JP3623575B2 - プラスチックシートの熱成形装置及び熱成形方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックシートを圧空乃至真空成形等により熱成形するための成形装置及び成形方法にかかり、特に1枚のプラスチックシートから凹凸を有した複数個の成形品を成形する場合に好適な装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば図5(A)に示す如き、凹部11aを有する薄肉のプラスチック製包装用容器11を熱成形により成形する場合に、同図(B)に示す如く、1枚のプラスチックシートSで多数個の包装用容器11を成形し得るように多数個の成形凹部を並設した金型が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
1枚のプラスチックシートから多数個の成形品を成形する場合、型の中心部と周辺部、或いは平坦部と凹凸部とではプラスチックシートの伸びが不均一になりやすかった。そのため、プラスチックシートに印刷がされているときに印刷がずれて成形されたり、さらには、上記包装用容器11の凹部11aと蓋11bとの位置がずれ、閉蓋できないものが成形されたりする等の問題があった。
一方、このような成形不良を防ぐため、1枚のプラスチックシートから成形する成形品の数を減らしたのでは、成形効率が悪く、プラスチックシートの無駄も大きくなる。
【0004】
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、金型上でプラスチックシート全体の不均一な延伸を防止し、1枚のプラスチックシートから多数個の成形品を高精度で成形することができ、成形効率に優れ、構造も簡易な熱成形装置及び熱成形方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、プラスチックシートから複数個のプラスチック成形品を成形する本発明の熱成形装置は、複数のプラスチック成形品に対応する複数の成形凹部を周囲に溝を形成して適宜に画成して設けた受型と、上記溝に嵌入する枠状の下板及びこれに重合可能な上板からなる押さえ板とを具備し、上記押さえ板でプラスチックシートを上記受型の成形凹部上方に保持して成形することを特徴としている。
【0006】
本発明の熱成形装置は、複数のプラスチック成形品に対応する複数の成形凹部を周囲に若干の突面部を形成して適宜に画成して設けた受型と、この突面部に重合可能な枠状の上板とを具備し、この突面部と上板でプラスチックシートを上記受型の成形凹部上方に保持して成形することも特徴としている。
【0007】
また、本発明の熱成形方法は、複数のプラスチック成形品に対応する複数の成形凹部を周囲に溝を形成して適宜に画成して設けた受型と、上記溝に嵌入する枠状の下板及びこれに重合可能な上板からなる押さえ板とを具備する熱成形装置により、加熱されたプラスチックシートを上記押さえ板で上記成形凹部の上面部分から離隔した上記受型の上方位置に保持して成形することを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な一実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本例熱成形装置の金型の切断端面図、図2は、本例熱成形装置に用いる押さえ板の正面図と断面図、図3は、押さえ板を嵌入した状態を一部を破断して示す受型の斜視図、図4は、本例熱成形装置の成形工程を示す図である。
【0009】
本例の熱成形装置は、プラスチックシート7を受ける金型の受型1に溝2を形成し、この溝2内に押さえ板4の下板6を嵌入し、この下板6上にプラスチックシート7を挟着するように上板5を合わせることにより、押さえ板4でプラスチックシート7を保持すると共に、この状態でシートを成形適温に加熱し、その上で金型の蓋型3を受型1に合わせて成形するように構成したものである。
【0010】
受型1は、上面に1個の成形品に対応する成形凹部1aが複数個並設され、適宜な数、本例では縦2列横3列の合計6個の成形凹部1aを一つのブロックとして、受型全体を小ブロックに分割(図3では4ブロック)すると共に、各ブロック間に適宜な幅の溝2を設け、ブロックの周囲を画成して形成してある。
【0011】
一つのブロックを構成する成形凹部1aの数は、成形時にプラスチックシート7の印刷ずれや変形が生じないように、成形品の大きさや形状、成形品表面の凹部の数や深さ、形状、或いはプラスチックシート7の厚み等を勘案して適宜に設けることができる。
【0012】
受型1の周縁部1bは、溝2と同深さの肩段部となっていて、押さえ板4の下板6の下面が接合し得るように形成してある。
蓋型3は、各ブロック内に位置する圧縮空気用の空気口3aを有し、その周縁部3bが押さえ板4の上板5の上面に接合し得るように形成してある。
蓋型3は、図示されない油圧シリンダーにより上下動して受型1との間隔を伸縮できるように設けてあり、受型1上に配設された上板5の上面に周縁部3bを当接することにより、金型内の空間部の気密が保たれるようになっている。
なお、図示されないが、受型1には開閉式の通気孔が適宜に設けてあり、受型1上に蓋型3を固定した状態で金型内の気圧を適宜調整できるようになっている。
【0013】
押さえ板4は、互いに重合可能な上板5と下板6からなり、金属材により、適宜な幅で枠状に形成してある。上下両板5,6は、それぞれ格子状の内枠5a,6aと外枠5b,6bからなり、それぞれ内枠の外周面と外枠の内周面とを接合させて一体に固定して設けてある。
下板6は、受型1の溝2に嵌入し得る外形状を有すると共に、その上面が、溝2内に嵌入した際に、受型1の成形凹部1aを形成する突部上面よりも若干高くなる高さとなるように、且つ上板5の下面に接合し得るように形成してある。
上板5は、下板6に重合し得る外形状で、外枠5bが内枠5aよりも若干高くなるように適宜高さで形成してある。また、内枠5aの格子状の辺部5cの底面には間隙5dが形成してある。
上下両板5,6は、溝2内に嵌入した下板6上にプラスチックシート7を載せ、その上に上板5を重ね合わせることにより、プラスチックシート7を、成形凹部1aの受型上面部分から離隔して若干高い位置で保持し得るようになっている。
【0014】
なお、上板5は、蓋型3とは別の移動機構として配設してもよく、蓋型3の下面に着脱可能に固定し、或いは蓋型3の開閉作動に若干の時間差を生じさせ得るように、蓋型3の移動機構と連動させて設けた移動腕先端に固着させる等して装着することもできる。また、上下両板5,6の内枠と外枠とを互いに着脱自在に設けてもよい。
【0015】
かかる構成よりなる本例の熱成形装置の成形工程は次の通りである。
先ず、図4(A)に示すように、受型1には、その溝2内に予め下板6を嵌入しておき、同図(B)の如く、この下板6の上面にプラスチックシート7を送り込む。
【0016】
そして、同図(C)に示すように、プラスチックシート7上から上板5を下板6に重合するようにして合わせ、両板の周縁部でプラスチックシート7の周縁でクランプさせて保持し、この状態で、プラスチックシート7全体を加熱し、プラスチックシート7を軟化させる。
このように押さえ板4でプラスチックシート7を挟持した状態で加熱することにより、シート成形部を隈なく成形温度とすることができ、また、かかる状態で、プラスチックシート7は僅かな隙間を介して受型1の上方に保持されており、プラスチックシート7が受型1の上面に接触していないことによりプラスチックシート7は軟化状態を維持しつつ、表面に温度ムラが生じることはない。
【0017】
そして、同図(D)に示すように、蓋型3を受型1上に移動させ、上板5の上面に蓋型3を重合させて金型内を密閉し、空気口3aより圧縮空気を送り込んで、プラスチックシート7を成形凹部1aに密着させる。この際、プラスチックシート7は上下板5,6によって挟着されているので、凹凸成形されても印刷ずれを殆ど生じさせることがない。
【0018】
成形後に、プラスチックシート7全体を離型し、金型から取り出して成形工程が終了し、例えば次工程でプラスチックシート7を裁断し、成形品単体に分離させる。
【0019】
なお、プラスチックシート7の加熱は、図4(C)に示した如く、受型1に押さえ板4がセットされた状態で行なう他、シート7を押さえ板4で挟んだ状態の前工程で加熱し、これを受型1上方に移動し、セットするようにしてもよい。
また、上記のように、押さえ板4の下板6を受型1とは別体とし、組み合わせて使用する構成とすれば、金型面の直接の突き当たりが防止できるので、金型保護の点からも有利であるが、下板6を上記と同位置において受型1に突面部として一体成形したものとすることも可能である。同様に、押さえ板4の上板5も蓋型3と一体に成形することも可能である。なお。各ブロックの外形も本例の如き矩形に限定するものではない。
また、本例では圧空成形による態様について説明したが、本発明は真空成形や他の熱成形装置にも勿論適用可能である。
【0020】
【発明の効果】
本発明の熱成形装置によれば、成形適温に加熱されたプラスチックシートが、押さえ板により受型上方に保持された状態で成形されるので、成形ずれが生じにくく、プラスチックシートに印刷がされている場合にも印刷の位置ずれや歪み等の不良が発生することもなく、高精度で多数個の成形品を生産可能である。
また、本発明の熱成形方法によれば、押さえ板でプラスチックシートを挟持した状態で加熱することにより、シート成形部を隈なく成形適温とすることができ、成形ずれが生じにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱成形装置の一実施例の金型の切断端面図である。
【図2】本発明にかかる押さえ板を示し、(A)は正面図、(B)は(A)のII−II線断面図である。
【図3】図1の受型に図2の押さえ板の下板を嵌入した状態を一部を破断して示した斜視図である。
【図4】図1及び図2からなる熱成形装置の成形工程を(A)〜(D)として示した切断端面略図である。
【図5】(A)はプラスチックシート成形品の一例の斜視図、(B)は各成形品を成形するためのプラスチックシートの一部平面図である。
【符号の説明】
1 受型
1a 成形凹部
2 溝
3 蓋型
4 押さえ板
5 上板
6 下板
7 プラスチックシート
Claims (3)
- プラスチックシートから複数個のプラスチック成形品を成形する熱成形装置において、複数のプラスチック成形品に対応する複数の成形凹部を周囲に溝を形成して適宜に画成して設けた受型と、上記溝に嵌入する枠状の下板及びこれに重合可能な上板からなる押さえ板とを具備し、上記押さえ板でプラスチックシートを上記受型の成形凹部上方に保持して成形することを特徴とする熱成形装置。
- プラスチックシートから複数個のプラスチック成形品を成形する熱成形装置において、複数のプラスチック成形品に対応する複数の成形凹部を周囲に若干の突面部を形成して適宜に画成して設けた受型と、この突面部に重合可能な枠状の上板とを具備し、この突面部と上板でプラスチックシートを上記受型の成形凹部上方に保持して成形することを特徴とする熱成形装置。
- プラスチックシートから複数個のプラスチック成形品を成形する熱成形方法において、複数のプラスチック成形品に対応する複数の成形凹部を周囲に溝を形成して適宜に画成して設けた受型と、上記溝に嵌入する枠状の下板及びこれに重合可能な上板からなる押さえ板とを具備する熱成形装置により、加熱されたプラスチックシートを上記押さえ板で上記成形凹部の上面部分から離隔した上記受型の上方位置に保持して成形することを特徴とする熱成形方法。
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JP34413995A JP3623575B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | プラスチックシートの熱成形装置及び熱成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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1995
- 1995-12-28 JP JP34413995A patent/JP3623575B2/ja not_active Expired - Lifetime
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