JP3616170B2 - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置技術に関し、特に、半導体集積回路装置の電源系における欠陥修正技術に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路装置の製造工程には、回路動作不良や論理設計不良等を修正するため、完成した半導体集積回路装置における配線の一部を切断し、新たに接続し直す、いわゆるオンチップ配線修正技術がある。
【0003】
この技術については、例えば特開平3−25956号公報に記載があり、半導体ウエハの修正個所に集束イオンビーム(フォーカスイオンビーム:Focused Ion Beam 以下、FIBという)を照射することにより、半導体ウエハ上の保護膜に微細な穴を開けるとともに、その穴から露出する配線を切断し、さらにその切断領域にレーザCVD法等によって新たな配線を形成することで配線接続を行う技術について開示されている。この技術の場合、全てをやり直す場合に比べて、配線修正作業を短期間内に終わらせることが可能である。
【0004】
また、この他に、例えば特開平5ー198651号公報に記載があり、多層配線構造を有するLSIの製造工程において、全ての配線層の形成が完了する前に検査を行い、不良個所を修正する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者が検討した半導体集積回路装置における電源系の不良対策としては、もっぱら製造工程中における異物除去によって不良が生じないようにする方法が採られており、電源系の不良個所を特定したり、その不良箇所を修正したりすることについて考慮がなされていない。
【0006】
また、半導体集積回路装置の製造工程中に検査を行う上記技術においては、テスタ等を直接測定部に接触させると、その接触部が傷ついたり、接触による膜の剥離が生じたりする問題について考慮がなされていない。
【0007】
本発明の目的は、半導体集積回路装置の配線形成工程中に、電源配線系の良否を判定し、修正することのできる技術を提供することにある。
【0008】
また、本発明の目的は、半導体集積回路装置の配線形成工程中に、電源配線に損傷を与えたり、膜の剥離を生じたりすることなく、電源配線系の良否を判定することのできる技術を提供することにある。
【0009】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0011】
すなわち、本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、半導体基板上に多層配線層を有する半導体集積回路装置の製造に際して、以下の工程を有するものである。
【0012】
(a)前記半導体基板上の所定の配線層の少なくても一部の領域に、複数の電源配線を規則的にパターン形成することにより、閉じた電源配線系を形成する電源配線ブロックを形成する工程。
【0013】
(b)前記多層配線層のうちの所定の配線層における前記電源配線の抵抗分布を電子線テスタによって測定する工程。
【0014】
(c)前記測定の結果、抵抗分布に所定の特異点が生じた場合は、その特異点が生じた箇所をエネルギービームを用いた修正技術によって修正する工程。
【0015】
(d)前記修正工程後、前記多層配線層のうちの残りの配線層を形成する工程。
【0016】
【作用】
上記した半導体集積回路装置の製造方法によれば、半導体集積回路装置の配線形成工程中に電子線テスタにより電源配線の検査を行うことにより、その配線形成工程中に、電源配線系の良否を判定し、その判定結果に基づいて電源配線の不良箇所を修正することができる。
【0017】
また、電源配線の検査に際して電子線テスタを用いることにより、電源配線に接触することなく、電源配線の良否を判定することができるので、電源配線に損傷を与えたり、膜を剥離させたりすることなく、電源配線系の良否を判定することができる。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施例を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】
図1は本発明の一実施例である半導体集積回路装置の製造工程における検査修正工程のフロー図、図2は半導体集積回路装置を構成する半導体チップの平面図、図3は図2の半導体集積回路装置の回路ブロック構成を説明する半導体チップの平面図、図4は図2の半導体集積回路装置の電源配線ブロック構成を説明する半導体チップの平面図、図5は図4における一単位の電源配線ブロックの平面図、図6は図4の電源配線ブロック内における各配線層の状態を説明する説明図、図7および図8は図1の検査修正工程で用いる電子線テスタの一例の説明図、図9は図1の検査修正工程で用いる集束イオンビーム装置の一例の説明図、図10は半導体集積回路装置の製造工程フロー図、図11は図1の検査工程中における電源配線ブロックの説明図、図12は図1の検査工程で得られた電源配線ブロック内の抵抗分布図、図13は半導体チップ上で発見された電源配線間の短絡不良箇所の修正処理を説明する説明図、図14および図15は半導体集積回路装置の製造工程中における要部断面図である。
【0020】
本実施例の半導体集積回路装置を構成する半導体チップの平面図を図2に示す。半導体チップ1は、例えばシリコン(Si)単結晶からなり、その主面上には、複数のCCB(Controlled Collapse Bonding)バンプ2が規則的に並んで敷き詰められている。
【0021】
CCBバンプ2は、半導体チップ1に形成された所定の素子の電極を外部に引き出すための引き出し電極であり、電源用および信号用のCCBバンプ2がある。なお、CCBバンプ2は、パッケージの引き出し電極に電気的に接続されるようになっている。
【0022】
半導体チップ1には、例えばマイクロプロセッサが形成されており、図3に示すように、例えばキャッシュメモリ3a, 3bと、浮動小数点回路4と、クロック回路5と、演算回路6とが配置されている。
【0023】
さらに、本実施例においては、図4に示すように、半導体チップ1の全面に複数の電源配線ブロック7が敷き詰められている。電源配線ブロック7は、半導体チップ1内の電源配線を分割して構成したものであり、半導体集積回路装置の製造工程中において個々閉じた電源系を構成する基本単位である。ただし、これら電源配線ブロック7が電気的に分離されているのは、途中の配線層までであり、最終的には電源配線ブロック7同士が電気的に接続されている。
【0024】
本実施例では、このような電源配線ブロック7が半導体チップ1の全面に配置されているが、電源配線ブロック7は、半導体チップ1の全領域に配置する必要はなく、電源配線不良が発生し易い領域のみに配置しても良い。例えばキャッシュメモリ3a, 3b(図3参照)の領域では、配線数も多く配線密度も密になることから電源配線等での不良も発生し易いので、そのキャッシュメモリ3a, 3bの形成領域のみに電源配線ブロックを配置するようにしても良い。
【0025】
この1つの電源配線ブロック7の拡大図を図5に示す。また、各配線層の電源配線の状態を図6に模式的に示す。
【0026】
電源配線ブロック7には、図5に示すように、例えば第3配線層に形成された電源配線8aと、例えば第4配線層に形成された電源配線8bとが互いに直交するように延在されて配置されている。
【0027】
電源配線8a,8bは、半導体集積回路装置に駆動用の電源電圧を供給するための配線である。この電源配線8a, 8bは、例えばアルミニウム(Al)−Si−銅(Cu)合金からなり、その幅は、例えば1μm程度である。
【0028】
電源配線8a,8bには、例えば5V程度の高電位の電源電圧を供給する電源配線(電源電位用配線)8a1,8b1 と、例えば0Vの低電位の基準電圧を供給する電源配線(基準電位用配線)8a2,8b2 との2種類の電源配線があり、これらは互いに平行に、しかも交互に配置されている。電源配線8a1 と、電源配線8a2 との間隔および電源配線8b1 と、電源配線8b2 との間隔は、例えば3μm程度である。
【0029】
この第3配線層の電源配線8a1 と、第4配線層の電源配線8b1 とは、接続孔を通じて電気的に接続されている。また、第3配線層の電源配線8a2 と、第4配線層の電源配線8b2 とは、接続孔を通じて電気的に接続されている。これにより、電源配線ブロック7の全面に給電が可能となっている。
【0030】
また、第4配線層の電源配線8bのうち、所定の電源配線8b1,8b2 の一端には、例えば正方形状に形成された給電パッド8P1,8P2 が形成されている。給電パッド8P1,8P2 は、電源配線ブロック7の検査時に給電用のプローブP1,P2 が当てられる電極であり、その一辺の大きさは、例えば20μm〜160μm程度である。また、給電パッド8P1,8P2 は、例えばAl−Si−Cu合金からなり、電源配線8bと同時に一体的にパターン形成されている。
【0031】
ここで、本実施例においては、図6に示すように、第1配線層M1 から第4配線層M4 までは電源配線ブロック7内で閉じた電源系が構成されるようになっている。すなわち、第4配線層M4 までは、個々の電源配線ブロック7(図5参照)内の電源配線8a,8b(図5参照)が電気的に分離されている。
【0032】
そして、電源配線ブロック7間の接続は、第5配線層M5 および第6配線層M6 の電源配線によって行われている。第5配線層M5 の電源配線と第6配線層M6 の電源配線とは互いに直交するように半導体チップ1(図2等参照)の全面に延在され配置されている。これにより、半導体チップ1の全面に電源電圧を供給することが可能となっている。
【0033】
次に、本実施例の半導体集積回路装置の製造工程に用いる電子線テスタ(以下、EBテスタという)を図7および図8によって説明する。
【0034】
このEBテスタ9は、半導体ウエハ1W上の電源配線に給電プローブP1,P2 (図5参照)を通じて所定の電圧を供給した状態で、電子銃9aから放射された電子線EB1 を半導体ウエハ1Wに照射した際に、半導体ウエハ1W側から放射される二次電子EB2 を二次電子検出器9bによって検出することにより、隣接する電源配線間における短絡不良等を検査することが可能となっている。
【0035】
電子銃9aは、例えば熱電子放射形電子銃が使用されている。電子銃9aを構成するカソード材料としては、例えば六ホウ化ランタン(LaB)が使用されている。
【0036】
電子銃9aから放射された電子線EB1 は、コンデンサレンズ、偏向コイルおよび対物レンズ等のような電子光学系9cを介して半導体ウエハ1Wの所定の位置に照射されるようになっている。なお、電子光学系9cは、ビームコントロール系9dによって制御されるようになっている。
【0037】
半導体ウエハ1Wは、真空チャンバ9e内のステージ9f上に載置することが可能となっている。真空チャンバ9eには、排気手段が機械的に接続されており、チャンバ内の気圧を所望の真空度に設定することが可能となっている。この排気手段は、例えば複数の真空ポンプが多段に接続されて構成されている。ステージ9fは、ステッピングモータ等のようなステージ駆動系9gによってステージ9fの主面に平行に移動可能になっている。
【0038】
給電プローブP1,P2 は、上記したように電源配線に所定の電圧を印加するためのものである。二次電子検出器9bは、半導体ウエハ1W側から放射された二次電子EB2 を検出する検出器であり、ステージ9fの主面に沿って平行に移動可能になっている。二次電子検出器9bで検出されたデータは、二次電子検出回路9hを経て波形データ処理回路9iおよび画像データ処理回路9jに伝送されるようになっている。
【0039】
波形データ処理回路9iおよび画像データ処理回路9jでは、伝送された検出データから各々波形データおよび画像データを作成し、それらをそれぞれ別々のCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等のようなモニタに表示することで目視可能としている。CPU(Central Processing Unit)9kは、EBテスタ9の全体動作を制御するための主制御回路である。
【0040】
次に、本実施例の半導体集積回路装置の製造工程で用いる集束イオンビーム装置(以下、FIB装置という)を図9によって説明する。このFIB装置10は、半導体ウエハ1W上の欠陥領域をオンチップ修正するための装置である。
【0041】
FIB装置10のX−Yステージ10aは、サーボモータ等のようなステージ駆動系10bによって駆動されるとともに、レーザ干渉計10cによって変位(移動量)を検出することが可能になっている。なお、その変位量は、X−Yステージ10aによってクローズループで精密に制御することが可能となっている。
【0042】
X−Yステージ10aの上方には、イオン源10dが下向きに設けられている。イオン源10dは、例えばガリウム(Ga)イオン等のようなイオンビームを放射することが可能となっており、イオン源10dから放射されたイオンビームIBは、X−Yステージ10a上の半導体ウエハ1Wに対して放射されるようになっている。
【0043】
イオン源10dから半導体ウエハ1Wに至るイオンビームIBの経路には、引き出し電極10e1 、収束レンズ群10e2 、静電偏向レンズ群10e3 等のようなイオンビーム光学系10eが配置されており、これによってイオンビームIBを形成するイオンの加速、収束および選択、さらには半導体ウエハ1Wに対するイオンビームIBの入射位置等が制御されている。
【0044】
また、イオンビームIBの経路には、イオンビーム電流を検出するイオンビーム電流検出器10fが設けられている。また、X−Yステージ10aの近傍には、イオンビームIBが半導体ウエハ1 Wに照射された際に半導体ウエハ1W側から放射された二次イオンまたは二次電子等のような荷電粒子や発光スペクトルを検出する検出器10gが配置されている。
【0045】
この検出器10gは、イオンビーム電流検出器10fおよびドーズ量演算部10hに電気的に接続されている。ドーズ量演算部10hは、検出器10gから伝送されるデータ、例えば二次イオンの種類の変化を示すデータ、二次電子の変動量を示すデータまたは発光スペクトルの変化を示すデータ等に基づいて半導体ウエハ1Wにおける加工所要時間等を計測するとともに、各々の所要時間によってイオンビーム電流を積分することにより、半導体集積回路装置の多層配線層における各層の単位面積当たりについて加工に要するドーズ量を算出し、算出されたドーズ量をドーズ量格納部10iに記憶するようになっている。
【0046】
処理室は、真空チャンバ10jによって形成されている。真空チャンバ10jには、排気手段10kが機械的に接続されており、処理室内の気圧を所望の真空度に設定することが可能となっている。この排気手段10kは、例えば複数の真空ポンプが多段に接続されて構成されている。なお、上記したX−Yステージ10a、イオン源10d、イオンビーム光学系10e、イオンビーム電流検出器10fおよび検出器10g等は、この真空チャンバ10j内に収容されている。
【0047】
また、真空チャンバ10jには、ゲート弁10mを介して、予備排気室10nが機械的に接続されている。予備排気室10nは、真空チャンバ10j内の真空度を損なうことなく、半導体ウエハ1 Wの搬入および搬出するための予備室であり、その一端側には、半導体ウエハ1Wの搬入および搬出するための外部扉10pが開閉可能な状態で設置されている。
【0048】
また、主制御部10qは、FIB装置10の全体動作を制御する構成部であり、X−Yステージ制御部10r、イオンビーム光学系10e、ドーズ量演算部10hおよび排気手段10k等も統括して管理されている。なお、X−Yステージ制御部10rは、上記したX−Yステージ10aの動作を制御する制御部である。
【0049】
次に、本実施例の半導体集積回路装置の製造方法を図1および図10のフロー図を用いて図11〜図15によって説明する。
【0050】
まず、図10の拡散工程101 では、半導体ウエハ上の個々のチップ形成領域に所定の素子用の拡散領域を形成する。すなわち、例えばMOS・FETのソース領域およびドレイン領域やバイポーラトランジスタのコレクタ領域、ベース領域およびエミッタ領域を形成する。なお、この工程には、例えばMOS・FETのゲート電極の形成工程のようなポリシリコン膜の形成工程等も含むとする。
【0051】
続いて、配線工程102 では、第1配線層M1 から第4配線層M4 (図6参照)の配線パターンをフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術によって形成する。この際、上記したように、電源配線ブロック内における第3配線層M3 および第4配線層M4 の各々の電源配線を、互いに垂直に交差して延在するように形成する。上記した図5は、この処理後の半導体チップにおける電源配線ブロック7の平面図である。
【0052】
その後、電源ショートテスト/ 救済工程103 では、例えば以下のようにする。まず、配線工程102 の終了した半導体ウエハ1Wを、図7および図8に示したEBテスタ9の真空チャンバ9e内に収容する。
【0053】
続いて、真空チャンバ9e内の空気を排気することにより、真空チャンバ9e内を所定の真空度に設定した後、図11に示すように、電源配線ブロック7の給電パッド8P1,8P2 に給電用プローブP1,P2 を当てる。
【0054】
その後、給電用プローブP1,P2 から所定の電圧を給電パッド8P1,8P2 を通じて電源配線8a, 8bに印加した状態で、電源配線ブロック7の端から端に図11の横方向に沿って電子線EB1 を走査する。矢印A, Bは、電子線EB1 の走査方向を示している。
【0055】
そして、この際、電源配線ブロック7から放射される二次電子EB2 を二次電子検出器9bによって検出することにより、電源ショートチェックを行う(図1の工程103 a)。図11の×印は、例えば電源配線8b1,8b2 間で短絡不良が生じた箇所を示している。
【0056】
このような電源ショートチェック工程で不良が見出されなかった場合は、続く検査対象の電源配線ブロック7または半導体チップ1の検査に移行する(工程103 END)。
【0057】
一方、電源配線ショートチェック工程10aで不良が見出された場合は、図12に示すように、二次電子の検出データに基づいて電源配線ブロック7内の抵抗値分布を作成する。図12中のX, Yは平面座標を示している(図1の工程103 b)。
【0058】
続いて、その抵抗値分布から抵抗値が最小となる座標(特異点)、すなわち、ショート箇所の座標を求めた後(図1の工程103 c)、そのショート箇所の画像を、上記したEBテスタ9のモニタを通じて観察する(図1の工程103 d)。
【0059】
その後、その観察の結果、そのショート箇所が救済可能か否かについて検討し(図1の工程103 e)、救済可能でない場合は、そのデータを記憶し、次の検査対象の電源配線ブロック7または半導体チップ1の検査に移行する(工程103 END)。
【0060】
一方、上記した観察の結果、そのショート箇所が救済可能である場合は、EBテスタ9による半導体チップ1内の全ての電源配線ブロック7の検査が終了した後、続く救済工程103 fに移行する。救済工程103 fでは、例えば次のような処理を行う。
【0061】
まず、EBテスタ9の真空チャンバ9eから半導体ウエハ1Wを取り出し、図9に示したFIB装置10の真空チャンバ10j内に搬入した後、真空チャンバ9e内の空気を排気して所定の真空度に設定する。
【0062】
続いて、上記した検査工程で得られたショート箇所の座標データに基づいてイオンビームIBを照射することで、図13に示す切断箇所C1 〜C4 を切断する。図13は、ショート不良個所の要部拡大平面図である。切断箇所C1 〜C4 を切断することにより、電源配線8b1,8b2 間の短絡不良部分を電源配線ブロック7内の電源配線系から分離することが可能となっている。
【0063】
また、図14は、この配線切断工程後の半導体ウエハ1Wの要部断面図を示している。この配線切断工程では、第4配線層M4 の電源配線8b1 等は絶縁膜に被覆されずに露出されている。なお、11a〜11dは層間絶縁膜を示している。この層間絶縁膜11a〜11dは、例えば二酸化シリコン(SiO)からなり、いずれもCVD法等によって形成されている。
【0064】
このようなショート箇所の救済工程103fが終了した後、続く救済対象の電源配線ブロック7または半導体チップ1の検査に移行する(工程103 END)。
【0065】
このようにして電源ショートテスト/ 救済工程103 (図10参照)が終了した後、配線工程104 では、残りの配線、それを被覆する表面保護膜および図2に示したCCBバンプ2を形成する。この工程後の半導体ウエハ1Wの要部断面図を図15に示す。
【0066】
電源配線8b1 を被覆する層間絶縁膜11eは、例えばSiOからなる。層間絶縁膜11eは、例えばCVD法等によって形成されており、その上面には、電源配線ブロック7間を接続する電源配線8cが形成されている。電源配線8cは、例えばAl−Si−Cu合金からなり、その形成方法は、上記した電源配線8a,8bと同じである。
【0067】
その後、層間絶縁膜11f上に、電源配線ブロック7間を接続する電源配線を形成した後、それを被覆する表面保護膜12をCVD法等によって形成する。この表面保護膜12は、例えばSiO膜の単体膜またはSiO膜上に窒化シリコン膜が堆積された積層膜によって形成されている。
【0068】
その後、表面保護膜11fの所定の位置に下層の引き出し電極が露出するような孔を設けた後、その孔部分に上記図2に示したCCBバンプ2を形成する。
【0069】
このような配線工程104 (図10参照)が終了した後、組立工程105 に移行する。組立工程105 では、半導体ウエハ1Wから個々の半導体チップ1を機械的に分離した後、その半導体チップ1をパッケージに組み込む。その後、半導体集積回路装置の組立工程で行われる所定の検査工程を経て半導体集積回路装置の製造を終了する。
【0070】
このように、本実施例によれば、以下の効果を得ることが可能となる。
【0071】
(1).半導体集積回路装置の配線形成工程中にEBテスタ9により電源配線ブロック7の検査を行うことにより、その配線形成工程中に、電源配線系の良否を判定し、その判定結果に基づいて電源配線の不良個所を修正することができる。このため、半導体集積回路装置の歩留まりおよび信頼性を向上させることが可能となる。
【0072】
(2).電源配線ブロック7の検査に際してEBテスタ9を用いることにより、電源配線8bに接触することなく、電源配線ブロック7の良否を判定することができるので、電源配線8b等に損傷を与えたり、膜を剥離させたりすることなく、電源配線系の良否を判定することができる。すなわち、その検査によって電源配線8b等に傷がついたり、新たな異物が発生したりするのを防止できるので、半導体集積回路装置の歩留まりおよび信頼性をさらに向上させることが可能となる。
【0073】
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0074】
例えば前記実施例では、配線修正に際して集束イオンビームを用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えばレーザビームや電子線を用いても良い。
【0075】
また、前記実施例においては第4配線層で検査および修正を行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく種々変更可能である。
【0076】
また、前記実施例においては、配線間の短絡不良を修正する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば配線の断線不良等を修正することもできる。その方法としては、切断されている箇所に所定の反応ガスを供給した状態で集束イオンビームを照射することで金属膜を成長させ断線箇所を接続する方法などがある。
【0077】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるメモリ回路を有するマイクロプロセッサに適用した場合について説明したが、それに限定されるものではなく、例えばSRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等のようなメモリ回路等に適用できる。
【0078】
【発明の効果】
本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0079】
(1).上記した半導体集積回路装置の製造方法によれば、半導体集積回路装置の配線形成工程中に電子線テスタによって電源配線の検査を行うことにより、その配線形成工程中に、電源配線系の良否を判定し、その判定結果に基づいて電源配線の不良個所を修正することができる。このため、半導体集積回路装置の歩留まりおよび信頼性を向上させることが可能となる。
【0080】
(2).電源配線の検査に際して電子線テスタを用いることにより、電源配線に接触することなく、電源配線の良否を判定することができるので、電源配線に損傷を与えたり、膜を剥離させたりすることなく、電源配線系の良否を判定することができる。このため、その検査によって電源配線に傷がついたり、新たな異物が発生したりするのを防止することができるので、半導体集積回路装置の歩留まりおよび信頼性をさらに向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の製造工程における検査修正工程のフロー図である。
【図2】半導体集積回路装置を構成する半導体チップの平面図である。
【図3】図2の半導体集積回路装置の回路ブロック構成を説明する半導体チップの平面図である。
【図4】図2の半導体集積回路装置の電源配線ブロック構成を説明する半導体チップの平面図である。
【図5】図4における一単位の電源配線ブロックの平面図である。
【図6】図4の電源配線ブロック内における各配線層の状態を説明する説明図である。
【図7】図1の検査修正工程で用いる電子線テスタの一例の説明図である。
【図8】図1の検査修正工程で用いる電子線テスタの一例の説明図である。
【図9】図1の検査修正工程で用いる集束イオンビーム装置の一例の説明図である。
【図10】半導体集積回路装置の製造工程フロー図である。
【図11】図1の検査工程中における電源配線ブロックの説明図である。
【図12】図1の検査工程で得られた電源配線ブロック内の抵抗分布図である。
【図13】半導体チップ上で発見された電源配線間の短絡不良箇所の修正処理を説明する説明図である。
【図14】半導体集積回路装置の製造工程中における要部断面図である。
【図15】半導体集積回路装置の製造工程中における要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ
1W 半導体ウエハ
2 CCBバンプ
3a, 3b キャッシュメモリ
4 浮動小数点回路
5 クロック回路
6 演算回路
7 電源配線ブロック
8a,8a1,8a2,8b,8b1,8b2,8c 電源配線
8P1,8P2 給電パッド
9 EBテスタ(電子線テスタ)
9a 電子銃
9b 二次電子検出器
9c 電子光学系
9d ビームコントロール系
9e 真空チャンバ
9f ステージ
9g ステージ駆動系
9h 二次電子検出回路
9i 波形データ処理回路
9j 画像データ処理回路
9k CPU
10 FIB装置(集束イオンビーム装置)
10a X−Yステージ
10b ステージ駆動系
10c レーザ干渉計
10d イオン源
10e イオンビーム光学系
10e1 引き出し電極
10e2 集束レンズ群
10e3 静電偏向レンズ群
10f イオンビーム電流検出器
10g 検出器
10h ドーズ量演算部
10i ドーズ量格納部
10j 真空チャンバ
10k 排気手段
10m ゲート弁
10n 予備排気室
10p 外部扉
10q 主制御部
10r X−Yステージ制御部
11a〜11f 層間絶縁膜
12 表面保護膜
EB1 電子線
EB2 二次電子
IB イオンビーム
P1,P2 給電プローブ

Claims (5)

  1. 半導体基板上に多層配線層を有する半導体集積回路装置の製造に際して、以下の工程を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法
    (a)前記半導体基板上の所定の配線層の少なくとも一部の領域に、規則的なパターン配列の複数の電源配線と、給電パッドを形成することにより、閉じた電源配線系を構成する電源配線ブロックを形成する工程
    (b)前記給電パッドに給電用プローブから所定の電圧を印加して、前記配線層の前記電源配線ブロック内の前記電源配線に電子線を照射し、その電源配線から放射された二次電子を検出することにより、前記電源配線の抵抗分布を測定する工程、
    (c)前記抵抗分布に所定の特異点が生じた場合は、その特異点位置に隣接して前記電源配線間に短絡不良が存在すると判定する工程。
  2. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記電源配線間に短絡不良が存在すると判定した場合に、救済可否を判定し、前記特異点位置に従って、エネルギービームの照射により前記短絡不良部分を前記電源配線ブロック内の前記電源配線から分離して救済することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記電源配線ブロックを、電源電位用配線と、基準電位用配線とを互いに平行に、かつ、交互に配置することにより構成することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記電源配線ブロックを半導体基板上のメモリ回路形成領域上に形成することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 請求項記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記エネルギービームが集束イオンビーム、レーザビームまたは電子線であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
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