JP3623816B2 - 真空精錬炉及びその操業方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、真空精錬炉とその操業方法とに係り、更に詳しくは、溶鋼やスラグの突沸を回避しながら、高真空度での溶鋼の精錬を可能として、これにより、高効率で脱炭や脱窒処理ができて、生産性の向上が図れる真空精錬炉及びその操業方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
溶鋼の精錬法としては、例えば特開昭58−153721号公報に示すように、一般にVOD法と呼ばれる方法が知られている。この精錬方法は、減圧下で、溶鋼鍋の底部に取付けられたバブリング用耐火物を介してアルゴンガスを溶鋼中に吹き込んで溶鋼の撹拌を行いながら、酸化性ガスを該溶鋼鍋の上部から上吹きするものであり、[C]+[O]→COの脱炭反応によって脱炭を行うと共に、発生するCOガスによる撹拌効果によって脱窒などの脱ガス処理も行して行えるものである。しかし、この脱炭反応が激しくなると、大量のCOガスが発生して、このために溶鋼鍋中の溶鋼やスラグが溶鋼鍋から溢れ出て、突沸と呼ばれる現象を引き起こす。この溢れ出た溶鋼やスラグは真空精錬炉内で凝固し、溶鋼鍋その他の設備に甚大な被害を与え、生産上の障害を招く。従って、溶鋼の真空精錬に際しては、適正な真空度で操業を行う必要がある。
【0003】
このような従来のVOD法による溶鋼の精錬方法としては、例えば、特公昭60−13406号公報の「減圧下における溶鋼の精錬法」に記載されているものが知られている。この方法においては、真空処理開始から4分以内までは、165Torr/min 以下の平均減圧速度で100Torr以上の真空度を保持し、4分以降から酸化性のガスの吹き込みを開始するまでは50Torr/min 以下の減圧速度で、100〜250Torrの真空度を保持するものであり、このような真空度をコントロールすることにより、溶鋼やスラグの溶鋼鍋からの突沸を回避しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来技術の精錬方法は、処理する鋼種の成分によって微妙に異なる突沸条件を考慮に入れたものではなく、減圧速度を必要以上に遅く抑えることによって、突沸を回避するだけのものであり、しかも突沸し難い安全な領域での操業であるため、脱炭及び脱窒処理の効率が低く、処理時間も長くなるという問題があった。
また、従来の精錬方法では、このように真空度制御だけに頼ったものであったので、現実の突沸現象を予知することが困難であるため、溶鋼鍋の鍋口からスラグ表面までの鍋下がりを必要以上に長くして、即ち溶鋼鍋中の溶鋼の投入量を減らして、充分な安全サイドで精錬を行う必要があった。このことは、1回の操業で精錬できる溶鋼量が減少することを意味し、効率的な操業とは言えなかった。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、溶鋼やスラグの突沸を回避しながら、高真空度での真空精錬を可能とし、これにより、高効率で脱炭や脱窒処理ができて、処理時間の短縮による生産性の向上が図れる真空精錬炉及びその操業方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載の真空精錬炉は、溶鋼鍋、その上部に配置された吹酸ランス、該溶鋼鍋の底部に配置されたガス吹き込み装置及び、真空ポンプに接続される排気口を備えた、炭素及びクロムを含むステンレス溶鋼の真空精錬炉において、前記溶鋼鍋内のステンレス溶鋼やスラグの突沸を監視する炉内監視装置と、炉内雰囲気の真空度をP(Torr)、理論平衡一酸化炭素分圧をPCO(Torr)、溶鋼温度をT(K)としたとき、ΔG=3RTln(P/PCO)で定義されるΔGを、該ΔGと前記Pとの関係において、実験的に炭素及びクロムの成分を変えた精錬条件下で調査した突沸の有無により設定された突沸の起こる限界値以下で、かつ18kcal/mol以上を満足する領域調節する制御装置とを有するように構成されている。
【0007】
請求項2記載の真空精錬炉は、請求項1記載の真空精錬炉において、前記炉内監視装置が、前記溶鋼鍋の鍋口の斜め上方に設置したテレビカメラにより構成されている。
請求項3記載の真空精錬炉は、請求項1記載の真空精錬炉において、前記炉内監視装置が、前記溶鋼鍋内のステンレス溶鋼やスラグの突沸の際、該ステンレス溶鋼やスラグの吹きこぼれる位置に取付けられた熱電対により構成されている。
【0008】
請求項4記載の真空精錬炉の操業方法は、減圧下で酸素を吹き込んで炭素及びクロムを含むステンレス溶鋼を精錬する真空精錬炉の操業方法において、炉内雰囲気の真空度をP(Torr)、理論平衡一酸化炭素分圧をPCO(Torr)、溶鋼温度をT(K)としたとき、ΔG=3RTln(P/PCO)で定義されるΔGが、該ΔGと前記Pとの関係において、実験的に炭素及びクロムの成分を変えた精錬条件下で調査した突沸の有無により設定された突沸の起こる限界値以下で、かつ18kcal/mol以上を満足する領域で操業を行い、かつ、炉内監視装置によってステンレス溶鋼やスラグの突沸を検知し、突沸が生じた場合は、酸素の吹き込み量を減らすか、又は前記炉内真空度を下げて、あるいは底吹ガス流量を調整して、突沸を制御するように構成されている。
【0009】
【作用】
本発明者等は真空精錬炉内における脱炭反応における生成自由エネルギーを直接制御し、かつ炉内監視装置により、真空精錬炉内の状況を把握することによって、真空精錬炉内で発生する突沸現象を効果的に防止できるという考えに基づいて、幾多の実験を積み重ねることによって、本発明を完成させるに至ったものである。従って、本発明においては、突沸が起こる限界値近傍の領域で精錬反応を行わせることができ、精錬時間の大幅な時間短縮を図ることができる。
請求項1〜4記載の真空精錬炉及びその操業方法は、真空精錬炉の炉内監視装置により、溶鋼やスラグの突沸を監視しているので、突沸現象を確実に把握することができる。
請求項4記載の操業方法は請求項1〜3記載の真空精錬炉の炉内監視装置による監視データに基づいて突沸状況を把握して、かつ脱炭反応のしやすさを示す指標であるΔGを定めて、突沸の起こる限界値近傍の領域で精錬反応を行わせることによって、溶鋼やスラグの突沸を回避しながら高真空度での操業が可能となり、高効率での脱炭や脱窒処理が可能である。
【0010】
ΔG=3RTln(P/PCO)で定義されるΔGは、脱炭反応の起こり易さの程度を示す指標となるエネルギー量である。ここで、Rは気体定数、Tは溶鋼温度(K)、PCOは精錬炉内で主体となる脱炭反応に基づき理論的に求められる理論平衡一酸化炭素分圧である。脱炭反応をCr+3C→2Cr+3COと想定した場合には、数1に示すHiltyの式によって与えられる一酸化炭素の平衡分圧P´COが、ΔG式におけるPCOに等しいとみなすことができる。ここで、[C]は鋼中の炭素濃度、[Cr]は鋼中のクロム濃度を表している。即ち、数1のP´COは、当該する溶鋼温度T(K)、鋼中の炭素濃度[C](%)、鋼中のクロム濃度[Cr](%)を代入して計算される。そして、以上により得られた一酸化炭素の理論平衡分圧PCOの値を用いて、ΔG=3RTln(P/PCO)により、その時点におけるΔGが計算される。
【0011】
【数1】
Figure 0003623816
【0012】
ここで、真空精錬中における鋼中の炭素濃度[C](%)は、真空処理前の鋼中の炭素濃度、処理溶鋼量、吹酸量、排ガス中の一酸化炭素濃度の経時変化及び排出ガス量の経時変化の各データにより、計算によって求められる。また、鋼中のクロム濃度[Cr](%)も、前記鋼中の炭素濃度と同様に精錬炉系の物質収支計算により、求めることができる。このようにして求めた測定データから、真空精錬中における理論平衡一酸化炭素分圧PCOを決定し、最終的に脱炭反応の指標となるΔGが求められる。
また、ΔGを調節する制御装置は、前述の測定データを集計し、そのデータに基づいてΔGを算出する手段と、酸素の吹き込み量を増減する手段及び真空精錬炉内の真空度を制御する手段、あるいは底吹ガス流量を調整する手段とからなるシステムで構成されている。
【0013】
図2は実際に真空精錬炉を用いて、吹酸期における突沸現象の有無をΔGと操業時における真空度Pとの関係において、調査した結果である。同図において、黒丸は突沸が顕著に発生したことを意味しており、白丸は突沸現象が起こらなかったことを示しているが、ΔGが図中の破線で示した突沸の限界値をえると、突沸現象の起こる確率が大きくなることを示している。また、ΔGが、18kcal/mol以下であると脱炭反応が遅くなりすぎて効率のよい精錬が行えない(特に、脱窒素能低下、場合によっては吸窒の問題を生じるので好ましくない)。
【0014】
【実施例】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施例に係る真空精錬炉の概略構成図、図2はΔG及び真空度Pの関係から突沸現象を説明する図、図3は吹酸時における平均真空度と脱窒率との関係を示した図である。
【0015】
以下、図1について説明する。真空精錬炉11は溶鋼を保持する溶鋼鍋12と溶鋼鍋12を密閉するための上蓋14とからなり、上蓋14の側面に設けられた排気口15から図示しない真空ポンプによって炉内が排気される構造となっている。溶鋼鍋12の底部に処理中の溶鋼を撹拌するためのガス吹き込み装置23を有し、上蓋14に設けられた吹酸ランス16から真空精錬炉11内に酸素を吹き込むように構成されている。
真空精錬前の溶鋼成分が[C]=0.7Wt%、[Cr]=19Wt%、溶鋼温度T=1953Kであるステンレス溶鋼を用いて、該ステンレス溶鋼135tを受鋼した溶鋼鍋12に上蓋14をかぶせ溶鋼鍋12を密閉し、溶鋼鍋12の鍋口の斜め上方からテレビカメラ22で監視しながら、水蒸気エジェクター等の真空ポンプにより、真空精錬炉11の排気口15から炉内ガスを排出した。
まず、溶鋼鍋12の底部に取付けたポーラスプラグからなるガス吹き込み装置23によって溶鋼鍋12中にアルゴンガスを500〜1100Nl/minの流量で吹き込んで溶鋼の拌を行いながら、真空精錬炉11の真空度を約1分間で大気圧から200Torrまで減圧し、溶鋼鍋12の上方に設けた吹酸ランス16で40〜60Nm3 /minの流量の酸素によって精錬処理を行う。
【0016】
この酸素吹き込みを行う吹酸期間において、真空精錬炉11内の真空度P、溶鋼中の溶鋼温度T、理論平衡一酸化炭素分圧PCOを測定し、それらのデータに基づいてΔGを計算して、このΔGが、図2の破線で示した突沸の起こる限界値以下で、かつ18kcal/mol以上となるように操業を行った。なお、突沸の起こる限界値は、種々の条件下で実験を繰り返して突沸現象の有無を調査することにより、設定されたものである。また、上記の操業中は、テレビカメラ22の他に、突沸の際、溶鋼やスラグが吹きこぼれると予想される位置、例えば、溶鋼鍋12側面のフランジ部13等に、熱電対17を複数箇所設けて、該複数箇所からの温度測定データはコンピュータ18に取り込まれる。そして、各温度データの経時変化をコンピュータ18の画面CRT19上に表示できるようにして、突沸による異常な温度変化を監視し、必要に応じてスピーカー等の警報装置20により、警報を発することができるように構成した。
【0017】
保護筒21内のテレビカメラ22からなる炉内監視装置10は溶鋼鍋12の鍋口の斜め上方に設置されているので、鍋口近傍の耐火物側壁を監視することになり、直接溶鋼面を覗く場合に較べてガスや粉塵の影響を受けることが少なく、正確な画像信号が得られ、画像解析による自動化が容易になる。また、熱電対17による炉内監視装置10aは、突沸の際、溶鋼やスラグが飛散すると予想される溶鋼鍋12の側面の複数箇所に設置されおり、突沸が生じた際の位置の把握が正確に行える。
【0018】
このようにして、前記炉内監視装置10、10aを単独は複数組み合わせて使用することにより、炉内状況を正確に把握し、突沸が生じた場合は、前記酸素の吹き込み量を減らすか、又は前記炉内真空度を下げて、あるいは底吹ガス流量を調整して突沸を回避して、突沸が起こる限界値の近傍で精錬反応を行わせた。その結果、精錬時間が従来に較べ5〜30%の短縮が可能となった。
図3は吹酸時における平均真空度と脱窒率との関係を示した図である。縦軸は、溶鋼の真空処理前後における窒素濃度[N]の比率を、即ち脱窒の程度を表しており、横軸は、吹酸時における炉内雰囲気の平均真空度を圧力(Torr)を単位として表示している。従って、高真空度とは雰囲気圧力がより低圧側にあることを意味し、低真空度とは、逆に大気圧に近い側の高圧の雰囲気状態を意味している。ここで、黒丸が従来における平均真空度の低い領域での真空精錬処理の結果を示し、白丸が実施例の高真空度下における結果であるが、脱炭反応による突沸が発生する限界値近傍の高真空度の領域で処理した実施例において、従来例に較べて脱窒が促進されることを示している。
【0019】
前記実施例においては、Cr+3C→2Cr+3COを主反応とする系について説明したが、Cr成分以外の関与する脱炭反応についても、理論平衡一酸化炭素分圧が計算できる場合には、本発明の適用が可能であり、この場合も対応する精錬反応式に基づいて理論平衡一酸化炭素分圧を定義することができる。また、ΔGにおける突沸の発生する限界値は、鋼種、成分及びその他の精錬条件によって異なるものであるから、そのような場合には、図2に破線で示した限界値に限定されるものではない。
【0020】
【発明の効果】
請求項1〜4記載の真空精錬炉及びその操業方法は、溶鋼鍋内の溶鋼やスラグの突沸を監視する炉内監視装置と、脱炭反応の指標であるΔGを調節する制御装置とを備えているので、突沸現象を予知して、かつ突沸の起こる限界値近傍の領域で精錬反応を行わせることができ、異常反応が生じ難いために、処理終了時のC、Cr濃度等の精錬の制御精度が向上する。また、高効率での脱炭及び脱窒処理が可能となるため、生産性の向上が図られる。
特に、請求項2記載の真空精錬炉においては、溶鋼鍋の鍋口の斜め上方に設置したテレビカメラにより、炉内監視を行い、間接的に真空精錬炉内の耐火物を監視するために、溶鋼面を直視して監視する場合に較べ、耐火物側壁の画面の色や輝度を画像処理する画像データの処理に適し、炉内状況の把握が正確である。
また、請求項3記載の真空精錬炉においては、炉内の監視を溶鋼鍋内の溶鋼やスラグの突沸の際、該溶鋼やスラグの吹きこぼれる位置に取付けられた熱電対で行うため、粉塵などの影響がなく、コンピュータによるデータ処理が容易に行える。
請求項4記載の方法においては、実験的に求められる突沸の起こる限界値近傍の領域で操業を行い、炉内監視装置によって突沸を検知し、突沸が生じた場合は、酸素の吹き込み量を減らすか、又は炉内真空度を下げて、あるいは底吹ガス流量を調整して突沸を制御するので、効率的かつ安全に精錬反応を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る真空精錬炉の概略構成図である。
【図2】ΔG及び真空度Pの関係から突沸現象を説明する図である。
【図3】吹酸時における平均真空度と脱窒率との関係を示した図である。
【符号の説明】
10 炉内監視装置
10a 炉内監視装置
11 真空精錬炉
12 溶鋼鍋
13 フランジ部
14 上蓋
15 排気口
16 吹酸ランス
17 熱電対
18 コンピュータ
19 CRT
20 警報装置
21 保護筒
22 テレビカメラ
23 ガス吹き込み装置

Claims (4)

  1. 溶鋼鍋、その上部に配置された吹酸ランス、該溶鋼鍋の底部に配置されたガス吹き込み装置及び、真空ポンプに接続される排気口を備えた、炭素及びクロムを含むステンレス溶鋼の真空精錬炉において、
    前記溶鋼鍋内のステンレス溶鋼やスラグの突沸を監視する炉内監視装置と、
    炉内雰囲気の真空度をP(Torr)、理論平衡一酸化炭素分圧をPCO(Torr)、溶鋼温度をT(K)としたとき、ΔG=3RTln(P/PCO)で定義されるΔGを、該ΔGと前記Pとの関係において、実験的に炭素及びクロムの成分を変えた精錬条件下で調査した突沸の有無により設定された突沸の起こる限界値以下で、かつ18kcal/mol以上を満足する領域調節する制御装置とを有することを特徴とする真空精錬炉。
  2. 前記炉内監視装置が前記溶鋼鍋の鍋口の斜め上方に設置したテレビカメラである請求項1記載の真空精錬炉。
  3. 前記炉内監視装置が、前記溶鋼鍋内のステンレス溶鋼やスラグの突沸の際、該ステンレス溶鋼やスラグの吹きこぼれる位置に取付けられた熱電対である請求項1記載の真空精錬炉。
  4. 減圧下で酸素を吹き込んで炭素及びクロムを含むステンレス溶鋼を精錬する真空精錬炉の操業方法において、
    炉内雰囲気の真空度をP(Torr)、理論平衡一酸化炭素分圧をPCO(Torr)、溶鋼温度をT(K)としたとき、ΔG=3RTln(P/PCO)で定義されるΔGが、該ΔGと前記Pとの関係において、実験的に炭素及びクロムの成分を変えた精錬条件下で調査した突沸の有無により設定された突沸の起こる限界値以下で、かつ18kcal/mol以上を満足する領域で操業を行い、
    かつ、炉内監視装置によってステンレス溶鋼やスラグの突沸を検知し、突沸が生じた場合は、酸素の吹き込み量を減らすか、又は前記炉内真空度を下げて、あるいは底吹ガス流量を調整して、突沸を制御することを特徴とする真空精錬炉の操業方法。
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