JP3620268B2 - マグネットロール成形金型 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やファクシミリ、プリンタ等の電子写真方式の現像装置に用いられるマグネットロールや、その他の用途に用いられるマグネットロールの複数を成形できるようにしたマグネットロール成形金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記マグネットロール成形金型は、従来、複数個のスライド型とこれらスライド型を移動させるための単一のアクチュエータとしての油圧式シリンダとを連結して、油圧式シリンダを伸縮作動させることによって、複数個のスライド型を溶融磁石材料の注入が開始可能な前進位置と、この前進位置から溶融磁石材料の注入が完了する後退位置とに一挙に移動させるようにしている。そして、油圧式シリンダの作動油を絞りながらリークさせることによって、溶融磁石材料の注入に伴って後退する複数個のスライド型に単一の油圧式シリンダで制動力を付与し、各成形空間内に溶融磁石材料を隙間なく充填していくようにしている。
【0003】
ところで、複数個の成形空間に同時に溶融磁石材料を射出充填した場合、例えば金型内面に多少の凹凸があったり、各金型内面の摺接抵抗の違い等、各樹脂流路の微妙な差により、各成形空間に射出充填される時間が各成形空間毎に異なることがある。しかしなから、上記のように複数個のスライド型と単一の油圧式シリンダとを連結していると、スライド型の後退速度がどのスライド型も同一になるため、射出充填される時間が各成形空間毎に異なる。このため、射出充填される射出速度に対して後退速度が速いスライド型が発生し、成形空間内に溶融磁石材料を隙間なく充填することが難しく、成形空間内に空洞を発生することがあった。その結果、不良品の発生を招いたり、成形中において溶融磁石材料を一方向に配向させるものにおいては、ジェッティングの発生を招いて、成形されたマグネットロールの中にリップル特性が悪化するものが発生していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、不良品の発生やジェッティングの発生等のない良好なマグネットロールを成形することができる成形金型を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題解決のために、マグネットロールを成形するための成形空間を複数個有し、、前記各成形空間内にスライド自在に装着され、且つ、該各成形空間内への溶融磁石材料の注入圧で後退側に移動してマグネットロールの一端部を形成するスライド型を備えたマグネットロール成形金型であって、前記複数個の成形空間毎に少なくとも後退時においてスライド型を独立して移動可能に構成し、前記複数のスライド型に制動力を別々に付与するアクチュエータを設け、前記複数個のスライド型を一体的に移動操作する単一の駆動用アクチュエータを設け、この駆動用アクチュエータと複数個のスライド型とを一体的に移動させるために両者を連係した連係状態とこの連係状態を解除した解除状態とに切り換える切換手段を設け、前記スライド型の前進側への移動時には前記連係状態に切り換え、且つ、後退時には解除状態に切り換えることを特徴としている。
従って、スライド型の後退時には、各スライド型は射出充填される溶融磁石材料の注入圧により後退するのであるが、射出速度の遅いものにおいては、その射出速度に合わせてスライド型の後退速度を遅くすることができるとともに、別々に設けたアクチュエータにより所定の制動力を付与した状態で各スライド型を後退させることが可能になり、充填される溶融磁石材料を成形空間内に隙間なく充填することができる。
また、成形空間内への溶融磁石材料の射出充填を行う前進位置にスライド型を移動させる場合には、駆動用アクチュエータと複数個のスライド型とを連係状態にして駆動用アクチュエータを駆動することによって、複数個のスライド型を一挙に前進位置に移動させることができる。又、複数個のスライド型が前進位置に位置している状態で成形空間内への溶融磁石材料の射出充填を行う場合には、前記連係状態を解除することによって、複数個のスライド型を各別に後退移動させることができる。
【0007】
前記切換手段を、前記スライド型の溶融磁石材料の注入完了位置への移動に伴って、待機位置に位置させた前記駆動用アクチュエータに対して複数のスライド型を連係状態にするラチェットと、前記スライド型の注入完了位置から溶融磁石材料の注入を開始する前進位置への移動に伴って、前記ラチェットに接当して該ラチェットを解除状態に切り換える接当カムとから構成することによって、スライド型を移動させるだけで、駆動用アクチュエータと複数のスライド型との連係状態を確実に切り換えることができる。
【0008】
前記制動力を付与するアクチュエータが複数個のスライド型に別々に制動力を付与するために設けたゼンマイ式のアクチュエータから構成することによって、例えば油圧式シリンダ等によりアクチュエータを構成する場合に必要となるアクチュエータに対する駆動源やこの駆動源とアクチュエータとの接続、更には切換弁等が不要になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に、マグネットロールを形成するための成形装置を示し、この成形装置は、マグネットロール1を成形するための成形空間2を複数個有したメイン成形型3と、前記各成形空間2内にスライド自在に装着され、且つ、該各成形空間2内への溶融磁石材料の注入圧で後退側に移動してマグネットロール1の一端部を形成するスライド型4とを備えた可動側金型5と、前記各成形空間2内に注入口6からの溶融磁石材料をホットノズル7により射出充填すると共に前記マグネットロール1の他端部を形成するための固定側金型8とからなるマグネットロール成形金型9と、前記可動側金型5等を移動させるための後述の駆動用アクチュエータ等とから構成している。図に示すHは、前記ホットノズル7内を通過する溶融磁石材料を加熱するためのヒータである。前記マグネットロール1は、図5に示すように断面形状円形のロール本体部1Aの両端に縮径した軸部1B,1Cを突出形成し、溶融磁石材料を用いて一体成形されている。尚、マグネットロール1として、ロール本体部1Aが円柱でなく多角柱であるものや、ロール本体部1Aの軸中心と軸部1B,1Cの軸中心を故意に偏心させたものなどでもよい。又、軸部1B,1Cにおいても円柱だけでなく多角柱であるものや切り欠きを形成したもの等、軸部1B,1Cの形状は自由に変更できる。
【0010】
マグネットロール1を構成する溶融磁石材料としては、磁性粉末と当該磁性粉末同士を結合させるためのバインダーとを主成分とし、それらの結合を強固にするためのシラン系またはチタネート系のカップリング剤、流動性を良くするための滑剤、バインダーの熱分解を防止する安定剤等を微量配合した混合物であり、必要により難燃剤、補強剤等を配合することも可能で、磁性粉としては、フェライト系、希土類系(SmCo系、NdFeB系)、MnAIC系、アルニコ系、SmFeN系等のものから選択でき、またバインダーとしては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、低融点合金等を用いることができる。
【0011】
このマグネットロール1は、複写機やファクシミリ、プリンタ等の電子写真方式の現像装置における現像ロールやクリーニングロールとして用いられているものであるが、他の用途にも勿論利用できる。
【0012】
前記可動側金型5の後端に、2つの型開閉シリンダ10,10のピストンロッド10A,10Aの先端をそれぞれ連結して、型開閉シリンダ10,10の伸縮作動により可動側金型5を固定側金型8に対して離間及び型締め可能に構成している。図では、可動側金型5に対して2つの型開閉シリンダ10,10を設けているが、1つの型開閉シリンダのみ設けて実施してもよいし、3つ以上の型開閉シリンダを設けて実施してもよい。又、型開閉シリンダとしては油圧式、空気圧式等の流体圧シリンダを用いることになるが、この流体圧シリンダに代えて、電動モータ等の各種アクチュエータを用いて実施してもよい。
【0013】
前記2つのスライド型4,4の後端にそれぞれ、略コ字型の支持部材11の前板部11Aを固定するとともに、これら支持部材11,11の後側に突設したピン12,12に係合してスライド型4,4とこれを一体的に移動操作するスライド型駆動用シリンダ14とを連係するラチェット13,13を、該スライド型駆動用シリンダ14のピストンロッド14Aの先端に枢支された連結部材15,15に取り付けている。前記ピストンロッド14Aは、前板部の中央部が開放された略C字型の支持部14a及びこの支持部14aの前板部から前方に突出する棒状部14b,14bを一体形成して構成されている。
【0014】
前記ラチェット13,13は、前記連結部材15,15にピンP,Pを介して揺動自在で、且つ、図示していないバネにより図2(ロ)に示す姿勢に付勢されている。そして、前記ラチェット13,13の前進によりそれの先端テーパー面13A,13Aに接当してラチェット13,13を係合解除方向に揺動操作するためのテーパー面16Aを備える接当カム16,16のそれぞれをメイン成形型3の内面3Aに固定している。前記ラチェット13,13と接当カム16,16を以て、スライド型駆動用シリンダ14とスライド型4,4とを連係状態と連係解除状態とに切り換える切換手段を構成している。従って、図3(ロ)に示す状態から、スライド型駆動用シリンダ14のピストンロッド14Aを伸長作動させることにより、スライド型4,4を一挙に前進させて、図2(イ)に示す前進位置、つまり成形空間2内への溶融磁石材料の射出充填を行う位置に位置させることにより、ラチェット13,13の先端テーパー面13A,13Aに接当カム16,16のテーパー面16A,16Aが接当し、図示していないバネの付勢力に抗してラチェット13,13が係合解除方向に揺動操作され、図2(イ)に示すようにラチェット13,13がピン12,12から外れた連係解除状態になるのである。この状態になると、前記スライド型駆動用シリンダ14のピストンロッド14Aを短縮作動させることにより、図2(ロ)に示すようにラチェット13,13を後方側の待機位置まで移動させる。この後、成形空間2内への溶融磁石材料の射出充填に伴って、後退するスライド型4,4の支持部材11,11のピン12,12が前記ラチェット13,13の先端テーパー面13A,13Aに接当し、ラチェット13,13を図示していないバネの付勢力に抗して内側に揺動操作して、図3(イ)に示すように、ラチェット13,13とピン12,12とが係合し、スライド型4,4とスライド型駆動用シリンダ14とが連係状態になる。
【0015】
前記スライド型4,4とスライド型駆動用シリンダ14とを連係状態にしたり、連係解除状態にすることをラチェット13,13及び接当カム16,16により行うことによって、電動式のアクチュエータにより構成した場合に、このアクチュエータに対する駆動源やこの駆動源とアクチュエータとの配線、更にはアクチュエータの駆動を制御する制御装置等を不要にすることができる利点があるが、これに代えてスライド型駆動用シリンダ14側に設けた連結部材を、スライド型4,4側に設けた被連結部材に対して連結状態と連結解除状態とに操作する電動式のアクチュエータ及びこのアクチュエータに対する駆動源及びアクチュエータを駆動操作する制御装置を設けて実施してもよく、スライド型4,4とスライド型駆動用シリンダ14とを連係状態にしたり、連係解除状態にするための具体構成は、これらのものに限定されるものではない。
【0016】
前記支持部材11の前板部11A,11Aそれぞれには、スライド型4,4に制動力を付与するゼンマイ式のアクチュエータ17に内装されているゼンマイ(渦巻きバネ)に連結されたワイヤー17Aの先端がフック18を介して連結されている。従って、スライド型4を後退するに伴ってワイヤー17Aが引き出されることになり、その引き出された分の引っ張り力がスライド型4に作用して、スライド型4に制動力を付与し、成形空間2内に溶融磁石材料を隙間なく充填していくことが可能になる。図1に示す19,20は、ワイヤー17Aを移動案内するために設けた遊転ローラである。前記スライド型4,4に制動力を付与するアクチュエータとしてゼンマイ(渦巻きバネ)を用いたが、コイルバネや板バネ等でもよい、このようなバネを用いることによって、例えば油圧シリンダ等で制動力を付与する場合に油圧シリンダへの油を供給するためのバルブや油圧ポンプ等を必要とするものに比べて、構成の簡素化を図ることができる利点があるが、油圧シリンダや空気圧シリンダ、電動モータ等によりスライド型4,4に制動力を付与するようにしてもよく、スライド型4,4に制動力を付与するための具体構成は、これらのものに限定されるものではない。
【0017】
前記スライド型4,4にそれぞれ、成形されたマグネットロール1の軸部1Bを長手方向に突き出すための軸部突出ピン21を移動自在に設けて、マグネットロール1の軸部1Bとスライド型4との離型が確実に行えるようにしている。つまり、軸部突出ピン21,21の後端に固定した接当部材22を押圧する押圧部材23を前記支持部14aの内部に支持させた突出ピン駆動用シリンダ24のピストンロッド24Aの先端に取り付け、突出ピン駆動用シリンダ24のピストンロッド24Aを伸長作動させることにより、押圧部材23が接当部材22を押し移動させて、軸部突出ピン21,21を突出させるようにしている。
【0018】
次に、前記成形装置を用いてマグネットロール1を製造する工程について説明する。
先ず、図2(イ)に示すように、メイン成形型3に対してスライド型4が前進位置にある状態で、且つ、固定側金型8に対して可動側金型5を型締めした状態からスライド型駆動用シリンダ14を短縮作動させることにより、図2(ロ)に示すように、ラチェット13,13を待機位置まで移動させる。この状態において、射出シリンダ(図示せず)を駆動して注入口6、ホットノズル7を介して固定側金型8の軸部形成用空間とスライド型4,4の軸部形成用空間とで成る成形空間2内に溶融磁石材料を射出注入する。この射出注入に伴い、図3(イ)に示すように、前記成形空間2が拡大するようにスライド型4,4が別々に後退していく。このとき、ゼンマイ式のアクチュエータ17,17により、スライド型4,4の後退移動に別々に制動力を付与して、成形空間2内に溶融樹脂材料を隙間なく充填していくのである。前記ゼンマイ式のアクチュエータ17,17の場合には、スライド型4,4が後退すればするほど制動力が大きくなるものであるが、スライド型4,4の後退位置に係わらず常に一定した制動力がスライド型4,4に付与されるようにしてもよいし、溶融樹脂材料の射出注入速度に応じてスライド型4,4の後退に与える制動力を変更するようにしてもよい。前記成形空間2内に充填された溶融磁石材料は固化するまでの期間において、磁場配向手段25により、磁性粒子の方向が揃えられることになる。尚、前記磁場配向手段25の個数は、何個でもよい。
【0019】
次に、溶融磁石材料の射出注入が完了し、注入された溶融磁石材料が固化した後は、図3(ロ)に示すように、型開閉シリンダ10,10を短縮作動させることによって、固定側金型8から可動側金型5を離間移動させる。このとき、ラチェット13,13とピン12,12とが連係状態であるため、ゼンマイ式のアクチュエータ17,17の引っ張り力によりスライド型4,4が勝手に前進側に移動することを確実に阻止することができるようにしている。この後、図4に示すように、スライド型駆動用シリンダ14を伸長作動させることにより、ラチェット13,13により連係されたスライド型4,4を一体的に前進させて、マグネットロール1,1を金型外部へ押し出した後、図5に示すように、突出ピン駆動用シリンダ24を伸長作動させることにより、軸部突出ピン21,21を前進させて、可動側金型5からマグネットロール1,1を離脱させて取り出すのである。尚、前記マグネットロール1,1を離脱させた後は、前記突出ピン駆動用シリンダ24を短縮作動させることにより、接当部材22,22への押圧力を解除することにより軸部突出ピン21,21が図示していないスプリング等の付勢力により後退し、接当部材22,22が支持部材11,11の内面に接当する所定位置で停止する。この後、前述のように、型開閉用シリンダ10,10を伸長作動させることにより、可動側金型5を型締め操作して次の成形を行うことになる。
【0020】
前記実施例では、軸部1B,1Cとロール本体部1Aとを一体形成するようにしたが、金属製または合成樹脂製のシャフトをインサートしたシャフトインサート型マグネットロールを形成したものにおいても本発明は適応することができる。又、一台の成形装置で2個のマグネットロールを形成できるように構成したが、一台の成形装置で3個以上のマグネットロールを形成できるように構成してもよい。又、複数のスライド型を単一のスライド型駆動用シリンダ14により前進位置まで移動させるようにしたが、複数のスライド型を別々に前進位置まで移動させるための駆動用シリンダを同数設けて実施してもよい。この場合、複数の駆動用シリンダとこれと同数のスライド型とを連結して、これら駆動用シリンダによりスライド型の後退移動に別々に制動力を付与するアクチュエータを兼用構成してもよい。
【0021】
【発明の効果】
請求項1によれば、複数のスライド型を別々に後退移動させることができるから、射出注入速度が異なるような場合でも、その速度に合わせてスライド型を後退させることができるから、従来のように成形空間内に空洞が発生することを回避することができ、その結果、不良品の発生やジェッティングの発生等のない良好なマグネットロールを成形することができる成形金型を提供することができる。
また、駆動用アクチュエータと複数個のスライド型とを連係状態と連係解除状態とに切り換えることができるように構成することによって、複数個のスライド型を一体的に移動操作する駆動用アクチュエータが単一で済ませることができ、複数の駆動用アクチュエータを設ける場合にそれら駆動用アクチュエータに対する制御や配線等構成が複雑になる他、コスト面においても不利になることを解消することができる。
【0023】
請求項によれば、ラチェットと接当カムとにより、駆動用アクチュエータと複数個のスライド型とを連係状態と連係解除状態とに切り換える切換手段を構成することによって、電気的に切り換えるものに比べて切り換え動作の信頼性が高くなるとともに、電気式のアクチュエータで構成した場合のアクチュエータに対する駆動源の不要化や電力消費量等のランニングコストの不要化によるコストの低減化を図ることができる。
【0024】
請求項によれば、スライド型に制動力を付与するアクチュエータをゼンマイ式のものから構成することによって、例えば油圧式シリンダ等により構成した場合に、必要となるアクチュエータに対する駆動源やこの駆動源とアクチュエータとの接続、更には切換弁等を一切不要にすることができ、構成の簡素化によるコストの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マグネットロールの成形装置を示す一部切り欠き横断平面図。
【図2】(イ)は成形空間内へ溶融磁石材料を注入する直前の状態を示す成形装置の一部省略の横断平面図、(ロ)はラチェットを待機位置に移動した状態を示す成形装置の一部省略の横断平面図。
【図3】(イ)は成形空間内への溶融磁石材料の注入を完了した状態を示す成形装置の一部省略の横断平面図、(ロ)は可動側金型を固定側金型に対して離間した状態を示す成形装置の一部省略の横断平面図。
【図4】成形されたマグネットロールをスライド型により押し出している状態を示す成形装置の一部省略の横断平面図。
【図5】成形されたマグネットロールを軸部突出ピンにより押し出した状態を示す成形装置の一部省略の横断平面図。
【符号の説明】
1 マグネットロール 1A ロール本体部
1B1C 軸部 2 成形空間
3 メイン成形型 3A 内面
4 スライド型 5 可動側金型
6 注入口 7 ホットノズル
8 固定側金型 9 マグネットロール成形金型
10 型開閉シリンダ 10A ピストンロッド
11 支持部材 11A 前板部
12 ピン 13 ラチェット(切換手段)
13A 先端テーパー面 14 スライド型駆動用シリンダ
14A ピストンロッド 14a 支持部
14b 棒状部 15 連結部材
16 接当カム(切換手段) 16A テーパー面
17 ゼンマイ式のアクチュエータ 17A ワイヤー
18 フック 19,20 遊転ローラ
21 軸部突出ピン 22 接当部材
23 押圧部材 24 突出ピン駆動用シリンダ
24A ピストンロッド 25 磁場配向手段
H ヒータ P ピン

Claims (3)

  1. マグネットロールを成形するための成形空間を複数個有し、、前記各成形空間内にスライド自在に装着され、且つ、該各成形空間内への溶融磁石材料の注入圧で後退側に移動してマグネットロールの一端部を形成するスライド型を備えたマグネットロール成形金型であって、前記複数個の成形空間毎に少なくとも後退時においてスライド型を独立して移動可能に構成し、前記複数のスライド型に制動力を別々に付与するアクチュエータを設け、前記複数個のスライド型を一体的に移動操作する単一の駆動用アクチュエータを設け、この駆動用アクチュエータと複数個のスライド型とを一体的に移動させるために両者を連係した連係状態とこの連係状態を解除した解除状態とに切り換える切換手段を設け、前記スライド型の前進側への移動時には前記連係状態に切り換え、且つ、後退時には解除状態に切り換えることを特徴とするマグネットロール成形金型。
  2. 前記切換手段を、前記スライド型の溶融磁石材料の注入完了位置への移動に伴って、待機位置に位置させた前記駆動用アクチュエータに対して複数のスライド型を連係状態にするラチェットと、前記スライド型の注入完了位置から溶融磁石材料の注入を開始する前進位置への移動に伴って、前記ラチェットに接当して該ラチェットを解除状態に切り換える接当カムとから構成してなる請求項1記載のマグネットロール成形金型。
  3. 前記制動力を付与するアクチュエータが複数個のスライド型に別々に制動力を付与するために設けたゼンマイ式のアクチュエータからなる請求項1又は2記載のマグネットロール成形金型。
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