JP3617154B2 - スピーカ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音響機器に使用される細長構造のスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術について、図7(a)〜(c)により説明する。図7は従来の細長構造のスピーカの構成図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は長径方向の断面図、図7(c)は短径方向の断面図である。同図において1は空気振動を発生する細長形状の振動板であり、その外周部にはエッジ3が接合され、このエッジ3を介してフレーム10に保持されている。振動板1の中央部にはボイスコイルボビン6が固着され、ダンパー4を介してフレーム10に振動自在に保持されている。
【0003】
一方、前記フレーム10の中央凹部には、ヨーク7、磁石8、プレート9からなる磁気回路11が設けられている。そして磁気回路11の空隙部にボイスコイルボビン6に回巻されたボイスコイル12が保持され、駆動電流によりボイスコイルボビン6がピストン運動し、振動板1がその方向に振動し、その結果振動板1から音波が放射される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来のスピーカには次のような問題点があった。即ち、細長の振動板1の中央部を駆動する(点駆動)という駆動方法を採っているため、長軸方向の分割共振が発生しやすい。その結果、中高域では再生音圧の周波数特性上にピークやディップを生じ音質の劣化を招いていた。また、磁気回路11とボイスコイルボビン6を含む駆動系の幅は、スピーカの短径の長さより小さくなり、ボイスコイルボビン6の口径を大きくとることは物理的に不可能で、ボイスコイル12の線長も長くすることはできない。
【0005】
また、磁石8の体積も小さく限定されるために空隙の磁束密度Bを充分に確保することができない。その結果、駆動系の力係数(B×L)は小さくなり、変換効率を高くすることが困難であった。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、細幅(細長構造)でありながら分割共振が起こりにくくかつ平坦な周波数特性が得られ、変換効率が高まり、共振周波数(f0)を低く抑えて低音域の再生を可能とした音質の優れたスピーカを得ることを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のスピーカは、振動方向から見た平面形状が長径と短径とを有する非軸対称形で、かつ長径の方向には少なくとも一部が互いに平行な直線部分を成すボイスコイルボビンと、このコイルボビンに回巻されたボイスコイルと、このボイスコイルに磁束を与える磁気回路と、前記ボイスコイルを回巻した前記ボイスコイルボビンの直線部分にスリットを設けたものである。
【0008】
この構成により分割共振の防止、周波数特性の平坦化、低音特性の向上を図り、更に、ボイスコイルとボイスコイルボビンの熱膨張係数が異なることにより発生するボイスコイルボビンの形状変化を抑えることができるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載のスピーカの発明は、少なくとも振動方向から見た平面形状が長径と短径とを有する非軸対称形の振動板と、前記振動板に接着されたボイスコイルボビンと、前記ボイスコイルボビンの外周面に回巻されたボイスコイルと、前記ボイスコイルに振動用の磁束を与える磁気回路と、前記ボイスコイルボビンのボイスコイル回巻部分に設けられたスリットとで構成されるものであり、この構成により分割共振の防止、周波数特性の平坦化、低音特性の向上を図り、更に、ボイスコイルとボイスコイルボビンの熱膨張係数が異なることにより発生するボイスコイルボビンの形状変化を抑えることができるものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスピーカの構成に磁気回路を収納する箱形のフレームと、このフレームに外周部が接続され、内周部が前記ボイスコイルボビンの外周部に接続されて前記ボイスコイルボビンを保持するダンパーを設けたものであり、請求項1の作用効果に加え、ボイスコイルの剛性を高め、ローリングの発生を防止することができ、さらに、ダンパーがボイスコイルボビンの全周に密着されフレームに固着されて、ダンパーを柔らかくすることができ、また、コルゲーションを深くとれるためにリニアリティが向上することができる作用効果を有するものである。
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図1〜図6により説明する。
【0012】
(実施の形態1)
図1は分解斜視図であり、図2は本発明の要部であるボイスコイルの構造を示すもので、(a)は下側から見た平面図、(b)は長径方向の側面図である。同図において、13は空気振動を発生する略トラック型の振動板で、長径方向と短径方向とを有する非軸対称形のもので、振動方向に向かって半円柱状の膨らみを持っている。そして、振動板13の外周にはエッジ15が接合され、このエッジ15の外周部はフレーム22に保持されている。また、振動板13は連結部材17を介してフレーム22に接続されたダンパー16にも保持されている。14は振動板13の背面に設けた振動板補強紙である。
【0013】
また、振動板13の外周と同一輪郭形状のボイスコイルボビン18aが振動板13に固着されており、下端部にはボイスコイル19が回巻されている。フレーム22は箱状に形成され、その側面はエッジ15に沿うように矩形に曲げられ、底面は長方形になっている。そして、フレーム22の底面には、磁気回路を構成するためのヨーク21、磁石20が取り付けられている。18aはボイスコイルボビンで、スリット18bが設けられており、ボイスコイル19がボイスコイルボビン18aに接着されている。ボイスコイルボビン18aはクラフト紙、アルミ、樹脂等が用いられ、また、ボイスコイル19には主に銅線が用いられる。
【0014】
以上のように略トラック(細長)型の振動板13を用い、ボイスコイル19を巻回したボイスコイルボビン18aも細長型の同形状として、分割共振の防止、周波数特性の平坦化や低音特性の向上を図るとともに、更に、ボイスコイルボビン18aのボイスコイル19の回巻部分にスリット18bを設けたので、ボイスコイル19の温度上昇によって発生するボイスコイルボビン18aとの熱膨張係数の差による変形を防止し、ボイスコイルとボイスコイルボビンの熱膨張係数が異なることにより発生するボイスコイルボビンの形状変化を抑えることができるものである。
【0015】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2に至る展開例の分解斜視図であり、図4は同要部であるボイスコイルボビンの構成を示すもので、(a)は下側から見た平面図、(b)は長径方向の側面図であり、図5は応用例の要部であるボイスコイルボビンの構成を示すものであり、(a)は下側から見た平面図、(b)は長径方向の側面図である。
【0016】
なお、説明にあたっては実施の形態1と同一部分には同一番号を付与し、説明を省略して説明すると、実施の形態1との差異はダンパー16および連結部材17に代えてボイスコイルボビン24の外周全周と、フレーム22間にダンパー23を取り付けた点である。なお、ボイスコイルボビン24には実施の形態1のボイスコイルボビン18aのようなスリット18bは設けられていない。
【0017】
以上のように、前述の展開例はボイスコイルボビン24の周囲にダンパー23を設けることにより、ボイスコイルボビン24の剛性を高めることができ、さらに、ボイスコイルボビン24の全周にダンパー23が接着されフレーム22に固着されているため、ダンパー23の柔軟度をより柔らかくすることが可能であり、また、ダンパー23のコルゲーションを深くとることができ、リニアリティが良くなる。また、ボイスコイルボビン24の振動方向から見た平面形状が長径と短径を有する非軸対称形であるため、特に長径方向において中心からの距離が遠くなるがボイスコイルボビン24の周囲にダンパー23を有し、そのダンパー23がフレーム22に固定されるため、ローリングを防ぐことができるものである。
【0018】
なお、図5(a),(b)はダンパー25としてボイスコイルボビン24の長径方向の両端に設けたものであり、このダンパー25によっても、フレーム22に固定されているため、ローリングを防ぐことができるものである。
【0019】
以下、実施の形態2について説明するが、図6は本発明の他の実施の形態の分解斜視図であり、実施の形態1と前述の展開例の特長を併せ持つものである。
【0020】
即ち、ボイスコイルボビン18aに実施の形態1と同様のスリット18bを設けるとともに、展開例と同様のダンパー23を設けたものである(実施の形態1のダンパー16および連結部材17は設けられていない)。
【0021】
従って、この実施の形態においては、実施の形態1と展開例の特長を併せ持っており、ボイスコイルボビン18aの外周に設けたダンパー23により、ボイスコイルボビン18aの剛性を高めることができ、また、ボイスコイルボビン18aに設けたスリット18bにより、温度が上昇してもボイスコイルボビン18aの変形を抑えることができる。さらに、ローリングの発生を抑えることができ、リニアリティを良くすることができるものである。
【0022】
【発明の効果】
本発明は以上のように、ボイスコイルボビンにスリットを設けたものにあっては、分割共振の防止、周波数特性の平坦化、低音特性の向上が図れるとともに、ボイスコイルの温度上昇によるボイスコイルボビンの変形を防止し、ボイスコイルの振動を正しく振動板に伝え、音の歪みの低減を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のスピーカの構造を示す分解斜視図
【図2】(a)同要部であるボイスコイルボビンの構造を示す平面図
(b)同長径方向の側面図
【図3】同他の実施形態のスピーカの分解斜視図
【図4】(a)同要部であるボイスコイルボビンの平面図
(b)同長径方向の側面図
【図5】(a)同図3の実施の形態の応用を示すボイスコイルボビンの平面図
(b)同長径方向の側面図
【図6】同他の実施の形態の分解斜視図
【図7】(a)従来のスピーカの平面図
(b)同長径方向の側断面図
(c)同短径方向の側断面図
【符号の説明】
13 振動板
16 ダンパー
18a ボイスコイルボビン
18b スリット
19 ボイスコイル
20 磁石
21 ヨーク
22 フレーム
23 ダンパー
24 ボイスコイルボビン
25 ダンパー

Claims (2)

  1. 少なくとも振動方向から見た平面形状が長径と短径とを有する非軸対称形の振動板と、前記振動板に接着された長径と短径を有する中空状のボイスコイルボビンと、前記ボイスコイルボビンの外周面に回巻されたボイスコイルと、前記ボイスコイルに振動用の磁束を与える磁気回路と、前記ボイスコイルボビンのボイスコイル回巻部分に下端から延長されて設けられたスリットとで構成されるスピーカ。
  2. 前記磁気回路を収納する箱形のフレームと、このフレームに外周部が接続され、内周部が前記ボイスコイルボビンの外周部に接続されて前記ボイスコイルボビンを保持するダンパーとを設けた請求項1に記載のスピーカ。
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