JP3616123B2 - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、冷暖房装置、あるいは冷蔵庫などに用いられるスクロール圧縮機やロータリー圧縮機などの密閉型電動圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冷暖房装置、あるいは冷蔵庫などの冷却装置にはスクロール圧縮機やロータリー圧縮機などの密閉型電動圧縮機が用いられている。
【0003】
この種類の圧縮機の従来技術として、特開昭第60−50996号公報に示されている密閉型電動圧縮機を例にとり、図面とともに説明する。
【0004】
図5に示すように、密閉容器101の内部には、圧縮機構部102、電動機部103を構成する回転子104と固定子105、電動機部103の回転力を圧縮機構部102に伝達するクランク軸106、クランク軸106を支承する軸受け部材107が設置されている。また、密閉容器101には、低圧冷媒ガスを吸入するための吸入管108、圧縮機構部102で圧縮された高圧冷媒ガスを密閉容器の外部へ吐出するための吐出管109が設けられている。
【0005】
上記構成において、電動機部103の回転子104が回転すると、この回転力はクランク軸106によって圧縮機構部102に伝達される。圧縮機構部102に回転力が伝達されると、圧縮作用が生じる。この結果、吸入管108より吸入された低圧冷媒ガスは、圧縮機構部102で圧縮されて高圧冷媒ガスになり、いったん密閉容器101の内部空間の吐出口側空間113に吐出された後、軸受け部材107に設けられた連通口111を通過して、電動機部103が設けられている電動機空間側114に流入し、その後、主に軸受け部材107と電動機部103との間を経て、吐出管109より冷凍サイクル(図示せず)へ吐出される。
【0006】
また、密閉容器101の下部には潤滑油溜め110が設けられている。この潤滑油溜め110に溜められている潤滑油は、潤滑ポンプ(図示せず)などによって汲み上げられ、クランク軸106に設けられている連通口(図示せず)を通過して、圧縮機構部102および軸受け部材107とクランク軸106との摺動面などを潤滑した後、その一部は圧縮機構部102から高圧冷媒ガスとともに密閉容器101内空間に吐出され、残りは軸受け部材107から重力の作用により落下し、密閉容器101の下部の潤滑油溜め110に戻る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の圧縮機では、運転中密閉容器101内では圧縮機構部102およびクランク軸106から排出された油が電動機の回転子104によって撹拌され軸受け部材107の下部空間で多量の油滴となって飛散している。したがって、圧縮機構部102より吐き出され通路111を通り軸受け部材107の下部空間に導かれたガスは、ここで多量の油の液滴と接触してこれを捕獲するので、多量の油が吐出ガスに混入し吐出管109を通り密閉容器外部に排出されてしまう。密閉容器から排出された多量の油は冷凍サイクル中で配管圧力損失の増加や、凝縮器、蒸発器などの熱交換器での熱交換効率の低下などを招き、圧縮機の信頼性や成績係数の低下をもたらす。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上に述べたオイル吐出の増加という問題点を解決するため、本発明では第1の手段として、密閉容器内に圧縮機構部と、この圧縮機構部の下方に前記圧縮機構部を駆動するための電動機と、この電動機の回転力を前記圧縮機構部に伝達するためのクランク軸とを配設し、前記圧縮機構部下部に吐き出しガスを密閉容器外部に排出する通路の開口部を設けた圧縮機において、前記圧縮機構部および前記クランク軸の潤滑に供された油を一時回収する容器を前記圧縮機構部下部に配設し、前記容器には回収された油を密閉容器内に排出する管を配設している。
【0009】
第2の手段として、前記第1の手段に加え、前記油回収容器に取り付けられた管の開口部を前記電動機を構成する固定子の外周部に形成された切り欠き部に対応して配している。
【0010】
第3の手段として、前記第1および第2の手段に加え、前記油回収容器および前記容器に配設された管の一方または両方を樹脂により形成している。
【0011】
第4の手段として、前記第1から前記第3の手段に加え、前記油回収容器に配設された管の開口部と前記吐き出しガス排出通路の開口部との配置位相を前記クランク軸の軸心を中心として概略90度以上の位置に離して配している。
【0012】
第5の手段として、密閉容器内に圧縮機構部と、この圧縮機構部の下方に前記圧縮機構部を駆動するための電動機と、この電動機の回転力を該圧縮機構部に伝達するためのクランク軸とを配設し、前記圧縮機構部下部に吐き出しガスを密閉容器外部に排出する通路の開口部を設けた圧縮機において、前記圧縮機構部および前記クランク軸の潤滑に供された油を一時回収する容器を前記クランク軸を支承する前記圧縮機構部の軸受部に配設し、前記油回収容器外周部に油排出口を設けている。
【0013】
第6の手段として、前記第5の手段に加え、前記油回収容器内にクランク軸の回転時の釣合をとる偏心重りを配設している。
【0014】
第7の手段として、前記第6の手段に加え、前記油回収容器を複数の部屋に分割し、各部屋を連通口により連通させている。
【0015】
第8の手段として、密閉容器内に圧縮機構部と、この圧縮機構部の下方に前記圧縮機構部を駆動するための電動機と、この電動機の回転力を該圧縮機構部に伝達するためのクランク軸とを配設し、前記圧縮機構部下部に吐き出しガスを密閉容器外部に排出する通路の開口部を設けた圧縮機において、前記圧縮機構部および前記クランク軸の潤滑に供された油を一時回収する容器を前記クランク軸を支承する前記圧縮機構部の軸受部に配設し、前記圧縮機構部に前記油回収容器の排出通路を設けている。
【0016】
【作用】
上記手段による作用は以下に記す通りである。第1の手段によれば、前記圧縮機構部およびクランク軸より排出された油を、前記油回収容器中に一時的に回収して前記容器に配設された管を通して、前記電動機の回転子による油の撹拌作用の影響の及ばない任意の位置へ排出することにより、前記圧縮機構部の下部空間での油の飛散を防ぐことができ、吐出ガス中への油の混入量を低減させ、オイル吐出量を著しく減少させることができる。
【0017】
第2の手段によれば、前記油回収容器に配設された管の開口部から吐き出された油は回転子から離れているため、回転子により飛散されることがないうえに、自重による落下作用と密閉容器の底部に向かうガスの流れに合流することにより、迅速に底部油溜まりに回収され、前記圧縮機構部および前記クランク軸の潤滑に再度供されるため、油溜まりに封入する油の量を適切に減らすことができ、圧縮機のコストを低減することができる。
【0018】
第3の手段によれば、前記油回収容器および前記容器に配設された管を安価に製作、提供することができ、なおかつ前記電動機の固定子との偶発的な電気的短絡事故による圧縮機の故障を防ぐことができる。
【0019】
第4の手段によれば、吐き出しガスを密閉容器外部に排出する通路の開口部と前記油回収容器に配設された管の開口部が離れているため、油の回り込みによる吐き出しガスへの混入を防ぎ、オイル吐出量を減少させることができる。
【0020】
第5の手段によれば、前記圧縮機構部および前記クランク軸より排出された油を前記油回収容器中に一時的に回収し、前記容器の油排出口から排出される油を前記電動機の固定子巻線部に衝突させることにより、油は粘性により前記巻線部に粘着し、自重により前記巻線を伝わり徐々に落下するため、大多数の油は直接油溜めに回収される。このため、前記電動機の回転子による撹拌される油の量が減少するため油の飛散量が減り前記圧縮機構部の下部空間での油の液適量が減少することにより吐き出しガス中に混入する油の分量が減少し、オイル吐出量を著しく減少させることができる。
【0021】
第6の手段によれば、前記油回収容器の中に前記クランク軸に一体的に取り付けられたバランスウエイトを配置しているので、圧縮機の運転時にバランスウエイトが回転し、該容器内に一時的に溜められた油が撹拌され遠心力が与えられる。この遠心力の効果により、前記油回収容器内から油が迅速に排出される。
【0022】
第7の手段によれば、前記油回収容器を複数の部屋に分割し、各部屋を連通口により連通させているので、前記クランク軸に一体的に取り付けられたバランスウエイトを収納している部屋に一時的に溜められた油は、前記遠心力の効果により前記容器の連通口を通り他の部屋に押し出される。そして、押し出された油には順次押し出されてくる油による力が働くため、この部屋の中で油を持ち上げるように移動させることができる。この作用により、この部屋の上部方向に油の排出口を設ければ、前記電動機の固定子の巻線部を越えて外周方向へ油を噴出させることができる。これにより、前記電動機の回転子により撹拌される油の量を減少させ、オイル吐出量を減少させることができる。
【0023】
第8の手段によれば、前記圧縮機構部には前記油回収容器から排出された油の排油通路が設けられているので、前記排油通路の開口部を前記圧縮機構部の外周方向に設けることにより、前記電動機の回転子による撹拌作用の影響の及ばない位置に油を排出することができる。
【0024】
【実施例】
以下本発明の一実施例における密閉型電動圧縮機について、密閉型電動スクロール圧縮機を例にとり、図面とともに説明する。
【0025】
図1において、圧縮機構部1は、固定渦巻羽根2を有する固定スクロール3、旋回渦巻羽根4を旋回鏡板5の上に形成した旋回スクロール6、およびオルダムリング8とから構成されており、前記固定スクロール2は、軸受け部材9とともに密閉容器10に固定されている。前記旋回スクロール6の旋回鏡板5の旋回渦巻羽根4と反対側の面には旋回スクロール軸7が設けてあり、この旋回スクロール軸7は、前記軸受け部材9と副軸受け部材11とによって回転自在に支承されたクランク軸12の一端に形成された偏心穴部13に嵌入されている。前記両軸受け部材9,11の間には密閉容器10に固定された固定子14と、クランク軸12に固定され、クランク軸12とともに回転する回転子15とからなる電動機部16が配置されている。
【0026】
したがって、電動機部16を駆動させることにより、クランク軸12が回転し、クランク軸12の偏心穴部13が偏心回転運動を行う。これにより、旋回スクロール6が自転運動を行おうとするが、オルダムリング8によって自転を拘束されているので、クランク軸12と旋回スクロール6の旋回スクロール軸7との軸間距離を半径とする旋回運動を行う。その結果、固定スクロール3の固定渦巻羽根2と旋回スクロール6の旋回渦巻羽根4とを互いに180度回転させた状態で噛み合せることにより形成された複数個の圧縮作業空間17が、密閉容器10に取り付けられたことにより形成された複数個の圧縮作業空間17が、密閉容器10に取り付けられた吸入管18から吸入した低圧冷媒ガスを圧縮機構部1に設けられた吸入口19を経て取り込み、前記圧縮作業空間17の容積が減少するのに伴って、連続的に圧縮作業を行う。圧縮された高圧冷媒ガスは、圧縮機構部1に設けられた吐出口20から密閉容器10の内部空間の吐出側空間29へ吐き出される。
【0027】
密閉容器10の内部空間は、圧縮機構部1によって、前記吐出口20が設けられている吐出口側空間29と、前記電動機部16が設置されている電動機側空間30とに仕切られており、前記両空間29,30は圧縮機構部1に設けられた連通口21によって連通されている。したがって、吐出口側空間29へ吐出された高圧冷媒ガスは、連通口21を通過し、電動機側空間30へ流入し、その主流は下向きとなる。電動機部16の固定子14の外周には、前記連通口21とほぼ同軸状に、密閉容器10との間に上下方向の切り欠き部22が設けられている。したがって、前記下向きの高圧冷媒ガスの主流は、この切り欠き部22を通過し、密閉容器10の下部へと達する。その後、高圧冷媒ガスの主流は、固定子14の下部を通り、電動機部16の固定子14と回転子15との隙間を通過し、圧縮機構部1の下部に設けられた吐き出しガス通路35を通り最終的には密閉容器10の外部へ吐き出される。
【0028】
一方、クランク軸12の下端には潤滑油ポンプ24が設置されており、この潤滑油ポンプ24は、クランク軸12の回転にともなって、密閉容器10の低部の潤滑油溜め25に溜められている潤滑油を、クランク軸12の中心部に設けられたクランク軸12の連通口26を通して、圧縮機構部1へ汲み上げる。連通口26を経由した他の大半は旋回スクロール軸7を潤滑し、主軸受13aを潤滑した後、油回収容器27の上部に吐出される。
【0029】
一方、旋回スクロール軸7を潤滑した油の一部はスラスト部およびオルダムリング8を潤滑した後、一部は圧縮作業空間17に入り圧縮作業空間を潤滑、シールし、吐出口20より吐出ガスに混じり吐出口側空間29に吐出される。
【0030】
そして、油回収容器27に溜められた油は、クランク軸12に一体的に取り付けられたバランスウエイト37の回転により撹拌されることにより遠心力が与えられる。この遠心力の作用により、油回収容器27に設けられた小部屋38へ連通口28を通り押し出され、さらに小部屋38の中を上昇するように押し上げられ、圧縮機構部1の軸受け部材9に設けられた排油通路36の中を押し進められた後、電動機部16の固定子14の外周に設けられた切り欠き部22とほぼ同位相の位置に排出される。
【0031】
また、油回収容器27とクランク軸12の間にすきまがあるが、遠心力の作用により潤滑油は油回収容器27の内壁面に押しやられるため、この隙間から下部に流出することはほとんどない。したがって、回転子による油の飛散も防止される。
【0032】
一方、切り欠き部22と、圧縮機構部1に設けられた高圧冷媒ガスの連通口21とはほぼ同じ位相にあるため、排油通路36から排出された潤滑油は高圧冷媒ガスの下向きの流れに引き込まれ、切り欠き部22を通過し密閉容器10の下部へ向かう。
【0033】
この間に、潤滑油は密閉容器10の内壁面および固定子14などとの接触の機会が増えるので、表面張力の作用により、密閉容器10の内壁面および固定子14の表面に滴状に成長し、重力作用と高圧冷媒ガスの流れにより密閉容器10の下方へと迅速に落下し、密閉容器10の下部の潤滑油溜め25に大半の部分が再度溜まる。さらに、高圧冷媒ガスの流れに含まれる潤滑油の残りの部分は、高圧冷媒ガスが固定子14の下部を通り、電動機部16の固定子14と回転子15との隙間を通過する間に、固定子14および回転子15などと接触し、一方回転子15の回転によりはね飛ばされて固定子14などに当たり、表面張力の作用により滴状に成長し重力の作用により下方へ落下して潤滑油溜め25に溜まる。その結果、高圧冷媒ガスと潤滑油はほとんどが分離される。
【0034】
上記実施例により、圧縮機構部1とクランク軸12の潤滑に供された潤滑油は、一部は圧縮機構部1の吐出口20から吐出され、高圧冷媒ガスの流れとともに密閉容器10の下部に設けられた潤滑油溜め25に回収され、大半部分の潤滑油は油回収容器27に一時回収された後、圧縮機構部1に設けられた排油通路36を経て高圧冷媒ガスの流れに合流して潤滑油溜め25に回収されるので、圧縮機構部1から流れ出た潤滑油のうち、電動機部16の回転子15により、圧縮機構部1の下部で攪拌される部分がほとんどなくなる。したがって、圧縮機構部1に設けられた吐き出しガス通路35の開口部に流入する高圧冷媒ガスが潤滑油の液滴を捕獲することがほとんどなくなり、密閉容器10の外に吐出されるオイルの量を低減することができる。
【0035】
さらに、排油通路36の開口部と吐き出しガス通路35の開口部を、クランク軸の軸心を中心として概略90度以上に離して配置すると、圧縮機構部1に設けられた連通口21を通過した高圧冷媒ガスの一部が吐き出しガス通路35の開口部に向けて圧縮機構部1の下部を回り込む途中で、密閉容器10の内壁面および圧縮機構部1および電動機の固定子14などと接触する機会が増えるためガスに含まれる潤滑油の液滴が分離される。
【0036】
なお、図1における油回収容器27に設けた小部屋38および排油通路36に代わり、図2に示すように油回収容器27の小穴28aから潤滑油を排出すると、排出された潤滑油は電動機部16の固定子14に衝突、粘着し、表面張力の作用により滴状に成長し、重力の作用により固定子14を伝わり、固定子14と回転子15との隙間を通過して、密閉容器10の下部に設けられた潤滑油溜め25に回収される。さらに、図3のように油回収容器27の小穴28aに排油チューブ28cを設け、排油チューブ28cの開口部をたとえば電動機部16の固定子14の切り欠き部22の位置に配置すると、油回収容器27の油は排油チューブ28cを経由して切り欠き部22へ排出されるため、回転子による油の飛散が防止されるため、オイル吐出量の低減に効果のあることはいうまでもない。
【0037】
また、油回収容器27および排油チューブ28cを樹脂により形成することにより、油回収容器およびチューブを安価に製作、提供することができ、なおかつ電動機の固定子との偶発的な電気的短絡事故による圧縮機の故障を防ぐことができる。
【0038】
なお、図4に示すように、圧縮機構部1の軸受け部材9に潤滑油戻し穴39を設け、圧縮機構部1の下部に油回収容器27aを設けることにより、軸受けより戻った潤滑油を油回収容器27aで一時回収した後、油回収容器27aに取り付けた排油チューブ28bより潤滑油を排出し、最終的に密閉容器10の下部に設けられた潤滑油溜め25に回収してもよい。
【0039】
なお、図1から図4の実施例は、密閉型電動スクロール圧縮機の例を説明したが、本発明は、スクロール圧縮機に限らず、他の密閉型電動圧縮機、たとえば密閉型ロータリー圧縮機に適用されることはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】
本発明は上記説明から明らかなように、密閉容器の外部に吐出される高圧冷媒ガスに混入する潤滑油の割合を極めて少なくすることができるので、冷凍サイクル中での配管圧力損失の増加や、凝縮器、蒸発器などの熱交換器での熱交換効率の低下などを招くようなことがなく、信頼性と成績係数の高い圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における密閉型スクロール圧縮機の断面図
【図2】本発明の第2の実施例における密閉型スクロール圧縮機の断面図
【図3】本発明の第3の実施例における密閉型スクロール圧縮機の断面図
【図4】本発明の第4の実施例における密閉型スクロール圧縮機の断面図
【図5】従来例の密閉型スクロール圧縮機の断面図
【符号の説明】
1 圧縮機構部
9 軸受け部材
10 密閉容器
12 クランク軸
14 固定子
15 回転子
21 連通口
22 切り欠き部
25 潤滑油溜め
27 油回収容器
28 連通口
28b 排油チューブ
35 吐き出しガス通路
36 排油通路
37 バランスウエイト
39 潤滑油戻し穴

Claims (3)

  1. 密閉容器内に圧縮機構部と、この圧縮機構部の下方に前記圧縮機構部を駆動するための電動機と、この電動機の回転力を前記圧縮機構部に伝達するためのクランク軸と、前記圧縮機構部下部に吐き出しガスを密閉容器外部に排出する通路の開口部とを設け、前記圧縮機構部および前記クランク軸の潤滑に供された油を一時回収する容器を前記圧縮機構部下部に配設し、前記容器にはクランク軸の回転時の釣合をとる偏芯重りを収納すると共に容器の内法寸法を偏芯重りの回転半径および高さ寸法とほぼ同一に設定し、前記容器に回収された油を密閉容器内に排出する通路を上方向に配設したことを特徴とする密閉型電動圧縮機。
  2. 前記油回収容器を複数の部屋に分割し、各部屋を連通口により連通させたことを特徴とする請求項1に記載の密閉型電動圧縮機。
  3. 圧縮機構部に前記油回収容器の排油通路を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の密閉型電動圧縮機。
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