JPH11254484A - マグネットロール成形金型 - Google Patents

マグネットロール成形金型

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JPH11254484A
JPH11254484A JP5937798A JP5937798A JPH11254484A JP H11254484 A JPH11254484 A JP H11254484A JP 5937798 A JP5937798 A JP 5937798A JP 5937798 A JP5937798 A JP 5937798A JP H11254484 A JPH11254484 A JP H11254484A
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slide
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magnet roll
mold
actuator
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Kikuo Shimazu
喜久雄 島津
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TOCHIGI KANEKA KK
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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TOCHIGI KANEKA KK
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不良品の発生やジェッティングの発生等のな
い良好なマグネットロールを成形することができる成形
金型を提供する点にある。 【解決手段】 マグネットロール1を成形するための成
形空間2を複数個有し、、前記各成形空間2内にスライ
ド自在に装着され、且つ、該各成形空間2内への溶融磁
石材料の注入圧で後退側に移動してマグネットロール1
の一端部1Bを形成するスライド型4を備えたマグネッ
トロール成形金型であって、前記複数個の成形空間2,
2毎に少なくとも後退時においてスライド型4,4を独
立して移動可能に構成し、前記複数のスライド型4,4
に制動力を別々に付与するアクチュエータ17,17を
設けたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やファクシ
ミリ、プリンタ等の電子写真方式の現像装置に用いられ
るマグネットロールや、その他の用途に用いられるマグ
ネットロールの複数を成形できるようにしたマグネット
ロール成形金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記マグネットロール成形金型は、従
来、複数個のスライド型とこれらスライド型を移動させ
るための単一のアクチュエータとしての油圧式シリンダ
とを連結して、油圧式シリンダを伸縮作動させることに
よって、複数個のスライド型を溶融磁石材料の注入が開
始可能な前進位置と、この前進位置から溶融磁石材料の
注入が完了する後退位置とに一挙に移動させるようにし
ている。そして、油圧式シリンダの作動油を絞りながら
リークさせることによって、溶融磁石材料の注入に伴っ
て後退する複数個のスライド型に単一の油圧式シリンダ
で制動力を付与し、各成形空間内に溶融磁石材料を隙間
なく充填していくようにしている。
【0003】ところで、複数個の成形空間に同時に溶融
磁石材料を射出充填した場合、例えば金型内面に多少の
凹凸があったり、各金型内面の摺接抵抗の違い等、各樹
脂流路の微妙な差により、各成形空間に射出充填される
時間が各成形空間毎に異なることがある。しかしなか
ら、上記のように複数個のスライド型と単一の油圧式シ
リンダとを連結していると、スライド型の後退速度がど
のスライド型も同一になるため、射出充填される時間が
各成形空間毎に異なる。このため、射出充填される射出
速度に対して後退速度が速いスライド型が発生し、成形
空間内に溶融磁石材料を隙間なく充填することが難し
く、成形空間内に空洞を発生することがあった。その結
果、不良品の発生を招いたり、成形中において溶融磁石
材料を一方向に配向させるものにおいては、ジェッティ
ングの発生を招いて、成形されたマグネットロールの中
にリップル特性が悪化するものが発生していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、不良品の発生やジェ
ッティングの発生等のない良好なマグネットロールを成
形することができる成形金型を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、マグネットロールを成形するための成形空
間を複数個有し、前記各成形空間内にスライド自在に装
着され、且つ、該各成形空間内への溶融磁石材料の注入
圧で後退側に移動してマグネットロールの一端部を形成
するスライド型を備えたマグネットロール成形金型であ
って、前記複数個の成形空間毎に少なくとも後退時にお
いてスライド型を独立して移動可能に構成し、前記複数
のスライド型に制動力を別々に付与するアクチュエータ
を設けたことを特徴としている。従って、スライド型の
後退時には、各スライド型は射出充填される溶融磁石材
料の注入圧により後退するのであるが、射出速度の遅い
ものにおいては、その射出速度に合わせてスライド型の
後退速度を遅くすることができるとともに、別々に設け
たアクチュエータにより所定の制動力を付与した状態で
各スライド型を後退させることが可能になり、充填され
る溶融磁石材料を成形空間内に隙間なく充填することが
できる。
【0006】前記複数個のスライド型を一体的に移動操
作する単一の駆動用アクチュエータを設け、この駆動用
アクチュエータと複数個のスライド型とを一体的に移動
させるために両者を連係した連係状態とこの連係状態を
解除した解除状態とに切り換える切換手段を設け、前記
スライド型の前進側への移動時には前記連係状態に切り
換え、且つ、後退時には解除状態に切り換えることを特
徴としている。成形空間内への溶融磁石材料の射出充填
を行う前進位置にスライド型を移動させる場合には、駆
動用アクチュエータと複数個のスライド型とを連係状態
にして駆動用アクチュエータを駆動することによって、
複数個のスライド型を一挙に前進位置に移動させること
ができる。又、複数個のスライド型が前進位置に位置し
ている状態で成形空間内への溶融磁石材料の射出充填を
行う場合には、前記連係状態を解除することによって、
複数個のスライド型を各別に後退移動させることができ
る。
【0007】前記切換手段を、前記スライド型の溶融磁
石材料の注入完了位置への移動に伴って、待機位置に位
置させた前記駆動用アクチュエータに対して複数のスラ
イド型を連係状態にするラチェットと、前記スライド型
の注入完了位置から溶融磁石材料の注入を開始する前進
位置への移動に伴って、前記ラチェットに接当して該ラ
チェットを解除状態に切り換える接当カムとから構成す
ることによって、スライド型を移動させるだけで、駆動
用アクチュエータと複数のスライド型との連係状態を確
実に切り換えることができる。
【0008】前記制動力を付与するアクチュエータが複
数個のスライド型に別々に制動力を付与するために設け
たゼンマイ式のアクチュエータから構成することによっ
て、例えば油圧式シリンダ等によりアクチュエータを構
成する場合に必要となるアクチュエータに対する駆動源
やこの駆動源とアクチュエータとの接続、更には切換弁
等が不要になる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に、マグネットロールを形成
するための成形装置を示し、この成形装置は、マグネッ
トロール1を成形するための成形空間2を複数個有した
メイン成形型3と、前記各成形空間2内にスライド自在
に装着され、且つ、該各成形空間2内への溶融磁石材料
の注入圧で後退側に移動してマグネットロール1の一端
部を形成するスライド型4とを備えた可動側金型5と、
前記各成形空間2内に注入口6からの溶融磁石材料をホ
ットノズル7により射出充填すると共に前記マグネット
ロール1の他端部を形成するための固定側金型8とから
なるマグネットロール成形金型9と、前記可動側金型5
等を移動させるための後述の駆動用アクチュエータ等と
から構成している。図に示すHは、前記ホットノズル7
内を通過する溶融磁石材料を加熱するためのヒータであ
る。前記マグネットロール1は、図5に示すように断面
形状円形のロール本体部1Aの両端に縮径した軸部1
B,1Cを突出形成し、溶融磁石材料を用いて一体成形
されている。尚、マグネットロール1として、ロール本
体部1Aが円柱でなく多角柱であるものや、ロール本体
部1Aの軸中心と軸部1B,1Cの軸中心を故意に偏心
させたものなどでもよい。又、軸部1B,1Cにおいて
も円柱だけでなく多角柱であるものや切り欠きを形成し
たもの等、軸部1B,1Cの形状は自由に変更できる。
【0010】マグネットロール1を構成する溶融磁石材
料としては、磁性粉末と当該磁性粉末同士を結合させる
ためのバインダーとを主成分とし、それらの結合を強固
にするためのシラン系またはチタネート系のカップリン
グ剤、流動性を良くするための滑剤、バインダーの熱分
解を防止する安定剤等を微量配合した混合物であり、必
要により難燃剤、補強剤等を配合することも可能で、磁
性粉としては、フェライト系、希土類系(SmCo系、
NdFeB系)、MnAIC系、アルニコ系、SmFe
N系等のものから選択でき、またバインダーとしては、
熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、低融点合金等を用いるこ
とができる。
【0011】このマグネットロール1は、複写機やファ
クシミリ、プリンタ等の電子写真方式の現像装置におけ
る現像ロールやクリーニングロールとして用いられてい
るものであるが、他の用途にも勿論利用できる。
【0012】前記可動側金型5の後端に、2つの型開閉
シリンダ10,10のピストンロッド10A,10Aの
先端をそれぞれ連結して、型開閉シリンダ10,10の
伸縮作動により可動側金型5を固定側金型8に対して離
間及び型締め可能に構成している。図では、可動側金型
5に対して2つの型開閉シリンダ10,10を設けてい
るが、1つの型開閉シリンダのみ設けて実施してもよい
し、3つ以上の型開閉シリンダを設けて実施してもよ
い。又、型開閉シリンダとしては油圧式、空気圧式等の
流体圧シリンダを用いることになるが、この流体圧シリ
ンダに代えて、電動モータ等の各種アクチュエータを用
いて実施してもよい。
【0013】前記2つのスライド型4,4の後端にそれ
ぞれ、略コ字型の支持部材11の前板部11Aを固定す
るとともに、これら支持部材11,11の後側に突設し
たピン12,12に係合してスライド型4,4とこれを
一体的に移動操作するスライド型駆動用シリンダ14と
を連係するラチェット13,13を、該スライド型駆動
用シリンダ14のピストンロッド14Aの先端に枢支さ
れた連結部材15,15に取り付けている。前記ピスト
ンロッド14Aは、前板部の中央部が開放された略C字
型の支持部14a及びこの支持部14aの前板部から前
方に突出する棒状部14b,14bを一体形成して構成
されている。
【0014】前記ラチェット13,13は、前記連結部
材15,15にピンP,Pを介して揺動自在で、且つ、
図示していないバネにより図2(ロ)に示す姿勢に付勢
されている。そして、前記ラチェット13,13の前進
によりそれの先端テーパー面13A,13Aに接当して
ラチェット13,13を係合解除方向に揺動操作するた
めのテーパー面16Aを備える接当カム16,16のそ
れぞれをメイン成形型3の内面3Aに固定している。前
記ラチェット13,13と接当カム16,16を以て、
スライド型駆動用シリンダ14とスライド型4,4とを
連係状態と連係解除状態とに切り換える切換手段を構成
している。従って、図3(ロ)に示す状態から、スライ
ド型駆動用シリンダ14のピストンロッド14Aを伸長
作動させることにより、スライド型4,4を一挙に前進
させて、図2(イ)に示す前進位置、つまり成形空間2
内への溶融磁石材料の射出充填を行う位置に位置させる
ことにより、ラチェット13,13の先端テーパー面1
3A,13Aに接当カム16,16のテーパー面16
A,16Aが接当し、図示していないバネの付勢力に抗
してラチェット13,13が係合解除方向に揺動操作さ
れ、図2(イ)に示すようにラチェット13,13がピ
ン12,12から外れた連係解除状態になるのである。
この状態になると、前記スライド型駆動用シリンダ14
のピストンロッド14Aを短縮作動させることにより、
図2(ロ)に示すようにラチェット13,13を後方側
の待機位置まで移動させる。この後、成形空間2内への
溶融磁石材料の射出充填に伴って、後退するスライド型
4,4の支持部材11,11のピン12,12が前記ラ
チェット13,13の先端テーパー面13A,13Aに
接当し、ラチェット13,13を図示していないバネの
付勢力に抗して内側に揺動操作して、図3(イ)に示す
ように、ラチェット13,13とピン12,12とが係
合し、スライド型4,4とスライド型駆動用シリンダ1
4とが連係状態になる。
【0015】前記スライド型4,4とスライド型駆動用
シリンダ14とを連係状態にしたり、連係解除状態にす
ることをラチェット13,13及び接当カム16,16
により行うことによって、電動式のアクチュエータによ
り構成した場合に、このアクチュエータに対する駆動源
やこの駆動源とアクチュエータとの配線、更にはアクチ
ュエータの駆動を制御する制御装置等を不要にすること
ができる利点があるが、これに代えてスライド型駆動用
シリンダ14側に設けた連結部材を、スライド型4,4
側に設けた被連結部材に対して連結状態と連結解除状態
とに操作する電動式のアクチュエータ及びこのアクチュ
エータに対する駆動源及びアクチュエータを駆動操作す
る制御装置を設けて実施してもよく、スライド型4,4
とスライド型駆動用シリンダ14とを連係状態にした
り、連係解除状態にするための具体構成は、これらのも
のに限定されるものではない。
【0016】前記支持部材11の前板部11A,11A
それぞれには、スライド型4,4に制動力を付与するゼ
ンマイ式のアクチュエータ17に内装されているゼンマ
イ(渦巻きバネ)に連結されたワイヤー17Aの先端が
フック18を介して連結されている。従って、スライド
型4を後退するに伴ってワイヤー17Aが引き出される
ことになり、その引き出された分の引っ張り力がスライ
ド型4に作用して、スライド型4に制動力を付与し、成
形空間2内に溶融磁石材料を隙間なく充填していくこと
が可能になる。図1に示す19,20は、ワイヤー17
Aを移動案内するために設けた遊転ローラである。前記
スライド型4,4に制動力を付与するアクチュエータと
してゼンマイ(渦巻きバネ)を用いたが、コイルバネや
板バネ等でもよい、このようなバネを用いることによっ
て、例えば油圧シリンダ等で制動力を付与する場合に油
圧シリンダへの油を供給するためのバルブや油圧ポンプ
等を必要とするものに比べて、構成の簡素化を図ること
ができる利点があるが、油圧シリンダや空気圧シリン
ダ、電動モータ等によりスライド型4,4に制動力を付
与するようにしてもよく、スライド型4,4に制動力を
付与するための具体構成は、これらのものに限定される
ものではない。
【0017】前記スライド型4,4にそれぞれ、成形さ
れたマグネットロール1の軸部1Bを長手方向に突き出
すための軸部突出ピン21を移動自在に設けて、マグネ
ットロール1の軸部1Bとスライド型4との離型が確実
に行えるようにしている。つまり、軸部突出ピン21,
21の後端に固定した接当部材22を押圧する押圧部材
23を前記支持部14aの内部に支持させた突出ピン駆
動用シリンダ24のピストンロッド24Aの先端に取り
付け、突出ピン駆動用シリンダ24のピストンロッド2
4Aを伸長作動させることにより、押圧部材23が接当
部材22を押し移動させて、軸部突出ピン21,21を
突出させるようにしている。
【0018】次に、前記成形装置を用いてマグネットロ
ール1を製造する工程について説明する。先ず、図2
(イ)に示すように、メイン成形型3に対してスライド
型4が前進位置にある状態で、且つ、固定側金型8に対
して可動側金型5を型締めした状態からスライド型駆動
用シリンダ14を短縮作動させることにより、図2
(ロ)に示すように、ラチェット13,13を待機位置
まで移動させる。この状態において、射出シリンダ(図
示せず)を駆動して注入口6、ホットノズル7を介して
固定側金型8の軸部形成用空間とスライド型4,4の軸
部形成用空間とで成る成形空間2内に溶融磁石材料を射
出注入する。この射出注入に伴い、図3(イ)に示すよ
うに、前記成形空間2が拡大するようにスライド型4,
4が別々に後退していく。このとき、ゼンマイ式のアク
チュエータ17,17により、スライド型4,4の後退
移動に別々に制動力を付与して、成形空間2内に溶融樹
脂材料を隙間なく充填していくのである。前記ゼンマイ
式のアクチュエータ17,17の場合には、スライド型
4,4が後退すればするほど制動力が大きくなるもので
あるが、スライド型4,4の後退位置に係わらず常に一
定した制動力がスライド型4,4に付与されるようにし
てもよいし、溶融樹脂材料の射出注入速度に応じてスラ
イド型4,4の後退に与える制動力を変更するようにし
てもよい。前記成形空間2内に充填された溶融磁石材料
は固化するまでの期間において、磁場配向手段25によ
り、磁性粒子の方向が揃えられることになる。尚、前記
磁場配向手段25の個数は、何個でもよい。
【0019】次に、溶融磁石材料の射出注入が完了し、
注入された溶融磁石材料が固化した後は、図3(ロ)に
示すように、型開閉シリンダ10,10を短縮作動させ
ることによって、固定側金型8から可動側金型5を離間
移動させる。このとき、ラチェット13,13とピン1
2,12とが連係状態であるため、ゼンマイ式のアクチ
ュエータ17,17の引っ張り力によりスライド型4,
4が勝手に前進側に移動することを確実に阻止すること
ができるようにしている。この後、図4に示すように、
スライド型駆動用シリンダ14を伸長作動させることに
より、ラチェット13,13により連係されたスライド
型4,4を一体的に前進させて、マグネットロール1,
1を金型外部へ押し出した後、図5に示すように、突出
ピン駆動用シリンダ24を伸長作動させることにより、
軸部突出ピン21,21を前進させて、可動側金型5か
らマグネットロール1,1を離脱させて取り出すのであ
る。尚、前記マグネットロール1,1を離脱させた後
は、前記突出ピン駆動用シリンダ24を短縮作動させる
ことにより、接当部材22,22への押圧力を解除する
ことにより軸部突出ピン21,21が図示していないス
プリング等の付勢力により後退し、接当部材22,22
が支持部材11,11の内面に接当する所定位置で停止
する。この後、前述のように、型開閉用シリンダ10,
10を伸長作動させることにより、可動側金型5を型締
め操作して次の成形を行うことになる。
【0020】前記実施例では、軸部1B,1Cとロール
本体部1Aとを一体形成するようにしたが、金属製また
は合成樹脂製のシャフトをインサートしたシャフトイン
サート型マグネットロールを形成したものにおいても本
発明は適応することができる。又、一台の成形装置で2
個のマグネットロールを形成できるように構成したが、
一台の成形装置で3個以上のマグネットロールを形成で
きるように構成してもよい。又、複数のスライド型を単
一のスライド型駆動用シリンダ14により前進位置まで
移動させるようにしたが、複数のスライド型を別々に前
進位置まで移動させるための駆動用シリンダを同数設け
て実施してもよい。この場合、複数の駆動用シリンダと
これと同数のスライド型とを連結して、これら駆動用シ
リンダによりスライド型の後退移動に別々に制動力を付
与するアクチュエータを兼用構成してもよい。
【0021】
【発明の効果】請求項1によれば、複数のスライド型を
別々に後退移動させることができるから、射出注入速度
が異なるような場合でも、その速度に合わせてスライド
型を後退させることができるから、従来のように成形空
間内に空洞が発生することを回避することができ、その
結果、不良品の発生やジェッティングの発生等のない良
好なマグネットロールを成形することができる成形金型
を提供することができる。
【0022】請求項2によれば、駆動用アクチュエータ
と複数個のスライド型とを連係状態と連係解除状態とに
切り換えることができるように構成することによって、
複数個のスライド型を一体的に移動操作する駆動用アク
チュエータが単一で済ませることができ、複数の駆動用
アクチュエータを設ける場合にそれら駆動用アクチュエ
ータに対する制御や配線等構成が複雑になる他、コスト
面においても不利になることを解消することができる。
【0023】請求項3によれば、ラチェットと接当カム
とにより、駆動用アクチュエータと複数個のスライド型
とを連係状態と連係解除状態とに切り換える切換手段を
構成することによって、電気的に切り換えるものに比べ
て切り換え動作の信頼性が高くなるとともに、電気式の
アクチュエータで構成した場合のアクチュエータに対す
る駆動源の不要化や電力消費量等のランニングコストの
不要化によるコストの低減化を図ることができる。
【0024】請求項4によれば、スライド型に制動力を
付与するアクチュエータをゼンマイ式のものから構成す
ることによって、例えば油圧式シリンダ等により構成し
た場合に、必要となるアクチュエータに対する駆動源や
この駆動源とアクチュエータとの接続、更には切換弁等
を一切不要にすることができ、構成の簡素化によるコス
トの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マグネットロールの成形装置を示す一部切り欠
き横断平面図。
【図2】(イ)は成形空間内へ溶融磁石材料を注入する
直前の状態を示す成形装置の一部省略の横断平面図、
(ロ)はラチェットを待機位置に移動した状態を示す成
形装置の一部省略の横断平面図。
【図3】(イ)は成形空間内への溶融磁石材料の注入を
完了した状態を示す成形装置の一部省略の横断平面図、
(ロ)は可動側金型を固定側金型に対して離間した状態
を示す成形装置の一部省略の横断平面図。
【図4】成形されたマグネットロールをスライド型によ
り押し出している状態を示す成形装置の一部省略の横断
平面図。
【図5】成形されたマグネットロールを軸部突出ピンに
より押し出した状態を示す成形装置の一部省略の横断平
面図。
【符号の説明】
1 マグネットロール 1A ロール本体
部 1B1C 軸部 2 成形空間 3 メイン成形型 3A 内面 4 スライド型 5 可動側金型 6 注入口 7 ホットノズ
ル 8 固定側金型 9 マグネット
ロール成形金型 10 型開閉シリンダ 10A ピストンロ
ッド 11 支持部材 11A 前板部 12 ピン 13 ラチェット
(切換手段) 13A 先端テーパー面 14 スライド型
駆動用シリンダ 14A ピストンロッド 14a 支持部 14b 棒状部 15 連結部材 16 接当カム(切換手段) 16A テーパー面 17 ゼンマイ式のアクチュエータ 17A ワイヤー 18 フック 19,20 遊転ローラ 21 軸部突出ピン 22 接当部材 23 押圧部材 24 突出ピン駆
動用シリンダ 24A ピストンロッド 25 磁場配向手
段 H ヒータ P ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネットロールを成形するための成形
    空間を複数個有し、、前記各成形空間内にスライド自在
    に装着され、且つ、該各成形空間内への溶融磁石材料の
    注入圧で後退側に移動してマグネットロールの一端部を
    形成するスライド型を備えたマグネットロール成形金型
    であって、前記複数個の成形空間毎に少なくとも後退時
    においてスライド型を独立して移動可能に構成し、前記
    複数のスライド型に制動力を別々に付与するアクチュエ
    ータを設けたことを特徴としたマグネットロール成形金
    型。
  2. 【請求項2】 前記複数個のスライド型を一体的に移動
    操作する単一の駆動用アクチュエータを設け、この駆動
    用アクチュエータと複数個のスライド型とを一体的に移
    動させるために両者を連係した連係状態とこの連係状態
    を解除した解除状態とに切り換える切換手段を設け、前
    記スライド型の前進側への移動時には前記連係状態に切
    り換え、且つ、後退時には解除状態に切り換えることを
    特徴とする請求項1記載のマグネットロール成形金型。
  3. 【請求項3】 前記切換手段を、前記スライド型の溶融
    磁石材料の注入完了位置への移動に伴って、待機位置に
    位置させた前記駆動用アクチュエータに対して複数のス
    ライド型を連係状態にするラチェットと、前記スライド
    型の注入完了位置から溶融磁石材料の注入を開始する前
    進位置への移動に伴って、前記ラチェットに接当して該
    ラチェットを解除状態に切り換える接当カムとから構成
    してなる請求項1又は2記載のマグネットロール成形金
    型。
  4. 【請求項4】 前記制動力を付与するアクチュエータが
    複数個のスライド型に別々に制動力を付与するために設
    けたゼンマイ式のアクチュエータからなる請求項1記載
    のマグネットロール成形金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003011134A (ja) * 2001-07-05 2003-01-15 Inoac Corp 発泡ウレタンロールの製造装置
JP2003019722A (ja) * 2001-07-06 2003-01-21 Inoac Corp 発泡ウレタンロール製造用の原料注入装置
JP2003019721A (ja) * 2001-07-06 2003-01-21 Inoac Corp 発泡ウレタンロール製造用のテープ供給装置

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