位置データと上記体表面計測位置データは、患者の体表面特徴領域について、比較照合するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の位置決め装置。
  4. 上記3次元光計測手段は、パターン状の計測光を患者の体表面に照射し、これを1台または複数台のカメラで観測し、計測光が照射されている体表面部分の3次元データを取得するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の位置決め装置。
  5. 上記3次元光計測手段は、複数の縞状の計測光を患者の体表面に照射し、これを1台または複数台のカメラで観測し、計測光が照射されている体表面部分の3次元データを取得するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の位置決め装置。
  6. 上記データ照合手段は、上記体表面基準位置データと上記体表面計測位置データにおける対応する複数位置の3次元位置データに関し、最も近傍に位置する位置データ同士を仮対応させ、これを一致させるため仮位置姿勢変換パラメータを求める処理を漸次行うことにより、最終的な位置姿勢変換パラメータを得るものであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の位置決め装置。
  7. 上記データ照合手段は、上記体表面基準位置データと上記体表面計測位置データにおける対応する複数位置の3次元位置データに関し、最も近傍に位置する位置データ同士を仮対応させ、これを一致させるため仮位置姿勢変換パラメータを求め、上記仮姿勢変換パラメータで変換した後の対応点間における位置偏差が、対応点群全体の位置偏差から著しく大きいと統計的に判断される特異点を除去した上で、再度仮姿勢変換パラメータを求めることにより、最終的な位置姿勢変換パラメータを得るものであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の位置決め装置。
  8. 上記体表面基準位置データと上記体表面計測位置データとの差異が許容範囲になるように、位置姿勢変換パラメータで、上記患者支持台の位置および角度を調整する調整量を、表示画面に表示するようにした請求項1、請求項2、請求項6、又は請求項7記載の位置決め装置。
  9. 上記3次元光計測手段を用い、患部周辺部以外の部位から体表面計測位置データを取得し、これとあらかじめ取得された同部位の体表面基準位置データとを上記データ照合手段で比較照合し、両者の位置の差異を算定するようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項6、又は請求項7記載の位置決め装置。
  10. 上記3次元光計測手段を用い、患部周辺部以外の部位から体表面計測位置データを取得し、これとあらかじめ取得された同部位の体表面基準位置データとを上記データ照合手段で比較照合し、両者の位置の差異を算定することにより、患者の同部位の体位を修正するようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項6、又は請求項7記載の位置決め装置。
  11. 放射線又は粒子線の照射治療中に、上記体表面基準位置データと上記体表面計測位置データとの差異が許容範囲を超えたときは、放射線又は粒子線の照射を一旦停止させ、患者支持台の位置及び角度の再調整後、上記体表面基準位置データと上記体表面計測位置データとの差異が許容範囲になったときに、放射線又は粒子線を再照射するようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項6、又は請求項7記載の位置決め装置。
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