JP4263635B2 - 成形機の安全装置及びその復旧方法 - Google Patents

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Description

本発明は、成形機の安全装置及びその復旧方法に関するものである。
従来、射出成形機のような成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され、溶融させられた樹脂を高圧で射出して金型装置のキャビティに充填(てん)し、該キャビティ内において樹脂を冷却し、固化させることによって成形品を成形するようになっている。
そのために、前記金型装置は固定金型及び可動金型から成り、型締装置によって前記可動金型を進退させ、前記固定金型に対して接離させることによって、型開閉、すなわち、型閉、型締及び型開を行うことができるようになっている。そして、型閉や型締が行われるときに、作業者の手や身体が固定金型と可動金型との間に挟まれたりすることがないように、前記金型装置、型締装置等を覆う安全扉が配設される(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、該安全扉は、スライドさせて開閉することができるように配設され、成形品の取り出し、金型の交換等の場合、開ける必要がある。そして、前記安全扉が開いている状態で、誤って作業者の手や身体が固定金型と可動金型との間に挟まれることがないように、前記安全扉が開いたときに金型の動作を停止させる安全装置が配設される。該安全装置は、可動金型を支持する可動プラテンに一端が取り付けられた安全ロッドと、該安全ロッドのロック溝に係合するロックプレートとを有する。なお、該ロックプレートは、回動して前記安全ロッドのロック溝に係合することによって、安全ロッドをロックするようになっている。
そして、前記ロックプレートには、ワイヤ、ロッド等によって駆動装置に接続され、安全扉の動きと連動する前記駆動装置によって、上方に引き上げられる。この場合、前記駆動装置は、安全扉が閉じると前記ロックプレートを引き上げる方向の力を加える。すると、前記ロックプレートが回動させられ、前記ロックプレートとロック溝との係合が外れ、前記安全ロッドが自由に進退することができる状態、すなわち、フリーになる。これにより、前記可動プラテンは進退可能な状態になる。
一方、前記安全扉が開くと、前記駆動装置は、ロックプレートに加えていた引き上げる方向の力を開放する。これにより、前記ロックプレートは、自重によって回動し、安全ロッドのロック溝に係合する。そのため、前記安全ロッドが進退することができない状態、すなわち、ロックされた状態になる。
これにより、前記安全ロッドが取り付けられた可動プラテンは前進不能な状態になるので、作業者の手や身体が固定金型と可動金型との間に挟まれることがない。そのため、射出成形機のスループットを低下させることなく安全性を確保することができる。
特開平11−291316号公報
しかしながら、前記従来の安全装置においては、ロックプレートの駆動装置と安全扉とが連動するようになっているので、ロックプレートが安全ロッドのロック溝によってロックされて移動不能になってしまった場合、安全扉も移動不能となるので閉じることができず、成形機の運転を再開させることができなくなってしまう。
例えば、金型装置、型締装置等の点検、調整等のために安全扉が開いている場合、一般的には成形機の運転を停止させておく。そのため、型締装置を駆動させるためのモータ、ポンプ等の電源もオフになっている。ところが、型締装置が停止していても、金型装置等が備えるばねの力、何らかの外力等の影響によって可動プラテンがわずかではあるが移動してしまうことがある。この場合、ロックプレートが安全ロッドのロック溝に係合しているので、安全ロッドがロックされ、可動プラテンが移動不能となるので、作業者の手や身体が固定金型と可動金型との間に挟まれたりすることはない。ところが、ロックプレートも、安全ロッドのロック溝によって一方向に押し付けられてロックされた状態となり、移動不能となってしまう。すると、ロックプレートの駆動装置も移動不能となるので、該駆動装置と連動する安全扉も移動不能となってしまう。
一般的に、安全上の観点から、型締装置を駆動させるためのモータ、ポンプ等の電源が安全扉が閉じていないときにオンになることがないように、前記電源の回路には、安全扉が閉じた状態では電流を遮断するスイッチが配設されている。そのため、安全扉が移動不能となっていて閉じることができないと、型締装置を駆動して可動プラテンを移動させることができず、ロックプレートが安全ロッドのロック溝によってロックされた状態を解除することができなくなってしまう。そして、一般的に、可動プラテンは重量物であるので、作業者の人力によって可動プラテンを移動させてロックプレートのロックを解除することも不可能である。
そのため、ロックプレートがロックされ、安全扉が移動不能となって閉じることができない状態となった場合には、安全装置等を分解する以外に、成形機の運転を再開する方法がない。安全装置等を分解し、さらに、組み立て直すには、多大な時間と労力がかかってしまう。
本発明は、前記従来の安全装置の問題点を解決して、安全装置がロックされても安全扉を閉じることができるようにして、安全装置のロックを解除することができる成形機の安全装置及びその復旧方法を提供することを目的とする。
そのために、本発明の成形機の安全装置においては、軸方向に複数のロック溝が形成された安全ロッドと、該安全ロッドの軸方向に相対的に移動する支持部材と、該支持部材に移動可能に取り付けられ、前記ロック溝内に嵌(は)まり込み、前記安全ロッドと支持部材との相対的な移動を禁止するロックプレートと、安全扉の開閉に応じて移動する移動部材と、該移動部材に従動し、前記ロックプレートを前記ロック溝から外す方向に移動させる従動部材と、前記安全扉と移動部材との間に配設され、該移動部材従動部材押し付け方向に、前記移動部材を付勢する付勢部材とを有する。
本発明の他の成形機の安全装置においては、さらに、前記移動部材は、前記ロックプレートが前記ロック溝内に嵌まり込んで移動不能となった場合に前記安全扉を閉じるとき、前記付勢部材の付勢力に対抗して移動する。
本発明の更に他の成形機の安全装置においては、さらに、前記付勢部材はばね部材であり、前記安全扉を閉じるときに通常加えられる力を受けても弾性変形しない付勢力を備える。
本発明の更に他の成形機の安全装置においては、さらに、前記安全扉が閉じると遮断状態を解除して、電源から成形機への電流を導通させる遮断スイッチを有する。
本発明の成形機の安全装置の復旧方法においては、軸方向に複数のロック溝が形成された安全ロッドと、該安全ロッドの軸方向に相対的に移動する支持部材と、該支持部材に移動可能に取り付けられ、安全扉が開くと前記ロック溝内に嵌まり込み、前記安全ロッドと支持部材との相対的な移動を禁止するロックプレートとを有する成形機の安全装置において、前記安全扉を移動させることにより、該安全扉と移動部材との間に生じる付勢力によって従動部材に押し付けられる方向に付勢されている移動部材を移動させ、前記従動部材を前記移動部材に従動させて前記ロックプレートを前記ロック溝から外す方向に移動させ、前記安全扉を閉じた状態に復帰させる。
本発明の他の成形機の安全装置の復旧方法においては、さらに、前記ロックプレートが前記ロック溝内に嵌まり込んで移動不能となった場合、前記移動部材従動部材押し付ける方向に付勢する付勢力に対抗して前記安全扉を移動させる。
本発明の更に他の成形機の安全装置の復旧方法においては、さらに、前記ロックプレートが前記ロック溝内に嵌まり込んで移動不能となった場合、通常以上の操作力を前記安全扉に加えて該安全扉を移動させる。
本発明の更に他の成形機の安全装置の復旧方法においては、さらに、前記安全扉が閉じると、電源から成形機への電流を導通させる。
本発明によれば、成形機の安全装置においては、軸方向に複数のロック溝が形成された安全ロッドと、該安全ロッドの軸方向に相対的に移動する支持部材と、該支持部材に移動可能に取り付けられ、前記ロック溝内に嵌まり込み、前記安全ロッドと支持部材との相対的な移動を禁止するロックプレートと、安全扉の開閉に応じて移動する移動部材と、該移動部材に従動し、前記ロックプレートを前記ロック溝から外す方向に移動させる従動部材と、前記安全扉と移動部材との間に配設され、該移動部材従動部材押し付け方向に、前記移動部材を付勢する付勢部材とを有する。
この場合、安全装置がロックされても安全扉を閉じることができるので、安全装置のロックを解除することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明の安全装置は、押出成形装置、ラミネータ、トランスファー成形装置、ダイキャストマシーン、IJ封止プレス等の各種の成形機やその他の装置及び用途に適用することができるものであるが、本実施の形態においては、説明の都合上、射出成形機に適用した場合について説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態における安全装置を取り付けた成形機の側面概略図、図3は本発明の第1の実施の形態における安全扉を取り付けた成形機の操作側の側面概略図、図4は本発明の第1の実施の形態における安全装置のロックユニットを示す図であり図2のA矢視断面図である。
図2において、11は射出成形機が固定される固定台、12は該固定台11上に固定された固定プラテン、13は該固定プラテン12と対向して配設され、進退(図2における左右方向に移動)可能に配設された可動プラテンである。また、16は前記固定台11上に移動可能に載置されたトグルサポートである。なお、前記可動プラテン13は、通常、両端が前記固定プラテン12及びトグルサポート16に固定された図示されない複数のタイバーに沿って進退するようになっている。
そして、前記固定プラテン12における可動プラテン13と対向する金型取り付け面には固定金型14が取り付けられ、また、前記可動プラテン13における前記固定プラテン12と対向する金型取り付け面には可動金型15が取り付けられる。図2に示される状態は、型閉の状態であり、前記可動プラテン13の背面(図2における左側の面)に取り付けられたトグル機構24によって後方(図2における左方)に移動させられると、前記可動金型15が固定金型14から離間させられて、型開が行われる。
なお、前記トグル機構24は、一般に、クロスヘッド25に対して揺動可能に支持されたトグルレバー、前記トグルサポート16に対して揺動可能に支持されたトグルレバー、及び、前記可動プラテン13に対して揺動可能に支持されたトグルアームから成る。そして、前記トグルレバー及びトグルアームの間がリンク結合され、トグルサポート16の背面に取り付けられたモータ、油圧シリンダ等のトグル駆動源23による推進力にトグル倍率を乗じた型締力を前記可動プラテン13に伝達するようになっている。
ここで、該可動プラテン13の側面には、安全ロッド取り付け部材28が取り付けられ、該安全ロッド取り付け部材28には、安全ロッド26の一端が固定される。ここで、該安全ロッド26の他端近傍の側面には、複数のロック溝27が所定のピッチで形成される。そして、前記他端近傍部分は、トグルサポート16の側面に取り付けられたロックユニット30の支持部材31に形成された挿通孔(こう)39に進退可能に挿入されている。なお、前記クロスヘッド25は、トグル駆動源23によって進退(図2における左右方向へ移動)させられ、トグル機構24を作動させる。
また、本実施の形態において、射出成形機には、安全扉が配設されている。この場合、図3に示されるように、金型装置、型締装置等は安全扉18によって覆われている。ここで、該安全扉18は、安全扉レール17に沿って図3における横方向にスライドさせて開閉することができるように配設されている。
そして、前記ロックユニット30は、図4に示されるように、支持部材31に一端が固定された取り付け軸34に回転可能に取り付けられたロックプレート32を備える。そして、該ロックプレート32は、前記取り付け軸34を中心に図4における時計回り方向に回転して、安全ロッド26に形成されたロック溝27に嵌まり込むことによって、安全ロッド26をロックするようになっている。
また、前記支持部材31には、ワイヤケーブル装置52の外筒の一端を固定するワイヤケーブル固定用ブラケット54が取り付けられている。そして、前記ロックプレート32には、前記ワイヤケーブル装置52のワイヤ52aの一端が接続された引き上げ部材57が取り付けられている。また、前記ワイヤケーブル装置52の外筒の他端は、安全扉レール17に取り付けられたレバーブラケット21に固定され、ワイヤ52aの他端は、前記レバーブラケット21に揺動可能に取り付けられた従動部材としての従動レバー22に取り付けられている。
ここで、前記安全扉18が、図3に示されるように、閉じている状態では、安全扉18に取り付けられた移動部材としてのカム部材19が従動レバー22の自由端を押し上げるようになっている。そのため、従動レバー22に取り付けられているワイヤ52aが図3における右方へ引っ張られるので、引き上げ部材57が図4における上方に引き上げられる。すると、前記ロックプレート32が、図4における反時計回り方向に、二点鎖線で示される32’の位置にまで回転させられるので、前記ロックプレート32とロック溝27との係合が外れ、前記安全ロッド26が自由に進退することができる状態、すなわち、フリーになる。これにより、前記可動プラテン13は進退可能な状態になる。
一方、前記安全扉18が図3における左方へスライドして開くと、従動レバー22の自由端がカム部材19から外れて下方に下がり前記ワイヤ52aを図3における右方へ引っ張る力が弛(ゆる)むので、引き上げ部材57を引き上げる方向の力が消滅する。これにより、ロックユニット30が作動を開始し、前記ロックプレート32は自重によって、図4における時計回り方向に回転し、安全ロッド26のロック溝27に係合する。そのため、前記安全ロッド26が型締方向に移動することができない状態、すなわち、ロックされた状態になる。
これにより、前記安全ロッド26が取り付けられた可動プラテン13は型閉不能な状態になるので、作業者の手や身体が固定金型14と可動金型15との間に挟まれることがない。ここで、前記安全扉18が開いている場合には射出成形機の運転を停止させるように、トグル駆動源23を駆動させるためのモータ、ポンプ等の電源もオフになっている。そして、該電源が安全扉18が閉じていないときにオンになることがないように、前記電源の回路には、安全扉18が開いた状態では電流を遮断する図示されない遮断スイッチが配設されている。これにより、射出成形機の安全性を確保することができる。前記遮断スイッチは、例えば、安全扉18が所定位置に到達したことを検出する近接スイッチによって作動させられ、安全扉18が開いた位置にあるときは電流を遮断し、安全扉18が閉じた位置にあるときは遮断状態を解除して電流を導通させるものであるが、いかなる種類のスイッチであってもよい。
次に、前記カム部材19を安全扉18に取り付ける取り付け構造について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における安全装置のカム部材の取り付け構造を示す図図である。
図1において、18aは安全扉18に固定された固定部材、18bは該固定部材18aに基端が固定されたスライドガイド部材である。そして、前記カム部材19は、挿入孔19aを備え、該挿入孔19aにスライドガイド部材18bが挿入されている。これにより、前記カム部材19はスライドガイド部材18bに沿って移動することができる。なお、該スライドガイド部材18bの先端には、前記挿入孔19aの径よりも大径のストッパ部18cが形成され、カム部材19が図1に示される状態よりも図における右方向に移動することを防止し、カム部材19がスライドガイド部材18bの先端から抜け落ちることがないようになっている。
また、前記固定部材18aとカム部材19との間にはコイルスプリングから成る付勢部材としてのばね部材18dが圧縮された状態で配設され、前記カム部材19を図における右方向に移動させるように付勢している。これにより、前記カム部材19は、ばね部材18dの付勢力によって、図における右方向に付勢されて、ストッパ部18cに押し付けられた状態となっている。
そして、従動レバー22は、基端近傍がレバーブラケット21に固定された取り付け軸21aに回転可能に取り付けられ、該取り付け軸21aを中心に揺動する。また、前記従動レバー22は、先端、すなわち、自由端に回転可能に取り付けられ、前記カム部材19のカム面に係合する回転ローラ22aを有する。さらに、前記従動レバー22の中央部近傍には、ワイヤケーブル装置52のワイヤ52aの他端が接続された引っ張り部材22bの回転軸22cが回転可能に取り付けられている。
なお、図1において安全扉18は省略されている。また、図1は、安全扉18が開いている状態であるが全開状態ではなく、安全扉18を閉じる方向に移動させる途中であり、従動レバー22の回転ローラ22aがカム部材19のカム面に接触を開始した状態を示している。
次に、前記構成の安全装置の動作について説明する。
図5は本発明の第1の実施の形態における安全装置のカム部材が移動した状態を示す図図である。
まず、トグル駆動源23が作動し、クロスヘッド25を前進させることによって、トグル機構24を作動させる。これにより、可動プラテン13が前進させられて可動金型15が固定金型14に接合されて型閉が行われ、次いで、型締が行われる。図示されない射出装置から樹脂が高圧で射出され、前記可動金型15及び固定金型14のキャビティ空間内に充填される。そして、前記樹脂が冷却して固化することによって成形品が成形される。すると、前記トグル駆動源23が作動し、クロスヘッド25を後退させることによって、可動プラテン13が後退させられて可動金型15が固定金型14から離間して、型開が行われる。続いて、図示されないエジェクタロッドを前進させると、エジェクタピンが、前記可動金型15内部のキャビティ空間に突出して成形品をエジェクトする。これにより、成形品が取り出される。このような動作を繰り返すことによって、多数の成形品が成形される。
この場合、安全扉18は閉じている。そのため、カム部材19によって従動レバー22の自由端に取り付けられた回転ローラ22aが押し上げられ、前記従動レバー22に引っ張り部材22bを介して取り付けられているワイヤ52aが引っ張られるので、該ワイヤ52aのロックユニット30側端部に取り付けられた引き上げ部材57は上方に引き上げられている。これにより、ロックプレート32が、図4に示されるような32’の位置にまで回転させられるので、前記ロックプレート32とロック溝27との係合が外れ、安全ロッド26がフリーになっている。
そして、作業者が、金型装置、型締装置等の点検等のために、安全扉18を図3における左方に移動させると、すなわち、安全扉18を開けると、カム部材19が従動レバー22の自由端を押し上げる状態が解消され、前記ワイヤ52aを図3における右方へ引っ張る力が弛むので、引き上げ部材57を引き上げる方向の力が消滅する。そのため、ロックプレート32は、フリーな状態となり、自重によって取り付け軸34を中心にして時計回り方向に移動する。そして、ロックプレート32が安全ロッド26に形成されたロック溝27に係合し、安全ロッド26がロックされる。この場合、成形機の運転を停止させておくので、トグル駆動源23を駆動させるためのモータ、ポンプ等の電源もオフになっている。そして、安全扉18が開いた状態で電流を遮断する遮断スイッチによって、前記安全扉18が閉じるまでは、前記モータ、ポンプ等へ電流が供給されないようになっている。
ここで、金型装置等が備えるばねの力、何らかの外力等の影響によって可動プラテン13がわずかではあるが前進してしまうことがある。すると、ロックプレート32がロック溝27の端面と支持部材31とによって固くクランプされた状態となり、前記ロックプレート32を回転させることができなくなってしまう。そのため、金型装置、型締装置等の点検等が終了した後に、作業者が通常の操作力を加えて前記安全扉18を閉じようとしても、図1に示されるように従動レバー22の回転ローラ22aがカム部材19のカム面に接触を開始した状態となる位置にまで、前記安全扉18が到達すると停止して閉じなくなる。この場合、前記ロックプレート32が固くクランプされて回転不能となっているので、前記ロックプレート32とワイヤ52aを介して接続された従動レバー22は、図1における反時計回り方向に回転することができなくなっている。そのため、従動レバー22の自由端に取り付けられた回転ローラ22aは、カム部材19のカム面に沿って上方に移動することができない。そして、前記カム部材19は、回転ローラ22aに押し付けられ、該回転ローラ22aから固定部材18aに向いた方向の力を受ける。なお、該力は、前記作業者が加える操作力の反力である。
この状態において、前記作業者が更に強い操作力を前記安全扉18に加えると、前記操作力がばね部材18dの付勢力に打ち勝って、前記カム部材19は、回転ローラ22aから受ける力によって、スライドガイド部材18bに沿って、固定部材18aに向いた方向に移動させられる。この場合、図5に示されるように、ばね部材18dは作業者が加える操作力によって収縮させられる。そして、前記カム部材19が図5に示される位置にまで到達すると、安全扉18が閉じた状態となり、電源回路に配設された遮断スイッチが遮断状態を解除して電流を導通させるので、モータ、ポンプ等へ電流が供給される。そのため、前記作業者は、トグル駆動源23を駆動させて可動プラテン13を後退させ、ロックプレート32がクランプされた状態を解除することができる。そして、クランプされた状態から解除されたロックプレート32が回転可能となるので、該ロックプレート32とワイヤ52aを介して接続された従動レバー22は、図1における反時計回り方向に回転可能となる。これにより、前記カム部材19は、ばね部材18dの付勢力によって、スライドガイド部材18bに沿って、固定部材18aから離れる方向にスライドさせられる。そのため、カム部材19によって従動レバー22の自由端に取り付けられた回転ローラ22aが押し上げられ、前記従動レバー22に引っ張り部材22bを介して取り付けられているワイヤ52aが引っ張られるので、該ワイヤ52aのロックユニット30側端部に取り付けられた引き上げ部材57は上方に引き上げられる。これにより、ロックプレート32が、図4に示されるような32’の位置にまで回転させられ、前記ロックプレート32とロック溝27との係合が外れ、安全ロッド26がフリーになる。すなわち、該安全ロッド26のロックが解除される。
このように、本実施の形態においては、カム部材19がばね部材18dによって付勢された状態で移動可能に取り付けられている。そのため、ロックプレート32がクランプされて回転不能となっても、通常の操作力よりも強い操作力を加えることによって、安全扉18を閉じることができる。これにより、簡単な構成でありながら、安全ロッド26のロックを適切に解除することができる。
なお、前記ばね部材18dの付勢力は、安全扉18を閉じる際に通常加えられる力を受けても弾性変形しないようになっている。そして、ロックプレート32がクランプされた場合に、作業者が加える通常よりも強い力を受けると弾性変形するようにあらかじめ設定される。
また、前記実施の形態においては、安全ロッド26が固定される安全ロッド取り付け部材28が、可動プラテン13のように移動する部材に取り付けられ、ロックユニット30の支持部材31が、トグルサポート16のように固定された部材に取り付けられた場合について説明したが、前記安全ロッド取り付け部材28が固定された部材に取り付けられ、前記支持部材31が移動する部材に取り付けられていてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、カム部材19によって作動する従動レバー22とロックプレート32とをワイヤ52aに接続した場合について説明したが、前記従動レバー22とロックプレート32とをロッドによって接続することもできる。この場合、ロッド自体にある付勢力が作用した際に伸縮する様になっている。また、前記カム部材19はいかなる場所に取り付けてもよいし、カム面の形状はいかなる形状であってもよい。
さらに、前記実施の形態においては、可動プラテンが横方向(水平方向)に移動する横置型の射出成形機について説明したが、本発明の安全装置は、可動プラテンが縦方向(垂直方向)に移動する縦置型の射出成形機にも適用することができる。さらに、本発明の安全装置は、射出成形機の他に、ダイキャストマシーン、IJ封止プレス等の成形機にも適用することができる。
そして、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における安全装置のカム部材の取り付け構造を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における安全装置を取り付けた成形機の側面概略図である。 本発明の第1の実施の形態における安全扉を取り付けた成形機の操作側の側面概略図である。 本発明の第1の実施の形態における安全装置のロックユニットを示す図であり図2のA矢視断面図である。 本発明の第1の実施の形態における安全装置のカム部材が移動した状態を示す図である
符号の説明
18 安全扉
18d、54c ばね部材
19 カム部材
22 従動レバー
26 安全ロッド
27 ロック溝
31 支持部材
32 ロックプレート

Claims (8)

  1. (a)軸方向に複数のロック溝が形成された安全ロッドと、
    (b)該安全ロッドの軸方向に相対的に移動する支持部材と、
    (c)該支持部材に移動可能に取り付けられ、前記ロック溝内に嵌まり込み、前記安全ロッドと支持部材との相対的な移動を禁止するロックプレートと、
    (d)安全扉の開閉に応じて移動する移動部材と、
    (e)該移動部材に従動し、前記ロックプレートを前記ロック溝から外す方向に移動させる従動部材と、
    (f)前記安全扉と移動部材との間に配設され、該移動部材従動部材押し付け方向に、前記移動部材を付勢する付勢部材とを有することを特徴とする成形機の安全装置。
  2. 前記移動部材は、前記ロックプレートが前記ロック溝内に嵌まり込んで移動不能となった場合に前記安全扉を閉じるとき、前記付勢部材の付勢力に対抗して移動する請求項1に記載の成形機の安全装置。
  3. 前記付勢部材はばね部材であり、前記安全扉を閉じるときに通常加えられる力を受けても弾性変形しない付勢力を備える請求項2に記載の成形機の安全装置。
  4. 前記安全扉が閉じると遮断状態を解除して、電源から成形機への電流を導通させる遮断スイッチを有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の成形機の安全装置。
  5. (a)軸方向に複数のロック溝が形成された安全ロッドと、
    (b)該安全ロッドの軸方向に相対的に移動する支持部材と、
    (c)該支持部材に移動可能に取り付けられ、安全扉が開くと前記ロック溝内に嵌まり込み、前記安全ロッドと支持部材との相対的な移動を禁止するロックプレートとを有する成形機の安全装置において、
    (d)前記安全扉を移動させることにより、該安全扉と移動部材との間に生じる付勢力によって従動部材に押し付けられる方向に付勢されている移動部材を移動させ、
    (e)前記従動部材を前記移動部材に従動させて前記ロックプレートを前記ロック溝から外す方向に移動させ、
    (f)前記安全扉を閉じた状態に復帰させること特徴とする成形機の安全装置の復旧方法。
  6. 前記ロックプレートが前記ロック溝内に嵌まり込んで移動不能となった場合、前記移動部材従動部材押し付ける方向に付勢する付勢力に対抗して前記安全扉を移動させる請求項5に記載の成形機の安全装置の復旧方法。
  7. 前記ロックプレートが前記ロック溝内に嵌まり込んで移動不能となった場合、通常以上の操作力を前記安全扉に加えて該安全扉を移動させる請求項6に記載の成形機の安全装置の復旧方法。
  8. 前記安全扉が閉じると、電源から成形機への電流を導通させる請求項5〜7のいずれか1項に記載の成形機の安全装置の復旧方法。
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