JP3615992B2 - オゾン発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電解水を電気分解してオゾンを発生するオゾン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
水電解式のオゾン発生装置では、イオン交換膜である固体高分子膜の両側に多孔質の陽極(オゾン極)と陰極(水素極)とを配した電解セルと、この電解セルを挟むようにして配設された陽極側セパレータと陰極側セパレータとを備えてなる電解槽を有し、陽極と陰極とに直流電圧を印加して、電解槽陽極側の電解水貯水部に電解水(原料水)として供給された純水(電導度の低い水)を電気分解することにより、電解槽陽極側にオゾンと酸素とを発生させ、電解槽陰極側に水素を発生させる。
【0003】
電解槽陽極側に発生したオゾンは、オゾン処理装置へと送られ、ここで例えばプール水などの被処理水に含まれる有害物質の酸化分解や殺菌などに利用される。電解槽陰極側に発生した水素は電解槽から排出されて回収または排気される。
【0004】
そして、このオゾン発生装置では、電解水貯水部に溜められている電解水は、メンテナンスや電解水の水質を測定して水質の悪化が認められた時などの非定常作業時を除いて、通常は排水されることなくオゾン発生の原料として消費されつづけ、消費された分だけが電解水供給装置から補給される。この時の電解水供給装置では、電解水が消費されて電解水貯水部の水位が所定レベルまで低下したら、水道水をイオン交換樹脂を介して電解水貯水部に供給する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のオゾン発生装置では次のような問題点を有している。
【0006】
(1) 電解水を電解水貯水部に供給する際に、純水器内に滞留していた電導度の高い水が電解水貯水部に供給されてしまう可能性がある。電導度の高い水が電解水貯水部に供給されると、固体高分子膜(イオン交換膜)の劣化やオゾン発生性能の低下などを招く。
(2) オゾン発生停止中に電解水貯水部に残留しているオゾンにより、電解槽内の陽極が酸化されて劣化する可能性がある。
(3) オゾン発生運転中やオゾン発生停止中に電解槽の陽極から溶出する電極物質などの不純物や、構成材料や配管材料から溶出する不純物或いは純水中に微量に含まれる陽イオン、陰イオンなどが長時間のうちに蓄積されることにより、固体高分子膜(イオン交換膜)や電極物質に悪影響を与えて、固体高分子膜の劣化やオゾン発生効率の低下などを招く可能性がある。
【0007】
従って、本発明は上記の問題点に鑑み、オゾン発生停止中に電解水貯水部に残留しているオゾンにより電解槽の陽極が劣化するのを防止すること、オゾン発生運転中やオゾン発生停止中に電解槽内に蓄積する不純物により固体高分子膜の劣化やオゾン発生効率の低下を招くのを防止することが可能なオゾン発生装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第発明のオゾン発生装置は、電解水供給装置からオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に供給した電解水を電気分解してオゾンを発生するオゾン発生装置において、
オゾン発生運転開始時には、電解水供給装置から新たな純水を電解水としてオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に所定時間供給し、同時に、電解水貯水部に貯溜されていた電解水を電解水排出手段により排出して、電解水貯水部の電解水の少なくとも一部(一部又は全部)を新たな純水に置換するように構成したことを特徴とする。
【0010】
また、第発明のオゾン発生装置は、電解水供給装置からオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に供給した電解水を電気分解してオゾンを発生するオゾン発生装置において、
オゾン発生運転中には、常時、電解水供給装置から新たな純水を電解水としてオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に供給し、同時に、電解水の一部を電解水排出手段により電解水貯水部から排出するように構成したことを特徴とする。
【0011】
また、第発明のオゾン発生装置は、電解水供給装置からオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に供給した電解水を電気分解してオゾンを発生するオゾン発生装置において、
オゾン発生停止時には、電解水供給装置から新たな純水を電解水としてオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に所定時間供給し、同時に、電解水貯水部に貯溜されていた電解水を電解水排出手段により排出して、電解水貯水部の電解水の一部又は全部を新たな純水に置換するように構成したことを特徴とする。
【0012】
また、第発明のオゾン発生装置は、第1,第2又は第3発明のオゾン発生装置において、
前記電解水排出手段は、前記電解水貯水部を仕切板によって第1領域と第2領域とに区分するとともに、電解水供給装置から供給される電解水は第1領域に流入し、この第1領域に流入した電解水のうちの一部が、前記仕切板の下側を通って第2領域へと流入した後、第2領域の電極部より上部に設けたオーバーフロー部からオーバーフローして電解水貯水部から排出されるように構成してなるものであることを特徴とする。
【0013】
また、第5発明のオゾン発生装置は、第1,第2又は第3発明のオゾン発生装置において、
前記電解水排出手段は、前記電解水貯水部の電極部より上部に設けたオーバーフロー部に接続したオーバーフロー配管の基端を、前記電解水貯水部において水面よりも下方に位置させた構成であること特徴とする。
【0014】
また、第6発明のオゾン発生装置は、第1,第2,第3,第4又は第5発明のオゾン発生装置において、
電解槽の水電解部と電解水貯水部とを分離し、これらの水電解部と電解水貯水部とを配管で連結するように構成したことを特徴とする。
【0015】
この場合、水電解により発生したオゾンと酸素の混合ガスは、水電解部の陽極側から上部に位置する配管を通って電解水貯水部に至り、所要の用途に使用されるためオゾン排出配管より系外に排気される。また、前記オゾンと酸素の混合ガスが、上部の配管内を気泡として水電解部の陽極側から電解水貯水部へ移動する際に、ガスリフトにより電解水の一部も電解水貯水部へ移動する。この時の電解水の移動により、水電解部と電解水貯水部との間で電解水の循環が発生し、電解水は下部の配管を通り電解水貯水部から水電解部へ供給される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明の実施の形態に係るオゾン発生装置の構成図、図2は前記オゾン発生装置における電解槽部を復極式の電解槽に対応できるようにした他の構成を示す要部拡大図、図3は前記オゾン発生装置における電解槽のオーバーフロー配管部分の他の構成を示す要部拡大図である。
【0018】
図1に示すように、本実施の形態のオゾン発生装置は水電解式のものであり、電解水を電気分解してオゾンを発生させるオゾン発生用電解槽1と、電解槽1に電解水を供給する電解水供給装置2と、電解槽1に接続された第1電解水供給弁3と、電解槽1に接続された第2電解水供給弁4と、電解水の供給制御を行うコントローラ5とを備えている。また、電解水供給装置2は純水タンク16と純水器22と循環ポンプ28と電導度センサ29とを備えている。
【0019】
詳述すると、電解槽1はイオン交換膜である固体高分子膜6の両側に多孔質の陽極(オゾン極)7と陰極(水素極)8とを配した電解セル9と、この電解セル9を挟むようにして配設された陽極側セパレータ10と陰極側セパレータ11とを備えている。
【0020】
陽極側セパレータ10には、電解水(原料水)として供給された純水(電導度の低い水)を溜めておく電解水貯水部12が形成されている。この電解水貯水部12は仕切板13によって第1領域12aと第2領域12bとに区分されている。第1領域12aと第2領域12bは仕切板13の下側で通じている。また、電解槽1の電解水貯水部12と電解水供給装置2の純水タンク16とを繋ぐ配管14,15は、何れも第1領域側に接続されている。配管14,15の途中には第1電解水供給弁3と第2電解水供給弁4とがそれぞれ設けられている。従って、第1電解水供給弁3又は第2電解水供給弁4を開くと、純水タンク16内の純水が電解水として電解水貯水部12の第1領域12aに流入する。
【0021】
また、電解水貯水部12における第1領域12bの上部にはオーバーフロー部17が設けられており、このオーバーフロー部17にはオーバーフロー配管18が接続されている。従って、第1領域12aに流入した電解水のうち、オゾン発生のために消費された分以外の未反応分の電解水は、仕切板13の下側を通って第2領域12bへと流入した後、第2領域12bの上部に設けたオーバーフロー部17からオーバーフロー配管18を介してオーバーフローされることにより、電解水貯水部12から排出される。このため、オゾン発生運転中、未反応分の電解水が長時間電解水貯水部12に滞留することはなく、また、電解水貯水部12の水位は常にオーバーフロー部17の位置によって決まる所定の水位に維持される。
【0022】
また、陽極側セパレータ10にはオゾン排出配管19が設けられ、陰極側セパレータ11には水素排出配管20が設けられている。電解槽1の陽極7と陰極8には直流電源21が接続されている。従って、この直流電源21から両極7,8に直流電圧が印加されると、電解槽陽極側の電解水貯水部12に溜められている電解水が電気分解されることにより、電解槽陽極側にはオゾンと酸素とが発生し、電解槽陰極側には水素が発生する。電解槽陽極側に発生したオゾンは、オゾン排出配管19を介してオゾン処理装置へと送られ、ここで例えばプール水などの被処理水に含まれる有害物質の酸化分解や殺菌などに利用される。電解槽陰極に発生した水素は、水素排出配管20を介して排出され、回収または排気される。
【0023】
電解水供給装置2では、純水タンク16の出口と純水器22の入口とを接続する配管23の途中に循環ポンプ28と三方の電磁弁又は電動弁である三方弁24とが設けられている。また、純水器22の出口とタンク21の入口は配管25によって接続されている。純水器22はイオン交換樹脂を備えており、このイオン交換樹脂で水の純度を高めて純水を生成する。電導度センサ29は純水タンク16の出口側又はタンク内に設けられている。純水タンク16の水位は高レベル測定用の第1水位センサ30と低レベル測定用の第2水位センサ31とによって測定される。また、三方弁24には配管26を介して電磁弁又は電動弁である水道水供給弁27が接続されている。
【0024】
従って、水道水供給弁27を開け、且つ、三方弁24の流れ方向を24b−24c方向にすると、これらの弁24,27を介して、水道水が純水器22を経由して純水となり純水タンク16に供給されて貯溜される。一方、三方弁24の流れ方向を24a−24b方向に切り換えて、循環ポンプ28を起動すると、純水タンク16内の水が循環ポンプ28により純水タンク16と純水器22との間で循環されて電導度が所定値以下の純水(電導度の低い水)となる。このとき循環水の電導度が所定値以下となったか否かは電導度センサ29の測定によって判断される。その後、第1電解水供給弁3又は第2電解水供給弁4を開けば、タンク21内の純水が電解水貯水部12の第1領域12aに供給される。
【0025】
第1電解水供給弁3は電磁弁又電動弁であり、オゾン発生運転開始時及びオゾン発生停止時に電解水貯水部12の電解水を純水タンク16内の新たな(純度の高い綺麗な)純水に置換するための弁である。従って、電解水の置換を迅速に行うため、第1電解水供給弁3としては比較的容量の大きなもの(流量の多いもの)を用いる。
【0026】
一方、第2電解水供給弁4は手動弁であり、オゾン発生運転中に常時純水タンク16内の純水を電解水として電解水貯水部12に供給するための弁である。従って、この第2電解水供給弁4の開度は第1電解水供給弁3の流量よりも低流量となるように調整される。具体的には、オゾン発生のために消費される電解水量よりもある程度多い量の電解水を供給するように第2電解水供給弁4の開度を設定する。設定した開度によって供給される電解水量が、オゾン発生で消費される電解水量よりも少なくて貯水量が減少した場合に警報を発するための第3水位センサ32を備えている。なお、第1電解水供給弁3と第2電解水供給弁4とを一台の流量調整弁に置き換え、この流量調整弁の開度をオゾン発生運転開始時及びオゾン発生停止時には大きくし、オゾン発生運転中には小さくするようにしてもよい。
【0027】
コントローラ5には、オゾン発生運転開始信号aやオゾン発生停止信号bが入力される。これらのオゾン発生停止信号aやオゾン発生運転信号bは、図示しない運転切り換えスイッチなど、オゾン発生装置の運転切り換えを行う適宜の装置から入力する。なお、オゾン発生運転を開始するときには、直流電源21によって電解槽1の電極7,8に直流電圧を印加し、オゾン発生を停止するときには、この電極7,8への直流電圧の印加を停止する。
【0028】
また、コントローラ5には、電導度センサ29の電導度測定信号c、第1水位センサ30の水位測定信号d、第2水位センサ31の水位測定信号e、第3水位センサ32の水位測定信号fなども入力される。そして、コントローラ5では、これらの信号a〜fに基づいて第1電解水供給弁3、循環ポンプ28、三方弁24、水道水供給弁27などを制御する。具体的には次のように制御する。
【0029】
即ち、第2水位センサ31の水位測定信号eに基づいて純水タンク16の水位が所定レベルまで低下したと判断したら、三方弁24の流れ方向を24b−24c方向とし、且つ、水道水供給弁27を開けて水道水を純水タンク16に補給し、第1水位センサ30の水位測定信号dに基づいて純水タンク16の水位を所定レベルまで回復させる。
【0030】
そして、電解水供給装置2から電解槽1の電解水貯水部12に電解水を供給する際には、三方弁24の流れ方向を24a−24b方向とし、且つ、循環ポンプ28を起動して、純水タンク16の出口側に設けた電導度センサ29の電導度測定値cが所定値になるまで、純水タンク16内の水を循環ポンプ16により純水タンク16と純水器22との間で循環させる。
【0031】
その後、オゾン発生運転開始時又はオゾン発生停止時であれば、第1電解水供給弁3を開いて純水タンク16内の新たな純水を電解槽1の電解水貯水部12に供給して電解水を置換する(詳細後述)。オゾン発生運転時であれば、事前に手動で第2電解水供給弁4の開度を適量に調整しておいて(流量調整弁を用いた場合には自動的に所定開度にして)、常時、純水タンク16内の新たな純水を電解水貯水部12に供給し、同時に、電解水の一部をオーバーフロー部17からオーバーフローさせることにより、電解水貯水部12から排出する。なお、第2電解水供給弁4で設定した開度によって供給される電解水量が、オゾン発生で消費される電解水量よりも少なくて貯水量が減少した場合には、第3水位センサ32から信号fを発信し、コントローラ5から警報を発する。
【0032】
ここで、オゾン発生運転開始時及びオゾン発生停止時について詳述する。コントローラ5では、オゾン発生運転開始信号aを入力すると、第1電解水供給弁3を所定時間(オゾン発生停止中に電解水貯水部12に貯溜されていた電解水が排出されるのに十分な時間)開放して純水タンク16内の純水を電解水貯水部12の第1領域12aに供給し、同時に、電解水貯水部12に滞留していた電解水をオーバーフロー部17からオーバーフローさせて排出することにより、電解水貯水部12の電解水の一部または全部を新たな純水に置換する。即ち、オゾン発生に悪影響を及ぼす不純物が存在する可能性のある電解水を電解水貯水部12から排出して、電解水貯水部12に新たな純水を供給する。
【0033】
また、コントローラ5では、オゾン発生停止信号bを入力すると、オゾン発生運転開始時の場合と同様に、第1電解水供給弁3を所定時間(オゾン発生運転中に電解水貯水部12に貯溜されていた電解水が排出されるのに十分な時間)開放して純水タンク16内の純水を電解水貯水部12の第1領域12aに供給し、同時に、電解水貯水部12に滞留していた電解水をオーバーフロー部17からオーバーフローさせて排出することにより、電解水貯水部12の電解水の一部または全部を新たな純水に置換する。即ち、オゾン発生運転中に発生したオゾンが残留し、または不純物が存在する可能性のある電解水を電解水貯水部12から排出して、電解水貯水部12に新たな純水を供給する。
【0034】
また、図2に示すように、オゾン発生用電解槽の構成としては、複極式の水電解式オゾン発生装置についてもそれらの特徴が適用できるように、オゾン発生用電解槽1を、水電解部35と電解水貯水部12とに分離し、上部配管33と下部配管34の複数の配管で連結するように構成してもよい。
【0035】
この場合、水電解により発生したオゾンと酸素の混合ガスは、水電解部35の陽極7側から上部配管33を通って電解水貯水部12に至り、所要の用途に使用されるためオゾン排出配管19より系外に排気される。また、前記オゾンと酸素の混合ガスが、上部配管33内を気泡として水電解部35の陽極7側から電解水貯水部12へ移動する際に、ガスリフトにより電解水の一部も電解水貯水部12へ移動する。この時の電解水の移動により、水電解部35と電解水貯水部との間で電解水の循環が発生し、電解水は下部配管34を通り電解水貯水部12から水電解部35へ供給される。なお、第2電解水供給弁4で設定した開度によって供給される電解水量が、オゾン発生で消費される電解水量よりも少なくて貯水量が減少した場合には、第3水位センサ32から信号fを発信し、コントローラ5から警報を発する。また、図示は省略しているが、第1及び第2電解水供給弁3,4よりも上流側の構成は図1と同様である。
【0036】
なお、図3に示すように、オーバーフロー構成としては、図1又は図2に示すように仕切板12を設ける代わりに、オーバーフロー部17に接続したオーバーフロー配管18の基端を、電解水貯水部12において水面よりも下方に位置させてもよい。即ち、電解水貯水部12の電極部7,8より上部に設けたオーバーフロー部17に接続したオーバーフロー配管18の基端を、電解水貯水部12において水面よりも下方に位置させてもよい。
【0037】
以上のことから、本実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
【0038】
即ち、本実施の形態によれば、電解水供給装置2から電解槽1の電解水貯水部12に電解水を供給する際には、純水タンク16の出口側に設けた電導度センサ29の電導度測定値が所定値に達するまで純水タンク16内の水を循環ポンプ28により純水タンク16と純水器22との間で循環させ、その後、純水タンク16内の純水を電解水として電解水貯水部12に供給するように構成したため、純水器22や純水タンク16に滞留していた電導度の高い水が電解水貯水部12に供給されてしまう虞がなく、電解水貯水部12には常に高純度の電解水を供給することができる。このため、電導度の高い水による固体高分子膜(イオン交換膜)の劣化やオゾン発生効率の低下を防止することができる。
【0039】
また、本実施の形態によれば、オゾン発生運転開始時には、電解水供給装置2から新たな純水を電解水として電解槽1の電解水貯水部12に所定時間供給し、同時に、電解水貯水部12に貯溜されていた電解水をオーバーフロー部17からオーバーフローさせて排出することにより、電解水貯水部12の電解水の一部または全部を新たな純水に置換するため、オゾン発生停止中に電解槽の陽極から溶出する電極物質などの不純物や、構成材料や配管材料から溶出する不純物或いは純水中に微量に含まれる陽イオン、陰イオンなどの蓄積により固体高分子膜6や電極物質に悪影響を与えて、固体高分子膜6の劣化やオゾン発生効率の低下を招くのを防止することができる。
【0040】
また、本実施の形態によれば、オゾン発生運転中には、常時、電解水供給装置2から新たな純水を電解水として電解槽1の電解水貯水部12に供給し、同時に、電解水の一部をオーバーフロー部17からオーバーフローさせて排出するため、電解水の水質を測定するような複雑な機構等を構成すること無しに、比較的簡単な機構で電解水の入れ替えを実現したものである。このため、オゾン発生運転中に電解槽1の陽極7から溶出する電極物質などの不純物が蓄積するのを防ぐことができ、固体高分子膜6の劣化やオゾン発生効率の低下を防止することができる。
【0041】
また、本実施の形態によれば、オゾン発生停止時には、電解水供給装置2から新たな純水を電解水として電解槽1の電解水貯水部12に所定時間供給し、同時に、電解水貯水部12に貯溜されていた電解水(オゾンが残存している可能性のある水)をオーバーフロー部17からオーバーフローさせて排出することにより、電解水貯水部12の電解水の一部または全部を新たな純水に置換するため、オゾン発生停止中において電解水貯水部12に残留しているオゾンにより電解槽1の陽極7が劣化するのを防止するとともに、電解槽内のイオンの蓄積を解消することができる。
【0042】
また、本実施の形態によれば、電解水排出手段として、電解水貯水部12を仕切板13によって第1領域12aと第2領域12bとに区分するとともに、電解水供給装置2から供給される電解水は第1領域12aに流入し、この第1領域12aに流入した電解水のうちの一部が、仕切板13の下側を通って第2領域12bへと流入した後、第2領域12bの電極部7,8より上部に設けたオーバーフロー部17からオーバーフローして電解水貯水部12から排出するように構成したため、水位センサによる電磁弁制御などの機構を要することなく、常時、電解水貯水部12の水位を所定水位に容易且つ安価な機構で維持することができる。
【0043】
また、本実施の形態によれば、電解槽1の水電解部35と電解水貯水部12とを分離し、配管33,34で連結するように構成することにより、複極式の水電解式オゾン発生装置についても、上記と同様の効果を得ることができる。
【0044】
また、本実施の形態によれば、オーバーフロー部17に接続したオーバーフロー配管18の基端を、電解水貯水部12において水面よりも下方に位置させることにより、仕切板13の形態をとらずに同様の効果を得ることができる。
【0045】
そして、上記のことから、本実施の形態のオゾン発生装置は、高濃度のオゾンを発生する性能と高耐久性とを実現することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上、発明の実施の形態とともに具体的に説明したように、第1発明のオゾン発生装置は、電解水供給装置からオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に供給した電解水を電気分解してオゾンを発生するオゾン発生装置において、
オゾン発生運転開始時には、電解水供給装置から新たな純水を電解水としてオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に所定時間供給し、同時に、電解水貯水部に貯溜されていた電解水を電解水排出手段により排出して、電解水貯水部の電解水の一部または全部を新たな純水に置換するように構成したことを特徴とする。
【0049】
従って、この第発明のオゾン発生装置によれば、オゾン発生停止中に電解槽の陽極から溶出する電極物質などの不純物や、構成材料や配管材料から溶出する不純物或いは純水中に微量に含まれる陽イオン、陰イオンなどの蓄積により固体高分子膜や電極物質に悪影響を与えて、固体高分子膜の劣化やオゾン発生効率の低下を招くのを防止することができる。
【0050】
また、第発明のオゾン発生装置は、電解水供給装置からオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に供給した電解水を電気分解してオゾンを発生するオゾン発生装置において、
オゾン発生運転中には、常時、電解水供給装置から新たな純水を電解水としてオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に供給し、同時に、電解水の一部を電解水排出手段により電解水貯水部から排出するように構成したことを特徴とする。
【0051】
従って、この第発明のオゾン発生装置によれば、電解水の水質を測定するような複雑な機構等を構成すること無しに、比較的簡単な機構で電解水の入れ替えを実現したものである。このため、オゾン発生運転中に電解槽の陽極から溶出する電極物質などの不純物が蓄積するのを防ぐことができ、固定高分子膜の劣化やオゾン発生効率の低下を防止することができる。
【0052】
また、第発明のオゾン発生装置は、電解水供給装置からオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に供給した電解水を電気分解してオゾンを発生するオゾン発生装置において、
オゾン発生停止時には、電解水供給装置から新たな純水を電解水としてオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に所定時間供給し、同時に、電解水貯水部に貯溜されていた電解水を電解水排出手段により排出して、電解水貯水部の電解水の一部または全部を新たな純水に置換するように構成したことを特徴とする。
【0053】
従って、この第発明のオゾン発生装置によれば、オゾン発生停止中において電解水貯水部に残留しているオゾンにより電解槽の陽極が劣化するのを防止するとともに、電解槽内のイオンの蓄積を解消することができる。
【0054】
また、第発明のオゾン発生装置は、第1,第2又は第3発明のオゾン発生装置において、
前記電解水排出手段は、前記電解水貯水部を仕切板によって第1領域と第2領域とに区分するとともに、電解水供給装置から供給される電解水は第1領域に流入し、この第1領域に流入した電解水のうちの一部が、前記仕切板の下側を通って第2領域へと流入した後、第2領域の上部に設けたオーバーフロー部からオーバーフローして電解水貯水部から排出されるように構成してなるものであることを特徴とする。
【0055】
従って、この第発明のオゾン発生装置によれば、水位センサによる電磁弁制御などの機構を要することなく、常時、電解水貯水部の水位を所定水位に容易且つ安価な機構で維持することができる。
【0056】
また、第5発明のオゾン発生装置は、第1,第2又は第3発明のオゾン発生装置において、
前記電解水排出手段は、前記電解水貯水部の電極部より上部に設けたオーバーフロー部に接続したオーバーフロー配管の基端を、前記電解水貯水部において水面よりも下方に位置させた構成であること特徴とする。
【0057】
従って、この第発明のオゾン発生装置によれば、仕切板の形態をとらずに同様の効果を得ることができる。
【0058】
また、第6発明のオゾン発生装置は、第1,第2,第3,第4又は第5発明のオゾン発生装置において、
電解槽の水電解部と電解水貯水部とを分離し、これらの水電解部と電解水貯水部とを配管で連結するように構成したことを特徴とする。
【0059】
従って、この第6発明のオゾン発生装置によれば、複極式の水電解式オゾン発生装置についても上記と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るオゾン発生装置の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るオゾン発生装置における電解槽部を、複極式の電解槽に対応できるようにした他の構成を示す要部拡大図である。
【図3】前記オゾン発生装置における電解槽のオーバーフロー配管部分の他の構成を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
1 オゾン発生用電解槽
2 電解水供給装置
3 第1電解水供給弁
4 第2電解水供給弁
5 コントローラ
6 固体高分子膜(イオン交換膜)
7 オゾン極(陽極)
8 水素極(陰極)
9 電解セル
10 オゾン極側セパレータ
11 水素極側セパレータ
12 電解水貯水部
12a 第1領域
12b 第2領域
13 仕切板
14 配管
15 配管
16 純水タンク
17 オーバーフロー部
18 オーバーフロー配管
19 オゾン排出配管
20 水素排出配管
21 直流電源
22 純水器
23 配管
24 三方弁
25 配管
26 配管
27 水道水供給弁
28 循環ポンプ
29 電導度センサ
30 第1水位センサ
31 第2水位センサ
32 第3水位センサ
33 上部配管
34 下部配管
35 水電解部

Claims (6)

  1. 電解水供給装置からオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に供給した電解水を電気分解してオゾンを発生するオゾン発生装置において、
    オゾン発生運転開始時には、電解水供給装置から新たな純水を電解水としてオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に所定時間供給し、同時に、電解水貯水部に貯溜されていた電解水を電解水排出手段により排出して、電解水貯水部の電解水の一部または全部を新たな純水に置換するように構成したことを特徴とするオゾン発生装置。
  2. 電解水供給装置からオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に供給した電解水を電気分解してオゾンを発生するオゾン発生装置において、
    オゾン発生運転中には、常時、電解水供給装置から新たな純水を電解水としてオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に供給し、同時に、電解水の一部を電解水排出手段により電解水貯水部から排出するように構成したことを特徴とするオゾン発生装置。
  3. 電解水供給装置からオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に供給した電解水を電気分解してオゾンを発生するオゾン発生装置において、
    オゾン発生停止時には、電解水供給装置から新たな純水を電解水としてオゾン発生用電解槽の電解水貯水部に所定時間供給し、同時に、電解水貯水部に貯溜されていた電解水を電解水排出手段により排出して、電解水貯水部の電解水の一部または全部を新たな純水に置換するように構成したことを特徴とするオゾン発生装置。
  4. 請求項1,2又は3に記載するオゾン発生装置において、
    前記電解水排出手段は、前記電解水貯水部を仕切板によって第1領域と第2領域とに区分するとともに、電解水供給装置から供給される電解水は第1領域に流入し、この第1領域に流入した電解水のうちの一部が、前記仕切板の下側を通って第2領域へと流入した後、第2領域の電極部より上部に設けたオーバーフロー部からオーバーフローして電解水貯水部から排出されるように構成してなるものであることを特徴とするオゾン発生装置。
  5. 請求項1,2又は3に記載するオゾン発生装置において、
    前記電解水排出手段は、前記電解水貯水部の電極部より上部に設けたオーバーフロー部に接続したオーバーフロー配管の基端を、前記電解水貯水部において水面よりも下方に位置させた構成であること特徴とするオゾン発生装置。
  6. 請求項1,2,3,4又は5に記載するオゾン発生装置において、
    解槽の水電解部と電解水貯水部とを分離し、これらの水電解部と電解水貯水部とを配管で連結するように構成したことを特徴とするオゾン発生装置。
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