JP3619555B2 - 内視鏡保持装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、患者の体腔内に挿入された内視鏡を術者に代わって保持する内視鏡保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
腹腔鏡等の内視鏡を使用した手術では、一度に複数の処置具や内視鏡を使用する場合が多い。こうした内視鏡下手術では、前記複数の医療器具が繁雑な配置状態に置かれ、なおかつ、内視鏡や処置具を手で直接に保持して作業が行なわれるため、その作業性が非常に悪いものであった。
【0003】
例えば、腹腔鏡で腹腔内の患部を観察している間は、操作者が手でその腹腔鏡を保持し続け、腹腔鏡で見る方向を変えたい場合には、同じく手でその腹腔鏡の向きを変えるようにしているが、手術時には、処置をする操作者とは別に腹腔鏡等を保持するためのスタッフが常にベッドサイドにいなければならない。すなわち、狭い手術室において多くの人数を必要とし、これが医療機器の操作性を悪化させることとなる場合があった。
【0004】
そこで、近年、患者の体腔内に挿入された内視鏡を術者に代わって保持する内視鏡保持装置が開発され、この内視鏡保持装置によって手術時における操作性の向上と手術スタッフの人数の削減を図っている。
【0005】
ところが、こうした内視鏡保持装置においても、1つの問題がある。すなわち、内視鏡保持装置に内視鏡を固定して使用する場合には、実際に内視鏡にライトガイドやTVカメラ等を設けなければならず、内視鏡に接続されるケーブル(信号ケーブルやライトガイドケーブル等)は多数に及ぶ。したがって、ケーブルのセッティング作業が繁雑になるとともに、内視鏡から延びるこれらのケーブルが内視鏡の操作性を悪化させることとなる。
【0006】
そのため、特開平6ー63003号公報では、こうした多数のケーブルを内視鏡保持装置の保持アームに内装することにより、内視鏡のセッティング作業を容易にして、前述した問題を解決しようとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特開平6ー63003号公報のように、多数のケーブルを内視鏡保持装置の保持アームに内装すれば、確かに、内視鏡のセッティング作業は容易になる。
【0008】
しかしながら、この構成のものは、撮像素子を含む電子撮像系も全て保持アームに内蔵されているため、TVカメラが故障した際にこれを修理する作業が大変困難であり、また、TVカメラを別の種類のものと交換することもできなかった。
【0009】
さらに、CCDの技術進歩に対応して内視鏡保持装置の性能を向上させようとしても、前述した構造特性から、装置全体にわたる改造が必要となるため、コスト等の点で問題となり、思うような性能を得ることができない恨みがあった。
【0010】
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、内視鏡のセッティング作業が容易で、且つ、内蔵された電子撮像系の修理交換が容易な内視鏡保持装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の内視鏡保持装置は、内視鏡が着脱自在に装着されて前記内視鏡からの光学像を伝達する第1の接続部と、前記内視鏡からの光学像を光電変換する撮像素子と、この撮像素子により光電変換された電気信号を伝達する第2の接続部とを有する撮像手段と、前記第2の接続部により前記撮像手段が着脱自在に装着される装着部と、前記装着部が配設され、この装着部によって前記撮像手段および前記内視鏡をそれぞれ保持する可動アーム部と、前記可動アーム部の内部に配置され、前記撮像素子によって得られた電気信号を伝送する信号伝送手段とを具備している。
【0012】
【作用】
このような構成を有する内視鏡保持装置における撮像手段は、内視鏡を接続する第1の接続部と、装着部に接続される第2の接続部との2つの接続部を有する。このため、撮像手段は、内視鏡を着脱可能であるとともに、可動アーム部に配設された装着部にも着脱可能である。したがって、撮像素子が故障したり機能不調状態に陥った場合に、撮像素子の修理交換を容易に行なうことができる。このとき、撮像素子の技術進歩に対応して内視鏡保持装置の性能を向上させることができ、所望の性能を容易かつ低コストで得ることができる。
さらに、信号伝送手段を可動アームに内装したため、内視鏡のセッティング作業が容易となる。
【0013】
また、好ましくは、前記装着部および前記信号伝送手段は、複数の種類の撮像手段に対応する信号路を備えている。
また、好ましくは、前記可動アーム部は、前記装着部に配設された湾曲部を備えている。
また、好ましくは、前記撮像手段は、前記可動アームから前記内視鏡に照明光を供給するライトガイドコネクタ手段を備えている。
【0014】
【実施例】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例について説明する。図1は本発明の第1の実施例を示すものである。図示するように、本実施例の内視鏡保持装置1は、これを手術ベッドのサイドレール(図示しない)に着脱自在に接続可能な取付け部50を有している。取付け部50には、前記ベッドサイドレールに引掛けられるフック状の係合部50aと、ベッドサイドレールの取り付け面に圧接可能な取付けノブ2とが設けられている。したがって、係合部50aをベッドサイドレールに引掛けた状態で、取付けノブ2を締め付けて、ベッドサイドレールの取り付け面に取付けノブ2の先端当接面を圧接させれば、取付け部50をベッドサイドレールに固定することができるようになっている。
【0015】
取付け部50から延びる基台51上には垂直ロッド4が立設されている。この垂直ロッド4は、基台51に穿設された取付け孔5に対して挿脱自在であり、その外周面に形成された複数の環状溝6…のいずれか1つを固定ノブ7の先端と係合させることによってその高さを段階的に変えられるようになっている。この場合、固定ノブ7は、その先端が取付け孔5に対して突没自在となるように基台51に対して取り付けられている。
【0016】
また、垂直ロッド4は、固定ノブ7との係合部を環状の溝6…としたことにより、垂直な第1の回転軸O1 を中心に回動することができる。この場合、垂直ロッド4の回転力量は第3の調整ダイヤル24によって調整可能である。
【0017】
垂直ロッド4の上端部には内視鏡を保持する平行四辺形のリンク機構からなるリンクアーム部3の支持部材53が連結されている。
支持部材53には、垂直方向に延設された旋回垂直リンク10の下端部と水平方向に延設された旋回水平リンク9の一端部とがそれぞれ、第2の回転軸O2 を中心に回動可能に支持されている。また、支持部材53には第2の回転軸O2 上に第2調整ダイヤル23が設けられており、この第2調整ダイヤル23によってリンクアーム部3の作動力量を調整できるようになっている。
【0018】
また、旋回垂直リンク10の上端部には、旋回水平リンク9と平行に配置されたケーブル内蔵水平リンク13の途中部が、関節部56を介して、第2の回転軸O2 と平行な第3の回転軸O3 を中心に回動可能に支持されている。
【0019】
さらに、旋回水平リンク9の他端部とケーブル内蔵水平リンク13の一端部は、第2及び第3の回転軸O2 ,O3 と平行な第4及び第5の回転軸O4 ,O5 を中心に回動可能な関節部57,58を介して、旋回垂直リンク10と平行に配置されたケーブル内蔵垂直リンク14により互いに平行となるように接続されている。つまり、旋回水平リンク9と、旋回垂直リンク10と、ケーブル内蔵水平リンク13と、ケーブル内蔵垂直リンク14とによって、変形可能な平行四辺形のリンク機構としてのリンクアーム部3が構成されている。
【0020】
また、ケーブル内蔵水平リンク13における関節部57側の端部とは逆側の端部は、関節部56を経て外側に延出して先端アーム部15を形成している。この先端アーム部15の先端側には、湾曲部16を介して、CCD及び光学レンズ系を備えるカメラユニット17と、内視鏡取付部18とが取り付けられている。
【0021】
カメラユニット17は固定リング25を介して湾曲部16に着脱自在に取り付けられている。また、内視鏡取付部18には内視鏡71が着脱自在に取り付けられるようになっている。したがって、このような構成によれば、内視鏡71は、内視鏡取付部18に取り付けられた状態で、湾曲部16により任意方向に向きを変えることが可能である。
【0022】
先端アーム部15はその中心軸O6 を中心に回転可能であり、それに要する力量は第1の調整ダイヤル22でOリング等のバイアス手段の潰し量を加減することによって調整可能となっている。なお、前述した第2調整ダイヤル23と第3調整ダイヤル24もこれと同様な調整機構になっている。また、各調整ダイヤル22,23,24の力量調整可能幅は、アームやリンクに必要な動きに合わせて設定されている。
【0023】
また、平行四辺形リンク機構としてのリンクアーム部3には、内視鏡71側とおおよそのバランスをとるため、2つのカウンタウェイト11,12が配設されている。このうち、第1のカウンタウェイト11は、旋回水平リンク9の水平シャフト20に沿って移動可能に取り付けられている。また、第2のカウンタウェイト12は、旋回垂直リンク10と同軸で且つこの旋回垂直リンク10側とは反対側に設けられた垂直シャフト21に沿って移動可能に取り付けられている。
【0024】
内視鏡からの映像信号を伝送するためにカメラユニット17のCCDから延びる信号ケーブル58は、先端アーム部15の内部を通って、ケーブル内蔵水平リンク13の内部及びケーブル内蔵垂直リンク14の内部に導かれて、リンクアーム部3の外部に延出されている。リンクアーム部3の外部に延出された信号ケーブル58にはカメラコネクタ19が設けられている。このカメラコネクタ19は、モニタ62に接続されたTV−CCU61に対して着脱自在に接続できるようになっている。また、内視鏡71には図示しない光源装置からの照明光を伝送するライトガイド90が接続されている。
【0025】
このような構成では、内視鏡取付部18に内視鏡71を取付けるだけで、内視鏡によって得られた観察像がカメラユニット17のCCDから延びる信号ケーブル58を介して画像処理される。すなわち、信号ケーブル58を内視鏡保持装置1に内装することで、内視鏡71のセッティング作業を容易にしている。
【0026】
次に、図2を参照しつつ固定リング25付近の構造について説明する。
図示のように、固定リング25はカメラユニット17の本体26に対して回転自在に取り付けられている。固定リング25の内面には追い込みネジ98が切ってある。一方、カメラユニット17が取付けられる先端アーム部15のアーム体15aの端部外周面には固定リング25の追い込みネジ98と螺合するネジ99が切ってある。
【0027】
カメラユニット本体26の先端フランジ部27と固定リング25との間にはカラー29,29を介してOリング28が介装されている。このOリング28は、アーム体15aにカメラユニット本体26を捩じ込んだ際に潰されて、その反発力によってネジ98,99同志が緩むことを防止する。
【0028】
なお、カラー29,29は摺動用のワッシャーであり、また、先端アーム部15のアーム体15aの外周に装着されたOリング30は、アーム体15aと固定リング25との間の水密を保つためのものである。
【0029】
カメラユニット17からの映像信号はオス/メスのビデオコネクタ31,32同志の接続によりカメラコネクタ19まで伝送される。すなわち、カメラユニット17のCCDから延びる信号ケーブル58がカメラユニット本体26の接続端部に設けられたビデオコネクタ31に電気的に接続され、また、カメラコネクタ19から延びる信号ケーブル58がアーム体15aの接続端部に設けられたビデオコネクタ32に電気的に接続されており、これらビデオコネクタ31,32同志の接続により互いの信号ケーブル58が電気的に接続されてカメラユニット17からの映像信号がカメラコネクタ19まで伝送される。
【0030】
この場合、コネクタ31,32同志の接続の際の位置合わせは、例えばビデオコネクタ31に設けられたピン33をビデオコネクタ32に設けられた溝34に係合させることによって行なわれる。この係合によって、ビデオコネクタ31,32のコネクタピン同士が正確に対応する。
【0031】
なお、ビデオコネクタ31,32には、カメラユニット17を別種のものと交換(例えば単板TVカメラから3板TVカメラに交換)する際に必要となる信号路を全て含んだ数が予め設けられてある。また、機能拡張のために予備の信号路も設けられてある。
【0032】
以上説明したように、本実施例の内視鏡保持装置1は、アーム体15aから固定リング25を取り外すだけで内視鏡保持装置1からカメラユニット17を分離することができるため、撮像系が故障したり機能不調状態に陥った場合に、カメラユニット17の修理交換を容易に行なうことができる。
【0033】
また、カメラユニット17の交換が容易に行なえることができるため、CCDの技術進歩に対応して内視鏡保持装置の性能を向上させることができ、所望の性能を容易かつ低コストで得ることができる。
【0034】
さらに、信号ケーブル58を内視鏡保持装置1に内装したため、内視鏡71のセッティング作業が容易となる。
また、カメラユニット17は気密構成であり、内視鏡71内部を通じてエアリーク路があっても腹腔外へ漏れることはない。
【0035】
なお、本実施例の内視鏡保持装置1を使用する場合は、装置全体に滅菌カバーを被せることが望ましい。これによれば、滅菌カバーを交換することで清掃作業を排除することができる。
【0036】
また、リンクアーム部3とその周辺の構造は、前述した構造のものに限らず、例えば、以下のような構造であっても良い。
(1)垂直ロッド4と先端アーム部15とを含む複数本のアームをそれぞれボールジョイントで繋ぎ、ジョイントの重さ出しをできるようにした構造。
(2)カウンターウェイト11,12の代わりに、ばねによってアーム間に内視鏡側と釣り合う反力を与えるようにした構造。
(3)アーム全体が湾曲可能な1本の管によって形成されている構造。
【0037】
また、先端アーム部15をケーブル内蔵水平リンク13から取り外すことができるように構成し、収納時の省スペース化を図っても良い。
ところで、前述した第1の実施例では、ライトガイド90が内視鏡保持装置1に内装されていなかったが、このライトガイド90を内視鏡保持装置1に内装することも考えられる。以下、この場合の構成の一例について詳述する。
【0038】
図3に示すように、内視鏡71からの映像信号を伝送するためにカメラユニット17のCCDから延びる信号ケーブル58は、先端アーム部15の内部を通って、ケーブル内蔵水平リンク13の内部及びケーブル内蔵垂直リンク14の内部に導かれて、リンクアーム部3の外部に延出されている。リンクアーム部3の外部に延出された信号ケーブル58の末端部にはカメラコネクタ19が設けられている。このカメラコネクタ19は、モニタ62に接続されたTV−CCU61に対して着脱自在に接続できるようになっている。これについては第1の実施例において述べた通りである。
【0039】
また、内視鏡71に照明光を導くライトガイド90も、信号ケーブル58と同様に、先端アーム部15の内部を通って、ケーブル内蔵水平リンク13の内部及びケーブル内蔵垂直リンク14の内部に導かれて、リンクアーム部3の外部に延出されている。そして、リンクアーム部3の外部に延出されたライトガイド90の末端部にはライトガイドコネクタ49が設けられている。このライトガイドコネクタ49は光源装置63に対して着脱自在に接続できるようになっている。
【0040】
このようにしてリンクアーム部3の外部に延出された信号ケーブル58とライトガイド90は、ユニバーサルケーブル48として一括されている。具体的には、例えば、ケーブル内蔵垂直リンク14に接続されたマルチルーメンチューブ(ケーブル)の内孔に外部に延出された信号ケーブル58とライトガイド90とを挿通することによってユニバーサルケーブル48が構成される。
【0041】
図4は、図3の構成を成す内視鏡保持装置1の内視鏡側構成部における光学系を示したものである。
図4に示すように、内視鏡71とカメラユニット17との接合部は、フランジ65として形成されている。カメラユニット17には、内視鏡71側のレンズ系75及びライトガイド74と対向するように、レンズ系54及びライトガイド90(90b)が配置されている。
【0042】
内視鏡保持装置1内に配設されたライトガイド90(90a,90b)は、カメラユニット17を通じて内視鏡71の接眼部との当接面51に達している。ライトガイド90bは、当接面51の近傍で、撮像素子53に結像させるためのレンズ系54を囲むようにしてドーナツ状に配置され、内視鏡71内に配設されたライトガイド74(これも同様にレンズ系75を囲むようにしてドーナツ状に配置されている。)に対面している。
【0043】
内視鏡71は、そのマウント部76を内視鏡取付部18のマウント部材55にねじ込み接続されており、カメラユニット17に対して回転自在となっている。カメラユニット17の手元側端面には、ビデオコネクタ31とライトガイドコネクタ57とが設けられており、先端アーム部15と接続した際に、対向するビデオコネクタ32及びライトガイドコネクタ59と繋がるようになっている。この場合、ビデオコネクタ32とビデオコネクタ31の構成は図2で示したものと全く同一である。つまり、カメラユニット17は先端アーム部15から分離可能である。
【0044】
なお、図4中、28,64,66はOリングであり、29はカラーであり、56はドライバであり、60は回転リングである。
以上説明した構成によれば、ライトガイド90が内視鏡保持装置1に内装されているため、内視鏡のセッティングがより簡単となる。
【0045】
図5は、本発明の第2の実施例を示すものである。図示のように、本実施例の内視鏡保持装置1aは、先端アーム部15それ自体がカメラユニット17になっており、このカメラユニット17(15)が固定リング25を介してケーブル内蔵水平リンク13に着脱自在に取付けられている。また、図示しないが、カメラユニット17の内部は、湾曲部16内のファイバーバンドルによって送られた光学像をユニット先端部36に内蔵されたレンズ系を介してCCDに結像させる構成になっている。ユニット先端部36には、フォーカスダイアル36aと絞りダイアル36bとが設けられている。なお、それ以外の構成は第1の実施例と同一である。
【0046】
このように、本実施例の内視鏡保持装置1aは、ケーブル内蔵水平リンク13から固定リング25を取り外すだけで内視鏡保持装置1からカメラユニット17(先端アーム部15)を分離することができるため、撮像系が故障したり機能不調状態に陥った場合に、カメラユニット17の修理交換を容易に行なうことができる。
【0047】
また、カメラユニット17の交換が容易に行なえることができるため、CCDの技術進歩に対応して内視鏡保持装置の性能を向上させることができ、所望の性能を容易かつ低コストで得ることができる。
【0048】
さらに、長尺なカメラユニット17を外して収納すれば、省スペース化を図ることができる。
図6は、本発明の第3の実施例を示すものである。図示のように、本実施例の内視鏡保持装置1bは、先端アーム部15の先端にカメラユニット40を着脱するためのカメラユニット取付部41が設けられている。このカメラユニット取付部41は、カメラユニット40の背面に設けられた取付フック42を挿入可能な取付ガイド43を有している。この取付ガイド43には、取付フック42の表面に設けられた孔(図示せず)と係合するピン44が突設されている。このピン44は、カメラユニット取付部41の背面に取付けられたハンドル45を引いたり離したりすることによって突没自在となっている。すなわち、ハンドル45を引張ると、ピン44がカメラユニット取付部41内に没し、ハンドル45から手を離すと、ハンドル45が元の位置に引き戻されて、ピン44がカメラユニット取付部41の外側に突出する。
【0049】
なお、カメラユニット取付部41は、取付ガイド43とハンドル45とピン44とが一体となって、第7の回転軸O7 を中心として回転可能となっている。
また、先端アーム部15の先端側は、カメラユニット40を取り付けた時にその光軸が先端アーム部15の回転軸O6 を含む平面内に含まれるように、略L字型に形成されている。
【0050】
また、先端アーム部15と内視鏡71との間は、先端アーム部15に内蔵されたライトガイドと内視鏡71に内蔵されたライトガイドとを接続するためのライトガイドケーブル100によって接続されている。この場合、ライトガイドケーブル100は先端アーム部15に設けられたコネクタ47に接続される。
【0051】
また、先端アーム部15とカメラユニット40との間は、先端アーム部15に内蔵された信号ケーブル58とカメラユニット40のCCDから延びる信号ケーブル58とを接続するための中継ケーブル102によって接続されている。この場合、中継ケーブル102の先端にはカメラユニット40と接続するカメラコネクタ46が設けられている。
【0052】
なお、ライトガイドケーブル100と中継ケーブル102は、カメラユニット40回収時につっぱらないように、その長さが予め長めに設定されている。
したがって、上記構成によれば、撮像系が故障したり機能不調状態に陥った場合に、ハンドル45を引張ることによって取付ガイド43のピン44と取付フック42の孔との係合状態を解除すれば、カメラユニット取付部41からカメラユニット40を取り外すことができるため、カメラユニット40の修理交換を容易に行なうことができる。
【0053】
また、カメラユニット40の交換が容易に行なえることができるため、CCDの技術進歩に対応して内視鏡保持装置の性能を向上させることができ、所望の性能を容易かつ低コストで得ることができる。
【0054】
さらに、ライトガイドケーブル100と中継ケーブル102の長さが予め長めに形成されているため、リンクアーム部3の長さが足りないために術部に十分に近付くことができない場合(例えば、腹腔鏡下胆のう摘出術(ラパコレ)で胆のうを摘出する場合において、内視鏡をトラカール間で移動させて反対側から観察する場合)でも、カメラユニット40を外して使用すれば、ケーブル100,102の余裕長分だけさらに術部に近付くことができる。
【0055】
なお、以上説明してきた態様により、以下の項で示す各種の構成が得られる。
1.内視鏡を所望の位置に保持する保持手段と、前記保持手段に着脱自在に設けられ、内視鏡からの光学像を光電変換する撮像素子を備えた撮像手段と、少なくともその一部が前記保持手段の内部に配置され前記撮像素子によって得られた電気信号を伝送する信号伝送手段とを具備することを特徴とする内視鏡保持装置。
【0056】
2.前記撮像手段は、少なくとも撮像素子と撮像素子への結像光学系を含むユニットとして構成されていることを特徴とする第1項に記載の内視鏡保持装置。
3.前記撮像手段が前記保持手段に対してネジによって着脱自在に接続されることを特徴とする第1項または第2項に記載の内視鏡保持装置。
【0057】
4.前記撮像手段と前記保持手段との間をシールするシール手段が設けられていることを特徴とする第1項ないし第3項のいずれか1項に記載の内視鏡保持装置。
【0058】
5.前記撮像手段と前記保持手段との接続は、これらのいずれか一方に設けられたガイド手段に沿って行なわれることを特徴とする第1項ないし第4項のいずれか1項に記載の内視鏡保持装置。
【0059】
6.前記保持手段が、内視鏡を任意方向に向ける湾曲手段を有していることを特徴とする第1項ないし第5項のいずれか1項に記載の内視鏡保持装置。
7.前記保持手段は、これに保持される内視鏡の側とのバランスをとるカウンターバランス機構を備えていることを特徴とする第1項ないし第6項のいずれか1項に記載の内視鏡保持装置。
【0060】
8.内視鏡に対して照明光を供給する照明光伝送手段が前記保持手段の内部に配設されていることを特徴とする第1項ないし第7項のいずれか1項に記載の内視鏡保持装置。
【0061】
9.前記保持手段の内部に配設された前記照明光伝送手段と内視鏡内に配設された照明光伝送部とを接続する接続手段が前記撮像手段に設けられていることを特徴とする第8項に記載の内視鏡保持装置。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の内視鏡保持装置は、内視鏡のセッティング作業と、内蔵された電子撮像系の修理交換作業とを容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る内視鏡保持装置の斜視図である。
【図2】図1の内視鏡保持装置におけるカメラユニットの接続部構造の要部断面図である。
【図3】図1の内視鏡保持装置の変形例を示す斜視図である。
【図4】図3の構成における内視鏡取付け部周辺の構造を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る内視鏡保持装置の要部構成を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係る内視鏡保持装置の要部構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1a,1b…内視鏡保持装置、3…リンクアーム部(保持手段)、15…先端アーム部(保持手段)、17,40…カメラユニット(撮像手段)、58…信号ケーブル(信号伝送手段)、71…内視鏡。
Claims (4)
- 内視鏡が着脱自在に装着されて前記内視鏡からの光学像を伝達する第1の接続部と、前記内視鏡からの光学像を光電変換する撮像素子と、この撮像素子により光電変換された電気信号を伝達する第2の接続部とを有する撮像手段と、
前記第2の接続部により前記撮像手段が着脱自在に装着される装着部と、
前記装着部が配設され、この装着部によって前記撮像手段および前記内視鏡をそれぞれ保持する可動アーム部と、
前記可動アーム部の内部に配置され、前記撮像素子によって得られた電気信号を伝送する信号伝送手段と
を具備することを特徴とする内視鏡保持装置。 - 前記装着部および前記信号伝送手段は、複数の種類の撮像手段に対応する信号路を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡保持装置。
- 前記可動アーム部は、前記装着部に配設された湾曲部を備えていることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の内視鏡保持装置。
- 前記撮像手段は、前記可動アームから前記内視鏡に照明光を供給するライトガイドコネクタ手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1に記載の内視鏡保持装置。
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1995
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