JP3623335B2 - パーティクルボードの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、加熱及び加圧されて硬化する接着剤によって結合された木材細片等のチップからなるマットを用いて連続的にパーティクルボードを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーティクルボードの製造方法として、連結ホットプレスの方法が知られている。例えば、フライバウム法と呼ばれる製造方法は、垂直に立てられた2枚の熱板間に連続的に送り込まれたチップは上から加圧ピストンで押し込まれ、熱板で加熱されて成板され、下側の他端から連続的な帯状のボードが得られるようにしたものである。また、スチールバンドが加熱ドラムを巻いて回っている間に薄くフォーミングされたチップマットが挟まれて熱圧されながら流れ、エンドレスの薄板ボードを製造する方法や特許第2513820号公報に記載されるようにマットを二重ベルトプレスする方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の製造方法では、製造されたボードの表面に表面材を別工程で貼付していたので、製品化するまでの工程は、チップのフォーミング工程の次に表面材貼付工程を必要とし、工程数が多く、その分コストダウンを図るには不利であった。
【0004】
そこで、この発明は、表面材貼付工程とチップのフォーミング工程とを同時に行なって工程短縮を図り、コストダウンを実現したパーティクルボードの製造方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、この発明は、加熱及び加圧されて硬化する接着剤によって結合されたチップからなるマットを用いて連続的にパーティクルボードを製造する方法において、マットを加熱及び加圧の工程へ送り込むときに少なくともこのマットの片面側にプリプレグを含浸させた表面材も一緒に送り込み、このプリプレグとしてフェノール樹脂含浸ガラスペーパーを使用し、上下の成形ベルト間でマット及び表面材を加熱圧縮するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の好適な実施例を図面を参照にして説明する。
【0007】
図1はこの発明の好適な実施例を示し、下部成形ベルト1と上部成形ベルト2とを有し、これらの成形ベルト1,2はエンドレスの循環路を通って走行するようになっている。これら成形ベルト1,2はガイドドラム3,4をめぐって反転される。ガイドドラム3,4の個所で反転してきた成形ベルト1,2は支持板5,6の間を通過するようになっている。これら支持板5,6の入口側は入口ギャップ7を形成し、この入口ギャップ7に臨むようにトレー8を設けてある。また、加熱及び加圧されて硬化する接着剤によって結合されたチップからなるマット9は、このトレー8を介して入口ギャップ13から上下の成形ベルト1,2の間に送り込まれる。入口ギャップ7から成形ベルト1,2の間にマット9とともにプリプレグを含浸させた表面材10も一緒に送り込む。この図示する実施例では、マット9の両面に表面材10を送り込んでいる。前記支持板5,6は全体を符号11,12で示す支持構造で支えられている。この支持構造11,12は、走行方向に順次密接して配置され、成形ベルト1,2の厚さ方向、すなわち図1の上下方向に対向して配置された多数のビーム13からなる。これらのビーム13の作用区域を符号20で示す。この作用区域20に続いてプレス区域を30で示す。支持構造11と下部支持板5との間には液圧駆動装置14を設けてあり、この液圧駆動装置14を用いてギャップ寸法すなわち作用区域20とプレス区域30の成形ベルト1,2の互いに向き合う間隔を調節することができる。符号40は入口区域を示す。この入口区域40でマット9と表面材10とが成形ベルト1,2の間に挟まれて図面上右手方向に送られる。また、入口ギャップ7の個所には表面材10を送り込むためのガイド15を設けておく。支持板5,6は加熱されており、この支持板5,6の熱が成形ベルト1,2に伝わり、プレス区域30の個所で成形ベルト1,2を互いに近づく方向に押圧したとき、この成形ベルト1,2は加熱された状態で表面材10とマット9に接触し、これらを熱圧する。
【0008】
表面材10としては、例えばフェノール樹脂含浸ガラスペーパー等が好適に使用でき、この場合、ガラスペーパー100g/m2 、フェノール樹脂含浸量300g/m2 が好適である。また、プレス工程におけるプレス条件は、150℃×30kgf/cm2 で10分間、次いで160℃×30kgf/cm2 で7.5分間行なったとき、表面材10がチップマットに確実に貼着した。
【0009】
図2は成形ベルト1,2の間にマット9及び表面材10が送り込まれる状態を示し、この図ではマット9の片面にのみ表面材10を設ける例を示している。表面材10の成形ベルト2に接触する面側には剥離材10Aを設けておき、表面材10が成形ベルト2に貼着するのを防いでいる。
【0010】
図3はプレス区域30で成形ベルト1,2で加熱圧縮された後のマット9及び表面材10を示し、加熱及び加圧後に剥離材10Aを剥がすと表面材10が付いたパーティクルボードが成形される。表面材10に含浸されたプリプレグは加熱加圧されて硬化するとともに、マット9に含浸してマット9と表面材10とが一体化する。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、加熱及び加圧されて硬化する接着剤によって結合されたチップからなるマットを用いて連続的にパーティクルボードを製造する方法において、マットを加熱及び加圧の工程へ送り込むときに少なくともこのマットの片面側にプリプレグを含浸させた表面材も一緒に送り込み、このプリプレグとしてフェノール樹脂含浸ガラスペーパーを使用し、上下の成形ベルト間でマット及び表面材を加熱圧縮するので、チップのフォーミング工程と同時に表面材貼付工程も行なえるので、工程短縮を図り、コストダウンを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の製造方法を実現するための一例の装置を示す入口付近の図。
【図2】マットとともに表面材を成形ベルト間に送り込む状態の断面図。
【図3】加熱及び加圧した後に剥離材を剥がす状態の断面図。
【符号の説明】
9 マット
10 表面材
Claims (3)
- 加熱及び加圧されて硬化する接着剤によって結合されたチップからなるマットを用いて連続的にパーティクルボードを製造する方法において、
マットを加熱及び加圧の工程へ送り込むときに少なくともこのマットの片面側にプリプレグを含浸させた表面材も一緒に送り込み、
このプリプレグとしてフェノール樹脂含浸ガラスペーパーを使用し、
上下の成形ベルト間でマット及び表面材を加熱圧縮することを特徴とするパーティクルボードの製造方法。 - 前記表面材として使用されるプリプレグは、ガラスペーパー100g/m 2 、フェノール樹脂含浸量300g/m 2 としたことを特徴とする請求項1に記載のパーティクルボードの製造方法。
- 前記上下の成形ベルト間での圧縮時のプレス条件は、150℃×30 kg f/ cm 2 で10分間、次いで160℃×30 kg f/ cm 2 で7.5分間行なうことを特徴とする請求項1又は2に記載のパーティクルボードの製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP02616897A JP3623335B2 (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | パーティクルボードの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP02616897A JP3623335B2 (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | パーティクルボードの製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10202614A JPH10202614A (ja) | 1998-08-04 |
JP3623335B2 true JP3623335B2 (ja) | 2005-02-23 |
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ID=12186025
Family Applications (1)
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JP02616897A Expired - Fee Related JP3623335B2 (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | パーティクルボードの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3623335B2 (ja) |
-
1997
- 1997-01-24 JP JP02616897A patent/JP3623335B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH10202614A (ja) | 1998-08-04 |
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