JP3625700B2 - 復号装置及び受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、復号装置及び受信装置に関し、例えば占有周波数帯域幅を広げることなく、単位時間内に伝送する情報量を増加する場合などに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
通信において、単位時間内に伝送する情報量を増加したい場合、伝送速度を上げることによって対応することができる。
【0003】
伝送速度によって単位時間内に送信できるシンボル数が決まるので、伝送速度を上げれば、単位時間内に送信できる情報量は増加する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、既に何らかのサービスが実施されている通信あるいは放送ネットワークに、更に多くの情報を伝送したい場合、伝送速度を上げる方法では、新たに設置する送受信機はもちろん、過去にサービスを受けてきた送受信機まで改修しなければならない。これでは、既に普及したシステムに適用するのは難しい。
【0005】
また、伝送速度が上昇すると、占有周波数帯域幅が広がってしまうという問題もある。
【0006】
そこで、伝送速度上昇に替わる単位時間に伝送する情報量を増加させる方法として、変調方式を変更(複数の変調方式を併用)する方法が考えられる。
【0007】
例としてAMステレオ放送について説明する。
【0008】
AMステレオ放送は、C−QUAM(Compatible Quadrature Amplitude Modulation)方式が標準規格となっている。この方法は搬送波信号の振幅を左右のチャネルの和の信号で変調し、搬送波信号の位相を、左右チャネルの差の信号で変調する。
【0009】
受信側では、振幅成分及び位相成分から取り出した信号の和及び差から左右のチャネルの信号をそれぞれ取り出すことができる。
【0010】
また、従来のAM受信機を持っているユーザは、当該AM受信機をそのまま用いて、振幅変調にのっている左右チャネルの和の信号すなわちアナログ放送として受信できる。
【0011】
テレビの白黒、カラー放送も同様な原理である。すなわち、既に振幅変調でサービスが行われている場合に、従来のサービスを維持したままより多くの情報を伝送したい場合、位相変調も組み合わせることで実現することができる。
【0012】
しかし、これらはアナログ変調の場合の例である。
【0013】
ディジタル変調における振幅変調はASK(Amplitude Shift Keying)である。
【0014】
上述したアナログ変調の場合の原理にしたがうと、ASKで何かの情報伝送のサービスがすでに行われている場合に、その位相を変化させることにより更に多くの情報伝送を行うことになる。
【0015】
しかしながら、ASKは搬送波をオン・オフさせることにより情報を伝送するため、単純に当該原理を適用しようとしても、オフまたはオンのいずれかの期間には搬送波信号自体が存在せず、位相変調は実行不可能である。
【0016】
例えばオンの状態に1をオフの状態に0のデータを割当てたとする。この場合、オフの状態の時、すなわち0のデータの時、送信出力がないために位相を変化させて更に多くの情報伝送が出来ない、という問題がある。
【0017】
そのために先にサービスが行われているASK変調に対して位相を変化させて情報伝送量を増加させることは難しい。
【0018】
また、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)というディジタル変調方式もあるが、これは振幅と位相の両方を同時に用いて情報を伝送するものである。従って、振幅か位相の一方を用いることで情報の一部を伝送することはできない。
【0019】
すなわちQAMは、振幅か位相を変化させる変調に対して、それを拡張して情報伝送量を増加させる技術ではない。
【0020】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、第1の発明では、第1の情報に応じて第1の符号化を行い、同一搬送波の同一区間内に極性反転を持つ平衡符号を生成し、さらに、2の情報に応じて第2の符号化を行い、前記平衡符号、ならびに前記第2の符号化によって得られた符号により、同一搬送波の同一区間を重ねて変調した変調信号を受信して復号化する復号装置において、(1)前記変調信号の各区間の極性反転パターンに基づいて第1の符号化に対応した第1の復号を行う第1の復号手段と、(2)前記変調信号の各区間の極性反転パターンに応じた制御信号を生成する制御信号生成手段と、(3)前記変調信号から得られるベースバンド信号と当該制御信号とを比較することにより、第2の符号化に対応した第2の復号を行う第2の復号手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
また、第2の発明では、請求項1の復号装置の前段に復調手段を付加して構成される受信装置において、前記復調手段は、同期検波を行う同期検波手段であることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
(A)実施形態
以下の本発明の復号装置及び受信装置を、マンチェスタ符号を用いる通信に適用した場合を例に、実施形態について説明する。
【0024】
第1〜第3の実施形態は、マンチェスタ符号化を行った後に振幅変調を行えば、全タイムスロット内に必ず搬送波が送信される(ハイレベル信号の)期間が存在する点に着目してなされたもので、マンチェスタ符号(正確には、マンチェスタ符号と搬送波とを乗算して得られる信号波)の1タイムスロット(すなわち1ビットセル)に対し、2つの異なる変調方式による変調で、2つの情報を乗せることを特徴とする。
【0025】
(A−1)第1の実施形態の構成および動作
図1は第1の実施形態の送信機10の構成を示す。
【0026】
図1において、送信機10は発振器101と、マンチェスタ符号化器102と、ミキサ103と、データ変換器104と、ミキサ105と、送信アンテナ106とを備えている。
【0027】
発振器101は搬送波を発生させる。
【0028】
マンチェスタ符号化器102は、入力されるデータAの0と1を波形の立ち上がりと立ち下がりに割当てる。
【0029】
換言するなら、マンチェスタ符号化器102は、入力データAの1には10を対応付け、入力データAの0には01を対応付けて出力することで、図3(a)のように1つのタイムスロット(TS1〜TS4のいずれか1つ)内で必ず1回、極性反転(1→0(H→L)または0→1(L→H)の状態変化)するマンチェスタ符号に、入力データAを符号化する回路である。
【0030】
図3(a)は、入力データAが1001の場合にマンチェスタ符号化器102から出力されるマンチェスタ符号を示している。図3(a)〜(d)は、破線で分割して示したように、4つのタイムスロットTS1〜TS4(入力データAまたはBの4ビット区間)に対応した信号である。
【0031】
ミキサ103は、発振器101から出力される無変調の搬送波と、当該マンチェスタ符号化器103から出力されるマンチェスタ符号との乗算を行いその結果を出力する回路である。
【0032】
前記図3(a)に対応するミキサ103の出力は、図3(b)のようになる。
【0033】
もう一つの入力データBをこの図3(b)の信号に乗せるため、データ変換器104は、入力されるデータBの0と1を振幅の1と−1に割当てて図3(C)の信号を出力する。この信号は、ミキサ105で、図3(b)の信号と乗算される。
【0034】
この例では、ミキサ105の出力は図3(d)に示した信号になる。
【0035】
図3(d)の信号波形は、図3(C)の+1の期間(TS1とTS2)に対応する期間では図3(b)の信号と同じで、図3(C)の−1の期間(TS3とTS4)に対応する期間では図3(b)の信号の振幅の正負を反転させた形状となっている。
【0036】
振幅反転の部分の図3(b)と同図(d)との関係は、C1、C2に示すように位相がπだけシフトし、位相の切り替わった信号となっている。
【0037】
したがって図3(c)の振幅+1は位相0に対応し、振幅−1は位相πに対応することになる。
【0038】
すなわち、発振器101から出力された搬送波に対し、ミキサ103では振幅変調(ASK)が行われ、ミキサ105では位相変調(PSK)が行われている。
【0039】
この結果、図3(d)の波形のTS1の区間は、入力データAの1にしたがい10に対応した形状を持つとともに、入力データBの0にしたがって位相の切替えがない。
【0040】
同様に、図3(d)の波形のTS2の区間は、入力データAの0にしたがい01に対応した形状を持つとともに、入力データBの0にしたがって位相の切替えがなく、TS3の区間は入力データAの0にしたがい01に対応した形状を持つとともに、入力データBの1にしたがって位相の切替えがあり、TS4の区間は入力データAの1にしたがい10に対応した形状を持つとともに、入力データBの1にしたがって位相の切替えがある。
【0041】
このような図3(d)の信号が、アンテナ106を介して空間に電力放射される。
【0042】
一方、図2には、この送信機10に対応してデータAとデータBの双方のデータを受け取ることができる受信機11を示す。
【0043】
ただし、通信相手が前記送信機10と同じ送信機を搭載している場合、1つの通信機器(送受信機)の内部に前記送信機10と当該受信機11の双方を搭載してもよい。また、受信機能だけを備えた通信機器では、送信機は持たず当該受信機だけを備えるようにしてもよい。前記送信機10に関してもこの点は同様である。
【0044】
図2において、受信機11は受信アンテナ201と、搬送波制御器202と、発振器203と、ミキサ204と、ローパスフィルタ205と、全波検波回路206と、マンチェスタ復号化器207と、コンパレータ208とを備えている。
【0045】
アンテナ201は空中の電波、例えば前記図3(d)の信号波などを捕捉し、当該受信機11内へ受信信号として誘導する。
【0046】
ここでは、図4(e)の信号波が受信信号であるものとして説明する。図4(e)の信号波は、前記送信機10から無線送信された図3(d)の信号波と同じである。
【0047】
なお、図4は上述した図3と同じ形式の波形図になっていて、破線で分割された4つのタイムスロットTS5〜TS8の期間に対応している。
【0048】
搬送波制御器202は、キャリア同期がとれるように発振器203へ制御信号を出力する回路である。
【0049】
制御信号を受け取った発振器203は、同期のとれたキャリア信号を出力する。このキャリア信号は、前記発振器101から出力された搬送波と同一周波数、同一位相の搬送波である。
【0050】
ミキサ204は、受信信号と発振器203の出力との乗算を行い、その結果を出力する(同期検波)。この乗算結果がさらに、次段のローパスフィルタ205によって、当該乗算時に発生する高調波成分などの高い周波数成分を除去され、ほぼ図4(f)のようなベースバンド信号が得られる。
【0051】
このベースバンド信号は受信信号の位相が発振器203から出力されるキャリア信号と同じ場合には、正のレベルとなり、反転している場合には負のレベルとなる。また、受信信号に電力がない場合には、ベースバンド信号のレベルも0である。
【0052】
当該ベースバンド信号は、全波検波回路206とコンパレータ208に供給される。
【0053】
全波検波回路206は入力信号の絶対値に比例した信号を出力する回路で、ダイオードブリッジなどで構成される。図4(f)のベースバンド信号がこの全検波回路206で処理されると、0ライン以下に波形を持つTS7とTS8の区間が変化して図4(g)のような出力信号波となる。図4(g)の信号波は、図3(a)の信号波(マンチェスタ符号)と同じである。
【0054】
全波検波回路206の出力はマンチェスタ復号化器207に供給される。
【0055】
マンチェスタ復号化器207では、前記マンチェスタ符号化器102における処理と反対の処理を行うことにより、前記データAが復号される。すなわち、マンチェスタ復号化器207の処理では、全波検波器206の出力の10には1を対応付け、01には0を対応付けて出力する。
【0056】
換言するなら、マンチェスタ復号化器207はタイムスロットTSの中央が立ち下がりなら1、立ち上がりなら0を出力することで、データAを再生できる。
【0057】
これにより、送信機10から送信されたデータAの前記情報系列1001が復号される。
【0058】
当該マンチェスタ復号化器207はまた、各タイムスロットTSが10の場合には、当該タイムスロットの前半部にタイミングパルスJPを発生し、各タイムスロットが01の場合には当該タイムスロットの後半部にタイミングパルスJPを発生することで、図4(g)に基づいて同図(h)の判定タイミング信号を生成する機能を備えている。
【0059】
図4(h)の判定タイミング信号はマンチェスタ復号化器207から出力されてコンパレータ208の一方の入力端子に供給される。コンパレータ208の他方の入力端子に供給されるのは、前記図4(f)の信号波である。
【0060】
これらの入力を受け取ったコンパレータ208は、各判定タイミング信号JP1〜JP4の立ち上がりエッジ(立ち下がりエッジでもよいし、必ずしもエッジ動作でなくてもよい)のタイミングで、図4(f)の信号の正負を判定する。この正負判定はそのまま、データBの復号操作になっていて、復号されたデータBがコンパレータ208から出力される。
【0061】
すなわち、判定タイミング信号JP1の立ち上がりエッジのタイミングでは、図4(f)の信号波(TS5)は正なのでデータBは0であると復号され、同様に、JP2の立ち上がりエッジのタイミングでは、図4(f)のTS6は正なので、データBは0であると復号され、JP3の立ち上がりエッジのタイミングでは、図4(f)のTS7は負なので、データBは1であると復号され、JP4の立ち上がりエッジのタイミングでは、図4(f)のTS7は負なので、データBは1であると復号される。
【0062】
これにより、送信機10から送信されたデータBの前記情報系列0011が復号される。
【0063】
なお、受信機11がコンパレータ208や、マンチェスタ復号化器207の装備する判定タイミング信号(図4(h))の生成機能(データB対応機能)を持たない構成であったとするとデータBを復号することはできないが、データAの復号は支障なく行うことができる。
【0064】
それまではデータAだけでサービスを提供していたネットワークに、新たにデータBのサービス提供をはじめた状況を想定すると、当該ネットワーク内には、データB対応機能を装備している受信機も装備していない受信機も混在し得る。そしてどちらの受信機も正常に機能することができる。
【0065】
(A−2)第1の実施形態の効果
本実施形態によれば、振幅変調としてASKを用いても、全タイムスロットにつき振幅変調に重ねて位相変調を行うことが可能である。
【0066】
したがって、従来はトレードオフの関係にあった単位時間内に伝送される情報量と占有周波数帯域幅の双方の条件を満足させることができる。
【0067】
すなわち、占有周波数帯域幅を広げることなく、通信する情報量を増加することができ、サービスの種類の増加、サービスの高速化、高度化などを達成することができる。
【0068】
また、本実施形態の送信機は、従来の送信機の送信出力部分にデータBに関する位相変調回路を付加することで構成でき、既存の送信機の構造を大部分そのまま利用して、データB対応機能を装備させることが容易である。
【0069】
したがって、ASKで通信や放送のサービスをすでに行っている場合に、その拡張として位相変調を用いることが容易である。
【0070】
一方、本実施形態の受信機と同じネットワーク内にそのような位相変調を用いた高速サービスに対応していない受信機が混在する場合、当該受信機は、マンチェスタ符号化された振幅変調で伝送される情報は従来通り変更なく取り出すことが可能である。
【0071】
もちろん、本実施形態においてもマンチェスタ符号自体の持つ特性はそのまま保持され、ビット同期が容易であること、データによる送信エネルギーの変動がないなどの利点がある。
【0072】
(B)第2の実施形態
第1の実施形態では、振幅成分の検出にも位相成分の検出にも同期検波を用いたが、本実施形態は振幅成分の検出には全波検波を使用し、位相成分の検出には遅延検波を使用する。
【0073】
(B−1)第2の実施形態の構成および動作
図5に第2の実施形態の送信機12の構成を示す。第1の実施形態の送信機10と違うところは、差動符号化器407が付加されている点である。
【0074】
すなわち、図5において、送信機12は発振器401と、マンチェスタ符号化器402と、ミキサ403と、データ変換器404と、ミキサ405と、送信アンテナ406と、差動符号化器407とを備えているが、差動符号化器407以外の構成要素はその機能面も含めて、前記送信機10における対応する部分と同じなので対応する符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0075】
差動符号化器407は差動符号化を行う機能を装備している。
【0076】
差動符号化では、第1の実施形態のミキサ105およびデータ変換器104の部分で行われていた位相変調のように、+1には0を、−1にはπをそれぞれ固定的に対応付けるものではなく、連続したデータ間の変化に応じて対応付けを変化させる。
【0077】
例えば入力データB1の情報系列のなかで、連続している符号が同じなら位相0を対応付け、異なる場合にはπを対応付ける。
【0078】
一方、本実施形態の受信機13の構成は図6に示す。
【0079】
図6において、受信機13は受信アンテナ501と、全波検波回路502と、マンチェスタ復号化器503と、遅延回路504と、ミキサ505と、ローパスフィルタ506と、コンパレータ507とを備えている。
【0080】
第1の実施形態の受信機11との関係において、機能面で、全波検波回路502は前記全波検波回路206に対応し、マンチェスタ復号化器503は前記マンチェスタ復号化器207に対応し、ローパスフィルタ506は前記ローパスフィルタ205に対応し、コンパレータ507は前記コンパレータ208に対応するので、これらの機能の説明はここでは省略する。
【0081】
受信機13で前記受信機11と大きく異なる点は、通信する送信機12が差動符号化器407を装備していることにより、差動同期PSK(DPSK)が可能になった点である。
【0082】
受信アンテナ501で捕捉された受信信号は、ミキサ505に供給されるほか、全波検波回路502と遅延回路504にも供給される。
【0083】
全波検波回路502とマンチェスタ復号化器503は振幅変調されたデータA1の情報系列を取り出すための部分で、第1の実施形態の全波検波回路206とマンチェスタ復号化器207と同じ構成である。
【0084】
データA1は包絡線に情報がのっているために、本実施形態では、アンテナ501の出力を直接検波する構成としたが、中間周波あるいはべースバンドにおいて検波してもかまわない。また、全波検波回路と半波検波回路等の異なる検波回路としてもかまわない。
【0085】
受信機13の構成要素のうち、この全波検波回路502とマンチェスタ復号化器503以外の部分は、位相変調されたデータB1の情報系列を取り出すための部分である。
【0086】
そのなかの遅延回路504は、受信信号に3通りの遅延を与える機能だけを持っていればよいので、第1の実施形態の搬送波制御器202および発振器203の部分に比べてはるかに小規模な回路で構成することができる。
【0087】
このような遅延回路504とミキサ505を用いる本実施形態の検波も、広い意味での同期検波の一種であるが、第1の実施形態と区別するため、遅延検波と呼ぶ。
【0088】
しかし本実施形態の遅延検波は、マンチェスタ符号を用いているという特殊性から、通常の遅延検波と異なる性質を持つ。
【0089】
図9で示した連続する2シンボル分のマンチェスタ符号のパターンは、図9(a)の1001と、図9(b)の0110と、図9(C)の0101と、図9(d)の1010の4通りがある。
【0090】
これら4通りのパターンでは、1シンボルの半分には振幅成分1が存在しない0の区間が必ずある。その上、振幅成分1が存在する位置すなわち遅延量もシンボルによって異なる。
【0091】
したがって何らかの手段で、1シンボル中で振幅成分が存在する位置を、遅延検波に反映させなければ検波出力が0になってしまい、正常に検波することができない。
【0092】
図9(c)および(d)のパターンでは、左側の1シンボルを1シンボル分ずらせば振幅成分1を右側の1シンボルの振幅成分1に重ねあわせることができるが、図9(a)のパターンでは、1.5シンボル分ずらさなければ重ならず、図9(b)のパターンでは0.5シンボルずらさなければ重ならない。
【0093】
この左側の1シンボルをずらす操作は、遅延回路504による遅延操作(遅延時間の付与)に対応する。したがって遅延回路504は、図9(a)〜(d)の各パターンに応じて、受信信号に3通りの遅延を与えることになる。
【0094】
遅延回路504が受信信号に与える3通りの遅延について説明するために、今度は、実際に遅延回路504が取り扱う高周波信号(受信信号)にそくして説明する。
【0095】
説明の前提としてマンチェスタ復号化器503から供給される判定タイミング信号が図4(h)、アンテナ501で受信された受信信号が図4(e)のような信号波であると仮定する。
【0096】
また、ミキサ505に遅延回路504から入力される信号(遅延入力)は、遅延回路504を介することなく直接入力される信号(直接入力)よりも1タイムスロット(1シンボル)まえの信号である。
【0097】
すなわち、例えばミキサ505の直接入力が図4(e)のタイムスロットTS6の信号波SW2であるとき、遅延回路504で遅延してミキサ505に入力する遅延入力は、図4(e)のタイムスロットTS5の信号波SW1である。以降の直接入力、遅延入力についても同様である。
【0098】
この場合、ローパスフィルタ506からコンパレータ507に図4(f)のような信号を供給するするためには、遅延回路504はSW1を1.5ビット(1.5タイムスロット)分遅延させ、SW2は1ビット分遅延させ、SW3は0.5ビット分遅延させる必要がある。
【0099】
これらの遅延によって、SW1の正弦波(遅延入力)とSW2の正弦波(直接入力)がミキサ505において重なり合い、SW2の正弦波(遅延入力)とSW3の正弦波(直接入力)がミキサ505において重なり合い、SW3の正弦波(遅延入力)とSW4の正弦波(直接入力)がミキサ505において重なり合う。
【0100】
遅延回路504がこれら3通りの遅延を行うためには、タイミングパルスJP1〜JP4の立ち上がりエッジ(立ち下がりエッジでもよいし、必ずしもエッジ動作でなくてもよい)の間隔に応じた遅延を行えばよい。
【0101】
例えばSW1を遅延する際にはJP1とJP2の立ち上がりエッジ間隔L1の長さに応じた遅延を行い、SW2を遅延する際にはJP2とJP3の立ち上がりエッジ間隔L2の長さに応じた遅延を行い、SW3を遅延する際にはJP3とJP4の立ち上がりエッジ間隔L3の長さに応じた遅延を行えばよい。
【0102】
要するに遅延回路504は、入力された信号波を、タイミングパルスJP2〜JP4の立ち上がりエッジが供給されるたびに出力する機能を持っていればよい。
【0103】
以上のような構成、動作により、マンチェスタ復号化器503の出力として、送信機12で振幅変調されたデータA1が取り出され、コンパレータ507の出力として位相変調されたデータB1が取り出される。
【0104】
すなわちこの受信機13は、振幅成分の検出には包絡線検波を用い、位相成分の検出には遅延検波を用いているということができる。
【0105】
なお、データB1については、送信機12の差動符号化器407であらかじめ信号波の差分に情報を乗せてあるため、受信機13の遅延検波によって受信信号の差分が取り出され、データB1に対応した情報系列がそのまま、コンパレータ507から出力されることになる。
【0106】
(B−2)第2の実施形態の効果
以上のような本実施形態によれば、第1の実施形態に列挙した全ての効果と同等な効果を得ることができる。
【0107】
加えて、本実施形態では、遅延検波を使用するために、第1の実施形態の同期検波に比べて誤り率などの伝送品質特性は劣化する可能性があるが、構成が難しいキャリア同期のための搬送波制御器や、発振器が不用になり、受信機の構成が非常に簡単になる。
【0108】
(C)第3の実施形態
第2の実施形態では、位相成分のみを信号の差分にのせていたが、本実施形態では、振幅成分についても差分に乗せることを特徴とする。
【0109】
(C−1)第3の実施形態の構成および動作
図7に本実施形態の送信機14の構成を示す。第2の実施形態の送信機12と違うところは、差動符号化器608が付加されていることろである。
【0110】
すなわち、図7において、送信機14は発振器601と、マンチェスタ符号化器602と、ミキサ603と、データ変換器604と、ミキサ605と、送信アンテナ606と、差動符号化器607と、差動符号化器608とを備えているが、差動符号化器608以外の構成要素はその機能面も含めて、前記送信機12における対応する部分と同じなので対応する符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0111】
また、差動符号化器608は差動符号化器607と同様、前記差動符号化器407と同じ差動符号化を行う機能を装備している。ただし、差動符号化器608は振幅に乗せるデータA2を処理し、差動符号化器607は位相に乗せるデータB2を処理する。
【0112】
次に、本実施形態の受信機15の構成を図8に示す。
【0113】
図8において、受信機15は受信アンテナ701と、1ビット遅延検波回路702と、1.5ビット遅延検波回路703と、0.5ビット遅延検波回路704と、全波検波回路705〜707と、コンパレータ708と、セレクタ709と、コンパレータ710とを備えている。
【0114】
3つの全波検波回路705〜707のそれぞれは、機能面で、上述した第1の実施形態の全波検波回路206と同じである。
【0115】
受信アンテナ701で捕捉された受信信号は、3つの遅延検波回路702〜704に同時に供給される。これらの遅延検波回路702〜704は、供給を受けた受信信号に対し固定的な遅延を付与する回路で、その1つひとつが、第2の実施形態の遅延回路504、ミキサ505およびローパスフィルタ506の部分と同様な構成を備えている。
【0116】
ただし遅延検波回路702〜704は遅延回路504と異なり、付与する遅延時間を切り替える必要はないため、いっそう簡単な構成を持つ。
【0117】
1ビット遅延検波回路702は1ビット(1シンボル)分の遅延を付与した上で、当該遅延を付与した受信信号と遅延を付与しない受信信号とを乗算した上でその乗算結果をローパスフィルタを通して出力する
同様に、1.5ビット遅延検波回路703は1.5ビット(1.5シンボル)分の遅延を付与した上で、当該遅延を付与した受信信号と遅延を付与しない受信信号とを乗算した上でその乗算結果をローパスフィルタを通して出力し、0.5ビット遅延検波回路704は0.5ビット(0.5シンボル)分の遅延を付与した上で、当該遅延を付与した受信信号と遅延を付与しない受信信号とを乗算した上でその乗算結果をローパスフィルタを通して出力する。
【0118】
例えば上述した図4(e)のタイムスロットTS5の信号波に各自遅延を付与(遅延入力)してTS6の信号波(直接入力)と乗算してその結果を出力する場合、遅延入力と直接入力の正弦波SW1、SW2が重なり合う1.5ビット遅延検波回路703だけが出力を持ち(出力がハイレベルで)、他の2つの遅延検波回路702および704は出力を持たない(出力がローレベルである)。
【0119】
同様に、TS6を遅延入力としてTS7を直接入力とする場合には1ビット遅延検波回路702だけが出力を持ち、TS7を遅延入力としてTS8を直接入力とする場合には0.5ビット遅延検波回路704だけが出力を持つ。
【0120】
これは、図9(a)〜(d)に示したように、連続する2シンボルのマンチェスタ符号には4つの状態があることに対応した現象である。
【0121】
図9(c)および(d)のように、前後のシンボルのパターンが同じ場合、すなわち図9(c)では左側のシンボルも01、右側のシンボルも01で、図9(d)では左右とも10であるが、このような場合は1ビット遅延検波回路702だけが出力を持つ。
【0122】
同様に、図9(a)のように左側のシンボルが10で右側のシンボルが01のパターンの場合は、1.5ビット遅延検波回路703だけが出力を持ち、図9(b)のように左側のシンボルが01で右側のシンボルが10の場合は0.5ビット遅延検波回路704だけが出力を持つ。
【0123】
これらの出力は各全波検波回路705〜707を介してコンパレータ708に供給される。
【0124】
コンパレータ708は、図9(c)または(d)のパターンの場合、すなわち1ビット遅延検波回路702に接続されている全波検波回路705からだけ出力1が入力された場合、データA2として0を割り当てて出力する。これによりデータA2の情報系列中の1ビットが出力される。
【0125】
コンパレータ708はまた、反対に、図9(a)、(b)のように、1.5ビット遅延検波回路703に接続されている全波検波回路706、または0.5ビット遅延検波回路704に接続されている全波検波回路707から出力がある場合、データA2として1を割り当ててデータA2の情報系列中の1ビットを出力する。
【0126】
このような割り当てによって、送信機14で振幅変調されたデータA2が取り出される。
【0127】
さらにこのコンパレータ708は、全波検波回路705〜707のうち、いずれの検波回路から出力があったかによって、セレクタ709の制御入力端子に供給する制御信号を変化させる。
【0128】
これによりセレクタ709の選択切替えは、例えば図4(f)の例では、その信号が0ラインでなくなるタイミング(図4(g)の立ち上がりエッジのタイミング)で行われ、結局、図4(f)と同様な信号がセレクタ709の出力信号となる。
【0129】
また、前記コンパレータ708の内部では、3つの全波検波回路705〜707から供給される信号を合成すると、図4(g)のような信号波を得ることができ、この信号波は図4(h)の信号波(判定タイミング信号)に変換されてコンパレータ708からコンパレータ710に供給される。
【0130】
図4(h)の信号波を受け取ったコンパレータ710は、セレクタ709から受け取った図4(f)の信号波に対して、上述した第2の実施形態のコンパレータ507と同じ処理を行い、データB2を復号する。
【0131】
すなわち、送信機14で位相変調されたデータB2がコンパレータ710の出力として取り出される。
【0132】
なお、この構成では振幅成分と位相成分を独立に判定するようになっているが、遅延検波回路702〜704の出力をベクトル的に判定することもできる。
【0133】
ベクトル的判定では、例えば図4(f)のような信号波の時間軸(0ライン)方向の位置(位相)と振幅の双方を処理することで、振幅と位相の情報(データA2およびB2)を同時に抽出することも可能である。
【0134】
換言するならこのような受信機は、振幅成分の検出にも、位相成分の検出にも遅延検波を用いているといえる。
【0135】
(C−2)第3の実施形態の効果
以上のような本実施形態によれば、第2の実施形態の効果と同等な効果を得ることができる。
【0136】
加えて、本実施形態では、3つの遅延検波回路の付与する遅延時間は固定値であり、第2の実施形態の遅延回路504、ミキサ505およびローパスフィルタに比べると、本実施形態の遅延検波回路は簡単で、小規模に構成することができる。
【0137】
(D)他の実施形態
なお、第1〜3の実施形態の送信機では、搬送波信号に対して逐次、振幅と位相の変調をかけていく構成になっているが、ベースバンドにおいて振幅成分と位相成分にのせる信号の乗算を行っておき、これを搬送波に掛ける方法も考えられる。
【0138】
これは、例えば図10に示すような構成を持つ送信機16である。
【0139】
図10では、マンチェスタ符号化器802の入力としてデータAを、データ変換器804の入力としてデータBを与え、これらの回路802、804の出力をミキサ(乗算器)805で乗算し、当該ミキサ805の出力を、次段のミキサ803において、発振器801から出力される搬送波信号と乗算し、その乗算結果を送信アンテナ806から無線電力放射する構成となっている。
【0140】
この方法であれば、乗算をベースバンドの低い周波数で行えるために、実装条件の厳しい高周波部分のハード構成が簡略化される。
【0141】
なおこの送信機16は、前記第1の実施形態に相当して差動符号化器を持たない構造であるが、前記第2の実施形態や第3の実施形態に相当して差動符号化器を1つまたは2つ備えた構造とすることができる。
【0142】
さらに、以上の実施形態では、搬送波とマンチェスタ符号化器はミキサでの乗算を行っているが、スイッチなどの他のデバイスでの構成ももちろん可能である。
【0143】
また、第1〜第3の実施形態では、最初に振幅変調を行い、次に位相変調を行う構成となっているが、本発明はこの順番に限定しない。この順番は、第1〜第3の実施形態のそれと入れ替えてもよい。さらに、例えば図10の送信機16のように、振幅変調と位相変調を同時に行ってもよい。
【0144】
なお、以上の説明では、電波を用いた無線伝送を行う例について示したが、本発明は、音波など他の波動を用いた伝送はもちろん、変調をかけて伝送する方式であれば有線伝送でも適用できる。
【0145】
また、変調方式も、第1〜第3の実施形態で述べた振幅変調(ASK)と位相変調(PSK)にかぎらない。例えば周波数変調(FSK)などにも本発明を適用することができる。
【0146】
そして、位相変調に関しては、以上のような2値のディジタル位相変調を行う構成にかぎらず、4値以上のディジタル位相変調を行う場合や、アナログ位相変調を行う場合にも、本発明は適用可能である。
【0147】
また、マンチェスタ符号化による振幅変調の部分においても、その振幅値を上述した0と1の2通りではなく、3通り以上に変化させることで、より多くの情報を伝送する場合も、本発明の適用範囲である。
【0148】
さらに、マンチェスタ符号以外の平衡符号方式、例えば差分マンチェスタなどの符号方式を用いた場合でも1シンボル時間内に振幅値が存在すれば、その位相を変化させることができ、本発明を適用可能である。
【0149】
また、以上の説明では、搬送波信号の1つのタイムスロットには必ず振幅変調と位相変調を施し、振幅変調のデータレートと位相変調のデータレートは同じであったが、これらは必ずしも同じである必要はない。
【0150】
例えば、CMI(Code Mark Inversioncode)では入力信号の0には01を割り当てて出力し、入力信号の1には、00と11を交互に割り当てて出力するため、1タイムスロットの期間では全く振幅のない状態となり得る(当該00の場合)が、連続する2タイムスロットの期間には必ず振幅が存在する。
【0151】
したがって、平衡符号としてCMI符号を用いた場合、本発明において、例えば振幅変調は全タイムスロットに施し、位相変調は2タイムスロット間隔で施すような構成とすることができる。
【0152】
この場合、位相変調の最大データレートは振幅変調の最大データレートの半分になる。
【0153】
すなわち、本発明は、第1及び第2の情報に応じて同一搬送波の同一の区間を重ねて変調することにより変調信号を生成する復号装置、受信装置について、広く適用することができる。
【0154】
ちなみに本発明と類似の方式として電子情報通信学会技術報告 STA86−22“多重波フェージングに強い変調方式”などで紹介されているマンチェスタ符号化DPSKがある。しかし、これは位相変調におけるベースバンド符号化をマンチェスタ符号とすることにより、マルチパスヘの影響を低減する方法である。
【0155】
一方、本発明の例えば第1の実施形態は、振幅変調におけるベースバンド符号化においてマンチェスタ符号を用いた場合に、その位相成分にも情報を伝送することにより同じ帯域幅で情報伝送量を増加させるものである。従って両者は方式や構成はもちろん、その効果も全く異なる。
【0156】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、同一搬送波の同一の区間に、平衡符号と第2の符号に応じた変調を重ねて行うことができ、占有周波数帯域幅を広げることなく通信する情報量を増加することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の送信機の構成を示す概略図である。
【図2】第1の実施形態の受信機の構成を示す概略図である。
【図3】実施形態の送信機の動作を説明するための送信機各部の波形図である。
【図4】実施形態の受信機の動作を説明するための受信機各部の波形図である。
【図5】第2の実施形態の送信機の構成を示す概略図である。
【図6】第2の実施形態の受信機の構成を示す概略図である。
【図7】第3の実施形態の送信機の構成を示す概略図である。
【図8】第3の実施形態の受信機の構成を示す概略図である。
【図9】実施形態の動作を説明するためのマンチェスタ符号のパターンである。
【図10】他の実施形態の送信機の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
10,12,14…送信機、11,13,15…受信機、103,105,204,403,405,505,603,605,803,805…ミキサ、102,402、602…マンチェスタ符号化器、104,404,604…データ変換器、202…搬送波制御器、207、503…マンチェスタ復号化器、208,507,708,710…コンパレータ、504…遅延回路、TS1〜TS8…タイムスロット。

Claims (5)

  1. 第1の情報に応じて第1の符号化を行い、同一搬送波の同一区間内に極性反転を持つ平衡符号を生成し、さらに、
    2の情報に応じて第2の符号化を行い、前記平衡符号、ならびに前記第2の符号化によって得られた符号により、同一搬送波の同一区間を重ねて変調した変調信号を受信して復号化する復号装置において、
    前記変調信号の各区間の極性反転パターンに基づいて第1の符号化に対応した第1の復号を行う第1の復号手段と、
    前記変調信号の各区間の極性反転パターンに応じた制御信号を生成する制御信号生成手段と、
    前記変調信号から得られるベースバンド信号と当該制御信号とを比較することにより、第2の符号化に対応した第2の復号を行う第2の復号手段とを備えることを特徴とする復号装置。
  2. 請求項1の復号装置であって、
    前記第1の符号化を行う第1の符号化手段および第2の符号化を行う第2の符号化手段の前段、または前記第2の符号化手段の前段において、差動符号化を行った変調信号を受信することを特徴とする復号装置。
  3. 請求項1の復号装置の前段に復調手段を付加して構成される受信装置において、
    前記復調手段は、同期検波を行う同期検波手段であることを特徴とする受信装置。
  4. 請求項2の復号装置の前段に復調手段を付加して構成される受信装置において、
    前記復調手段は、
    第1の復号手段の前段に配置された包絡線検波手段と、
    第2の復号手段の前段に配置され、前記制御信号に応じて遅延時間を変化させる可変遅延検波手段とを備えることを特徴とする受信装置。
  5. 請求項2の復号装置の前段に復調手段を付加して構成される受信装置において、
    前記復調手段は、
    第1の復号手段及び第2の復号手段の前段に配置され、前記変調信号に固定的な異なる遅延時間を与える複数の固定遅延検波手段を備え、
    前記第2の復号手段は、
    前記制御信号に応じてこれら複数の固定遅延検波手段の出力を択一的に選択する選択手段を備えることを特徴とする受信装置。
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