JP3622250B2 - ガス保安装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ガス供給路に使用するガス保安装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、都市ガスやLPガスが安全に使用されることを目的として、燃料ガス(以下、ガスという)の使用量を計測して異常に使用量が増えた場合や、通常の使用状態と大きく掛け離れた時間使用されていることを検知すると、ガス通路を遮断する保安装置付ガスメーターが普及しつつある。
【0003】
この種の保安装置付ガスメーターは、ガス流量の検出信号を制御回路に取り込み、内部のマイクロコンピュータで処理してガス流量を監視し、異常があれば遮断信号を出力し、遮断弁を閉止する。保安装置付ガスメーターにはリチウム電池等の長期信頼性の高い電源用電池を備え、回路の電流と遮断弁の駆動電流を供給し、保安装置付ガスメーターの設置使用期間中は電池交換不要という特性を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし従来の構成では、保安上安全性が保たれるのは検出対象であるガス流量に関係する部分であり、ガスの供給圧力の変動によるガス器具の異常燃焼や立ち消え等の課題に対しては、ガス漏れ検知器等の外部センサーとの連動により保安を確保するものであり、ガスの供給圧力を直接に検知してガス通路を遮断するものではなかった。一部の保安装置には単なる接点出力を持つメカニカルな圧力スイッチが搭載されることもあったが、ガス通路の開放による圧力低下を検出する程度のものであり、圧力の変動をリニアに読んで保安装置を制御するというものではなかった。
【0005】
ところが近年、半導体圧力センサーが比較的安価に容易に利用できるようになり、A/D変換回路等の周辺回路も汎用のICが市販され、半導体圧力センサーを使い、A/D変換器で信号をディジタル化し、マイクロコンピュータで処理して制御するという方法が可能となり、ガス圧力をリニアに検知してガス通路の保安に役立てることが可能になってきた。
【0006】
しかし、保安装置の電源はリチウム電池等の電池であり、保安装置の設置期間中は電池の交換を必要としない構成とするには、圧力センサーやA/D変換の消費電流を低減することや、圧力の検出精度を上げる目的のためには、圧力センサーやA/D変換器への供給電源の電圧の長期安定性が必要というような、電池電源にまつわる解決すべき課題が多く残されていた。
【0007】
本発明は上記課題を解決するために、圧力センサーやA/D変換器の消費電流を低減し、同時に供給電源の電圧を長期にわたり安定化し、入出力の制御を合理的に行うガス保安装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のガス保安装置は、ガス通路の圧力を測定する圧力センサーと、圧力センサーの出力電圧をアナログ量からディジタル信号に変換するA/D変換回路と、圧力測定値のあるしきい値だけを判別するしきい値判別回路と、圧力センサー、しきい値判別回路、およびA/D変換回路の基準電圧入力部に供給する電圧を定電圧化する定電圧回路と、その一つは電池から前記圧力センサー、しきい値判別回路およびA/D変換回路の基準電圧入力部への電源供給の開閉を行い、他の一つは電池からA/D変換回路への電源供給の開閉を行う電源切り替え回路と、制御の一動作として前記電源切り替え回路の切り替えタイミングを制御し、A/D変換回路およびしきい値判別回路の制御動作を行う制御回路とを備えたものである。
【0009】
【作用】
上記構成により本発明のガス保安装置は、定電圧回路の電圧安定化作用により、ここから電源が供給される圧力センサー、しきい値判別回路の電源電圧および、A/D変換回路の基準電圧が一定に保たれ、長期間使用による電池電圧の変動や、遮断弁動作等の負荷時の電圧変動の影響をなくする。
【0010】
制御回路は圧力値を入力処理するタイミングにあわせて電源切り替え回路のスイッチ動作を行い、圧力センサー、しきい値判別回路、A/D変換回路を間欠動作させ、時間平均あたりの消費電流の低減を可能にしている。
【0011】
また、制御回路は測定頻度の高い最低圧力等の特定圧力の監視は消費電流の少ないしきい値判別回路で測定し、消費電流の多いA/D変換回路での測定は測定周期を長くして測定頻度を低くし時間平均あたりの消費電流を低減している。
【0012】
【実施例】
以下、本発明のガス保安装置の一実施例について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1において、ガスメータ本体10内部に設けられた流量センサー9で検出された流量信号は、制御回路5の入力端子P6から入力され、制御回路5で処理された結果、異常電流が確認されれば出力端子P7から遮断信号が出力され、弁駆動回路7が、遮断弁8を駆動し、ガス通路A、B間が遮断される。
【0014】
ガス通路の一部に設置された圧力センサー1(本実施例ではガス通路入り口A部に設置するが、これに限らない)は、ガス通路の圧力変化を電圧値に変換して出力する。圧力センサー1の出力電圧は、しきい値判別回路3、またはA/D変換回路2で電圧値が測定され、しきい値判別の結果は、「H」または「L」の信号として制御回路5の入力端子P1へ入力され、一方A/D変換された圧力測定値はディジタル信号として入力端子P2へ入力される。制御回路5により圧力情報が処理され、圧力変動に異常が確認されれば、出力端子P7より遮断信号が出力され、弁駆動回路7が遮断弁8を駆動し、ガス通路A、B間が遮断される。
【0015】
精度の良いガス圧の測定には、圧力センサー1、しきい値判別回路3、A/D変換回路2の基準電圧入力、に供給される電源電圧が一定であることが条件となるため、定電圧回路6を設け、定電圧化された電圧が上記各回路に供給されるようにしている。
【0016】
制御回路5は消費電流の低減のために圧力センサー1、しきい値判別回路3、A/D変換回路2に間欠動作を行わせる。測定頻度の高い(一例:一秒毎)最低圧力等の特定圧力の監視は消費電流の少ないしきい値判別回路3で判定し、消費電流の多いA/D変換回路2は、測定周期を長くして測定頻度を低くして(一例:15分毎)時間平均あたりの消費電流を低減している。このために、電源切り替え回路4の内部には2つのスイッチ、SW1、SW2が設けられ、制御回路5の別々の出力端子P4、P5で制御され、異なった周期で電源が開閉される。
【0017】
定電圧回路6の出力側(OUT)の電圧は、圧力センサー1が動作する電源電圧範囲のうち、なるべく低い電圧に設定しておき、入出力間(IN−OUT)の電位差を稼ぎ、電池11の電圧低下のより低いところまで定電圧動作が得られるようにしている。A/D変換回路2の電源は定電圧化されてないが、A/D変換動作は基準電圧によって定まり、この電圧は定電圧回路6の出力電圧で安定化されるため、電池電圧の影響をうけない。基準電圧入力部での消費電流は僅かで、開閉頻度の多いSW1側の電源に接続されていても差し支えない。
【0018】
以上の説明から明らかなように、本実施例のガス保安装置は、制御回路が圧力検知のタイミングに合わせて電源供給し、かつしきい値判別回路での圧力検知回数を増やすように制御するから、
1)電源用電池の消耗を低くおさえ、併せて電池電圧の変動にたいしても安定して高精度な圧力測定が期待できる。
2)A/D変換回路の電源はマイクロコンピュータと共通で、A/D変換回路とマイクロコンピュータとの間の信号のやりとりに特別なレベルシフタを必要としない。
【0019】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のガス保安装置は、制御回路が圧力検知のタイミングに合わせて電源供給し、かつしきい値判別回路での圧力検知回数を増やすように制御するから、電源用電池の消耗を低くおさえ、併せて電池電圧の変動にたいしても安定して高精度な圧力測定が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるガス保安装置のセンサー入出力装置の構成を示す回路図
【符号の説明】
1 圧力センサー
2 A/D変換回路
3 しきい値判別回路
4 電源切り替え回路
5 制御回路
6 定電圧回路
Claims (3)
- ガス通路の圧力を測定する圧力センサーと、前記圧力センサーの出力電圧をアナログ量からディジタル信号に変換するA/D変換回路と、前記圧力センサーの測定範囲のうち、あるしきい値だけを判別するしきい値判別回路と、前記圧力センサー、しきい値判別回路、およびA/D変換回路の基準電圧入力部に供給する電圧を定電圧化する定電圧回路と、少なくとも2系統以上のスイッチを有し、その一つは電池から前記圧力センサー、しきい値判別回路およびA/D変換回路の基準電圧入力部への電源供給の開閉を行い、他の一つは電池からA/D変換回路への電源供給の開閉を行う電源切り替え回路と、保安装置の全般の制御を行い、制御の一動作として前記電源切り替え回路の切り替えタイミングを制御し、前記A/D変換回路および前記しきい値判別回路の主力信号を処理して保安装置としての制御動作を行う制御回路とを備え、前記A/D変換回路の電源は前記制御回路と共通電源であるガス保安装置。
- ガス通路の圧力を測定する圧力センサーと、前記圧力センサーの出力電圧をアナログ量からディジタル信号に変換するA/D変換回路と、圧力センサーの測定範囲のうち、あるしきい値だけを判別するしきい値判別回路と、前記圧力センサー、しきい値判別回路、およびA/D変換回路の基準電圧入力部に供給する電圧を定電圧化する定電圧回路と、少なくとも2系統以上のスイッチを有し、その一つは電源から前記圧力センサー、しきい値判別回路およびA/D変換回路の基準電圧入力部への電源供給の開閉を行い、他の一つは電源からA/D変換回路への電源供給の開閉を行う電源切り替え回路と、保安装置の全般の制御を行い、制御の一動作として前記電源切り替え回路の切り替えタイミングを制御し、前記A/D変換回路および前記しきい値判別回路の主力信号を処理して保安装置としての制御動作を行う制御回路とを備え、前記A/D変換回路の電源は前記制御回路と共通電源であるガス保安装置。
- A/D変換回路の電源は前記制御回路と共通電源である請求項1または2に記載のガス保安装置。
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JP01614195A JP3622250B2 (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | ガス保安装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP01614195A JP3622250B2 (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | ガス保安装置 |
Publications (2)
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JPH08210631A JPH08210631A (ja) | 1996-08-20 |
JP3622250B2 true JP3622250B2 (ja) | 2005-02-23 |
Family
ID=11908229
Family Applications (1)
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JP01614195A Expired - Lifetime JP3622250B2 (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | ガス保安装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3622250B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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-
1995
- 1995-02-02 JP JP01614195A patent/JP3622250B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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JPH08210631A (ja) | 1996-08-20 |
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