JP2003229868A - 無線lanシステム及び通信制御方法 - Google Patents

無線lanシステム及び通信制御方法

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JP2003229868A
JP2003229868A JP2002026037A JP2002026037A JP2003229868A JP 2003229868 A JP2003229868 A JP 2003229868A JP 2002026037 A JP2002026037 A JP 2002026037A JP 2002026037 A JP2002026037 A JP 2002026037A JP 2003229868 A JP2003229868 A JP 2003229868A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送速度に応じたバックオフ時間を設定する
ことができる無線LANシステムを提供する。 【解決手段】 リモートステーションA2は、第1フレ
ームを、無線ネットワークを介して送信する。第1フレ
ームは、第1データと、第1データをローカルPC6に
伝送するための第1アドレスとを含む。ベースステーシ
ョン1は、第1フレームに含まれる第1アドレスに基づ
いて、第1伝送速度を認識する。第1伝送速度は、第1
フレームがベースステーション1からLANインタフェ
ース16を介してローカルPC6に伝送される速度を示
す。ベースステーション1は、第1伝送速度が最大接続
回線速度である場合、第1伝送速度に基づいて、第1バ
ックオフ時間を決定する。ベースステーション1は、第
1バックオフ時間をリモートステーションA2に通知す
る。これにより、第1伝送速度に応じた第1バックオフ
時間を、リモートステーションA2が設定することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線LAN(Lo
cal Area Network)システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年では、家庭内及び会社等にてブロー
ドバンド対応ルータが普及し、通常のHUB機能に加え
てWAN(Wide Area Network)側ア
クセスとしてADSL(Asymmetric Dig
ital Subscriber Line)モデム内
蔵タイプの装置が実現されている。その装置にはIEE
E802.11b準拠の無線LAN通信システムが組み
込まれ、家庭内及び会社等にてIEEE802.11b
準拠の無線LANシステムを利用することができる。無
線LANシステムは、例えばベースステーション、第1
リモートステーション、第2リモートステーション、第
1ローカルPCを備え、第1−第2リモートステーショ
ン間でベースステーションを介してデータ通信を行う方
法、又は、第1−第2リモートステーション間でHUB
経由にて(ベースステーションを介して)第2ローカル
PCへアクセスする方法が実現されている。更に、無線
LANシステムは、サーバを備え、リモートステーショ
ンから発信してベースステーションを経由してADSL
回線、又はISDN網、CATV回線、一般アナログ回
線を介してサーバに接続してインターネットにアクセス
する方法が実現されている。
【0003】図16は、従来の無線LANシステムに用
いられているCSMA/CA(Carrier Sen
se Multiple Access/Collis
ion Avoidance)のシーケンス図である。
例えば、第1リモートステーション(第1RS)、第2
リモートステーション(第2RS)は、データを送信す
る前にキャリアセンスを行い(送信の直前まで伝送媒体
/電波の無線区間の空き状態を確認/監視する)、キャ
リアが無いと判断された場合、データを含むフレームを
有する電波を、無線区間(無線ネットワーク)を介して
ベースステーション(BS)に送信する。従来の無線L
ANシステムは、第1リモートステーション(第1R
S)、第2リモートステーション(第2RS)が、デー
タを受信したことを示す確認応答信号ACKをベースス
テーション(BS)から受信できない場合、ある乱数に
よるランダムな時間(バックオフ時間)を待ってフレー
ムを有する電波を、再送する方式である。
【0004】ここで、バックオフ時間は、無線区間にて
フレームが衝突したときに設定される。従来の無線LA
Nシステムでは、衝突後のバックオフ時間は、各リモー
トステーション(第1RS、第2RS)毎にランダムで
あるが、ある乱数による範囲内にて設定されているため
にある意味、バックオフ時間は等価である。また、ベー
スステーション(BS)に接続されている第1ローカル
PC、第2ローカルPC、サーバに、データ(フレー
ム)が伝送される伝送速度(回線伝送レート)は、デー
タ(フレーム)がリモートステーション(第1RS、第
2RS)から無線区間(無線ネットワーク)を介してベ
ースステーション(BS)に伝送される速度を示す無線
伝送速度に対して、各々異なる。伝送速度(回線伝送レ
ート)は、第1伝送速度と、第2伝送速度と、第3伝送
速度とを含む。第1伝送速度は、LANインタフェース
により、データ(フレーム)がベースステーション(B
S)からLANインタフェースを介して第1ローカルP
Cに伝送される速度を示す。第2伝送速度は、USBイ
ンタフェースにより、データ(フレーム)がベースステ
ーション(BS)からUSBインタフェースを介して第
2ローカルPCに伝送される速度を示す。第3伝送速度
は、ADSL回線(ADSLインタフェース)により、
データ(フレーム)がベースステーション(BS)から
ADSLインタフェースを介してサーバに伝送される速
度を示す。
【0005】従って、従来の無線LANシステムでは、
衝突が発生したとき、バックオフ時間が同一のため、L
ANインタフェースを介して第1ローカルPCにアクセ
スする場合も、USBインタフェースを介して第2ロー
カルPCにアクセスする場合も、ADSL回線(ADS
Lインタフェース)を介してサーバに接続する場合にも
衝突確率が同じであるために、無線回線が有効に活用さ
れていない。
【0006】図16を用いて説明すると、例えば、第1
リモートステーション(第1RS)は、第1RSからベ
ースステーション(BS)に対してフレームF101を
送信する場合、時間t1でキャリアセンスを行い(無線
区間の空き状態を確認して)、時間t2で送信に切り替
えてフレームF101を有する電波を送信する。送信完
了後、第1RSは、BSから確認応答信号ACK101
を受信する。続いて、同様の手順に従って、第1RS
は、時間t1で無線区間の空きを確認してから、時間t
2で第1RSからBSにフレームF102を送信してい
るときに、第2リモートステーション(第2RS)が、
第1RSの送信に入る前に、同様の手順に従って時間t
1で無線区間の空きを確認してから、時間t2で第2R
SからBSにフレームF103を有する電波を送信する
と、無線区間にて衝突が発生し、第1RSと第2RS
は、どちらもBSから確認応答信号ACKを受信するこ
とができない。図16において、第1RSの場合では、
確認応答信号ACK102を受信することができない。
【0007】応答確認が取れないと、第1RS、第2R
Sは、第1RS、第2RSがフレームを再送信するまで
の待ち時間を示すバックオフ時間tbf1、tbf2を
取って、時間t1で無線区間の空きを確認してから、時
間t2で第1RS、第2RSからBSにフレームF10
4、F105を有する電波を再送信する。バックオフ時
間tbf1、tbf2は、同一の時間(tbf1=tb
f2)であり、ある乱数にて各リモートステーション
(第1RS、第2RS)が独立に発生させるものであ
る。また、各リモートステーション(第1RS、第2R
S)は、衝突が発生したときにリトライ(再送信)の数
に応じてバックオフ時間を増大させる構成をとっている
ため、従来の無線LANシステムでは、ある確率で再度
衝突が発生する確率が高い。
【0008】このように、従来の無線LANシステムで
は、例えば、リモートステーション(第1RS、第2R
S)からベースステーション(BS)経由にて第1ロー
カルPC、第2ローカルPC、サーバ等にアクセスする
時に、衝突が発生した場合、BSに接続されている第1
ローカルPC、第2ローカルPC、サーバにデータ(フ
レーム)が伝送される伝送速度(第1伝送速度、第2伝
送速度、第3伝送速度)が異なっていても、同じある乱
数にて発生させるバックオフ時間により再送制御を行っ
ていたために、衝突発生確率が等価であった(衝突する
確率、衝突頻度は同じであった)。
【0009】このため、第1の課題として、第1伝送速
度、第2伝送速度、第3伝送速度のうち、第1伝送速度
が最大接続回線速度(一番速い伝送速度)である場合、
従来の無線LANシステムでは、第1RSからBS経由
にて、伝送速度が速い第1ローカルPC(LANインタ
フェースを介してBSに接続された第1ローカルPC)
にアクセスするとき、衝突頻度が同じであるために、ス
ループット(単位時間当たりのデータ処理量)が落ちて
しまう。
【0010】また、第2の課題として、従来の無線LA
Nシステムでは、第2RSからBS経由にて、第1伝送
速度より速度が遅い第2ローカルPC(USBインタフ
ェースを介してBSに接続された第2ローカルPC)に
アクセスする場合、バックオフ時間が同じであるため
に、他のリモートステーション(例えば第1RS)から
BS経由にて、伝送速度が速い第1ローカルPCにアク
セスしたとき、衝突を発生させてしまい、スループット
を低減させてしまう。
【0011】従来の無線LANシステムとしては、特開
平10−98474号公報、特開平10−84343号
公報が開示されているが、第1の課題、第2の課題を満
足していない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、伝送
速度に応じたバックオフ時間を設定することができる無
線LANシステムを提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、衝突頻度を低減する
ことができ、スループットが向上する無線LANシステ
ムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決する
ための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許
請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との
対応関係を明らかにするために付加されたものである
が、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的
範囲の解釈に用いてはならない。
【0015】本発明の無線LANシステムは、第1リモ
ートステーション(2)とベースステーション(1)と
を備えている。ベースステーション(1)は、第1イン
タフェース(16)を介して第1端末(6)と接続され
ている。第1インタフェース(16)は、LAN(Lo
cal Area Network)インタフェースで
ある。
【0016】第1リモートステーション(2)は、第1
フレームを、無線ネットワークを介して送信する。第1
フレームは、第1データと、第1データを第1端末
(6)に伝送するための第1アドレスとを含む。ベース
ステーション(1)は、第1フレームに含まれる第1ア
ドレスに基づいて、第1伝送速度(100Mbps)を
認識する。第1伝送速度(100Mbps)は、第1フ
レームがベースステーション(1)から第1インタフェ
ース(16)を介して第1端末(6)に伝送される速度
を示す。ベースステーション(1)は、第1アドレスに
基づいて、第1フレームを、第1インタフェース(1
6)を介して第1端末(6)に伝送する。
【0017】ベースステーション(1)は、第1伝送速
度(100Mbps)が最大接続回線速度である場合、
第1伝送速度(100Mbps)に基づいて、第1バッ
クオフ時間(tbf1)を決定する。第1バックオフ時
間(tbf1)は、無線ネットワークにて第1フレーム
と第2フレームとの衝突が発生したときに第1リモート
ステーション(2)が第1フレームを再送信するまでの
待ち時間を示す。ベースステーション(1)は、第1バ
ックオフ時間(tbf1)を第1リモートステーション
(2)に通知する。
【0018】これにより、本発明の無線LANシステム
によれば、第1伝送速度に応じた第1バックオフ時間
(tbf1)を、第1リモートステーション(2)が設
定することができる。この第1リモートステーション
(2)は、衝突が発生したときに使用する第1バックオ
フ時間(tbf1)を設定する。
【0019】本発明の無線LANシステムは、第2リモ
ートステーション(3)を更に備えている。ベースステ
ーション(1)は、第2インタフェース(17/5)を
介して第2端末(10/18)と接続されている。第2
インタフェース(17/5)は、USB(Univer
sal Serial Bus)インタフェース、又
は、ADSL(Asymmetric Digital
SubscriberLine)インタフェースであ
る。
【0020】第2リモートステーション(3)は、第2
フレームを、無線ネットワークを介して送信する。第2
フレームは、第2データと、第2データを第2端末(1
0/18)に伝送するための第2アドレスとを含む。ベ
ースステーション(1)は、第2フレームに含まれる第
2アドレスに基づいて、第2伝送速度(12Mbps/
上り0.512Mbps)を認識する。第2伝送速度
(12Mbps/上り0.512Mbps)は、第2フ
レームがベースステーション(1)から第2インタフェ
ース(17/5)を介して第2端末(10/18)に伝
送される速度を示す。ベースステーション(1)は、第
2フレームを、第2インタフェース(17/5)を介し
て第2端末(10/18)に伝送する。
【0021】第2伝送速度(12Mbps/上り0.5
12Mbps)は、第1伝送速度(100Mbps)よ
り遅い。このため、ベースステーション(1)は、第1
伝送速度(100Mbps)と第2伝送速度(12Mb
ps/上り0.512Mbps)とに基づいて、第2バ
ックオフ時間(tbf2)を遅延させる遅延時間(T
α)を決定する。第2バックオフ時間(tbf2)は、
衝突が発生したときに第2リモートステーション(3)
が第2フレームを再送信するまでの待ち時間を示す。ベ
ースステーション(1)は、第2バックオフ時間(tb
f2)を遅延させる遅延時間(Tα)を第2リモートス
テーション(3)に通知する。
【0022】これにより、本発明の無線LANシステム
によれば、第2伝送速度に応じて、第2バックオフ時間
(tbf2)から遅延時間(Tα)だけ遅延させたバッ
クオフ時間(T)を、第2リモートステーション(3)
が設定することができる。この第2リモートステーショ
ン(3)は、第2バックオフ時間(tbf2)に遅延時
間(Tα)を加算し、遅延時間(Tα)が加算された第
2バックオフ時間(tbf2)を、衝突が発生したとき
に使用する第3バックオフ時間(T)として設定する。
本発明の無線LANシステムによれば、第3バックオフ
時間(T)が第1バックオフ時間(tbf1)より長い
ため、衝突が回避されることにより、衝突頻度を低減す
ることができ、スループットが向上する。
【0023】本発明の無線LANシステムは、第1リモ
ートステーション(2)とベースステーション(1)と
を備えている。ベースステーション(1)は、第1イン
タフェース(16)を介して第1端末(6)と接続され
ている。第1インタフェース(16)は、LAN(Lo
cal Area Network)インタフェースで
ある。
【0024】第1リモートステーション(2)は、第1
データと、第1データを第1端末(6)に伝送するため
の第1アドレスとを含む第1フレームを送信する前に、
第1アドレスが付加された第1RTS(Request
To Send)信号を、無線ネットワークを介して
送信する。ベースステーション(1)は、第1RTS信
号に付加された第1アドレスに基づいて、第1伝送速度
(100Mbps)を認識する。第1伝送速度(100
Mbps)は、第1データがベースステーション(1)
から第1インタフェース(16)を介して第1端末
(6)に伝送される速度を示す。
【0025】ベースステーション(1)は、第1伝送速
度(100Mbps)が最大接続回線速度である場合、
第1伝送速度(100Mbps)に基づいて、第1バッ
クオフ時間(tbf1)を決定する。第1バックオフ時
間(tbf1)は、無線ネットワークにて第1フレーム
と第2フレームとの衝突が発生したときに第1リモート
ステーション(2)が第1フレームを再送信するまでの
待ち時間を示す。ベースステーション(1)は、第1バ
ックオフ時間(tbf1)を通知するための第1CTS
(Clear To Send)信号を、無線ネットワ
ークを介して第1リモートステーション(2)に送信す
る。
【0026】これにより、本発明の無線LANシステム
によれば、第1伝送速度に応じた第1バックオフ時間
(tbf1)を、第1リモートステーション(2)が設
定することができる。第1リモートステーション(2)
は、ベースステーション(1)からの第1CTS信号を
受信する。第1リモートステーション(2)は、第1フ
レームを、無線ネットワークを介して送信して、衝突が
発生したときに、第1CTS信号に基づいて第1バック
オフ時間(tbf1)を設定する。
【0027】本発明の無線LANシステムは、第2リモ
ートステーション(3)を更に備えている。ベースステ
ーション(1)は、第2インタフェース(17/5)を
介して第2端末(10/18)と接続されている。第2
インタフェース(17/5)は、USB(Univer
sal Serial Bus)インタフェース、又
は、ADSL(Asymmetric Digital
SubscriberLine)インタフェースであ
る。
【0028】第2リモートステーション(3)は、第2
データと、第2データを第2端末(10/18)に伝送
するための第2アドレスとを含む第2フレームを送信す
る前に、第2アドレスが付加された第2RTS信号を、
無線ネットワークを介して送信する。ベースステーショ
ン(1)は、第2RTS信号に付加された第2アドレス
に基づいて、第2伝送速度(12Mbps/上り0.5
12Mbps)を認識する。第2伝送速度(12Mbp
s/上り0.512Mbps)は、第2フレームがベー
スステーション(1)から第2インタフェース(17/
5)を介して第2端末(10/18)に伝送される速度
を示す。
【0029】第2伝送速度(12Mbps/上り0.5
12Mbps)は、第1伝送速度(100Mbps)よ
り遅い。このため、ベースステーション(1)は、第1
伝送速度(100Mbps)と第2伝送速度(12Mb
ps/上り0.512Mbps)とに基づいて、第2バ
ックオフ時間(tbf2)を遅延させる遅延時間(T
α)を決定する。第2バックオフ時間(tbf2)は、
衝突が発生したときに第2リモートステーション(3)
が第2フレームを再送信するまでの待ち時間を示す。ベ
ースステーション(1)は、遅延時間(Tα)を通知す
るための第2CTS信号を、無線ネットワークを介して
第2リモートステーション(3)に送信する。
【0030】これにより、本発明の無線LANシステム
によれば、第2伝送速度に応じて、第2バックオフ時間
(tbf2)から遅延時間(Tα)だけ遅延させたバッ
クオフ時間(T)を、第2リモートステーション(3)
が設定することができる。この第2リモートステーショ
ン(3)は、ベースステーション(1)からの第2CT
S信号を受信する。第2リモートステーション(3)
は、第2フレームを、無線ネットワークを介して送信し
て、衝突が発生したときに、第2CTS信号に基づい
て、第2バックオフ時間(tbf2)に遅延時間(T
α)を加算した第3バックオフ時間(T)を設定する。
本発明の無線LANシステムによれば、第3バックオフ
時間(T)が第1バックオフ時間(tbf1)より長い
ため、衝突が回避されることにより、衝突頻度を低減す
ることができ、スループットが向上する。
【0031】本発明の通信制御方法は、第1ステップと
第2ステップと第3ステップと第4ステップと第5ステ
ップとを備えている。第1ステップは、第1リモートス
テーション(2)によって、第1データと、第1データ
を第1端末(6)に伝送するための第1アドレスとを含
む第1フレームを、無線ネットワークを介してベースス
テーション(1)に送信する。ベースステーション
(1)は、第1インタフェース(16)を介して第1端
末(6)と接続されている。第1インタフェース(1
6)は、LAN(Local Area Networ
k)インタフェースである。第2ステップは、ベースス
テーション(1)によって、第1フレームに含まれる第
1アドレスに基づいて、第1フレームがベースステーシ
ョン(1)から第1インタフェース(16)を介して第
1端末(6)に伝送される速度を示す第1伝送速度(1
00Mbps)を認識する。第3ステップは、ベースス
テーション(1)によって、第1アドレスに基づいて、
第1フレームを、第1インタフェース(16)を介して
第1端末(6)に伝送する。第4ステップは、ベースス
テーション(1)によって、第1伝送速度(100Mb
ps)に基づいて、無線ネットワークにて第1フレーム
と第2フレームとの衝突が発生したときに第1リモート
ステーション(2)が第1フレームを再送信するまでの
待ち時間を示す第1バックオフ時間(tbf1)を決定
する。第5ステップは、ベースステーション(1)によ
って、第1バックオフ時間(tbf1)を第1リモート
ステーション(2)に通知する。
【0032】これにより、本発明の通信制御方法によれ
ば、第1伝送速度に応じた第1バックオフ時間(tbf
1)を、第1リモートステーション(2)が設定するこ
とができる。本発明の通信制御方法は、第6ステップを
更に備えている。第6ステップは、第1リモートステー
ション(2)によって、衝突が発生したときに使用する
第1バックオフ時間(tbf1)を設定する。
【0033】本発明の通信制御方法は、第7ステップと
第8ステップと第9ステップと第10ステップと第11
ステップとを備えている。第7ステップは、第2リモー
トステーション(3)によって、第2データと、第2デ
ータを第2端末(10/18)に伝送するための第2ア
ドレスとを含む第2フレームを、無線ネットワークを介
してベースステーション(1)に送信する。ベースステ
ーション(1)は、第2インタフェース(17/5)を
介して第2端末(10/18)と接続されている。第2
インタフェース(17/5)は、USB(Univer
sal Serial Bus)インタフェース、又
は、ADSL(Asymmetric Digital
Subscriber Line)インタフェースで
ある。第8ステップは、ベースステーション(1)によ
って、第2フレームに含まれる第2アドレスに基づい
て、第2フレームがベースステーション(1)から第2
インタフェース(17/5)を介して第2端末(10/
18)に伝送される速度を示す第2伝送速度(12Mb
ps/上り0.512Mbps)を認識する。第9ステ
ップは、ベースステーション(1)によって、第2アド
レスに基づいて、第2フレームを、第2インタフェース
(17/5)を介して第2端末(10/18)に伝送す
る。第10ステップは、ベースステーション(1)によ
って、第2伝送速度(12Mbps/上り0.512M
bps)が第1伝送速度(100Mbps)より遅いと
き、第1伝送速度(100Mbps)と第2伝送速度
(12Mbps/上り0.512Mbps)とに基づい
て、衝突が発生したときに第2リモートステーション
(3)が第2フレームを再送信するまでの待ち時間を示
す第2バックオフ時間(tbf2)を遅延させる遅延時
間(Tα)を決定する。第11ステップは、ベースステ
ーション(1)によって、遅延時間(Tα)を第2リモ
ートステーション(3)に通知する。
【0034】これにより、本発明の通信制御方法によれ
ば、第2伝送速度に応じて、第2バックオフ時間(tb
f2)から遅延時間(Tα)だけ遅延させたバックオフ
時間(T)を、第2リモートステーション(3)が設定
することができる。本発明の通信制御方法は、第12ス
テップと第13ステップとを更に備えている。第12ス
テップは、第2リモートステーション(3)によって、
第2バックオフ時間(tbf2)に遅延時間(Tα)を
加算する。第13ステップは、第2リモートステーショ
ン(3)によって、遅延時間(Tα)が加算された第2
バックオフ時間(tbf2)を、衝突が発生したときに
使用する第3バックオフ時間(T)として設定する。本
発明の通信制御方法によれば、第3バックオフ時間
(T)が第1バックオフ時間(tbf1)より長いた
め、衝突が回避されることにより、衝突頻度を低減する
ことができ、スループットが向上する。
【0035】本発明の通信制御方法は、第1ステップと
第2ステップと第3ステップと第4ステップとを備えて
いる。第1ステップは、第1リモートステーション
(2)によって、第1データと、第1データを第1端末
(6)に伝送するための第1アドレスとを含む第1フレ
ームを送信する前に、第1アドレスが付加された第1R
TS(Request To Send)信号を、無線
ネットワークを介してベースステーション(1)に送信
する。ベースステーション(1)は、第1インタフェー
ス(16)を介して第1端末(6)と接続されている。
第1インタフェース(16)は、LAN(Local
Area Network)インタフェースである。第
2ステップは、ベースステーション(1)によって、第
1RTS信号に付加された第1アドレスに基づいて、第
1データがベースステーション(1)から第1インタフ
ェース(16)を介して第1端末(6)に伝送される速
度を示す第1伝送速度(100Mbps)を認識する。
第3ステップは、ベースステーション(1)によって、
第1伝送速度(100Mbps)に基づいて、無線ネッ
トワークにて第1フレームと第2フレームとの衝突が発
生したときに第1リモートステーション(2)が第1フ
レームを再送信するまでの待ち時間を示す第1バックオ
フ時間(tbf1)を決定する。第4ステップは、ベー
スステーション(1)によって、第1バックオフ時間
(tbf1)を通知するための第1CTS(Clear
To Send)信号を、無線ネットワークを介して
第1リモートステーション(2)に送信する。
【0036】これにより、本発明の通信制御方法によれ
ば、第1伝送速度に応じた第1バックオフ時間(tbf
1)を、第1リモートステーション(2)が設定するこ
とができる。本発明の通信制御方法は、第5ステップと
第6ステップとを更に備えている。第5ステップは、第
1リモートステーション(2)によって、ベースステー
ション(1)からの第1CTS信号を受信する。第6ス
テップは、第1リモートステーション(2)によって、
第1フレームを、無線ネットワークを介して送信して、
衝突が発生したときに、第1CTS信号に基づいて第1
バックオフ時間(tbf1)を設定する。
【0037】本発明の通信制御方法は、第7ステップと
第8ステップと第9ステップと第10ステップとを更に
備えている。第7ステップは、第2リモートステーショ
ン(3)によって、第2データと、第2データを第2端
末(10/18)に伝送するための第2アドレスとを含
む第2フレームを送信する前に、第2アドレスが付加さ
れた第2RTS信号を、無線ネットワークを介してベー
スステーション(1)に送信する。第8ステップは、ベ
ースステーション(1)によって、第2RTS信号に付
加された第2アドレスに基づいて、第2フレームがベー
スステーション(1)から第2インタフェース(17/
5)を介して第2端末(10/18)に伝送される速度
を示す第2伝送速度(12Mbps/上り0.512M
bps)を認識する。第9ステップは、ベースステーシ
ョン(1)によって、第2伝送速度(12Mbps/上
り0.512Mbps)が第1伝送速度(100Mbp
s)より遅いとき、第1伝送速度(100Mbps)と
第2伝送速度(12Mbps/上り0.512Mbp
s)とに基づいて、衝突が発生したときに第2リモート
ステーション(3)が第2フレームを再送信するまでの
待ち時間を示す第2バックオフ時間(tbf2)を遅延
させる遅延時間(Tα)を決定する。第10ステップ
は、ベースステーション(1)によって、遅延時間(T
α)を通知するための第2CTS信号を、無線ネットワ
ークを介して第2リモートステーション(3)に送信す
る。
【0038】これにより、本発明の通信制御方法によれ
ば、第2伝送速度に応じて、第2バックオフ時間(tb
f2)から遅延時間(Tα)だけ遅延させたバックオフ
時間(T)を、第2リモートステーション(3)が設定
することができる。本発明の通信制御方法は、第11ス
テップと第12ステップとを更に備えている。第11ス
テップは、第2リモートステーション(3)によって、
ベースステーション(1)からの第2CTS信号を受信
する。第12ステップは、第2リモートステーション
(3)によって、第2フレームを、無線ネットワークを
介して送信して、衝突が発生したときに、第2CTS信
号に基づいて、第2バックオフ時間(tbf2)に遅延
時間(Tα)を加算した第3バックオフ時間(T)を設
定する。本発明の通信制御方法によれば、第3バックオ
フ時間(T)が第1バックオフ時間(tbf1)より長
いため、衝突が回避されることにより、衝突頻度を低減
することができ、スループットが向上する。
【0039】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して、本発明によ
る無線LAN(Local Area Networ
k)システムの実施の形態を以下に説明する。
【0040】図1は、本発明の無線LANシステムの構
成を示すブロック図である。図1に示されるように、本
発明の無線LANシステムは、コンピュータであるベー
スステーション1、リモートステーションA2、リモー
トステーションB3、リモートステーションC4、ロー
カルパーソナルコンピュータ(PC)6、ローカルPC
7、ローカルPC8、ローカルPC9、ローカルPC1
0、サーバ18を備えている。また、本発明の無線LA
Nシステムは、インタフェースであるADSL(Asy
mmetric Digital Subscribe
r Line)インタフェース5、LANインタフェー
ス16、USB(UniversalSerial B
us)インタフェース17を有する。
【0041】ベースステーション1は、インタフェース
機能を有する。ベースステーション1が有するインタフ
ェース機能としては、2.4MHz帯のIEEE80
2.11b準拠の無線LAN機能と、LANインタフェ
ース16と、USBインタフェース17と、ADSLイ
ンタフェース5とを含む。
【0042】ベースステーション1は、無線LAN機能
によって、リモートステーションA2、リモートステー
ションB3、リモートステーションC4と接続される。
この無線LAN機能により、データ(フレーム)がリモ
ートステーションA2、B3、C4から無線区間(無線
ネットワーク)を介してベースステーション1に伝送さ
れる速度を示す無線伝送速度は最大11Mbpsであ
る。
【0043】LANインタフェース16は、IEEE8
02.3u規格の100Base−Txの4ポート(H
UBポート)のスイッチングHUB機能を有する。ベー
スステーション1は、LANインタフェース16(10
0Base−Txの4つのHUBポート)によって、ロ
ーカルPC6、ローカルPC7、ローカルPC8、ロー
カルPC9と接続されている。このLANインタフェー
ス16により、データ(フレーム)がベースステーショ
ン1からLANインタフェース16を介してローカルP
C6、7、8、9に伝送される速度を示す伝送速度は最
大100Mbpsである。
【0044】ベースステーション1は、USBインタフ
ェース17(USBポート)によって、ローカルPC1
0と接続されている。このUSBインタフェース17に
より、データ(フレーム)がベースステーション1から
USBインタフェース17を介してローカルPC10に
伝送される速度を示す伝送速度は最大12Mbpsであ
る。
【0045】ADSLインタフェース5は、WAN(W
ide Area Network)側接続機能とAD
SL回線とを有する。ベースステーション1は、WAN
側接続機能としてADSLモデムを内蔵し、ADSLモ
デムによってADSL回線を介して(ADSLインタフ
ェース5によって)、サーバ18と接続されている。A
DSLモデムはITUT−T G.992.2(G.l
ite)AnnexC準拠であり、ADSLモデム(A
DSLインタフェース5)により、データ(フレーム)
がベースステーション1からADSLインタフェース5
を介してサーバ18に伝送される速度を示す伝送速度は
下り最大1536kbps、上り最大512kbpsで
ある。
【0046】リモートステーションA2、B3、C4
は、IEEE802.11b準拠の無線LAN機能を有
し、ベースステーション1の配下にある。リモートステ
ーションA2、B3、C4は、リモートステーションA
2、B3、C4からベースステーション1のHUBポー
トに接続されたローカルPC6、7、8、9に対して、
いわゆるローカルアクセスが可能である。また、リモー
トステーションA2、B3、C4は、リモートステーシ
ョンA2、B3、C4からベースステーション1のUS
Bポートに接続されたローカルPC10に対して、いわ
ゆるローカルアクセスが可能である。また、リモートス
テーションA2、B3、C4は、ベースステーション1
経由にてADSLインタフェース5を使用して、いわゆ
るWAN側該当網に接続可能であり、サーバ18によっ
てインターネットアクセスポイント等に接続される。
【0047】図2は、本発明の無線LANシステムにお
けるベースステーション1の構成を示すブロック図であ
る。図2に示されるように、ベースステーション1は、
WAN側回線制御部11、HOST制御部12、無線制
御部13、LAN側回線制御部14、USBインタフェ
ース制御部15を備えている。HOST制御部12は、
ベースステーション1全体を制御するものであり、無線
制御部13、WAN側回線制御部11、LAN側回線制
御部14、USBインタフェース制御部15と接続され
ている。このHOST制御部12は、データが送信、受
信されるように無線制御部13、WAN側回線制御部1
1、LAN側回線制御部14、USBインタフェース制
御部15を制御する。
【0048】無線制御部13は、上述のベースステーシ
ョン1における無線LAN機能(データの伝送速度:最
大11Mbps)を有し、無線LAN機能によって、電
波(2.4GHz帯の周波数)を送受信する。電波の受
信のとき、無線制御部13は、無線LAN機能によっ
て、リモートステーションA2、B3、C4からのデー
タを含むフレームを有する電波(2.4GHz帯の周波
数)を、アンテナを介して受信し、そのフレームをHO
ST制御部12に送信する。電波の送信のとき、無線制
御部13は、無線LAN機能によって、HOST制御部
12からのフレームを、フレームを有する電波(2.4
GHz帯の周波数)に変換して、リモートステーション
A2、B3、C4に送信する。
【0049】HOST制御部12は、電波の受信のと
き、無線制御部13からのフレームをWAN側回線制御
部11、LAN側回線制御部14、USBインタフェー
ス制御部15に送信する。ここで、フレームに、ローカ
ルPC6、7、8、9の宛先MAC(Media Ac
cess Control)アドレスが更に含まれてい
る場合、HOST制御部12は、無線制御部13からの
フレームをLAN側回線制御部14に送信する。また、
フレームに、ローカルPC10の宛先MACアドレスが
更に含まれている場合、HOST制御部12は、無線制
御部13からのフレームをUSBインタフェース制御部
15に送信する。HOST制御部12は、電波の送信の
とき、WAN側回線制御部11、LAN側回線制御部1
4、USBインタフェース制御部15からのフレームを
無線制御部13に送信する。
【0050】また、ベースステーション1のHOST制
御部12は、LANインタフェース16による伝送速度
が最大100Mbpsであり、USBインタフェース1
7による伝送速度が最大12Mbpsであり、ADSL
インタフェース5による伝送速度が上り最大512kb
psであることを予めに認識している。HOST制御部
12は、BS1の最大接続回線速度が100Mbpsで
あることを予めに認識している。
【0051】WAN側回線制御部11は、上述のベース
ステーション1におけるWAN側接続機能として、AD
SLモデム(データの伝送速度:下り最大1536kb
ps、上り最大512kbps)を内蔵している。WA
N側回線制御部11は、ADSLインタフェース5を介
して、サーバ18と接続されている。WAN側回線制御
部11は、電波の受信のとき、HOST制御部12から
のフレームを、ADSLインタフェース5を介して、サ
ーバ18に送信する。また、WAN側回線制御部11
は、電波の送信のとき、サーバ18からADSLインタ
フェース5を介して送信されたフレームをHOST制御
部12に送信する。
【0052】LAN側回線制御部14には、IEEE8
02.3uのLANインタフェース16(データの伝送
速度:最大100Mbps)であるLANケーブルが4
本接続可能である。LAN側回線制御部14は、LAN
インタフェース16(100Base−Txの4つのH
UBポート)を介して、ローカルPC6、ローカルPC
7、ローカルPC8、ローカルPC9と接続されてい
る。LAN側回線制御部14は、電波の受信のとき、H
OST制御部12からのフレームを、LANインタフェ
ース16を介して、ローカルPC6、7、8、9に送信
する。LAN側回線制御部14は、電波の送信のとき、
ローカルPC6、7、8、9からのフレームを、LAN
インタフェース16を介して、HOST制御部12に送
信する。
【0053】USBインタフェース制御部15には、U
SBインタフェース17(データの伝送速度:最大12
Mbps)であるUSBケーブルが1本接続可能であ
る。USBインタフェース制御部15は、USBインタ
フェース17(USBポート)を介して、ローカルPC
10と接続されている。USBインタフェース制御部1
5は、電波の受信のとき、HOST制御部12からのフ
レームを、USBインタフェース17を介して、ローカ
ルPC10に送信する。USBインタフェース制御部1
5は、電波の送信のとき、ローカルPC6、7、8、9
からのフレームを、USBインタフェース17を介し
て、HOST制御部12に送信する。
【0054】図3は、本発明の無線LANシステムにお
けるリモートステーションA2、B3、C4の構成を示
すブロック図である。図2に示されるように、リモート
ステーションA2、B3、C4は、無線制御部21、H
OST制御部22、PCインタフェース制御部23を備
えている。HOST制御部22は、リモートステーショ
ンA2、B3、C4全体を制御するものであり、無線制
御部21、PCインタフェース制御部23と接続されて
いる。このHOST制御部12は、データが送信、受信
されるように無線制御部21、PCインタフェース制御
部23を制御する。
【0055】無線制御部21は、上述のリモートステー
ションA2、B3、C4における無線LAN機能(デー
タの伝送速度:最大11Mbps)を有し、無線LAN
機能によって、電波(2.4GHz帯の周波数)を送受
信する。電波の受信のとき、無線制御部13は、無線L
AN機能によって、ベースステーション1からのデータ
を含むフレームを有する電波(2.4GHz帯の周波
数)を、アンテナを介して受信し、そのフレームをHO
ST制御部22に送信する。電波の送信のとき、無線制
御部21は、無線LAN機能によって、HOST制御部
22からのフレームを、フレームを有する電波(2.4
GHz帯の周波数)に変換して、ベースステーション1
に送信する。
【0056】HOST制御部22は、電波の受信のと
き、無線制御部21からのフレームをPCインタフェー
ス制御部23に送信する。HOST制御部22は、電波
の送信のとき、PCインタフェース制御部23からのフ
レームを無線制御部21に送信する。
【0057】PCインタフェース制御部23には、PC
MCIAインタフェース又はUSBインタフェースであ
るPCインタフェース24を介して、パーソナルコンピ
ュータ(PC)が接続されている。PCインタフェース
制御部23は、電波の受信のとき、HOST制御部22
からのフレームを、PCインタフェース24を介して、
PCに送信する。PCインタフェース制御部23は、電
波の送信のとき、PCからのフレームを、PCインタフ
ェース24を介して、HOST制御部22に送信する。
【0058】例えば図3に示されたリモートステーショ
ンA2の無線制御部21は、第1データと、第1データ
をローカルPC6に伝送するための宛先MACアドレス
(第1アドレス)とを含む第1フレームを、無線区間を
介してベースステーション1に送信する。
【0059】図2に示されたベースステーション1の無
線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、
リモートステーションA2からの第1フレームを受信す
る。HOST制御部12は、第1フレームに含まれる第
1アドレスに基づいて、ローカルPC6と、第1フレー
ムがベースステーション1からLANインタフェース1
6を介してローカルPC6に伝送される速度を示す第1
伝送速度(100Mbps)とを認識する。HOST制
御部12は、第1フレームがLANインタフェース16
を介してローカルPC6に伝送されるように、LAN側
回線制御部14を制御する。HOST制御部12は、第
1伝送速度に基づいて、無線区間にて第1フレームと第
2フレームとの衝突が発生したときにリモートステーシ
ョンA2が第1フレームを再送信するまでの待ち時間を
示す第1バックオフ時間を決定する。HOST制御部1
2は、第1バックオフ時間がリモートステーションA2
に通知されるように、無線制御部13を制御する。
【0060】図3に示されたリモートステーションA2
の無線制御部21は、リモートステーションA2のHO
ST制御部22の制御によって、ベースステーション1
からの通知(第1バックオフ時間)を受け、リモートス
テーションA2のHOST制御部22は、衝突が発生し
たときに使用する第1バックオフ時間を設定する。
【0061】また、例えば図3に示されたリモートステ
ーションB3の無線制御部21は、第2データと、第2
データをローカルPC10に伝送するための宛先MAC
アドレス(第2アドレス)とを含む第2フレームを、無
線区間を介してベースステーション1に送信する。
【0062】図2に示されたベースステーション1の無
線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、
リモートステーションB3からの第2フレームを受信す
る。HOST制御部12は、第2フレームに含まれる第
2アドレスに基づいて、ローカルPC10と、第2フレ
ームがベースステーション1からUSBインタフェース
17を介してローカルPC10に伝送される速度を示す
第2伝送速度(12Mbps)とを認識する。HOST
制御部12は、第2フレームがUSBインタフェース1
7を介してローカルPC10に伝送されるように、US
Bインタフェース制御部15を制御する。HOST制御
部12は、第2伝送速度(12Mbps)が第1伝送速
度(100Mbps)より遅いため、第1伝送速度と第
2伝送速度とに基づいて、無線区間にて第1フレームと
第2フレームとの衝突が発生したときにリモートステー
ションB3が第2フレームを再送信するまでの待ち時間
を示す第2バックオフ時間を、遅延させる遅延時間を決
定する。HOST制御部12は、第2バックオフ時間を
遅延させる遅延時間がリモートステーションB3に通知
されるように、無線制御部13を制御する。
【0063】図3に示されたリモートステーションB3
の無線制御部21は、リモートステーションB3のHO
ST制御部22の制御によって、ベースステーション1
からの通知(第2バックオフ時間を遅延させる遅延時
間)を受け、リモートステーションB3のHOST制御
部22は、第2バックオフ時間に遅延時間を加算し、遅
延時間が加算された第2バックオフ時間を、衝突が発生
したときに使用する第3バックオフ時間として設定す
る。この第3バックオフ時間は、第1バックオフ時間よ
り長い。
【0064】これにより、本発明の無線LANシステム
によれば、第1伝送速度に応じた第1バックオフ時間
を、リモートステーションB2が設定することができ
る。また、本発明の無線LANシステムによれば、第2
伝送速度に応じて、第2バックオフ時間から遅延時間だ
け遅延させた第3バックオフ時間を、リモートステーシ
ョンB3が設定することができる。本発明の無線LAN
システムによれば、第3バックオフ時間が第1バックオ
フ時間より長いため、衝突が回避されることにより、衝
突頻度を低減することができ、スループットが向上す
る。
【0065】次に、本発明の無線LANシステムの動作
について図4〜図11を参照して説明する。図4、5
は、本発明の無線LANシステムのシーケンス図であ
る。図6〜図11は、本発明の無線LANシステムの動
作を示すフローチャートである。
【0066】まず、リモートステーションA(RSA)
2は、図4に示されるように、第1インタフェース(L
ANインタフェース16)を介して第1ローカルPC
(ローカルPC6)にアクセスするものとする。リモー
トステーションB(RSB)3は、第2インタフェース
を介して第2ローカルPCにアクセスするものとする。
ここで、第2インタフェースがUSBインタフェース1
7(伝送速度:最大12Mbps)である場合、第2ロ
ーカルPCはローカルPC10である。第2インタフェ
ースがADSLインタフェース5(伝送速度:上り最大
512kbps)である場合、第2ローカルPCはサー
バ18である。
【0067】RSA2からベースステーション1(BS
1)に対してフレームF1を、上述の第1フレームとし
て送信する場合、RSA2の無線制御部21は、RSA
2のHOST制御部22の制御によって、時間t1でキ
ャリアセンスを行い(無線区間の空き状態を確認し
て)、時間t2で送信に切り替えてフレームF1を有す
る電波を送信する(図6のステップS1)。フレームF
1は、第1データと、第1データを第1ローカルPC
(ローカルPC6)に伝送するための宛先MACアドレ
ス(第1アドレス)とを含む。
【0068】BS1の無線制御部13は、HOST制御
部12の制御によって、RSA2からの第1データと第
1アドレスとを含むフレームF1を有する電波を受信
し、そのフレームF1をHOST制御部12に送信する
(図6のステップS2)。HOST制御部12は、フレ
ームF1に含まれる第1アドレスに基づいて、第1ロー
カルPCと、フレームF1がBS1から第1インタフェ
ース(LANインターフェース16)を介して第1ロー
カルPC(ローカルPC6)に伝送される速度を示す第
1伝送速度(BS1の最大接続回線速度:100Mbp
s)とを認識する(図6のステップS3)。
【0069】BS1のLAN側回線制御部14は、HO
ST制御部12の制御によって、その第1アドレスに基
づいて、フレームF1を、第1インタフェース(LAN
インターフェース16)を介して第1ローカルPC(ロ
ーカルPC6)に伝送する(図6のステップS4)。
【0070】HOST制御部12は、第1伝送速度が最
大接続回線速度であるため、従来のバックオフ時間tb
f1を決定する。このHOST制御部12は、第1伝送
速度に基づいて、無線区間にてRSA2からのフレーム
{第1データを第1ローカルPC(ローカルPC6)に
伝送するフレーム}とRSB3からのフレーム{第2デ
ータを第2ローカルPC(ローカルPC10、又はサー
バ)に伝送するフレーム}との衝突が発生したときにR
SA2がそのフレームを再送信するまでの待ち時間を示
すバックオフ時間tbf1を決定する(図6のステップ
S5)。バックオフ時間tbf1は、上述の第1バック
オフ時間に対応する。無線制御部13は、HOST制御
部12の制御によって、フレームF1を受信したことを
示す確認応答信号ACK1をBS1からRSA2に送信
してバックオフ時間tbf1をRSA2に通知する(図
6のステップS6)。確認応答信号ACK1は、バック
オフ時間tbf1をRSA2に通知するための信号であ
る。
【0071】RSA2の無線制御部21は、RSA2の
HOST制御部22の制御によって、BS1からの確認
応答信号ACK1を受信し、RSA2のHOST制御部
22に送信する。RSA2のHOST制御部22は、確
認応答信号ACK1により、無線区間にて衝突が発生し
たときに使用するバックオフ時間tbf1を設定する
(図6のステップS7)。
【0072】その後、RSB3からBS1に対してフレ
ームF2を、上述の第2フレームとして送信する場合、
RSB3の無線制御部21は、RSB3のHOST制御
部22の制御によって、時間t1でキャリアセンスを行
い、時間t2で送信に切り替えてフレームF2を有する
電波を送信する(図7のステップS8)。フレームF2
は、第2データと、第2データを第2ローカルPCに伝
送するための宛先MACアドレス(第2アドレス)とを
含む。
【0073】BS1の無線制御部13は、HOST制御
部12の制御によって、RSB3からの第2データと第
2アドレスとを含むフレームF2を有する電波を受信
し、そのフレームF2をHOST制御部12に送信する
(図7のステップS9)。HOST制御部12は、フレ
ームF2に含まれる第2アドレスに基づいて、第2ロー
カルPCと、フレームF2がBS1から第2インタフェ
ースを介して第2ローカルPCに伝送される速度を示す
第2伝送速度とを認識する(図7のステップS10)。
【0074】第2インタフェースがUSBインタフェー
ス18であり、第2ローカルPCがローカルPC10で
ある場合、BS1のUSBインタフェース制御部15
は、HOST制御部12の制御によって、その第2アド
レスに基づいて、フレームF2を、第2インタフェース
(USBインタフェース18)を介して第2ローカルP
C(ローカルPC10)に伝送する。又は、第2インタ
フェースがADSLインタフェース5であり、第2ロー
カルPCがサーバ18である場合、BS1のWAN側回
線制御部11は、HOST制御部12の制御によって、
その第2アドレスに基づいて、フレームF2を、第2イ
ンタフェース(ADSLインタフェース5)を介して第
2ローカルPC(サーバ18)に伝送する(図7のステ
ップS11)。
【0075】HOST制御部12は、接続相手先回線速
度(第2伝送速度)がBS1の最大接続回線速度(第1
伝送速度)より遅い場合、従来のバックオフ時間tbf
2を遅延させる遅延時間Tαを決定する。このHOST
制御部12は、第1伝送速度と第2伝送速度とに基づい
て、無線区間にてRSA2からのフレーム{第1データ
を第1ローカルPC(ローカルPC6)に伝送するフレ
ーム}とRSB3からのフレーム{第2データを第2ロ
ーカルPC(ローカルPC10、又はサーバ)に伝送す
るフレーム}との衝突が発生したときにRSB3がその
フレームを再送信するまでの待ち時間を示すバックオフ
時間tbf2を、遅延させる遅延時間Tαを算出/決定
する(図7のステップS12)。バックオフ時間tbf
2は、上述の第2バックオフ時間に対応する。遅延時間
Tαは、上述の第2バックオフ時間を遅延させる遅延時
間に対応し、無線区間にて衝突が発生したときにRSB
3に設定されるバックオフ時間tbf2に加算するため
の時間である。
【0076】無線制御部13は、HOST制御部12の
制御によって、フレームF2を受信したことを示す確認
応答信号ACK2をBS1からRSB3に送信してバッ
クオフ時間tbf2に加算される遅延時間TαをRSB
3に通知する(図8のステップS13)。確認応答信号
ACK2は、遅延時間Tαの情報を含み、バックオフ時
間tbf2に加算される遅延時間TαをRSB3に通知
するための信号である。
【0077】RSB3の無線制御部21は、RSB3の
HOST制御部22の制御によって、BS1からの遅延
時間Tαを含む確認応答信号ACK2を受信し、RSB
3のHOST制御部22に送信する。RSB3のHOS
T制御部22は、確認応答信号ACK2に含まれる遅延
時間Tαにより、バックオフ時間tbf2に遅延時間T
αを加算し、無線区間にて衝突が発生したときに使用す
るバックオフ時間Tを設定する(図8のステップS1
4)。バックオフ時間Tは、上述の第3バックオフ時間
に対応する。
【0078】ここで、遅延時間Tαは、上述のバックオ
フ時間tbf2をtbfとすると、tbfmin<(T
bf+Tα)<tbfmaxの関係にある。Tαの目安
としては、第2インタフェースがUSBインタフェース
17(伝送速度:最大12Mbps)であり、第2ロー
カルPCがローカルPC10である場合、最大接続回線
速度が100Mbpsに対して12Mbpsであるた
め、Tα=(1―12/100)×Tbf(平均値)程
度でよい。また、Tαの目安としては、第2インタフェ
ースがADSLインタフェース5(伝送速度:上り最大
512kbps)であり、第2ローカルPCがサーバ1
8である場合、最大接続回線速度が100Mbpsに対
して0.512Mbpsであるため、Tα=(1―0.
512/100)×Tbf(平均値)程度でよい。
【0079】また、RSA2のHOST制御部22が予
めに設定したバックオフ時間tbf1とバックオフ時間
tbf2とが同一の時間、例えばtbfminである場
合、バックオフ時間Tは、下記式: T=tbf2+Tα=tbf1+Tα により表される。バックオフ時間Tは、バックオフ時間
tbf1と時間t1と時間t2とを加算した時間より長
い。
【0080】このように、本発明の無線LANシステム
は、フレームに含まれるアドレス毎にバックオフ時間を
長く設定することができる。
【0081】次に、図5に示されるように、RSA2か
らBS1に対してフレームF3(上述の第1フレームに
対応)を有する電波を送信し、RSB3からBS1に対
してフレームF4(上述の第2フレームに対応)を有す
る電波を送信する場合、RSA2の無線制御部21は、
RSA2のHOST制御部22の制御によって、時間t
1でキャリアセンスを行い、時間t2で送信に切り替え
てフレームF3を有する電波を送信する(図9のステッ
プS21)。フレームF3は、第1データと、第1デー
タを第1ローカルPC(ローカルPC6)に伝送するた
めの宛先MACアドレス(第1アドレス)とを含む。ま
た、RSB3の無線制御部21は、RSB3のHOST
制御部22の制御によって、時間t1でキャリアセンス
を行い、時間t2で送信に切り替えてフレームF4を有
する電波を送信する(図9のステップS22)。フレー
ムF4は、第2データと、第2データを第2ローカルP
Cに伝送するための宛先MACアドレス(第2アドレ
ス)とを含む。
【0082】無線区間にてフレームF3とフレームF4
との衝突が発生したとき、RSA2は、BS1から確認
応答信号ACK3を受信することができないため、RS
A2の無線制御部21は、RSA2のHOST制御部2
2の制御によって、バックオフ時間tbf1経過した
後、時間t1でキャリアセンスを行い、時間t2で送信
に切り替えて、第1データと第1アドレスとを含むフレ
ームF5(上述の第1フレームに対応)を有する電波を
BS1に送信する(図10のステップS23)。
【0083】BS1の無線制御部13は、HOST制御
部12の制御によって、RSA2からの第1データと第
1アドレスとを含むフレームF5を有する電波を受信
し、そのフレームF5をHOST制御部12に送信する
(図10のステップS24)。HOST制御部12は、
フレームF5に含まれる第1アドレスに基づいて、第1
ローカルPCを認識する(図10のステップS25)。
【0084】BS1のLAN側回線制御部14は、HO
ST制御部12の制御によって、その第1アドレスに基
づいて、フレームF5を、第1インタフェース(LAN
インターフェース16)を介して第1ローカルPC(ロ
ーカルPC6)に伝送する(図10のステップS2
6)。
【0085】無線制御部13は、HOST制御部12の
制御によって、フレームF5を受信したことを示す確認
応答信号ACK5をBS1からRSA2に送信する(図
10のステップS27)。RSA2の無線制御部21
は、RSA2のHOST制御部22の制御によって、B
S1からの確認応答信号ACK5を受信する(図10の
ステップS28)。
【0086】また、無線区間にてフレームF3とフレー
ムF4との衝突が発生したとき、RSB3は、BS1か
ら確認応答信号ACK3を受信することができないた
め、RSB3の無線制御部21は、RSB3のHOST
制御部22の制御によって、バックオフ時間T(T=t
bf2+Tα)経過した後、時間t1でキャリアセンス
を行い、時間t2で送信に切り替えて、第2データと第
2アドレスとを含むフレームF6(上述の第2フレーム
に対応)を有する電波をBS1に送信する(図11のス
テップS29)。
【0087】BS1の無線制御部13は、HOST制御
部12の制御によって、RSB3からの第2データと第
2アドレスとを含むフレームF6を有する電波を受信
し、そのフレームF6をHOST制御部12に送信する
(図11のステップS30)。HOST制御部12は、
フレームF6に含まれる第2アドレスに基づいて、第2
ローカルPCを認識する(図11のステップS31)。
【0088】第2インタフェースがUSBインタフェー
ス18であり、第2ローカルPCがローカルPC10で
ある場合、BS1のUSBインタフェース制御部15
は、HOST制御部12の制御によって、その第2アド
レスに基づいて、フレームF2を、第2インタフェース
(USBインタフェース18)を介して第2ローカルP
C(ローカルPC10)に伝送する。又は、第2インタ
フェースがADSLインタフェース5であり、第2ロー
カルPCがサーバ18である場合、BS1のWAN側回
線制御部11は、HOST制御部12の制御によって、
その第2アドレスに基づいて、フレームF2を、第2イ
ンタフェース(ADSLインタフェース5)を介して第
2ローカルPC(サーバ18)に伝送する(図11のス
テップS32)。
【0089】無線制御部13は、HOST制御部12の
制御によって、フレームF6を受信したことを示す確認
応答信号ACK6をBS1からRSB3に送信する(図
11のステップS33)。RSB3の無線制御部21
は、RSB3のHOST制御部22の制御によって、B
S1からの確認応答信号ACK6を受信する(図11の
ステップS34)。
【0090】このように、本発明の無線LANシステム
によれば、RSA2、RSB3がBS1に対してフレー
ムF3、F4を送信して、フレームF3とフレームF4
との衝突が発生した場合、RSA2のバックオフ時間
は、従来通りtbf1であるが、RSB3のバックオフ
時間は、T(T=tbf2+Tα)であるため、十分バ
ックオフ時間が確保され、RSA2、RSB3により再
送信されたフレームF3、F4の衝突が回避される。ま
た、RSB3からBS1経由にて、USBインタフェー
ス17を介してBS1に接続されたローカルPC10
は、最大12Mbpsのスループットしか出ない。従っ
て、本発明の無線LANシステムによれば、バックオフ
時間を従来のtbf2より長くしてもスループットには
影響しない。
【0091】以上の説明により、本発明の無線LANシ
ステムによれば、第1伝送速度(100Mbps)に応
じたバックオフ時間tbf1を、RSB2が設定するこ
とができる。また、本発明の無線LANシステムによれ
ば、第2伝送速度(12Mbps/0.512Mbp
s)に応じて、バックオフ時間tbf2から遅延時間T
αだけ遅延させたバックオフ時間Tを、RSB3が設定
することができる。また、本発明の無線LANシステム
によれば、バックオフ時間Tがバックオフ時間tbf1
より長いため、衝突が回避される。また、本発明の無線
LANシステムによれば、衝突が回避されるため、衝突
頻度を低減することができ、スループットが向上する。
【0092】尚、本発明の無線LANシステムは、上述
の説明に限定されない。本発明の無線LANシステムの
他の実施例として、BS1とRSA2、RSB3、RS
C4は、送信手順として、例えばRSA2から現在BS
1を介してデータが受信されているローカルPCが存在
しているような隠れ端末の問題を避ける為に、送信に先
駆けてこれから送信することを告げるRTS(Requ
est To Send)、CTS(Clear To
Send)手順をとる方法もある。この手順にバック
オフ時間の指定情報を付加する方法である。
【0093】例えば図3に示されたリモートステーショ
ンA2の無線制御部21は、第1データと、第1データ
をローカルPC6に伝送するための宛先MACアドレス
(第1アドレス)とを含む第1フレームを送信する前
に、第1アドレスが付加されたRTS信号を、無線区間
を介してベースステーション1に送信する。
【0094】図2に示されたベースステーション1の無
線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、
リモートステーションA2からの第1アドレスが付加さ
れたRTS信号を受信する。HOST制御部12は、R
TS信号に付加された第1アドレスに基づいて、ローカ
ルPC6と、第1フレームがベースステーション1から
LANインタフェース16を介してローカルPC6に伝
送される速度を示す第1伝送速度(100Mbps)と
を認識する。HOST制御部12は、第1伝送速度に基
づいて、無線区間にて第1フレームと第2フレームとの
衝突が発生したときにリモートステーションA2が第1
フレームを再送信するまでの待ち時間を示す第1バック
オフ時間を決定する。HOST制御部12は、第1バッ
クオフ時間を通知するためのCTS信号がリモートステ
ーションA2に送信されるように、無線制御部13を制
御する。
【0095】図3に示されたリモートステーションA2
の無線制御部21は、リモートステーションA2のHO
ST制御部22の制御によって、ベースステーション1
からのCTS信号(第1バックオフ時間)を受け、リモ
ートステーションA2のHOST制御部22は、リモー
トステーションA2の無線制御部21が第1フレームを
送信して、衝突が発生したときに、第1バックオフ時間
を通知するためのCTS信号に基づいて、第1バックオ
フ時間を設定する。
【0096】また、例えば図3に示されたリモートステ
ーションB3の無線制御部21は、第2データと、第2
データをローカルPC10に伝送するための宛先MAC
アドレス(第2アドレス)とを含む第2フレームを送信
する前に、第2アドレスが付加されたRTS信号を、無
線区間を介してベースステーション1に送信する。
【0097】図2に示されたベースステーション1の無
線制御部13は、HOST制御部12の制御によって、
リモートステーションB3からの第2アドレスが付加さ
れたRTS信号を受信する。HOST制御部12は、R
TS信号に付加された第2アドレスに基づいて、ローカ
ルPC10と、第2フレームがベースステーション1か
らUSBインタフェース17を介してローカルPC10
に伝送される速度を示す第2伝送速度(12Mbps)
とを認識する。HOST制御部12は、第2伝送速度
(12Mbps)が第1伝送速度(100Mbps)よ
り遅いため、第1伝送速度と第2伝送速度とに基づい
て、無線区間にて第1フレームと第2フレームとの衝突
が発生したときにリモートステーションB3が第2フレ
ームを再送信するまでの待ち時間を示す第2バックオフ
時間を、遅延させる遅延時間を決定する。HOST制御
部12は、第2バックオフ時間を遅延させる遅延時間を
通知するために、CTS信号に遅延時間を付加し、その
CTS信号がリモートステーションB3に送信されるよ
うに、無線制御部13を制御する。
【0098】図3に示されたリモートステーションB3
の無線制御部21は、リモートステーションB3のHO
ST制御部22の制御によって、ベースステーション1
からのCTS信号(第2バックオフ時間を遅延させる遅
延時間)を受け、リモートステーションB3のHOST
制御部22は、リモートステーションB3の無線制御部
21が第2フレームを送信して、衝突が発生したとき
に、遅延時間を通知するためのCTS信号(遅延時間が
付加されたCTS信号)に基づいて、第2バックオフ時
間に遅延時間を加算した第3バックオフ時間を設定す
る。この第3バックオフ時間は、第1バックオフ時間よ
り長い。
【0099】これにより、本発明の無線LANシステム
の他の実施例によれば、第1伝送速度に応じた第1バッ
クオフ時間を、リモートステーションRSB2が設定す
ることができる。また、本発明の無線LANシステムの
他の実施例によれば、第2伝送速度に応じて、第2バッ
クオフ時間から遅延時間だけ遅延させた第3バックオフ
時間を、リモートステーションRSB3が設定すること
ができる。本発明の無線LANシステムの他の実施例に
よれば、第3バックオフ時間が第1バックオフ時間より
長いため、衝突が回避されることにより、衝突頻度を低
減することができ、スループットが向上する。
【0100】次に、本発明の無線LANシステムの他の
実施例における動作を説明する。図12は、本発明の無
線LANシステムの他の実施例におけるシーケンス図で
ある。図13〜図15は、本発明の無線LANシステム
の他の実施例における動作を示すフローチャートであ
る。
【0101】図12に示されるように、まず、RSA2
は、第1インタフェース(LANインタフェース16)
を介して第1ローカルPC(ローカルPC6)にアクセ
スするものとする。RSB3は、第2インタフェースを
介して第2ローカルPCにアクセスするものとする。こ
こで、第2インタフェースがUSBインタフェース17
である場合、第2ローカルPCはローカルPC10であ
る。第2インタフェースがADSLインタフェース5で
ある場合、第2ローカルPCはサーバ18である。
【0102】RSA2が、第1データと、第1データを
第1ローカルPC(ローカルPC6)に伝送するための
宛先MACアドレス(第1アドレス)とを含む第1フレ
ームを送信する前に、RSA2のHOST制御部22
は、BS1に対してRTS信号に、送信許可の情報に加
えて宛先MACアドレス(第1アドレス)の情報を付加
する(図13のステップS41)。
【0103】RSA2の無線制御部21は、RSA2の
HOST制御部22の制御によって、時間t1でキャリ
アセンスを行い、時間t2で送信に切り替えて、送信許
可の情報と第1アドレスの情報とが付加されたRTS信
号をBS1に送信する(図13のステップS42)。
【0104】BS1の無線制御部13は、HOST制御
部12の制御によって、RSA2からの送信許可の情報
と第1アドレスの情報とが付加されたRTS信号を受信
し、そのRTS信号をHOST制御部12に送信する
(図13のステップS43)。HOST制御部12は、
第1アドレスに基づいて、第1ローカルPC(ローカル
PC6)と、第1データがBS1から第1インタフェー
ス(LANインタフェース)を介して第1ローカルPC
(ローカルPC6)に伝送される速度を示す第1伝送速
度(BS1の最大接続回線速度:100Mbps)とを
認識する(図13のステップS44)。
【0105】HOST制御部12は、第1伝送速度が最
大接続回線速度であるため、第1伝送速度に基づいて、
無線区間にてRSA2からのフレーム{第1データを第
1ローカルPC(ローカルPC6)に伝送するフレー
ム}とRSB3からのフレーム{第2データを第2ロー
カルPC(ローカルPC10、又はサーバ)に伝送する
フレーム}との衝突が発生したときにRSA2がそのフ
レームを再送信するまでの待ち時間を示すバックオフ時
間tbf1を決定する(図13のステップS45)。バ
ックオフ時間tbf1は、上述の第1バックオフ時間で
ある。無線制御部13は、HOST制御部12の制御に
よって、遅延時間Tαの情報が付加されていないCTS
信号を、BS1からRSA2に送信することにより、バ
ックオフ時間tbf1をRSA2に通知する(図13の
ステップS46)。このCTS信号は、バックオフ時間
tbf1をRSA2に通知するための信号である。
【0106】RSA2の無線制御部21は、RSA2の
HOST制御部22の制御によって、BS1からの遅延
時間Tαの情報が付加されていないCTS信号を受信
し、RSA2のHOST制御部22に送信する。RSA
2のHOST制御部22は、遅延時間Tαの情報が付加
されていないCTS信号により、衝突が発生したとき
に、遅延時間Tαの情報が付加されていないCTS信号
(バックオフ時間tbf1をRSA2に通知するための
CTS信号)に基づいて、バックオフ時間tbf1を設
定する(図13のステップS47)。
【0107】次に、RSB3が、第2データと、第2デ
ータを第2ローカルPCに伝送するための宛先MACア
ドレス(第2アドレス)とを含む第2フレームを送信す
る前に、RSB3のHOST制御部22は、BS1に対
してRTS信号に、送信許可の情報に加えて宛先MAC
アドレス(第2アドレス)の情報を付加する(図14の
ステップS48)。
【0108】RSB3の無線制御部21は、RSB3の
HOST制御部22の制御によって、時間t1でキャリ
アセンスを行い、時間t2で送信に切り替えて、送信許
可の情報と第2アドレスの情報とが付加されたRTS信
号をBS1に送信する(図14のステップS49)。
【0109】BS1の無線制御部13は、HOST制御
部12の制御によって、RSB3からの送信許可の情報
と第2アドレスの情報とが付加されたRTS信号を受信
し、そのRTS信号をHOST制御部12に送信する
(図14のステップS50)。HOST制御部12は、
第2アドレスに基づいて、第2ローカルPCと第2伝送
速度(接続相手先回線速度:12Mbps)とを認識す
る(図14のステップS51)。
【0110】HOST制御部12は、接続相手先回線速
度(第2伝送速度)がBS1の最大接続回線速度(第1
伝送速度)より遅い場合、第1伝送速度と第2伝送速度
とに基づいて、無線区間にてRSA2からのフレーム
{第1データを第1ローカルPC(ローカルPC6)に
伝送するフレーム}とRSB3からのフレーム{第2デ
ータを第2ローカルPC(ローカルPC10、又はサー
バ)に伝送するフレーム}との衝突が発生したときにR
SB3がそのフレームを再送信するまでの待ち時間を示
すバックオフ時間tbf2を、遅延させる遅延時間Tα
を算出/決定し、CTS信号に遅延時間Tαを付加する
(図14のステップS52)。バックオフ時間tbf2
は、上述の第2バックオフ時間である。遅延時間Tα
は、上述の第2バックオフ時間を遅延させる遅延時間に
対応し、無線区間にて衝突が発生したときにRSB3に
設定されるバックオフ時間tbf2に加算するための時
間である。
【0111】無線制御部13は、HOST制御部12の
制御によって、遅延時間Tαの情報が付加されたCTS
信号を、BS1からRSB3に送信することにより、バ
ックオフ時間tbf2に加算される遅延時間TαをRS
B3に通知する(図15のステップS53)。このCT
S信号は、遅延時間TαをRSB3に通知するための信
号である。
【0112】RSB3の無線制御部21は、RSB3の
HOST制御部22の制御によって、BS1からの遅延
時間Tαの情報が付加されたCTS信号を受信し、RS
B3のHOST制御部22に送信する。RSB3のHO
ST制御部22は、遅延時間Tαの情報が付加されたC
TS信号により、無線区間にて衝突が発生したときに、
遅延時間Tαの情報が付加されたCTS信号(遅延時間
TαをRSB3に通知するためのCTS信号)に基づい
て、バックオフ時間tbf2に遅延時間Tαを加算した
バックオフ時間Tを設定する(図15のステップS5
4)。バックオフ時間Tは、上述の第3バックオフ時間
に対応する。
【0113】この場合、本発明の無線LANシステム
は、ステップS41〜S46実行後(RSA2がRTS
信号の送信、CTS信号の受信)にステップS1〜S4
を実行(BS1が第1フレームを、第1インタフェース
を介して第1ローカルPCに伝送)する。また、本発明
の無線LANシステムは、ステップS21を実行(RS
A2が第1フレームを送信)した結果、衝突が発生した
ときステップS47(RSA2がバックオフ時間tbf
1の設定)、ステップS23〜S28(BS1が第1フ
レームを、第1インタフェースを介して第1ローカルP
Cに伝送)を実行する。
【0114】また、本発明の無線LANシステムは、ス
テップS41〜S46実行後(RSB3がRTS信号の
送信、CTS信号の受信)にステップS8〜S11を実
行(BS1が第2フレームを、第2インタフェースを介
して第2ローカルPCに伝送)する。また、本発明の無
線LANシステムは、ステップS22を実行(RSB3
が第2フレームを送信)した結果、衝突が発生したとき
ステップS47{RSB3がバックオフ時間T(T=t
bf2+Tα)の設定}、ステップS29〜S34(B
S1が第1フレームを、第1インタフェースを介して第
1ローカルPCに伝送)を実行する。
【0115】
【発明の効果】本発明の無線LANシステムは、第1伝
送速度(100Mbps)に応じたバックオフ時間tb
f1を、リモートステーションが設定することができ
る。
【0116】また、本発明の無線LANシステムは、第
2伝送速度(12Mbps/0.512Mbps)に応
じて、バックオフ時間tbf2から遅延時間Tαだけ遅
延させたバックオフ時間Tを、リモートステーションが
設定することができる。
【0117】また、本発明の無線LANシステムは、バ
ックオフ時間Tがバックオフ時間tbf1より長いた
め、衝突が回避される。
【0118】また、本発明の無線LANシステムは、衝
突が回避されるため、衝突頻度を低減することができ、
スループットが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の無線LANシステムの構成を
示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の無線LANシステムにおける
ベースステーションの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明の無線LANシステムにおける
リモートステーションの構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、本発明の無線LANシステムのシーケ
ンス図である。
【図5】図5は、本発明の無線LANシステムのシーケ
ンス図である。
【図6】図6は、本発明の無線LANシステムの動作を
示すフローチャートである。
【図7】図7は、本発明の無線LANシステムの動作を
示すフローチャートである。
【図8】図8は、本発明の無線LANシステムの動作を
示すフローチャートである。
【図9】図9は、本発明の無線LANシステムの動作を
示すフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の無線LANシステムの動
作を示すフローチャートである。
【図11】図11は、本発明の無線LANシステムの動
作を示すフローチャートである。
【図12】図12は、本発明の無線LANシステムの他
の実施例におけるシーケンス図である。
【図13】図13は、本発明の無線LANシステムの他
の実施例における動作を示すフローチャートである。
【図14】図14は、本発明の無線LANシステムの他
の実施例における動作を示すフローチャートである。
【図15】図15は、本発明の無線LANシステムの他
の実施例における動作を示すフローチャートである。
【図16】図16は、従来の無線LANシステムのシー
ケンス図である。
【符号の説明】
1 ベースステーション 2 リモートステーションA 3 リモートステーションB 4 リモートステーションC 5 ADSLインタフェース 6、7、8、9、10 ローカルPC 11 WAN側回線制御部 12 HOST制御部 13 無線制御部 14 LAN側回線制御部 15 USBインタフェース制御部 16 LANインタフェース 17 USBインタフェース 18 サーバ 21 無線制御部 22 HOST制御部 23 PCインタフェース制御部 24 PCインタフェース

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1データと、前記第1データを第1端
    末に伝送するための第1アドレスとを含む第1フレーム
    を、無線ネットワークを介して送信する第1リモートス
    テーションと、 第1インタフェースを介して前記第1端末と接続され、
    前記第1フレームに含まれる前記第1アドレスに基づい
    て、前記第1フレームが前記第1インタフェースを介し
    て前記第1端末に伝送される速度を示す第1伝送速度を
    認識して、前記第1フレームを、前記第1インタフェー
    スを介して前記第1端末に伝送するベースステーション
    とを備え、 前記ベースステーションは、前記第1伝送速度に基づい
    て、前記無線ネットワークにて前記第1フレームと第2
    フレームとの衝突が発生したときに前記第1リモートス
    テーションが前記第1フレームを再送信するまでの待ち
    時間を示す第1バックオフ時間を決定して、前記第1リ
    モートステーションに通知する無線LANシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無線LANシステムに
    おいて、 前記第1リモートステーションは、前記衝突が発生した
    ときに使用する前記第1バックオフ時間を設定する無線
    LANシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の無線LANシス
    テムにおいて、 第2データと、前記第2データを第2端末に伝送するた
    めの第2アドレスとを含む第2フレームを、前記無線ネ
    ットワークを介して送信する第2リモートステーション
    を更に備え、 前記ベースステーションは、第2インタフェースを介し
    て前記第2端末と接続され、前記第2フレームに含まれ
    る前記第2アドレスに基づいて、前記第2フレームが前
    記第2インタフェースを介して前記第2端末に伝送され
    る速度を示す第2伝送速度を認識して、前記第2フレー
    ムを、前記第2インタフェースを介して前記第2端末に
    伝送し、 前記第2伝送速度は、前記第1伝送速度より遅く、 前記ベースステーションは、前記第1伝送速度と前記第
    2伝送速度とに基づいて、前記衝突が発生したときに前
    記第2リモートステーションが前記第2フレームを再送
    信するまでの待ち時間を示す第2バックオフ時間を遅延
    させる遅延時間を決定して、前記第2リモートステーシ
    ョンに通知する無線LANシステム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の無線LANシステムに
    おいて、 前記第2リモートステーションは、前記第2バックオフ
    時間に前記遅延時間を加算し、前記遅延時間が加算され
    た前記第2バックオフ時間を、前記衝突が発生したとき
    に使用する第3バックオフ時間として設定し、 前記第3バックオフ時間は、前記第1バックオフ時間よ
    り長い無線LANシステム。
  5. 【請求項5】 第1データと、前記第1データを第1端
    末に伝送するための第1アドレスとを含む第1フレーム
    を送信する前に、前記第1アドレスが付加された第1R
    TS(Request To Send)信号を、無線
    ネットワークを介して送信する第1リモートステーショ
    ンと、 第1インタフェースを介して前記第1端末と接続され、
    前記第1RTS信号に付加された前記第1アドレスに基
    づいて、前記第1データが前記第1インタフェースを介
    して前記第1端末に伝送される速度を示す第1伝送速度
    を認識するベースステーションとを備え、 前記ベースステーションは、前記第1伝送速度に基づい
    て、前記無線ネットワークにて前記第1フレームと第2
    フレームとの衝突が発生したときに前記第1リモートス
    テーションが前記第1フレームを再送信するまでの待ち
    時間を示す第1バックオフ時間を決定して、前記第1バ
    ックオフ時間を通知するための第1CTS(Clear
    To Send)信号を、前記無線ネットワークを介
    して前記第1リモートステーションに送信する無線LA
    Nシステム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の無線LANシステムに
    おいて、 前記第1リモートステーションは、前記ベースステーシ
    ョンからの前記第1CTS信号を受信し、前記第1フレ
    ームを、前記無線ネットワークを介して送信して、前記
    衝突が発生したときに、前記第1CTS信号に基づいて
    前記第1バックオフ時間を設定する無線LANシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の無線LANシス
    テムにおいて、 第2データと、前記第2データを第2端末に伝送するた
    めの第2アドレスとを含む第2フレームを送信する前
    に、前記第2アドレスが付加された第2RTS信号を、
    前記無線ネットワークを介して送信する第2リモートス
    テーションを更に備え、 前記ベースステーションは、第2インタフェースを介し
    て前記第2端末と接続され、前記第2RTS信号に付加
    された前記第2アドレスに基づいて、前記第2フレーム
    が前記第2インタフェースを介して前記第2端末に伝送
    される速度を示す第2伝送速度を認識し、 前記第2伝送速度は、前記第1伝送速度より遅く、 前記ベースステーションは、前記第1伝送速度と前記第
    2伝送速度とに基づいて、前記衝突が発生したときに前
    記第2リモートステーションが前記第2フレームを再送
    信するまでの待ち時間を示す第2バックオフ時間を遅延
    させる遅延時間を決定して、前記遅延時間を通知するた
    めの第2CTS信号を、前記無線ネットワークを介して
    前記第2リモートステーションに送信する無線LANシ
    ステム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の無線LANシステムに
    おいて、 前記第2リモートステーションは、前記ベースステーシ
    ョンからの前記第2CTS信号を受信し、前記第2フレ
    ームを、前記無線ネットワークを介して送信して、前記
    衝突が発生したときに、前記第2CTS信号に基づい
    て、前記第2バックオフ時間に前記遅延時間を加算した
    第3バックオフ時間を設定し、 前記第3バックオフ時間は、前記第1バックオフ時間よ
    り長い無線LANシステム。
  9. 【請求項9】 請求項3、4、7、8のいずれか一項に
    記載の無線LANシステムにおいて、 前記第1インタフェースは、LAN(Local Ar
    ea Network)インタフェースであり、 前記第2インタフェースは、USB(Universa
    l Serial Bus)インタフェースである無線
    LANシステム。
  10. 【請求項10】 請求項3、4、7、8のいずれか一項
    に記載の無線LANシステムにおいて、 前記第1インタフェースは、LANインタフェースであ
    り、 前記第2インタフェースは、ADSL(Asymmet
    ric Digital Subscriber Li
    ne)インタフェースである無線LANシステム。
  11. 【請求項11】第1リモートステーションによって、第
    1データと、前記第1データを第1端末に伝送するため
    の第1アドレスとを含む第1フレームを、無線ネットワ
    ークを介してベースステーションに送信するステップ
    と、 前記ベースステーションによって、前記第1フレームに
    含まれる前記第1アドレスに基づいて、前記第1フレー
    ムが前記ベースステーションから第1インタフェースを
    介して前記第1端末に伝送される速度を示す第1伝送速
    度を認識するステップと、 前記ベースステーションによって、前記第1アドレスに
    基づいて、前記第1フレームを、前記第1インタフェー
    スを介して前記第1端末に伝送するステップと、 前記ベースステーションによって、前記第1伝送速度に
    基づいて、前記無線ネットワークにて前記第1フレーム
    と第2フレームとの衝突が発生したときに前記第1リモ
    ートステーションが前記第1フレームを再送信するまで
    の待ち時間を示す第1バックオフ時間を決定するステッ
    プと、 前記ベースステーションによって、前記第1バックオフ
    時間を前記第1リモートステーションに通知するステッ
    プとを備えた通信制御方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の通信制御方法にお
    いて、 前記第1リモートステーションによって、前記衝突が発
    生したときに使用する前記第1バックオフ時間を設定す
    るステップを更に備えた通信制御方法。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12に記載の通信制御
    方法において、 第2リモートステーションによって、第2データと、前
    記第2データを第2端末に伝送するための第2アドレス
    とを含む第2フレームを、前記無線ネットワークを介し
    て前記ベースステーションに送信するステップと、 前記ベースステーションによって、前記第2フレームに
    含まれる前記第2アドレスに基づいて、前記第2フレー
    ムが前記ベースステーションから第2インタフェースを
    介して前記第2端末に伝送される速度を示す第2伝送速
    度を認識するステップと、 前記ベースステーションによって、前記第2アドレスに
    基づいて、前記第2フレームを、前記第2インタフェー
    スを介して前記第2端末に伝送するステップと、 前記ベースステーションによって、前記第2伝送速度が
    前記第1伝送速度より遅いとき、前記第1伝送速度と前
    記第2伝送速度とに基づいて、前記衝突が発生したとき
    に前記第2リモートステーションが前記第2フレームを
    再送信するまでの待ち時間を示す第2バックオフ時間を
    遅延させる遅延時間を決定するステップと、 前記ベースステーションによって、前記遅延時間を前記
    第2リモートステーションに通知するステップとを更に
    備えた通信制御方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の通信制御方法にお
    いて、 前記第2リモートステーションによって、前記第2バッ
    クオフ時間に前記遅延時間を加算するステップと、 前記第2リモートステーションによって、前記遅延時間
    が加算された前記第2バックオフ時間を、前記衝突が発
    生したときに使用する第3バックオフ時間として設定す
    るステップとを更に備え、 前記第3バックオフ時間は、前記第1バックオフ時間よ
    り長い通信制御方法。
  15. 【請求項15】第1リモートステーションによって、第
    1データと、前記第1データを第1端末に伝送するため
    の第1アドレスとを含む第1フレームを送信する前に、
    前記第1アドレスが付加された第1RTS(Reque
    st To Send)信号を、無線ネットワークを介
    してベースステーションに送信するステップと、 ベースステーションによって、前記第1RTS信号に付
    加された前記第1アドレスに基づいて、前記第1データ
    が前記ベースステーションから第1インタフェースを介
    して前記第1端末に伝送される速度を示す第1伝送速度
    を認識するステップと、 前記ベースステーションによって、前記第1伝送速度に
    基づいて、前記無線ネットワークにて前記第1フレーム
    と第2フレームとの衝突が発生したときに前記第1リモ
    ートステーションが前記第1フレームを再送信するまで
    の待ち時間を示す第1バックオフ時間を決定するステッ
    プと、 前記ベースステーションによって、前記第1バックオフ
    時間を通知するための第1CTS(Clear To
    Send)信号を、前記無線ネットワークを介して前記
    第1リモートステーションに送信するステップとを備え
    た通信制御方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の通信制御方法にお
    いて、 前記第1リモートステーションによって、前記ベースス
    テーションからの前記第1CTS信号を受信するステッ
    プと、 前記第1リモートステーションによって、前記第1フレ
    ームを、前記無線ネットワークを介して送信して、前記
    衝突が発生したときに、前記第1CTS信号に基づいて
    前記第1バックオフ時間を設定するステップとを更に備
    えた通信制御方法。
  17. 【請求項17】 請求項15又は16に記載の通信制御
    方法において、 第2リモートステーションによって、第2データと、前
    記第2データを第2端末に伝送するための第2アドレス
    とを含む第2フレームを送信する前に、前記第2アドレ
    スが付加された第2RTS信号を、前記無線ネットワー
    クを介して前記ベースステーションに送信するステップ
    と、 前記ベースステーションによって、前記第2RTS信号
    に付加された前記第2アドレスに基づいて、前記第2フ
    レームが前記ベースステーションから第2インタフェー
    スを介して前記第2端末に伝送される速度を示す第2伝
    送速度を認識するステップと、 前記ベースステーションによって、前記第2伝送速度が
    前記第1伝送速度より遅いとき、前記第1伝送速度と前
    記第2伝送速度とに基づいて、前記衝突が発生したとき
    に前記第2リモートステーションが前記第2フレームを
    再送信するまでの待ち時間を示す第2バックオフ時間を
    遅延させる遅延時間を決定するステップと、 前記ベースステーションによって、前記遅延時間を通知
    するための第2CTS信号を、前記無線ネットワークを
    介して前記第2リモートステーションに送信するステッ
    プとを更に備えた通信制御方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の通信制御方法にお
    いて、 前記第2リモートステーションによって、前記ベースス
    テーションからの前記第2CTS信号を受信するステッ
    プと、 前記第2リモートステーションによって、前記第2フレ
    ームを、前記無線ネットワークを介して送信して、前記
    衝突が発生したときに、前記第2CTS信号に基づい
    て、前記第2バックオフ時間に前記遅延時間を加算した
    第3バックオフ時間を設定するステップとを備え、 前記第3バックオフ時間は、前記第1バックオフ時間よ
    り長い通信制御方法。
  19. 【請求項19】 請求項13、14、17、18のいず
    れか一項に記載の通信制御方法において、 前記第1インタフェースは、LAN(Local Ar
    ea Network)インタフェースであり、 前記第2インタフェースは、USB(Universa
    l Serial Bus)インタフェースである通信
    制御方法。
  20. 【請求項20】 請求項13、14、17、18のいず
    れか一項に記載の通信制御方法において、 前記第1インタフェースは、LANインタフェースであ
    り、 前記第2インタフェースは、ADSL(Asymmet
    ric Digital Subscriber Li
    ne)インタフェースである通信制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008271477A (ja) * 2007-04-25 2008-11-06 National Institute Of Advanced Industrial & Technology モデム通信方法及びモデム装置
JP2009153022A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Kenwood Corp 通信システム、基地局装置、移動局装置、及び通信方法
JP2011501551A (ja) * 2007-10-19 2011-01-06 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 協調ノードの迅速な選択

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