JP3623683B2 - 回転電機用ステータの製造方法及び回転電機用ステータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転電機用ステータ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、いわゆる複数の分割コア即ち単位コアを用いて形成する回転電機用ステータでは、予め巻線巻回部に巻線導体を巻装して巻線部を形成した複数の単位コアを環状に組み合わせて環状のステータコアを作り、その後各単位コアの巻線部から延びる巻線導体の端部を対応する他の1以上の単位コアに巻装した巻線部から延びる巻線導体の端部と電気的に接続して所望の配線を完成している。
【0003】
しかしながら個々の単位コアに巻線部を形成しておく従来の方法では、各単位コアの巻線部間を電気的に接続する作業が非常に繁雑であり、製造能率が著しく悪い。
【0004】
そこで出願人は、平成7年12月5日に出願した特願平7−316418号によって各単位コア間の巻線部間を接続する渡り線に接続部を形成しないで、治具に列をなすように保持した複数の単位コアの巻線巻回部に、連続的に巻線導体を順次巻回する方法を提案した。この方法を用いると各単位コア間の巻線部間を接続する渡り線を巻線工程中に形成することができる。そのため、従来のように渡り線を形成するための接続作業が不要になる。また出願人は、この技術を利用してパラレル結線を形成する技術を特願平9−147920号に開示した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこれらの先願に開示された技術では、1相の巻回数が多いパラレル結線を作ることができなかった。またそれぞれ2つのスター結線ユニットからなる2つのパラレル結線ユニットの中性点を相互に結合したパラレル結線を作ることができなかった。
【0006】
本発明の目的は、1相の巻線数が多いパラレル結線を備えた回転電機用ステータ及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、それぞれ2つのスター結線ユニットとからなる2つのパラレル結線ユニットの中性点を相互に結合したパラレル結線を備えた回転電機用ステータ及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明が改良の対象とする1つの回転電機用ステータは、巻線が巻回される巻線巻回部と環状継鉄部の一部を構成する継鉄部分とを有する2m×n個(mは2以上の整数、nは3の倍数)]の単位コアが、巻線巻回部が内側に位置し且つ継鉄部分が環状継鉄部を構成するように組合わされてなるステータコアを用いる。また2m×n個の単位コアの巻線巻回部に巻線導体がそれぞれ巻装されて構成される複数の巻線部を有する。そして2m×n個の単位コアの巻線巻回部に巻装された巻線部のうち、m個の巻線部が直列接続されて形成されたn個の直列巻線部がスター結線されて2個のスター結線ユニットが構成されている。そして2個のスター結線ユニットの中性点が相互に接続されて1個のパラレル結線用ユニットが構成される。なおこの1個のパラレル結線用ユニットに含まれるn相の磁極を構成する各巻線部は、対応するn相分のリード線にそれぞれ接続される。
【0009】
本発明の回転電機用ステータでは、2m×n個の単位コアを、それぞれ連続するn個の単位コアからなる2m個の単位コアグループに分けられている。そして連続するm個の単位コアグループをそれぞれ構成する連続するn個の単位コアにn本の巻線導体が一方向にそれぞれ順次巻回されて第1のスター結線ユニット構成用巻線群が構成されている。残りの連続するm個の単位コアグループをそれぞれ構成する連続するn個の単位コアには、n本の巻線導体が前記一方向とは逆の方向にそれぞれ順次巻回されて第2のスター結線ユニット構成用巻線群が構成されている。そして第1のスター結線ユニット構成用巻線群と第2のスター結線ユニット構成用巻線群との間を接続するn本の渡り線部分がn本の巻線導体によって形成され且つ相互に電気的に接続されてパラレル結線用ユニットが構成されている。
【0010】
このような構造の回転電機用ステータを製造するには、まず2m×n個の単位コアを巻線巻回部が同じ方向に向くように一例に並べる。次に2m×n個の単位コアをそれぞれ連続するn個の単位コアからなる2m個の単位コアグループに分け、連続する1番目の単位コアグループからm番目の単位コアグループをそれぞれ構成するn個の単位コアに順次n本の巻線導体を一方向にそれぞれ巻回して第1のスター結線ユニット構成用巻線群を構成する。次にn本の巻線導体をそれぞれn本の渡り線を形成する長さ分だけ引き出してn本の渡り線を形成した後に残りの連続するm+1番目の単位コアグループから2m番目までの単位コアグループをそれぞれ構成するn個の単位コアに順次n本の巻線導体を一方向にそれぞれ巻回して第2のスター結線ユニット構成用巻線群を構成する。次に第1のスター結線ユニット構成用巻線群と第2のスター結線ユニット構成用巻線群との間を接続するn本の渡り線の部分を相互に電気的に接続してパラレル結線用ユニットを構成する。なおn本の渡り線を熱溶着により機械的に且つ電気的に相互に接合すると接続作業が簡単になる。最後に2m×n個の単位コアを各継鉄部分が環状の継鉄部を構成するように組合わせる。
【0011】
本発明によれば、n本の渡り線を相互に電気的に接続するだけで、m個の巻線部が直列接続されて形成されたn個の直列巻線部を備えた第1および第2のスター結線ユニットの中性点が相互に接続されたパラレル結線用ユニットを簡単に形成することができる。したがって本発明によれば、パラレル結線を構成する場合の接続部での巻線導体の接続本数が少なく、しかも接続部で接続不良が発生する可能性が低下する。
【0012】
2つのスター結線ユニットからなる2つのパラレル結線ユニットの中性点を相互に結合したパラレル結線を備えた回転電機用ステータは、巻線が巻回される巻線巻回部と環状継鉄部の一部を構成する継鉄部分とを有する4n個(nは3の倍数)の単位コアが、巻線巻回部が内側に位置し且つ継鉄部分が環状継鉄部を構成するように組合わされてなるステータコアと、4n個の単位コアの巻線巻回部に巻線導体がそれぞれ巻装されて構成される複数の巻線部とを備えている。そして4n個の単位コアの巻線巻回部に巻装された巻線部のうち隣り合うn個の巻線部を単位としてこれらの単位毎にn個の巻線部の巻線がスター結線されて4つのスター結線ユニットが構成され、4つのスター結線ユニットの中性点が相互に接続されて2つのパラレル結線用ユニットが構成され、4つのスター結線ユニットをそれぞれ構成するn個の巻線部が、対応するn本のリード線にそれぞれ接続されている。
【0013】
本発明の回転電機用ステータでは、連続する2n個の単位コアに2n本の巻線導体が巻回されて最初の2n個の巻線部が形成され、連続する2n個の単位コアに続いて連続する2n個の単位コアに2n本の巻線導体が連続して巻回されて次の2n個の巻線部が形成されている。そして最初の2n個の巻線部と次の2n個の巻線部との間を接続する2n本の渡り線が2n本の巻線導体によって形成され且つ相互に電気的に接続されて2つのパラレル結線用ユニットが構成されている。
【0014】
このような回転電機用ステータを製造する場合には、2n個の単位コアを巻線巻回部が同じ方向に向くように一例に並べる。次に連続する2n個の単位コアに2n本の巻線導体をそれぞれ巻回して最初の2n個の巻線部を形成する。次に2n本の巻線導体をそれぞれ2n本の渡り線を形成する長さ分だけ引き出し、2n本の渡り線を形成した後に連続する2n個の前記単位コアに続いて連続する2n個の単位コアに2n本の巻線導体を連続してそれぞれ巻回して次の2n個の巻線部を形成する。次に2n個の巻線部と次の2n個の巻線部との間を接続する2n本の渡り線を相互に電気的に接続して2つのパラレル結線用ユニットを形成する。そして最後に、4n個の単位コアを各継鉄部分が環状の継鉄部を構成するように組合わせる。
【0015】
本発明によれば、2n本の渡り線を相互に電気的に接続するだけで、2つのスター結線ユニットからなる2つのパラレル結線ユニットの中性点を相互に結合したパラレル結線を得ることができる。したがって本発明によれば、パラレル結線を構成する場合の接続部での巻線導体の接続本数が少なく、しかも接続部での接続不良が発生する可能性が低下する。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る回転電機用ステータ及びその製造方法の一例を図1乃至図3を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は、特願平7−316418号に詳細に開示した単位コアセット治具1(破線で示してある)を用いて回転電機用ステータを製造する際の一工程を示す図である。単位コアセット治具1は、一列に配置した多数の単位コア保持部材2を、連結プレート3と連結ピン4とからなる連結部材5で屈曲自在に連結した構造になっている。各単位コア保持部材2には、それぞれの正面に単位コア支持ピン2aが設けられている。このような単位コアセット治具1の各単位コア保持部材2の単位コア支持ピン2aに、単位コアS1 〜S12を1個ずつ保持させる。単位コアS1 〜S12は、巻線が巻回される巻線巻回部6と、環状継鉄部の一部を構成する継鉄部分7とを有する構造になっていて、巻線巻回部6には絶縁ボビン8を介して巻線が巻回されるようになっている。C1 〜C12は、各単位コアS1 〜S12の巻線巻回部6に巻線が巻回されて形成された巻線部である。
【0018】
図1に示す治具1を用いて図3に示すようなパラレル結線ユニットを製造する場合について説明する。図2は、第1の実施の形態で製造する回転電機用ステータの回路図であり、図3は図1の単位コアセット治具1を用いて図2の回路を構成する場合の各単位コアS1 〜S12への巻線順序と巻線の巻回方向を示すための図である。図3においては、巻線導体9〜10を例えば3本のノズルを用いて各単位コアS1 〜S12に巻回するものとして説明するが、1本のノズルを用いて各単位コアS1 〜S12に巻線導体を巻回してもよいのは勿論である。
【0019】
まず3本のノズルを、それぞれ同期させて単位コアS1 ,S2 ,S3 (第1の単位コアグループ)の各巻線巻回部に巻線導体9〜11を図3で見て反時計回り方向に所定巻回数(ターン数)巻回して、図2の巻線部C1 ,C2 ,C3 を形成する。
【0020】
次に、巻線導体9〜11を単位コアS4 ,S5 ,S6 (第2の単位コアグループ)の各巻線巻回部に対して必要な巻回数分、反時計回り方向に巻回して、図2に示す巻線部C4 ,C5 ,C6 を形成する。これらの巻線部C1 〜C6 により第1のスター結線ユニット構成用巻線群が構成され、これらの巻線部C1 〜C6 がスター状に結線されて第1のスター結線ユニットが構成される。
【0021】
次に、巻線導体9〜11をある程度の長さ引き出して渡り線の部分を形成した後に、単位コアS7 ,S8 ,S9 (第3の単位コアグループ)の各巻線巻回部に対して必要な巻回数分、時計回り方向に巻回して、図2に示す巻線部C7 ,C8 ,C9 を形成する。次に、巻線導体9〜11を単位コアS10,S11,S12(第4の単位コアグループ)の各巻線巻回部に対して必要な巻回数分、時計回り方向に巻回して、図2に示す巻線部C10,C11,C12を形成する。これらの巻線部C7 〜C12により第2のスター結線ユニット構成用巻線群が構成され、これらの巻線部C7 〜C12 がスター状に結線されて第2のスター結線ユニットが構成される。
【0022】
次に単位コアS4 ,S5 ,S6 から単位コアS7 ,S8 ,S9 への渡り線部分(即ち第1のスター結線ユニット構成用巻線群と第2のスター結線ユニット構成用巻線群との間を接続する渡り線の部分)を電気的に接続して接続部15を形成する。これにより2つのスター結線ユニットが形成されるのと同時に、2つのスター結線ユニットの中性点の接続が完了して1つのパラレル結線用ユニットが構成される。なお渡り線の部分を電気的に接続する場合には、各巻線導体9〜11の渡り線の部分の絶縁被覆部をそれぞれ部分的に除去して導体を露出させ、露出した導体を半田付けまたは溶接により相互に電気的に接続するのが一般的である。しかしながら絶縁被覆部をそれぞれ部分的に除去せずに、図4に示すように一対の圧接用電極16及び17の間に3本の巻線導体を挟み、圧接用電極16及び17間に電流を流して発生する熱で絶縁被覆部を除去し、同時に各巻線導体を電気的に且つ機械的に接続(熱溶着)するようにしてもよい。
【0023】
次に巻線導体9〜11の両端部を接続線12〜14にそれぞれ接続する。そして最後に、単位コアセット治具1を保持部から外して、12個の単位コアS1 〜S12のうちの最初の単位コアS1 と最後の単位コアS12を各単位コアの継鉄部分が環状の継鉄部を構成するように組合わせて相互に連結してステータコアを組み立てる。この状態になったならば、単位コアセット治具1を各単位コアの継鉄部から取り外し、しかる後、環状の継鉄部の外周に回転電機のハウジングの一部を構成する筒状フレームを嵌合する。このようにして回転電機用ステータの製造を完了する。
【0024】
上記例では、2m×n個の単位コアを用いる場合に、mとして2以上の整数の中から選択した2を用い、nとして3の倍数である3を用いて、12個の単位コアから3個(n個)の単位コアからなる4個(2m個)の単位コアグループを作っている。本発明は、mを他の2以上の整数とし、nを3の倍数とした他の場合にも適用できる。ここでmの数は、1相分の巻線を構成する直列接続されれる巻線部の数を意味している。したがってmが3になれば、1相分の巻線は3つの単位コアの巻線部が直列に接続されて構成されることになる。
【0025】
図5は、本発明の第2の実施の形態の回転電機用ステータの回路図であり、図6は図1の単位コアセット治具1を用いて図5の回路を構成する場合の各単位コアS1 〜S12への巻線順序と巻線の巻回方向を示すための図である。図6においては、6本の巻線導体17〜22を例えば6本のノズルを用いて各単位コアS1 〜S12に巻回するものとして説明するが、1本のノズルを用いて各単位コアS1 〜S12に巻線導体を巻回してもよいのは勿論である。
【0026】
まず6本のノズルを、それぞれ同期させて6個の単位コアS1 〜S6 の各巻線巻回部に巻線導体17〜22を図6で見て反時計回り方向に所定巻回数(ターン数)巻回して、図5の巻線部C1 〜C6 を形成する。次に、巻線導体17〜22をある程度の長さ引き出して渡り線の部分を形成した後に、次の6個の単位コアS7 〜S12の各巻線巻回部に対して必要な巻回数分、時計回り方向に巻回して、図5に示す巻線部C7 〜C12を形成する。
【0027】
次に単位コアS1 〜S6 から単位コアS7 〜S12への渡り線部分を電気的に接続して接続部26を形成する。これにより4つのスター結線ユニットが形成されるのと同時に、4つのスター結線ユニットの中性点の相互接続が完了して中性点が接続された2つのパラレル結線用ユニットが構成される。なお渡り線の部分を電気的に接続して接続部26を形成する場合には、第1の実施の形態と同様に、各巻線導体の渡り線の部分の絶縁被覆部をそれぞれ部分的に除去して導体を露出させ、露出した導体を半田付けまたは溶接により相互に電気的且つ機械的に接続してもよいが、絶縁被覆部をそれぞれ部分的に除去せずに圧接用電極を用いて熱で絶縁被覆部を除去し、同時に各巻線導体を電気的に且つ機械的に接続するようにしてもよい。
【0028】
そして次に6本の巻線導体17〜22の両端部を2本の接続線23〜25に接続する。そして最後に、単位コアセット治具1を保持部から外して、12個の単位コアS1 〜S12のうちの最初の単位コアS1 と最後の単位コアS12を各単位コアの継鉄部分が環状の継鉄部を構成するように組合わせて相互に連結してステータコアを組み立てる。この状態になったならば、単位コアセット治具1を各単位コアの継鉄部から取り外し、しかる後、環状の継鉄部の外周に回転電機のハウジングの一部を構成する筒状フレームを嵌合する。このようにして回転電機用ステータの製造を完了する。
【0029】
上記例では、4n個の単位コアを用いる場合に、nとして3の倍数である3を用いて、12個の単位コアから4つのスター結線ユニットを作っている。しかし本発明は、nを3の倍数とした他の場合にも適用できるのは勿論である。ここでnの数は、1つのスター結線ユニットの相数を意味している。したがってnが6になれば、1つのスター結線ユニットには6相分の巻線部が含まれることになる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、n本の渡り線を相互に電気的に接続するだけで、m個の巻線部が直列接続されて形成されたn個の直列巻線部を備えた第1および第2のスター結線ユニットの中性点が相互に接続されたパラレル結線用ユニットを簡単に形成することができる。また本発明によれば、2n本の渡り線を相互に電気的に接続するだけで、2つのスター結線ユニットからなる2つのパラレル結線ユニットの中性点を相互に結合したパラレル結線を得ることができる。したがって本発明によれば、パラレル結線を構成する場合の接続部での巻線導体の接続本数が少なく、しかも接続部での接続不良が発生する可能性が低下する。
【図面の簡単な説明】
【図1】単位コアセット治具を用いて回転電機用ステータを製造する際の一工程を示す図である。
【図2】第1の実施の形態で製造する回転電機用ステータの回路図である。
【図3】図1の単位コアセット治具を用いて図2の回路を構成する場合の各単位コアへの巻線順序と巻線の巻回方向を示すための図である。
【図4】巻線導体の渡り線の部分を圧接する状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の回転電機用ステータの回路図である。
【図6】図1の単位コアセット治具を用いて図5の回路を構成する場合の各単位コアへの巻線順序と巻線の巻回方向を示すための図である。
【符号の説明】
C1 〜C12 巻線部
S1 〜S12 単位コア
1 単位コアセット治具
6 巻線巻回部
7 継鉄部分
8 絶縁ボビン
9〜11,17〜22 巻線導体
15,26 接続部

Claims (3)

  1. 巻線が巻回される巻線巻回部と環状継鉄部の一部を構成する継鉄部分とを有する12個の単位コアが、前記巻線巻回部が内側に位置し且つ前記継鉄部分が前記環状継鉄部を構成するように組合わされてなるステータコアと、
    前記12個の単位コアの前記巻線巻回部に巻線導体がそれぞれ巻装されて構成される複数の巻線部とからなり、
    前記12個の単位コアの前記巻線巻回部に巻装された巻線部のうち隣り合う3個の巻線部を単位としてこれらの単位毎に3個の巻線部の巻線がスター結線されて4つのスター結線ユニットが構成され、
    前記4つのスター結線ユニットの中性点が相互に接続されて2つのパラレル結線用ユニットが構成され、
    前記4つのスター結線ユニットをそれぞれ構成する前記3個の巻線部が、対応する3本のリード線にそれぞれ接続されている回転電機用ステータであって、
    連続する6個の前記単位コアに6本の巻線導体が巻回されて最初の6個の前記巻線部が形成され、前記連続する6個の前記単位コアに続いて連続する6個の前記単位コアに前記6本の巻線導体が連続して巻回されて次の6個の前記巻線部が形成され、最初の6個の前記巻線部と次の6個の前記巻線部との間を接続する6本の渡り線が前記6本の巻線導体によって形成され且つ相互に電気的に接続されて前記2つのパラレル結線用ユニットが構成されていることを特徴とする回転電機用ステータ。
  2. 巻線が巻回される巻線巻回部と該巻線巻回部の基部に一体に設けられた継鉄部分とからなる12個の単位コアが、前記巻線巻回部が内側に位置し且つ前記継鉄部分が環状継鉄部を構成するように組合わされてなるステータコアと、
    前記12個の単位コアの前記巻線巻回部に絶縁被覆部により被覆された巻線導体がそれぞれ巻装されて構成される複数の巻線部とからなり、
    前記12個の単位コアの前記巻線巻回部に巻装された巻線部のうち隣り合う3個の巻線部を単位としてこれらの単位毎に3個の巻線部の巻線がスター結線されて4つのスター結線ユニットが構成され、
    4つの前記スター結線ユニットの中性点が相互に接続されて構成された2つのパラレル結線用ユニットを備えた回転電機用ステータの製造方法であって、
    前記6個の単位コアを前記巻線巻回部が同じ方向に向くように一例に並べ、
    連続する6個の前記単位コアに6本の巻線導体を6本のノズルを用いてそれぞれ巻回して最初の6個の前記巻線部を形成し、
    次に前記6本の巻線導体をそれぞれ6本の渡り線を形成する長さ分だけ引き出し、
    前記6本の渡り線を形成した後に前記連続する6個の前記単位コアに続いて連続する6個の前記単位コアに前記6本の巻線導体を前記6本のノズルを用いて連続してそれぞれ巻回して次の6個の前記巻線部を形成し、
    最初の6個の前記巻線部と次の6個の前記巻線部との間を接続する前記6本の渡り線を相互に電気的に接続して前記2つのパラレル結線用ユニットを形成し、
    前記12個の単位コアを前記各継鉄部分が環状の継鉄部を構成するように組合わせることを特徴とする回転電機用ステータの製造方法。
  3. 前記6本の渡り線を熱溶着により機械的に且つ電気的に相互に接合することを特徴とする請求項2に記載の回転電機用ステータの製造方法。
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