JP3614729B2 - 可燃性液体容器の出入口開閉具 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、可燃性液体容器の出入口を構成する口金と蓋からなる開閉具に関する。
【0002】
【従来の技術】
容器出入口には口金と蓋とパッキングを主構成材とした開閉具を使用し、夫々の材料は液体の種類に応じ金属や合成樹脂やゴム等から選択する。口金の製作は容器と共に合成樹脂を用い射出成形で同時一体化するか、金属板を別々にプレスで絞り成形後に組合せ、加締めや鑞付等の接合手段で一体化する。蓋の製作も同様な手段で合成樹脂か金属から成形する。口金と蓋の嵌合部分にはねじを使用することが多く漏れ止めパッキングを装備し、暖房機器用の容器サイズでは固定式から、取扱い易さを考慮したカートリッジ式が増える傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
口金を蓋で閉じる際にねじを用いた容器の場合は、双方の嵌合部分に成形したねじの初期嵌合が難しい問題を提起する。射出やプレスによる成形品はねじ部分にも高い精度を付与できるようになったが、ねじ山が少なくピッチも粗いことに加えてねじを形成する螺旋の端が何れも口金と蓋の開口部端に位置し、ねじ同士が直接出会うことが原因である。
【0004】
暖房機器に設置した容器は可燃性液体の供給により口金と蓋の内外が濡れ、その容器を取出して蓋を外すと付着液が蓋の周囲に伝わり蓋把手の表面を濡らし、また容器に可燃性液体を補給する際には、補給ホース等の着脱作業時に溢れ液が生じて口金周囲を濡らす。その結果、扱い者の手や容器外面または周囲を汚染することになる。
【0005】
また容器に可燃性液体を補給する際に蓋の開閉操作が不可欠なことで、この操作は屡々閉時に斜め締めや締め込み不足等の嵌合不良を誘発し、容器の移動や転倒時に内部の可燃性液体の流出を招く原因となる。また開時には容器に挿入する補給ホース先端の誤操作に起因する可燃性液体の溢れの可能性を伴い、特にこうした補給方法による誤操作は作業者が老人や小児の時に起こり易い。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、容器の取扱いに伴い発生する既述の問題を解決し、蓋と口金の開閉操作が容易で然も汚れにくい形状を備え、蓋を外すことなく可燃性液体の補給を可能とする出入口開閉具の提供を目的とする。
【0007】
本発明は、口金と蓋でなる出入口開閉具を備えた可燃性液体容器に於いて、口金を、円筒の上方開口端に蓋側パッキングと接触する座と、その座から下方開口端に至る円筒面に雄ねじを刻み、下方開口端に接続フランジを夫々設け、その口金側接続フランジと容器側接続フランジを合わせて円板状の鍔に仕上げて容器と一体化し、蓋が、上方閉鎖面の下方を拡張して段部を設け、その内側にパッキングを内蔵し、その段部から下方開口端手前に至る間の円筒面に雌ねじを刻み、その雌ねじ終端から下方開口端に至る間に、雄ねじ外径に近い内径の円筒部とで内筒を形成すると共に、下方開口端とで成り、口金に蓋を被せる際に、口金の雄ねじ外周面に蓋の円筒部内面が最初に接触し、引続き円筒部の内面周囲に交互に配列した雌ねじの捩じれ方向とは逆の捩じれを備えた線状の凹凸に接触して嵌合が進行することにより、雌ねじが雄ねじと正常な姿勢で螺合に移行する構成としたことを特徴とする可燃性液体容器の出入口開閉具である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、容器の出入口開閉具である口金と蓋の開閉操作に対しては、蓋側のねじ以降に円筒部を設けて口金との螺合を容易とし、その円筒部内面に凹凸を設けることで斜め締め防止を確実とし、液回りによる汚れには蓋または口金に液留まりを設け、可燃性液体補給は蓋を外さずに蓋の先端に設けた吐出弁から補給装置のホース先端ノズルを挿入して行う構成とした。
【0009】
蓋と口金の初期嵌合の難しさは、双方に刻んだ雌雄のねじが直接接触することが主因で、ねじ山に付与された若干の勾配と少ない山数に伴う粗いピッチが双方の嵌合部分の馴染みを難しくする。この為に口金の雄ねじと螺合する蓋の雌ねじの開口部側に口金の雄ねじ外周面に近接する内径で、ねじ1〜3回転に相当するリード範囲から選んだ長さの円筒部を導入部として形成し蓋と口金の初期嵌合を容易にした。
【0010】
また導入部の円筒部内面にねじの回転方向とは逆向きで、軸線に対し僅かな傾斜を備えた長さの線状の凹凸を形成すると、蓋と口金の両者のねじが螺合する際に起り易い斜め締めを確実に防止することが確認出来た。この円筒部内面に刻む凹凸は板の両面から強く打ち出すことが望ましく、この凹凸は円筒部の形状が直線・外開き・曲率付の三種類の何れに適用しても効果は変わらない。
【0011】
液回りによる汚れの問題に対し、特に蓋の把手面に深めの縦溝を多数形成すると共に、蓋の開口端を内外に折返して出来るU字部分を液溜まりとし、蓋内外面の付着液を縦溝を流して液溜まりに回収し、口金では容器と口金の接続部に設けた液溜まりで回収する構成としたので、手等が接触する面が濡れたり雫が出来て落ちることがなくなり汚れの問題を著しく改善した。
【0012】
暖房機器用の容器は燃焼部に燃料を供給するために蓋の先端に吐出弁を備え、燃焼部受皿のピンで吐出弁を開閉する仕組みである。本発明は、可燃性液体の補給を容器の蓋を外さず実施するために、吐出弁を長くし弁体が嵌合する弁口から補給装置のノズル先端を直接挿入し弁体を押し下げる構成とした。
【0013】
吐出弁は弁体と案内筒とばね及びパッキングとで構成する。本願では案内筒とばねを延長し、その長さを差し込む補給ホースのノズル先端もしくは先端近傍に装着したレベルセンサーが容器の満杯時適正液面に位置するように決めたので、容器の蓋を外すことなく補給を可能とした。補給時の吐出弁は上向きで弁体にばね圧のみ作用するので、吐出弁にノズルを挿入する際の力は軽くて済む。
【0014】
補給装置の固定は、吐出弁を備えた蓋の把手下端か下方に座を設け、その座端に補給ホースかノズルに併設したクランプ等の留め具先端を掛け、補給ホースかノズルを安定させる構成とし、把手か座の形状を円形状としておくとクランプ先端を任意箇所で係止することができる。また座面に鍵状の孔を穿け抜止付ピン形の留め具を差込み組合せ、僅か回転して固定する構造としてもよい。
【0015】
ノズルは可撓性に富むホースと異なり硬質管で製作精度も高いので、ノズルを吐出弁の弁口から挿入する際に、吐出弁の弁口内径に僅かな余裕があれば挿入に支障はない。また挿入後クランプ等で固定するため、補給中に容器が傾斜しても補給ホースに支えられて転倒し難く、また弁口とノズルにより出来る開口面積も激減するので、補給中に可燃性液体が漏れ出す危険を防止した。
【0016】
本発明の容器用出入口開閉具である口金と蓋の組合せは、暖房機器用灯油のカートリッジ容器に好適で、同容器を巡る燃料による汚染または補給時の溢れの防止、或いは閉時に起きる蓋の斜め締めによる漏れを防止する効果がある。この構成は他の種類の液体用容器に対する蓋と口金の組合せにも吐出弁の有無や材質に関係なく適用可能であり、灯油と同様に好ましい効果を発揮する。
【0017】
【作用】
本発明による容器の出入口開閉具は、蓋のねじと開口部間に円筒部か凹凸付き円筒部を設けて口金との螺合を円滑に進め、把手や容器面を汚染する付着液を蓋と口金の何れかか双方の溝や液溜まりで受けて防止し、補給ノズルを吐出弁の弁口から挿入し蓋の係止部で補給装置を固定して補給時の液溢れを防止した。
【0018】
【実施例1】
図1は、暖房機器用のカートリッジ容器2に適用したパッキング以外を金属製とした出入口開閉具1で、図1(A)は口金4から蓋12を外した状態を、図1(B)は口金4を蓋12で閉じた状態を、図1(C)は蓋12のみの断面を含む正面図を夫々示した。また図2〜5に把手部分の形状に特徴を備えた蓋の別態様を示した。この態様は後述のように他の実施例にも適用出来る。
【0019】
口金4は一方の開口端5に蓋側のパッキング16に接する段付の座6を有し、その段付の座以降に始まる円筒面に雄ねじ8を刻み、その終端から円筒部を経て下方開口端7に至る。その開口端に備えた接続フランジ9を容器側接続フランジ3に合わせ円板状の鍔11に仕上げて固定する。ねじ面は成形用型の抜き勾配のために僅かに傾斜を付与することがある。
【0020】
蓋12は、上方の小径円筒部の閉鎖面14を開口して弁口31を設け、その弁口に弁体32とパッキング33とばね34及び側面に多数の開孔36を備え消音機能を有する案内筒35からなる吐出弁30を接続し、その円筒部以降に大形円筒部を設けて最初の段部15の内面にパッキング16を格納し、そのパッキング直下を環状の絞り部分の突起で支え、格納部内側側面周囲に多数の凹凸16Aを設けてパッキングの回り止めとした。
【0021】
パッキング格納部以降に口金側と螺合する雌ねじ17を形成し、ねじ端から下方開口端22に至る間に口金4の雄ねじ8の外径より大き目の内径でねじ1.5回転に相当した長さの円筒部21を設けた内筒13を備え、この円筒部が口金に蓋12を被せた時に口金の雄ねじ外面との案内役を努め螺合を円滑に進める構成とした。複雑化を避ける為に各図のねじ断面図に捩れを示す線を省略した。
【0022】
さらに内側円筒の開口端22から外向きU字状に折返して上方に伸ばして中筒28を形成した後、さらに外向きU字状に折曲げて下方に伸ばし、把手26に必要な高さの外筒23を形成し、把手面に外筒上端24に始まり外筒下端25の折返しの手前に至る多数の凹部を備えた滑止用縦溝27を形成した。折返した最初のU字と次の小さい曲率のU字および下端の折返しの各部分は、何れも蓋12の置かれた姿勢での液溜まりとして役立ち、付着液は縦溝の底(凹部)を流れて把手表面を汚し難い。
【0023】
蓋12は付着液の回り具合を考慮して液溜まりの位置を定めるので図2〜5に示すような様々な態様がある。これらの蓋はプレスによる絞りで成形するが、基本構造としての内筒に形成した吐出弁30と段部15とパッキング16と雌ねじ17及び円筒部21は何れも共通点を備え、折返部以降から把手26にかけての形状が相違するだけなので、図2〜5の説明は相違点に止め共通点は図1の説明を引用する。
【0024】
図2(A,B)は、別態様の蓋12Aで断面を兼ねた正面図と平面図を示し、蓋12Aは開口端22を外向きU字状に折曲げて上方に伸ばし、把手26Aに必要な高さの外筒23Aを形成した後、外筒上端24Aを外向きに丸めて端を内巻きとし、把手面に多数の凹部を備えた滑止用縦溝27Aを形成した。U字部分は液溜まりとして役立ち、付着液は縦溝の凹部を流れて把手表面が汚れ難い。
【0025】
図3(A,B)は、別態様の蓋12Bで断面を兼ねた正面図と平面図を示し、蓋12Bは開口端22を外向きU字状に折曲げ上方に伸ばして中筒28を形成した後、さらに上端を外向きU字状に折曲げて下方に伸ばし、把手26Bに必要な高さの外筒23Bとして外筒下端25Bを内側に折曲げ、把手面の外筒上端24Bから外筒下端25Bにかけローレット等により滑止用縦溝27Bを形成した。U字部分は液溜まりとして役立ち、付着液は縦溝の底を流れて把手表面が汚れ難い。
【0026】
図4は、別態様の蓋12Cで断面を兼ねた正面図を示した。蓋12Cは開口端22を外向きU字状に折曲げて上方に少し伸ばして中筒28Aとし、外向きに折曲げて傾斜を着け、続いて外向きに折曲げて上方に伸ばして把手26Cに必要な高さの外筒23Cとして外筒上端24Cを内側に折込み、その把手面に外筒上端24Cから外筒下端25Cにかけローレット等による滑止用縦溝27Cを形成した。最初のU字部と外筒の上下のU字部もしくは中筒28Aと外筒23Cの間の段付の溝29は液溜まりとして役立ち、付着液は縦溝の底を流れて把手表面が汚れ難い。
【0027】
図5は、別態様の蓋12Dで断面を兼ねた正面図を示した。蓋12Dは分割した内筒13Aの表面に形成した雌ねじ17の終端近傍と円筒部21の間を接続フランジ18,19とで接続して円板状の鍔20を形成し、開口端22を外向きに折曲げ上方に伸ばして中筒28Bとし、更に上端を外向きU字状に折曲げて下方に伸ばし、把手26Dに必要な高さの外筒23Dとして外筒下端25Dを内側に折曲げ、その把手面の外筒上端24Dからローレット等により滑止用縦溝26Dを形成した。中筒28Dの内面と円板状の鍔20の外筒との間のクランプ[参考例1]の着脱に支障のない隙間を備えた。把手部分の形状は蓋12Bに相似で、最初のU字部分と中筒上端のU字部分は液溜まりとして役立ち、付着液は縦溝の底を流れて把手表面が汚れ難い。
【0028】
【実施例2】
図6(A,B,C)は、暖房機器用カートリッジ容器2Aと口金4Aの接続部分の円板状の鍔11Aの口金側接続フランジ9A面に環状の窪み10による液溜まりを備えた出入口開閉具1Aで、図6(A,B)は蓋を外した容器2Aと口金4Aの接続フランジ面に液溜まりの付いた上面図と断面図を示し、図6(C)は口金4Aを蓋12で閉めた状態である。この液溜まりが口金4Aまたは蓋12の付着液を受けて容器2A表面の濡れを防止する効果を備え、液溜まりの最深部に逆流防止付小孔(図示せず)を設けると溜まり液を容器に戻す事ができる。本例の口金4Aと組合せる蓋の形状は実施例1の図1と同形で、図2〜5に示した蓋も同様に適用できた。
【0029】
【参考例1】
図7は、暖房機器用のカートリッジ容器2の口金4を蓋12Eで閉じて、弁口31から補給装置40のノズル42を挿入した状態の断面図で、蓋12Eは実施例1の図1に示した蓋12とは吐出弁30以外は同構造で、弁体32とパッキング33と開孔36及び延長したばね34Aと案内筒35Aからなる吐出弁30Aを装着する。
【0030】
クランプ先端46は蓋12Eの把手26を形成する外筒23の下端を係止場所とし、そのクランプ先端に圧縮したばね34Aの反発力が掛かり安定した固定ができる。また補給時に蓋12Eを外す必要がなくノズル42と弁口31との嵌合で出来る隙間部分の面積も極小なので、補給時に起こり勝ちな可燃性液体の溢れを防止する他、補給中に容器が倒れてもノズルが外れることはなく、万一外れても吐出弁が直ちに閉じるので大量流出の恐れがない。
【0031】
補給装置40はホース41と先端ノズル42と両者間を接続しクランプ45のばね等による復原機構を内蔵した基部44からなる。その基部外周にピン47で止めたクランプ45はピン47を軸として上端を握ると下端の先端46が開き、離すと復原機構により下端が閉じるように構成した。ノズル42は金属管からなり可燃性液体が液出口43から出る仕組みで、電動ポンプ式の補給装置では液出口近傍にレベルセンサーを内蔵させポンプを自動停止する方法が好ましい。
【0032】
ノズル42は蓋の把手26下端でクランプ45により係止し人為による解除操作以外には、容器2の転倒時にもクランプ45の自然解除はなくノズル42が抜けることはない。従って、蓋12Eを外しホースによる可燃性液体の補給操作に比べると、補給による溢れや容器の転倒による口金からの流出の危険が減り格段に安全性を高めた。このクランプ効果はクランプ先端46が蓋の円板状の把手周囲の何処でも効くので、幼児以外であれば誰れでも容易に操作出来る。
【0033】
ノズル42を受入れる案内筒35Aを液出口43かレベルセンサーが所望の液位に達するに必要な長さとしたので、レベルセンサーを内蔵したノズル42を使用すると容器内の液位が上昇してレベルセンサーに達すると補給装置40が自動停止する。手動の場合やセンサーなしの電動の場合でも容器の透明度や付属のレベル計等により液位の判断ができるので隙間から溢れる危険は殆どない。また補給装置のノズルの材質は合成樹脂でも差し支えない。
【0034】
図8は、暖房機器用のカートリッジ容器2の口金4を蓋12Fで閉じて、弁口31から補給装置40のノズル42を挿入した断面図を示し、蓋12Fは実施例1の図5に示した蓋12Dと吐出弁以外は同構造で、弁体32とパッキング33と開孔36及び延長したばね34Aと案内筒35Aからなる吐出弁30Aを装着する。図7との相違は補給装置40のクランプ先端46を蓋12Fの内筒に設けた円板状の鍔20に固定することである。
【0035】
【実施例3】
図9は、蓋12Gで下辺の円筒部21の内面の周囲に、ねじの捩れ方向とは逆に捩じれた所謂リード付き線状の凹凸21Aを交互で平行に多数付与した以外は実施例1に示した蓋12と同構造である。この凹凸は蓋を口金に被せる際にねじ同士の合わせが悪く、異常接触し斜め掛かりが起りそうになると、口金のねじ面に接触した凹凸の捩れ部分に蓋の締込力とは逆方向の締まりを妨害する力が働き斜め締めの進行を防止する。
【0036】
円筒部21の内面に刻む凹凸21Aの形状は、ローレツトや金型を使用し加圧して成形するが、浅い凹凸では斜め締め防止の効果が薄れるので、円筒部の内面に深い凹凸を形成する際に外面まで痕跡が達する位に加圧するのが望ましく、そうすることで円筒部21だけの場合に比べて防止効果はより確実となる。この凹凸形状は他の実施例に示した蓋12,12A〜12Fの円筒部に対して適用しても同様の効果が得られる。
【0037】
図10(A)は、円筒部21の下辺に外向きの折返しのない別態様の蓋12Hで下辺の端面は内向きに折返してある。図11は図10のa部分の円筒部の断面の拡大図で、同図(A)は直線状を、同図(B)は角度α付きのテーパー状を、同図(C)は内向きR付きを夫々示した。この円筒部の断面形状は他の実施例に示した蓋12,12A〜12Gに対しても適用することが出来る。本例では灯油暖房機器のカートリッジ式容器の蓋を対象としたが、他の用途の蓋に対しても吐出弁の有無と材質を問わず内面に線状のリード付き凹凸を設けた円筒部の使用により斜め締め防止の効果を同様に得ることができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明の出入口開閉具の使用により下記の効果を得た。
▲1▼蓋の開口部に設けた円筒部と口金の雄ねじを先ず合わせた後に螺合するので口金と蓋の嵌合が楽に進められた。
▲2▼蓋の開口部に設けた円筒部内面に線状のリード付き凹凸を交互に配列し斜め締めの発生の防止をより確実にした。
▲3▼口金と蓋の何れかまたは双方に設けた液溜まりが付着液を受け、液回りによる汚れを防止した。
▲4▼蓋の把手に形成した縦溝が付着液を溝に流し、把手表面が液回りで汚れることを防止した。
▲5▼蓋を外さずに吐出弁の弁口からノズルを挿入し可燃性液体を補給できる。
▲6▼ノズルによる可燃性液体補給は蓋を外さないので開口面積が外す場合に比べて大幅に減り、容器の転倒または容器への補給時に大量に流出することを防止し安全性を高めた。
▲7▼クランプでノズルを蓋に確実に固定するので安全性を高めた。
▲8▼レベルセンサー付き自動停止形補給装置の使用により可燃性液体の補給操作を一層楽にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の暖房機機器用のカートリッジ容器に適用した出入口開閉具で、(A)は口金から蓋を外した状態の断面図を、(B)は口金を蓋で閉じた状態の断面図を、(C)は蓋単体の断面を兼ねた正面図である。
【図2】別態様の蓋の断面を兼ねた正面図と平面図である。
【図3】別態様の蓋の断面を兼ねた正面図と平面図である。
【図4】別態様の蓋の断面を兼ねた正面図である。
【図5】別態様の蓋の断面を兼ねた正面図である。
【図6】実施例2の暖房機機器用のカートリッジ容器に適用した出入口開閉具で、(A)は口金側の平面図を、(B)口金側の断面図を、(C)は口金を蓋で閉じた状態の断面図である。
【図7】参考例1の補給装置のノズルを蓋の弁口に挿入し、蓋の把手下端にクランプした出入口開閉具の断面図である。
【図8】別態様の補給装置のノズルを蓋の弁口に挿入し、蓋の鍔にクランプした出入口開閉具の断面図である。
【図9】実施例3の暖房機機器用のカートリッジ容器に適用した出入口開閉具の蓋単体の断面を兼ねた正面図である。
【図10】別態様の蓋単体の断面を兼ねた正面図である。
【図11】図10のa部分の円筒部拡大断面図で、(A)は直線状の場合、(B)はテーパー状の場合、(C)は内向き曲面付きの場合を夫々示した。
【符号の説明】
1,1A,1B 出入口開閉具
2,2A 容器
3,9,9A,18,19 接続フランジ
4,4A 口金
5,7,22 開口端
6 座
8 雄ねじ
10 窪み
11,11A,20 鍔
12 蓋
12A,12B,12C,12D,12E,12F,12G,12H 蓋
13,13A 内筒
14 閉鎖面
15 段部
16,33 パッキング
16A,21A 凹凸
17 雌ねじ
21 円筒部
23,23A,23B,23C,23D 外筒
24,24A,24B,24C,24D 外筒上端
25,25A,25B,25C,25D 外筒下端
26,26A,26B,26C,26D 把手
27,27A,27B,27C,27D 縦溝
28,28A,28B 中筒
29 溝
30,30A 吐出弁
31 弁口
32 弁体
34,34A ばね
35,35A 案内筒
36 開孔
40 補給用具
41 ホース
42 ノズル
43 液出口
44 基部
45 クランプ
46 クランプ先端
47 ピン
Claims (10)
- 口金と蓋でなる出入口開閉具を備えた可燃性液体容器に於いて、
口金(4,4A)を、円筒の上方開口端(5)に蓋側パッキング(16)と接触する座(6)と、その座から下方開口端(7)に至る円筒面に雄ねじ(8)を刻み、下方開口端に接続フランジ(9)を夫々設け、その口金側接続フランジと容器側接続フランジ(3)を合わせて円板状の鍔(11,11A)に仕上げて容器(2,2A)と一体化し、蓋(12,12A,12B,12C,12D,12G,12H)が、上方閉鎖面(14)の下方を拡張して段部(15)を設け、その内側にパッキング(16)を内蔵し、その段部から下方開口端(22)手前に至る間の円筒面に雌ねじ(17)を刻み、その雌ねじ終端から下方開口端に至る間に、雄ねじ(8)外径に近い内径の円筒部(21)とで内筒(13,13A)を形成すると共に、下方開口端(22)とで成り、口金(4,4A)に蓋(12,12A,12B,12C,12D,12G)を被せる際に、口金の雄ねじ(8)外周面に蓋(12,12A,12B,12C,12D,12G)の円筒部(21)内面が最初に接触し、引続き円筒部(21)の内面周囲に交互に配列した雌ねじ(17)の捩じれ方向とは逆の捩じれを備えた線状の凹凸(21A)に接触して嵌合が進行することにより、雌ねじ(17)が雄ねじ(8)と正常な姿勢で螺合に移行する構成としたことを特徴とする可燃性液体容器の出入口開閉具。 - 蓋(12,12A,12B,12C,12D,12G,12H)が、上方閉鎖面(14)を開口して弁口(31)を設け、その弁口に弁体(32)とパッキング(33)とばね(34)及び案内筒(35)からなる吐出弁(30)を接続したことを特徴とする請求項1に記載の可燃性液体容器の出入口開閉具。
- 蓋(12,12A,12B,12C,12D,12G)が、下方開口端(22)から少なくとも一回外向きに折返し必要幅に伸ばしてなる把手(26,26A,26B,26C,26D)を備えたことを特徴とする請求項1か2に記載の可燃性液体容器の出入口開閉具。
- 把手(26)が、下方開口端(22)を外向きU字状に折返し上方に伸ばした中筒(28)から、その上端を外向きU字状に折返し下方に伸ばした外筒(23)面に設けられ、その外筒下端(25)を内向きに折返し、下方開口端(22)と外筒上端(24)の折返し部分を液溜りとし、把手面に凹凸状縦溝(27)を備えたことを特徴とする請求項3に記載の可燃性液体容器の出入口開閉具。
- 把手(26A)が、下方開口端(22)を外向きU字状に折返し上方に伸ばした外筒(23A)面に設けられ、その外筒上端(24A)を外向きに巻込み、下方開口端(22)の折返し部分を液溜りとし、把手面に凹凸状縦溝(27A)を形成したことを特徴とする請求項3に記載の可燃性液体容器の出入口開閉具。
- 把手(26B,26D)が、下方開口端(22)を外向きU字状に折返し上方に伸ばした中筒(28,28B)から、その上端を外向きに折返し下方に伸ばした外筒(23B,23D)面に設けられ、その外筒下端(25B,25D)を内向きに折曲げ、下方開口端(22)と外筒上端(24B,24D)及び外筒下端(25B,25D)の折返し部分を液溜りとし、把手面に凹凸状縦溝(27B,27D)を形成したことを特徴とする請求項3に記載の可燃性液体容器の出入口開閉具。
- 把手(26C)が、下方開口端(22)を外向きU字状に折返し上方に僅か立ち上げて形成した中筒(28A)から、その中筒上端を外向き次いで内向きに連続折曲げて伸ばした外筒(23C)面に設けられ、その外筒上端(24C)を内向きに折返して下方開口端(22)と外筒上端(24C)の折返し部分及び溝(29)を液溜りとし、把手面に凹凸状縦溝(27C)を形成したことを特徴とする請求項3に記載の可燃性液体容器の出入口開閉具。
- 蓋(12D)を雌ねじ(17)と円筒部(21)の間で分割し、分割面の双方に外向き接続フランジ(18,19)を設けて組合せ、円板状の鍔(20)を形成したことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の可燃性液体容器の出入口開閉具。
- 容器(2A)と口金(4A)の接続フランジでなる円板状の鍔(11A)の口金側フランジ(9A)面に液溜まり用の環状の窪み(10)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の可燃性液体容器の出入口開閉具。
- 蓋(12,12A,12B,12C,12D,12G,12H)に設けた円筒部(21)の長さを、雌ねじ(17)の回転数1〜3に相当するねじのリード範囲から選択したことを特徴とする請求項1か3か8の何れかに記載の可燃性液体容器の出入口開閉具。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP24572699A JP3614729B2 (ja) | 1998-11-12 | 1999-08-31 | 可燃性液体容器の出入口開閉具 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34108498 | 1998-11-12 | ||
| JP10-341084 | 1998-11-12 | ||
| JP24572699A JP3614729B2 (ja) | 1998-11-12 | 1999-08-31 | 可燃性液体容器の出入口開閉具 |
Publications (2)
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|---|---|
| JP2000205551A JP2000205551A (ja) | 2000-07-25 |
| JP3614729B2 true JP3614729B2 (ja) | 2005-01-26 |
Family
ID=26537380
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP24572699A Expired - Lifetime JP3614729B2 (ja) | 1998-11-12 | 1999-08-31 | 可燃性液体容器の出入口開閉具 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP3614729B2 (ja) |
-
1999
- 1999-08-31 JP JP24572699A patent/JP3614729B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JP2000205551A (ja) | 2000-07-25 |
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