JP3617344B2 - 表示装置の調整方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に関するものであって、特に、それ自体が発光しない表示装置、すなわち、光源と光学変調素子とを有する表示装置における調整方法に関する。
【0002】
【背景技術】
バックライトなどの表示用光源と光学変調素子とを用いた表示装置として、例えば、液晶表示装置,エレクトロルミネッセンス(EL),デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)が知られている。そして、このような表示装置、例えば液晶表示装置では、工場の生産ラインでの製造段階における一工程として、以下に示す各種調整が行われている。ここで、一例としてTFT(薄膜トランジスタ)を画素スイッチとして用いるアクティブマトリクス型液晶表示装置において、ノーマリホワイトの方式で表示を行う場合の上記各種調整方法と、一般的な光強度と印加電圧の関係について説明する。
【0003】
一般に、TFT液晶表示装置においては、液晶が封入される2枚の基板のうちの一方がTFTアクティブマトリクス基板とされ、他方の基板が対向基板とされ共通電極が形成されている。更に、上記TFTアクティブマトリクス基板には、画素スイッチである各々のTFTと接続された画素電極が形成されている。そして、この画素電極に信号電圧が印加され、上記対向基板の共通電極には一定の共通電圧が印加されて、各画素の液晶に、共通電極への共通電圧と画素電極への信号電圧との差電圧が印加される。
【0004】
そして、ノーマリホワイトの表示方法では、図17に示されるように、信号電圧と共通電圧との差電圧が小さいほど画像表示が明るくなり、差電圧が大きいほど画像表示が暗くなる。ここで、図17のグラフにおいては、縦軸は透過率T(明るさ)を表し、横軸は電圧V(正極性電圧(+),負極性電圧(−))を表し、これらの電圧と、対向基板電圧との差電圧と透過率との関係を表しているものである。つまり、液晶表示装置は、対向基板電圧との差電圧が小さいと透過率が高くなって画像表示が明るくなり、上記対向基板電圧との差電圧が大きいと透過率が低くなって画像表示が暗くなるものである。
【0005】
図18には、液晶に印加される電圧を極性反転して駆動する場合の信号電圧変化が示されている。すなわち、図18においては、画像表示上で共通電圧1に対して正極性駆動させる場合の正極性側の画像信号2と、負極性駆動させる場合の負極性側の画像信号3がそれぞれ有する電圧の変化について示されている。
【0006】
このような液晶表示装置では、第1の調整項目として、共通電極への共通電圧の調整(コモン調整と称する)がある。これは、図18に示す対向基板上の共通電極に印加される共通電圧1を調整するものであり、この調整により画面上にてフリッカの無い画像が得られる。
【0007】
第2の調整項目として、コントラスト調整あるいはダイナミックレンジ調整がある。これは、図18に示す正極性側の画像信号2の有する電圧の最大値2A及び電圧の最小値2B間の振幅VAと、負極性側の画像信号3の有する電圧の最小値3A及び最大値3B間の振幅VBとを同時に調整することで、コントラスト比を調整するものである。
【0008】
第3の調整項目として、DCオフセット調整がある。これは、後で述べる印加電圧−光強度特性の中でどのエリアに電圧を印加してユーザに手渡すかを設定する調整であって、画像信号の電圧振幅を一定にしたまま、DCレベルを調整するものである。
【0009】
これは、図18に示される正極性画像信号2の有する電圧の最大値2Aと共通電圧1間の電圧VCと、負極性画像信号3の有する電圧の最小値3Aと共通電圧1間の電圧VDの絶対値とをそれぞれ等しいオフセット電圧に調整するものである。つまり、液晶パネルに表示された画像、もしくはプロジェクタであればプロジェクタスクリーンに投影されたカラー画像を目視しながら、このオフセット電圧を調整することで、正極性駆動、負極性駆動の場合のそれぞれの色レベルが同時に決定される。このDCオフセット調整は、液晶パネルにて白表示を行った状態において調整するのが一般的であり、ホワイトバランス調整とも称される。
【0010】
第4の調整項目として、ガンマ補正特性の設定がある。液晶表示装置は、データ処理回路内にガンマ補正回路を備えており、図19(A)に示すように、まず液晶パネル固有の印加電圧(V)−透過率(T)特性が測定される。そして、このパネル固有の印加電圧−透過率特性を、図19(C)に示すようなリニアな特性に補正するのに必要な補正データとして、図19(B)に示すガンマ補正特性が決定される。更に、図19(A)に示される輝度測定によって得られた印加電圧−透過率特性に、図19(B)のガンマ補正特性を合成して、図19(C)のようなリニアな入出力特性を得ることでガンマ補正が完了するものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上述したような表示装置の各種調整を実施するに際しては、実際の製品に内蔵された光源例えばバックライトより液晶パネルに向かって光照射する必要がある。
【0012】
このとき、この種の光源は、図2(A)及び(B)に示すように、常時明るさが一定とはならない。ここで、図2(A)及び(B)に示すグラフにおいては、縦軸は共に輝度(ルクス)を表し、横軸は共に時間を表しているが、図2(A)の横軸の単位はmsecであるのに対して、図2(B)の横軸の単位はsecである。
【0013】
図2(A),(B)のグラフは異なる光源を対象として輝度測定を行ったものであるが、図2(A),(B)に示されるように、同一定格のものでも製造バラツキがあるため、光源が異なると、輝度−時間特性波形も異なっており、例えば、バックライトとして通常用いられるメタルハライドランプなどの放電管では、放電状態などに依存して輝度のバラツキが10%程度生じる。特にこの輝度のバラツキは、図2(A)(B)にて分かる通り、短時間及び/又は長時間で生ずる場合がある。
【0014】
このように調整時に光源からの光強度が低下したりあるいは増大すると、特に上述した調整項目の中の第3、第4の調整項目に必要な測定に支障が生ずる。すなわち、光源からの光強度が異常の時にDCオフセット調整及びガンマ補正特性の設定を行うと、光源からの光強度が正常である時の適正な白表示及びガンマ補正ができなくなる。
【0015】
そこで、本発明の目的とするところは、光源に起因する輝度のバラツキに拘らず、表示装置の各種調整を行うための測定において得られたデータに対して補正を行うことによって、高品質の表示装置を実現することにある。
【0016】
また、本発明の他の目的は、更にDCオフセット調整を行うことによって、より光変調の信頼性を向上することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1の表示装置の調整方法は、
光源と、印加電圧に基づいて上記光源からの光を変調する光学変調素子とを有する表示装置の調整方法において、
異なる階調値に対応させて上記印加電圧を変更設定して、少なくとも一画素に対応する上記光学変調素子にて変調された光強度をそれぞれ測定する第1工程と、
上記第1工程での各回の測定毎に、常時一定となる階調値に対応する印加電圧に設定して、上記少なくとも一画素とは異なる参照位置の画素に対応する上記光学変調素子にて変調された参照用の光強度をそれぞれ測定する第2工程と、
上記第2工程にて測定された上記参照用の光強度に基づいて、上記第1工程にて測定された各階調毎の光強度を補正する第3工程と、
を有し、
上記第1工程での上記少なくとも1画素の周囲画素と、上記第2の工程での上記参照位置の画素の周囲画素とを、それぞれ光が透過しない階調値に設定し、上記各周囲画素をマスクとして用いることを特徴とする。
【0018】
従って、請求項1に記載の表示装置の調整方法によれば、上記第2工程において得られる上記参照位置における参照用の光強度を、上記第1工程における上記印加電圧を変更設定したときの光強度の測定毎に測定することで、上記参照用の光強度のバラツキを参照することができ、これによって、上記光源による光強度のバラツキを定性的に測定することができるため、上記各階調値に対応させて測定した光強度を基に、上記第1工程にて得られた光強度を補正して、上記光源の光強度のバラツキを考慮した理想的な測定データを作成することができる。この2種の光強度の測定は、完全に同じタイミングである必要はなく、2種の光強度測定を比較的短時間にて切り換えて実施するものでも良い。要は、印加電圧を変更設定して光強度を測定したとき、その光強度測定に用いた光源自体の光強度を参照用として測定できるタイミングであればよい。
【0019】
請求項2の表示装置の調整方法は、請求項1に記載の特徴点に加え、
上記第2工程では、上記参照位置の画素を、最大階調値に対応する上記印加電圧に設定して測定することを特徴とする。
【0020】
従って、請求項2に記載の表示装置の調整方法によれば、上記参照位置には各測定時に最大階調値に対応する上記印加電圧に設定することで、相対的な上記光源の光強度のバラツキを測定することができる。
【0021】
請求項3の表示装置の調整方法は、請求項2の記載の特徴点に加え、
上記表示装置は、複数種類の光学変調素子を具備するものであって、上記測定は上記光学変調素子ごとに行われるものであることを特徴とする。
【0022】
従って、請求項3に記載の表示装置の調整方法によれば、複数種類の光学変調素子を使用することで、カラー表示を行うことができ、各光学変調素子の製造バラツキと、上記光源の光強度のバラツキを考慮して、上記第1の工程で得られる光強度を補正することができる。
【0023】
請求項4の表示装置の調整方法は、
光源と、印加電圧に基づいて上記光源からの光を変調する光学変調素子とを有する表示装置の調整方法において、
異なる階調値に対応させて上記印加電圧を変更設定して、少なくとも一画素に対応する上記光学変調素子にて変調された光強度をそれぞれ測定する第1工程と、
上記第1工程での各回の測定毎に、上記光源からの光強度を参照用としてそれぞれ測定する第2工程と、
上記第2工程にて測定された上記参照用の光強度に基づいて、上記第1工程にて測定された各階調毎の光強度を補正する第3工程と、
を有することを特徴とする。
【0024】
従って、請求項4に記載の表示装置の調整方法によれば、上記第2の工程により、上記光学変調素子に到達する前の光の強度を参照用に測定することで、測定時ごとの上記光源による光強度のバラツキを定性的に測定することができ、上記参照用に測定した光強度と、上記各階調値ごとに測定した光強度とを比較参照することで、上記光源の光強度バラツキを考慮して、上記第1の工程により得られた光強度を補正することができる。なお、この第2工程は、請求項5に示すように、表示装置内部に配置された参照光測定手段を用いて実施することができる。
【0025】
請求項6の表示装置の調整方法は、請求項1乃至5のいずれかの特徴点に加え、
上記第3の工程において、初回の測定において測定された参照用の光強度と、初回以降の各測定において得られた各参照用の光強度とをそれぞれ比較して、各補正値を算出することを特徴とする。
【0026】
従って、請求項6に記載の表示装置の調整方法によれば、上記初回の測定により得られた参照用の光強度を基準として、上記各測定において得られた各参照用の光強度から、各測定ごとに補正値を算出することができるので、上記補正値に、上記光源における光強度のバラツキを反映させることができる。
【0027】
請求項7の表示装置の調整方法は、請求項1乃至5のいずれかに記載の特徴点に加え、
上記第3の工程において、各測定ごとに測定された参照用の光強度の平均値と、各測定において得られた各参照用の光強度とをそれぞれ比較して、各補正値を算出することを特徴とする。
【0028】
従って、請求項7に記載の表示装置の調整方法によれば、上記各測定ごとに測定された参照用の光強度の平均値を基準として、上記各測定において得られた各参照用の光強度から、各測定ごとに補正値を算出することができるので、上記補正値に、上記光源における光強度のバラツキを反映させることができる。
【0029】
請求項8の表示装置の調整方法は、請求項7に記載の特徴点に加え、
上記第3の工程において、規格とされた参照用の光強度の初期値と、各測定において得られた各参照用の光強度とをそれぞれ比較して、各補正値を算出することを特徴とする。
【0030】
従って、請求項8に記載の表示装置の調整方法によれば、上記規格とされた参照用の光強度の初期値を基準として、上記各測定において得られた各参照用の光強度から、各測定ごとの補正値を算出することができるので、上記補正値に、上記光源における光強度のバラツキを反映させることができる。
【0031】
請求項9の表示装置の調整方法は、請求項1乃至8のいずれかに記載の特徴点に加え、
上記第3の工程は、上記補正された光強度を階調値に変換する工程を含むことを特徴とする。
【0032】
従って、請求項9に記載の表示装置の調整方法によれば、上記補正された光強度を階調値に変換することで、上記光源の光強度のバラツキが考慮された階調値を得ることができる。
【0033】
請求項10の表示装置の調整方法は、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の特徴点に加え、
上記第3の工程にて得られた各補正値に基づいて、ガンマ補正特性を決定する工程を更に有するものであることを特徴とする。
【0034】
従って、請求項10に記載の表示装置の調整方法によれば、上記ガンマ補正前に上記補正値を算出することができるので、それに基づいて上記ガンマ補正が行われるので、上記ガンマ補正を決定する工程において、上記光源の光強度のバラツキがフィードバックされたデータをガンマ補正の基礎データとすることができ、より高精度のガンマ補正特性を得ることができる。
【0035】
請求項11の表示装置の調整方法は、請求項10に記載の特徴点に加え、
入力デジタルデータを、上記ガンマ補正特性が設定されたガンマ補正回路にて補正して、上記光学変調素子での印加電圧−光学変調特性に適したデジタル画像データとする工程と、
上記デジタル画像データを、DA変換器にてアナログ画像データに変換する工程と、
上記アナログ画像データを増幅器にて増幅する工程と、
増幅された上記アナログ画像データに基づいて上記光学変調素子を変調駆動して画像を表示する工程と、
上記ガンマ補正回路への入力デジタル画像データの階調値が最大であり、かつ、 上記ガンマ補正回路からの出力デジタル画像データの階調値が最大値よりも小さいときに、上記増幅器での増幅率を変更して、表示画像のダイナミックレンジを拡げる調整工程と、
を有することを特徴とする。
【0036】
従って、請求項11に記載の表示装置の調整方法によれば、DA変換後にバイアス調整をすることができるので、画像信号のゲインを増加させることができるので、表示装置のコントラス比を向上することができる。
【0037】
請求項12の表示装置の調整方法は、請求項11に記載の特徴点に加え、
上記増幅器はオペアンプにて構成されるものであって、上記調整工程において、上記増幅器は上記オペアンプに供給されるバイアス電位を変更することを特徴とする 。
【0038】
従って、請求項12に記載の表示装置の調整方法によれば、上記増幅器により容易にDA変換後にバイアス調整をすることができるので、表示装置のコントラス比を容易に向上することができる。
【0039】
請求項13の表示装置の調整方法は、請求項10に記載の特徴点に加え、
上記デジタルデータを、上記ガンマ補正特性が設定されたガンマ補正回路にて補正して、上記光学変調素子での印加電圧−光学変調特性に適したデジタル画像データとする工程と、
上記ガンマ補正回路にて補正されたデジタル画像データを、基準電圧に基づいて、DA変換器にてアナログ画像データに変換する工程と、
上記アナログ画像データを増幅器にて増幅する工程と、
上記アナログ画像データに基づいて上記光学変調素子を変調駆動して画像を表示する工程と、
上記ガンマ補正回路への入力デジタル画像データの階調値が最大であり、かつ、上記ガンマ補正回路からの出力デジタル画像データの階調値が最大値よりも小さいときに、上記DAコンバータの上記基準電圧を変更して、表示画像のダイナミックレンジを拡げる調整工程と、
を有することを特徴とする。
【0040】
従って、請求項13に記載の表示装置の調整方法によれば、DAコンバータの基準電圧を調整することができるので、DAコンバータでのゲイン調整を行うことができ、表示装置のコントラス比を向上することができる。
【0041】
請求項14の表示装置の調整方法は、請求項10に記載の特徴点に加え、
入力デジタルデータを、上記ガンマ補正特性が設定されたガンマ補正回路にて補正して、上記光学変調素子での印加電圧−光学変調特性に適したデジタル画像データとする工程と、
上記ガンマ補正回路にて補正されたデジタル画像データを、基準電圧に基づいて、DA変換器にてアナログ画像データに変換する工程と、
上記アナログ画像データのうち最小階調値に対応する電圧を、クランプ回路にて所定のクランプ電圧に設定する工程と、
上記アナログ画像データに基づいて上記光学変調素子を変調駆動して画像を表示する工程と、
上記クランプ回路でのクランプ電圧を変更して、上記アナログ画像データの基準電圧に対するDCオフセット量を調整してホワイトバランス調整する工程と、
を有することを特徴とする。
【0042】
従って、請求項14に記載の表示装置の調整方法によれば、上記クランプ回路にて上記DCオフセット量を調整することができるので、表示装置のホワイトバランス調整を行うことができる。
【0043】
請求項15の表示装置の調整方法は、請求項1乃至14のいずれかに記載の特徴点に加え、
上記表示装置は、投写型表示装置であって、
上記第1工程における測定は、スクリーン上の画素に対して行うと共に、
上記第2工程における測定は、上記スクリーン上の上記参照位置の画素に対して、行うものであることを特徴とする。
【0044】
従って、請求項15に記載の表示装置によれば、上記投写型表示装置の調整を行うことができるので、上記投写型表示装置の画質を向上させることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、本発明の調整が行われる表示装置の概略について説明する。
【0046】
<実施の形態1>
(表示装置の全体説明)
図3は、液晶表示パネルを駆動するための表示装置の全体を概略的に示すブロック図である。図3に示す本実施の形態の液晶表示装置は、3枚の液晶表示パネルをそれぞれR,G,B用のライトバルブとして用いたプロジェクタに適用したものである。尚、本実施の形態では、3枚の液晶表示パネルを、TFTをスイッチング素子として用いたアクティブマトリクス基板にて構成しているが、他の液晶表示基板を用いることも可能である。
【0047】
図3において、このプロジェクタの液晶表示装置は、大別して、各色赤(以下Rと記す),緑(以下Gと記す),青(以下Bと記す)のデータ処理に共用される信号処理用ボード10と、各色R,G,B毎に設けられた液晶表示専用ボード30R,30G,30Bと、3枚のライトバルブとしてそれぞれ機能する液晶表示パネル50R,50G,50Bと、を有する。
【0048】
信号処理用ボード10は、本実施の形態の電子機器であるプロジェクタ用の各種回路(図示せず)の他、下記の機能を実現する素子、回路が搭載される全体制御用ボードとすることもできる。
【0049】
まず、画像データの入力端子として、NTSC,PAL等のアナログのテレビ信号を入力する第1の入力端子12と、コンピュータ出力、CDROM出力等のデジタルの画像信号を入力する第2の入力端子14とを有する。ここで、第1の入力端子12に入力されるアナログのテレビ信号は、CRTの特性を考慮してガンマ補正が施されているが、第2の入力端子14に入力されるデジタルの画像信号にはガンマ補正は施されていない。尚、CCDカメラ出力など、CRT用のガンマ補正が施されたデジタルの画像信号を入力する他の端子を設けることも可能である。
【0050】
第1の入力端子12にはADコンバータ16が接続され、テレビ信号をアナログ−デジタル変換する。更にADコンバータ16にはデジタルデコーダ18が接続されている。このデジタルデコーダ18は、テレビ信号中の輝度信号Y及び色差信号U,Vを、3色のR,G,B信号にデコードするものである。
【0051】
デジタルデコーダ18の後段には、フレームメモリ20が設けられている。第1の入力端子12を介して入力されるデータは、ADコンバータ16,デジタルデコーダ18を介してフレームメモリ20内に、1フレーム分書き込まれる。第2の入力端子14を介して入力されてデジタルR,G,Bデータは、フレームメモリ20に直接書き込まれる。尚、液晶表示パネル50R,50G,50Bにて飛び越し走査が実施される場合には、1フレーム分のR,G,Bの各データが奇数ライン,偶数ラインの順で、フレームメモリ20より、2フィールドに分けて読み出される。
【0052】
ここで、特に図示しないが、図3に示されている、液晶表示専用ボード30Rに搭載されている液晶駆動用ICと、他の色G,Bの表示に使用される液晶駆動用ICの構成は同一である。
【0053】
液晶表示専用ボード30Rには、ガンマ補正回路32が設けられている。そして、ガンマ補正回路32の後段には、相展開回路34が設けられている。この相展開回路34は、液晶表示パネル50Rでの駆動周波数を下げるためにデータの相展開を実施している。
【0054】
相展開回路34の後段には、極性反転回路36が設けられている。この極性反転回路36は、液晶表示パネル50Rの各画素の液晶に印加される電界の極性を所定の周期で反転させて極性反転駆動するために設けられている。本実施の形態では、液晶表示パネルのスイッチング素子をTFTにて構成しているため、TFT基板と対向する基板に形成された共通電極の電位を基準として、画素に供給されるデータ電位の極性が所定のタイミングで反転されて駆動される。このために、極性反転回路36は、共通電極の電位に対して正極性の電位を持つデータと負極性の電位を持つデータとを生成して出力する。
【0055】
極性反転回路36の後段には、DAコンバータ38が設けられ、相展開されたNラインの極性反転データをそれぞれデジタル−アナログ変換する。このアナログ信号が、液晶表示駆動ICの出力となる。
【0056】
尚、液晶表示駆動ICには、特に図示しないが、タイミング発生回路が設けられ、上述の相展開回路34,極性反転回路36及びDAコンバータ38にて必要なタイミング信号が、画像同期信号に基づいて発生される。
【0057】
液晶表示専用ボード30Rには、更に増幅器40とバッファ42とが設けられている。増幅器例えばオペアンプ40にて正、負の極性反転駆動に対応したバイアス電圧が重畳されたデータは、バッファ42を介して、液晶表示パネル50Rに供給され、このデータに基づいて液晶表示パネル50Rが所定の1ドット又は1ライン毎等の所定周期毎に極性反転駆動される。
【0058】
上記ガンマ補正回路32は、個々の液晶表示パネルの印加電圧−透過率特性に適合したガンマ補正を実施することを主目的としている。この印加電圧−透過率特性は、液晶表示パネル毎に区々であるので、後述するように必ず調整を要するものである。このガンマ補正回路32が、液晶表示専用ボードに搭載して、表示パネルと一体の構成とすることで、調整工程が簡便となり、演算が単純化されるので精度の高い補正を実施することができる。
【0059】
(輝度測定方法)
図1(A)〜図1(C)に、実施の形態1の表示装置の輝度測定装置の模式図を示す。実施の形態1においては、液晶表示装置、例えば、プロジェクタの輝度測定はR,G,Bの各パネルごとに測定が行われ、この測定は、図1(A)に示すように、階調値測定器9及びセンサ4,リファレンスセンサ5Aを使用し、プロジェクタ8からレンズ7を介してプロジェクタスクリーン6に対して画像をR,G,Bの各色ごとに投影することにより行われる。
【0060】
このとき、プロジェクタスクリーン6には光透過手段13A,13Bが設けられて、プロジェクタ8からの光が、センサ4,5Aに直接入射されるように設置されている。そして、プロジェクタスクリーン6上の光の輝度を測定するために、センサ4,5Aは、プロジェクタスクリーン6上の光透過手段13A,13Bと接するように設置されている。
【0061】
ここで、光透過手段13A及び13Bは、プロジェクタ8から入射される光が、プロジェクタスクリーン6によって遮断されないようにするものであって、たとえば、部分的に孔を設ける、透明にする等の手段により構成することができる。
【0062】
図1(B)は、光透過手段を開口13A,13Bとしたスクリーン6の一例を示している。これらの開口13A,13Bは、スクリーン6の縦中心線Lに対してそれぞれ距離L1だけ離れた位置にて線対称に設けることが好ましい。プロジェクタの光学系は、スクリーン6の縦中心線Lに対する線対称の各位置で照度が等しくなるように設計されているからである。
【0063】
さらに、図1(B)に示すように、各開口13A,13Bの周囲には、同図にてハッチングで示す領域13C,13Dを、測定時に黒表示し、この領域をマスクとして利用することが好ましい。すなわち、図1(C)に示すように、各センサ4,5Aは、角度ψの範囲の光を受光するが、マスク13C,13Dにより測定光以外の光が各センサ4,5Aに入射されないようにできる。
【0064】
また、リファレンスセンサ5Aとしては、センサ4と同じ仕様の装置を使用し、プロジェクタスクリーン6上における、リファレンスセンサ5Aに対応する位置に投影される画素には常に一定階調の表示例えば白表示を行うようにして、リファレンスデータを測定する。
【0065】
センサ4での輝度の測定は、開口13Aと対応する表示領域の階調を変化させて、センサ4にてそれぞれの階調での輝度を測定する。すなわち、このようにすることで、各階調に対応した液晶への印加電圧と、該電圧が印加された液晶での透過率との相関が測定される。
【0066】
センサ4及びリファレンスセンサ5Aは、ケーブル11Aを介して階調値測定器9と接続され、センサ4にて測定された測定データMes,リファレンスセンサ5Aにて測定されたリファレンスデータRefがそれぞれ階調値測定器9に入力され、後述するリファレンスデータRefに基づく測定データMesの補正及びその補正により算出された補正輝度値Luxに対して輝度値−階調値変換が行われ、補正階調値Dataが算出される。
【0067】
なお、センサ4,5Aにて輝度測定するために、プロジェクタスクリーン6への投影画像は、開口13Aの領域のみで各測定毎に階調値が変化され、開口13Bの領域では常に白表示され、マスク領域13C,13Dでは常に黒表示される。従って、輝度測定時には、このような投影画像を表示できる画像データが供給されることになる。なお、輝度測定時の投影画像の表示方法の変形例については、図20および図21を参照して後述する。
【0068】
また、センサ4,5Aでの輝度測定にあたり、両センサ4,5Aにて同期をとることで同時にサンプリングすることもできるが、センサ4,5Aでの輝度サンプリングを短時間に切り換えて交互に1回または複数回実施しても良い。
【0069】
輝度測定において、上記センサ4及び上記リファレンスセンサ5Aに入射された光は、光電変換され、それぞれ電気信号として、ケーブル11Aにより形成された第1のデータバスに出力されて階調値測定器9に入力され、上記階調値測定器9側でのデータ処理により、各測定にて得られた上記各測定データMes,各リファレンスデータRefに基づいて、後述する方法により補正輝度Luxがそれぞれ算出される。その後、上記各補正輝度Luxが正規化されて算出された各補正階調値Dataがケーブル11Bにより形成された第2のデータバスに出力されて、上記プロジェクタ8へフィードバックされる。
【0070】
そして、上記プロジェクタ8に搭載されたデータ処理回路におけるデータ補正回路23に上記補正階調値Dataがそれぞれ入力され、この補正階調値Dataに基づいてガンマ補正特性が決定される。さらに図1に示されるガンマ補正回路32により、例えばROM,RAM等に記憶されたガンマ補正特性に基づいて、入力デジタルデータにガンマ補正がなされるものである。
【0071】
(測定データからの補正階調値の抽出方法)
輝度測定方法において述べたように、図1に示されるセンサ4及びリファレンスセンサ5Aによって測定された輝度は、階調値測定器9にて補正輝度に変換された後、正規化データに換算される。
【0072】
図4(A)には、図1におけるプロジェクタ8に内蔵された光源の輝度から算出した階調値と、上記プロジェクタ8における32階調ごとの測定データから算出した補正輝度Luxに基づく補正階調値の一例を0〜255の範囲で正規化された表が示されているものである。図4(A)においては、入力信号としての液晶パネル駆動信号であるラスタ信号Xmに対し、R,G,Bのそれぞれのパネルにおいて測定した透過率を補正した各補正輝度値が正規化された補正階調値Ym(R),Ym(G),Ym(B)を表したものである。ここで、上記ラスタ信号Xmは、R,G,Bのそれぞれのパネルに対応する駆動信号Xm(R),Xm(G),Xm(B)で、それぞれが個別のものであって、R,G,Bのそれぞれのパネルごとに各ラスタ信号に対して測定が行われているが、データ処理上、図4(A)の表の項目においては省略して、「ラスタ信号Xm」で表す。
【0073】
すなわち、図4(A)の表におけるそれぞれの数値は、R,G,Bの各パネルを透過した光の輝度の各測定データを補正後、正規化してそれぞれ階調値で表したものである。この正規化においては、補正階調値の最大値を255,最小値を0とするものであって、例えば、各測定データにおいてRの補正輝度値の最大値をRmax,最小値をRmin,各補正輝度値をRx、Gの補正輝度値の最大値をGmax,最小値をGmin,各補正輝度値をGx、Bの補正輝度値の最大値をBmax,最小値をBmin,各補正輝度値をBxとすると、R,G,Bの補正階調値Ym(R),Ym(G),Ym(B)はそれぞれ以下に示す式1〜式3により算出されたものである。
【0074】
式1;Ym(R)=255×(Rx−Rmin)/(Rmax−Rmin)
式2;Ym(G)=255×(Gx−Gmin)/(Gmax−Gmin)
式3;Ym(B)=255×(Bx−Bmin)/(Bmax−Bmin)
そして、図4(A)の表における各階調値は9階調で示されているので、0〜255において、それぞれの階調の間隔が256/(9−1)となるので、32階調ごとの表示とされている。図4(A)は、測定データ及びそれを補正した補正輝度値から式1〜式3を用いて算出された各色ごとの補正階調値Ym(R),Ym(G),Ym(B)が示されているが、これをグラフ化したものが図4(B)に示されている。図4(B)においては、縦軸がR,G,Bの各パネルを透過した光の補正階調値Ym(R),Ym(G),Ym(B)であって、横軸がラスタ信号の階調値Xmであり、R,G,Bの各パネルにおける各補正階調値を示す3種類のグラフが示されている。
【0075】
このように、プロジェクタのような液晶表示装置でのカラー表示においては、R,G,Bの3枚のパネルを使用しているので、これら3枚のパネルについてそれぞれの輝度の測定データ及び後に述べる補正から各補正階調値Ym(R),Ym(G),Ym(B)を算出している。
【0076】
本発明は上述したような方法で表示装置を調整することができるが、従来は、リファレンスデータを使用して測定データに対して補正を行って補正輝度値を算出した後に正規化するという方法による調整が行われていなかったために、単なる測定データの輝度−階調値変換のみで階調値を算出し、ガンマ補正の対象となるデータとして使用し、R,G,Bの各パネルの透過光のそれぞれの上記階調値に基づいてプロジェクタスクリーン上に画像を投影することにより目視によって調整を行っていた。
【0077】
すなわち、上述したように、光源における時間と輝度との関係は一定ではなく、バラツキが生じているため、図4(A)におけるラスタ信号の階調値Xmが96であった場合に、パネル透過光の測定データが例えば100で、ラスタ信号の階調値Xmが128であった場合に、パネル透過光の測定データが例えば95であるという事態も発生する。このような場合、輝度は階調値に比例して増加しないことになり、比例関係が崩れてしまうので、測定データそのものを正規化しても、印加電圧−光強度特性が正確でなくなってしまっていた。よって、輝度が飽和する点を測定するときに、100%に対して98%を算出しようとすると、光源のバラツキで5%ずれると、算出した階調値の信頼性が低下してしまっていたために、目視による調整が必要であった。
【0078】
例えば、図5に光源の輝度バラツキと、プロジェクタの時間−階調特性について表すグラフを示す。図5において、横軸はプロジェクタの輝度測定回数を示し、縦軸に階調を示している。図5に示されるように、光源は輝度測定ごとに輝度が一定ではなく、各測定ごとに輝度が変動している。例えば、図5からも明らかなように、光源の輝度が上昇することにより、プロジェクタにおける表示パネルの階調も上昇し、光源の輝度が低下することにより、プロジェクタにおける階調も下降している。
【0079】
そこで、本実施の形態においては、表示装置の輝度測定時に、センサ4による測定だけでなく、図1に示すようなリファレンスセンサ5Aによる測定により、リファレンスデータとなる輝度を同時に測定して、測定データに対して補正を行うものである。
【0080】
すなわち、各階調ごとに印加電圧−光強度特性を測定する場合、従来は、各測定ごとに生じる光源の輝度バラツキを考慮することなく測定したデータそのものを正規化したデータが、プロジェクタ等の表示装置内の記憶部にて印加電圧−光強度特性として記憶されており、これに基づいてガンマ補正が行われていたので、適正なガンマ補正データを持たせることが不可能であった。しかし、本実施の形態の調整方法にて表示装置を調整して測定を行うことにより、上記測定データMesを、上記リファレンスデータRefにより算出される補正値に基づいて補正した後に正規化して、上記正規化後に得られる補正階調値Dataをガンマ補正対象データとすることで、適正なガンマ補正データを持たせることが可能となる。
【0081】
この測定データの補正方法は、以下に述べる3種の方法が挙げられる。
【0082】
(1)各リファレンスデータRefと、初回の測定でのリファレンスデータRef0、あるいは各リファレンスデータRefの平均値RefAとを比較して、それぞれの測定ごとの補正値を算出し、各測定データMesから上記補正値分減少させる。
【0083】
ここで、初回輝度測定時のリファレンスデータをRef0,測定データをMes0,補正後の測定データを補正輝度値Lux0とし、以降1,2,・・・,nとする。そして、各補正輝度値Luxを、各測定データMes,各リファレンスデータRef及び基準となる初回の測定により得られたリファレンスデータRef0に基づいて、以下に示す式4〜式7にて算出するものである。
【0084】
式4;Lux0=Mes0
式5;Lux1=Mes1/[1+(Ref1−Ref0)/Ref0]
式6;Lux2=Mes2/[1+(Ref2−Ref0)/Ref0]
式7;Luxn=Mesn/[1+(Refn−Ref0)/Ref0]
この調整方法によれば、例えば、図6の表に示すように、ラスタ信号の階調を、n,n+1,n+2にて測定を行った場合の各測定データMesが、80,89,93、各リファレンスデータRefが、100,105,97であった場合、初回測定時のリファレンスデータRef0が100となる。よって、n階調のときのリファレンスデータRef0を基準値とすれば、n+1階調のときに(Ref1−Ref0)が+5,n+2階調のときに(Ref2−Ref0)が−3となり、この値に基づいて式4〜7により、正規化が行われる対象のデータとしての補正輝度値Luxが算出され、Lux0は80,Lux1は84.76,Lux2は95.88のように算出される。
【0085】
なお、この補正方法は、図2(B)に示すように、ランプの輝度が比較的長時間の間でもばらつき、長時間に亘ってデータを収集する場合に適用できる。
【0086】
また、各測定における各リファレンスデータRefの平均値RefAを使用して各補正輝度値Luxを算出する場合は、まず、式8にてリファレンスデータRefの平均値RefAを算出する。
【0087】
式8;RefA=(Ref0+Ref1+Ref2+・・・+Refn)/nそして、上記式4〜式7において基準としている、初回の測定にて得られたリファレンスデータRef0の代わりに、測定全体のリファレンスデータの平均値RefAを用いて、以下に示す式9〜式12に基づき、各補正輝度値Luxがそれぞれ算出される。
【0088】
式9;Lux0=Mes0
式10;Lux1=Mes1/[1+(Ref1−RefA)/RefA]
式11;Lux2=Mes2/[1+(Ref2−RefA)/RefA]
式12;Luxn=Mesn/[1+(Refn−RefA)/RefA]
なお、この補正方法は、図2(A)に示すように、ランプの輝度が比較的短時間の間でもでばらつき、短時間に亘ってデータを収集する場合に適用できる。この場合のデータサンプリングは、例えばデータサンプリング自体に1mSを要するため、100mSの間に10回実施する。
【0089】
(2)固定リファレンスデータRefXと比較する。
【0090】
リファレンスデータRefが規格として初期値を有する場合、その初期値を固定値RefXとして、(1)と同様にして、以下に示す式13〜式16を用いて各補正輝度値Luxがそれぞれ算出される。
【0091】
式13;Lux0=Mes0/[1+(Ref0−RefX)/RefX]
式14;Lux1=Mes1/[1+(Ref1−RefX)/RefX]
式15;Lux2=Mes2/[1+(Ref2−RefX)/RefX]
式16;Luxn=Mesn/[1+(Refn−RefX)/RefX]
この方法も、図2(A)に示すように、ランプの輝度が比較的長時間の間でもでばらつき、長時間に亘ってデータを収集する場合に適用できる。
【0092】
本実施の形態においては、以上述べたような(1),(2)の方法またはそれらの組み合わせによって、補正輝度値を算出し、正規化することで、ガンマ補正の対象データとして格納される印加電圧−透過率特性である各補正階調値Dataを算出することで、光源からの光強度の変動に起因した測定誤差を、上記データ補正によってキャンセルすることができる。
【0093】
(データ補正回路の回路構成)
以上述べたような、リファレンスデータを参照した測定データの補正は、図1におけるプロジェクタ8内のガンマ補正回路32と接続されて階調値測定器9内に設けられた、特に図示しないデータ補正回路により行われる。
【0094】
図7に、データ補正回路及びガンマ補正回路の概略構成について示し、上述した補正階調値の演算に付随するデータ処理について説明する。
【0095】
データ補正回路23は、例えば、減算回路22と、演算回路21とを有するものであって、上述した式4〜7,式8〜12,式13〜16のいずれかの演算が、上記減算回路22,演算回路21にて行われて各測定ごとの補正輝度値Luxが算出される。このデータ補正回路23の出力は、上記補正輝度値Luxに基づいて補正階調値Dataの算出を行う正規化回路24と接続されている。
【0096】
上記減算回路22は、図1に示す階調値測定器9に対して各測定ごとにセンサ,リファレンスセンサから入力された各測定データMesをデータとして有する測定信号mes,各リファレンスデータRefをデータとして有するリファレンス信号refが供給される回路であって、これらの信号の供給によって、補正値を算出する回路である。
【0097】
このとき、上記補正輝度値Luxは、上述した(1),(2)のいずれかの方法を用いるものであって、上記リファレンスデータRefから、初回の測定により得られるリファレンスデータRef0あるいは各リファレンスデータRefの平均値RefA、または、設定された固定リファレンスデータRefXをそれぞれ上述したように減算するものである。
【0098】
なお、この減算回路22は例えばオペアンプにて構成できる。このとき、上述した(Ref1−Ref0)、(Ref1−RefA)または(Ref0−RefX)などのデータは、センサ5Aからのアナログ出力をオペアンプに入力させ、オペアンプにて増幅された差電圧をアナログ−デジタル変換したものを用いることができる。
【0099】
上記演算回路21は、上記減算回路22から出力された補正値に基づいて、上述したいずれかの方法によって、上記各測定データMes及びリファレンスデータRefに基づいて各補正輝度値Luxを演算するものである。
【0100】
上記演算回路21にて算出された各補正輝度値Luxは、それをデータとして有する補正階調信号luxとして上記正規化回路24側に出力し、上記正規化回路24にて上述したような手法によって正規化が行われて補正階調値Dataが算出される。
【0101】
そして、ガンマ補正回路32内の第1のメモリ17に上記各補正階調値Dataが書き込まれることにより、上記各補正階調値Dataが格納される。この第1のメモリ17は、好ましくはデータ書換可能な不揮発性メモリにて構成できる。
【0102】
ここで、式4〜16の演算を例として減算回路,演算回路を用いて計算する例について示したが、特にこれに限定されるものではなく、上記演算機能を実現できる回路であればどのような回路を用いても良く、また、図7においては、上記減算回路22と演算回路21とを別ブロックにて記載したが、2つの機能を有する単一の回路を用いることも勿論可能である。つまり、演算機能を有するロジック回路,マイクロコンピュータ等を使用して、予め上記式4〜7,式8〜12,式13〜16のいずれかを選択して、プログラムすることで、上記演算機能を持たせることが可能となる。
【0103】
ところで、このガンマ補正回路32は、少なくとも、各補正階調値Dataを格納する第1のメモリ17,理想γ階調値を格納する第2のメモリ19,上記各補正階調値Dataと理想γ階調値を受け取ってガンマ補正カーブを演算するCPU15,ガンマテーブルを有するASIC14とを有する。
【0104】
すなわち、上記第1のメモリ17に格納された印加電圧−透過率特性は、図19(A)に示されるグラフ、上記第2のメモリ19に格納された印加電圧−透過率特性は図19(C)に示されるグラフ、上記ASIC14に格納された印加電圧−透過率特性は図19(B)に示されるグラフにそれぞれ対応する。
【0105】
このように、本実施の形態のデータ処理回路内のガンマ補正回路には、光源のバラツキによる印加電圧−光強度特性を補正するデータが書き込まれているため、ガンマ補正の際に正確な補正を行うことができるので、表示装置の信頼性を向上することができる。
【0106】
(表示装置の具体例)
上述の本発明の表示装置の調整方法が適用される表示装置の具体例を以下に示す。例えば、電子機器は、図8に示す表示情報出力源1000、表示情報処理回路1002、表示駆動回路1004、液晶パネルなどの表示パネル1006、クロック発生回路1008及び電源回路1010を含んで構成される。表示情報出力源1000は、ROM、RAM、などのメモリ、テレビ信号を同調して出力する同調回路などを含んで構成され、上述のタイミング回路ブロック20に相当するクロック発生回路1008からのクロックに基づいて、画像信号などの表示情報を出力する。
【0107】
表示情報処理回路1002は、上述の各実施の形態のデータ処理回路ブロック30に相当し、クロック発生回路1008からのクロックに基づいて表示情報を処理して出力する。この表示情報処理回路1002は、上述の増幅・極性反転回路、相展開回路、ローテーション回路等の他、ガンマ補正回路及びクランプ回路等を含むことができる。
【0108】
駆動回路1004は、上述の走査側駆動回路102、Xドライバ104及びプリチャージ駆動回路160、あるいはXドライバ104のみを含んで構成され、液晶パネル1006を表示駆動する。電源回路1010は、上述の各回路に電力を供給する。
【0109】
このような構成の電子機器として、図9に示すプロジェクタ、図10に示すマルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(PC)及びエンジニアリング・ワークステーション(EWS)などを挙げることができる。
【0110】
図9に示すプロジェクタは、透過型液晶パネルをライトバルブとして用いた投写型プロジェクタであり、例えば、3板プリズム方式の光学系を用いている。図9において、プロジェクタ1100では、白色光源のランプユニット1102から射出された投写光がライトガイド1104の内部で、複数のミラー1106及び2枚のダイクロイックミラー1108によってR、G、Bの3原色に分けられ、それぞれの色の画像を表示する3枚のアクティブマトリクス型液晶パネル1110R、1110G及び1110Bによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。
【0111】
ダイクロイックプリズム1112では、レッドR及びブルーBの光が90°曲げられ、グリーンGの光が直進するので各色の画像が合成され、投写レンズ1114を通してスクリーンなどにカラー画像が投写される。ここで、図には投写型プロジェクタを例として挙げて説明したが、これに限定されず、本発明の表示装置は、反射型プロジェクタ,透過型液晶表示装置に適用することが可能である。
【0112】
図10に示すパーソナルコンピュータ1200は、キーボード1202を備えた本体部1204と、液晶表示画面1206とを有する。
【0113】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば本発明は、表示装置の階調を調整中に発光強度の変動が問題となるような場合には、液晶パネルを用いない他の表示装置にも適用可能である。また、液晶パネルをライトバルブとして用いた場合も、プロジェクタ以外の表示装置に本発明を適用可能である。
【0114】
また、上記実施の形態においては、TFTを画素のスイッチング素子として用いた例を説明したが、スイッチング素子はMIM等の2端子素子でも良い。この場合、走査信号ラインとデータ信号ラインとの間に2端子素子と液晶セルとが直列接続されて画素が構成されるので、両信号ラインの差電圧が画素に供給される。
【0115】
また、上記実施例においては、TFTをスイッチング素子として用い、液晶パネルの素子が形成された基板をガラスや石英の基板としたが、これに代えて半導体基板を用いることもできる。
【0116】
<実施の形態2>
実施の形態2の輝度調整方法においては、表示装置たとえばプロジェクタにおける光源の漏れ光を直接測定することにより、測定データの調整を行うものである。
【0117】
つまり、表示パネルを透過する前の光の輝度を、上記プロジェクタに内蔵された光源の漏れ光により測定し、表示パネルを透過する光の輝度を、上記プロジェクタスクリーンに投影される光を測定することにより、輝度調整を行うものである。
【0118】
図11に、実施の形態2の表示装置の輝度測定装置の模式図を示す。実施の形態1と同様に、実施の形態2の表示装置例えばプロジェクタの輝度測定においては、R,G,Bごとに測定が行われ、この測定は、階調値測定器9及びセンサ4,リファレンスセンサ5Bを使用し、プロジェクタ8からレンズ7を介してプロジェクタスクリーン6に対して画像を投影することにより行われている。
【0119】
このとき、上記プロジェクタスクリーン6は実施の形態1と同様に、その中心部に光透過手段13Aが設けられて、上記プロジェクタ8からの光が、センサ4に直接入射されるように設置されている。
【0120】
一方、上記表示パネルを透過する前の光の輝度を測定するために、上記プロジェクタ8内の光源からの漏れ光がリファレンスセンサ5Bに入射されるように、上記リファレンスセンサ5Bが設置されている。この設置位置については、特に図示しないが、上記リファレンスセンサ5Bが表示パネルよりも光源に近い位置となるように設置する。例えば、本発明に係る調整は、工場出荷前の製造工程の一工程として行われているために、プロジェクタ組み立て前の状態で、リファレンスセンサ5Bを表示パネルよりも光源に近い位置となるようにすることもできるが、上述したような位置にリファレンスセンサ5Bを予め組み込んだ状態で、プロジェクタを製造してから上記測定を行うこともできる。図11では後者を例として図示している。
【0121】
また、上記リファレンスセンサ5Bとしては、センサ4と同じ仕様の装置を使用し、単一のクロック信号を上記リファレンスセンサ5B及び上記センサ4に同時に取り込んでいる。
【0122】
上記センサ4及び上記リファレンスセンサ5Bは、ケーブル11Aを介して階調値測定器9と接続され、上記センサ4にて測定された測定データ,上記リファレンスセンサ5Bにて測定されたリファレンスデータが、各測定ごとにそれぞれ上記階調値測定器9に入力され、実施の形態1において行われた上記測定データの補正及び輝度−階調値変換が行われる。
【0123】
そして、実施の形態1と同様に、光源の輝度の測定は、上記プロジェクタ8における光源の階調を変化させて、上記センサ4にてそれぞれの階調での輝度を測定すると共に、上記リファレンスセンサ5Bにて各リファレンスとしての輝度をそれぞれ測定することにより行われる。
【0124】
輝度測定において、上記センサ4及び上記リファレンスセンサ5Bに入射された光は、それぞれ電気信号として、ケーブル11Aにより形成された第1のデータバスに出力されて階調値測定器9に入力されることで、各測定ごとに得られた上記測定データMesが、上記リファレンスデータRefがそれぞれ上記階調値測定器9に供給される。
【0125】
そして、上記各リファレンスデータRefに基づいて実施の形態1と同一の手法により、上記各測定データMesが補正されて各補正輝度値Luxが算出され、これが正規化されることで補正階調値Dataがそれぞれ算出され、この各補正階調値Dataがケーブル11Bにより形成された第2のデータバスに出力されて、上記プロジェクタ8へフィードバックされる。
【0126】
そして、上記階調値測定器9に搭載されたデータ補正回路23にて、上記リファレンスデータRefから算出された補正値に基づいて上記各測定データMesがそれぞれ補正されて、補正輝度値Luxがそれぞれ算出された後、これがそれぞれ正規化されて補正階調値Dataがそれぞれ算出され、更に上記各補正階調値Dataが図1に示されるガンマ補正回路32に入力されることにより、この補正階調値Dataに基づく印加電圧−光強度特性にガンマ補正がなされる。
【0127】
各測定データからの各補正輝度値の抽出方法は、図11における階調値測定器として、実施の形態1と同様の装置が使用されているため、実施の形態1と同様の方法にて行われる。
【0128】
ここで、データ処理回路の構成も実施の形態1と同様に構成されるため、図5に示されるデータ処理回路を使用できるので、説明を省略するが、実施の形態2においても、輝度測定時に、上記センサ4による測定だけでなく、リファレンスセンサ5Bによる測定を同時に行って、各測定データに対して、リファレンスデータを使用して、実施の形態1と同一の補正を行っている。従って、上記リファレンスデータと上記測定データを補正して補正輝度値を算出する演算は、リアルタイムで行うこともできる。
【0129】
よって、実施の形態2の調整方法によっても、上記測定データMesに対して上記リファレンスデータRefを参照して補正値を算出することにより、この補正値を使用して補正したデータに基づき正規化を行うことで、適正なガンマ補正データを持たせることが可能となる。この測定データの補正方法も、実施の形態1に記載した(1)または(2)の方法を適用し、式4〜7,式8〜12,式13〜16の演算を実行することで、測定データMesから補正輝度値Luxを得ることができる。
【0130】
つまり、この調整方法を適用することによって、実施の形態2の表示装置の調整方法においても、上記表示装置に内蔵された光源における光強度は数秒ごとに変動するので、本実施の形態においては、リファレンスセンサによって測定されたリファレンスデータ及び測定データに基づいて、上記測定データを補正して、補正後のデータを正規化することで、表示装置内の記憶部に格納するデータとしての補正階調値を算出するものである。また、上記表示装置内のデータ補正回路の構成も実施の形態1と同様の回路を適用することができることはいうまでもない。更に、実施の形態2の適用される表示装置は、実施の形態1と同様に、実施の形態1に示した投写型表示装置,電子機器等に適用することができる。
【0131】
以上、表示装置の調整方法について述べてきたが、パネルの素材に起因する透過率変動を考慮すると、実施の形態1の方が液晶パネルを透過したものをリファレンスとしている点で高精度にて調整を行うことができる。
【0132】
<実施の形態3>
表示装置においては、例えば、図12のガンマ補正後の印加電圧−階調特性を表すグラフに示されるように、例えば、白表示の補正階調値を255としたときに、黒表示が30となってしまう場合に、白電位と黒電位間の電圧振幅が小さくなってしまうという可能性が残されている。故に、より高精度の表示装置を実現するためには、最終的に電圧振幅の調整が必須であり、コントラスト調整あるいはダイナミックレンジ調整が必要となる。例えば、図12の例では、電圧振幅を拡げるために、Pの特性をQのようにすることで、コントラス比を向上することができる。
【0133】
このコントラスト調整には、以下に示される3つの方法により、画像信号のゲイン調整,DAコンバータでの基準電圧調整を行うことで、黒白のダイナミックレンジを拡げてコントラスト比を大きくすることができ、その方法としては(3)〜(4)に示す2つの方法が挙げられる。
【0134】
(3)デジタル−アナログ変換後のバイアスを調整する。
【0135】
(4)DAコンバータの基準電圧を調整する。
【0136】
更に、DCオフセット調整(ホワイトバランス調整)の方法としては、(5)に示す方法が挙げられる。
【0137】
(5)クランプ回路の例えば黒レベルを調整する。
【0138】
上述の(3),(4)の方法は、図18における電圧振幅VA,VBを調整するもので、(5)の方法は、DCレベル調整で、電圧振幅VC,VDを調整するものである。 以下、上記(3)〜(5)の手法について個別に説明する。
【0139】
図13にデジタル−アナログ変換後のバイアス調整を行う調整装置のブロック図を示す。
【0140】
図13の調整装置は、ガンマ補正データの調整のためのデータを入力する操作部300と、個々のパネルの印加電圧−透過率特性が記憶される記憶部、例えば、データ書換可能で不揮発性の第3のメモリ302と、操作入力部300及び上記第3のメモリ302からの情報に基づいて、種々の調整データを演算して算出するCPU304とを有する。尚、これら操作入力部300,E2PROM302及びCPU304は、このような調整を工場出荷段階でのみ可能としているので、工場に設置された調整用機器に内蔵されている。
【0141】
この装置の工場出荷前の調整工程では、個々の表示パネル50R,50G,50Bの印加電圧−光強度特性が測定され、それぞれ第3のメモリ302に記憶させている。その後、所定のパターンを表示パネル50R,50G,50Bに表示して、該パネル上あるいはR,G,Bが合成されたプロジェクタスクリーン上にて、例えば、目視にてそれを観察して検査する。更に、CPU304からの指令に基づき、増幅器40にて重畳されるバイアス電圧を変更するバイアス発生回路306を有する。尚、図13の操作入力部300は、ダイナミックレンジ調整用操作部を有し、その操作入力に基づくあるいは自動的にCPU300よりバイアス発生回路306にバイアス電圧変更指令がなされるものである。
【0142】
ここで、増幅器40の構成が図14に示されている。
【0143】
図14は、N=4の4相展開の場合の増幅器40の回路構成を示している。4つのDAコンバータ38A〜38Dには、オペアンプ40A〜40Dが接続されている。そして、4つのオペアンプ40A〜40Dのバイアス入力線に、バイアス発生回路306の出力が共通接続されている。
【0144】
このように、図13の調整装置により、デジタルアナログ変換後に、操作入力によりバイアス調整を行うことができ、画像信号のゲインを調整することが可能であり、電圧振幅を広くすることが可能となる。
【0145】
図15は、デジタルアナログコンバータの基準電圧を調整して狭いダイナミックレンジを拡げるための調整装置を示している。
【0146】
図15の調整装置では、図13のバイアス発生回路306の代わりに、DAコンバータ38の基準電圧を変更する基準電圧発生回路308が設けられている。このことによって、操作入力部300の操作入力に基づいて、あるいは自動的にCPU300により基準電圧発生回路308に基準電圧変更指令がなされるものである。尚、図15においても、増幅回路40の構成は図14に示す構成を適用することができる。
【0147】
このように、図15の調整装置により、DAコンバータの基準電圧を、操作入力により調整することができ、電圧振幅を広くすることが可能となる。
【0148】
図16には、クランプ回路において例えば黒レベルを調整する調整装置が示されている。
【0149】
図16の調整装置は、クランプ回路60及び電圧設定回路61であって、図1におけるDAコンバータ以降に設けられる回路である。
【0150】
上記クランプ回路60は、画像信号Vin1が入力される信号ライン62と、信号ライン途中に接続されたチャージ用コンデンサ64及びチャージ駆動用トランジスタ66とを有する。チャージ用トランジスタ66のエミッタにはクランプ電圧VCLAMPが印加され、そのコレクタが信号ライン62に接続されている。チャージ用トランジスタのベースには、クランプコントロール信号CONTが入力される。
【0151】
画像信号Vin1は、白レベルと黒レベルとの間で変化する信号であり、例えば、白レベルが5V,黒レベルが2Vとする。上記クランプ回路60におけるチャージ駆動用トランジスタ66のベースに入力されるコントロール信号は、この画像信号Vin1が入力される前の垂直帰線期間又は水平帰線期間であって、信号ライン62に黒レベルが入力される間に論理「H」となる。このとき、チャージ用駆動用トランジスタ66がオンされ、チャージ用コンデンサ64にクランプ電圧VCLAMPがチャージされる。この後、コントロール信号CONTが論理の「L」となって、チャージ用トランジスタ66がオフされる。これ以降、画像信号Vin1が入力されると、その黒レベルクランプ電圧VCLAMPにクランプされる。
【0152】
クランプ回路60からの出力される画像信号Vin2は、クランプ電圧VCLAMPが例えば、1.2Vであり、画像信号Vin1と比較すると、黒レベルが低くなっているが、黒レベル,白レベル間の振幅は同じであり例えば3Vとなっている。
【0153】
このように、図16の調整装置により、クランプ回路のクランプ電圧を黒レベルに設定することができ、これに伴って白レベルも変更できるので、この調整をR,G,Bの各パネルについて実行することで、ホワイトバランス調整が行われる。
【0154】
以上、コントラスト調整,ホワイトバランス調整について説明したが、これらの方法は、実施の形態1または2の調整後に行われるものであって、この調整方法によれば、更に表示装置の画質を向上することができる。
【0155】
<実施の形態4>
図20は、図1(B)に示す表示パターンを得るための主要部の構成を示すブロック図である。図20に示す回路のうち、DAC38A〜38D、増幅器40A〜40Dおよびバイアス発生回路306は、図14と同じものを示している。図20ではさらに、調整電圧発生回路310、基準電位312、スイッチ314および切り替え信号発生回路316を設けている。
【0156】
この図20の回路の動作を、図21(A)(B)を参照して説明する。図20のDAC38A〜38Dからは、図21(A)に示す表示パターンに対応した画素データが出力される。この図21(A)の表示パターンが、図1(B)に示す測定時の表示パターンと異なる点は、開口13Aに対応する領域がその周囲のマスク領域13Cと同じ黒表示である点である。
【0157】
ここで、基準電位312がスイッチ314を介してバイアス発生回路306に供給されると、図21(A)に示す表示パターンがプロジェクタスクリーン6上に投影されるようになっている。しかし、このままでは開口13Aの領域に、各回の測定毎に異なる階調値を表示することはできない。
【0158】
そこで、開口13Aに対応する領域に表示を実施する場合にのみ、スイッチ314を切り替えて、調整電圧発生回路310からの電位をスイッチ314を介してバイアス発生回路306に供給している。この調整電圧発生回路310からは、開口13Aの領域にて各回の測定毎に異なる階調値に対応して異なる電位が発生する。このように、開口13Aの領域に対応する画素データを増幅器40A〜40Dにて増幅する際にのみ、DAC38A〜38Dより出力される黒表示データを、各回の測定毎に異なる階調値となるように増幅器40A〜40Dにて増幅している。このようにすると、測定時に液晶パネルに供給される画素データは、図21(A)に示す一定パターンに固定しながら、開口13Aの領域のみ階調値を変化させることができる。
【0159】
開口13Aに対応する領域に表示を実施する場合にのみスイッチ314を切り替えるために、切り替え信号発生回路316からは、図21(B)に示すような切り替え信号が発生される。
【0160】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、本発明をプロジェクタに適用した実施の形態1の印加電圧−光強度特性を測定する輝度測定装置の概略図であり、図1(B)は、図1(A)に示すスクリーンの正面図であり、図1(C)はスクリーンの断面図である。
【図2】図2(A),(B)はそれぞれ、プロジェクタに適用される2種類の光源の、時間と輝度の関係を示すグラフである。
【図3】本発明をプロジェクタに適用した表示装置全体のブロック図である。
【図4】図4(A),(B)はそれぞれ、本発明による調整方法により、プロジェクタに内蔵された光源の輝度を32階調ごとに測定した光強度の測定データを、リファレンスデータに基づく補正により得られた補正輝度値をそれぞれ正規化して表した一例であるデータ特性図及びグラフである。
【図5】光源の輝度バラツキと、プロジェクタの印加電圧−光強度特性との関係について表すグラフである。
【図6】測定データMesと、リファレンスデータRefに基づいて補正された補正輝度値Luxの数値例を示す特性図である。
【図7】データ補正回路と、ガンマ補正回路の回路機能の概略を示すブロック図である。
【図8】本発明が適用される電子機器の概略図である。
【図9】本発明が適用されるプロジェクタの概略図である。
【図10】本発明が適用されるパーソナルコンピュータ(PC)の概略図である。
【図11】本発明をプロジェクタに適用した実施の形態2の印加電圧−光強度特性を測定する輝度測定装置の概略図である。
【図12】ガンマ補正後の印加電圧−光強度特性を示すグラフの一例である。
【図13】デジタル−アナログ変換後のバイアス調整を行う調整装置を示すブロック図である。
【図14】4相展開の場合の増幅器の回路構成を示すブロック図である。
【図15】DAコンバータの基準電圧を調整して狭いダイナミックレンジを拡げるための調整装置を示すブロック図である。
【図16】クランプの例えば黒レベルを調整する調整装置を示すブロック図である。
【図17】電圧V(正極性電圧(+),負極性電圧(−))と、対向基板電圧との差電圧と透過率との関係を表すグラフである。
【図18】液晶に印加される電圧を極性反転して駆動する場合の信号電圧変化を示すグラフである。
【図19】図19(A)は、測定された液晶パネル固有の印加電圧−透過率特性、図19(B)は、パネル固有の印加電圧−透過率特性を補正するのに必要な補正データとしての印加電圧−透過率特性、図19(C)は、ガンマ補正後の印加電圧−透過率特性を示すグラフである。
【図20】各回の測定時に一定階調のの画素データを供給しながらも、図1(B)に示す表示パターンのうち開口13Aの領域のみ測定毎に異なる階調値にて表示できる回路を示すブロック図である。
【図21】図21(A)は各回の測定時に供給される一定階調の画素データに基づく表示パターンを示す図であり、図21(B)は図20のスイッチを切り替えることで得られる図1(B)と同一の表示パターンを示す図である。
【符号の説明】
1 共通電圧
2 正極性側の画像信号
3 負極性側の画像信号
4 センサ
5A,5B リファレンスセンサ
6 プロジェクタスクリーン
7 レンズ
8 プロジェクタ
9 階調値測定器
10 信号処理ボード
11A,11B ケーブル
12,14 入力端子
13A,13B 光透過手段(開口)
14 ASIC
16 ADコンバータ
17 第1のメモリ
18 デジタルデコーダ
19 第2のメモリ
20 フレームメモリ
21 演算回路
22 減算回路
23 データ補正回路
24 正規化回路
30R,30G,30B 液晶表示専用ボード
32 ガンマ補正回路
34 相展開回路
36 極性反転回路
38,38A〜38D DAコンバータ
40,40A〜40D 増幅器
42 バッファ
50R,50G,50B 液晶表示パネル
60 クランプ回路
61 電圧設定回路
62 信号ライン
64 チャージ用コンデンサ
66 チャージ用駆動用トランジスタ
300 操作入力部
15,304 CPU
302 第3のメモリ
306 バイアス発生回路
308 基準電圧発生回路
310 調整電圧発生回路
312 基準電位
314 スイッチ
316 切り替え信号発生回路
Claims (15)
- 光源と、印加電圧に基づいて上記光源からの光を変調する光学変調素子とを有する表示装置の調整方法において、
異なる階調値に対応させて上記印加電圧を変更設定して、少なくとも一画素に対応する上記光学変調素子にて変調された光強度をそれぞれ測定する第1工程と、
上記第1工程での各回の測定毎に、常時一定となる階調値に対応する印加電圧に設定して、上記少なくとも一画素とは異なる参照位置の画素に対応する上記光学変調素子にて変調された参照用の光強度をそれぞれ測定する第2工程と、
上記第2工程にて測定された上記参照用の光強度に基づいて、上記第1工程にて測定された各階調毎の光強度を補正する第3工程と、
を有し、
上記第1工程での上記少なくとも1画素の周囲画素と、上記第2の工程での上記参照位置の画素の周囲画素とを、それぞれ光が透過しない階調値に設定し、上記各周囲画素をマスクとして用いることを特徴とする表示装置の調整方法。 - 請求項1において、
上記第2工程では、上記参照位置の画素を、最大階調値に対応する上記印加電圧に設定して測定することを特徴とする表示装置の調整方法。 - 請求項2において、
上記表示装置は、複数種類の光学変調素子を具備するものであって、上記測定は上記光学変調素子ごとに行われるものであることを特徴とする表示装置の調整方法。 - 光源と、印加電圧に基づいて上記光源からの光を変調する光学変調素子とを有する表示装置の調整方法において、
異なる階調値に対応させて上記印加電圧を変更設定して、少なくとも一画素に対応する上記光学変調素子にて変調された光強度をそれぞれ測定する第1工程と、
上記第1工程での各回の測定毎に、上記光源からの光強度を参照用としてそれぞれ測定する第2工程と、
上記第2工程にて測定された上記参照用の光強度に基づいて、上記第1工程にて測定された各階調毎の光強度を補正する第3工程と、
を有することを特徴とする表示装置の調整方法。 - 請求項4において、
上記第2工程では、上記表示装置内部に配置された参照光測定手段を用いて、上記光源からの光を測定することを特徴とする表示装置の調整方法。 - 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
上記第3の工程において、初回の測定において測定された参照用の光強度と、初回以降の各測定において得られた各参照用の光強度とをそれぞれ比較して、各補正値を算出することを特徴とする表示装置の調整方法。 - 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
上記第3の工程において、各測定ごとに測定された参照用の光強度の平均値と、各測定において得られた各参照用の光強度とをそれぞれ比較して、各補正値を算出することを特徴とする表示装置の調整方法。 - 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
上記第3の工程において、規格とされた参照用の光強度の初期値と、各測定において得られた各参照用の光強度とをそれぞれ比較して、各補正値を算出することを特徴とする表示装置の調整方法。 - 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
上記第3の工程は、上記補正された光強度を階調値に変換する工程を含むことを特徴とする表示装置の調整方法。 - 請求項9において、
上記第3の工程にて得られた各補正値に基づいて、ガンマ補正特性を決定する工程を更に有するものであることを特徴とする表示装置の調整方法。 - 請求項10において、
入力デジタルデータを、上記ガンマ補正特性が設定されたガンマ補正回路にて補正して、上記光学変調素子での印加電圧−光学変調特性に適したデジタル画像データとする工程と、
上記デジタル画像データを、DA変換器にてアナログ画像データに変換する工程と、
上記アナログ画像データを増幅器にて増幅する工程と、
増幅された上記アナログ画像データに基づいて上記光学変調素子を変調駆動して画像を表示する工程と、
上記ガンマ補正回路への入力デジタル画像データの階調値が最大であり、かつ、 上記ガンマ補正回路からの出力デジタル画像データの階調値が最大値よりも小さいときに、上記増幅器での増幅率を変更して、表示画像のダイナミックレンジを拡げる調整工程と、
を有することを特徴とする表示装置の調整方法。 - 請求項11において、
上記増幅器はオペアンプにて構成されるものであって、上記調整工程において、上記増幅器は上記オペアンプに供給されるバイアス電位を変更することを特徴とする表示装置の調整方法。 - 請求項10において、
上記デジタルデータを、上記ガンマ補正特性が設定されたガンマ補正回路にて補正して、上記光学変調素子での印加電圧−光学変調特性に適したデジタル画像データとする工程と、
上記ガンマ補正回路にて補正されたデジタル画像データを、基準電圧に基づいて、DA変換器にてアナログ画像データに変換する工程と、
上記アナログ画像データを増幅器にて増幅する工程と、
上記アナログ画像データに基づいて上記光学変調素子を変調駆動して画像を表示する工程と、
上記ガンマ補正回路への入力デジタル画像データの階調値が最大であり、かつ、上記ガンマ補正回路からの出力デジタル画像データの階調値が最大値よりも小さいときに、上記DAコンバータの上記基準電圧を変更して、表示画像のダイナミックレンジを拡げる調整工程と、
を有することを特徴とする表示装置の調整方法。 - 請求項10において、
入力デジタルデータを、上記ガンマ補正特性が設定されたガンマ補正回路にて補正して、上記光学変調素子での印加電圧−光学変調特性に適したデジタル画像データとする工程と、
上記ガンマ補正回路にて補正されたデジタル画像データを、基準電圧に基づいて、DA変換器にてアナログ画像データに変換する工程と、
上記アナログ画像データのうち最小階調値に対応する電圧を、クランプ回路にて所定のクランプ電圧に設定する工程と、
上記アナログ画像データに基づいて上記光学変調素子を変調駆動して画像を表示する工程と、
上記クランプ回路でのクランプ電圧を変更して、上記アナログ画像データの基準電圧に対するDCオフセット量を調整してホワイトバランス調整する工程と、 を有することを特徴とする表示装置の調整方法。 - 請求項1乃至14のいずれかにおいて、
上記表示装置は、投写型表示装置であって、
上記第1工程における測定は、スクリーン上の画素に対して行うと共に、
上記第2工程における測定は、上記スクリーン上の上記参照位置の画素に対して、行うものであることを特徴とする表示装置の調整方法。
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