JP3615669B2 - 蛍光灯用インバータ装置 - Google Patents

蛍光灯用インバータ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3615669B2
JP3615669B2 JP2271599A JP2271599A JP3615669B2 JP 3615669 B2 JP3615669 B2 JP 3615669B2 JP 2271599 A JP2271599 A JP 2271599A JP 2271599 A JP2271599 A JP 2271599A JP 3615669 B2 JP3615669 B2 JP 3615669B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorescent lamp
suction
inverter device
magnet
rectangular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2271599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000222932A (ja
Inventor
清 田中
Original Assignee
株式会社トライエンジニアリング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社トライエンジニアリング filed Critical 株式会社トライエンジニアリング
Priority to JP2271599A priority Critical patent/JP3615669B2/ja
Publication of JP2000222932A publication Critical patent/JP2000222932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3615669B2 publication Critical patent/JP3615669B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に天井に設置される蛍光灯装置の内部に取付けられて蛍光管を点灯駆動するための蛍光灯用インバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
省電力の照明器具として蛍光灯が広く普及している。特に、大規模店舗や事業所ではその大部分が照明には天井に取り付けられた蛍光灯装置を用いている。高照度を必要とする場合には長さ約2.4mの110Wの直管形を2本組にして平行に取り付けた蛍光灯装置を天井に適宜間隔で複数個を設置して必要な照度を得るようにしている。天井に組み込まれる蛍光灯装置の数は大規模店舗等ではフロアーあたり200 〜300 個になる。
【0003】
個々の蛍光灯装置は蛍光管を駆動する点灯回路を備えているが、近年では省エネルギー性その他の利点から発振回路で生成された高周波数の駆動電流で蛍光管を点灯させるインバータ装置が多く使われている。図8と図9(a) は、インバータ装置を内蔵した蛍光灯装置(7) とその取付け状態の一例を説明する図である。図に示すように、多くの場合蛍光灯装置の鉄板製で長尺矩形の板状基体がねじで天井(6) に取付けられている。
【0004】
この板状基体には中央部に鉄板製で断面矩形状で下方に向けて開口している長尺のステー(5) が取付けられており、このステー(5) の溝内部にインバータ装置(20)が固定収容されている。インバータ装置(20)には商用電源が接続されるとともに出力が2本の蛍光管(8) それぞれの両端のフィラメント(電極)に接続されている。板状基板の両端部には蛍光管(8) の両端の電極部と係合するソケット(11)が2組取付けられており下面全体は反射板を兼ねたカバー(9) によって覆われている。
【0005】
図9(b) に、異なった形態の蛍光灯装置の取付状態を示す。各符号は図9(a) のものと対応している。この場合もインバータ装置(20)は薄い鉄板製のステー(5) に固定されている。
【0006】
図10にインバータ装置の一例を下面側から見た外観図で示す。図のインバータ装置(20B) は金属製のシャーシ(1) 及びカバー(2) から構成された一般的なほぼ箱形状のケースとこのケース内部に収容された電気回路から構成されている。シャーシ(1) の両端は箱状部分から突出するように構成されていてこの突出板状部に設けられた取付孔(12A),(12A) を利用して板状基体のステー部にネジ等で固定される。突出板状部には外部との電気接続のためにコネクタが配設されている。
【0007】
インバータ装置の電気回路については、例えば本出願人による特許第2756540号の公報に回路構成や動作等が技術開示されているように、商用電源を供給して直流電源を得てこれをスイッチングして高周波数・高電圧の出力をトランスを介して取り出し蛍光管へ供給してフィラメントの余熱と点灯を行うようになっている。
【0008】
ところで、インバータ装置は蛍光管と同様に一定の寿命を持った消耗部品であり、蛍光灯装置を長期間使用する間には何度かの交換作業が伴う。また、新しい機能を備えたインバータ装置や、より省電力化を達成した改良されたインバータ装置が提供された場合にはインバータ装置のみをより性能がよいものに交換し電力消費の節約等をはかる場合も多い。従って、蛍光灯照明装置ではしばしばインバータ装置を交換する必要が生じる。少なくとも装置保守のため一定頻度(例えば3年毎に)インバータ装置の交換が行われる。
【0009】
上述したインバータ装置の交換には、既に照明器具内に取付けられているインバータ装置を取り外して新たなインバータ装置を取付固定しなければならないが、既設の照明装置に対してのインバータ交換作業はかなりの熟練を要してなお且つ時間のかかる作業となっている。即ち、既設照明装置は当然ながら全て天井に取付けられているから大型店舗等では床面から5m以上の高さに位置しており、足場を組んだり大型の脚立を使っての作業となり、しかも全てが下からの上面に向かっての悪条件の作業となる。
【0010】
従来のインバータ装置は、固定構造として端部の取付用貫通孔を利用してのねじ止めであるため、交換作業は下穴を開ける必要があったりして多くの工程と多数の工具・部品を使用して行われており、一般には足場の悪い高所での作業なことでもありインバータ装置交換作業はかなりの時間を費やす作業であった。また、電気ドリルによる孔開け作業等ではある程度の力を加える必要があり危険も伴う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述したように、従来の蛍光灯用インバータ装置の交換作業は時間がかかり多少なりと危険も伴い緊張を要する作業である点に鑑みてなされたもので、短時間で交換作業を行えてしかも強い力も不要で容易に行えて作業時の危険もより少なくなる新規な取付け構造を有した蛍光灯用インバータ装置を提案し、もって交換作業の時間短縮と危険軽減に寄与することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記の蛍光灯用インバータ装置を提供することにある。
【0013】
即ち、本発明は、天面が磁性材料でなる蛍光灯装置の内部に収容固定され、内部に電気回路を収容した長尺直方体状のケースを具備した蛍光灯用インバータ装置であって、
前記蛍光灯装置の天面と対面するケースの取付平面 (1f) の長手方向両端部分中央に磁石 (4) を組込んだ吸着部材 (10) を配してなり、前記吸着部材 (10) が、吸着面 (4a) 矩形の一定厚みの磁石 (4) と、吸着面の反対面並びに該磁石の第1の一対の対向側面を覆う断面コ字状の板状磁性材でなり、前記反対面と接する平面部分で磁石の第2の対向側面側の夫々の縁部の略中央部には突出片 (3a) が形成されたヨーク (3) とで構成されており、
前記取付平面 (1f) には両端に前記吸着部材 (10) に対応してこの吸着部材の吸着面が突出可能な貫通矩形孔 (1e) と、該矩形孔 (1e) のケース端部側の辺ならびに対向辺の双方に下方に向かって延びる弾性舌片 (1a),(1c) が形成されていて、夫々の弾性舌片 (1a),(1c) には前記突出片 (3a) が遊嵌状態に保持される係止矩形孔 (1b),(1d) が形成されており、
前記吸着部材 (10) が前記矩形孔 (1e) に嵌入され係止矩形孔 (1b),(1d) に保持されていて上昇位置では吸着面 (4a) が取付平面 (1f) より突出可能であり、また一定位置まで下降可能な遊嵌状態に固定されていることを特徴とする蛍光灯用インバータ装置にある
【0014】
前記吸着部材 (10) の吸着面 (4a) は、全方向に傾斜可能に取付け固定されていることが好ましい
【0015】
記吸着部材(10)の略中央部に上下方向に貫通した取付補助穴(12)を設けることが好ましい
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の蛍光灯用インバータ装置は、アルミ等の金属板によって中空の長尺直方体形状にケースを形成して内部に適宜の電気回路を収容固定し、取付面となる上部の取付平面の両端部分中央部に2個の吸着部材を固定する。
【0017】
吸着部材は一定厚の板状磁石とこの磁石の片面と密着して側面部を覆い磁気回路を構成する軟鉄板等の磁性材料でなるヨーク(磁気枠)で構成し、ヨークの無い面(吸着面)が使用時に上側になるように取付ける。磁石は円筒形或いは矩形板状等で良く、厚み方向に磁化されたものを用いる。装置のケースは鉄の薄板でも良いが磁性体の必要はなくアルミ等の金属板を用いると軽量で好適である。
【0018】
このインバータ装置は蛍光灯装置には磁性材料で構成された天面に装置内側から吸着部材の磁気吸着力のみで固定保持が可能で、単に天板の所定取付位置に合わせて下方から接近させれば自然と吸着されて取付けが完了する。工具の類は全く必要としない。近年のインバータ装置はコイル類が小形で足りるためアルミのケースを採用すると 500グラム程度と軽量で磁石の吸着力で実用上充分な固定力を得ることができる。
【0019】
また、本インバータ装置は取付使用後に使用適正期間が経過して交換する際にも撤去は簡単で単に両手または片手で側面を持って吸着力以上の力を加えれば良い。工具等は一切不要である。側方向に力を入れて捩じるようにしても良く取付平面の一方の側辺が支点となり回転しながら天板から容易に徐々に離れる。
【0020】
吸着部材は取付平面と同一面となるようにケースに固着しても良いが、遊嵌状態にあそびを持たして嵌合固定させても良い。即ち、吸着面が取付平面より上側に突出することも可能で装置内まで後退も可能で回動も自由に取付けると後述するように取付状態が良好であり、また作業性も良い。
【0021】
吸着部材の略中央部に貫通孔を設けても良く、この貫通孔を利用して取付対象が非磁性体の場合に従来同様のネジによる取付けが行えるし、吸着固定する場合であっても更に補強的にネジ止めを併用することができる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明について実施例を挙げて図面を用いて詳細に説明する。図1の各図は本発明の蛍光灯用インバータ装置の一実施例を説明する図であり、図1(a) は装置の長手方向半分を示した側面図であり、図1(b) は端面図、図1(c) は図1(a) のY−Y 線での断面図、図1(d) は下面図である。また、図2の(a) 〜(e) は、装置筐体を構成するシャーシ及びその細部を説明する説明図、図3はシャーシと組合わさるカバーの説明図、図4(a) ,(b) は装置に使われる磁石を示す説明図、図5(a) 〜(c) は実施例装置のヨークの説明図である。
【0023】
実施例のインバータ装置(20)は、図1に示すようにシャーシ(1) とカバー(2) を係合させた長尺直方体状のケースとその内部に収容された電気回路部(図示せず)により構成されている。蛍光灯装置の天面(上部面)に内側から対面するシャーシ(1) の上面(1f)即ちインバータ装置の取付平面の長手方向の両端部分それぞれには幅方向中央部分に磁石(4) をヨーク(3) に組込んだ吸着部材(10)が設けられている。
【0024】
吸着部材(10)は、図5に詳細を示すヨーク(3) に図4(a) に示す永久磁石(4) を収容して磁気回路が構成されていて吸着面(4a)で強い吸着力を得ている。図4(a) の磁石(4) は材質はフェライトで幅15mm・長さ20mm・厚み 5mm程度の偏平な直方体(板状矩形)で厚み方向に磁化されていて、吸着面の略中央に厚み方向に直径 5mmの貫通孔(4b)が設けられている。なお、磁石の材質・寸法は使用温度範囲で所定の磁力(吸着力)が得られれば良く他の材質を用いても良い。
【0025】
ヨーク(3) は図5に示す様に断面コ字状の板状磁性材例えば軟鉄製で、上記磁石の吸着面の反対面を覆う背部と磁石の長さ方向の対向側面を覆う2つの脚部(3b)が一体に折り曲げ形成されている。また、背部には磁石の第2の対向側面側の夫々の縁部の略中央部に幅 7mmで突出長さ 1mmの突出片(3a)が2つ形成されている。また、背部の中心部には貫通孔(3c)が形成されている。このヨーク(3) のコ字状溝に磁石(4) が接着剤を併用して収容・固定されて吸着部材(10)が形成され脚部(3b)の先端部付近で強い吸着力を発生する。
【0026】
なお、磁石の貫通孔(4b)とヨークの貫通孔(3c)は対応位置にあり組み合わせ状態では吸着部材(10)の略中央部で上下方向に貫通する孔となり取付補助穴(12)として利用することができる。また、磁石に異なる形状、例えば図4(b) に示すように短寸円筒形の磁石(4A)を用いる場合にはヨークの形状もこれと対応させる。
【0027】
この吸着部材(10)は、シャーシ(1) の両端に後述するシャーシから延びた一対の弾性舌片(1a),(1c) によって回動自在に遊嵌状態で取付け固定されていて、吸着面(4a)は上下に移動可能で蛍光灯用インバータ装置(20)の取付平面(1f)より上側にまで突出可能でまた装置内方向に後退も可能であり、しかも吸着面が全方向に傾斜可能(首振り可能)になっている。
【0028】
次に図2の各図に従い上述の吸着部材(10)に対応したシャーシ(1) の構造を説明する。図2(a) はシャーシ(1) の側面図、(b) は端面図、(c) は下面図、(d) は端部(X部分)の側面拡大図、(e) は弾性舌片(1a),(1c) を説明する(Z)部分の拡大図である。シャーシ(1) はアルミ板材を所定形状に打ち抜き加工したのち取付平面(1f)の周囲を折り曲げ加工する等により形成されている。アルミ材は軽量で放熱効果も良く本用途には好適である。
【0029】
シャーシの上面すなわち取付平面(1f)にはその両端に吸着部材(10)に対応してこの吸着部材の先端面(吸着面)が突出可能な貫通矩形孔(1e)と、該矩形孔のケース端部側の辺部ならびにこれと対向する辺部の双方に下方に向かって延びる弾性舌片(1a)及び(1c)が平行に対向して突出するように折り曲げ形成されている。両弾性舌片(1a),(1c) の対向間隔は前述したヨーク(3) の背部の(突出片を除いた)幅にほぼ一致させてある。
【0030】
夫々の弾性舌片(1a),(1c) には前記突出片(3a)が嵌入され吸着部材が保持される係止矩形孔(1b),(1d) が所定高さ位置に対向して形成されている。この係止矩形孔は突出片(3a)の幅より僅かに広くまた厚みよりも大きく開口している。
【0031】
実施例では、シャーシの素材が厚さ 1mmのアルミ板で内側の弾性舌片(1c)は幅20mm程度で突出長さ11mmに形成してあり吸着部材(10)を嵌め込むのに充分な弾性を実現しており且つ嵌め込み後は簡単にはずれることも無く吸着部材を保持することができる。外側の弾性舌片(1a)はあまり弾性を有していなくとも良い。一般に対向する舌片のうち少なくとも一方が一定以上の弾性を有していれば機能的には足りる。
【0032】
実施例のシャーシは、一枚の金属板の打ち抜き加工及び曲げ加工のみで所望の吸着部材の保持部分を含めて形成でき安価に製造できる。また、吸着部材の取付け工程も単に吸着部材を斜めにして一方の突片(3a)を外側の弾性舌片(1a)の貫通孔(1b)に挿入してから内側の弾性舌片(1c)の先端側から指等で力を加えるだけで内側の弾性舌片(1c)が弾性変形してしなり容易に残る突片(3a)が貫通孔(1d)に嵌まり込む。従って、取付けも道具も必要なく組立て時間も殆どかからない。
【0033】
シャーシに組み込まれた吸着部材(10)は前記係止矩形穴(1b),(1d) に遊嵌状態で嵌入されていて、上昇位置ではその吸着面がシャーシの取付平面より突出可能でありまた一定位置まで下降可能に嵌合固定されていて首振り動作も自在で吸着面は全方向に傾斜できる。
【0034】
蛍光灯装置の内部に吸着固定されるとインバータ装置の吸着部材を除いた部分は貫通孔(1b),(1d) の上端が吸着部材の突片(3a),(3a) に当接することで支えられる。装置の上下方向のおどりを無くす必要があれば吸着部材の下側に適度の復元力を持ったバネ板を貫通孔の間にわたして介在させて一定の付勢力で装置を下方に押す構造を取ることもできる。
【0035】
シャーシ(1) に所定のインバータ回路を組み込んだのち、図3に示したカバー(2) をケースの4ヵ所の係止手段(2a)をシャーシの係止手段(1g)に嵌め込み取り付けることでインバータ装置が完成する。なお、インバータ回路と電源や蛍光灯電極との接続は、カバー(2) の端部よりも外方にまで突出した電子回路基板上のコネクタを介して行う。
【0036】
次にこのインバータ装置の蛍光灯装置への交換取付け作業について説明する。先ずインバータ装置を交換すべき蛍光灯装置の蛍光管及び反射板(カバー)を取り去って、内部のステー(12)を露出させる。ステー(12)には一般に鉄材が用いられている。続いて古いインバータ装置を取り外す。
【0037】
そして、実施例のインバータ装置をステー(12)の下側面(すなわち装置の天面)の所定位置に合わせて下方から近づければ両端の吸着部材の吸着力によってインバータ装置はそのままステー(12)の天面に固定される(図6(a) 参照)。後は電気配線をインバータ装置のコネクタに接続すれば交換は終わりで、反射板等を戻して工事は完了する。
【0038】
実施例装置は、吸着部材が装置幅方向の中央部にあり取付時には僅かに突出するようになっており、しかも一定範囲で言わば首振りすることで吸着面が傾斜可能であるため、装置を取付ける面が捩じれていてインバータ装置の両端で異なる傾斜となっていたり加工孔があってバリ等が局部的に突出している部分が残っているような場合でも取付面に順応して設計通りの吸着力を発揮することができる。
【0039】
比較のために挙げる図7(a) にて示す装置、すなわち吸着面が固定的に取付面と同一平面にある装置(20A) の場合には取付天面が凹状に湾曲している場合には吸着面部分が密着せず吸着力が弱まってしまう。また取付天面に一部でも凸部があればこれにより装置が浮き上がってしまいやはり吸着面部分が天面に密着できず必要な吸着力が得られない場合が生じる。
【0040】
更には、交換すべきインバータ装置も本実施例の装置である場合には、その取り外し作業も極めて簡単なものとなる。インバータ装置を露出させてコネクタから電気配線を外した後、単に装置をステーから引き離すだけで取外しは終わる。この時、装置を長手方向を軸として捩じれば簡単に外れる。
【0041】
この際、図6(b) に示すように装置の片側のみが少しステーから離れた状態になった時でも吸着部材が回動してステーとの間隔を短く保つ結果、吸着力が急に減少するのを防ぎ装置は徐々に離れてゆき急激に外れることが無い。吸着面が固定的に取付面と同一平面にある図7(b) に示す装置の場合には、急に吸着力が無くなるために力余って装置をとり落とすことにもなりこれと比較して実施例装置は一段と安全・容易に取り外しが行える。
【0042】
なお、実施例のインバータ装置は従来と同様に取付基部に対してネジ止め固定することもできる。吸着部材(10)の中央には取付補助孔(12)が設けられているためこの貫通孔を利用してネジ止めが可能である。従って、数は少ないが取付部が非磁性体金属あるいは非金属である場合には取付補助孔(12)を使って従来通りのネジによる固定方法で対応することができる。
【0043】
取付部が磁性体の場合でも取付補助孔(12)を利用して従来通りのネジのみでの取付け方法を選択しても良く、先に吸着により固定した後に更に補強的にネジ止めを行う用い方をしても良い。
【0044】
【発明の効果】
本発明に係る蛍光灯用インバータ装置は、両端部分中央に磁石を組込んだ吸着部材を具備しているから、蛍光灯装置内部天面に下から取付る作業が格段に容易且つ安全になる。特に吸着部材の吸着面を上側に突出させた構造では取付対象面の状態によらず安定した強固な取付けが達成できる。また本発明特有の弾性舌片を形成したシャーシと対応するヨークで構成した装置においては、取付天面に傾斜や湾曲等があっても安定した固定ができ又取り外しも行い易いという効果がある。吸着部材に取付補助穴を設けたものは使い勝手がより良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各図は本発明の蛍光灯用インバータ装置の一実施例を説明する図で、図1(a) は装置の側面図であり、図1(b) は端面図、図1(c) は図1(a) のY−Y 線での断面図、図1(d) は下面図である。
【図2】各図は本発明に係るシャーシを説明する図で、図2(a) は側面図、(b) は端面図、(c) は下面図、(d) はX部分の側面拡大図、(e) は(Z)部分の拡大図である。
【図3】本発明に係るカバーの説明図である。
【図4】(a) ,(b) は本発明に係る磁石の説明図である。
【図5】(a) 〜(c) は実施例装置のヨークの説明図である。
【図6】(a) ,(b) は実施例装置の取付状態の説明図である。
【図7】(a) ,(b) はインバータ装置の取付状態の説明図である。
【図8】インバータ装置を内蔵した蛍光灯装置の取付け状態の説明図である。
【図9】(a) ,(b) はインバータ装置の取付状態を説明する断面図である。
【図10】従来のインバータ装置の一例を示す下面からの外観図である。
【符号の説明】
(1a)…弾性舌片、
(1b)…係止矩形孔、
(1c)…弾性舌片、
(1d)…係止矩形孔、
(1e)…貫通矩形孔、
(1f)…取付平面、
(3) …ヨーク、
(3a)…突出片、
(4) …磁石、
(4a)…吸着面、
(7) …蛍光灯装置、
(10)…吸着部材、
(12)…取付補助穴、
(20)…蛍光灯用インバータ装置。

Claims (3)

  1. 天面が磁性材料でなる蛍光灯装置の内部に収容固定され、内部に電気回路を収容した長尺直方体状のケースを具備した蛍光灯用インバータ装置であって、
    前記蛍光灯装置の天面と対面するケースの取付平面(1f)の長手方向両端部分中央に磁石(4)を組込んだ吸着部材(10)を配してなり、前記吸着部材 (10) が、吸着面 (4a) 矩形の一定厚みの磁石 (4) と、吸着面の反対面並びに該磁石の第1の一対の対向側面を覆う断面コ字状の板状磁性材でなり、前記反対面と接する平面部分で磁石の第2の対向側面側の夫々の縁部の略中央部には突出片 (3a) が形成されたヨーク (3) とで構成されており、
    前記取付平面 (1f) には両端に前記吸着部材 (10) に対応してこの吸着部材の吸着面が突出可能な貫通矩形孔 (1e) と、該矩形孔 (1e) のケース端部側の辺ならびに対向辺の双方に下方に向かって延びる弾性舌片 (1a),(1c) が形成されていて、夫々の弾性舌片 (1a),(1c) には前記突出片 (3a) が遊嵌状態に保持される係止矩形孔 (1b),(1d) が形成されており、
    前記吸着部材 (10) が前記矩形孔 (1e) に嵌入され係止矩形孔 (1b),(1d) に保持されていて上昇位置では吸着面 (4a) が取付平面 (1f) より突出可能であり、また一定位置まで下降可能な遊嵌状態に固定されていることを特徴とする蛍光灯用インバータ装置。
  2. 前記吸着部材(10)の吸着面 (4a) 全方向に傾斜可能に取付け固定されている請求項1に記載の蛍光灯用インバータ装置。
  3. 前記吸着部材(10)の略中央部に上下方向に貫通した取付補助穴(12)を設けてなる請求項1又は2に記載の蛍光灯用インバータ装置。
JP2271599A 1999-01-29 1999-01-29 蛍光灯用インバータ装置 Expired - Lifetime JP3615669B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2271599A JP3615669B2 (ja) 1999-01-29 1999-01-29 蛍光灯用インバータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2271599A JP3615669B2 (ja) 1999-01-29 1999-01-29 蛍光灯用インバータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000222932A JP2000222932A (ja) 2000-08-11
JP3615669B2 true JP3615669B2 (ja) 2005-02-02

Family

ID=12090522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2271599A Expired - Lifetime JP3615669B2 (ja) 1999-01-29 1999-01-29 蛍光灯用インバータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3615669B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107246572B (zh) * 2017-06-30 2019-04-16 浙江长兴金盛光电科技有限公司 一种便于安装和拆卸的led吸顶灯
JP7016760B2 (ja) * 2018-04-10 2022-02-07 Dnライティング株式会社 照明器具の取付け用補助具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000222932A (ja) 2000-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170276330A1 (en) Power delivery system for hid, led, or fluorescent track lighting
JP3615669B2 (ja) 蛍光灯用インバータ装置
JP2009123686A (ja) 照明器具リニューアルキット、及びこれを用いたリニューアル方法
KR20120107598A (ko) 엘이디 조명등
KR101413601B1 (ko) 램프 고정 조립체
CN116717759A (zh) 一种可组装的模块化led灯具
KR101124533B1 (ko) Smps의 결합 분리가 용이한 led 조명등
KR20230013519A (ko) 직선형 마그네틱 엘이디 조명등
CN218237217U (zh) 一种地脚灯
JP5525842B2 (ja) 灯具
JP2619152B2 (ja) 照明器具
CN216591254U (zh) 照明模组及照明灯具
CN115199973A (zh) 一种地脚灯
KR200179616Y1 (ko) 형광등용 조명기구
JP2008084555A (ja) 発光パネル式照明器具
KR200263779Y1 (ko) 형광등용 안정기
KR20230040446A (ko) 조명등 장착장치
KR200305010Y1 (ko) 형광등기구
KR200298344Y1 (ko) 형광등 케이스의 투광판 탈착구조
KR200346442Y1 (ko) 형광등기구의 안정기 고정구조
JPH07192513A (ja) 照明器具
JP4862719B2 (ja) 照明器具
KR200180582Y1 (ko) 환형 등기구
KR200388773Y1 (ko) 분리형 삼파장램프의 착탈구조
KR200282508Y1 (ko) 형광등 설치구조

Legal Events

Date Code Title Description
RD12 Notification of acceptance of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7432

Effective date: 20040122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040928

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041026

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term