JP3615038B2 - グリーン・フェンス・ブロック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路中央部に設けられる分離帯又は道路側部に設けられるグリーンベルト、ガードレール又はその代用物等の比較的大きな構造物から、植物の育成及び鑑賞用の生垣、花壇又はプランター等の比較的小さい構造物まで適用可能なグリーン・フェンス・ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より道路中央部又は側端部には、直方体状の小ブロックを並列に並べるかもしくは複数個積み重ねた壁によって形成された分離帯又はグリーンベルトが設置されており、そこには樹木、花等の植物が植えられている。
【0003】
一方、一般家屋の生垣、花壇等についても上記と同様に直方体状のブロックを単体で並べるかもしくは複数個積み上げ、又は、並列に配置することによって造園が行われている。
【0004】
また、斜地等に造成された道路の端部においては断面L型のL型擁壁が配設されており、それによって該道路の地盤が保持されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、そのような小ブロックの積み上げによって行われる造園作業には熟練を要し、熟練した作業者に施工を依頼せざるを得ないので、造園作業にかなりのコストを要していた。
【0006】
一方、コンクリート又はプラスチック等の圧縮成形等によって得られるプランターを利用することにより花壇等の代替とすることができるものの、プランターの側部と底部は一体となっており、プランター内部の土は大地から離隔されている。したがって、プランター内の植物は根を大地に伸ばすことができないので、樹木等の比較的大きな植物をプランター内で育てることは困難であり、また、排水効率が悪いので植物の根が腐るおそれがある。
【0007】
また、L型擁壁によって保持されている道路の側部には、ガードレール等の落下防止部材が設置されるが、該落下防止部材はL型擁壁とは別個の基礎上に固定される形式であるために、やはり熟練した作業者に施工を依頼せざるを得ず、かなりのコストを要する上に、景観の点からも劣るものであった。
【0008】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消することをその課題とするものである。すなわち、本発明の目的は、熟練を要することなく容易に造園作業を行うことができると共に、植えられた樹木等の植生物が大地と一体となって良好な成長を確保し、更に、アーバンデザイン等、景観形成上でも優れた新規なグリーン・フェンス・ブロック、及び、L型擁壁兼グリーン・フェンス・ブロック(以下、両者を合わせてグリーン・フェンス・ブロック等と表記することがある)を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した本発明の目的は、二つの側壁間の空隙に少なくとも一以上の耐力梁を横設すると共に該空隙の底部を開放し、前記耐力梁の形状は、その水平断面積が下方に向かって拡大する形状であるグリーン・フェンス・ブロック、そして、断面L型の主側壁と副側壁から成り、前記主側壁及び前記副側壁間の空隙に少なくとも一以上の耐力梁を横設すると共に該空隙の底部を開放したことを特徴とするL型擁壁兼グリーン・フェンス・ブロックによって達成される。前記耐力梁は前記各側壁と一体に成形されていてもよく、また、脱着自在とされていてもよい
【0010】
なお、前記各側壁の端部には相互連結機構を備えることが好ましく、また、前記各側壁の端部同士は相互に一体化されていてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、二つの側壁によって所定の空隙を確保し、この空隙の底部を開放することによって該空隙に植生された樹木等の根の成長を妨げることなく、その良好な成長を確保することをとの特徴の一つとしている。
【0012】
また、側壁全体によって壁を形成するので、小ブロックを積み重ねて壁を形成する必要がない。したがって、施工にあたって熟練が不要となり、誰でも簡単に造園作業を行うことが可能となる。側壁の高さは数10cm〜数mの実用的な範囲で適宜設定可能である。
【0013】
本発明のグリーン・フェンス・ブロック等では、側壁間の空隙に耐力梁が横設されており、ブロック全体の強度を保証している。したがって、運搬及び施工時の設置が容易である。なお、前記耐力梁の形状としてその水平断面積が下方に向かって拡大する形状、例えば、角錐台形、円錐形状等を採用した場合は、ブロック全体の安定性が向上する。
【0014】
本発明のグリーン・フェンス・ブロック等は、側壁の端部に設けられた相互連結機構よって相互に連結される。このような構成とすることにより、道路のカーブ等の箇所であっても施工が可能となる。
【0015】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものでは決してない。図1は、本発明に係るグリーン・フェンス・ブロック1の実施の形態の一例を示す図であり、図1(a)、(b)及び(c)はそれぞれその正面図、側面図及び上面図である。
【0016】
図1において、2及び3はそれぞれグリーン・フェンス・ブロック1を構成する第1及び第2の側壁である。ここで、第1の側壁2及び第2の側壁3を構成する材料は特に限定されるものではなく、鉄筋コンクリート、ポーラスコンクリート、GRC等の繊維補強コンクリート、レジンコンクリート又はFRP等の通常の構造材料の中から適宜選択して又は複数の材料を組み合わせて使用することができる。なお、側壁の表面の一部又は全面に木材を展着してもよく、その場合は、例えばグリーン・フェンス・ブロック1が道路の側部に施工されている場合等に、歩行者又は車両等が不注意により側壁に接触したときに受ける衝撃力を緩和することが可能となる。
【0017】
そして、図1に示す実施の形態では第1の側壁2及び第2の側壁3は直方体状とされているが、各側壁の形状はこれに限定されるものではない。すなわち、必要に応じて各側壁の形状は円弧状、波形、屈曲形状等の様々な形状としてもよい。 また、第1の側壁2又は第2の側壁3の表面には各種の装飾加工を施してもよい。前記加工の種類としては、洗出し、石張り、ショットブラスト、つや出し、小たたき、擬石加工、レンガ模様付与加工等の通常の装飾加工が挙げられる。また、各種の色材によって側壁の表面をカラー化してもよい。なお、これらの加工は側壁の表面に一様に行ってもよくまた、一部のみに行ってもよい。そして、必要に応じて前記各種装飾加工を複数種類組み合わせて行ってもよい。
【0018】
第1の側壁2及び第2の側壁3の間の空隙4には、耐力梁5が配設される。耐力梁5は空隙4に少なくとも一以上配設されることが必要であるが、その配設数は第1の側壁2又は第2の側壁3の大きさ及び必要とされる強度に応じて適宜設定される。図1に示す態様においては2本の耐力梁5が配設されている。耐力梁5は第1の側壁2及び第2の側壁3の間を強固に連結可能なものであれば、その形状及び大きさは特に限定されるものではなく、その長さ、幅、高さ等の数値はそのような強固な連結状態を維持可能な範囲で適宜設定される。しかしながら、耐力梁5の形状として、その水平断面積が下方に向かって拡大する形状、例えば、図1(d)に示す角錐台形等を採用する方が、ブロック全体の安定性が向上すると共に、不等沈下対策上からも好ましい。
【0019】
図1に示す実施の形態では、第1の側壁2、第2の側壁3及び耐力梁5は一体成形されている。グリーン・フェンス・ブロック1の一体成形は、所定形状の型枠又は金型の製作によって所望のグリーン・フェンス・ブロック1の構造を得た後に、該型枠内の空隙又は金型内のキャビティに上記した各種構造材料を注入及び固化すること等によって行われる。このように一体成形した場合には、グリーン・フェンス・ブロック1のどの部分においても構造材料が同一なので、全体の強度を充分に維持することが可能となる。また、グリーン・フェンス・ブロック1全体の製造工程を削減することができるので、製造コストを低下させることも可能である。
【0020】
第1の側壁2又は第2の側壁3の端部には相互連結機構が設置されている。前記相互連結機構は各側壁の端部に複数設けた方が強固な連結状態を得ることができる点で好ましい。
【0021】
図1に示す実施の形態では、前記相互連結機構は各側壁の端部に埋め込まれたインサートナット6、ジョイント用ボルト7及び連結板8から構成されており、第1の側壁2及び第2の側壁3のそれぞれの端部の上下2箇所に設置されている。そして、連結板8には所定箇所に相互連結用の孔が穿設されており、図1に示す形態では連結板8の4箇所に孔が設けられている。
【0022】
二つのグリーン・フェンス・ブロックを連結する場合には、連結板8に穿設された前記孔にジョイント用ボルト7を嵌挿すると共に、グリーン・フェンス・ブロック1の一体成形の際にそれぞれの側壁の端部に埋め込まれたインサートナット6とジョイント用ボルト6を螺合することにより、図示されるように連結板7を介して第1の側壁2同士及び第2の側壁3同士を強固に連結する。
【0023】
前記相互連結機構としては、上記したようなインサートナット6、ジョイント用ボルト7及び連結板8からなる機構のみならず、図2(a)又は(b)に示すように側壁端部に形成された凹部9又は凸部10からなる機構を採用してもよい。その場合は、これらの凹部9及び凸部10を嵌合させることにより側壁同士を連結する。なお、グリーン・フェンス・ブロック1がそれ自体十分な重量を有しており安定している場合には、相互連結機構を用いることなく、単に側壁の端部同士を突き合わせた状態で施工しても十分実用に耐えることができる。
【0024】
グリーン・フェンス・ブロック1同士を連結した後には、その継ぎ目をモルタル等の封止材料で目止めすることが好ましい。この場合は、雨等によって多量の水が空隙4内に供給されたときに、ブロックの継ぎ目から水が外部へ漏洩することがない。
【0025】
図3は、本発明に係るグリーン・フェンス・ブロック1の実施の形態の他の一例を示す図であり、図3(a)、(b)及び(c)はそれぞれその正面図、A−A断面図及び上面図である。ここで、図3において、図1に示された部材と同一のものは同一符号として説明を省略する。
【0026】
図3に示す実施の形態は、耐力梁5が第1の側壁2及び第2の側壁3とは別個の部材で構成されて各側壁に接合されており、各側壁から取り外し自在とされている点、及び、半円状末端部材15が第1の側壁2と第2の側壁3にそれぞれ接合されている点が図1の実施の形態とは異なる。
【0027】
まず耐力梁5の構成材料について説明する。図3に示す実施の形態における耐力梁5の構成材料は第1の側壁2又は第2の側壁3の構成材料として使用される既述した通常の構造材料から適宜選択して使用することが可能である。耐力梁5の構成材料は第1の側壁又は第2の側壁3の構成材料と同一種類でもよく、また、異なった種類でもよいが、耐力梁5が各側壁とは別部材とされていることから補強部材を内部に有する構造材料とすることが強度の点で好ましい。なお、耐力梁5は第1の側壁2及び第2の側壁3の間を強固に連結可能なものであれば、その形状及び大きさは特に限定されず、その長さ、幅、高さ等の数値はそのような強固な連結状態を維持可能な範囲で適宜設定可能な点及び耐力梁5の形状として、その水平断面積が下方に向かって拡大する形状、例えば、図1(d)に示す角錐台形等を採用する方が、ブロック全体の安定性が向上するので好ましい点は図1に示される実施の形態と同じである。
【0028】
次に耐力梁5の接合機構について説明する。図3に示されるように、耐力梁5は長手方向の中央部分が直角に曲折した梁固定板11によって第1の側壁2及び第2の側壁3に接合されている。より詳細には、図3(d)に示されるように梁固定板11の両端部には連結用孔12が2箇所ずつ穿設されており、第1の連結孔12aは耐力梁5との接合に、また、第2の連結孔12bは側壁との接合に用いられる。すなわち、ジョイント用ボルト13を各連結孔12に挿嵌し、耐力梁5及び側壁の所定箇所に予め埋め込まれているインサートナット14と螺合させることによって、耐力梁5を各側壁に強固に接合する。なお、連結孔12の数及び穿設箇所は所望の接合強度に合わせて適宜変更することが可能である。このように、グリーン・フェンス・ブロック1を組立式とすることにより、運搬時のコンパクト化を図ることが可能であると共に、グリーン・フェンス・ブロック1の一部が破損してもその部分を交換することで対応が可能となり、修繕及び維持コスト等を低減することができる。
【0029】
梁固定板11の材質としては、ステンレス、スチール等の金属の他、プラスチック或いは木材などの構造材料が挙げられる。
【0030】
図3に示す実施の形態では、第1の側壁2及び第2の側壁3の端部にこれらと同様の構造材料からなる半円状末端部材15が接合されている。半円状末端部材材15は図示されるように、その端部にRが付けられた形状とされており、グリーン・フェンス・ブロック1の端部の強度を向上させると共に、施工後の外観を改善する作用を有している。
【0031】
そして、図示されるように、半円状末端部材15の端部に耐力梁5を配設した方が強度の維持の点で好ましく、その場合は、梁固定板11を連結部材として兼用することにより第1の側壁2及び第2の側壁3とは半円状末端部材15とを接合することが可能となる。なお、半円状末端部材15の端部に耐力梁5を配設しない場合は、図1と同様に連結板を使用して第1の側壁2及び第2の側壁3と半円状末端部材15とを接合する。
【0032】
なお、図3に示す実施の形態では、第1の側壁2及び第2の側壁3の端部に半円状末端部材15を接合したが、これに代えて図3(e)に示すように矩形状末端部材16を各側壁の末端に接合してもよい。このように、グリーン・フェンス・ブロック1の端部の形状は必要に応じて適宜選択可能である。
【0033】
図4にグリーン・フェンス・ブロック1の施工例を示す。図4(a)は宅地と道路の境界部にグリーン・フェンス・ブロック1を施工した施工例の正面図であり、図4(b)はその概略断面図である。また、図4(c)は車道と歩道との境界にグリーン・フェンス・ブロック1を施工した施工例の概略断面図である。ここで、17は排水管である。
【0034】
図示されるように、第1の側壁2と第2の側壁との間の空隙4には、所定量の土砂が充填されており、そこに樹木等を植生させている。空隙4の底部は開放されており、空隙4内の土砂は大地と直接接触しているので、樹木等の根は何ら妨害を受けることなく地下へ延伸することが可能となり、樹木等の育成を阻害することがない。また、空隙4内の土砂が大地と連通しているので、排水効率が良く雨期等にもたらされる過剰な水の存在によって植物の根が腐るおそれがない一方、乾期等には、大地からの水分の供給を受けて空隙4内の土砂は適度に保湿されることができる。
【0035】
なお、図4(b)に示されるように、第1の側壁2と第2の側壁3の高さは異なっていてもよく、その場合は、より高い方の側壁によって生垣を兼用することが可能となる。
【0036】
図5は、本発明に係るL型擁壁兼グリーン・フェンス・ブロック18(以下、単に「L型擁壁18」という)の実施の形態の一例を示す概略側面図ある。図5において、19及び20はそれぞれL型擁壁18を構成する主側壁及び副側壁であり、21は主側壁19の下部に穿設された排水孔である。主側壁19は図示されるように断面L字型の形状を有しており、副側壁20は主側壁19の上端部側に耐力梁5を介して連設されている。主側壁19及び副側壁20の材質、形状及び表面加工の種類は図1における第1の側壁2及び第2の側壁3の場合と同様に適宜選択しうる。
【0037】
耐力梁5は主側壁19と副側壁20との間の空隙(図示せず)に少なくとも一以上横設され、その数は必要に応じて適宜設定される。耐力梁5の形状及び大きさは特に限定されるものではないが、耐力梁5の形状として、その水平断面積が下方に向かって拡大する形状、例えば、図1(d)に示すような角錐台形等を採用する方が、副側壁20の安定性が向上するので好ましい。
【0038】
耐力梁5は、グリーン・フェンス・ブロック1の場合と同様に、主側壁19及び副側壁20と一体に成形されていてもよく、また、各側壁と脱着自在とされていてもよい。
【0039】
また、主側壁19又は副側壁20の端部には前述したものと同様の相互連結機構が設置されてもよい点、及び、主側壁19及び副側壁20の端部に図3に示すような半円状末端部材15又は矩形状末端部材16を接合してもよい点についてもグリーン・フェンス・ブロック1の場合と同様である。
【0040】
なお、L型擁壁18同士を連結した後には、その継ぎ目をモルタル等の封止材料で目止めすることが好ましい。この場合は、雨等によって多量の水が空隙4内に供給されたときに、主側壁19の継ぎ目から水が外部へ漏洩することがなく、排水孔21を介して所定箇所に排水することができる。また、全体の強度を向上させることも可能となる。
【0041】
図6に本発明のL型擁壁18の施工例を示す。図6(a)は高低差のある宅地の境界部にL型擁壁18を施工した施工例の断面概略図であり、図6(b)は高低差のある道路の端部にL型擁壁18を施工した概略断面図である。
【0042】
図示されるように、主側壁19と副側壁20との間の空隙には、所定量の土砂が充填されており、そこに樹木等が植生されている。空隙4の底部は開放されており、空隙4内の土砂は大地と直接接触しているので、樹木等の根は何ら妨害を受けることなく地下へ延伸することが可能となり、樹木等の育成を阻害することがない。また、空隙4内の土砂が大地と連通しているので、排水効率が良く雨期等にもたらされる過剰な水の存在によって植物の根が腐るおそれがない一方、乾期等には、大地からの水分の供給を受けて空隙4内の土砂は適度に保湿されることができる。これらの点は図4に示されるグリーン・フェンス・ブロック1の施工の場合と同様である。
【0043】
そして、本発明のL型擁壁18の場合は、上記の点に加えて、副側壁20がガードレール、舗装止め又は生垣としての機能を発揮することによって、ガードレール等を別個に施工する必要がないので施工コストを大幅に削減することが可能となる。また、道路側部に施工した場合にはガードレールに代えて植生物を配置することができるので景観が向上する。
【0044】
なお、図4(b)の場合と同様に、L型擁壁18の主側壁19と副側壁20の高さは異なっていてもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果を奏する。
【0046】
(1)第1及び第2の側壁、又は、主側壁及び副側壁の間の空隙部の底部は開放されているので、該空隙部に植生された樹木等の根の成長を妨げることがない。したがって、前記空隙部に植えられた樹木、花等が枯れることがない。
【0047】
(2)ブロックを並べる必要がないので、施行にあたって熟練が不要となり、誰でも簡単に施行することが可能となる。
【0048】
(3)二重の側壁の間の空隙に耐力梁を有する構造としたために、安定性及び耐久性に優れており、不等沈下等の不具合が生じることがない。耐力梁の形状をその水平断面積が下方に向かって拡大する形状とすることによりブロック全体の安定性が向上する。
【0049】
(4)側壁又は耐力梁の材質、形状等を適宜選択することにより、軽量化及び低コスト化が可能である。
【0050】
(5)第1及び第2の側壁、又は、主側壁及び副側壁の高さ及び幅は使用目的に応じて自由に設定できる。
【0051】
(6)耐力梁が取り外し可能な場合は、運搬時のコンパクト化を図ることが可能であり、また、部分的な破損に対しての対応が簡単である。
【0052】
(7)道路中央部の分離帯、側部のグリーンベルト、一般家屋用フェンス等の様々な用途に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグリーン・フェンス・ブロック1の実施の形態の一例を示す図。
【図2】相互連結機構の例を示す上面図。
【図3】本発明に係るグリーン・フェンス・ブロック1の実施の形態の他の一例を示す図で
【図4】本発明のグリーン・フェンス・ブロックの施工例。
【図5】本発明のL型擁壁18の実施の形態の一例を示す概略側面図。
【図6】本発明のL型擁壁18の施工例。

Claims (11)

  1. 二つの側壁間の空隙に少なくとも一以上の耐力梁を横設すると共に該空隙の底部を開放し、前記耐力梁は、その水平断面積が下方に向かって拡大する形状であることを特徴とするグリーン・フェンス・ブロック。
  2. 前記耐力梁が前記側壁と一体に成形されていることを特徴とする請求項1記載のグリーン・フェンス・ブロック。
  3. 前記耐力梁が前記側壁に脱着自在とされていることを特徴とする請求項1記載のグリーン・フェンス・ブロック。
  4. 前記側壁の端部に相互連結機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のグリーン・フェンス・ブロック。
  5. 前記側壁の端部同士が相互に一体化されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のグリーン・フェンス・ブロック。
  6. 断面L型の主側壁と副側壁から成り、前記主側壁及び前記副側壁間の空隙に少なくとも一以上の耐力梁を横設すると共に該空隙の底部を開放したことを特徴とするL型擁壁兼グリーン・フェンス・ブロック。
  7. 前記耐力梁が前記主側壁及び前記副側壁と一体に成形されていることを特徴とする請求項6記載のL型擁壁兼グリーン・フェンス・ブロック。
  8. 前記耐力梁が前記側壁に脱着自在とされていることを特徴とする請求項6記載のL型擁壁兼グリーン・フェンス・ブロック。
  9. 前記主又は副側壁の端部に相互連結機構を備えたことを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のL型擁壁兼グリーン・フェンス・ブロック。
  10. 前記主及び副側壁の端部が相互に一体化されていることを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載のL型擁壁兼グリーン・フェンス・ブロック。
  11. 前記耐力梁は、その水平断面積が下方に向かって拡大する形状であることを特徴とする請求項6乃至10のいずれかに記載のL型擁壁兼グリーン・フェンス・ブロック。
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