JP3621154B2 - アクティブマトリクス型表示装置の作製方法 - Google Patents

アクティブマトリクス型表示装置の作製方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本明細書で開示する発明は、ガラス基板等の絶縁表面を有する基板上に形成される薄膜半導体の作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、薄膜半導体を用いた半導体装置として、薄膜トランジスタが注目されている。特に液晶電気光学装置に薄膜トランジスタを搭載する構成が注目されている。これは液晶電気光学装置を構成するガラス基板上に薄膜半導体を成膜し、この薄膜半導体を用いて薄膜トランジスタを構成するものである。この場合、薄膜トランジスタは、液晶電気光学装置の各画素電極に配置され、画素電極に出入りする電荷を制御するスイッチング素子としての機能を有する。このような構成は、アクティブマトリクス型の液晶表示装置と呼ばれ、非常に高品質な画像を表示することができる。
【0003】
薄膜トランジスタに使用される薄膜半導体としては、非晶質珪素薄膜が主に利用されている。しかし、非晶質珪素薄膜を利用したものでは、必要とする特性が得られないのが現状である。
【0004】
非晶質珪素膜の特性を高めるには、非晶質珪素膜を結晶化させ、結晶性珪素膜とすることが有用である。結晶性珪素膜を得る方法としては、非晶質珪素膜をプラズマCVD法や減圧熱CVD法で形成した後、加熱処理を加える方法が知られている。
【0005】
一方で、アクティブマトリクス型の液晶電気光学装置に薄膜トランジスタを利用する場合、経済性の観点から基板としてガラス基板を利用する必要があるという問題がある。
【0006】
非晶質珪素膜を加熱によって結晶化させるには、600℃以上の温度で数十時間以上の加熱処理を行わねばならない。一方でガラス基板は、600℃以上の加熱を数十時間以上加えると反り返ったり変形してしまう。このことは、ガラス基板が大面積化した場合に特に顕著になる。液晶電気光学装置は、数μmの間隔を有して張り合わせられたガラス基板間に液晶を挟んで保持する構成が必要とされるので、ガラス基板の変形は、表示ムラ等の原因となり好ましくない。
【0007】
この問題を回避するためには、基板として石英基板や高い温度の加熱処理に耐える特殊なガラス基板を利用すればよい。しかし、石英基板や高温に耐える特殊ガラス基板は高価であり、生産コストの点から利用することは困難である。
【0008】
またレーザー光の照射によって、非晶質珪素膜を結晶化させる技術が知られている。レーザー光の照射を利用した場合は、局部的に非常に結晶性の良好な結晶性珪素膜を得ることができる半面、膜全体においてレーザー光の照射の効果の均一性がえられにくい。また得られた結晶性珪素膜においても工程毎にバラツキが多い(換言すれば再現性が低い)という問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本明細書に開示する発明においては、良好な結晶性を有した結晶性珪素膜を得る方法を提供することを課題とする。特に基板としてガラス基板を利用した場合に結晶性の良好な結晶性珪素膜を得ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本明細書で開示する発明の一つは、
絶縁表面を有する基板上に非晶質珪素膜を形成する工程と、
前記非晶質珪素膜に対してマイクロ波を照射することにより前記非晶質珪素膜の表面を選択的に加熱し結晶性珪素膜に変成する工程と、
を有することを特徴とする。
【0011】
上記構成において、絶縁表面を有する基板としては、代表的にはガラス基板を挙げることができる。本明細書で開示する発明は、加熱に弱いガラス基板を利用した場合に有用なものとなる。またガラス基板の他には、石英基板や絶縁膜が形成された半導体基板を利用することができる。
【0012】
非晶質珪素膜としては、プラズマCVD法または減圧熱CVD法で成膜されたものを用いることができる。特に減圧熱CVD法で成膜された珪素膜は、膜中の水素量が少なく、結晶化を行わすことが容易な膜となるので都合がよい。
【0013】
マイクロ波としては、1〜10GHzの周波数のものを用いることが適当である。非晶質珪素膜にマイクロ波を照射することにより、非晶質珪素膜を結晶性珪素膜に変成できるのは、マイクロ波が珪素と水素との結合(Si−H結合)に吸収され、その結果非晶質珪素膜が加熱されるからである。またガラス基板を用いた場合、マイクロ波は表皮効果によって、非晶質珪素膜の表面に吸収されるので、ガラス基板を直接加熱することがないという特徴を有する。これは、加熱に弱いガラス基板を用いる場合に有用なこととなる。
【0014】
またガラス基板上に形成された非晶質珪素膜に対して、非晶質珪素膜の表面側からマイクロ波を照射し加熱した場合、結晶成長が膜の表面から進行するので、一様な結晶成長を行わすことができる。
【0015】
図9に示すのは、ガラス基板901上に下地膜の酸化珪素膜902を成膜し、さらに非晶質珪素膜903をプラズマCVD法や減圧熱CVD法で成膜し、さらにヒータによる加熱によって非晶質珪素膜903を結晶化させる状態を示した概略図である。
【0016】
このような場合、熱容量の大きいガラス基板901側から熱電導があること、下地膜の酸化珪素膜902と非晶質珪素膜903との界面に結晶化に際しての核となる欠陥や応力が存在していること、等の原因により、結晶成長は矢印904で示されるように、基板側から進行する。この際、結晶成長の核となる部分は不均一に存在しているので、結晶成長も不均一なものとなってしまう。
【0017】
一方、図10に示すのは、ガラス基板901上に下地膜の酸化珪素膜902を成膜し、さらに非晶質珪素膜903をプラズマCVD法や減圧熱CVD法で成膜し、さらに906で示されるマイクロ波の照射によって非晶質珪素膜903を結晶化させる状態を示した概略図である。
【0018】
この場合、マイクロ波906が非晶質珪素膜903の表面に選択的に吸収されるので、加熱は非晶質珪素膜903の表面から選択的に行われることになる。そして、結晶成長も905で示されるように非晶質珪素膜の表面から進行することになる。この結晶化の工程は、図9に示す場合と異なり、下地や基板との界面の影響を受けることがないので、均一な結晶成長とすることができる。
【0019】
他の発明の構成は、
絶縁表面を有する基板上に非晶質珪素膜を形成する工程と、
高真空雰囲気中において、前記非晶質珪素膜に対してマイクロ波を照射し結晶性珪素膜に変成する工程と、
を有することを特徴とする。
【0020】
上記構成における高真空状態とは、でき得る限り高い真空度に保つ状態のことをいう。この状態は、使用する排気ポンプの性能やメンテナンス状態、さらには使用する真空チャンバーによって異なるものである。しかし、可能限り高い真空度にすることが重要となる。
【0021】
でき得る限り高い真空度にするのは、マイクロ波の照射によって、プラズマが発生しないようにするためである。プラズマが発生すると、プラズマ中のイオンや活性種によって膜がエッチングされ、また膜中に欠陥が形成されてしまうので、良質な結晶性珪素膜を得るためには都合が悪い。
【0022】
他の発明の構成は、
絶縁表面を有する基板上に非晶質珪素膜を形成する工程と、
プラズマを生成させない雰囲気中において、前記非晶質珪素膜に対してマイクロ波を照射し結晶性珪素膜に変成する工程と、
を有することを特徴とする。
【0023】
プラズマを生成させない雰囲気としては、でき得る限り高真空状態とする場合を挙げることができる。(最も完全な高真空でない限り、大電力の投入によってプラズマが生成される)
【0024】
また空気等はプラズマが生成されにくい雰囲気といえる。しかし、プラズマの生成されるされないというのは、投入されるマイクロ波の周波数や電力によって異なる問題である。よってここでは、プラズマが生成されない状態というのは、プラズマの発光が目視で確認できない状態である、という定義を採用することとする。
【0025】
【作用】
気相法で成膜された非晶質珪素膜に対して、高真空中においてマイクロ波の照射による加熱を行うことによって、非晶質珪素膜の結晶化を行うことができる。マイクロ波は、珪素と水素との結合に吸収され易く、本質的に水素を多量に含んだ非晶質珪素膜には選択的に吸収される。特に表皮効果によって、非晶質珪素膜の表面に選択的にマイクロ波は吸収される。そして、非晶質珪素膜はその表面から選択的に加熱されることなる。この加熱のエネルギーによって、膜中からの水素分子の離脱が促進され、珪素分子同士の結合の割合が増加していく。そして、非晶質珪素膜を結晶性珪素膜に変成することができる。
【0026】
また、予め非晶質珪素膜に対して加熱処理を行い、膜中から水素を離脱させておくと、マイクロ波の照射による結晶化をより高い再現性でもって行うことができる。また、より高い結晶性を得ることができる。また、このマイクロ波の照射の後、さらに加熱やレーザー光の照射を行うことは、結晶性珪素膜を得る再現性(所定の膜質を得る安定性)を高める上で効果がある。
【0027】
【実施例】
〔実施例1〕
本実施例は、ガラス基板上に結晶性珪素膜を形成する構成に関する。まずガラス基板上に下地膜として酸化珪素膜を成膜する。この酸化珪素膜は、ガラス基板中からの不純物の拡散を防止するために機能する。また、ガラス基板と半導体膜との間で生じる応力の緩和を行うために機能する。この酸化珪素膜は、プラズマCVD法やスパッタ法によって3000Å程度の厚さに成膜すればよい。
【0028】
次に非晶質珪素膜を成膜する。非晶質珪素膜は、プラズマCVD法または減圧熱CVD法で成膜すればよい。非晶質珪素膜の厚さは、必要とする厚さとすればよいが、ここでは500Åとする。
【0029】
非晶質珪素膜を成膜したら、2.45GHzのマイクロ波を照射し、非晶質珪素膜を加熱する。
【0030】
図1に非晶質珪素膜に対して、マイクロ波の照射を行うための装置の概要を示す。図1に示す装置は、発振器104で発生される2.45GHz のマイクロ波(出力5kW)を基板ホルダー106上に配置された非晶質珪素膜が成膜されたガラス基板107に照射し、ガラス基板107上の非晶質珪素膜を結晶化させる装置である。
【0031】
マイクロ波の照射による処理を行うには、まず真空チャンバー103内に基板107を配置する。基板107は、基板ホルダー106に配置される。基板ホルダー106は、調整棒108によって、前後させることができる。これは、チャンバー内に発生する定常波の状態によっては、基板の配置位置が重要になるからである。本実施例においては、マイクロ波の電界強度が最大となる領域に基板107を配置する。
【0032】
基板107を配置したら、チャンバーを閉鎖し、窒素ガスによって、内部をパージする。そして排気ポンプ105を用いて、高真空状態とする。排気ポンプは、ターボ分子ポンプ等の高真空排気するものを用いることが望ましい。また、ターボ分子ポンプの種類によっては、常圧で使用すると、破壊するものがあるので、その場合は、ロータリポンプを併用すればよい。
【0033】
ここでの高真空状態としては、マイクロ波によってプラズマが発生しない程度の真空状態とすることが好ましい。
【0034】
排気ポンプ105によって、チャンバー103内を高真空状態としたら、マイクロ波発振器104より2.45GHzのマイクロ波を発振させる。マイクロ波は、導波管102を介して、チャンバー103内に供給される。そして、マイクロ波は基板107上の非晶質珪素膜に照射され、膜の結晶化が行われる。
【0035】
また、基板ホルダー106内には、ヒーターが内蔵されており、基板を所定の温度に加熱することができる。ここでは、基板を550℃の温度で加熱する。この温度は、ガラス基板を用いる場合、その歪点以下の温度のできるだけ高い温度を選択することが望ましい。一般的には、400℃〜ガラス基板の歪点以下の温度を選択すればよい。また基板としてガラス基板を利用しない場合は、その基板の耐熱性に鑑みて、この加熱温度の上限を決めればよい。
【0036】
なお、一般に加熱に際する温度測定は、ガラス基板の裏側で行われるので、ガラス基板上の珪素膜の温度を正確に測定することは困難である。その場合、ガラス基板の裏側における温度を加熱の温度として利用してもよい。
【0037】
非晶質珪素膜に対してマイクロ波を照射することによって、非晶質珪素膜の結晶化を行った後、基板を装置の外部に取り出し、結晶化の工程を終了させる。
【0038】
〔実施例2〕
本実施例は、マイクロ波の照射によって結晶化された珪素膜に対して、加熱をさらに行う構成に関する。ここで加熱をさらに行うのは、結晶化の工程のマージンを得るためである。即ち、より高い再現性でもって、結晶性珪素膜を得るためである。
【0039】
ここで行う加熱は、マイクロ波の照射による結晶化が終了した珪素膜に対して、400℃〜ガラス基板の歪点以下の温度で行うことが望ましい。
【0040】
一般的には、400℃〜600℃の温度で、1〜4時間程度の加熱処理を行えばよい。加熱の方法は、ヒータによる加熱や赤外線ランプの照射による方法を採用すればよい。加熱を行うと、膜中の欠陥を減少させることができる。また、膜の結晶性を向上させることができる。
【0041】
一般的には、工程間のバラツキがなく、一定の膜質を有する結晶性珪素膜を得ることができる。
【0042】
〔実施例3〕
本実施例は、マイクロ波の照射によって結晶化された珪素膜に対して、さらにレーザー光を照射することにより、結晶性の向上と、結晶化工程におけるマージンの向上を得る構成に関する。
【0043】
一般に非晶質珪素膜に対してレーザー光を照射して、結晶性珪素膜を得る方法を採用した場合、前述したように、得られる結晶性珪素膜の膜質の均一性や工程結果のバラツキといった問題が生じる。
【0044】
しかし、本実施例に示すように、一端結晶化した珪素膜に対して、さらにレーザー光の照射を行う場合、結晶性を向上させる作用が得られ、また高い再現性でもってその作用を得ることができる。
【0045】
非晶質珪素膜にいきなりレーザー光を照射した場合は、非晶質状態から結晶状態への急激な相変化が生じてしまう。そして、この急激な相変化に起因して、得られる結晶状態の再現性が不安定になってしまう。しかし、マイクロ波の照射による加熱によって一端結晶化した珪素膜に対してレーザー光を照射した場合は、急激な相変化が起こらず、その効果を一定なものとすることができる。即ち、レーザー光の照射の効果の再現性を確保することができる。
【0046】
また、レーザー光の照射の際、被照射面を加熱することは効果がある。この加熱温度は、400℃〜600℃の温度で行うことが好ましい。これは、レーザー光の照射に際するエネルギーの衝撃を和らげ、明確な結晶粒界の形成や、膜表面の荒れを抑えることに効果がある。また膜中に欠陥が生じてしまうことを防ぐことができる。
【0047】
〔実施例4〕
本実施例は、マイクロ波の照射による非晶質珪素膜の結晶化の後に、さらにレーザー光の照射による結晶化の向上を行い、さらに加熱によるアニールを加える構成に関する。レーザー光の照射は、珪素膜中に残存した非晶質成分を結晶化させ、膜の結晶性を向上させる効果を有する。また、加熱によるアニールは、膜の欠陥を減少させる効果を有している。
【0048】
このような構成を採用すると、工程は増えるというデメリットはあるが、得られる結晶性珪素膜の膜質の再現性は非常に高いものとすることができる。
【0049】
また、加熱の後にレーザー光の照射を行い、さらに加熱を行う構成としてもよい。またさらに、レーザー光の照射と加熱とを交互に複数回繰り返して行うのでもよい。このようにすると、得られる結晶性珪素膜の結晶性の再現性や電気的性質の再現性を高くすることができる。しかし、工程数が増えるので、生産性が低下するという欠点がある。
【0050】
〔実施例5〕
本実施例は、本明細書に開示する発明を用いて作製された結晶性珪素膜を用いて、薄膜トランジスタを作製する例を示す。図2に本実施例で示す薄膜トランジスタの作製工程を示す。まず、ガラス基板201上にスパッタ法により、下地膜として機能する酸化珪素膜202を3000Åの厚さに成膜する。次にプラズマCVD法または減圧熱CVD法により、非晶質珪素膜203を500Åの厚さに成膜する。(図2(A))
【0051】
そして図1に示す装置を用いて、非晶質珪素膜203に対してマイクロ波の照射を行い、非晶質珪素膜203を結晶性珪素膜に変成する。この時、550℃の温度に被形成面を加熱する。またマイクロ波の照射は、高真空中で行う。
【0052】
なお、基板の位置は調整棒108(図1参照)を操作することによって調整し、基板の位置を電界強度が最大となる領域に調整する。
【0053】
マイクロ波の照射により、非晶質珪素膜203を結晶化させた後、レーザー光の照射を行い、その結晶性を向上させる。ここでは、KrFエキシマレーザーを用いる。このレーザー光は、幅は5mm、長さが20cmの線状のビームに成形されており、そのエネルギー密度は350mJ/cm とする。また、このレーザー光の照射工程において、被形成面を550℃に加熱する。
【0054】
こうして、非晶質珪素膜203を結晶性珪素膜に変成する。次に、パターニングを施すことにより、図2(B)に示すように薄膜トランジスタの活性層204を形成する。
【0055】
次にゲイト絶縁膜として機能する酸化珪素膜205を1000Åの厚さにプラズマCVD法またはスパッタ法によって成膜する。さらにゲイト電極を構成するためのアルミニウムを主成分とする膜を6000Åの厚さに成膜する。成膜方法は、スパッタ法または電子ビーム蒸着法を用いればよい。そしてパターニングを施すことにより、ゲイト電極206を形成する。さらに電解溶液中においてゲイト電極206を陽極として陽極酸化を行うことにより、ゲイト電極の周囲に陽極酸化物層207を形成する。陽極酸化物層の厚さは2000Åとする。こうして、図2(B)に示す状態を得る。
【0056】
次にソース/ドレイン領域を形成するための不純物イオンをイオン注入法またはプラズマドーピング法によって加速注入する。この工程においては、ゲイト電極206とその周囲の陽極酸化物層207がマスクとなることによって、208と211の領域に不純物イオンが注入される。ここでは、Nチャネル型の薄膜トランジスタを作製するためにP(リン)のイオンを注入する。また、209の領域は、陽極酸化物層207がマスクとなることによって、不純物イオンが注入されない。また、210の領域には、ゲイト電極206がマスクとなることによって、これも不純物イオンが注入されない。
【0057】
不純物イオンの注入後、レーザー光の照射を行うことにより、注入された不純物イオンの活性化と不純物イオンが注入された領域のアニールとを行う。こうして、ソース領域208とドレイン領域211とが自己整合的に形成される。また、同時に209の領域はオフセットゲイト領域として、210の領域はチャネル形成領域として形成することができる。(図2(C))
【0058】
次に層間絶縁膜として酸化珪素膜212を6000Åの厚さに成膜する。この酸化珪素膜212はプラズマCVD法によって成膜を行う。次にコンタクトホールの形成を行い、ソース電極213とドレイン電極214との形成を行う。そして、さらに350℃の水素雰囲気中において1時間の加熱処理を施すことにより、図2(D)に示す薄膜トランジスタを完成させる。
【0059】
〔実施例6〕
本実施例の作製工程を図3に示す。本実施例が特徴とするのは、図2に示す薄膜トランジスタの作製工程において、非晶質珪素膜のパターニングを行った後にマイクロ波の照射による結晶化を行うことを特徴とする。即ち、活性層を構成するパターン(このパターンは非晶質でなる)を形成した後にマイクロの照射を行い、このパターンを結晶化させることを特徴とする。
【0060】
なお本実施例に示す構成において、特に断らないかぎり、作製条件等は実施例4の場合と同じである。
【0061】
まず図3(A)に示すように、ガラス基板201上に下地膜として酸化珪素膜202を成膜する。次に非晶質珪素膜(図示せず)を酸化珪素膜202上に成膜する。そしてパターニングを行うことにより、薄膜トランジスタの活性層となる領域204を形成する。ここでは、この活性層となる領域は、非晶質の状態である。(図3(A))
【0062】
この状態において、図1に示す装置を用いてマイクロ波の照射をパターニングされた非晶質状態の珪素パターンに対して行う。このような構成とした場合、数十μm角以下の小さな領域に対して、マイクロ波の照射による結晶化が行われるので、より結晶性の高いものとすることができる。
【0063】
こうして、図3(A)に示す状態を得たら、図2(B)以下に示すのと同様な工程に従って薄膜トランジスタを完成させる。即ち、図3(B)に示す工程は、図2(B)に示す工程と同じである。また、図3(C)に示す工程は、図2(C)に示す工程と同じである。また、図3(D)に示す工程は、図2(D)に示す工程と同じである。
【0064】
本実施例に示す構成を採用した場合、活性層の側面の結晶性を向上させることができる。活性層の側面の結晶性を向上させることができると、活性層の側面におけるトラップ準位の密度を低下させることができる。活性層の側面に高密度でトラップ準位が存在すると、トランジスタのOFF動作時に活性層の側面のトラップ準位を経由したキャリアの移動に起因するOFF電流が問題となる。従って、本実施例に示すように、活性層の側面の結晶性を向上させ、そこにおけるトラップ準位の密度を下げることで、OFF電流を低減させることができる。
【0065】
〔実施例7〕
本実施例は、非晶質珪素膜上にマスクを設けてマイクロ波の照射を行う構成に関する。本実施例において、マスクを設けるのは、選択的にマイクロ波を照射し、選択的に結晶化を行うためである。
【0066】
図4に示すのは、周辺駆動回路を内蔵したアクティブマトリクス型の液晶表示装置の概要でる。即ち、図4には、同一ガラス基板上に画素領域と画素領域に配置された薄膜トランジスタを駆動するための周辺駆動回路とを集積化した構成が示されている。なお、図4には、1枚のガラス基板が示されているが、液晶セルを構成する場合には、対向するガラス基板を用意し、そのガラス基板と図4に示すガラス基板との間に液晶を保持させる構成となる。
【0067】
図4に示す構成においては、ガラス基板401上に数百×数百のマトリクス状に画素電極が配置された画素領域402、画素領域402に配置された薄膜トランジスタを駆動するための周辺駆動回路403、404が配置されている。周辺駆動回路と画素領域とは、配線パターン405及び406によって接続されている。
【0068】
画素領域402を構成する画素の一つには、少なくとも一つの薄膜トランジスタが配置されている。また周辺駆動回路403、404は、シフトレジスタ回路、アナログバッファー回路等で構成されている。
【0069】
図4に示すような構成においては、画素領域402に配置される薄膜トランジスタと、周辺駆動回路403や404に配置される薄膜トランジスタとでは、必要とされる特性が異なる。
【0070】
画素領域402に配置される薄膜トランジスタは、大きな移動度は必要とされないが、低いOFF電流特性を有していることが必要とされる。なお、画素領域に配置される薄膜トランジスタを高い移動度を有する半導体膜で構成すると、光照射による誤動作や動作不良の原因となるので、必要以上に大きな移動度は不必要となる。
【0071】
一方で、周辺駆動回路403や404に配置される薄膜トランジスタは、高速動作をさせ、しかも大電流を流す必要性があることから、高い移動度を有したものが必要とされる。
【0072】
このように1枚のガラス基板上に特性の異なる薄膜トランジスタ群を作り分けることが必要とされる。
【0073】
本実施例では、1枚のガラス基板上に上記のような異なる特性を有する薄膜トランジスタを形成するために、非晶質珪素膜に対してマイクロ波を選択的に照射することによって、選択的に結晶性の異なる領域を形成する。以下に具体的な作製工程を示す。
【0074】
まずガラス基板401上に下地膜として図示しない酸化珪素膜を成膜する。そして、薄膜トランジスタの活性層を構成するための出発膜となる非晶質珪素膜を成膜する。ここで、図4の407と408の領域のみにマイクロ波が当たるように金属性のマスクを配置する。そして、図1に示す装置を用いて、2.45GHzのマイクロ波(出力5kW)を照射する。
【0075】
マスクを配置した状態でマイクロ波を照射すると、407と408の領域のみマイクロ波は照射される。そして、この領域のみが結晶化される。一方、この状態においては、他の領域は非晶質のままの状態として残存している。
【0076】
そして、マスクを外し、550℃の温度で2時間の加熱処理を施す。このような工程を経ることによって、周辺駆動回路404を構成する領域の珪素膜を結晶性珪素膜とし、同時に画素領域402の薄膜トランジスタを構成する珪素膜を非晶質珪素膜とすることができる。
【0077】
そして、周辺駆動回路を高い移動度を有する結晶性珪素膜を用いた薄膜トランジスタで構成することができ、画素領域に配置される薄膜トランジスタを移動度は小さいが、OFF電流も小さい非晶質珪素膜を用いた薄膜トランジスタとすることができる。
【0078】
〔実施例8〕
本実施例は、マイクロ波を選択的に減衰させることにより、選択的に強さの異なるマイクロ波を非晶質珪素膜に照射し、選択的に結晶性を異ならせることを特徴とする。
【0079】
一般的に石英ガラスはマイクロ波をほとんど透過する。一方で非晶質珪素膜はマイクロ波を吸収する。従って、非晶質珪素膜の膜厚を適時選択することにより、マスクが設けられた領域においては、他の領域に比較して弱いパワーのマイクロ波を照射できることになる。
【0080】
ここでは、図4に示す基板に対して、画素領域402の領域において、弱いマイクロ波が照射されるようにする。即ち、この402の領域に相当する領域に、薄い(例えばその厚さを500Åとする)非晶質珪素膜を形成した石英ガラスを用意し、その石英ガラスをガラス基板401上に重ねる。そして、この状態でマイクロ波の照射を行う。
【0081】
図5に上記選択的に非晶質珪素膜を形成した石英ガラスをマイクロ波が透過する様子を模式的に示す。図5において、51が石英基板である。そして52が石英基板上に形成された非晶質珪素膜である。この図5に示すのは、マイクロ波を部分的に減衰させるマスクである。
【0082】
この石英基板をマイクロ波53が透過すると、非晶質珪素膜52において所定の割合でマイクロ波が吸収されるので、この領域を透過したマイクロ波55のエネルギーは、他の領域のマイクロ波54に比較して弱くすることができる。マイクロ波を減衰させる加減は、非晶質珪素膜52の膜厚を制御することで実現することができる。
【0083】
図4の402の領域に対応する領域に非晶質珪素膜を形成した石英ガラスで構成されたマスクを透過させてマイクロ波を照射することによって、画素領域402の領域に照射されるマイクロ波のパワーを他の領域に比較して弱くすることができる。従って、画素領域408の領域の結晶性を他の領域よりも低いものとすることができる。
【0084】
結晶性が悪いと、移動度が小さくなる。また、抵抗が高くなり、その分OFF電流の値も小さなものとなる。また、結晶性が高ければ、移動度の高い珪素膜を得ることができる。
【0085】
このようにして、画素領域402に配置される薄膜トランジスタを移動度は小さいが、OFF電流値の小さいものとして構成することができる。そして、周辺駆動回路403と404に配置される薄膜トランジスタを高移動度を有する薄膜トランジスタとすることができる。
【0086】
〔実施例9〕
図6に本実施例に示す装置を示す。図6に示す装置は、以下に示す工程を連続的に制御された雰囲気中で行うことを特徴とする。即ち、まず非晶質珪素膜が形成された基板(一般にガラス基板が利用される)に対して予備加熱を行う工程、その後にマイクロ波の照射による非晶質珪素膜の結晶化を行う工程、そしてさらに加熱よる処理を行い、結晶性珪素膜を得る工程を連続的に制御された雰囲気(高真空状態も含まれる)で行うことを特徴とする。
【0087】
図6に示す装置は、基板を装置に出し入れするための基板の搬入搬出室501、基板上に形成された非晶質珪素膜に対してマイクロ波を照射する処理室502、基板上に形成された珪素膜を加熱するための加熱室503、基板を各室の間において搬送するための手段を有した基板搬送室505を備えている。
【0088】
図6におけるA−A’で切った断面が図7である。また図6におけるB−B’で切った断面が図8である。各室は気密性が保たれる構造となっており、必要に応じて高真空状態とすることのできる構造となっている。また各室は共通の室である基板搬送室505と506、507、508で示されるゲイトバルブを介して接続されている。ゲイトバルブは十分に気密性を保つことのできる構造となっている。
【0089】
次に各室について詳細に説明する。501で示されるのは、基板を装置に出し入れする基板の搬入搬出室である。この室には、図8に示されるように基板511がカセット510に多数枚収納された状態で装置の外部から扉514を介してカセット毎搬入される。また、処理が終了した後、基板はカセット510毎装置の外部に扉514から外部に搬出される。
【0090】
基板の搬入搬出室501には、不活性気体等のパージ用の気体の導入系512と不要な気体の排気や室内を減圧または高真空状態とするための排気ポンプ513を備えている。ここでいうパージ用の気体とは、室内を一端洗浄な気体で満たすことによって、室内を洗浄な状態とするために利用される。
【0091】
図6と図7の502で示されるのが基板上に形成された非晶質珪素膜に対して、マイクロ波を照射するための処理室である。マイクロ波は、発振器516で発振され、導波管517を介して処理室502内に導入される。そして、このマイクロ波でもって、基板ステージ515上に配置した試料に対して結晶化処理が行われる。また、基板ステージ515の高さは調整することができる構造となっている。
【0092】
またこの処理室502には、図示しないガス導入系と排気ポンプ504を備えた排気系を有している。ガス導入系からはパージ用の不活性ガスやプラズマの立ちにくいガス(例えば空気)が供給される。
【0093】
図6及び図8に示す503で示される室は、珪素膜を加熱するための室(加熱室)である。珪素膜が形成された基板511は、多数枚が上下するステージ518上に収納される。ステージ518上に収納された基板は、加熱室503において、加熱用のヒータ521によって加熱される。
【0094】
また加熱室503においてもパージ用の不活性気体の導入系519と加熱室内を高真空状態とすることのできる排気ポンプ520を備えている。
【0095】
505で示されるのは、基板搬送室であり、ロボットアーム522によって基板511を搬送(移送)する機能を有した室である。この室にもパージ用の不活性気体の導入系523と室内を高真空にするための排気ポンプ524を備えている。また、ロボットアーム522の基板を保持する手の部分には、ヒータが内蔵されており、搬送する基板の温度が変化しないように工夫されている。
【0096】
実際の動作に当たっては、基板(試料)を搬送する際に、搬送室505内を高真空状態とすることが重要である。
【0097】
以下に図5〜8に示す装置の動作例を示す。まずカセット510には、処理すべきガラス基板511を多数収納する。そして高真空状態において、基板を1枚づつロボットアーム522で搬送し、加熱室503に搬入する。加熱室503では、550℃の温度で加熱が行われる。この加熱によって、膜中からの水素の離脱が促進され、結晶化のし易い状態とすることができる。加熱の雰囲気は高真空状態とすることが好ましい。また、高真空状態としないのであれば、不活性雰囲気とすることが好ましい。
【0098】
加熱室503内における加熱を所定時間(例えば1時間)行った後、基板をロボットアーム522によって取り出し、マイクロ波の照射が行われる室502に搬送する。この室502では、予め加熱処理が行われたガラス基板の上の非晶質珪素膜に対してマイクロ波の照射を行い、この膜を結晶化させる。なお、マイクロ波の照射は、高真空状態で行うことが好ましい。また高真空状態で行うことが困難な場合は、目視で発光が観察されない程度の状態になるように、マイクロ波の周波数や電力、さらには雰囲気を選択する必要がある。
【0099】
マイクロ波の照射による非晶質珪素膜の結晶化が終了したら、ロボットアームによって基板を加熱室503に搬送する。ここで、結晶化後の加熱処理が行われる。そして、所定の時間(例えば2時間)の処理が終了した後、基板を搬入搬出室501内のカセットに搬送する。こうして、一連の動作を終了させる。
【0100】
上記の動作例は、非晶質珪素膜に対する550℃、2時間の加熱、そしてマイクロ波の照射による結晶化、さらに結晶化された珪素膜に対する550℃、2時間の加熱アニールを制御された雰囲気(好ましくは高真空中)において行うものである。なお、基板の搬送に当たっては、そのつどゲイトバルブの開け閉めを行う。これは、加熱室503からの熱の影響や室502からのマイクロ波の影響が、他の室に及ぶことを防ぐためである。
【0101】
本実施例に示すような装置を用いると、連続的に処理を行うことができるので、生産性を高くすることができる。また、雰囲気を制御することで、高い再現性を得ることができる。
【0102】
【発明の効果】
非晶質珪素膜に対してマイクロ波を照射することにより、非晶質珪素膜を結晶性珪素膜に変成することができる。また、この技術にレーザー光の照射や加熱の工程を組み合わせることにより、高い再現性でもって結晶性珪素膜を得ることができる。
【0103】
また、マイクロ波の照射による非晶質珪素膜の結晶化は、珪素膜を選択的に加熱することができるので、基板としてガラス基板を利用した場合であっても、ガラス基板に熱ダメージを与えることなく、ガラス基板上に結晶性珪素膜を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイクロ波を照射する装置の概要を示す。
【図2】薄膜トランジスタの作製工程を示す。
【図3】薄膜トランジスタの作製工程を示す。
【図4】アクティブマトリクス型の液晶表示装置を構成する基板の構成を示す。
【図5】マイクロ波を部分的に減衰させるマスクの構成を示す。
【図6】マイクロ波の照射を行う装置の概要を示す。
【図7】マイクロ波の照射を行う装置の概要を示す。
【図8】マイクロ波の照射を行う装置の概要を示す。
【図9】マイクロ波の照射による結晶化の様子を示す。
【図10】マイクロ波の照射による結晶化の様子を示す。
【符号の説明】
101 ガス供給系
102 導波管
103 チャンバー
104 マイクロ波発生器
105 排気ポンプ
106 基板ホルダー
107 基板(試料)
108 基板移動用の操作棒
201 ガラス基板
202 下地膜(酸化珪素膜)
203 非晶質珪素膜
204 活性層
205 ゲイト絶縁膜(酸化珪素膜)
206 ゲイト電極
207 陽極酸化膜
208 ソース領域
209 オフセットゲイト領域
210 チャネル形成領域
211 ドレイン領域
212 層間絶縁膜
213 ソース電極
214 ドレイン電極
401 ガラス基板
402 画素領域
403、404 周辺駆動回路
405、406 接続配線
51 石英基板
52 非晶質珪素膜
53 マイクロ波
501 基板の搬入搬出室
502 マイクロ波を照射する処理室
503 加熱室
504 排気ポンプ
505 基板搬送室
506、507 ゲイトバルブ
508 ゲイトバルブ
510 カセット
511 基板
512 気体の導入系
513 排気ポンプ
514 扉
515 基板ステージ
516 マイクロ波の発振器
517 導波管
518 ステージ
519 気体の導入系
520 排気ポンプ
521 ヒータ
522 ロボットアーム
523 気体のの導入系
524 排気ポンプ

Claims (6)

  1. 絶縁表面を有する基板上に画素領域と、前記画素領域に配置された薄膜トランジスタを駆動するための周辺駆動回路とを有するアクティブマトリクス型表示装置の作製方法であって、
    前記基板上に非晶質珪素膜を形成し、
    前記非晶質珪素膜上にマスクを配置し、前記非晶質珪素膜にマイクロ波を選択的に照射することによって、前記非晶質珪素膜のうち周辺駆動回路を形成する領域を結晶化し、前記非晶質珪素膜のうち画素領域を形成する領域を非晶質の状態のまま残存させることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置の作製方法。
  2. 絶縁表面を有する基板上に画素領域と、前記画素領域に配置された薄膜トランジスタを駆動するための周辺駆動回路とを有するアクティブマトリクス型表示装置の作製方法であって、
    前記基板上に非晶質珪素膜を形成し、
    前記非晶質珪素膜の画素領域を形成する領域上にマイクロ波を部分的に減衰させるマスクを配置した状態でマイクロ波を照射し、前記非晶質珪素膜のうち画素領域を形成する領域の結晶性を他の領域よりも低いものとすることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置の作製方法。
  3. 請求項において、前記マイクロ波を部分的に減衰させるマスクは、石英ガラス上に非晶質珪素膜を形成したものであることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置の作製方法。
  4. 高真空雰囲気中において前記マイクロ波を照射することを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載されたアクティブマトリクス型表示装置の作製方法。
  5. 前記マイクロ波として1GHz〜10GHzの周波数を用いることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載されたアクティブマトリクス型表示装置の作製方法。
  6. 前記基板としてガラス基板を用いることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載されたアクティブマトリクス型表示装置の作製方法。
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