JP2001083940A - カラー画像処理方法、カラー画像処理装置、液晶表示装置 - Google Patents

カラー画像処理方法、カラー画像処理装置、液晶表示装置

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JP2001083940A JP24358699A JP24358699A JP2001083940A JP 2001083940 A JP2001083940 A JP 2001083940A JP 24358699 A JP24358699 A JP 24358699A JP 24358699 A JP24358699 A JP 24358699A JP 2001083940 A JP2001083940 A JP 2001083940A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フルデジタル処理におけるディスプレイシス
テムにおいて、効率的なアルゴリズムに基づく簡便な回
路構成にて高精度のホワイトポイント調整を具現化す
る。 【解決手段】 ホスト装置から出力されたデジタルビデ
オ信号を入力するデジタルビデオインターフェイス13
と、このデジタルビデオインターフェイス13により入
力されたデジタルビデオ信号に対してルックアップテー
ブルを用いずに色変換を行う液晶表示モニター11であ
って、最大階調無彩色から最小階調無彩色に至る無彩色
に対して所定のポイントにおける調整値を入力する調整
値入力手段と、この調整値入力手段により入力された調
整値に基づいてデジタルビデオインターフェイス13に
より入力されたデジタルビデオ信号に対して無彩色にお
ける色度座標を収束させる方向にて演算すると共に、演
算されたデジタル値をパイプライン的に出力するコント
ローラLSI22とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー出力デバイ
スに対するカラー画像処理技術に係り、特に白色点をよ
り高精度に調整する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータやテレビ等の画
像表示用及び各種モニター用のディスプレイデバイスと
して、近年、CRTの他、液晶表示装置(LCD)が広く
採用されるに至っている。このCRTやLCD等を用い
たカラーディスプレイシステムでは、その表現可能な色
を出来るだけ自然界の色に近付けることが理想とされて
いる(Display Color Fidelity:色の迫真性)。また、C
RTやLCDを用いた装置が置かれている状態、即ち装
置が置かれた照明等の環境に応じて、装置が自動的にあ
るいは操作者(ユーザー)がマニュアルで調整し、それぞ
れの環境に応じて最適な色を表示できるようにすること
が要求されている(Color Calibration)。更には、出力
されるデバイスの種類を問わずに同様の色を出力できる
ようにすること(Device Transfer Characteristics)等
も強く望まれている。これらの技術を総称してカラーマ
ネージメント(Color Management)と呼ばれており、次世
代以降の高性能機種であるカラー・ディスプレイ・シス
テムでは、必須な技術的事項としてさまざまな研究開発
が行われている。この中でも特に、表示における無彩色
レベルを調節するためのホワイトポイント調整(White P
oint Adjustment)の重要性が高く、従来よりカラーモニ
ター等に対してかかるホワイトポイント調整が実現され
ている。
【0003】ここで、自然界の全ての色を定量的に扱う
ものとして、図15に示すxy色度図が存在する。これ
は、色度座標の位置によってその色の持つ色相と色飽和
度を表現するものであり、XYZ表示系の三刺激値X、
Y、Zにおいて、横軸x=X÷(X+Y+Z)、縦軸y=Y
÷(X+Y+Z)で表現される色度座標を示している。同図
の馬蹄形をした閉曲線cの線上及びその内部は、人間の
眼に感ずる色の全範囲が示されている。同図の点R、
G、Bは、それぞれ特定のカラー・ディスプレイ・シス
テムにおけるR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の
各原色のみによる表示色を表す点であり、三角形RGB
の辺上及びその内部における全ての色をR、G、Bの適
度な混合によって表現することが可能である。更に、最
大輝度のホワイトは、一般に各R、G、Bを最大輝度に
したときの混合色Wとして得ることが可能であり、図に
示すように、普通は三角形RGBの各中線の交点近傍と
なる。カラー・ディスプレイ・システムを設計する際に
は、図のR、G、B点における最大輝度の値の調整や、
R、G、B点の位置そのものを変えることで、より最適
なホワイトポイントを決定しており、例えばLCDを用
いたカラー・ディスプレイ・システムでは、バックライ
トの分光放射特性やカラーフィルターの透過特性を考慮
する必要がある。
【0004】一方、このようにカラー・ディスプレイ・
システムに応じて最適値としてホワイトポイントを決定
した場合であっても、従来、この決定された値は固定値
であるために、環境状況等の各種条件によって幾つかの
問題点が生じていた。まず第1にディスプレイの配置さ
れた環境照明によって白色の色味が異なる問題がある。
例えば、ホワイトポイントを色温度7000Kの点にて
設計した場合に、2800K程度の電球色照明では青っ
ぽく、また、6500Kの昼光下では黄色っぽく感じら
れる等である。また、第2に表示画像の内容によって好
ましいホワイトポイントが変化する問題である。例え
ば、MS-Windows上のアプリケーションと写真・動画など
とでは、望まれる白色が異なってしまう。特に写真画像
の場合にはその写真が作られた情況などによっても影響
を受けるのである。また、第3に白色の好みに対して使
用者の個人差が大きい問題点がある。例えば、一般に日
本人は青っぽい白を好む傾向にあり、これらは視疾患や
視機能の個人差によっても影響を受けてしまう。更に、
第4として製造上のばらつきの問題がある。例えばLC
Dモジュールでは、色度座標で±0.03程度までホワ
イトポイントの製造ばらつきが発生する等である。従っ
て、カラー・ディスプレイ・システムにおいて、使用者
が何らかの方法で最大階調グレイ(最大階調無彩色)であ
るフルホワイト(Full White)のホワイトポイントを調整
できるように構成することは、これらの問題点を解決す
る手段として極めて意義深いこととなる。
【0005】更に、TFTLCDモニター等で見られる
特有の問題点として、特に低階調における中間階調グレ
イ(中間階調無彩色)での青色偏移(Blue Shift)という現
象がある。これは、TFTLCDデバイスに無彩色(即
ちR、G、Bが同一の階調を有する色)を表示させる場
合、その階調値を下げていくにつれて、その色が青みを
帯びてくる(即ち、色度座標が青色方向にシフトしてい
く)現象である。この現象は、LCDパネルの種類によ
ってはかなり顕著なものがあり、近年のLCDにおける
高視野角の確保が叫ばれる一方で、使用者がディスプレ
イを見る角度(視野角)が真正面から傾くに従って更に顕
著に発生してしまう。この現象が発生すると、最大階調
のホワイトポイントを好みの色度座標(色温度)にいくら
調整できたとしても、中間階調ではその設定から外れて
しまうことから、新たな問題となっていた。
【0006】尚、本件発明と直接、関連するものではな
いが、ホワイトバランス補正に関する従来技術として特
開平9-147098号公報や、特開平7-336700
号公報等が存在する。この特開平9-147098号公
報では、ルックアップテーブル(LUT)を用い、オペレ
ータが指定した基準白色値と基準黒色値とに基づいて入
力RGB信号に対してLUT変換を行う技術について開
示されている。また、特開平7-336700号公報で
は、入力RGBアナログ信号をA/D変換し、逆ガンマ
補正回路とホワイトバランス補正回路とにより輝度の均
一化を図る技術について開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで昨今では、デ
ィスプレイシステムにおいてもフルデジタル(Full Digi
tal)処理のものが主流になりつつある。例えばLCDの
ディスプレイシステムを例にとると、LCDモジュール
自体は一部の製品を除いてソースドライバーに入力され
るまで全てデジタルデータが用いられている。また、こ
のLCDモジュールを組み込んだLCDモニターにおい
ても、これまではアナログインターフェイスを有し、内
部でA/D変換してLCDモジュールにデジタルビデオ
信号を送出していたが、近年ではLVDSやTMDS(P
anelLink(Silicon Image社の登録商標))等の低電圧作動
タイプのデジタルデータ伝送方式を用いたデジタルビデ
オインターフェイスを有し、ビデオシグナルはシステム
ユニットのグラフィックスコントローラから出力されて
LCDモジュールのソースドライバに入力されるまで全
てデジタルデータであるといったものが現われ始めてい
る。また、ノートブックPCの世界では、元来より全て
デジタルデータである。このような状況を考慮すると、
上述のホワイトポイント調整における処理がデジタル的
に、しかも効率的な回路で行えるための手法が重要とな
ってくる。
【0008】かかる背景の下、デジタル処理におけるホ
ワイトポイント調整を効率的に行う手法として、先に出
願人は、最大階調グレイ(Full White)Wと最低階調グレ
イ(Full Black)Oに関し、目標の色度座標(それぞれW
´及びO´)に調節する技術について提案している(特願
平11-97183号)。この技術によれば、回路規模を
増大させることなくホワイトポイント調整を行うことが
できることで非常に優れている。但し、この技術だけで
は、それらの間に位置する所謂中間階調グレイの各色
は、それぞれ線分W´O´によって近似される整数格子
点で表現される色に自動的に変換されてしまう。これは
言わばW´とO´との2点による近似であり、変換後の
中間階調グレイの各色は、特にW´やO´といった近似
ポイントから離れる程、目標の色度座標から外れてしま
う場合が起こり得る。例えば、フルホワイトとフルブラ
ックをその時の環境下で最も無彩色に見えるような色温
度(例えば5400K)になるように調整した時、それに
よって自動的に変換された1/4グレイは、青みがかっ
たり、反対に3/4グレイはやや黄色味がかっていると
言ったような現象に現われる。この現象は特にTFTL
CDを用いたディスプレイデバイスにおいて顕著に発生
する。
【0009】このような残された課題を克服するために
は、近似点の数を増やしてフルホワイト及びフルブラッ
ク以外の複数の無彩色についても目標の色度座標に調節
する、所謂多点近似を適用すれば良い。しかしながら、
単に多点近似を実行するとしても、デジタルR、G、B
値の変換にて行うことから、実行時のロジックボリュー
ムが大きくなり過ぎないような効率的な変換アルゴリズ
ムを採用する必要がある。また、フルホワイト調節又は
フルブラック調節が行われても純粋の3原色(Red、Gree
n、Blue)やイエロー、マゼンタ、シアンなどの輝度レベ
ルは影響を受けない(減衰しない)ような変換は、表現で
きる色の数を維持しnビットカラーによる多階調を生か
すためにも有効であるが、多点近似を実行する場合にお
いてもかかる変換を実行できることが望ましい。
【0010】そのため、本発明の目的は、デジタル系の
カラーディスプレイシステムにおいて、最大階調から最
小階調に至る無彩色がほぼ同一の色度座標になるような
高精度のホワイトポイント調整を、フルホワイトとフル
グラック以外の中間階調の無彩色についても近似するこ
とで実現することにある。また他の目的は、フルデジタ
ル処理におけるディスプレイシステムにおいて、効率的
なアルゴリズムに基づく簡便な回路構成にて高精度のホ
ワイトポイント調整を具現化することにある。更に他の
目的は、多点近似に基づく高精度なホワイトポイント調
整を具現化し、その調整後も純粋の3原色(Red、Gree
n、Blue)やYellow、Cyan、Magentaなどの輝度レベルが
影響を受けない(減衰しない)ような変換を行うことにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するために、本発明のカラー画像処理方法は、設定され
た変換量に基づいて最大階調無彩色と最小階調無彩色と
の間に位置する無彩色である中間入力色を異なる色調の
色に変換すると共に、この中間入力色以外の入力色に対
して徐々に変換量を少なくしていき、入力色を構成する
各色信号毎にその色信号の値が最小階調値又は最大階調
値である入力色については変換量を0とすることを特徴
としている。
【0012】また、本発明は、加えて、設定された最大
階調変換量に基づいて最大階調無彩色である入力色を異
なる色調の色に変換すると共に、この入力色以外の入力
色については徐々に変換量を少なくしていき、入力色を
構成する各色信号毎にその色信号の値が最小階調値であ
る入力色については当該変換量を0とし、設定された最
小階調変換量に基づいて最小階調無彩色である入力色を
異なる色調の色に変換すると共に、この入力色以外の入
力色については徐々に変換量を少なくしていき、入力色
を構成する各色信号毎にその色信号の値が最大階調値で
ある入力色についてはこの変換量を0とすることを特徴
としている。これによれば、階調値が中間に位置する無
彩色におけるホワイトポイント調整に加えて最大階調無
彩色と最小階調無彩色についてのホワイトポイント調整
を実施した場合においても、純粋の3原色(Red、Gree
n、Blue)やYellow、Cyan、Magentaなどについて一律に
変換される変換方式(変換A)を採用することが可能とな
り、ディザ的に画像を表示するような場合であっても現
実により近い色を表現することが可能となる点で優れて
いる。
【0013】ここで、設定された変換量とは、使用者
(ユーザー)が設定する調整用のパラメータであって、3
点近似の場合は、最大階調無彩色点(GL[2n-1])と最
小階調無彩色点(GL[0])の他、例えばこれらの中間に
位置する点(GL[2n-1-1])における微調整値が該当す
る。更に5点近似の場合には、例えば3点近似における
調整点に加えて、GL[2n-2-1]及びGL[2n-1+2n-2
-1]における微調整値が該当する。即ち、2のべき乗単
位であるような中間点のグレイレベルにおいてホワイト
ポイントの補正を行えば、回路規模を小さくした状態に
て調節をリアルタイムに実施できる点から好ましい。こ
のユーザーによる調整方法としては、オンスクリーンデ
ィスプレイ(OSD)により例えばRGB色信号毎に調整
値をポップアップさせることや、調整用パラメータを数
値として直接、入力する他、特定のグレイレベルにおけ
るホワイトポイント調整用の画像を複数(例えば2枚)表
示し、比較法に基づいてユーザーにより選定された画像
に施された調整値を調整用パラメータとして利用する
等、その方法は任意に適用することが可能である。ま
た、入力色はRGB表示系の他、XYZ表示系やYMC
K等の表示系からなる入力色信号においても適用するこ
とが可能である。
【0014】更に、本発明のカラー画像処理方法は、設
定された変換量に基づいて最大階調無彩色と最小階調無
彩色との間に位置する無彩色である中間入力色を異なる
色調の色に変換すると共に、この中間入力色以外の入力
色に対して徐々に変換量を少なくしていき、入力色を構
成する各色信号毎に何れかの色信号の値が最小階調値又
は最大階調値である入力色についてはこの変換量を0と
することを特徴としている。この発明によれば、無彩色
の中間に位置する階調値においてホワイトポイント調整
を実施した場合に、その調節後も純粋の3原色(Red、Gr
een、Blue)やYellow、Cyan、Magentaなどの輝度レベル
が影響を受けない(減衰しない)ような変換方式(変換B)
を実現することが可能となる。
【0015】ここで、設定された最大階調変換量に基づ
いて最大階調無彩色である入力色を異なる色調の色に変
換すると共に、この入力色以外の入力色については徐々
に変換量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号
毎に何れかの色信号の値が最小階調値である入力色につ
いてはこの変換量を0とし、設定された最小階調変換量
に基づいて最小階調無彩色である入力色を異なる色調の
色に変換すると共に、この入力色以外の入力色について
は徐々に変換量を少なくしていき、入力色を構成する各
色信号毎に何れかの色信号の値が最大階調値である入力
色についてはこの変換量を0とすることを特徴とすれ
ば、中間に位置する無彩色階調値の調整に加えて最小階
調値又は最大階調値の無彩色についてもホワイトポイン
ト調整を行うこと可能となり、多点近似によるホワイ
トポイント調整を前述の変換Bからなる変換方式にて実
現できる。尚、設定された変換量の内容等については前
述した変換Aの変換方式と同様に適用できることは言う
までもない。
【0016】また、本発明は、各色信号がnビット(n
は2以上の自然数)からなる入力色に対してホワイトポ
イント調整を行うカラー画像処理装置において、無彩色
レベルが2n-k又は2n-k-1(kは1≦k<nである整
数)である入力色に対する変換量を入力する変換量入力
手段と、この変換量入力手段により入力された変換量に
基づいて無彩色レベルが2n-k及び2n-k-1である入力
色を異なる色調の色に変換すると共に、2n-k及び2n-k
-1である入力色以外の入力色については徐々に変換量
を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎にその
色信号の値が最小階調値である入力色又はその色信号の
階調レベルが2n-k+1-1以上である入力色については変
換量を0とする変換手段とを備えたことを特徴としてい
る。この発明によれば、無彩色レベルにおける最小階調
値の近傍に位置する無彩色の中間階調値においてホワイ
トバランス調整を可能とすると共に、変換Aの変換方式
を採用でき、ディザ的に画像を表示するような場合であ
っても低階調部におけるブルーシフトを適切に補正する
ことが可能となる。
【0017】また更に、本発明は、各色信号がnビット
(nは2以上の自然数)からなる入力色に対してホワイト
ポイント調整を行うカラー画像処理装置において、無彩
色レベルが2n-k又は2n-k-1(kは1≦k<nである整
数)である入力色に対する変換量を入力する変換量入力
手段と、この変換量入力手段により入力された変換量に
基づいて無彩色レベルが2n-k及び2n-k-1である入力
色を異なる色調の色に変換すると共に、2n-k及び2n-k
-1である入力色以外の入力色については徐々に変換量
を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎に何れ
かの色信号の値が最小階調値である入力色又はその色信
号の階調レベルが2n-k+1-1以上である入力色について
は変換量を0とする変換手段とを備えたことを特徴とし
ている。この発明によれば、無彩色レベルにおける最小
階調値の近傍に位置する無彩色の中間階調値においてホ
ワイトバランス調整を可能とすると共に、変換Bの変換
方式を採用でき、ホワイトバランス調整後も純粋の3原
色(Red、Green、Blue)やYellow、Cyan、Magentaなどの
輝度レベルが減衰しない状態にて低階調無彩色部におけ
るブルーシフトを改善することが可能となる。
【0018】尚、これら発明の変換量入力手段は、ユー
ザーによる数値入力や比較法に基づく調整画像の選定等
に基づいて調整値を決定する等、その変換量の入力を直
接行うことができる構成の他、他の装置により形成され
た調整値(変換量)のネット等を介して入力する構成も含
まれる。また、変換量は正負を問うものではなく、徐々
に少なくなる変換量は、その絶対値が徐々に低くなるも
のと解することができる。
【0019】更に、本発明を他の観点から把えると、ホ
スト装置から出力されたデジタルビデオ信号を入力する
デジタルビデオインターフェイスと、このデジタルビデ
オインターフェイスにより入力されたデジタルビデオ信
号に対してルックアップテーブルを用いずに色変換を行
うカラー画像処理装置であって、最大階調無彩色から最
小階調無彩色に至る無彩色に対して所定のポイントにお
ける調整値を入力する調整値入力手段と、この調整値入
力手段により入力された調整値に基づいてデジタルビデ
オインターフェイスにより入力されたデジタルビデオ信
号に対して無彩色における色度座標を収束させる方向に
て演算すると共に、演算されたデジタル値をパイプライ
ン的に出力する出力手段とを備えたことを特徴とするも
のと言える。
【0020】ここで、この調整値入力手段は、最大階調
無彩色又は/及び最小階調無彩色のポイントにおける調
整値を入力することを特徴とすれば、最大階調無彩色又
は最小階調無彩色若しくは最大階調無彩色及び最小階調
無彩色におけるホワイトポイント調整をデジタルデータ
のまま行うことが可能となる点で好ましい。更に、演算
されたデジタル値をパイプライン的に出力することによ
り、簡便な回路でリアルタイムに実行させることが可能
となる点で優れている。また、本発明ではルックアップ
テーブル(LUT)を用いずに、多点近似による効率的な
アルゴリズムによって調整を可能とすることから、従来
のように調整したいターゲット毎にLUTを設ける必要
性が無く、簡便な回路構成にてホワイトポイント調整を
実現することが可能となる。
【0021】更に、この調整値入力手段は、最大階調無
彩色と最小階調無彩色との間における2のべき乗単位で
特定される階調レベルの無彩色ポイントにおける調整値
を入力することを特徴とすれば、多点近似に基づく高精
度のホワイトポイント調整を、簡便な回路構成で具現化
することが可能となる点で好ましい。また、このような
多点近似を実施することにより、最大階調から最小階調
に至る全ての無彩色に渡って色度座標がシフトしないよ
うな、理想的なホワイトポイント調整に少しでも近づけ
ることが可能となる。
【0022】また、本発明は、ホスト装置から出力され
たデジタルビデオ信号を入力するデジタルビデオインタ
ーフェイスと、このデジタルビデオインターフェイスに
より入力されたデジタルビデオ信号に基づいて画像を表
示する液晶表示装置であって、このデジタルビデオイン
ターフェイスにより入力されるデジタルビデオ信号に対
してホワイトポイントにおける調整値を入力する調整値
入力手段と、この調整値入力手段により入力された調整
値に基づいて、デジタルビデオインターフェイスにより
入力されたデジタルビデオ信号に対し、ルックアップテ
ーブルを用いることなく無彩色における色度座標を収束
させる方向にて演算すると共に、演算されたデジタル値
をパイプライン的に出力するコントローラと、このコン
トローラから出力されたデジタル値に基づいて画像を表
示する液晶表示部とを具備することを特徴としている。
【0023】更に、この調整値入力手段は、複数の無彩
色レベルにおけるホワイトポイントの調整値を入力する
と共に、コントローラは、調整値入力手段により入力さ
れた調整値に基づいて低階調無彩色における青色偏移を
調整する方向にて演算した結果を出力することを特徴と
することができる。より具体的には、この調整値入力手
段により入力される複数の無彩色レベルにおけるホワイ
トポイントの調整値は、最大階調無彩色と最小階調無彩
色との間における中間階調無彩色レベルを含むことを特
徴とするものである。これにより、最大階調のホワイト
ポイントを調整したことによる好みの色温度調節を、中
間階調においてもその設定をほぼ維持することが可能と
なり、液晶表示装置特有なホワイトポイント調整時の不
具合を修正することが可能となる。
【0024】尚、カラー画像処理方法の発明において、
前述の変換Aと変換Bとの変換方式を切り換える方法を
付加することも可能である。また、カラー画像処理装置
及び液晶表示装置の発明において、前述の変換Aと変換
Bとの変換方式を切り換える切換手段を更に具備するこ
とも可能である.これらの構成要件を加えることで、画
像の種類や画像処理のシステム構造に応じて適切な変換
方式を採用でき、好みや画像に応じて最適な出力を得る
ことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。図1は、本実施
の形態におけるカラー画像処理装置が適用されたカラー
ディスプレイシステムの全体構成を説明するための説明
図である。符号11は液晶表示モニター(LCDモニタ
ー)であり、例えば薄膜トランジスタ(TFT)構造から
なるLCDモジュールと、デジタルインターフェイスと
接続されてLCDモジュールにデジタルビデオ信号を供
給するインターフェイス(I/F)ボードとを備えてい
る。また、符号12はパーソナルコンピュータ(PC)で
あり、CPUからLCDモニター11に対してビデオ信
号を出力している。また、符号13はデジタルビデオイ
ンターフェイスである。従来のディスプレイシステムで
は、PCからのデジタル信号を一旦、アナログ信号に変
換し、ディスプレイ側にて再びデジタルに戻して表示す
るといったプロセスを踏んでいた。しかし、これではデ
ジタル駆動である液晶ディスプレイ本来の性能をフルに
引き出すことが困難となる。そこで、本実施の形態で
は、現在、進められているデジタルインターフェイスの
標準化に準拠する形で、例えばLVDS(Low Voltage D
ifferential Signaling)やTMDS(Transition Minimi
zed Differential Signaling)のデジタル伝送方式を採
用し、PC12からフルデジタル処理によりデジタルビ
デオインターフェイス13を介してLCDモニター11
に対する画像出力を可能としている。
【0026】ここで、本実施の形態ではLCDモニター
11に入力スイッチ類14が設けられている。この入力
スイッチ類14には、左右スイッチ15とエンターキー
16が設けられ、ホワイトポイント調整を行う際の調整
値(変換量)を入力することが可能である。例えば、オン
スクリーンディスプレイ(OSD)により調整値をポップ
アップさせる方式、より具体的には、RGBの色信号毎
に各RGB色信号をどれだけ減衰させるか等の調整値
を、真っ白や真っ黒、1/2グレイ、1/4グレイ等の各
階調において、左右スイッチ15とエンターキー16を
用いて入力することが可能である。また、比較方式、よ
り具体的には、例えば2つの画面を各階調毎に表示し、
どっちが白に見えるかの選択を左右スイッチ15とエン
ターキー16を用いてユーザーに選択させ、その選択さ
れた画面に基づいて変換量を決定するように構成するこ
とも可能である。
【0027】図2は、カラーディスプレイシステムとし
てLVDSビデオインターフェイスからなるLCDモジ
ュールそのものを想定した場合のブロック図である。ノ
ートブック型PCの場合などにこの構造がとられ、この
場合はI/Fボードが不要となる。図2において、デジ
タルビデオインターフェイス13はLVDSビデオイン
ターフェイスとして機能し、コントローラLSI22の
内部に組み込まれたLVDSレシーバー24に対してデ
ジタルビデオ信号を伝達する。LVDSレシーバー24
は変換ブロック31に対してR、G、Bの各信号等を出
力する。変換ブロック31は後述するホワイトポイント
調整を実行し、表示制御を行うコントロールロジック2
5に変換後のR、G、B信号等を出力する。コントロー
ルロジック25の出力はソースドライバ30a、ゲート
ドライバ30bに入力され、LCDアレイ/セル23に
より表示される。
【0028】図3は、カラーディスプレイシステムとし
てTMDSビデオインターフェイスからなるデジタル伝
送方式にて入力したデジタルビデオ信号を、LVDSI
/FのLCDモジュールに対して出力することを想定し
た場合のブロック図である。図3において、デジタルビ
デオインターフェイス13はTMDSビデオインターフ
ェイスとして機能し、I/Fボード26のTMDSレシ
ーバー27に対してデジタルビデオ信号を伝達する。T
MDSレシーバー27は変換ブロック31に対してR、
G、Bの各信号等を出力する。変換ブロック31は後述
するホワイトポイント調整を実行し、I/Fボード26
のコアロジック28に変換後のR、G、B信号等を出力
する。コアロジック28の出力はLVDSトランスミッ
タ29によりLVDS伝送方式に変換され、LVDSI
/FからなるLCDモジュール21に入力されて表示さ
れる。このLCDモジュール21は図2にて説明した各
要素を含むものである。
【0029】図4は、本実施の形態におけるホワイトポ
イント調整の中核である、デジタルカラーデータの変換
ブロックにおける全体構成を説明するための説明図であ
る。図4において、変換ブロック(Block-CA)31に対し
てD-ラッチ32から出力されるRdi、Gdi、Bdiは、
ピクセルクロック(PIX―CLK)に同期してPC12等のホ
ストシステムから次々と送られる各サブピクセル(レッ
ド、グリーン、ブルー)のカラーデータを伝えるもの
で、変換ブロック31へのインプットバス信号である。
また、HSYdi、VSYdi、DISPdiは、ホストシステムから送
られてくる水平同期(Horizontal Synchronous)、垂直同
期(Vertical Synchronous)、ディスプレイタイミング(D
isplay Timing)の各同期信号である。
【0030】また、変換ブロック31に対し、ユーザー
によるシステム外部からの設定に基づいて、後述するホ
ワイトポイント調整に用いる各種調整値がD-ラッチ3
3及びD-ラッチ34から出力される。D-ラッチ33か
ら出力されるRwm、Gwm、Bwmは、最大階調値グレイで
あるGL[2n−1]において本変換によって減じられる
R、G、B値を指定するユーザー設定パラメータ(n Bi
t)である。また、Rbm、Gbm、Bbmは、最小階調値グレ
イであるGL[0]において本変換によって増加させられる
R、G、B値を指定するユーザー設定パラメータ(n Bi
t)である。
【0031】更に、D-ラッチ34から出力されるRgm
m、Ggmm、Bgmmは、後述する3点目の近似のために、
最大階調値と最小階調値との約1/2グレイであるGL[2
n-1−1]において加えられる微調整値を指定するユーザ
ー設定パラメータである。また、Rglm、Gglm、Bglm
は、後述する4点目の近似のために、約1/4グレイで
あるGL[2n-2−1]において加えられる微調整値を指定
するユーザー設定パラメータである。更に、Rghm、Gg
hm、Bghmは、後述する5点目の近似のために約3/4グ
レイであるGL[2n-1+2n-2−1] において加えられる
微調整値を指定するユーザー設定パラメータである。こ
こで、変換ブロック31に入力されるCONV-Aは、前述
の変換Aと変換Bとのどちらを選択するかを指定する設
定入力であり、CONV-A=゛High"のときには変換Aが選
択されるように構成されている。
【0032】図5は、変換ブロック31におけるロジッ
クブロックダイアグラムの一例を示す図である。同図に
おいて、符号41は、ピクセルクロック(PIX―CLK)に同
期して入力される画像データ信号(Rdi、Gdi、Bdi)を
入力し、これらの最小値min(Rdi、Gdi、Bdi)と最大
値max(Rdi、Gdi、Bdi)を選択して出力するためのブ
ロックである。また、符号42、43、44は、R、
G、B各色信号における5点近似により変換された値
(Rdo5、Gdo5、Bdo5)を求めるためのブロックであ
る。ここで、符号45、46はマルチプレクサ(MUX)
であり、MUX45は、変換Aが指定されてCONV-A=
゛High"のときにはRdiを選択し、変換Bが指定されてC
ONV-A=゛Low"のときにはmin(Rdi、Gdi、Bdi)を選
択して出力するように構成される。また、MUX46
は、変換Aが指定されてCONV-A=゛High"のときにはR
diを選択し、変換Bが指定されてCONV-A=゛Low"のと
きにはmax(Rdi、Gdi、Bdi)を選択して出力するよう
に構成される。符号47、48、49、50も同様なマ
ルチプレクサ(MUX)であり、MUX47は変換Aのと
きにGdi、変換Bのときにmin(Rdi、Gdi、Bdi)を選
択し、MUX48は変換AのときにGdi、変換Bのとき
にmax(Rdi、Gdi、Bdi)を選択して出力している。同
様に、MUX49は変換AのときにBdi、変換Bのとき
にmin(Rdi、Gdi、Bdi)を選択し、MUX50は変換
AのときにBdi、変換Bのときにmax(Rdi、Gdi、Bd
i)を選択して出力できるように構成されている。更に、
符号51は回路ブロックであり、ブロック42、43、
44のパイプライン段数と同じ段数のラッチから構成さ
れ、入力の同期信号であるHSYdi、VSYdi、DISPdiに対し
てブロック42、43、44と同じクロックサイクルの
ディレイの後にHSYdo5、VSYdo5、DISPdo5としてパイプ
ライン的に出力し、ブロック42、43、44の出力信
号との同期をとることを可能としている。
【0033】次に、ブロック42の構成について詳細に
説明する。ブロック42におけるブロック53では、そ
れぞれnビットの入力値x、yに対し、ピクセルクロッ
ク(PIX―CLK)に同期してパイプライン的にnビットの出
力値fを求めることができる。この出力値fは、 f=fn(x,y) の式で求められる。ここで、fN(X,Y)は、後述する
コアカルク関数(Core Calculation Function)であり、
ブロック53はMUX45により選択された出力をxと
して、前述の調整値Rwmをyとして入力することによっ
てfとして後述のRwを出力する。また、ブロック52
は、ブロック53のパイプライン段数と同じ段数のラッ
チにより構成され、入力信号Rdiに対してブロック53
と同じだけのクロックサイクルのディレイ後に同じ値の
信号をパイプライン的に出力することで、ブロック53
と同期をとれるように構成されている。
【0034】また、ブロック54では、ブロック53と
同様に、それぞれnビットの入力値x、yに対し、ピク
セルクロック(PIX―CLK)に同期してパイプライン的にn
ビットの出力値fを求めることができる。この出力値f
はコアカルク関数によって、 f=fn(2n−1−x,y) の式で求められ、ブロック54はMUX46により選択
された出力をxとして、前述の調整値Rbmをyとして入
力することによってfとして後述のRbを出力する。こ
のブロック54のパイプライン段数は、ブロック52や
ブロック53の入力からブロック58の出力までの全パ
イプライン段数と等しくなるように構成されている。こ
こでブロック58はnビットの整数値同士の減算回路、
またブロック59はnビットの整数値同士の加算回路で
あり、この両者によって後述する出力信号Rdoを得るこ
とができる。
【0035】更に、ブロック55では、それぞれnビッ
トの3入力値x、y、zに対し、ピクセルクロック(PIX
―CLK)に同期してパイプライン的にnビットの出力値f
を求めることができる。この出力値fはコアカルク関数
によって、 f=(−1)SIGN(z)n-1(min(x,2n−1−y),|z|) の式で求められる。ここで、SIGN(X)はXの符号を表す
関数で、X<0ではSIGN(X)=1、X≧0でSIGN(X)=
0となり、正負の関係を2進数のデジタル演算で示して
おり、fN(X,Y)はコアカルク関数である。このブロ
ック55は、MUX45、MUX46による選択値をそ
れぞれx、yとして、微調整値Rgmmをzとして入力す
ることによってfとして後述するRgmを出力する。この
とき、ブロック55のパイプライン段数は、ブロック5
9における出力までの全パイプライン段数と等しくなる
ように構成されている。尚、ブロック60は、nビット
の整数同士の加算回路であり、このブロック60により
後述する出力Rdo3を得ることができる。
【0036】また、ブロック56では、nビットの入力
値x、yとn−1ビットの入力値zに対し、ピクセルク
ロック(PIX―CLK)に同期してパイプライン的にn−1ビ
ットの出力値fを求めることができる。この出力値fは
コアカルク関数を使って、もし、0≦x≦2n-1−1で
かつ0≦y≦2n-1−1であれば、 f=(−1)SIGN(z)n-2 (min(x,2n-1−1−y),|
z|) あるいは、もし、2n-1≦x≦2n−1または2n-1≦y
≦2n−1であれば、 f=0 の式で求められる。このブロック56は、MUX45、
MUX46による選択値をそれぞれx、yとして、微調
整値Rglmをzとして入力することによってfとして後
述するRglを出力できるように構成されている。また更
に、ブロック57では、同様にnビットの入力値x、y
とn−1ビットの入力値zに対し、ピクセルクロック(P
IX―CLK)に同期してパイプライン的にn−1ビットの出
力値fを求めることができる。この出力値fはコアカル
ク関数によって、もし、0≦x≦2n-1−1または0≦
y≦2n-1−1であれば、 f=0 あるいは、もし、2n-1≦x≦2n−1でかつ2n-1≦y
≦2n−1であれば、 f=(−1)SIGN(z)n-2 (min(x−2n-1,2n−1−
y),|z|) の式で求められる。このブロック57は、MUX45、
MUX46による選択値をそれぞれx、yとして、微調
整値Rghmをzとして入力することによってfとして後
述するRghを出力できる。尚、このブロック56とブロ
ック57のパイプライン段数は、ブロック60の出力ま
での全パイプライン段数と等しくなるように構成されて
いる。また、ブロック61は、x、y、zの加算器であ
る。以上が出力Rdo5を求めるための回路ブロックであ
り、ブロック42はブロック52〜61までの出力を1
つのブロックとして表したものである。
【0037】ここで、ブロック43及びブロック44
は、ブロック42と同様な手順で、入力信号だけが異な
り、それぞれGdo5及びBdo5を出力可能に構成されてい
る。尚、本実施の形態におけるこのロジックダイアグラ
ムをゲートアレイ等で構成する場合、そのロジックボリ
ュームは、図2のコントローラLSI22にこのロジッ
クを組み込む上で、極めて簡便な回路であると言える程
度の規模におさえることができる。
【0038】以上説明したような本実施の形態における
ハードウエア構成にて、その実現可能なホワイトポイン
トの調整方法について、以下に詳細に説明する。まず本
題に入る前に、本実施の形態における各種変換にて用い
られるコアカルク関数(Core Calculation Function)に
ついて説明する。このコアカルク関数は、図6に示すよ
うに、0から最大45°の範囲内で、例えば始点O
(0,0)と終点A(L,Y)が決定されたときに、それを
結ぶ線分を整数値の範囲で最も良く線分補間するような
整数値の点列を求めるアルゴリズムである。即ち、任意
のX、Yが入力されれば、点Pである近似したy座標で
あるZが、一定のクロック後にパイプライン的に求めら
れるアルゴリズムであり、本出願人において既に提案が
なされている技術である(特願平11−61640号)。
【0039】このコアカルク関数 Z=fN(X,Y)
は、以下に定義される。 i) 任意のYについて、 fN(0,Y)=0 fN(L,Y)=Y ii) 任意の0≦X<L、任意のYについて、 fN(X+1,Y)=fN(X,Y)+0 または、fN(X
+1,Y)=fN(X,Y)+1 iii) 任意の0≦Y<L、任意のXについて、 fN(X,Y+1)=fN(X,Y)+0 または、f
N(X,Y+1)=fN(X,Y)+1 iv) 任意の入力X,Yに対して常に一定のクロックによ
るクロックサイクル後に出力Zが得られる。即ち、入力
X,Yに対してZがパイプライン的に出力される。 但し、 0≦X≦L、0≦≦L、 X、Y:整数 L=2N−1、N≧1、 N:整数
【0040】尚、上記のi)、ii)、iii)より以下が容易
に導ける。任意のXについて、fN(X,0)=0 fN(X,L)=X 即ち、図形的な感覚で説明すると、図6において、点P
(X,Z)は点Oから点Aに至る単調増加の整数格子点群
の一つを成し、一つ右隣の点とのy座標値は、高々1で
ある。また、Yが+1増加したとき、各点のy座標値の
増加も高々1となる。尚、ここで述べたコアカルク関数
は、線分を整数値で補間するものとして紹介している。
これを用いたホワイトポイントの変換では、変換後の色
の値も最寄の何れかの整数値にクリップされることにな
り、整数値で表現できる単位でしか変換後の色の差を表
現できない(これを「色の縮退」と呼ぶことにする)。こ
こで、コアカルク関数の他の実施例として、線分を任意
の小数桁(例えば2進数小数部分m桁)まで、より正確な
計算をして補間させてもよい。この場合、図5の最終出
力Rdo5、Gdo5、Bdo5も小数部分(mビット)が下位に
拡張されたものとなる。この小数部分の値を使ってFR
C(Frame Rate Control)やディザ(Dither)等を行い、表
現できる見かけ上の色数を増やすことによって、上記色
の縮退の影響を少なくすることが可能である。
【0041】次に、本実施の形態におけるホワイトポイ
ント調整について、そのコンセプトを明確化するため
に、5箇所でのパラメータ設定にて調節する場合を説明
する。まず、最大階調グレイであるGL[2n−1]と、最
小階調グレイであるGL[0]との2箇所で近似した場合の
変換式を示す。前述のとおり、インプットバス信号Rd
i、Gdi、Bdiは、変換をかける前のR、G、B値を表
す変数で、これらが2点近似だけにより変換された後の
値を表す変数をそれぞれRdo、Gdo、Bdoとする。ま
ず、 0≦Rdi、Gdi、Bdi、Rdo、Gdo、Bdo≦2n−1 次に、GL[2n−1]において減じられる前述のユーザー
設定パラメータRwm、Gwm、Bwmと、GL[0] において
増加させられる前述のユーザー設定パラメータRbm、G
bm、Bbmとを用いると、 0≦Rwm+Rbm≦2n−1 0≦Gwm+Gbm≦2n−1 0≦Bwm+Bbm≦2n−1 であり、更に、ユーザーが指定したRwm、Gwm、Bwm及
びRbm、Gbm、Bbmに基づき、Rdi、Gdi、Bdiのとき
のR、G、B変換量に近似したデジタル値をRw、Gw、
Bw及びRb、Gb、Bbとすると、変換式は、 Rdo= Rdi−Rw+Rb Gdo= Gdi−Gw+Gb Bdo= Bdi−Bw+Bb で表わせる。このとき、純粋の3原色(Red、Green、Blu
e)についても一律に変換される変換方式である変換A
と、調節後も純粋の3原色(Red、Green、Blue)の輝度レ
ベルが影響を受けない(減衰しない)ような変換方式であ
る変換Bの各変換方式での、任意のRdi、Gdi、Bdiに
対してRdo、Gdo、Bdoを求める上記変換式は、コアカ
ルク関数Z=fN(X,Y)を用いて以下のように表わさ
れる。
【0042】 (a) 変換A Rw =fn(Rdi,Rwm) 、 Rb =fn(2n−1−Rdi,Rbm) Gw =fn(Gdi,Gwm) 、 Gb =fn(2n−1−Gdi,Gbm) Bw =fn(Bdi,Bwm) 、 Bb =fn(2n−1−Bdi,Bbm) この変換式は、図7において、立方体OBMR-GCW
Yの面上及び内部の格子点を、直方体O''B'M'R' -
G'C'W'Y'の面上及び内部の整数格子点に移動させる
ものである。即ち、図7で、点W(L,L,L)はW' (L
−Rwm,L−Gwm,L−Bwm)に、点O(0,0,0)は
O''(Rbm, Gbm, Bbm)に移動され、線分BMはB'M'
に、MRはM'R'に、RYはR'Y'に、YGはY'G'
に、GCはG'C'に、CBはC'B'にそれぞれ移動され
る。また、最小階調値から最大階調値に至る無彩色の入
力カラーは、線分OWの整数格子点から線分O''W'近
傍の整数格子点で表わされるカラーに変換される。尚、
L=2n−1(n≧1,nは整数)である。ここで、図8
は、Bの変換量ΔB=Bdo−Bdi(=−Bw+Bb)がどの
ように変化するかを図形的なイメージで把握するための
説明図である。このとき、R-G-B3次元空間であると
掴みにくいことから、図8ではG軸を無視してR-Bの
2次元に次元を下げ、Rdi、Bdiに対してΔBがどのよ
うに変化するかを示している。同図において、ΔBの値
は4角形DoDbDwDrの面上ないしは近傍の整数格子点
で表わされる。ΔR=Rdo−Rdi(=−Rw+Rb)、ΔG
=Gdo−Gdi(=−Gw+Gb)も同様の感覚で把えること
が可能である。これを再び3次元に拡張したものが上述
の式で表わされる。
【0043】(b) 変換B Rw =fn( min(Rdi,Gdi,Bdi) ,Rwm) Rb =fn( 2n−1−max(Rdi,Gdi,Bdi) ,Rbm) Gw =fn( min(Rdi,Gdi,Bdi) ,Gwm) Gb =fn( 2n−1−max(Rdi,Gdi,Bdi) ,Gbm) Bw =fn( min(Rdi,Gdi,Bdi) ,Bwm) Bb =fn( 2n−1−max(Rdi,Gdi,Bdi) ,Bbm) この変換式は、図9において、立方体OBMR-GCW
Yの面上及び内部の格子点を、3角形W'BM、W'B
C、W'GC、W'GY、W'RY、W'RM、O''BM、
O''BC、O''GC、O''GY、O''RY、O''RMで
囲まれた変則12面体のほぼ面上及び内部の整数格子点
に移動させるものである。但し、整数格子点の変換を考
慮していることから、必ずしも完全に12面体の内部に
移動される訳ではないが、面からはみ出る距離は1以内
となる。この変換Bにおいては、点W(L,L,L)はW'
(L−Rwm,L−Gwm,L−Bwm)に、点O(0,0,0)は
O''(Rbm, Gbm, Bbm)に移動されるが、変換Aと異な
り、線分BM、MR、RY、YG、GC、CB上の点は
全く移動されない。但し、最小階調値から最大階調値に
至る無彩色の入力カラーは、線分OWの整数格子点から
線分O''W'近傍の整数格子点で表わされるカラーに変
換される。ここで、図10は、Bの変換量ΔB=Bdo−
Bdiがどのように変化するかを図形的なイメージで把握
するための説明図であり、G軸を無視してR-Bの2次
元に次元を下げ、Rdi、Bdiに対してΔBがどのように
変化するかを示している。同図において、ΔBの値は3
角形DoDwB及びDoDwRの2平面の面上ないしは近傍
の整数格子点で表わされる。ΔR=Rdo−Rdi、ΔG=
Gdo−Gdiも同様の感覚で把えることが可能であり、こ
れを再び3次元に拡張したものが上述の式で表わされ
る。
【0044】次に、本実施の形態として最も特徴的な部
分である、中間階調グレイにおいてホワイトポイント調
整を実施する場合について説明する。その中で、ここで
はまず、上述の最小階調グレイと最大階調グレイとの調
整に加えて、GL[2n-1−1]での微調整を加える場合を
説明する。ここで、2点近似と3点近似の双方により変
換された後のR、G、B値を表わす変数を、Rdo3、Gd
o3、Bdo3とすると、まず、 0≦Rdo3、Gdo3、Bdo3 ≦2n−1 次に、GL[2n-1−1]において加えられる前述のユーザ
ー設定パラメータをRgmm、Ggmm、Bgmmとすると、コ
アカルク関数を用いる上での制約を考慮して、これらの
許容範囲は、 −2n-1+1≦Rgmm ≦2n-1−1 −2n-1+1≦Ggmm ≦2n-1−1 −2n-1+1≦Bgmm ≦2n-1−1 更に、3点目の近似によってのみ引き起こされる変換に
よってRdo、Gdo、Bdoに加えられる値を表わす変数を
それぞれRgm、Ggm、Bgmとすると、変換式は、 Rdo3 =Rdo+Rgm Gdo3 =Gdo+Ggm Bdo3 =Bdo+Bgm である。このときの変換A及び変換Bにおける変換式
は、コアカルク関数Z=f N(X,Y)を用いて以下のよ
うに表わされる。
【0045】(a) 変換A Rgm= (−1)SIGN(Rgmm)n-1(min(Rdi,2n−1−R
di),|Rgmm| ) Ggm= (−1)SIGN(Ggmm)n-1(min(Gdi,2n−1−G
di),|Ggmm| ) Bgm= (−1)SIGN(Bgmm)n-1(min(Bdi,2n−1−B
di),|Bgmm| ) ここで、図11は、Bの微調整量Bgmがどのように変化
するかを図形的なイメージで把握するための説明図であ
る。このとき、R-G-B3次元空間であるとそのイメー
ジが掴みにくいことから、図11でも前述と同様、G軸
を無視してR-Bの2次元に次元を下げ、Rdi、Bdiに
対してBgmがどのように変化するかを示している。同図
において、Bgmの値は4角形OM14R、M12
34、M2BWM3の3平面の面上ないしは近傍の整数格
子点で表わされる。この中間階調グレイにおけるホワイ
トポイント調整では、Bdiが2n-1−1又は2n-1の階調
値である場合に微調整Bgmmを行って異なる色調の色に
変換される。図11に示されるように、Bdiが2n-1
1(線M14)及び2n-1(線M23)の場合を頂点(高さB
gmmの屋根状の頂点)として徐々に変換量が少なくなり、
Bdiが最小階調(Rdi軸)および最大階調(線BW)では変
換量が0となるように画像処理がなされる。また、図1
1からも明らかなように、Rdiの値が最小階調(Bdi軸)
および最大階調(線RW)であっても微調整Bgmmによっ
て変換がなされることが理解でき、純粋の3原色(Red、
Green、Blue)についても一律に変換される変換Aの特徴
が表現されている。尚、RgmもGgmも同様の感覚で捉え
ることができる。これを再び3次元に拡張したものが上
述の式で表わされている。
【0046】(b) 変換B Rgm= (−1)SIGN(Rgmm)n-1( MIN3 ,|Rgmm| ) = (−1)SIGN(Rgmm)n-1( min(MIN,2n−1−MAX)
,|Rgmm| ) Ggm= (−1)SIGN(Ggmm)n-1( min(MIN,2n−1−MA
X) ,|Ggmm| ) Bgm= (−1)SIGN(Bgmm)n-1( min(MIN,2n−1−MA
X) ,|Bgmm| ) 但し、 MAX = max(Rdi,Gdi,Bdi) 、MIN = min(Rdi,G
di,Bdi) MIN3= min(Rdi,Gdi,Bdi,2n−1−Rdi,2n−1−
Gdi,2n−1−Bdi) = min(MIN,2n−1−MAX) ここで、図12は、Bの微調整量Bgmがどのように変化
するかを図形的なイメージで把握するための説明図であ
る。このとき、R-G-B3次元空間であるとそのイメー
ジが掴みにくいことから、図12でもG軸を無視してR
-Bの2次元に次元を下げ、Rdi、Bdiに対してBgmが
どのように変化するかを示している。同図において、B
gmの値は4角形BM67W、WM78R、RM85O、
OM56B及びM5678の5平面の面上ないしは近
傍の整数格子点で表わされる。この中間階調グレイにお
けるホワイトポイント調整で、Bdiが2n-1−1又は
n-1の階調値でかつRdiが2n-1−1又は2n-1の階調
値である場合に微調整Bgmmを行って異なる色調の色に
変換される。図12に示されるように4角形M567
8を頂点(高さBgmm)として四方に対して徐々に変換量
が少なくなり、Rdi又はBdiが最小階調値又は最大階調
値では変換量が0となることが理解できる。即ち、ホワ
イトバランス調節後も純粋の3原色(Red、Green、Blue)
の輝度レベルが影響を受けない変換Bの特徴が表現され
ている。尚、RgmもGgmも同様の感覚で捉えることがで
きる。これを再び3次元に拡張したものが上述の式で表
わされている。
【0047】次に、上記3点での近似に、GL[2n-2
1]及びGL[2n-1+2n-2−1]での微調整を加える場合
について説明する。ここで、5点目までの全ての近似に
より変換された後のR、G、B値を表わす変数をRdo
5、Gdo5、Bdo5とすると、まず、 0≦Rdo5、Gdo5、Bdo5 ≦2n−1 次に、4点目の近似のためにRdo3、Gdo3、Bdo3から
の更なる微調整値としてGL[2n-2−1]において加えら
れる値を指定するユーザー設定パラメータをRglm、Gg
lm、Bglmとし、5点目の近似のためにRdo3、Gdo3、
Bdo3からの更なる微調整値としてGL[2n-1+2n-2
1]において加えられる値を指定するユーザー設定パラ
メータをRghm、Gghm、Bghmとすると、コアカルク関
数を用いる上での制約を考慮して、これらの許容範囲
は、 −2n-2+1≦Rglm ≦2n-2−1 −2n-2+1≦Gglm ≦2n-2−1 −2n-2+1≦Bglm ≦2n-2−1 −2n-2+1≦Rghm ≦2n-2−1 −2n-2+1≦Gghm ≦2n-2−1 −2n-2+1≦Bghm ≦2n-2−1 であり、更にRdo3、Gdo3、Bdo3に加えられる値とし
て、4点目の近似によってのみ引き起こされる変換によ
るものをRgl、Ggl、Bglとし、5点目の近似によって
のみ引き起こされる変換によるものをRgh、Ggh、Bgh
とすると、変換式は、 Rdo5 =Rdo3+Rgl+Rgh Gdo5 =Gdo3+Ggl+Ggh Bdo5 =Bdo3+Bgl+Bgh である。このときの変換A及び変換Bにおける変換式
は、コアカルク関数Z=f N(X,Y)を用いて以下のよ
うに表わされる。
【0048】(a) 変換A もし、0≦Rdi≦2n-1−1 ならば、 Rgl= (−1)SIGN(Rglm)n-2 (min(Rdi,2n-1−1
−Rdi),|Rglm|) Rgh=0 あるいは、もし、2n-1 ≦Rdi≦2n−1 ならば、 Rgl=0 Rgh=(−1)SIGN(Rghm)n-2(min(Rdi−2n-1,2n
−1−Rdi),|Rghm|) 同様に、もし、0≦Gdi≦2n-1−1 ならば、 Ggl= (−1)SIGN(Gglm)n-2 (min(Gdi,2n-1−1
−Gdi),|Gglm|) Ggh=0 あるいは、もし、2n-1 ≦Gdi≦2n−1 ならば、 Ggl=0 Ggh=(−1)SIGN(Gghm)n-2(min(Gdi−2n-1,2n
−1−Gdi),|Gghm|) また、同様に、0≦Bdi≦2n-1−1 ならば、 Bgl= (−1)SIGN(Bglm)n-2 (min(Bdi,2n-1−1
−Bdi),|Bglm|) Bgh=0 あるいは、もし、2n-1 ≦Bdi≦2n−1 ならば、 Bgl=0 Bgh=(−1)SIGN(Bghm)n-2(min(Bdi−2n-1,2n
−1−Bdi),|Bghm|)
【0049】ここで、図13(a)、(b)は、Bの微調整
量Bgl及びBghがどのように変化するかを図形的なイメ
ージで把握するための説明図である。このとき、R-G-
B3次元空間であるとそのイメージが掴みにくいことか
ら、前述の例と同様、G軸を無視してR-Bの2次元に
次元を下げ、Rdi、Bdiに対してBglがどのように変化
するかを図13(a)に、Rdi、Bdiに対してBghがどの
ように変化するかを図13(b)にそれぞれ示している。
図13(a)では、Bglmの値として例えば負の値をとっ
た状態を示している。本実施の形態では、Bglの値は4
角形OS14R、S1234、S2365、S5
WS6の4平面の面上ないしは近傍の整数格子点で表わ
される。この中間階調グレイにおけるホワイトポイント
調整では、Bdiが2n-2−1又は2n-2の階調値である場
合に微調整Bglmを行って異なる色調の色に変換される
ように構成されている。同図に示されるように、Bdiが
n-2−1(線S14)及び2n-2(線S23)を頂点(高さ
Bglm)として徐々に変換量(絶対値)が少なくなり、Bdi
が最小階調(Rdi軸)およびBdiが2n-1−1以上では変
換量が0となるように画像処理がなされる。即ち、Bgl
mの微調整によって例えばRdiが最大階調値及び最小階
調値でも変換がなされることが理解でき、変換Aの特徴
が表現されている。尚、Rgl、Gglも同様に表現でき、
これを再び3次元に拡張したものが上述の式となる。
【0050】ここで、この図13(a)に代表される変換
Aの多点近似を一般式にて表現する。 kを1≦k<n
である整数とすると、微調整を加える階調値が2n-k
1又は2n-kとなり、Bdiがこの階調値の場合にこの微
調整によって異なる色に変換され、更にこの入力色以外
の色は徐々に変換量が少なくなり、色信号の値が最小階
調値または階調レベルが2n-k+1−1以上である入力色
については、変換量が0となることが理解できる。即
ち、この一般式から明らかなように、図13(a)では4
点目の近似を示しているが、更に6点目、10点目等、
2のべき乗単位で特定される階調レベルであれば、その
無彩色ポイントについて調整が可能となり、同様に変換
Aによる画像処理を施すことができる。このことによ
り、低階調部でのホワイトポイント調整を簡便な回路に
て行うことが可能となり、特にLCDモニターにおける
ブルーシフト発生等の課題に対して有効に対処すること
ができる。また、図13(b)であるが、Bghmの値とし
て正の値をとった例を示しており、Bghの値は4角形B
14W、L1234、L2365、L5ORL6
4平面の面上ないしは近傍の整数格子点で表わされる。
これを再び3次元に拡張したものが上式で表わされるも
のである。
【0051】(b) 変換B もし、0≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 な
らば、 Rgl= (−1)SIGN(Rglm)n-2( MIN4,|Rglm| ) = (−1)SIGN(Rglm)n-2(min( MIN ,2n-1−1−MAX
),|Rglm| ) あるいは、もし、2n-1 ≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦
n−1 ならば、 Rgl=0 もし、0≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 なら
ば、 Rgh=0 あるいは、もし、2n-1 ≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦
n−1 ならば、 Rgh= (−1)SIGN(Rghm)n-2( MIN5,|Rghm| ) = (−1)SIGN(Rghm)n-2(min( MIN−2n-1,2n−1
−MAX ),|Rghm| ) もし、0≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 な
らば、 Ggl= (−1)SIGN(Gglm)n-2(min( MIN ,2n-1−1
−MAX ),|Gglm| ) あるいは、もし、2n-1 ≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦
n−1 ならば、 Ggl=0 もし、0≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 なら
ば、 Ggh=0 あるいは、もし、2n-1 ≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦
n−1 ならば、 Ggh= (−1)SIGN(Gghm)n-2(min( MIN−2n-1,2n
−1−MAX ),|Gghm| ) もし、0≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 な
らば、 Bgl= (−1)SIGN(Bglm)n-2(min( MIN ,2n-1−1
−MAX ),|Bglm| ) あるいは、もし、2n-1 ≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦
n−1 ならば、 Bgl=0 もし、0≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 なら
ば、 Bgh=0 あるいは、もし、2n-1 ≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦
n−1 ならば、 Bgh= (−1)SIGN(Bghm)n-2(min( MIN−2n-1,2n
−1−MAX ),|Bghm| ) 但し、 MIN4= min(Rdi,Gdi,Bdi,2n1‐1‐Rdi,2n1
−1−Gdi,2n1−1−Bdi) = min( MIN,2n1
−1−MAX) MIN5= min(Rdi−2n1,Gdi−2n1,Bdi−2n1,
n−1−Rdi,2n−1−Gdi,2n−1−Bdi) = mi
n( MIN−2n1,2n−1−MAX)
【0052】ここで、図14(a)、(b)は、Bの微調整
量Bgl及びBghがどのように変化するかを図形的なイメ
ージで把握するための説明図である。このとき、R-G-
B3次元空間であるとそのイメージが掴みにくいことか
ら、前述の例と同様、G軸を無視してR-Bの2次元に
次元を下げ、Rdi、Bdiに対してBglがどのように変化
するかを図14(a)に、Rdi、Bdiに対してBghがどの
ように変化するかを図14(b)にそれぞれ示している。
図14(a)では、Bglmの値として例えば負の値をとっ
た状態を示しており、Bglの値は4角形OS7
1013、S1187O、S129811、S13109
12、S78910、及び凹型6角形BWRS1312
11の6平面の面上ないしは近傍の整数格子点で表わさ
れる。これを再び3次元に拡張したものが上述の式であ
る。この中間階調グレイにおけるホワイトポイント調整
では、Bdiが2n-2−1又は2n-2でかつRdiが2n-2
1又は2n-2の階調値である場合に微調整Bglmを行って
異なる色調の色に変換されるように構成され、4角形S
78910を頂点としてとして徐々に変換量(絶対値)
が少なくなり、Bdiが最小階調(Rdi軸)または2n-1
1以上、またはRdiが最小階調(Bdi軸) または2n-1
1以上では変換量が0となるように画像処理がなされ
る。即ち、Bglmの微調整がなされても純粋の3原色(Re
d、Green、Blue)の輝度レベルが影響を受けない変換B
の特徴が表現されている。
【0053】ここで、この図14 (a)に代表される変
換Bの多点近似を一般式にて表現する。 kを1≦k<
nである整数とすると、微調整を加える階調値が2n-k
−1又は2n-kとなり、BdiかつRdiがこの階調値の場
合にこの微調整によって異なる色に変換され、更にこの
入力色以外の色は徐々に変換量が少なくなり、何れかの
色信号の値が最小階調値または階調レベルが2n-k+1
1以上である入力色については、変換量が0となる。即
ち、4点目の近似の他、6点目、10点目等、2のべき
乗単位で特定される階調レベルであれば、その無彩色ポ
イントについて調整が可能となり、同様に変換Bによる
画像処理を施すことができる。また、図14(b)である
が、Bghmの値として正の値をとった例を示しており、
Bghの値はWL71013、L1187W、L1298
11、L1310912、L78910、及び凹型6角
形ROBL131211の6平面の面上ないしは近傍の整
数格子点で表わされる。これを再び3次元に拡張したも
のが上述の式である。
【0054】次に、前述までのアルゴリズム、及び図5
のブロック図等にて説明したGL[2n−1]の調整値Rw
m、Gwm、Bwm、GL[0]における調整値Rbm、Gbm、Bb
m、3点目近似であるGL[2n-1−1]における調整値Rgm
m、Ggmm、Bgmm、4点目近似であるGL[2n-2−1]にお
ける調整値Rglm、Gglm、Bglm、5点目近似であるGL
[2n-1+2n-2−1] における調整値Rghm、Gghm、Bg
hmを加味した場合において、これら5点近似により変換
された後の値を表す変数Rdo5、Gdo5、Bdo5がどのよ
うな式にて表現されるかを説明する。ここで、 0≦Rwm+Rbm、Gwm+Gbm、Bwm+Bbm≦2n−1−
n-1+1≦Rgmm、Ggmm、Bgmm ≦2n-1−1−2n-2
+1≦Rglm、Gglm、Bglm ≦2n-2−1−2n-2+1≦
Rghm、Gghm、Bghm ≦2n-2−1
【0055】(a) 変換A もし、0≦Rdi≦2n-1−1 ならば、 Rdo5 =Rdo+Rgm+Rgl+Rgh =Rdi−Rw+Rb+Rgm+Rgl+Rgh =Rdi−fn(Rdi, Rwm)+fn(2n−1−Rdi, Rbm)
+ (−1)SIGN(Rgmm)n-1(Rdi,|Rgmm|)+ (−1)
SIGN(Rglm)n-2(min(Rdi,2n-1−1−Rdi) ,|Rgl
m|) あるいは、もし、2n-1 ≦Rdi≦2n−1 ならば、 Rdo5 =Rdo+Rgm+Rgl+Rgh =Rdi−Rw+Rb+Rgm+Rgl+Rgh =Rdi−fn(Rdi, Rwm)+fn(2n−1−Rdi, Rbm)
+ (−1)SIGN(Rgmm)n1(2n−1−Rdi,|Rgmm|)
+ (−1)SIGN(Rglm)n2(min(Rdi−2n1,2n
1−Rdi),|Rghm|) 同様に、もし、0≦Gdi≦2n-1−1 ならば、 Gdo5 =Gdi−fn(Gdi, Gwm)+fn(2n−1−Gdi,
Gbm)+ (−1)SIGN(Ggmm)n-1(Gdi,|Ggmm|)+ (−
1)SIGN(Gglm)n-2(min(Gdi,2n-1−1−Gdi) ,|
Gglm|) あるいは、もし、2n-1 ≦Gdi≦2n−1 ならば、 Gdo5 =Gdi−fn(Gdi, Gwm)+fn(2n−1−Gdi,
Gbm)+ (−1)SIGN(Ggmm)n1(2n−1−Gdi,|Gg
mm|)+ (−1)SIGN(Gglm)n2(min(Gdi−2n1,2
n−1−Gdi),|Gghm|) 同様に、もし、0≦Bdi≦2n-1−1 ならば、 Bdo5 =Bdi−fn(Bdi, Bwm)+fn(2n−1−Bdi,
Bbm)+ (−1)SIGN(Bgmm)n-1(Bdi,|Bgmm|)+ (−
1)SIGN(Bglm)n-2(min(Bdi,2n-1−1−Bdi) ,|
Bglm|) あるいは、もし、2n-1 ≦Bdi≦2n−1 ならば、 Bdo5 =Bdi−fn(Bdi, Bwm)+fn(2n−1−Bdi,
Bbm)+ (−1)SIGN(Bgmm)n1(2n−1−Bdi,|Bg
mm|)+ (−1)SIGN(Bglm)n2(min(Bdi−2n1,2
n−1−Bdi),|Bghm|) ここで、もし、得られたRdo5がRdo5 >2n−1になっ
た場合は、Rdo5 =2n−1 とする。あるいは、Rdo5
<0になった場合は、Rdo5 =0 とする。Gdo5、B
do5も同様である。以上の式により、コアカルク関数Z
=fN(X,Y)を用いて5点近似により変換された後の
値を示す、変換Aにおける変数を求めることができる。
【0056】(b) 変換B もし、0≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 な
らば、 Rdo5 =Rdo+Rgm+Rgl+Rgh =Rdi−Rw+Rb+Rgm+Rgl+Rgh =Rdi−fn( MIN,Rwm)+fn(2n−1−MAX, Rbm)
+ (−1)SIGN(Rgmm)n-1(min(MIN,2n−1−MAX),|
Rgmm|)+ (−1)SIGN(Rglm)n-2(min(MIN,2n-1−1
−MAX),|Rglm|) Gdo5 =Gdi−fn( MIN,Gwm)+fn(2n−1−MAX,
Gbm)+ (−1)SIGN(Ggmm)n-1(min(MIN,2n−1−MA
X),|Ggmm|)+ (−1)SIGN(Gglm)n-2(min(MIN,2
n-1−1−MAX),|Gglm|) Bdo5 =Bdi−fn( MIN,Bwm)+fn(2n−1−MAX,
Bbm)+ (−1)SIGN(Bgmm)n-1(min(MIN,2n−1−MA
X),|Bgmm|)+ (−1)SIGN(Bglm)n-2(min(MIN,2
n-1−1−MAX),|Bglm|) あるいは、もし、2n-1 ≦ min(Rdi, Gdi,Bdi)
≦2n−1 ならば、 Rdo5 =Rdi−fn( MIN,Rwm)+fn(2n−1−MAX,
Rbm)+ (−1)SIGN(Rgmm)n-1(min(MIN,2n−1−MA
X),|Rgmm|)+ (−1)SIGN(Rghm)n-2(min(MIN−2
n-1,2n−1−MAX),|Rghm|) Gdo5 =Gdi−fn( MIN,Gwm)+fn(2n−1−MAX,
Gbm)+ (−1)SIGN(Ggmm)n-1(min(MIN,2n−1−MA
X),|Ggmm|)+ (−1)SIGN(Gghm)n-2(min(MIN−2
n-1,2n−1−MAX),|Gghm|) Bdo5 =Bdi−fn( MIN,Bwm)+fn(2n−1−MAX,
Bbm)+ (−1)SIGN(Bgmm)n-1(min(MIN,2n−1−MA
X),|Bgmm|)+ (−1)SIGN(Bghm)n-2(min(MIN−2
n-1,2n−1−MAX),|Bghm|) あるいは、もし、Rdi,Gdi,Bdiがそれ以外であれ
ば、 Rdo5 =Rdi−fn( MIN,Rwm)+fn(2n−1−MAX,
Rbm)+ (−1)SIGN(Rgmm)n-1(min(MIN,2n−1−MA
X),|Rgmm|) Gdo5 =Gdi−fn( MIN,Gwm)+fn(2n−1−MAX,
Gbm)+ (−1)SIGN(Ggmm)n-1(min(MIN,2n−1−MA
X),|Ggmm|) Bdo5 =Bdi−fn( MIN,Bwm)+fn(2n−1−MAX,
Bbm)+ (−1)SIGN(Bgmm)n-1(min(MIN,2n−1−MA
X),|Bgmm|) 但し、MAX = max(Rdi,Gdi,Bdi) MIN = min(Rdi, Gdi,Bdi) ここで、もし、得られたRdo5がRdo5 >2n−1になっ
た場合は、Rdo5 =2n−1 とする。あるいは、Rdo5
<0になった場合は、Rdo5 =0 とする。Gdo5、B
do5も同様である。以上の式により、コアカルク関数Z
=fN(X,Y)を用いて5点近似により変換された後の
値を示す、変換Bにおける変数を求めることができる。
【0057】このように、本実施の形態によれば、最大
階調無彩色GL[2n−1]および最小階調無彩色GL[0]の
間にその階調値が位置する無彩色について、コアカルク
関数に基づくホワイトポイント調整を実現することがで
きる。また、本実施の形態によれば、ルックアップテー
ブルを用いないハードウエア構成によりホワイトポイン
ト調整後の出力値をパイプライン的に出力することがで
きるので、ハードウエア構成を膨大にすることなく、簡
便な構成にて適切なホワイトポイント調整を実現するこ
とが可能となる。更に、中間に位置する階調値以外に、
最大階調無彩色及び最小階調無彩色におけるホワイトポ
イント調整を加えることで、より適切、かつユーザーの
感覚に適応した装置を提供することができる。更に、本
実施の形態によれば、変換Aと変換Bとの各変換方式に
対応したアルゴリズムを準備し、要請に応じて簡単に切
り換えて出力することが可能であり、画像の種別等に応
じた画像出力を得ることが可能となる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フルデジタル処理におけるカラーディスプレイシステム
において、効率的なアルゴリズムに基づく簡便な回路構
成にて高精度のホワイトポイント調整を具現化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態におけるカラー画像処理装置が
適用されたカラーディスプレイシステムの全体構成を説
明するための説明図である。
【図2】 LVDSビデオインターフェイスからなるL
CDモジュールを想定した場合のブロック図である。
【図3】 TMDSビデオインターフェイスからデジタ
ルビデオ信号を入力する場合を想定したブロック図であ
る。
【図4】 本実施の形態におけるデジタルカラーデータ
の変換ブロックにおける全体構成を説明するための説明
図である。
【図5】 本実施の形態におけるロジックブロックダイ
アグラムの一例を示す説明図である。
【図6】 本実施の形態におけるコアカルク関数の説明
図である。
【図7】 変換Aにおける最大階調と最小階調の2箇所
におけるホワイトポイント調整を説明する説明図であ
る。
【図8】 変換AにてBの変換量ΔB=Bdo−Bdiがど
のように変化するかを図形的なイメージで把握するため
の説明図である。
【図9】 変換Bにおける最大階調と最小階調の2箇所
におけるホワイトポイント調整を説明する説明図であ
る。
【図10】 変換BにてBの変換量ΔB=Bdo−Bdiが
どのように変化するかを図形的なイメージで把握するた
めの説明図である。
【図11】 変換AにてBの微調整量Bgmがどのように
変化するかを図形的なイメージで把握するための説明図
である。
【図12】 変換BにてBの微調整量Bgmがどのように
変化するかを図形的なイメージで把握するための説明図
である。
【図13】 (a)、(b)は、変換AにてBの微調整量B
gl及びBghがどのように変化するかを図形的なイメージ
で把握するための説明図である。
【図14】 (a)、(b)は、変換BにてBの微調整量B
gl及びBghがどのように変化するかを図形的なイメージ
で把握するための説明図である。
【図15】 本発明の従来技術を説明するためのxy色
度図である。
【符号の説明】
11…液晶表示モニター、12…PC、13…デジタル
ビデオインターフェイス、14…入力スイッチ類、21
…LCDモジュール、22…コントローラLSI、23
…LCDアレイ/セル、24…LVDSレシーバー、2
5…コントロールロジック、26…I/Fボード、27
…TMDSレシーバー、28…コアロジック、29…L
VDSトランスミッタ、30a…ソースドライバ、30
b…ゲートドライバ、31…変換ブロック、32〜34
…D-ラッチ、41〜44…ブロック、45〜50…マ
ルチプレクサ(MUX)、51…回路ブロック、52〜6
1…ブロック
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月20日(2000.1.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 カラー画像処理方法、カラー画像
処理装置、液晶表示装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー出力デバイ
スに対するカラー画像処理技術に係り、特に白色点をよ
り高精度に調整する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータやテレビ等の画
像表示用及び各種モニター用のディスプレイデバイスと
して、近年、CRTの他、液晶表示装置(LCD)が広く
採用されるに至っている。このCRTやLCD等を用い
たカラーディスプレイシステムでは、その表現可能な色
を出来るだけ自然界の色に近付けることが理想とされて
いる(Display Color Fidelity:色の迫真性)。また、C
RTやLCDを用いた装置が置かれている状態、即ち装
置が置かれた照明等の環境に応じて、装置が自動的にあ
るいは操作者(ユーザー)がマニュアルで調整し、それぞ
れの環境に応じて最適な色を表示できるようにすること
が要求されている(Color Calibration)。更には、出力
されるデバイスの種類を問わずに同様の色を出力できる
ようにすること(Device Transfer Characteristics)等
も強く望まれている。これらの技術を総称してカラーマ
ネージメント(Color Management)と呼ばれており、次世
代以降の高性能機種であるカラー・ディスプレイ・シス
テムでは、必須な技術的事項としてさまざまな研究開発
が行われている。この中でも特に、表示における無彩色
レベルを調節するためのホワイトポイント調整(White P
oint Adjustment)の重要性が高く、従来よりカラーモニ
ター等に対してかかるホワイトポイント調整が実現され
ている。
【0003】ここで、自然界の全ての色を定量的に扱う
ものとして、図15に示すxy色度図が存在する。これ
は、色度座標の位置によってその色の持つ色相と色飽和
度を表現するものであり、XYZ表示系の三刺激値X、
Y、Zにおいて、横軸x=X÷(X+Y+Z)、縦軸y=Y
÷(X+Y+Z)で表現される色度座標を示している。同図
の馬蹄形をした閉曲線cの線上及びその内部は、人間の
眼に感ずる色の全範囲が示されている。同図の点R、
G、Bは、それぞれ特定のカラー・ディスプレイ・シス
テムにおけるR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の
各原色のみによる表示色を表す点であり、三角形RGB
の辺上及びその内部における全ての色をR、G、Bの適
度な混合によって表現することが可能である。更に、最
大輝度のホワイトは、一般に各R、G、Bを最大輝度に
したときの混合色Wとして得ることが可能であり、図に
示すように、普通は三角形RGBの各中線の交点近傍と
なる。カラー・ディスプレイ・システムを設計する際に
は、図のR、G、B点における最大輝度の値の調整や、
R、G、B点の位置そのものを変えることで、より最適
なホワイトポイントを決定しており、例えばLCDを用
いたカラー・ディスプレイ・システムでは、バックライ
トの分光放射特性やカラーフィルターの透過特性を考慮
する必要がある。
【0004】一方、このようにカラー・ディスプレイ・
システムに応じて最適値としてホワイトポイントを決定
した場合であっても、従来、この決定された値は固定値
であるために、環境状況等の各種条件によって幾つかの
問題点が生じていた。まず第1にディスプレイの配置さ
れた環境照明によって白色の色味が異なる問題がある。
例えば、ホワイトポイントを色温度7000Kの点にて
設計した場合に、2800K程度の電球色照明では青っ
ぽく、また、6500Kの昼光下では黄色っぽく感じら
れる等である。また、第2に表示画像の内容によって好
ましいホワイトポイントが変化する問題である。例え
ば、MS-Windows上のアプリケーションと写真・動画など
とでは、望まれる白色が異なってしまう。特に写真画像
の場合にはその写真が作られた情況などによっても影響
を受けるのである。また、第3に白色の好みに対して使
用者の個人差が大きい問題点がある。例えば、一般に日
本人は青っぽい白を好む傾向にあり、これらは視疾患や
視機能の個人差によっても影響を受けてしまう。更に、
第4として製造上のばらつきの問題がある。例えばLC
Dモジュールでは、色度座標で±0.03程度までホワ
イトポイントの製造ばらつきが発生する等である。従っ
て、カラー・ディスプレイ・システムにおいて、使用者
が何らかの方法で最大階調グレイ(最大階調無彩色)であ
るフルホワイト(Full White)のホワイトポイントを調整
できるように構成することは、これらの問題点を解決す
る手段として極めて意義深いこととなる。
【0005】更に、TFTLCDモニター等で見られる
特有の問題点として、特に低階調における中間階調グレ
イ(中間階調無彩色)での青色偏移(Blue Shift)という現
象がある。これは、TFTLCDデバイスに無彩色(即
ちR、G、Bが同一の階調を有する色)を表示させる場
合、その階調値を下げていくにつれて、その色が青みを
帯びてくる(即ち、色度座標が青色方向にシフトしてい
く)現象である。この現象は、LCDパネルの種類によ
ってはかなり顕著なものがあり、近年のLCDにおける
高視野角の確保が叫ばれる一方で、使用者がディスプレ
イを見る角度(視野角)が真正面から傾くに従って更に顕
著に発生してしまう。この現象が発生すると、最大階調
のホワイトポイントを好みの色度座標(色温度)にいくら
調整できたとしても、中間階調ではその設定から外れて
しまうことから、新たな問題となっていた。
【0006】尚、本件発明と直接、関連するものではな
いが、ホワイトバランス補正に関する従来技術として特
開平9-147098号公報や、特開平7-336700
号公報等が存在する。この特開平9-147098号公
報では、ルックアップテーブル(LUT)を用い、オペレ
ータが指定した基準白色値と基準黒色値とに基づいて入
力RGB信号に対してLUT変換を行う技術について開
示されている。また、特開平7-336700号公報で
は、入力RGBアナログ信号をA/D変換し、逆ガンマ
補正回路とホワイトバランス補正回路とにより輝度の均
一化を図る技術について開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで昨今では、デ
ィスプレイシステムにおいてもフルデジタル(Full Digi
tal)処理のものが主流になりつつある。例えばLCDの
ディスプレイシステムを例にとると、LCDモジュール
自体は一部の製品を除いてソースドライバーに入力され
るまで全てデジタルデータが用いられている。また、こ
のLCDモジュールを組み込んだLCDモニターにおい
ても、これまではアナログインターフェイスを有し、内
部でA/D変換してLCDモジュールにデジタルビデオ
信号を送出していたが、近年ではLVDSやTMDS(P
anelLink(Silicon Image社の登録商標))等の低電圧差動
タイプのデジタルデータ伝送方式を用いたデジタルビデ
オインターフェイスを有し、ビデオシグナルはシステム
ユニットのグラフィックスコントローラから出力されて
LCDモジュールのソースドライバに入力されるまで全
てデジタルデータであるといったものが現われ始めてい
る。また、ノートブックPCの世界では、元来より全て
デジタルデータである。このような状況を考慮すると、
上述のホワイトポイント調整における処理がデジタル的
に、しかも効率的な回路で行えるための手法が重要とな
ってくる。
【0008】かかる背景の下、デジタル処理におけるホ
ワイトポイント調整を効率的に行う手法として、先に出
願人は、最大階調無彩色(Full White)Wと最低階調無彩
色(Full Black)Oに関し、目標の色度座標(それぞれW
´及びO´)に調節する技術について提案している(特願
平11-97183号)。この技術によれば、回路規模を
増大させることなくホワイトポイント調整を行うことが
できることで非常に優れている。但し、この技術だけで
は、それらの間に位置する所謂中間階調無彩色の各色
は、それぞれ線分W´O´によって近似される整数格子
点で表現される色に自動的に変換されてしまう。これは
言わばW´とO´との2点による近似であり、変換後の
中間階調無彩色の各色は、特にW´やO´といった近似
ポイントから離れる程、目標の色度座標から外れてしま
う場合が起こり得る。例えば、フルホワイトとフルブラ
ックをその時の環境下で最も無彩色に見えるような色温
度(例えば5400K)になるように調整した時、それに
よって自動的に変換された1/4グレイは、青みがかっ
たり、反対に3/4グレイはやや黄色味がかっていると
言ったような現象に現われる。この現象は特にTFTL
CDを用いたディスプレイデバイスにおいて顕著に発生
する。
【0009】このような残された課題を克服するために
は、近似点の数を増やしてフルホワイト及びフルブラッ
ク以外の複数の無彩色についても目標の色度座標に調節
する、所謂多点近似を適用すれば良い。しかしながら、
単に多点近似を実行するとしても、デジタルR、G、B
値の変換にて行うことから、実行時のロジックボリュー
ムが大きくなり過ぎないような効率的な変換アルゴリズ
ムを採用する必要がある。また、フルホワイト調節又は
フルブラック調節が行われても純粋の3原色(Red、Gree
n、Blue)やイエロー、マゼンタ、シアンなどの輝度レベ
ルは影響を受けない(減衰しない)ような変換は、表現で
きる色の数を維持しnビットカラーによる多階調を生か
すためにも有効であるが、多点近似を実行する場合にお
いてもかかる変換を実行できることが望ましい。
【0010】そのため、本発明の目的は、デジタル系の
カラーディスプレイシステムにおいて、最大階調から最
小階調に至る無彩色がほぼ同一の色度座標になるような
高精度のホワイトポイント調整を、フルホワイトとフル
グラック以外の中間階調の無彩色についても近似するこ
とで実現することにある。また他の目的は、フルデジタ
ル処理におけるディスプレイシステムにおいて、効率的
なアルゴリズムに基づく簡便な回路構成にて高精度のホ
ワイトポイント調整を具現化することにある。更に他の
目的は、多点近似に基づく高精度なホワイトポイント調
整を具現化し、その調整後も純粋の3原色(Red、Gree
n、Blue)やYellow、Cyan、Magentaなどの輝度レベルが
影響を受けない(減衰しない)ような変換を行うことにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するために、本発明のカラー画像処理方法は、設定され
た変換量に基づいて最大階調無彩色と最小階調無彩色と
の間に位置する無彩色である中間階調入力色を異なる色
調の色に変換すると共に、この中間階調入力色以外の入
力色に対して徐々に変換量を少なくしていき、入力色を
構成する各色信号毎にその色信号の値が最小階調値又は
最大階調値である入力色については変換量を0とするこ
とを特徴としている。
【0012】また、本発明は、加えて、設定された最大
階調変換量に基づいて最大階調無彩色である入力色を異
なる色調の色に変換すると共に、この入力色以外の入力
色については徐々に変換量を少なくしていき、入力色を
構成する各色信号毎にその色信号の値が最小階調値であ
る入力色については当該変換量を0とし、設定された最
小階調変換量に基づいて最小階調無彩色である入力色を
異なる色調の色に変換すると共に、この入力色以外の入
力色については徐々に変換量を少なくしていき、入力色
を構成する各色信号毎にその色信号の値が最大階調値で
ある入力色についてはこの変換量を0とすることを特徴
としている。これによれば、階調値が中間に位置する無
彩色におけるホワイトポイント調整に加えて最大階調無
彩色と最小階調無彩色についてのホワイトポイント調整
を実施した場合においても、純粋の3原色(Red、Gree
n、Blue)やYellow、Cyan、Magentaなどについて一律に
変換される変換方式(変換A)を採用することが可能とな
り、ディザ的に画像を表示するような場合であっても現
実により近い色を表現することが可能となる点で優れて
いる。
【0013】ここで、設定された変換量とは、使用者
(ユーザー)が設定する調整用のパラメータであって、3
点近似の場合は、最大階調無彩色点(GL[2n-1])と最
小階調無彩色点(GL[0])の他、例えばこれらの中間に
位置する点(GL[2n-1-1])における微調整値が該当す
る。更に5点近似の場合には、例えば3点近似における
調整点に加えて、GL[2n-2-1]及びGL[2n-1+2n-2
-1]における微調整値が該当する。即ち、2のべき乗単
位であるような中間点のグレイレベルにおいてホワイト
ポイントの補正を行えば、回路規模を小さくした状態に
て調節をリアルタイムに実施できる点から好ましい。こ
のユーザーによる調整方法としては、オンスクリーンデ
ィスプレイ(OSD)により例えばRGB色信号毎に調整
値をポップアップさせることや、調整用パラメータを数
値として直接、入力する他、特定のグレイレベルにおけ
るホワイトポイント調整用の画像を複数(例えば2枚)表
示し、比較法に基づいてユーザーにより選定された画像
に施された調整値を調整用パラメータとして利用する
等、その方法は任意に適用することが可能である。ま
た、入力色はRGB表示系の他、XYZ表示系やYMC
K等の表示系からなる入力色信号においても適用するこ
とが可能である。
【0014】更に、本発明のカラー画像処理方法は、設
定された変換量に基づいて最大階調無彩色と最小階調無
彩色との間に位置する無彩色である中間階調入力色を異
なる色調の色に変換すると共に、この中間階調入力色以
外の入力色に対して徐々に変換量を少なくしていき、入
力色を構成する各色信号毎に何れかの色信号の値が最小
階調値又は最大階調値である入力色についてはこの変換
量を0とすることを特徴としている。この発明によれ
ば、中間階調に位置する無彩色においてホワイトポイン
ト調整を実施した場合に、その調節後も純粋の3原色(R
ed、Green、Blue)やYellow、Cyan、Magentaなどの輝度
レベルが影響を受けない(減衰しない)ような変換方式
(変換B)を実現することが可能となる。
【0015】ここで、設定された最大階調変換量に基づ
いて最大階調無彩色である入力色を異なる色調の色に変
換すると共に、この入力色以外の入力色については徐々
に変換量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号
毎に何れかの色信号の値が最小階調値である入力色につ
いてはこの変換量を0とし、設定された最小階調変換量
に基づいて最小階調無彩色である入力色を異なる色調の
色に変換すると共に、この入力色以外の入力色について
は徐々に変換量を少なくしていき、入力色を構成する各
色信号毎に何れかの色信号の値が最大階調値である入力
色についてはこの変換量を0とすることを特徴とすれ
ば、中間階調に位置する無彩色の調整に加えて最小階調
値又は最大階調値の無彩色についてもホワイトポイント
調整を行うことが可能となり、多点近似によるホワイト
ポイント調整を前述の変換Bからなる変換方式にて実現
できる。尚、設定された変換量の内容等については前述
した変換Aの変換方式と同様に適用できることは言うま
でもない。
【0016】また、本発明は、各色信号がnビット(n
は2以上の自然数)からなる入力色に対してホワイトポ
イント調整を行うカラー画像処理装置において、階調レ
ベルが2n-k又は2n-k-1(kは1≦k<nである整数)
である無彩色入力色に対する変換量を入力する変換量入
力手段と、この変換量入力手段により入力された変換量
に基づいて階調レベルが2n-k及び2n-k-1である無彩
色入力色を異なる色調の色に変換すると共に、2n-k
び2n-k-1である入力色以外の入力色については徐々に
変換量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎
にその色信号の値が最小階調値である入力色又はその色
信号の階調レベルが2n-k+1-1以上である入力色につい
ては変換量を0とする変換手段とを備えたことを特徴と
している。この発明によれば、最小階調無彩色の近傍に
位置する中間階調無彩色においてホワイトポイント調整
を可能とすると共に、変換Aの変換方式を採用でき、デ
ィザ的に画像を表示するような場合であっても低階調無
彩色部におけるブルーシフトを適切に補正することが可
能となる。
【0017】また更に、本発明は、各色信号がnビット
(nは2以上の自然数)からなる入力色に対してホワイト
ポイント調整を行うカラー画像処理装置において、階調
レベルが2n-k又は2n-k-1(kは1≦k<nである整
数)である無彩色入力色に対する変換量を入力する変換
量入力手段と、この変換量入力手段により入力された変
換量に基づいて階調レベルが2n-k及び2n-k-1である
無彩色入力色を異なる色調の色に変換すると共に、2
n-k及び2n-k-1である入力色以外の入力色については
徐々に変換量を少なくしていき、入力色を構成する各色
信号毎に何れかの色信号の値が最小階調値である入力色
又はその色信号の階調レベルが2n-k+1-1以上である入
力色については変換量を0とする変換手段とを備えたこ
とを特徴としている。この発明によれば、最小階調無彩
色の近傍に位置する中間階調無彩色においてホワイトポ
イント調整を可能とすると共に、変換Bの変換方式を採
用でき、ホワイトポイント調整後も純粋の3原色(Red、
Green、Blue)やYellow、Cyan、Magentaなどの輝度レベ
ルが減衰しない状態にて低階調無彩色部におけるブルー
シフトを改善することが可能となる。
【0018】尚、これら発明の変換量入力手段は、ユー
ザーによる数値入力や比較法に基づく調整画像の選定等
に基づいて調整値を決定する等、その変換量の入力を直
接行うことができる構成の他、他の装置により形成され
た調整値(変換量)のネット等を介して入力する構成も含
まれる。また、変換量は正負を問うものではなく、徐々
に少なくなる変換量は、その絶対値が徐々に低くなるも
のと解することができる。
【0019】更に、本発明を他の観点から把えると、ホ
スト装置から出力されたデジタルビデオ信号を入力する
デジタルビデオインターフェイスと、このデジタルビデ
オインターフェイスにより入力されたデジタルビデオ信
号に対してルックアップテーブルを用いずに色変換を行
うカラー画像処理装置であって、最大階調無彩色から最
小階調無彩色に至る無彩色に対して所定のポイントにお
ける調整値を入力する調整値入力手段と、この調整値入
力手段により入力された調整値に基づいてデジタルビデ
オインターフェイスにより入力されたデジタルビデオ信
号に対して無彩色における色度座標を収束させる方向に
て演算すると共に、演算されたデジタル値をパイプライ
ン的に出力する出力手段とを備えたことを特徴とするも
のと言える。
【0020】ここで、この調整値入力手段は、最大階調
無彩色又は/及び最小階調無彩色のポイントにおける調
整値を入力することを特徴とすれば、最大階調無彩色又
は最小階調無彩色若しくは最大階調無彩色及び最小階調
無彩色におけるホワイトポイント調整をデジタルデータ
のまま行うことが可能となる点で好ましい。更に、演算
されたデジタル値をパイプライン的に出力することによ
り、簡便な回路でリアルタイムに実行させることが可能
となる点で優れている。また、本発明ではルックアップ
テーブル(LUT)を用いずに、多点近似による効率的な
アルゴリズムによって調整を可能とすることから、従来
のように調整したいターゲット毎にLUTを設ける必要
性が無く、簡便な回路構成にてホワイトポイント調整を
実現することが可能となる。
【0021】更に、この調整値入力手段は、最大階調無
彩色と最小階調無彩色との間における2のべき乗単位で
特定される階調レベルの無彩色ポイントにおける調整値
を入力することを特徴とすれば、多点近似に基づく高精
度のホワイトポイント調整を、簡便な回路構成で具現化
することが可能となる点で好ましい。また、このような
多点近似を実施することにより、最大階調から最小階調
に至る全ての無彩色に渡って色度座標がシフトしないよ
うな、理想的なホワイトポイント調整に少しでも近づけ
ることが可能となる。
【0022】また、本発明は、ホスト装置から出力され
たデジタルビデオ信号を入力するデジタルビデオインタ
ーフェイスと、このデジタルビデオインターフェイスに
より入力されたデジタルビデオ信号に基づいて画像を表
示する液晶表示装置であって、このデジタルビデオイン
ターフェイスにより入力されるデジタルビデオ信号に対
してホワイトポイントにおける調整値を入力する調整値
入力手段と、この調整値入力手段により入力された調整
値に基づいて、デジタルビデオインターフェイスにより
入力されたデジタルビデオ信号に対し、ルックアップテ
ーブルを用いることなく無彩色における色度座標を収束
させる方向にて演算すると共に、演算されたデジタル値
をパイプライン的に出力するコントローラと、このコン
トローラから出力されたデジタル値に基づいて画像を表
示する液晶表示部とを具備することを特徴としている。
【0023】更に、この調整値入力手段は、複数の階調
レベルの無彩色におけるホワイトポイントの調整値を入
力すると共に、コントローラは、調整値入力手段により
入力された調整値に基づいて低階調無彩色における青色
偏移を調整する方向にて演算した結果を出力することを
特徴とすることができる。より具体的には、この調整値
入力手段により入力される複数の無彩色におけるホワイ
トポイントの調整値は、最大階調無彩色と最小階調無彩
色との間における中間階調レベルの無彩色の調整値を含
むことを特徴とするものである。これにより、最大階調
のホワイトポイントを調整したことによる好みの色温度
調節を、中間階調においてもその設定をほぼ維持するこ
とが可能となり、液晶表示装置特有なホワイトポイント
調整時の不具合を修正することが可能となる。
【0024】尚、カラー画像処理方法の発明において、
前述の変換Aと変換Bとの変換方式を切り換える方法を
付加することも可能である。また、カラー画像処理装置
及び液晶表示装置の発明において、前述の変換Aと変換
Bとの変換方式を切り換える切換手段を更に具備するこ
とも可能である.これらの構成要件を加えることで、画
像の種類や画像処理のシステム構造に応じて適切な変換
方式を採用でき、好みや画像に応じて最適な出力を得る
ことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。図1は、本実施
の形態におけるカラー画像処理装置が適用されたカラー
ディスプレイシステムの全体構成を説明するための説明
図である。符号11は液晶表示モニター(LCDモニタ
ー)であり、例えば薄膜トランジスタ(TFT)構造から
なるLCDモジュールと、デジタルインターフェイスと
接続されてLCDモジュールにデジタルビデオ信号を供
給するインターフェイス(I/F)ボードとを備えてい
る。また、符号12はパーソナルコンピュータ(PC)で
あり、CPUからLCDモニター11に対してビデオ信
号を出力している。また、符号13はデジタルビデオイ
ンターフェイスである。従来のディスプレイシステムで
は、PCからのデジタル信号を一旦、アナログ信号に変
換し、ディスプレイ側にて再びデジタルに戻して表示す
るといったプロセスを踏んでいた。しかし、これではデ
ジタル駆動である液晶ディスプレイ本来の性能をフルに
引き出すことが困難となる。そこで、本実施の形態で
は、現在、進められているデジタルインターフェイスの
標準化に準拠する形で、例えばLVDS(Low Voltage D
ifferential Signaling)やTMDS(Transition Minimi
zed Differential Signaling)のデジタル伝送方式を採
用し、PC12からフルデジタル処理によりデジタルビ
デオインターフェイス13を介してLCDモニター11
に対する画像出力を可能としている。
【0026】ここで、本実施の形態ではLCDモニター
11に入力スイッチ類14が設けられている。この入力
スイッチ類14には、左右スイッチ15とエンターキー
16が設けられ、ホワイトポイント調整を行う際の調整
値(変換量)を入力することが可能である。例えば、オン
スクリーンディスプレイ(OSD)により調整値をポップ
アップさせる方式、より具体的には、RGBの色信号毎
に各RGB色信号をどれだけ減衰させるか等の調整値
を、真っ白や真っ黒、1/2グレイ、1/4グレイ等の各
階調において、左右スイッチ15とエンターキー16を
用いて入力することが可能である。また、比較方式、よ
り具体的には、例えば2つの画面を各階調毎に表示し、
どっちが白に見えるかの選択を左右スイッチ15とエン
ターキー16を用いてユーザーに選択させ、その選択さ
れた画面に基づいて変換量を決定するように構成するこ
とも可能である。
【0027】図2は、カラーディスプレイシステムとし
てLVDSビデオインターフェイスからなるLCDモジ
ュールそのものを想定した場合のブロック図である。ノ
ートブック型PCの場合などにこの構造がとられ、この
場合はI/Fボードが不要となる。図2において、デジ
タルビデオインターフェイス13はLVDSビデオイン
ターフェイスとして機能し、コントローラLSI22の
内部に組み込まれたLVDSレシーバー24に対してデ
ジタルビデオ信号を伝達する。LVDSレシーバー24
は変換ブロック31に対してR、G、Bの各信号等を出
力する。変換ブロック31は後述するホワイトポイント
調整を実行し、表示制御を行うコントロールロジック2
5に変換後のR、G、B信号等を出力する。コントロー
ルロジック25の出力はソースドライバ30a、ゲート
ドライバ30bに入力され、LCDアレイ/セル23に
より表示される。
【0028】図3は、カラーディスプレイシステムとし
てTMDSビデオインターフェイスからなるデジタル伝
送方式にて入力したデジタルビデオ信号を、LVDSI
/FのLCDモジュールに対して出力することを想定し
た場合のブロック図である。図3において、デジタルビ
デオインターフェイス13はTMDSビデオインターフ
ェイスとして機能し、I/Fボード26のTMDSレシ
ーバー27に対してデジタルビデオ信号を伝達する。T
MDSレシーバー27は変換ブロック31に対してR、
G、Bの各信号等を出力する。変換ブロック31は後述
するホワイトポイント調整を実行し、I/Fボード26
のコアロジック28に変換後のR、G、B信号等を出力
する。コアロジック28の出力はLVDSトランスミッ
タ29によりLVDS伝送方式に変換され、LVDSI
/FからなるLCDモジュール21に入力されて表示さ
れる。このLCDモジュール21は図2にて説明した各
要素を含むものである。
【0029】図4は、本実施の形態におけるホワイトポ
イント調整の中核である、デジタルカラーデータの変換
ブロックにおける全体構成を説明するための説明図であ
る。図4において、変換ブロック(Block-CA)31に対し
てD-ラッチ32から出力されるRdi、Gdi、Bdiは、
ピクセルクロック(PIX_CLK)に同期してPC12等のホ
ストシステムから次々と送られる各サブピクセル(レッ
ド、グリーン、ブルー)のカラーデータを伝えるもの
で、変換ブロック31へのインプットバス信号である。
また、HSYdi、VSYdi、DISPdiは、ホストシステムから送
られてくる水平同期(Horizontal Synchronous)、垂直同
期(Vertical Synchronous)、ディスプレイタイミング(D
isplay Timing)の各同期信号である。
【0030】また、変換ブロック31に対し、ユーザー
によるシステム外部からの設定に基づいて、後述するホ
ワイトポイント調整に用いる各種調整値がD-ラッチ3
3及びD-ラッチ34から出力される。D-ラッチ33か
ら出力されるRwm、Gwm、Bwmは、最大階調値無彩色で
あるGL[2n−1]において本変換によって減じられる
R、G、B値を指定するユーザー設定パラメータ(n Bi
t)である。また、Rbm、Gbm、Bbmは、最小階調値無彩
色であるGL[0]において本変換によって増加させられる
R、G、B値を指定するユーザー設定パラメータ(n Bi
t)である。
【0031】更に、D-ラッチ34から出力されるRgm
m、Ggmm、Bgmmは、後述する3点目の近似のために、
最大階調値と最小階調値との間の約1/2グレイであるG
L[2n- 1−1]において加えられる微調整値を指定するユ
ーザー設定パラメータである。また、Rglm、Gglm、B
glmは、後述する4点目の近似のために、約1/4グレイ
であるGL[2n-2−1]において加えられる微調整値を指
定するユーザー設定パラメータである。更に、Rghm、
Gghm、Bghmは、後述する5点目の近似のために約3/
4グレイであるGL[2n-1+2n-2−1] において加えら
れる微調整値を指定するユーザー設定パラメータであ
る。ここで、変換ブロック31に入力されるCONV-
は、前述の変換Aと変換Bとのどちらを選択するかを指
定する設定入力であり、CONV-A=“High”のときには
変換Aが選択されるように構成されている。
【0032】図5は、変換ブロック31におけるロジッ
クブロックダイアグラムの一例を示す図である。同図に
おいて、符号41は、ピクセルクロック(PIX_CLK)に同
期して入力される画像データ信号(Rdi,Gdi,Bdi)を
入力し、これらの最小値min(Rdi,Gdi,Bdi)と最大
値max(Rdi,Gdi,Bdi)を選択して出力するためのブ
ロックである。また、符号42、43、44は、R、
G、B各色信号における5点近似により変換された値
(Rdo5,Gdo5,Bdo5)を求めるためのブロックであ
る。ここで、符号45、46はマルチプレクサ(MUX)
であり、MUX45は、変換Aが指定されてCONV-A=
“High”のときにはRdiを選択し、変換Bが指定されて
CONV-A=“Low”のときにはmin(Rdi,Gdi,Bdi)を
選択して出力するように構成される。また、MUX46
は、変換Aが指定されてCONV-A=“High”のときには
Rdiを選択し、変換Bが指定されてCONV-A=“Low”の
ときにはmax(Rdi,Gdi,Bdi)を選択して出力するよ
うに構成される。符号47、48、49、50も同様な
マルチプレクサ(MUX)であり、MUX47は変換Aの
ときにGdi、変換Bのときにmin(Rdi,Gdi,Bdi)を
選択し、MUX48は変換AのときにGdi、変換Bのと
きにmax(Rdi,Gdi,Bdi)を選択して出力している。
同様に、MUX49は変換AのときにBdi、変換Bのと
きにmin(Rdi,Gdi,Bdi)を選択し、MUX50は変
換AのときにBdi、変換Bのときにmax(Rdi,Gdi,B
di)を選択して出力できるように構成されている。更
に、符号51は回路ブロックであり、ブロック42、4
3、44のパイプライン段数と同じ段数のラッチから構
成され、入力の同期信号であるHSYdi、VSYdi、DISPdiに
対してブロック42、43、44と同じクロックサイク
ルのディレイの後にHSYdo5、VSYdo5、DISPdo5としてパ
イプライン的に出力し、ブロック42、43、44の出
力信号との同期をとることを可能としている。
【0033】次に、ブロック42の構成について詳細に
説明する。ブロック42におけるブロック53では、そ
れぞれnビットの入力値x、yに対し、ピクセルクロッ
ク(PIX_CLK)に同期してパイプライン的にnビットの出
力値fを求めることができる。この出力値fは、 f=fn(x,y) の式で求められる。ここで、fN(X,Y)は、後述する
コアカルク関数(Core Calculation Function)であり、
ブロック53はMUX45により選択された出力をxと
して、前述の調整値Rwmをyとして入力することによっ
てfとして後述のRwを出力する。また、ブロック52
は、ブロック53のパイプライン段数と同じ段数のラッ
チにより構成され、入力信号Rdiに対してブロック53
と同じだけのクロックサイクルのディレイ後に同じ値の
信号をパイプライン的に出力することで、ブロック53
と同期をとれるように構成されている。
【0034】また、ブロック54では、ブロック53と
同様に、それぞれnビットの入力値x、yに対し、ピク
セルクロック(PIX_CLK)に同期してパイプライン的にn
ビットの出力値fを求めることができる。この出力値f
はコアカルク関数によって、 f=fn(2n−1−x,y) の式で求められ、ブロック54はMUX46により選択
された出力をxとして、前述の調整値Rbmをyとして入
力することによってfとして後述のRbを出力する。こ
のブロック54のパイプライン段数は、ブロック52や
ブロック53の入力からブロック58の出力までの全パ
イプライン段数と等しくなるように構成されている。こ
こでブロック58はnビットの整数値同士の減算回路、
またブロック59はnビットの整数値同士の加算回路で
あり、この両者によって後述する出力信号Rdoを得るこ
とができる。
【0035】更に、ブロック55では、それぞれnビッ
トの3入力値x、y、zに対し、ピクセルクロック(PIX
_CLK)に同期してパイプライン的にnビットの出力値f
を求めることができる。この出力値fはコアカルク関数
によって、 f=(−1)SIGN(z)n-1(min(x,2n−1−y),|z|) の式で求められる。ここで、SIGN(X)はXの符号を表す
関数で、X<0ではSIGN(X)=1、X≧0でSIGN(X)=
0となり、正負の関係を2進数のデジタル演算で示して
おり、fN(X,Y)はコアカルク関数である。このブロ
ック55は、MUX45、MUX46による選択値をそ
れぞれx、yとして、微調整値Rgmmをzとして入力す
ることによってfとして後述するRgmを出力する。この
とき、ブロック55のパイプライン段数は、ブロック5
9における出力までの全パイプライン段数と等しくなる
ように構成されている。尚、ブロック60は、nビット
の整数同士の加算回路であり、このブロック60により
後述する出力Rdo3を得ることができる。
【0036】また、ブロック56では、nビットの入力
値x、yとn−1ビットの入力値zに対し、ピクセルク
ロック(PIX_CLK)に同期してパイプライン的にn−1ビ
ットの出力値fを求めることができる。この出力値fは
コアカルク関数を使って、もし、0≦x≦2n-1−1で
かつ0≦y≦2n-1−1であれば、 f=(−1)SIGN(z)n-2 (min(x,2n-1−1−y),|
z|) あるいは、もし、2n-1≦x≦2n−1または2n-1≦y
≦2n−1であれば、 f=0 の式で求められる。このブロック56は、MUX45、
MUX46による選択値をそれぞれx、yとして、微調
整値Rglmをzとして入力することによってfとして後
述するRglを出力できるように構成されている。また更
に、ブロック57では、同様にnビットの入力値x、y
とn−1ビットの入力値zに対し、ピクセルクロック(P
IX_CLK)に同期してパイプライン的にn−1ビットの出
力値fを求めることができる。この出力値fはコアカル
ク関数によって、もし、0≦x≦2n-1−1または0≦
y≦2n-1−1であれば、 f=0 あるいは、もし、2n-1≦x≦2n−1でかつ2n-1≦y
≦2n−1であれば、 f=(−1)SIGN(z)n-2 (min(x−2n-1,2n−1−
y),|z|) の式で求められる。このブロック57は、MUX45、
MUX46による選択値をそれぞれx、yとして、微調
整値Rghmをzとして入力することによってfとして後
述するRghを出力できる。尚、このブロック56とブロ
ック57のパイプライン段数は、ブロック60の出力ま
での全パイプライン段数と等しくなるように構成されて
いる。また、ブロック61は、x、y、zの加算器であ
る。以上が出力Rdo5を求めるための回路ブロックであ
り、ブロック42はブロック52〜61の出力までを1
つのブロックとして表したものである。
【0037】ここで、ブロック43及びブロック44
は、ブロック42と同様な手順で、入力信号だけが異な
り、それぞれGdo5及びBdo5を出力可能に構成されてい
る。尚、本実施の形態におけるこのロジックダイアグラ
ムをゲートアレイ等で構成する場合、そのロジックボリ
ュームは、図2のコントローラLSI22にこのロジッ
クを組み込む上で、極めて簡便な回路であると言える程
度の規模におさえることができる。
【0038】以上説明したような本実施の形態における
ハードウエア構成にて、その実現可能なホワイトポイン
トの調整方法について、以下に詳細に説明する。まず本
題に入る前に、本実施の形態における各種変換にて用い
られるコアカルク関数(Core Calculation Function)に
ついて説明する。このコアカルク関数は、図6に示すよ
うに、0から最大45°の範囲内で、例えば始点O
(0,0)と終点A(L,Y)が決定されたときに、それを
結ぶ線分を整数値の範囲で最も良く線分補間するような
整数値の点列を求めるアルゴリズムである。即ち、任意
のX、Yが入力されれば、近似した点Pのy座標である
Zが、一定のクロック後にパイプライン的に求められる
アルゴリズムであり、本出願人において既に提案がなさ
れている技術である(特願平11−61640号)。
【0039】このコアカルク関数 Z=fN(X,Y)
は、以下に定義される。 i) 任意のYについて、fN(0,Y)=0 及び、fN
(L,Y)=Y ii) 任意の0≦X<L、任意のYについて、fN(X+
1,Y)=fN(X,Y)+0 または、fN(X+1,
Y)=fN(X,Y)+1 iii) 任意の0≦Y<L、任意のXについて、fN(X,
Y+1)=fN(X,Y)+0 または、fN(X,Y+
1)=fN(X,Y)+1 iv) 任意の入力X,Yに対して常に一定のクロックサイ
クル後に出力Zが得られる。即ち、入力X,Yに対して
Zがパイプライン的に出力される。 但し、 0≦X≦L、0≦≦L、 X、Y:整数 L=2N−1、N≧1、 N:整数
【0040】尚、上記のi)、ii)、iii)より以下が容易
に導ける。任意のXについて、fN(X,0)=0 fN(X,L)=X 即ち、図形的な感覚で説明すると、図6において、点P
(X,Z)は点Oから点Aに至る単調増加の整数格子点群
の一つを成し、一つ右隣の点とのy座標値の差は、高々
1である。また、Yが+1増加したとき、各点のy座標
値の増加も高々1となる。尚、ここで述べたコアカルク
関数は、線分を整数値で補間するものとして紹介してい
る。これを用いたホワイトポイントの変換では、変換後
の色の値も最寄の何れかの整数値にクリップされること
になり、整数値で表現できる単位でしか変換後の色の差
を表現できない(これを「色の縮退」と呼ぶことにす
る)。ここで、コアカルク関数の他の実施例として、線
分を任意の小数桁(例えば2進数小数部分m桁)まで、よ
り正確な計算をして補間させてもよい。この場合、図5
の最終出力Rdo5、Gdo5、Bdo5も小数部分(mビット)
が下位に拡張されたものとなる。この小数部分の値を使
ってFRC(Frame Rate Control)やディザ(Dither)等を
行い、表現できる見かけ上の色数を増やすことによっ
て、上記色の縮退の影響を少なくすることが可能であ
る。
【0041】次に、本実施の形態におけるホワイトポイ
ント調整について、そのコンセプトを明確化するため
に、5箇所でのパラメータ設定にて調節する場合を説明
する。まず、最大階調無彩色であるGL[2n−1]と、最
小階調無彩色であるGL[0]との2箇所で近似した場合の
変換式を示す。前述のとおり、インプットバス信号Rd
i、Gdi、Bdiは、変換をかける前のR、G、B値を表
す変数で、これらが2点近似だけにより変換された後の
値を表す変数をそれぞれRdo、Gdo、Bdoとする。ま
ず、 0≦Rdi、Gdi、Bdi、Rdo、Gdo、Bdo≦2n−1 次に、GL[2n−1]において減じられる前述のユーザー
設定パラメータRwm、Gwm、Bwmと、GL[0] において
増加させられる前述のユーザー設定パラメータRbm、G
bm、Bbmとを用いると、 0≦Rwm+Rbm≦2n−1 0≦Gwm+Gbm≦2n−1 0≦Bwm+Bbm≦2n−1 であり、更に、ユーザーが指定したRwm、Gwm、Bwm及
びRbm、Gbm、Bbmに基づき、Rdi、Gdi、Bdiのとき
のR、G、B変換量に近似したデジタル値をRw、Gw、
Bw及びRb、Gb、Bbとすると、変換式は、 Rdo= Rdi−Rw+Rb Gdo= Gdi−Gw+Gb Bdo= Bdi−Bw+Bb で表わせる。このとき、純粋の3原色(Red、Green、Blu
e)についても一律に変換される変換方式である変換A
と、調節後も純粋の3原色(Red、Green、Blue)の輝度レ
ベルが影響を受けない(減衰しない)ような変換方式であ
る変換Bの各変換方式での、任意のRdi、Gdi、Bdiに
対してRdo、Gdo、Bdoを求める上記変換式は、コアカ
ルク関数Z=fN(X,Y)を用いて以下のように表わさ
れる。
【0042】 (a) 変換A Rw =fn(Rdi,Rwm) 、 Rb =fn(2n−1−Rdi,Rbm) Gw =fn(Gdi,Gwm) 、 Gb =fn(2n−1−Gdi,Gbm) Bw =fn(Bdi,Bwm) 、 Bb =fn(2n−1−Bdi,Bbm) この変換式は、図7において、立方体OBMR-GCW
Yの面上及び内部の格子点を、直方体O''B'M'R' -
G'C'W'Y'の面上及び内部の整数格子点に移動させる
ものである。即ち、図7で、点W(L,L,L)はW' (L
−Rwm,L−Gwm,L−Bwm)に、点O(0,0,0)は
O''(Rbm, Gbm, Bbm)に移動され、線分BMはB'M'
に、MRはM'R'に、RYはR'Y'に、YGはY'G'
に、GCはG'C'に、CBはC'B'にそれぞれ移動され
る。また、最小階調値から最大階調値に至る無彩色の入
力カラーは、線分OWの整数格子点から線分O''W'近
傍の整数格子点で表わされるカラーに変換される。尚、
L=2n−1(n≧1,nは整数)である。ここで、図8
は、Bの変換量ΔB=Bdo−Bdi(=−Bw+Bb)がどの
ように変化するかを図形的なイメージで把握するための
説明図である。このとき、R-G-B3次元空間であると
掴みにくいことから、図8ではG軸を無視してR-Bの
2次元に次元を下げ、Rdi、Bdiに対してΔBがどのよ
うに変化するかを示している。同図において、ΔBの値
は4角形DoDbDwDrの面上ないしは近傍の整数格子点
で表わされる。ΔR=Rdo−Rdi(=−Rw+Rb)、ΔG
=Gdo−Gdi(=−Gw+Gb)も同様の感覚で把えること
が可能である。これを再び3次元に拡張したものが上述
の式で表わされる。
【0043】(b) 変換B Rw =fn( min(Rdi,Gdi,Bdi) ,Rwm) Rb =fn( 2n−1−max(Rdi,Gdi,Bdi) ,Rbm) Gw =fn( min(Rdi,Gdi,Bdi) ,Gwm) Gb =fn( 2n−1−max(Rdi,Gdi,Bdi) ,Gbm) Bw =fn( min(Rdi,Gdi,Bdi) ,Bwm) Bb =fn( 2n−1−max(Rdi,Gdi,Bdi) ,Bbm) この変換式は、図9において、立方体OBMR-GCW
Yの面上及び内部の格子点を、3角形W'BM、W'B
C、W'GC、W'GY、W'RY、W'RM、O''BM、
O''BC、O''GC、O''GY、O''RY、O''RMで
囲まれた変則12面体のほぼ面上及び内部の整数格子点
に移動させるものである。但し、整数格子点の変換を考
慮していることから、必ずしも完全に12面体の内部に
移動される訳ではないが、面からはみ出る距離は1以内
となる。この変換Bにおいては、点W(L,L,L)はW'
(L−Rwm,L−Gwm,L−Bwm)に、点O(0,0,0)は
O''(Rbm, Gbm, Bbm)に移動されるが、変換Aと異な
り、線分BM、MR、RY、YG、GC、CB上の点は
全く移動されない。但し、最小階調値から最大階調値に
至る無彩色の入力カラーは、線分OWの整数格子点から
線分O''W'近傍の整数格子点で表わされるカラーに変
換される。ここで、図10は、Bの変換量ΔB=Bdo−
Bdiがどのように変化するかを図形的なイメージで把握
するための説明図であり、G軸を無視してR-Bの2次
元に次元を下げ、Rdi、Bdiに対してΔBがどのように
変化するかを示している。同図において、ΔBの値は3
角形DoDwB及びDoDwRの2平面の面上ないしは近傍
の整数格子点で表わされる。ΔR=Rdo−Rdi、ΔG=
Gdo−Gdiも同様の感覚で把えることが可能であり、こ
れを再び3次元に拡張したものが上述の式で表わされ
る。
【0044】次に、本実施の形態として最も特徴的な部
分である、中間階調無彩色においてホワイトポイント調
整を実施する場合について説明する。その中で、ここで
はまず、上述の最小階調無彩色と最大階調無彩色との調
整に加えて、GL[2n-1−1]での微調整を加える場合を
説明する。ここで、2点近似と3点目の近似の双方によ
り変換された後のR、G、B値を表わす変数を、Rdo
3、Gdo3、Bdo3とすると、まず、 0≦Rdo3、Gdo3、Bdo3 ≦2n−1 次に、GL[2n-1−1]において加えられる前述のユーザ
ー設定パラメータをRgmm、Ggmm、Bgmmとすると、コ
アカルク関数を用いる上での制約を考慮して、これらの
許容範囲は、 −2n-1+1≦Rgmm ≦2n-1−1 −2n-1+1≦Ggmm ≦2n-1−1 −2n-1+1≦Bgmm ≦2n-1−1 更に、3点目の近似によってのみ引き起こされる変換に
よってRdo、Gdo、Bdoに加えられる値を表わす変数を
それぞれRgm、Ggm、Bgmとすると、変換式は、 Rdo3 =Rdo+Rgm Gdo3 =Gdo+Ggm Bdo3 =Bdo+Bgm である。このときの変換A及び変換Bにおける変換式
は、コアカルク関数Z=f N(X,Y)を用いて以下のよ
うに表わされる。
【0045】(a) 変換A Rgm= (−1)SIGN(Rgmm)n-1(min(Rdi,2n−1−R
di),|Rgmm| ) Ggm= (−1)SIGN(Ggmm)n-1(min(Gdi,2n−1−G
di),|Ggmm| ) Bgm= (−1)SIGN(Bgmm)n-1(min(Bdi,2n−1−B
di),|Bgmm| ) ここで、図11は、Bの微調整量Bgmがどのように変化
するかを図形的なイメージで把握するための説明図であ
る。このとき、R-G-B3次元空間であるとそのイメー
ジが掴みにくいことから、図11でも前述と同様、G軸
を無視してR-Bの2次元に次元を下げ、Rdi、Bdiに
対してBgmがどのように変化するかを示している。同図
において、Bgmの値は4角形OM14R、M12
34、M2BWM3の3平面の面上ないしは近傍の整数格
子点で表わされる。この中間階調無彩色におけるホワイ
トポイント調整では、Bdiが2n-1−1又は2n-1の階調
値である場合に微調整Bgmmを行って異なる色調の色に
変換される。図11に示されるように、Bdiが2n-1
1(線M14)及び2n-1(線M23)の場合を頂点(高さB
gmmの屋根状の頂点)として徐々に変換量が少なくなり、
Bdiが最小階調(Rdi軸)あるいは最大階調(線BW)では
変換量が0となるように色変換処理がなされる。また、
図11からも明らかなように、Rdiの値が最小階調(Bd
i軸)および最大階調(線RW)であっても微調整Bgmmに
よって変換がなされることが理解でき、純粋の3原色(R
ed、Green、Blue)についても一律に変換される変換Aの
特徴が表現されている。尚、RgmもGgmも同様の感覚で
捉えることができる。これを再び3次元に拡張したもの
が上述の式で表わされている。
【0046】(b) 変換B Rgm= (−1)SIGN(Rgmm)n-1( MIN3 ,|Rgmm| ) = (−1)SIGN(Rgmm)n-1( min(MIN,2n−1−MAX)
,|Rgmm| ) Ggm= (−1)SIGN(Ggmm)n-1( min(MIN,2n−1−MA
X) ,|Ggmm| ) Bgm= (−1)SIGN(Bgmm)n-1( min(MIN,2n−1−MA
X) ,|Bgmm| ) 但し、 MAX = max(Rdi,Gdi,Bdi) 、MIN = min(Rdi,G
di,Bdi) MIN3= min(Rdi,Gdi,Bdi,2n−1−Rdi,2n−1−
Gdi,2n−1−Bdi) = min(MIN,2n−1−MAX) ここで、図12は、Bの微調整量Bgmがどのように変化
するかを図形的なイメージで把握するための説明図であ
る。このとき、R-G-B3次元空間であるとそのイメー
ジが掴みにくいことから、図12でもG軸を無視してR
-Bの2次元に次元を下げ、Rdi、Bdiに対してBgmが
どのように変化するかを示している。同図において、B
gmの値は4角形BM67W、WM78R、RM85O、
OM56B及びM5678の5平面の面上ないしは近
傍の整数格子点で表わされる。この中間階調無彩色にお
けるホワイトポイント調整では、Bdiが2n-1−1又は
n-1の階調値でかつRdiが2n-1−1又は2n-1の階調
値である場合に微調整Bgmmを行って異なる色調の色に
変換される。図12に示されるように4角形M567
8を頂点(高さBgmm)として四方に対して徐々に変換量
が少なくなり、Rdi又はBdiが最小階調値又は最大階調
値では変換量が0となることが理解できる。即ち、ホワ
イトポイント調節後も純粋の3原色(Red、Green、Blue)
の輝度レベルが影響を受けない変換Bの特徴が表現され
ている。尚、RgmもGgmも同様の感覚で捉えることがで
きる。これを再び3次元に拡張したものが上述の式で表
わされている。
【0047】次に、上記3点での近似に、GL[2n-2
1]及びGL[2n-1+2n-2−1]での微調整を加える場合
について説明する。ここで、5点目までの全ての近似に
より変換された後のR、G、B値を表わす変数をRdo
5、Gdo5、Bdo5とすると、まず、 0≦Rdo5、Gdo5、Bdo5 ≦2n−1 次に、4点目の近似のためにRdo3、Gdo3、Bdo3から
の更なる微調整値としてGL[2n-2−1]において加えら
れる値を指定するユーザー設定パラメータをRglm、Gg
lm、Bglmとし、5点目の近似のためにRdo3、Gdo3、
Bdo3からの更なる微調整値としてGL[2n-1+2n-2
1]において加えられる値を指定するユーザー設定パラ
メータをRghm、Gghm、Bghmとすると、コアカルク関
数を用いる上での制約を考慮して、これらの許容範囲
は、 −2n-2+1≦Rglm ≦2n-2−1 −2n-2+1≦Gglm ≦2n-2−1 −2n-2+1≦Bglm ≦2n-2−1 −2n-2+1≦Rghm ≦2n-2−1 −2n-2+1≦Gghm ≦2n-2−1 −2n-2+1≦Bghm ≦2n-2−1 であり、更にRdo3、Gdo3、Bdo3に加えられる値とし
て、4点目の近似によってのみ引き起こされる変換によ
るものをRgl、Ggl、Bglとし、5点目の近似によって
のみ引き起こされる変換によるものをRgh、Ggh、Bgh
とすると、変換式は、 Rdo5 =Rdo3+Rgl+Rgh Gdo5 =Gdo3+Ggl+Ggh Bdo5 =Bdo3+Bgl+Bgh である。このときの変換A及び変換Bにおける変換式
は、コアカルク関数Z=f N(X,Y)を用いて以下のよ
うに表わされる。
【0048】(a) 変換A もし、0≦Rdi≦2n-1−1 ならば、 Rgl= (−1)SIGN(Rglm)n-2 (min(Rdi,2n-1−1
−Rdi),|Rglm|) Rgh=0 あるいは、もし、2n-1 ≦Rdi≦2n−1 ならば、 Rgl=0 Rgh=(−1)SIGN(Rghm)n-2(min(Rdi−2n-1,2n
−1−Rdi),|Rghm|) 同様に、もし、0≦Gdi≦2n-1−1 ならば、 Ggl= (−1)SIGN(Gglm)n-2 (min(Gdi,2n-1−1
−Gdi),|Gglm|) Ggh=0 あるいは、もし、2n-1 ≦Gdi≦2n−1 ならば、 Ggl=0 Ggh=(−1)SIGN(Gghm)n-2(min(Gdi−2n-1,2n
−1−Gdi),|Gghm|) また、同様に、0≦Bdi≦2n-1−1 ならば、 Bgl= (−1)SIGN(Bglm)n-2 (min(Bdi,2n-1−1
−Bdi),|Bglm|) Bgh=0 あるいは、もし、2n-1 ≦Bdi≦2n−1 ならば、 Bgl=0 Bgh=(−1)SIGN(Bghm)n-2(min(Bdi−2n-1,2n
−1−Bdi),|Bghm|)
【0049】ここで、図13(a)、(b)は、Bの微調整
量Bgl及びBghがどのように変化するかを図形的なイメ
ージで把握するための説明図である。このとき、R-G-
B3次元空間であるとそのイメージが掴みにくいことか
ら、前述の例と同様、G軸を無視してR-Bの2次元に
次元を下げ、Rdi、Bdiに対してBglがどのように変化
するかを図13(a)に、Rdi、Bdiに対してBghがどの
ように変化するかを図13(b)にそれぞれ示している。
図13(a)では、Bglmの値として例えば負の値をとっ
た状態を示している。本実施の形態では、Bglの値は4
角形OS14R、S1234、S2365、S5
WS6の4平面の面上ないしは近傍の整数格子点で表わ
される。この中間階調無彩色におけるホワイトポイント
調整では、Bdiが2n-2−1又は2n-2の階調値である場
合に微調整Bglmを行って異なる色調の色に変換される
ように構成されている。同図に示されるように、Bdiが
n-2−1(線S14)及び2n-2(線S23)を頂点(高さ
Bglm)として徐々に変換量(絶対値)が少なくなり、Bdi
が最小階調(Rdi軸)あるいはBdiが2n-1−1以上では
変換量が0となるように色変換処理がなされる。即ち、
Bglmの微調整によって例えばRdiが最大階調値あるい
は最小階調値でも変換がなされることが理解でき、変換
Aの特徴が表現されている。尚、Rgl、Gglも同様に表
現でき、これを再び3次元に拡張したものが上述の式と
なる。
【0050】ここで、この図13(a)に代表される変換
Aの多点近似を一般式にて表現する。 kを1≦k<n
である整数とすると、微調整を加える階調値が2n-k
1又は2n-kとなり、Bdiがこの階調値の場合にこの微
調整によって異なる色に変換され、更にこの入力色以外
の色は徐々に変換量が少なくなり、色信号の値が最小階
調値または階調レベルが2n-k+1−1以上である入力色
については、変換量が0となることが理解できる。即
ち、この一般式から明らかなように、図13(a)では4
点目の近似を示しているが、更に6点目、10点目等、
2のべき乗単位で特定される階調レベルであれば、その
無彩色ポイントについて調整が可能となり、同様に変換
Aによる色変換処理を施すことができる。このことによ
り、低階調部でのホワイトポイント調整を簡便な回路に
て行うことが可能となり、特にLCDモニターにおける
ブルーシフト発生等の課題に対して有効に対処すること
ができる。また、図13(b)であるが、Bghmの値とし
て正の値をとった例を示しており、Bghの値は4角形B
14W、L1234、L2365、L5ORL6
4平面の面上ないしは近傍の整数格子点で表わされる。
これを再び3次元に拡張したものが上式で表わされるも
のである。
【0051】(b) 変換B もし、0≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 な
らば、 Rgl= (−1)SIGN(Rglm)n-2( MIN4,|Rglm| ) = (−1)SIGN(Rglm)n-2(min( MIN ,2n-1−1−MAX
),|Rglm| ) あるいは、もし、2n-1 ≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦
n−1 ならば、 Rgl=0 もし、0≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 なら
ば、 Rgh=0 あるいは、もし、2n-1 ≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦
n−1 ならば、 Rgh= (−1)SIGN(Rghm)n-2( MIN5,|Rghm| ) = (−1)SIGN(Rghm)n-2(min( MIN−2n-1,2n−1
−MAX ),|Rghm| ) もし、0≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 な
らば、 Ggl= (−1)SIGN(Gglm)n-2(min( MIN ,2n-1−1
−MAX ),|Gglm| ) あるいは、もし、2n-1 ≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦
n−1 ならば、 Ggl=0 もし、0≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 なら
ば、 Ggh=0 あるいは、もし、2n-1 ≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦
n−1 ならば、 Ggh= (−1)SIGN(Gghm)n-2(min( MIN−2n-1,2n
−1−MAX ),|Gghm| ) もし、0≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 な
らば、 Bgl= (−1)SIGN(Bglm)n-2(min( MIN ,2n-1−1
−MAX ),|Bglm| ) あるいは、もし、2n-1 ≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦
n−1 ならば、 Bgl=0 もし、0≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 なら
ば、 Bgh=0 あるいは、もし、2n-1 ≦ min(Rdi,Gdi,Bdi) ≦
n−1 ならば、 Bgh= (−1)SIGN(Bghm)n-2(min( MIN−2n-1,2n
−1−MAX ),|Bghm| ) 但し、 MIN4= min(Rdi,Gdi,Bdi,2n-1−1−Rdi,2n-1
1−Gdi,2n-1−1−Bdi) = min( MIN,2n-1−1−
MAX) MIN5= min(Rdi−2n-1,Gdi−2n-1,Bdi−2n-1,2n
−1−Rdi,2n−1−Gdi,2n−1−Bdi) = min( MI
N−2n-1,2n−1−MAX)
【0052】ここで、図14(a)、(b)は、Bの微調整
量Bgl及びBghがどのように変化するかを図形的なイメ
ージで把握するための説明図である。このとき、R-G-
B3次元空間であるとそのイメージが掴みにくいことか
ら、前述の例と同様、G軸を無視してR-Bの2次元に
次元を下げ、Rdi、Bdiに対してBglがどのように変化
するかを図14(a)に、Rdi、Bdiに対してBghがどの
ように変化するかを図14(b)にそれぞれ示している。
図14(a)では、Bglmの値として例えば負の値をとっ
た状態を示しており、Bglの値は4角形OS7
1013、S1187O、S129811、S13109
12、S78910、及び凹型6角形BWRS1312
11の6平面の面上ないしは近傍の整数格子点で表わさ
れる。これを再び3次元に拡張したものが上述の式であ
る。この中間階調無彩色におけるホワイトポイント調整
では、Bdiが2n-2−1又は2n-2でかつRdiが2n-2
1又は2n-2の階調値である場合に微調整Bglmを行って
異なる色調の色に変換されるように構成され、4角形S
78910を頂点としてとして徐々に変換量(絶対値)
が少なくなり、Bdiが最小階調(Rdi軸)または2n-1
1以上、またはRdiが最小階調(Bdi軸) または2n-1
1以上では変換量が0となるように色変換処理がなされ
る。即ち、Bglmの微調整がなされても純粋の3原色(Re
d、Green、Blue)の輝度レベルが影響を受けない変換B
の特徴が表現されている。
【0053】ここで、この図14 (a)に代表される変
換Bの多点近似を一般式にて表現する。 kを1≦k<
nである整数とすると、微調整を加える階調値が2n-k
−1又は2n-kとなり、BdiかつRdiがこの階調値の場
合にこの微調整によって異なる色に変換され、更にこの
入力色以外の色は徐々に変換量が少なくなり、Bdi、R
diの何れかの色信号の値が最小階調値または階調レベル
が2n-k+1−1以上である入力色については、変換量が
0となる。即ち、4点目の近似の他、6点目、10点目
等、2のべき乗単位で特定される階調レベルであれば、
その無彩色ポイントについて調整が可能となり、同様に
変換Bによる色変換処理を施すことができる。また、図
14(b)であるが、Bghmの値として正の値をとった例
を示しており、Bghの値はWL71013、L1187
W、L129811、L1310912、L78
910、及び凹型6角形ROBL131211の6平面の
面上ないしは近傍の整数格子点で表わされる。これを再
び3次元に拡張したものが上述の式である。
【0054】次に、前述までのアルゴリズム、及び図5
のブロック図等にて説明したGL[2n−1]の調整値Rw
m、Gwm、Bwm、GL[0]における調整値Rbm、Gbm、Bb
m、3点目近似であるGL[2n-1−1]における調整値Rgm
m、Ggmm、Bgmm、4点目近似であるGL[2n-2−1]にお
ける調整値Rglm、Gglm、Bglm、5点目近似であるGL
[2n-1+2n-2−1] における調整値Rghm、Gghm、Bg
hmを加味した場合において、これら5点近似により変換
された後の値を表す変数Rdo5、Gdo5、Bdo5がどのよ
うな式にて表現されるかを説明する。ここで、 0≦Rwm+Rbm、Gwm+Gbm、Bwm+Bbm≦2n−1−
n-1+1≦Rgmm、Ggmm、Bgmm ≦2n-1−1−2n-2
+1≦Rglm、Gglm、Bglm ≦2n-2−1−2n-2+1≦
Rghm、Gghm、Bghm ≦2n-2−1
【0055】(a) 変換A もし、0≦Rdi≦2n-1−1 ならば、 Rdo5 =Rdo+Rgm+Rgl+Rgh =Rdi−Rw+Rb+Rgm+Rgl+Rgh =Rdi−fn(Rdi, Rwm)+fn(2n−1−Rdi, Rbm)
+ (−1)SIGN(Rgmm)n-1(Rdi,|Rgmm|)+ (−1)
SIGN(Rglm)n-2(min(Rdi,2n-1−1−Rdi) ,|Rgl
m|) あるいは、もし、2n-1 ≦Rdi≦2n−1 ならば、 Rdo5 =Rdo+Rgm+Rgl+Rgh =Rdi−Rw+Rb+Rgm+Rgl+Rgh =Rdi−fn(Rdi, Rwm)+fn(2n−1−Rdi, Rbm)
+ (−1)SIGN(Rgmm)n-1 (2n−1−Rdi,|Rgmm|)
+ (−1)SIGN(Rglm)n-2 (min(Rdi−2n-1,2n−1
−Rdi),|Rghm|) 同様に、もし、0≦Gdi≦2n-1−1 ならば、 Gdo5 =Gdi−fn(Gdi, Gwm)+fn(2n−1−Gdi,
Gbm)+ (−1)SIGN(Ggmm)n-1(Gdi,|Ggmm|)+ (−
1)SIGN(Gglm)n-2(min(Gdi,2n-1−1−Gdi) ,|
Gglm|) あるいは、もし、2n-1 ≦Gdi≦2n−1 ならば、 Gdo5 =Gdi−fn(Gdi, Gwm)+fn(2n−1−Gdi,
Gbm)+ (−1)SIGN(Ggmm)n-1 (2n−1−Gdi,|Gg
mm|)+ (−1)SIGN(Gglm)n-2 (min(Gdi−2n-1,2n
−1−Gdi),|Gghm|) 同様に、もし、0≦Bdi≦2n-1−1 ならば、 Bdo5 =Bdi−fn(Bdi, Bwm)+fn(2n−1−Bdi,
Bbm)+ (−1)SIGN(Bgmm)n-1(Bdi,|Bgmm|)+ (−
1)SIGN(Bglm)n-2(min(Bdi,2n-1−1−Bdi) ,|
Bglm|) あるいは、もし、2n-1 ≦Bdi≦2n−1 ならば、 Bdo5 =Bdi−fn(Bdi, Bwm)+fn(2n−1−Bdi,
Bbm)+ (−1)SIGN(Bgmm)n-1(2n−1−Bdi,|Bgm
m|)+ (−1)SIGN(Bglm)n-2 (min(Bdi−2n-1,2n
−1−Bdi),|Bghm|) ここで、もし、得られたRdo5がRdo5 >2n−1になっ
た場合は、Rdo5 =2n−1 とする。あるいは、Rdo5
<0になった場合は、Rdo5 =0 とする。Gdo5、B
do5も同様である。以上の式により、コアカルク関数Z
=fN(X,Y)を用いて5点近似により変換された後の
値を示す、変換Aにおける変数を求めることができる。
【0056】(b) 変換B もし、0≦ max(Rdi,Gdi,Bdi) ≦2n-1−1 な
らば、 Rdo5 =Rdo+Rgm+Rgl+Rgh =Rdi−Rw+Rb+Rgm+Rgl+Rgh =Rdi−fn( MIN,Rwm)+fn(2n−1−MAX,Rbm)+
(−1)SIGN(Rgmm)n-1(min(MIN,2n−1−MAX),|R
gmm|)+ (−1)SIGN(Rglm)n-2(min(MIN,2n-1−1−
MAX),|Rglm|) Gdo5 =Gdi−fn( MIN,Gwm)+fn(2n−1−MAX,
Gbm)+ (−1)SIGN(Ggmm)n-1(min(MIN,2n−1−MA
X),|Ggmm|)+ (−1)SIGN(Gglm)n-2(min(MIN,2
n-1−1−MAX),|Gglm|) Bdo5 =Bdi−fn( MIN,Bwm)+fn(2n−1−MAX,
Bbm)+ (−1)SIGN(Bgmm)n-1(min(MIN,2n−1−MA
X),|Bgmm|)+ (−1)SIGN(Bglm)n-2(min(MIN,2
n-1−1−MAX),|Bglm|) あるいは、もし、2n-1 ≦ min(Rdi,Gdi,Bdi)
≦2n−1 ならば、 Rdo5 =Rdi−fn( MIN,Rwm)+fn(2n−1−MAX,
Rbm)+ (−1)SIGN(Rgmm)n-1(min(MIN,2n−1−MA
X),|Rgmm|)+ (−1)SIGN(Rghm)n-2(min(MIN−2
n-1,2n−1−MAX),|Rghm|) Gdo5 =Gdi−fn( MIN,Gwm)+fn(2n−1−MAX,
Gbm)+ (−1)SIGN(Ggmm)n-1(min(MIN,2n−1−MA
X),|Ggmm|)+ (−1)SIGN(Gghm)n-2(min(MIN−2
n-1,2n−1−MAX),|Gghm|) Bdo5 =Bdi−fn( MIN,Bwm)+fn(2n−1−MAX,
Bbm)+ (−1)SIGN(Bgmm)n-1(min(MIN,2n−1−MA
X),|Bgmm|)+ (−1)SIGN(Bghm)n-2(min(MIN−2
n-1,2n−1−MAX),|Bghm|) あるいは、もし、Rdi,Gdi,Bdiがそれ以外であれ
ば、 Rdo5 =Rdi−fn( MIN,Rwm)+fn(2n−1−MAX,
Rbm)+ (−1)SIGN(Rgmm)n-1(min(MIN,2n−1−MA
X),|Rgmm|) Gdo5 =Gdi−fn( MIN,Gwm)+fn(2n−1−MAX,
Gbm)+ (−1)SIGN(Ggmm)n-1(min(MIN,2n−1−MA
X),|Ggmm|) Bdo5 =Bdi−fn( MIN,Bwm)+fn(2n−1−MAX,
Bbm)+ (−1)SIGN(Bgmm)n-1(min(MIN,2n−1−MA
X),|Bgmm|) 但し、MAX = max(Rdi,Gdi,Bdi) MIN = min(Rdi,Gdi,Bdi) ここで、もし、得られたRdo5がRdo5 >2n−1になっ
た場合は、Rdo5 =2n−1 とする。あるいは、Rdo5
<0になった場合は、Rdo5 =0 とする。Gdo5、B
do5も同様である。以上の式により、コアカルク関数Z
=fN(X,Y)を用いて5点近似により変換された後の
値を示す、変換Bにおける変数を求めることができる。
【0057】このように、本実施の形態によれば、最大
階調無彩色GL[2n−1]および最小階調無彩色GL[0]の
間にその階調値が位置する無彩色について、コアカルク
関数に基づくホワイトポイント調整を実現することがで
きる。また、本実施の形態によれば、ルックアップテー
ブルを用いないハードウエア構成によりホワイトポイン
ト調整後の出力値をパイプライン的に出力することがで
きるので、ハードウエア構成を膨大にすることなく、簡
便な構成にて適切なホワイトポイント調整を実現するこ
とが可能となる。更に、中間に位置する階調値以外に、
最大階調無彩色及び最小階調無彩色におけるホワイトポ
イント調整を加えることで、より適切、かつユーザーの
感覚に適応した装置を提供することができる。更に、本
実施の形態によれば、変換Aと変換Bとの各変換方式に
対応したアルゴリズムを準備し、要請に応じて簡単に切
り換えて出力することが可能であり、画像の種別等に応
じた画像出力を得ることが可能となる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フルデジタル処理におけるカラーディスプレイシステム
において、効率的なアルゴリズムに基づく簡便な回路構
成にて高精度のホワイトポイント調整を具現化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態におけるカラー画像処理装置が
適用されたカラーディスプレイシステムの全体構成を説
明するための説明図である。
【図2】 LVDSビデオインターフェイスからなるL
CDモジュールを想定した場合のブロック図である。
【図3】 TMDSビデオインターフェイスからデジタ
ルビデオ信号を入力する場合を想定したブロック図であ
る。
【図4】 本実施の形態におけるデジタルカラーデータ
の変換ブロックにおける全体構成を説明するための説明
図である。
【図5】 本実施の形態におけるロジックブロックダイ
アグラムの一例を示す説明図である。
【図6】 本実施の形態におけるコアカルク関数の説明
図である。
【図7】 変換Aにおける最大階調と最小階調の2箇所
におけるホワイトポイント調整を説明する説明図であ
る。
【図8】 変換AにてBの変換量ΔB=Bdo−Bdiがど
のように変化するかを図形的なイメージで把握するため
の説明図である。
【図9】 変換Bにおける最大階調と最小階調の2箇所
におけるホワイトポイント調整を説明する説明図であ
る。
【図10】 変換BにてBの変換量ΔB=Bdo−Bdiが
どのように変化するかを図形的なイメージで把握するた
めの説明図である。
【図11】 変換AにてBの微調整量Bgmがどのように
変化するかを図形的なイメージで把握するための説明図
である。
【図12】 変換BにてBの微調整量Bgmがどのように
変化するかを図形的なイメージで把握するための説明図
である。
【図13】 (a)、(b)は、変換AにてBの微調整量B
gl及びBghがどのように変化するかを図形的なイメージ
で把握するための説明図である。
【図14】 (a)、(b)は、変換BにてBの微調整量B
gl及びBghがどのように変化するかを図形的なイメージ
で把握するための説明図である。
【図15】 本発明の従来技術を説明するためのxy色
度図である。
【符号の説明】 11…液晶表示モニター、12…PC、13…デジタル
ビデオインターフェイス、14…入力スイッチ類、21
…LCDモジュール、22…コントローラLSI、23
…LCDアレイ/セル、24…LVDSレシーバー、2
5…コントロールロジック、26…I/Fボード、27
…TMDSレシーバー、28…コアロジック、29…L
VDSトランスミッタ、30a…ソースドライバ、30
b…ゲートドライバ、31…変換ブロック、32〜34
…D-ラッチ、41〜44…ブロック、45〜50…マ
ルチプレクサ(MUX)、51…回路ブロック、52〜6
1…ブロック
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早田 真幸 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 Fターム(参考) 5C006 AA11 AA22 AC21 AF85 BB11 BC12 BC16 BF04 FA41 5C060 DB01 JA14 5C066 AA03 BA20 EA15 GA01 HA01 KA12 KD02 KD06 KD07 KE00 KE09 KE17 KG02 KG05 KM13 KP03 5C080 AA10 BB05 CC03 DD03 DD22 DD30 EE29 EE30 FF12 GG02 GG12 JJ02 JJ05 JJ06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定された変換量に基づいて最大階調無
    彩色と最小階調無彩色との間に位置する無彩色である中
    間入力色を異なる色調の色に変換すると共に、当該中間
    入力色以外の入力色に対して徐々に変換量を少なくして
    いき、 入力色を構成する各色信号毎にその色信号の値が最小階
    調値又は最大階調値である入力色については前記変換量
    を0とすることを特徴とするカラー画像処理方法。
  2. 【請求項2】 設定された最大階調変換量に基づいて最
    大階調無彩色である入力色を異なる色調の色に変換する
    と共に、当該入力色以外の入力色については徐々に変換
    量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎にそ
    の色信号の値が最小階調値である入力色については当該
    変換量を0とし、 設定された最小階調変換量に基づいて最小階調無彩色で
    ある入力色を異なる色調の色に変換すると共に、当該入
    力色以外の入力色については徐々に変換量を少なくして
    いき、入力色を構成する各色信号毎にその色信号の値が
    最大階調値である入力色については当該変換量を0とす
    ることを特徴とする請求項1記載のカラー画像処理方
    法。
  3. 【請求項3】 設定された変換量に基づいて最大階調無
    彩色と最小階調無彩色との間に位置する無彩色である中
    間入力色を異なる色調の色に変換すると共に、当該中間
    入力色以外の入力色に対して徐々に変換量を少なくして
    いき、 入力色を構成する各色信号毎に何れかの色信号の値が最
    小階調値又は最大階調値である入力色については前記変
    換量を0とすることを特徴とするカラー画像処理方法。
  4. 【請求項4】 設定された最大階調変換量に基づいて最
    大階調無彩色である入力色を異なる色調の色に変換する
    と共に、当該入力色以外の入力色については徐々に変換
    量を少なくしていき、入力色を構成する各色信号毎に何
    れかの色信号の値が最小階調値である入力色については
    当該変換量を0とし、 設定された最小階調変換量に基づいて最小階調無彩色で
    ある入力色を異なる色調の色に変換すると共に、当該入
    力色以外の入力色については徐々に変換量を少なくして
    いき、入力色を構成する各色信号毎に何れかの色信号の
    値が最大階調値である入力色については当該変換量を0
    とすることを特徴とする請求項3記載のカラー画像処理
    方法。
  5. 【請求項5】 各色信号がnビット(nは2以上の自然
    数)からなる入力色に対してホワイトポイント調整を行
    うカラー画像処理装置において、 無彩色レベルが2n-k又は2n-k-1(kは1≦k<nであ
    る整数)である入力色に対する変換量を入力する変換量
    入力手段と、 前記変換量入力手段により入力された変換量に基づいて
    無彩色レベルが2n-k及び2n-k-1である入力色を異な
    る色調の色に変換すると共に、当該2n-k及び2n-k-1
    である入力色以外の入力色については徐々に変換量を少
    なくしていき、入力色を構成する各色信号毎にその色信
    号の値が最小階調値である入力色又はその色信号の階調
    レベルが2n-k+1-1以上である入力色については変換量
    を0とする変換手段とを備えたことを特徴とするカラー
    画像処理装置。
  6. 【請求項6】 各色信号がnビット(nは2以上の自然
    数)からなる入力色に対してホワイトポイント調整を行
    うカラー画像処理装置において、 無彩色レベルが2n-k又は2n-k-1(kは1≦k<nであ
    る整数)である入力色に対する変換量を入力する変換量
    入力手段と、 前記変換量入力手段により入力された変換量に基づいて
    無彩色レベルが2n-k及び2n-k-1である入力色を異な
    る色調の色に変換すると共に、当該2n-k及び2n-k-1
    である入力色以外の入力色については徐々に変換量を少
    なくしていき、入力色を構成する各色信号毎に何れかの
    色信号の値が最小階調値である入力色又はその色信号の
    階調レベルが2n-k+1-1以上である入力色については変
    換量を0とする変換手段とを備えたことを特徴とするカ
    ラー画像処理装置。
  7. 【請求項7】 ホスト装置から出力されたデジタルビデ
    オ信号を入力するデジタルビデオインターフェイスと、
    当該デジタルビデオインターフェイスにより入力された
    デジタルビデオ信号に対してルックアップテーブルを用
    いずに色変換を行うカラー画像処理装置であって、 最大階調無彩色から最小階調無彩色に至る無彩色に対し
    て所定のポイントにおける調整値を入力する調整値入力
    手段と、 前記調整値入力手段により入力された調整値に基づいて
    前記デジタルビデオインターフェイスにより入力された
    デジタルビデオ信号に対して無彩色における色度座標を
    収束させる方向にて演算すると共に、演算されたデジタ
    ル値をパイプライン的に出力する出力手段とを備えたこ
    とを特徴とするカラー画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記調整値入力手段は、最大階調無彩色
    又は/及び最小階調無彩色のポイントにおける調整値を
    入力することを特徴とする請求項7記載のカラー画像処
    理装置。
  9. 【請求項9】 前記調整値入力手段は、最大階調無彩色
    と最小階調無彩色との間における2のべき乗単位で特定
    される階調レベルの無彩色ポイントにおける調整値を入
    力することを特徴とする請求項7記載のカラー画像処理
    装置。
  10. 【請求項10】 ホスト装置から出力されたデジタルビ
    デオ信号を入力するデジタルビデオインターフェイス
    と、当該デジタルビデオインターフェイスにより入力さ
    れたデジタルビデオ信号に基づいて画像を表示する液晶
    表示装置であって、 前記デジタルビデオインターフェイスにより入力される
    デジタルビデオ信号に対してホワイトポイントにおける
    調整値を入力する調整値入力手段と、 前記調整値入力手段により入力された調整値に基づい
    て、前記デジタルビデオインターフェイスにより入力さ
    れたデジタルビデオ信号に対し、ルックアップテーブル
    を用いることなく無彩色における色度座標を収束させる
    方向にて演算すると共に、演算されたデジタル値をパイ
    プライン的に出力するコントローラと、 前記コントローラから出力されたデジタル値に基づいて
    画像を表示する液晶表示部とを具備することを特徴とす
    る液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 前記調整値入力手段は、複数の無彩色
    レベルにおけるホワイトポイントの調整値を入力すると
    共に、 前記コントローラは、前記調整値入力手段により入力さ
    れた調整値に基づいて低階調無彩色における青色偏移を
    調整する方向にて演算した結果を出力することを特徴と
    する請求項10記載の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 前記調整値入力手段により入力される
    複数の無彩色レベルにおけるホワイトポイントの調整値
    は、最大階調無彩色と最小階調無彩色との間における中
    間階調無彩色レベルを含むことを特徴とする請求項11
    記載の液晶表示装置。
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