JP3623778B2 - 無線lanシステム及び通信制御方法 - Google Patents

無線lanシステム及び通信制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線LAN(Local Area Network)システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、家庭内及び会社等にてブロードバンド対応ルータが普及し、通常のHUB機能に加えてWAN(Wide Area Network)側アクセスとしてADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム内蔵タイプの装置が実現されている。その装置にはIEEE802.11b準拠の無線LAN通信システムが組み込まれ、家庭内及び会社等にてIEEE802.11b準拠の無線LANシステムを利用することができる。無線LANシステムは、例えばベースステーション、第1リモートステーション、第2リモートステーション、第1ローカルPCを備え、第1−第2リモートステーション間でベースステーションを介してデータ通信を行う方法、又は、第1−第2リモートステーション間でHUB経由にて(ベースステーションを介して)第2ローカルPCへアクセスする方法が実現されている。更に、無線LANシステムは、サーバを備え、リモートステーションから発信してベースステーションを経由してADSL回線、又はISDN網、CATV回線、一般アナログ回線を介してサーバに接続してインターネットにアクセスする方法が実現されている。
【0003】
図16は、従来の無線LANシステムに用いられているCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)のシーケンス図である。例えば、第1リモートステーション(第1RS)、第2リモートステーション(第2RS)は、データを送信する前にキャリアセンスを行い(送信の直前まで伝送媒体/電波の無線区間の空き状態を確認/監視する)、キャリアが無いと判断された場合、データを含むフレームを有する電波を、無線区間(無線ネットワーク)を介してベースステーション(BS)に送信する。従来の無線LANシステムは、第1リモートステーション(第1RS)、第2リモートステーション(第2RS)が、データを受信したことを示す確認応答信号ACKをベースステーション(BS)から受信できない場合、ある乱数によるランダムな時間(バックオフ時間)を待ってフレームを有する電波を、再送する方式である。
【0004】
ここで、バックオフ時間は、無線区間にてフレームが衝突したときに設定される。従来の無線LANシステムでは、衝突後のバックオフ時間は、各リモートステーション(第1RS、第2RS)毎にランダムであるが、ある乱数による範囲内にて設定されているためにある意味、バックオフ時間は等価である。また、ベースステーション(BS)に接続されている第1ローカルPC、第2ローカルPC、サーバに、データ(フレーム)が伝送される伝送速度(回線伝送レート)は、データ(フレーム)がリモートステーション(第1RS、第2RS)から無線区間(無線ネットワーク)を介してベースステーション(BS)に伝送される速度を示す無線伝送速度に対して、各々異なる。伝送速度(回線伝送レート)は、第1伝送速度と、第2伝送速度と、第3伝送速度とを含む。第1伝送速度は、LANインタフェースにより、データ(フレーム)がベースステーション(BS)からLANインタフェースを介して第1ローカルPCに伝送される速度を示す。第2伝送速度は、USBインタフェースにより、データ(フレーム)がベースステーション(BS)からUSBインタフェースを介して第2ローカルPCに伝送される速度を示す。第3伝送速度は、ADSL回線(ADSLインタフェース)により、データ(フレーム)がベースステーション(BS)からADSLインタフェースを介してサーバに伝送される速度を示す。
【0005】
従って、従来の無線LANシステムでは、衝突が発生したとき、バックオフ時間が同一のため、LANインタフェースを介して第1ローカルPCにアクセスする場合も、USBインタフェースを介して第2ローカルPCにアクセスする場合も、ADSL回線(ADSLインタフェース)を介してサーバに接続する場合にも衝突確率が同じであるために、無線回線が有効に活用されていない。
【0006】
図16を用いて説明すると、例えば、第1リモートステーション(第1RS)は、第1RSからベースステーション(BS)に対してフレームF101を送信する場合、時間t1でキャリアセンスを行い(無線区間の空き状態を確認して)、時間t2で送信に切り替えてフレームF101を有する電波を送信する。送信完了後、第1RSは、BSから確認応答信号ACK101を受信する。続いて、同様の手順に従って、第1RSは、時間t1で無線区間の空きを確認してから、時間t2で第1RSからBSにフレームF102を送信しているときに、第2リモートステーション(第2RS)が、第1RSの送信に入る前に、同様の手順に従って時間t1で無線区間の空きを確認してから、時間t2で第2RSからBSにフレームF103を有する電波を送信すると、無線区間にて衝突が発生し、第1RSと第2RSは、どちらもBSから確認応答信号ACKを受信することができない。図16において、第1RSの場合では、確認応答信号ACK102を受信することができない。
【0007】
応答確認が取れないと、第1RS、第2RSは、第1RS、第2RSがフレームを再送信するまでの待ち時間を示すバックオフ時間tbf1、tbf2を取って、時間t1で無線区間の空きを確認してから、時間t2で第1RS、第2RSからBSにフレームF104、F105を有する電波を再送信する。バックオフ時間tbf1、tbf2は、同一の時間(tbf1=tbf2)であり、ある乱数にて各リモートステーション(第1RS、第2RS)が独立に発生させるものである。また、各リモートステーション(第1RS、第2RS)は、衝突が発生したときにリトライ(再送信)の数に応じてバックオフ時間を増大させる構成をとっているため、従来の無線LANシステムでは、ある確率で再度衝突が発生する確率が高い。
【0008】
このように、従来の無線LANシステムでは、例えば、リモートステーション(第1RS、第2RS)からベースステーション(BS)経由にて第1ローカルPC、第2ローカルPC、サーバ等にアクセスする時に、衝突が発生した場合、BSに接続されている第1ローカルPC、第2ローカルPC、サーバにデータ(フレーム)が伝送される伝送速度(第1伝送速度、第2伝送速度、第3伝送速度)が異なっていても、同じある乱数にて発生させるバックオフ時間により再送制御を行っていたために、衝突発生確率が等価であった(衝突する確率、衝突頻度は同じであった)。
【0009】
このため、第1の課題として、第1伝送速度、第2伝送速度、第3伝送速度のうち、第1伝送速度が最大接続回線速度(一番速い伝送速度)である場合、従来の無線LANシステムでは、第1RSからBS経由にて、伝送速度が速い第1ローカルPC(LANインタフェースを介してBSに接続された第1ローカルPC)にアクセスするとき、衝突頻度が同じであるために、スループット(単位時間当たりのデータ処理量)が落ちてしまう。
【0010】
また、第2の課題として、従来の無線LANシステムでは、第2RSからBS経由にて、第1伝送速度より速度が遅い第2ローカルPC(USBインタフェースを介してBSに接続された第2ローカルPC)にアクセスする場合、バックオフ時間が同じであるために、他のリモートステーション(例えば第1RS)からBS経由にて、伝送速度が速い第1ローカルPCにアクセスしたとき、衝突を発生させてしまい、スループットを低減させてしまう。
【0011】
従来の無線LANシステムとしては、特開平10−98474号公報、特開平10−84343号公報が開示されているが、第1の課題、第2の課題を満足していない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、伝送速度に応じたバックオフ時間を設定することができる無線LANシステムを提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、衝突頻度を低減することができ、スループットが向上する無線LANシステムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0015】
本発明の無線LANシステムは、第1リモートステーション(2)とベースステーション(1)とを備えている。ベースステーション(1)は、第1インタフェース(16)を介して第1端末(6)と接続されている。第1インタフェース(16)は、LAN(Local Area Network)インタフェースである。
【0016】
第1リモートステーション(2)は、第1フレームを、無線ネットワークを介して送信する。第1フレームは、第1データと、第1データを第1端末(6)に伝送するための第1アドレスとを含む。ベースステーション(1)は、第1フレームに含まれる第1アドレスに基づいて、第1伝送速度(100Mbps)を認識する。第1伝送速度(100Mbps)は、第1フレームがベースステーション(1)から第1インタフェース(16)を介して第1端末(6)に伝送される速度を示す。ベースステーション(1)は、第1アドレスに基づいて、第1フレームを、第1インタフェース(16)を介して第1端末(6)に伝送する。
【0017】
ベースステーション(1)は、第1伝送速度(100Mbps)が最大接続回線速度である場合、第1伝送速度(100Mbps)に基づいて、第1バックオフ時間(tbf1)を決定する。第1バックオフ時間(tbf1)は、無線ネットワークにて第1フレームと第2フレームとの衝突が発生したときに第1リモートステーション(2)が第1フレームを再送信するまでの待ち時間を示す。ベースステーション(1)は、第1バックオフ時間(tbf1)を第1リモートステーション(2)に通知する。
【0018】
これにより、本発明の無線LANシステムによれば、第1伝送速度に応じた第1バックオフ時間(tbf1)を、第1リモートステーション(2)が設定することができる。この第1リモートステーション(2)は、衝突が発生したときに使用する第1バックオフ時間(tbf1)を設定する。
【0019】
本発明の無線LANシステムは、第2リモートステーション(3)を更に備えている。ベースステーション(1)は、第2インタフェース(17/5)を介して第2端末(10/18)と接続されている。第2インタフェース(17/5)は、USB(Universal Serial Bus)インタフェース、又は、ADSL(Asymmetric Digital SubscriberLine)インタフェースである。
【0020】
第2リモートステーション(3)は、第2フレームを、無線ネットワークを介して送信する。第2フレームは、第2データと、第2データを第2端末(10/18)に伝送するための第2アドレスとを含む。ベースステーション(1)は、第2フレームに含まれる第2アドレスに基づいて、第2伝送速度(12Mbps/上り0.512Mbps)を認識する。第2伝送速度(12Mbps/上り0.512Mbps)は、第2フレームがベースステーション(1)から第2インタフェース(17/5)を介して第2端末(10/18)に伝送される速度を示す。ベースステーション(1)は、第2フレームを、第2インタフェース(17/5)を介して第2端末(10/18)に伝送する。
【0021】
第2伝送速度(12Mbps/上り0.512Mbps)は、第1伝送速度(100Mbps)より遅い。このため、ベースステーション(1)は、第1伝送速度(100Mbps)と第2伝送速度(12Mbps/上り0.512Mbps)とに基づいて、第2バックオフ時間(tbf2)を遅延させる遅延時間(Tα)を決定する。第2バックオフ時間(tbf2)は、衝突が発生したときに第2リモートステーション(3)が第2フレームを再送信するまでの待ち時間を示す。ベースステーション(1)は、第2バックオフ時間(tbf2)を遅延させる遅延時間(Tα)を第2リモートステーション(3)に通知する。
【0022】
これにより、本発明の無線LANシステムによれば、第2伝送速度に応じて、第2バックオフ時間(tbf2)から遅延時間(Tα)だけ遅延させたバックオフ時間(T)を、第2リモートステーション(3)が設定することができる。この第2リモートステーション(3)は、第2バックオフ時間(tbf2)に遅延時間(Tα)を加算し、遅延時間(Tα)が加算された第2バックオフ時間(tbf2)を、衝突が発生したときに使用する第3バックオフ時間(T)として設定する。本発明の無線LANシステムによれば、第3バックオフ時間(T)が第1バックオフ時間(tbf1)より長いため、衝突が回避されることにより、衝突頻度を低減することができ、スループットが向上する。
【0023】
本発明の無線LANシステムは、第1リモートステーション(2)とベースステーション(1)とを備えている。ベースステーション(1)は、第1インタフェース(16)を介して第1端末(6)と接続されている。第1インタフェース(16)は、LAN(Local Area Network)インタフェースである。
【0024】
第1リモートステーション(2)は、第1データと、第1データを第1端末(6)に伝送するための第1アドレスとを含む第1フレームを送信する前に、第1アドレスが付加された第1RTS(Request To Send)信号を、無線ネットワークを介して送信する。ベースステーション(1)は、第1RTS信号に付加された第1アドレスに基づいて、第1伝送速度(100Mbps)を認識する。第1伝送速度(100Mbps)は、第1データがベースステーション(1)から第1インタフェース(16)を介して第1端末(6)に伝送される速度を示す。
【0025】
ベースステーション(1)は、第1伝送速度(100Mbps)が最大接続回線速度である場合、第1伝送速度(100Mbps)に基づいて、第1バックオフ時間(tbf1)を決定する。第1バックオフ時間(tbf1)は、無線ネットワークにて第1フレームと第2フレームとの衝突が発生したときに第1リモートステーション(2)が第1フレームを再送信するまでの待ち時間を示す。ベースステーション(1)は、第1バックオフ時間(tbf1)を通知するための第1CTS(Clear To Send)信号を、無線ネットワークを介して第1リモートステーション(2)に送信する。
【0026】
これにより、本発明の無線LANシステムによれば、第1伝送速度に応じた第1バックオフ時間(tbf1)を、第1リモートステーション(2)が設定することができる。第1リモートステーション(2)は、ベースステーション(1)からの第1CTS信号を受信する。第1リモートステーション(2)は、第1フレームを、無線ネットワークを介して送信して、衝突が発生したときに、第1CTS信号に基づいて第1バックオフ時間(tbf1)を設定する。
【0027】
本発明の無線LANシステムは、第2リモートステーション(3)を更に備えている。ベースステーション(1)は、第2インタフェース(17/5)を介して第2端末(10/18)と接続されている。第2インタフェース(17/5)は、USB(Universal Serial Bus)インタフェース、又は、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber
Line)インタフェースである。
【0028】
第2リモートステーション(3)は、第2データと、第2データを第2端末(10/18)に伝送するための第2アドレスとを含む第2フレームを送信する前に、第2アドレスが付加された第2RTS信号を、無線ネットワークを介して送信する。ベースステーション(1)は、第2RTS信号に付加された第2アドレスに基づいて、第2伝送速度(12Mbps/上り0.512Mbps)を認識する。第2伝送速度(12Mbps/上り0.512Mbps)は、第2フレームがベースステーション(1)から第2インタフェース(17/5)を介して第2端末(10/18)に伝送される速度を示す。
【0029】
第2伝送速度(12Mbps/上り0.512Mbps)は、第1伝送速度(100Mbps)より遅い。このため、ベースステーション(1)は、第1伝送速度(100Mbps)と第2伝送速度(12Mbps/上り0.512Mbps)とに基づいて、第2バックオフ時間(tbf2)を遅延させる遅延時間(Tα)を決定する。第2バックオフ時間(tbf2)は、衝突が発生したときに第2リモートステーション(3)が第2フレームを再送信するまでの待ち時間を示す。ベースステーション(1)は、遅延時間(Tα)を通知するための第2CTS信号を、無線ネットワークを介して第2リモートステーション(3)に送信する。
【0030】
これにより、本発明の無線LANシステムによれば、第2伝送速度に応じて、第2バックオフ時間(tbf2)から遅延時間(Tα)だけ遅延させたバックオフ時間(T)を、第2リモートステーション(3)が設定することができる。この第2リモートステーション(3)は、ベースステーション(1)からの第2CTS信号を受信する。第2リモートステーション(3)は、第2フレームを、無線ネットワークを介して送信して、衝突が発生したときに、第2CTS信号に基づいて、第2バックオフ時間(tbf2)に遅延時間(Tα)を加算した第3バックオフ時間(T)を設定する。本発明の無線LANシステムによれば、第3バックオフ時間(T)が第1バックオフ時間(tbf1)より長いため、衝突が回避されることにより、衝突頻度を低減することができ、スループットが向上する。
【0031】
本発明の通信制御方法は、第1ステップと第2ステップと第3ステップと第4ステップと第5ステップとを備えている。第1ステップは、第1リモートステーション(2)によって、第1データと、第1データを第1端末(6)に伝送するための第1アドレスとを含む第1フレームを、無線ネットワークを介してベースステーション(1)に送信する。ベースステーション(1)は、第1インタフェース(16)を介して第1端末(6)と接続されている。第1インタフェース(16)は、LAN(Local Area Network)インタフェースである。第2ステップは、ベースステーション(1)によって、第1フレームに含まれる第1アドレスに基づいて、第1フレームがベースステーション(1)から第1インタフェース(16)を介して第1端末(6)に伝送される速度を示す第1伝送速度(100Mbps)を認識する。第3ステップは、ベースステーション(1)によって、第1アドレスに基づいて、第1フレームを、第1インタフェース(16)を介して第1端末(6)に伝送する。第4ステップは、ベースステーション(1)によって、第1伝送速度(100Mbps)に基づいて、無線ネットワークにて第1フレームと第2フレームとの衝突が発生したときに第1リモートステーション(2)が第1フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第1バックオフ時間(tbf1)を決定する。第5ステップは、ベースステーション(1)によって、第1バックオフ時間(tbf1)を第1リモートステーション(2)に通知する。
【0032】
これにより、本発明の通信制御方法によれば、第1伝送速度に応じた第1バックオフ時間(tbf1)を、第1リモートステーション(2)が設定することができる。本発明の通信制御方法は、第6ステップを更に備えている。第6ステップは、第1リモートステーション(2)によって、衝突が発生したときに使用する第1バックオフ時間(tbf1)を設定する。
【0033】
本発明の通信制御方法は、第7ステップと第8ステップと第9ステップと第10ステップと第11ステップとを備えている。第7ステップは、第2リモートステーション(3)によって、第2データと、第2データを第2端末(10/18)に伝送するための第2アドレスとを含む第2フレームを、無線ネットワークを介してベースステーション(1)に送信する。ベースステーション(1)は、第2インタフェース(17/5)を介して第2端末(10/18)と接続されている。第2インタフェース(17/5)は、USB(Universal Serial Bus)インタフェース、又は、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)インタフェースである。第8ステップは、ベースステーション(1)によって、第2フレームに含まれる第2アドレスに基づいて、第2フレームがベースステーション(1)から第2インタフェース(17/5)を介して第2端末(10/18)に伝送される速度を示す第2伝送速度(12Mbps/上り0.512Mbps)を認識する。第9ステップは、ベースステーション(1)によって、第2アドレスに基づいて、第2フレームを、第2インタフェース(17/5)を介して第2端末(10/18)に伝送する。第10ステップは、ベースステーション(1)によって、第2伝送速度(12Mbps/上り0.512Mbps)が第1伝送速度(100Mbps)より遅いとき、第1伝送速度(100Mbps)と第2伝送速度(12Mbps/上り0.512Mbps)とに基づいて、衝突が発生したときに第2リモートステーション(3)が第2フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第2バックオフ時間(tbf2)を遅延させる遅延時間(Tα)を決定する。第11ステップは、ベースステーション(1)によって、遅延時間(Tα)を第2リモートステーション(3)に通知する。
【0034】
これにより、本発明の通信制御方法によれば、第2伝送速度に応じて、第2バックオフ時間(tbf2)から遅延時間(Tα)だけ遅延させたバックオフ時間(T)を、第2リモートステーション(3)が設定することができる。本発明の通信制御方法は、第12ステップと第13ステップとを更に備えている。第12ステップは、第2リモートステーション(3)によって、第2バックオフ時間(tbf2)に遅延時間(Tα)を加算する。第13ステップは、第2リモートステーション(3)によって、遅延時間(Tα)が加算された第2バックオフ時間(tbf2)を、衝突が発生したときに使用する第3バックオフ時間(T)として設定する。本発明の通信制御方法によれば、第3バックオフ時間(T)が第1バックオフ時間(tbf1)より長いため、衝突が回避されることにより、衝突頻度を低減することができ、スループットが向上する。
【0035】
本発明の通信制御方法は、第1ステップと第2ステップと第3ステップと第4ステップとを備えている。第1ステップは、第1リモートステーション(2)によって、第1データと、第1データを第1端末(6)に伝送するための第1アドレスとを含む第1フレームを送信する前に、第1アドレスが付加された第1RTS(Request To Send)信号を、無線ネットワークを介してベースステーション(1)に送信する。ベースステーション(1)は、第1インタフェース(16)を介して第1端末(6)と接続されている。第1インタフェース(16)は、LAN(Local Area Network)インタフェースである。第2ステップは、ベースステーション(1)によって、第1RTS信号に付加された第1アドレスに基づいて、第1データがベースステーション(1)から第1インタフェース(16)を介して第1端末(6)に伝送される速度を示す第1伝送速度(100Mbps)を認識する。第3ステップは、ベースステーション(1)によって、第1伝送速度(100Mbps)に基づいて、無線ネットワークにて第1フレームと第2フレームとの衝突が発生したときに第1リモートステーション(2)が第1フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第1バックオフ時間(tbf1)を決定する。第4ステップは、ベースステーション(1)によって、第1バックオフ時間(tbf1)を通知するための第1CTS(Clear To Send)信号を、無線ネットワークを介して第1リモートステーション(2)に送信する。
【0036】
これにより、本発明の通信制御方法によれば、第1伝送速度に応じた第1バックオフ時間(tbf1)を、第1リモートステーション(2)が設定することができる。本発明の通信制御方法は、第5ステップと第6ステップとを更に備えている。第5ステップは、第1リモートステーション(2)によって、ベースステーション(1)からの第1CTS信号を受信する。第6ステップは、第1リモートステーション(2)によって、第1フレームを、無線ネットワークを介して送信して、衝突が発生したときに、第1CTS信号に基づいて第1バックオフ時間(tbf1)を設定する。
【0037】
本発明の通信制御方法は、第7ステップと第8ステップと第9ステップと第10ステップとを更に備えている。第7ステップは、第2リモートステーション(3)によって、第2データと、第2データを第2端末(10/18)に伝送するための第2アドレスとを含む第2フレームを送信する前に、第2アドレスが付加された第2RTS信号を、無線ネットワークを介してベースステーション(1)に送信する。第8ステップは、ベースステーション(1)によって、第2RTS信号に付加された第2アドレスに基づいて、第2フレームがベースステーション(1)から第2インタフェース(17/5)を介して第2端末(10/18)に伝送される速度を示す第2伝送速度(12Mbps/上り0.512Mbps)を認識する。第9ステップは、ベースステーション(1)によって、第2伝送速度(12Mbps/上り0.512Mbps)が第1伝送速度(100Mbps)より遅いとき、第1伝送速度(100Mbps)と第2伝送速度(12Mbps/上り0.512Mbps)とに基づいて、衝突が発生したときに第2リモートステーション(3)が第2フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第2バックオフ時間(tbf2)を遅延させる遅延時間(Tα)を決定する。第10ステップは、ベースステーション(1)によって、遅延時間(Tα)を通知するための第2CTS信号を、無線ネットワークを介して第2リモートステーション(3)に送信する。
【0038】
これにより、本発明の通信制御方法によれば、第2伝送速度に応じて、第2バックオフ時間(tbf2)から遅延時間(Tα)だけ遅延させたバックオフ時間(T)を、第2リモートステーション(3)が設定することができる。本発明の通信制御方法は、第11ステップと第12ステップとを更に備えている。第11ステップは、第2リモートステーション(3)によって、ベースステーション(1)からの第2CTS信号を受信する。第12ステップは、第2リモートステーション(3)によって、第2フレームを、無線ネットワークを介して送信して、衝突が発生したときに、第2CTS信号に基づいて、第2バックオフ時間(tbf2)に遅延時間(Tα)を加算した第3バックオフ時間(T)を設定する。本発明の通信制御方法によれば、第3バックオフ時間(T)が第1バックオフ時間(tbf1)より長いため、衝突が回避されることにより、衝突頻度を低減することができ、スループットが向上する。
【0039】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、本発明による無線LAN(Local Area Network)システムの実施の形態を以下に説明する。
【0040】
図1は、本発明の無線LANシステムの構成を示すブロック図である。図1に示されるように、本発明の無線LANシステムは、コンピュータであるベースステーション1、リモートステーションA2、リモートステーションB3、リモートステーションC4、ローカルパーソナルコンピュータ(PC)6、ローカルPC7、ローカルPC8、ローカルPC9、ローカルPC10、サーバ18を備えている。また、本発明の無線LANシステムは、インタフェースであるADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)インタフェース5、LANインタフェース16、USB(Universal Serial Bus)インタフェース17を有する。
【0041】
ベースステーション1は、インタフェース機能を有する。ベースステーション1が有するインタフェース機能としては、2.4MHz帯のIEEE802.11b準拠の無線LAN機能と、LANインタフェース16と、USBインタフェース17と、ADSLインタフェース5とを含む。
【0042】
ベースステーション1は、無線LAN機能によって、リモートステーションA2、リモートステーションB3、リモートステーションC4と接続される。この無線LAN機能により、データ(フレーム)がリモートステーションA2、B3、C4から無線区間(無線ネットワーク)を介してベースステーション1に伝送される速度を示す無線伝送速度は最大11Mbpsである。
【0043】
LANインタフェース16は、IEEE802.3u規格の100Base−Txの4ポート(HUBポート)のスイッチングHUB機能を有する。ベースステーション1は、LANインタフェース16(100Base−Txの4つのHUBポート)によって、ローカルPC6、ローカルPC7、ローカルPC8、ローカルPC9と接続されている。このLANインタフェース16により、データ(フレーム)がベースステーション1からLANインタフェース16を介してローカルPC6、7、8、9に伝送される速度を示す伝送速度は最大100Mbpsである。
【0044】
ベースステーション1は、USBインタフェース17(USBポート)によって、ローカルPC10と接続されている。このUSBインタフェース17により、データ(フレーム)がベースステーション1からUSBインタフェース17を介してローカルPC10に伝送される速度を示す伝送速度は最大12Mbpsである。
【0045】
ADSLインタフェース5は、WAN(Wide Area Network)側接続機能とADSL回線とを有する。ベースステーション1は、WAN側接続機能としてADSLモデムを内蔵し、ADSLモデムによってADSL回線を介して(ADSLインタフェース5によって)、サーバ18と接続されている。ADSLモデムはITUT−T G.992.2(G.lite)Annex C準拠であり、ADSLモデム(ADSLインタフェース5)により、データ(フレーム)がベースステーション1からADSLインタフェース5を介してサーバ18に伝送される速度を示す伝送速度は下り最大1536kbps、上り最大512kbpsである。
【0046】
リモートステーションA2、B3、C4は、IEEE802.11b準拠の無線LAN機能を有し、ベースステーション1の配下にある。リモートステーションA2、B3、C4は、リモートステーションA2、B3、C4からベースステーション1のHUBポートに接続されたローカルPC6、7、8、9に対して、いわゆるローカルアクセスが可能である。また、リモートステーションA2、B3、C4は、リモートステーションA2、B3、C4からベースステーション1のUSBポートに接続されたローカルPC10に対して、いわゆるローカルアクセスが可能である。また、リモートステーションA2、B3、C4は、ベースステーション1経由にてADSLインタフェース5を使用して、いわゆるWAN側該当網に接続可能であり、サーバ18によってインターネットアクセスポイント等に接続される。
【0047】
図2は、本発明の無線LANシステムにおけるベースステーション1の構成を示すブロック図である。図2に示されるように、ベースステーション1は、WAN側回線制御部11、HOST制御部12、無線制御部13、LAN側回線制御部14、USBインタフェース制御部15を備えている。HOST制御部12は、ベースステーション1全体を制御するものであり、無線制御部13、WAN側回線制御部11、LAN側回線制御部14、USBインタフェース制御部15と接続されている。このHOST制御部12は、データが送信、受信されるように無線制御部13、WAN側回線制御部11、LAN側回線制御部14、USBインタフェース制御部15を制御する。
【0048】
無線制御部13は、上述のベースステーション1における無線LAN機能(データの伝送速度:最大11Mbps)を有し、無線LAN機能によって、電波(2.4GHz帯の周波数)を送受信する。電波の受信のとき、無線制御部13は、無線LAN機能によって、リモートステーションA2、B3、C4からのデータを含むフレームを有する電波(2.4GHz帯の周波数)を、アンテナを介して受信し、そのフレームをHOST制御部12に送信する。電波の送信のとき、無線制御部13は、無線LAN機能によって、HOST制御部12からのフレームを、フレームを有する電波(2.4GHz帯の周波数)に変換して、リモートステーションA2、B3、C4に送信する。
【0049】
HOST制御部12は、電波の受信のとき、無線制御部13からのフレームをWAN側回線制御部11、LAN側回線制御部14、USBインタフェース制御部15に送信する。ここで、フレームに、ローカルPC6、7、8、9の宛先MAC(Media Access Control)アドレスが更に含まれている場合、HOST制御部12は、無線制御部13からのフレームをLAN側回線制御部14に送信する。また、フレームに、ローカルPC10の宛先MACアドレスが更に含まれている場合、HOST制御部12は、無線制御部13からのフレームをUSBインタフェース制御部15に送信する。HOST制御部12は、電波の送信のとき、WAN側回線制御部11、LAN側回線制御部14、USBインタフェース制御部15からのフレームを無線制御部13に送信する。
【0050】
また、ベースステーション1のHOST制御部12は、LANインタフェース16による伝送速度が最大100Mbpsであり、USBインタフェース17による伝送速度が最大12Mbpsであり、ADSLインタフェース5による伝送速度が上り最大512kbpsであることを予めに認識している。HOST制御部12は、BS1の最大接続回線速度が100Mbpsであることを予めに認識している。
【0051】
WAN側回線制御部11は、上述のベースステーション1におけるWAN側接続機能として、ADSLモデム(データの伝送速度:下り最大1536kbps、上り最大512kbps)を内蔵している。WAN側回線制御部11は、ADSLインタフェース5を介して、サーバ18と接続されている。WAN側回線制御部11は、電波の受信のとき、HOST制御部12からのフレームを、ADSLインタフェース5を介して、サーバ18に送信する。また、WAN側回線制御部11は、電波の送信のとき、サーバ18からADSLインタフェース5を介して送信されたフレームをHOST制御部12に送信する。
【0052】
LAN側回線制御部14には、IEEE802.3uのLANインタフェース16(データの伝送速度:最大100Mbps)であるLANケーブルが4本接続可能である。LAN側回線制御部14は、LANインタフェース16(100Base−Txの4つのHUBポート)を介して、ローカルPC6、ローカルPC7、ローカルPC8、ローカルPC9と接続されている。LAN側回線制御部14は、電波の受信のとき、HOST制御部12からのフレームを、LANインタフェース16を介して、ローカルPC6、7、8、9に送信する。LAN側回線制御部14は、電波の送信のとき、ローカルPC6、7、8、9からのフレームを、LANインタフェース16を介して、HOST制御部12に送信する。
【0053】
USBインタフェース制御部15には、USBインタフェース17(データの伝送速度:最大12Mbps)であるUSBケーブルが1本接続可能である。USBインタフェース制御部15は、USBインタフェース17(USBポート)を介して、ローカルPC10と接続されている。USBインタフェース制御部15は、電波の受信のとき、HOST制御部12からのフレームを、USBインタフェース17を介して、ローカルPC10に送信する。USBインタフェース制御部15は、電波の送信のとき、ローカルPC6、7、8、9からのフレームを、USBインタフェース17を介して、HOST制御部12に送信する。
【0054】
図3は、本発明の無線LANシステムにおけるリモートステーションA2、B3、C4の構成を示すブロック図である。図2に示されるように、リモートステーションA2、B3、C4は、無線制御部21、HOST制御部22、PCインタフェース制御部23を備えている。HOST制御部22は、リモートステーションA2、B3、C4全体を制御するものであり、無線制御部21、PCインタフェース制御部23と接続されている。このHOST制御部12は、データが送信、受信されるように無線制御部21、PCインタフェース制御部23を制御する。
【0055】
無線制御部21は、上述のリモートステーションA2、B3、C4における無線LAN機能(データの伝送速度:最大11Mbps)を有し、無線LAN機能によって、電波(2.4GHz帯の周波数)を送受信する。電波の受信のとき、無線制御部13は、無線LAN機能によって、ベースステーション1からのデータを含むフレームを有する電波(2.4GHz帯の周波数)を、アンテナを介して受信し、そのフレームをHOST制御部22に送信する。電波の送信のとき、無線制御部21は、無線LAN機能によって、HOST制御部22からのフレームを、フレームを有する電波(2.4GHz帯の周波数)に変換して、ベースステーション1に送信する。
【0056】
HOST制御部22は、電波の受信のとき、無線制御部21からのフレームをPCインタフェース制御部23に送信する。HOST制御部22は、電波の送信のとき、PCインタフェース制御部23からのフレームを無線制御部21に送信する。
【0057】
PCインタフェース制御部23には、PCMCIAインタフェース又はUSBインタフェースであるPCインタフェース24を介して、パーソナルコンピュータ(PC)が接続されている。PCインタフェース制御部23は、電波の受信のとき、HOST制御部22からのフレームを、PCインタフェース24を介して、PCに送信する。PCインタフェース制御部23は、電波の送信のとき、PCからのフレームを、PCインタフェース24を介して、HOST制御部22に送信する。
【0058】
例えば図3に示されたリモートステーションA2の無線制御部21は、第1データと、第1データをローカルPC6に伝送するための宛先MACアドレス(第1アドレス)とを含む第1フレームを、無線区間を介してベースステーション1に送信する。
【0059】
図2に示されたベースステーション1の無線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、リモートステーションA2からの第1フレームを受信する。HOST制御部12は、第1フレームに含まれる第1アドレスに基づいて、ローカルPC6と、第1フレームがベースステーション1からLANインタフェース16を介してローカルPC6に伝送される速度を示す第1伝送速度(100Mbps)とを認識する。HOST制御部12は、第1フレームがLANインタフェース16を介してローカルPC6に伝送されるように、LAN側回線制御部14を制御する。HOST制御部12は、第1伝送速度に基づいて、無線区間にて第1フレームと第2フレームとの衝突が発生したときにリモートステーションA2が第1フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第1バックオフ時間を決定する。HOST制御部12は、第1バックオフ時間がリモートステーションA2に通知されるように、無線制御部13を制御する。
【0060】
図3に示されたリモートステーションA2の無線制御部21は、リモートステーションA2のHOST制御部22の制御によって、ベースステーション1からの通知(第1バックオフ時間)を受け、リモートステーションA2のHOST制御部22は、衝突が発生したときに使用する第1バックオフ時間を設定する。
【0061】
また、例えば図3に示されたリモートステーションB3の無線制御部21は、第2データと、第2データをローカルPC10に伝送するための宛先MACアドレス(第2アドレス)とを含む第2フレームを、無線区間を介してベースステーション1に送信する。
【0062】
図2に示されたベースステーション1の無線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、リモートステーションB3からの第2フレームを受信する。HOST制御部12は、第2フレームに含まれる第2アドレスに基づいて、ローカルPC10と、第2フレームがベースステーション1からUSBインタフェース17を介してローカルPC10に伝送される速度を示す第2伝送速度(12Mbps)とを認識する。HOST制御部12は、第2フレームがUSBインタフェース17を介してローカルPC10に伝送されるように、USBインタフェース制御部15を制御する。HOST制御部12は、第2伝送速度(12Mbps)が第1伝送速度(100Mbps)より遅いため、第1伝送速度と第2伝送速度とに基づいて、無線区間にて第1フレームと第2フレームとの衝突が発生したときにリモートステーションB3が第2フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第2バックオフ時間を、遅延させる遅延時間を決定する。HOST制御部12は、第2バックオフ時間を遅延させる遅延時間がリモートステーションB3に通知されるように、無線制御部13を制御する。
【0063】
図3に示されたリモートステーションB3の無線制御部21は、リモートステーションB3のHOST制御部22の制御によって、ベースステーション1からの通知(第2バックオフ時間を遅延させる遅延時間)を受け、リモートステーションB3のHOST制御部22は、第2バックオフ時間に遅延時間を加算し、遅延時間が加算された第2バックオフ時間を、衝突が発生したときに使用する第3バックオフ時間として設定する。この第3バックオフ時間は、第1バックオフ時間より長い。
【0064】
これにより、本発明の無線LANシステムによれば、第1伝送速度に応じた第1バックオフ時間を、リモートステーションB2が設定することができる。また、本発明の無線LANシステムによれば、第2伝送速度に応じて、第2バックオフ時間から遅延時間だけ遅延させた第3バックオフ時間を、リモートステーションB3が設定することができる。本発明の無線LANシステムによれば、第3バックオフ時間が第1バックオフ時間より長いため、衝突が回避されることにより、衝突頻度を低減することができ、スループットが向上する。
【0065】
次に、本発明の無線LANシステムの動作について図4〜図11を参照して説明する。図4、5は、本発明の無線LANシステムのシーケンス図である。図6〜図11は、本発明の無線LANシステムの動作を示すフローチャートである。
【0066】
まず、リモートステーションA(RSA)2は、図4に示されるように、第1インタフェース(LANインタフェース16)を介して第1ローカルPC(ローカルPC6)にアクセスするものとする。リモートステーションB(RSB)3は、第2インタフェースを介して第2ローカルPCにアクセスするものとする。ここで、第2インタフェースがUSBインタフェース17(伝送速度:最大12Mbps)である場合、第2ローカルPCはローカルPC10である。第2インタフェースがADSLインタフェース5(伝送速度:上り最大512kbps)である場合、第2ローカルPCはサーバ18である。
【0067】
RSA2からベースステーション1(BS1)に対してフレームF1を、上述の第1フレームとして送信する場合、RSA2の無線制御部21は、RSA2のHOST制御部22の制御によって、時間t1でキャリアセンスを行い(無線区間の空き状態を確認して)、時間t2で送信に切り替えてフレームF1を有する電波を送信する(図6のステップS1)。フレームF1は、第1データと、第1データを第1ローカルPC(ローカルPC6)に伝送するための宛先MACアドレス(第1アドレス)とを含む。
【0068】
BS1の無線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、RSA2からの第1データと第1アドレスとを含むフレームF1を有する電波を受信し、そのフレームF1をHOST制御部12に送信する(図6のステップS2)。HOST制御部12は、フレームF1に含まれる第1アドレスに基づいて、第1ローカルPCと、フレームF1がBS1から第1インタフェース(LANインターフェース16)を介して第1ローカルPC(ローカルPC6)に伝送される速度を示す第1伝送速度(BS1の最大接続回線速度:100Mbps)とを認識する(図6のステップS3)。
【0069】
BS1のLAN側回線制御部14は、HOST制御部12の制御によって、その第1アドレスに基づいて、フレームF1を、第1インタフェース(LANインターフェース16)を介して第1ローカルPC(ローカルPC6)に伝送する(図6のステップS4)。
【0070】
HOST制御部12は、第1伝送速度が最大接続回線速度であるため、従来のバックオフ時間tbf1を決定する。このHOST制御部12は、第1伝送速度に基づいて、無線区間にてRSA2からのフレーム{第1データを第1ローカルPC(ローカルPC6)に伝送するフレーム}とRSB3からのフレーム{第2データを第2ローカルPC(ローカルPC10、又はサーバ)に伝送するフレーム}との衝突が発生したときにRSA2がそのフレームを再送信するまでの待ち時間を示すバックオフ時間tbf1を決定する(図6のステップS5)。バックオフ時間tbf1は、上述の第1バックオフ時間に対応する。無線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、フレームF1を受信したことを示す確認応答信号ACK1をBS1からRSA2に送信してバックオフ時間tbf1をRSA2に通知する(図6のステップS6)。確認応答信号ACK1は、バックオフ時間tbf1をRSA2に通知するための信号である。
【0071】
RSA2の無線制御部21は、RSA2のHOST制御部22の制御によって、BS1からの確認応答信号ACK1を受信し、RSA2のHOST制御部22に送信する。RSA2のHOST制御部22は、確認応答信号ACK1により、無線区間にて衝突が発生したときに使用するバックオフ時間tbf1を設定する(図6のステップS7)。
【0072】
その後、RSB3からBS1に対してフレームF2を、上述の第2フレームとして送信する場合、RSB3の無線制御部21は、RSB3のHOST制御部22の制御によって、時間t1でキャリアセンスを行い、時間t2で送信に切り替えてフレームF2を有する電波を送信する(図7のステップS8)。フレームF2は、第2データと、第2データを第2ローカルPCに伝送するための宛先MACアドレス(第2アドレス)とを含む。
【0073】
BS1の無線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、RSB3からの第2データと第2アドレスとを含むフレームF2を有する電波を受信し、そのフレームF2をHOST制御部12に送信する(図7のステップS9)。HOST制御部12は、フレームF2に含まれる第2アドレスに基づいて、第2ローカルPCと、フレームF2がBS1から第2インタフェースを介して第2ローカルPCに伝送される速度を示す第2伝送速度とを認識する(図7のステップS10)。
【0074】
第2インタフェースがUSBインタフェース18であり、第2ローカルPCがローカルPC10である場合、BS1のUSBインタフェース制御部15は、HOST制御部12の制御によって、その第2アドレスに基づいて、フレームF2を、第2インタフェース(USBインタフェース18)を介して第2ローカルPC(ローカルPC10)に伝送する。又は、第2インタフェースがADSLインタフェース5であり、第2ローカルPCがサーバ18である場合、BS1のWAN側回線制御部11は、HOST制御部12の制御によって、その第2アドレスに基づいて、フレームF2を、第2インタフェース(ADSLインタフェース5)を介して第2ローカルPC(サーバ18)に伝送する(図7のステップS11)。
【0075】
HOST制御部12は、接続相手先回線速度(第2伝送速度)がBS1の最大接続回線速度(第1伝送速度)より遅い場合、従来のバックオフ時間tbf2を遅延させる遅延時間Tαを決定する。このHOST制御部12は、第1伝送速度と第2伝送速度とに基づいて、無線区間にてRSA2からのフレーム{第1データを第1ローカルPC(ローカルPC6)に伝送するフレーム}とRSB3からのフレーム{第2データを第2ローカルPC(ローカルPC10、又はサーバ)に伝送するフレーム}との衝突が発生したときにRSB3がそのフレームを再送信するまでの待ち時間を示すバックオフ時間tbf2を、遅延させる遅延時間Tαを算出/決定する(図7のステップS12)。バックオフ時間tbf2は、上述の第2バックオフ時間に対応する。遅延時間Tαは、上述の第2バックオフ時間を遅延させる遅延時間に対応し、無線区間にて衝突が発生したときにRSB3に設定されるバックオフ時間tbf2に加算するための時間である。
【0076】
無線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、フレームF2を受信したことを示す確認応答信号ACK2をBS1からRSB3に送信してバックオフ時間tbf2に加算される遅延時間TαをRSB3に通知する(図8のステップS13)。確認応答信号ACK2は、遅延時間Tαの情報を含み、バックオフ時間tbf2に加算される遅延時間TαをRSB3に通知するための信号である。
【0077】
RSB3の無線制御部21は、RSB3のHOST制御部22の制御によって、BS1からの遅延時間Tαを含む確認応答信号ACK2を受信し、RSB3のHOST制御部22に送信する。RSB3のHOST制御部22は、確認応答信号ACK2に含まれる遅延時間Tαにより、バックオフ時間tbf2に遅延時間Tαを加算し、無線区間にて衝突が発生したときに使用するバックオフ時間Tを設定する(図8のステップS14)。バックオフ時間Tは、上述の第3バックオフ時間に対応する。
【0078】
ここで、遅延時間Tαは、上述のバックオフ時間tbf2をtbfとすると、tbfmin<(Tbf+Tα)<tbfmaxの関係にある。Tαの目安としては、第2インタフェースがUSBインタフェース17(伝送速度:最大12Mbps)であり、第2ローカルPCがローカルPC10である場合、最大接続回線速度が100Mbpsに対して12Mbpsであるため、Tα=(1―12/100)×Tbf(平均値)程度でよい。また、Tαの目安としては、第2インタフェースがADSLインタフェース5(伝送速度:上り最大512kbps)であり、第2ローカルPCがサーバ18である場合、最大接続回線速度が100Mbpsに対して0.512Mbpsであるため、Tα=(1―0.512/100)×Tbf(平均値)程度でよい。
【0079】
また、RSA2のHOST制御部22が予めに設定したバックオフ時間tbf1とバックオフ時間tbf2とが同一の時間、例えばtbfminである場合、バックオフ時間Tは、下記式:
T=tbf2+Tα=tbf1+Tα
により表される。バックオフ時間Tは、バックオフ時間tbf1と時間t1と時間t2とを加算した時間より長い。
【0080】
このように、本発明の無線LANシステムは、フレームに含まれるアドレス毎にバックオフ時間を長く設定することができる。
【0081】
次に、図5に示されるように、RSA2からBS1に対してフレームF3(上述の第1フレームに対応)を有する電波を送信し、RSB3からBS1に対してフレームF4(上述の第2フレームに対応)を有する電波を送信する場合、RSA2の無線制御部21は、RSA2のHOST制御部22の制御によって、時間t1でキャリアセンスを行い、時間t2で送信に切り替えてフレームF3を有する電波を送信する(図9のステップS21)。フレームF3は、第1データと、第1データを第1ローカルPC(ローカルPC6)に伝送するための宛先MACアドレス(第1アドレス)とを含む。また、RSB3の無線制御部21は、RSB3のHOST制御部22の制御によって、時間t1でキャリアセンスを行い、時間t2で送信に切り替えてフレームF4を有する電波を送信する(図9のステップS22)。フレームF4は、第2データと、第2データを第2ローカルPCに伝送するための宛先MACアドレス(第2アドレス)とを含む。
【0082】
無線区間にてフレームF3とフレームF4との衝突が発生したとき、RSA2は、BS1から確認応答信号ACK3を受信することができないため、RSA2の無線制御部21は、RSA2のHOST制御部22の制御によって、バックオフ時間tbf1経過した後、時間t1でキャリアセンスを行い、時間t2で送信に切り替えて、第1データと第1アドレスとを含むフレームF5(上述の第1フレームに対応)を有する電波をBS1に送信する(図10のステップS23)。
【0083】
BS1の無線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、RSA2からの第1データと第1アドレスとを含むフレームF5を有する電波を受信し、そのフレームF5をHOST制御部12に送信する(図10のステップS24)。HOST制御部12は、フレームF5に含まれる第1アドレスに基づいて、第1ローカルPCを認識する(図10のステップS25)。
【0084】
BS1のLAN側回線制御部14は、HOST制御部12の制御によって、その第1アドレスに基づいて、フレームF5を、第1インタフェース(LANインターフェース16)を介して第1ローカルPC(ローカルPC6)に伝送する(図10のステップS26)。
【0085】
無線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、フレームF5を受信したことを示す確認応答信号ACK5をBS1からRSA2に送信する(図10のステップS27)。RSA2の無線制御部21は、RSA2のHOST制御部22の制御によって、BS1からの確認応答信号ACK5を受信する(図10のステップS28)。
【0086】
また、無線区間にてフレームF3とフレームF4との衝突が発生したとき、RSB3は、BS1から確認応答信号ACK3を受信することができないため、RSB3の無線制御部21は、RSB3のHOST制御部22の制御によって、バックオフ時間T(T=tbf2+Tα)経過した後、時間t1でキャリアセンスを行い、時間t2で送信に切り替えて、第2データと第2アドレスとを含むフレームF6(上述の第2フレームに対応)を有する電波をBS1に送信する(図11のステップS29)。
【0087】
BS1の無線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、RSB3からの第2データと第2アドレスとを含むフレームF6を有する電波を受信し、そのフレームF6をHOST制御部12に送信する(図11のステップS30)。HOST制御部12は、フレームF6に含まれる第2アドレスに基づいて、第2ローカルPCを認識する(図11のステップS31)。
【0088】
第2インタフェースがUSBインタフェース18であり、第2ローカルPCがローカルPC10である場合、BS1のUSBインタフェース制御部15は、HOST制御部12の制御によって、その第2アドレスに基づいて、フレームF2を、第2インタフェース(USBインタフェース18)を介して第2ローカルPC(ローカルPC10)に伝送する。又は、第2インタフェースがADSLインタフェース5であり、第2ローカルPCがサーバ18である場合、BS1のWAN側回線制御部11は、HOST制御部12の制御によって、その第2アドレスに基づいて、フレームF2を、第2インタフェース(ADSLインタフェース5)を介して第2ローカルPC(サーバ18)に伝送する(図11のステップS32)。
【0089】
無線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、フレームF6を受信したことを示す確認応答信号ACK6をBS1からRSB3に送信する(図11のステップS33)。RSB3の無線制御部21は、RSB3のHOST制御部22の制御によって、BS1からの確認応答信号ACK6を受信する(図11のステップS34)。
【0090】
このように、本発明の無線LANシステムによれば、RSA2、RSB3がBS1に対してフレームF3、F4を送信して、フレームF3とフレームF4との衝突が発生した場合、RSA2のバックオフ時間は、従来通りtbf1であるが、RSB3のバックオフ時間は、T(T=tbf2+Tα)であるため、十分バックオフ時間が確保され、RSA2、RSB3により再送信されたフレームF3、F4の衝突が回避される。また、RSB3からBS1経由にて、USBインタフェース17を介してBS1に接続されたローカルPC10は、最大12Mbpsのスループットしか出ない。従って、本発明の無線LANシステムによれば、バックオフ時間を従来のtbf2より長くしてもスループットには影響しない。
【0091】
以上の説明により、本発明の無線LANシステムによれば、第1伝送速度(100Mbps)に応じたバックオフ時間tbf1を、RSB2が設定することができる。また、本発明の無線LANシステムによれば、第2伝送速度(12Mbps/0.512Mbps)に応じて、バックオフ時間tbf2から遅延時間Tαだけ遅延させたバックオフ時間Tを、RSB3が設定することができる。また、本発明の無線LANシステムによれば、バックオフ時間Tがバックオフ時間tbf1より長いため、衝突が回避される。また、本発明の無線LANシステムによれば、衝突が回避されるため、衝突頻度を低減することができ、スループットが向上する。
【0092】
尚、本発明の無線LANシステムは、上述の説明に限定されない。本発明の無線LANシステムの他の実施例として、BS1とRSA2、RSB3、RSC4は、送信手順として、例えばRSA2から現在BS1を介してデータが受信されているローカルPCが存在しているような隠れ端末の問題を避ける為に、送信に先駆けてこれから送信することを告げるRTS(Request To Send)、CTS(Clear To Send)手順をとる方法もある。この手順にバックオフ時間の指定情報を付加する方法である。
【0093】
例えば図3に示されたリモートステーションA2の無線制御部21は、第1データと、第1データをローカルPC6に伝送するための宛先MACアドレス(第1アドレス)とを含む第1フレームを送信する前に、第1アドレスが付加されたRTS信号を、無線区間を介してベースステーション1に送信する。
【0094】
図2に示されたベースステーション1の無線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、リモートステーションA2からの第1アドレスが付加されたRTS信号を受信する。HOST制御部12は、RTS信号に付加された第1アドレスに基づいて、ローカルPC6と、第1フレームがベースステーション1からLANインタフェース16を介してローカルPC6に伝送される速度を示す第1伝送速度(100Mbps)とを認識する。HOST制御部12は、第1伝送速度に基づいて、無線区間にて第1フレームと第2フレームとの衝突が発生したときにリモートステーションA2が第1フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第1バックオフ時間を決定する。HOST制御部12は、第1バックオフ時間を通知するためのCTS信号がリモートステーションA2に送信されるように、無線制御部13を制御する。
【0095】
図3に示されたリモートステーションA2の無線制御部21は、リモートステーションA2のHOST制御部22の制御によって、ベースステーション1からのCTS信号(第1バックオフ時間)を受け、リモートステーションA2のHOST制御部22は、リモートステーションA2の無線制御部21が第1フレームを送信して、衝突が発生したときに、第1バックオフ時間を通知するためのCTS信号に基づいて、第1バックオフ時間を設定する。
【0096】
また、例えば図3に示されたリモートステーションB3の無線制御部21は、第2データと、第2データをローカルPC10に伝送するための宛先MACアドレス(第2アドレス)とを含む第2フレームを送信する前に、第2アドレスが付加されたRTS信号を、無線区間を介してベースステーション1に送信する。
【0097】
図2に示されたベースステーション1の無線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、リモートステーションB3からの第2アドレスが付加されたRTS信号を受信する。HOST制御部12は、RTS信号に付加された第2アドレスに基づいて、ローカルPC10と、第2フレームがベースステーション1からUSBインタフェース17を介してローカルPC10に伝送される速度を示す第2伝送速度(12Mbps)とを認識する。HOST制御部12は、第2伝送速度(12Mbps)が第1伝送速度(100Mbps)より遅いため、第1伝送速度と第2伝送速度とに基づいて、無線区間にて第1フレームと第2フレームとの衝突が発生したときにリモートステーションB3が第2フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第2バックオフ時間を、遅延させる遅延時間を決定する。HOST制御部12は、第2バックオフ時間を遅延させる遅延時間を通知するために、CTS信号に遅延時間を付加し、そのCTS信号がリモートステーションB3に送信されるように、無線制御部13を制御する。
【0098】
図3に示されたリモートステーションB3の無線制御部21は、リモートステーションB3のHOST制御部22の制御によって、ベースステーション1からのCTS信号(第2バックオフ時間を遅延させる遅延時間)を受け、リモートステーションB3のHOST制御部22は、リモートステーションB3の無線制御部21が第2フレームを送信して、衝突が発生したときに、遅延時間を通知するためのCTS信号(遅延時間が付加されたCTS信号)に基づいて、第2バックオフ時間に遅延時間を加算した第3バックオフ時間を設定する。この第3バックオフ時間は、第1バックオフ時間より長い。
【0099】
これにより、本発明の無線LANシステムの他の実施例によれば、第1伝送速度に応じた第1バックオフ時間を、リモートステーションRSB2が設定することができる。また、本発明の無線LANシステムの他の実施例によれば、第2伝送速度に応じて、第2バックオフ時間から遅延時間だけ遅延させた第3バックオフ時間を、リモートステーションRSB3が設定することができる。本発明の無線LANシステムの他の実施例によれば、第3バックオフ時間が第1バックオフ時間より長いため、衝突が回避されることにより、衝突頻度を低減することができ、スループットが向上する。
【0100】
次に、本発明の無線LANシステムの他の実施例における動作を説明する。図12は、本発明の無線LANシステムの他の実施例におけるシーケンス図である。図13〜図15は、本発明の無線LANシステムの他の実施例における動作を示すフローチャートである。
【0101】
図12に示されるように、まず、RSA2は、第1インタフェース(LANインタフェース16)を介して第1ローカルPC(ローカルPC6)にアクセスするものとする。RSB3は、第2インタフェースを介して第2ローカルPCにアクセスするものとする。ここで、第2インタフェースがUSBインタフェース17である場合、第2ローカルPCはローカルPC10である。第2インタフェースがADSLインタフェース5である場合、第2ローカルPCはサーバ18である。
【0102】
RSA2が、第1データと、第1データを第1ローカルPC(ローカルPC6)に伝送するための宛先MACアドレス(第1アドレス)とを含む第1フレームを送信する前に、RSA2のHOST制御部22は、BS1に対してRTS信号に、送信許可の情報に加えて宛先MACアドレス(第1アドレス)の情報を付加する(図13のステップS41)。
【0103】
RSA2の無線制御部21は、RSA2のHOST制御部22の制御によって、時間t1でキャリアセンスを行い、時間t2で送信に切り替えて、送信許可の情報と第1アドレスの情報とが付加されたRTS信号をBS1に送信する(図13のステップS42)。
【0104】
BS1の無線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、RSA2からの送信許可の情報と第1アドレスの情報とが付加されたRTS信号を受信し、そのRTS信号をHOST制御部12に送信する(図13のステップS43)。HOST制御部12は、第1アドレスに基づいて、第1ローカルPC(ローカルPC6)と、第1データがBS1から第1インタフェース(LANインタフェース)を介して第1ローカルPC(ローカルPC6)に伝送される速度を示す第1伝送速度(BS1の最大接続回線速度:100Mbps)とを認識する(図13のステップS44)。
【0105】
HOST制御部12は、第1伝送速度が最大接続回線速度であるため、第1伝送速度に基づいて、無線区間にてRSA2からのフレーム{第1データを第1ローカルPC(ローカルPC6)に伝送するフレーム}とRSB3からのフレーム{第2データを第2ローカルPC(ローカルPC10、又はサーバ)に伝送するフレーム}との衝突が発生したときにRSA2がそのフレームを再送信するまでの待ち時間を示すバックオフ時間tbf1を決定する(図13のステップS45)。バックオフ時間tbf1は、上述の第1バックオフ時間である。無線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、遅延時間Tαの情報が付加されていないCTS信号を、BS1からRSA2に送信することにより、バックオフ時間tbf1をRSA2に通知する(図13のステップS46)。このCTS信号は、バックオフ時間tbf1をRSA2に通知するための信号である。
【0106】
RSA2の無線制御部21は、RSA2のHOST制御部22の制御によって、BS1からの遅延時間Tαの情報が付加されていないCTS信号を受信し、RSA2のHOST制御部22に送信する。RSA2のHOST制御部22は、遅延時間Tαの情報が付加されていないCTS信号により、衝突が発生したときに、遅延時間Tαの情報が付加されていないCTS信号(バックオフ時間tbf1をRSA2に通知するためのCTS信号)に基づいて、バックオフ時間tbf1を設定する(図13のステップS47)。
【0107】
次に、RSB3が、第2データと、第2データを第2ローカルPCに伝送するための宛先MACアドレス(第2アドレス)とを含む第2フレームを送信する前に、RSB3のHOST制御部22は、BS1に対してRTS信号に、送信許可の情報に加えて宛先MACアドレス(第2アドレス)の情報を付加する(図14のステップS48)。
【0108】
RSB3の無線制御部21は、RSB3のHOST制御部22の制御によって、時間t1でキャリアセンスを行い、時間t2で送信に切り替えて、送信許可の情報と第2アドレスの情報とが付加されたRTS信号をBS1に送信する(図14のステップS49)。
【0109】
BS1の無線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、RSB3からの送信許可の情報と第2アドレスの情報とが付加されたRTS信号を受信し、そのRTS信号をHOST制御部12に送信する(図14のステップS50)。HOST制御部12は、第2アドレスに基づいて、第2ローカルPCと第2伝送速度(接続相手先回線速度:12Mbps)とを認識する(図14のステップS51)。
【0110】
HOST制御部12は、接続相手先回線速度(第2伝送速度)がBS1の最大接続回線速度(第1伝送速度)より遅い場合、第1伝送速度と第2伝送速度とに基づいて、無線区間にてRSA2からのフレーム{第1データを第1ローカルPC(ローカルPC6)に伝送するフレーム}とRSB3からのフレーム{第2データを第2ローカルPC(ローカルPC10、又はサーバ)に伝送するフレーム}との衝突が発生したときにRSB3がそのフレームを再送信するまでの待ち時間を示すバックオフ時間tbf2を、遅延させる遅延時間Tαを算出/決定し、CTS信号に遅延時間Tαを付加する(図14のステップS52)。バックオフ時間tbf2は、上述の第2バックオフ時間である。遅延時間Tαは、上述の第2バックオフ時間を遅延させる遅延時間に対応し、無線区間にて衝突が発生したときにRSB3に設定されるバックオフ時間tbf2に加算するための時間である。
【0111】
無線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、遅延時間Tαの情報が付加されたCTS信号を、BS1からRSB3に送信することにより、バックオフ時間tbf2に加算される遅延時間TαをRSB3に通知する(図15のステップS53)。このCTS信号は、遅延時間TαをRSB3に通知するための信号である。
【0112】
RSB3の無線制御部21は、RSB3のHOST制御部22の制御によって、BS1からの遅延時間Tαの情報が付加されたCTS信号を受信し、RSB3のHOST制御部22に送信する。RSB3のHOST制御部22は、遅延時間Tαの情報が付加されたCTS信号により、無線区間にて衝突が発生したときに、遅延時間Tαの情報が付加されたCTS信号(遅延時間TαをRSB3に通知するためのCTS信号)に基づいて、バックオフ時間tbf2に遅延時間Tαを加算したバックオフ時間Tを設定する(図15のステップS54)。バックオフ時間Tは、上述の第3バックオフ時間に対応する。
【0113】
この場合、本発明の無線LANシステムは、ステップS41〜S46実行後(RSA2がRTS信号の送信、CTS信号の受信)にステップS1〜S4を実行(BS1が第1フレームを、第1インタフェースを介して第1ローカルPCに伝送)する。また、本発明の無線LANシステムは、ステップS21を実行(RSA2が第1フレームを送信)した結果、衝突が発生したときステップS47(RSA2がバックオフ時間tbf1の設定)、ステップS23〜S28(BS1が第1フレームを、第1インタフェースを介して第1ローカルPCに伝送)を実行する。
【0114】
また、本発明の無線LANシステムは、ステップS41〜S46実行後(RSB3がRTS信号の送信、CTS信号の受信)にステップS8〜S11を実行(BS1が第2フレームを、第2インタフェースを介して第2ローカルPCに伝送)する。また、本発明の無線LANシステムは、ステップS22を実行(RSB3が第2フレームを送信)した結果、衝突が発生したときステップS47{RSB3がバックオフ時間T(T=tbf2+Tα)の設定}、ステップS29〜S34(BS1が第1フレームを、第1インタフェースを介して第1ローカルPCに伝送)を実行する。
【0115】
【発明の効果】
本発明の無線LANシステムは、第1伝送速度(100Mbps)に応じたバックオフ時間tbf1を、リモートステーションが設定することができる。
【0116】
また、本発明の無線LANシステムは、第2伝送速度(12Mbps/0.512Mbps)に応じて、バックオフ時間tbf2から遅延時間Tαだけ遅延させたバックオフ時間Tを、リモートステーションが設定することができる。
【0117】
また、本発明の無線LANシステムは、バックオフ時間Tがバックオフ時間tbf1より長いため、衝突が回避される。
【0118】
また、本発明の無線LANシステムは、衝突が回避されるため、衝突頻度を低減することができ、スループットが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の無線LANシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の無線LANシステムにおけるベースステーションの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明の無線LANシステムにおけるリモートステーションの構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、本発明の無線LANシステムのシーケンス図である。
【図5】図5は、本発明の無線LANシステムのシーケンス図である。
【図6】図6は、本発明の無線LANシステムの動作を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本発明の無線LANシステムの動作を示すフローチャートである。
【図8】図8は、本発明の無線LANシステムの動作を示すフローチャートである。
【図9】図9は、本発明の無線LANシステムの動作を示すフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の無線LANシステムの動作を示すフローチャートである。
【図11】図11は、本発明の無線LANシステムの動作を示すフローチャートである。
【図12】図12は、本発明の無線LANシステムの他の実施例におけるシーケンス図である。
【図13】図13は、本発明の無線LANシステムの他の実施例における動作を示すフローチャートである。
【図14】図14は、本発明の無線LANシステムの他の実施例における動作を示すフローチャートである。
【図15】図15は、本発明の無線LANシステムの他の実施例における動作を示すフローチャートである。
【図16】図16は、従来の無線LANシステムのシーケンス図である。
【符号の説明】
1 ベースステーション
2 リモートステーションA
3 リモートステーションB
4 リモートステーションC
5 ADSLインタフェース
6、7、8、9、10 ローカルPC
11 WAN側回線制御部
12 HOST制御部
13 無線制御部
14 LAN側回線制御部
15 USBインタフェース制御部
16 LANインタフェース
17 USBインタフェース
18 サーバ
21 無線制御部
22 HOST制御部
23 PCインタフェース制御部
24 PCインタフェース

Claims (20)

  1. 第1データと、前記第1データを第1端末に伝送するための第1アドレスとを含む第1フレームを、無線ネットワークを介して送信する第1リモートステーションと、
    第1インタフェースを介して前記第1端末と接続され、前記第1フレームに含まれる前記第1アドレスに基づいて、前記第1フレームが前記第1インタフェースを介して前記第1端末に伝送される速度を示す第1伝送速度を認識して、前記第1フレームを、前記第1インタフェースを介して前記第1端末に伝送するベースステーションとを備え、
    前記ベースステーションは、前記第1伝送速度に基づいて、前記無線ネットワークにて前記第1フレームと第2フレームとの衝突が発生したときに前記第1リモートステーションが前記第1フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第1バックオフ時間を決定して、前記第1リモートステーションに通知する
    無線LANシステム。
  2. 請求項1に記載の無線LANシステムにおいて、
    前記第1リモートステーションは、前記衝突が発生したときに使用する前記第1バックオフ時間を設定する
    無線LANシステム。
  3. 請求項1又は2に記載の無線LANシステムにおいて、
    第2データと、前記第2データを第2端末に伝送するための第2アドレスとを含む第2フレームを、前記無線ネットワークを介して送信する第2リモートステーションを更に備え、
    前記ベースステーションは、第2インタフェースを介して前記第2端末と接続され、前記第2フレームに含まれる前記第2アドレスに基づいて、前記第2フレームが前記第2インタフェースを介して前記第2端末に伝送される速度を示す第2伝送速度を認識して、前記第2フレームを、前記第2インタフェースを介して前記第2端末に伝送し、
    前記第2伝送速度は、前記第1伝送速度より遅く、
    前記ベースステーションは、前記第1伝送速度と前記第2伝送速度とに基づいて、前記衝突が発生したときに前記第2リモートステーションが前記第2フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第2バックオフ時間を遅延させる遅延時間を決定して、前記第2リモートステーションに通知する
    無線LANシステム。
  4. 請求項3に記載の無線LANシステムにおいて、
    前記第2リモートステーションは、前記第2バックオフ時間に前記遅延時間を加算し、前記遅延時間が加算された前記第2バックオフ時間を、前記衝突が発生したときに使用する第3バックオフ時間として設定し、
    前記第3バックオフ時間は、前記第1バックオフ時間より長い
    無線LANシステム。
  5. 第1データと、前記第1データを第1端末に伝送するための第1アドレスとを含む第1フレームを送信する前に、前記第1アドレスが付加された第1RTS(Request To Send)信号を、無線ネットワークを介して送信する第1リモートステーションと、
    第1インタフェースを介して前記第1端末と接続され、前記第1RTS信号に付加された前記第1アドレスに基づいて、前記第1データが前記第1インタフェースを介して前記第1端末に伝送される速度を示す第1伝送速度を認識するベースステーションとを備え、
    前記ベースステーションは、前記第1伝送速度に基づいて、前記無線ネットワークにて前記第1フレームと第2フレームとの衝突が発生したときに前記第1リモートステーションが前記第1フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第1バックオフ時間を決定して、前記第1バックオフ時間を通知するための第1CTS(Clear To Send)信号を、前記無線ネットワークを介して前記第1リモートステーションに送信する
    無線LANシステム。
  6. 請求項5に記載の無線LANシステムにおいて、
    前記第1リモートステーションは、前記ベースステーションからの前記第1CTS信号を受信し、前記第1フレームを、前記無線ネットワークを介して送信して、前記衝突が発生したときに、前記第1CTS信号に基づいて前記第1バックオフ時間を設定する
    無線LANシステム。
  7. 請求項5又は6に記載の無線LANシステムにおいて、
    第2データと、前記第2データを第2端末に伝送するための第2アドレスとを含む第2フレームを送信する前に、前記第2アドレスが付加された第2RTS信号を、前記無線ネットワークを介して送信する第2リモートステーションを更に備え、
    前記ベースステーションは、第2インタフェースを介して前記第2端末と接続され、前記第2RTS信号に付加された前記第2アドレスに基づいて、前記第2フレームが前記第2インタフェースを介して前記第2端末に伝送される速度を示す第2伝送速度を認識し、
    前記第2伝送速度は、前記第1伝送速度より遅く、
    前記ベースステーションは、前記第1伝送速度と前記第2伝送速度とに基づいて、前記衝突が発生したときに前記第2リモートステーションが前記第2フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第2バックオフ時間を遅延させる遅延時間を決定して、前記遅延時間を通知するための第2CTS信号を、前記無線ネットワークを介して前記第2リモートステーションに送信する
    無線LANシステム。
  8. 請求項7に記載の無線LANシステムにおいて、
    前記第2リモートステーションは、前記ベースステーションからの前記第2CTS信号を受信し、前記第2フレームを、前記無線ネットワークを介して送信して、前記衝突が発生したときに、前記第2CTS信号に基づいて、前記第2バックオフ時間に前記遅延時間を加算した第3バックオフ時間を設定し、
    前記第3バックオフ時間は、前記第1バックオフ時間より長い
    無線LANシステム。
  9. 請求項3、4、7、8のいずれか一項に記載の無線LANシステムにおいて、
    前記第1インタフェースは、LAN(Local Area Network)インタフェースであり、
    前記第2インタフェースは、USB(Universal Serial Bus)インタフェースである
    無線LANシステム。
  10. 請求項3、4、7、8のいずれか一項に記載の無線LANシステムにおいて、
    前記第1インタフェースは、LANインタフェースであり、
    前記第2インタフェースは、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)インタフェースである
    無線LANシステム。
  11. 第1リモートステーションによって、第1データと、前記第1データを第1端末に伝送するための第1アドレスとを含む第1フレームを、無線ネットワークを介してベースステーションに送信するステップと、
    前記ベースステーションによって、前記第1フレームに含まれる前記第1アドレスに基づいて、前記第1フレームが前記ベースステーションから第1インタフェースを介して前記第1端末に伝送される速度を示す第1伝送速度を認識するステップと、
    前記ベースステーションによって、前記第1アドレスに基づいて、前記第1フレームを、前記第1インタフェースを介して前記第1端末に伝送するステップと、
    前記ベースステーションによって、前記第1伝送速度に基づいて、前記無線ネットワークにて前記第1フレームと第2フレームとの衝突が発生したときに前記第1リモートステーションが前記第1フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第1バックオフ時間を決定するステップと、
    前記ベースステーションによって、前記第1バックオフ時間を前記第1リモートステーションに通知するステップとを備えた
    通信制御方法。
  12. 請求項11に記載の通信制御方法において、
    前記第1リモートステーションによって、前記衝突が発生したときに使用する前記第1バックオフ時間を設定するステップを更に備えた
    通信制御方法。
  13. 請求項11又は12に記載の通信制御方法において、
    第2リモートステーションによって、第2データと、前記第2データを第2端末に伝送するための第2アドレスとを含む第2フレームを、前記無線ネットワークを介して前記ベースステーションに送信するステップと、
    前記ベースステーションによって、前記第2フレームに含まれる前記第2アドレスに基づいて、前記第2フレームが前記ベースステーションから第2インタフェースを介して前記第2端末に伝送される速度を示す第2伝送速度を認識するステップと、
    前記ベースステーションによって、前記第2アドレスに基づいて、前記第2フレームを、前記第2インタフェースを介して前記第2端末に伝送するステップと、
    前記ベースステーションによって、前記第2伝送速度が前記第1伝送速度より遅いとき、前記第1伝送速度と前記第2伝送速度とに基づいて、前記衝突が発生したときに前記第2リモートステーションが前記第2フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第2バックオフ時間を遅延させる遅延時間を決定するステップと、
    前記ベースステーションによって、前記遅延時間を前記第2リモートステーションに通知するステップとを更に備えた
    通信制御方法。
  14. 請求項13に記載の通信制御方法において、
    前記第2リモートステーションによって、前記第2バックオフ時間に前記遅延時間を加算するステップと、
    前記第2リモートステーションによって、前記遅延時間が加算された前記第2バックオフ時間を、前記衝突が発生したときに使用する第3バックオフ時間として設定するステップとを更に備え、
    前記第3バックオフ時間は、前記第1バックオフ時間より長い
    通信制御方法。
  15. 第1リモートステーションによって、第1データと、前記第1データを第1端末に伝送するための第1アドレスとを含む第1フレームを送信する前に、前記第1アドレスが付加された第1RTS(Request To Send)信号を、無線ネットワークを介してベースステーションに送信するステップと、
    ベースステーションによって、前記第1RTS信号に付加された前記第1アドレスに基づいて、前記第1データが前記ベースステーションから第1インタフェースを介して前記第1端末に伝送される速度を示す第1伝送速度を認識するステップと、
    前記ベースステーションによって、前記第1伝送速度に基づいて、前記無線ネットワークにて前記第1フレームと第2フレームとの衝突が発生したときに前記第1リモートステーションが前記第1フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第1バックオフ時間を決定するステップと、
    前記ベースステーションによって、前記第1バックオフ時間を通知するための第1CTS(Clear To Send)信号を、前記無線ネットワークを介して前記第1リモートステーションに送信するステップとを備えた
    通信制御方法。
  16. 請求項15に記載の通信制御方法において、
    前記第1リモートステーションによって、前記ベースステーションからの前記第1CTS信号を受信するステップと、
    前記第1リモートステーションによって、前記第1フレームを、前記無線ネットワークを介して送信して、前記衝突が発生したときに、前記第1CTS信号に基づいて前記第1バックオフ時間を設定するステップとを更に備えた
    通信制御方法。
  17. 請求項15又は16に記載の通信制御方法において、
    第2リモートステーションによって、第2データと、前記第2データを第2端末に伝送するための第2アドレスとを含む第2フレームを送信する前に、前記第2アドレスが付加された第2RTS信号を、前記無線ネットワークを介して前記ベースステーションに送信するステップと、
    前記ベースステーションによって、前記第2RTS信号に付加された前記第2アドレスに基づいて、前記第2フレームが前記ベースステーションから第2インタフェースを介して前記第2端末に伝送される速度を示す第2伝送速度を認識するステップと、
    前記ベースステーションによって、前記第2伝送速度が前記第1伝送速度より遅いとき、前記第1伝送速度と前記第2伝送速度とに基づいて、前記衝突が発生したときに前記第2リモートステーションが前記第2フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第2バックオフ時間を遅延させる遅延時間を決定するステップと、
    前記ベースステーションによって、前記遅延時間を通知するための第2CTS信号を、前記無線ネットワークを介して前記第2リモートステーションに送信するステップとを更に備えた
    通信制御方法。
  18. 請求項17に記載の通信制御方法において、
    前記第2リモートステーションによって、前記ベースステーションからの前記第2CTS信号を受信するステップと、
    前記第2リモートステーションによって、前記第2フレームを、前記無線ネットワークを介して送信して、前記衝突が発生したときに、前記第2CTS信号に基づいて、前記第2バックオフ時間に前記遅延時間を加算した第3バックオフ時間を設定するステップとを備え、
    前記第3バックオフ時間は、前記第1バックオフ時間より長い
    通信制御方法。
  19. 請求項13、14、17、18のいずれか一項に記載の通信制御方法において、
    前記第1インタフェースは、LAN(Local Area Network)インタフェースであり、
    前記第2インタフェースは、USB(Universal Serial Bus)インタフェースである
    通信制御方法。
  20. 請求項13、14、17、18のいずれか一項に記載の通信制御方法において、
    前記第1インタフェースは、LANインタフェースであり、
    前記第2インタフェースは、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)インタフェースである
    通信制御方法。
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