JP3621406B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明はオペレータの近傍で騒音を打ち消すような音を二次音として発生させることによって騒音を低減させる能動的騒音制御機能を有する複写機,ファクシミリ,プリンタ等の画像形成装置に関する。
画像形成装置は、本体にて像担持体に潜像を形成してこれを現像装置により現像した後に転写材に転写する場合や、本体と周辺装置とを組合せた画像形成システムとして用いる場合がある。例えば、複写機は、複写をとる複写機本体だけを使用する場合や、複写機本体に自動原稿搬送装置やソータ,ステイプラー等の周辺装置を任意に組合せて複写システムとして使用する場合がある。
複写機本体においては、駆動源であるモータの回転に伴った共振や振動、紙送り時の紙と搬送ローラなどから発生する音、現像装置における現像ローラによる現像剤撹拌に伴う音などが主な騒音である。また、周辺装置にあっては、自動原稿搬送装置では駆動源のモータの回転に伴う騒音や装置筐体の共振が騒音となり、ソータでは紙と搬送ローラの音やコピー紙を揃えるときの作動音が騒音となり、ステイプラーでは紙をホッチキス止めするときのピン打ちの作動音などが主な騒音となる。これらの騒音は用紙の出入口及び放熱のための開口部などから周囲に放出される。
そこで、従来、画像形成装置においては、歯車を平歯車からはすば歯車にしたり、摺動部に特殊な低摩擦係数の材料を用いたり、吸音材を用いてマウントしたり、遮音材や制振材料を用いたりして静音化や防音化を行ってきた。
また、複写機等の画像形成装置は一部の高速装置を除いて事務室,実験室の内部に設置されている。
この事務室,実験室には事務員,作業員が仕事を行う特定箇所があり、更には会議を行う領域が一般的には設けられている。この事務室,実験室の暗騒音は35〜40dB(A)であり、複写機等の画像形成装置が発生する騒音は稼動時に周辺1m付近で45〜60dB(A)である。画像形成装置は稼動時には待機時に比べて通常、騒音が10〜20dB(A)上がる。
このように、画像形成装置は設置されている事務室,実験室の騒音を上げている。そこで、事務室,実験室の内部には作業領域の騒音を低減するために、パーテーション等を設けている。
また、特許文献1には、インパクトプリンタの印字音を消去する消音装置が記載されている。
特開昭61−262166号公報
上記画像形成装置では吸音材,遮音材,制振材などを用いて静音化や防音化を行っているが、画像形成速度が比較的速いと、静音化や防音化の効果が十分に得られない場合が多い。さらに、設置場所や設置環境は、ユーザの状況によって様々であり、静音化すべき領域も多様である。すなわち、画像形成装置等に対するオペレータの作業する領域を静音化する必要があり、この静音化はパーテーション等では十分ではない。
画像形成装置等に対するオペレータの作業する領域は、本体だけを使用する場合と、本体に周辺装置を組合せてシステムとして使用する場合とで異なる。さらに、静音化すべき領域は、画像形成装置に対するオペレータの作業領域のみならず、それを越えてより広い領域が必要となる場合があり、画像形成装置の設置されている場所の周辺全体を消音したい場合と、任意の特定領域を消音したい場合とがある。
上記特許文献1記載の消音装置はインパクトプリンタの印字音を消去するものであり、印字音以外の騒音を消去することはできない。
本発明は上記欠点を改善し、低騒音化を有効に行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、画像形成装置内部で発生し騒音の原因となる音波及び/又は振動を観測して電気信号に変換する騒音源信号観測手段と、この騒音源信号観測手段からの信号を処理して出力すべき音波及び/又は振動の波形を決定する信号処理手段と、この信号処理手段からの信号を音波及び/又は振動に変換して複数の所定領域に放射する消音手段と、前記信号処理手段の信号処理を前記複数の所定領域で消音されるように予め決定する信号処理適応化手段と、前記消音手段からの音波及び/又は振動により消音される消音領域として前記複数の所定領域を切り替える消音領域切替手段とを備え、この消音領域切替手段が消音領域として前記複数の所定領域を画像形成モードに応じて切り替える手段からなるものである。
請求項1記載の本発明によれば、画像形成装置内部で発生し騒音の原因となる音波及び/又は振動を観測して電気信号に変換する騒音源信号観測手段と、この騒音源信号観測手段からの信号を処理して出力すべき音波及び/又は振動の波形を決定する信号処理手段と、この信号処理手段からの信号を音波及び/又は振動に変換して複数の所定領域に放射する消音手段と、前記信号処理手段の信号処理を前記複数の所定領域で消音されるように予め決定する信号処理適応化手段と、前記消音手段からの音波及び/又は振動により消音される消音領域として前記複数の所定領域を切り替える消音領域切替手段とを備え、この消音領域切替手段が消音領域として前記複数の所定領域を画像形成モードに応じて切り替える手段からなるので、騒音を複数の領域について画像形成モードに応じて選択的に低減することにより低騒音化をより有効に行うことができる。
図8は本発明の実施例を示す。
この実施例は本発明を電子写真方式の複写機に適用した例である。感光体ドラム11は複写動作時にメインモータ12により回転駆動されて図示しない帯電器により均一に帯電された後に露光装置により原稿画像が露光されて静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置13により現像されて顕像となり、また、給紙装置14からレジストローラ15へ転写紙が給紙される。この転写紙はレジストローラ15により感光体ドラム11上の顕像と先端を合わせて送出されて転写装置16により感光体ドラム11上の顕像が転写され、紙搬送部17により搬送されて定着部18により顕像が定着されてから排紙口19からコピーとして排紙台20に排出される。
複写機においては、その構造上、転写紙の出入口や放熱用ファンによる放熱のための開口部があり、これらの開口部から周囲に騒音を放射することが多い。そこで、給排紙用の開口部や放熱用ファンによる放熱のための開口部、例えば排紙口19付近に騒音源信号観測用マイクロホン21が取り付けられ、この騒音源信号観測用マイクロホン21が騒音を騒音源信号として観測して電気信号に変換する。
また、別の騒音の原因としてモータなどの振動が挙げられることから、モータなどの振動を振動ピックアップで観測し、例えばメインモータ12の振動を振動ピックアップ22で観測して電気信号に変換する。この騒音源信号観測用マイクロホン21及び振動ピックアップ22は両方を設けてもよいが、いずれか一方だけを設けてもよい。騒音源信号観測用マイクロホン21、振動ピックアップ22からの騒音源信号は信号処理回路23において適切な信号処理を受け、スピーカ24により音波に変換されて出力される。このスピーカ24は音波を複写機操作位置のオペレータにおける頭部付近へ放射するように複写機の前面又は操作パネル部分に設置される。
信号処理回路23はデジタルフィルタを用いて図2に示すように構成され、騒音源信号観測用マイクロホン21、振動ピックアップ22からの騒音源信号をローパスフィルタ(LPF)25を通してアナログ/デジタル(A/D)変換器26によりA/D変換する。このA/D変換器26の出力信号はデジタルフィルタ27を通ってデジタル/アナログ(D/A)変換器28によりD/A変換され、LPF29を通ってパワーアンプ30により増幅された後にスピーカ24により音波に変換される。
この際、複写機内部で発生して消音すべき領域に伝わった騒音とスピーカ24からの制御音とが互いに打ち消し合うように、デジタルフィルタ27の係数を設計する必要がある。このデジタルフィルタ27の係数の決定は後述の信号処理適応化回路によって行われるが、この信号処理適応化回路については後で詳細に説明する。
制御音を出力するスピーカ24は、消音すべき領域に向けるように複写機本体の前面や上面などに設置すればよい。信号処理適応化回路は、複写機の設置時や電源投入時などオペレータが通常の複写操作を行っていないときに、上記信号処理回路23の信号処理を決定するために用いられる。
次に、上述のようにデジタルフィルタ27を用いた信号処理回路23について説明する。
複写機においては、オペレータが複写機を操作する際に移動する領域はそれほど大きく変動しないこと、周辺装置を含めたシステムの構成によってオペレータの移動領域が若干異なることなどの特徴を活かして、複写機の設置時や電源投入時などに、オペレータの移動領域(具体的にはオペレータの頭部位置の移動領域)を想定し、そこに図3及び図4に示すように複数本のマイクロホン31を設置する。このマイクロホン31の出力信号により信号処理適応化回路32が信号処理回路23の信号処理を決定する。騒音源信号観測手段のマイクロホン21(及び/又は振動ピックアップ22)としては2個のマイクロホン21a,21bが設置してあり、オペレータの移動領域を例えば2つの消音領域としてマイクロホン31として2個のマイクロホン31a,31bを各消音領域にそれぞれ設置した場合には、スピーカ24も各消音領域に2個のスピーカ24a,24bがそれぞれ設置される。
騒音源信号観測用マイクロホン21aとスピーカ24aとの間には、LPF25a,A/D変換器26a,デジタルフィルタ27a,D/A変換器28a,LPF29a,パワーアンプ30aからなる信号処理回路23aが設けられるとともに、騒音源信号観測用マイクロホン21bとスピーカ24bとの間にLPF25b,A/D変換器26b,デジタルフィルタ27b,D/A変換器28b,LPF29b,パワーアンプ30bからなる信号処理回路23bが設けられ、マイクロホン31a,31bと信号処理回路23a,23bとの各間に信号処理適応化回路32として2つの信号処理適応化回路32a,32bがそれぞれ設けられる。
図4に示すように騒音源信号観測用マイクロホン21aの設置位置における騒音Z1は騒音源信号観測用マイクロホン21aにより観測され、LPF25a,A/D変換器26aを伝達関数A1で伝送されてデジタルフィルタ27aを伝達関数W1で通過する。このデジタルフィルタ27aの出力信号S1はD/A変換器28a,LPF29aを伝達関数B1で伝送されてパワーアンプ30aにより増幅された後にスピーカ24aにより音波に変換され、この音波が外界を伝達関数D11で伝送されてマイクロホン31aの設置されている消音領域に伝達されるとともに、外界を伝達関数D21で伝送されてマイクロホン31bの設置されている消音領域に伝達される。
同様に、騒音源信号観測用マイクロホン21bの設置位置における騒音Z2は騒音源信号観測用マイクロホン21bにより観測され、LPF25b,A/D変換器26bを伝達関数A2で伝送されてデジタルフィルタ27bを伝達関数W2で通過する。このデジタルフィルタ27bの出力信号S2はD/A変換器28b,LPF29bを伝達関数B2で伝送されてパワーアンプ30bにより増幅された後にスピーカ24bにより音波に変換され、この音波が外界を伝達関数D12で伝送されてマイクロホン31aの設置されている消音領域に伝達されるとともに、外界を伝達関数D22で伝送されてマイクロホン31bの設置されている消音領域に伝達される。
さらに、騒音源信号観測用マイクロホン21aの設置位置における騒音Z1が外界を伝達関数G11で伝送されてマイクロホン31aに伝達されるとともに、外界を伝達関数G21で伝送されてマイクロホン31bに伝達され、騒音源信号観測用マイクロホン21bの設置位置における騒音Z2が外界を伝達関数G12で伝送されてマイクロホン31aに伝達されるとともに、外界を伝達関数G22で伝送されてマイクロホン31bに伝達される。
したがって、デジタルフィルタj(27a,27b)の出力からマイクロホンi(31a,31b)の出力までの伝達関数をCij(i,j=1,2)、スピーカi(24a,24b)からマイクロホンj(31a,31b)までの伝達関数をDij、D/A変換器j及びLPFj(28a,28b、29a,29b)の伝達関数をBjとすれば、
Cij=Dij・Bj
となる。
消音領域に設置されているマイクロホンi(31a,31b)の出力信号Ei(E1,E2)はマイクロホンi(31a,31b)に外界から伝達される騒音をPi、マイクロホンi(31a,31b)にスピーカ24a,24bから伝達される制御音をQiとすれば、
Ei=Pi+Qi
Pi=Gi1・Z1+Gi2・Z2
Qi=Di1・B1・W1・A1・Z1+Di2・B2・W2・
A2・Z2
となる。但し、i=1,2である。したがって、Ei(E1,E2)がなるべくゼロに近づくようにW1,W2を各信号処理適応化手段32a,32bによりそれぞれ決定すれば、消音領域では騒音が低減されることになる。
次に、信号処理適応化回路32について、filtered−X LMS法を使った係数決定法で説明する。説明を簡単にするために以下の説明においては、騒音源観測手段としてのマイクロホン21,消音領域に設置されているマイクロホン31,スピーカ24が図5に示すように1組であるとするが、各組も同様である。
この実施例において、まず、予めデジタルフィルタ27の出力からスピーカ24と外界とを経由してマイクロホン31の出力までの伝達関数Cを測定しておく。これには、信号処理手段23から白色雑音を発生させ、LMS法やクロススペクトル法などの周知の技術を用いて測定すればよい。その上で、この複写機を動作状態にして騒音を発生させ、騒音発生状態で以下の処理を行っていく。
時刻nにおける消音すべき領域のマイクロホン31の出力信号e(n)は図5に示すようにA/D変換器26の出力信号をx(n)、デジタルフィルタ27の出力からマイクロホン31までの伝達関数をc、騒音源から外界を介してマイクロホン31までの伝達関数をG、騒音源から外界を介してマイクロホン31に入力される騒音をy(n)、デジタルフィルタ27の出力信号をs(n)とすると、 e(n)=y(n)+Σcj・s(n−i)・・・(1)
但し、s(n)=Σwi(n)・x(n−1)
となる。
適切な係数wのデジタルフィルタ27を作るために、時刻nと共に、二乗誤差E(n)={e(n)}2が小さくなっていくようにwをマイクロホン31の出
力信号の各サンプル毎に信号処理適応化回路32により更新していく。filtered−X LMSアルゴリズムは、E(n)をwiに関する2次式であると見たときに
y=E(n)・・・(2)
のグラフ(二次曲面)を下がっていくようにwiを毎回更新していく方法である。 今の場合、時刻(n+1)におけるデジタルフィルタ27の係数wi(n+1)は、
wi(n+1)=wi(n)+Δwi(n)・・・(3)
ただし、Δw1(n)=α・e(n)・Σcj・x(n−i−j)
α:収束係数
で与えられる。
以上のようにして信号処理回路23の処理が決定されると、通常の複写機使用時にはオペレータ移動領域のマイクロホン31を取り除き、デジタルフィルタ27の係数Wを固定して信号処理回路23の処理を行う。このようにすることにより、複写機の操作時にはマイクロホン31をオペレータの移動領域に設置することなく信号処理回路23の信号処理を行うことができ、常にオペレータの移動領域に消音領域が得られることになる。
また、図6に示すように複写機本体が単独で用いられる場合には、オペレータの複写機本体に対する作業領域は一般に複写機本体の幅を有する前面側の領域に限定され、この作業領域が消音領域33となるようにデジタルフィルタ27の係数Wを信号処理適応化回路32により決定すればよい。しかし、図7に示すように複写機本体10に自動原稿搬送装置34,ソータ35(またはステイプラー等の周辺装置)を組合せた複写システムとして用いる場合には、一般にソータ35に対する左側の作業領域が増えることになり、この作業領域も消音領域36となるようにデジタルフィルタ27の係数Wを信号処理適応化回路32により決定する必要がある。
このように、複写機の構成によって消音領域が若干異なる。また、図7に示すような構成の複写機であっても、ソータ35をソートモード(ビン37に複写機本体10からのコピー紙が排出されるモード)でなく、スタックモードで使うとき(つまり排紙部38に複写機本体10からのコピー紙が排出されるとき)には、オペレータの作業領域は図6に示すように複写機本体を単独で用いる場合と殆ど変わらない。つまり、消音すべき領域は複写機のシステム構成によって異なり、かつ複写モードによって異なる。
そこで、本実施例では、図7に示すように複数の消音すべき領域33,36毎に、騒音源信号観測用マイクロホン31a,31b、スピーカ24a,24b、信号処理回路23a,23bが設けられる。そして、図1に示すように係数記憶装置39は、複写機の設置時や電源投入時などオペレータが通常の複写操作を行っていないときに信号処理適応化回路32(32a,32b)が決定した信号処理回路23におけるデジタルフィルタ27(27a,27b)の係数Wが書き込まれる。
デジタルフィルタ27(27a,27b)とD/A変換器28a,28bとの間にはスイッチからなる制御音信号切替回路40が接続され、領域切替回路41はスイッチ40およびデジタルフィルタ27,係数記憶装置39を制御する。すなわち、領域切替回路41はこの複写機のシステム構成および複写モードに応じて上述のように複写機の構成が複写機本体10だけである時には係数記憶装置39からデジタルフィルタ27aの係数を読み出してデジタルフィルタ27aに与えるとともに、デジタルフィルタ27bをオフさせ、スイッチ40を固定端子40a側に切替える。したがって、オペレータは消音領域33で複写作業を行うが、デジタルフィルタ27aの出力信号がスイッチ40を介してD/A変換器28aに出力されることによって消音領域33が消音されてオペレータに騒音が伝わらず、デジタルフィルタ27bの出力信号がD/A変換器28aに出力されず消音領域36が消音されない。
また、領域切替回路41はこの複写機のシステム構成が複写機本体10とソータ35(又はホッチキス機能を有するソータ、つまりソータ・スティプラー)を含むものである場合にはソータ35がソートモードでなくてスタックモードである時に係数記憶装置39からデジタルフィルタ27aの係数を読み出してデジタルフィルタ27aに与えるとともに、デジタルフィルタ27bをオフさせ、スイッチ40を固定端子40a側に切替えることで消音領域33のみを消音させる。さらに、領域切替回路41はこの複写機のシステム構成が複写機本体10とソータ35(又はホッチキス機能を有するソータ、つまりソータ・スティプラー)を含むものである場合にソータ35がソートモードであれば係数記憶装置39からデジタルフィルタ27a,27bの係数を読み出してデジタルフィルタ27a,27bにそれぞれ与え、スイッチ40を固定端子40c側に切替えることで消音領域33,36を消音させてオペレータの作業領域を消音化する。
また、領域切替回路41はこの複写機のシステム構成が複写機本体10とソータ35(又はホッチキス機能を有するソータ、つまりソータ・スティプラー)を含むものである場合にソータ35が長時間に渡ってソートモードに設定されていてオペレータが複写機本体10を操作せずに消音領域36のみにいる時には係数記憶装置39からデジタルフィルタ27bの係数を読み出してデジタルフィルタ27bに与えるとともに、デジタルフィルタ27aをオフさせ、スイッチ40を固定端子40b側に切替えることで消音領域36のみを消音させる。
図12はこの実施例の動作を示すフローチャートである。
複写機本体10は各部が制御部による制御で上述のように複写動作を行うが、その制御部は「システム状態取得」の処理を行い、つまり、複写機本体10に接続されている周辺装置が何であるかを認識する。次に、制御部は操作部から複写機本体10及び後処理装置などをどのように動作させるかを示すコピーモードの入力を受け付けた後に複写機本体10にソータ35からなる後処理装置が接続されているかどうかを調べ、複写機本体10に後処理装置が接続されていない場合には領域切替手段41に消音領域33(消音領域1)の消音を指示する。
また、制御手段は複写機本体10に後処理装置35が接続されている場合には後処理装置35の動作モードが排紙部38に転写紙が排出されるスタックモードか否かを調べ、スタックモードであれば領域切替手段41に消音領域33の消音を指示する。また、制御手段は後処理装置35の動作モードがスタックモードでなければ領域切替手段41に消音領域33及び消音領域36(消音領域2)の消音を指示する。
次に、制御部はデジタルフィルタ27の係数を信号処理適応化回路32(32a,32b)に選択的に決定させて係数記憶装置39に記憶させる。そして、領域切替手段41は制御部からの指示に従って消音領域33のみを消音させるように、又は消音領域33及び消音領域36を消音させるようにスイッチ40およびデジタルフィルタ27,係数記憶装置39を上述の如く制御する。そして、制御部は操作部からのコピースタート信号の入力を待ち、操作部からコピースタート信号が入力された時に上述のように複写動作を開始させ、複写機本体10及び周辺装置により発生する音が消音領域33のみで又は消音領域33,36で上述のように消音される。その後、制御部は複写機本体10から最後の転写紙が排紙台20又は排紙部38又はトレイ37へ排出されたことをこれらを検知するセンサからの信号により検出してから所定時間が経過した後に複写機本体10の複写動作を停止させ、領域切替手段41への指示をリセットして消音動作を終了させる。
図9は本発明の他の実施例の前提となる画像形成装置を示す。
この実施例では、上記実施例において、給紙装置14には外部からセットされる給紙カセットが用いられ、消音すべき箇所が複写機本体10の付近と、そこから離れた任意の特定箇所であってそれらの付近にスピーカ24a,24bが設置される。デジタルフィルタ27a,27bの係数は、消音すべき箇所に伝わった騒音と,スピーカ24a,24bから出力された制御音とが互いに打ち消し合うように設計される。
また、この実施例では、上記実施例と同様に図2に示すような信号処理回路23が用いられて図3に示すようにマイクロホン31a,34からなる騒音源信号観測手段が設けられ、上述の図4及び図5を用いた説明のようにデジタルフィルタ27a,27bの処理が決定された後に、マイクロホン31a,34が取り除かれてデジタルフィルタ27a,27bの係数が固定される。マイクロホン34はマイクロホン31bの代りに用いられる。
さらに、図10に示すようにこの実施例の上述の如き本体10から離れていて騒音に対して消音したい領域がパーテーション42により仕切られ、このパーテーション42に上記スピーカ24b及びマイクロホン34が組み込まれている。パーテーション42により本体1から仕切られた消音領域はマイクロホン34により騒音が測定され、スピーカ24bからの音波により消音される。
図14は本発明の他の実施例を示す。
この実施例は、図9,図10の実施例において、マイクロホン31を信号処理回路23の信号処理決定後に取り除いてマイクロホン34を常設するようにしたものであり、図15はこの実施例の動作を示すフローチャートである。信号処理回路23の信号処理を決定する場合には制御部は「システム状態取得」の処理を行って複写機本体10に接続されている周辺装置が何であるかを認識する。この実施例ではマイクロホン31のみを信号処理回路23の信号処理決定後に取り除くので、複写機本体10に接続されている周辺装置が何もない。次に、制御部は操作部からコピーモードの入力を受け付けた後に複写機本体10にソータ35からなる後処理装置が接続されているかどうかを調べ、複写機本体10に後処理装置が接続されていないから領域切替手段41に消音領域33(消音領域1)の消音を指示する。そして、制御部はデジタルフィルタ27aの係数を信号処理適応化回路32aに決定させて係数記憶装置39に記憶させる。これにより信号処理回路23の信号処理が決定され、マイクロホン31が取り除かれる。
また、通常の動作時には、制御部は「システム状態取得」の処理を行って、複写機本体10に接続されている周辺装置が何であるかを認識する。次に、制御部は操作部から複写機本体10及び後処理装置などをどのように動作させるかを示すコピーモードの入力を受け付けた後に複写機本体10にソータ35からなる後処理装置が接続されているかどうかを調べ、複写機本体10に後処理装置が接続されていない場合には領域切替手段41に消音領域33(消音領域1)の消音を指示する。
また、制御手段は複写機本体10に後処理装置35が接続されている場合には後処理装置35の動作モードが排紙部38に転写紙が排出されるスタックモードか否かを調べ、スタックモードであれば領域切替手段41に消音領域33の消音を指示する。また、制御手段は後処理装置35の動作モードがスタックモードでなければ領域切替手段41に消音領域33及び消音領域36(消音領域2)の消音を指示する。
次に、制御部は消音領域36の消音を行う場合にはデジタルフィルタ27bの係数を信号処理適応化回路32bに決定させて係数記憶装置39に記憶させる。そして、領域切替手段41は制御部からの指示に従って消音領域33のみを消音させるように、又は消音領域33及び消音領域36を消音させるようにスイッチ40およびデジタルフィルタ27,係数記憶装置39を上述の如く制御する。そして、制御部は操作部からのコピースタート信号の入力を待ち、操作部からコピースタート信号が入力された時に上述のように複写動作を開始させ、複写機本体10及び周辺装置により発生する音が消音領域33のみで又は消音領域33,36で上述のように消音される。
その後、制御部は複写機本体10から最後の転写紙が排紙台20又は排紙部38又はトレイ37へ排出されたことをこれらを検知するセンサからの信号により検出してから所定時間が経過した後に複写機本体10の複写動作を停止させ、領域切替手段41への指示をリセットして消音動作を終了させる。
なお、複写機本体10より遠隔の消音領域45が複数有る場合には各消音領域について順次にデジタルフィルタ27の係数を信号処理適応化回路32に決定させて係数記憶装置39に記憶させればよい。また、図11,図13に示すように机43、43a,43bで作業している人がいる領域を消音する場合には図16,17に示すようにその上部に一般的に設置される照明器具等にマイクロホン34、34a,34bを取り付けるようにしてもよい。
本発明の実施例の回路構成を示すブロックである。 同実施例の信号処理回路を示すブロック図である。 同実施例のデジタルフィルタ係数決定時を示す断面図である。 同実施例の伝達関数を示す図である。 同実施例の信号処理回路および適応信号処理回路を示す図である。 同実施例を説明するための斜視図である。 同実施例のシステム構成例を示す斜視図である。 同実施例の概略を示す断面図である。 本発明の他の実施例を示す断面図である。 本発明の他の実施例を示す斜視図である。 本発明の他の実施例を示す斜視図である。 上記図1の実施例の動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施例を示す斜視図である。 本発明の他の実施例を示す斜視図である。 同実施例の動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施例を示す斜視図である。 本発明の他の実施例を示す斜視図である。
符号の説明
21,21a,21b 騒音源信号観測用マイクロホン
22 振動ピックアップ
23 信号処理回路
24 スピーカ
27,27a,27b デジタルフィルタ
32,32a,32b 信号処理適応化回路
33,36 消音領域
39 係数記憶回路
40 制御音切替回路
41 領域切替回路

Claims (1)

  1. 画像形成装置内部で発生し騒音の原因となる音波及び/又は振動を観測して電気信号に変換する騒音源信号観測手段と、この騒音源信号観測手段からの信号を処理して出力すべき音波及び/又は振動の波形を決定する信号処理手段と、この信号処理手段からの信号を音波及び/又は振動に変換して複数の所定領域に放射する消音手段と、前記信号処理手段の信号処理を前記複数の所定領域で消音されるように予め決定する信号処理適応化手段と、前記消音手段からの音波及び/又は振動により消音される消音領域として前記複数の所定領域を切り替える消音領域切替手段とを備え、この消音領域切替手段が消音領域として前記複数の所定領域を画像形成モードに応じて切り替える手段からなることを特徴とする画像形成装置。
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