JP3617036B2 - 地盤探査装置及びそれに使用される解析プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面波、特にレイリー波の特性を利用した地盤探査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
土木建設の分野における構造物基礎、トンネル、法面等の地盤調査には物理探査法が多く活用されている。なかでも弾性波探査法は地盤の工学的性質を定量的に把握する手法として用いられ、その代表的な例として広範囲に把握する屈折波法、局部的に把握する直接波法(ボーリング孔等を利用する)が知られている。これらの両手法で取り扱う波は人工振源で生じる弾性波動のうち実体波と呼ばれるP波及びS波であり、地質条件等を考慮して両波が使い分けされている。
【0003】
これらの実体波とは別に、表面波と呼ばれる波の存在が知られており、表面波は分散現象を伴い、その伝播速度は波長に依存する性質を持っていることも知られている。以下に、表面波の性質について簡単に説明する。
【0004】
起振機で地表面に上下振動を与えると、実体波(P波、S波)以外に表面波と呼ばれる波が地盤中に発生する。このうち実体波は、振源から半球状に伝播していく。これに対して、表面波のうちレイリー波は、周波数に規制された高さ一定の円筒が径を広げていくように伝播していく。つまり、起振機より発生する実体波には指向性があり、粗密波(P波)は起振機直下、せん断波(S波)は45度方向に伝わるエネルギーが最大で、水平方向には伝わりにくい。このため、地表面で大振幅を与えるのは唯一表面波のみであると言える。
【0005】
実体波(P波、S波)の幾何学的減衰係数は、下方に対してはr−1(但し、rは距離)であるが、地表付近ではr−2である。
【0006】
これに対して表面波の地表面での幾何学的減衰係数は、r−0.5である。
【0007】
表面波にはレイリー波の他にラブ波、P波に類似するP−Pモード波、板波等があるが、本発明ではレイリー波を扱う。
【0008】
レイリー波速度とP波及びS波速度の関係は、図8に示す通りであり、これらの3種類の速度比はポアソン比νで異なるが、S波速度とレイリー波速度は近似した値を示す。図8において、縦軸はV/VS =V・(ρ/G)1/2 で表される値である。但し、VS はS波速度、ρは密度、Gは剛性率であり、VにはP波あるいはレイリー波速度が当てはまる。
【0009】
レイリー波速度はS波速度に近似しており、土質工学的数値を良く表していることからS波速度とN値(標準貫入試験値)の相関式やqa値(許容支持力)との相関式を用いてそれぞれの土質工学的数値を推定することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような知見に基づいて、本発明は、表面波、特にレイリー波の分散性を利用し、非破壊で正確に迅速でしかも経済的に探査を行うことのできる地盤探査装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、地表面を上下に起振することにより、その周囲に発生する表面波を検出して、地盤探査を行う地盤探査装置において、間隔Lをおいて地盤上に配置された2つの加速度検出器と、前記2つの加速度検出器からの検出信号を受けて加速度時系列信号A(t)、B(t)を出力する地震計部を含む計測器と、前記時系列信号A(t)、B(t)を受けてあらかじめ定められた解析プログラムに基づく信号処理を行う信号処理部であって、フーリエ変換を行ってパワースペクトル及びクロススペクトルを算出すると共に、算出されたパワースペクトル及びクロススペクトルを用いて伝達関数H(f)を算出し、算出された伝達関数H(f)より前記2つの加速度検出器間の位相差Δθ(f)とその時間差Δt(f)を算出し、更に算出された時間差Δt(f)と前記間隔Lより表面波の伝播平均速度Vr(f)と深度D(f)とを算出する信号処理部とを備え、前記計測器は更に、地盤を起振する起振機に対して与える励振信号を発生する発振部を含み、前記発振部は、励振信号として、ステップサイン波、又はマルチサイン波・スウェプトサイン波を切り替えて発生することが可能であり、前記ステップサイン波は周波数の異なる複数種類の正弦波で規定され、前記マルチサイン波は周波数の異なる複数種類の正弦波を合成した合成波で規定され、前記スウェプトサイン波は周波数の異なる複数種類の正弦波を振幅が一定の状態で合成した合成波で規定され、前記マルチサイン波・スウェプトサイン波を使用する場合には合成される周波数領域f 1 〜f n を複数のバンドに分割し、分割された各バンドにおいて前記マルチサイン波・スウェプトサイン波による計測を行うことを特徴とする地盤探査装置が提供される。
【0014】
本地盤探査装置においては更に、前記信号処理部は、前記伝播平均速度Vr (f)と前記深度D(f)とを算出する処理を繰り返して深度D−伝播平均速度Vr 曲線を生成する。
【0015】
本地盤探査装置においては更に、前記計測器が更に、前記地震計部からのアナログの加速度時系列信号A(t)、B(t)をディジタルの加速度時系列信号A(t)、B(t)に変換して出力するA/D変換部を含み、該A/D変換部は、入力レベルに応じて入力感度を自動調整する機能を有する。
【0016】
本地盤探査装置においては更に、前記信号処理部は、前記励振信号として前記ステップサイン波が使用される場合には、DFT(離散フーリエ変換)による処理を行い、前記励振信号として前記マルチサイン波・スウェプトサイン波が使用される場合には、FFT(高速フーリエ変換)による処理を行う。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、本発明の好ましい実施の形態による地盤探査装置の構成について説明する。図1において、本装置は、2つの加速度検出器11A、11Bと、これらの加速度検出器11A、11Bからの加速度検出信号を受ける計測器12とを含む。計測器12は、地震計部12−1、A/D変換部12−2、通信部12−3、発振部12−4とから成る。地震計部12−1は、ローパスフィルタ回路を内蔵し、アナログの加速度検出信号から加速度時系列信号を生成するためのものである。A/D変換部12−2は、地震計部12−1からのアナログの加速度時系列信号をディジタルの加速度時系列信号に変換するためのもので、入力感度の自動調整機能を有する。通信部12−3は、ディジタルの加速度時系列信号を計測器12に接続される機器、例えばモニタ付きのパーソナルコンピュータ(以下、PCと略称する)13に送信するためのものである。PC13は、あらかじめインストールされた解析プログラムソフトに基づいて信号処理を行い、地盤解析を行うためのものである。
【0020】
特に、本発明ではこの信号処理にFFT(高速フーリエ変換)、DFT(離散フーリエ変換)を採用しているが、これについては後述する。
【0021】
発振部12−4は、起振機15に与える励振信号を発生するためのもので、この励振信号は電力増幅器14で増幅されて起振機15に与えられる。発振部12−4は、励振信号として、サイン波信号、マルチサイン信号・スウェプトサイン信号を発生することができる。ここで、サイン波信号というのは、正弦波のことであり、周波数の異なる複数種類のサイン波信号を生成できる。マルチサイン信号というのは、図2(a)に示すような異なる周波数f1 〜fn のサイン波信号を様々な振幅を持つように合成したもので、一例をあげると図2(b)のような合成波である。一方、スウェプトサイン信号というのは、異なる周波数f1 〜fn のサイン波信号を振幅が一定の状態になるように合成したもので、一例をあげると図2(c)のような合成波、いわば周波数変調波である。なお、図2(b)、図2(c)は便宜上の合成波形であり、図2(a)のサイン信号の実際の合成波形を示すものでは無い。
【0022】
後述する説明で明らかとなるように、本形態では、励振信号としてサイン波信号を用いる場合には信号処理は上記のDFTにより行われる(以下では、これをステップサイン計測と呼ぶ)。一方、マルチサイン信号・スウェプトサイン信号を用いる場合には信号処理は上記のFFTにより行われる(以下では、これをマルチサイン計測と呼ぶ)。FFTの場合、周波数は2n で決まる固定値となり、ステップ幅も固定である。しかも、設定する周波数を低い方から高い方に変化させてゆく必要がある。これに対し、DFTの場合には、周波数を任意に設定することができ、設定する周波数も低い方から高い方、高い方から低い方への両方の変化が可能である。
【0023】
以下に動作を説明する。まず、探査地点に起振機15、加速度検出器11A、11Bを一直線上に設置する。加速度検出器11A、11B間の距離をL(m)とする。起振機15を使って地表面を上下方向に起振することにより、起振機15の周りに表面波を発生させる。地表面付近を伝播する表面波(レイリー波)の上下振動を、加速度検出器11A、11Bで検出する。加速度検出器11A、11Bからの加速度検出信号は、地震計部12−1のローパスフィルタ回路を通すことで、アナログの時系列信号A(t)、B(t)となり、A/D変換部12−2に入力される。A/D変換部12−2でA/D変換された時系列信号A(t)、B(t)は通信部12−3からPC13へ転送される。
【0024】
PC13では、あらかじめ定められた解析プログラムに基づいて時系列信号A(t)、B(t)のパワースペクトルGAA(f)、GBB(f)、クロススペクトルGBA(f)、伝達関数H(f)、コヒーレンス関数γ2 (f)等を計算する。これらのパワースペクトルGAA(f)、GBB(f)、クロススペクトルGBA(f)、伝達関数H(f)、コヒーレンス関数γ2 (f)等は、内蔵のハードディスクに保存される。PC13ではまた、伝達関数H(f)より加速度検出器11A、11B間の位相差Δθ(f)を求め、続いてその時間差Δt(f)を求める。PC13では更に、時間差Δt(f)と加速度検出器11A、11B間の間隔Lより、表面波の伝播平均速度Vr (f)と深度D(f)とを求める。そして、求められた伝播平均速度Vr (f)と深度D(f)とよりモニター上にD−Vr 分散曲線を表示させる。
【0025】
図3をも参照して、解析プログラムに基づく、上記の表面波の伝播平均速度Vr (f)と深度D(f)の算出方法について更に詳しく説明する。
【0026】
PC13では、A/D変換された時系列信号A(t)、B(t)に対し、下記の数1、数2で表されるフーリエ変換を行って変換信号SA (f)、SB (f)を得た後(ステップS1)、これらの変換信号SA (f)、SB (f)を用いて下記の数3、数4、及び数5によりパワースペクトルGAA(f)、GBB(f)及びクロススペクトルGBA(f)を計算する(ステップS2)。
【0027】
【数1】
【0028】
【数2】
【0029】
【数3】
【0030】
【数4】
【0031】
【数5】
次に、上記の各スペクトルを用いて、下記の数6により伝達関数H(f)を、数7によりコヒーレンス関数γ2 (f)をそれぞれ算出し(ステップS3、S4)、これらをPC13内蔵のハードディスクに保存する。
【0032】
【数6】
【0033】
【数7】
なお、コヒーレンス関数γ2 (f)は、外乱ノイズの影響を見るために算出されるものである。すなわち、コヒーレンス関数γ2 (f)は、0〜1の範囲の値をとるが、外乱ノイズレベルが大きくなってくるとその値が0に近づいてくる。そこで、コヒーレンス関数γ2 (f)の値にしきい値を設定しておき、算出されたコヒーレンス関数γ2 (f)の値がこのしきい値よりも小さくなった場合には算出された伝達関数H(f)を採用しないようにされる。
【0034】
続いて、伝達関数H(f)の実数成分Re(H(f))と虚数成分Im(H (f))とを用いて、下記の数8により2つの信号間の位相差Δθ(f)を求め、更に下記の数9により2つの信号間の時間遅れΔt(f)に変換する(ステップS5)。
【0035】
【数8】
【0036】
【数9】
そして、時間遅れΔt(f)と間隔Lとを用いて、下記の数10、数11により伝播平均速度Vr (m/sec)と深度D(m)とをそれぞれ計算する(ステップS6)。
【0037】
【数10】
【0038】
【数11】
なお、上記式中で、記号*は複素共役を表す。
【0039】
上記の算出は所望のD−Vr 曲線が得られるまで(ステップS7)繰り返し行われる。すなわち、計測を1回行う毎に起振機15に与える励振信号の周波数を変化させる。つまり、表面波の伝播速度と逆数関係にある伝達関数H(f)の位相差が、周波数別に計測される。次に、この位相差と周波数の関係から平均速度Vr と深度Dとを計算し、繰り返し計測を行った結果としてモニター上にD−Vr 分散曲線が表示される。
【0040】
特に、ステップサイン計測の場合には、起振機15にある周波数fn (図2a参照)の励振信号を加えて求められた伝播平均速度Vr (fn )と深度D(fn )で決まる値Pn をD−Vr 面上にプロットし、次に周波数fn−1 (図2a参照)の励振信号を加えて求められた伝播平均速度Vr (fn−1 )と深度D(fn−1 )で決まる値Pn−1 をD−Vr 面上にプロットする。これを繰り返し、最後に周波数f1 (図2a参照)の励振信号を加えて求められた伝播平均速度Vr (f1 )と深度D(f1 )で決まる値P1 をD−Vr 面上にプロットすることで、図4に示すようなD−Vr 分散曲線が得られる。
【0041】
一方、マルチサイン計測の場合には、起振機15に、図2(b)に示したようなマルチサイン信号あるいは図2(c)に示したようなスウェプトサイン信号を加えると、合成波による振動に起因する時系列信号A(t)、B(t)が得られる。これらの時系列信号は、図2(a)に示されるような周波数成分を含んでおり、これらの周波数成分をFFTにより分離、抽出する。そして、抽出された周波数成分のそれぞれに対して上記のような処理を行うことで、図4に示すような値Pn 〜P1 が一度に得られる。
【0042】
上記の説明で明らかなように、マルチサイン計測の場合には、D−Vr 分散曲線を得るまでの計測処理時間が短くて済む反面、合成波であるために振動のエネルギーが小さくなり、ノイズの影響を受け易くなる。また、図2(c)に示したようなスウェプトサイン信号を印加する場合には、土中に存在する石やその他の物質により共振を起こすことがあるので、マルチサイン信号との切替えを行いながら計測を行う必要がある。
【0043】
なお、振動エネルギーの弱小化の問題は、図5(a)に示すように、周波数f1 〜fn の領域を、例えばf1 〜fi (バンドB1 )、fi 〜fk (バンドB2 )、fk 〜fn (バンドB3 )の3つのバンドに分割してそれぞれのバンドにおいて合成波によるマルチサイン計測を行うことで解消できる。この場合、図5(b)に示すように、バンドB1 での計測でD−Vr 面には曲線C1 が、バンドB2 での計測で曲線C2 が、バンドB3 での計測で曲線C3 がそれぞれ得られ、これらの曲線C1 〜C3 は自動合成表示される。このようにするのは、合成される周波数信号が少ないほど、振動エネルギーは大きくなるからである。勿論、バンド数は2でも良い。
【0044】
図6、図7はそれぞれ、ステップサイン計測、マルチサイン計測のモニターの表示例を示し、ここではD−Vr 分散曲線の他、コヒーレンス関数γ2 (f)、伝達関数H(f)のゲイン特性、伝達関数H(f)の位相特性、リニアスペクトルがそれぞれマルチ画面形式で表示されている。但し、図6、図7のいずれにおいてもコヒーレンス関数γ2 (f)はほぼ1に近い値がプロットされているので見えにくくなっている。また、リニアスペクトルというのは、パワースペクトルの平方根であり、表示画面で見る場合にはパワースペクトルよりもリニアスペクトルの方が見易いことを考慮したものである。
【0045】
次に、ステップサイン計測と、マルチサイン計測について比較説明する。
【0046】
ステップサイン計測では、前に述べたように、起振機15の励振信号としてサイン波が使用され、解析プログラムによる解析ではDFTが用いられる。ステップサイン計測の特徴は以下の通りである。
【0047】
A.DFTを用いると、任意のサイン波周波数を設定して計測を行うことができる。つまり、周波数バンド、分解能の制約が無く、任意の発振周波数を設定できる。周波数設定の制約が無ければ任意の発振周波数を設定してデータ収集を行うことができるので、モニターに表示されたD−Vr 分散曲線を観察しながら、計測値のプロットが疎となっている曲線領域について周波数を追加設定することで追加の計測を容易に行うことができる。
【0048】
B.浅い方から深い深度にかけて探査を行うことができる。つまり、D−Vr 分散曲線を観察しながら、浅い方から深い深度にかけて探査を行い、目的の探査深度で計測を終了できる。
【0049】
これは、本形態では周波数を低い方から高い方、高い方から低い方への両方向に掃引しながらの計測(ステップサイン計測)が可能であることによる。従って、周波数を高い方から低い方向に掃引しながら計測することにより、浅い方から深い深度に向かっての計測が可能となる。
【0050】
C.以前計測した周波数と同じ周波数での計測が可能である。つまり、同じ地層構造の地点での周波数設定を簡略化できる。
【0051】
これは、以前に計測した周波数設定順序をファイルリストとしてPC13のハードディスクに記憶でき、その記憶された周波数リストを元に以前計測した時と同じ周波数の設定順序で計測が可能であることによる。
【0052】
D.自動入力レンジでの計測が可能である。つまり、入力レンジ変更の手間が省ける。
【0053】
これは、本形態では、A/D変換器12−2に入力感度の自動調整機能を持たせていることによる。A/D変換器12−2では、入力レベルをあらかじめ設定した上下限値について監視し、下限値以下になると入力感度を上げ、上限値を越えると入力感度を下げる操作を自動的に行う。これにより、最適入力レベルで計測を行うことができる。但し、これは外来ノイズレベルの変動が大きい場所では不向きであり、計測時間が長くなる場合があり得る。そのような場合は手動レンジに切替えるようにする。
【0054】
E.D−Vr 分散曲線に自動変換表示できる。つまり、毎回、伝達関数位相差曲線からD−Vr 変換を行うことが不要となり、手間が省け、しかも図6に示す如く最終結果であるD−Vr 分散曲線をリアルタイムで観測できる。
【0055】
これは、本形態ではデータが更新されるたびにD−Vr 分散曲線が自動的に変換表示されるからである。
【0056】
F.計測点の振動レベルを加速度(Gal)で表示できる。つまり、図6の右下部分の画面領域に示されるように、実レベルの数値が読み取れる。図6で言えば、図1に示された起振機15に近い方の加速度検出器11AによるパワースペクトルGaa:3.426、起振機15から遠い方の加速度検出器11BによるパワースペクトルGbb:3.064が示されている。
【0057】
G.短い時間での計測が可能である。つまり、周波数バンド、分解能の制約が無く、効率のよいデータ収集ができるため、計測時間が短くできる。
【0058】
これは、本形態ではDFTを使っているため任意の周波数を設定して信号処理が行えるからである。従って、接近した同じ様なデータを何度も収集する必要がなく、計測時間を短縮できる可能性がある。
【0059】
H.大部分の計測点でステップサイン計測だけでカバーできる。
【0060】
一方、マルチサイン計測では、前に述べたように、起振機15の励振信号としてマルチサイン波、あるいはスウェプトサイン波が使用され、解析プログラムによる解析ではFFTが用いられる。マルチサイン計測の特徴は以下の通りである。
【0061】
a.図5で説明したように、最大3バンドの計測を自動的に合成できる。従って、計測後のD−Vr 曲線の合成作業が省ける。
【0062】
これは、本形態では最大3バンドの計測データまで自動的に合成表示する機能を有するからである。そして、1バンドの周波数分解能が800点になっており、きめ細かいD−Vr 分散曲線が計測でき、より精密な計測が出来る。
【0063】
b.周波数範囲を限定してマルチサイン波を周期性ランダム信号として発生できる。従って、バンド範囲を限定することにより、起振機の能力を向上できる。
【0064】
これは、本形態では周波数範囲を限定できるために個々の周波数スペクトル値を大きくして周期性ランダム信号を発生できるからである。
【0065】
c.マルチサイン波、スウェプトサイン波の切替えが簡単に行える。
【0066】
d.ステップサイン計測と同様に、D−Vr 分散曲線に自動変換表示できる。
【0067】
e.ステップサイン計測と同様に、計測点の振動レベルを加速度(Gal)で表示できる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による地盤探査装置によれば、非破壊で正確に迅速でしかも経済的に探査を行うことのできる地盤探査装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態による地盤探査装置の構成を示した図である。
【図2】本発明のマルチサイン計測の場合に発生されるマルチサイン波(b)、スウェプトサイン波(c)を説明するための波形図である。
【図3】本発明で使用される解析プログラムの動作を説明するためのフローチャート図である。
【図4】本発明のステップサイン計測におけるD−Vr 分散曲線の描画過程を説明するための図である。
【図5】本発明のマルチサイン計測において周波数バンドを3つに分割してD−Vr 分散曲線を得る場合の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の地盤探査装置におけるモニターに表示される表示画面の一例を、ステップサイン計測の場合について示した図である。
【図7】本発明の地盤探査装置におけるモニターに表示される表示画面の一例を、マルチサイン計測の場合について示した図である。
【図8】半無限弾性体におけるP波、S波、レイリー波伝播速度とポアソン比とを関係を示した特性図である。
【符号の説明】
11A、11B 加速度検出器
12 計測器
13 パーソナルコンピュータ
Claims (4)
- 地表面を上下に起振することにより、その周囲に発生する表面波を検出して、地盤探査を行う地盤探査装置において、
間隔Lをおいて地盤上に配置された2つの加速度検出器と、
前記2つの加速度検出器からの検出信号を受けて加速度時系列信号A(t)、B(t)を出力する地震計部を含む計測器と、
前記時系列信号A(t)、B(t)を受けてあらかじめ定められた解析プログラムに基づく信号処理を行う信号処理部であって、フーリエ変換を行ってパワースペクトル及びクロススペクトルを算出すると共に、算出されたパワースペクトル及びクロススペクトルを用いて伝達関数H(f)を算出し、算出された伝達関数H(f)より前記2つの加速度検出器間の位相差Δθ(f)とその時間差Δt(f)を算出し、更に算出された時間差Δt(f)と前記間隔Lより表面波の伝播平均速度Vr(f)と深度D(f)とを算出する信号処理部とを備え、
前記計測器は更に、地盤を起振する起振機に対して与える励振信号を発生する発振部を含み、
前記発振部は、励振信号として、ステップサイン波、又はマルチサイン波・スウェプトサイン波を切り替えて発生することが可能であり、
前記ステップサイン波は周波数の異なる複数種類の正弦波で規定され、前記マルチサイン波は周波数の異なる複数種類の正弦波を合成した合成波で規定され、前記スウェプトサイン波は周波数の異なる複数種類の正弦波を振幅が一定の状態で合成した合成波で規定され、
前記マルチサイン波・スウェプトサイン波を使用する場合には合成される周波数領域f 1 〜f n を複数のバンドに分割し、分割された各バンドにおいて前記マルチサイン波・スウェプトサイン波による計測を行うことを特徴とする地盤探査装置。 - 請求項1記載の地盤探査装置において、前記信号処理部は、前記伝播平均速度Vr(f)と前記深度D(f)とを算出する処理を繰り返して深度D−伝播平均速度Vr曲線を生成することを特徴とする地盤探査装置。
- 請求項2記載の地盤探査装置において、前記計測器は更に、前記地震計部からのアナログの加速度時系列信号A(t)、B(t)をディジタルの加速度時系列信号A(t)、B(t)に変換して出力するA/D変換部を含み、該A/D変換部は、入力レベルに応じて入力感度を自動調整する機能を有することを特徴とする地盤探査装置。
- 請求項3記載の地盤探査装置において、前記信号処理部は、前記励振信号として前記ステップサイン波が使用される場合には、DFT(離散フーリエ変換)による処理を行い、前記励振信号として前記マルチサイン波・スウェプトサイン波が使用される場合には、FFT(高速フーリエ変換)による処理を行うことを特徴とする地盤探査装置。
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