JPS5837169B2 - 密着包装方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般にフレッシュパックと称される所謂トレイ
の中に物品を入れて、その上面を薄い柔軟なプラスチッ
クフイルムで覆い、これを真空包装手段により物品およ
びトレイの表面に緊張状態で密着させてなる包装品を製
造する方法の改良に関するものである。

而して従来のこの種製造法においては例えば特開昭５１
＝４８４６０号公報にみられる如く、その包装手段は下
部真空ボックス内に昇降自在に設けたトレイ載置台上に
物品を入れたトレイを載置し、前記トレイ載置台を下部
真空ボックスの底部に下げた状態で上下真空ボックス間
に上側フイルムを介在させて両真空ボックスを閉合し、
然る後に上部真空ボックス内の熱板を降下せしめて上側
フイルムを加熱軟化し、前記熱板を上昇せしめるととも
にトレイ載置台を前記上側フイルムが接する迄上昇し、
この状態で前記上下真空ボックス内を所定の真空手段に
て真空となし、しかる後上部真空ボックス内を大気に切
換え前記上側フイルムをトレイおよび物品の面上に緊張
状態で密着せしめていたものであるが、この場合下部真
空ボックスを複数並列となし、これに個々のトレイを装
入してその上面を上側フイルムで覆うようにした場合は
、包装終了後の前記複数並列の各トレイの横方向間隔部
は、薄い柔軟な上側フイルムのみで連結された所謂腰の
ないぶらぶら状態のものとなるので、爾後の工程操作が
行いづらいものとなり、作業能率を著しく低下せしめる
欠点があったものであるとともに一旦密着した上側フイ
ルムがトレイの周縁部から剥離する惧もあり、また上側
フイルムに皺が残る等の惧もあり、美しい商品価値の高
い包装品を得ることができない等、種々の欠点があった
。

また実公昭３６−１６２９２号公報および特開昭５０−
１６２９２号公報の如く、成形可能な帯状フイルムを一
定方向に間歇的に移送しながら複数並列状の凹部を形成
して包装を行うようにしたものもあるが、このものは帯
状フイルムを牽引装置により直接引っぱり移送しながら
被包装品収容用の凹部を或形しながらこの中に被包装品
を収容して上側フイルムをかぶせ真空包装を行うように
したものであるから凹部の形状深さが異なるものを生産
する場合には型変えをしなければならず、一機種で他品
種のものを容易に製造することができない欠点があった
。

本発明は上記の如き欠点を全て除去し得たもので、以下
添付図面に示す実施の一例について詳細に説明する。

１は一定方向に間歇移送されるコンベアー装置で、該コ
ンベアー装置１には多数のトレイ等の搬送枠体２が取付
けられている。

而して前記搬送枠体２は進行方向に対して複数並列にな
る如く一体或形したトレイ４を載架し得るように構成さ
れている。

３は前記トレイ等の搬送枠体２におけるトレイ載置縁で
あって、該載置縁３にて載置されたトレ／ｌ４の周縁上
面５は、該トレイ等の搬送枠体２の上部開口縁６と同一
または稍々低い位置に位置する如くなっている。

７は前記トレイ等の搬送枠体２における空気流通口であ
る。

８は物品、９は所定位置において上下動して前記トレイ
等の搬送枠体２と当接して密閉し得る如く設けられた上
部真空ボックスで、その内部には開口部縁１０近くに臨
む如く熱板１１が設けられている。

１１′は熱板１１に設けられた吸気孔、１２はフイルム
、１３はフイルム押えローラー、１４は上部真空ボック
ス９に設けた吸送気孔で適宜周知の真空装置に連通して
いる。

９′は下部真空ボックスであって、前記上部真空ボック
ス９と同様所定位置において上下動して開口部縁１０′
が前記トレイ等の搬送枠体２における下部開口部縁Ｃと
当接して密閉し得る如くなっている。

１５は該下部真空ボックスにおける吸送気孔で適宜周知
の真空装置に連通している。

１６は密着包装後のトレイ４を個々の包装完或品に切離
すためのカッター装置、１７は受台である。

而して、本発明において真空密着包装を行う場合は、第
１図に示す如く、各トレイ等の搬送枠体２内における載
置縁３上に、物品８を入れたトレイ４を載置し、これを
一方向に間歇移送する間に前記トレイ４上にフイルム１
２を供給し、前記トレイ４および物品８を覆った後、上
部真空ボックス９と下部真空ボックスグでトレイ等の搬
送枠体２を挾んで閉合し、フイルム１２を挾持した状態
で、前記上部真空ボックス９内を真空にすると、前記フ
イルム１２が上部真空ボックス９の開口部縁１０近くに
臨ませた熱板１１に第２図示の如く密着し加熱軟化され
るので、この間に下部真空ボックス９′内を真空にして
前記空気流通口７を通してトレイ４内をも真空となし、
然る後上部真空ボックス９内の真空を解除すると、加熱
軟化されたフイルム１２が熱板１１から離れ、物品８お
よびトレイ４の上面に密着し、包装が終るものである。

そして包装終了後のトレイ４は前記搬送枠体２内に収納
されたまま次段のカッター装置１６部に移動し、該搬送
枠体２の載置縁３を受台として前記カッター装置１６に
より複数並列の連続部分を切離されて個々の包装完或品
とされるものである。

以上のようにして本発明はフレッシュパックを製造する
ものであるが、この場合本発明におけるトレイ４は進行
方向に対して横方向に複数並列に一体形成されたもので
あるから、包装終了後のものが従来の単に上側フイルム
のみで連結された所謂腰のないぶらぶらした状態のもの
と異り、全体が一個の腰の強いものとなり、従って次段
における作業工程、例えば切離工程においても容易にこ
れを切離しすることができ、作業能率を著しく向上する
ことができるものであり、しかも前記トレイはその周縁
部ならびに各列間の縁部を受ける如く形成した搬送枠体
に載架収納した状態で移送、真空包装ならびに切断分離
の各作業が行われるものであるから、トレイが各作業中
に妄りにずれ動くようなことがなく、従って上記各作業
を安定した状態で確実、かつ能率的に行うことができ、
しかも前記トレイは周縁部の寸法が同じであればその深
さ、凹部の形状が異るものでも型換えをすることなく行
うことができ、一機種で多品種のものを容易に生産する
ことができるものである。

また一旦密着したフイルム１２がトレイ４の周縁部から
容易に剥離する惧もないものであるとともに前記フイル
ム１２に皺が残る等の惧もなく、美しい仕上りの商品価
値の高い包装品を得ることができる等、種々の特長を有
するものである。

なお実施例においてはトレイ等の搬送枠体について底部
のないものを図示説明してあるが、トレイ周縁下部を受
け得る構造のものであれば、その形にはこだわらないも
のである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示すもので、第１図は全体工程
正面図、第２図は要部の拡大縦断側面図、第３図は搬送
枠体の斜視図、第４図は切離す前の包装品の斜視図、第
５図は切離した後の包装完成品の斜視図である。 １・・・・・・コンベアー装置、２・・・・・・搬送枠
体、３・・・・・・トレイ載置縁、４・・・・・・トレ
イ、５・・・・・・周縁上面、６・・・・・・上部開口
縁、Ｃ・・・・・・下部開口部縁、７・・・・・・空気
流通口、８・・・・・・物品、９・・・・・・上部真空
ボックス、グ・・・・・・下部真空ボックス、１０・・
・・・・開口部縁、１１・・・・・・熱板、１１′・・
・・・・吸気孔、１２・・・・・・フイルム、１３・・
・・・・フイルム押えローラー １４・・・・・・吸送
気子Ｌ１５・・・・・・吸送気孔、１６・・・・・・カ
ッター装置、１Ｔ・・・・・・受台。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ あらかじめ複数並列状に一体成形され保存されてい
   るトレイに被包装品を収容し、該トレイをその周縁部な
   らびに各列間の縁部を受ける如く形威した搬送枠体に載
   架収納して一定方向に搬送するとともに該搬送枠体の上
   面を柔軟なフイルムで覆い、所定位置において前記搬送
   枠体を上下より真空ボックスで挾圧閉合し．．この状態
   で上部真空ボックス内を真空ｆヒし、同時に前記フイル
   ムを上部真空ボックス内に配置した熱板に密着させて加
   熱軟化させて下部真空ボックス内を真空化し、しかる後
   上部真空ボックス内の真空を解除することにより前記軟
   化されたフイルムを被包装品およびトレイの上面に密着
   せしめて密着包装体となし、次いで下部真空ボックス内
   の真空を解除し、しかる後前記搬送枠体を移動し、該搬
   送枠体の載置縁を受台として前記複数並列に形或された
   密着包装体をカッター装置により各列毎に切断分離する
   ことを特徴とする密着包装方法。