JP4773594B2 - カラー画像処理方法、カラー画像処理装置、液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー出力デバイスに対するカラー画像処理技術に係り、特に白色点をより高精度に調整する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータやテレビ等の画像表示用及び各種モニター用のディスプレイデバイスとして、近年、CRTの他、液晶表示装置(LCD)が広く採用されるに至っている。このCRTやLCD等を用いたカラーディスプレイシステムでは、その表現可能な色を出来るだけ自然界の色に近付けることが理想とされている(Display Color Fidelity:色の迫真性)。また、CRTやLCDを用いた装置が置かれている状態、即ち装置が置かれた照明等の環境に応じて、装置が自動的にあるいは操作者(ユーザー)がマニュアルで調整し、それぞれの環境に応じて最適な色を表示できるようにすることが要求されている(Color Calibration)。更には、出力されるデバイスの種類を問わずに同様の色を出力できるようにすること(Device Transfer Characteristics)等も強く望まれている。これらの技術を総称してカラーマネージメント(Color Management)と呼ばれており、次世代以降の高性能機種であるカラー・ディスプレイ・システムでは、必須な技術的事項としてさまざまな研究開発が行われている。この中でも特に、表示における無彩色レベルを調節するためのホワイトポイント調整(White Point Adjustment)の重要性が高く、従来よりカラーモニター等に対してかかるホワイトポイント調整が実現されている。
【0003】
ここで、自然界の全ての色を定量的に扱うものとして、図15に示すxy色度図が存在する。これは、色度座標の位置によってその色の持つ色相と色飽和度を表現するものであり、XYZ表示系の三刺激値X、Y、Zにおいて、横軸x=X÷(X+Y+Z)、縦軸y=Y÷(X+Y+Z)で表現される色度座標を示している。同図の馬蹄形をした閉曲線cの線上及びその内部は、人間の眼に感ずる色の全範囲が示されている。同図の点R、G、Bは、それぞれ特定のカラー・ディスプレイ・システムにおけるR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各原色のみによる表示色を表す点であり、三角形RGBの辺上及びその内部における全ての色をR、G、Bの適度な混合によって表現することが可能である。更に、最大輝度のホワイトは、一般に各R、G、Bを最大輝度にしたときの混合色Wとして得ることが可能であり、図に示すように、普通は三角形RGBの各中線の交点近傍となる。
カラー・ディスプレイ・システムを設計する際には、図のR、G、B点における最大輝度の値の調整や、R、G、B点の位置そのものを変えることで、より最適なホワイトポイントを決定しており、例えばLCDを用いたカラー・ディスプレイ・システムでは、バックライトの分光放射特性やカラーフィルターの透過特性を考慮する必要がある。
【0004】
一方、このようにカラー・ディスプレイ・システムに応じて最適値としてホワイトポイントを決定した場合であっても、従来、この決定された値は固定値であるために、環境状況等の各種条件によって幾つかの問題点が生じていた。まず第1にディスプレイの配置された環境照明によって白色の色味が異なる問題がある。例えば、ホワイトポイントを色温度7000Kの点にて設計した場合に、2800K程度の電球色照明では青っぽく、また、6500Kの昼光下では黄色っぽく感じられる等である。また、第2に表示画像の内容によって好ましいホワイトポイントが変化する問題である。例えば、MS-Windows上のアプリケーションと写真・動画などとでは、望まれる白色が異なってしまう。特に写真画像の場合にはその写真が作られた情況などによっても影響を受けるのである。また、第3に白色の好みに対して使用者の個人差が大きい問題点がある。例えば、一般に日本人は青っぽい白を好む傾向にあり、これらは視疾患や視機能の個人差によっても影響を受けてしまう。更に、第4として製造上のばらつきの問題がある。例えばLCDモジュールでは、色度座標で±0.03程度までホワイトポイントの製造ばらつきが発生する等である。
従って、カラー・ディスプレイ・システムにおいて、使用者が何らかの方法で最大階調グレイ(最大階調無彩色)であるフルホワイト(Full White)のホワイトポイントを調整できるように構成することは、これらの問題点を解決する手段として極めて意義深いこととなる。
【0005】
更に、TFTLCDモニター等で見られる特有の問題点として、特に低階調における中間階調グレイ(中間階調無彩色)での青色偏移(Blue Shift)という現象がある。これは、TFTLCDデバイスに無彩色(即ちR、G、Bが同一の階調を有する色)を表示させる場合、その階調値を下げていくにつれて、その色が青みを帯びてくる(即ち、色度座標が青色方向にシフトしていく)現象である。この現象は、LCDパネルの種類によってはかなり顕著なものがあり、近年のLCDにおける高視野角の確保が叫ばれる一方で、使用者がディスプレイを見る角度(視野角)が真正面から傾くに従って更に顕著に発生してしまう。この現象が発生すると、最大階調のホワイトポイントを好みの色度座標(色温度)にいくら調整できたとしても、中間階調ではその設定から外れてしまうことから、新たな問題となっていた。
【0006】
尚、本件発明と直接、関連するものではないが、ホワイトバランス補正に関する従来技術として特開平9-147098号公報や、特開平7-336700号公報等が存在する。この特開平9-147098号公報では、ルックアップテーブル(LUT)を用い、オペレータが指定した基準白色値と基準黒色値とに基づいて入力RGB信号に対してLUT変換を行う技術について開示されている。また、特開平7-336700号公報では、入力RGBアナログ信号をA/D変換し、逆ガンマ補正回路とホワイトバランス補正回路とにより輝度の均一化を図る技術について開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで昨今では、ディスプレイシステムにおいてもフルデジタル(Full Digital)処理のものが主流になりつつある。例えばLCDのディスプレイシステムを例にとると、LCDモジュール自体は一部の製品を除いてソースドライバーに入力されるまで全てデジタルデータが用いられている。また、このLCDモジュールを組み込んだLCDモニターにおいても、これまではアナログインターフェイスを有し、内部でA/D変換してLCDモジュールにデジタルビデオ信号を送出していたが、近年ではLVDSやTMDS(PanelLink(Silicon Image社の登録商標))等の低電圧差動タイプのデジタルデータ伝送方式を用いたデジタルビデオインターフェイスを有し、ビデオシグナルはシステムユニットのグラフィックスコントローラから出力されてLCDモジュールのソースドライバに入力されるまで全てデジタルデータであるといったものが現われ始めている。また、ノートブックPCの世界では、元来より全てデジタルデータである。
このような状況を考慮すると、上述のホワイトポイント調整における処理がデジタル的に、しかも効率的な回路で行えるための手法が重要となってくる。
【0008】
かかる背景の下、デジタル処理におけるホワイトポイント調整を効率的に行う手法として、先に出願人は、最大階調無彩色(Full White)Wと最低階調無彩色(Full Black)Oに関し、目標の色度座標(それぞれW´及びO´)に調節する技術について提案している(特願平11-97183号)。この技術によれば、回路規模を増大させることなくホワイトポイント調整を行うことができることで非常に優れている。但し、この技術だけでは、それらの間に位置する所謂中間階調無彩色の各色は、それぞれ線分W´O´によって近似される整数格子点で表現される色に自動的に変換されてしまう。これは言わばW´とO´との2点による近似であり、変換後の中間階調無彩色の各色は、特にW´やO´といった近似ポイントから離れる程、目標の色度座標から外れてしまう場合が起こり得る。例えば、フルホワイトとフルブラックをその時の環境下で最も無彩色に見えるような色温度(例えば5400K)になるように調整した時、それによって自動的に変換された1/4グレイは、青みがかったり、反対に3/4グレイはやや黄色味がかっていると言ったような現象に現われる。この現象は特にTFTLCDを用いたディスプレイデバイスにおいて顕著に発生する。
【0009】
このような残された課題を克服するためには、近似点の数を増やしてフルホワイト及びフルブラック以外の複数の無彩色についても目標の色度座標に調節する、所謂多点近似を適用すれば良い。しかしながら、単に多点近似を実行するとしても、デジタルR、G、B値の変換にて行うことから、実行時のロジックボリュームが大きくなり過ぎないような効率的な変換アルゴリズムを採用する必要がある。
また、フルホワイト調節又はフルブラック調節が行われても純粋の3原色(Red、Green、Blue)やイエロー、マゼンタ、シアンなどの輝度レベルは影響を受けない(減衰しない)ような変換は、表現できる色の数を維持しnビットカラーによる多階調を生かすためにも有効であるが、多点近似を実行する場合においてもかかる変換を実行できることが望ましい。
【0010】
そのため、本発明の目的は、デジタル系のカラーディスプレイシステムにおいて、最大階調から最小階調に至る無彩色がほぼ同一の色度座標になるような高精度のホワイトポイント調整を、フルホワイトとフルグラック以外の中間階調の無彩色についても近似することで実現することにある。
また他の目的は、フルデジタル処理におけるディスプレイシステムにおいて、効率的なアルゴリズムに基づく簡便な回路構成にて高精度のホワイトポイント調整を具現化することにある。
更に他の目的は、多点近似に基づく高精度なホワイトポイント調整を具現化し、その調整後も純粋の3原色(Red、Green、Blue)やYellow、Cyan、Magentaなどの輝度レベルが影響を受けない(減衰しない)ような変換を行うことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の技術的課題を解決するために、本発明のカラー画像処理方法は、設定された変換量に基づいて最大階調無彩色と最小階調無彩色との間に位置する無彩色である中間階調入力色を異なる色調の色に変換すると共に、この中間階調入力色以外の入力色に対して徐々に変換量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎にその色信号の値が最小階調値又は最大階調値である入力色については変換量を0とすることを特徴としている。
【0012】
また、本発明は、加えて、設定された最大階調変換量に基づいて最大階調無彩色である入力色を異なる色調の色に変換すると共に、この入力色以外の入力色については徐々に変換量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎にその色信号の値が最小階調値である入力色については当該変換量を0とし、設定された最小階調変換量に基づいて最小階調無彩色である入力色を異なる色調の色に変換すると共に、この入力色以外の入力色については徐々に変換量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎にその色信号の値が最大階調値である入力色についてはこの変換量を0とすることを特徴としている。これによれば、階調値が中間に位置する無彩色におけるホワイトポイント調整に加えて最大階調無彩色と最小階調無彩色についてのホワイトポイント調整を実施した場合においても、純粋の3原色(Red、Green、Blue)やYellow、Cyan、Magentaなどについて一律に変換される変換方式(変換A)を採用することが可能となり、ディザ的に画像を表示するような場合であっても現実により近い色を表現することが可能となる点で優れている。
【0013】
ここで、設定された変換量とは、使用者(ユーザー)が設定する調整用のパラメータであって、3点近似の場合は、最大階調無彩色点(GL[2n-1])と最小階調無彩色点(GL[0])の他、例えばこれらの中間に位置する点(GL[2n-1-1])における微調整値が該当する。更に5点近似の場合には、例えば3点近似における調整点に加えて、GL[2n-2-1]及びGL[2n-1+2n-2-1]における微調整値が該当する。即ち、2のべき乗単位であるような中間点のグレイレベルにおいてホワイトポイントの補正を行えば、回路規模を小さくした状態にて調節をリアルタイムに実施できる点から好ましい。このユーザーによる調整方法としては、オンスクリーンディスプレイ(OSD)により例えばRGB色信号毎に調整値をポップアップさせることや、調整用パラメータを数値として直接、入力する他、特定のグレイレベルにおけるホワイトポイント調整用の画像を複数(例えば2枚)表示し、比較法に基づいてユーザーにより選定された画像に施された調整値を調整用パラメータとして利用する等、その方法は任意に適用することが可能である。
また、入力色はRGB表示系の他、XYZ表示系やYMCK等の表示系からなる入力色信号においても適用することが可能である。
【0014】
更に、本発明のカラー画像処理方法は、設定された変換量に基づいて最大階調無彩色と最小階調無彩色との間に位置する無彩色である中間階調入力色を異なる色調の色に変換すると共に、この中間階調入力色以外の入力色に対して徐々に変換量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎に何れかの色信号の値が最小階調値又は最大階調値である入力色についてはこの変換量を0とすることを特徴としている。
この発明によれば、中間階調に位置する無彩色においてホワイトポイント調整を実施した場合に、その調節後も純粋の3原色(Red、Green、Blue)やYellow、Cyan、Magentaなどの輝度レベルが影響を受けない(減衰しない)ような変換方式(変換B)を実現することが可能となる。
【0015】
ここで、設定された最大階調変換量に基づいて最大階調無彩色である入力色を異なる色調の色に変換すると共に、この入力色以外の入力色については徐々に変換量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎に何れかの色信号の値が最小階調値である入力色についてはこの変換量を0とし、設定された最小階調変換量に基づいて最小階調無彩色である入力色を異なる色調の色に変換すると共に、この入力色以外の入力色については徐々に変換量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎に何れかの色信号の値が最大階調値である入力色についてはこの変換量を0とすることを特徴とすれば、中間階調に位置する無彩色の調整に加えて最小階調値又は最大階調値の無彩色についてもホワイトポイント調整を行うことが可能となり、多点近似によるホワイトポイント調整を前述の変換Bからなる変換方式にて実現できる。
尚、設定された変換量の内容等については前述した変換Aの変換方式と同様に適用できることは言うまでもない。
【0016】
また、本発明は、各色信号がnビット(nは2以上の自然数)からなる入力色に対してホワイトポイント調整を行うカラー画像処理装置において、階調レベルが2n-k又は2n-k-1(kは1≦k<nである整数)である無彩色入力色に対する変換量を入力する変換量入力手段と、この変換量入力手段により入力された変換量に基づいて階調レベルが2n-k及び2n-k-1である無彩色入力色を異なる色調の色に変換すると共に、2n-k及び2n-k-1である入力色以外の入力色については徐々に変換量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎にその色信号の値が最小階調値である入力色又はその色信号の階調レベルが2n-k+1-1以上である入力色については変換量を0とする変換手段とを備えたことを特徴としている。この発明によれば、最小階調無彩色の近傍に位置する中間階調無彩色においてホワイトポイント調整を可能とすると共に、変換Aの変換方式を採用でき、ディザ的に画像を表示するような場合であっても低階調無彩色部におけるブルーシフトを適切に補正することが可能となる。
【0017】
また更に、本発明は、各色信号がnビット(nは2以上の自然数)からなる入力色に対してホワイトポイント調整を行うカラー画像処理装置において、階調レベルが2n-k又は2n-k-1(kは1≦k<nである整数)である無彩色入力色に対する変換量を入力する変換量入力手段と、この変換量入力手段により入力された変換量に基づいて階調レベルが2n-k及び2n-k-1である無彩色入力色を異なる色調の色に変換すると共に、2n-k及び2n-k-1である入力色以外の入力色については徐々に変換量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎に何れかの色信号の値が最小階調値である入力色又はその色信号の階調レベルが2n-k+1-1以上である入力色については変換量を0とする変換手段とを備えたことを特徴としている。この発明によれば、最小階調無彩色の近傍に位置する中間階調無彩色においてホワイトポイント調整を可能とすると共に、変換Bの変換方式を採用でき、ホワイトポイント調整後も純粋の3原色(Red、Green、Blue)やYellow、Cyan、Magentaなどの輝度レベルが減衰しない状態にて低階調無彩色部におけるブルーシフトを改善することが可能となる。
【0018】
尚、これら発明の変換量入力手段は、ユーザーによる数値入力や比較法に基づく調整画像の選定等に基づいて調整値を決定する等、その変換量の入力を直接行うことができる構成の他、他の装置により形成された調整値(変換量)のネット等を介して入力する構成も含まれる。また、変換量は正負を問うものではなく、徐々に少なくなる変換量は、その絶対値が徐々に低くなるものと解することができる。
【0019】
更に、本発明を他の観点から把えると、ホスト装置から出力されたデジタルビデオ信号を入力するデジタルビデオインターフェイスと、このデジタルビデオインターフェイスにより入力されたデジタルビデオ信号に対してルックアップテーブルを用いずに色変換を行うカラー画像処理装置であって、最大階調無彩色から最小階調無彩色に至る無彩色に対して所定のポイントにおける調整値を入力する調整値入力手段と、この調整値入力手段により入力された調整値に基づいてデジタルビデオインターフェイスにより入力されたデジタルビデオ信号に対して無彩色における色度座標を収束させる方向にて演算すると共に、演算されたデジタル値をパイプライン的に出力する出力手段とを備えたことを特徴とするものと言える。
【0020】
ここで、この調整値入力手段は、最大階調無彩色又は/及び最小階調無彩色のポイントにおける調整値を入力することを特徴とすれば、最大階調無彩色又は最小階調無彩色若しくは最大階調無彩色及び最小階調無彩色におけるホワイトポイント調整をデジタルデータのまま行うことが可能となる点で好ましい。更に、演算されたデジタル値をパイプライン的に出力することにより、簡便な回路でリアルタイムに実行させることが可能となる点で優れている。
また、本発明ではルックアップテーブル(LUT)を用いずに、多点近似による効率的なアルゴリズムによって調整を可能とすることから、従来のように調整したいターゲット毎にLUTを設ける必要性が無く、簡便な回路構成にてホワイトポイント調整を実現することが可能となる。
【0021】
更に、この調整値入力手段は、最大階調無彩色と最小階調無彩色との間における2のべき乗単位で特定される階調レベルの無彩色ポイントにおける調整値を入力することを特徴とすれば、多点近似に基づく高精度のホワイトポイント調整を、簡便な回路構成で具現化することが可能となる点で好ましい。また、このような多点近似を実施することにより、最大階調から最小階調に至る全ての無彩色に渡って色度座標がシフトしないような、理想的なホワイトポイント調整に少しでも近づけることが可能となる。
【0022】
また、本発明は、ホスト装置から出力されたデジタルビデオ信号を入力するデジタルビデオインターフェイスと、このデジタルビデオインターフェイスにより入力されたデジタルビデオ信号に基づいて画像を表示する液晶表示装置であって、このデジタルビデオインターフェイスにより入力されるデジタルビデオ信号に対してホワイトポイントにおける調整値を入力する調整値入力手段と、この調整値入力手段により入力された調整値に基づいて、デジタルビデオインターフェイスにより入力されたデジタルビデオ信号に対し、ルックアップテーブルを用いることなく無彩色における色度座標を収束させる方向にて演算すると共に、演算されたデジタル値をパイプライン的に出力するコントローラと、このコントローラから出力されたデジタル値に基づいて画像を表示する液晶表示部とを具備することを特徴としている。
【0023】
更に、この調整値入力手段は、複数の階調レベルの無彩色におけるホワイトポイントの調整値を入力すると共に、コントローラは、調整値入力手段により入力された調整値に基づいて低階調無彩色における青色偏移を調整する方向にて演算した結果を出力することを特徴とすることができる。より具体的には、この調整値入力手段により入力される複数の無彩色におけるホワイトポイントの調整値は、最大階調無彩色と最小階調無彩色との間における中間階調レベルの無彩色の調整値を含むことを特徴とするものである。これにより、最大階調のホワイトポイントを調整したことによる好みの色温度調節を、中間階調においてもその設定をほぼ維持することが可能となり、液晶表示装置特有なホワイトポイント調整時の不具合を修正することが可能となる。
【0024】
尚、カラー画像処理方法の発明において、前述の変換Aと変換Bとの変換方式を切り換える方法を付加することも可能である。また、カラー画像処理装置及び液晶表示装置の発明において、前述の変換Aと変換Bとの変換方式を切り換える切換手段を更に具備することも可能である.これらの構成要件を加えることで、画像の種類や画像処理のシステム構造に応じて適切な変換方式を採用でき、好みや画像に応じて最適な出力を得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態におけるカラー画像処理装置が適用されたカラーディスプレイシステムの全体構成を説明するための説明図である。符号11は液晶表示モニター(LCDモニター)であり、例えば薄膜トランジスタ(TFT)構造からなるLCDモジュールと、デジタルインターフェイスと接続されてLCDモジュールにデジタルビデオ信号を供給するインターフェイス(I/F)ボードとを備えている。また、符号12はパーソナルコンピュータ(PC)であり、CPUからLCDモニター11に対してビデオ信号を出力している。また、符号13はデジタルビデオインターフェイスである。従来のディスプレイシステムでは、PCからのデジタル信号を一旦、アナログ信号に変換し、ディスプレイ側にて再びデジタルに戻して表示するといったプロセスを踏んでいた。しかし、これではデジタル駆動である液晶ディスプレイ本来の性能をフルに引き出すことが困難となる。そこで、本実施の形態では、現在、進められているデジタルインターフェイスの標準化に準拠する形で、例えばLVDS(Low Voltage Differential Signaling)やTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)のデジタル伝送方式を採用し、PC12からフルデジタル処理によりデジタルビデオインターフェイス13を介してLCDモニター11に対する画像出力を可能としている。
【0026】
ここで、本実施の形態ではLCDモニター11に入力スイッチ類14が設けられている。この入力スイッチ類14には、左右スイッチ15とエンターキー16が設けられ、ホワイトポイント調整を行う際の調整値(変換量)を入力することが可能である。例えば、オンスクリーンディスプレイ(OSD)により調整値をポップアップさせる方式、より具体的には、RGBの色信号毎に各RGB色信号をどれだけ減衰させるか等の調整値を、真っ白や真っ黒、1/2グレイ、1/4グレイ等の各階調において、左右スイッチ15とエンターキー16を用いて入力することが可能である。また、比較方式、より具体的には、例えば2つの画面を各階調毎に表示し、どっちが白に見えるかの選択を左右スイッチ15とエンターキー16を用いてユーザーに選択させ、その選択された画面に基づいて変換量を決定するように構成することも可能である。
【0027】
図2は、カラーディスプレイシステムとしてLVDSビデオインターフェイスからなるLCDモジュールそのものを想定した場合のブロック図である。ノートブック型PCの場合などにこの構造がとられ、この場合はI/Fボードが不要となる。図2において、デジタルビデオインターフェイス13はLVDSビデオインターフェイスとして機能し、コントローラLSI22の内部に組み込まれたLVDSレシーバー24に対してデジタルビデオ信号を伝達する。LVDSレシーバー24は変換ブロック31に対してR、G、Bの各信号等を出力する。変換ブロック31は後述するホワイトポイント調整を実行し、表示制御を行うコントロールロジック25に変換後のR、G、B信号等を出力する。コントロールロジック25の出力はソースドライバ30a、ゲートドライバ30bに入力され、LCDアレイ/セル23により表示される。
【0028】
図3は、カラーディスプレイシステムとしてTMDSビデオインターフェイスからなるデジタル伝送方式にて入力したデジタルビデオ信号を、LVDSI/FのLCDモジュールに対して出力することを想定した場合のブロック図である。図3において、デジタルビデオインターフェイス13はTMDSビデオインターフェイスとして機能し、I/Fボード26のTMDSレシーバー27に対してデジタルビデオ信号を伝達する。TMDSレシーバー27は変換ブロック31に対してR、G、Bの各信号等を出力する。変換ブロック31は後述するホワイトポイント調整を実行し、I/Fボード26のコアロジック28に変換後のR、G、B信号等を出力する。コアロジック28の出力はLVDSトランスミッタ29によりLVDS伝送方式に変換され、LVDSI/FからなるLCDモジュール21に入力されて表示される。このLCDモジュール21は図2にて説明した各要素を含むものである。
【0029】
図4は、本実施の形態におけるホワイトポイント調整の中核である、デジタルカラーデータの変換ブロックにおける全体構成を説明するための説明図である。
図4において、変換ブロック(Block-CA)31に対してD-ラッチ32から出力されるRdi、Gdi、Bdiは、ピクセルクロック(PIX_CLK)に同期してPC12等のホストシステムから次々と送られる各サブピクセル(レッド、グリーン、ブルー)のカラーデータを伝えるもので、変換ブロック31へのインプットバス信号である。また、HSYdi、VSYdi、DISPdiは、ホストシステムから送られてくる水平同期(Horizontal Synchronous)、垂直同期(Vertical Synchronous)、ディスプレイタイミング(Display Timing)の各同期信号である。
【0030】
また、変換ブロック31に対し、ユーザーによるシステム外部からの設定に基づいて、後述するホワイトポイント調整に用いる各種調整値がD-ラッチ33及びD-ラッチ34から出力される。D-ラッチ33から出力されるRwm、Gwm、Bwmは、最大階調値無彩色であるGL[2n−1]において本変換によって減じられるR、G、B値を指定するユーザー設定パラメータ(n Bit)である。また、Rbm、Gbm、Bbmは、最小階調値無彩色であるGL[0]において本変換によって増加させられるR、G、B値を指定するユーザー設定パラメータ(n Bit)である。
【0031】
更に、D-ラッチ34から出力されるRgmm、Ggmm、Bgmmは、後述する3点目の近似のために、最大階調値と最小階調値との間の約1/2グレイであるGL[2n-1−1]において加えられる微調整値を指定するユーザー設定パラメータである。また、Rglm、Gglm、Bglmは、後述する4点目の近似のために、約1/4グレイであるGL[2n-2−1]において加えられる微調整値を指定するユーザー設定パラメータである。更に、Rghm、Gghm、Bghmは、後述する5点目の近似のために約3/4グレイであるGL[2n-1+2n-2−1] において加えられる微調整値を指定するユーザー設定パラメータである。
ここで、変換ブロック31に入力されるCONV-Aは、前述の変換Aと変換Bとのどちらを選択するかを指定する設定入力であり、CONV-A=“High”のときには変換Aが選択されるように構成されている。
【0032】
図5は、変換ブロック31におけるロジックブロックダイアグラムの一例を示す図である。同図において、符号41は、ピクセルクロック(PIX_CLK)に同期して入力される画像データ信号(Rdi,Gdi,Bdi)を入力し、これらの最小値min(Rdi,Gdi,Bdi)と最大値max(Rdi,Gdi,Bdi)を選択して出力するためのブロックである。また、符号42、43、44は、R、G、B各色信号における5点近似により変換された値(Rdo5,Gdo5,Bdo5)を求めるためのブロックである。
ここで、符号45、46はマルチプレクサ(MUX)であり、MUX45は、変換Aが指定されてCONV-A=“High”のときにはRdiを選択し、変換Bが指定されてCONV-A=“Low”のときにはmin(Rdi,Gdi,Bdi)を選択して出力するように構成される。また、MUX46は、変換Aが指定されてCONV-A=“High”のときにはRdiを選択し、変換Bが指定されてCONV-A=“Low”のときにはmax(Rdi,Gdi,Bdi)を選択して出力するように構成される。符号47、48、49、50も同様なマルチプレクサ(MUX)であり、MUX47は変換AのときにGdi、変換Bのときにmin(Rdi,Gdi,Bdi)を選択し、MUX48は変換AのときにGdi、変換Bのときにmax(Rdi,Gdi,Bdi)を選択して出力している。同様に、MUX49は変換AのときにBdi、変換Bのときにmin(Rdi,Gdi,Bdi)を選択し、MUX50は変換AのときにBdi、変換Bのときにmax(Rdi,Gdi,Bdi)を選択して出力できるように構成されている。
更に、符号51は回路ブロックであり、ブロック42、43、44のパイプライン段数と同じ段数のラッチから構成され、入力の同期信号であるHSYdi、VSYdi、DISPdiに対してブロック42、43、44と同じクロックサイクルのディレイの後にHSYdo5、VSYdo5、DISPdo5としてパイプライン的に出力し、ブロック42、43、44の出力信号との同期をとることを可能としている。
【0033】
次に、ブロック42の構成について詳細に説明する。ブロック42におけるブロック53では、それぞれnビットの入力値x、yに対し、ピクセルクロック(PIX_CLK)に同期してパイプライン的にnビットの出力値fを求めることができる。この出力値fは、
f=fn(x,y)
の式で求められる。ここで、fN(X,Y)は、後述するコアカルク関数(Core Calculation Function)であり、ブロック53はMUX45により選択された出力をxとして、前述の調整値Rwmをyとして入力することによってfとして後述のRwを出力する。
また、ブロック52は、ブロック53のパイプライン段数と同じ段数のラッチにより構成され、入力信号Rdiに対してブロック53と同じだけのクロックサイクルのディレイ後に同じ値の信号をパイプライン的に出力することで、ブロック53と同期をとれるように構成されている。
【0034】
また、ブロック54では、ブロック53と同様に、それぞれnビットの入力値x、yに対し、ピクセルクロック(PIX_CLK)に同期してパイプライン的にnビットの出力値fを求めることができる。この出力値fはコアカルク関数によって、
f=fn(2n−1−x,y)
の式で求められ、ブロック54はMUX46により選択された出力をxとして、前述の調整値Rbmをyとして入力することによってfとして後述のRbを出力する。このブロック54のパイプライン段数は、ブロック52やブロック53の入力からブロック58の出力までの全パイプライン段数と等しくなるように構成されている。ここでブロック58はnビットの整数値同士の減算回路、またブロック59はnビットの整数値同士の加算回路であり、この両者によって後述する出力信号Rdoを得ることができる。
【0035】
更に、ブロック55では、それぞれnビットの3入力値x、y、zに対し、ピクセルクロック(PIX_CLK)に同期してパイプライン的にnビットの出力値fを求めることができる。この出力値fはコアカルク関数によって、
f=(−1)SIGN(z)fn-1(min(x,2n−1−y),|z|)
の式で求められる。ここで、SIGN(X)はXの符号を表す関数で、
X<0ではSIGN(X)=1、X≧0でSIGN(X)=0となり、正負の関係を2進数のデジタル演算で示しており、fN(X,Y)はコアカルク関数である。このブロック55は、MUX45、MUX46による選択値をそれぞれx、yとして、微調整値Rgmmをzとして入力することによってfとして後述するRgmを出力する。このとき、ブロック55のパイプライン段数は、ブロック59における出力までの全パイプライン段数と等しくなるように構成されている。
尚、ブロック60は、nビットの整数同士の加算回路であり、このブロック60により後述する出力Rdo3を得ることができる。
【0036】
また、ブロック56では、nビットの入力値x、yとn−1ビットの入力値zに対し、ピクセルクロック(PIX_CLK)に同期してパイプライン的にn−1ビットの出力値fを求めることができる。この出力値fはコアカルク関数を使って、
もし、0≦x≦2n-1−1でかつ0≦y≦2n-1−1であれば、
f=(−1)SIGN(z)fn-2 (min(x,2n-1−1−y),|z|)
あるいは、もし、2n-1≦x≦2n−1または2n-1≦y≦2n−1であれば、
f=0
の式で求められる。このブロック56は、MUX45、MUX46による選択値をそれぞれx、yとして、微調整値Rglmをzとして入力することによってfとして後述するRglを出力できるように構成されている。
また更に、ブロック57では、同様にnビットの入力値x、yとn−1ビットの入力値zに対し、ピクセルクロック(PIX_CLK)に同期してパイプライン的にn−1ビットの出力値fを求めることができる。この出力値fはコアカルク関数によって、
もし、0≦x≦2n-1−1または0≦y≦2n-1−1であれば、
f=0
あるいは、もし、2n-1≦x≦2n−1でかつ2n-1≦y≦2n−1であれば、
f=(−1)SIGN(z)fn-2 (min(x−2n-1,2n−1−y),|z|)
の式で求められる。このブロック57は、MUX45、MUX46による選択値をそれぞれx、yとして、微調整値Rghmをzとして入力することによってfとして後述するRghを出力できる。
尚、このブロック56とブロック57のパイプライン段数は、ブロック60の出力までの全パイプライン段数と等しくなるように構成されている。また、ブロック61は、x、y、zの加算器である。
以上が出力Rdo5を求めるための回路ブロックであり、ブロック42はブロック52〜61の出力までを1つのブロックとして表したものである。
【0037】
ここで、ブロック43及びブロック44は、ブロック42と同様な手順で、入力信号だけが異なり、それぞれGdo5及びBdo5を出力可能に構成されている。
尚、本実施の形態におけるこのロジックダイアグラムをゲートアレイ等で構成する場合、そのロジックボリュームは、図2のコントローラLSI22にこのロジックを組み込む上で、極めて簡便な回路であると言える程度の規模におさえることができる。
【0038】
以上説明したような本実施の形態におけるハードウエア構成にて、その実現可能なホワイトポイントの調整方法について、以下に詳細に説明する。
まず本題に入る前に、本実施の形態における各種変換にて用いられるコアカルク関数(Core Calculation Function)について説明する。
このコアカルク関数は、図6に示すように、0から最大45°の範囲内で、例えば始点O(0,0)と終点A(L,Y)が決定されたときに、それを結ぶ線分を整数値の範囲で最も良く線分補間するような整数値の点列を求めるアルゴリズムである。即ち、任意のX、Yが入力されれば、近似した点Pのy座標であるZが、一定のクロック後にパイプライン的に求められるアルゴリズムであり、本出願人において既に提案がなされている技術である(特願平11−61640号)。
【0039】
このコアカルク関数 Z=fN(X,Y)は、以下に定義される。
i) 任意のYについて、
fN(0,Y)=0 及び、
fN(L,Y)=Y
ii) 任意の0≦X<L、任意のYについて、
fN(X+1,Y)=fN(X,Y)+0 または、
fN(X+1,Y)=fN(X,Y)+1
iii) 任意の0≦Y<L、任意のXについて、
fN(X,Y+1)=fN(X,Y)+0 または、
fN(X,Y+1)=fN(X,Y)+1
iv) 任意の入力X,Yに対して常に一定のクロックサイクル後に出力Zが得られる。即ち、入力X,Yに対してZがパイプライン的に出力される。
但し、 0≦X≦L、0≦Y≦L、 X、Y:整数
L=2N−1、N≧1、 N:整数
【0040】
尚、上記のi)、ii)、iii)より以下が容易に導ける。
任意のXについて、fN(X,0)=0
fN(X,L)=X
即ち、図形的な感覚で説明すると、図6において、点P(X,Z)は点Oから点Aに至る単調増加の整数格子点群の一つを成し、一つ右隣の点とのy座標値の差は、高々1である。また、Yが+1増加したとき、各点のy座標値の増加も高々1となる。
尚、ここで述べたコアカルク関数は、線分を整数値で補間するものとして紹介している。これを用いたホワイトポイントの変換では、変換後の色の値も最寄の何れかの整数値にクリップされることになり、整数値で表現できる単位でしか変換後の色の差を表現できない(これを「色の縮退」と呼ぶことにする)。
ここで、コアカルク関数の他の実施例として、線分を任意の小数桁(例えば2進数小数部分m桁)まで、より正確な計算をして補間させてもよい。この場合、図5の最終出力Rdo5、Gdo5、Bdo5も小数部分(mビット)が下位に拡張されたものとなる。この小数部分の値を使ってFRC(Frame Rate Control)やディザ(Dither)等を行い、表現できる見かけ上の色数を増やすことによって、上記色の縮退の影響を少なくすることが可能である。
【0041】
次に、本実施の形態におけるホワイトポイント調整について、そのコンセプトを明確化するために、5箇所でのパラメータ設定にて調節する場合を説明する。
まず、最大階調無彩色であるGL[2n−1]と、最小階調無彩色であるGL[0]との2箇所で近似した場合の変換式を示す。
前述のとおり、インプットバス信号Rdi、Gdi、Bdiは、変換をかける前のR、G、B値を表す変数で、これらが2点近似だけにより変換された後の値を表す変数をそれぞれRdo、Gdo、Bdoとする。まず、
0≦Rdi、Gdi、Bdi、Rdo、Gdo、Bdo≦2n−1
次に、GL[2n−1]において減じられる前述のユーザー設定パラメータRwm、Gwm、Bwmと、GL[0] において増加させられる前述のユーザー設定パラメータRbm、Gbm、Bbmとを用いると、
0≦Rwm+Rbm≦2n−1
0≦Gwm+Gbm≦2n−1
0≦Bwm+Bbm≦2n−1
であり、更に、ユーザーが指定したRwm、Gwm、Bwm及びRbm、Gbm、Bbmに基づき、Rdi、Gdi、BdiのときのR、G、B変換量に近似したデジタル値をRw、Gw、Bw及びRb、Gb、Bbとすると、
変換式は、
Rdo= Rdi−Rw+Rb
Gdo= Gdi−Gw+Gb
Bdo= Bdi−Bw+Bb
で表わせる。
このとき、純粋の3原色(Red、Green、Blue)についても一律に変換される変換方式である変換Aと、調節後も純粋の3原色(Red、Green、Blue)の輝度レベルが影響を受けない(減衰しない)ような変換方式である変換Bの各変換方式での、任意のRdi、Gdi、Bdiに対してRdo、Gdo、Bdoを求める上記変換式は、コアカルク関数Z=fN(X,Y)を用いて以下のように表わされる。
【0042】
(a) 変換A
Rw =fn(Rdi,Rwm) 、 Rb =fn(2n−1−Rdi,Rbm)
Gw =fn(Gdi,Gwm) 、 Gb =fn(2n−1−Gdi,Gbm)
Bw =fn(Bdi,Bwm) 、 Bb =fn(2n−1−Bdi,Bbm)
この変換式は、図7において、立方体OBMR-GCWYの面上及び内部の格子点を、直方体O''B'M'R' -G'C'W'Y'の面上及び内部の整数格子点に移動させるものである。即ち、図7で、点W(L,L,L)はW' (L−Rwm,L−Gwm,L−Bwm)に、点O(0,0,0)はO''(Rbm, Gbm, Bbm)に移動され、線分BMはB'M'に、MRはM'R'に、RYはR'Y'に、YGはY'G'に、GCはG'C'に、CBはC'B'にそれぞれ移動される。また、最小階調値から最大階調値に至る無彩色の入力カラーは、線分OWの整数格子点から線分O''W'近傍の整数格子点で表わされるカラーに変換される。尚、L=2n−1(n≧1,nは整数)である。
ここで、図8は、Bの変換量ΔB=Bdo−Bdi(=−Bw+Bb)がどのように変化するかを図形的なイメージで把握するための説明図である。このとき、R-G-B3次元空間であると掴みにくいことから、図8ではG軸を無視してR-Bの2次元に次元を下げ、Rdi、Bdiに対してΔBがどのように変化するかを示している。同図において、ΔBの値は4角形DoDbDwDrの面上ないしは近傍の整数格子点で表わされる。ΔR=Rdo−Rdi(=−Rw+Rb)、ΔG=Gdo−Gdi(=−Gw+Gb)も同様の感覚で把えることが可能である。これを再び3次元に拡張したものが上述の式で表わされる。
【0043】
(b) 変換B
Rw =fn( min(Rdi,Gdi,Bdi) ,Rwm)
Rb =fn( 2n−1−max(Rdi,Gdi,Bdi) ,Rbm)
Gw =fn( min(Rdi,Gdi,Bdi) ,Gwm)
Gb =fn( 2n−1−max(Rdi,Gdi,Bdi) ,Gbm)
Bw =fn( min(Rdi,Gdi,Bdi) ,Bwm)
Bb =fn( 2n−1−max(Rdi,Gdi,Bdi) ,Bbm)
この変換式は、図9において、立方体OBMR-GCWYの面上及び内部の格子点を、3角形W'BM、W'BC、W'GC、W'GY、W'RY、W'RM、O''BM、O''BC、O''GC、O''GY、O''RY、O''RMで囲まれた変則12面体のほぼ面上及び内部の整数格子点に移動させるものである。但し、整数格子点の変換を考慮していることから、必ずしも完全に12面体の内部に移動される訳ではないが、面からはみ出る距離は1以内となる。この変換Bにおいては、点W(L,L,L)はW' (L−Rwm,L−Gwm,L−Bwm)に、点O(0,0,0)はO''(Rbm, Gbm, Bbm)に移動されるが、変換Aと異なり、線分BM、MR、RY、YG、GC、CB上の点は全く移動されない。但し、最小階調値から最大階調値に至る無彩色の入力カラーは、線分OWの整数格子点から線分O''W'近傍の整数格子点で表わされるカラーに変換される。
ここで、図10は、Bの変換量ΔB=Bdo−Bdiがどのように変化するかを図形的なイメージで把握するための説明図であり、G軸を無視してR-Bの2次元に次元を下げ、Rdi、Bdiに対してΔBがどのように変化するかを示している。同図において、ΔBの値は3角形DoDwB及びDoDwRの2平面の面上ないしは近傍の整数格子点で表わされる。ΔR=Rdo−Rdi、ΔG=Gdo−Gdiも同様の感覚で把えることが可能であり、これを再び3次元に拡張したものが上述の式で表わされる。
【0044】
次に、本実施の形態として最も特徴的な部分である、中間階調無彩色においてホワイトポイント調整を実施する場合について説明する。
その中で、ここではまず、上述の最小階調無彩色と最大階調無彩色との調整に加えて、GL[2n-1−1]での微調整を加える場合を説明する。
ここで、2点近似と3点目の近似の双方により変換された後のR、G、B値を表わす変数を、Rdo3、Gdo3、Bdo3とすると、まず、
0≦Rdo3、Gdo3、Bdo3 ≦2n−1
次に、GL[2n-1−1]において加えられる前述のユーザー設定パラメータをRgmm、Ggmm、Bgmmとすると、コアカルク関数を用いる上での制約を考慮して、これらの許容範囲は、
−2n-1+1≦Rgmm ≦2n-1−1
−2n-1+1≦Ggmm ≦2n-1−1
−2n-1+1≦Bgmm ≦2n-1−1
更に、3点目の近似によってのみ引き起こされる変換によってRdo、Gdo、Bdoに加えられる値を表わす変数をそれぞれRgm、Ggm、Bgmとすると、
変換式は、
Rdo3 =Rdo+Rgm
Gdo3 =Gdo+Ggm
Bdo3 =Bdo+Bgm
である。このときの変換A及び変換Bにおける変換式は、コアカルク関数Z=fN(X,Y)を用いて以下のように表わされる。
【0045】
(a) 変換A
Rgm= (−1)SIGN(Rgmm)fn-1(min(Rdi,2n−1−Rdi),|Rgmm| )
Ggm= (−1)SIGN(Ggmm)fn-1(min(Gdi,2n−1−Gdi),|Ggmm| )
Bgm= (−1)SIGN(Bgmm)fn-1(min(Bdi,2n−1−Bdi),|Bgmm| )
ここで、図11は、Bの微調整量Bgmがどのように変化するかを図形的なイメージで把握するための説明図である。このとき、R-G-B3次元空間であるとそのイメージが掴みにくいことから、図11でも前述と同様、G軸を無視してR-Bの2次元に次元を下げ、Rdi、Bdiに対してBgmがどのように変化するかを示している。同図において、Bgmの値は4角形OM1M4R、M1M2M3M4、M2BWM3の3平面の面上ないしは近傍の整数格子点で表わされる。
この中間階調無彩色におけるホワイトポイント調整では、Bdiが2n-1−1又は2n-1の階調値である場合に微調整Bgmmを行って異なる色調の色に変換される。図11に示されるように、Bdiが2n-1−1(線M1M4)及び2n-1(線M2M3)の場合を頂点(高さBgmmの屋根状の頂点)として徐々に変換量が少なくなり、Bdiが最小階調(Rdi軸)あるいは最大階調(線BW)では変換量が0となるように色変換処理がなされる。また、図11からも明らかなように、Rdiの値が最小階調(Bdi軸)および最大階調(線RW)であっても微調整Bgmmによって変換がなされることが理解でき、純粋の3原色(Red、Green、Blue)についても一律に変換される変換Aの特徴が表現されている。
尚、RgmもGgmも同様の感覚で捉えることができる。これを再び3次元に拡張したものが上述の式で表わされている。
【0046】
(b) 変換B
Rgm= (−1)SIGN(Rgmm)fn-1( MIN3 ,|Rgmm| )
= (−1)SIGN(Rgmm)fn-1( min(MIN,2n−1−MAX) ,|Rgmm| )
Ggm= (−1)SIGN(Ggmm)fn-1( min(MIN,2n−1−MAX) ,|Ggmm| )
Bgm= (−1)SIGN(Bgmm)fn-1( min(MIN,2n−1−MAX) ,|Bgmm| )
但し、
MAX = max(Rdi,Gdi,Bdi) 、MIN = min(Rdi,Gdi,Bdi)
MIN3= min(Rdi,Gdi,Bdi,2n−1−Rdi,2n−1−Gdi,2n−1−Bdi)
= min(MIN,2n−1−MAX)
ここで、図12は、Bの微調整量Bgmがどのように変化するかを図形的なイメージで把握するための説明図である。このとき、R-G-B3次元空間であるとそのイメージが掴みにくいことから、図12でもG軸を無視してR-Bの2次元に次元を下げ、Rdi、Bdiに対してBgmがどのように変化するかを示している。同図において、Bgmの値は4角形BM6M7W、WM7M8R、RM8M5O、OM5M6B及びM5M6M7M8の5平面の面上ないしは近傍の整数格子点で表わされる。
この中間階調無彩色におけるホワイトポイント調整では、Bdiが2n-1−1又は2n-1の階調値でかつRdiが2n-1−1又は2n-1の階調値である場合に微調整Bgmmを行って異なる色調の色に変換される。図12に示されるように4角形M5M6M7M8を頂点(高さBgmm)として四方に対して徐々に変換量が少なくなり、Rdi又はBdiが最小階調値又は最大階調値では変換量が0となることが理解できる。即ち、ホワイトポイント調節後も純粋の3原色(Red、Green、Blue)の輝度レベルが影響を受けない変換Bの特徴が表現されている。
尚、RgmもGgmも同様の感覚で捉えることができる。これを再び3次元に拡張したものが上述の式で表わされている。
【0047】
次に、上記3点での近似に、GL[2n-2−1]及びGL[2n-1+2n-2−1]での微調整を加える場合について説明する。
ここで、5点目までの全ての近似により変換された後のR、G、B値を表わす変数をRdo5、Gdo5、Bdo5とすると、まず、
0≦Rdo5、Gdo5、Bdo5 ≦2n−1
次に、4点目の近似のためにRdo3、Gdo3、Bdo3からの更なる微調整値としてGL[2n-2−1]において加えられる値を指定するユーザー設定パラメータをRglm、Gglm、Bglmとし、5点目の近似のためにRdo3、Gdo3、Bdo3からの更なる微調整値としてGL[2n-1+2n-2−1]において加えられる値を指定するユーザー設定パラメータをRghm、Gghm、Bghmとすると、コアカルク関数を用いる上での制約を考慮して、これらの許容範囲は、
−2n-2+1≦Rglm ≦2n-2−1
−2n-2+1≦Gglm ≦2n-2−1
−2n-2+1≦Bglm ≦2n-2−1
−2n-2+1≦Rghm ≦2n-2−1
−2n-2+1≦Gghm ≦2n-2−1
−2n-2+1≦Bghm ≦2n-2−1
であり、更にRdo3、Gdo3、Bdo3に加えられる値として、4点目の近似によってのみ引き起こされる変換によるものをRgl、Ggl、Bglとし、5点目の近似によってのみ引き起こされる変換によるものをRgh、Ggh、Bghとすると、
変換式は、
Rdo5 =Rdo3+Rgl+Rgh
Gdo5 =Gdo3+Ggl+Ggh
Bdo5 =Bdo3+Bgl+Bgh
である。このときの変換A及び変換Bにおける変換式は、コアカルク関数Z=fN(X,Y)を用いて以下のように表わされる。
【0048】
(a) 変換A
▲1▼もし、0≦Rdi≦2n-1−1 ならば、
Rgl= (−1)SIGN(Rglm)fn-2 (min(Rdi,2n-1−1−Rdi),|Rglm|)
Rgh=0
あるいは、もし、2n-1 ≦Rdi≦2n−1 ならば、
Rgl=0
Rgh=(−1)SIGN(Rghm)fn-2(min(Rdi−2n-1,2n−1−Rdi),|Rghm|)
▲2▼同様に、もし、0≦Gdi≦2n-1−1 ならば、
Ggl= (−1)SIGN(Gglm)fn-2 (min(Gdi,2n-1−1−Gdi),|Gglm|)
Ggh=0
あるいは、もし、2n-1 ≦Gdi≦2n−1 ならば、
Ggl=0
Ggh=(−1)SIGN(Gghm)fn-2(min(Gdi−2n-1,2n−1−Gdi),|Gghm|)
▲3▼また、同様に、0≦Bdi≦2n-1−1 ならば、
Bgl= (−1)SIGN(Bglm)fn-2 (min(Bdi,2n-1−1−Bdi),|Bglm|)
Bgh=0
あるいは、もし、2n-1 ≦Bdi≦2n−1 ならば、
Bgl=0
Bgh=(−1)SIGN(Bghm)fn-2(min(Bdi−2n-1,2n−1−Bdi),|Bghm|)
【0049】
ここで、図13(a)、(b)は、Bの微調整量Bgl及びBghがどのように変化するかを図形的なイメージで把握するための説明図である。このとき、R-G-B3次元空間であるとそのイメージが掴みにくいことから、前述の例と同様、G軸を無視してR-Bの2次元に次元を下げ、Rdi、Bdiに対してBglがどのように変化するかを図13(a)に、Rdi、Bdiに対してBghがどのように変化するかを図13(b)にそれぞれ示している。
図13(a)では、Bglmの値として例えば負の値をとった状態を示している。本実施の形態では、Bglの値は4角形OS1S4R、S1S2S3S4、S2S3S6S5、S5BWS6の4平面の面上ないしは近傍の整数格子点で表わされる。
この中間階調無彩色におけるホワイトポイント調整では、Bdiが2n-2−1又は2n-2の階調値である場合に微調整Bglmを行って異なる色調の色に変換されるように構成されている。同図に示されるように、Bdiが2n-2−1(線S1S4)及び2n-2(線S2S3)を頂点(高さBglm)として徐々に変換量(絶対値)が少なくなり、Bdiが最小階調(Rdi軸)あるいはBdiが2n-1−1以上では変換量が0となるように色変換処理がなされる。即ち、Bglmの微調整によって例えばRdiが最大階調値あるいは最小階調値でも変換がなされることが理解でき、変換Aの特徴が表現されている。
尚、Rgl、Gglも同様に表現でき、これを再び3次元に拡張したものが上述の式となる。
【0050】
ここで、この図13(a)に代表される変換Aの多点近似を一般式にて表現する。 kを1≦k<nである整数とすると、微調整を加える階調値が2n-k−1又は2n-kとなり、Bdiがこの階調値の場合にこの微調整によって異なる色に変換され、更にこの入力色以外の色は徐々に変換量が少なくなり、色信号の値が最小階調値または階調レベルが2n-k+1−1以上である入力色については、変換量が0となることが理解できる。即ち、この一般式から明らかなように、図13(a)では4点目の近似を示しているが、更に6点目、10点目等、2のべき乗単位で特定される階調レベルであれば、その無彩色ポイントについて調整が可能となり、同様に変換Aによる色変換処理を施すことができる。このことにより、低階調部でのホワイトポイント調整を簡便な回路にて行うことが可能となり、特にLCDモニターにおけるブルーシフト発生等の課題に対して有効に対処することができる。
また、図13(b)であるが、Bghmの値として正の値をとった例を示しており、Bghの値は4角形BL1L4W、L1L2L3L4、L2L3L6L5、L5ORL6の4平面の面上ないしは近傍の整数格子点で表わされる。これを再び3次元に拡張したものが上式で表わされるものである。
【0051】
(b) 変換B
▲1▼もし、0≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 ならば、
Rgl= (−1)SIGN(Rglm)fn-2( MIN4,|Rglm| )
= (−1)SIGN(Rglm)fn-2(min( MIN ,2n-1−1−MAX ),|Rglm| )
あるいは、もし、2n-1 ≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n−1 ならば、
Rgl=0
もし、0≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 ならば、
Rgh=0
あるいは、もし、2n-1 ≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n−1 ならば、
Rgh= (−1)SIGN(Rghm)fn-2( MIN5,|Rghm| )
= (−1)SIGN(Rghm)fn-2(min( MIN−2n-1,2n−1−MAX ),|Rghm| )
▲2▼もし、0≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 ならば、
Ggl= (−1)SIGN(Gglm)fn-2(min( MIN ,2n-1−1−MAX ),|Gglm| )
あるいは、もし、2n-1 ≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n−1 ならば、
Ggl=0
もし、0≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 ならば、
Ggh=0
あるいは、もし、2n-1 ≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n−1 ならば、
Ggh= (−1)SIGN(Gghm)fn-2(min( MIN−2n-1,2n−1−MAX ),|Gghm| )
▲3▼もし、0≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 ならば、
Bgl= (−1)SIGN(Bglm)fn-2(min( MIN ,2n-1−1−MAX ),|Bglm| )
あるいは、もし、2n-1 ≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n−1 ならば、
Bgl=0
もし、0≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 ならば、
Bgh=0
あるいは、もし、2n-1 ≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n−1 ならば、
Bgh= (−1)SIGN(Bghm)fn-2(min( MIN−2n-1,2n−1−MAX ),|Bghm| )
但し、
MIN4= min(Rdi,Gdi,Bdi,2n-1−1−Rdi,2n-1−1−Gdi,2n-1−1−Bdi) = min( MIN,2n-1−1−MAX)
MIN5= min(Rdi−2n-1,Gdi−2n-1,Bdi−2n-1,2n−1−Rdi,2n−1−Gdi,2n−1−Bdi) = min( MIN−2n-1,2n−1−MAX)
【0052】
ここで、図14(a)、(b)は、Bの微調整量Bgl及びBghがどのように変化するかを図形的なイメージで把握するための説明図である。このとき、R-G-B3次元空間であるとそのイメージが掴みにくいことから、前述の例と同様、G軸を無視してR-Bの2次元に次元を下げ、Rdi、Bdiに対してBglがどのように変化するかを図14(a)に、Rdi、Bdiに対してBghがどのように変化するかを図14(b)にそれぞれ示している。
図14(a)では、Bglmの値として例えば負の値をとった状態を示しており、Bglの値は4角形OS7S10S13、S11S8S7O、S12S9S8S11、S13S10S9S12、S7S8S9S10、及び凹型6角形BWRS13S12S11の6平面の面上ないしは近傍の整数格子点で表わされる。これを再び3次元に拡張したものが上述の式である。
この中間階調無彩色におけるホワイトポイント調整では、Bdiが2n-2−1又は2n-2でかつRdiが2n-2−1又は2n-2の階調値である場合に微調整Bglmを行って異なる色調の色に変換されるように構成され、4角形S7S8S9S10を頂点としてとして徐々に変換量(絶対値)が少なくなり、Bdiが最小階調(Rdi軸)または2n-1−1以上、またはRdiが最小階調(Bdi軸) または2n-1−1以上では変換量が0となるように色変換処理がなされる。即ち、Bglmの微調整がなされても純粋の3原色(Red、Green、Blue)の輝度レベルが影響を受けない変換Bの特徴が表現されている。
【0053】
ここで、この図14 (a)に代表される変換Bの多点近似を一般式にて表現する。 kを1≦k<nである整数とすると、微調整を加える階調値が2n-k−1又は2n-kとなり、BdiかつRdiがこの階調値の場合にこの微調整によって異なる色に変換され、更にこの入力色以外の色は徐々に変換量が少なくなり、Bdi、Rdiの何れかの色信号の値が最小階調値または階調レベルが2n-k+1−1以上である入力色については、変換量が0となる。即ち、4点目の近似の他、6点目、10点目等、2のべき乗単位で特定される階調レベルであれば、その無彩色ポイントについて調整が可能となり、同様に変換Bによる色変換処理を施すことができる。
また、図14(b)であるが、Bghmの値として正の値をとった例を示しており、Bghの値はWL7L10L13、L11L8L7W、L12L9L8L11、L13L10L9L12、L7L8L9L10、及び凹型6角形ROBL13L12L11の6平面の面上ないしは近傍の整数格子点で表わされる。これを再び3次元に拡張したものが上述の式である。
【0054】
次に、前述までのアルゴリズム、及び図5のブロック図等にて説明したGL[2n−1]の調整値Rwm、Gwm、Bwm、GL[0]における調整値Rbm、Gbm、Bbm、3点目近似であるGL[2n-1−1]における調整値Rgmm、Ggmm、Bgmm、4点目近似であるGL[2n-2−1]における調整値Rglm、Gglm、Bglm、5点目近似であるGL[2n-1+2n-2−1] における調整値Rghm、Gghm、Bghmを加味した場合において、これら5点近似により変換された後の値を表す変数Rdo5、Gdo5、Bdo5がどのような式にて表現されるかを説明する。
ここで、
0≦Rwm+Rbm、Gwm+Gbm、Bwm+Bbm≦2n−1
−2n-1+1≦Rgmm、Ggmm、Bgmm ≦2n-1−1
−2n-2+1≦Rglm、Gglm、Bglm ≦2n-2−1
−2n-2+1≦Rghm、Gghm、Bghm ≦2n-2−1
【0055】
(a) 変換A
▲1▼もし、0≦Rdi≦2n-1−1 ならば、
Rdo5 =Rdo+Rgm+Rgl+Rgh
=Rdi−Rw+Rb+Rgm+Rgl+Rgh
=Rdi−fn(Rdi, Rwm)+fn(2n−1−Rdi, Rbm)
+ (−1)SIGN(Rgmm)fn-1(Rdi,|Rgmm|)
+ (−1)SIGN(Rglm)fn-2(min(Rdi,2n-1−1−Rdi) ,|Rglm|)
あるいは、もし、2n-1 ≦Rdi≦2n−1 ならば、
Rdo5 =Rdo+Rgm+Rgl+Rgh
=Rdi−Rw+Rb+Rgm+Rgl+Rgh
=Rdi−fn(Rdi, Rwm)+fn(2n−1−Rdi, Rbm)
+ (−1)SIGN(Rgmm)fn-1 (2n−1−Rdi,|Rgmm|)
+ (−1)SIGN(Rglm)fn-2 (min(Rdi−2n-1,2n−1−Rdi),|Rghm|)
▲2▼同様に、もし、0≦Gdi≦2n-1−1 ならば、
Gdo5 =Gdi−fn(Gdi, Gwm)+fn(2n−1−Gdi, Gbm)
+ (−1)SIGN(Ggmm)fn-1(Gdi,|Ggmm|)
+ (−1)SIGN(Gglm)fn-2(min(Gdi,2n-1−1−Gdi) ,|Gglm|)
あるいは、もし、2n-1 ≦Gdi≦2n−1 ならば、
Gdo5 =Gdi−fn(Gdi, Gwm)+fn(2n−1−Gdi, Gbm)
+ (−1)SIGN(Ggmm)fn-1 (2n−1−Gdi,|Ggmm|)
+ (−1)SIGN(Gglm)fn-2 (min(Gdi−2n-1,2n−1−Gdi),|Gghm|)
▲3▼同様に、もし、0≦Bdi≦2n-1−1 ならば、
Bdo5 =Bdi−fn(Bdi, Bwm)+fn(2n−1−Bdi, Bbm)
+ (−1)SIGN(Bgmm)fn-1(Bdi,|Bgmm|)
+ (−1)SIGN(Bglm)fn-2(min(Bdi,2n-1−1−Bdi) ,|Bglm|)
あるいは、もし、2n-1 ≦Bdi≦2n−1 ならば、
Bdo5 =Bdi−fn(Bdi, Bwm)+fn(2n−1−Bdi, Bbm)
+ (−1)SIGN(Bgmm)fn-1(2n−1−Bdi,|Bgmm|)
+ (−1)SIGN(Bglm)fn-2 (min(Bdi−2n-1,2n−1−Bdi),|Bghm|)
ここで、もし、得られたRdo5が
Rdo5 >2n−1になった場合は、Rdo5 =2n−1 とする。あるいは、
Rdo5 <0になった場合は、Rdo5 =0 とする。
Gdo5、Bdo5も同様である。
以上の式により、コアカルク関数Z=fN(X,Y)を用いて5点近似により変換された後の値を示す、変換Aにおける変数を求めることができる。
【0056】
(b) 変換B
▲1▼もし、0≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 ならば、
Rdo5 =Rdo+Rgm+Rgl+Rgh
=Rdi−Rw+Rb+Rgm+Rgl+Rgh
=Rdi−fn( MIN,Rwm)
+fn(2n−1−MAX,Rbm)
+ (−1)SIGN(Rgmm)fn-1(min(MIN,2n−1−MAX),|Rgmm|)
+ (−1)SIGN(Rglm)fn-2(min(MIN,2n-1−1−MAX),|Rglm|)
Gdo5 =Gdi−fn( MIN,Gwm)
+fn(2n−1−MAX,Gbm)
+ (−1)SIGN(Ggmm)fn-1(min(MIN,2n−1−MAX),|Ggmm|)
+ (−1)SIGN(Gglm)fn-2(min(MIN,2n-1−1−MAX),|Gglm|)
Bdo5 =Bdi−fn( MIN,Bwm)
+fn(2n−1−MAX,Bbm)
+ (−1)SIGN(Bgmm)fn-1(min(MIN,2n−1−MAX),|Bgmm|)
+ (−1)SIGN(Bglm)fn-2(min(MIN,2n-1−1−MAX),|Bglm|)
▲2▼あるいは、もし、2n-1 ≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n−1 ならば、
Rdo5 =Rdi−fn( MIN,Rwm)
+fn(2n−1−MAX,Rbm)
+ (−1)SIGN(Rgmm)fn-1(min(MIN,2n−1−MAX),|Rgmm|)
+ (−1)SIGN(Rghm)fn-2(min(MIN−2n-1,2n−1−MAX),|Rghm|)
Gdo5 =Gdi−fn( MIN,Gwm)
+fn(2n−1−MAX,Gbm)
+ (−1)SIGN(Ggmm)fn-1(min(MIN,2n−1−MAX),|Ggmm|)
+ (−1)SIGN(Gghm)fn-2(min(MIN−2n-1,2n−1−MAX),|Gghm|)
Bdo5 =Bdi−fn( MIN,Bwm)
+fn(2n−1−MAX,Bbm)
+ (−1)SIGN(Bgmm)fn-1(min(MIN,2n−1−MAX),|Bgmm|)
+ (−1)SIGN(Bghm)fn-2(min(MIN−2n-1,2n−1−MAX),|Bghm|)
▲3▼あるいは、もし、Rdi,Gdi,Bdiがそれ以外であれば、
Rdo5 =Rdi−fn( MIN,Rwm)
+fn(2n−1−MAX,Rbm)
+ (−1)SIGN(Rgmm)fn-1(min(MIN,2n−1−MAX),|Rgmm|)
Gdo5 =Gdi−fn( MIN,Gwm)
+fn(2n−1−MAX,Gbm)
+ (−1)SIGN(Ggmm)fn-1(min(MIN,2n−1−MAX),|Ggmm|)
Bdo5 =Bdi−fn( MIN,Bwm)
+fn(2n−1−MAX,Bbm)
+ (−1)SIGN(Bgmm)fn-1(min(MIN,2n−1−MAX),|Bgmm|)
但し、MAX = max(Rdi,Gdi,Bdi)
MIN = min(Rdi,Gdi,Bdi)
ここで、もし、得られたRdo5が
Rdo5 >2n−1になった場合は、Rdo5 =2n−1 とする。あるいは、
Rdo5 <0になった場合は、Rdo5 =0 とする。
Gdo5、Bdo5も同様である。
以上の式により、コアカルク関数Z=fN(X,Y)を用いて5点近似により変換された後の値を示す、変換Bにおける変数を求めることができる。
【0057】
このように、本実施の形態によれば、最大階調無彩色GL[2n−1]および最小階調無彩色GL[0]の間にその階調値が位置する無彩色について、コアカルク関数に基づくホワイトポイント調整を実現することができる。また、本実施の形態によれば、ルックアップテーブルを用いないハードウエア構成によりホワイトポイント調整後の出力値をパイプライン的に出力することができるので、ハードウエア構成を膨大にすることなく、簡便な構成にて適切なホワイトポイント調整を実現することが可能となる。更に、中間に位置する階調値以外に、最大階調無彩色及び最小階調無彩色におけるホワイトポイント調整を加えることで、より適切、かつユーザーの感覚に適応した装置を提供することができる。
更に、本実施の形態によれば、変換Aと変換Bとの各変換方式に対応したアルゴリズムを準備し、要請に応じて簡単に切り換えて出力することが可能であり、画像の種別等に応じた画像出力を得ることが可能となる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、フルデジタル処理におけるカラーディスプレイシステムにおいて、効率的なアルゴリズムに基づく簡便な回路構成にて高精度のホワイトポイント調整を具現化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態におけるカラー画像処理装置が適用されたカラーディスプレイシステムの全体構成を説明するための説明図である。
【図2】 LVDSビデオインターフェイスからなるLCDモジュールを想定した場合のブロック図である。
【図3】 TMDSビデオインターフェイスからデジタルビデオ信号を入力する場合を想定したブロック図である。
【図4】 本実施の形態におけるデジタルカラーデータの変換ブロックにおける全体構成を説明するための説明図である。
【図5】 本実施の形態におけるロジックブロックダイアグラムの一例を示す説明図である。
【図6】 本実施の形態におけるコアカルク関数の説明図である。
【図7】 変換Aにおける最大階調と最小階調の2箇所におけるホワイトポイント調整を説明する説明図である。
【図8】 変換AにてBの変換量ΔB=Bdo−Bdiがどのように変化するかを図形的なイメージで把握するための説明図である。
【図9】 変換Bにおける最大階調と最小階調の2箇所におけるホワイトポイント調整を説明する説明図である。
【図10】 変換BにてBの変換量ΔB=Bdo−Bdiがどのように変化するかを図形的なイメージで把握するための説明図である。
【図11】 変換AにてBの微調整量Bgmがどのように変化するかを図形的なイメージで把握するための説明図である。
【図12】 変換BにてBの微調整量Bgmがどのように変化するかを図形的なイメージで把握するための説明図である。
【図13】 (a)、(b)は、変換AにてBの微調整量Bgl及びBghがどのように変化するかを図形的なイメージで把握するための説明図である。
【図14】 (a)、(b)は、変換BにてBの微調整量Bgl及びBghがどのように変化するかを図形的なイメージで把握するための説明図である。
【図15】 本発明の従来技術を説明するためのxy色度図である。
【符号の説明】
11…液晶表示モニター、12…PC、13…デジタルビデオインターフェイス、14…入力スイッチ類、21…LCDモジュール、22…コントローラLSI、23…LCDアレイ/セル、24…LVDSレシーバー、25…コントロールロジック、26…I/Fボード、27…TMDSレシーバー、28…コアロジック、29…LVDSトランスミッタ、30a…ソースドライバ、30b…ゲートドライバ、31…変換ブロック、32〜34…D-ラッチ、41〜44…ブロック、45〜50…マルチプレクサ(MUX)、51…回路ブロック、52〜61…ブロック
Claims (2)
- 設定された変換量に基づいて、最大階調無彩色と最小階調無彩色との間に位置する無彩色である中間階調入力色を、入力色の元の色調とは異なる色調の色に変換すると共に、当該中間階調入力色以外の入力色に対して変換量を少なくしていき、
入力色を構成する各色信号毎に、その色信号の値がともに最小階調値である入力色又はともに最大階調値である入力色については前記変換量を0とするカラー画像処理方法であって、
設定された最大階調変換量に基づいて、最大階調無彩色である入力色を、最大階調無彩色である入力色の元の色調とは異なる色調の色に変換すると共に、最大階調無彩色である当該入力色以外の入力色については変換量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎にその色信号の値が最小階調値である入力色については当該変換量を0とし、
設定された最小階調変換量に基づいて、最小階調無彩色である入力色を、最小階調無彩色である入力色の元の色調とは異なる色調の色に変換すると共に、最小階調無彩色である当該入力色以外の入力色については変換量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎にその色信号の値が最大階調値である入力色については当該変換量を0とすることを特徴とするカラー画像処理方法。 - 設定された変換量に基づいて、最大階調無彩色と最小階調無彩色との間に位置する無彩色である中間階調入力色を、入力色の元の色調とは異なる色調の色に変換すると共に、当該中間階調入力色以外の入力色に対して変換量を少なくしていき、
入力色を構成する各色信号毎に何れかの色信号の値がともに最小階調値である入力色又はともに最大階調値である入力色については前記変換量を0とするカラー画像処理方法であって、
設定された最大階調変換量に基づいて、最大階調無彩色である入力色を、最大階調無彩色である入力色の元の色調とは異なる色調の色に変換すると共に、最大階調無彩色である当該入力色以外の入力色については変換量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎に何れかの色信号の値が最小階調値である入力色については当該変換量を0とし、
設定された最小階調変換量に基づいて、最小階調無彩色である入力色を、最小階調無彩色である入力色の元の色調とは異なる色調の色に変換すると共に、最小階調無彩色である当該入力色以外の入力色については変換量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎に何れかの色信号の値が最大階調値である入力色については当該変換量を0とすることを特徴とするカラー画像処理方法。
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